JP2003271298A - 位置検出方法及びその装置 - Google Patents

位置検出方法及びその装置

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JP2003271298A JP2003108098A JP2003108098A JP2003271298A JP 2003271298 A JP2003271298 A JP 2003271298A JP 2003108098 A JP2003108098 A JP 2003108098A JP 2003108098 A JP2003108098 A JP 2003108098A JP 2003271298 A JP2003271298 A JP 2003271298A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座標検出範囲の周辺部において回路中に残留
する誘導電圧による座標値の誤差を生じない位置検出方
法及びその装置を提供する。 【構成】 位置検出方向に並設された多数のループコイ
ルについて一のループコイルを走査・選択して電波を送
受信し、この際、各ループコイルに発生する誘導電圧に
基づいて位置指示器の概略位置を求め、その後、最大の
誘導電圧を発生するループコイル(PC)を中心とした
所定の数のループコイルについて一のループコイルを順
次走査・選択して電波を送受信する際、PCがP2以前
であって順方向セクタスキャンを行う場合またはP45
以降の逆方向セクタスキャンを行う場合はP0またはP
47を選択する以前にPCを中心として対称位置にある
ループコイルを選択することにより、座標検出範囲の周
辺部における回路中に残留する誘導電圧による座標値の
誤差をキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導または電
磁結合を利用した位置指示器による指示位置の検出方法
及びその装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この出願に先立ち、出願人は、多数のル
ープコイルを位置検出方向に並設してなるセンス部と位
置指示器との間で電波をやりとりすることにより、該位
置指示器による指示位置の座標値を求める位置検出装置
(以下、先願と称す。)を提案した(特許文献1参
照)。
【0003】前記先願の内容を簡単に説明すると、多数
のループコイルより一のループコイルを選択し、これに
所定の周波数の交流信号を供給して電波を送信させ、該
電波を位置指示器に設けた共振回路に受信させる。この
際、該電波によるエネルギーを受けた共振回路から発生
される電波を前記一のループコイルに受信させ、誘導電
圧を発生させる。これを多数のループコイルについて順
次、走査・選択して繰返し、各ループコイルに発生した
誘導電圧の大きさに基づいて共振回路の位置、即ち指示
位置の座標値を求める如くなしたものである。
【0004】ところで、この種の位置検出装置では指示
位置の座標値の外、実際に入力すべき指示位置を特定し
た状態(ペンダウン状態)を表す情報や、ソフトウェア
に応じて座標値以外のパラメータ、例えば線の太さ、指
示位置あるいは指示領域の色相や濃度(明度)等を変化
させるための情報を、前記指示位置の座標値とともに入
力したいという要求がある。
【0005】そこで、前述した先願では、共振回路を構
成するコイル及びコンデンサに手動のスイッチを介して
他のコンデンサを接続することにより、該スイッチに対
する操作に応じて共振周波数がわずかに変化するように
なし、この共振周波数のわずかな変化量を位相角の変化
量として検出し、前述した各種の情報(以下、これらを
操作情報と称す。)となしていた。
【0006】
【特許文献1】特開昭63−70326号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2は前記先願の位置
検出装置における動作波形の一例を示すもので、図中、
1 ,T2 ,……T6 は電波の送信期間、R1 ,R2
……R6 は電波の受信期間、(イ) はセンス部側の送信電
波、(ロ) ,(ロ)'は共振回路内の誘導電圧、(ハ) ,(ハ)'は
センス部側の受信信号、(ニ) ,(ニ)'は前記受信信号を整
流し高周波成分を取り除いた信号(以下、受信誘導電圧
と称す。)である。
【0008】ここでは、送信期間T1 及び受信期間R1
に一のループコイルを選択し、送信期間T2 及び受信期
間R2 に該一のループコイルに隣接するループコイルを
選択し、以下、同様に隣接するループコイルを一方向に
順次走査・選択した場合であって、特に送信期間T3
び受信期間R3 に選択したループコイルの真上に位置指
示器、即ち共振回路が存在する場合の例を示している。
【0009】ところで、一の送信期間中に一のループコ
イルから送信される電波によって共振回路内に発生した
誘導電圧は、送信電波が停止する受信期間中に徐々に減
少するが、次の送信期間に次のループコイルから電波が
送信されるまでに全てが消滅するわけではなく、該次の
ループコイルによる電波の送受信に影響を及ぼす。
【0010】即ち、送信電波の周波数と共振回路の共振
周波数とが一致している場合、図2中の(ロ) ,(ハ) に示
すように、共振回路内の残留誘導電圧と次の送信期間に
おける送信電波との位相がほぼ一致し、これらは互いに
相加されることになるため、各受信期間R1 ,R2 ,…
…R6 に対応して得られる受信誘導電圧(ニ) のレベルV
1 ,V2 ,……V6 は、全体的にループコイルの走査・
選択の進行方向寄り(図2では右側)のレベルが前記影
響がない場合に比べて大きくなる。
【0011】一方、前述したスイッチ等の操作により共
振回路における共振周波数を変化させた場合、図2中の
(ロ)',(ハ)'に示すように、受信期間中の共振回路内の誘
導電圧の位相がずれる(ここでは遅れる)ため、共振回
路内の残留誘導電圧と次の送信期間における送信電波と
の位相は必ずしも一致せず、これらは互いに相殺し合う
こともある。その結果、各受信期間R1 ,R2 ,……R
6 に対応して得られる受信誘導電圧(ニ)'のレベルV1',
2',……V6'は、前記位相のずれの量(位相角の変化
量)に応じて様々な変化を示すことになる。
【0012】位置指示器による指示位置の座標値は、通
常、最もレベルの大きな受信誘導電圧を含む2〜4個の
受信誘導電圧のレベルを所定の式に代入して演算処理す
ることにより求められるため、前述した共振回路内の残
留誘導電圧による受信誘導電圧のレベルの変化は指示位
置の座標値に誤差をもたらすことになる。
【0013】特に、位置指示器が位置検出方向の端付近
にあり、前記演算処理に用いられる受信誘導電圧を発生
するループコイル以前に選択可能なループコイルが存在
しないような場合、即ち共振回路内の残留誘導電圧がな
い場合は、前記同様な理由によって、位置指示器が位置
検出方向の端付近以外にある場合、即ち共振回路内の残
留誘導電圧がある場合に比べて、該演算処理に用いられ
る受信誘導電圧のレベルが低くなり、これによって指示
位置の座標値に誤差が生ずるという問題があった。
【0014】なお、前述した残留誘導電圧による座標値
のずれの問題は、共振回路内の残留誘導電圧に限らず、
受信信号の検出回路内における残留誘導電圧、例えば受
信信号より高周波成分を除去するフィルタにおける残留
誘導電圧によっても引き起こされる問題であるから、先
願のような共振回路を有する位置指示器を用いた位置検
出装置に限らず、多数のループコイルを走査・選択し、
その時に検出される誘導電圧から指示位置の座標値を求
めるタイプの全ての位置検出装置において共通に生じ得
る問題である。
【0015】本発明の目的は、座標検出範囲の周辺部に
おいて回路中に残留する誘導電圧による座標値の誤差を
生じない位置検出方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、位置検出方向に並設してなる多数のル
ープコイルのうちの一のループコイルと少なくともコイ
ルを有する位置指示器との間で電磁作用を及ぼし合わせ
て誘導電圧を検出するに際し、位置指示器の位置が不明
の時は前記多数のループコイルについて一のループコイ
ルを走査・選択して繰り返し、また、位置指示器の位置
が既知の時は前記多数のループコイルのうち最大の誘導
電圧を検出した時のループコイルを中心とする所定の数
のループコイルについて一のループコイルを順次走査・
選択して繰り返し、この際、得られた少なくとも2つの
誘導電圧に基づいて前記位置指示器による指示位置の座
標値を検出する位置検出方法において、前記所定の数の
ループコイルを順次走査・選択する際、位置指示器が位
置検出方向の一端もしくは他端付近にあって選択可能な
ループコイルの数が前記所定の数に足りず、且つ、前記
一端から他端もしくは他端から一端に向けて走査・選択
する時は一端もしくは他端のループコイルを選択する以
前に最大の誘導電圧を検出した時のループコイルを中心
として対称位置にあるループコイルを選択する位置検出
方法及びその装置を提案する。
【0017】本発明によれば、位置指示器が位置検出方
向の端付近にある場合でも、座標値算出の演算処理に用
いる誘導電圧を検出する時に選択すべきループコイル以
前に選択可能なループコイルを疑似的に存在するように
でき、これによって位置指示器が位置検出方向の端付近
以外にある場合と同様な残留誘導電圧を生じせしめるこ
とができ、誤差の少ない座標値を求めることが可能とな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
のハードウェア構成を示すもので、基本的に前述した先
願のものと同一であるが、これを簡略化した形で示す。
図中、1は位置指示器、2はセンス部、3は選択回路、
4は送受切替回路、5は発振器、6はレベル検出回路、
7は位相検出回路、8は処理装置である。
【0019】位置指示器1は、コイル、コンデンサ及び
スイッチを含み、スイッチをオフとした状態では所定の
周波数f0 を共振周波数とし、また、スイッチをオンと
した状態では該周波数f0 よりわずかに低い周波数、例
えばf1 を共振周波数とする共振回路を内蔵してなるも
のである。
【0020】センス部2は、位置検出方向(ここではX
軸方向)に並設された多数、例えば48本のループコイ
ルC0,C1,C2,……C47からなっている。選択
回路3はセンス部2の48本のループコイルより一のル
ープコイルを選択するものであり、処理装置8からの選
択情報に基づいて動作する。送受切替回路4は前記選択
された一のループコイルを発振器5とレベル検出回路6
及び位相検出回路7とに交互に接続するものであり、処
理装置8からの切替信号に基づいて動作する。
【0021】発振器5は前記所定の周波数f0 の基準ク
ロックを発生し、これを位相検出回路7、処理装置8並
びに図示しない低域フィルタ及び電流ドライバを介して
送受切替回路4へ供給する。レベル検出回路6は検波器
及び前記周波数f0 より十分遮断周波数の低い低域フィ
ルタよりなり、図示しない増幅器により増幅された受信
信号中の周波数f0 成分のエネルギーに応じたレベルを
有する直流信号を出力する。位相検出回路7は位相検波
器及び前記周波数f0 より十分遮断周波数の低い低域フ
ィルタよりなり、図示しない増幅器により増幅された受
信信号と前記基準クロックとの位相差に応じたレベルを
有する直流信号を出力する。
【0022】処理装置8は周知のマイクロプロセッサ等
より構成され、前記周波数f0 の基準クロックより送受
切替信号を作成して送受切替回路4に供給するととも
に、選択回路3を制御してセンス部2のループコイルを
切替え、また、レベル検出回路6の出力レベルをアナロ
グ/ディジタル(A/D)変換し、所定の演算処理を実
行して位置指示器1による指示位置の座標値を求め、こ
れを後述する如く平均化し、さらにまた、位相検出回路
7の出力レベルをアナログ/ディジタル(A/D)変換
し、位置指示器1におけるスイッチの状態を検出する。
【0023】図3は本実施の形態における処理の流れ図
であり、以下、これに従って動作を説明する。
【0024】まず、処理装置8は選択回路3にセンス部
2のうちのループコイルC0を選択する情報を送出する
とともに、送受切替回路4に送信側を選択する信号を送
出し、前記ループコイルC0に発振器5の基準クロック
に基づく周波数f0 の正弦波信号を供給して周波数f0
の電波を発生させる。この時、センス部2上に位置指示
器1が載置されていると前記電波はその共振回路を励振
し、これに周波数f0の誘導電圧を発生させる。
【0025】処理装置8は送受切替回路4に送信側を選
択する信号を一定時間送出すると、受信側を選択する信
号を送出し、ループコイルC0より発生する電波を消滅
させる。この際、位置指示器1の共振回路に発生した誘
導電圧はその損失に応じて徐々に減衰するとともに周波
数f0 の電波を発信するが、該電波は前述したループコ
イルC0を逆に励振し、誘導電圧を発生させる。
【0026】処理装置8は送受切替回路4に受信側を選
択する信号を一定時間送出すると、再び送信側を選択す
る信号を送出し、以下、前記同様な電波の送受信をルー
プコイルC0について複数回、例えば合計4回繰返させ
る。次に、処理装置8は選択回路3に送出する情報を変
更して選択するループコイルをC1に切替え、前記同様
の電波の送受信を行い、以下、センス部2のループコイ
ルC2〜C47を順次走査・選択して前記同様の電波の
送受信を行う(ステップS1)。
【0027】なお、この際、センス部2のループコイル
C0〜C47の全てを選択することなく、1つ置き、2
つ置き、というように適当に間引いて選択しても良い。
【0028】前述した4回の受信期間中にセンス部2の
ループコイルに発生した誘導電圧はレベル検出回路6の
帯域フィルタで平均化され、さらに検波されて直流信号
に変換され処理装置8に送出される。前記直流信号のレ
ベルは位置指示器1とループコイルとの間の距離に依存
した値となるから、処理装置8はその最大値が予め設定
した所定の閾値以上か否かを判別することにより位置指
示器1がセンス部2の有効読取り高さ内にあるか否かを
判定する(ステップS2)。
【0029】処理装置8は前記高さ内に位置指示器1が
あると判定した場合、前記得られた各ループコイル毎の
信号より最大値が得られたループコイル(以下、ピーク
コイルと称す。)を抽出し(ステップS3)、位置指示
器1が有効エリア内にあるか否か、ここではピークコイ
ルが端のループコイルC0又はC47に該当しないかど
うかを調べる(ステップS4)。ここで、位置指示器1
が有効エリア外であれば検出中止や特別な方法による位
置検出等の別処理へ送る。なお、前記高さ内に位置指示
器1がないと判定された場合には前記ステップS1,S
2の処理を繰返す。
【0030】一方、位置指示器1が有効エリア内であれ
ば、処理装置6は前記求めたピークコイル(PC)を中
心とする所定の数、例えば7つのループコイルについて
番号の小さい方から大きい方(順方向)へ順次走査・選
択して前記同様の電波の送受信を行い(ステップS
5)、さらに前記7つのループコイルについて番号の大
きい方から小さい方(逆方向)へ順次走査・選択して前
記同様の電波の送受信を行う(ステップS6)。図4は
ピークコイルがC3の場合にステップS5,6の処理に
よって得られる誘導電圧の一例を示すものである。
【0031】前述したピークコイルを中心としたループ
コイルの順方向及び逆方向の部分選択(セクタスキャ
ン)が終了すると、処理装置8はこの際、レベル検出回
路6より得られた誘導電圧より、順方向及び逆方向のセ
クタスキャン毎にレベルの大きい順に複数、例えば3つ
の誘導電圧(図4の例ではe2,e3,e4)をそれぞ
れ抽出し(ステップS7)、これらの信号に基づいて先
願で述べているような周知の座標計算を実行し、位置指
示器1による指示位置の座標値をループコイルの走査・
選択方向別に求め、さらにこれらを平均化する(ステッ
プS8)。
【0032】ここで、従来技術の項で述べたように、一
のループコイルより送信される電波によって共振回路内
に発生した誘導電圧は、次のループコイルより電波が送
信されるまでに全て消滅せず残留し、次のループコイル
による電波の送受信に影響を及ぼすが、その影響は、ル
ープコイルを順方向にスキャンした時と逆方向にスキャ
ンした時とで反対方向に働くことになる。
【0033】前記共振回路内の残留誘導電圧は各ループ
コイルに対応する各誘導電圧値を変化させるが、その変
化の方向も反対方向となるから、順方向セクタスキャン
時の各誘導電圧と逆方向セクタスキャン時の各誘導電圧
とは、図4に示すように、ちょうど対称的な形となる。
【0034】また、位置指示器1の共振回路におけるス
イッチがオンとなり、その共振周波数がf0からf1へ変
化し、共振回路内の残留誘導電圧の位相と次の送信電波
の位相とが一致せず、これによって各ループコイルに対
応する各誘導電圧値を変化させる場合も、順方向セクタ
スキャン時の各誘導電圧と逆方向セクタスキャン時の各
誘導電圧とは、ちょうど対称的な形となる。
【0035】前述した各誘導電圧値の変化は指示位置の
座標値の演算結果に影響をもたらし、座標値にずれを発
生させるが、順方向セクタスキャン時の各誘導電圧に基
づく座標値のずれと、逆方向セクタスキャン時の各誘導
電圧に基づく座標値のずれとは反対方向となる。
【0036】本実施の形態では、前述したようにセクタ
スキャンを順方向及び逆方向の両方について行い、それ
ぞれについて座標値を算出して平均化しているため、前
述した座標値のずれがキャンセルされることになり、座
標値を補正することなく、また、位置指示器の共振回路
における共振周波数の変化に拘らず、常に正確な指示位
置の座標値が検出可能となる。
【0037】なお、前述した共振回路における共振周波
数の変化は位相検出回路7により位相の変化を表す直流
信号として出力され、これより処理装置8によって位置
指示器1におけるスイッチの状態が識別される(ステッ
プS9)。
【0038】ところで、前記実施の形態ではピークコイ
ルがループコイルC1に当たる場合、座標算出に必要な
3つの信号、即ちe0,e1,e2は得られるが、図5
に示すように、順方向セクタスキャンにおいてはループ
コイルC0以前に選択可能なループコイルが存在しない
ため、該ループコイルC0における信号e0のレベル
が、従来技術の項で述べたように本来のレベル(ループ
コイルC0以前に選択するループコイルが存在する場合
のレベル)より低くなる。従って、このような順方向セ
クタスキャンによって得られた信号に基づく座標値は誤
差を含むものとなる。なお、逆方向セクタスキャンにお
いてはループコイルC0以前に選択可能なループコイル
が存在する(ループコイルC1が該当)ため、問題はな
い。
【0039】図6は前述した点を改良した順方向セクタ
スキャンの処理フローを示すもので、ピークコイルがル
ープコイルC1に当たる場合、ループコイルC0を選択
する前にループコイルC4,C3を選択して電波の送受
信を行うことにより、疑似的にループコイルC0以前に
選択可能なループコイルが存在するようにして、図7に
示すように信号e3’,e4’を発生させ、ループコイ
ルC0における信号e0のレベルを本来のレベルに近づ
け、前述した誤差を少なくすることができる。
【0040】また、ループコイルC0を選択する以前に
ループコイルC4,C3を選択する場合、該ループコイ
ルC4,C3より発生する電波の強度を制御してやるこ
とにより、さらに誤差を少なくすることができる。即
ち、ピークコイルの両側のループコイル、ここではC
0,C2における信号レベルを比較し、例えば図8に示
すように、ループコイルC0における信号レベルが低け
れば、ループコイルC0の前に選択するループコイルC
4,C3に流す電流値を本来の値より下げ、また、ルー
プコイルC0における信号レベルが高ければ、ループコ
イルC0の前に選択するループコイルC4,C3に流す
電流値を本来の値より上げ、該ループコイルC4,C3
から発生する電波の強度をより弱く又は強くすることに
より、その際の信号レベルe3’,e4’を、ループコ
イルC0以前に選択すべきループコイルが実際に存在す
る場合と同様なレベルとすることができ、これによっ
て、ループコイルC0における信号e0のレベルをさら
に本来のレベルに近づけ、さらに誤差を少なくすること
ができる。なお、ループコイルC3,C4を選択する代
わりに、ループコイルC0,C1等を選択するとともに
その電流値を制御することにより、前述した信号e
3’,e4’を発生させるようになしても良い。
【0041】また、ピークコイルがループコイルC2に
当たる場合は、図6に示したように、ループコイルC0
を選択する前にループコイルC5を選択して電波の送受
信を行うことにより、前記同様に座標値の誤差を少なく
することができ、また、この場合もループコイルC5よ
り発生する電波の強度を制御してやることにより、さら
に座標値の誤差を少なくすることができる。なお、この
場合もループコイルC5を選択する代わりに、ループコ
イルC0等を選択するとともにその電流値を制御するよ
うになしても良い。
【0042】また、前記実施の形態ではピークコイルが
ループコイルC45又はC46に当たる場合であって逆
方向セクタスキャンを行う場合にも前記同様な問題が発
生する。図9はこの点を改良した逆方向セクタスキャン
の処理フローを示すもので、基本的に図6のものと同様
な処理を実行することにより、座標値の誤差を少なくす
る。なお、ループコイルC47以前に選択すべきループ
コイルにおける電波の強度を制御してやることにより、
座標値の誤差をより少なくすることができる点も同様で
ある。
【0043】図10は本発明の第2の実施の形態のハー
ドウェア構成を示すもので、ここではX軸方向及びY軸
方向の互いに直交する2方向の位置検出を行うようにな
した例を示す。図中、第1の実施の形態と同一構成部分
は同一符号をもって表す。即ち、5は発振器、6はレベ
ル検出回路、7は位相検出回路、11はセンス部、1
2,13は選択回路、14,15は送受切替回路、1
6,17はXY切替回路、18は処理装置である。な
お、図面を簡略化するため、制御ラインについては省略
した。
【0044】センス部11はX軸方向に並設された多
数、例えば48本のループコイルと、Y軸方向に並設さ
れた多数、同じく48本のループコイル(但し、いずれ
も図面では省略)とからなっている。選択回路12はセ
ンス部11のX軸方向の48本のループコイルより一の
ループコイルを選択するものであり、また、選択回路1
3はセンス部11のY軸方向の48本のループコイルよ
り一のループコイルを選択するものであり、いずれも処
理装置18からの選択情報に基づいて動作する。
【0045】送受切替回路14は前記選択されたX軸方
向の一のループコイルをXY切替回路16,17を介し
て発振器5とレベル検出回路6及び位相検出回路7とに
交互に接続するものであり、また、送受切替回路15は
前記選択されたY軸方向の一のループコイルをXY切替
回路16,17を介して発振器5とレベル検出回路6及
び位相検出回路7とに交互に接続するものであり、処理
装置18からの切替信号に基づいて動作する。
【0046】XY切替回路16は発振器5で発生する周
波数f0 の基準クロックを図示しない低域フィルタ及び
電流ドライバを介して送受切替回路14及び15に交互
に切り替えて供給するもので、処理装置18からのXY
切替信号に基づいて動作する。XY切替回路17は選択
回路12及び13でそれぞれ選択されたX軸方向及びY
軸方向の一のループコイルを送受切替回路14及び15
を介して交互にレベル検出回路6並びに位相検出回路7
に切り替えて接続するもので、処理装置18からのXY
切替信号に基づいて動作する。
【0047】処理装置18は周知のマイクロプロセッサ
等より構成され、前記周波数f0 の基準クロックより送
受切替信号を作成して送受切替回路14,15に供給す
るとともに、選択回路12,13及びXY切替回路1
6,17を制御してセンス部11のループコイルを切替
え、また、レベル検出回路6の出力レベルをアナログ/
ディジタル(A/D)変換し、所定の演算処理を実行し
て位置指示器(図示せず)による指示位置の座標値を求
め、これを後述する如く平均化し、さらにまた、位相検
出回路7の出力レベルをアナログ/ディジタル(A/
D)変換し、位置指示器におけるスイッチの状態を検出
する。
【0048】図11は本実施の形態における処理の流れ
図であり、その動作はX軸方向のループコイルに対する
動作とY軸方向のループコイルに対する動作とが交互に
行われる点及びX軸方向及びY軸方向の指示位置の座標
値を時系列的に偶数個平均化する、即ち移動平均を求め
る点を除いて基本的に第1の実施の形態の場合と同様で
ある。従って、この実施の形態によれば、座標値を補正
することなく、位置指示器の共振回路における共振周波
数の変化に拘らず、常に正確なX軸方向及びY軸方向の
指示位置の座標値が検出可能となる。
【0049】なお、この第2の実施の形態においても図
6及び図9で説明したような改良したセクタスキャン処
理を行わせることができ、センス部11の周辺部におけ
る座標値のずれを少なくすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
及び2によれば、位置指示器が位置検出方向の端付近に
ある場合でも、座標値算出の演算処理に用いる誘導電圧
を検出する時に選択すべきループコイル以前に選択可能
なループコイルを疑似的に存在するようにでき、これに
よって位置指示器が位置検出方向の端付近以外にある場
合と同様な残留誘導電圧を生じせしめることができ、誤
差の少ない座標値を求めることが可能となる。
【0051】また、本発明の請求項3及び4によれば、
位置指示器が位置検出方向の端付近にあって座標値算出
の演算処理に用いられる誘導電圧を検出する時に選択す
べきループコイル以前に選択可能なループコイルが存在
しないような場合に、より誤差の少ない座標値を求める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のハードウェア構成
【図2】従来の位置検出装置における動作波形の一例を
示す波形図
【図3】第1の実施の形態のソフトウェア構成を示すフ
ローチャート
【図4】順方向及び逆方向セクタスキャンにより得られ
た信号の一例を示す図
【図5】ピークコイルがループコイルC1の場合の図4
と同様な図
【図6】改良後の順方向セクタスキャン処理のフローチ
ャート
【図7】図6の処理フローを用いた場合の図5と同様な
【図8】電波の強度制御を付加した場合の図7と同様な
【図9】改良後の逆方向セクタスキャン処理のフローチ
ャート
【図10】本発明の第2の実施の形態のハードウェア構
成図
【図11】第2の実施の形態のソフトウェア構成を示す
フローチャート
【符号の説明】
1…位置指示器、2,11…センス部、3,12,13
…選択回路、4,14,15…送受切替回路、5…発振
器、6…レベル検出回路、7…位相検出回路、8,18
…処理装置、16,17…XY切替回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出方向に並設してなる多数のルー
    プコイルのうちの一のループコイルと少なくともコイル
    を有する位置指示器との間で電磁作用を及ぼし合わせて
    誘導電圧を検出するに際し、位置指示器の位置が不明の
    時は前記多数のループコイルについて一のループコイル
    を走査・選択して繰り返し、また、位置指示器の位置が
    既知の時は前記多数のループコイルのうち最大の誘導電
    圧を検出した時のループコイルを中心とする所定の数の
    ループコイルについて一のループコイルを順次走査・選
    択して繰り返し、この際、得られた少なくとも2つの誘
    導電圧に基づいて前記位置指示器による指示位置の座標
    値を検出する位置検出方法において、 前記所定の数のループコイルを順次走査・選択する際、
    位置指示器が位置検出方向の一端もしくは他端付近にあ
    って選択可能なループコイルの数が前記所定の数に足り
    ず、且つ、前記一端から他端もしくは他端から一端に向
    けて走査・選択する時は一端もしくは他端のループコイ
    ルを選択する以前に最大の誘導電圧を検出した時のルー
    プコイルを中心として対称位置にあるループコイルを選
    択することを特徴とする位置検出方法。
  2. 【請求項2】 位置検出方向に並設してなる多数のルー
    プコイルのうちの一のループコイルと少なくともコイル
    を有する位置指示器との間で電磁作用を及ぼし合わせて
    誘導電圧を検出するに際し、位置指示器の位置が不明の
    時は前記多数のループコイルについて一のループコイル
    を走査・選択して繰り返し、また、位置指示器の位置が
    既知の時は前記多数のループコイルのうち最大の誘導電
    圧を検出した時のループコイルを中心とする所定の数の
    ループコイルについて一のループコイルを順次走査・選
    択して繰り返し、この際、得られた少なくとも2つの誘
    導電圧に基づいて前記位置指示器による指示位置の座標
    値を検出する位置検出装置において、 前記所定の数のループコイルを順次走査・選択する際、
    位置指示器が位置検出方向の一端もしくは他端付近にあ
    って選択可能なループコイルの数が前記所定の数に足り
    ず、且つ、前記一端から他端もしくは他端から一端に向
    けて走査・選択する時は一端もしくは他端のループコイ
    ルを選択する以前に最大の誘導電圧を検出した時のルー
    プコイルを中心として対称位置にあるループコイルを選
    択する選択手段を備えたことを特徴とする位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 位置検出方向に並設してなる多数のルー
    プコイルのうちの一のループコイルと少なくともコイル
    を有する位置指示器との間で電磁作用を及ぼし合わせて
    誘導電圧を検出するに際し、位置指示器の位置が不明の
    時は前記多数のループコイルについて一のループコイル
    を走査・選択して繰り返し、また、位置指示器の位置が
    既知の時は前記多数のループコイルのうち最大の誘導電
    圧を検出した時のループコイルを中心とする所定の数の
    ループコイルについて一のループコイルを順次走査・選
    択して繰り返し、この際、得られた少なくとも2つの誘
    導電圧に基づいて前記位置指示器による指示位置の座標
    値を検出する位置検出方法において、 前記所定の数のループコイルを順次走査・選択する際、
    位置指示器が位置検出方向の一端もしくは他端付近にあ
    って選択可能なループコイルの数が前記所定の数に足り
    ず、且つ、前記一端から他端もしくは他端から一端に向
    けて走査・選択する時は一端もしくは他端のループコイ
    ルを選択する以前に最大の誘導電圧を検出した時のルー
    プコイルを中心として対称位置にあるループコイルを選
    択し、前記対称位置にあるループコイルを選択した際の
    電磁作用の強度を最大の誘導電圧を検出した時のループ
    コイルの両側のループコイルを選択した時の誘導電圧の
    レベルに応じて変化させることを特徴とする位置検出方
    法。
  4. 【請求項4】 位置検出方向に並設してなる多数のルー
    プコイルのうちの一のループコイルと少なくともコイル
    を有する位置指示器との間で電磁作用を及ぼし合わせて
    誘導電圧を検出するに際し、位置指示器の位置が不明の
    時は前記多数のループコイルについて一のループコイル
    を走査・選択して繰り返し、また、位置指示器の位置が
    既知の時は前記多数のループコイルのうち最大の誘導電
    圧を検出した時のループコイルを中心とする所定の数の
    ループコイルについて一のループコイルを順次走査・選
    択して繰り返し、この際、得られた少なくとも2つの誘
    導電圧に基づいて前記位置指示器による指示位置の座標
    値を検出する位置検出装置において、 前記所定の数のループコイルを順次走査・選択する際、
    位置指示器が位置検出方向の一端もしくは他端付近にあ
    って選択可能なループコイルの数が前記所定の数に足り
    ず、且つ、前記一端から他端もしくは他端から一端に向
    けて走査・選択する時は一端もしくは他端のループコイ
    ルを選択する以前に最大の誘導電圧を検出した時のルー
    プコイルを中心として対称位置にあるループコイルを選
    択する選択手段と、 前記対称位置にあるループコイルを選択した際の電磁作
    用の強度を最大の誘導電圧を検出した時のループコイル
    の両側のループコイルを選択した時の誘導電圧のレベル
    に応じて変化させる制御手段とを備えたことを特徴とす
    る位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014123291A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Sharp Corp タッチパネル装置

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