JP2003272460A - 犠牲金具を有するポリマー碍子 - Google Patents

犠牲金具を有するポリマー碍子

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JP2003272460A
JP2003272460A JP2002071765A JP2002071765A JP2003272460A JP 2003272460 A JP2003272460 A JP 2003272460A JP 2002071765 A JP2002071765 A JP 2002071765A JP 2002071765 A JP2002071765 A JP 2002071765A JP 2003272460 A JP2003272460 A JP 2003272460A
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polymer insulator
sacrificial metal
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JP2002071765A
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Susumu Suzuki
進 鈴木
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厳しい環境下でも、電食による強度低下を防ぐ
ことができるとともに、シール性能を向上することので
きる犠牲金具を有するポリマー碍子を提供する。 【解決手段】コア部材2と、コア部材2の外周に設けら
れた胴部3および笠4とからなる外被5と、コア部材2
の両端に設けられた把持金具6とからなり、胴部3の先
端部21が、把持金具6とコア部材2の先端部21との
間に設けられてなるポリマー碍子1において、胴部3の
先端部21と接触する把持金具6の開口端部13の外周
に犠牲金具31を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コア部材と、コア
部材の外周に設けられた胴部および笠とからなる外被
と、コア部材の両端に設けられた把持金具とからなり、
胴部の先端部が、把持金具とコア部材の先端部との間に
設けられてなるポリマー碍子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のポリマー碍子の一例の構成
を示す図である。図3において、ポリマー碍子51は、
コア部材としてのFRPコア52と、FRPコア52の
外周に設けられた胴部53および笠54からなる外被5
5と、FRPコア52の両端に設けられた把持金具56
とから構成されている。なお、図3では一方の端部のみ
示しているが、他端も同じ構成である。
【0003】把持金具56は、FRPコア52を把持す
るための小径部61と、小径部61に連続し開口端部6
3を有する大径部62とからなっている。胴部53の先
端部71は、大径部62とFRPコア52との間に設け
られている。大径部62の内周面62aと先端部71の
外周面71aとの間には、 シール性能を有する有機材
料としての室温硬化型(RTV)シリコンシーラント剤
72が設けられている。また、大径部62の内周面62
aと胴部53の先端部71の外周面71aとの間のシー
ル性を高めるために、胴部53の先端部71にその外周
面71aから突出する2本のリング部73−1、73−
2を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造の従来の
ポリマー碍子51では、ポリマー碍子51が汚損、湿潤
されたとき、ポリマー碍子51の表面に生じる漏れ電流
によって、ポリマー碍子51の把持金具56に電食が発
生する 可能性がある。このため、把持金具56表面の
メッキが侵食され、その後、メッキが無い把持金具56
の地金は錆を発生し、大気との接触によりやせていく。
これにより、従来のポリマー碍子51では、強度低下や
シール性能の低下 の可能性がある。
【0005】一方、本出願人は、磁器碍子としての懸垂
碍子におけるピン金具の電食を防止するため、ピン金具
に犠牲電極として亜鉛スリーブを設ける技術を開示して
いる。しかし、磁器碍子とポリマー碍子とは絶縁のメカ
ニズムが異なるとともに、シール性能を考える必要のな
い磁器碍子とシール性能を常に考慮しなければならない
ポリマー碍子とでは構成も大きく異なるため、この磁器
碍子に用いた技術をそのままポリマー碍子に適用するこ
とはできなかった。
【0006】本発明の目的は上述した課題を解消して、
厳しい環境下でも、電食による強度低下を防ぐことがで
きるとともに、シール性能を向上することのできる犠牲
金具を有するポリマー碍子を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の犠牲金具を有す
るポリマー碍子は、コア部材と、コア部材の外周に設け
られた胴部および笠とからなる外被と、コア部材の両端
に設けられた把持金具とからなり、胴部の先端部が、把
持金具とコア部材の先端部との間に設けられてなるポリ
マー碍子において、胴部の先端部と接触する把持金具の
開口端部の外周に犠牲金具を設けたことを特徴とするも
のである。
【0008】本発明では、所定の位置に犠牲金具を設け
ることで、具体的には、胴部の先端部と接触する把持金
具の開口端部の外周に犠牲金具を設けることで、電食を
犠牲金具で受けるよう構成でき、犠牲金具は電食でやせ
ていくが、把持金具には電食の影響はなく、機械強度の
低下を防止することができるとともに、胴部の先端部と
把持金具の開口端部との境界における シール性能の低
下による把持金具内部への雨水の浸入を防止することが
できる。
【0009】本発明の好適例として、犠牲金具が、軸方
向に把持金具の開口端部を超えて突出する突出部を有
し、把持金具と胴部の先端部との間に設けた シール性
能を有する有機材料を、犠牲金具の突出部と胴部の先端
部との間まで連続させて設けることがある。この場合
は、把持金具と胴部先端部との間における シール性能
を有する有機材料の充填量を多くすることができ、シー
ル性能をさらに向上させることができる。また、犠牲金
具を亜鉛から構成する。この場合も本発明をさらに好適
に実施することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のポリマー碍子の一
例の構成を示す図である。図2は図1に示すポリマー碍
子における本発明の特徴部分となる端部構造の一例を拡
大して示す図である。なお、図2に示す例では、一方の
端部構造を示しているが、図示しない他方の端部構造も
同じ構造としても良いことは言うまでもない。図1およ
び図2に示す例において、ポリマー碍子1は、コア部材
としてのFRPコア2と、FRPコア2の外周に設けら
れた胴部3および笠4からなる外被5と、FRPコア2
の両端に設けられた把持金具6とから構成されている。
【0011】把持金具6は、FRPコア2を把持するた
めの小径部11と、小径部11に連続し開口端部13を
有する大径部12とからなっている。胴部3の先端部2
1は、大径部12とFRPコア2との間に設けられてい
る。大径部12の内周面12aと先端部21の外周面2
1aとの間には、 シール性能を有する有機材料として
の室温硬化型シリコンシーラント剤22が設けられてい
る。また、外形部12の内周面12aと先端部21の外
周面21aとの間のシール性能を高めるために、胴部3
の先端部21にその外周面21aから突出する2本のリ
ング部23−1、23−2を設けている。以上の構成は
従来と同様の構成であり、FRPコア2を構成するFR
Pの構造、外被5を構成するシリコンゴム等の材質、把
持金具6を構成する金属材料の種類、室温硬化型 シリ
コンシーラント剤22の組成等は、従来から知られてい
るポリマー碍子の構造等と同じである。
【0012】本発明の特徴は、胴部3の先端部21と接
触する把持金具6の開口端部13の外周に犠牲金具31
を設けた点である。本発明では、ポリマー碍子1におい
て電食の発生する位置を種々検討し、上記位置に電食が
多く発生することを見い出し、その位置に犠牲金具3を
設けている。そのため、電食が犠牲金具31に加わり犠
牲金具31はやせていくが、把持金具6の開口端部13
には電食の影響が及ぶことがない。その結果、把持金具
6がやせることによる機械的強度の低下をなくすことが
できるとともに、 把持金具6の開口部がやせることに
よるシール性能低下によって生じる、胴部3の先端部2
1と把持金具6の開口端部13との境界 からの把持金
具6の内部への雨水の浸入を防止することができる。
【0013】図1および図2に示す例では、さらに、犠
牲金具31が、軸方向に把持金具6の開口端部13を超
えて突出する突出部31aを有し、把持金具6と胴部3
1の先端部21との間に設けた 室温硬化型シリコンシ
ーラント剤22を、犠牲金具31の突出部31aと胴部
3の先端部21との間まで連続させて設けている。本例
では、雨水の浸入が発生しやすい把持金具6と胴部3の
先端部21との間において、 室温硬化型シリコンシー
ラント剤22の充填量を大幅に増やすことが できるた
め、シール性能を向上させることができ、好ましい態様
となる。また、 犠牲金具31の材質については、導電
性を有し 把持金具6の地金よりも先にやせていく材質
であれば特に限定しないが、亜鉛は 地金と溶着加工性
がよいため、純亜鉛を使うことが好ましい。さらに、図
1および図2に示す例では、犠牲金具31を把持金具6
の開口端部13の外周の全周に亘って設けたが、この外
周のうち予め電食が集中する位置が分かっている場合
は、その部分にのみ犠牲金具31を設けることで本発明
を達成できることは言うまでもない。
【0014】実際に、塩水 霧の中に、図1および図2
に示すように犠牲金具を有する本発明のポリマー碍子と
図3に示すように犠牲金具を有しない従来のポリマー碍
子を置き、所定の電圧を印加して、1000時間後の各
ポリマー碍子の状態を比較した。その結果、犠牲金具を
有しない従来のポリマー碍子では、把持金具の周辺にメ
ッキがはげ落ちている個所があり、そこから把持金具が
酸化して赤錆が進展していた。一方、犠牲金具を有する
本発明のポリマー碍子では、赤錆や把持金具の変形は無
かった。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、所定の位置に犠牲金具を設けているため、具
体的には、胴部の先端部と接触する把持金具の開口端部
の外周に犠牲金具を設けているため、電食を犠牲金具で
受けるよう構成でき、犠牲金具は電食でやせていくが、
把持金具には電食の影響はなく、機械強度の低下を防止
することができるとともに、胴部の先端部と把持金具の
開口端部との境界における シール性能の低下によって
生じる把持金具内部への雨水の浸入を防止することがで
きる。また、犠牲金具が、軸方向に把持金具の開口端部
を超えて突出する突出部を有し、把持金具と胴部の先端
部との間に設けた シール性能を有する有機材料を、犠
牲金具の突出部と胴部の先端部との間まで連続させて設
けた場合は、把持金具と胴部先端部との間における シ
ール性能を有する有機材料の充填量を多くすることがで
き、シール性能をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマー碍子の一例の構成を示す図で
ある。
【図2】図1に示すポリマー碍子における本発明の特徴
部分となる端部構造の一例を拡大して示す図である。
【図3】従来のポリマー碍子の一例の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ポリマー碍子、2 FRPコア、3 胴部、4
笠、5 外被、6 把持金具、11 小径部、12 大
径部、12a 内周面、13 開口端部、21 先端
部、21a 外周面、22 室温硬化型シリコンシー
ラント剤、23−1、23−2 リング部、31 犠牲
金具、31a 突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア部材と、コア部材の外周に設けられた
    胴部および笠とからなる外被と、コア部材の両端に設け
    られた把持金具とからなり、胴部の先端部が、把持金具
    とコア部材の先端部との間に設けられてなるポリマー碍
    子において、胴部の先端部と接触する把持金具の開口端
    部の外周に犠牲金具を設けたことを特徴とする犠牲金具
    を有するポリマー碍子。
  2. 【請求項2】前記犠牲金具が、軸方向に把持金具の開口
    端部を超えて突出する突出部を有し、把持金具と胴部の
    先端部との間に設けた シール性能を有する有機材料
    を、犠牲金具の突出部と胴部の先端部との間まで連続さ
    せて設けた請求項1記載の犠牲金具を有するポリマー碍
    子。
  3. 【請求項3】前記犠牲金具が亜鉛からなる請求項1また
    は2記載の犠牲金具を有するポリマー碍子。
JP2002071765A 2002-03-15 2002-03-15 犠牲金具を有するポリマー碍子 Pending JP2003272460A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103730215A (zh) * 2009-12-29 2014-04-16 胡妍 一种高压电力电容器绝缘子装置

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