JP2003273629A - 誘電体アンテナ - Google Patents

誘電体アンテナ

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JP2003273629A
JP2003273629A JP2002076429A JP2002076429A JP2003273629A JP 2003273629 A JP2003273629 A JP 2003273629A JP 2002076429 A JP2002076429 A JP 2002076429A JP 2002076429 A JP2002076429 A JP 2002076429A JP 2003273629 A JP2003273629 A JP 2003273629A
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Japan
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antenna
conductor
antenna element
dielectric
frequency
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Application number
JP2002076429A
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English (en)
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Tatsuya Imaizumi
達也 今泉
Hironori Okado
広則 岡戸
Takao Shibuya
隆夫 渋谷
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板に実装する際に接地導体パターンの
近傍に配置しても使用周波数帯域において良好なVSW
R特性が得られる小型の誘電体アンテナを提供する。 【解決手段】 第1周波数に共振するアンテナエレメン
ト113と第2周波数に共振するアンテナエレメント114の
給電点を給電用外部端子112bに接続し、先端部がアンテ
ナエレメント113の先端部と重なるように配置されて容
量結合するオープンスタブ115をアンテナエレメント114
の給電点近傍に接続した誘電体アンテナ110を構成す
る。オープンスタブ115を設けることにより、アンテナ
エレメント113,114が、使用周波数の波長によって決ま
る通常の長さよりも短い長さで使用周波数に共振可能と
なり、さらに、回路基板1に実装する際に接地導体パタ
ーン3の近傍に配置しても使用周波数帯域において良好
なVSWR特性が得られる周波数帯域幅が拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型電話機や携
帯型無線通信機に用いられる誘電体アンテナに関し、特
に回路基板上の実装密度の向上を図れる誘電体アンテナ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型電話機や携帯型無線通信機
の普及が進むにつれ、その小型軽量化が要求されてい
る。半導体集積回路を初めとした各種電子部品の小型化
は急速に進んでいるが、無線通信機器に関して小型化の
妨げになるのはアンテナである。周知のようにアンテナ
は電磁波の出入り口であり、使用する周波数に共振して
いないと効率が極端に低下する。通常のダイポールアン
テナの場合、使用周波数の1/2波長の長さを必要とす
るため、小型化が非常に困難である。このためアンテナ
の小型化に関する様々な工夫が提案されている。
【0003】例えば、特開平10−13135号公報に
開示されるアンテナでは、アンテナエレメントを長尺方
向に沿って実質的に平行になるように折り返すことによ
ってアンテナの形状を小型にすると共に2つの周波数帯
に共振するように構成している。
【0004】また、特開平10−229304号公報に
開示されるアンテナでは、誘電体基板の表面にアンテナ
エレメントを形成することにより、さらなる小型化を図
ると共に簡単に回路基板に実装して用いることができる
ように工夫している。
【0005】しかしながら、携帯型電話機や携帯型無線
通信機の小型化及び集積化が進み、回路基板上に実装す
るときに、回路基板に形成されている接地導体パターン
の近傍に配置しなければならいことが多々生じる。この
場合、従来のアンテナを接地導体パターンの近傍に配置
するとアンテナの共振周波数が変化して通信に用いる周
波数帯域におけるVSWRが上昇してしまい、効率が大
幅に低下するという問題点があった。
【0006】例えば、直方体形状をなす2.4GHz帯
用の誘電体アンテナの場合、上記小型化及び集積化が進
み、上記誘電体アンテナを回路基板の接地導体に近づけ
て配置しなければならないとき、誘電体アンテナと接地
導体との間の距離を3mm以上離さなければ、アンテナ
として使用可能なVSWRを得ることはできなかった。
【0007】このため本願出願人は、特願2001−3
13847号によって、回路基板に実装する際に接地導
体パターンの近傍に配置しても使用周波数帯域において
良好なVSWR特性が得られる小型の誘電体アンテナを
提案した。
【0008】この誘電体アンテナの一例を図23乃至図
26に示す。図23は誘電体アンテナを示す透視斜視
図、図24は第1アンテナエレメントを示す平面図、図
25は第2アンテナエレメントを示す平面図である。
尚、図24,25においては、各部の寸法比が実物の寸
法比と等しくなるように描いていある。
【0009】図において、10は誘電体アンテナで、誘
電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状基板(以
下、単に基板と称する)11a,11b,11cを積層
したセラミック素体11を有し、その一側面に外部端子
12a,12bが設けられている。また、中間層の基板
11bとその下層の基板11cのそれぞれの上面には、
第1或いは第2アンテナエレメント13,14を形成す
る導電体が設けられている。また、最下層の基板11c
の裏面には回路基板1への実装時に安定して半田付け固
定できるようにダミー電極16a〜16cが成されてい
る。上記セラミック素体11の大きさは、長さL0が1
0mm、幅W0が4mm、厚さDが1mmである。
【0010】基板11bの上面に形成された第1アンテ
ナエレメント13は、帯状の導電体13a〜13oから
なり、一般に逆F型アンテナと称されているエレメント
で、例えば共振周波数が2.4GHzに設定され、給電
点インピーダンスが例えば約100Ωに設定されてい
る。給電点となる外部端子12bに一端が接続された導
電体13aの他端には導電体13b〜13kが記述の順
に蛇行するように折り返して連結されて矩形波形状をな
している。
【0011】さらに、第1アンテナエレメント13の先
端部にある導電体13kの幅は、先端部直前の導電体1
3jの幅よりも大きく形成され、導電体13kの面積を
大きくすることによって、導電体13kとその周辺の接
地導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によっ
て第1アンテナエレメント13はヘッドキャパシティ型
のアンテナを構成する。これにより、2.4GHzに共
振する第1アンテナエレメント13の長さが短縮され
る。
【0012】また、導電体13aを境にして導電体13
b〜13kが配置された側とは反対側に導電体13l〜
13oが設けられ、導電体13lの一端は導電体13a
の長手方向中間部に直角に接続されている。さらに導電
体13lの他端には導電体13mの一端が直角に接続さ
れ、導電体13mの他端に導電体13nの一端が直角に
接続され、導電体13nの他端は導電体13oを介して
接地端子となる外部端子12aに接続されている。
【0013】基板11cの上面に形成された第2アンテ
ナエレメント14は、帯状の導電体14a〜14gから
なり、例えば共振周波数は2.5GHzに設定され、給
電点インピーダンスが例えば約100Ωに設定されてい
る。給電点となる外部端子12bに一端が接続された導
電体14aの他端には導電体14b〜14gが記述の順
に蛇行するように折り返して連結され、矩形波形状をな
している。これらの導電体14b〜14gは第1アンテ
ナエレメント13を構成する導電体13l〜13oが配
置されている側に配置されている。
【0014】さらに、第2アンテナエレメント14の先
端部にある導電体14gの幅は、先端部直前の導電体1
4fの幅よりも大きく形成され、導電体14gの面積を
大きくすることによって、導電体14gとその周辺の接
地導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によっ
て第2アンテナエレメント14はヘッドキャパシティ型
のアンテナを構成する。これにより、2.5GHzに共
振する第2アンテナエレメント14の長さが短縮され
る。
【0015】また、導電体14aを境にして反対側に
は、長方形の導電体からなるオープンスタブ15が設け
られ、オープンスタブ15の一端は導電体14aの長手
方向中間部に直角に接続されている。また、オープンス
タブ15は、長さLstが約2mm、幅Wstが0.3mm
に設定されると共に、オープンスタブ15と導電体14
aとの接続位置と給電点(給電用外部端子12b)との
間の距離L3が約2mmに設定され、基板11bを挟ん
で第1アンテナエレメント13と複数箇所で容量結合す
るように配置されている。
【0016】使用時において、誘電体アンテナ10は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子12aが接
続され、給電用の外部端子12bが給電用ランド2に接
続される。
【0017】上記構成よりなる誘電体アンテナ10は、
オープンスタブ15を設けることにより、図26に示す
ようなVSWR特性を有したものとなり、第1及び第2
アンテナエレメント13,14の長さが、使用周波数の
波長によって決まる通常の長さよりも短い長さで使用周
波数に共振可能となり、さらに、回路基板1に実装する
際に接地導体パターンの近傍に配置しても使用周波数帯
域において良好なVSWR特性が得られる周波数帯域幅
が拡大された。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子機
器のさらなる小型化が要求されている現在においては、
上記誘電体アンテナに関してもさらなる小型化が望まれ
ている。
【0019】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、回路
基板に実装する際に接地導体パターンの近傍に配置して
も使用周波数帯域において良好なVSWR特性が得られ
る小型の誘電体アンテナを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、表面に導電体が設けられた1つ以上の誘
電体層からなるセラミック素体と、該セラミック素体の
外表面に設けられた1つ以上の外部端子とからなり、前
記セラミック素体に設けられた導電体によって形成さ
れ、共振周波数が第1周波数に設定されている第1アン
テナエレメントと、前記セラミック素体に設けられた導
電体によって形成され、共振周波数が前記第1周波数と
同一周波数帯域内であり且つ第1周波数とは異なる第2
周波数に設定されている第2アンテナエレメントと、前
記第1及び第2アンテナエレメントの給電点に接続され
た給電用外部端子と、前記第2アンテナエレメントの給
電点近傍に接続されていると共に先端部が前記第1アン
テナエレメントの先端部と誘電体層を挟んで重なるよう
に配置されているオープンスタブとを備えている誘電体
アンテナを提案する。
【0021】該誘電体アンテナは、先端部が前記第1ア
ンテナエレメントの先端部と重なるように配置されて容
量結合する前記オープンスタブを設けることにより、前
記第1及び第2アンテナエレメントの長さが、使用周波
数の波長によって決まる通常の長さよりも短い長さで使
用周波数に共振可能となり、さらに、回路基板に実装す
る際に接地導体パターンの近傍に配置しても使用周波数
帯域において良好なVSWR特性が得られる周波数帯域
幅が拡大される。
【0022】また、本発明の誘電体アンテナは、前記第
1アンテナエレメントを誘電体層の面内で矩形波形状を
なした形状とすることにより、前記第1アンテナエレメ
ントと前記オープンスタブとが重なる部分を複数箇所設
定している。
【0023】また、本発明は、前記第1及び第2アンテ
ナエレメントのうちの少なくとも一方の先端部分の導電
体の幅を、先端部分直前の導電体の幅よりもが広く形成
することにより、先端部分の導電体とその周辺の接地導
体との間に静電容量が発生し、該静電容量によってアン
テナエレメントはヘッドキャパシティ型のアンテナを構
成する。これにより、前記第1或いは第2周波数に共振
するアンテナエレメントの長さが短縮される。
【0024】また、本発明は、前記オープンスタブの先
端部に他の部分に比べて幅が広く形成されている幅広部
を設け、該幅広部を前記第1アンテナエレメントの先端
部に重ねて配置することにより、前記オープンスタブの
先端部と前記第1アンテナエレメントの先端部との間の
結合容量の増大を図り、アンテナエレメントの短縮化を
図ると共に、製造時における結合容量の変化を低減し
た。
【0025】また、本発明の誘電体アンテナは、前記第
1アンテナエレメントの給電点側の所定位置に一端が接
続され且つ他端が接地用外部電極に接続された導電体を
設けることによって、前記第1アンテナエレメントを一
般に逆F型と称されるアンテナとしている。
【0026】また、本発明は、前記誘電体アンテナに、
前記第1アンテナエレメントの給電点側の所定位置と接
地用外部端子との間を接続する帯状導電体と、該帯状導
電体に接続され且つ前記第2アンテナエレメントの少な
くとも先端部と誘電体層を挟んで重なるように配置され
ている容量結合用導電体とを備え、前記第2アンテナエ
レメントを誘電体層の面内で折り返されて蛇行した形状
とした。
【0027】これにより、前記第2アンテナエレメント
の先端部と前記容量結合用導電体の先端部との間が容量
結合して、前記第2アンテナエレメントの長さが使用周
波数の波長によって決まる通常の長さよりも短い長さで
使用周波数に共振可能となる。
【0028】また、本発明の誘電体アンテナは、前記第
2アンテナエレメントを誘電体層の面内で矩形波形状を
なした形状とすることにより小型化を図っている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。
【0030】図1は、本発明の第1実施形態における誘
電体アンテナを示す透視斜視図、図2は第1アンテナエ
レメントを示す平面図、図3は第2アンテナエレメント
を示す平面図である。第1の実施形態では、現在、携帯
通信に用いられている2.4GHz帯用の誘電体アンテ
ナの一例を説明する。
【0031】図1乃至図3において、110は誘電体アン
テナで、誘電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状
基板(以下、単に基板と称する)111a,111b,111cを積
層したセラミック素体111を有し、その一側面に外部端
子112a,112bが設けられている。
【0032】中間層の基板111bの上面には、第1アンテ
ナエレメント(以下、単にアンテナエレメントと称す
る)113を形成する導電体が設けられている。また、下
層の基板111cの上面には、第2アンテナエレメント(以
下、単にアンテナエレメントと称する)114を形成する
導電体が設けられている。さらに、最下層の基板111cの
裏面には回路基板1への実装時に安定して半田付け固定
できるように複数のダミー電極116a〜116cが形成されて
いる。
【0033】上記セラミック素体111の大きさは、長さ
L1が9mm、幅Wが4mm、厚さDが1mmである。
また、図2,3においては、各部の寸法比が実物の寸法
比と等しくなるように描いてある。
【0034】基板111bの上面に形成されたアンテナエレ
メント113は、帯状の導電体113a〜113mからなり、一般
に逆F型アンテナと称されているエレメントである。ま
た、アンテナエレメント113は、例えば共振周波数が
2.4GHzに設定され、給電点インピーダンスが例え
ば約100Ωに設定されている。給電点となる外部端子
112bに一端が接続された導電体113aの他端には、導電体
113b〜113iが記述の順に蛇行するように折り返して連結
されている。これにより、アンテナエレメント113は矩
形波形状をなしている。
【0035】さらに、アンテナエレメント113の先端部
にある導電体113iの幅は、先端部直前の導電体113hの幅
よりも大きく形成され、導電体113iの面積を大きくする
ことによって、導電体113iとその周辺の接地導体との間
に静電容量が発生し、この静電容量によってアンテナエ
レメント113はヘッドキャパシティ型のアンテナを構成
する。これにより、2.4GHzに共振するアンテナエ
レメント113の長さが短縮される。
【0036】また、導電体113aを境にして導電体113b〜
113iが配置された側とは反対側に導電体113j〜113mが設
けられ、導電体113jの一端は導電体113aの長手方向中間
部に直角に接続されている。さらに導電体113jの他端に
は導電体113kの一端が直角に接続され、導電体113kの他
端に導電体113lの一端が直角に接続され、導電体113lの
他端は導電体113mを介して接地端子となる外部端子112a
に接続されている。
【0037】基板111cの上面に形成されたアンテナエレ
メント114は、帯状の導電体114a〜114gからなり、例え
ば共振周波数は2.5GHzに設定され、給電点インピ
ーダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点
となる外部端子112bに一端が接続された導電体114aの他
端には、導電体114b〜114gが記述の順に蛇行するように
折り返して連結されている。これにより、アンテナエレ
メント114は矩形波形状をなしている。これらの導電体1
14b〜114gは上記アンテナエレメント113を構成する導電
体113j〜113mが配置されている側に、これらに重なるよ
うに配置されている。
【0038】さらに、アンテナエレメント114の先端部
にある導電体114gの幅は、先端部直前の導電体114fの幅
よりも大きく形成され、導電体114gの面積を大きくする
ことによって、導電体114gとその周辺の接地導体との間
に静電容量が発生し、この静電容量によってアンテナエ
レメント114はヘッドキャパシティ型のアンテナを構成
する。これにより、2.5GHzに共振するアンテナエ
レメント114の長さが短縮される。
【0039】また、導電体114aを境にして反対側には、
略十字形状の導電体からなるオープンスタブ115が設け
られている。オープンスタブ115は、長さLst1が約4m
mで幅Wst1が0.1mmの導電体115aと、長さLst2が
約4mmで幅Wst2が0.3mmの導電体115bとから構
成され、導電体115aの開放端側に交差するように導電体
115bが配置されている。
【0040】また、オープンスタブ115の一端は導電体1
14aの長手方向中間部に直角に接続され、オープンスタ
ブ115と導電体114aとの接続位置と給電点(外部端子112
b)との間の距離L3は約1.5mmに設定されてい
る。さらに、オープンスタブ115は、基板111bを挟んで
アンテナエレメント113の先端部(導電体113i)を含む
複数箇所で容量結合するように配置されている。
【0041】使用時において、誘電体アンテナ110は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子112aが接続
され、給電用の外部端子112bが給電用ランド2に接続さ
れる。
【0042】上記構成よりなる誘電体アンテナ110は、
オープンスタブ115を設けたことにより、誘電体アンテ
ナ110を回路基板1上に実装するとき、回路基板1に形
成されている接地導体3との距離L2を従来よりも短く
することができる。本実施形態の誘電体アンテナ110で
は、接地導体3との間の距離L2を1mmに設定しても
良好な特性を得ることができた。さらに、形状も従来よ
り小型にすることができた。
【0043】即ち、誘電体アンテナ110は、図4及び図
5に示すように、2つのアンテナエレメント113,114の
給電点が同一の外部端子112bに接続されているので、外
部端子112bにおける給電点インピーダンスは一般に高周
波送受信回路の高周波入出力インピーダンスに設定され
ている50Ωになる。
【0044】さらに、オープンスタブ115が、基板111b
を挟んでアンテナエレメント113と複数箇所で容量結合
するように配置されているため、波長短縮効果を生じる
と共に、アンテナエレメント113とオープンスタブ115と
の間に容量性結合(C1〜C4)を生じさせ且つオープンス
タブ115のインダクタンス成分(L115a〜L115d)がア
ンテナエレメント113のインダクタンス成分(L113a〜
L113d)に並列接続された分布常数回路が構成されて、
アンテナエレメント113の長さがさらに短縮される。
【0045】また、前述のようにアンテナエレメント11
3,114の先端部の導電体113i、114gとその周辺の接地導
体との間に静電容量が発生し、この静電容量によってア
ンテナエレメント113,114はヘッドキャパシティ型のア
ンテナを構成するので、アンテナエレメント113,114の
長さがさらに短縮される。
【0046】また、誘電体アンテナ110のVSWRは、
図6に示すように、個々のアンテナエレメント113,114
のVSWRを合成したものとなる。このため、個々のア
ンテナエレメント113,114を単独で用いた場合に比べ
て、低いVSWRを示す周波数帯域幅が広がり、広帯域
での使用が可能になる。図6に示すVSWR特性では、
2.15〜2.78GHzでVSWRが3以下となり、
2.25GHzでVSWRが1.1、2.570GHz
でVSWRが1.4という低い良好な値を示している。
このように、本実施形態の誘電体アンテナ110によれば
特性曲線に示されるように使用対象となる周波数帯にお
いて良好に使用可能な帯域幅を拡大することができる。
【0047】さらに、誘電体アンテナ110は、図7に示
すようなゲイン特性を有している。この特性によれば、
2.3GHz〜2.6GHzの周波数、特に2.2GH
z付近では0dBであるのに対して、2.6GHz以上
の周波数では周波数の増加に伴って徐々にゲインが低下
し、2.2GHz付近の周波数では−10dB以下を示
す。これにより、使用周波数帯域外において10dB以
上の減衰を得ることができ、帯域外周波数の信号による
混変調を防止することができる。
【0048】また、誘電体アンテナ110に対してXYZ
座標を図8に示すように設定したときの放射ビームパタ
ーンを図9乃至図11に示す。ここでは、誘電体アンテ
ナ110の幅W方向にX軸を、厚さD方向にY軸を、長さ
L1方向にZ軸を設定した。
【0049】図9は、YZ平面における主偏波(実線)
と交差偏波(破線)を表しているが、主偏波はほぼ円形
に近い状態になっている。図10はXY平面における主
偏波(実線)と交差偏波(破線)を表し、図11はXZ
平面における主偏波(実線)と交差偏波(破線)を表し
ている。このように良好な放射ビームパターンを得るこ
とができる。
【0050】従って、本実施形態の誘電体アンテナ110
を用いることにより、誘電体アンテナ110を回路基板1
上に実装するときに、回路基板1に形成されている接地
導体3との距離L2を従来よりも短くすることができる
ので、携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および
集積化に大いに貢献することができる。
【0051】尚、第1実施形態の誘電体アンテナ10
は、オープンスタブ15を設けることにより、実際は、
共振周波数を合わせるだけでなく、結合状態を含むイン
ピーダンスも制御できるため、短縮率6%の効果だけで
はなく、それ以上の効果が得られている。
【0052】また、図23乃至図26に示した従来例の
誘電体アンテナ10に比べて、誘電体アンテナ110で
は、セラミック素体111の長さL1を10%程度短くす
ることができた。さらに、誘電体アンテナ110では、V
SWRが3以下となる周波数帯域幅も従来例の誘電体ア
ンテナ10より拡がっている。
【0053】また、オープンスタブ115の長さLst1,Ls
t2や幅Wst1,Wst2を変化させたり、或いはオープンス
タブ115と導電体114aとの接続位置を変えることによ
り、共振周波数及び給電点インピーダンスを変化させる
ことができる。
【0054】また、アンテナエレメント113,114の先端
部の導電体113i,114gの長さや面積、及びアンテナエレ
メント113における給電点と接地端とを結ぶ導電体113j
〜113mの全体の長さや面積を変えることによっても、共
振周波数及び給電点インピーダンスを変化させることが
できる。
【0055】さらに、オープンスタブ115の先端部の面
積を大きくしたので、製造時においてオープンスタブ11
5とアンテナエレメント113が多少位置ズレを生じても、
オープンスタブ115の先端部とアンテナエレメント113の
先端部との間に生ずる静電容量はほぼ同じになるので、
生産歩留まりを高めることができる。
【0056】次に、本発明の第2実施形態の誘電体アン
テナに関して説明する。
【0057】図12は本発明の第2実施形態における誘
電体アンテナを示す透視斜視図、図13は第1アンテナ
エレメントの平面図、図14は第2アンテナエレメント
の平面図である。図において、前述した第1実施形態と
同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第2実施形態の誘電体アンテナ120と第1実
施形態との相違点は、オープンスタブ115に代えてオー
プンスタブ215を設けたことである。尚、図13及び図
14においては、各部の寸法比が実物の寸法比と等しく
なるように描いていある。
【0058】オープンスタブ215は、長さLst1が約3m
mで幅Wst1が0.1mmの導電体215aと、長さLst2が
約2mmで幅Wst2が0.9mmの導電体215bとから構
成され、導電体215aの開放端に連結するように導電体21
5bが配置されている。また、オープンスタブ215の一端
は導電体114aの長手方向中間部に直角に接続され、オー
プンスタブ215と導電体114aとの接続位置と給電点(外
部端子112b)との間の距離L3は約1.5mmに設定さ
れている。さらに、オープンスタブ215は、基板111bを
挟んでアンテナエレメント113の先端部(導電体113i)
を含む複数箇所で容量結合するように配置されている。
【0059】上記構成の誘電体アンテナ120は、第1実
施形態と同様の特性を示し、同様の効果を得ることがで
きた。即ち、誘電体アンテナ120のVSWR特性は図6
に示したものと同じであり、誘電体アンテナ120の相対
利得特性は図7に示したものと同じであった。また、誘
電体アンテナ120の放射ビームパターンは図9乃至図1
1に示したものと同じであった。
【0060】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0061】図15は本発明の第3実施形態における誘
電体アンテナを示す透視斜視図、図16は第1アンテナ
エレメントの平面図、図17は第2アンテナエレメント
の平面図である。図において、前述した第1実施形態と
同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第3実施形態の誘電体アンテナ130と第1実
施形態との相違点は、オープンスタブ115に代えてオー
プンスタブ315を設けたことである。尚、図16及び図
17においては、各部の寸法比が実物の寸法比と等しく
なるように描いてある。
【0062】オープンスタブ315は、帯状の導電体315a
〜315dを連結して構成されている。また、オープンスタ
ブ315の先端部の導電体315dは、他の導電体315a〜315c
の幅よりも大きい幅Wst2(=0.7mm)を有し、導電体31
5dの長さLst2は約1mmに設定されている。また、オ
ープンスタブ315の一端は導電体114aの長手方向中間部
に直角に接続され、オープンスタブ315と導電体114aと
の接続位置と給電点(外部端子112b)との間の距離L3
は約1.5mmに設定されている。さらに、オープンス
タブ315は、基板111bを挟んでアンテナエレメント113の
先端部(導電体113i)を含む複数箇所で容量結合するよ
うに配置されている。
【0063】上記構成の誘電体アンテナ130は、第1実
施形態と同様の特性を示し、同様の効果を得ることがで
きた。即ち、誘電体アンテナ130のVSWR特性は図6
に示したものと同じであり、誘電体アンテナ130の相対
利得特性は図7に示したものと同じであった。また、誘
電体アンテナ130の放射ビームパターンは図9乃至図1
1に示したものと同じであった。
【0064】次に、本発明の第4実施形態を説明する。
【0065】図18は本発明の第4実施形態における誘
電体アンテナを示す透視斜視図、図19は第1アンテナ
エレメントの平面図、図20は第2アンテナエレメント
の平面図である。図において、前述した第1実施形態と
同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第4実施形態の誘電体アンテナ140と第1実
施形態との相違点は、第2アンテナエレメント114の先
端部の導電体114gに代えて、これよりも幅を狭くした導
電体414gを備えると共に、第1アンテナエレメント113
と接地用外部端子112aとを接続する導電体の形状を変え
て、第2アンテナエレメント114の先端部の導電体414g
に重なるようにしたことである。尚、図19及び図20
においては、各部の寸法比が実物の寸法比と等しくなる
ように描いてある。
【0066】第4実施形態の誘電体アンテナ140は、誘
電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状基板(以
下、単に基板と称する)411a,411b,411cを積層したセ
ラミック素体411を有し、その一側面に外部端子112a,1
12bが設けられている。
【0067】中間層の基板411bの上面には、第1アンテ
ナエレメント(以下、単にアンテナエレメントと称す
る)113を形成する導電体が設けられている。また、下
層の基板411cの上面には、第2アンテナエレメント(以
下、単にアンテナエレメントと称する)114を形成する
導電体が設けられている。さらに、最下層の基板411cの
裏面には回路基板1への実装時に安定して半田付け固定
できるように複数のダミー電極116a〜116cが形成されて
いる。また、上記セラミック素体411の大きさは、長さ
L1’が8.5mm、幅Wが4mm、厚さDが1mmで
ある。
【0068】第1アンテナエレメント113と接地用外部
端子112aとの間は、導電体413j〜413oを連結した帯状導
電体によって接続されている。導電体413jの一端は導電
体113aの長手方向中間部に直角に接続されている。さら
に導電体413jの他端には幅広の導電体413k(容量結合用
導電体)の一端が接続され、この導電体413kはアンテナ
エレメント114の先端部の導電体414gに重なるように配
置されている。また、導電体413jの先端部側辺には導電
体413lが直角に接続され、導電体413lの他端部側辺には
導電体413mを介して導電体413nが接続されている。さら
に、この導電体413nの一側辺の一部が導電体413oを介し
て接地用外部端子112aに接続されている。
【0069】上記構成よりなる誘電体アンテナ140は、
第1アンテナエレメント113の給電点側の所定位置と接
地用外部端子112aとの間を接続する帯状の導電体413j,4
13l〜413oと、導電体413jに接続され且つ第2アンテナ
エレメント114の先端部の導電体414gと誘電体基板411b
を挟んで重なるように配置されている容量結合用導電体
413kとを備えたことにより、前述した第1実施形態の誘
電体アンテナ110よりもさらに形状を小型化することが
できた。
【0070】即ち、誘電体アンテナ140は、図21及び
図22に示すように、2つのアンテナエレメント113,1
14の給電点が同一の外部端子112bに接続されているの
で、外部端子112bにおける給電点インピーダンスは一般
に高周波送受信回路の高周波入出力インピーダンスに設
定されている50Ωになる。
【0071】さらに、オープンスタブ115が、基板411b
を挟んでアンテナエレメント113と複数箇所で容量結合
するように配置されているため、波長短縮効果を生じる
と共に、アンテナエレメント113とオープンスタブ115と
の間に容量性結合(C1〜C4)を生じさせ且つオープンス
タブ115のインダクタンス成分(L115a〜L115d)がア
ンテナエレメント113のインダクタンス成分(L113a〜
L113d)に並列接続された分布常数回路が構成されて、
アンテナエレメント113の長さがさらに短縮される。
【0072】また、上記容量結合用の導電体413kが、基
板411bを挟んでアンテナエレメント114の先端部と容量
結合するように配置されているため、波長短縮効果を生
じると共に、アンテナエレメント114と導電体413j,413k
との間に容量性結合(C5〜C7)を生じさせ且つ導電体41
3j〜413oのインダクタンス成分(L113e〜L113h)がア
ンテナエレメント114のインダクタンス成分(L114a〜
L114c)に並列接続された分布常数回路が構成されて、
アンテナエレメント114の長さがさらに短縮される。
【0073】さらに、前述のようにアンテナエレメント
113,114の先端部の導電体113i、414gとその周辺の接地
導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によって
アンテナエレメント113,114はヘッドキャパシティ型の
アンテナを構成するので、アンテナエレメント113,114
の長さがさらに短縮される。
【0074】また、上記構成の誘電体アンテナ140は、
第1実施形態と同様の特性を示した。即ち、誘電体アン
テナ140のVSWR特性は図6に示したものと同じであ
り、誘電体アンテナ140の相対利得特性は図7に示した
ものと同じであった。また、誘電体アンテナ140の放射
ビームパターンは図9乃至図11に示したものと同じで
あった。
【0075】従って、本実施形態の誘電体アンテナ140
を用いることにより、誘電体アンテナ140を回路基板1
上に実装するときに、回路基板1に形成されている接地
導体3との距離L2を従来よりも短くすることができる
ので、携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および
集積化に大いに貢献することができる。
【0076】また、上記第1乃至第3実施形態と同様
に、オープンスタブ115の長さLstや幅Wst、オープン
スタブ115と導電体114aとの接続位置、アンテナエレメ
ント113,114の先端部の長さや面積、アンテナエレメン
ト113における給電点と接地端とを結ぶ導電体413j〜413
oの全体の長さや面積のうちの何れかを変えることによ
って、共振周波数及び給電点インピーダンスを変化させ
ることができる。
【0077】尚、上記第1乃至第4実施形態は、本願発
明の一具体例に過ぎず、本願発明がこれらの実施形態の
み限定されることはない。例えば、本実施形では積層構
造を有するセラミック素体を用いたが、積層構造を有さ
ないセラミック素体を用いても良い。
【0078】また、セラミック素体111,411を構成する
基板111a〜111c,411a〜411cを高誘電率の材料を用いて
形成することにより、さらに小型化が可能であることは
言うまでもないことである。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明の誘電体アン
テナによれば、先端部が第1アンテナエレメントの先端
部と重なるように配置されて容量結合するオープンスタ
ブを設けることにより、第1及び第2アンテナエレメン
トの長さが、使用周波数の波長によって決まる通常の長
さよりも短い長さで使用周波数に共振可能となり、さら
に、回路基板に実装する際に接地導体パターンの近傍に
配置しても使用周波数帯域において良好なVSWR特性
が得られる周波数帯域幅が拡大されるので、回路基板上
に実装するときに、回路基板に形成されている接地導体
との距離を従来よりも短く設定することができるため、
携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および集積化
に大いに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における誘電体アンテナ
を示す透視斜視図
【図2】本発明の第1実施形態における第1アンテナエ
レメントを示す平面図
【図3】本発明の第1実施形態における第2アンテナエ
レメントを示す平面図
【図4】本発明の第1実施形態におけるオープンスタブ
の作用を説明する図
【図5】本発明の第1実施形態におけるオープンスタブ
の作用を説明する図
【図6】本発明の第1実施形態におけるVSWR特性を
示す図
【図7】本発明の第1実施形態における相対利得特性を
示す図
【図8】本発明の第1実施形態における放射ビームパタ
ーン測定におけるXYZ座標を示す図
【図9】本発明の第1実施形態におけるYZ平面におけ
る放射ビームパターンを示す図
【図10】本発明の第1実施形態におけるXY平面にお
ける放射ビームパターンを示す図
【図11】本発明の第1実施形態におけるXZ平面にお
ける放射ビームパターンを示す図
【図12】本発明の第2実施形態における誘電体アンテ
ナを示す透視斜視図
【図13】本発明の第2実施形態における第1アンテナ
エレメントを示す平面図
【図14】本発明の第2実施形態における第2アンテナ
エレメントを示す平面図
【図15】本発明の第3実施形態における誘電体アンテ
ナを示す透視斜視図
【図16】本発明の第3実施形態における第1アンテナ
エレメントを示す平面図
【図17】本発明の第3実施形態における第2アンテナ
エレメントを示す平面図
【図18】本発明の第4実施形態における誘電体アンテ
ナを示す透視斜視図
【図19】本発明の第4実施形態における第1アンテナ
エレメントを示す平面図
【図20】本発明の第4実施形態における第2アンテナ
エレメントを示す平面図
【図21】本発明の第4実施形態におけるアンテナ等価
回路を説明する図
【図22】本発明の第4実施形態におけるアンテナ等価
回路を説明する図
【図23】従来例の誘電体アンテナを示す透視斜視図
【図24】従来例における第1アンテナエレメントを示
す平面図
【図25】従来例における第2アンテナエレメントを示
す平面図
【図26】従来例におけるVSWR特性を示す図
【符号の説明】
1…回路基板、2…給電用ランド、3…接地導体、3a
…接地用ランド、110,120,130,140…誘電体アンテ
ナ、111…セラミック素体、111a,111b,111c…基板、1
12a…接地用外部端子、112b…給電用外部端子、113…第
1アンテナエレメント、114…第2アンテナエレメン
ト、113a〜113m,114a〜114g,413j〜413o,414g…導電
体、115,215,315…オープンスタブ、115a,115b,215a,
215b,315a〜315d…導電体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 隆夫 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA02 AA04 AA07 AB06 AB13 PA04 PA07 5J047 AA02 AA04 AA07 AB06 AB13 FD01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電体が設けられた1つ以上の誘
    電体層からなるセラミック素体と、該セラミック素体の
    外表面に設けられた1つ以上の外部端子とからなり、 前記セラミック素体に設けられた導電体によって形成さ
    れ、共振周波数が第1周波数に設定されている第1アン
    テナエレメントと、 前記セラミック素体に設けられた導電体によって形成さ
    れ、共振周波数が前記第1周波数と同一周波数帯域内で
    あり且つ第1周波数とは異なる第2周波数に設定されて
    いる第2アンテナエレメントと、 前記第1及び第2アンテナエレメントの給電点に接続さ
    れた給電用外部端子と、 前記第2アンテナエレメントの給電点近傍に接続されて
    いると共に先端部が前記第1アンテナエレメントの先端
    部と誘電体層を挟んで重なるように配置されているオー
    プンスタブとを備えていることを特徴とする誘電体アン
    テナ。
  2. 【請求項2】 前記第1アンテナエレメントは誘電体層
    の面内で折り返されて蛇行した形状をなしていると共
    に、前記第1アンテナエレメントと前記オープンスタブ
    とが重なる部分が複数箇所設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の誘電体アンテナ。
  3. 【請求項3】前記第1アンテナエレメントの隣り合う折
    り返された導電体は互いに平行になるように配置されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の誘電体アンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2アンテナエレメントの
    うちの少なくとも一方の先端部分の導電体は、先端部分
    直前の導電体よりも幅が広く形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の誘電体アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記オープンスタブは先端部に他の部分
    に比べて幅が広く形成されている幅広部を有し、該幅広
    部が前記第1アンテナエレメントの先端部に重ねて配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の誘電体ア
    ンテナ。
  6. 【請求項6】 前記第1アンテナエレメントの給電点側
    の所定位置に一端が接続された導電体と、該導電体の他
    端に接続された接地用外部端子とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の誘電体アンテナ。
  7. 【請求項7】 前記第1アンテナエレメントの給電点側
    の所定位置と接地用外部端子との間を接続する帯状導電
    体と、 該帯状導電体に接続され且つ前記第2アンテナエレメン
    トの少なくとも先端部と誘電体層を挟んで重なるように
    配置されている容量結合用導電体とを備え、 前記第2アンテナエレメントは誘電体層の面内で折り返
    されて蛇行した形状をなしていることを特徴とする請求
    項1に記載の誘電体アンテナ。
  8. 【請求項8】 前記第2アンテナエレメントの隣り合う
    折り返された導電体は互いに平行になるように配置され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の誘電体アンテ
    ナ。
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