JP2003274169A - 画像処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置及び方法、並びにプログラム

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JP2003274169A JP2002072147A JP2002072147A JP2003274169A JP 2003274169 A JP2003274169 A JP 2003274169A JP 2002072147 A JP2002072147 A JP 2002072147A JP 2002072147 A JP2002072147 A JP 2002072147A JP 2003274169 A JP2003274169 A JP 2003274169A
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顕季 山田
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真夫 加藤
Kazuya Imafuku
和也 今福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、より階調数の多い画像処理形態に
おいても高速処理が可能で、保持するテーブル情報のサ
イズをコンパクトにすることができ、且つドット着弾位
置ずれに対して良好な画像処理を行うことができる画像
処理装置及び方法、並びにプログラムを提供する。 【解決手段】 パーソナルコンピュータ等で構成され、
画像処理装置として機能するホスト装置51は、階層構
造をしたアプリケーションソフトウエアと、オペレーテ
ィングシステム(OS)と、ハーフトーニング(中間調
処理)モジュール34を含むドライバソフトウエアの3
つのソフトウエアを備え、カラーの画像データに擬似中
間調処理として誤差拡散処理を行うときは、ハーフトー
ニングモジュール34により注目画素における、例え
ば、M成分の濃度値Mtに基づいてC成分の誤差拡散処
理で用いる閾値Cthrehosldを求め、閾値Cthrehosldに
所定の値を加えた値CとC成分の濃度値Ctとを比較す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
方法、並びにプログラムに関し、特に、多値画像データ
に擬似中間調処理として誤差拡散処理を行う画像処理装
置及び方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像を2値で表現する擬似
中間調処理として誤差拡散法が知られている("An Adapt
ive Algorithm for Spatial Gray Scale" in society f
or Information Display 1975 Symposium Digest of Te
chnical Papers, 1975, 36)。この方法は、着目画素を
P、その濃度をvとし、着目画素Pの周辺画素P0,P
1,P2,P3の濃度をそれぞれv0,v1,v2,v
3とし、2値化のための閾値をTとすると、着目画素P
における2値化誤差Eを周辺画素P0,P1,P2,P
3に経験的に求めた重み係数W0,W1,W2,W3で
振り分けて、マクロ的に平均濃度を元画像の濃度と等し
くする方法である。
【0003】例えば、出力2値データをoとすると、周
辺画素の濃度v0,v1,v2,v3は下記にように表
すことができる。
【0004】 v≧T ならば o=1,E=v−Vmax;・・・(1) v<T ならば o=0,E=v−Vmin; (ただし、Vmax:最大濃度、Vmin:最小濃度) v0=v0+E×W0;・・・(2) v1=v1+E×W1;・・・(3) v2=v2+E×W2;・・・(4) v3=v3+E×W3;・・・(5) (重み係数の例: W0 = 7/16, W1 = 1/16, W2 = 5/16, W3 = 3/16 ) 従来、カラーインクジェットプリンタ等では、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック
(K)の4色のインクを用いて多値画像データを出力す
る際に、各色独立に誤差拡散法等を用いて擬似中間調処
理を行っていたために、1色について見た場合には視覚
特性が優れていても、2色以上が重なり合うと必ずしも
良好な視覚特性が得られない。
【0005】この問題を改善するために、特開平8−2
79920号公報及び特開平11−10918号公報等
においては、2色以上を組み合わせて誤差拡散法を用い
ることにより、2色以上が重なり合う場合においても良
好な視覚特性の得られる擬似中間調処理方法が開示され
ている。
【0006】また、特開平9−139841号公報にお
いては、2色以上を独立に擬似中階調処理した後に、入
力値の合計により出力値の修正を行うことにより、上記
と同様の効果が得られる方法が開示されている。
【0007】特に、カラー画像の中濃度領域の粒状感を
低減するのに、シアン(C)成分とマゼンタ(M)成分
のドットが互いに重なり合わない様に画像処理をするこ
とが効果的であり、そのために以下の方法が用いられて
いる。
【0008】図13は、従来のカラー画像の画像処理方
法を説明する説明図である。
【0009】図13において、カラー画像の画像データ
は、その各画素、各濃度成分(YMCK)が8ビット
(階調値が0〜255)の多値データで表現されてい
る。画像データにおける任意の注目画素のシアン(C)
成分の濃度値Ctとマゼンタ(M)成分の濃度値Mt
は、原画像のC成分とM成分の濃度値をそれぞれC、M
とすると、次式で表される。ここで、CerrとMer
rは、それぞれC成分とM成分の注目画素に対して誤差
拡散された値である。
【0010】Ct = C + Cerr Mt = M + Merr 従来のカラー画像の画像処理方法では、注目画素のC成
分とM成分の濃度に従って以下に示す4通りの画像処理
制御を行う。
【0011】1.(Ct+Mt)が閾値(Threshold
1)以下である場合、即ち、図13に示す領域(1)に
属する場合にはドット記録を行わない。
【0012】2.(Ct+Mt)が閾値(Threshold
1)を越えており、且つ(Ct+Mt)が別の閾値(Thr
eshold 2)未満であり、且つCt>Mtである場合、即
ち、図13の領域(2)に属する場合には、Cインクの
みでドット記録を行う。
【0013】3.(Ct+Mt)が閾値(Threshold
1)を越えており、且つ(Ct+Mt)が別の閾値(Thr
eshold 2)未満であり、且つCt≦Mtである場合、即
ち、図13の領域(3)に属する場合には、Mインクの
みでドット記録を行う。
【0014】4.(Ct+Mt)が別の閾値(Threshol
d 2)以上である場合、即ち、図13の領域(4)に属
する場合には、Cインク及びMインクを用いてドット記
録を行う。なお、Threshold 1<Threshold 2とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像処理方法では、量子化を行う場合に階調数が多
くなればなるほど判定式が複雑化し、処理時間が余計に
かかってしまうという問題がある。例えば、従来の画像
処理方法によりシアンとマゼンタを3値に量子化した場
合のアルゴリズムを次式に示す。
【0016】 このように、シアンとマゼンタを3値に量子化するだけ
でも複雑な処理となり、より多い階調に量子化する場合
には更に複雑となる。
【0017】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、より階調数の多い画像処理形態においても高速
処理が可能で、保持するテーブル情報のサイズをコンパ
クトにすることができ、且つドット着弾位置ずれに対し
て良好な画像処理を行うことができる画像処理装置及び
方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像処理装置は、複数の濃度成分か
らなる多値画像データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処
理手段を備える画像処理装置であって、前記複数の濃度
成分のうちの1つである第1の濃度成分に前記誤差拡散
処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用いる閾値を前記
複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2の濃
度成分の濃度値に基づいて決定する決定手段と、前記決
定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の濃度成
分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較手段と
を備え、前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較
結果に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とす
る。
【0019】上記目的を達成するために、請求項2記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
当該誤差拡散処理で用いる閾値を前記複数の濃度成分の
うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
濃度値の最大値の少なくとも1つに基づいて決定する決
定手段と、前記決定された閾値に所定の値を加えた値と
前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出
力する比較手段とを備え、前記誤差拡散処理手段は、前
記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行
うことを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するために、請求項3記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
の濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変調手
段と、前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値
に基づいて決定する決定手段と、前記決定された閾値と
前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出
力する比較手段と、前記誤差拡散処理手段は、前記出力
された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行うこと
を特徴とする。
【0021】上記目的を達成するために、請求項4記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つから成る第
2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくとも2つから
成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも1つ
を変調濃度値に変調する濃度変調手段と、前記誤差拡散
処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定する
決定手段と、前記決定された閾値と前記第1の濃度成分
の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較手段と、
前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するために、請求項5記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
の濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変調手
段と、前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値
に基づいて決定する決定手段と、前記決定された閾値に
所定の値を加えた値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
比較して比較結果を出力する比較手段と、前記誤差拡散
処理手段は、前記出力された比較結果に基づいて前記誤
差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するために、請求項6記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つから成る第
2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくとも2つから
成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも1つ
を変調濃度値に変調する濃度変調手段と、前記誤差拡散
手段で用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定する
決定手段と、前記決定された閾値に所定の値を加えた値
と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を
出力する比較手段と、前記誤差拡散処理手段は、前記出
力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行うこ
とを特徴とする。
【0024】請求項7記載の画像処理装置は、請求項1
乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
前記第1の濃度成分と前記第2の濃度成分とは、色、染
料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも1つが異なって
いることを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するために、請求項8記載
の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画
像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1つ
である第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、
前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値として
変調する第1濃度変調手段と、前記複数の濃度成分のう
ちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を第
2の変調濃度値として変調する第2濃度変調手段とを備
え、前記誤差拡散手段は、前記第1の変調濃度値及び前
記第2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を行う
ことを特徴とする。
【0026】請求項9記載の画像処理装置は、請求項8
記載の画像処理装置において、前記第1の濃度成分と前
記第2の濃度成分は、色、染料濃度、及び吐出量のうち
の少なくとも1つが異なっていることを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するために、請求項10記
載の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える
画像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの少
なくとも2つの濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調
し、且つ当該少なくとも2つの濃度成分の出力値を決定
する変調・出力値決定手段と、前記変調された変調濃度
値及び前記決定された出力値に基づいて最終出力値を決
定する最終出力値決定手段とを備え、前記誤差拡散処理
手段は、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差
拡散処理を行うことを特徴とする。
【0028】請求項11記載の画像処理装置は、請求項
10記載の画像処理装置において、前記少なくとも2つ
の濃度成分は、互いに色、染料濃度、及び吐出量のうち
少なくとも1つが異なっていることを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するために、請求項12記
載の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える
画像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う
場合、前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値
に変調し、且つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する
変調・出力値決定手段と、前記複数の濃度成分のうちの
少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を第2の
変調濃度値に変調する変調手段と、前記変調された第1
の変調濃度値及び前記決定された出力値、並びに前記変
調された第2の変調濃度値に基づいて最終出力値を決定
する最終出力値決定手段と、前記誤差拡散処理手段は、
前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡散処理
を行うことを特徴とする。
【0030】請求項13記載の画像処理装置は、請求項
12記載の画像処理装置において、前記第1の濃度成分
と前記第2の濃度成分は、色、染料濃度、及び吐出量の
うちの少なくとも1つが異なっていることを特徴とす
る。
【0031】上記目的を達成するために、請求項14記
載の画像処理装置は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える
画像処理装置であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う
場合、前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値
に変調し、且つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する
変調・出力値決定手段と、前記複数の濃度成分のうちの
少なくとも2つの第2の濃度成分の濃度値を第2の変調
濃度値に変調する変調手段と、前記変調された第1の変
調濃度値及び前記決定された出力値、並びに前記変調さ
れた第2の変調濃度値の和及び当該第2の変調濃度値の
最大値のうち少なくとも1つに基づいて最終出力値を決
定する最終出力値決定手段と、前記誤差拡散処理手段
は、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡散
処理を行うことを特徴とする。
【0032】請求項15記載の画像処理装置は、請求項
14記載の画像処理装置において、前記少なくとも2つ
の第2の濃度成分は、互いに色、染料濃度、及び吐出量
のうち少なくとも1つが異なっていることを特徴とす
る。
【0033】上記目的を達成するために、請求項16記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、当該誤差拡散処理で用いる閾値を前記複数の濃度成
分のうちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度
値に基づいて決定する決定工程と、前記決定された閾値
に所定の値を加えた値と前記第1の濃度成分の濃度値と
を比較して比較結果を出力する比較工程とを備え、前記
誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基づい
て前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0034】上記目的を達成するために、請求項17記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、当該誤差拡散処理で用いる閾値を前記複数の濃度成
分のうちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃
度値の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成
分の濃度値の最大値の少なくとも1つに基づいて決定す
る決定工程と、前記決定された閾値に所定の値を加えた
値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果
を出力する比較工程とを備え、前記誤差拡散処理工程
は、前記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処
理を行うことを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するために、請求項18記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである
第2の濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変
調工程と、前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃
度値に基づいて決定する決定工程と、前記決定された閾
値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果
を出力する比較工程と、前記誤差拡散処理工程は、前記
出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行う
ことを特徴とする。
【0036】上記目的を達成するために、請求項19記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つから成
る第2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくとも2つ
から成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも
1つを変調濃度値に変調する濃度変調工程と、前記誤差
拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定
する決定工程と、前記決定された閾値と前記第1の濃度
成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較工程
と、前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果
に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0037】上記目的を達成するために、請求項20記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである
第2の濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変
調工程と、前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃
度値に基づいて決定する決定工程と、前記決定された閾
値に所定の値を加えた値と前記第1の濃度成分の濃度値
とを比較して比較結果を出力する比較工程と、前記誤差
拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基づいて前
記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0038】上記目的を達成するために、請求項21記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つから成
る第2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくとも2つ
から成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも
1つを変調濃度値に変調する濃度変調工程と、前記誤差
拡散工程で用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定
する決定工程と、前記決定された閾値に所定の値を加え
た値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結
果を出力する比較工程と、前記誤差拡散処理工程は、前
記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行
うことを特徴とする。
【0039】請求項22記載の画像処理方法は、請求項
16乃至21のいずれか1項に記載の画像処理方法にお
いて、前記第1の濃度成分と前記他の濃度成分は、色、
染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも1つが異なっ
ていることを特徴とする。
【0040】上記目的を達成するために、請求項23記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場
合、前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値と
して変調する第1濃度変調工程と、前記複数の濃度成分
のうちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値
を第2の変調濃度値として変調する第2濃度変調工程と
を備え、前記誤差拡散工程は、前記第1の変調濃度値及
び前記第2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を
行うことを特徴とする。
【0041】請求項24記載の画像処理方法は、請求項
23記載の画像処理方法において、前記第1の濃度成分
と前記第2の濃度成分は、色、染料濃度、及び吐出量の
うちの少なくとも1つが異なっていることを特徴とす
る。
【0042】上記目的を達成するために、請求項25記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの少
なくとも2つの濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調
し、且つ当該少なくとも2つの濃度成分の出力値を決定
する変調・出力値決定工程と、前記変調された変調濃度
値及び前記決定された出力値に基づいて最終出力値を決
定する最終出力値決定工程とを備え、前記誤差拡散処理
工程は、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差
拡散処理を行うことを特徴とする。
【0043】請求項26記載の画像処理方法は、請求項
25記載の画像処理方法において、前記少なくとも2つ
の濃度成分は、互いに色、染料濃度、及び吐出量のうち
少なくとも1つが異なっていることを特徴とする。
【0044】上記目的を達成するために、請求項27記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う
場合、前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値
に変調し、且つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する
変調・出力値決定工程と、前記複数の濃度成分のうちの
少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を第2の
変調濃度値に変調する変調工程と、前記変調された第1
の変調濃度値及び前記決定された出力値、並びに前記変
調された第2の変調濃度値に基づいて最終出力値を決定
する最終出力値決定工程と、前記誤差拡散処理工程は、
前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡散処理
を行うことを特徴とする。
【0045】請求項28記載の画像処理方法は、請求項
27記載の画像処理方法において、前記第1の濃度成分
と前記第2の濃度成分は、色、染料濃度、及び吐出量の
うちの少なくとも1つが異なっていることを特徴とす
る。
【0046】上記目的を達成するために、請求項29記
載の画像処理方法は、複数の濃度成分からなる多値画像
データに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える
画像処理方法であって、前記複数の濃度成分のうちの1
つである第1の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う
場合、前記第1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値
に変調し、且つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する
変調・出力値決定工程と、前記複数の濃度成分のうちの
少なくとも2つの第2の濃度成分の濃度値を第2の変調
濃度値に変調する変調工程と、前記変調された第1の変
調濃度値及び前記決定された出力値、並びに前記変調さ
れた第2の変調濃度値の和及び当該第2の変調濃度値の
最大値のうち少なくとも1つに基づいて最終出力値を決
定する最終出力値決定工程と、前記誤差拡散処理工程
は、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡散
処理を行うことを特徴とする。
【0047】請求項30記載の画像処理方法は、請求項
29記載の画像処理方法において、前記少なくとも2つ
の第2の濃度成分は、互いに色、染料濃度、及び吐出量
のうち少なくとも1つが異なっていることを特徴とす
る。
【0048】上記目的を達成するために、請求項31記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡
散処理で用いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少な
くとも1つである第2の濃度成分の濃度値に基づいて決
定する決定ステップと、前記決定された閾値に所定の値
を加えた値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して
比較結果を出力する比較ステップとを備え、前記誤差拡
散処理ステップは、前記出力された比較結果に基づいて
前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0049】上記目的を達成するために、請求項32記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡
散処理で用いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少な
くとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値の和及び当
該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値の最
大値の少なくとも1つに基づいて決定する決定ステップ
と、前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第
1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する
比較ステップとを備え、前記誤差拡散処理ステップは、
前記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を
行うことを特徴とする。
【0050】上記目的を達成するために、請求項33記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の
濃度成分のうちの少なくとも1つである第2の濃度成分
の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変調ステップと、
前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
いて決定する決定ステップと、前記決定された閾値と前
記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力
する比較ステップと、前記誤差拡散処理ステップは、前
記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処理を行
うことを特徴とする。
【0051】上記目的を達成するために、請求項34記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の
濃度成分のうちの少なくとも2つから成る第2の濃度成
分の濃度値の和及び当該少なくとも2つから成る第2の
濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度
値に変調する濃度変調ステップと、前記誤差拡散処理で
用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定する決定ス
テップと、前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の
濃度値とを比較して比較結果を出力する比較ステップ
と、前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較
結果に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とす
る。
【0052】上記目的を達成するために、請求項35記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の
濃度成分のうちの少なくとも1つである第2の濃度成分
の濃度値を変調濃度値に変調する濃度変調ステップと、
前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
いて決定する決定ステップと、前記決定された閾値に所
定の値を加えた値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比
較して比較結果を出力する比較ステップと、前記誤差拡
散処理ステップは、前記出力された比較結果に基づいて
前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする。
【0053】上記目的を達成するために、請求項36記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の
濃度成分のうちの少なくとも2つから成る第2の濃度成
分の濃度値の和及び当該少なくとも2つから成る第2の
濃度成分の濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度
値に変調する濃度変調ステップと、前記誤差拡散ステッ
プで用いる閾値を前記変調濃度値に基づいて決定する決
定ステップと、前記決定された閾値に所定の値を加えた
値と前記第1の濃度成分の濃度値とを比較して比較結果
を出力する比較ステップと、前記誤差拡散処理ステップ
は、前記出力された比較結果に基づいて前記誤差拡散処
理を行うことを特徴とする。
【0054】上記目的を達成するために、請求項37記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分に前記誤差拡散処理を行う場合、前記第1の
濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値として変調する第
1濃度変調ステップと、前記複数の濃度成分のうちの少
なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を第2の変
調濃度値として変調する第2濃度変調ステップとを備
え、前記誤差拡散ステップは、前記第1の変調濃度値及
び前記第2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を
行うことを特徴とする。
【0055】上記目的を達成するために、請求項38記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つ
の濃度成分の濃度値を変調濃度値に変調し、且つ当該少
なくとも2つの濃度成分の出力値を決定する変調・出力
値決定ステップと、前記変調された変調濃度値及び前記
決定された出力値に基づいて最終出力値を決定する最終
出力値決定ステップとを備え、前記誤差拡散処理ステッ
プは、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡
散処理を行うことを特徴とする。
【0056】上記目的を達成するために、請求項39記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第
1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且
つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値
決定ステップと、前記複数の濃度成分のうちの少なくと
も1つである第2の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度
値に変調する変調ステップと、前記変調された第1の変
調濃度値及び前記決定された出力値、並びに前記変調さ
れた第2の変調濃度値に基づいて最終出力値を決定する
最終出力値決定ステップと、前記誤差拡散処理ステップ
は、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡散
処理を行うことを特徴とする。
【0057】上記目的を達成するために、請求項40記
載のプログラムは、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備え
る画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラム
であって、前記複数の濃度成分のうちの1つである第1
の濃度成分の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第
1の濃度成分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且
つ当該第1の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値
決定ステップと、前記複数の濃度成分のうちの少なくと
も2つの第2の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値に
変調する変調ステップと、前記変調された第1の変調濃
度値及び前記決定された出力値、並びに前記変調された
第2の変調濃度値の和及び当該第2の変調濃度値の最大
値のうち少なくとも1つに基づいて最終出力値を決定す
る最終出力値決定ステップと、前記誤差拡散処理ステッ
プは、前記決定された最終出力値に基づいて前記誤差拡
散処理を行うことを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
画像処理装置について図面を参照して詳細に説明する。
【0059】(共通の実施の形態)以下に示す実施の形
態において共通に用いられる画像処理システムの全体概
要、ハードウエア構成の概要、ソフトウエア構成の概
要、及び画像処理の概要について説明する。
【0060】1.画像処理システムの全体概要 図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備え
る画像処理システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【0061】図1において、本画像処理システムは、パ
ーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」とい
う。)等で構成され、画像処理装置として機能するホス
ト装置51と、インクジェットプリンタ等で構成された
画像出力装置52とを備え、これらの間が双方向インタ
ーフェース53により接続されている。
【0062】ホスト装置51は、後述するMPU、メモ
リ、大容量記憶装置であるハードディスクドライブ、キ
ーボード、及びCRT等から成る表示装置を備え、メモ
リには本発明を適用したドライバソフトウエア54が記
憶(格納)されている。
【0063】2.ホスト装置51と画像出力装置52の
ハードウエア構成 図2は、図1におけるホスト装置51と画像出力装置5
2のハードウエア構成の概要を示すブロック図である。
【0064】図2において、ホスト装置51は、処理部
1000と、表示装置2001と、制御プログラムやデ
ータが格納されたハードディスクドライブ(HDD)装
置2002と、キーボード2003とで構成されてい
る。
【0065】処理部1000は、制御プログラムに従っ
てホスト装置51全体の制御を行うMPU1001と、
処理部1000内の各構成要素を互いに接続するバス1
002と、MPU1001が実行する制御プログラムや
データ等を一時記憶するDRAM1003と、システム
バス1002及びMPU1001を接続するブリッジ1
004と、表示装置2001にグラフィック情報を表示
させるための制御機能を備えたグラフィックアダプタ1
005とを備える。
【0066】また、処理部1000は、HDD2002
とのインターフェースを司るHDDコントローラ100
6と、キーボード2003とのインターフェースを司る
キーボードコントローラ1007と、IEEE1284
規格に従って画像出力装置52との間の通信を制御する
パラレルインターフェースである通信I/F1008と
を備える。
【0067】処理部1000は、グラフィックアダプタ
1005を介して表示装置2001に接続され、HDD
コントローラ1006を介してHDD装置2002に接
続され、キーボードコントローラ1007を介してキー
ボード2003に接続されている。
【0068】画像出力装置52は、制御回路部3003
と、記録ヘッド3010と、記録ヘッド3010を搬送
するキャリアを駆動するキャリア(CR)モータ301
1と、用紙を搬送する搬送(LF)モータ3012とで
構成されている。
【0069】制御回路部3003は、制御プログラム実
行機能と周辺装置制御機能とを兼ね備え、画像出力装置
52全体の制御を行うMCU3001と、制御回路部3
003内の各構成要素を互いに接続するシステムバス3
002と、記録データの記録ヘッド3010への供給、
メモリアドレスデコーディング、キャリアモータへの制
御パルス発生機構等を制御回路として内部に納めたゲー
トアレイ3013(G.A.)とを備える。
【0070】また、制御回路部3003は、MCU30
01が実行する制御プログラムやホスト印刷情報等を格
納するROM3004と、各種データ(画像記録情報や
ヘッドに供給される記録データ等)を保存するDRAM
3005と、IEEE1284規格に従ってホスト装置
51との間の通信を制御するパラレルインターフェース
である通信I/F3006と、ゲートアレイ3013か
ら出力されたヘッド記録信号に基づいて記録ヘッド30
10を駆動するための電気信号に変換するヘッドドライ
バ3007とを備える。
【0071】制御回路部3003は、ゲートアレイ30
13から出力されるキャリアモータ制御パルスを実際に
CRモータ3011を駆動するための電気信号に変換す
るCRモータドライバ3008と、MCU3001から
出力された搬送モータ制御パルスを実際にLFモータ3
012を駆動するための電気信号に変換するLFモータ
ドライバ3009とを備える。
【0072】次に、画像出力装置52の具体的構成につ
いて説明する。
【0073】図3は、図1における画像出力装置52の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタの概
略構成を示す斜視図である。
【0074】図3において、インクジェットプリンタI
JRAは、図2に示した制御回路部3003と共に、記
録ヘッドIJH(記録ヘッド3010)と、キャリッジ
HCと、インクタンクITと、インクカートリッジIJ
Cとを備える。記録ヘッドIJHは、YMCK各成分の
多値濃度データに基づいて、少なくともイエロ(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つ
のインクを用いてカラー画像を記録することができる。
【0075】キャリッジHCは、駆動モータ5013の
正逆回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011
を介して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5
004に対して係合する。また、キャリッジHCはピン
(不図示)を有し、ガイドレール5003に支持されて
矢印a,b方向を往復移動する。
【0076】キャリッジHCには、記録ヘッドIJHと
インクタンクITとを内蔵した一体型インクジェットカ
ートリッジIJCが搭載されている。紙押え板5002
は、キャリッジHCの移動方向にわたって記録用紙Pを
プラテン5000に対して押圧する。フォトカプラ50
07,5008は、キャリッジHCのレバー5006の
存在を確認して駆動モータ5013の回転方向切り換え
等を行うためのホームポジション検知器である。
【0077】支持部材5016は、記録ヘッドIJHの
前面をキャップするキャップ部材5022を支持するも
のである。吸引器5015は、キャップ部材5022内
を吸引するものであり、キャップ内開口5023を介し
て記録ヘッドIJHの吸引回復を行う。部材5019
は、クリーニングブレード5017を前後方向に移動可
能にするものであり、本体支持板5018にこれらが支
持されている。なお、クリーニングブレード5017
は、本形態に限らず周知のクリーニングブレードが適用
可能であることは云うまでもない。
【0078】レバー5021は、吸引回復の吸引を開始
するためのレバーで、キャリッジHCと係合するカム5
020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力
がクラッチ切り換え等の公知の伝達機構で移動制御され
る。
【0079】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側の領域
に来たときに、リードスクリュー5005の作用によっ
てそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成さ
れているが、周知のタイミングで所望の動作を行うよう
にすれば、本例にはいずれも適用できる。
【0080】なお、上述したように、インクタンクIT
と記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能な
インクカートリッジIJCを構成してもよいが、これら
インクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構
成して、インクがなくなったときにインクタンクITだ
けを交換できるようにしてもよい。
【0081】3.ソフトウエア構成の概要及び画像処理
の概要 図4は、図1の画像処理システムで用いられるソフトウ
エアの構造を示すブロック図である。
【0082】図4において、ホスト装置51は、階層構
造をしたアプリケーションソフトウエアと、オペレーテ
ィングシステム(OS)と、ドライバソフトウエアの3
つのソフトウエアを備え、これらのソフトウエアが画像
出力装置52に対して記録データを出力するために互い
に連携して画像処理を行う。
【0083】アプリケーションソフトウエアの階層に
は、アプリケーションソフトウエア11が設けられ、O
S(オペレーティングシステム)の階層には、アプリケ
ーションソフトウエア11からの描画命令を受け取る描
画処理インターフェース21と生成された画像データを
インクジェットプリンタ等の画像出力装置52へ渡すス
プーラ22とが設けられている。
【0084】そして、ドライバソフトウエアの階層に
は、画像出力装置52固有の表現形式が記憶された装置
固有描画機能31−1,31−2,・・・,31−nと、
OSからの線分割化画像情報を受け取り、ドライバソフ
トウエア内部の表色系からデバイス固有の表色系への変
換を行う色特性変換モジュール33と、デバイスの各画
素の状態を表す量子化量への変換を行うハーフトーニン
グ(中間調処理)モジュール34と、ハーフトーニング
が施された画像データに画像出力装置52へのコマンド
を付加してスプーラ22に出力するプリントコマンド生
成モジュール35とが設けられている。
【0085】本実施の形態では、画像出力装置52夫々
に個別に依存する部分は、装置固有描画機能31−1,
31−2,・・・,31−nが扱い、画像出力装置52の
個別の実装に依存するプログラム部品を共通的に処理を
行なうことができるプログラムと分離し、且つドライバ
ソフトウエアの根幹処理部分を個別の画像出力装置から
独立した構造にしている。
【0086】量子化量に変換された線分割化画像は、色
特性変換モジュール33やハーフトーニングモジュール
34等により画像処理が施され、プリントコマンド生成
モジュール35によりデータ圧縮/コマンドが付加され
て、OS(オペレーティングシステム)に設けられたス
プーラ22を介して画像出力装置52へ出力される。
【0087】次に、図1の画像処理システムにおける画
像処理の概要について具体的に説明する。
【0088】図5は、図1の画像処理システムにおいて
実行される画像処理を示すフローチャートである。
【0089】図5において、アプリケーションソフトウ
エア11が画像出力装置52へ画像を出力する場合、ま
ず、アプリケーションソフトウエア11がOSの描画処
理インターフェース21を介して文字、線分、図形、及
びビットマップ等の描画命令をドライバソフトウエア内
部の装置固有描画機能31−1,31−2,…,31−
nに発行する(ステップS1)。
【0090】次に、画面/紙面を構成する描画命令が完
結したか否かを判別し(ステップS2)、描画命令が完
結すると(ステップS2でYES)、OSは、ドライバ
ソフトウエア内部の装置固有描画機能31−1,31−
2,…,31−nを呼び出しつつ、各描画命令をOSの
内部形式から装置固有の表現形式(各描画単位を線分割
化したもの)に変換し(ステップS3)、しかる後に画
面/紙面を線分割化した画像情報としてドライバソフト
ウエアへ渡す(ステップS4)。
【0091】ドライバソフトウエア内部では、色特性変
換モジュール33によってデバイスの色特性を補正する
と共に、ドライバソフトウエア内部の表色系からデバイ
ス固有の表色系への変換を行い(ステップS5)、更に
ハーフトーニングモジュール34によってデバイスの各
画素の状態を表す量子化量への変換(ハーフトーニン
グ)を行う(ステップS6)。なお、ここでの量子化量
への変換とは、画像出力装置52の処理するデータの形
態に対応して多値化することである。例えば、画像出力
装置52による記録が2値データに基づいて行われると
きは2値化され、画像出力装置52による記録が多値デ
ータ(濃淡インクによる記録、大小インクによる記録を
行うため)に基づいて行われるときは多値化される。こ
のハーフトーニングについての詳細は、後述する各実施
形態において説明する。
【0092】プリントコマンド生成モジュール35は、
いずれも量子化(2値化、多値化等)された画像データ
を受け取る(ステップS7)。プリントコマンド生成モ
ジュール35は、量子化された画像情報を相異なる方法
にて画像出力装置52の特性に合わせて加工し、該画像
情報にデータ圧縮、コマンドヘッダの付加を行い、デー
タを生成する(ステップS8)。
【0093】次に、プリントコマンド生成モジュール3
5は、OS内部に設けられたスプーラ22に生成したデ
ータを受け渡し(ステップS9)、画像出力装置52へ
のデータ出力を行って(ステップS10)、本処理を終
了する。
【0094】本実施の形態では、ホスト装置51内のH
DD装置2002等に格納された図5の処理に基づくプ
ログラムをMPU1001により実行させることで、上
述の制御方法を実現させることが可能となる。
【0095】以上のように、ドライバソフトウエアの根
幹処理部分を個別の画像出力装置52から独立した構造
にしているので、ドライバソフトウエアと画像出力装置
52間のデータ処理の分担をドライバソフトウエアの構
成を損なうことなく柔軟に変更することが可能になり、
ソフトウエアの保守及び管理面で有利となる。
【0096】次に、ハーフトーニングモジュール34に
よって実行される誤差拡散処理の詳細について説明す
る。なお、本誤差拡散処理では、各画素をイエロ(Y)
成分、マゼンタ(M)成分、シアン(C)成分、ブラッ
ク(K)成分からなる濃度データとし、各成分を8ビッ
ト(256階調表現)で構成される多値画像データとし
て用いることとする。
【0097】(第1の実施の形態)本第1の実施の形態
では、複雑な閾値制御を閾値テーブルを用いて簡便に処
理する画像処理方法を示す。閾値テーブルとは、各階調
を決定するために必要な閾値が設定されたデータであ
る。ここでは、カラーの画像データは、その各画素、各
濃度成分(YMCK)が8ビット(階調値が0〜25
5)の多値データで表現されている。
【0098】カラーの画像データにおける任意の注目画
素のC成分の濃度値CtとM成分の濃度値Mtは、原画
像のC成分とM成分の濃度値をそれぞれC、Mとする
と、次式で表される。ここで、CerrとMerrは、
それぞれC成分とM成分の注目画素に対して誤差拡散さ
れた値である。
【0099】Ct = C + Cerr Mt = M + Merr 本第1の実施の形態におけるカラー画像の画像処理方法
では、注目画素のC成分とM成分の各濃度値を用いて以
下の手順で画像処理を行う。
【0100】1.M成分の濃度値Mtに基づいてC成分
の誤差拡散で用いる閾値(Cthreshold)を求める。
【0101】2.C成分の濃度値Ctと閾値(Cthrehos
ld)とを比較し、濃度値Ctの方が大きい場合はCイン
クで出力を行う。
【0102】3.C成分の濃度値Ctに基づいてM成分
の誤差拡散で用いる閾値(Mthreshold)を求める。
【0103】4.M成分の濃度値Mtと閾値(Mthrehos
ld)とを比較し、濃度値Mtの方が大きい場合はMイン
クで出力を行う。
【0104】上記の方法により、シアンとマゼンタを3
値に量子化した場合のアルゴリズムを次式に示す。これ
により、従来例と比べて処理を簡略化することができ
る。
【0105】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Cout = 0 if( Ct > Threshold_Table1[Mt] ) Cout=1 if( Ct > Threshold_Table2[Mt] ) Cout=2 (Threshold_Table1[Mt]:M成分の濃度値Mtの第1の
閾値テーブル、Threshold_Table2[Mt]:M成分の濃度値
Mtの第2の閾値テーブル) Mout = 0 if( Mt > Threshold_Table1[Ct] ) Mout=1 if( Mt > Threshold_Table2[Ct] ) Mout=2 (Threshold_Table1[Ct]:C成分の濃度値Ctの第1の
閾値テーブル、Threshold_Table2[Ct]:C成分の濃度値
Ctの第2の閾値テーブル) しかしながら、本アルゴリズムでは、C成分及びM成分
の出力を2値で行う場合には1つの閾値テーブルを参照
し、3値で行う場合には2つの閾値テーブルを参照する
というように、n値で行う場合にはn−1個の閾値テー
ブルが必要となるため、より階調数の多い多値処理に対
して準備するテーブルの数が多くなってしまう。
【0106】また、閾値テーブルの数だけ濃度値との比
較を行うので、その都度メモリ中に格納された閾値テー
ブルを参照する必要があり、処理速度も必然的に遅くな
ってしまう。特に、5値化の場合では必要な閾値テーブ
ルが4つとなり、以下に示すアルゴリズムが必要とな
る。
【0107】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Cout = 0 if( Ct > Threshold_Table1[Mt] ) Cout=1 if( Ct > Threshold_Table2[Mt] ) Cout=2 if( Ct > Threshold_Table3[Mt] ) Cout=3 if( Ct > Threshold_Table4[Mt] ) Cout=4 (Threshold_Table3[Mt]:M成分の濃度値Mtの第3の
閾値テーブル、Threshold_Table4[Mt]:M成分の濃度値
Mtの第4の閾値テーブル) Mout = 0 if( Mt > Threshold_Table1[Ct] ) Mout=1 if( Mt > Threshold_Table2[Ct] ) Mout=2 if( Mt > Threshold_Table3[Ct] ) Mout=3 if( Mt > Threshold_Table4[Ct] ) Mout=4 (Threshold_Table3[Ct]:C成分の濃度値Ctの第3の
閾値テーブル、Threshold_Table4[Ct]:C成分の濃度値
Ctの第4の閾値テーブル) 次に、より階調数の多い画像処理形態においても高速処
理が可能で、保持するテーブル情報のサイズをコンパク
トにすることが可能な画像処理方法を示す。
【0108】本第1の実施の形態における誤差拡散処理
の対象となるのは、C成分とM成分の多値画像データで
あり、誤差拡散処理によって3値以上に多値化する場合
を扱う。
【0109】図6は、本発明の第1の実施の形態におけ
るマゼンタ濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量
子化値との関係の一例を示す図である。
【0110】図6において、太線601、点線602、
破線603、及び一点破線604は、2色以上を組み合
わせて5値に誤差拡散を行う場合のマゼンタ濃度値Mt
に基づくシアンの量子化閾値である。同図中、太線60
1、点線602、破線603、及び一点破線604の各
量子化閾値は、互いに変化傾向が極めて似ている。
【0111】図7に、図6より複雑に閾値を設定して2
色以上を組み合わせて5値に誤差拡散を行う場合のマゼ
ンタ濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値
との関係の他の例を示す。同図中、太線701、点線7
02、破線703、及び一点破線704の各量子化閾値
は、図6と同様に、互いに変化傾向が極めて似ている。
【0112】これらの量子化閾値は、互いに並行移動を
すれば略一致するので、閾値テーブルは太線601,7
01のテーブルのみを保持すればよい。これにより、太
線601,701の閾値に所定のオフセット量を加算・
減算することで全テーブル(太線601〜一点破線60
4、太線701〜一点破線704)を保持したときと略
同様の結果を得ることができる。
【0113】次に、閾値に対して階調毎にオフセット量
を与えることでテーブル数を削減する誤差拡散方法を示
す。
【0114】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Cth = Threshold_Table[Mt] Mth = Threshold_Table[Ct] (Cth:M成分の濃度値Mtの閾値、Mth:C成分の濃度
値Ctの閾値) Cout = 0 if( Ct > Cth + 0 ) Cout=1 if( Ct > Cth + 64 ) Cout=2 if( Ct > Cth + 128 ) Cout=3 if( Ct > Cth + 192 ) Cout=4 (0,64,128,192:所定の値) Mout = 0 if( Mt > Mth + 0 ) Mout=1 if( Mt > Mth + 64 ) Mout=2 if( Mt > Mth + 128 ) Mout=3 if( Mt > Mth + 192 ) Mout=4 (0,64,128,192:所定の値) 上記方法によれば、閾値テーブル(Threshold_Table)を
保持する数を最小で1つに低減できるので、誤差拡散処
理を行う出力階調数が大きければ大きいほどより大きな
効果が得られる。
【0115】例えば、5値化の場合、通常必要な閾値テ
ーブルサイズは256×4=1024閾値であるのに対
し、256閾値と1/4に低減することが可能である。
【0116】更に、17値化の場合を考えると、通常必
要な閾値テーブルサイズは256×16=4096閾値
であるのに対し、256閾値と1/16に低減すること
が可能である。一般化すれば、n値化に対して1/(n
−1)に低減することが可能であると云える。
【0117】また、閾値テーブルを格納してある記憶媒
体(ROM、RAN等)を参照する回数が1回で済むの
で、その分だけ処理が高速に行えるというメリットもあ
る。
【0118】次に、閾値を変調するという考え方ではな
く、次式に示すうように量子化を行う濃度値に対して他
の濃度成分値に基づいてオフセット量を与える(濃度値
に変調を行う)という形でも実現可能である。これによ
り、上述した実施の形態と同様に、テーブルサイズ低減
効果及び処理高速化効果が得られる。
【0119】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Ct2 = Ct + Modulation_Table1[Mt] Mt2 = Mt + Modulation_Table1[Ct] (Modulation_Table1[Mt]:M成分の濃度値Mtに基づ
く変調テーブル、Modulation_Table1[Ct]:C成分の濃
度値Ctの変調テーブル) Cout = 0 if( Ct2 > 31 ) Cout=1 if( Ct2 > 95 ) Cout=2 if( Ct2 > 159 ) Cout=3 if( Ct2 > 223 ) Cout=4 (31,95,159,223:所定の値) Mout = 0 if( Mt2 > 31 ) Mout=1 if( Mt2 > 95 ) Mout=2 if( Mt2 > 159 ) Mout=3 if( Mt2 > 223 ) Mout=4 (31,95,159,223:所定の値) 上記第1の実施の形態によれば、カラーの画像データに
擬似中間調処理として誤差拡散処理を行うときは、ハー
フトーニングモジュール34により注目画素における、
例えば、M成分の濃度値Mtに基づいてC成分の誤差拡
散処理で用いる閾値Cthrehosldを求め、閾値Cthrehos
ldに所定の値を加えた値CとC成分の濃度値Ctとを比
較するので、より階調数の多い画像処理形態において
も、より複雑な閾値設定を簡便に行いつつ、高速処理が
可能であり、更に保持するテーブル情報のサイズがコン
パクトな誤差拡散処理が実現できる。
【0120】(第2実施の形態)上記第1の実施の形態
では、各階調の閾値テーブル及び濃度値変調テーブルを
共通で利用し、テーブル数を低減することでコンパク
ト、且つ高速な誤差拡散を実現したが、本第2の実施の
形態では、各閾値テーブル及び濃度値変調テーブルそれ
自体をコンパクトにした誤差拡散処理について説明す
る。
【0121】図8は、本発明の第2の実施の形態におけ
るマゼンタ濃度値に基づくシアンの量子化閾値群と出力
量子化値との関係の一例を示す図である。
【0122】図8において、太線801、点線802、
破線803、及び一点破線804は、2色以上を組み合
わせて5値に誤差拡散を行う場合のマゼンタ濃度値Mt
に基づくシアンの量子化閾値群である。
【0123】同図中、太線801はマゼンタ濃度値Mt
がMt<64の範囲でのシアンの量子化シアンの量子化
閾値群であり、点線802はマゼンタ濃度値Mtが64
≦Mt<128の範囲でのシアンの量子化シアンの量子
化閾値群である。また、破線803はマゼンタ濃度値M
tが128≦Mt<192の範囲でのシアンの量子化シ
アンの量子化閾値群であり、一点破線804はマゼンタ
濃度値Mtが192≦Mtの範囲でのシアンの量子化シ
アンの量子化閾値群である。太線801、点線802、
破線803、及び一点破線804の4つの閾値群は、互
いに変化傾向が極めて似ている。
【0124】図9に、図8より複雑に閾値を設定して2
色以上を組み合わせて5値に誤差拡散を行う場合のマゼ
ンタ濃度値Mtに基づくシアンの量子化閾値群と出力量
子化値との関係の他の例を示す。同図中、太線901、
点線902、破線903、及び一点破線904の4つの
閾値群は、図8と同様に、互いに変化傾向が極めて似て
いる。
【0125】これらの量子化閾値群は、互いに並行移動
をすれば略一致するので、閾値テーブル群は太線80
1,901のテーブルのみを保持すればよい。これによ
り、参照する側のマゼンタの濃度値Mtを変調して太線
801,901の閾値テーブルを参照することで全テー
ブル(太線801〜一点破線804、太線901〜一点
破線904)を保持したときと略同等の結果を得ること
ができる。
【0126】次に、他の色の濃度値を変調した後に閾値
テーブルを参照することでテーブルのサイズを削減する
誤差拡散方法を示す。
【0127】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Ccnv = Convert_Table[Ct](第1の変調濃度値) Mcnv = Convert_Table[Mt](第2の変調濃度値) (Convert_Table[Ct]:C成分の濃度値Ctに基づく変
換テーブル、Convert_Table[Mt]:M成分の濃度値Mt
に基づく変換テーブル) Cout = 0 if( Ct > Threshold_Table1[Mcnv] ) Cout=1 if( Ct > Threshold_Table2[Mcnv] ) Cout=2 if( Ct > Threshold_Table3[Mcnv] ) Cout=3 if( Ct > Threshold_Table4[Mcnv] ) Cout=4 (Threshold_Table1〜4[Mcnv]:M成分の濃度値Mtに
基づくCの量子化閾値) Mout = 0 if( Mt > Threshold_Table1[Ccnv] ) Mout=1 if( Mt > Threshold_Table2[Ccnv] ) Mout=2 if( Mt > Threshold_Table3[Ccnv] ) Mout=3 if( Mt > Threshold_Table4[Ccnv] ) Mout=4 (Threshold_Table1〜4[Ccnv]:C成分の濃度値Ctに
基づくMの量子化閾値) 上記方法によれば、量子化を行う階調数が大きければ大
きいほど、閾値テーブル(Threshold_Table)のサイズを
小さく(n値化の場合には約1/(n−1))できるの
で、誤差拡散処理を行う出力階調数が大きければ大きい
ほどより大きな効果が得られる。
【0128】例えば、5値化の場合、通常必要な閾値テ
ーブルサイズは256×4=1024閾値であるのに対
し、256/(5−1)×4=256閾値と1/4に低
減することが可能である。
【0129】更に、17値化の場合を考えると、通常必
要な閾値テーブルサイズは256×16=4096閾値
であるのに対し、256/(17−1)×16=256
閾値と1/16に低減することが可能である。一般化す
れば、n値化に対して1/(n−1)に低減することが
可能であると云える。
【0130】また、本第2の実施の形態では、参照する
側のマゼンタの濃度値を変調方法としてConvert_Table
[Ct]を用い、Convert_Table[ X ] = X mod 64 で表され
る計算で予め求められた変調テーブルを用いているが、
必ずしも上記の様に変調を行う必要は無く、どの様な手
段で参照する側のマゼンタの濃度値を変調してもよい。
【0131】例えば、上記Convert_Table[X]は、 if( 64 > X ) Convert_Table[X] = X if( 128 > X ≧ 64 ) Convert_Table[X] = X - 64 if( 192 > X ≧ 128 ) Convert_Table[X] = X - 128 if( X ≧ 192 ) Convert_Table[X] = X - 192 の様に条件分岐で設定してもよいし、Convert_Table[X]
= X & 0x003Fの様にビット操作で行ってもよい。ま
た、必ずしも事前に求められたテーブルを参照する必要
は無く、リアルタイムに計算・変調・変換を行って処理
を行ってもよい。
【0132】上記第2の実施の形態によれば、より階調
数の多い画像処理形態においても、より複雑な閾値設定
を簡便に行いつつ、保持するテーブル情報のサイズがコ
ンパクトな誤差拡散処理が実現できる。
【0133】(第3の実施の形態)本第3の実施の形態
では、上記第1の実施の形態と上記第2の実施の形態と
を組み合わせた、より保持するテーブル情報のサイズが
コンパクトな誤差拡散処理について説明する。
【0134】図10は、本発明の第3の実施の形態にお
けるマゼンタ濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力
量子化値との関係の一例を示す図である。
【0135】図10において、太線1001、点線、破
線、及び一点破線は、2色以上を組み合わせて5値に誤
差拡散を行う場合のマゼンタ濃度値Mtに基づくシアン
の量子化閾値である。同図中、太線1001の閾値と他
の点線、破線、一点破線で示された閾値群とを比較する
と、互いに変化傾向が極めて似ている。
【0136】図11に、図10より複雑に閾値を設定し
て2色以上を組み合わせて5値に誤差拡散を行う場合の
マゼンタ濃度値Mtに基づくシアンの量子化閾値と出力
量子化値の関係の他の例を示す。同図中、太線1101
の閾値と他の点線、破線、一点破線で示された閾値群を
比較すると、互いに変化傾向が極めて似ている。
【0137】これらの量子化閾値群は、互いに並行移動
をすれば略一致するので、閾値テーブル群は太線100
1,1101のテーブルのみを保持すればよい。これに
より、太線1001,1101の閾値に所定のオフセッ
ト量を加算・減算し、更に参照する側のマゼンタの濃度
値Mtを変調して太線1001,1101の閾値テーブ
ルを参照することで、点線、破線、及び一点破線部分を
含めた全閾値群を保持したときと略同等の結果を得るこ
とが可能である。
【0138】下記に、閾値に対して階調毎にオフセット
を与え、かつ参照する側のマゼンタの濃度値を変調する
ことでテーブル数及びテーブルサイズを削減する誤差拡
散方法を示す。
【0139】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Ccnv = Convert_Table[Ct] Mcnv = Convert_Table[Mt] Cth = Threshold_Table[Mcnv] Mth = Threshold_Table[Ccnv] Cout = 0 if( Ct > Cth + 0 ) Cout=1 if( Ct > Cth + 64 ) Cout=2 if( Ct > Cth + 128 ) Cout=3 if( Ct > Cth + 192 ) Cout=4 Mout = 0 if( Mt > Mth + 0 ) Mout=1 if( Mt > Mth + 64 ) Mout=2 if( Mt > Mth + 128 ) Mout=3 if( Mt > Mth + 192 ) Mout=4 上記方法によれば、閾値テーブル(Threshold_Table)を
保持する数を最小で1つに低減することができ、同時
に、量子化を行う階調数が大きければ大きいほど、閾値
テーブル(Threshold_Table)のサイズを小さく(n値化
の場合に約1/(n−1)に)できるので、誤差拡散処
理を行う出力階調数が大きければ大きいほど本実施形態
の効果は大きくなる。
【0140】例えば5値化の場合には、必要な閾値テー
ブルサイズは本実施形態を適用しない例が256×4=
1024閾値であるのに対し、256/(5−1)=6
4閾値と、全体で1/16に低減することが可能であ
る。
【0141】更に、17値化の場合を考えると、必要な
閾値テーブルサイズは本実施形態を適用しない例が25
6×16=4096閾値であるのに対し、256/(1
7−1)=16閾値と、全体で1/256に低減するこ
とが可能である。一般化すれば、n値化に対し、1/
(n−1)2に低減することが可能であると云える。
【0142】また、上記第1の実施の形態と同様にテー
ブルを格納してある記憶媒体(ROM、RAN等)を参
照する回数が1回で済むので、その分だけ処理が高速に
行えるというメリットもある。また、第2の実施の形態
で述べている様に、どの様な手段で参照する側のマゼン
タの濃度値を変調してもよい。
【0143】更に、閾値を変調するという考え方ではな
く、次式に示すように量子化を行う濃度値に対して他の
濃度成分値に基づいてオフセット量を与え(濃度値に変
調を行う)、且つ参照する側のマゼンタの濃度値を変調
するという形でも実現可能である。これにより、上記第
1の実施の形態と同様に、テーブルサイズ低減効果及び
処理高速化効果が同様に得られる。
【0144】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Ccnv = Convert_Table[Ct] Mcnv = Convert_Table[Mt] Ct2 = Ct + Modulation_Table1[Mcnv] Mt2 = Mt + Modulation_Table1[Ccnv] Cout = 0 if( Ct2 > 31 ) Cout=1 if( Ct2 > 95 ) Cout=2 if( Ct2 > 159 ) Cout=3 if( Ct2 > 223 ) Cout=4 Mout = 0 if( Mt2 > 31 ) Mout=1 if( Mt2 > 95 ) Mout=2 if( Mt2 > 159 ) Mout=3 if( Mt2 > 223 ) Mout=4 上記第3の実施の形態によれば、より階調数の多い画像
処理形態においても、より複雑な閾値設定を簡便に行い
つつ、高速処理が可能であり、保持するテーブル情報の
サイズがコンパクトな誤差拡散処理が実現できる。
【0145】(第4の実施の形態)上記第1〜第3の実
施の形態では、より簡便な誤差拡散方式での改善につい
て説明してきたが、本第4の実施の形態では従来例を改
善する実施の形態を述べる。また、上記第1〜第3の実
施の形態では、閾値テーブルサイズの低減効果と、サイ
ズ低減に伴う処理速度の向上という効果について説明し
たが、本第4の実施の形態では主に処理の簡素化及びそ
れに伴う処理速度の向上の面について述べる。
【0146】図12は、本発明の第4の実施の形態にお
けるマゼンタ濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力
量子化値との関係の一例を示す図である。
【0147】図中の点線はそれぞれ量子化値の代表値で
ある。ここで点線で囲まれた各領域1301〜1316
を比較すると、閾値は非常に似た形状をしている。次式
のアルゴリズムにすることで、量子化階調値がいくつで
あっても、比較文の数が変わらず、従来例に比べて非常
に簡便に処理が行える。
【0148】 本第4の実施の形態では、f(x),g(y),h
(z),i(w)を次のように定義している。
【0149】 f(x):x以下の量子化代表値の量子化値の中で最大
の値 g(y):y以下の量子化代表値の量子化値の中で最大
の値 h(z):z.(z以下の量子化代表値の中で最大の
値) i(w):w.(w以下の量子化代表値の中で最大の
値) また、上記f(x),g(y),h(z),i(w)は
それぞれ演算・比較等によって用いてもよいし、事前に
テーブルを作成してテーブル参照によって求めてもよ
い。また、複数の濃度値で同一のテーブルや演算・比較
方法を共有してもよい。
【0150】上記第4の実施の形態によれば、より階調
数の多い画像処理形態においても、高速処理が可能であ
り、保持するテーブル情報のサイズがコンパクトな誤差
拡散処理が実現できる。
【0151】(第5の実施の形態)上記第1〜第4の実
施の形態では、シアン及びマゼンタの2色のみを扱った
が、本第5の実施の形態ではより多くの濃度値に対して
本発明を適用した例を示す。
【0152】シアンの大液滴濃インク(Cl)と大液滴
淡インク(cl)と小液滴濃インク(Cs)と小液滴淡
インク(cl)、及びマゼンタの大液滴濃インク(M
l)と大液滴淡インク(ml)と小液滴濃インク(M
s)と小液滴淡インク(ms)それぞれに対して上記第
1の実施の形態を適用した場合のアルゴリズムを次式に
示す。
【0153】 Clt = Cl + Clerr Cst = Cs + Cserr clt = cl + clerr cst = cs + cserr Mlt = Ml + Mlerr Mst = Ms + Mserr mlt = ml + mlerr mst = ms + mserr Clout = d(Clt) Csout = e(Cst) clout = f(clt) csout = g(cst) Mlout = h(Mlt) Msout = i(Mst) mlout = j(mlt) msout = k(mst) if( Clt > Threshold_Table[ Cst+clt+cst+Mlt+Mst+mlt+mst] ) Clout = 1 if( Clt > Threshold_Table[ Cst+clt+cst+Mlt+Mst+mlt+mst] + Offset) Clout = 2 if( Cst > Threshold_Table[Clt +clt+cst+Mlt+Mst+mlt+mst] ) Csout = 1 if( Cst > Threshold_Table[Clt +clt+cst+Mlt+Mst+mlt+mst] + Offset) Csout = 2 if( clt > Threshold_Table[Clt+Cst +cst+Mlt+Mst+mlt+mst] ) clout = 1 if( clt > Threshold_Table[Clt+Cst +cst+Mlt+Mst+mlt+mst] + Offset) clout = 2 if( cst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt +Mlt+Mst+mlt+mst] ) clout = 1 if( cst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt +Mlt+Mst+mlt+mst] + Offset) clout = 2 if( Mlt > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst +Mst+mlt+mst] ) Mlout = 1 if( Mlt > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst +Mst+mlt+mst] + Offset) Mlout = 2 if( Mst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt +mlt+mst] ) Msout = 1 if( Mst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt +mlt+mst] + Offset) Msout = 2 if( mlt > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt+Mst +mst] ) mlout = 1 if( mlt > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt+Mst +mst] + Offset) mlout = 2 if( mst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt+Mst+mlt ] ) msout = 1 if( mst > Threshold_Table[Clt+Cst+clt+cst+Mlt+Mst+mlt ] + Offset) msout = 2 上記方法によって、複数色の染料濃度が異なり、吐出量
が異なるインク群間でのより階調数の多い画像処理形態
においても、より複雑な閾値設定を簡便に行いつつ、高
速処理が可能であり、保持するテーブル情報のサイズが
コンパクトな誤差拡散処理を実現できる。
【0154】また、同様に、上記第2〜第4の実施の形
態を上記複数色の染料濃度が異なり、吐出量が異なるイ
ンク群間に適用しても上記各実施の形態で説明した効果
が得られる。
【0155】また、上記第1〜第5の実施の形態では、
複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの濃度成分の濃
度値の和に基づいて誤差拡散処理を行っているが、これ
に限らず、複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの濃
度成分の濃度値の最大値に基づいて当該誤差拡散処理を
行っても同様の効果が得られる。
【0156】上記第1〜第5の実施の形態では、インク
の色をシアンとマゼンタの2色とし、染料濃度も濃・淡
の2段階とし、吐出量も大・小の2段階としたが、本発
明の効果はこれに限ることではなく、それぞれより大き
な色数、量子化階調数、染料濃度階調数、吐出量階調数
に対して本発明を適用しても同様の効果が得られること
は云うまでもない。
【0157】また、上記第1〜第5の実施の形態では、
記録ヘッドIJHから吐出される液滴をインクとし、イ
ンクタンクITに収容される液体をインクとしていた
が、これに限定されるものではなく、例えば、記録画像
の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたり
するために記録媒体に対して吐出される処理液のような
ものがインクタンクITに収容されていてもよい。
【0158】上記第1〜第5の実施の形態では、画像出
力装置52が、特に、インクジェット記録方式の中でも
インク吐出を行うために利用するエネルギーとして熱エ
ネルギーを発生する手段(例えば、電気熱変換体やレー
ザ光等)を備え、この熱エネルギーによりインクの状態
変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度
化、高精細化が達成できる。
【0159】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0160】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0161】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としてもよい。
【0162】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数の記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0163】加えて、上記第1〜第5の実施の形態で説
明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0164】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましい。これ
らを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピ
ング手段、クリーニング手段、加圧或いは吸引手段、電
気熱変換体或いはこれとは別の加熱素子、又はこれらの
組み合わせによる予備加熱手段等がある。また、記録と
は別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定し
た記録を行うために有効である。
【0165】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー、又は混色によるフルカ
ラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもでき
る。
【0166】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0167】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
又はインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加
熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにし
ても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイン
クが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体
に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、
熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のイン
クを使用する場合も本発明は適用可能である。このよう
な場合インクは、特開昭54−56847号公報あるい
は特開昭60−71260号公報に記載されるような多
孔質シート凹部、貫通孔に液状又は固形物として保持さ
れた状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態
としてもよい。本発明においては、上述した各インクに
対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0168】本発明に係る記録装置の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理装置の画像出力端末として一体
又は別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせ
た複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ装
置の形態を取るものであってもよい。
【0169】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、及び
プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置等)に適用してもよい。
【0170】また、本発明の目的は、上述した各実施の
形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコード
を記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システムある
いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピ
ュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出して実行することによっても
達成されることは云うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実
施の形態の機能を実現することになり、そのプログラム
コードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することにな
る。
【0171】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した各実施の形態
の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコード
の指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレ
ーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることは云うまでもない。
【0172】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは云うまでもない。
【0173】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、より階調数の多い画像処理形態においても高速処
理が可能で、保持するテーブル情報のサイズをコンパク
トにすうことができ、且つドット着弾位置ずれに対して
良好な画像処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備え
る画像処理システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1におけるホスト装置51と画像出力装置5
2のハードウエア構成の概要を示すブロック図である。
【図3】図1における画像出力装置52の代表的な実施
の形態であるインクジェットプリンタの概略構成を示す
斜視図である。
【図4】図1の画像処理システムで用いられるソフトウ
エアの構造を示すブロック図である。
【図5】図1の画像処理システムにおいて実行される画
像処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるマゼンタ濃
度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値との関
係の一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるマゼンタ濃
度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値との関
係の他の例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるマゼンタ濃
度値に基づくシアンの量子化閾値群と出力量子化値との
関係の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるマゼンタ濃
度値に基づくシアンの量子化閾値群と出力量子化値との
関係の他の例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるマゼンタ
濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値との
関係の一例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態におけるマゼンタ
濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値との
関係の他の例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるマゼンタ
濃度値に基づくシアンの量子化閾値と出力量子化値との
関係の一例を示す図である。
【図13】従来のカラー画像の画像処理方法を説明する
説明図である。
【符号の説明】
11 アプリケーションソフトウエア 21 描画処理インターフェース 22 スプーラ 31−1,31−2,・・・,31−n 装置固有描画機
能 33 色特性変換モジュール 34 ハーフトーニング(中間調処理)モジュール 35 プリントコマンド生成モジュール 51 ホスト装置 52 画像出力装置 53 双方向インターフェース 54 ドライバソフトウエア 1000 処理部 1001 MPU 1002 バス 1003 DRAM 1004 ブリッジ 1005 グラフィックアダプタ 1006 HDDコントローラ 1007 キーボードコントローラ 1008 通信I/F 2001 表示装置 2002 HDD装置 2003 キーボード 3001 MCU 3003 制御回路部 3004 ROM 3005 DRAM 3006 通信I/F 3007 ヘッドドライバ 3008 CRモータドライバ 3009 LFモータドライバ 3010 記録ヘッド 3011 キャリア(CR)モータ 3012 搬送(LF)モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 B41J 3/00 A (72)発明者 今福 和也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA02 AA24 AB13 BB03 BB08 BB22 BC09 BC11 BC13 DA08 5B057 BA30 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CE14 CE17 5C077 LL19 MP08 NN11 PP33 PQ08 PQ12 PQ20 RR08 RR16 TT02 5C079 HB02 LA31 LA33 LC09 MA11 NA03 NA05 PA03

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つ
    である第2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する決定
    手段と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    手段とを備え、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つ
    から成る第2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくと
    も2つから成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少な
    くとも1つに基づいて決定する決定手段と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    手段とを備え、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調手段と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定手段と、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調手段と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定手段と、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調手段と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定手段と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調手段と、 前記誤差拡散手段で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定手段と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の濃度成分と前記第2の濃度成
    分とは、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像処
    理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成分の
    濃度値を第1の変調濃度値として変調する第1濃度変調
    手段と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値として変調する
    第2濃度変調手段とを備え、 前記誤差拡散手段は、前記第1の変調濃度値及び前記第
    2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を行うこと
    を特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の濃度成分と前記第2の濃度成
    分は、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも1
    つが異なっていることを特徴とする請求項8記載の画像
    処理装置。
  10. 【請求項10】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像
    処理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの濃度成分
    の濃度値を変調濃度値に変調し、且つ当該少なくとも2
    つの濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定手段
    と、 前記変調された変調濃度値及び前記決定された出力値に
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定手段とを
    備え、 前記誤差拡散処理手段は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも2つの濃度成分は、互
    いに色、染料濃度、及び吐出量のうち少なくとも1つが
    異なっていることを特徴とする請求項10記載の画像処
    理装置。
  12. 【請求項12】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像
    処理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定手段
    と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調
    手段と、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値に基づい
    て最終出力値を決定する最終出力値決定手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の濃度成分と前記第2の濃度
    成分は、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項12記載の
    画像処理装置。
  14. 【請求項14】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理手段を備える画像
    処理装置であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定手段
    と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの第2の濃
    度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調手段
    と、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値の和及び
    当該第2の変調濃度値の最大値のうち少なくとも1つに
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定手段と、 前記誤差拡散処理手段は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも2つの第2の濃度成分
    は、互いに色、染料濃度、及び吐出量のうち少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項14記載の
    画像処理装置。
  16. 【請求項16】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つ
    である第2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する決定
    工程と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    工程とを備え、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  17. 【請求項17】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つ
    から成る第2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくと
    も2つから成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少な
    くとも1つに基づいて決定する決定工程と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    工程とを備え、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  18. 【請求項18】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調工程と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定工程と、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  19. 【請求項19】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調工程と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定工程と、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  20. 【請求項20】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調工程と、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定工程と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  21. 【請求項21】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調工程と、 前記誤差拡散工程で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定工程と、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記出力された比較結果に基
    づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の濃度成分と前記他の濃度成
    分は、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも1
    つが異なっていることを特徴とする請求項16乃至21
    のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成分の
    濃度値を第1の変調濃度値として変調する第1濃度変調
    工程と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値として変調する
    第2濃度変調工程とを備え、 前記誤差拡散工程は、前記第1の変調濃度値及び前記第
    2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を行うこと
    を特徴とする画像処理方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の濃度成分と前記第2の濃度
    成分は、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項23記載の
    画像処理方法。
  25. 【請求項25】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの濃度成分
    の濃度値を変調濃度値に変調し、且つ当該少なくとも2
    つの濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定工程
    と、 前記変調された変調濃度値及び前記決定された出力値に
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定工程とを
    備え、 前記誤差拡散処理工程は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  26. 【請求項26】 前記少なくとも2つの濃度成分は、互
    いに色、染料濃度、及び吐出量のうち少なくとも1つが
    異なっていることを特徴とする請求項25記載の画像処
    理方法。
  27. 【請求項27】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定工程
    と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調
    工程と、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値に基づい
    て最終出力値を決定する最終出力値決定工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の濃度成分と前記第2の濃度
    成分は、色、染料濃度、及び吐出量のうちの少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項27記載の
    画像処理方法。
  29. 【請求項29】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理工程を備える画像
    処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定工程
    と、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの第2の濃
    度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調工程
    と、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値の和及び
    当該第2の変調濃度値の最大値のうち少なくとも1つに
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定工程と、 前記誤差拡散処理工程は、前記決定された最終出力値に
    基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする画像
    処理方法。
  30. 【請求項30】 前記少なくとも2つの第2の濃度成分
    は、互いに色、染料濃度、及び吐出量のうち少なくとも
    1つが異なっていることを特徴とする請求項29記載の
    画像処理方法。
  31. 【請求項31】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つ
    である第2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する決定
    ステップと、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    ステップとを備え、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  32. 【請求項32】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、当該誤差拡散処理で用
    いる閾値を前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つ
    から成る第2の濃度成分の濃度値の和及び当該少なくと
    も2つから成る第2の濃度成分の濃度値の最大値の少な
    くとも1つに基づいて決定する決定ステップと、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    ステップとを備え、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  33. 【請求項33】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調ステップと、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定ステップと、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較ステップと、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  34. 【請求項34】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調ステップと、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定ステップと、 前記決定された閾値と前記第1の濃度成分の濃度値とを
    比較して比較結果を出力する比較ステップと、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  35. 【請求項35】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも1つである第2の濃度成分の濃度値を
    変調濃度値に変調する濃度変調ステップと、 前記誤差拡散処理で用いる閾値を前記変調濃度値に基づ
    いて決定する決定ステップと、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    ステップと、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  36. 【請求項36】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記複数の濃度成分の
    うちの少なくとも2つから成る第2の濃度成分の濃度値
    の和及び当該少なくとも2つから成る第2の濃度成分の
    濃度値の最大値の少なくとも1つを変調濃度値に変調す
    る濃度変調ステップと、 前記誤差拡散ステップで用いる閾値を前記変調濃度値に
    基づいて決定する決定ステップと、 前記決定された閾値に所定の値を加えた値と前記第1の
    濃度成分の濃度値とを比較して比較結果を出力する比較
    ステップと、 前記誤差拡散処理ステップは、前記出力された比較結果
    に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とするプ
    ログラム。
  37. 【請求項37】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    に前記誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成分の
    濃度値を第1の変調濃度値として変調する第1濃度変調
    ステップと、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値として変調する
    第2濃度変調ステップとを備え、 前記誤差拡散ステップは、前記第1の変調濃度値及び前
    記第2の変調濃度値に基づいて前記誤差拡散処理を行う
    ことを特徴とするプログラム。
  38. 【請求項38】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの濃度成分
    の濃度値を変調濃度値に変調し、且つ当該少なくとも2
    つの濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定ステ
    ップと、 前記変調された変調濃度値及び前記決定された出力値に
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定ステップ
    とを備え、 前記誤差拡散処理ステップは、前記決定された最終出力
    値に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする
    プログラム。
  39. 【請求項39】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定ステッ
    プと、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも1つである第2
    の濃度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調
    ステップと、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値に基づい
    て最終出力値を決定する最終出力値決定ステップと、 前記誤差拡散処理ステップは、前記決定された最終出力
    値に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする
    プログラム。
  40. 【請求項40】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を行う誤差拡散処理ステップを備える
    画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、 前記複数の濃度成分のうちの1つである第1の濃度成分
    の濃度値に誤差拡散処理を行う場合、前記第1の濃度成
    分の濃度値を第1の変調濃度値に変調し、且つ当該第1
    の濃度成分の出力値を決定する変調・出力値決定ステッ
    プと、 前記複数の濃度成分のうちの少なくとも2つの第2の濃
    度成分の濃度値を第2の変調濃度値に変調する変調ステ
    ップと、 前記変調された第1の変調濃度値及び前記決定された出
    力値、並びに前記変調された第2の変調濃度値の和及び
    当該第2の変調濃度値の最大値のうち少なくとも1つに
    基づいて最終出力値を決定する最終出力値決定ステップ
    と、 前記誤差拡散処理ステップは、前記決定された最終出力
    値に基づいて前記誤差拡散処理を行うことを特徴とする
    プログラム。
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