JP2003274226A - 構図アドバイス機能を備えたカメラ - Google Patents

構図アドバイス機能を備えたカメラ

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JP2003274226A JP2002379688A JP2002379688A JP2003274226A JP 2003274226 A JP2003274226 A JP 2003274226A JP 2002379688 A JP2002379688 A JP 2002379688A JP 2002379688 A JP2002379688 A JP 2002379688A JP 2003274226 A JP2003274226 A JP 2003274226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来とは異なる観点から構図不良写真の発生
を防止できるようにする。 【解決手段】撮影画面内の輝度分布に関連する情報を検
出する輝度情報検出手段1,4と、検出された輝度分布
に関連する情報に基づいて、撮影画面内から主要被写体
の上端に対応するエッジを抽出してその位置を検出する
エッジ検出手段1と、検出されたエッジの位置を予め定
められた適正範囲と対比して構図の良否を判定する構図
良否判定手段1と、構図不良が判定されたときに警告を
出力する警告手段9とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構図アドバイス機能を
備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】写真を見る人に不快感を与えるために構
図不良とされる幾つかの典型例が従来から経験的に知ら
れている。そして、そのような典型例に該当するか否か
を判別して構図不良写真の撮影を防止するカメラが提案
されている。例えば、撮影画面の中央から上下方向およ
び左右方向へ一定範囲の輝度分布を測定し、この範囲内
でのコントラスト変化が所定値より大きいときに構図不
良として撮影者に警告を発するカメラが記載ある(例え
ば、特許文献1)。水平線や地平線のように撮影画面を
二分するエッジが人物の首を横切る構図や、電柱、樹木
等等の構造物が人物の頭から上方へ突き出る構図は上述
した構図不良の典型例であり、上記のカメラによれば、
撮影画面の中央に人物の顔が捉えられている限りそのよ
うな典型例をほぼ正確に判別できる。
【0003】
【特許文献1】特開平4−67133号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、構図不
良とされる典型例は上記の二例に限らない。例えば撮影
画面を二分するエッジが斜めに傾いている構図は、見る
人に不安定感を与えるために構図不良とされるが、その
ような傾きは上記公報のカメラで検出できない。また、
人物を撮影画面の中央から外して撮影する場合、上記公
報のカメラでは水平線や電柱等が人物の頭と重なってい
てもそれを構図不良として検出できない。さらに、低輝
度時は撮影画面内のコントラスト変化が小さいので正確
な判断ができない。
【0005】本発明の目的は、従来とは異なる観点から
構図不良写真の発生を防止できるカメラ、および構図不
良の典型例を従来よりも多彩かつ正確に判別できるカメ
ラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る構
図アドバイス機能を備えたカメラは、撮影画面内の輝度
分布に関連する情報を検出する輝度情報検出手段と、検
出された輝度分布に関連する情報に基づいて、撮影画面
内から主要被写体の上端に対応するエッジを抽出してそ
の位置を検出するエッジ検出手段と、検出されたエッジ
の位置を予め定められた適正範囲と対比して構図の良否
を判定する構図良否判定手段と、構図不良が判定された
ときに警告を出力する警告手段とを具備する。請求項
2,3の発明に係る構図アドバイス機能を備えたカメラ
は、撮影画面内の輝度分布に関連する情報を検出する輝
度情報検出手段と、検出された輝度分布に関連する情報
に基づいて、撮影画面の対向する二辺の間に延びるエッ
ジを抽出してその傾きを検出するエッジ検出手段と、検
出されたエッジの傾きを予め定められた適正範囲と対比
して構図の良否を判定する構図良否判定手段と、構図不
良が判定されたときに警告を出力する警告手段とを具備
する。特に請求項3の発明は、上記検出されたエッジの
傾きと、適正範囲とに基づいて構図の修正方向を判定す
る修正方向判定手段と、判定された修正方向を表示する
表示手段とを備える。請求項4の発明に係る構図アドバ
イス機能を備えたカメラは、撮影画面内での撮影者の注
視点の分布に関連する情報を検出する注視点情報検出手
段と、検出された注視点の分布に関連する情報に基づい
て撮影画面内の主要被写体の位置を検出する主要被写体
検出手段と、撮影画面内の輝度分布に関連する情報を検
出する輝度情報検出手段と、検出された輝度分布に関連
する情報に基づいて撮影画面内から特定種類のエッジを
抽出してその位置を検出するエッジ検出手段と、検出さ
れた主要被写体の位置と、検出されたエッジの種類およ
び位置とに基づいて構図の良否を判定する判定手段と、
構図不良が判定されたときに警告を出力する警告手段と
を具備する。請求項1〜4のいずれかの発明において、
カメラの手ブレ状態に対応する情報を検出する手ブレ情
報検出手段と、検出された手ブレ状態が構図良否の判定
に適当な範囲内か否かを判別する手ブレ状態判別手段
と、手ブレ状態が構図良否の判定に不適当な範囲にある
と判別したとき警告を出力する手ブレ警告手段とを更に
設けてもよい(請求項5)。
【0007】
【実施例】−第1実施例− 以下、図1〜図6を参照して本発明の第1実施例を説明
する。図1は本実施例に係るカメラの制御系のブロック
図である。図中符号1はカメラの動作を制御するCPU
であり、このCPU1には、視線検出装置2、ブレ検出
装置3、測光装置4、測距装置5、焦点距離検出装置
6、姿勢検出装置7、撮影モード入力装置8および表示
装置9が接続されている。
【0008】視線検出装置2は、カメラのファインダ
(不図示)を覗き込む撮影者の瞳に向けて赤外光を照射
し、角膜からの反射光および眼球像とから眼球の回転角
度を求めて撮影画面内での撮影者の注視点を特定する。
視線検出装置2が検出した注視点に関する情報はCPU
1に送出される。ブレ検出装置3は例えばカメラボディ
の加速度や角速度により手ブレの大小を検出し、検出し
たブレの大きさに応じた信号をCPU1に出力する。測
光装置4は、図2に示すようにn行×m列のマトリクス
状に配置された受光素子PSにより撮影画面を分割測光
する二次元電荷蓄積型イメージセンサである。測光装置
4の素子PSの位置は、図2にも示したように撮影画面
の水平方向をx軸、垂直方向をy軸方向とする二次元直
交座標系の座標値により表される。なお、図2は、撮影
画面が横長となるカメラの横位置の状態を示す。撮影画
面が縦長となるカメラの縦位置では、撮影画面の短辺方
向がx軸方向、長辺方向がy軸方向である。
【0009】測距装置5は、撮影距離(カメラのフィル
ム面から主要被写体までの距離)を検出し、その検出結
果に応じた信号をCPU1に出力する。撮影距離の検出
は、例えば撮影レンズの距離リングの回転位置に基づい
て演算し、あるいは被写体に赤外光を照射して検出す
る。焦点距離検出装置6は、撮影レンズの焦点距離に関
する情報を撮影レンズに内蔵されたROMから読み取っ
てCPU1に出力する。撮影レンズの交換が不可能なカ
メラでは、焦点距離検出装置6を省略して予めCPU1
に焦点距離情報を与えてもよい。
【0010】姿勢検出装置7はカメラが横位置にあるか
縦位置にあるかを検出してCPU1に出力する。既述の
ように、横位置とは撮影画面の長辺方向と水平方向とが
一致する位置を、縦位置とは撮影画面の短辺方向と水平
方向とが一致する位置をいう。撮影モード入力装置8
は、例えば人物撮影を目的とするポートレートモード、
風景撮影を目的とする風景モードなど、撮影目的に応じ
た撮影モードを撮影者が入力するためのものである。表
示装置9は、露出値などの撮影情報をカメラボディ上面
やファインダ内に表示する機能を備えるとともに、ブザ
ーや合成音声、振動等による警告機能を備える。
【0011】CPU1は、各装置2〜8からの信号を必
要に応じて読み込んで不図示のシャッタおよび絞りを制
御し、撮影レンズを合焦位置へ駆動する。また、撮影動
作に先立ってCPU1は図4および図5に示す手順によ
り構図推定処理を行なう。以下、この構図推定処理を説
明する。なお、構図推定処理は、例えばレリーズ釦の半
押し操作に応答して実行するとよい。
【0012】図4に示すように、構図推定処理では、ス
テップS1にて撮影モード入力装置8から入力される撮
影モードを読み込む。ついでステップS2では、撮影モ
ードに応じた「判定撮影倍率a」を設定する。「判定撮
影倍率a」については後述する。ステップS3では姿勢
検出装置7の出力からカメラの姿勢を検出し、続くステ
ップS4では視線検出装置2からの信号処理に必要な撮
影画面の分割パターンをカメラの姿勢に応じて選択す
る。例えばカメラの横位置では、図3(a)に示すよう
に撮影画面Pをv行×u列のマトリクス状の領域Wに分
割したパターンが選択される。この分割パターンの分割
個数(u,vの値)は上述した測光装置4の分割個数
(m,nの値)と同一でも、異なってもよい。なお、以
下では領域Wの位置を、測光装置4よる分割領域と同じ
く、撮影画面の水平方向をx軸、垂直方向をy軸方向と
する二次元直交座標系の座標値により表し、任意の位置
の領域をW(i,j)とする。カメラボディが縦位置に
構えられたときの分割パターンは図示を省略する。
【0013】ステップS4で分割パターンを選択した後
は、ステップS5にて分割パターンに対応するエリア係
数αを設定する。例えば図3(a)に示す分割パターン
が選択されたときには、図3(b)に示すように領域W
(1,1)〜W(i,j)〜W(u,v)毎にエリア係
数α(1,1)〜α(i,j)〜α(u,v)が与えら
れる。エリア係数α(i,j)は、撮影画面の中央から
離れるほど大きく設定される。なお、エリア係数α
(i,j)は、撮影画面中央からの距離に比例して増加
させ、あるいは距離に対して2次以上の増加関数となる
ように変化させてもよい。
【0014】エリア係数αを設定した後は、ステップS
6でブレ検出装置3からの信号を読み込み、続くステッ
プS7で検出したブレ量が適正範囲か否かを判別する。
ブレ量が適正範囲であればステップS8へ進み、適正範
囲を越えるときはステップS17へ進む。なお、ブレ量
を判定するのは、カメラブレが大きくなると構図が定ま
らず、撮影画面が不安定となって注視点の検出精度が悪
化するからである。
【0015】ステップS8では焦点距離検出装置6から
の信号により撮影レンズの焦点距離fを検出し、続くス
テップS9では測距装置5からの信号により撮影距離D
を求める。ステップS10では、撮影倍率βを式β=f
/(D−f)によって求める。簡単のためβ=f/Dと
してもよい。
【0016】続くステップS11(図5)では、算出さ
れた撮影倍率βがステップS2で設定した判定撮影倍率
a以上か否か判断する。判定撮影倍率a以上であればス
テップS12へ、判定撮影倍率a未満であればステップ
S13へ進む。ステップS12またはステップS13で
は、視線検出装置2が検出する注視点とステップS4,
S5にて設定した分割パターン、エリア係数とに基づい
て、一定時間内における撮影者の注視点の散らばり程度
を表す指数(以下、離散指数と呼ぶ。)Eを演算する。
以下、この離散指数Eの演算処理を図6により説明す
る。
【0017】図6の処理では、まずステップS101に
て離散指数Eの演算周期を設定するタイマを起動する。
続くステップS102では視線検出装置2が検出する注
視点の位置を読み込み、その位置が図3(a)の領域W
(1,1)〜W(u,v)のいずれに属するかを識別す
る。次のステップS103では注視点が存在する領域W
(i,j)に関してのみ注視点の存在時間t(i,j)
を積算する。この後、ステップS104にて視線検出装
置2からの信号により注視点の位置を確認する。続くス
テップS105では、ステップS104で確認した注視
点の属する領域W(i,j)がそれまでの領域から変化
しているか否かを判別する。領域W(i,j)が変化し
ていれば、ステップS106にて存在時間t(i,j)
を積算する領域を新たな領域に変更してステップS10
7へ進む。領域W(i,j)に変化がなければステップ
S106を省略してステップS107へ進む。
【0018】ステップS107ではステップS101で
起動したタイマの積算時間が所定秒時に達したか否か判
別し、達していなければステップS103に戻って上述
の処理を繰り返す。ステップS107でタイムアップと
判断したときはステップS108ですべての領域W
(i,j)に関する存在時間t(i,j)の積算を終了
し、続くステップS109で下式により離散指数Eを演
算する。
【数1】E=Σ(α(i,j)×t(i,j)) ……
(i=1〜u,j=1〜v) この式から明らかなように、離散指数Eは図3(c)に
示す領域W(1,1)〜W(u,v)毎の注視点の存在
時間t(1,1)〜t(u,v)に、図3(b)に示す
領域W(i,j)毎のエリア係数α(i,j)を乗算し
た値の総和である。ステップS109の終了後は図5に
示す処理へ復帰する。
【0019】再び図5に戻って説明する。離散指数Eの
演算後はステップS14またはステップS15に進み、
演算された離散指数Eが基準値b,c以上か否か判断す
る。基準値b,c以上であればステップS16へ進み、
表示装置9により構図が良好である旨を撮影者に知らし
める。一方、ステップS14,S15にて離散指数Eが
基準値b,c未満のときはステップS17へ進み、表示
装置9のブザー等により撮影者に対して警告を発する。
なお、基準値b,cはb<cの関係にある。
【0020】以上の処理によれば、撮影画面の中央から
離れるほどエリア係数α(i,j)が大きくなるので、
撮影者が撮影画面の中央部を集中的に注視したときはス
テップS12またはステップS13で演算される離散指
数Eが小さくなり、ステップS14またはステップS1
5で基準値b,c未満と判定されてステップS17で警
告が発せられる可能性が高まる。反対に、撮影者が撮影
画面の周辺も満遍なく注視すれば離散指数Eが大きくな
り、ステップS14またはステップS15で基準値b,
c以上と判定されてステップS16で構図良好表示がな
される可能性が高くなる。撮影者の注視点が撮影画面の
中央部に集中する場合は、撮影者が主要被写体のみを注
視し、背景に考慮を払っていないので、構図不良が生じ
る可能性が高い。したがってステップS17での警告
は、撮影者に対して構図確認を催促する情報として有効
に機能する。なお、構図判定ができないほどカメラブレ
が大きいときもステップS17にて警告が発せられる。
【0021】本実施例では、撮影者の注視点分布に基づ
いて構図不良を推定するので、撮影画面内の水平線等の
検出が困難な低輝度時やローコントラスト時でも機能が
損われない。なお、本実施例では撮影画面の周辺のみを
注視したときも離散指数Eが高くなって警告が発せられ
ない可能性が高くなる。しかしながら、撮影者が意識し
て撮影画面の周辺を注視するときは、構図の決定に何等
かの意図が含まれていると考えて差し支えなく、警告を
与えなくとも不都合はない。
【0022】実施例では撮影倍率βと判定撮影倍率aと
の大小関係に応じて基準値b,cが変更され、しかもb
<cである。このため、注視点の散らばり程度が同程度
であっても、撮影倍率βが小さいとき、すなわちβ<a
の場合(ステップS13,15側)がβ≧aの場合(ス
テップS12,14側)よりも警告が発せられる可能性
が高くなる。これは、撮影倍率βが小さくなるほど主要
被写体が撮影画面内に占める大きさが減少し、撮影画面
の周辺を注視して構図の良否を確認する必要性が高まる
ためである。
【0023】判定撮影倍率aを撮影モードに応じて変更
するのも撮影画面周辺の注視の必要度を考慮したためで
ある。例えばポートレートモードでは主要被写体たる人
物が大きく捕えられかつ背景がぼけるので背景を注視す
る必要が薄れて判定撮影倍率aを小さく設定しても差し
支えないのに対し、風景モードでは撮影画面の隅々まで
注視する必要が高まるので判定撮影倍率aも高く設定す
る必要がある。なお、撮影画面の中央部のエリア係数
が、風景モードよりもポートレートモードで大きくなる
ように変化させてもよい。
【0024】図7に示すように表示装置9に構図警告装
置9Aとブレ警告装置9Bとを設け、図8に示すよう
に、ステップS14またはステップS15で構図不良と
推定したときにはステップS17に進んで構図警告装置
9Aで構図確認の催促を、ステップS7でブレ大と判定
したときはステップS18へ進んでブレ警告装置9Bに
よりブレの警告を与えてもよい。
【0025】撮影画面内で一定時間内に注視点が最も集
中する領域を主要被写体の位置として特定し、かかる位
置から離れるほどエリア係数α(i,j)が大きくなる
ように設定することで、主要被写体からの注視点の散ら
ばりの程度に応じて離散指数Eを増減させることも可能
である。図9に示すように撮影画面Pに複数の焦点検出
領域AFを設定し、いずれか一つの領域を選択可能とし
たカメラでは、選択された焦点検出領域AFから注視点
が離れるほどエリア係数α(i,j)が大きくなるよう
にしてもよい。この場合、焦点検出領域AFの選択は、
撮影者が指示するものでも、カメラ側が自動的に選択す
るものでもよい。撮影者の視線に基づいて焦点検出領域
AFを選択するカメラであっても、選択された焦点検出
領域AFから離れるほどエリア係数α(i,j)が大き
くなるように設定すればよい。また、焦点検出領域AF
の位置に係わりなく撮影画面の中央から離れるほどエリ
ア係数α(i,j)を大きく設定した場合において、撮
影者の視線により焦点検出領域AFを選択する場合に
は、選択される焦点検出領域AFに一時的に視線が集中
するので、その間の注視点分布情報を離散指数Eの演算
データに取り込まないようにすればよい。
【0026】−第2の実施例− 図10〜図22により本発明の第2実施例を説明する。
なお、本実施例は、上述した第1実施例に対してCPU
1での構図推定処理を変更したものである。したがっ
て、第1実施例との共通部分には同一符号を付してその
説明を省略し、構図推定処理の特徴部分を説明する。
【0027】図10は本実施例の構図推定処理の一部を
示すものである。図中のステップS11は上述した第1
実施例のステップS11と共通し、ステップS11より
も前段階では図4に示すステップS1〜ステップS10
が実行される。ステップS11にて撮影倍率βが判定撮
影倍率aよりも大きいときはステップS21へ進み、現
在の撮影画面の構図が予め定められた構図不良条件に該
当する程度を表す指数(以下、構図不良指数と呼ぶ。)
Gを、測光装置4の素子PS(図2参照)毎の測光値B
vに基づいて演算する。この構図不良指数Gの演算の詳
細は後述する。
【0028】ステップS11で判定撮影倍率a未満のと
きはステップS22へ進み、離散指数Eを演算する。こ
の離散指数Eの演算処理は図6に示すものと同一であ
る。離散指数Eの演算後はステップS23へ進み、離散
指数Eが基準値h以上か否か判断する。基準値h以上で
あればステップS24へ進んで構図不良指数Gを演算
し、基準値h未満であればステップS25へ進んで表示
装置9のブザー等により撮影者に対して警告を発する。
このときの警告は、第1実施例と同様に撮影者が撮影画
面の周辺の構図を確認していないことに対するものであ
る。判定撮影倍率aおよび基準値hは、第1実施例の判
定撮影倍率a、基準値b,cと一致するとは限らない。
【0029】図11は構図不良指数Gの演算処理を示す
ものである。この処理では、まずステップS201にて
姿勢検出装置7からの出力によりカメラが横位置か否か
を判断する。横位置でなければステップS202へ進
み、図2に示す測光装置4の素子数mを以降の処理で用
いる定数n、素子数nを以降の処理で用いる定数mとし
て定義する。横位置のときは素子数mが定数m、素子数
nが定数nとしてそのまま使用される。このような操作
を行うのは、CPU1がカメラの縦位置および横位置に
拘らず撮影画面の水平方向をX軸方向、垂直方向をY軸
方向として扱うため、縦位置と横位置とで測光装置4の
X軸方向、Y軸方向の素子数が入れ替わるためである。
【0030】素子数m,nをカメラの姿勢に応じて定義
した後は、ステップS203で、電柱や立木等の柱状物
が構図不良を引き起こす程度を表す指数(以下、柱状物
不良指数と呼ぶ。)G1を演算する。ステップS204
では主要被写体の位置が構図不良を引き起こす程度を表
す指数(以下、主要被写体不良指数と呼ぶ。)G2を演
算する。ステップS205では、水平線や地平線等、撮
影画面を二分するような水平エッジが構図不良を引き起
こす程度を表す指数(以下、水平エッジ不良指数と呼
ぶ。)G3を演算する。なお、これらの指数G1〜G3は
構図不良を引き起こす程度が高いほど大きくなるように
設定される。各指数G1〜G3の演算手順の詳細は後述す
る。
【0031】指数G1〜G3の演算後はステップS206
へ進み、構図不良指数Gとして各指数G1〜G3の総和
(G1+G2+G3)を求める。構図不良指数Gの演算後
は図10に示すステップS26またはステップS27に
進み、演算された構図不良指数Gが基準値p,q以上か
否か判断する。基準値p,q未満であればステップS2
8へ進み、表示装置9により構図が良好であることを撮
影者に知らせる。一方、ステップS26,S27にて構
図不良指数Gが基準値p,q以上のときはステップS2
5へ進み、表示装置9のブザー等により撮影者に対して
警告を発する。なお、基準値p,qはp>qの関係にあ
る。カメラボディのブレが大きいときにも第1実施例と
同様にステップS25の処理が実行されて警告が発せら
れる。
【0032】図12〜図22により各指数G1〜G3の演
算手順を説明する。 (1)柱状物不良指数G1の演算処理 図12,図13は柱状物不良指数G1の演算手順を示す
ものである。図14(a)に示すように、撮影画面Pの
垂直方向に真っ直ぐ延びた状態で撮影されるべき柱状物
(樹木、電柱、支柱等)X1が同図(b)に示すように
傾いて撮影される と構図不良を引き起こす。このよう
な要素を構図不良の推定に反映させるべく、図12,図
13の処理では測光装置4が検出する測光値分布に基づ
いて撮影画面中の柱状物X1を検出し、柱状物X1のエッ
ジ(背景との境界)eL,eRの傾きの程度を指数化す
る。なお、以下の説明では、図15に示すように測光装
置4の素子PSのうちX座標を同じくする素子の列をy
列とし、Y軸方向最下端から上側へj番目のy列をyj
列と表現する。図15はカメラが横位置で、素子PSの
個 数がm=30,n=20の例である。
【0033】図12に示すように、指数G1の演算で
は、ステップS211で走査列を指定する変数jを初期
値1に設定し、ステップS212でyj列の素子PS
(1,j)〜PS(m,j)の測光値の走査を開始す
る。次のステップS213では、yj 列において同一測
光値Bvの素子PSが所定個数A以上連続するか否か判
断する。連続するときはステップS214に進み、ステ
ップS213の条件に該当する測光値Bvおよび素子の
組の位置を記憶する。条件に該当する素子の組が存在し
ないときはステップS214を省略してステップS21
5へ進む。
【0034】ステップS215ではyj列の走査が終了
したか否かを判断し、走査途中であればステップS21
3へ戻る。yj列の走査が終了したときはステップS2
16へ進み、変数jがY軸方向の素子数nに一致するか
否かを判断する。一致しなければステップS217で変
数jに1を加算してステップS212へ戻る。変数jが
素子数nに一致するときはステップS218へ進む。
【0035】ステップS218では、ステップS214
で記憶した測光値Bvのうち、すべてのy列(y1列〜
yn列)に共通するものがあるか否か判断する。なお、
ステップS213およびステップS218にて、各素子
PSの測光値Bvが等しいか否かを判断する際には、測
光値Bvの差が一定の許容範囲内にあれば同一として扱
ってよい。
【0036】すべてのy列に共通する測光値Bvが存在
するときはステップS219へ進み、すべてのy列間で
測光値Bvの素子が所定個数C以上接しているか否か判
断する。この条件が満たされているときはステップS2
20へ進み、複数の測光値Bvについて上記の条件が満
たされたか否か判断する。複数の測光値について満たさ
れているときはステップS221へ進み、最も低い測光
値の素子の組を以降の処理対象として選択する。例え
ば、ステップS214にて2つの測光値Bv1,Bv2
(Bv1<Bv2)の素子の組が記憶され、測光値Bv
1,Bv2の素子の組いずれもがステップS218,S2
19の条件を満たすときは、ステップS214で記憶し
た測光値Bv1の素子の組を処理対象として選択され
る。なお、ステップS 220が否定されたときはステ
ップS221が省略され、ステップS214で記憶され
た測光値Bvの素子の組がそのまま処理対象に選択され
る。
【0037】測光値Bvの素子の組を選択した後はステ
ップS222(図13)へ進む。ステップS222で
は、選択された測光値Bvの素子のうち、y1列および
yn列で最も左側に位置する素子のX座標をそれぞれX
a,Xc、y1列およびyn列で最も右側に位置する素子
のX座標をそれぞれXb,Xdとして定義する。なお、
y1列は撮影画面の下端、yn列は撮影画面の上端に位置
する素子列である。次のステップS223では、下式に
よりy1列,yn列における測光値Bvの素子の左右端の
ずれ量ΔXL,ΔXRを求める。
【数2】ΔXL=Xc−Xa ΔXR=Xd−Xb
【0038】ステップS224では、ΔXL,ΔXRの正
負符号が一致するか否かを判断する。一致していればス
テップS225へ進み、ΔXLの絶対値がΔXRの絶対値
よりも小さいか否か判断する。小さければステップS2
26へ進み、ΔXRの絶対値に 応じて指数G1を設定す
る。ΔXLの絶対値がΔXRの絶対値よりも大きいときは
ステップS227に進み、ΔXLの絶対値に応じて指数
G1を設定する。なお、ΔXL,ΔXRが大きいほど指数
G1も大きく設定するが、ΔXL,ΔXRに比例して 指数
G1を増加させ、あるいはΔXL,ΔXRに対して二次以
上の増加関数で指数 G1を増加させてもよい。
【0039】ステップS218、ステップS219およ
びステップS224が否定判断されたときはステップS
228へ進み、指数G1=0とする。ステップS226
〜228の終了後は図11に示す処理へ復帰する。
【0040】次に、図12,図13の処理の具体例を図
16に基づいて説明する。なお、測光装置4の素子の配
列は図15に示す通りとし、ステップS213での所定
個数A=5、ステップS219での所定個数C=4とす
る。図16は、図14(b)に示す撮影画面Pと測光装
置4の素子PSの配列との対応を示すものである。一般
に、柱状物X1の輝度は背景部分よりも低いため、柱状
物X1上に位置する素子が背景部分よりも低い一様な測
光値Bv1を検出し、背景上に位置する素子が測光値B
v1よりも一様に明るい測光値Bv2を検出するものとし
た。柱状物X1に対する撮影距離が短く、そこに撮影レ
ンズのピントが合っている状態では、背景部分が被写界
深度から外れてボケるため、背景が一様に明るいと見做
して差し支えない。
【0041】図16に示す撮影画面に対して図12,1
3の処理を適用した場合、ステップS211〜ステップ
S215により、y1列に関して素子PS(1,1)〜
PS(7,1)が同一測光値Bv2の組として記憶さ
れ、素子PS(9,1)〜PS(14,1)が同一測光
値Bv1の組として記憶され、素子PS(16,1)〜
PS(30,1)が同一測光値Bv2の組として記憶さ
れる。以下、同様の処理がy2列〜y20列について繰り
返され、y20列では素子PS(1,20)〜PS(4,
20)が同一測光値Bv2の組として記憶され、素子P
S(6,20)〜PS(11,20)が同一測光値Bv
1の組として記憶され、素子PS(13,20)〜PS
(20,20)が同一測光値Bv2の組として記憶され
る。
【0042】y1列〜y20列に共通する測光値Bv1,B
v2が存在し、測光値Bv1の素子がy列間で接する数、
測光値Bv2の素子がy列間で接する数がy1列〜y20列
まですべてC(=4)個以上であるため、ステップS2
18,ステップS219はいずれも肯定される。そし
て、測光値Bv1<Bv2より、ステップS220で測光
値Bv1の素子の組が処理対象に選択される。ステップ
S221では、y1列およびy20列における測光値Bv1
の素子の左右端のX座標が選ばれてXa=9,Xb=1
4,Xc=6,Xd=11となり、ステップS223で
はΔXL=6−9=−3、ΔXR=11−14=−3とな
る。ΔXL,ΔXRの正負符号はともに負であるからステ
ップS224が肯定される。ΔXL、ΔXRの絶対値が等
しいのでステップS225が肯定され、ステップS22
6にてΔXLの絶対値(=3)に応じて指数G1が設定さ
れる。
【0043】以上から明らかなように、図12,図13
の処理では同一測光値Bvの素子が撮影画面の水平方向
へ所定個数A以上連続するか否か、および同一測光値B
vの素子が各y列間で所定個数C以上接するか否かによ
り、撮影画面を左右に二分する柱状物X1が存在するか
否か判断される。柱状物X1が存在するときは、撮影画
面の上下端における柱状物X1のエッジeL,eR(図1
4参照)のずれ量ΔXL、ΔXRが求められ、いずれか大
きい方の値に応じて指数G1が設定される。したがっ
て、指数G1は、柱状物の傾きが構図不良に与える影響
の大小を示している。なお、円錐体のように高さに応じ
て幅が変化する構造物では、撮影画面の垂直方向と平行
であってもそのエッジが傾くので、単一のエッジのみを
評価した場合は構図不良と誤って判断されるおそれがあ
る。ところが、図12,図13の処理ではステップS2
24にて柱状物の両側のエッジの傾き方向が一致するか
否かを判別するので、そのようなおそれがない。
【0044】(2)主要被写体不良指数G2の演算処理 図17および図18により主要被写体不良指数G2の演
算処理(図11のステップS204)を説明する。図1
8(a)に示すように、撮影画面Pの主要被写体(この
例では人物)X2が、同図(b)に示すように撮影画面
Pの上端から大きく離れ、あるいはその逆に撮影画面P
の上端に過度に接近すると構図不良を引き起こす。この
ような要素を構図不良の推定に反映させるべく、図17
の処理では、測光装置4が検出する測光値分布に基づい
て主要被写体の上端位置を検出し、その適正範囲からの
ずれ量を指数化する。なお、以下の説明でも、上記と同
様に測光装置4の素子PSのうちX座標を同じくする素
子の列をy列と呼び、Y軸方向最下端から上側へj番目
のy列をyj列と表現する。
【0045】図17に示すように、指数G2の演算で
は、まずステップS241で走査列を指定する変数jを
初期値1に設定し、ステップS242でyj列の素子P
S(1,j)〜PS(m,j)の測光値を走査する。次
のステップS243では、yj列 において同一測光値B
vの素子PSがyj列の全素子数mのF%以上存在する
か 否か判断する。存在するときはステップS244に
進み、yj列を素子列yz1と定義してステップS246
へ進む。ステップS243の条件が満たされないときは
ステップS245へ進み、yj列を素子列yz0と定義し
てステップS246へ進む。同一測光値Bvか否かの判
断に際しては、図12,13の例と同様に一定の許容範
囲を設けてよい。
【0046】ステップS246では変数jがY軸方向の
素子数nに一致するか否か判断する。一致しなければス
テップS247で変数jに1を加算してステップS24
2へ戻る。一致するときはステップS248へ進む。ス
テップS248では、素子列yz0とyz1との境界が撮
影画面内に存在するか否かを判断する。存在していれば
ステップS249へ進み、境界が単数か否か判断する。
単数であればステップS250へ進み、境界位置を挟ん
で隣接する2つのy列のいずれか一方のY座標を境界座
標YLとして定義する。なお、本実施例では境界の下側
のy列のY座標を 界座標とした。続くステップS25
1では、下式により境界座標YLが適正範囲 内か否か判
断する。
【数3】K・n≦YL≦L・n
【0047】上式を満たすときはステップS252へ進
み、指数G2=0とする。一方、上式を満たさないとき
はステップS253へ進み、座標YLに応じて指数G2を
設定する。この場合、座標YLが上式に示す適正範囲か
ら外れる量が大きいほど指数G2も大きくする。ステッ
プS252,253の後は図11に示す処理に復帰す
る。なお、F%は、測光装置4のX軸方向の素子数に応
じて定めるが、なるべく100%に近い値が好ましい。
係数K,Lは、撮影画面の上端から主要被写体の上端ま
での間隔の適正範囲を与えるもので、一般的なポートレ
ート撮影ではK=0.8,L=0.9程度が好適であ
る。
【0048】図18(b)を参照して図17の処理の具
体例を説明する。図18(b)は、カメラが縦位置で、
測光装置4の素子PSの個数がn=30,m=20の場
合における素子PSと撮影画面Pとの対応関係を示した
もので、図中の斜線部分が主要被写体X2である。な
お、縦位置での素子数の取り扱いは図11のステップS
202の部分で既に説明した通りである。主要被写体X
2以外の背景部分は被写界深度から外れてボケるため、
背景部分に対応する素子は、主要被写体X2に対応する
素子よりも明るい一定の測光値Bv1を検出すると見做
す。また、F=100とした。
【0049】図18(b)に示す撮影画面に対して図1
7の処理を適用した場合、y1列〜y19列に関しては、
主要被写体X2と背景が混在するために同一測光値Bv1
の素子PSがF(=100)%存在することはなく、ス
テップS243が否定される。このため、y1列〜y19
列はステップS245で素子列yz0として定義され
る。y20列〜y30列には背景のみが存在するため同一測
光値Bv1の素子がF%以上 存在し、ステップS243
が肯定される。このため、ステップS244でy20列〜
y30列は素子列yz1として定義される。そして、素子
列yz0とyz1との境 界が一箇所だけ存在するからス
テップS248,S249が肯定され、ステップS25
0で素子列yz0の上限であるy19列のY座標「19」
が境界座標YLとして定義される。
【0050】次のステップS251にてK=0.8、L
=0.9とすれば、K・n=24、L・n=27である
からYL<K・nとなり、境界座標YLが適正範囲にない
と判断される。したがって、ステップS253で境界座
標YLとK・nとの差に応じた指数G2が設定される。
【0051】以上から明らかなように、図17の処理で
は単一のy列中に同一測光値BvがF%以上存在するか
否かによってそのy列中に主要被写体と背景とが混在す
るか否かが判別され、混在する素子列yz0と混在しな
い素子列yz1との境界が主要被写体の上端と見做され
る。そして、主要被写体の上端が適正範囲にないとき
は、適正範囲からのずれ量に応じて指数G2が設定され
る。したがって、指数G2は、主要被写***置の不適切
な程度をよく示している。なお、人物の上半身等を撮影
するときは主要被写体よりも下側で背景に対応する素子
が100%近くを占めることはあり得ない。このため、
ステップS249により主要被写体か否かの誤判断が防
止される。
【0052】(3)水平エッジ不良指数G3の演算処理 図19〜図22により水平エッジ不良指数G3の演算処
理(図11のステップS205)を説明する。図21に
示すように、撮影画面Pを上下に二分するエッジX3が
同図に二点鎖線L1で示すように撮影画面Pの中央を横
切り、あるいは二点鎖線L2で示すように撮影画面の水
平方向から傾くと構図不良を引き起こす。このような要
素を構図不良の推定に反映させるべく、図19,図20
の処理では、測光装置4の検出する測光値分布に基づい
て撮影画面中の水平エッジX3を検出 し、その位置や傾
きの不適切な程度を指数化する。なお、以下の説明で
は、測光装置4の素子PSのうちY座標を同じくする素
子の列をx列と呼び、X軸方向左端から右側へi番目の
x列をxi列と表現する。
【0053】図19に示すように、水平エッジ不良指数
G3の演算では、まずステップS271でx1列およびx
m列を走査してそれぞれの測光値分布を検出する。x1列
は撮影画面の水平方向左端の素子列であり、xm列は右
端の素子列である。次のステップS272では、同一測
光値Bvの素子がT個以上連続するか否かをx1列、xm
列について判断する。x1列、xm列の双方がステップS
272の条件を満た すときはステップS273へ進
み、上記の条件に該当する測光値Bvおよび素子の位置
を記憶する。x1列、xm列のいずれか一方でもステップ
S272の条件を満たさないときはステップS284
(図20)へ進む。
【0054】ステップS274では、x1列、xm列に共
通する二種類の測光値Bv1、Bv2がステップS273
で記憶されたか否かを判断する。記憶されていればステ
ップS275へ進み、そうでなければステップS284
へ進む。ステップS275では測光値Bv1の素子と測
光値Bv2の素子とがx1列、xm列中で接しているか否
かを判断する。接していればステップS276へ進み、
そうでなければステップS284へ進む。ステップS2
76では、x1列における測光値Bv1,Bv2の素子の
接点のY座標をYa,Yb、xm列における測光値Bv
1,Bv2の素子の接点のY座標をYc,Ydとして定義
する。続くステップS277では、x1列、xm列の測光
値Bv1,Bv2の素子の上下関係を判別する判定値J
1,Jmを下式 により演算する。
【数4】J1=Ya−Yb Jm=Yc−Yd
【0055】次のステップS278では、判定値J1,
Jmの正負符号が一致するか否かを判断する。一致して
いればステップS279へ進み、そうでなければステッ
プS274へ進む。ステップS279では、Ya,Yb
の小さい方をx1列における境界座標Yx1、Yc,Yd
の小さい方をxm列における境界座標Yxmとして定義す
る。続くステップS280(図20)では、下式により
撮影画面の左右端でのエッジのずれ量ΔYを演算し、そ
の値が許容値H0以下か否かを判断する。
【数5】ΔY=|Yx1−Yxm|
【0056】ずれ量ΔYが許容値H0以下であればステ
ップS281へ進み、下式により境界座標Yx1(Yxmに
代えてもよい)が不適切な範囲にあるか否かを判断す
る。
【数6】P・n≦Yx1≦Q・n 係数P,Qは水平エッジX3が撮影画面の中央部を横切
るか否かを判別するためのもので、P=0.4、Q=
0.6程度が好適である。
【0057】ステップS281の条件が満たされるとき
はステップS282へ進み、指数G3を最大値に設定す
る。ステップS280が否定されたときはステップS2
83へ進み、ずれ量ΔYに応じて指数G3を設定する。
この場合、ずれ量ΔYが大きいほど指数G3も大きくす
る。その増加の程度は、ずれ量ΔYに比例して増加さ
せ、あるいはずれ量ΔYに対して二次以上の増加関数で
増加させてもよい。ステップS281が否定されたとき
はステップS284へ進む。ステップS284では指数
G3=0に設定する。ステップS282,S283,S
284の終了後は図11に示す処理へ復帰する。
【0058】図22を参照して図19,図20の処理の
具体例を説明する。図22(a)は水平エッジX3が撮
影画面の中央を横切る構図、同図(b)は水平エッジX
3が傾く構図を測光装置4の素子PSの配列と対応させ
て示すものである。素子PSの配列は図15に示す通り
である。ステップS272での所定個数T=4とした。
簡単のため、水平エッジX3よりも上側の領域、下側の
領域では測光値が均一であると見做した。実際の撮影画
面では様々な測光値が検出されるが、水平線や地平線が
存在する場合にはその上下で測光値に明確な差が表われ
る。したがって、図19,図20の処理に際して同一測
光値Bvか否かを判断する許容幅を適当に設定し、ある
いは測光装置4の測光値を適当な閾値で二値化すれば、
撮影画面を図22のように見做すことができる。
【0059】図22(a)の撮影画面に図19,図20
の処理を適用した場合、ステップS271〜S273に
より、x1列に関して素子PS(1,1)〜PS(1,
10)が測光値Bv1の組として、素子PS(1,1
1)〜PS(1,20)が測光値 Bv2の組として記憶
される。x30列に関しては、素子PS(30,1)〜P
S (30,10)が測光値Bv1の組として、素子PS
(30,11)〜PS(3 0,20)が測光値Bv2の
組として記憶される。このようにx1列、x30列に共通
する二種類の測光値Bv1,Bv2が記憶され、測光値B
v1の素子と測光値B v2の素子とがx1列,x30列でそ
れぞれ接しているから、ステップS274,275が肯
定される。このため、ステップS276では、x1列の
素子PS(1, 10)、PS(1,11)のY座標
「10」,「11」がYa,Ybとして定義され、x30
列の素子PS(30,10)、PS(30,11)のY
座標「10」,「11」がYc,Ydとして定義され
る。これにより、ステップS277ではJ1=J30=−
1となり、いずれも負の値であるからステップS278
が肯定され、ステップS279でYx1=Ya=10、Y
xm=Yc=10となる。
【0060】以上のYx1、Yxmに対して、ステップS2
80ではΔY=0となり、この値は許容値H0以内であ
るからステップS280が肯定される。ステップS28
1では、P=0.4、Q=0.6とすれば、n=20よ
りP・n=8、Q・n=12であり、Yx1=10だから
水平エッジG3が撮影画面の中央部を横切ることが判明
する。そして、ステップS282により指数G3が最大
値に設定される。
【0061】図22(b)の撮影画面に対しては、ステ
ップS271〜S273によりx1列に関して素子PS
(1,1)〜PS(1,10)が測光値Bv1の組とし
て、素子PS(1,11)〜PS(1,20)が測光値
Bv2の組として記憶される。x30列に関しては、素子
PS(30,1)〜PS(30,4)が測光値Bv1の
組として、素子PS(30,5)〜PS(30,20)
が測光値Bv2の組とし て記憶される。この場合も、x
1列、x30列に共通する二種類の測光値Bv1,Bv2が
存在し、測光値Bv1,Bv2の素子の組がx1列,x30
列でそれぞれ接するからステップS274,275が肯
定され、ステップS276ではx1列のPS (1,1
0)、PS(1,11)のY座標「10」,「11」が
Ya,Ybとして定義され、x30列のPS(30,
4)、PS(30,5)のY座標「4」,「5」がY
c,Ydとして定義される。これにより、J1=J30=
−1となりい ずれも負の値であるからステップS27
8が肯定され、ステップS279でYx1=Ya=10、
Yxm=Yc=4となる。このようなYx1、Yxmに対し
て、ステップS280ではΔY=6となり、例えば許容
値H0=3であればステップS28 0は否定される。こ
のため、ステップS283でずれ量ΔYに応じた指数G
3が 設定される。
【0062】以上から明らかなように、図19,図20
の処理では撮影画面の水平方向両端のx1列,xm列に、
これらの素子列を上下に二分するエッジが存在するか否
かがステップS271〜ステップS275により判断さ
れ、そのようなエッジが存在するときには、x1列,xm
列の測光値の上下関係によりx1列,xm列のエッジを同
一の水平エッジX3と見做してよいか否かがステップS
276〜ステップS278で判断される。同一の水平エ
ッジX3と判断されたときはステップS279でその両
端のY座標がYx1、Yxmとして定義される。そして、水
平エッジX3の傾きがY座標Yx1、Yxmのずれ量ΔYと
して演算され、ずれ量ΔYが許容値H0を越えるときは
ずれが大きいほど指数G3が大きく設定される。水平エ
ッジX3の傾きが許容範囲であっても、それが撮影画面
の中央部を横切るときにはステップS281,ステップ
S282により指数G3が最大値に設定される。したが
って、指数G3は、水平エッジX3の位置や傾きが構図不
良に与える影響の大きさをよく示している。
【0063】以上説明したように、本実施例によれば、
柱状物の傾き、主要被写体の位置、水平エッジの位置お
よび傾きが構図不良条件に該当する程度が高くなるほど
構図不良指数Gが大きくなり、図10に示すステップS
26またはステップS27で構図不良指数Gが基準値
p,q以上となってステップS25により警告が発せら
れる可能性が高まる。撮影画面内に存在するエッジの種
類毎に固有の構図不良条件が設定され、それらとの対比
でエッジ毎に指数G1〜G3が演算されるので、従来例よ
りも多彩かつ正確に構図不良を推定できる。
【0064】本実施例では、基準値p>qのため撮影倍
率βが判定撮影倍率a以上のときに構図良好と判断され
る可能性が高くなる。これは、撮影倍率βが大きくなる
と主要被写体が大きくなって背景中のエッジが構図の良
否に与える影響が減少するためである。β≧aのとき離
散指数Eの演算を省略するのは、撮影倍率βが大きくな
ると撮影画面の周辺を注視する必要性が低下するため、
離散指数Eの演算に要する時間を省略して無駄時間の発
生を防止したためである。ただし、β≧aのときでも離
散指数Eを演算し、その大小に応じて警告を与えるよう
にしてもよい。β<aの場合、第1実施例のように離散
指数Eを演算するルートを撮影倍率βに応じて2以上に
分割してもよい。反対にβ<aの場合でも離散指数Eの
演算を省略してもよい。撮影モードに応じて構図不良条
件(例えば水平エッジX3の傾きの許容範囲)を変更す
ることにより、撮影モード毎により正確な構図良否の推
定が可能となる。指数G1〜G3と基準値p,qとの関係
は、指数G1〜G3の最大値よりも基準値p,qを小さく
設定し、あるいは指数G1〜G3の最大値よりも基準値
p,qを大きく設定してもよい。
【0065】上述した指数G1〜G3の演算は、1または
2種類を選択的に実行してもよい。例えば撮影倍率βが
大きいときはポートレート撮影の可能性が大きくて背景
に考慮を払う必要性が薄れるのに対して、撮影倍率βが
小さいときは背景の影響が大きいので、図10のステッ
プS11が肯定されたときには主要被写体不良指数G2
のみを演算し、ステップS11が否定されたときには水
平エッジ不良指数G3のみを演算してもよい。撮影モー
ドがポートレートモードのときに主要被写体不良指数G
2を、風景モードのときに水平エッジ不良指数G3を、記
念撮影モードのときに柱状物不良指数G1を演算するな
ど、撮影モードに応じて演算手順を使い分けてもよい。
【0066】−第3実施例− 図23〜図27を参照して本発明の第3実施例を説明す
る。上述した第1実施例、第2実施例との共通部分には
同一符号を付し、説明を省略する。
【0067】図23に示すように、本実施例では表示装
置9にブレ警告装置9Bと構図修正指示表示装置9Cと
が設けられる。CPU1は撮影に先立って後述する修正
方向検出処理を実行し、測光装置4が検出する測光値の
分布に基づいて構図の修正方向を検出する。その結果が
構図修正指示表示装置9Cにより表示される。
【0068】ブレ警告装置9Bおよび構図修正指示表示
装置9Cを図24に示す。図24の装置では、カメラの
ファインダ視野FSの左側および上側に表示器90,9
1が設けられる。表示器90は三角形状の方向指示灯9
0U,90Lと、これらの間に配置された円形の中心灯
90Cとを備える。カメラを撮影画面の短辺方向(図の
上下方向)に振って構図を修正すべきときは、修正方向
に対応する側の方向指示灯90Uまたは方向指示灯90
Lが点灯する。短辺方向へカメラを動かす必要がないと
きは中心灯90Cが点灯する。表示器91は三角形状の
方向指示灯91R,91Lと、これらの間に配置された
円形の中心灯91Cとを備える。カメラを撮影画面の長
辺方向(図の左右方向)に振って構図を修正すべきとき
は、修正方向に対応する側の方向指示灯91Rまたは方
向指示灯91Lが点灯する。撮影画面の長辺方向にカメ
ラを動かす必要がないときは中心灯91Cが点灯する。
ブレ警告を行なうときは、表示器90,91の全灯が点
滅する。構図確認を催促するときは表示器90,91の
全灯が点灯したままとなる。
【0069】図25は本実施例のCPU1による構図推
定手順の一部を示すものである。図中のステップS1
1、ステップS22、ステップS23は図10中の同一
ステップと共通し、図中のステップS17,18は図8
中の同一ステップと共通するので説明を省略する。ステ
ップS11よりも前段階では図4に示すステップS1〜
ステップS10が実行される。
【0070】本実施例では、ステップS11で撮影倍率
βが判定撮影倍率a以上と判断したとき、およびステッ
プS23で離散指数Eが基準値h以上と判断したときス
テップS31へ進んで構図修正方向の検出処理を行う。
この処理の詳細は後述する。ステップS32では、ステ
ップS31で構図の修正方向が特定されたか否かを判断
する。修正方向が特定されているときはステップS33
へ進み、その方向への修正を表示器90または91で表
示する。ステップS32で修正方向がないと判断したと
きはステップS34へ進み、構図良好表示を行う。
【0071】図26は構図修正方向検出処理の詳細を示
すものである。この処理では、主要被写体の上端と撮影
画面の上端との間隔を適正に保つために必要な修正方向
を検出する。以下の説明において、撮影画面のX軸方
向、Y軸方向や測光装置4の素子PSの配置に関する表
現は第2実施例と共通である。
【0072】図示の処理では、まずステップS301に
おいて、測光装置4が検出する測光値の分布に基づい
て、撮影画面内での主要被写体の上端のY座標YLを求
める。この処理は図17のステップS241〜ステップ
S250までと同じである。すなわち、ステップS30
1では図17のステップS250における境界座標YL
を求める。座標YLを求めた後はステップS302へ進
み、図17のステップS251と同じく座標YLが適正
範囲にあるか否か判断する。座標YLが適正範囲にない
ときはステップS303へ進み、座標YLが適正範囲の
下限(K・n)未満か否か判断する。下限(K・n)未
満であればステップS304へ進み、修正方向を「下」
とする。一方、座標YLが下限(K・n)未満でなけれ
ばステップS305へ進み、修正方向を「上」とする。
ステップS302で座標YLが適正範囲のときはステッ
プS306へ進み、「修正方向なし」とする。ステップ
S304〜ステップS306の終了後は図25の処理に
戻る。なお、ステップS301の座標YLの検出処理に
おいて、図17のステップS248,ステップS249
に対応する条件が否定された場合はステップS306に
進む。
【0073】以上の処理によれば、主要被写体の上端位
置が適正範囲よりも下側に外れているときに修正方向
「下」が表示器90または91で表示され、反対に上側
に外れているときは修正方向「上」が表示器90または
91で表示される。例えば図27(a)の構図では、主
要被写体X2が撮影画面Pの下側に偏っているので、修
正方向「下」と判断されて表示器90の表示灯90Lが
点灯する。表示器91側は中心灯91Cが点灯する。表
示器90の指示にしたがってカメラを下側へ振ると、撮
影画面内で主要被写体X2が上側へ相対移動する。図2
7(b)に示すように主要被写体X2が適正範囲に入っ
た状態で構図修正方向の検出が繰り返されると、修正方
向なしと判断されて表示器90の中心灯90Cが点灯す
る。
【0074】本実施例のように構図の修正方向を指示す
る場合には、撮影者が構図不良の典型例を知らないとき
でも、カメラの表示にしたがうだけで構図が良好な写真
を撮影できる。なお、表示器90,91のいずれを用い
るかはカメラの姿勢により決定する。すなわち、カメラ
の横位置では表示器90を用いて上下の修正を指示し、
縦位置では表示器91により上下の修正を指示する。
【0075】以上の例では主要被写体の位置に関する修
正方向のみを検出したが、上述した第2実施例における
指数G1,G3の演算を応用すれば図14に示す柱状物X
1や図21に示す水平エッジX3の傾きの修正方向も検出
できる。それらの例を図28,図29により説明する。
【0076】図28は柱状物の修正方向検出手順を示す
ものである。この例では、まずステップS311で、測
光装置4が検出する測光値の分布に基づいて、撮影画面
内の柱状物の傾きを検出する。この処理は、図12,図
13に示す柱状物不良指数G1の演算手順におけるステ
ップS211〜ステップS223までの処理と同じであ
る。すなわち、ステップS311では図13のステップ
S223におけるずれ量ΔXL,ΔXRを演算する。
【0077】ずれ量ΔXL,ΔXRが求められると、続く
ステップS312で両者の正負符号が一致するか否かを
判断する。正負が一致していないと柱状物の左右の傾き
方向が相違し、修正方向を特定できないからである。ス
テップS312で正負が一致すると判断したときはステ
ップS313へ進み、ずれ量ΔXR(ΔXLに代えてもよ
い)が正の値か否か判断する。正の値であればステップ
S314へ進み、修正方向を時計方向とする。ずれ量Δ
XRが負の値であれば修正方向を反時計方向とする。ス
テップS312で正負が一致していないときはステップ
S316へ進み、「修正方向なし」とする。ステップS
311において、図12のステップS218,219に
対応する条件が否定されたときもステップS316へ進
む。
【0078】図16から明らかなように、柱状物X1が
撮影画面の左側へ傾くときはXc<Xaのためにずれ量
ΔXRが負の値となり、反対に撮影画面の右側へ傾くと
きはXc>Xaでずれ量ΔXRが正の値となる。柱状物
X1が左側に傾くときは撮影画面の中心部を軸としてカ
メラを反時計方向に回せば傾きが小さくなり、傾きが反
対のときはカメラを時計方向に回せばよい。図28の処
理では、ステップS313にてずれ量ΔXRが負のとき
は反時計方向に、正のときは時計方向に修正方向を定め
るので、柱状物X1の傾きを修正する方向を撮影者に対
して正確に指示できる。
【0079】図29は水平エッジの修正方向検出手順を
示すものである。この例では、まずステップS321
で、測光装置4が検出する測光値の分布に基づいて撮影
画面内の水平エッジの位置を検出する。この処理は、図
19に示す水平エッジ不良指数G3の演算手順における
ステップS271〜ステップS279までの処理と同じ
である。すなわち、ステップS321では、図19のス
テップS279における水平エッジX3の左右端のY座
標Yx1,Yxmを演算する。
【0080】続くステップS322では、図20のステ
ップS280と同じく水平エッジX3の傾きに対応した
ずれ量ΔYが許容値H0以下か否かを判断する。許容値
H0を越えると判断したときはステップS323へ進
み、水平エッジX3の左端のY座標Yx1が、右端のY座
標Yxmよりも小さいか否か判断する。小さければステッ
プS324へ進み、修正方向を反時計方向とする。座標
Yx1が座標Yxm未満でないときはステップS325へ進
み、修正方向を時計方向とする。ステップS322で傾
きが許容値H0以下のときはステップS326へ進み、
修正方向なしとする。ステップS321において、図1
9のステップS272,S274,S275,S278
に対応する条件が否定されたときもステップS326へ
進む。
【0081】図22(b)に示すように水平エッジX3
が右下がりに傾くときはYx1>Yxmとなるためにステッ
プS323が否定され、ステップS325で構図修正方
向が時計方向となる。反対に水平エッジX3が左下がり
に傾くときはYx1<YxmのためにステップS323が肯
定され、ステップS324で構図修正方向が反時計方向
となる。水平エッジX3が右下がりに傾くときはカメラ
を撮影画面の中心部を軸として時計方向に回せば傾きが
小さくなり、傾きが反対のときはカメラを反時計方向に
回せばよい。したがって、図29の処理によれば水平エ
ッジX3の傾きを修正する方向を撮影者に対して正確に
指示できる。なお、ステップS322が肯定されたとき
に図20のステップS281を実行し、水平エッジX3
が撮影画面の中央を横切る場合にはその旨を別に警告し
てもよい。
【0082】上述した図28,図29の処理は、図26
の処理に代え、あるいは図26の処理に追加して行うこ
とができる。ただし、複数の処理を実行する場合、例え
ば柱状物X1に対応する修正方向が時計方向で水平エッ
ジX3に対応する修正方向が反時計方向の場合等、各処
理で検出した修正方向が相互に矛盾することがあり得
る。このような場合には、例えば修正方向なしとするな
どの対応が必要である。修正方向として回転方向を指示
するためには、図30に示す表示器92,93を用いる
とよい。
【0083】図30の例では、カメラのファインダ視野
FSの左右に一対の表示器92,93が設けられる。表
示器92,93は、撮影画面の短辺方向上側を向く矢印
状の方向指示灯92U,93Uと、下側を向く矢印状の
方向指示灯92L,93Lと、撮影画面の長辺方向外側
を向く方向指示灯92SR、93SLを備える。これら
の指示灯には、LEDなどカメラのファインダ内表示に
用いられる周知の発光手段を用いてよい。
【0084】以上の表示器92,93によれば、方向指
示灯92U,93Uの点灯で上側への修正を、方向指示
灯92L,93Lの点灯で下側への修正を、方向指示灯
92SRの点灯で右側への修正を、方向指示灯92SL
の点灯で左側への修正を指示できる。また、方向指示灯
92U,93Lの同時点灯で反時計方向への修正を、方
向指示灯92L,93Uの同時点灯で時計方向への修正
を指示できる。
【0085】例えば図31(a)の構図では、柱状物X
1が撮影画面Pの左側へ傾くので方向指示灯92Uと9
3Lとを同時に点灯させる。これらの指示にしたがって
カメラを反時計方向へ回転させれば、同図(b)に示す
ように柱状物X1の傾きが修正される。図32(a)の
構図では水平エッジX3が撮影画面P内で右下がりに傾
くので、方向指示灯93Uと92Lとを同時に点灯させ
る。これらの指示にしたがってカメラを時計方向へ回転
させれば、同図(b)に示すように水平エッジX3の傾
きが修正される。
【0086】なお、構図修正の必要がないときは全ての
指示灯を消灯する。ブレ警告を行うときは全ての指示灯
を点滅させる。離散指数Eに基づく構図確認の催促を行
うときは全ての指示灯を点灯させればよい。
【0087】−第4実施例−図33および図34により
本発明の第4実施例を説明する。なお、本実施例は、C
PU1により上述した各実施例とは異なる構図推定処理
を行うものである。したがって、以下では構図推定処理
の特徴部分を中心に説明する。
【0088】図33は本実施例の構図推定処理手順を示
すものである。図4に示す第1実施例と対比すると、ス
テップS41はステップS1に、ステップS42はステ
ップS3に、ステップS43はステップS4に、ステッ
プS44はステップS6に、ステップS45はステップ
S7に対応する。そして、ステップS45でブレ量が適
正範囲にないと判断したときにはステップS52へ進
み、手ブレ警告を行う。
【0089】ステップS45でブレ量が適正範囲と判断
したときはステップS46へ進み、視線検出装置2が検
出する視線に基づいて撮影者の注視点分布を求める。こ
の処理は、図6のステップS101〜ステップS108
までに相当する。すなわち、図3(c)に示す領域W毎
の注視点存在時間t(i,j)を求めるものである。注
視点分布を求めた後はステップS47へ進み、注視点存
在時間t(i,j)が最も大きい領域W(i,j)を主
要被写体の位置として特定する。例えば人物を主要被写
体とする撮影では、人物の顔に注視点が集中するので、
上記の処理により主要被写***置をほぼ正確に特定でき
る。主要被写体が人物以外の場合でもそこに注視点が集
中することは同じであり、上記の処理がそのまま適用で
きる。
【0090】主要被写***置を定めた後は、ステップS
48にて撮影画面内でのエッジ位置を検出する。この処
理は、第2実施例で説明した柱状物X1の左右端の座標
Xa,Xb,Xc,Xd(図16参照)や、水平エッジ
X3の左右端の座標Ya,Yb,Yc,Yd(図22参
照)を求めるものである。エッジ位置を求めた後はステ
ップS49へ進み、主要被写***置とエッジ位置との相
対関係が構図不良とされる典型例に該当しないか否かを
判断する。例えば図34(a)に示すように主要被写体
X2の顔部分に対して水平エッジX3が大きく離れている
ときは構図良好とする。反対に、図34(b)に示すよ
うに主要被写体X2の顔部分のすぐ近くを水 平エッジX
3が横切るときは構図不良と判断する。また、図14に
示す柱状物X1が主要被写体X2と重なるような場合も構
図不良と判断する。
【0091】ステップS49にて構図不良と判断したと
きはステップS50へ進み、構図不良であることを撮影
者に警告した上でステップS44へ戻る。一方、構図良
好と判断したときはステップS51へ進み、構図良好で
ある旨を表示する。このように、本実施例では撮影者の
注視点の分布に基づいて主要被写***置を特定し、その
位置とエッジの位置との相対関係により構図の良否を推
定するので、主要被写体が撮影画面の中央部から外れて
いても正確に構図不良の典型例を検出できる。
【0092】なお、図3(a)に示す撮影画面の分割領
域Wの個数(u,vの値)によっては人物の顔部分に対
応する領域Wが複数存在することがある。このため、人
物の顔部分が領域Wの何個分に相当するかを予め算出
し、注視点が集中する位置を中心とした一定範囲を人物
の顔部分として定めるとよい。また、撮影倍率βに応じ
ても主要被写体の大きさが変化するので、図4に示すス
テップS8〜ステップS10を追加して撮影倍率βを演
算し、その値に応じて主要被写体と見做す範囲を変化さ
せるとよい。
【0093】本実施例では上述した第2実施例の指数G
1〜G3の演算手順を応用してエッジ位置を求めたが、本
発明はこれに限るものではない。例えば、撮影画面内で
コントラストが最も大きく変化するエッジを優先して検
出することで水平線や地平線、あるいは主要被写体や柱
状物と背景との境界のエッジを特定してもよい。測光装
置4で検出した測光値分布に微分フィルタをかけてエッ
ジ強調を行うなど、画像処理分野において周知のエッジ
検出方法を用いてエッジの位置およびその種類を特定し
てもよい。
【0094】図35および図36は上述した各実施例で
用いることができる警告表示の例を示すものである。図
35(a)は、ファインダ視野FSの下側に設けたシャ
ッタ速度や露出情報等の表示器100の表示色または輝
度を変化させて警告する例、同図(b)はファインダ視
野FSの表示色または輝度を変化させて警告する例、同
図(c)はファインダ視野FSのコーナの外側にドット
状の警告マーク101を点灯または点滅させて警告する
例、同図(d)はファインダ視野FSのコーナの内側に
ドット状の警告マーク102を点灯または点滅させて警
告する例、図36(a)はファインダ視野FSの外側に
枠状の警告マーク103を点灯または点滅させて警告す
る例、同図(b)はファインダ視野FSの内側に枠状の
警告マーク104を点灯または点滅させて警告する例、
同図(c)はファインダ視野FS内に警告メッセージ1
05を点灯または点滅させて警告する例、同図(d)は
表示器100内に警告メッセージ106を点灯または点
滅させて警告する例である。これらの警告は、離散指数
Eに基づく構図確認の催促、構図不良指数Gに基づく構
図不良の警告、手ブレ警告など適宜使い分けてよい。
【0095】上述した各実施例において、撮影レンズの
焦点距離に応じて構図不良の判定基準を変更してもよ
い。例えば広角レンズの場合には背景となる山の稜線や
建造物の稜線が写し込まれる可能性が高く、かつレンズ
のパースペクティブの関係から斜めのエッジが写し込ま
れがちなので、柱状物や水平エッジの傾きに対する許容
範囲を大きく設定する。反対に、望遠レンズの場合には
背景が単調なことが多いので、エッジの傾きに対する許
容範囲を小さく設定するとよい。
【0096】以上の各実施例では、撮影モードの設定機
能を備えたカメラを説明したが、そのような機能を有し
ないカメラでは、最適と思われる判定撮影倍率aやエリ
ア係数α、各種の構図不良条件を定めてCPU1に与え
ておく。第2実施例や第3実施例で説明した水平エッジ
X3の検出処理は、X軸方向とY軸方向とを入れ替える
ことにより撮影画面を左右に二分するエッジにも適用で
きる。
【0097】以上の実施例において、測光装置4および
CPU1が輝度情報検出手段を、CPU1が構図良否推
定手段、エッジ検出手段、修正方向判定手段、手ブレ状
態判別手段を、視線検出装置2およびCPU1が注視点
情報検出手段を、表示装置9が警告手段、表示手段およ
び手ブレ警告手段をそれぞれ構成する。
【0098】
【発明の効果】請求項1の発明では、主要被写体の上端
に対応するエッジの位置が検出されるので、特に主要被
写体の上端が構図不良を引き起こすような範囲にあると
き、それを確実に警告できる。請求項2の発明では、撮
影画面の対向する二辺の間に延びるエッジの傾きが検出
されるので、例えば水平線など撮影画面を二分するよう
なエッジの傾きが構図不良を引き起こすような範囲にあ
るとき、それを確実に警告できる。請求項3の発明で
は、検出されたエッジの種類および位置と、構図不良条
件とに基づいて構図の修正方向が判定されるので、構図
の修正方向が判らない撮影者であってもカメラの表示に
したがうだけで構図の良好な写真を撮影できる。請求項
4の発明では、撮影者の注視点の分布に関連した情報と
撮影画面内の輝度分布に関連した情報とに基づいて構図
の良否が判定されるので、輝度分布のみで構図良否を判
定する場合よりも多彩かつ正確に構図の良否を判定でき
る。請求項5の発明では、構図の良否の判定精度を向上
させるべく、撮影者に対してカメラの安定した保持を要
求できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る制御系のブロック
図。
【図2】図1の測光装置4の配列を示す図。
【図3】図1のCPU1による離散指数Eの演算処理を
説明するための図。
【図4】図1のCPU1における構図推定手順の一部を
示すフローチャート。
【図5】図4に続くフローチャート。
【図6】図5の離散指数Eの演算手順の詳細を示すフロ
ーチャート。
【図7】図1の変形例に係る制御系のブロック図。
【図8】図7の例における構図推定手順の特徴部分を示
すフローチャート。
【図9】撮影画面内に複数の焦点検出領域が設けられる
例を示す図。
【図10】本発明の第2実施例における構図推定手順の
特徴部分を示すフローチャート。
【図11】図10の構図不良指数Gの演算手順の詳細を
示すフローチャート。
【図12】図11の柱状物不良指数G1の演算手順の詳
細を示すフローチャート。
【図13】図12に続くフローチャート。
【図14】撮影画面内に存在する柱状物の位置が適切な
例(a)と不適切な例(b)を示す図。
【図15】測光装置4の素子の配列の一例を示す図。
【図16】図14(b)の構図と図15に示す素子の配
列との対応を示す図。
【図17】図11の主要被写体不良指数G2の演算手順
の詳細を示すフローチャート。
【図18】撮影画面内の主要被写体の位置が適切な例
(a)と不適切な例(b)を示す図。
【図19】図11の水平エッジ不良指数G3の演算手順
の詳細を示すフローチャート。
【図20】図19に続くフローチャート。
【図21】水平線や地平線が写し込まれた構図の例を示
す図。
【図22】図21に示すエッジと図15に示す素子の配
列との対応を示す図。
【図23】本発明の第3実施例に係る制御系のブロック
図。
【図24】図23の表示装置9によるファインダ内の表
示の一例を示す図。
【図25】本発明の第3実施例における構図推定手順の
特徴部分を示すフローチャート。
【図26】図25の構図修正方向検出処理の一例を示す
フローチャート。
【図27】図26の処理を実行したときの構図修正方向
の表示例を示す図。
【図28】図25の構図修正方向検出処理の他の例を示
すフローチャート。
【図29】図25の構図修正方向検出処理のさらに他の
例を示すフローチャート。
【図30】図24の変形例を示す図。
【図31】図28の処理を実行したときの構図修正方向
の表示例を示す図。
【図32】図29の処理を実行したときの構図修正方向
の表示例を示す図。
【図33】本発明の第4実施例における構図推定手順を
示すフローチャート。
【図34】第4実施例にて構図良好と推定される例
(a)および構図不良と推定される例(b)を示す。
【図35】構図修正等の警告の変形例を示す図。
【図36】構図修正等の警告の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 CPU 2 視線検出装置 3 ブレ検出装置 4 測光装置 5 測距装置 6 焦点距離検出装置 9 表示装置 9A 構図警告装置 9B ブレ警告装置 9C 構図修正指示表示装置 90,91,92,93 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の輝度分布に関連する情報を
    検出する輝度情報検出手段と、 検出された輝度分布に関連する情報に基づいて、撮影画
    面内から主要被写体の上端に対応するエッジを抽出して
    その位置を検出するエッジ検出手段と、 検出されたエッジの位置を予め定められた適正範囲と対
    比して構図の良否を判定する構図良否判定手段と、 構図不良が判定されたときに警告を出力する警告手段
    と、を具備することを特徴とする構図アドバイス機能を
    備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影画面内の輝度分布に関連する情報を
    検出する輝度情報検出手段と、 検出された輝度分布に関連する情報に基づいて、撮影画
    面の対向する二辺の間に延びるエッジを抽出してその傾
    きを検出するエッジ検出手段と、 検出されたエッジの傾きを予め定められた適正範囲と対
    比して構図の良否を判定する構図良否判定手段と、 構図不良が判定されたときに警告を出力する警告手段
    と、を具備することを特徴とする構図アドバイス機能を
    備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の構図アドバイス機能を備
    えたカメラにおいて、 前記検出されたエッジの傾きと、前記適正範囲とに基づ
    いて構図の修正方向を判定する修正方向判定手段と、 判定された修正方向を表示する表示手段と、を備えるこ
    とを特徴とする構図アドバイス機能を備えたカメラ。
  4. 【請求項4】 撮影画面内での撮影者の注視点の分布に
    関連する情報を検出する注視点情報検出手段と、 前記検出された注視点の分布に関連する情報に基づいて
    撮影画面内の主要被写体の位置を検出する主要被写体検
    出手段と、 撮影画面内の輝度分布に関連する情報を検出する輝度情
    報検出手段と、 検出された輝度分布に関連する情報に基づいて撮影画面
    内から特定種類のエッジを抽出してその位置を検出する
    エッジ検出手段と、 検出された主要被写体の位置と、検出されたエッジの種
    類および位置とに基づいて構図の良否を判定する判定手
    段と、 構図不良が判定されたときに警告を出力する警告手段
    と、を具備することを特徴とする構図アドバイス機能を
    備えたカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の構図ア
    ドバイス機能を備えたカメラにおいて、 カメラの手ブレ状態に対応する情報を検出する手ブレ情
    報検出手段と、 検出された手ブレ状態が構図良否の判定に適当な範囲内
    か否かを判別する手ブレ状態判別手段と、 前記手ブレ状態が構図良否の判定に不適当な範囲にある
    と判別したとき警告を出力する手ブレ警告手段と、を備
    えることを特徴とする構図アドバイス機能を備えたカメ
    ラ。
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