JP2003262043A - 食品収蔵装置 - Google Patents

食品収蔵装置

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JP2003262043A
JP2003262043A JP2002064588A JP2002064588A JP2003262043A JP 2003262043 A JP2003262043 A JP 2003262043A JP 2002064588 A JP2002064588 A JP 2002064588A JP 2002064588 A JP2002064588 A JP 2002064588A JP 2003262043 A JP2003262043 A JP 2003262043A
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food
humidity control
control material
ventilation
container
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JP2002064588A
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Satoshi Kitagawa
聡 北川
Shigeo Yoshida
繁夫 吉田
Hiroshi Sato
佐藤  寛
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床下収蔵庫のように、特定の食品を収蔵して
おく場合に生じる、その特定食品および一緒に収蔵され
た他の食品に生じる品質劣化の進行を防止する。 【解決手段】 経時的に品質劣化し易い食品を収蔵する
装置20であって、食品50が収容され、上面に開口を
有する容器部22と、容器部22の開口を開閉自在に塞
ぐ蓋部24と、容器部22の内部で底面側に配置される
調湿材30と、容器部22の内部で調湿材30の上方に
配置され、その上部に食品50が収容され、表裏を貫通
する通気部29を有する通気敷材28とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品収蔵装置に関
し、詳しくは、果物など保存中に品質劣化し易い食品を
収蔵し、床下収蔵庫などに利用される食品収蔵装置を対
象にしている。
【0002】
【従来の技術】住宅の台所の床面に、床下収蔵庫を埋め
込み設置することが行なわれている。床下収蔵庫は、床
上の室内空間に比べて温度変化が少ないため、保存中に
温度変化によって品質劣化し易い果物や野菜などの生鮮
食品を収蔵しておくのに良いとされている。床下収蔵庫
は、外部から害虫などが侵入したり、室内の暖かい空気
が侵入したりするのを防ぐために、繊維強化樹脂の一体
成形品などを用いて密閉構造にされていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような床下収蔵
庫に、果物などを収蔵しておけば、室内環境よりも良好
に品質が維持できるはずなのに、実際には、却って品質
劣化が進行していることがある。しかも、特定の果物や
野菜を、他の食品と一緒に収蔵しておくと、その果物や
野菜だけではなく、他の食品の品質までもが劣化し易く
なることがある。本発明の課題は、前記した床下収蔵庫
のように、特定の食品を収蔵しておく場合に生じる、そ
の特定食品および一緒に収蔵された他の食品に生じる品
質劣化の進行を防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる食品収蔵
装置は、経時的に品質劣化し易い食品を収蔵する装置で
あって、前記食品が収容され、上面に開口を有する容器
部と、前記容器部の開口を開閉自在に塞ぐ蓋部と、前記
容器部の内部で底面側に配置される調湿材と、前記容器
部の内部で前記調湿材の上方に配置され、その上部に前
記食品が収容され、表裏を貫通する通気部を有する通気
敷材とを備える。 〔食品〕収蔵の対象となる食品は、特には限定されない
が、密閉状態で収蔵しておくと、経時的に品質劣化が進
行し易い食品に適している。また、他の食品に対して品
質劣化の進行を促進する性質のある食品に有効である。
冷蔵庫の貯菜湿では低温障害を起こす食品にも有効であ
る。
【0005】具体的な食品として、バナナやグレープフ
ルーツ、レモンなどの果物が挙げられる。トマト、な
す、きゅうりなどの野菜もある。生鮮食品のほか、パン
や茶葉などの加工食品にも有効である。果物や野菜のよ
うな農作物は、収穫後も呼吸作用を行なっていて、外部
に、硫化水素やアンモニア、エチレンなどのガス成分を
放出していることが知られている。この放出ガスによっ
て、ガスを放出した食品自体および周囲の食品の品質劣
化が進行する。このようなガス放出性のある食品と、放
出ガスによって品質劣化を起こし易い食品とを混在して
収蔵する場合に、本発明の効果が有効に発揮される。
【0006】ガス放出性のある食品は、通気性のない密
封袋や密封容器に入れておけば、周囲の食品への悪影響
はなくなるが、食品自身が高濃度の放出ガスに囲まれて
品質劣化を起こしてしまう。本発明では、ガス放出性の
ある食品を、密封状態にしておかなくても、他の食品へ
の悪影響が防止できる。したがって、食品は、厳重な包
装をせずに露出した状態あるいは通気自在な状態で収蔵
することが好ましい。紙袋などの通気性がある包装であ
れば、本発明の効果が損なわれることは少ない。 〔容器部〕食品が収容され、上面に開口を有する。
【0007】基本的には、床下収蔵庫などの通常の食品
収蔵装置における食品の収蔵部分と同様の構造が採用で
きる。容器部の材料は、合成樹脂、繊維強化樹脂(FR
P)、金属、セラミック、木質材などが用いられる。床
下収蔵庫のように住宅に組み込まれる場合は、住宅の構
造材料であるコンクリートや壁材料で、容器部の一部を
構成することもできる。容器部は、外部から害虫が侵入
したり、食品に有害なガスや湿気が侵入したりし難いよ
うに、密閉構造にしておくことができる。容器部の壁に
断熱層や湿気遮断層、防蟻層などを設けることもでき
る。
【0008】容器部の形状は、食品の取扱いおよび収蔵
に便利であれば、特に限定されない。通常は、直方体な
どの箱形状である。円柱状や多角柱状、球体状なども採
用できる。設置スペースや内部構造の配置に合わせて設
計すればよい。容器部には、食品を出し入れする開口を
設けておく。開口の設置位置は特に限定されないが、通
常は、容器部の上面に設置される。容器部の上面全体に
開口が設けられてあってもよいし、上面の一部のみが開
口であってもよい。床下収蔵庫の場合、開口は上面にな
るが、設置場所や用途によっては、容器部の側面に開口
を設けることもできる。
【0009】開口部は、1個所だけに設けておいてもよ
いし、複数個所に設けることもできる。容器部には、後
述する蓋部や通気敷材などを取り付けるための構造部分
を備えておくことができる。食品収蔵装置を移動させる
必要がある場合、移動ようの取っ手やキャスターなどを
備えておくこともできる。 〔蓋部〕容器部の開口を開閉自在に塞ぐ。通常の食品収
蔵装置における開閉蓋と同様の構造が採用できる。
【0010】蓋部の材料は、容器と同様の材料が使用で
きる。蓋部の形状は、容器部の開口形状に合わせて設定
される。1個所の開口を、1枚の蓋部で塞いでもよい
し、複数枚の蓋部を組み合わせて塞ぐようにしてもよ
い。蓋部と容器部の開口との間に、パッキンなどの密封
機構を装着しておくことができる。蓋部を2重にして、
容器部の密閉をより確実にすることもできる。蓋部の開
閉構造は、蓋部の全体を容器部の開口から取り外すよう
であってもよいし、蓋部の一辺をヒンジで旋回自在に容
器部の開口縁部に取り付けておくこともできる。容器部
の開口に沿って蓋部がスライドして開閉するものもあ
る。いわゆる観音開きの蓋部も採用できる。
【0011】〔調湿材〕容器部の内部で底面側に配置さ
れる。食品が放出するガスや湿気などを吸着する機能に
優れている材料が使用される。具体的には、珪質頁岩、
鹿沼土、ゼオライトなどの無機調湿材が好ましい。食品
の種類に合わせて、食品が放出するガスを有効に吸着す
る調湿材を選択することができる。環境中の湿度は、食
品の品質劣化に大きく影響する。一般的には、湿度が高
いほど、食品の品質劣化が進む。また、食品のガス放出
およびガス吸収も活発になり易い。そこで、食品収蔵装
置内の過剰な湿気を調湿材で吸収することが、食品の品
質劣化を防止するのに有効となる。食品によっては、ガ
ス放出とともに水分も放出する。この食品が放出した水
分も調湿材で効率的に吸収できる。さらに、湿度が低す
ぎる乾燥環境では、食品が保有する水分が失われてしま
い、却って品質が低下することがある。調湿材は、環境
中の湿度が低下すると、吸収した水分を放出する性質が
あるので、食品収蔵装置内の湿度環境を一定の範囲内に
調整して、食品の品質維持を図ることができる。
【0012】調湿材の吸着機能を表す特性として、吸放
湿量が300g/m2以上を示す材料が好ましい。より
好ましくは吸放湿量400〜800g/m2である。調
湿材の形態は、粉粒状のものや、無定形の粉砕物などで
もよいが、所定の形状に成形された成形体が取り扱い易
い。調湿材の成形体は、調湿材の粉体あるいはスラリー
を型成形したりプレス成形したりして得られる。成形体
を乾燥硬化させたり焼成したりものも使用できる。調湿
材にバインダー成分を配合しておけば、成形が容易にな
り、成形体の強度向上にも有効である。調湿材成形体の
形状としては、単純な直方体や板状のものが挙げられ
る。球状などの曲面形状も採用できる。成形体を貫通す
る多数の孔をあけたり、溝を形成したりして、外気と触
れる表面積を増やしておけば、ガス吸着などの機能が高
まる。ハニカム構造を有していると、調湿およびガス吸
着機能が高まる。
【0013】粉粒状の調湿材を、通気性のある袋や箱に
収容して使用することもできる。調湿材の使用量は、容
器部の内部で発生する食品の品質劣化を進める有害なガ
スや湿気を有効に除去できるように、容器部の容積や収
蔵する食品量に合わせて設定される。調湿材の表面積と
容器部の内部容積との比率で表される気積比を、0.4
以上に設定しておけば、良好な性能が発揮できる。好ま
しくは、気積比0.4〜2.0である。ここで、調湿材
の表面積とは、多孔質構造の調湿材における内部細孔面
積までを考慮した厳密な意味での表面積ではなく、調湿
材の外形寸法から算出される外郭表面積である。例え
ば、直方体状の調湿材成形体であれば、縦×横×高さで
算出できる。
【0014】〔通気敷材〕容器部の内部で調湿材の上方
に配置され、その上部に食品が収容され、表裏を貫通す
る通気部を有する。通気敷材を介して、食品から放出さ
れたガスや湿気が調湿材に供給される。調湿材が放出し
た水分を上方空間に供給して湿度を調整する機能も果た
す。食品の重量を支え、食品を安定して支持できれば、
通気敷材の材料および構造は特に限定されない。通常の
食品支持用の材料が使用できる。具体的には、合成樹
脂、スレンレスなどの金属、木質材、セラミックなどの
板材が挙げられる。板材には、貫通孔や貫通スリットを
加工して通気部を設けることができる。樹脂成形などに
よる板材の成形と同時に貫通孔などの通気部を形成する
こともできる。線材を編んだり織ったりして得られるメ
ッシュ材も使用できる。棒材を比較的に狭い間隔で並べ
て一体化させた平行桟状のものでもよい。多孔質材料か
らなる板材であれば全面を通気部とすることもできる。
多孔質板に貫通孔を形成して、通気性をさらに向上させ
ることもできる。
【0015】通気敷材の全体に占める通気部の割合は、
要求される通気量を確保できるとともに、食品の支持機
能や強度に支障が出ないように設定すればよい。通常、
通気部の面積を通気敷材の全面積の20〜30%程度に
設定する。通気部の幅あるいは内径を、1〜10mmに
設定できる。通気敷材は、容器部の内部に固定設置され
ていてもよいし、着脱自在に取り付けられるようになっ
ていてもよい。容器部に固定設置されている場合は、通
気敷材の下方に収容される調湿材の交換が可能になるよ
うに、調湿材の取出口や開閉蓋を設けておくことが好ま
しい。通気敷材を、容器部に着脱自在に取り付ける手段
としては、容器部の内壁に通気敷材の周縁を支持する支
持突起や係合溝などを設けておくことができる。通気敷
材の底面側に、調湿材の高さよりも高い支持脚を設けて
おくこともできる。通気敷材を、ヒンジ機構などで開閉
自在に容器部に取り付けておくこともできる。
【0016】〔調湿材用の通気敷材〕容器部の内部で調
湿材の底面側に、調湿材が載置され、表裏を貫通する通
気部を有する通気敷材をさらに備えることができる。調
湿材の裏面が容器部内の空気に触れることで、調湿材の
吸着機能を有する表面を有効に活用することができ、ガ
スおよび湿気の吸収性能が増大する。食品側の空気が、
調湿材の裏面側まで流れて対流あるいは循環すること
で、調湿材と空気との接触率が増え、ガス吸着および調
湿の機能が向上する。この調湿材用の通気敷材は、基本
的には、前記食品を載せる食品用の通気敷材と同様の材
料および構造を有するものが使用できる。但し、食品の
代わりに調湿材を載せるのに適した構造を採用すればよ
い。
【0017】調湿材が、粉粒体など小さなものをバラ積
みしている場合、通気敷材の通気部は、調湿材が落下せ
ず通気部の目詰まりも生じ難い構造を採用する。例え
ば、貫通孔の口径を小さく設定したり、目詰まりし難い
スリット形状を採用したりすればよい。調湿材が、比較
的に大きな成形体の場合、通気敷材の通気部を大きくと
ることができる。調湿材成形体の裏面のうち、複数位置
を点状あるいは線状に支持するだけで、そのほかの裏面
全体は露出させておくこともできる。調湿材用の通気敷
材は、容器部の全体に配置しておいてもよいし、調湿材
を支持する位置だけに設けておくこともできる。例え
ば、複数の調湿材成形体毎に、別々の通気敷材を配置し
ておくこともできる。
【0018】調湿材用の通気敷材も、容器部に対して着
脱自在に取り付けておけば、容器部の内部を清掃したり
洗浄したりするのに便利である。但し、容器部に固定さ
れていても、食品および調湿材の取扱いには問題は生じ
ない。 〔保冷材〕容器部の内部で、食品の収容部分よりも上方
に配置しておくことができる。保冷材で容器部の内部温
度を下げることで、食品の品質劣化を防ぐ。食品よりも
上方にある保冷材で冷却された空気が下降して食品と接
触し、食品から放出されたガスを、さらに下方の調湿材
のほうへと効率的に運ぶことができる。調湿材でガス除
去および調湿された空気は上昇して再び保冷材のほうに
移動する。この空気の対流循環によって、保冷材および
調湿材の機能が効果的に発揮される。
【0019】容器部の内部を保冷しておく機能があれ
ば、保冷材の材料および構造は特に限定されず、通常の
食品保存などに利用されている保冷材が使用できる。容
器部への保冷材の収容は、食品の収容部分よりも上方
に、仕切り板を取り付けて、その上に保冷材を載せてお
いたり、容器部の内壁に保冷材の収容部を設けたりする
ことができる。蓋部の裏面に保冷材を取り付けておくこ
ともできる。保冷材を載せておくために前記した通気敷
材を使用することもできる。保冷材を使用した場合、容
器部の内部温度が下がることで相対湿度も上昇し、湿気
による食品の品質低下が問題になる。しかし、調湿材を
備えておけば、相対湿度の上昇に合わせて調湿材の吸湿
作用も高まるので、空気中に過剰な湿気や水分が発生す
ることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】〔床下収蔵庫〕図1に示す食品収
蔵装置は、住宅の台所の床面10に埋め込み設置される
床下収蔵庫20である。床下収蔵庫20は、全体がFR
P成形品などからなり、箱状をなす容器部22と、容器
部22の上面全体に設けられた開口を開閉自在に塞ぐ板
状の蓋部24とを有する。蓋部24もFRP成形品など
からなる。このような基本的な構造は、通常の床下収蔵
庫と共通している。容器部22の容積は、約0.27m
3である。
【0021】容器部22の内部で、底面近くには、2枚
の通気敷材28が上下に間隔をあけて配置されている。
通気敷材28は、合成樹脂などの板材からなり、表裏を
貫通する通気孔29が多数、全面にわたって配置されて
おり、通気敷材28の表裏を空気が自由に流通する。通
気敷材28は、容器本体部22の内壁に設けられた係合
凸部26に載った状態で支持されている。必要に応じ
て、通気敷材28を取り外すことができる。2枚の通気
敷材28の中間に、直方体状の調湿材成形体30が配置
されている。具体的には、下側の通気敷材28の上に調
湿材成形体30が載せられている。
【0022】調湿材成形体30は、珪質頁岩を粉砕し、
型に入れてプレス成形したものであり、吸放湿量400
g/m2を示し、縦30cm×横30cm×高さ0.8
cmの直方体をなす。このような調湿材成形体30が3
個用いられている。したがって、気積比は1.0にな
る。上側の通気敷材28の上には、果物や野菜など、収
蔵する食品50が載せられる。容器部22の上端近くに
は、容器部22の内壁に設けられた係合凸部28に仕切
り板42が取り付けられ、仕切り板42の上に保冷材4
0が収容されている。仕切り板40は、通気性を有して
いる。
【0023】〔床下収蔵庫の使用〕床下収蔵庫20を使
用するには、まず、容器部22の内部に、調湿材用の通
気敷材28を取り付け、その上に調湿材成形体30を互
いの間に隙間があくようにして並べる。調湿材成形体3
0は、繰り返し使用する場合には、加熱や通風によっ
て、乾燥させたり、吸着ガスを放出させた状態にしたり
してから収容するのが好ましい。調湿材成形体30の上
方に、食品用の通気敷材28を配置し、その上に収蔵す
る食品50を並べる。このとき、食品50は詰め込み過
ぎず、食品50同士の間に十分な隙間があくようにして
おくことが望ましい。
【0024】食品50の上方に、仕切り板42を取り付
け、保冷材40を載せる。保冷材40は、予め冷蔵庫や
冷凍庫で十分に冷却しておくことが望ましい。化学反応
によって保冷作用が発現する保冷材40の場合は、保冷
材40を揉んだりして保冷作用が生じるようにしてお
く。最後に蓋部24を閉めて、食品50の収蔵作業は完
了する。容器部22の内部では、保冷材40で冷却され
た空気が、自然に下降して食品50と接触し、食品50
の温度を下げる。温度の下がった食品50は、品質の劣
化が生じ難くなる。食品50内部からのガス放出も少な
くなる。
【0025】但し、経時的に食品50からガスや水分が
放出されることは避けられない。食品50から放出され
たガスや水分は、冷気の下降に伴なって下降し、食品用
の通気敷材28の通気孔29を通過して調湿材成形体3
0と接触する。さらに、下側の通気敷材28の通気孔2
9を通過してから、調湿材成形体30の裏面側と接触す
る空気もある。調湿材成形体30の表面全体と接触した
空気は、食品50から放出されたガスが調湿材成形体3
0に吸着除去される。空気中の湿度が高い場合は、調湿
材成形体30が湿気を吸い取る。湿度が低ければ、調湿
材成形体30から水分が放出され、空気の湿度が一定範
囲に調湿される。
【0026】調湿材成形体30でガス除去作用をうけた
空気は、容器部22の内部を上昇して、再び保冷材40
で冷却される。容器部22内の空気は、このような対流
循環を繰り返しながら、食品50が放出するガスおよび
余分な水分を調湿材成形体30のほうに移送し、調湿材
成形体30で効率的に除去することができる。その結
果、食品50の周囲には、品質劣化を進める有害なガス
や湿気が存在しなくなり、長期間にわたって良好な品質
を維持することができる。しかも、食品50から放出さ
れたガスが、周囲の他の食品50と接触することも抑制
されるので、他の食品50の品質劣化を促進することも
なくなる。
【0027】なお、保冷材40を用いない場合も、食品
50から放出されたガスや水分は、自然の拡散や対流に
よって、調湿材成形体30と接触することになり、食品
50の品質劣化を抑制することができる。調湿材用の通
気敷材28がない場合も、調湿材成形体30の上面およ
び側面で、ガス吸着および調湿の機能は発揮できる。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる食品収蔵装置は、食品か
ら放出されたガスおよび水分が、通気敷材の通気部を通
じて調湿材と接触し、ガスは調湿材に吸着除去される。
空気中の湿気が過剰であれば調湿材に吸収され、湿気が
過小であれば調湿材から供給されて、空気は調湿され
る。したがって、食品の周囲には品質劣化を進める有害
なガスが滞留しなくなり、放出ガスによる食品の品質劣
化が防止できる。しかも、空気中の湿度が適切に調湿さ
れているので、過剰な湿気あるいは過乾燥による食品の
品質劣化も生じ難くなる。
【0029】その結果、従来の食品収蔵装置では、長期
間の収蔵が困難であった果物や野菜などを、長期にわた
って品質良好な状態で収蔵しておくことができる。特
に、複数種類の食品を混在させて収蔵しておいた場合で
も、品質劣化が促進される心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す床下収蔵庫の断面図
【符号の説明】
10 床面 20 床下収蔵庫 22 容器部 24 蓋部 28 通気敷材 30 調湿材成形体 40 保冷材 50 食品
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 寛 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA41 LT03 MC06 MK03 MK08 MP05 4B022 LA04 LA05 LP08 LT10 4B069 AA03 BA12 CA02 HA01 HA11 KA08 KC11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経時的に品質劣化し易い食品を収蔵する装
    置であって、 前記食品が収容され、上面に開口を有する容器部と、 前記容器部の開口を開閉自在に塞ぐ蓋部と、 前記容器部の内部で底面側に配置される調湿材と、 前記容器部の内部で前記調湿材の上方に配置され、その
    上部に前記食品が収容され、表裏を貫通する通気部を有
    する通気敷材とを備える食品収蔵装置。
  2. 【請求項2】前記調湿材が、珪質頁岩、鹿沼土、ゼオラ
    イトからなる群から選ばれる何れか1種の無機調湿材か
    らなり、吸放湿量300g/m2以上を示す調湿材成形
    体であり、 前記調湿材成形体が、気積比0.4以上の割合になるよ
    うに配置されている請求項1に記載の食品収蔵装置。
  3. 【請求項3】前記容器部の内部で前記調湿材の底面側
    に、調湿材が載置され、表裏を貫通する通気部を有する
    通気敷材をさらに備える請求項1または2に記載の食品
    収蔵装置。
  4. 【請求項4】前記容器部の内部で、前記食品の収容部分
    よりも上方に配置される保冷材をさらに備える請求項1
    〜3の何れかに記載の食品収蔵装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009274A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 伸興テクノ株式会社 鮮度保持装置及びそれを備えたコンテナ
JP2018127244A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 旭化成ホームプロダクツ株式会社 食品保存用容器

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JP2017009274A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 伸興テクノ株式会社 鮮度保持装置及びそれを備えたコンテナ
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