JP2003274656A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2003274656A
JP2003274656A JP2002072418A JP2002072418A JP2003274656A JP 2003274656 A JP2003274656 A JP 2003274656A JP 2002072418 A JP2002072418 A JP 2002072418A JP 2002072418 A JP2002072418 A JP 2002072418A JP 2003274656 A JP2003274656 A JP 2003274656A
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Akira Matsumoto
晃 松本
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて簡易な回路構成を実現し、装置全体の小
型コンパクト化及びコストダウンを図るとともに、無用
な電力消費を回避して、電源効率及び省エネルギ性を高
める。 【解決手段】交流入力電圧Viを直流電圧に変換する第
一直流電源回路2と、この直流電圧をスイッチングして
交流出力トランスTに付与するスイッチング回路3と、
この交流出力トランスTから出力する交流電圧を直流出
力電圧Eoに変換する第二直流電源回路4を備える電源
装置1a(1b,1c,1d)を構成するに際して、第
一直流電源回路2における交流電圧成分eを直流遮断コ
ンデンサ5(5s)を介して取出し、取出した交流電圧
成分eをスイッチング回路3のスイッチング周波数fc
を変更する電圧成分に付加する周波数分散回路6を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝導ノイズや放射
ノイズ等のノイズのピークレベルを低減する周波数分散
回路を備える電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、交流入力電圧を直流電圧に変換
する第一直流電源回路と、この直流中間電圧をスイッチ
ングして交流出力トランスに付与するスイッチング回路
と、この交流出力トランスから出力する交流電圧を直流
出力電圧に変換する第二直流電源回路を備えるスイッチ
ング電源装置(DC−DCコンバータ)は、各種知られ
ている。
【0003】ところで、この種のスイッチング電源装置
は、通常、PWM変調回路から付与される制御パルス
(高周波)によりスイッチング素子をスイッチングする
スイッチング回路を備えているため、伝導ノイズや放射
ノイズ等のノイズが発生し、このノイズレベルは、スイ
ッチング周波数(基準周波数)においてピークになる。
図3に仮想線で示す符号Po…が、70〔kHz〕のス
イッチング周波数fc(基準周波数)によりスイッチン
グした場合におけるノイズ分のスペクトラムである。
【0004】一方、このようなノイズレベル(アベレー
ジ,QP)のピークレベルが大きいと、騒音発生や誤作
動等の原因になるため、ノイズレベルのピークレベルは
できるだけ抑制することが望ましい。従来、このような
ピークレベルを抑制(低減)する方法としては、ノイズ
を除去するフィルタ回路を用いる方法が広く知られてい
るが、より簡易化された回路、即ち、スイッチング周波
数fcを所定の幅で分散させるようにした周波数分散回
路を用いる方法も提案されている。周波数分散回路を用
いたスイッチング電源装置としては、特開平7−264
849号公報で開示されスイッチングレギュレータが公
知である。
【0005】このスイッチングレギュレータは、回路に
発生する伝導ノイズ及び放射ノイズのピークレベルを低
減するために、三角波信号の最大値を検出し、そのタイ
ミングでランダム信号をサンプリングして、三角波信号
発生回路の周波数変調用の制御信号と成すものであり、
三角波信号は、中心周波数の略0.8〜1.2倍の範囲
でランダムに変調されるとともに、この三角波信号は、
比較回路で出力電圧を分圧した電圧と比較されることに
より、入力電圧をスイッチングするスイッチング素子を
駆動するためのPWM制御されたスイッチング信号が得
られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した周波
数分散回路を備える従来のスイッチングレギュレータ
(スイッチング電源装置)は、次のような問題点があっ
た。
【0007】第一に、ランダム信号発生回路,サンプル
ホールド回路及び最大値検出回路等の別途の回路を必要
とするため、回路構成が複雑になり、装置全体の大型化
及びコストアップを招く。
【0008】第二に、無用な電力消費(電源損失)が大
きくなるため、電源としての効率の低下を招くととも
に、省エネルギ性に劣る。
【0009】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、極めて簡易な回路構成を
実現し、もって、装置全体の小型コンパクト化及びコス
トダウンを図れるとともに、無用な電力消費を回避し
て、電源効率及び省エネルギ性を高めることができる電
源装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、交流入力電圧Viを直流電圧に変換する第一直流電
源回路2と、この直流電圧をスイッチングして交流出力
トランスTに付与するスイッチング回路3と、この交流
出力トランスTから出力する交流電圧を直流出力電圧E
oに変換する第二直流電源回路4を備える電源装置1a
(1b,1c,1d)を構成するに際して、第一直流電
源回路2における交流電圧成分eを直流遮断コンデンサ
5(5s)を介して取出し、取出した交流電圧成分eを
スイッチング回路3のスイッチング周波数fcを変更す
る電圧成分に付加する周波数分散回路6を備えることを
特徴とする。
【0011】この場合、スイッチング回路3は、時定数
回路11で設定されるスイッチング周波数fcを有する
制御パルスPcを、スイッチングを行うスイッチング素
子12に付与するとともに、入力する制御電圧Ecの大
きさに応じて制御パルスPcの時比率を可変するPWM
変調回路13を備えて構成できる。また、時定数回路1
1と第一直流電源回路2における整流回路14の出力側
14oの間に、直流遮断コンデンサ5(5s)を接続す
る構成であってもよいし、時定数回路11と第一直流電
源回路2における整流回路14の入力側14i…の間
に、整流回路15を介して直流遮断コンデンサ5を接続
する構成であってもよい。さらに、PWM変調回路13
の電源ラインLcと時定数回路11に接続した直流遮断
コンデンサ5の出力側5oの間に、直流遮断コンデンサ
5(5s)側から電源ラインLc側に順方向となる保護
ダイオード16を接続することができる。なお、時定数
回路11を構成するコンデンサ11cの静電容量に対し
て、直流遮断コンデンサ5の静電容量は、1/10以下
に設定することが望ましい。
【0012】本発明に係る電源装置1a…によれば、第
一直流電源回路2における整流回路14の出力側14o
に含まれるリプル分(脈流分)或いは整流回路14の入
力側14i…に含まれる脈流分が、直流分を遮断する直
流遮断コンデンサ5を介して取出される。これにより、
直流遮断コンデンサ5からは交流電圧成分eのみが取出
され、さらに、この取出された交流電圧成分eは、スイ
ッチング回路3のスイッチング周波数fcを変更する電
圧成分に付加されるため、交流電圧成分eの電圧の変化
幅に対応してスイッチング周波数fc(基準周波数)が
上下の所定の幅で分散せしめられる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0014】まず、本発明の第一実施例に係る電源装置
1aの構成について、図1を参照して説明する。
【0015】電源装置1aは、大別して、交流入力電圧
Viを直流電圧に変換する第一直流電源回路2と、この
直流電圧をスイッチングして交流出力トランスTに付与
するスイッチング回路3と、この交流出力トランスTか
ら出力する交流電圧を直流出力電圧Eoに変換する第二
直流電源回路4と、第一直流電源回路2から得る交流電
圧成分eをスイッチング回路3に付加する周波数分散回
路6を備える。
【0016】第一直流電源回路2は、四つの整流ダイオ
ード14a,14b,14c,14dをブリッジ接続し
たブリッジ整流回路14と平滑コンデンサ21を備え、
ブリッジ整流回路14における一対の交流入力部は、単
相の商用交流電源(AC100〔V〕)20に接続する
とともに、ブリッジ整流回路14における一対の整流出
力部間には、平滑コンデンサ21を接続する。また、交
流出力トランスTは、一次巻線Tf,二次巻線Ts及び
補助巻線Tcを備え、一次巻線Tfは、平滑コンデンサ
21に対して並列に接続する。一方、第二直流電源回路
4は、整流ダイオード22及び平滑コンデンサ23を備
え、この第二直流電源回路4から得る直流出力電圧Eo
は負荷24に付与される。
【0017】他方、スイッチング回路3は、交流出力ト
ランスTの一次巻線Tfに対して直列に接続したスイッ
チング用FET等を用いたスイッチング素子12,PW
M変調回路13及び補助電源部25を備える。PWM変
調回路13は、抵抗11r及びコンデンサ11cを用い
た時定数回路11を備える。これにより、PWM変調回
路13では、スイッチング周波数fc(基準周波数)
が、抵抗11r及びコンデンサ11cの大きさにより設
定され、設定されたスイッチング周波数fc(例えば、
70〔kHz〕)を有する制御パルスPcがスイッチン
グ素子12に付与される。また、PWM変調回路13に
は、第二直流電源回路4の直流出力電圧Eoに比例した
制御電圧Ecが付与され、この制御電圧Ecの大きさに
応じて制御パルスPcの時比率(デューティ比)が変化
する。したがって、例えば、直流出力電圧Eoが低下し
た場合には、制御パルスPcの時比率が大きくなる。こ
の結果、スイッチング素子12のオン期間が長くなって
直流出力電圧Eoが上昇する定電圧制御が行われる。
【0018】さらに、補助電源部25は、整流ダイオー
ド26及び平滑コンデンサ27を備え、この補助電源部
25から出力する整流平滑された駆動電圧は、PWM変
調回路13の電源ポート13pに付与される。この電源
ポート13pは、開閉スイッチ28と抵抗(高抵抗)2
9を直列接続した起動回路30を介して平滑コンデンサ
21の正側端子に接続する。
【0019】また、周波数分散回路6は、直流遮断コン
デンサ5を備える。直流遮断コンデンサ5は、ブリッジ
整流回路14の出力側14o(整流出力部)と時定数回
路11を構成するコンデンサ11cの抵抗接続部間に接
続する。この場合、周波数分散回路6を構成する部品
は、実質的に直流遮断コンデンサ5のみとなる。直流遮
断コンデンサ5は、ブリッジ整流回路14の出力側14
oにおける電圧に対して直流分を遮断し、この直流分に
重畳されているリプル分、即ち、交流電圧成分eのみを
取出すためのものであり、この直流遮断コンデンサ5の
静電容量の大きさを選定することにより、コンデンサ1
1cの抵抗接続部に付加される交流電圧成分eの大きさ
が設定される。したがって、直流遮断コンデンサ5の静
電容量は小さい値でよく、上述した時定数回路11を構
成するコンデンサ11cの静電容量に対し、1/10以
下に選定できる。具体的には、1〔pF〕程度でも可能
である。さらに、PWM変調回路13の電源ラインLc
(電源ポート13p)と時定数回路11に接続した直流
遮断コンデンサ5の出力側5oの間には、この直流遮断
コンデンサ5側から電源ラインLc側に順方向となる保
護ダイオード16を接続する。
【0020】次に、第一実施例に係る電源装置1aの動
作について、図1〜図3を参照して説明する。
【0021】まず、不図示の電源スイッチがオンするこ
とにより、商用交流電源20から供給される周波数50
又は60〔Hz〕の交流電圧100〔V〕は、ブリッジ
整流回路14の一対の交流入力部に付与される。これに
より、交流電圧100〔V〕は、ブリッジ整流回路14
により全波整流され、得られた脈流電圧は、平滑コンデ
ンサ21により平滑される。したがって、交流入力電圧
Viは、第一直流電源回路2により直流電圧に変換され
る。この際、開閉スイッチ28は、オンしており、変換
された直流電圧は、抵抗29を介してPWM変調回路1
3の電源ポート13pに付与されることによりPWM変
調回路13が起動せしめられる。なお、開閉スイッチ2
8は、PWM変調回路13の起動によりオフになり、他
方、不図示の電源スイッチがオフすることによりオンに
なる。
【0022】PWM変調回路13の起動により、このP
WM変調回路13からは、抵抗11r及びコンデンサ1
1cの時定数により設定されるスイッチング周波数fc
(実施例は70〔kHz〕)を有する制御パルスPcが
出力し、スイッチング素子12(FETのゲート等)に
付与される。これにより、スイッチング素子12は、ス
イッチング周波数fcによりオン−オフ制御され、交流
出力トランスTの一次巻線Tfには、高周波電圧が付与
される。そして、二次巻線Ts及び補助巻線Tcには、
当該高周波電圧に対応する交流電圧が誘起される。これ
により、二次巻線Tsに誘起された交流電圧は、整流ダ
イオード22及び平滑コンデンサ23により整流平滑さ
れ、得られた直流出力電圧Eoは負荷24に付与され
る。したがって、交流出力トランスTから出力する交流
電圧は、第二直流電源回路4により直流出力電圧Eoに
変換される。一方、補助巻線Tcに誘起された交流電圧
は、整流ダイオード26及び平滑コンデンサ27により
整流平滑され、PWM変調回路13の電源ポート13p
に付与される。
【0023】また、PWM変調回路13には、第二直流
電源回路4の直流出力電圧Eoに比例(分圧)した制御
電圧Ecが付与される。これにより、制御パルスPcの
時比率が制御電圧Ecの大きさに応じて変化し、直流出
力電圧Eoを定電圧に維持する定電圧制御が行われる。
即ち、直流出力電圧Eoが低下(上昇)した場合は、制
御パルスPcの時比率が大きく(小さく)なるため、ス
イッチング素子12のオン期間が長く(短く)なり、出
力電圧Eoを上昇(低下)させる制御が行われる。
【0024】他方、本発明に従って設けられる周波数分
散回路6は、次のように機能(動作)する。まず、ブリ
ッジ整流回路14の出力側14oには、平滑コンデンサ
21が接続されているため、この出力側14oの電圧E
iは、図2(a)に示すように、直流分に交流電圧成分
eであるリプル電圧が重畳した波形となる。直流遮断コ
ンデンサ5は、電圧Eiに対して、直流分を阻止し、交
流電圧成分eのみを取出すため、直流遮断コンデンサ5
の出力側5oに接続される時定数回路11のコンデンサ
11cの抵抗接続部には、図2(b)に示す交流電圧成
分eのみが付加される。この結果、コンデンサ11cの
両端電圧は、正規の電圧に交流電圧成分eが重畳された
電圧となり、交流電圧成分eの電圧の変化幅に対応して
スイッチング周波数fc(基準周波数)も上下の所定の
幅で分散せしめられる。
【0025】なお、保護ダイオード16は次のように機
能する。通常、PWM変調回路13は、1チップのIC
により製作されるが、本実施例に係る回路構成を採用し
た場合、このICの電源ポート13pに対して起動回路
30から起動電圧が付与される前に、直流遮断コンデン
サ5を介して交流電圧成分eが付与されることになる。
このため、ICに対して逆電圧が印加され、ICを破壊
する虞れがある。したがって、保護ダイオード16を接
続し、電源ポート13pに起動回路30から起動電圧が
付与される前に、交流電圧成分eをコンデンサ11cに
対する付与と同時に電源ポート13pに対しても付与す
るようにしたものであり、この結果、起動時に、IC
(PWM変調回路13)に対して逆電圧が印加される不
具合が回避される。
【0026】よって、本実施例に係る電源装置1aによ
れば、図3に実線で示す符号P…のように、伝導ノイズ
や放射ノイズ等のノイズの周波数が上下の所定の幅で変
動し、ノイズ成分のスペクトラムが分散されることによ
り、ノイズのピークレベルが低減される。しかも、実質
的には、単一のコンデンサ5のみで足りるなど、極めて
簡易な回路構成で実施できるため、装置全体の小型コン
パクト化及びコストダウンを図れるとともに、さらに、
コンデンサ5のみで実現できることは、無効電流を利用
することを意味し、これに伴う消費電力は発生しない。
したがって、無用な電力消費を回避して、電源効率及び
省エネルギ性を高めることができる。
【0027】また、負荷24(負荷電力)が大きくなっ
た場合、発生するノイズも大きくなるが、図2(a)に
仮想線Eisで示す出力側14oの電圧のように、同時
に、リプル分も大きくなるため、交流電圧成分eも、図
2(b)に仮想線esで示すように大きくなる。この結
果、変動する周波数幅も大きくなり、ノイズのピークレ
ベルに対する低減効果が大きくなる。よって、負荷24
(負荷電力)が大きくなり、発生するノイズも大きくな
る不具合は回避される。
【0028】次に、本発明に係る第二実施例〜第四実施
例に係る電源装置1b,1c,1dについて、図4〜図
6を参照して説明する。なお、図4〜図6において、図
1と同一部分或いは各図の相互間で同一部分について
は、共通の符号を付して、その構成を明確にするととも
に、その詳細な説明は省略する。したがって、図4〜図
6の変更実施例については、主に、図1に示した第一実
施例との相違点について説明する。
【0029】まず、図4に示す第二実施例について説明
する。第二実施例は、第一実施例の回路に対して昇圧チ
ョッパ部41(又は降圧チョッパ回路)を挿入して構成
したいわゆるツーステージタイプコンバータに適用した
電源装置1bを示す。第一実施例との相違点は、図1の
回路におけるブリッジ整流回路14と平滑コンデンサ2
1間に、チョークコイル42と整流ダイオード43の直
列回路を挿入接続するとともに、チョークコイル42の
出力側42oとアースライン(コモンライン)Ln間に
スイッチング素子44を接続したものである。この場
合、スイッチング素子44は、PWM変調回路13から
付与される制御パルスPcsにより、スイッチング素子
12と同様にスイッチング制御される。この際、スイッ
チング素子44と12の同期は不要である。したがっ
て、スイッチング周波数fcも必ずしも一致させる必要
はない。そして、直流遮断コンデンサ5は、チョークコ
イル42の入力側42iに接続する。第二実施例の場合
には、平滑前の電圧、即ち、脈流電圧が利用され、この
脈流電圧に基づく交流電圧成分eが直流遮断コンデンサ
5を介して時定数回路11のコンデンサ11cに付与さ
れる。
【0030】次に、図5に示す第三実施例について説明
する。第三実施例は、第一実施例のか回路に対して力率
改善回路51を付加したワンステージタイプコンバータ
(PFCコンバータ)に適用した電源装置1cを示す。
力率改善回路51は、回路の力率改善を行うもので、交
流出力トランスTに、一次副巻線Tfsと二次副巻線T
ssを設け、一次副巻線Tfsの一方の端子は、ブリッ
ジ整流回路14の出力側14oに接続するとともに、一
次副巻線Tfsの他方の端子は、スイッチング素子52
を介してアースライン(コモンライン)Lnに接続す
る。また、二次副巻線Tssの一方の端子は、整流ダイ
オード54を介して二次巻線Tsの一端に接続した整流
ダイオード22の出力側22oに接続するとともに、二
次副巻線Tssの他方の端子は、二次巻線Tsの他端に
接続する。さらに、ブリッジ整流回路14の出力側14
oは、整流ダイオード53を介して平滑コンデンサ21
に接続し、この出力側14oと時定数回路11における
コンデンサ11c間に、第二直流遮断コンデンサ5sを
接続する。第三実施例の場合には、リプル分が第一実施
例と同様に直流遮断コンデンサ5を介してコンデンサ1
1cに付与されるとともに、脈流電圧に基づく脈流分が
第二直流遮断コンデンサ5sを介してコンデンサ11c
に付与されるため、コンデンサ11cには、リプル分と
脈流分が重畳した交流電圧成分eが付与される。したが
って、それぞれ単独で付与される場合に比べて、交流電
圧成分eをよりランダム化することができ、ノイズ低減
効果を高めることができる。なお、この場合、リプル分
と脈流分のいずれか一方のみを利用してもよいし、スイ
ッチ等により切換えることにより、負荷の大きさ等の条
件に対応して選択的に利用してもよい。
【0031】次に、図6に示す第四実施例について説明
する。第四実施例は、ブリッジ整流回路14の入力側1
4i,14iにおける交流電圧成分を利用したものであ
り、各入力側14i,14iにそれぞれ整流ダイオード
61,62(整流回路15)を接続し、この整流ダイオ
ード61,62の出力側61o,62oを共通接続する
とともに、この出力側61o…と時定数回路11におけ
るコンデンサ11c間に直流遮断コンデンサ5を接続す
る。第四実施例の場合は、ブリッジ整流回路14の入力
側14i…の脈流電圧を利用する点を除いて、基本的に
は図4に示した第二実施例と同じである。なお、図6に
示す時定数回路11は、コンデンサ11cと抵抗11r
を可変式にした場合を示す。この場合、バリキャップダ
イオードや可変抵抗器を利用することができ、時定数を
変更することにより、ノイズ低減効果を最適化すること
ができる。
【0032】以上、各実施例について詳細に説明した
が、本発明はこのような実施例に限定されるものではな
く、細部の回路構成,部品,手法等において本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除すること
ができる。例えば、交流電圧成分eは時定数回路11を
構成するコンデンサ11cに付加した場合を示したが、
PWM変調回路13におけるスイッチング周波数fcを
変更する電圧成分であれば、他の回路(部品)に付与す
ることもできる。また、保護ダイオード16は、第二実
施例〜第四実施例の場合には、脈流電圧に基づく比較的
電圧の大きい交流電圧成分eを利用するため、接続する
ことが望ましいが、第一実施例の場合には、リプル分に
基づく比較的電圧の小さい交流電圧成分eを利用するた
め、必ずしも接続することを要しない。なお、本発明に
おける直流とは、半波及び全波整流波形や脈流等を含む
概念である。
【0033】
【発明の効果】このように、本発明に係る電源装置は、
第一直流電源回路における交流電圧成分を直流遮断コン
デンサを介して取出し、取出した交流電圧成分をスイッ
チング回路のスイッチング周波数を変更する電圧成分に
付加する周波数分散回路を備えるため、次のような顕著
な効果を奏する。
【0034】(1) ノイズ成分のスペクトラムが分散
されるため、ノイズのピークレベルを低減させることが
できるとともに、実質的には、単一のコンデンサのみで
足りるなど、極めて簡易な回路構成で実施できるため、
装置全体の小型コンパクト化及びコストダウンを図るこ
とができる。
【0035】(2) 無効電流を利用するため、無用な
電力消費を回避して、電源効率及び省エネルギ性を高め
ることができる。
【0036】(3) 負荷の大きさに対応して交流電圧
成分が変化するため、負荷が大きくなり、発生するノイ
ズも大きくなる不具合を回避することができる。
【0037】(4) 好適な実施の形態により、リプル
分に基づく交流電圧成分と脈流電圧に基づく交流電圧成
分を重畳して用いれば、交流電圧成分をよりランダム化
することができ、ノイズ低減効果を高めることができ
る。
【0038】(5) 好適な実施の形態により、スイッ
チング回路に備えるPWM変調回路の電源ラインと時定
数回路に接続した直流遮断コンデンサの出力側の間に、
直流遮断コンデンサ側から電源ライン側に順方向となる
保護ダイオードを接続すれば、逆電圧の印加によりPW
M変調回路が破壊されてしまうなどの不具合を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る電源装置の電気回路
図、
【図2】同電源装置におけるリプル分(交流電圧成分)
を含む入力電圧及び交流電圧成分の電圧波形図、
【図3】同電源装置におけるノイズレベルのスペクトル
図、
【図4】本発明の第二実施例に係る電源装置の電気回路
図、
【図5】本発明の第三実施例に係る電源装置の電気回路
図、
【図6】本発明の第四実施例に係る電源装置の電気回路
図、
【符号の説明】
1a 電源装置 1b 電源装置 1c 電源装置 1d 電源装置 2 第一直流電源回路 3 スイッチング回路 4 第二直流電源回路 5 直流遮断コンデンサ 5s 直流遮断コンデンサ 5o 直流遮断コンデンサの出力側 6 周波数分散回路 11 時定数回路 11c コンデンサ 12 スイッチング素子 13 PWM変調回路 14 整流回路 14o 整流回路の出力側 14i 整流回路の入力側 15 整流回路 16 保護ダイオード Vi 交流入力電圧 T 交流出力トランス Eo 直流出力電圧 Ec 制御電圧 e 交流電圧成分 fc スイッチング周波数 Pc 制御パルス Lc 電源ライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入力電圧を直流電圧に変換する第一
    直流電源回路と、この直流電圧をスイッチングして交流
    出力トランスに付与するスイッチング回路と、この交流
    出力トランスから出力する交流電圧を直流出力電圧に変
    換する第二直流電源回路を備える電源装置において、前
    記第一直流電源回路における交流電圧成分を直流遮断コ
    ンデンサを介して取出し、取出した交流電圧成分を前記
    スイッチング回路のスイッチング周波数を変更する電圧
    成分に付加する周波数分散回路を備えることを特徴とす
    る電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング回路は、時定数回路で
    設定されるスイッチング周波数を有する制御パルスを、
    スイッチングを行うスイッチング素子に付与するととも
    に、入力する制御電圧の大きさに応じて前記制御パルス
    の時比率を可変するPWM変調回路を備えることを特徴
    とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記時定数回路と前記第一直流電源回路
    における整流回路の出力側の間に、前記直流遮断コンデ
    ンサを接続することを特徴とする請求項2記載の電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記時定数回路と前記第一直流電源回路
    における整流回路の入力側の間に、整流回路を介して前
    記直流遮断コンデンサを接続することを特徴とする請求
    項2記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記PWM変調回路の電源ラインと前記
    時定数回路に接続した前記直流遮断コンデンサの出力側
    の間に、前記直流遮断コンデンサ側から前記電源ライン
    側に順方向となる保護ダイオードを接続することを特徴
    とする請求項2記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記時定数回路を構成するコンデンサの
    静電容量に対して、前記直流遮断コンデンサの静電容量
    を、1/10以下に設定することを特徴とする請求項2
    記載の電源装置。
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