JP2003271639A - 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム - Google Patents

情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム

Info

Publication number
JP2003271639A
JP2003271639A JP2002070443A JP2002070443A JP2003271639A JP 2003271639 A JP2003271639 A JP 2003271639A JP 2002070443 A JP2002070443 A JP 2002070443A JP 2002070443 A JP2002070443 A JP 2002070443A JP 2003271639 A JP2003271639 A JP 2003271639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
evaluation
document
evaluator
reliability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002070443A
Other languages
English (en)
Inventor
Giyu Iijima
岐勇 飯島
Takuya Okamoto
卓哉 岡本
Makoto Uchikado
内角  真
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002070443A priority Critical patent/JP2003271639A/ja
Publication of JP2003271639A publication Critical patent/JP2003271639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ装置に蓄積された情報の価値評
価の効率を向上させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 情報に対する推薦者の推薦情報を、その
推薦者を識別する為の識別情報とその推薦の基準を示す
評価基準とを含む挙動情報と共に受け付けて登録するス
テップと、前記推薦情報が登録された際の挙動情報に対
して算定されている信頼度に応じて、その推薦情報によ
り推薦された情報に対する推定評価値を算定するステッ
プと、前記算定された推定評価値の順に従って前記情報
を評価者に提示して評価者による価値評価を支援し、そ
の情報に対する評価者の評価情報を受け付けて登録する
ステップと、前記評価情報の登録が行われた情報に対し
て登録されている挙動情報に対する信頼度を、その挙動
情報が登録された情報に対する評価情報の内容に従って
算定するステップとを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ装置に
蓄積された情報の価値評価を支援する情報価値評価支援
システムに関し、特に文書の価値を評価する際に生じる
評価者の負荷を軽減させる情報価値評価支援システムに
適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ装置及び電子的な記憶装置
の急激な発展により、組織における事務処理等の業務が
急速に電子化された。それに伴い、組織において生み出
された膨大な量の電子情報が記憶装置に蓄積され、管理
される様になった。これらの電子情報を利用することで
業務効率の向上を図ろうとする考えからナレッジマネー
ジメントが生まれた。
【0003】ナレッジマネージメントシステムは、組織
の構成員が共有する価値があると考える情報を蓄積し、
蓄積した情報を必要とする利用者に提供するシステムで
ある。このシステムをより効果的に運用する為には、蓄
積した情報の中から特に有用なノウハウを含む情報を有
用情報として認定する方法がある。利用者に有用情報で
あることが判別できる様にすることで、有用なノウハウ
が多くの人に広がり、業務効率の向上を図ることができ
る。
【0004】一般的に、有用情報の選定には、各種分野
において重要度を総合的に判断する必要がある。チーフ
ナレッジオフィサー(CKO)やナレッジマネージャと
いった有識者(以下、評価者と呼ぶ)がこの様な判断を
し、評価することができる。評価者として総合的に情報
を評価できる人間は、部課長等に限られている。
【0005】しかし、蓄積される情報の量が膨大になる
と、全ての情報を評価者が評価することは時間的制約に
より難しくなる。評価者が評価しうる許容量を超える量
の情報が蓄積された場合、評価されない情報が残ること
になる。評価されなかった情報の中に有用情報があった
としても、その情報は業務効率を向上する上で重要な価
値を持つにもかかわらず、有用情報と認定されない。
【0006】有用情報となるべき情報が有用情報と認定
されていなければ、ナレッジマネージメントシステムの
利用者は蓄積された情報に含まれる有用なノウハウを利
用できない。この為、ナレッジマネージメントシステム
は、有用なノウハウを共有することで利用者の業務効率
を向上させるという目的を果たすことが出来ない。
【0007】従って、有用情報の認定漏れを無くすこと
が望ましい。その為には、評価者の人数を増やすことで
評価の対象となる情報を複数の評価者で分担して、一人
当たりが評価しなければならない情報の数を減らす様に
する方法が考えられる。しかし、評価者は前述の様に部
課長等に限られており、評価者を増やす方法は実現でき
ない。
【0008】一方、各分野の専門家や、或いは各分野を
業務担当者等の、各人の関心のある分野についてのみ情
報の価値を判断できる者(以下、推薦者と呼ぶ)は、多
くの人数を集めることが可能である。
【0009】この為、有用情報の評価漏れを無くすもう
一つの方法として、推薦者が有用と考える情報を推薦し
てもらうことで、評価者が評価しなければならない情報
の数を減らす様にする方法が考えられる。この方法で
は、多数の推薦者が評価した情報とその情報に与えた評
価を基にして、各情報の価値を推定する。この様にして
推定した情報の価値を、以下では推定評価値と呼ぶ。推
定評価値が高い情報を有用情報である可能性が高い情報
として評価者に提示することにより、評価者が評価しな
ければならない情報の数を減らすことができる。
【0010】情報の推定評価値を求める方式の一つにS
IF(Social Information Filtering)方式がある。この
方式の従来技術としては、特開平10−240749号
公報に記載の技術(以下、従来技術1と呼ぶ)がある。
【0011】SIF方式は、評価者が評価した文書とそ
の文書に与えた評価の組みからなる評価情報と、推薦者
が評価した文書とその文書に与えた評価の組みからなる
推薦情報とを比較し、評価者と類似した推薦を行う推薦
者の推薦情報を利用して推定評価値を求める方式であ
る。その比較方法では、まず推薦者が評価した文書中に
含まれるキーワードや単語の出現頻度等で文書の特徴を
表す。次に、文書の特徴と評価の対応を組として算定す
ることにより、評価情報と推薦情報が類似しているか否
かを判定するというものである。SIF方式では、評価
者が評価していない文書について、評価者に類似した推
薦を行う推薦者の推薦情報において、推薦者がその文書
に対して評価した結果を推定評価値とする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術1を文
書の推定評価値の算定に適用した場合には、まずSIF
方式で評価者の評価情報と推薦者の推薦情報とを比較
し、評価者の評価情報と類似した推薦情報を持つ推薦者
を得る。ここで、評価情報と推薦情報の類似度は評価及
び推薦した文書中に含まれるキーワードや単語の出現頻
度等を比較することで求めるものとし、評価者の評価情
報に類似した推薦情報の中に含まれる文書の内、評価者
が未評価の文書を抽出し、これらの文書に対する推薦者
の評価を推定評価値とする。
【0013】しかし、上記の様に従来技術1を推定評価
値の算定方式として用いた場合には、以下の問題が発生
するものと考えられる。第一の問題は、従来技術1では
評価者と推薦者の評価基準の差を考慮していない為、本
来なら評価すべき文書が評価対象とならない場合がある
というものであり、第二の問題は、従来技術1では推薦
者毎の推薦情報を利用しており、複数人の推薦情報を総
合した推定評価値が得られない為、本来なら評価すべき
文書が評価対象とならないというものである。
【0014】以下に、前記第一の問題の詳細を説明す
る。従来技術1の方式では、まず評価者の評価情報とそ
れぞれの推薦者の推薦情報とを比較し、評価者と類似し
た評価を行う推薦者を抽出する。推薦者が評価した文書
の中で評価者が未評価である文書が存在する場合、その
文書に対する当該推薦者の評価を推定評価値として使用
する。
【0015】推薦者の位置付けとして、ある特定分野に
特に関心を持つと考えられることから、ここで得られた
推定評価値は特定分野や内容の文書に対して重点をおい
た評価となる傾向があるが、この方式で得られる推定評
価値は、上記の様に当該推薦者の評価を推定評価値とし
て利用しており、推薦者と評価者の評価基準の差を考慮
していない為、推薦者と評価者は同一の評価基準で評価
したつもりでも、評価の内容は人により偏りが生じる場
合がある。
【0016】例えば、流通の分野において非常に豊富な
知識を持ち、評価者が有用文書であると認める文書を流
通分野の評価基準で的確に推薦することができる推薦者
がいる場合を考える。しかし一方で、この推薦者の考え
る流通という分野の範囲は狭く、この推薦者が他の分野
(例えば産業の分野)であるとして推薦した文書が悉
く、評価者にとっては産業ではなく流通の範囲に属する
文書である場合があると考えられる。
【0017】この時、従来技術1の方式を適用すると、
この推薦者が産業の分野で推薦した推薦情報は、産業分
野の評価者の評価情報とは類似性が低くなる為、この推
薦情報は、流通分野において評価者が有用文書であると
認める文書であるにもかかわらず、産業分野では有用文
書とは評価されず、利用されないこととなる。従って、
推薦があったにもかかわらず、評価すべき文書から有用
情報が漏れてしまう。
【0018】続いて第二の問題の詳細を説明する。従来
技術1の方式では、複数の推薦者の推薦情報は、それぞ
れの推薦者の推薦情報と評価者の評価情報の類似性にの
み着目して利用される。例えば、一分野において、一般
にも通用する文書から難解で通常の知識では利用できな
い様な文書まで推薦し、更に、難解な文書を好んで推薦
する傾向がある推薦者と、一般向けの文書を推薦する
が、有用な情報だけでなく、あまり有用ではない文書ま
で推薦する傾向がある推薦者とを想定した場合、これら
二人の推薦者が共に推薦している文書は、評価者の評価
基準に適合した有用情報であると考えられるが、いずれ
の推薦者も一人では信頼度が低い場合、従来技術1の方
式ではそれらの推薦情報は利用されない結果となる。ま
た、二人の推薦者が同一の文書を推薦したという事実を
推定評価値に反映させることはできない為、評価すべき
文書から有用情報が漏れてしまう。本発明の目的は上記
問題を解決し、コンピュータ装置に蓄積された情報の価
値評価の効率を向上させることが可能な技術を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンピュータ
装置に蓄積された情報の価値評価を支援する情報価値評
価支援システムにおいて、推薦時の挙動情報に対する信
頼度に応じて情報を評価者に提示してその価値評価を支
援するものである。
【0020】本発明の情報価値評価支援システムでは、
コンピュータ装置に蓄積された文書等の情報の価値評価
を行う際に、推薦を行うかどうかの入力を推薦者から受
け付け、推薦者から推薦された情報について、その情報
が有用であるものとして推薦されていることを示す推薦
情報を、その推薦者を識別する為の識別情報とその推薦
の基準を示す評価基準とを含む挙動情報と共に受け付け
て登録する。
【0021】情報の価値評価を行う際に推薦情報が登録
されると、その推薦情報が登録された際の挙動情報に対
して算定されている信頼度に応じて、その推薦情報によ
り推薦された情報に対する推定評価値を算定する。
【0022】そして評価者から評価開始指示が入力され
ると、前記算定された推定評価値の順に従って前記情報
を評価者に提示して評価者による価値評価を支援し、そ
の情報に対する評価者の評価情報、すなわち当該情報が
有用であるかどうかを示す評価結果を受け付けて登録す
る。
【0023】前記の様に情報の価値評価が行われると、
その評価情報の登録が行われた情報に対して登録されて
いる挙動情報に対する信頼度を、その挙動情報が登録さ
れた情報に対する評価情報の内容に従って算定し、その
挙動情報に対する信頼度を更新する。すなわち、ある推
薦者がある評価基準で有用であると推薦した情報が、あ
る評価者のある評価基準によって有用であると評価され
た場合、その推薦者の識別情報と評価基準を示す挙動情
報に対して高い信頼度を算定し、また推薦された情報が
有用ではないと評価された場合にはその挙動情報に対し
て低い信頼度を算定する。この算定により更新された新
しい信頼度は、次の推定評価値の算定で用いられる。
【0024】また本発明では、前記挙動情報に対する信
頼度を算定する際に、その挙動情報が登録された情報の
評価時に選択された評価基準毎に挙動情報の信頼度を算
定し、前記推薦情報の登録が行われた情報に対する推定
評価値を算定する際に、各評価基準毎に推定評価値の算
定を行って、前記評価者による価値評価を支援する際
に、評価者によって選択された評価基準に対応する推定
評価値の順に従って前記情報を評価者に提示するものと
しても良い。
【0025】この様に、評価時の評価基準毎に挙動情報
の信頼度を算定して推定評価値を算定することにより、
評価者と推薦者との間に評価基準の差があり評価時の評
価基準と推薦時の評価基準が異なっていた場合でも、そ
の場合に有用と評価されればその挙動の信頼度が高く算
定される為、それ以後に同じ挙動で推薦が行われた場合
の推定評価値も高くなり、評価者と推薦者の評価基準の
差を考慮し、評価者と異なる評価基準で推薦された情報
が評価対象から漏れるのを防ぐことができる。
【0026】また、前記挙動情報に対する信頼度を算定
する際に、各挙動情報の組み合わせ毎に挙動情報の信頼
度を算定し、前記推薦情報の登録が行われた情報に対す
る推定評価値を算定する際に、その組み合わせの数が最
大である挙動情報に対して算定されている信頼度に応じ
て推定評価値の算定を行うものとしても良い。
【0027】この様に、組み合わせ数が最大である挙動
情報に対して算定されている信頼度に応じて推定評価値
の算定を行うことにより、複数の推薦者による推薦情報
を総合し、本来なら評価すべき情報が評価対象から漏れ
るのを防ぐことができる。
【0028】以上の様に本発明の情報価値評価支援シス
テムによれば、推薦時の挙動情報に対する信頼度に応じ
て情報を評価者に提示してその価値評価を支援するの
で、コンピュータ装置に蓄積された情報の価値評価の効
率を向上させることが可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に文書共有システムに蓄積さ
れた文書情報の価値評価を支援する一実施形態の情報価
値評価支援システムについて説明する。
【0030】図1は本実施形態の文書の価値評価支援機
能を備えた文書共有システムの全体構成を示す図であ
る。図1に示す様に本実施形態の文書価値評価支援サー
バ101は、推薦情報登録処理部111と、評価情報登
録処理部112と、推定評価値算定処理部113と、信
頼度算定処理部114とを有している。
【0031】推薦情報登録処理部111は、文書共有シ
ステムに蓄積された情報である文書が有用であるものと
して推薦されていることを示す推薦情報を、その推薦者
を識別する為の識別情報である推薦者IDとその推薦の
基準を示す評価基準とを含む挙動情報と共に受け付けて
登録する処理部である。
【0032】評価情報登録処理部112は、推定評価値
算定処理部113で算定された推定評価値の順に従って
文書を評価者に提示して評価者による価値評価を支援
し、その文書が有用であるかどうかを示す評価者の評価
情報を受け付けて登録する処理部である。
【0033】推定評価値算定処理部113は、推薦情報
登録処理部111で推薦情報が登録された際の挙動情報
に対して算定されている信頼度に応じて、その推薦情報
により推薦された文書に対する推定評価値を算定する処
理部である。
【0034】信頼度算定処理部114は、評価情報登録
処理部112で評価情報の登録が行われた文書に対して
登録されている挙動情報に対する信頼度を、その挙動情
報が登録された文書に対する評価情報の内容に従って算
定する処理部である。
【0035】文書価値評価支援サーバ101を推薦情報
登録処理部111、評価情報登録処理部112、推定評
価値算定処理部113及び信頼度算定処理部114とし
て機能させる為のプログラムは、CD−ROM等の記録
媒体に記録され磁気ディスク等に格納された後、メモリ
にロードされて実行されるものとする。なお前記プログ
ラムを記録する記録媒体はCD−ROM以外の他の記録
媒体でも良い。また前記プログラムを当該記録媒体から
情報処理装置にインストールして使用しても良いし、ネ
ットワークを通じて当該記録媒体にアクセスして前記プ
ログラムを使用するものとしても良い。
【0036】図1に示す様に本実施形態の文書共有シス
テムは、文書価値評価支援サーバ101と、ネットワー
ク103を介して文書価値評価支援サーバ101と接続
された入出力端末100及び検索システム102とから
なっている。
【0037】入出力端末100は、システムが使用者に
情報を表示するディスプレイ104と使用者が要求や制
御を入力するキーボード105を有している。入出力端
末100は、使用者によって推薦者端末100−aまた
は評価者端末100−bのどちらとしても使用が可能で
ある。また、入出力端末は複数台存在し、推薦者端末1
00−aとしても評価者端末100−bとしても使用可
能である。
【0038】文書価値評価支援サーバ101は、CPU
106及び主記憶装置107及び磁気ディスク装置10
8、ネットワークアダプタ109から構成され、以上の
構成要素は全てバス110に接続されている。
【0039】CPU106は主記憶装置107上のプロ
グラムを実行し、主記憶装置107は、推薦情報登録処
理部111、評価情報登録処理部112、推定評価値算
定処理部113、信頼度算定処理部114として文書価
値評価支援サーバ101を機能させる為のプログラムを
ロードする。磁気ディスク装置108は、推薦情報リス
ト115、信頼度情報リスト116、推定評価情報リス
ト117、評価情報リスト118、評価基準リスト11
9、文書DB120を格納し、ネットワークアダプタ1
09は、文書価値評価支援サーバ101をネットワーク
103に接続する。
【0040】検索システム102は、文書価値評価支援
サーバ101からの指示によって文書DB120に対し
て、属性検索、全文検索または類似文書検索等を行い、
検索結果を返す。
【0041】図2は本実施形態の文書価値評価支援処理
の概要を示す図である。次に、図2を用いて本実施形態
で実行する処理の概要について説明する。推薦情報登録
処理部111は、推薦者から推薦情報を取得する処理を
行う。推薦情報登録処理部111は、推薦者端末100
−aから入力された推薦者の指示を受けることで起動
し、まず推薦者端末100−aに検索条件の入力画面を
表示する。
【0042】次に推薦情報登録処理部111は、推薦者
端末100−aから推薦者によって入力された検索条件
に適合する文書を文書DB120から検索して抽出し、
その抽出した文書の文書名と作成者等の簡単な属性情報
を、評価基準リスト119から読み出された評価基準の
一覧と共に推薦者端末100−aに表示する。この評価
基準の一覧には、例えば、「流通」、「金融」、「産
業」等の分野の文書を評価する為の基準の名称として、
その分野名が表示される。
【0043】本実施形態の評価基準は、その文書が特定
の分野で有用であるかどうかを評価する為の基準である
ものとし、例えば、その分野に関する特定の専門用語を
所定の頻度で含むかどうかや、その分野で特に著名な研
究者名や製品名を含むか、或いはその分野の同業他社の
動向を含むか等の基準を指すものとする。
【0044】推薦者が推薦者端末100−aから詳細を
取得する文書を指定すると、推薦情報登録処理部111
は、推薦者が指定した文書の詳細を推薦者端末100−
aに表示する。更に、推薦情報登録処理部111は、推
薦者端末100−aから受け付けた、推薦者が推薦する
文書と推薦者の評価基準を推薦情報として、推薦情報リ
スト115に登録する。推薦情報は、推薦された文書を
識別する為の文書ID、その推薦者を識別する為の推薦
者ID、その推薦の際に推薦者が選択した評価基準等の
情報を含んでいる。また、以下では推薦情報に含まれる
推薦者IDと評価基準の対を推薦者の挙動情報と呼ぶ。
そして推薦情報登録処理部111は、推薦情報の登録後
に推定評価値算定処理部113に起動指示を出す。
【0045】推定評価値算定処理部113は、推薦情報
リスト115、信頼度情報リスト116を基に推定評価
値を算定する処理を行うものであり、推薦情報登録処理
部111からの指示を受けることで起動し、推薦情報分
析処理201と信頼度取得処理202と推定評価値算定
処理203を実行する。
【0046】推薦情報分析処理201は、推薦者の挙動
の組み合わせ情報を生成することを目的とする処理であ
る。推薦者の挙動の組み合わせ情報は、一つの文書に対
する、推薦者の挙動情報全てを組み合わせたパターンか
らなる。例えば、文書Aに対する推薦者の挙動情報が、
挙動情報A:「推薦者A、流通」、挙動情報B:「推薦
者B、金融」の2つの場合、推薦者の挙動の組み合わせ
情報は、「挙動情報A」と、「挙動情報B」と、2つの
挙動情報の組み合わせからなる「(挙動情報A)AND
(挙動情報B)」の3パターンの組み合わせが存在す
る。
【0047】また、一つの文書に対する複数の推薦者の
挙動情報から、推薦者の挙動の組み合わせ情報を生成す
る。推薦者の挙動の組み合わせ情報の生成処理の詳細な
内容は図11を用いて後述する。
【0048】信頼度取得処理202は、文書の推定評価
値を算定する上で用いる信頼度を取得することを目的と
する処理である。信頼度は、ある推薦者の挙動の組み合
わせ情報を満たす文書が、評価者に有用情報であると認
定される確率を表すものであり、信頼度は評価者の評価
基準毎に算出される。
【0049】信頼度取得処理202は、推薦情報分析処
理201において生成した推薦者の挙動の組み合わせ情
報毎の信頼度を、信頼度情報リスト116から抽出す
る。信頼度を取得する処理の詳細な内容は図11を用い
て後述する。
【0050】推定評価値算定処理203は、文書の推定
評価値を算定することを目的とする処理である。推定評
価値算定処理203は、信頼度取得処理202で取得し
た信頼度から、文書の推定評価値を評価者の評価基準毎
に算定する。この処理の詳細な内容は図12を用いて後
述する。算定された推定評価値は推定評価情報リスト1
17に登録される。
【0051】評価情報登録処理部112は、評価者から
評価情報を取得する処理を行う。評価情報登録処理部1
12は、評価者端末100−bから入力された評価者の
指示を受けることで起動し、まず、評価基準リスト11
9から評価基準を読み出して、評価者端末100−bに
評価基準選択画面を表示する。
【0052】次に、評価者端末100−bから評価者が
入力した評価者の評価基準において高い推定評価値を持
つ文書を推定評価情報リスト117から抽出する。抽出
した文書は、評価者が評価しなければならない文書であ
り、その文書名と作成者等の簡単な属性情報を評価者端
末100−bに表示する。
【0053】評価者が評価者端末100−bから詳細を
取得する文書を指定すると、評価情報登録処理部112
は、評価者が指定した文書の詳細を評価者端末100−
bに表示する。更に、評価情報登録処理部112は評価
者端末100−bから受け付けた、評価者が評価した文
書と評価基準を基にして評価情報を生成し、評価情報リ
スト118に登録する。評価情報は、評価された文書を
識別する為の文書ID、その文書が有用情報であると認
定されたかどうかを示す評価結果、その評価者を識別す
る為の評価者ID、評価者の評価基準等の情報を含んで
いる。そして、評価情報の登録後に信頼度算定処理部1
14に起動指示を出す。
【0054】信頼度算定処理部114は、推薦情報リス
ト115、評価情報リスト118を基に推薦者の挙動の
組み合わせ情報の信頼度を、評価者の評価基準毎に算定
する処理を行う。
【0055】評価者が評価することで、各評価基準毎の
信頼度は更新される。すなわち、信頼度算定処理部11
4は、評価情報登録処理部112からの指示を受けるこ
とで起動し、算定対象一覧取得処理204、算定対象分
析処理205、信頼度算出処理206を実行する。
【0056】算定対象一覧取得処理204は、信頼度算
定処理部114で処理する文書のリストを生成すること
を目的とする処理であり、評価情報登録処理部112に
おいて新規に登録された評価情報を取得し、その評価情
報に含まれる文書IDの一覧を取得する。
【0057】算定対象分析処理205は、信頼度を算定
し直す推薦の組み合わせを取得することを目的とする処
理であり、まず、算定対象一覧取得処理204が取得し
た文書IDの一覧に含まれる文書について、その文書を
推薦した推薦情報を推薦情報リスト115から抽出す
る。次に、抽出した推薦情報から推薦者の挙動の組み合
わせ情報を生成する。この処理の詳細な内容は図17を
用いて後述する。
【0058】信頼度算出処理206は、推薦の組み合わ
せ一覧の生成処理で生成された推薦の組み合わせに対す
る信頼度を、推薦情報リスト115と評価情報リスト1
18を用いて評価者の評価基準毎に算定する。算定した
信頼度は信頼度情報リスト116に登録される。この処
理の詳細な内容は図18を用いて後述する。
【0059】図3は本実施形態の図2の信頼度算定処理
部114において信頼度を算定する為に利用する情報の
関連を示す図である。まず、推薦情報の登録処理に関す
る情報の流れ301を説明する。
【0060】推薦情報登録処理部111は、推薦者が指
定した検索条件を満たす文書を文書DB120から取得
し、また、評価基準を評価基準リスト119から取得し
て、推薦者端末100−aに表示する。推薦者は、表示
された文書の内容を参照し、例えば「文書ID=文書
Y、推薦者=推薦者A、推薦者の評価基準=流通」等の
推薦情報を入力する。推薦情報登録処理部111は、入
力された推薦情報を推薦情報リスト115に蓄積する。
【0061】次に、評価情報の登録処理に関する情報の
流れ302を説明する。評価情報登録処理部112は、
評価基準を評価基準リスト119から取得し、評価者端
末100−bに表示し、評価者の選択した評価基準を取
得する。評価者が選択した評価基準に対して高い推定評
価値を持つ未評価の文書を文書DB120から取得し、
評価者端末100−bに表示する。評価者は、表示され
た文書の内容を参照し、例えば「文書ID=文書A、評
価者=評価者A、評価者の評価基準=流通」等の評価情
報を入力する。評価情報登録処理部112は、入力され
た評価情報を評価情報リスト118に蓄積する。
【0062】次に、信頼度の算定処理と信頼度情報の登
録処理に関する情報の流れ303を説明する。一つの文
書に対する推薦者の挙動の組み合わせ情報は、推薦情報
リスト115から取得した推薦情報を基に生成される。
生成方法の詳細は図17を用いて後述する。
【0063】また、評価情報リスト118において新し
く登録された評価情報の評価対象となった文書が、信頼
度の算定処理の対象となる。信頼度は、推薦情報リスト
115から取得する推薦情報と、評価情報リスト118
から取得する評価情報に基づき、算定される。
【0064】信頼度算定処理部114は、推薦者の挙動
の組み合わせ情報毎に実行される。各算定処理におい
て、信頼度は評価者の評価基準毎に算定される。例え
ば、評価者の評価基準が「流通」、「金融」の2つであ
り、評価対象となった文書に対する推薦情報から求めら
れる推薦者の挙動が「挙動情報A」、「挙動情報B」の
2つであった場合、信頼度算定処理部114は「流通に
おける挙動情報Aの信頼度」、「流通における挙動情報
Bの信頼度」、「流通における(挙動情報A)AND
(挙動情報B) の信頼度」、「金融における挙動情報
Aの信頼度」、「金融における挙動情報Bの信頼度」、
「金融における(挙動情報A)AND(挙動情報B)
の信頼度」の6個の信頼度を算定する。評価情報と推薦
情報からの信頼度の算定方法の詳細は図18を用いて後
述する。信頼度算定処理部114は、算定された信頼度
を信頼度情報リスト116に蓄積する。
【0065】図4は本実施形態の推薦情報を登録する推
薦情報登録処理部111の手順を示す図である。図4の
PAD(Problem Analysis Diagram)に示す様に文書価
値評価支援サーバ101の推薦情報登録処理部111
は、文書共有システムに蓄積された情報である文書が有
用であるものとして推薦されていることを示す推薦情報
を、その推薦者を識別する為の識別情報である推薦者I
Dとその推薦の基準を示す評価基準とを含む挙動情報と
共に受け付けて登録する処理を行う。推薦情報登録処理
部111は推薦者端末100−aからの指示を受けて起
動する。
【0066】ステップ401で文書価値評価支援サーバ
101は、推薦者からのログイン入力を受け付けてログ
イン処理を行い、推薦情報登録処理部111を起動す
る。ステップ402で推薦情報登録処理部111は、推
薦情報登録処理の終了指示が入力されるまでステップ4
03からステップ405までを繰り返す。
【0067】ステップ403では、図1のディスプレイ
104に、文書検索及び文書表示画面を出力する。文書
検索及び文書表示画面の内容は図5を用いて後述する。
ステップ404では、推薦者端末100−aからの入力
を受け付け、ステップ405では、前記入力に応じた処
理を実行する。
【0068】ステップ405での入力が検索の要求であ
った場合には、ステップ406からステップ409まで
の検索処理を実行する。ステップ406では、ステップ
404において受け付けた入力データから検索式を生成
する。入力データは検索対象となるデータ項目と検索条
件の組のリストである。検索は属性検索及び全文検索及
び類似文書検索が行えるものとし、属性検索の検索対象
となるデータ項目は、文書名、登録日時、更新日時、文
書サイズ、作成者等がある。全文検索と類似文書検索は
文書の本文が検索対象となる。
【0069】ステップ407では、文書に対して検索を
実行する。なお、ステップ407の検索は図1のネット
ワーク103を介して接続した外部の検索システム10
2を利用する構成としても良い。
【0070】ステップ408では、ステップ407によ
る検索の結果を取得し、ステップ409では、ステップ
408において取得した検索結果と推薦情報入力フォー
ムを図1のディスプレイ104に出力する。
【0071】ステップ405での入力が文書表示の要求
であった場合には、ステップ410からステップ411
までの文書の詳細表示処理を行う。ステップ410で
は、文書DB120から入力された文書IDに対応する
文書を取得し、ステップ411では、ステップ410に
おいて取得した文書の本文や情報を図1のディスプレイ
104に出力する。
【0072】ステップ405での入力が推薦情報登録の
要求であった場合には、ステップ412からステップ4
13までの推薦情報登録処理を行う。ステップ412で
は、ステップ404において受け付けた推薦情報の数だ
けステップ413を繰り返す。ステップ413では、ス
テップ404において受け付けた入力データを基に、新
規の推薦情報を作成して推薦情報リスト115に追加す
る。
【0073】ステップ405での入力が推薦情報登録処
理部111の終了指示であった場合、ステップ414で
は、推定評価値算定処理部113を起動し、ステップ4
02の繰り返し処理を終了して処理を終了する。推定評
価値算定処理部113の処理内容は図7を用いて後述す
る。以上が推薦情報登録処理部111の処理の手順であ
る。
【0074】図5は本実施形態の文書検索及び文書表示
画面の一例を示す図である。検索条件指定欄500は、
前述の図4のステップ404において検索の要求に関す
るデータを入力する為のエリアである。入力データは属
性検索用の文書名、登録日時、更新日時、文書サイズ、
作成者等の項目に対する検索条件と全文検索用の検索タ
ームと類似文書検索用の種文書である。各入力データに
は専用の入力フォームがある。推薦情報登録処理部11
1は、検索実行ボタン501がクリックされることで検
索条件指定欄500に入力されたデータを受け付ける。
【0075】検索結果一覧&推薦情報入力欄502は、
前述の図4のステップ409で出力される検索結果の表
示と推薦情報を入力する為のフォームである。検索結果
は、検索された文書の文書名と文書ID、更に類似文書
検索の場合のみスコアを一つの組とするリストである。
推薦情報登録処理部111は、検索結果一覧&推薦情報
入力欄502中の文書名503がクリックされることで
クリックされた文書名503に対応した文書IDに関す
る文書表示の要求の入力を受け付ける。
【0076】文書の詳細情報504は、図4のステップ
411で出力される、文書の詳細情報であり、推薦者評
価基準505は、推薦者が評価基準リストの中から評価
基準を選択する為の欄である。
【0077】評価入力欄506は、推薦者が評価した結
果を入力する欄であり、推薦者は推薦したい文書に対応
した評価入力欄506に評価結果を入力する。また、文
書の詳細情報504に詳細が表示されている文書の場
合、詳細情報の評価入力欄509に評価結果を入力する
こともできる。
【0078】更に推薦情報登録処理部111は、推薦者
が送信実行ボタン507をクリックすることで入力を受
け付ける。送信実行ボタン507をクリックする際、複
数の評価入力欄506が入力されていれば、推薦情報登
録処理部111は、複数の推薦情報を入力として受け付
ける。また推薦情報登録処理部111は、終了ボタン5
08がクリックされることで推薦情報登録処理部111
の終了指示の入力を受け付ける。
【0079】図6は本実施形態の推薦情報リスト115
の一例を示す図である。図6に示す様に推薦情報リスト
115内の一つの推薦情報600は、文書ID601、
推薦者ID602、推薦者の評価基準603、更新日時
604からなる。文書ID601は、推薦情報600に
より評価対象となる文書を一意に特定する識別情報であ
る。推薦者ID602は、推薦情報600を登録した推
薦者を一意に特定する識別情報である。推薦者の評価基
準603は、推薦者が評価する際に評価基準リスト11
9から選択した基準を識別する為の分野名である。更新
日時604は推薦情報600を登録した日時である。
【0080】図7は本実施形態の推定評価値を算定する
推定評価値算定処理部113の手順を示すPADであ
る。図7に示す様に文書価値評価支援サーバ101の推
定評価値算定処理部113は、推薦情報登録処理部11
1で推薦情報が登録された際の挙動情報に対して算定さ
れている信頼度に応じて、その推薦情報により推薦され
た文書に対する推定評価値を算定する処理を行う。推定
評価値算定処理部113は、推薦情報登録処理部111
からの起動指示を受けて起動する。
【0081】ステップ701で推定評価値算定処理部1
13は、推薦情報リスト115から新規に登録された推
薦情報リストを抽出する。新規に登録された推薦情報リ
ストについては図8を用いて後述する。
【0082】ステップ702では、ステップ701にお
いて抽出した推薦情報リストから、新規に登録された推
薦文書の文書ID一覧を取得する。ステップ703で
は、ステップ702において取得した文書IDの個数だ
けステップ704からステップ705までの推定評価値
算定及び推定評価情報登録処理を繰り返す。
【0083】ステップ704では、推薦情報リスト11
5と信頼度情報リスト116を基に、文書に対する評価
者の評価基準毎の推定評価値を算定する。推定評価値の
算定方法は図11及び図12を用いて後述する。推薦情
報リスト115の内容は、図6を用いて前述した通りで
ある。信頼度情報リスト116の内容は、図9を用いて
後述する。
【0084】ステップ705では、ステップ704にお
いて算定した推定評価値を推定評価情報として、推定評
価情報リスト117に登録する。以上が推定評価値算定
処理部113の処理の手順である。
【0085】図8は本実施形態の図7のステップ701
で抽出された新規に登録された推薦情報リストの内容を
示す図である。図8に示す様に新規に登録された推薦情
報リスト内の一つの新規に登録された推薦情報800
は、文書ID801、推薦者ID802、推薦者の評価
基準803、更新日時804からなる。文書ID801
は、推薦情報800により評価対象となる文書を一意に
特定する識別情報である。推薦者ID802は推薦情報
800を登録した推薦者を一意に特定する識別情報であ
る。推薦者の評価基準803は推薦者が評価する際に評
価基準リスト119から選択した基準を示す分野名であ
る。更新日時804は推薦情報800を登録した日時で
ある。
【0086】図9は本実施形態の図7のステップ704
で参照される信頼度情報リスト116の内容を示す図で
ある。図9に示す様に、信頼度情報リスト116内の一
つの信頼度情報900は、推薦者の挙動の組み合わせ情
報901、評価者の評価基準902、更新日時903、
信頼度904からなる。信頼度情報900において、信
頼度904は、推薦者の挙動の組み合わせ情報901が
成り立つ推薦を受けている文書が、評価者の評価基準9
02において、有用な情報である割合を表している。信
頼度904の算出法については図17及び図18を用い
て後述する。なお更新日時903は信頼度情報900を
登録した日時である。
【0087】図10は本実施形態の推定評価情報リスト
117の内容を示す図である。図10に示す様に推定評
価情報リスト117内の一つの推定評価情報1000
は、文書ID1001、評価者の評価基準1002、推
定評価値1003からなる。推定評価情報1000にお
いて、推定評価値1003は、文書ID1001が評価
者の評価基準1002において推薦者の推薦情報を基に
得られた推定の評価値を示すものであり、本実施形態で
は、この推定評価値1003が高い文書を評価者に優先
的に提示する。推定評価値の算出法に付いては図11及
び図12を用いて後述する。
【0088】図11及び図12は、図7のステップ70
4の処理である推定評価値の算定処理の内容を示す図で
ある。図11は本実施形態の文書Y1102の推定評価
値を算定する為に用いる信頼度を取得する処理の一例を
示す図である。処理1103で推薦情報リスト115か
ら文書Y1102について推薦した推薦情報を抽出する
為、文書IDが「文書Y」である推薦情報を抽出する。
【0089】抽出した推薦情報の推薦者IDと推薦者の
評価基準を推薦者の挙動情報に変換する。推薦者の挙動
情報は、推薦者IDと推薦者の評価基準を結合したもの
である。すなわち、推薦者IDが「推薦者A」であり、
推薦者の評価基準が「流通」である推薦情報を変換する
と、推薦者の挙動情報は「推薦者A、流通」となる。抽
出した推薦情報全てを推薦者の挙動情報に変換し、文書
IDと推薦者の挙動情報からなる文書Yに対する推薦者
の挙動情報リスト1104を取得する。
【0090】処理1105で、文書Yに対する推薦者の
挙動情報リスト1104が持つ推薦者の挙動情報111
2を基に推薦者の挙動の組み合わせ情報1113を取得
する。ここで着目する文書Yに対する推薦者の挙動情報
リスト1104は挙動情報A:「推薦者A、流通」、挙
動情報B:「推薦者B、流通」、挙動情報C:「推薦者
C、産業」の3つの推薦者の挙動情報を持つ為、それぞ
れの挙動「挙動情報A」、「挙動情報B」「挙動情報
C」と2つの挙動を組み合わせた場合の「(挙動情報
A)AND(挙動情報B)」「(挙動情報A)AND
(挙動情報C)」「(挙動情報B)AND(挙動情報
C)」と3つの挙動を組み合わせた場合の「(挙動情報
A)AND(挙動情報B)AND(挙動情報C)」の合
計7パターンの組み合わせが存在する。
【0091】組み合わせた挙動情報の個数を条件数と
し、文書IDと推薦者の挙動の組み合わせ情報と条件数
からなる、文書Yに対する推薦者の挙動の組み合わせ情
報リスト1106を生成する。
【0092】処理1107で、文書Yに対する推薦者の
挙動の組み合わせ情報リスト1106中に含まれる推薦
者の挙動の組み合わせ情報と合致する推薦者の挙動の組
み合わせ情報を持つ信頼度情報1109〜1111を信
頼度情報リスト116から抽出する。従って、信頼度情
報リスト116において、文書Yに対する推薦者の挙動
の組み合わせ情報リスト1106に含まれる推薦者の挙
動の組み合わせ情報「推薦者A、流通」と合致する信頼
情報は、推薦者の挙動の組み合わせ情報が「推薦者A、
流通」である、信頼度情報1109〜1111である。
【0093】更に、信頼度情報の信頼度と評価者の評価
基準を取得する。すなわち信頼度情報1109〜111
1の評価基準「金融」「流通」「産業」と信頼度「0.
33」「0.33」「0.17」を取得し、文書IDと
推薦者の挙動の組み合わせ情報と条件数と評価者の評価
基準と信頼度からなる信頼度リスト1108を生成す
る。
【0094】図12は本実施形態の推薦者の挙動情報に
対する評価者の評価基準と信頼度から推定評価値を算定
する処理の一例を示す図である。処理1201で推定評
価値を算定する文書Y1102についての推薦者の挙動
情報に対する評価者の評価基準と信頼度リスト1108
を推薦者の評価基準毎にまとめる。更に、対応する条件
数と信頼度を取得し、文書IDと評価者の評価基準と条
件数と信頼度からなる評価者の評価基準と信頼度リスト
1207を生成する。すなわち推薦者の評価基準が「金
融」である4つの推薦者の挙動情報に対する評価者の評
価基準と信頼度1202〜1206から評価者の評価基
準と信頼度1208〜1212までを生成する。
【0095】処理1213で評価者の評価基準と信頼度
リスト1207から、各評価者の評価基準において条件
数が最大である信頼度を抽出し、文書IDと評価者の評
価基準と条件数と信頼度からなる評価者の評価基準と信
頼度(条件数最大)リスト1214を生成する。従って
推薦者の評価基準が「金融」である評価者の評価基準と
信頼度1208〜1212の中で条件数が最大の「2」
である評価者の評価基準と信頼度1211及び信頼度1
212を抽出し、評価者の評価基準と条件数最大の信頼
度1215及び1216とする。同様に、推薦者の評価
基準が「流通」では条件数が最大の「2」である項目
を、推薦者の評価基準が「産業」では条件数が最大の
「1」である項目を抽出する。
【0096】処理1217で評価者の評価基準と信頼度
(条件数最大)リスト1214において、評価者の一つ
の評価基準に複数の信頼度が抽出されている場合は最大
の信頼度のみを抽出し、評価者の各評価基準に与えられ
た信頼度を、文書の各評価基準における推定評価値とす
る。評価者の評価基準と信頼度(条件数最大)リスト1
214中において、評価者の一つの評価基準に複数の信
頼度が設定されている「金融」の信頼度は「0.25」
と「0.50」である場合は「0.50」を取得し、算
定した文書Yの推定評価値リスト1218において「金
融」の推定評価値は「0.50」となる。評価者の評価
基準「流通」「産業」は評価者の評価基準と信頼度(条
件数最大)リスト1214において既に一つの信頼度し
か持たない為、信頼度の値がそのまま推定評価値とな
る。以上が、図7のステップ704の処理である推定評
価値の算定処理の手順である。
【0097】図13は本実施形態の評価情報を登録する
評価情報登録処理部112の手順を示すPADである。
図13に示す様に文書価値評価支援サーバ101の評価
情報登録処理部112は、推定評価値算定処理部113
で算定された推定評価値の順に従って文書を評価者に提
示して評価者による価値評価を支援し、その文書が有用
であるかどうかを示す評価者の評価情報を受け付けて登
録する処理を行う。評価情報登録処理部112は評価者
端末100−bから指示を受けて起動する。
【0098】ステップ1301で文書価値評価支援サー
バ101は、評価者からのログイン入力を受け付けてロ
グイン処理を行い、評価情報登録処理部112を起動す
る。ステップ1302で評価情報登録処理部112は、
評価者端末100−bから評価基準を取得する。この評
価基準は評価者の評価基準となる。評価入力画面の内容
は図14を用いて後述する。
【0099】ステップ1303では、推定評価情報リス
ト117からステップ1302で取得した評価者の評価
基準において推定評価値が高い文書を所定の数だけ読み
出す。所定の数はシステムの運用者が決定する値であ
り、評価者の文書評価のスループットに応じた適切な値
を設定しておくものとする。推定評価情報リスト117
の内容は、図10を用いて前述した通りである。
【0100】ステップ1304では、評価情報登録処理
部112の終了指示が入力されるまでステップ1305
からステップ1307までを繰り返す。ステップ130
5では、図1のディスプレイ104に評価入力画面を出
力する。評価入力画面の内容は図14を用いて後述す
る。ステップ1306では、評価者端末100−bから
の入力を持ち、入力を受け付け、ステップ1307で
は、前記入力に応じた処理を実行する。
【0101】ステップ1307での入力が文書表示の要
求であった場合、ステップ1308〜ステップ1309
までの文書の詳細の表示処理を行う。ステップ1308
では、蓄積されたデータから入力された文書IDに対応
する文書を取得する。ステップ1309では、ステップ
1308において取得した文書の本文や情報を図1の評
価者端末100−bに出力する。
【0102】ステップ1307での入力が評価情報登録
の要求であった場合、ステップ1310の評価情報登録
処理を行う。ステップ1310では入力された評価情報
の数だけステップ1311を繰り返す。ステップ131
1では、ステップ1306において受け付けた入力デー
タを基に、評価情報を生成して評価情報リスト118に
追加する。
【0103】ステップ1307での入力が評価情報登録
処理部112の終了指示であった場合、ステップ131
2で信頼度算定処理部114を起動し、ステップ130
4の繰り返し処理を終了して評価情報登録処理を終了す
る。以上が評価情報登録処理部112の処理の手順であ
る。
【0104】図14は本実施形態の評価入力画面の一例
を示す図である。図14に示す様に評価者評価基準14
03は、評価者が評価基準リストの中から評価基準を選
択する為の欄である。評価情報登録処理部112は、こ
こで選択された評価基準に基づき、評価対象文書を表示
する。
【0105】評価対象文書リスト1401は、前述の図
13のステップ1303において抽出した文書と評価情
報入力フォームを表示するエリアである。評価対象文書
リスト1401の中には、評価者評価基準1403で選
択された基準における文書の推定評価値1408と文書
名1404、評価入力欄1405が表示されている。そ
れらは、文書の推定評価値1408が高い順に並んでい
る。
【0106】文書の詳細情報1402は、図13のステ
ップ1309で出力される、文書の詳細情報である。ま
た評価情報登録処理部112は、評価対象文書リスト1
401内に表示された文書の内容を見たい文書の文書名
1404がクリックされることで文書名1404に対応
した文書IDに関する文書表示の要求の入力を受け付け
る。
【0107】評価入力欄1405は、評価者が評価した
結果を入力する欄であり、評価者は評価したい文書の評
価結果を入力する。また、文書の詳細情報1402に詳
細が表示されている文書の場合、詳細情報の評価入力欄
1409に評価結果を入力することもできる。
【0108】更に評価情報登録処理部112は、評価者
が送信実行ボタン1406をクリックすることで評価結
果の入力を受け付ける。送信実行ボタン1406をクリ
ックする際、複数の評価入力欄1405が入力されてい
る場合、評価情報登録処理部112は複数の評価情報を
入力として受け付ける。入力データは、入力があった評
価入力欄1405に対応する文書IDと入力された評価
者の評価と評価者評価基準1403で選択された推薦者
の評価基準と現在の時間である。また評価情報登録処理
部112は、終了ボタン1407がクリックされること
で評価情報登録処理の終了指示の入力を受け付ける。
【0109】図15は本実施形態の図13のステップ1
311で生成する評価情報リスト118の一例を示す図
である。図15に示す様に評価情報リスト118内の一
つの評価情報1500は、文書ID1501、評価15
02、評価者ID1503、評価者の評価基準150
4、更新日時1505からなる。文書ID1501は、
評価情報1500の評価対象となる文書を一意に特定す
る識別情報である。評価1502は、評価対象となる文
書に対して評価者が下した価値判断の結果である。評価
者ID1503は、評価情報1500を登録した評価者
を一意に特定する識別情報である。評価者の評価基準1
504は、評価者が評価する際に評価基準リスト119
から選択した基準を示す分野名である。更新日時150
5は評価情報1500を登録した日時である。
【0110】図16は本実施形態の信頼度904を算定
する信頼度算定処理部114の手順を示すPADであ
る。図16に示す様に文書価値評価支援サーバ101の
信頼度算定処理部114は、評価情報登録処理部112
で評価情報の登録が行われた文書に対して登録されてい
る挙動情報に対する信頼度904を、その挙動情報が登
録された文書に対する評価情報の内容に従って算定する
処理を行う。信頼度算定処理部114は評価情報登録処
理部112からの起動指示を受けて起動する。
【0111】ステップ1601で信頼度算定処理部11
4は、評価情報リスト118から新規に登録された評価
情報を抽出し、抽出した評価情報から文書IDを取得
し、文書ID一覧を生成する。評価情報リスト118の
内容は、図15を用いて前述した通りである。
【0112】ステップ1602では、ステップ1601
において生成した文書ID一覧のそれぞれの文書に対す
る推薦情報を推薦情報リスト115から抽出する。推薦
情報リスト115の内容は、図6を用いて前述した通り
である。
【0113】ステップ1603では、ステップ1602
において抽出した推薦情報から推薦者ID、推薦者の評
価基準、推薦者の評価を一組とした推薦者の挙動情報を
抽出する。
【0114】ステップ1604では、ステップ1603
において抽出した推薦者の挙動情報から、各文書に対す
る推薦者の挙動の組み合わせ情報のパターンを取得す
る。ステップ1605では、ステップ1604において
取得した各文書に対する推薦者の挙動の組み合わせ情報
1113についてステップ1606からステップ160
7までの信頼度算定及び信頼度情報登録処理を繰り返
す。
【0115】ステップ1606では、ステップ1605
において推薦者の挙動の組み合わせ情報毎に評価情報リ
スト118に基づき、信頼度を算定する。信頼度の算定
方法は図17及び図18を用いて後述する。
【0116】ステップ1607では、ステップ1606
において算定した信頼度を基に信頼度情報として信頼度
情報リスト116に登録する。信頼度情報リスト116
の内容は、図9を用いて前述した通りである。以上が信
頼度算定処理部114の処理手順である。
【0117】図16のステップ1606の処理である信
頼度の算定処理を、図17及び図18を用いて説明す
る。図17は本実施形態の推薦者の挙動の組み合わせ情
報の一覧を取得する処理の一例を示す図である。処理1
701では、評価情報登録処理部112によって新規に
登録された評価情報1714を評価情報リスト118か
ら抽出し、評価情報1714の文書ID1713を取得
する。取得した文書ID1713の中で重複した文書I
D1713を排除し、文書ID一覧1704を生成す
る。評価情報リスト118中の評価情報1702及び1
703から取得する文書ID1713は共に「文書D」
である為、文書ID一覧1704を生成する際に「文書
D」は一つになる。
【0118】処理1705で、文書ID一覧1704中
の文書ID1713に対する推薦情報を推薦情報リスト
115から抽出し、抽出した推薦情報から推薦者の挙動
情報を取得する。取得した推薦者の挙動情報を基にして
文書毎の推薦者の挙動情報リスト1706を生成する。
すなわち文書ID一覧1704中の「文書A」に対し、
推薦情報リスト115において文書IDが「文書A」で
ある推薦情報1707及び1708を抽出し、抽出した
推薦情報を評価者の挙動に変換した「推薦者A、流通」
及び「推薦者B、流通」を文書毎の推薦者の挙動情報リ
スト1706に抽出する。
【0119】処理1709では、文書毎の推薦者の挙動
情報リスト1706において、推薦者の挙動の組み合わ
せ情報を文書毎に全て生成し、文書毎にまとめた推薦者
の挙動の組み合わせ情報一覧1710を取得する。従っ
て文書Aに対する推薦者の挙動情報A:「推薦者A、流
通」、挙動情報B:「推薦者B、流通」からは「挙動情
報A」「挙動情報B」「(挙動情報A)AND(挙動情
報B)」の3つの組み合わせが、文書Dに対する推薦者
の挙動情報A:「推薦者A、流通」、挙動情報B:「推
薦者B、流通」、挙動情報C:「推薦者C、産業」から
は「挙動情報A」「挙動情報B」「挙動情報C」「(挙
動情報A)AND(挙動情報B)」「(挙動情報A)A
ND(挙動情報C)」「(挙動情報B)AND(挙動情
報C)」「(挙動情報A)AND(挙動情報B)AND
(挙動情報C)」の7つの組み合わせが取得でき、文書
毎の推薦者の挙動の組み合わせ情報一覧1710を生成
する。
【0120】処理1711では、文書毎の推薦者の挙動
の組み合わせ情報一覧1710から、挙動の組み合わせ
の一覧である、推薦者の挙動の組み合わせ情報リスト1
712を生成する。推薦者の挙動の組み合わせ情報リス
ト1712を生成する際には、文書IDに対する全ての
推薦者の挙動の組み合わせ情報から、重複を排除する。
文書Aに対する推薦者の挙動の組み合わせ情報と文書D
に対する推薦者の挙動の組み合わせ情報を合わせると
「挙動情報A」「挙動情報B」「(挙動情報A)AND
(挙動情報B)」の組み合わせが重複する為、重複した
組み合わせを排除し、推薦者の挙動の組み合わせ情報リ
スト1712を生成する。
【0121】図18は本実施形態の評価者の評価基準別
の信頼度を算定する処理の一例を示す図である。信頼度
を算定する推薦者の挙動の組み合わせ情報1801は、
図17に示す信頼度の算定に用いる推薦者の挙動の組み
合わせ情報を取得する処理で生成した、推薦者の挙動の
組み合わせ情報リスト1712に含まれる推薦者の挙動
の組み合わせ情報の一つである。
【0122】処理1802で、信頼度を算定する推薦者
の挙動の組み合わせ情報1801を満たす推薦者の挙動
情報を持つ文書IDを推薦情報リスト115から抽出
し、文書ID一覧1805を生成する。この場合、推薦
情報1803(「文書ID=文書A、推薦者=推薦者
A、推薦者の評価基準=流通」)と推薦情報1804
(「文書ID=文書A、推薦者=推薦者B、推薦者の評
価基準=流通」)から文書Aが信頼度を算定する推薦者
の挙動の組み合わせ情報1801「(推薦者A、流通)
AND(推薦者B、流通)」を満たす推薦者の挙動の組
み合わせ情報を持つ文書であると判断でき、文書Aを抽
出する。同様に、文書Bも抽出される。
【0123】処理1806では、評価情報リスト118
に基づき、文書ID一覧1805中から評価者が評価済
みの文書IDを抽出し、文書IDに対応する評価、評価
者ID、評価者の評価基準を取得し、文書IDに対する
評価情報リスト1807を生成する。文書ID一覧18
05中の「文書A」は評価情報リスト118で評価済み
である為、「文書A」についての評価情報を抽出し、
「評価者A」は「文書A」に対して「流通」という評価
基準で「有用情報」であると評価したという、評価情報
を取得する。取得した評価情報から得た評価「有用情
報」、評価者ID「評価者A」、評価基準「流通」を基
に、文書IDに対する評価情報リスト1807を生成す
る。処理1808では、ステップ1806において抽出
した評価情報の総数を取得し、出現総数1809として
記憶しておく。出現総数1809は「4」である。
【0124】処理1810では、評価情報リスト180
7を評価者の評価基準を軸としてまとめ、それぞれの評
価基準の出現回数を取得し、評価者の評価基準と出現回
数からなる評価者の評価基準の出現回数リスト1811
を生成する。評価情報1812及び1813から「流
通」の出現回数が「2」に、評価情報1814から「有
用でない」の出現回数が「1」に、評価情報1815か
ら「金融」の出現回数が「1」となる。
【0125】処理1816では、評価者の各評価基準に
おいて、出現総数に対する評価基準における出現数の割
合を信頼度として算定し、算定した信頼度情報リストを
生成する。この例では、出現総数が「4」であり、評価
基準「流通」の出現数「2」から評価基準「流通」の信
頼度は「2/4=0.5」となり、評価基準「金融」の
出現数「1」から評価基準「金融」の信頼度は「1/4
=0.25」となる。「有用でない」情報に関しては信
頼度を求めないものとする。以上が、図16のステップ
1606の処理である信頼度の算定処理の手順である。
【0126】前記の様に本実施形態によれば、評価者に
提示する文書を決定する為に用いられる推定評価値が、
推薦者の評価情報と評価者の評価基準の組み合わせ毎に
得られる信頼度に基づいているので、評価者と推薦者の
評価基準の差を考慮して、適切な文書を評価者に提示す
ることができる。
【0127】また、推定評価値を求める際に、なるべく
多くの推薦情報から得られた信頼度を使用するので、評
価する基準に偏りが少ない結果を期待できる。更に、推
薦者によって推薦された、評価者が評価しなければなら
ない文書は、推薦者が一度目を通し、判断した文書であ
り、評価者は字面だけ似た不適切な文書を評価する必要
がなくなる。
【0128】なお本実施形態では、評価される情報とし
て文書を例にあげて説明したが、音声、画像、動画や各
種プログラム及びデータ等、文書以外の他の情報の評価
に適用しても良い。
【0129】以上説明した様に本実施形態の情報価値評
価支援システムによれば、推薦時の挙動情報に対する信
頼度に応じて情報を評価者に提示してその価値評価を支
援するので、コンピュータ装置に蓄積された情報の価値
評価の効率を向上させることが可能である。
【0130】
【発明の効果】本発明によれば推薦時の挙動情報に対す
る信頼度に応じて情報を評価者に提示してその価値評価
を支援するので、コンピュータ装置に蓄積された情報の
価値評価の効率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の文書の価値評価支援機能を備えた
文書共有システムの全体構成を示す図である。
【図2】本実施形態の文書価値評価支援処理の概要を示
す図である。
【図3】本実施形態の図2の信頼度算定処理部114に
おいて信頼度を算定する為に利用する情報の関連を示す
図である。
【図4】本実施形態の推薦情報を登録する推薦情報登録
処理部111の手順を示す図である。
【図5】本実施形態の文書検索及び文書表示画面の一例
を示す図である。
【図6】本実施形態の推薦情報リスト115の一例を示
す図である。
【図7】本実施形態の推定評価値を算定する推定評価値
算定処理部113の手順を示すPADである。
【図8】本実施形態の図7のステップ701で抽出され
た新規に登録された推薦情報リストの内容を示す図であ
る。
【図9】本実施形態の図7のステップ704で参照され
る信頼度情報リスト116の内容を示す図である。
【図10】本実施形態の推定評価情報リスト117の内
容を示す図である。
【図11】本実施形態の文書Y1102の推定評価値を
算定する為に用いる信頼度を取得する処理の一例を示す
図である。
【図12】本実施形態の推薦者の挙動情報に対する評価
者の評価基準と信頼度から推定評価値を算定する処理の
一例を示す図である。
【図13】本実施形態の評価情報を登録する評価情報登
録処理部112の手順を示すPADである。
【図14】本実施形態の評価入力画面の一例を示す図で
ある。
【図15】本実施形態の図13のステップ1311で生
成する評価情報リスト118の一例を示す図である。
【図16】本実施形態の信頼度904を算定する信頼度
算定処理部114の手順を示すPADである。
【図17】本実施形態の推薦者の挙動の組み合わせ情報
の一覧を取得する処理の一例を示す図である。
【図18】本実施形態の評価者の評価基準別の信頼度を
算定する処理の一例を示す図である。
【符号の説明】
100…入出力端末、100−a…推薦者端末、100
−b…評価者端末、101…文書価値評価支援サーバ、
102…検索システム、103…ネットワーク、104
…ディスプレイ、105…キーボード、106…CP
U、107…主記憶装置、108…磁気ディスク装置、
109…ネットワークアダプタ、110…バス、115
…推薦情報リスト、116…信頼度情報リスト、117
…推定評価情報リスト、118…評価情報リスト、11
9…評価基準リスト、120…文書DB、111…推薦
情報登録処理部、112…評価情報登録処理部、113
…推定評価値算定処理部、114…信頼度算定処理部、
201…推薦情報分析処理、202…信頼度取得処理、
203…推定評価値算定処理、204…算定対象一覧取
得処理、205…算定対象分析処理、206…信頼度算
出処理、301…推薦情報の登録処理に関する情報の流
れ、302…評価情報の登録処理に関する情報の流れ、
303…信頼度の算定処理と信頼度情報の登録処理に関
する情報の流れ、500…検索条件指定欄、501…検
索実行ボタン、502…推薦情報入力欄、503…文書
名、504…詳細情報、505…推薦者評価基準、50
6…評価入力欄、507…送信実行ボタン、508…終
了ボタン、509…評価入力欄、600…推薦情報、6
01…文書ID、602…推薦者ID、603…推薦者
の評価基準、604…更新日時、800…推薦情報、8
01…文書ID、802…推薦者ID、803…推薦者
の評価基準、804…更新日時、900…信頼度情報、
901…推薦者の挙動の組み合わせ情報、902…評価
者の評価基準、903…更新日時、904…信頼度、1
000…推定評価情報、1001…文書ID、1002
…評価者の評価基準、1003…推定評価値、1102
…文書Y、1103…処理、1104…推薦者の挙動情
報リスト、1105…処理、1106…推薦者の挙動の
組み合わせ情報リスト、1107…処理、1108…信
頼度リスト、1109〜1111…信頼度情報、111
2…挙動情報、1113…推薦者の挙動の組み合わせ情
報、1201…処理、1202〜1206…信頼度、1
207…信頼度リスト、1208〜1212…信頼度、
1213…処理、1214…信頼度(条件数最大)リス
ト、1215及び1216…信頼度、1217…処理、
1218…推定評価値リスト、1401…評価対象文書
リスト、1402…詳細情報、1403…評価者評価基
準、1404…文書名、1405…評価入力欄、140
6…送信実行ボタン、1407…終了ボタン、1408
…推定評価値、1409…評価入力欄、1500…評価
情報、1501…文書ID、1502…評価、1503
…評価者ID、1504…評価者の評価基準、1505
…更新日時、1701…処理、1702及び1703…
評価情報、1704…文書ID一覧、1705…処理、
1706…推薦者の挙動情報リスト、1707及び17
08…推薦情報、1709…処理、1710…推薦者の
挙動の組み合わせ情報一覧、1711…処理、1712
…推薦者の挙動の組み合わせ情報リスト、1713…文
書ID、1714…評価情報、1801…推薦者の挙動
の組み合わせ情報、1802…処理、1803及び18
04…推薦情報、1805…文書ID一覧、1806…
処理、1807…評価情報リスト、1808…処理、1
809…出現総数、1810…処理、1811…評価者
の評価基準の出現回数リスト、1812及び1813…
評価情報、1814及び1815…評価情報、1816
…処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 卓哉 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所ビジネスソリューション事 業部内 (72)発明者 内角 真 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 Fターム(参考) 5B075 NR10 NR20 NS10 PR08 UU06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ装置に蓄積された情報の価
    値評価を支援する情報価値評価支援方法において、 コンピュータ装置に蓄積された情報に対する推薦者の推
    薦情報を、その推薦者を識別する為の識別情報とその推
    薦の基準を示す評価基準とを含む挙動情報と共に受け付
    けて登録するステップと、前記推薦情報が登録された際
    の挙動情報に対して算定されている信頼度に応じて、そ
    の推薦情報により推薦された情報に対する推定評価値を
    算定するステップと、 前記算定された推定評価値の順に従って前記情報を評価
    者に提示して評価者による価値評価を支援し、その情報
    に対する評価者の評価情報を受け付けて登録するステッ
    プと、前記評価情報の登録が行われた情報に対して登録
    されている挙動情報に対する信頼度を、その挙動情報が
    登録された情報に対する評価情報の内容に従って算定す
    るステップとを有することを特徴とする情報価値評価支
    援方法。
  2. 【請求項2】 前記挙動情報に対する信頼度を算定する
    際に、その挙動情報が登録された情報の評価時に選択さ
    れた評価基準毎に挙動情報の信頼度を算定し、前記推薦
    情報の登録が行われた情報に対する推定評価値を算定す
    る際に、各評価基準毎に推定評価値の算定を行い、前記
    評価者による価値評価を支援する際に、評価者によって
    選択された評価基準に対応する推定評価値の順に従って
    前記情報を評価者に提示することを特徴とする請求項1
    に記載された情報価値評価支援方法。
  3. 【請求項3】 前記挙動情報に対する信頼度を算定する
    際に、各挙動情報の組み合わせ毎に挙動情報の信頼度を
    算定し、前記推薦情報の登録が行われた情報に対する推
    定評価値を算定する際に、その組み合わせの数が最大で
    ある挙動情報に対して算定されている信頼度に応じて推
    定評価値の算定を行うことを特徴とする請求項1または
    請求項2のいずれかに記載された情報価値評価支援方
    法。
  4. 【請求項4】 コンピュータ装置に蓄積された情報の価
    値評価を支援する情報価値評価支援システムにおいて、 コンピュータ装置に蓄積された情報に対する推薦者の推
    薦情報を、その推薦者を識別する為の識別情報とその推
    薦の基準を示す評価基準とを含む挙動情報と共に受け付
    けて登録する推薦情報登録処理部と、前記推薦情報が登
    録された際の挙動情報に対して算定されている信頼度に
    応じて、その推薦情報により推薦された情報に対する推
    定評価値を算定する推定評価値算定処理部と、 前記算定された推定評価値の順に従って前記情報を評価
    者に提示して評価者による価値評価を支援し、その情報
    に対する評価者の評価情報を受け付けて登録する評価情
    報登録処理部と、前記評価情報の登録が行われた情報に
    対して登録されている挙動情報に対する信頼度を、その
    挙動情報が登録された情報に対する評価情報の内容に従
    って算定する信頼度算定処理部とを備えることを特徴と
    する情報価値評価支援システム。
  5. 【請求項5】 コンピュータ装置に蓄積された情報の価
    値評価を支援する情報価値評価支援システムとしてコン
    ピュータを機能させる為のプログラムにおいて、 コンピュータ装置に蓄積された情報に対する推薦者の推
    薦情報を、その推薦者を識別する為の識別情報とその推
    薦の基準を示す評価基準とを含む挙動情報と共に受け付
    けて登録する推薦情報登録処理部と、前記推薦情報が登
    録された際の挙動情報に対して算定されている信頼度に
    応じて、その推薦情報により推薦された情報に対する推
    定評価値を算定する推定評価値算定処理部と、 前記算定された推定評価値の順に従って前記情報を評価
    者に提示して評価者による価値評価を支援し、その情報
    に対する評価者の評価情報を受け付けて登録する評価情
    報登録処理部と、前記評価情報の登録が行われた情報に
    対して登録されている挙動情報に対する信頼度を、その
    挙動情報が登録された情報に対する評価情報の内容に従
    って算定する信頼度算定処理部としてコンピュータを機
    能させることを特徴とするプログラム。
JP2002070443A 2002-03-14 2002-03-14 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム Pending JP2003271639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070443A JP2003271639A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070443A JP2003271639A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003271639A true JP2003271639A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29201012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002070443A Pending JP2003271639A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003271639A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066096A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Kazuteru Ono 自動評価を有した電子文書承認システムおよび方法
JP2015146212A (ja) * 2006-10-06 2015-08-13 ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド 双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいてメディアを取得、分類、および配信するためのシステムおよび方法
WO2023074465A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社日立製作所 データ価値評価システム、データ価値評価方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066096A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Kazuteru Ono 自動評価を有した電子文書承認システムおよび方法
JP2015146212A (ja) * 2006-10-06 2015-08-13 ユナイテッド ビデオ プロパティーズ, インコーポレイテッド 双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいてメディアを取得、分類、および配信するためのシステムおよび方法
WO2023074465A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社日立製作所 データ価値評価システム、データ価値評価方法
WO2023073841A1 (ja) * 2021-10-27 2023-05-04 株式会社日立製作所 データ価値評価システム、データ価値評価方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7702621B2 (en) System and method for providing profile matching within an unstructured document
US7895235B2 (en) Extracting semantic relations from query logs
KR100898454B1 (ko) 통합 검색 서비스 시스템 및 방법
US8600768B2 (en) People engine optimization
US6915295B2 (en) Information searching method of profile information, program, recording medium, and apparatus
US7283997B1 (en) System and method for ranking the relevance of documents retrieved by a query
US20100287049A1 (en) Apparatuses, Methods and Systems for Language Neutral Search
JP2004213675A (ja) 構造化ドキュメントの検索
US20090144259A1 (en) Using reputation measures to improve search relevance
KR20080045659A (ko) 정보 처리 장치, 방법, 및 프로그램
JP2004171539A (ja) ウェブページの利用パターンを特定する方法および装置
US20190220753A1 (en) Reducing redundancy in data rules
US20130246463A1 (en) Prediction and isolation of patterns across datasets
KR20030003396A (ko) 사용자의 분야별 선호 프로파일을 이용한 컨텐츠 추천서비스 방법
US6668251B1 (en) Rendering discriminator members from an initial set of result data
US20040111386A1 (en) Knowledge neighborhoods
CN110008396B (zh) 对象信息推送方法、装置、设备及计算机可读存储介质
US9009127B1 (en) Method and apparatus for generating and presenting factoids
US7716209B1 (en) Automated advertisement publisher identification and selection
JP2003271639A (ja) 情報価値評価支援方法及びその実施システム並びにその処理プログラム
JP2004086583A (ja) 専門家推奨システム及び専門家推奨装置
JP3674427B2 (ja) 情報提供サーバ及び情報提供方法
JP2002278983A (ja) 要約抽出プログラム、文書分析支援プログラム、要約抽出方法、文書分析支援方法、文書分析支援システム
TWI746527B (zh) 資料推薦的處理互動方法、裝置及系統
US20080021875A1 (en) Method and apparatus for performing a tone-based search