JP2003259231A - 自動露出制御装置及びそのプログラム - Google Patents

自動露出制御装置及びそのプログラム

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JP2003259231A
JP2003259231A JP2002057066A JP2002057066A JP2003259231A JP 2003259231 A JP2003259231 A JP 2003259231A JP 2002057066 A JP2002057066 A JP 2002057066A JP 2002057066 A JP2002057066 A JP 2002057066A JP 2003259231 A JP2003259231 A JP 2003259231A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度差がある画像において、より適切な高輝
度処理を行う。 【解決手段】 画像データから得られる撮影画像の小領
域ごとの輝度値を用いて輝度ヒストグラムを作成する手
段と、輝度ヒストグラムから頻度閾値を越えた高頻度区
画を抽出する高頻度区画抽出手段と、高頻度区画が複数
で、かつ最も輝度の高い明部高頻度区画と最も輝度の低
い暗部高頻度区画との間が一定区画以上離れていると
き、明部高頻度区画以上の区画に含まれる小領域の位置
情報に基づいて算出される明部用評価値と暗部高頻度区
画以下の区画に含まれる小領域の位置情報に基づいて算
出される暗部用評価値とを比較する手段と、この判定結
果に基づいて選択される高輝度処理方法に従って高輝度
処理を行う手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオカ
メラ、デジタルスチルカメラ等の撮像素子を用いた画像
入力機器に適用される自動露出制御装置及びそのプログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動露出制御装置における露出決
定方式には、平均測光、中央重点測光、スポット測光、
マルチパターン測光等の方式がある。何れの場合も撮影
画像全体を含めて画像領域に予め定められた複数の評価
領域を設定しておき、その領域の平均輝度情報から露出
評価値を取得し、それをもとに露出を決定したり、また
逆光補正などの露出補正を行っている。評価領域を定め
るにあたっては、図2に破線で示すように画像領域を格
子状の多数領域(小領域)に分割し、その分割された領
域を組み合わせて評価領域(中領域)としていることが
多い。図3の太線で囲まれた領域は中央重点方式で一般
的に見られる評価領域の組み合わせである。
【0003】ところで、図4のように評価領域内に空の
ような高輝度部分が存在すると、露出評価値が空部の輝
度の影響で高くなって露出が明るい方に合ってしまい、
全体の画像としては暗くなってしまう場合がある。特
に、図3のような中央重点測光の場合、中心部に空のよ
うな明るい部分が存在するとその影響は大きい。そこ
で、小領域ごとの輝度値がある定められた閾値を超えた
場合にその小領域の輝度値をある定められた値に置き換
えるという手法が、特開平5-122600号公報や特開平7-29
8131号公報等で提案されているが、輝度差が激しい画像
の場合には、高輝度部をある定められた値に置き換える
という高輝度処理を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、屋外
での撮影では高輝度部を所定置に置き換えることや除外
することで空部などの高輝度の影響を抑えることができ
る。また、屋内の撮影でも、屋内の照明灯の影響を抑え
ることができる。しかしながら、屋内の撮影において、
照明の光が当たらない影の部分や暗幕などの黒い物体
が、画像内にある割合以上存在すると、暗い部分と照明
が当たっている明るい部分とで輝度差が生じ、照明が当
たっている本来の被写体部分を高輝度部分と判断して暗
い部分に露出を合わせてしまい、照明が当たっている本
来の被写体部分が白飛びを起こしてしまう不具合があっ
た。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に対処し
てなされたもので、輝度差がある画像に対してより適切
な高輝度処理を行うことができる自動露出制御装置及び
そのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明の自動露出制御装置は、撮像素子からの画像データに
基づいて、撮影画像を複数の小領域に分割し、その小領
域ごとに輝度値を演算する輝度値演算手段と、前記小領
域ごとの輝度値を区画に分けて輝度ヒストグラムを作成
するヒストグラム作成手段と、前記輝度ヒストグラムか
ら頻度閾値より頻度の大きい高頻度区画を抽出する高頻
度区画抽出手段と、前記高頻度区画が複数で、かつ最も
輝度の高い明部高頻度区画と最も輝度の低い暗部高頻度
区画との間が一定区画数以上離れているとき、前記明部
高頻度区画以上の区画に含まれる対象小領域の位置情報
に基づいて算出される明部用評価値と前記暗部高頻度区
画以下の区画に含まれる対象小領域の位置情報に基づい
て算出される暗部用評価値とを比較し、前記明部高頻度
区画と暗部高頻度区画のどちらが重要かを判断する判定
手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて選択される
高輝度処理方法に従って高輝度処理を行い、露出制御値
を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明においては、明部用評価値
が暗部用評価値より大きいとき、明部高頻度区画が暗部
高頻度区画よりも重要と判断され、明部高頻度区画に対
応する高輝度部分に合わせた高輝度処理方法が選択さ
れ、逆に暗部用評価値の方が大きいとき、暗部高頻度区
画に対応する低輝度部分に合わせた高輝度処理方法が選
択され、これにより輝度差のある画像においても、被写
体に応じた適切な高輝度処理を行うことが可能となる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の自動露出制
御装置において、前記明部用評価値及び暗部用評価値
が、撮影画像の指定領域からの距離に応じて小領域ごと
に設定される重み係数を用いて算出されることを特徴と
する。
【0009】請求項2の発明においては、明部用評価値
及び暗部用評価値がそれぞれ対応する対象小領域の全て
の重み係数を用いて演算され、対象小領域の中に指定領
域に近い小領域が多いものほど評価値が高く、重要と判
断される。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の自動露出制
御装置において、前記撮影画像の指定領域が任意に変更
可能であることを特徴とする。この発明においては、撮
影者が被写体を指示することで、被写体に近い小領域ほ
ど重み係数が高く設定され、より確実に適切な高輝度処
理を行わせることが可能となる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の自動露出制
御装置において、前記明部用評価値及び暗部用評価値
が、それぞれ対応する前記対象小領域の輝度情報に応じ
て補正されることを特徴とする。この発明においては、
輝度レベルによる重み係数を設定しておくことにより、
対象小領域の輝度情報を評価値に反映させることが可能
となり、より確実に適切な高輝度処理を行わせることが
可能となる。
【0012】請求項5の発明は、請求項1または4の自
動露出制御装置において、前記明部用評価値及び暗部用
評価値が、それぞれ対応する前記対象小領域の色相情報
に応じて補正されることを特徴とする。この発明におい
ては、色相による重み係数を設定しておくことにより、
対象小領域の色相情報を評価値に反映させることが可能
となり、より確実に適切な高輝度処理を行わせることが
可能となる。
【0013】請求項6の発明は、請求項1の自動露出制
御装置において、前記高頻度区画に含まれる小領域が無
彩色か否かを判定し、無彩色のとき前記露出制御値を補
正する無彩色補正手段を備えたことを特徴とする。この
発明においては、撮影画像が雪景色や白い紙のような無
彩色の背景を有するとき、これを検出して、全体が灰色
の画像となるのを防ぐような露出補正が行われる。
【0014】請求項7の発明は、撮像素子からの画像デ
ータに基づいて、撮影画像を複数の小領域に分割し、そ
の小領域ごとに輝度値を演算する工程と、前記小領域ご
との輝度値を区画に分けて輝度ヒストグラムを作成する
工程と、前記輝度ヒストグラムから頻度閾値より頻度の
大きい高頻度区画を抽出する工程と、前記高頻度区画が
複数で、かつ最も輝度の高い明部高頻度区画と最も輝度
の低い暗部高頻度区画との間が一定区画数以上離れてい
るとき、前記明部高頻度区画以上の区画に含まれる対象
小領域の位置情報に基づいて算出される明部用評価値と
前記暗部高頻度区画以下の区画に含まれる対象小領域の
位置情報に基づいて算出される暗部用評価値とを比較
し、前記明部高頻度区画と暗部高頻度区画のどちらが重
要かを判断する工程と、この工程の判定結果に基づいて
選択される高輝度処理方法に従って高輝度処理を行い、
露出制御値を演算する工程とをコンピュータに実行させ
るようにしたことを特徴とするプログラムである。
【0015】請求項7の発明においては、このプログラ
ムをコンピュータに実行させることにより、輝度差のあ
る画像に対してより適切な高輝度処理を行うことができ
る自動露出制御装置を容易に実現することが可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施の形態の自動
露出制御装置のブロック構成を示すもので、撮影レンズ
1と絞り2を通過した被写体像は、結像された光量を電
気信号に変換するCCD3により画像信号が出力され
る。出力された画像信号は、CDS4によりCCD3の
ノイズ等が除去され、プロセス処理回路5にてゲインコ
ントロールされた後、A/D変換器6にてアナログ信号
からデジタル信号に変換される。絞り2には絞り駆動部
7が接続されており、CCD3にはCCD駆動部8が接
続されている。
【0018】絞り駆動部7は、システム制御部9により
制御され、撮像レンズ1から入射してCCD3に至る光
線束の径を変化させるように絞り2の孔径を開閉する。
また、CCD駆動部8は、システム制御部9により、撮
影光像より変換される電気信号の蓄積及び取り出しが行
えるようにCCD3の動作を制御する。すなわち、CC
D駆動部8の制御によってCCD3のシャッタ動作が実
行される。したがって、この2つの駆動部により様々な
露出での画像撮影が可能になっている。
【0019】CCD3上の一画像分の画像情報はCDS
4へ送り出され、プロセス処理回路5を通過してA/D
変換器6へ送られる。A/D変換器6にはデジタル信号
処理部12が接続されており、A/D変換器6によりデ
ジタル信号に変換された画像信号はデジタル信号処理部
12にてRGB信号変換や画像補間等のデジタル画像処
理が行われる。
【0020】デジタル信号処理部12により作成された
画像データは、一度メモリ13に送られた後、画像デー
タ処理部14に送られ、ガンマ補正や圧縮等の画像処理
をされた後、メモリカード15に記憶される。また、デ
ジタル信号処理部12からの信号は、画像表示処理部1
6に送られ、γ処理等の画像表示用処理が行われた後に
LCDモニタ等の画像表示装置17に送られ、これによ
り撮影画像を確認することができる。
【0021】また、デジタル信号処理部12では小領域
ごとの輝度積算処理が行われる。この輝度積算処理は、
小領域内に含まれるRGB信号データを輝度値に変換
し、その輝度値を小領域ごとに積算することで行われ
る。小領域ごとの輝度積算値はシステム制御部9に送ら
れる。
【0022】システム制御部9では、小領域ごとの輝度
積算値を入力し輝度分布によるヒストグラムを作成する
と同時に、輝度ヒストグラムの各区画に含まれる小領域
の番号(位置情報)も保存する。ついで輝度ヒストグラ
ムの結果や撮影時の露出条件等をもとに高輝度閾値と高
輝度処理方法を定めて高輝度処理を行い、露出制御のた
めの露出制御値を求め、その露出制御値によりCCD駆
動部8と絞り駆動部7を制御し露出制御を行う。なお、
メモリカード16にデジタルカメラ制御用のプログラム
が書き込まれている際には、カメラ側で特殊な操作をす
ると、図示しないカメラ制御用プログラムメモリに転送
され、カメラ制御用のプログラムを書き換えることがで
きる。
【0023】図2は、10×10の100個に分割され
た評価小領域と、その評価小領域を組み合わせてできた
中領域(太線で囲まれたエリア1〜6の部分)の例を示
している。小領域の輝度積算値は前述の通りデジタル信
号処理部12で算出され、中領域ごとの処理はシステム
制御部9で行われる。これは状況に応じて中領域の形
(小領域の組み合わせ方)を変えることを容易にするた
めである。ここで、図3は中央重点測光を行う場合を示
し、斜線部で示す2つの中領域で露出制御を行うもの
で、2つの中領域の中心部に近い中領域に重点的に重み
をかけて露出制御を行うのが一般的である。スポット測
光の場合は図3に示す中心部の中領域と同じかそれより
も狭い範囲のエリアにより露出制御を行うものである。
【0024】高輝度処理について、図4、5を用いて説
明する。図4は、山などを写した場合の風景写真をモデ
ル化したものであり、下部の山や地面などに比べてかな
り輝度の高い空がほぼ画面中央から上に位置している。
高輝度な空部分が画面中央にも位置するため、中央重点
測光やスポット測光を行った場合には空の高輝度部分の
影響が大きく、図4(a)に示すように全体に暗い画像
となってしまう。
【0025】そこで、ある定められた閾値(高輝度閾
値)以上の高輝度部分に関して定められた高輝度規定値
(0も含む)に置き換えるという高輝度処理により高輝
度部分の影響をなくす方法が考案されており(特開平5-
122600号公報、特開平7-298131号公報)、そのような高
輝度処理を行うことで、図4(b)に示すような明るい
画像が得られるようになる。なお、図5(a)は図4
(a)の時の、図5(b)は図4(b)の時のそれぞれ
の輝度ヒストグラムを示している。図5において、横軸
は輝度の区画番号、縦軸は頻度である。図5(a)では
高輝度部(空)が輝度ヒストグラムの中心に、図5
(b)では低輝度部(地面)が輝度ヒストグラムの中心
に来ているのがわかる。
【0026】図5に示すような輝度差がある画像におい
ては、輝度ヒストグラムの頻度の高い部分(高頻度区
画)が2つ存在することになる。この2つの高頻度区画
のどちらに合わせて高輝度処理を行わせるかは、撮影条
件等によっても求められる。例えば図5では暗い方に合
わせた高輝度処理を行っているが、図6に示すように屋
内での撮影時に暗幕や照明光の当たらない暗い部分Aが
画像の中にある程度の割合以上存在すると、図7に示す
ように図5(a)と似たような輝度ヒストグラムの分布
状態を示す。この時に図5(b)に示すように低輝度部
に露出を合わせてしまうと、被写体部分Bが明るくなり
過ぎ、白飛びといわれる画像になってしまう。なお、図
6において、符号Cはスポット光を示す。
【0027】このようなことを防ぐために、本発明にお
いては、輝度ヒストグラムの高頻度区画に含まれる小領
域の位置情報をもとに適切な高輝度処理方法を選ぶよう
にする。例えば、撮影画像の中央付近に明るい方の高頻
度区画に含まれる小領域が多い場合には、明るい方の高
頻度区画から求められる高輝度処理を、逆に撮影画像の
中央付近に暗い方がある場合には暗い方の高輝度処理を
行わせる。
【0028】すなわち、本実施の形態におけるシステム
制御部9は、図8及び図9に示すような処理フローに従
って高輝度処理を行う。なお、参考のために従来の高輝
度処理動作を図10に示す。
【0029】図8及び図9において、まずステップ10
0として、デジタル信号処理部12からの評価小領域ご
との輝度積算値に基づいて輝度分布によるヒストグラム
を作成する。ここで、図2のような10×10の100
個に分割された評価小領域を用いて輝度に関するヒスト
グラムを作成する場合を例とする。この場合、ヒストグ
ラムの要素数は100個しかないため、輝度の区間は狭
くできない。それは、区間を狭くすると全体の区画数が
増え、1つの区画に入る頻度が低くなってしまうためで
ある。そこで、CCDの感度が±3ev(Exposure Val
ue)前後であることから1区画1evとし、露出補正な
どの補正も考慮して9区画のヒストグラムを作成する。
なお、区画の単位はev単位で行った方が高輝度部の影
響を受けにくくなることがわかっている。小領域の露出
評価値がリニアの値で出力される場合には、ヒストグラ
ムを作成する際の輝度の区画はev値からリニア値に換
算したものでヒストグラムを作成する。例えば目標の露
出の時のリニア値が1000である場合には、以下のよ
うにヒストグラムの区画を設定する。なお、リニア値は
区画の中心値を示す。
【0030】 −3ev; 125 −2ev; 250 −1ev; 500 0ev;1000 1ev;2000 2ev;4000 3ev;8000
【0031】さらに、ステップ101として、区画ごと
の小領域の位置番号を保存する。実際には、ステップ1
00のヒストグラム作成時に区画が決まった際に小領域
の位置番号をメモリ13等に保存する。図11に各小領
域の位置番号の一例を示す。
【0032】次に、ステップ102として、作成した輝
度ヒストグラムから高頻度閾値より頻度の高い区画(高
頻度区画)を抽出する。図12に示すような輝度ヒスト
グラムの場合には、区画番号2、7(図で四角で囲んだ
区画)が当てはまる。
【0033】そして、ステップ103にて、高頻度区画
が2つ以上あるかを調べる。高頻度区画がない場合や1
つの場合には、ステップ104に進み、別の処理により
定められた高輝度閾値以上の区画の輝度を用いないで露
出制御値を定める第1高輝度処理を行う。また、高頻度
区画が3つ以上の場合には、その中で一番明るい区画
と、一番暗い区画とを以後の処理の対象区画とする。
【0034】高頻度区画が2つ以上ある場合には、ステ
ップ105にて、2つの高頻度区画が、所定数の区画例
えば2区画(ここでは2evに相当)よりも離れている
かを判定する。これは2つの高頻度区画がある一定の輝
度差を持っているかを判定するためである。離れていな
い場合には、高頻度区画がない場合や1つの場合と同様
にステップ104の第1高輝度処理を行う。
【0035】2つの高頻度区画がある一定の輝度差を持
っている場合には、ステップ106にて、明るい方(輝
度の高い方)の高頻度区画(以下、明部高頻度区画とい
う。)以上の高輝度側区画にある小領域の位置を求め、
その位置とその区画が示す撮影条件から明部用評価値a
を求める。さらに、ステップ107にて、暗い方(輝度
の低い方)の高頻度区画(以下、暗部高頻度区画とい
う。)以下の低輝度側区画にある小領域の位置を求め、
その位置とその区画が示す撮影条件から暗部用評価値b
を求める。
【0036】明部用評価値a、暗部用評価値bは、次の
ようにして求められる。図13に示すような小領域の位
置による重みテーブル20を準備する。図13は、画像
の中心(太線で囲んだ部分)からの距離で重み係数を変
えた例である。明部用評価値aを求める場合は、該当区
画(明部高頻度区画以上の高輝度側区画)に含まれる小
領域の位置から重みテーブル20により重み係数を求
め、全ての該当区画の重み係数を合計したものを明部用
評価値aとする。暗部用評価値bについても同様に求め
る。
【0037】重みテーブル20の中心位置をユーザによ
り変えられるようにする。これはモニタ上でタッチペン
などで直接指示してもよいし、他のカーソル類で指定し
てもよい。図14は、重みの中心位置を図13より2つ
の小領域分だけ左に動かした例である。これは人が2人
ならんでいる場合など、中心位置からずれたところに被
写体がある場合に有効である。
【0038】ところで、実際に人が2人ならんでいる場
合などに撮影を行う際には、フォーカスを合わせるた
め、片方の人物が画像中央に来るようにカメラを向け、
シャッターを半押ししてフォーカスロックを行うのが普
通である。そこでシャッターが半押しされた際に、図1
3に示すような中心位置からの重みテーブル20で評価
値を求めておき、明部か暗部どちらに露出を合わせるか
を予め求め、シャッターが完全に押され撮影を行う場合
には、その情報をもとに処理を行うことで、図13に示
すような中心位置からの重みテーブル20だけでも対処
できるようになる。
【0039】また、画像位置による重みテーブル20と
は別に輝度値別に重み係数を設定しておくことが好まし
い。この場合、空などあまり被写体とならないような高
輝度部分や、陰などの低輝度部分に対しては重み係数を
低く設定し、中輝度部分に重み係数を高く設定する。例
えば、12ev以上は1、7ev以上12ev未満は
4、4ev以上7ev未満は2、4ev未満は1のよう
に設定する。明部用評価値a、暗部用評価値bを求める
際には、まずこの輝度による重み係数と小領域の位置に
よる重み係数を掛け合わせた値を求める。そして全ての
対象小領域の値を合算したものを評価値とする。
【0040】ステップ106、107で得られた明部用
評価値aと暗部用評価値bを、ステップ108にて比較
し、評価値の大きい方を選択する。つまり明部用評価値
aが高い場合には、明るい方の高頻度区画が重要と判断
されたことになり、そのための明部用の高輝度処理を行
う。逆の場合には暗部用の高輝度処理を行う。
【0041】明部用評価値aが高い場合には、ステップ
109に進み、明部高頻度区画が示す輝度値が、ある輝
度値(明部閾値)以上かどうか調べる。区画と輝度値の
関係は、その時の露出制御値がヒストグラムの中心区画
(図12では、丸で囲んだ区画番号4の区画)を示すの
で、それから求められる。明部閾値以上である場合は、
明部高頻度区画部分は空と判断されるが、ステップ10
8の判定により明部に露出を合わせることがわかってい
るため、この場合空が被写体と考えられる。そのため、
ステップ110にて、高輝度部分をあまり除去しないよ
うな第2高輝度処理を行う。一方、明部高頻度区画の輝
度値が明部閾値より小さい場合は、ステップ111に
て、予め定められた第3高輝度処理を行う。
【0042】暗部用評価値bが明部用評価値aより高い
場合は、ステップ112に進み、暗部高頻度区画が示す
輝度値が、ある輝度値(暗部閾値)未満かどうか調べ
る。暗部閾値未満である場合には、屋内と判断されるた
め、ステップ113にて、高輝度除去効果を抑制した第
4高輝度処理を行う。一方、暗部高頻度区画の輝度値が
暗部閾値以上の場合には、ステップ111の第3高輝度
処理を行う。
【0043】以上により、輝度差がある画像において、
どちらの輝度部分が重要か明部用評価値a、暗部用評価
値bを求めて判断することにより、より適切な高輝度処
理を選択することができる。
【0044】これに対して、従来の高輝度処理では、図
10に示すような処理を行っている。すなわち、ステッ
プ200、201にて、ステップ100、101と同様
にして輝度ヒストグラムから高頻度区画を抽出する。つ
いで、ステップ202にて、抽出された高頻度区画が2
つ以上あるか判定し、高頻度区画が2つ以上ある場合に
は、ステップ203にて、それらが一定区画数以上離れ
ているか判定する。高頻度区画がない場合や1つの場
合、あるいは2つの高頻度区画があまり離れていない場
合には、ステップ204にて第1高輝度処理を行う。
【0045】一方、2つの高頻度区画が一定区画数以上
離れている場合には、ステップ205にて、明部高頻度
区画の輝度値が明部閾値以上かどうか調べる。図12に
示す輝度ヒストグラムでは、明部高頻度区画は区画番号
7であり、輝度値13evを示す。図15に、明部閾値
を12evに、暗部閾値を7evに設定した場合を示
す。白丸は明部高頻度区画の位置、黒丸は暗部高頻度区
画の位置を示す。図15(a)は、図12のヒストグラ
ムの区画を表したものである。実際はCCD感度により
輝度ヒストグラムが7区画なので、図15(b)のよう
になる。図15(b)のような場合には、白丸の位置が
明部閾値より大きいのでほぼ屋外と判断し、そのために
高輝度部分を除去するような第5高輝度処理を行う(ス
テップ206)。
【0046】また、明部高頻度区画の輝度値が明部閾値
より小さい場合には、ステップ207にて、暗部高頻度
区画の輝度値が暗部閾値未満かどうか調べる。図15
(c)のような場合には、黒丸の位置が暗部輝度値より
小さいので屋内と判断し、高輝度除去効果を抑制した第
4高輝度処理を行う(ステップ208)。
【0047】そして、明部高頻度区画の輝度値が明部閾
値未満で、かつ暗部高頻度区画の輝度値が暗部閾値以上
の場合には、ステップ209にて第3高輝度処理を行
う。
【0048】ここで、上述した高輝度処理方法を以下に
まとめて示す。 第1高輝度処理:高頻度区画がほぼ集中した画像なの
で、高頻度区画が示す輝度から予め定められた輝度だけ
明るい高輝度閾値を求め、この高輝度閾値より明るい部
分の画像輝度評価値を除外して撮影露出評価値を求め
る。 第2高輝度処理:被写体が空などの高輝度部分と考えら
れるので、明部高頻度区画が示す輝度から予め定められ
た輝度だけ明るい高輝度閾値を求め、この高輝度閾値よ
り明るい部分の画像輝度評価値を除外して撮影露出評価
値を求める。この場合、実質的に明部高頻度区画以上の
画像領域数はほとんどないため、高輝度除去がほとんど
抑えられた処理となる。 第3高輝度処理:明部高頻度区画が示す輝度と暗部高頻
度区画が示す輝度から高輝度閾値を求め、この高輝度閾
値より明るい部分の画像輝度評価値を除外して撮影露出
評価値を求める。高輝度閾値の定め方の一例としては、
明部高頻度区画が示す輝度と暗部高頻度区画が示す輝度
の中間(平均)とする方法がある。また、以下の第5高
輝度処理と同様に行ってもよい。 第4高輝度処理:被写体が屋内の低輝度部分と考えられ
るので、暗部高頻度区画が示す輝度から予め定められた
輝度だけ明るい高輝度閾値を求め、この高輝度閾値より
明るい部分の画像輝度評価値を、これも予め定められた
値(高輝度閾値より明るい値)に置換して撮影露出評価
値を求める。ここで、第1、2の高輝度処理のように高
輝度部分を除外しないのは、高輝度部分を除外して低輝
度部分に露出を合わせてしまうと、被写体以外の部分が
白飛びを起こしてしまうからである。屋外での空などは
白飛びしても画像的に問題はないが、屋内の場合だと被
写体部分以外の屋内の様子がわからない状態になり、画
像としては好ましくない。そのため、高輝度部分の評価
値をある値に置換することで高輝度除去効果を抑えるよ
うにしている。 第5高輝度処理:暗部高頻度区画が示す輝度から予め定
められた輝度だけ明るい高輝度閾値を求め、この高輝度
閾値より明るい部分の画像輝度評価値を除外して撮影露
出評価値を求める。高輝度閾値を明部高頻度区画が示す
輝度以下に設定することにより、高輝度部分を除去でき
る。
【0049】以上の説明からも明らかなように、本実施
の形態においては、輝度差がある画像において、輝度ヒ
ストグラムを用いて高輝度部分と低輝度部分のどちらが
重要かをその画像内の位置情報や輝度レベル等から判断
することにより、より適切な高輝度処理を選択すること
ができる。
【0050】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。本実施の形態の自動露出制御装置は、第1の実施の
形態と比較して、図1に示すブロック構成は共通する
が、システム制御部9が、図8及び図9に示す処理では
なく、図16及び図17に示すような処理を行う点が異
なる。本実施の形態では、高頻度区画に対応する部分の
色相による色情報も加味することで、高輝度処理方法を
より適切に選択できるようにしている。また、雪景色や
白い紙に書かれた文字などを撮影しようとすると、雪や
白い紙に露出を合わせようとするため、撮影された画像
が灰色に撮影されてしまうことがあるが、これを防ぐた
めに、輝度情報と色相や彩度情報を用いて、無彩色部分
が灰色にならずに白く見えるように、必要な高頻度区画
に対して無彩色処理を施している。
【0051】本実施の形態で上記処理を実施するため
に、デジタル信号処理部12は、小領域内に含まれるR
GB信号データを輝度値に変換しその輝度値を小領域ご
とに積算する輝度積算処理を行うが、このとき小領域ご
との色相や彩度も求める。システム制御部9は、デジタ
ル信号処理部12より小領域ごとの輝度積算値とともに
色相や彩度も受け取り、図16及び図17に示すような
高輝度処理を行う。
【0052】以下、図16及び図17に従って、システ
ム制御部9の処理の流れを説明する。なお、図16及び
図17において、図8及び図9と共通するステップには
同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0053】ステップ100、101にて、輝度ヒスト
グラムを作成するとともに、輝度ヒストグラムの区間ご
とにそこに含まれる小領域の位置番号をメモリ13等に
保存し、ステップ102にて、作成された輝度ヒストグ
ラムから高頻度区画を抽出する。そして、ステップ10
3にて、高頻度区画が2つ以上あるかを調べ、高頻度区
画がない場合や1つの場合には、ステップ104にて第
1高輝度処理を行う。また、高頻度区画が2つ以上ある
場合にも、ステップ105の判定で、2つの高頻度区画
が所定数の区画例えば2区画よりも離れていない場合に
は、ステップ104にて第1高輝度処理を行う。
【0054】一方、2つの高頻度区画すなわち明部高頻
度区画と暗部高頻度区画が一定の区画数よりも離れてい
る場合には、ステップ106′にて、明部高頻度区画以
上の区画にある小領域の位置を求め、その位置とその区
画が示す撮影条件及びその小領域の色相と彩度から明部
用評価値aを求める。さらに、ステップ107′にて、
暗部高頻度区画以下の低輝度側区画にある小領域の位置
を求め、その位置とその区画が示す撮影条件及びその小
領域の色相と彩度から暗部用評価値bを求める。
【0055】本実施の形態における明部用評価値a、暗
部用評価値bは、例えば次のような方法で求められる。
まず小領域の位置を求め、その位置がある特定の位置
(例えば画面上部)であれば色相を調べ、そのときの色
がある特定の色(例えば青)かを調べて、適切な高輝度
処理が行われるように評価値を定める。
【0056】また、図13に示すような小領域の位置に
よる重みテーブル20と図18に示すような色ごとに重
み係数が設定された重みテーブル22を用意しておき、
該当区画(明部高頻度区画以上の高輝度側区画)に含ま
れる小領域の位置から重みテーブル20により重み係数
を求め、これにその小領域の色相から重みテーブル22
により得られる重み係数を掛け合わせた値を求める。そ
して該当区画に含まれる全ての小領域の値を合計したも
のを明部用評価値aまたは暗部用評価値bとする。
【0057】さらに、輝度値別に重み係数を設定するこ
ともできる。この場合、空などあまり被写体とならない
ような高輝度部分や、陰などの低輝度部分に対しては重
み係数を低く設定し、中輝度部分に重みを高く設定す
る。例えば12ev以上は1、7ev以上12ev未満
は4、4ev以上7ev未満は2、4ev未満は1のよ
うに設定する。評価値a、bを求める際には、先ずこの
輝度による重み係数と小領域の位置と色相による重み係
数を掛け合わせた値を求める。そして全ての対象小領域
の値を合算したものを評価値とする。
【0058】このようにして得られた明部用評価値aと
暗部用評価値bとを、ステップ108にて比較し、評価
値の大きい方を重要と判断して、それぞれに適した高輝
度処理を行う。すなわち、明部用評価値aが高い場合に
は、ステップ109にて、明部高頻度区画が示す輝度値
が明部閾値以上かどうか判定し、明部閾値以上のときは
空が被写体と考えられるため、ステップ110にて高輝
度部分をあまり除去しないような第2高輝度処理を行
う。明部閾値未満のときは、ステップ111にて既定の
第3高輝度処理を行う。
【0059】また、暗部用評価値bが明部用評価値aよ
り高い場合は、ステップ112にて、暗部高頻度区画が
示す輝度値が暗部閾値未満かどうか判定し、暗部閾値未
満のときは屋内と判断して、ステップ113にて高輝度
除去効果を抑制した第4高輝度処理を行う。暗部閾値以
上のときは、ステップ111にて所定の第3高輝度処理
を行う。
【0060】さらに、本実施の形態では、第1高輝度処
理を行った後と第2高輝度処理を行った後に、ステップ
120にて、高頻度区画の色相や彩度から無彩色かどう
かを判断し、無彩色である場合には、ステップ121に
て、画像を明るくする無彩色用補正値を設定する。これ
は雪景色や白い紙などを撮影したときに全体が灰色の画
像になるのを防ぐための処理であり、例えば露出補正処
理を行う。なお、白飛びしている場合もあるため輝度情
報も判断に使用する。
【0061】本実施の形態においては、以上のような処
理を行うことにより、輝度差がある撮影画像において
も、撮影目的に応じてより適切な高輝度処理を選択しか
つ無彩色用の補正を行うことができるため、より適切な
自動露出制御を行うことができる。
【0062】
【発明の効果】上記したように、請求項1の発明によれ
ば、輝度差のある画像において、どちらの輝度部分が重
要かを画像上のそれぞれの位置情報から評価値を求めて
判断し、その判断結果に基づいて高輝度処理方法を選択
することにより、より適切な高輝度処理を行うことがで
きる。
【0063】請求項2の発明によれば、画像を分割した
小領域ごとに画像の指定領域からの距離に応じた重み係
数を設定し、この設定された重み係数を用いて評価値を
演算することにより、輝度差のある画像において、画像
上の指定領域により近い輝度部分に合わせた高輝度処理
を行うことができる。
【0064】請求項3の発明によれば、画像の指定領域
を任意に変更可能にすることにより、撮影者によって被
写体を画像の指定領域に設定することができ、確実に被
写体に合わせた高輝度処理を行うことができる。
【0065】請求項4の発明によれば、輝度差のある画
像において、それぞれ輝度部分の評価値をその画像上の
位置情報と輝度情報に基づいて算出することにより、よ
り確実に適切な高輝度処理を行うことができる。
【0066】請求項5の発明によれば、輝度差のある画
像において、それぞれ輝度部分の評価値をその画像上の
位置情報と色相情報、または位置情報と輝度情報と色相
情報に基づいて算出することにより、より確実に適切な
高輝度処理を行うことができる。
【0067】請求項6の発明によれば、輝度ヒストグラ
ムの高頻度区画に対応する高輝度部分が無彩色のとき、
高輝度処理に対して無彩色補正を行うことにより、雪景
色や白い紙のような無彩色の背景を有する撮影画像にお
いて、全体が灰色の画像となるのを防ぐことができる。
【0068】請求項7の発明によれば、輝度差のある画
像に対してより適切な高輝度処理を行うことができる自
動露出制御をコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態の自動露出
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】撮影画像を分割する一例を示す図である。
【図3】中央重点測光を行う場合のエリアを示す図であ
る。
【図4】山などを写した場合の風景写真をモデル化した
図である。
【図5】図4に示す撮影画像の輝度ヒストグラムを示す
図である。
【図6】屋内写真をモデル化した図である。
【図7】図6に示す撮影画像の輝度ヒストグラムを示す
図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかるシステム制
御部の処理動作を示すフローチャート(その1)であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態にかかるシステム制
御部の処理動作を示すフローチャート(その2)であ
る。
【図10】従来の高輝度処理にかかる処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】小領域の位置番号の一例を示す図である。
【図12】輝度差のある画像の輝度ヒストグラムの一例
を示す図である。
【図13】小領域の位置による重みテーブル20の一例
を示す図である。
【図14】画像の指定領域(太線で囲んだ部分)からの
距離で重み係数を変えた例を示す図である。
【図15】輝度ヒストグラムの高頻度区画と明部閾値及
び暗部閾値との関係を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態にかかるシステム
制御部の処理動作を示すフローチャート(その1)であ
る。
【図17】本発明の第2の実施の形態にかかるシステム
制御部の処理動作を示すフローチャート(その2)であ
る。
【図18】色ごとに重み係数が設定された重みテーブル
22の一例を示す図である。
【符号の説明】
20、22……重みテーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子からの画像データに基づいて、
    撮影画像を複数の小領域に分割し、その小領域ごとに輝
    度値を演算する輝度値演算手段と、 前記小領域ごとの輝度値を区画に分けて輝度ヒストグラ
    ムを作成するヒストグラム作成手段と、 前記輝度ヒストグラムから頻度閾値より頻度の大きい高
    頻度区画を抽出する高頻度区画抽出手段と、 前記高頻度区画が複数で、かつ最も輝度の高い明部高頻
    度区画と最も輝度の低い暗部高頻度区画との間が一定区
    画数以上離れているとき、前記明部高頻度区画以上の区
    画に含まれる対象小領域の位置情報に基づいて算出され
    る明部用評価値と前記暗部高頻度区画以下の区画に含ま
    れる対象小領域の位置情報に基づいて算出される暗部用
    評価値とを比較し、前記明部高頻度区画と暗部高頻度区
    画のどちらが重要かを判断する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて選択される高輝度処
    理方法に従って高輝度処理を行い、露出制御値を演算す
    る演算手段とを備えたことを特徴とする自動露出制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記明部用評価値及び暗部用評価値が、
    撮影画像の指定領域からの距離に応じて小領域ごとに設
    定される重み係数を用いて算出されることを特徴とする
    請求項1記載の自動露出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記撮影画像の指定領域が任意に変更可
    能であることを特徴とする請求項2記載の自動露出制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記明部用評価値及び暗部用評価値が、
    それぞれ対応する前記対象小領域の輝度情報に応じて補
    正されることを特徴とする請求項1記載の自動露出制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記明部用評価値及び暗部用評価値が、
    それぞれ対応する前記対象小領域の色相情報に応じて補
    正されることを特徴とする請求項1または4記載の自動
    露出制御装置。
  6. 【請求項6】 前記高頻度区画に含まれる小領域が無彩
    色か否かを判定し、無彩色のとき前記露出制御値を補正
    する無彩色補正手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の自動露出装置。
  7. 【請求項7】 撮像素子からの画像データに基づいて、
    撮影画像を複数の小領域に分割し、その小領域ごとに輝
    度値を演算する工程と、 前記小領域ごとの輝度値を区画に分けて輝度ヒストグラ
    ムを作成する工程と、 前記輝度ヒストグラムから頻度閾値より頻度の大きい高
    頻度区画を抽出する工程と、 前記高頻度区画が複数で、かつ最も輝度の高い明部高頻
    度区画と最も輝度の低い暗部高頻度区画との間が一定区
    画数以上離れているとき、前記明部高頻度区画以上の区
    画に含まれる対象小領域の位置情報に基づいて算出され
    る明部用評価値と前記暗部高頻度区画以下の区画に含ま
    れる対象小領域の位置情報に基づいて算出される暗部用
    評価値とを比較し、前記明部高頻度区画と暗部高頻度区
    画のどちらが重要かを判断する工程と、 この工程の判定結果に基づいて選択される高輝度処理方
    法に従って高輝度処理を行い、露出制御値を演算する工
    程とをコンピュータに実行させるようにしたことを特徴
    とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010130393A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hitachi Ltd 信号処理装置
US7970271B2 (en) 2006-02-23 2011-06-28 Fujifilm Corporation Brightness correction apparatus for moving images, and method and program for controlling same
CN112422823A (zh) * 2020-11-09 2021-02-26 广汽本田汽车有限公司 一种自动触发视觉拍照方法及装置

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