JP2003260039A - Mri装置およびそのメンテナンス支援装置 - Google Patents

Mri装置およびそのメンテナンス支援装置

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JP2003260039A
JP2003260039A JP2002378454A JP2002378454A JP2003260039A JP 2003260039 A JP2003260039 A JP 2003260039A JP 2002378454 A JP2002378454 A JP 2002378454A JP 2002378454 A JP2002378454 A JP 2002378454A JP 2003260039 A JP2003260039 A JP 2003260039A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】故障など障害の際に、新たに装置構成の調査を
行う必要を極力少なくして、部品の発送等を迅速化し、
修理をすばやく行うこと。 【解決手段】本発明は、MRI装置で自動的に測定され
たデータと手動で入力されたデータを一元的に記憶する
記憶装置111を備える。この自動的に測定されたデー
タには、例えば、MRI装置の各種設定、各部動作状
態、エラー記録が含まれる。また手動で入力されたデー
タには、例えば点検、保守、修理、ソフト・ハードのア
ップグレード、ソフト・ハードのカスタマイズ、据付時
の状況、設置環境、ネットワーク接続の記録が含まれ
る。これら二つのデータをスムーズに得ることができる
ため、早期に故障の修理を行うことができ、また事前に
故障を防止することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MRI装置、MR
Iそのメンテナンス支援を行うメンテナンス支援装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、MRI装置の修理・点検などの
サービスログは、得意記録用、サービス店保管用を紙物
にて保管していた。MRI装置に不具合が発生した時に
は、原因箇所を特定するために、各種の調査が必要にな
る。その際に基板の構成の確認、据付時に調整された各
種パラメータの測定などを行い、保守マニュアルにした
がって故障など障害個所の特定を行っている。この故障
など障害個所の特定には、定期点検の結果が非常に参考
になることが多い。しかし、点検結果は、上記のよう
に、装置毎に管理され、一元化されていないので、短時
間で簡易に入手することができない。
【0003】また、撮影条件が多岐にわたることから様
々な制約が生じている。MRI装置は、多数の種類の撮
影技法が使用できることが大きな特徴である。特殊な撮
影技法、例えばFASEやEPIは特定の症例の診断に
用いられるため使用頻度が低い。一方、通常の診断に用
いられる撮影技法、T1、T2、3DMRAなどのルー
チンで使われるSEやFSEなどは、その使用頻度は高い
が、上記FASEやEPIなどの限界性能を使用するパ
ルスシーケンスに比べ、シーケンス自体のロバスト性に
も起因し、装置の劣化がすぐに画像には現れにくい。従
って、実際に画像の劣化が起こった際に、原因となるユ
ニットの劣化等がいつ頃から発生しているものか判然と
しない場合が増えている。逆に装置状態に敏感なパルス
シーケンスとして、1)FSE(ETS=15ms以
上)は、渦電流の状態に敏感で、その状態の変化は、面
内の感度むら、スライス間の信号強度変化などに現れ
る、2)FE−EPIは傾斜磁場の安定性、特に傾斜磁
場アンプのオフセット変動にきわめて敏感であり、その
影響は画面上に現れる、3)脂肪抑制パルスシーケンス
は、磁場の均一性、残留渦電流などに敏感で、わずかな
量でも脂肪抑制のムラ消え残りとして現れる、4)パフ
ュージョン(Perfusion)撮影に用いられるスピンラベ
リングのパルスシーケンスでは、RFパルスの印加パタ
ーンに合わせて加算平均のステップで差分を取るため、
RF系の安定性がベースノイズになってパフュージョン
のSNRを決定付ける、などがあげられる。
【0004】一方、画質に直接関連しないユニットの故
障や劣化など障害等もあり、この場合には、その症状が
急激に悪化したのか、それとも徐々に悪くなったのかを
判断するあるいは、この故障等の情報収集を行うには多
くの時間と労力を必要とする。
【0005】また、受信用RFコイルが多数存在するこ
とによる制約もある。臨床検査において、1つの全身用
(WB)コイルでRF信号を受信することは寝台移動を伴
う撮影以外ではほとんどなく、RF信号の受信は複数の専
用RFコイルを部位に応じて交換することで行われてい
る。
【0006】この専用コイルの中には、肩用、膝用など
使用頻度の低いコイルも存在し、これらのコイルはSN
Rなどの調子がつかめず、故障であることの判断が遅れ
る場合があった。
【0007】上述したように、従来はサービスログ得意
記録用、サービス店保管用を紙物にて保管していた。従
来はこれらの情報を調査したい時は、それらを保管して
いるサービス店に問い合わせ、そこまで足を運ぶ必要が
あった。
【0008】したがってこれまでの故障など障害の履歴
や点検記録、アップグレードや付属品の状況を知るため
には一つ一つ問い合わせと確認が必要だった。MRI装
置では特にユニットが多く、特定の撮影条件の際に発生
する画像不具合等が発生した場合に、その障害の個所と
時期、程度を確認するのが困難な場合があり、復旧に時
間を要する場合があった。また、個々の装置に関するあ
らゆるデータが一元管理されていないことで、統計的処
理やアップグレードの実施に多くの労力を要していた。
【0009】このような状況下では、次のような不具合
があると考えられる。サービスマンの思い違いによる間
違った修理が行われても気づかれにくい。トラブルシュ
ートはマニュアルでのみ行っているため、マニュアルに
記載されていない内容については、対応に労力と時間が
かかる。点検結果を他の装置と比較するのが困難で、故
障等のトレンド解析が困難である。備品、アップグレー
ドの記録参照が困難で装置固有の条件によるサービス対
応が困難である。異常の可能性があっても気がつかない
場合がある、または発見に労力がかかる。交換用部品
は、客先要求から始まり、サービス店を経由して、保守
センタに到着し、保守センタから要求着/発送、そして
客先着というルートを通り、サービス店を経由する分時
間がかかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、故障
など障害の際に、新たに装置構成の調査を行う必要を極
力少なくして、部品の発送等を迅速化し、修理をすばや
く行うことである。あるいは、過去データを把握するこ
とで急な故障・徐々に劣化するなどを切り分けることが
できるようにすることで故障の診断精度を向上させるで
ある。さらに、点検結果により中長期的な装置性能の劣
化や異常を早期に発見できるようにすることで、事前の
再調整や部品交換を可能にしてそれによりシステムダウ
ンの回避を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1局面は、被検体に所定の高周波磁場を
印加し前記被検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装
置本体と、前記MRI装置本体に関する少なくとも1つ
のデータを自動的に検知する検知手段と、前記MRI装
置本体に関する少なくとも1つのデータを手動で入力す
る入力手段と、前記検知手段で自動的に検知されたデー
タと、前記手動で入力されたデータを一元的に記憶する
記憶手段と、を具備することを特徴とする。また本発明
の第2局面は、被検体に所定の高周波磁場を印加し前記
被検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装置本体と、
前記MRI装置本体の点検のための撮影のスケジュール
を記憶する記憶手段と、前記撮影スケジュールに沿って
前記MRI装置本体の操作者に前記撮影を指示するコン
トローラと、を備えたことを特徴とする。また本発明の
第3局面は、被検体に所定の高周波磁場を印加し前記被
検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装置本体と、前
記MRI装置本体の点検のために複数種類の撮影のスケ
ジュールを記憶する記憶装置と、前記撮影スケジュール
に沿って前記MRI装置本体の操作者にそれぞれの種類
の撮影に応じたファントムを指定し、前記ファントムの
撮影を指示するコントローラと、を備えたことを特徴と
する。また本発明の第4局面は、複数のMRI装置と接
続されるメンテナンス支援装置において、前記MRI装
置と通信回線を経由してデータの送受信を行う通信手段
と、前記MRI装置の調整値、状態値、エラー記録、保
守記録、点検記録、据付データ、ソフトウェアまたはハ
ードウェアアップグレード記録、ソフトウェアまたはハ
ードウェアのカスタマイズ状況、ネットワーク接続情
報、修理記録のうち少なくとも1つのデータを記憶する
記憶手段と、前記MRI装置から前記通信手段を介して
要求されたデータを前記記憶手段から検索し、前記デー
タを前記通信手段から前記MRI装置に送信させるコン
トローラと、具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本実施形態に係るメンテナン
ス支援システムの全体構成を示す図である。複数の磁気
共鳴映像化装置(MRI装置)100が、一般公衆回
線、専用線等の通信回線200を経由して、メンテナン
ス支援装置300に接続されている。また、複数のサー
ビスセンタ装置400が、通信回線200を経由して、
メンテナンス支援装置300に接続されている。
【0013】メンテナンス支援装置300は、複数のM
RI装置100それぞれの各種調整、各部動作状態、修
理、保守、点検、ソフト・ハードのアップグレード、ソ
フト・ハードのカスタマイズ、エラー、据付状況、ネッ
トワーク接続の全て又は少なくとも一に関するデータを
累積的に記憶し、必要に応じてMRI装置100やサー
ビスセンタ装置400に情報提供を行う機能を備えてい
る。このような、過去の情報が累積的に貯まっていく情
報は、MRI装置100のメンテナンス、修理、アップ
グレード(機能更新、追加)等の各種作業時に有益な情
報として機能する。このような装置固有の履歴記録簿情
報を、以下装置カルテ情報と称する。
【0014】メンテナンス支援装置300は、サーバと
しての役割を担い、クライアント、つまりMRI装置1
00、サービスセンタ装置400は、上記の各種作業に
際して、メンテナンス支援装置300から有益な装置カ
ルテ情報の提供を受ける。
【0015】図2には、MRI装置100、メンテナン
ス支援装置300、サービスセンタ装置400それぞれ
の構成を示している。MRI装置100は、磁石アセン
ブリ(磁石装置)及びコンピュータ装置等を備えMR信
号収集及び画像再構成等を担うMRI装置本体161を
備え、データ/制御バス113を経由して、ホストコン
トローラ103が接続されている。データ/制御バス1
13にはさらに、操作パネル104、ディスプレイ10
5、通信回線200を経由してメンテナンス支援装置3
00と通信するための通信装置107、ホストコントロ
ーラ103の制御のもとで定期的に自己点検プログラム
を実行してMRI装置本体161を動作させ装置状態を
点検するための自己点検制御装置109、その装置状態
に関する情報を記憶する装置状態記憶装置111が接続
されている。
【0016】メンテナンス支援装置300は、ホストコ
ントローラ301を中心に、データ/制御バス317を
経由して、通信装置309、操作パネル303が接続さ
れている。また、さらに本支援装置300は、契約グル
ープ内の複数のMRI装置100やサービスセンタ装置
400で発生して送信されてきた情報に基づいて装置カ
ルテ情報を生成する装置カルテ生成部313、装置カル
テ情報を一元的に保管する装置カルテデータベース30
7、そのコントローラ(データベースマネジメントシス
テム)305、MRI装置100やサービスセンタ装置
400からの閲覧要求に呼応して装置カルテデータベー
ス307内の必要な情報を検索する情報検索部311、
MRI装置100やサービスセンタ装置400に対する
サービスとしてデータベース307から読み出した装置
カルテ情報を統計的に加工する情報加工部315が接続
される。
【0017】サービスセンタ装置400は、ユーザ(M
RI装置)100に対する保守、修理等の各種サービス
を提供するサービスセンタ内に設置され、そのために必
要な部品調達や在庫管理、その搬送等を管理する部品管
理装置409、サービスマンの派遣やリモートメンテナ
ンス要員のスケジューリングを始め保守修理等の実際の
作業管理を行うメンテナンスサービス管理装置411を
備えている。また、これら部品管理装置409及びメン
テナンスサービス管理装置411に対して、データ/制
御バス317を経由して、ホストコントローラ401、
通信装置407、操作パネル403、ディスプレイ40
5が接続されてなる。
【0018】以下に、装置カルテ情報について詳細に説
明する。装置カルテ情報は、以下の多種にわたる記録項
目で構成される。これらの記録項目は、後述するそれぞ
れのカテゴリ毎に分類され、装置毎に一元的に記憶され
ている。
【0019】・MRI装置100の各種調整値(RF調
整値、シーケンス調整値、磁場均一調整値、など) ・MRI装置100及び周辺の各種状態値(各部の温
度、湿度、各部の電圧、LHe(液体ヘリウム)残量、
環境温度、冷却水流量など) ・MRI装置100の修理記録(基板交換とそのSE
R.No.など) ・MRI装置100の保守記録(LHe注液、各部オー
バーホールなど) ・MRI装置100の点検記録(定期点検の結果など) ・MRI装置100のソフトウェア・ハードウェアアッ
プグレード記録(ソフトウェアのバージョン記録、ハー
ドウェアのオプション品等の設置記録など) ・MRI装置100のカスタマイズ記録(ソフトウェア
のカスタマイズ等) ・MRI装置100のエラー記録(異常時の画像、撮影
パラメータ(ただし、画像に関しては患者のプライバシ
ー保護の観点から、患者を特定する情報・サイト情報全
てを自動的に削除する機構を有するものとする)) ・据付データ(据付日、SNR比などの据付データ、発
生トラブル、作業者、建屋工事データ(シールドルーム
見取り図、冷水配管経路図、電源敷設経路図、特殊工事
状況)など) ・ネットワーク接続情報(接続先、接続日時、ダウンロ
ード種別など) 少なくともリストの上位4項目(MRI装置100の各
種調整値、MRI装置100の動作状態、MRI装置1
00の修理記録、MRI装置100の保守記録)は、自
己はもちろん他ユーザへの公開が可能である。また、公
開情報は一部のユーザ情報ファイル、およびユーザ書き
こみ許可情報以外は書きこみ禁止とし、データの保全を
図る。またデータの保存媒体として書きこみ不可逆なも
のを使用しても良い。
【0020】メンテナンス支援装置300の情報検索部
311により、情報公開依頼元のMRI装置100の過
去の装置カルテ情報の検索、他のMRI装置100での
類似例検索を可能にしている。
【0021】メンテナンス支援装置300は、ユーザ
(MRI装置100、サービスセンタ装置400)に対
して情報のやり取りの機能(電子メールなど)を有し、
ユーザからの点検・調整値閲覧要求に対して、情報加工
部315で装置カルテ情報をグラフなどの統計的情報に
加工して、装置に詳しくないユーザに対して理解しやす
い加工済データの形式での提供を実現している。加工情
報としては、他に、温度データトレンドグラフ、LHe
減衰状況、磁場減衰状況、調整値の他装置との比較状況
等がある。
【0022】次に、これら装置カルテ情報の各項目のカ
テゴリについて説明する。このカテゴリには、装置自体
が自動で保存するカテゴリと、サービスマン(または操
作者)が入力するカテゴリに分類され、さらにサービス
マン(または操作者)が入力するカテゴリは、操作者の
都合等に応じてサービスマン(または操作者)がその都
度入力するカテゴリと、サービスマン(または操作者)
が定期的または一度だけに入力するカテゴリに分類され
る。
【0023】装置自体が自動保存するカテゴリには、各
種調整値、各種状態値、エラー記録がある。
【0024】また、操作者の都合等に応じてサービスマ
ン(または操作者)がその都度入力するカテゴリには、
ソフトウェア・ハードウェアアップグレード記録、カス
タマイズ状況、ネットワーク接続情報、修理記録があ
る。ただし、修理記録に関しては、ROMを搭載してい
る基板は、そのROMにID(固有識別番号)を記録し
ておくことにより、自動で認識し、保存することも可能
である。また、RFコイルにはバーコード化したシリア
ル番号を張っておくとよい。
【0025】また、サービスマン(または操作者)が定
期的または一度だけ入力するカテゴリには、保守記録、
点検記録、据付データがある。
【0026】これらの装置カルテの各項目は、通信回線
200を介してどのサービスセンタ装置400からも閲
覧できる。また、必要が有れば、メンテナンス支援装置
300からの情報印刷物として郵送される。それぞれの
項目は、以下のように利用される。
【0027】修理・エラー記録:修理の妥当性の第3者
(他のサービススペシャリスト)による確認が即座に可
能となる。これにより、修理ミスの発見が容易になり、
事後の故障拡大を予防できる。また、故障状況と対応方
法のデータを蓄積することで、トラブルシュートの効率
的改定を行うことができる。さらに、メンテナンス支援
装置300に対して、MRI装置100及びサービスセ
ンタ装置400が回線で結ばれているため、MRI装置
100で異常が発生した場合は、直接、又はサービスセ
ンタ装置400経由で、メンテナンス支援装置300の
データベース307にアクセスして状況と対応方法の最
新情報を検索して対応することができる。複雑な故障が
発生した場合は他のサービススペシャリストと情報を共
有して対応を図ることができる。
【0028】万一、患者に被害が出る可能性があるよう
な重大故障が発生したときは、サービスセンタ装置40
0からMRI装置100へのアラートを送信し、使用者
へ危険通知される。このようなアラートが発生した場
合、管轄官庁への報告が完了次第、その他装置に対して
も同様なアラートが(手動または自動的に)リコール情
報として送られ、再調整・部品交換・取り扱い警告とし
て各使用者に通知されることにより、類似の事故・故障
を未然に防ぐことができる。
【0029】保守記録:事前保守を効率的に行うための
前提条件として装置の正確な状況把握が必要である。こ
のための基本データが後述の定期点検で取得される装置
の性能指標パラメータ(渦電流、T2*、…)である。
これらの指標パラメータの値が規格値を超えた場合、デ
ータベース中の以前の値から大きく変動した場合、単調
減少もしくは単調増加など一定のトレンドで変動してい
る場合などを事前保守のトリガーとする。たとえばRF
アンプの真空管球は急に破損するのではなく、徐々に出
力が低下していくので、ファントムの撮影による送信ゲ
インの値のトレンドにより、調整時期を決めればよい。
調整回数を装置カルテに記録しておくことで、最終的な
交換時期を推定して管球が破損して撮影ができなくなる
前に管球を交換することでき、システムダウンを防げ
る。
【0030】事前保守のもうひとつの例としては、類似
のサイトの装置カルテ、環境(外部要因)と装置要因
(内部要因)が、当該装置カルテと所定の類似度以上一
致する場合に、この類似サイトで行われた調整と同じよ
うに、調整等を行うことも可能である。またさらに、故
障などの障害が表面化したサイトで得られた情報から故
障状態の検出能力に優れた定期点検プログラムに更新す
ることで、障害状態を早期に発見する。事前保守には緊
急性がないため、サービス要員の空き時間と病院側の都
合のよい時間を合わせるためにスケジューリング機能を
用いる。
【0031】各種調整値・各種状態値:使用環境温度な
どMRI装置100の各種状態値は、すべて情報加工部
315の統計処理に回され、その結果としてのトレンド
や他装置との比較が、サービスセンタ装置400にて活
用される。これらの処理は、自動的に行われても良い。
トレンド解析では、点検値の変化から定期交換部品の交
換要請が行われたり、劣化・故障の事前予測が可能とな
る。比較分析では使用環境の異常発見や装置の最高の性
能を出すための最適調整値を見つけることができる。例
えば、超伝導磁石を冷却するために使用する液体ヘリウ
ムの残量は1日に一回定時刻に装置が自動的に測定し、
その値はメンテナンス支援装置300に送られる。この
状態データ(減衰量)を回帰計算することにより次回補
充が必要な日時が計算され、サービス店や装置使用者に
事前に報告される。これにより、より的確なサービスス
ケジュールを立てることができる。たとえば補充後1ヶ
月で10%減衰、2ヶ月目で20%減衰する傾向が有
り、40%以下となった場合に冷却条件が危険な状態と
なることがわかっていれば、4ヶ月目までに次の補充を
行わなければならない。
【0032】また、他の例としては、超伝導磁石を冷却
するために使用する冷凍機は機構部品が有るために定期
的に補修を行わなければならない。その期間はおおむね
決まっているが装置の使用条件により若干異なる。故障
してから補修した場合は、故障中は装置が使用できない
ことになり、使用者側としては予定外の大きな損害を蒙
る。かといってあまり余裕をみて補修した場合は補修期
間が短くなり無駄が多い。冷凍機の能力が下がってくる
と磁石内の温度が上昇してくることが分かっている場合
は、上記の例と同じように定期的に自動測定を行い記録
する。これにより、その変化量から次回補修必要な時期
を事前に知りスケジュール化することができる。
【0033】アップグレード、据付けデータ、カスタマ
イズ状況、ネットワーク接続情報:これらのデータを用
いることにより、類似例の検索処理により新規据付け時
の問題発生の予防が容易に可能となる。また、これらに
加え、据付けやアップグレード上問題になった項目など
も記録される。
【0034】また、建て屋工事データの例として、20
階建てビルの最上階に装置を設置するなど、通常あまり
想定されていない状況での搬入・据付け等、特別な作業
が必要な場合には、特殊なクレーンを用いる場合の法令
調査や冷却水の循環高低差の検討など細目に渡る問題が
多く発生する。これら問題点と対応内容、注意点などを
保管する。たとえば冷水系保守時作業においてはこれら
を参照し、バルブを閉める手順などを確認することがで
きる。また、次回類似例が発生した時は、このデータを
保守センタで解析することにより通常では起らない特殊
な作業についての注意点をつぶさにチェックすることが
できる。
【0035】他の例として、MRIのような大型の装置
では簡単に買い換え・入れ替えを行うことが難しいた
め、通常装置の性能向上・操作性改善などハードウエ
ア、ソフトウエアともさまざまなアップグレードが行わ
れる。アップグレードが2度、3度と行われたにも関わ
らず、その履歴が記録等の管理がされていないと、次の
アップグレード時に思わぬ副作用が発生する場合があ
る。これら情報を記録しておくことにより、事前に問題
を取り除くことができる。たとえば、ソフトウエアアッ
プグレードを行うとハードウエア側のCPUの負荷が増
えるのが普通である。従って、ハードウエアを確認せず
に、ソフトウエアのアップグレードのみをたびたび行っ
ていくと、臨床上必要な動作スピードが確保できなくな
る恐れがある。
【0036】点検記録:従来の技術で示したように、M
RI装置100の劣化は、特定のパルスシーケンスによ
る撮影で判断可能な場合があり、これらの特殊な撮影モ
ードを定期的に使用することで故障診断の基礎データを
得ることができる。また、測定が異常値であった場合、
もしくは測定値が通常のばらつきを示さず、異常値に向
け一定の傾向をもつ場合にはアラートを発生させ、事態
に応じて修理のための手続きを開始する。
【0037】スケジューリング機能により毎週測定する
装置カルテ作成の点検の項目を説明する前に、準備する
ファントムとスケジューリングソフトウェアについて説
明する。図6には、複数のファントム510およびこれ
らを設置する設置台520が示されている。設置台52
0は寝台530に、例えばベルト520で固定されてい
る。設置台520はMRI装置のガントリ500に挿入
される。なお、設置されるファントムは、1つでも良い
し、複数であってもよい。
【0038】撮影法には、繰り返し時間TRを短縮して
測定時間を節約する撮影法や、FSEなどある程度長い
TRにて大きな信号強度を得る撮影法がある。これらの
撮影にそれぞれ応じた最適なファントム用の試料として
は、T1強調画像は短いTRで信号を出しやすいオイル
などT1緩和の長い試料(以下オイル)である。また一
方、T2強調画像では、水などT2緩和時間の長い試料
(以下水)が望ましい。
【0039】また、静磁場の均一性を測定するために
は、磁力線を乱さない球状のファントムが必要である。
これらの事情により自動測定は、ひとつのファントムで
はうまくいかない。そこで、スケジューリングソフトウ
ェアを用いて、適当なファントムを終業時の使用者に設
置してもらうように指示する。このファントムは1つま
たは複数のファントムである。ここで例えば複数のファ
ントムを使用する場合には、設置台510に、それぞれ
のファントム520をWBコイルの感度領域を分離でき
る50-70cm程度の距離をおいて装着する。この設置
台を寝台に載せ、スケジューリングソフトウェアの下記
プロトコルに応じてこれを自動的に移動させて測定を行
うことで一気にデータ収集を行う方法がある。上述のよ
うに、ファントム520はそれぞれの信号が干渉しない
ような位置に設置される。また、設置台は中心軸に沿っ
た方向に、ファントム510が撮影中に設置台520が
転がり落ちるのを防止する複数の溝が設けられている。
ファントムデータは、スケジューリングソフトウェアの
プロトコルに従って収集される。測定日がくると、この
スケジューリングソフトウェアが操作者に測定日である
旨を通知する。
【0040】次に、この装置カルテ作成に使用される点
検時に取得される性能指標パラメータについて説明す
る。この指標パラメータは、測定間隔として例えば3つ
のタイプがあり、1つ目は、RFコイルのSNRなど使
用前に毎回(毎日)測定するもの、2つ目は毎週測定す
るもの、3つ目は毎月測定されるものである。またこれ
らのデータは、スケジューリン機能により順次測定され
る。これらのデータは本体に蓄積されるほかメンテナン
スセンター300に送付され蓄積される。
【0041】(毎日(隔日)測定するもの)WBコイル
(全身用コイル)のSNR(Signal to Noise Ratio)
を含む基準画像は、WBコイルそのものの検査のほか、
送受信機能を含めシステム全体としての動作チェックに
用いる。一般的には使用者の日常点検により行なわれ
る。ここで測定するパラーメータとしてSNR、信号
値、ノイズ値、磁場の中心周波数、RF系の送受信ゲイ
ン、傾斜磁場の安定性などがあげられる。ファントムに
は、T1の短い鉱物油などが用いられ、1分程度で測定
される。
【0042】・SNR:装置の状態を包括的に知ること
ができるパラメータである。ある基準値を下回る場合直
ちに修理・調整が必要である。なお、SNRに異常があ
った場合、以下の信号値、ノイズ値、磁場の中心周波
数、RF系の送受信ゲインを参照することにより、その
主な原因を直ちに推定することができる。
【0043】・信号値:SNRの信号値で、上記ファン
トムの再構成画像上の信号値、または再構成前の信号を
さす。この値をRF系の受信ゲインで割ったものが実際
の信号値となる。信号値の変動は、受信コイル(WBコ
イル)の劣化のほか、RF送信系の異常・劣化、RF受
信系の異常・劣化が主な原因である。
【0044】・ノイズ値:SNRのノイズ値のことで、
再構成画像上の背景信号値(ファントム以外の部分のノ
イズ値)、または再構成前のノイズ信号をさす。この値
をRF系の受信ゲインで割ったものが実際のノイズ値と
なる。この信号はRF送信系には影響せず、ノイズ値の
変動は受信コイル(WBコイル)の劣化のほか、RF受
信系の異常・劣化が主な原因である。
【0045】・RF系の送受信ゲイン:RF系の送信ゲ
インはRF送信量を決めるパラメータである。この値が
大きいときは被検体に投入されるRF電力が大きく、小
さいときは投入RF電力が小さい。通常、患者の体形や
体重により変化するため一概にいくらが正しいとは言え
ない量であるが、日常点検である決まったファントムを
使用する場合は必要な投入RF電力が一定であるため、
この変動によりRF送信系の異常・劣化の有無を知るこ
とができる。RF系の受信ゲインは被検体の信号値から
間接的に知ることできる。予め特性の分かっている特定
のファントムを用いて、信号値・および上記のRF送信
系の異常の可能性を知ることにより受信コイルの劣化の
ほかRF受信系の異常・劣化を知ることができる。
【0046】・磁場の中心周波数:磁石中心(静磁場中
心)の磁気共鳴周波数のことである。ラーモアの原理か
ら、この周波数をもとに磁場中心の静磁場強度を知るこ
とができる。一般的に磁石の磁気シールドや磁気回路に
磁性材料(鉄など)を使用している場合はそれら磁性体
の温度によって変動する。超伝導磁石を用いている場合
はその他に長期的に一様の磁場減衰が発生する。この静
磁場の安定性と均一性はMRIにとって良好な画質を得
る上で非常に重要なパラメータである。ボールペンなど
の磁性体が装置の近辺にある場合や、MRI撮影室の周
りに大きな磁性体(例えば車など)があるような場合に
は、この中心周波数が非連続に変動することがある。こ
れら場合は画質劣化の発生確率が高いので直ちに対応を
取らなければならない。実際に画質劣化が発生した場
合、逆にこのデータを取っていない場合はその原因を調
査するために多大な労力が必要である。
【0047】以上、WBコイルを用いてファントムを撮
影することによりSNRを測定する場合を説明したが、
ほかの手段として患者画像を使用することも可能であ
る。これによりWBコイル以外の各種コイルについても
使用者の負担を増やすことなくSNRを測定することが
できる。
【0048】例えば、その日に最初に使用するRFコイ
ルにて(頭部コイルが複数の患者さんで使われる場合は
1回目)最初にコイル固有のノイズを測定するためのR
F出力ゼロでの撮影を行い、ついでロケーター(スカウ
ト)画像収集を行う。ロケータ撮影は位置決めを行なう
ために撮影するもので臨床用として読影に用いられるこ
とはない。撮影時間の短縮が最優先であるため撮影視野
FOVやその他撮影パラメータを固定しておくことが可
能である。次に、このFOVの画像が収集され、この画
像の信号値(たとえば体表面部分に近い脂肪部分を自動
的に抽出しその脂肪の信号値)と上記RF出力ゼロで得
たノイズ信号からSNRを算出する。ノイズは、先ほど
のRFカット画像で回路系のノイズ成分だけ抽出する方
法のほかに、2回の独立の撮影にて差分を取る方法等も
考えられる。これらの測定により、SNRだけでなく、
RFアンプ送信ゲイン、コイルの受信ゲイン、RFアン
プに対する反射率、なども測定しておく。
【0049】(毎週測定(調整)するもの)以下、スケ
ジューリングソフトウェアにより、毎週測定される具体
的な点検の項目について説明する。
【0050】・渦電流の状態データ:必要ファントムは
例えばオイルの角型である。渦電流とは、主に傾斜磁場
の磁場スイッチングに起因して、装置の近辺にある金属
から電磁誘導によって発生する有害な磁場成分である。
傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルのもれ磁束が主な
原因である。近年、能動遮蔽型傾斜磁場コイルの登場で
その量は格段に減少したが、完全にゼロにはなっておら
ず、このためわずかながらであるが補正量の調整(渦調
整)が必要である。
【0051】現在、主にX-X、X-Y、X-Z、Y-X、Y-Y、Y-
Z、Z-X、Z-Y、Z-Zの9軸の渦調整を行っており、初期状
態に比べ更に1/10-1/100以下の残留渦になるよ
う調整されている。しかし、この場合でも、傾斜磁場電
源や傾斜磁場コイル系の故障により測定値が不安定にな
る現象、残留渦が増加する現象が起こることが分かって
いる。このため、毎週など定期的に、残留渦電流の測定
と再調整を複数回行い短期の安定性と、過去ログによる
長期の安定性を計測すると良い。なお、このファントム
撮影は、1回の測定と調整が10分程度であり、深夜の
自動調整であれば複数回の測定・調整でも問題は生じな
い。
【0052】・傾斜磁場調整:必要ファントムは例えば
オイルの角型である。傾斜磁場調整には、傾斜磁場強度
の調整と波形特性の調整が含まれる。傾斜磁場強度の調
整には、まず、あらかじめ1辺の長さが正確に判明して
いる立方体ファントムを傾斜磁場X、Y、Z軸に沿う形で設置す
る。この状態でファントムを撮影し、X、Y、Z軸それぞ
れの方向からの投影テ゛ータからその長さを測定することで
行なう。立方体1辺の測定長と実際の長さが同じになる
ように調整パラメータを設置する。
【0053】傾斜磁場の波形特性調整は、傾斜磁場の立
ちあがりなど変化点にて発生する歪量を補正するもので
ある。具体的には、傾斜磁場の時間的変動量をファントムか
らの信号(信号と位相情報)をもとに測定し、歪量を算
出補正する。これらの調整が正しくないと以下のFSE
調整、EPI遅れ時間調整、FE−EPI時間安定性調
査を正しく行なうことができない。
【0054】・FSE調整値:必要ファントムは例えば
オイルもしくは水の角型である。FSEとは撮影方法の
一種であるFast Spin Echo法のことで、繰り返されたエ
コー信号の位相の制御が重要なパラメータとなり、RF
系の遅れ時間、渦電流などによる傾斜磁場系の遅れ時間
を総合的に評価したものがFSEの各種調整値となる。
このパラメータは、マルチスライスの周波数に比例する
部分と、周波数に依存しないオフセット成分に分離さ
れ、それぞれ位相と位相/周波数として表現される。わ
ずかなエラーを位相分で検出できるため、主にRF系の
故障診断に用いることができる。
【0055】・シミング調整値:必要ファントムは、例
えば水である。シミングとは磁石の磁場強度(静磁場)
の均一性調整をさす。静磁場の均一性が各種要因によっ
て変動する。病院側のレイアウト変更、患者さんや操作
者が持ち込んだクリップなど微小な磁性体の張り付き、
傾斜磁場電源の変動、シミング電源の変動、シムコイ
ル、傾斜磁場コイルの劣化、など要因が多すぎて判断が
つかない場合も多いが、前期磁場の中心周波数の値と合
わせて定期的なデータとして蓄積することで故障診断が
容易となる。
【0056】・EPI遅れ時間調整値:基本的に、必要
ファントムに制限はない。EPIとはEcho Plainer Ima
ging の略称で、送信RFにて被検体を励起後、傾斜磁
場を正負に振って被検体からの信号を順次取り出す。傾
斜磁場電源の出力歪や、渦電流(特にRFシールドに起
因する短い渦成分)に依存してEPIのEven/Oddのエコ
ーピークの遅れ時間が生じるのでRFのタイミングなど
を調整して遅れ時間を調整する。
【0057】・FE−EPI時間安定性:必要ファント
ムは、形状は問わないが水の方が変動が大きく有効であ
る。ファントムの同一箇所を所定の時間間隔で複数回撮
影するダイナミック撮影で時間安定性を評価する。傾斜
磁場電源、傾斜磁場コイルの故障、RFシールドの剥離
などを検出可能である。N/2アーチファクトのレベル
を複数ポイントで測定する。
【0058】・ゴースト測定:必要なファントムの形状
は問わず水とオイルである。再構成画像でエンコード方
向背景部への信号値の散らばり、アーチファクトをゴー
ストと定義する。
【0059】・T1強調画像(SE)とT2強調画像を
組で取得する。T1強調画像でわかりやすいアーチファ
クトと、T2強調画像で目立つアーチファクトは異なる
ためである。T1強調画像は短いTRで信号を出しやす
いオイルファントム、T2強調画像では、水ファントム
が望ましい。何が原因であるか判断できない場合も多
い。したがってログ収集機能が必須である。
【0060】(スケジューリング機能により毎月測定
(調整)するもの)上記の組み合わせにより、時間のか
かるものを測定対象とする。毎週測定するものと同様、
測定日になると測定スケジューリングソフトウエアは測
定日の作業終了を確認するとディスプレイ等にて操作者
に測定日である旨通知し、測定準備を依頼する。その他
の手順は毎週測定の内容と同じで良い。
【0061】次に、本実施の形態における各部の動作に
ついて、定期点検、故障、ソフトウェアのアップグレー
ドを例にあげ以下に説明する。
【0062】まず、図2及び図3を参照して、定期点検
を例に説明する。メンテナンスセンター300では、病
院100により、コイルやシーケンスの使用頻度がそれ
ぞれ異なるため使用条件に合わせた定期点検メニューを
作成する。たとえば、WBコイルの使用頻度の低い脳神
経外科の病院では、通常の毎日のSNR検査を頭部の送
受信コイルで行い、WBコイルの検査は毎週の定期検査
で代用するように定期点検メニューが作成される。この
ことで頭部コイルの検査間隔が短縮され、障害発見を早
めることができる。定期点検メニューは、スケジューリ
ングソフトウエアの一部として、各MRI装置100の自
己点検制御装置109に保存される。
【0063】測定日の作業終了時になると、自己点検制
御装置109に保存されているスケジューリングソフト
ウエアは、ディスプレイ105等にて操作者に測定日で
ある旨、およびこれに対応した撮影方法通知し、測定準
備を依頼する。測定スケジューリングソフトの作業終了
確認はシステムシャットダウンなど、操作パネル104
を介して操作者に入力されたOFFコマンド検知などに
て認識することができる(ステップ1)。次に、スケジ
ューリングソフトウェアはこの測定日に対応した測定を
行うため上述のファントムを指定し、操作者に通知する
(ステップ2)。操作者が測定準備を完了しファントム
撮影が開始すると、このスケジューリングソフトウエア
にて、システムのパラメータ測定と調整が自動で行なわ
れる(ステップ3)。上記ファントムを自動で移動でき
る機能を備えていれば、操作者は一度ファントムを準備
すれば、その場にいなくても良く、深夜の自動調整が可
能である。スケジューリングソフトウエアは測定が各項
目完了毎もしくは全て完了すると、測定結果により必要
があればMRI装置の各種調整が行われ、その測定結果
や更新調整データを通信回線200からメンテナンス支
援装置300に送信する。送信された測定結果と更新調
整データは、装置カルテデータベース307に保存され
る(ステップ4)。
【0064】また、操作者からの結果閲覧要求があると
きは、直ちにその結果や解析状況をMRI装置100に
返信し、操作者にディスプレイ105を通して通知す
る。グラフ化など簡単な解析内容であれば、解析を自動
スケジューリングソフトウエアに織り込み装置本体が行
なって表示しても良い。
【0065】また、定期点検とその結果報告は組にして
逐次行うことが望ましい。たとえば定期点検を毎週金曜
日の検査終了時にファントムを病院側使用者にセットし
てもらい、その結果は月曜日にディスプレイに表示させ
ることができる他、メールにて医師、担当技師、技師長
などに通知することができる。
【0066】さらに、装置の状態が悪い場合には、装置
全体の使用禁止・使用制限(患者さんに危害を及ぼす、
もしくは装置に甚大な障害が発生する可能性がある場
合)、特定コイルの使用禁止・使用制限(患者さんに危
害を及ぼす、もしくはコイルに甚大な障害が発生する可
能性がある場合、代替コイルを準備するまでの暫定措
置)、特定シーケンスの使用禁止・使用制限(誤診を招
く恐れのある等、画質に問題がある場合など)、特定撮
影の使用制限(誤診を招く恐れのある等、画質に問題が
ある場合など)などの区分で報告を行う。上記と同様、
ディスプレイに表示させることができる等での閲覧が可
能な他、医師などあらかじめ指定したメンバーにメール
で通知する機能を備える。さらに、上記のように状態が
悪い場合の報告に付随して、ファントムの設置を依頼し
て、調査用画像を収集した上で確定診断をつけることも
可能である。これは特にコイルに依存した不具合の場合
に有効である。
【0067】次に、故障時の動作手順について、図2及
び図4を参照し説明する。MRI装置100で自動的に
作成されメンテナンスセンター300に保存されたエラ
ー記録のうち、特に重要なエラー記録が発見された場
合、あるいは画像不具合が発生し操作者から直接連絡を
受けた場合には、メンテナンスセンター300は、この
故障の情報と共にMRI装置から送られてきた不具合画
像及びその装置のカルテ情報をサービスセンタ装置40
0に送信する。(ステップ1)。サービスセンタのトラ
ブルシュート担当者は送られた画像とその装置のカルテ
情報をチェックする(ステップ2)。さらにこれに基づ
いて、メンテナンスセンター300に蓄積されている不
具合画像データベースなどから類似例の検索を行う(ス
テップ3)。トラブルシュート担当者はこれらの情報を
検討し、不具合原因を可能性の高いケースからいくつか
リストアップする(ステップ4)。ついでその病院をサ
ポートするサービス店に連絡をとり、部品の手配と修理
要員の手配をする(ステップ5)。この時点で初動調査
の結果を病院側使用者に通信回線経由、もしくは直接電
話などにより復旧の見込みなどを含め、報告を行う。さ
らに、不具合画像がそのサイトで、近い撮影方法で高い
頻度で撮影されている場合、不具合を回避して撮影でき
る可能性がある場合には、その旨提案を行ってもよい。
故障の原因が一時的、もしくはソフトウェアの修正で回
避できる場合には、所定の期間が経った後、あるいはソ
フトウェアを変更した後、使用者に確認ためのファント
ム撮影をお願いする。撮影された画像は、メンテナンス
支援装置300経由で、サービスセンタ装置400に送
られ、トラブルシューターが撮影された画像をチェック
することで故障から回復している否かを確認することが
できる(ステップ6)。これらの手続きをネットワーク
経由で行いログ情報を逐一残しておく(ステップ7)こ
とで、画像不具合の再発を防ぐ。
【0068】故障が一過性のものではなく、サービス要
員の派遣が必要である場合には次のプロセスを実行す
る。まず、故障原因に応じた物品の手配と、サービス店
経由のサービス要員の手配、サービス要員に対する指示
書の作成(上記故障可能性のリストに依存する)であ
る。手配ができた時点で、病院の使用者に連絡を行う。
なお、装置の空き時間を予めMRI装置100に入力し
ておくことにより、サービス要員がこれをネットワーク
経由で確認し、連絡を行ってもよい。頻度の低い撮影の
場合には、空き時間を優先し、頻度の高い撮影の場合に
は、病院側と交渉して空き時間を作ってもらう。サービ
ス要員は、病院での修理の際、装置カルテを参照するこ
とで故障診断を迅速に行う。故障の症状によっては、サ
ービス要員の到着までの間、上記カスタマイズされた撮
影条件による故障診断用の撮影を病院側使用者にお願い
してファントムを設置することで行うことも考えられ
る。故障診断用の撮影とはたとえば、位相エンコード方
向の傾斜磁場をoffすることで、撮影中のデータの時
間変化を可視化可能なシーケンスを実行する、あるいは
FSEの感度ムラ測定シーケンスの実行するなどであ
る。
【0069】修理の際には、カルテ情報をフルに活用で
きる。特に問題がおきやすいのは、サイト固有の原因が
ある場合に、装置の限界性能を引き出すような撮影をし
た場合である。例としては、磁石の均一性調整後に外部
の大きな磁性体を移動させ、かつ、磁場均一性に対する
影響を受けやすいEPIや脂肪抑制による撮影をした場
合なのである。また、シールドルームの遮蔽が不十分で
且つCT等の他の装置の稼動開始時、しかもノイズを受
けやすいパルスシーケンスの組み合わせなどがある。特
に外部環境については装置では収集しにくい情報なの
で、病院側からの協力を仰ぎ頂いた情報を蓄積し、装置
不具合に関連する情報を管理センター側で抽出するよう
にする。また、このデータを他のサイトから集積される
データとの比較により、異常値の発見を早めることも可
能である。
【0070】次に、ソフトウエアのアップグレード時の
動作について図5を参照して説明する。例えば、より精
度の高い測定法などが開発された場合、(新しいパルス
シーケンスが開発された場合など)にこのアップグレー
ドが行われる。アップグレードに関する情報は、所定の
データベースに保存されており操作者は随時更新された
この情報を参照することできる。操作者がアップグレー
ドを望む場合には、その情報をメンテナンスセンター3
00へ送信する(ステップ1)。メンテナンスセンター
300では、このアップグレードに対し、MRI装置が
適切かどうかを判断する。具体的には、アップグレード
担当者は、アップグレードを要求するMRI装置100
の装置カルテにアクセスする(ステップ2)。この装置
カルテから当該MRI装置がアップグレードに適してい
るかどうかに加え、アップグレードに最適な条件(例え
ばアップグレードを行い際のネットワークの転送速度
等)を設定する(ステップ3)。設定後、メンテナンス
センター300からMRI装置100に対してソフトウ
ェアを送信し、アップグレードを行う(ステップ4)。
アップグレードの情報は、メンテナンスセンター300
に装置カルテの一部として保存される(ステップ5)。
なお、ソフトウェアのアップグレード後、今までの検査
法と並行して施行し、ある程度の両測定法をオーバーラ
ップさせて両者の関係性(データの関連性)が明確にな
った後、新規測定法へ完全に更新を行ってもよい。
【0071】また、これら以外にも、上記説明の装置カ
ルテは、部品の自動発送にも用いることができる。具体
的には、サービスセンタ内の部品管理装置409では、
メンテナンス支援装置300からの装置カルテ情報を元
に、部品のサービスセンタからの自動発送を行うことが
可能となる。
【0072】以上のように本実施形態によれば、MRI
装置で自動的に測定されたデータと、サービスマンの入
力するデータを一元的に管理しているので、故障の際
に、迅速かつ的確な修理を行うことができる。
【0073】本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することが可能である。さらに、上
記実施形態には種々の段階が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されてもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、故障など障害の際に、
新たに装置構成の調査を行う必要を極力少なくして、部
品の発送等を迅速化し、修理をすばやく行うことができ
る。あるいは、過去データを把握することで急な故障・
徐々に劣化するなどを切り分けることができるようにす
ることで故障の診断精度を向上させることができる。さ
らに、点検結果により中長期的な装置性能の劣化や異常
を早期に発見できるようにすることで、事前の再調整や
部品交換を可能にしてそれによりシステムダウンの回避
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるメンテナンス支援シス
テム全体構成を示す図。
【図2】図1のMRI装置、メンテナンス支援装置及び
サービスセンタ装置それぞれの構成を示す図。
【図3】本実施形態において、定期点検時の動作の流れ
を示す図。
【図4】本実施形態において、故障発生時の動作の流れ
を示す図。
【図5】本実施形態において、アップグレード時の動作
の流れを示す図。
【図6】本実施形態において、ファントム撮影時の様子
を示す図。
【符号の説明】
100…MRI装置、 200…電子的通信回線、 300…メンテナンス支援装置、 400…サービスセンタ装置。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に所定の高周波磁場を印加し前記
    被検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装置本体と、 前記MRI装置本体に関する少なくとも1つのデータを
    自動的に検知する検知手段と、 前記MRI装置本体に関する少なくとも1つのデータを
    手動で入力する入力手段と、 前記検知手段で自動的に検知されたデータと、前記手動
    で入力されたデータを一元的に記憶する記憶手段と、を
    具備することを特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段で自動的に検知されるデー
    タは、前記MRI装置本体の調整値、状態値、エラー記
    録うち少なくとも1つのデータを含み、前記入力手段か
    ら手動で入力されるデータは、前記MRI装置本体の保
    守記録、点検記録、据付データ、ソフトウェアまたはハ
    ードウェアアップグレード記録、カスタマイズ記録、ネ
    ットワーク接続情報、修理記録のうち少なくとも1つの
    データを含む請求項1記載のMRI装置。
  3. 【請求項3】 前記MRI装置本体の調整値は、RF調
    整値、シーケンス調整値、磁場均一調整値のうち少なく
    とも1つを含む請求項2記載のMRI装置。
  4. 【請求項4】 前記MRI装置本体の状態値は、各部の
    温度、湿度、各部の電圧、液体ヘリウムの残量、環境温
    度、冷却水流量のうち少なくとも1つを含む請求項2記
    載のMRI装置。
  5. 【請求項5】 前記MRI装置本体のエラー記録は、異
    常時の画像及び撮影パラメータを含む請求項2記載のM
    RI装置。
  6. 【請求項6】 前記MRI装置本体のソフトウェアまた
    はハードウェアアップグレード記録は、ソフトウェアの
    バージョン記録またはハードウェアのオプション品記録
    を含む請求項2記載のMRI装置。
  7. 【請求項7】 前記MRI装置本体のカスタマイズ記録
    は、ソフトウェアのカスタマイズ記録を含む請求項2記
    載のMRI装置。
  8. 【請求項8】 前記MRI装置本体のネットワーク接続
    情報は、ネットワークの接続先、接続日時、ダウンロー
    ド種別を含む請求項2記載のMRI装置。
  9. 【請求項9】 前記MRI装置本体の修理記録は、基板
    交換を行った記録およびその基板の番号を含む請求項2
    記載のMRI装置。
  10. 【請求項10】 前記MRI装置本体の点検記録は、定
    期点検の結果を含む請求項2記載のMRI装置。
  11. 【請求項11】 前記MRI装置本体の保守記録は、液
    体ヘリウムの注液及びオーバーホールの結果のうち少な
    くとも1つを含む請求項2記載のMRI装置。
  12. 【請求項12】 前記MRI装置本体の据付データは、
    据付日、SNR比などの据付データ、発生トラブル、作
    業者、建屋工事データのうち少なくとも1つを含む請求
    項2記載のMRI装置。
  13. 【請求項13】 前記検知手段により自動的に検知され
    たデータおよび前記入力手段から入力されたデータを外
    部装置に送信する送信手段をさらに備えた請求項2記載
    のMRI装置。
  14. 【請求項14】 被検体に所定の高周波磁場を印加し前
    記被検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装置本体
    と、 前記MRI装置本体の点検のための撮影のスケジュール
    を記憶する記憶手段と、 前記撮影スケジュールに沿って前記MRI装置本体の操
    作者に前記撮影を指示するコントローラと、を備えたこ
    とを特徴とするMRI装置。
  15. 【請求項15】 前記コントローラは、第1の周期で前
    記MRI装置本体のホールボディコイルのSNR評価の
    ための画像データを取得するための撮影を指示し、第2
    の周期で前記MRI装置本体の渦電流の値、FSEの調
    整値、シミングの調整値、EPIの遅れ時間調整値、F
    EEPI時間安定性、ゴースト測定値及びFSE感度ム
    ラのうち少なくとも1つのデータを取得する撮影を指示
    するMRI装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の周期は、前記第2の周期よ
    りも短い周期である請求項15記載のMRI装置。
  17. 【請求項17】 被検体に所定の高周波磁場を印加し前
    記被検体から磁気共鳴信号を受信するMRI装置本体
    と、 前記MRI装置本体の点検のために複数種類の撮影のス
    ケジュールを記憶する記憶装置と、 前記撮影スケジュールに沿って前記MRI装置本体の操
    作者にそれぞれの種類の撮影に応じたファントムを指定
    し、前記ファントムの撮影を指示するコントローラと、
    を備えたことを特徴とするMRI装置。
  18. 【請求項18】 寝台に設置され、前記ファントムを複
    数設置可能な設置台と、前記それぞれのファントムを撮
    影するため前記寝台を自動的に移動させる寝台制御手段
    と、をさらに備える請求項17記載のMRI装置。
  19. 【請求項19】 前記設置台には、前記複数のファント
    ムがそれぞれ設置される溝が設けられている請求項18
    記載のMRI装置。
  20. 【請求項20】 複数のMRI装置と接続されるメンテ
    ナンス支援装置において、 前記MRI装置と通信回線を経由してデータの送受信を
    行う通信手段と、 前記MRI装置の調整値、状態値、エラー記録、保守記
    録、点検記録、据付データ、ソフトウェアまたはハード
    ウェアアップグレード記録、ソフトウェアまたはハード
    ウェアのカスタマイズ状況、ネットワーク接続情報、修
    理記録のうち少なくとも1つのデータを記憶する記憶手
    段と、 前記MRI装置から前記通信手段を介して要求されたデ
    ータを前記記憶手段から検索し、前記データを前記通信
    手段から前記MRI装置に送信させるコントローラと、
    を具備することを特徴とするメンテナンス支援装置。
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