JP2003257112A - ディスク移送装置 - Google Patents

ディスク移送装置

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JP2003257112A
JP2003257112A JP2002359568A JP2002359568A JP2003257112A JP 2003257112 A JP2003257112 A JP 2003257112A JP 2002359568 A JP2002359568 A JP 2002359568A JP 2002359568 A JP2002359568 A JP 2002359568A JP 2003257112 A JP2003257112 A JP 2003257112A
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disk
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turntable
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Osamu Ataguchi
修 阿多口
Yuji Ariyoshi
祐二 有吉
Yosuke Noda
陽介 野田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦置き姿勢で大径ディスクのみならず小径デ
ィスクについても支障なく移送でき、且つ、ターンテー
ブルに対し支障なくローディング及びアンローディング
を行うことができるディスク移送装置を提供する。 【解決手段】 ディスク装置のメイントレイ61は大径
支持部61Dと所定量だけ段下げされた小径支持部61
Sとを有し、該小径支持部の外周部には小径ディスクの
下側外周縁部を係止し得る爪部66が形成されており、
小径ディスク5がターンテーブルに対しローディングさ
れる際には、爪部で係止された外周縁部が爪部を乗り越
えるようにしてクランパ側に移動しクランパとターンテ
ーブルとの間に挟持され、小径ディスクがターンテーブ
ルからアンローディングされる際には、外周縁部が爪部
を乗り越えるようにしてターンテーブル側に移動しター
ンテーブルと上記クランパとによる挟持状態が解除され
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、所謂C
D(コンパクト・ディスク)や所謂DVD(デジタル・
ビデオ・ディスク若しくはデジタル・バーサタイル・デ
ィスク)など、情報記録媒体としてのディスクに情報信
号を記録及び/又は記録された情報信号を再生するため
のディスク装置に用いられるディスク移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなディスク装置に用い
られるディスク移送装置として、ディスク使用機器の前
面パネルにディスクトレイ出し入れ用の開口部が設けら
れ、この開口部から出て来たトレイ上にディスクが載置
された後、該ディスクがトレイごと自動的に装置内部の
所定位置(ターンテーブルへの着脱位置)に引き込まれ
るように構成したものは、一般に良く知られている。
【0003】このタイプのディスク装置では、装置内部
に引き込まれたトレイ上のディスクを、ターンテーブル
上に装着しクランパとの間に挟み込んだ状態で所定の回
転数で回転させながら、例えば再生する場合にあって
は、このディスク上に記録された情報信号を記録再生装
置により再生する。すなわち、ディスク上の所定範囲に
記録された信号のトラック位置に応じて、信号読み取り
のためのピックアップを移動させることにより、情報信
号の再生が行われるようになっている。
【0004】ところで、上記のようにディスクの移送に
トレイを用いるタイプのディスク装置の場合、その設置
姿勢に応じた形式としては、ディスクを略水平に支持し
た状態で使用する、所謂、横置きタイプのものが一般的
であるが、用途や設置場所等によっては、ディスクを水
平方向からある程度以上傾斜した状態で(例えば略垂直
状態で)支持して使用する、所謂、縦置きタイプのもの
が求められる場合もある。
【0005】このような縦置きタイプを実現する場合、
トレイのディスク支持面の外周部分に、略垂直状態のデ
ィスク外周部を受け合う複数の爪部を設けておき、これ
ら爪部でディスク外周部を支持した状態で、当該ディス
クの移送を行わせるようにすることが考えられる。図4
4は、縦置きタイプのパーソナル・コンピュータE12
の斜視図である。この図に示すように、上記パーソナル
・コンピュータE12に組み込まれたディスク装置で
は、ディスクトレイ101のディスク支持部101aの
外周部近傍に複数の係止爪102が配置されている。こ
れら係止爪102は、枢支軸102sを中心に回動可能
に設けられている。
【0006】そして、各係止爪102を外側に回動させ
た状態で、ディスク支持部101aにディスク(不図
示)をセットした後、各係止爪102を内側に回動させ
て(図44に示された状態)ディスクを係止する。これ
により、トレイ101のディスク支持部101aと各係
止爪102との間にディスクを保持することができ、こ
の保持状態でディスクの移送が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成では、ディスクをトレイ101に装着する際およびト
レイ101から取り外す際には、常に、ディスクを傷付
けないように細心の注意を払いながら、上記各係止爪1
02を回動操作しなければならず、ディスクの着脱(取
り付け/取り外し)作業が非常に煩わしいという問題が
生じる。また、上記の構成では、一つのディスク装置
を、用途や設置場所等によって横置き姿勢と縦置き姿勢
の両方に対応して使用するにも非常に不便である。
【0008】一方、市販のディスクには、そのサイズに
ついて、呼称直径が12cmの大径のものと、呼称直径
が8cmの小径のものとがある。従って、通常、ディス
ク装置としては、その何れのサイズのものについても、
支障無く取り扱えることが求められる。このため、従
来、横置きタイプのディスク装置では、ディスクトレイ
に、大径ディスクを支持する大径支持部と、小径ディス
クを支持する小径支持部とを設け、該小径支持部が上記
大径支持部よりもターンテーブル側に位置するように段
付きとし、これら2つの支持部をディスクのサイズに応
じて使い分けるようにしている。
【0009】しかしながら、ディスク装置を縦置き姿勢
で用いる場合には、小径ディスクについては、水平方向
からある程度以上傾斜した状態でトレイに保持すること
が難しいことに加えて、ターンテーブルとクランパとの
間に磁力で挟持されたディスクを上記小径支持部に戻す
ことが難しいという問題がある。
【0010】すなわち、ディスクに情報信号を記録また
はディスクに記録された情報信号を再生する記録/再生
時(つまり、ターンテーブルへのローディング時)にお
けるターンテーブルとクランパによる挟持位置は、大径
ディスクと小径ディスクとで同一であり、記録または再
生の終了後、ターンテーブルとクランパとが離間する際
(つまり、ターンテーブルからのアンローディングの
際)、ディスク装置が横置き姿勢であれば、磁力による
挟持状態が解除された小径ディスクは、その自重で落下
して小径支持部上に載置される。しかし、ディスク装置
が縦置き姿勢の場合には、小径ディスクは、磁力による
挟持状態が解除されると、ターンテーブルとクランパの
間に落下してしまうことになる。
【0011】尚、大径ディスクについては、上述のよう
にディスクトレイに係止爪を設けた場合、この係止爪と
トレイの大径支持部との間でターンテーブルとクランパ
による挟持および挟持解除が行われるように設定するこ
とも考えられる。しかしながら、小径ディスクについて
も、トレイに同様の係止爪を設けた場合、大径ディスク
使用時に、小径ディスク用の上記係止爪が大径ディスク
と干渉するという問題が生じる。従って、かかる構成を
適用して縦置き姿勢での小径ディスクの使用に対応する
ことはできない。
【0012】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、縦置き姿勢での使用においても、大径ディ
スクのみならず小径ディスクについても支障なく移送で
き、且つ、ターンテーブルに対し支障なくローディング
及びアンローディングを行うことができるディスク移送
装置を提供することを、基本的な目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
の発明(以下、第1の発明という)に係るディスク移送
装置は、ディスク移送時に該ディスクを支持するディス
ク支持部材と、該ディスク支持部材をディスク装置内部
のターンテーブル配設位置に対応した第1位置とディス
ク装置外部のディスク着脱位置に対応した第2位置との
間で往復動可能に駆動するディスク支持部材駆動装置と
を備えたディスク移送装置を前提としている。上記ディ
スク支持部材は、大径ディスクの片面を支持する大径支
持部と小径ディスクの片面を支持する小径支持部とを有
する第1ディスク支持部材を備え、上記小径支持部は大
径支持部よりもターンテーブル側に位置するように所定
量だけ段下げされており、上記小径支持部の外周部に
は、水平方向から所定角度範囲を越える傾斜状態であっ
ても、上記小径ディスクの下側外周縁部を係止し得る爪
部が形成されている。そして、この爪部で係止された上
記小径ディスクは、上記ターンテーブルに対しローディ
ングされる際には、上記爪部で係止された外周縁部が該
爪部を乗り越えるようにしてクランパ側に移動して、該
クランパと上記ターンテーブルとの間に磁力によって挟
持される。一方、上記クランパとターンテーブルとの間
に挟持された上記小径ディスクは、上記ターンテーブル
からアンローディングされる際には、外周縁部が上記爪
部を乗り越えるようにしてターンテーブル側に移動し
て、該ターンテーブルと上記クランパとによる挟持状態
が解除されることを特徴としたものである。
【0014】この構成においては、小径ディスクは、水
平方向から所定角度範囲を越える傾斜状態であっても、
第1ディスク支持部材の小径支持部の外周部に形成され
た爪部によってその下側外周縁部を係止され、支障なく
移送される。この場合において、ターンテーブルへのロ
ーディング動作時には、爪部で係止された小径ディスク
の外周縁部が上記爪部を乗り越えるようにしてクランパ
側に移動し、一方、ターンテーブルからのアンローディ
ング動作時には、小径ディスクの外周縁部が上記爪部を
乗り越えるようにしてターンテーブル側に移動する。
【0015】また、本願請求項2に係る発明(以下、第
2の発明という)は、上記第1の発明において、上記爪
部は両面に傾斜部を備えており、上記小径ディスクの外
周縁部は上記傾斜部に沿って上記爪部を乗り越えること
を特徴としたものである。この構成では、小径ディスク
は、ターンテーブルに対しローディングされる際および
ターンテーブルからアンローディングされる際には、そ
の外周縁部が、上記爪部の両面に設けられた傾斜部に沿
って当該爪部をスムースに乗り越える。
【0016】更に、本願請求項3に係る発明(以下、第
3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記クランパは、上記ディスク装置の装置本体に固
定されたクランプ基板に取り付けられたクランパ支持部
材を介して上記クランプ基板に支持されており、上記ク
ランパ支持部材とクランパとの間に、該クランパを反デ
ィスク挟持方向へ付勢する付勢部材が配設されているこ
とを特徴としたものである。この構成では、クランパと
クランパ支持部材との間に、クランパを反ディスク挟持
方向へ付勢する付勢部材が配設されている。従って、タ
ーンテーブルとクランパ間での磁力によるディスク挟持
状態が解除されると、クランパはクランパ支持部材側の
初期位置に復帰する。
【0017】また更に、本願請求項4に係る発明(以
下、第4の発明という)は、上記第1〜第3の何れか一
発明において、上記ディスク支持部材は、上記第1ディ
スク支持部材とは別体に設けられ、上記大径ディスクの
他面の一部を支持する第2ディスク支持部材を備えてお
り、該第2ディスク支持部材と上記第1ディスク支持部
材とで、上記大径ディスクの一部を収容するポケット部
が形成され、該ポケット部にその一部が収容された上記
大径ディスクは、上記ポケット部の空間幅内で上記クラ
ンパとターンテーブルとの間に挟持されることを特徴と
したものである。この構成では、上記ポケット部にディ
スクの一部を収容・支持した状態でディスクを移送する
ことができ、縦置き姿勢での使用にも対応できる。ま
た、上記第2ディスク支持部材は第1ディスク支持部材
とは別体に設けられており、第2ディスク支持部材を使
用せずに第1ディスク支持部材のみを使用してディスク
を支持することも可能である。従って、横置き姿勢での
使用についても対応が容易である。
【0018】また更に、本願請求項5に係る発明(以
下、第5の発明という)は、上記第4の発明において、
上記第1ディスク支持部材のみでディスクを支持して移
送する第1移送状態と、上記第1及び第2の両ディスク
支持部材でディスクを支持して移送する第2移送状態と
に、ディスク移送状態を切り換える移送状態切換機構が
設けられており、該移送状態切換機構は、ディスクが水
平状態および水平から所定角度範囲内の傾斜状態である
場合には上記第1移送状態で移送され、上記ディスクの
傾斜角度が上記所定角度を越える一定値以上である場合
には上記第2移送状態で移送されるように、移送状態を
切り換えることを特徴としたものである。この構成で
は、上記移送状態切換機構により、ディスクの傾斜角度
に応じて、ディスク移送状態が第1移送状態と第2移送
状態とに切り換えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び
図2は、情報記録媒体としての所謂CD若しくはDVD
等のディスクを使用するディスク使用機器(例えば、所
謂パーソナル・コンピュータ)E1及びE2の斜視図で
ある。図1はディスクを略水平状態で使用する所謂横置
きタイプのパーソナル・コンピュータE1を示し、図2
はディスクを略垂直状態で使用する所謂縦置きタイプの
パーソナル・コンピュータE2を示している。また、図
3は、上記縦置きタイプのパーソナル・コンピュータE
2において、その外部に引き出されたディスク3と、該
ディスク3を保持したディスクトレイ61,71(トレ
イユニット60)を拡大して示す斜視図である。
【0020】上記各パーソナル・コンピュータE1,E
2には、本実施の形態に係るディスク移送装置を備えた
ディスク装置1がそれぞれ組み込まれている。このディ
スク装置1は、以下に詳しく説明するように、上記横置
き及び縦置きの何れのタイプのディスク使用機器E1及
びE2に対しても適用することができるものである。こ
のため、上記ディスク装置1は、図2及び図3に示され
るように、ディスク3の片面を支持するメイントレイ6
1と、該メイントレイ61と別体に設けられてディスク
3の他面の一部を支持するサブトレイ71とを有するト
レイユニット60を備えている。尚、このトレイユニッ
ト60の詳細な構造等については後述する。
【0021】また、上記ディスク装置1は、一つのディ
スク使用機器が、使用箇所や使用状況に応じ、縦置きと
横置きの両方の取付姿勢で使い分けられる場合にも、支
障なく適用することができる。すなわち、所謂、2ウェ
イ・レイアウトフリー(2 way layout-free)である。
更には、縦置き姿勢で引き出したトレイユニット60を
横置き姿勢に変更した状態でも、支障なく装置1内に引
き込んで収納でき、或いは、その逆に、横置き姿勢で引
き出したトレイ61(メイントレイ)を縦置き姿勢に変
更した状態でも、支障なく装置1内に引き込んで収納す
ることもできる。すなわち、所謂、完全レイアウトフリ
ーが求められる場合にも、有効に対応することができ
る。
【0022】図4及び図5は、上記ディスク装置1の横
置き姿勢でのトレイ収納状態及びトレイ引き出し状態を
それぞれ示す斜視図である。また、図6は、上記ディス
ク装置1の縦置き姿勢でのトレイ引き出し状態を示す斜
視図である。これらの図から良く分かるように、本実施
の形態に係るディスク装置1では、横置き姿勢で用いら
れる場合にはメイントレイ61のみが駆動され、このメ
イントレイ61上にディスク3を載置した状態でディス
ク移送が行われる。一方、縦置き姿勢で用いられる場合
にはメイントレイ61とサブトレイ71の両方が駆動さ
れ、これら両トレイ61,71でディスク3を保持させ
た状態でディスク移送が行われる。
【0023】尚、本実施の形態では、ディスクトレイ6
1,71が装置1内から引き出される方向をディスク装
置1の前方と称し、これとは逆にディスクトレイ61,
71が装置1内に引き込まれる方向をディスク装置1の
後方と称する。
【0024】図7は、上記ディスク装置1の横置き姿勢
での分解斜視図である。この図に示すように、ディスク
装置1は、その基本的な構成要素として、ベースユニッ
ト10とトラバースユニット40とトレイユニット60
とクランプユニット80とを備えている。また、図8,
図9,図10及び図11は、上記ディスク装置1のベー
スユニット10,トラバースユニット40,トレイユニ
ット60及びクランプユニット80をそれぞれ拡大して
示す斜視図または分解斜視図である。尚、図4〜図11
の各図に示されるように、ディスク装置1の構成部品の
幾つかのもの(例えば、後述する駆動アーム32,チェ
ンジレバー33,クランプ基板81など)については、
軽量化等の目的のために実際には種々の表面リブが形成
されているが、後続する詳細な説明図等においては、図
面の過度の複雑化を回避するために、これら表面リブの
表示は、適宜、省略されている。
【0025】上記ベースユニット10は、装置1の主要
な構成要素に対する取付基部としての装置ベース11を
備えている。この装置ベース11は、上記図8に詳しく
示されるように、その全体形状が平面視で略矩形フレー
ム状に形成され、その内側開口部11Hに上記トラバー
スユニット40が組み付けられる。このトラバースユニ
ット40は、上記図9に詳しく示されるように、ディス
クを回転させる回転機構およびディスクに対して情報信
号を記録及び/又は記録された情報信号を再生する記録
/再生機構の主要部の取付基部としてのトラバースベー
ス41を備えている。尚、後で詳しく説明するように、
本ディスク装置1では、呼称直径サイズが12cmの通
常ディスク(大径ディスク3)のみならず、呼称直径サ
イズが8cmの小径ディスクも記録/再生することがで
きる。
【0026】上記トラバースユニット40は、ターンテ
ーブル45及びピックアップ装置46等のトラバース部
品を搭載したトラバースベース41を備えると共に、該
トラバースベース41の外側に中間フレーム42を備え
ている。図12はトラバースユニット40とトレイ駆動
機構の一部を示す平面説明図である。この図12に示さ
れるように、中間フレーム42の内側4隅には、例えば
ゴム等の弾性部材あるいはこれに加えてバネ部材を組み
合わせて構成されたフローティングブッシュ43がそれ
ぞれ配設されている。
【0027】トラバースベース41は、これら複数のフ
ローティングブッシュ43を介して、中間フレーム42
に対し一定範囲内(つまり、上記フローティングブッシ
ュ43の弾性範囲内)で浮動可能な状態(所謂、フロー
ティング状態)で支持されている。かかるフローティン
グ支持構造は従来公知のものであるので、これ以上の詳
細な図示および説明は省略する。尚、中間フレーム42
の外側4角に形成された各固定板部42a(図9参照)
は、本実施の形態では特に使用されることはないが、挿
通穴42hにネジ部材等を適用して、中間フレーム42
を固定する際に用いられるものである。
【0028】中間フレーム42の外側壁部には複数のガ
イドピン42p(図9及び図12参照)が突設されてお
り、中間フレーム42は、これらガイドピン42pを介
して、装置ベース11に対し昇降動作可能に支持されて
いる。換言すれば、トラバースベース41は(つまり、
トラバースユニット40は)、中間フレーム42を介し
て、装置ベース11に対しフローティング状態で、且
つ、昇降可能に支持されており、装置ベース11からト
ラバースユニット40への振動の伝達が抑制されるよう
になっている。尚、トラバースユニット40の装置ベー
ス11に対する昇降機構については後述する。
【0029】上記トラバースベース41には、図9に詳
しく示されるように、ディスクを回転可能に支持するタ
ーンテーブル45と、該ターンテーブル45に支持され
たディスクに対する記録/再生を行うためのピックアッ
プ装置46とが搭載されている。また、このピックアッ
プ装置46を駆動する駆動機構として、モータギヤ51
と中間ギヤ52と出力ギヤ53とで成るギヤセットと、
上記出力ギヤ53の小径歯車と噛み合うラック歯を有す
るラックプレート54とが設けられている。更に、トラ
バースベース41に形成された開口部41H内に延びる
ガイドロッド55が設けられている。
【0030】該ガイドロッド55及び上記ラックプレー
ト54は、上記ターンテーブル45のラジアル方向(つ
まり、該ターンテーブル45に支持されたディスクのラ
ジアル方向)と平行に延びている。上記ピックアップ装
置46はラックプレート54と一体的に結合される一
方、上記ガイドロッド55に対してスライド可能に係合
しており、ピックアップ装置46は、ガイドロッド55
で案内されながら上記ラックプレート54と一体的に駆
動される。
【0031】上記モータギヤ51は電動モータ(不図
示)の出力軸に固定されており、該電動モータが駆動さ
れることにより、この駆動力が上記ギヤセット(モータ
ギヤ51,中間ギヤ52及び出力ギヤ53)を介してラ
ックプレート54に伝達され、このラックプレート54
と共にピックアップ装置46が、ターンテーブル45の
ラジアル方向に駆動され、該ターンテーブル45に支持
されたディスクに対して情報信号の記録/再生を行うよ
うになっている。
【0032】尚、具体的には図示しなかったが、上記ト
ラバースベース41の裏面側には、上記ターンテーブル
45を回転駆動するスピンドルモータと、上記ピックア
ップ装置46を駆動するモータの2個の電動モータが取
り付けられ、また、ターンテーブル45及びピックアッ
プ装置46等を駆動制御するための制御基板が固定され
ている。この制御基板の構成およびターンテーブル45
及びピックアップ装置46の制御方法等は、従来公知の
ものと同様のものであるので、その詳細についての説明
は省略する。
【0033】図13はトレイ駆動機構を示す平面説明図
である。この図13及び前述の図8から良く分かるよう
に、上記ベースユニット10は、装置ベース11に対し
トレイ往復動方向(つまり、装置1の前後方向)へスラ
イド可能に支持されたスライド部材としての駆動ラック
31と、メイントレイ61を駆動する駆動アーム32と
を備えている。
【0034】この駆動アーム32は、図8から分かるよ
うに、一端側が枢支ピン32pを介して装置ベース11
に枢支(回動可能に支持)されている。また、その他端
側は、駆動ピン32qを介して上記メイントレイ61に
連結されている(後述する図14〜図16参照)。すな
わち、駆動アーム32は、枢支ピン32pを中心にして
装置ベース11と平行な面内で回動可能に支持されてい
る。
【0035】更に、駆動アーム32の途中部には、所定
形状および長さのガイド溝32gが形成されており、こ
のガイド溝32gに駆動ラック31に固着された第1ピ
ン31pが係合することにより、駆動アーム32が駆動
ラック31に連結されている(図13〜図16参照)。
上記駆動アーム32のガイド溝32gが、当該駆動アー
ム32をスライド部材(駆動ラック31)に連結させる
第1の連結部の作用をなし、また、駆動ピン32qが、
駆動アーム32を第1ディスク支持部材(メイントレイ
61)に連結させる第2の連結部の役割を果たしてい
る。
【0036】また、図7,図12及び図13に示される
ように、装置ベース11には、上記駆動ラック31をス
ライド可能に駆動するスライド駆動機構として、電動モ
ータ21とモータプーリ22と伝動ベルト23とギヤセ
ット24,25,26とが設けられている。該ギヤセッ
ト24,25,26は、上記モータ21の出力軸に固定
されたモータプーリ22及び伝動ベルト23を介してモ
ータ21の出力により駆動されるプーリギヤ24と、上
記駆動ラック31のラック歯31gと噛み合う小径歯車
を有する出力ギヤ26と、両ギヤ24,26間に配設さ
れた中間ギヤ25とで構成されている。
【0037】電動モータ21が駆動されることにより、
この駆動力が上記モータプーリ22,伝動ベルト23及
びギヤセット(プーリギヤ24,中間ギヤ25及び出力
ギヤ26)を介して駆動ラック31に伝達され、駆動ラ
ック31がディスク装置1の前後方向へスライド駆動さ
れる。この駆動ラック31のスライド方向は、電動モー
タ21の回転方向に応じて切り換えられる。
【0038】図7に示されるように、上記電動モータ2
1は、モータ基板16を介して装置ベース11に対しそ
の裏面側から組み付けられている。また、上記モータ基
板16には、トレイを装置1から引き出す際にОNされ
るオープン・スイッチ17と、トレイを装置1内に引き
込んで記録/再生が行われる際にОNされるプレイ・ス
イッチ18とが取り付けられており、何れのスイッチ1
7又は18がОNされるかによって、上記電動モータ2
1の回転方向が決まるようになっている。
【0039】更に、図8,図12及び図13から良く分
かるように、装置ベース11には、上記駆動ラック31
と対向する側に、スライド部材(駆動ラック31)と連
動して駆動されるサブスライド部材であるサブラック3
5が配設されている。該サブラック35は、駆動ラック
31と平行に延設され、装置ベース11に対しトレイ往
復動方向(つまり、装置1の前後方向)へスライド可能
に支持されている。また、このサブラック35の後部の
側方には、ロックレバー36が配置されている(図8及
び図13参照)。該ロックレバー36は、枢支部36p
を中心にして回動可能に装置ベース11上に支持されて
いる。このロックレバー36は、付勢バネ37(図8参
照)によって、その先端部がサブラック35側に回動す
る方向へ常時付勢されている。
【0040】上記ロックレバー36は、メイントレイ6
1がディスク装置1内に引き込まれて第1位置にあると
きに、メイントレイ61の不用意な前方移動を規制する
ものである。メイントレイ61が第1位置にある状態で
は、上記ロックレバー36の先端部が、メイントレイ6
1の後部に形成された係止片部61m(後述する図26
参照)と係合しており、メイントレイ61の前方移動を
規制している。このロックレバー36は、サブラック3
5の後方へのスライド動作で回動され、メイントレイ6
1のロック状態が解除される。サブラックが更に後退す
ると、その先端側がサブラック35の係合凹部35j
(後述する図19参照)に収容されるようになってい
る。
【0041】また更に、図8,図12及び図13に示さ
れるように、装置ベース11には、駆動ラック31のス
ライド位置に応じて回動するチェンジレバー33が配設
されている。該チェンジレバー33は、枢支部33pを
中心にして装置ベース11と平行な面内で回動可能に装
置ベース11上に支持されている。このチェンジレバー
33の一端側には、駆動ラック31の第2ピン31qと
係合し得る第1係合部33aが形成され、他端側には上
記サブラック35の後端ピン35pと係合する第2係合
部33bが形成されている。このチェンジレバー33
は、付勢バネ34(図8参照)により、サブラック35
を後方にスライドさせるように回動する方向へ付勢され
ている。上記チェンジレバー33とその付勢バネ34と
が、スライド部材(駆動ラック31)のスライド動作に
連動してサブスライド部材(サブラック35)を駆動す
るサブスライド駆動機構の作用をなしている。
【0042】メイントレイ61がディスク装置1内に引
き込まれて第1位置にあるときには、チェンジレバー3
3は、その第1係合部33aが駆動ラック31の第2ピ
ン31qと係合している。この回動状態では、チェンジ
レバー33の第2係合部33b及び後端ピン35pを介
して、サブラック35は前方位置に維持されている。
【0043】駆動ラック31が後方へスライドし始め、
一定距離以上後退すると、チェンジレバー33の第1係
合部33aと駆動ラック31の第2ピン31qとの係合
が解除され、チェンジレバー33は、付勢バネ34の付
勢力により、サブラック35を後方にスライドさせるよ
うになる。従って、トレイ(メイントレイ61)の動作
開始は、チェンジレバー33,サブラック35及びロッ
クレバー36を介して、駆動ラック31のスライド位置
に応じて規制されることになる。
【0044】また更に、図8に示されるように、装置ベ
ース11の左右両側の前部には、上記サブラック35の
前部を支持してそのスライド動作をガイドする左側ガイ
ドピース27と、上記駆動ラック31の前部を支持して
そのスライド動作をガイドする右側ガイドピース28と
が配設されている。これら左右のガイドピース27,2
8は、また、トレイユニット60の前後スライド動作に
対するガイドの一部をなすものである。
【0045】図14,図15及び図16は駆動アームと
駆動ラックをを示す平面説明図であり、図14はトレイ
収納状態を、図15はトレイ前動直前の状態を、また、
図16はトレイ引き出し状態を、それぞれ示している。
尚、上記図14〜図16では、図面の簡略化のためにサ
ブトレイ71の図示は省略されている。図14に示され
るように、駆動ラック31が後端位置に位置しており、
トレイ61が、ディスク装置1内部のターンテーブル4
5の配設位置に対応した位置(第1位置)にある状態
で、上記電動モータ21が駆動されて所定方向へ回転さ
せられると、前述のようにその駆動力が駆動ラック31
に伝達され、該駆動ラック31が前方へスライドさせら
れる。駆動ラック31の第1ピン31pが係合している
駆動アーム32のガイド溝32gは、前後方向へ延びる
前後直線部Gsと、この前後直線部Gsの前端部から斜
め外側前方に延びる斜方部Gnとで構成されている。上
記第1ピン31pが前後直線部Gsに位置している間は、
駆動ラック31が前動しても、駆動アーム32に動力が
伝達されることはなく、従って、駆動アーム32が回動
させられることはない。
【0046】そして、図15に示されるように、駆動ラ
ック31の第1ピン31pがガイド溝32gの前後直線
部Gsから斜方部Gnにさしかかると、駆動ラック31
の前動に伴って駆動アーム32がその枢支軸32pを中
心にして回動し始める。駆動アーム32の他端側の駆動
ピン32qはメイントレイ61の長溝61gに係合して
おり、駆動アーム32の回動に伴い、駆動ピン32qを
介してメイントレイ61に駆動力が伝達される。その結
果、メイントレイ61が(若しくは、これにサブトレイ
71を組み合わせたトレイユニット60が)前方へスラ
イドし始める。
【0047】換言すれば、上記駆動ラック31の第1ピ
ン31pが駆動アーム32のガイド溝32gの前後直線
部Gsに位置している間は、駆動ラック31がスライド
動作しても、駆動アーム32に、駆動力が伝達されるこ
とはなく、その回動動作が規制されることになる。すな
わち、上記駆動アーム32に形成されたガイド溝32g
の前後直線部Gsが、スライド部材(駆動ラック31)
のスライド位置に応じて駆動アーム32による第1ディ
スク支持部材(メイントレイ61)の駆動を規制する駆
動規制機構の役割を果たしている。
【0048】駆動ラック31が更に前方へスライドする
と、図16に示されるように、上記駆動アーム32の回
動量が更に大きくなり、これに伴って、トレイ61の前
方へのスライド量も更に大きくなって装置1の前方へ引
き出されることになる。このようにして、トレイ61
は、ディスク装置1外部のディスク着脱位置に対応した
位置(第2位置)に引き出される。
【0049】上記電動モータ21を逆方向に回転させる
と、駆動ラック31は後退し、上記とは逆の動作でトレ
イ61は装置1内に引き込まれ、ターンテーブル45の
配設位置に対応した第1位置に収納される。このように
して、上記トレイ61は、第1位置と第2位置との間で
往復動作を行えるようになっている。
【0050】以上のように、メイントレイ61は(若し
くは、これにサブトレイ71を組み合わせたトレイユニ
ット60は)、ディスク装置1内に配設され装置ベース
11に取り付けられた駆動ラック31及び駆動アーム3
2によって作動させられるので、トレイ61の裏面側に
駆動用のラックや歯車等を設ける必要はない。勿論、こ
れらのための潤滑グリース等が塗布されることもない。
従って、トレイ61の裏面側をすっきりした平面状にす
ることができ、ディスク装置1を縦置き姿勢で使用し、
トレイ61の裏面側が露出する場合でも、従来のよう
に、使用者の手や衣服などを汚す惧れもなく、また、従
来に比して、その外観性を非常に良好に保つことができ
るのである。
【0051】上記のようにトレイを出し入れする際に
は、ターンテーブル45とトレイユニット60との干渉
を回避するために、ターンテーブルを備えた部品ユニッ
トとしてのトラバースユニット40を下降させておく必
要がある。このトラバースユニット40の下降は、駆動
アーム32の回動動作が行われない間、つまり、駆動ラ
ック31の第1ピン31pが駆動アーム32のガイド溝
32gの前後直線部Gsを移動している間に行われる。
【0052】図17はトレイ収納状態における駆動ラッ
ク及びサブラック並びに中間フレームを示す平面説明
図、図18は図17におけるY18−Y18矢印方向か
らの矢視図、また、図19はトレイ引き出し開始状態に
おける駆動ラック及びサブラック並びに中間フレームを
示す平面説明図、更に、図20は図19におけるY20
−Y20矢印方向からの矢視図である。図17及び図1
9に示すように、トラバースユニット40の中間フレー
ム42の左右側面に突設された各ピン42p(つまり、
部品ユニット40の各側面部に設けられた支持ピン)
は、装置ベース11の縦壁に形成された縦溝11v(図
8参照)に上下スライド可能に係合し、且つ、その先端
部分は、駆動ラック31及びサブラック35の内側面に
形成されたガイド溝31k,35kにそれぞれ係合して
いる。駆動ラック31側を例にとって説明すれば、図1
8及び図19に示すように、上記ガイド溝31kは、後
側が比較的長い直線状(前後方向直線部Ks)で、前側
が斜め上方に立ち上がる直線または曲線状(斜方部K
n)に形成されている。
【0053】中間フレーム42のピン42pは、トレイ
ユニット60がディスク装置1内上記第1位置に収納さ
れた状態(図17及び図18参照)では、ガイド溝31
kの斜め上方に立ち上がった斜方部Knに位置してお
り、従って、トラバースユニット40も上方に位置して
いる。この位置が、ターンテーブル45のディスク再生
/記録位置である。そして、駆動ラック31が前方へス
ライドさせられると、上記ピン42pはガイド溝31k
に沿って下降し、これに伴なってトラバースユニット4
0も下降する(図19及び図20参照)。この下降位置
では、トレイユニット60がスライドしてもターンテー
ブル45と干渉することがないように設定されている。
【0054】上記駆動ラック31の第2ピン31qはチ
ェンジレバー33の第1係合部33aと係合しているの
で、該チェンジレバー33は、駆動ラック31の前進動
作に伴って図における反時計回り方向へ回動する。チェ
ンジレバー33の他端側の第2係合部33bは、サブラ
ック35の後端ピン35pと係合しているので、チェン
ジレバー33の上記回動動作に伴なって、サブラック3
5は後方へ向ってスライドさせられる。
【0055】サブラック35の各ガイド溝35kは、具
体的には図示しなかったが、駆動ラック31に設けられ
たガイド溝31kとは逆に、前側が比較的長い直線状
で、後側が斜め上方に立ち上がる直線または曲線状に形
成されている。従って、中間フレーム42の各ピン42
pは、トレイユニット60がディスク装置1内上記第1
位置に収納された状態では、ガイド溝35kの斜め上方
に立ち上がった箇所に位置しており、従って、トラバー
スユニット40も上方に位置している。そして、サブラ
ック35が後方へスライドさせられると、上記各ピン4
2pはガイド溝35kに沿って下降し、これに伴なって
トラバースユニット40も下降するようになっている。
【0056】以上のように、トラバースユニット40の
一対の平行な側面部に対向するように駆動ラック31及
びサブラック35が配置され、上記トラバースユニット
40は、各側面部に設けられた支持ピン42pが上記駆
動ラック31及びサブラック35の各ガイド溝31k及
び35kにそれぞれ係合することによりその昇降動作が
案内されるので、上記トラバースユニット40の昇降動
作を確実かつ安定して行わせることができるのである。
【0057】また、以上のように、駆動ラック31をス
ライド動作させるだけで、左右両側のピン42pの上下
位置を略同時に変更して、トラバースユニット40の上
下位置を変更することができる。尚、下降位置にあるト
ラバースユニット40を上昇させる場合には、電動モー
タ21の回転方向を逆向きにして駆動ラック31を上記
と逆方向へ(つまり、後方へ)スライドさせれば良い。
上記トラバースユニット40の中間フレーム42の側面
に突設された各ピン42p並びに駆動ラック31及びサ
ブラック35に設けられた各ガイド溝31k及び35k
が、スライド部材(駆動ラック31)のスライド動作に
連動して部品ユニット(トラバースユニット40)を昇
降させる昇降機構の役割を果たすものである。
【0058】以上、説明したように、スライド部材(駆
動ラック31)のスライド動作に連動して部品ユニット
(トラバースユニット40)を昇降させる昇降機構と、
駆動ラック31のスライド位置に応じて上記駆動アーム
32によるメイントレイ61の駆動を規制する駆動規制
機構とが設けられており、トレイユニット60がターン
テーブル45の配設位置に対応した第1位置にある場合
において、駆動ラック31が所定位置に達するまでは、
上記駆動規制機構によりメイントレイ61の駆動が規制
され、且つ、上記昇降機構によりトラバースユニット4
0が(従って、ターンテーブル45が)下降させられ
る。そして、駆動ラック31が上記所定位置に達すると
上記駆動規制機構による規制が解除され、駆動アーム3
2によるメイントレイ61の駆動が可能となる。従っ
て、ターンテーブル45が下降しないうちにトレイユニ
ット60が駆動されて両者が干渉することが、確実に防
止される。
【0059】トレイユニット60を引き出す場合、つま
り、駆動ラック31を前動させる場合、上記トラバース
ユニット40が下降し終えるタイミングは、上記駆動ア
ーム32が回動動作を始めるタイミングと略一致する
か、若しくは若干早くなるように設定されている。以上
のように、駆動ラック31を駆動するだけで、トラバー
スユニット40の昇降動作(つまり、ターンテーブル4
5の昇降動作)とディスクを支持するトレイユニット6
0のスライド動作とが一連の動作として行われるので、
比較的簡単な構成で、これら両動作を一連のものとして
スムースに行わせることができるのである。
【0060】次に、トレイユニット60の構成について
説明する。上記トレイユニット60は、図3及び図10
から良く分かるように、ディスク3の片面を支持する第
1ディスク支持部材としてのメイントレイ61と、該メ
イントレイ61と別体に設けられ、ディスク3の他面の
一部を支持する第2ディスク支持部材としてのサブトレ
イ71とを備えている。そして、図3に示されるよう
に、ディスク装置1が縦置き姿勢で使用される際には、
これらメイン及びサブの両トレイ61及び71は略平行
に組み合わされ、この両者で、ディスク3の一部(下
部)を収容するポケット部70が形成されるようになっ
ている。
【0061】尚、上記トレイユニット60の主要部品、
つまり、メイントレイ61,サブトレイ71及び後述す
るディスクガイド77は何れも、より好ましくは、合成
樹脂材料等のプラスチック材料を用いて成形されてい
る。特に、好ましくは、上記メイントレイ61及びサブ
トレイ71の少なくとも何れか一方(より好ましくは両
方、更に好ましくは、ディスクガイド77を含めてトレ
イユニット60の主要部材の全て)を、実質的に透明な
プラスチックで形成した場合には、ディスク支持部材の
外観性をより高め、見映えのより一層の向上を図ること
ができる。
【0062】また、前述のように、メイントレイ61に
(特に、その裏面側に)駆動用のラックや歯車等の駆動
用要素を設ける必要がないので、メイントレイ61のデ
ィスク支持面の少なくとも一部を実質的に透明なプラス
チックで構成した場合、該メイントレイ61の裏面側か
らでもディスク3又は5の有無が容易に目視にて確認で
き、使用者にとって非常に使い勝手の良く利便性の高い
ディスク移送装置を提供することができる。以上のよう
な実質的に透明なプラスチック材料としては、例えばア
クリル樹脂を用いることができる。
【0063】図10に詳しく示されるように、上記メイ
ントレイ61は、大径ディスク(12cmディスク)の
片面を支持する大径支持部61Dと小径ディスク(8c
mディスク)の片面を支持する小径支持部61Sとを有
しており、該小径支持部61Sは大径支持部61Dより
もターンテーブル側に位置するように所定量だけ段下げ
して形成されている。尚、上記図10からも良く分かる
ように、上記大径支持部61Dは、具体的には、ディス
ク3の片面について、センタ穴3h及びその周辺部分を
除く外側の環状部分を支持するものである。また、小径
支持部61Sについても、同様にディスク片面の外側環
状部分を支持するものである。
【0064】また、上記小径支持部61Sの外周部に
は、小径ディスクを支持する際に、ディスク装置1が水
平方向から所定角度範囲を越える傾斜状態であっても、
小径ディスクの下側外周縁部を係止し得る爪部66が形
成されている。この爪部66は、ディスク装置1の縦置
き姿勢において下側に位置する範囲に、好ましくは複数
(本実施の形態では3個)設けられるが、そのサイズに
よっては真下側に一つのみを設けるようにしても良い。
尚、この爪部66の作用については後述する。
【0065】上記トレイユニット60は、メイン及びサ
ブの両トレイ61及び71で支持されたディスク3(大
径ディスク)をメイントレイ61に対して付勢し得る付
勢機構として、ディスクガイド77と付勢バネ78とを
備えている。上記ディスクガイド77は、メイン及びサ
ブの両トレイ61及び71間に配置されるもので、ディ
スク3の外周の一部に当接し得る円弧状の当接部77a
を備えている。
【0066】また、上記ディスクガイド77は、その前
端の枢支部77bを中心にして回動可能にサブトレイ7
1に支持されている。つまり、ディスクガイド77はサ
ブトレイ71と平行な(換言すれば、ディスク3と平行
な)面内で回動する。このディスクガイド77は、付勢
バネ78により、メイントレイ61の中心側へ回動する
方向へ常時付勢されている。
【0067】図21は上記トレイユニット60のサブト
レイ71及びディスクガイド77を示す側面説明図、図
22は縦置き姿勢での上記トレイユニット60のディス
ク装置外部への引き出し状態を示す側面説明図、また、
図23は、縦置き姿勢での上記トレイユニット60のデ
ィスク装置外部への引き出し状態を示す正面説明図で、
上記図22におけるY23−Y23矢印方向からの矢視
図である。これらの図に示すように、メイン及びサブの
両トレイ61及び71で形成されたポケット部70内に
その一部(下部)が収容されたディスク3は、図21及
び図22から分かるように、ディスクガイド77の当接
部77aに当接した状態で上方へ付勢され、大径支持部
61Dの上側の段部と上記ディスクガイド77の当接部
77aとで挟まれるようにして、ポケット部70の内部
で安定保持される。
【0068】また、上記図23から良く分かるように、
サブトレイ71の端部には、メイントレイ61の端部に
係合する係合部71aが設けられる一方、メイントレイ
61の端部近傍には該トレイ61のスライド方向(ディ
スク装置1の前後方向)に延びる案内溝61r(サブト
レイ案内溝)が形成されている。この案内溝61rに上
記係合部71aの先端が嵌合することにより、サブトレ
イ71は、メイントレイ61に対して、係合状態を維持
しつつ前後方向へ相対的にスライド動作できるようにな
っている。
【0069】このように、本実施の形態に係るトレイユ
ニット60を用いることにより、メイントレイ61とサ
ブトレイ71とでディスク3を支持することができ、こ
の支持状態でディスク3を移送することができる。従っ
て、縦置き姿勢で使用される場合でも、ディスクトレイ
61,71に対するディスク3の着脱作業を比較的容易
に行うことが可能で、また、安定した確実な移送を行う
ことができる。
【0070】特に、上記メイントレイ61とサブトレイ
71とでポケット部70が形成され、このポケット部7
0にディスク3の一部を収容して支持することができ、
この支持状態でディスクを移送することができる。従っ
て、縦置き姿勢で使用される場合でも、ディスクトレイ
61,71に対するディスク3の着脱作業をより容易に
行うことが可能で、また、より安定した確実な移送を行
うことができるのである。
【0071】また、上記サブトレイ71はメイントレイ
61とは別体に設けられているので、サブトレイ71を
使用せずにメイントレイ61のみを使用してディスク3
を支持することも可能であり、この場合には、横置き姿
勢での使用に対してディスク3をメイントレイ61の上
方から容易に着脱することができる。
【0072】特に、ディスクガイド77及び付勢バネ7
8でなる付勢機構を設けたことにより、上記メイン及び
サブの両トレイ61及び71で支持されたディスク3を
メイントレイ61に対して付勢することができるので、
ディスク3を略垂直に支持した状態で移送する場合で
も、より一層安定した移送を行うことができ、移送中に
ガタツキが生じる惧れも無い。また、これにより、メイ
ン及びサブの両トレイ61及び71の間隔を比較的大き
く設定することが可能になり、両トレイ61,71間の
スペース(ポケット部70)内にディスク3を出し入れ
する際にも、ディスク3が傷付く惧れがそれだけ少なく
なり、ディスク3の取り扱いがより容易になる。
【0073】また特に、メイン及びサブの両トレイ61
及び71で支持されたディスク3の外周の一部に当接し
得る当接部77aを備えたディスクガイド77が、ディ
スク3と平行な面内で回動動作し、このディスクガイド
77が付勢バネ78によりメイントレイ61に対して付
勢される。従って、ディスク3をメイントレイ61に対
して付勢し拘束するに際して、ディスク面(情報信号記
録用の面)に何らの悪影響も及ぼす惧れは無い。
【0074】上記ディスクガイド77には、サブトレイ
71側に突出する突起部77pが設けられている。この
突起部77pは、ディスクガイド77をサブトレイ71
に組み付けた組付状態では、サブトレイ77に形成され
た長溝71gを挿通している。この長溝71gは、ディ
スクガイド77がその枢支部77bを中心にして回動す
る際における上記突起部77pの回動軌跡に略沿うよう
に形成されている。
【0075】図24は縦置き姿勢での上記トレイユニッ
ト60のディスク装置内部への収納状態を示す側面説明
図、また、図25は、縦置き姿勢での上記トレイユニッ
ト60のディスク装置内部への収納状態を示す正面説明
図で、上記図24におけるY25−Y25矢印方向から
の矢視図である。これらの図に示すように、トレイユニ
ット60がディスク装置1内に収納され、ターンテーブ
ル45の配設位置に対応した位置(第1位置)にある状
態では、サブトレイ71側がクランプ基板81で覆われ
ている。このクランプ基板81の裏面側には、上記ディ
スクガイド77の突起部77pに係合するガイド溝81
gが形成されている。このガイド溝81gは、その前側
から所定距離までは前後方向へ略真直して延びている
が、それよりも後方では、外側に向って傾斜しながら終
端部まで延びている。
【0076】このガイド溝81gの真直部分の位置は、
装置1の組立状態において、付勢バネ78によりディス
クガイド77がメイントレイ61の中心側へ回動する方
向へ付勢されている場合(図22参照)の上記突起部7
7pの位置と略合致するように設定されている。
【0077】従って、例えば図22に示されるように、
縦置き姿勢で装置外部に引き出されていたトレイユニッ
ト60を、図24及び図25に示されるように、装置1
の内部に引き込んで上記第1位置に収納する際には、上
記ディスクガイド77の突起部77pは、途中までは付
勢バネ78によるディスクガイド77の付勢状態を維持
するように案内される。そして、この真直部分を越えて
トレイユニット60が引き込まれると、突起部77p
は、上記ガイド溝81gの傾斜部分に案内されて外側に
移動する。
【0078】つまり、上記突起部77pは、サブトレイ
71の長溝71gに沿って外側に移動することとなる。
この突起部77pの移動に伴って、ディスクガイド77
は、付勢バネ78の付勢力に抗して、枢支部77bを中
心にして図21,図22及び図24における下方に回動
する。このようにディスクガイド77の回動位置が変化
する結果、ディスク3は、メイントレイ61に対する付
勢状態が解除され、その拘束が解かれることになる。
【0079】このように、ディスク装置1内のターンテ
ーブル配設位置に対応した第1位置では、ディスク3の
メイントレイ61に対する付勢状態が解除されるので、
この第1位置では、ディスク3がメイントレイ61とデ
ィスクガイド77との間で拘束されることはない。従っ
て、ターンテーブル45に対してディスク3を装着する
際に、メイントレイ61およびディスクガイド77との
干渉によって支障を来すことはない。
【0080】この場合において、ディスクガイド77に
突起部77pを設ける一方、クランプ基板81にガイド
溝81gを設け、両者を係合させるだけの比較的簡単な
構成で、ディスク3のメイントレイ61に対する付勢状
態とその付勢解除状態とを確実に切り換えることができ
るのである。
【0081】上記トレイユニット60のメイントレイ6
1には、図10から良く分かるように、駆動アーム32
の駆動ピン32qに係合される長溝61gが形成されて
いる。また、上記メイントレイ61の後部には、トレイ
スライダ62がその枢支部62bを中心にして回動可能
に取り付けられ、更に、その付勢バネ63が設けられて
いる。該トレイスライダ62は、上記長溝61gの近傍
に配設されており、ディスク装置1の組立状態での駆動
アーム32の(特に、その駆動ピン32qの)位置的誤
差を吸収する作用を行う。
【0082】また、図10から良く分かるように、サブ
トレイ71には、その後端部にセンサレバー72が取付
ネジ73によって取り付けられている。このセンサレバ
ー72は、好ましくは、金属板で製作されている。この
センサレバー72をロックし得るロックレバー74(垂
直ロックレバー)が、その枢支部74bを中心に回動可
能に取り付けられている。更に、この垂直ロックレバー
74を付勢する付勢バネ75が備えられている。
【0083】一方、図8から分かるように、装置ベース
11の後端側にも、上記センサレバー72をロックし得
るロックレバー38(水平ロックレバー)が、その枢支
軸38pを中心に回動可能に取り付けられ、更に、この
水平ロックレバー38を付勢する付勢バネ39が備えら
れている。これらセンサレバー72,垂直ロックレバー
74及び水平ロックレバー38については後述する。
【0084】図26は上記トレイユニット60のディス
ク装置内部への収納状態を示す平面説明図、図27は横
置き姿勢での上記トレイユニット60のディスク装置外
部への引き出し状態を示す平面説明図、また、図28は
縦置き姿勢での上記トレイユニット60のディスク装置
外部への引き出し状態を示す側面説明図である。前述の
ように、本実施の形態に係るディスク装置1では、例え
ば図26に示されたトレイ収納状態から、横置き姿勢で
トレイを引き出す場合には、メイントレイ61のみが駆
動され(例えば図27参照)、このメイントレイ61上
にディスク3を載置した状態でディスク移送が行われ
る。
【0085】一方、縦置き姿勢でトレイを引き出す場合
にはメイントレイ61とサブトレイ71の両方が駆動さ
れ(例えば図28参照)、これら両トレイ61,71で
ディスク3を保持させた状態でディスク移送が行われ
る。次に、この横置き姿勢と縦置き姿勢でのディスク移
送状態の切換機構およびトレイユニット60を駆動する
駆動系について説明する。
【0086】上述のように、サブトレイ71の後端部に
は、センサレバー72が取付ネジ73によって取り付け
られている(図10,21,22,24,26〜28参
照)。このセンサレバー72は、上記取付ネジ73でサ
ブトレイ71の後端面に締結固定されるのではなく、こ
の取付ネジ73の軸部により揺動自在に支持されてい
る。つまり、センサレバー72は、その自重による垂下
状態で、上記サブトレイ71に対し相対的に揺動自在に
支持されている。
【0087】このため、ディスク装置1の使用姿勢が変
化して水平方向からの傾斜状態が変化し、サブトレイ7
1の傾斜状態が同様に変化しても、上記センサレバー7
2の自重による垂下状態は変化することはない。従っ
て、サブトレイ71の傾斜状態が変化した場合には、自
重により常に垂直姿勢を保つ上記センサレバー72に対
するサブトレイ71の相対的な傾斜状態が変わることに
なる。
【0088】図37は、上記センサレバー72とトレイ
ユニット60(メイントレイ61及びサブトレイ71)
の後端面とを拡大して示す説明図である。この図に示す
ように、メイントレイ61の後端部には、上記センサレ
バー72を係止し得るレバー係止部61jが設けられて
いる。このレバー係止部61jは、図10からも良く分
かるように、メイントレイ61の後端部において該メイ
ントレイ61と平行に延びている。また、このレバー係
止部61jの先端には、所定角度αで傾斜する傾斜部6
1kが形成されている。更に、より好ましくは、装置ベ
ース11の後端側には、上記センサレバー72を係止し
得る突起片11jが設けられている(図10及び図37
参照)。この突起片11jの上側部には、上記所定角度
(第1の所定角度)αよりも大きい第2の所定角度βで
傾斜する傾斜部61kが形成されている。
【0089】ディスク装置1が(従って、メイントレイ
61及びサブトレイ71が)水平方向から傾斜する場
合、その傾斜角度が第1の所定値αに達するまでは、自
重により垂下状態にあるセンサレバー72と上記レバー
係止部61jとは係合することは無い。つまり、センサ
レバー72が、上記レバー係止部61jとメイントレイ
61との間の溝状の空間内に入り込むことはない。従っ
て、この状態では、駆動アーム32によりメイントレイ
61が駆動されて前方へスライドしても、サブトレイ7
1へは何らの駆動力も伝達されることはなく、サブトレ
イ71は装置1内に静止したままで、メイントレイ61
のみがスライド動作を行なうことになる(例えば図27
参照)。
【0090】しかし、その傾斜角度が上記所定値αを越
えると、センサレバー72と上記レバー係止部61jが
係合し始める。そして、傾斜角度が第2の所定値βに達
するまでは、センサレバー72は、装置ベース11の上
記突起片11jとメイントレイ61のレバー係止部61
jの両方に係合する。この状態では、センサレバー72
は、上記突起片11jに当接するので前方へ移動するこ
とができず、従って、トレイユニット60の前方への移
動は規制される。つまり、例えば図26で示される状態
に維持される。
【0091】ディスク装置1が更に傾斜して傾斜角度が
第2の所定値βを越えると、センサレバー72は、上記
突起片11jと係合しなくなり、メイントレイ61のレ
バー係止部61jのみと係合するようになる。この状態
で、メイントレイ61が駆動されて前方へスライドする
と、上記レバー係止部61j及びセンサレバー72を介
して、メイントレイ61の駆動力がサブトレイ71に伝
達され、サブトレイ71はメイントレイ61と一体的に
スライド動作を行なうことになる(例えば図28参
照)。
【0092】本実施の形態では、上記所定角度α及びβ
の値を、例えば35度及び50度に設定したが、これら
の角度は、センサレバー72及びレバー係止部61jの
形状を変更することにより、種々に設定変更可能であ
る。また、より好ましくは、上記突起片11jを装置ベ
ース11に設けたことにより、ディスク装置1の傾斜角
度がαを越えβに至るまでは、メイントレイ61の(つ
まり、トレイユニット60の)スライド動作が規制さ
れ、ディスク移送はロックされる。
【0093】ディスク装置1の傾斜角度がごく僅かに変
化するだけでディスク移送状態が切り換えられてしまう
と、ユーザにとっては、特に意図しないにも拘わらず、
ディスク移送状態が不用意に切り換えられてしまうこと
になり、使用状態として不安定で、不便さを覚えること
も考えられるが、このように、ディスク移送状態が切り
換えられる境界部分にロック領域を設けたことにより、
かかる不安定な使用状態となることを回避できる。
【0094】ここに、ディスク装置1の使用姿勢につい
て、横置き姿勢というときは、水平状態または略水平状
態のみならず、ディスク装置1の水平方向からの傾斜角
度が上記所定角度α以内の場合も含まれるものとする。
また、縦置き姿勢というときは、垂直状態または略垂直
状態のみならず、ディスク装置1の水平方向からの傾斜
角度が上記所定角度αを越え上記第2の所定値β以上の
場合も含まれるものとする。
【0095】以上のように、上記センサレバー72とメ
イントレイ61のレバー係止部61jとの係合状態に応
じて、駆動アーム32の駆動力をメイントレイ61のみ
に伝達する状態(第1伝達状態)と、上記駆動アーム3
2の駆動力の一部をサブトレイ71に伝達する状態(第
2伝達状態)とに、駆動力の伝達状態が切り換えられ
る。また、同時に、この駆動力の伝達状態の切り換えに
伴って、メイントレイ61のみでディスク3を支持して
移送する移送状態(第1移送状態)と、上記メイン及び
サブの両トレイ61及び71でディスク3を支持して移
送する移送状態(第2移送状態)とに、ディスク移送状
態が切り換えられることになる。
【0096】このように、上記センサレバー72とメイ
ントレイ61のレバー係止部61jとで、駆動アーム3
2の駆動力をトレイユニット60に伝達する伝達状態を
切り換える駆動力伝達状態切換機構、及びディスク移送
状態を切り換える移送状態切換機構が構成されている。
また、上記センサレバー72が、これら切換機構による
切換状態を定める切換レバーの役割を果たしている。
【0097】以上のように、メイントレイ61のみでデ
ィスク3を支持して移送する移送状態(第1移送状態)
と、上記メイン及びサブの両トレイ61及び71でディ
スク3を支持して移送する移送状態(第2移送状態)と
に、ディスク移送状態が切り換えられる。つまり、駆動
アーム32の駆動力をメイントレイ61のみに伝達する
第1伝達状態と、駆動アーム32の駆動力の一部をサブ
トレイ71に伝達する第2伝達状態とに、駆動力の伝達
状態が切り換えられる。これにより、ディスク装置1の
横置き姿勢と縦置き姿勢の何れにも容易に対応して使用
することができる。すなわち、所謂、2ウェイ・レイア
ウトフリーでの使用に対応することができる。
【0098】また、ディスク装置1の水平からの傾斜角
度に応じて移送状態を(つまり、駆動力の伝達状態を)
切り換えることができる。すなわち、ディスク装置1の
傾斜状態に応じて、ディスク3の移送状態(駆動力の伝
達状態)を、第1移送状態(第1伝達状態)と第2移送
状態(第2伝達状態)との間で好適に切り換えることが
できる。
【0099】特に、メイントレイ61は、駆動アーム3
2に連結されていることによりディスク移送時には常時
駆動される。一方、サブトレイ71には、第2移送状態
においてのみ、センサレバー72及びレバー係止部61
jを介して上記駆動アーム32の駆動力の一部が伝達さ
れる。すなわち、ディスク3の移送状態を切り換える際
に、サブトレイ71への駆動力伝達の切り換えを確実に
行うことができる。
【0100】また、本実施の形態では、ディスク装置1
が横置き姿勢でトレイ(つまり、メイントレイ61の
み)が引き出された後、装置1が縦置き姿勢に変更され
た場合でも、メイントレイ61を支障無く装置1内に引
き込んで収納できるように、上述の水平ロックレバー3
8(第1ロック部材)が設けられている。更に、この逆
に、ディスク装置1が縦置き姿勢でトレイユニット(つ
まり、メイントレイ61とサブトレイ71)が引き出さ
れた後、装置1が横置き姿勢に変更された場合でも、メ
イントレイ61及びサブトレイ71を支障無く装置1内
に引き込んで収納できるように、上述の垂直ロックレバ
ー74(第2ロック部材)が設けられている。
【0101】図29は、ディスク装置1の横置き状態に
おいて、例えばディスク再生状態など、トレイユニット
60が完全にディスク装置1内に引き込まれて収納され
た状態におけるトレイユニット60の後部を拡大して示
す説明図、また、図30は上記図29におけるY30−
Y30矢印方向からの矢視図である。これらの図に示す
ように、この完全収納状態では、上記水平ロックレバー
38は、その先端部がトレイユニット60の後端面(特
に、メイントレイ61の後端面)で後方に押圧され、セ
ンサレバー72とは全く係合しない状態にある。この水
平ロックレバー38は、付勢バネ39により、その先端
がトレイユニット60側に向って(特に、サブトレイ7
1側に向って)回動する方向、つまり、図29における
反時計回り方向へ付勢されている。
【0102】尚、垂直ロックレバー74も、付勢バネ7
5により、同方向(先端74aがトレイユニット60側
に向って回動する方向)へ付勢されているが、図29の
状態では、先端部74aの反対側の端部が装置ベース1
1の例えば縦壁に当接して押圧されることにより、セン
サレバー72とは全く係合しない回動状態にある。従っ
て、この状態では、図30に示されるように、センサレ
バー72は、その自重による垂下状態にあり、完全に揺
動自在である。
【0103】図31は、ディスク装置1の横置き状態に
おいて、ディスク装置1内から引き出される直前のトレ
イユニット60の後部を拡大して示す説明図、また、図
32は上記図31におけるY32−Y32矢印方向から
の矢視図、更に、図33は横置き状態でディスク装置1
内からメイントレイ61が引き出された後におけるサブ
トレイ71の後部を示す説明図である。図29及び図3
0で示された状態から、横置き状態のままでトレイ(メ
イントレイ61のみ)が引き出される時点では、図31
及び図32に示すように、センサレバー72は依然とし
てその自重による垂下状態にあり、完全に揺動自在であ
る。つまり、水平ロックレバー38及び垂直ロックレバ
ー74とは、未だ係合していない。
【0104】そして、図33に示すように、メイントレ
イ61が引き出されてサブトレイ71のみが装置1内に
残された状態では、上記水平ロックレバー38が、付勢
バネ39の付勢力により図33における反時計回り方向
へ回動される。この結果、センサレバー72は、垂下状
態で水平ロックレバー38によってその揺動動作がロッ
クされる。従って、この状態で、ディスク装置1の使用
姿勢が縦置き姿勢に変更されても、センサレバー72は
水平ロックレバー38でロックされて揺動することはな
く、縦置き姿勢でメイントレイ61を再び装置1内に引
き込む際に、センサレバー72と干渉することはない。
【0105】このように、メイントレイ61のみが駆動
された場合には、水平ロック部材38により上記センサ
レバー72の揺動動作が阻止されるので、横置き姿勢で
メイントレイ61を装置1の外部に引き出した後、当該
ディスク装置1を縦置き姿勢に変えて上記メイントレイ
61を装置1の内部に戻す場合でも、センサレバー72
によってその戻し動作が阻害されることはない。また、
この場合において、メイントレイ61が装置1の内部に
収納されているときには、上記センサレバー72の揺動
動作の阻止状態は解除されるので、センサレバー72に
よるディスク移送状態の切換機能に支障を来すことはな
い。
【0106】図34は縦置き姿勢でディスク装置内部に
収納されたトレイユニットの後部を拡大して示す説明
図、図35は上記図34におけるY35−Y35矢印方
向からの矢視図、また、図36は縦置き姿勢でディスク
装置から引き出された後におけるトレイユニットの後部
を示す説明図である。これらの図に示すように、この収
納状態では、上記垂直ロックレバー74は、先端部74
aの反対側の端部が装置ベース11の例えば縦壁に当接
して押圧されることにより、センサレバー72とは全く
係合しない回動状態にある。従って、この状態では、図
35に示されるように、センサレバー72の一部が、メ
イントレイ61のレバー係止部61jに係合し(つま
り、該レバー係止部61jとメイントレイ61との間の
溝状の空間内に入り込み)、且つ、その自重による垂下
状態にあり完全に揺動自在である。
【0107】そして、図36に示すように、トレイユニ
ット60(メイントレイ61とサブトレイ71)が装置
1から外部に引き出された状態では、上記垂直ロックレ
バー34が、付勢バネ75の付勢力により図36におけ
る反時計回り方向へ回動される。この結果、垂直ロック
レバー74の先端部74aがセンサレバー72の側方に
位置することとなり、センサレバー72は、メイントレ
イ61のレバー係止部61jに係合した垂下状態で、垂
直ロックレバー74によってその揺動動作がロックされ
る。従って、この状態で、ディスク装置1の使用姿勢が
横置き姿勢に変更されても、センサレバー72は垂直ロ
ックレバー74でロックされて揺動することはなく、横
置き姿勢でトレイユニット60を再び装置1内に引き込
む際に、センサレバー72と干渉することはない。
【0108】このように、メイン及びサブの両トレイ6
1及び71が駆動された場合には、垂直ロックレバー7
4により上記センサレバー72の揺動動作が阻止される
ので、縦置き姿勢でメイン及びサブの両トレイ61及び
71を装置1の外部に引き出した後、ディスク装置1を
横置き姿勢に変えて上記両トレイ61及び71を装置1
の内部に戻す場合でも、センサレバー72によってその
戻し動作が阻害されることはない。この場合において、
メイン及びサブの両トレイ61及び71が装置1の内部
に収納されているときには、上記センサレバーの揺動動
作の阻止状態は解除されるので、センサレバー72によ
るディスク移送状態の切換機能に支障を来すことはな
い。
【0109】以上のように、上記水平ロックレバー38
と垂直ロックレバー74とを備えたことにより、縦置き
姿勢で引き出したトレイユニット60を横置き姿勢に変
更した状態でも、支障なく装置1内に引き込んで収納で
き、或いは、その逆に、横置き姿勢で引き出したトレイ
61(メイントレイ)を縦置き姿勢に変更した状態で
も、支障なく装置1内に引き込んで収納することもでき
る。すなわち、所謂、完全レイアウトフリーが求められ
る場合にも、有効に対応することができるのである。
【0110】次に、ディスク装置1のクランプユニット
80について説明し、併せて、ディスク装置1が縦置き
状態で、小径(8cm)ディスクの移送を行う場合につ
いて説明する。図7及び図11に示すように、上記クラ
ンプユニット80は、ディスク装置1の装置ベース11
に組み付けられるクランプ基板81と、クランパ本体8
3を有するクランパ90と、該クランパ90をクランプ
基板81に係止するスプリングフック82とを備えてい
る。
【0111】上記クランプ基板81は、両側部に複数の
取付脚部を有し、その先端部には装置ベース11の縦壁
部に係合する爪部81aが設けられている。尚、クラン
プ基板81の裏面側には、前述のように、ディスクガイ
ド77の突起部77pの前後方向への移動を案内するガ
イド溝81gが形成されている。また、クランプ基板8
1の中央部分には、スプリングフック82(クランパ支
持部材)を介してクランパ90を支持するために、円形
の開口部81hが設けられている。
【0112】上記クランパ90は、ターンテーブル45
と協働してディスクを挟持するもので、後述する図40
及び図41にも示すように、クランパ本体83の内部
に、クランパラバー85,ワッシャ86,マグネット8
7,コイルバネ88及びバネホルダ89を順次組み付け
た上で、端面部にクランパシート84を貼り付けて構成
されている。このクランパ90をクランプ基板81の開
口部81hの下方から挿入し、上方からスプリングフッ
ク82を組み付けてその取付脚部82aを係合させるこ
とにより、このスプリングフック82を介して、クラン
パ90がクランプ基板81に支持される。
【0113】上記スプリングフック82の各取付脚部8
2aは、コイルバネ88の下端側を保持するスプリング
ホルダ89に係合している。また、上記コイルバネ88
の上端側は、クランパ本体83の内側上部に当接してい
る。従って、上記コイルバネ88は、クランパ支持部材
としてのスプリングフック82とクランパ90との間に
介装されていることになる。
【0114】図40はクランパ90のスプリング伸長状
態を示す断面説明図、また、図41は上記クランパ90
のスプリング収縮状態を示す断面説明図である。上記コ
イルバネ88は、クランパ90に外力が作用しない通常
時には、図40に示されるように、伸長した初期状態に
ある。そして、ターンテーブル45が接近してマグネッ
ト87との間に磁力が作用するようになると、図41に
示されるように、コイルバネ88の付勢力に抗して、マ
グネット87がターンテーブル45の方向に引き寄せら
れる結果、収縮状態となる。
【0115】すなわち、クランパ本体83がスプリング
フック82を介して上記クランプ基板81に支持された
状態で、ターンテーブル45との間に上記小径ディスク
5を挟持する際には、該ディスク5と当接するクランパ
90は、クランパ本体83を介して、コイルバネ88に
より反ディスク挟持方向(図41における上方)へ付勢
されることになる。
【0116】また、図38は上記メイントレイ61の小
径支持部61Sの一部を拡大して示す説明図、図39は
上記小径支持部61Sの係止爪部を拡大して示す断面説
明図である。これらの図に示すように、上記小径支持部
61Sは大径支持部61Dよりもターンテーブル側に位
置するように所定量だけ段下げして形成されている。
【0117】上記小径支持部61Sの外周部には、小径
ディスク5を支持する際に、ディスク装置1が水平方向
から所定角度範囲を越える傾斜状態であっても、小径デ
ィスク5の下側外周縁部を係止し得る係止爪部66が形
成されている。この爪部66は、ディスク装置1の縦置
き姿勢において下側に位置する範囲に、好ましくは複数
(本実施の形態では3個)設けられるが、そのサイズに
よっては真下側に一つのみを設けるようにしても良い。
また、上記各係止爪部66には、その両面に傾斜部66
a,66bを備えており、上記小径ディスク5の外周縁
部が係止爪部66を乗り越える際には、上記傾斜部66
a,66bに沿うようにして乗り越えることにより、そ
の乗り越え動作を助勢することができる。
【0118】図42(a)〜(c)は、上記係止爪部6
6によって小径支持部61Sに支持された小径ディスク
5が、クランパ90とターンテーブル45との間に挟持
される一連の動作を示す説明図である。これらの図に示
されるように、上記各係止爪部66でその下側の外周縁
部が係止された小径ディスク5は、ターンテーブル45
に対しローディングされる際には、上記複数の爪部66
で係止された外周縁部が上記各爪部66を乗り越えるよ
うにしてクランパ90側に移動して、該クランパ90と
上記ターンテーブル45との間に磁力によって挟持され
る。
【0119】すなわち、図42(a)に示されるよう
に、クランパ90とターンテーブル45とがある程度以
上離間しており、その間に小径ディスク5が位置した状
態では、小径ディスク5は、メイントレイ61の小径支
持部61Sの下端側に落ち込んだ状態で、その下側外周
縁部が係止爪部66に係止されている。つまり、この状
態では、小径ディスク5のセンタ穴部5hは、所定量だ
け下方に偏心している。
【0120】この状態から、ターンテーブル45がクラ
ンパ90に接近して行くと、上記センタ穴5hにターン
テーブル45のテーパ部45cが係合し、図42(b)
に示すように、その傾斜に沿って小径ディスク5が持ち
上げられることになる。また、このとき、マグネット8
7とターンテーブル45との間に磁力が作用することに
より、クランパ90がターンテーブル45側に引き寄せ
られ(図42(b)における矢印参照)、両者間にディ
スク5が挟持される。
【0121】そして、図42(c)に示すように、ター
ンテーブル45がクランパ90側へ更に移動することに
より、小径ディスク5は、その下側外周縁部が係止爪部
66を乗り越えてクランパ90側へ移動する。このと
き、ディスク5の下側外周縁部は、傾斜部66aに沿う
ようにして、スムースに係止爪部66を乗り越えるよう
になっている。尚、上記図42(b)及び(c)の状態
では、コイルバネ88による反ディスク挟持方向の付勢
力がクランパ90に作用している。
【0122】上記係止爪部66のサイズ及び形状、つま
り、爪部66の幅,高さ(突出量)及び傾斜部66a,
66bの形状等は、このようにして小径ディスク5の下
側外周縁部が乗り越えることができ、且つ、縦置き姿勢
でのディスク5の移送時に、該小径ディスク5を確実に
小径支持部61S内に支持できるように、好適に設定さ
れている。
【0123】図43(a)〜(c)は、上記クランパ9
0とターンテーブル45との間に挟持された小径ディス
ク5がメイントレイ61の小径支持部61S上に戻され
て支持される一連の動作を示す説明図である。上記クラ
ンパ90とターンテーブル45との間に挟持された上記
小径ディスク5は、上記ターンテーブル45からアンロ
ーディングされる際には、外周縁部が上記各係止爪部6
6を乗り越えるようにしてターンテーブル45側に移動
して、該ターンテーブル45と上記クランパ90とによ
る挟持状態が解除される。
【0124】すなわち、図43(a)に示されるよう
に、ディスク5の再生位置では、クランパ90は、クラ
ンプ基板81から若干浮いた状態にあり、この再生位置
からターンテーブル45が徐々に離間して行くと、図4
3(b)に示すように、クランパ90は、コイルバネ8
8を圧縮しながら(つまり、コイルバネ88の付勢力に
抗して)、ターンテーブル45側に移動する。
【0125】そして、小径ディスク5の下側外周縁部
は、ディスク5を挟持するときとは逆方向に係止爪部6
6を乗り越える。この図43(b)の状態では、ターン
テーブル45とマグネット87との間に作用する磁力
が、上記コイルバネ88の付勢力よりも大きく、ディス
ク5はターンテーブル45とクランパ90との間に保持
されている。
【0126】ターンテーブル45が更に離間方向へ移動
すると、ターンテーブル45とマグネット87との間に
作用する磁力は、上記コイルバネ88の付勢力よりも小
さくなり、図43(c)に示すように、小径ディスク5
は、メイントレイ61の小径支持部61Sの下端側に落
ち込んだ状態で、その下側外周縁部が係止爪部66に係
止されるようになっている。
【0127】一方、大径(12cm)ディスク3の場合
には、縦置き姿勢で再生される場合には、メイントレイ
61とサブトレイ71とで形成されるポケット部70の
空間幅内で上記クランパ90とターンテーブル45との
間に挟持され、この空間幅内で、支障無くターンテーブ
ル45へのローディング/アンローディングを行うこと
ができるように設定されている。
【0128】以上のように、本実施の形態では、小径デ
ィスク5は、水平方向から所定角度範囲を越える傾斜状
態であっても、メイントレイ61の小径支持部61Sの
外周部に形成された係止爪部66によってその下側外周
縁部を係止されることにより、支障なく移送することが
できる。この場合において、ターンテーブル45へのロ
ーディング動作時には、上記爪部66で係止された小径
ディスク5の外周縁部が上記各爪部66を乗り越えるよ
うにしてクランパ90側に移動し、小径ディスク5がク
ランパ90とターンテーブル45との間に挟持される。
【0129】一方、ターンテーブル45からのアンロー
ディング動作時には、小径ディスク5の外周縁部が上記
爪部66を乗り越えるようにしてターンテーブル45側
に移動し、小径ディスク5がターンテーブル46とクラ
ンパ90とによる挟持状態が解除される。つまり、ター
ンテーブル45に対し支障なく小径ディスク5のローデ
ィング及びアンローディングを行うことができる。
【0130】特に、上記係止爪部66は両面に傾斜部6
6a,66bを備えており、小径ディスク5の外周縁部
は、上記に傾斜部66a,66b沿って爪部66を乗り
越えるので、特に大きな力を要することなくスムースに
係止爪部66を乗り越えることができる。
【0131】また、小径ディスク5と当接するクランパ
90とスプリングフック82の間に、該クランパ90を
反ディスク挟持方向へ付勢するコイルバネ88が配設さ
れているので、クランパ90とターンテーブル45間に
作用する磁力がコイルバネ88の付勢力よりも大きい間
は、クランパ90が上記付勢力に抗してターンテーブル
45側に移動して小径ディスク5は両者間に挟持された
状態が維持され、上記磁力が付勢力よりも小さくなって
初めて挟持状態が解除される。
【0132】従って、上記磁力と付勢力とを好適に設定
することにより、ターンテーブル45とクランパ90に
よる挟持位置が大径ディスク3と小径ディスク5とで同
一であり、且つ、メイントレイ61の小径支持部61S
が大径支持部61Dよりも段下げされていても、その段
下げ量に相当する距離分だけ長く小径ディスク5を挟持
状態に維持することが可能になり、小径ディスク5を支
障なくターンテーブル45からアンローディングさせ
て、当該小径ディスク5をメイントレイ61の小径支持
部61Sに戻すことができるのである。また、ターンテ
ーブル45とクランパ90間での磁力によるディスク挟
持状態が解除されると、クランパ90は初期位置に復帰
するようになっている。
【0133】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0134】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、小径ディス
クは、水平方向から所定角度範囲を越える傾斜状態であ
っても、第1ディスク支持部材の小径支持部の外周部に
形成された爪部によってその下側外周縁部を係止される
ことにより、支障なく移送することができる。この場合
において、ターンテーブルへのローディング動作時に
は、爪部で係止された小径ディスクの外周縁部が上記爪
部を乗り越えるようにしてクランパ側に移動し、小径デ
ィスクがクランパとターンテーブルとの間に挟持され、
一方、ターンテーブルからのアンローディング動作時に
は、小径ディスクの外周縁部が上記爪部を乗り越えるよ
うにしてターンテーブル側に移動し、小径ディスクがタ
ーンテーブルとクランパとによる挟持状態が解除され
る。つまり、ターンテーブルに対し支障なく小径ディス
クのローディング及びアンローディングを行うことがで
きる。
【0135】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の作用効果を奏することがで
きる。特に、上記爪部は両面に傾斜部を備えており、小
径ディスクの外周縁部は、上記傾斜部に沿って上記爪部
を乗り越えるので、特に大きな力を要することなくスム
ースに爪部を乗り越えることができる。
【0136】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には上記第1又は第2の発明と同様の作用効果を奏する
ことができる。特に、クランパとクランパ支持部材との
間に、該クランパ板を反ディスク挟持方向へ付勢する付
勢部材が配設されているので、クランパとターンテーブ
ル間に作用する磁力が付勢部材の付勢力よりも大きい間
は、クランパが上記付勢力に抗してターンテーブル側に
移動して小径ディスクは両者間に挟持された状態が維持
され、上記磁力が付勢力よりも小さくなって初めて挟持
状態が解除される。従って、上記磁力と付勢力とを好適
に設定することにより、ターンテーブルとクランパによ
る挟持位置が大径ディスクと小径ディスクとで同一であ
り、且つ、第1ディスク支持部材の小径支持部が大径支
持部よりも段下げされていても、その段下げ量に相当す
る距離分だけ長く小径ディスクを挟持状態に維持するこ
とが可能になり、小径ディスクを支障なくターンテーブ
ルからアンローディングさせて、当該小径ディスクを第
1ディスク支持部材の小径支持部に戻すことができる。
また、ターンテーブルとクランパ間での磁力によるディ
スク挟持状態が解除されると、クランパはクランパ支持
部材側の初期位置に復帰する。
【0137】また更に、本願の第4の発明によれば、基
本的には上記第1〜第3の発明の何れか一と同様の作用
効果を奏することができる。特に、第1ディスク支持部
材と第2ディスク支持部材とで形成されたポケット部に
ディスクの一部を収容して支持することができ、この支
持状態でディスクを移送することができる。従って、縦
置き姿勢で使用される場合でも、ディスク支持部材に対
するディスクの着脱作業を比較的容易に行うことが可能
で、また、安定した確実な移送を行うことができる。更
に、上記第2ディスク支持部材は第1ディスク支持部材
とは別体に設けられているので、第2ディスク支持部材
を使用せずに第1ディスク支持部材のみを使用してディ
スクを支持することも可能であり、この場合には、横置
き姿勢での使用に対してディスクを第1支持部材の上方
から容易に着脱することができる。
【0138】また更に、本願の第5の発明によれば、基
本的には上記第4の発明と同様の作用効果を奏すること
ができる。特に、移送状態切換機構により、第1ディス
ク支持部材のみでディスクを支持して移送する第1移送
状態と、上記第1及び第2の両ディスク支持部材でディ
スクを支持して移送する第2移送状態とに、ディスク移
送状態を切り換えることができる。従って、ディスク装
置の横置き姿勢と縦置き姿勢の何れにも容易に対応して
使用することができ、所謂レイアウトフリーを実現する
ことができる。この場合において、上記移送状態切換機
構により、ディスクの水平からの傾斜角度に応じて移送
状態を切り換えることができるので、ディスク装置の傾
斜状態に応じて、ディスクの移送状態を、第1移送状態
と第2移送状態との間で好適に切り換えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るディスク装置が組
み込まれた横置きタイプのパーソナル・コンピュータの
斜視図である。
【図2】 上記ディスク装置が組み込まれた縦置きタイ
プのパーソナル・コンピュータの斜視図である。
【図3】 上記縦置きタイプのパーソナル・コンピュー
タにおいて、その外部に引き出されたディスク及びディ
スクトレイを拡大して示す斜視図である。
【図4】 上記ディスク装置の横置き姿勢でのトレイ収
納状態を示す斜視図である。
【図5】 上記ディスク装置の横置き姿勢でのトレイ引
き出し状態を示す斜視図である。
【図6】 上記ディスク装置の縦置き姿勢でのトレイ引
き出し状態を示す斜視図である。
【図7】 上記ディスク装置の横置き姿勢での分解斜視
図である。
【図8】 上記ディスク装置のベースユニットを拡大し
て示す分解斜視図である。
【図9】 上記ディスク装置のトラバースユニットを拡
大して示す斜視図である。
【図10】 上記ディスク装置のトレイユニットを拡大
して示す分解斜視図である。
【図11】 上記ディスク装置のクランプユニットを拡
大して示す分解斜視図である。
【図12】 上記トラバースユニットとトレイ駆動機構
の一部を示す平面説明図である。
【図13】 上記トレイ駆動機構を示す平面説明図であ
る。
【図14】 トレイ収納状態における駆動アームと駆動
ラックをを示す平面説明図である。
【図15】 トレイ前動直前の状態における駆動アーム
と駆動ラックをを示す平面説明図である。
【図16】 トレイ引き出し状態における駆動アームと
駆動ラックをを示す平面説明図である。
【図17】 トレイ収納状態における駆動ラック及びサ
ブラック並びに中間フレームを示す平面説明図である。
【図18】 上記図17におけるY18−Y18矢印方
向からの矢視図である。
【図19】 トレイ引き出し開始状態における駆動ラッ
ク及びサブラック並びに中間フレームを示す平面説明図
である。
【図20】 上記図19におけるY20−Y20矢印方
向からの矢視図である。
【図21】 上記トレイユニットのサブトレイ及びディ
スクガイドを示す側面説明図である。
【図22】 縦置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置外部への引き出し状態を示す側面説明図であ
る。
【図23】 縦置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置外部への引き出し状態を示す正面説明図であ
り、上記図22におけるY23−Y23矢印方向からの
矢視図である。
【図24】 縦置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置内部への収納状態を示す側面説明図である。
【図25】 縦置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置内部への収納状態を示す正面説明図であり、上
記図24におけるY25−Y25矢印方向からの矢視図
である。
【図26】 上記トレイユニットのディスク装置内部へ
の収納状態を示す平面説明図である。
【図27】 横置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置外部への引き出し状態を示す平面説明図であ
る。
【図28】 縦置き姿勢での上記トレイユニットのディ
スク装置外部への引き出し状態を示す側面説明図であ
る。
【図29】 横置き姿勢でディスク装置内部に収納され
たトレイユニットの後部を拡大して示す説明図である。
【図30】 上記図29におけるY30−Y30矢印方
向からの矢視図である。
【図31】 横置き姿勢でディスク装置から引き出され
る直前のトレイユニットの後部を拡大して示す説明図で
ある。
【図32】 上記図31におけるY32−Y32矢印方
向からの矢視図である。
【図33】 横置き姿勢でディスク装置からメイントレ
イが引き出された後におけるサブトレイの後部を示す説
明図である。
【図34】 縦置き姿勢でディスク装置内部に収納され
たトレイユニットの後部を拡大して示す説明図である。
【図35】 上記図34におけるY35−Y35矢印方
向からの矢視図である。
【図36】 縦置き姿勢でディスク装置から引き出され
た後におけるトレイユニットの後部を示す説明図であ
る。
【図37】 トレイユニットの後端面とセンサレバーと
を拡大して示す説明図である。
【図38】 メイントレイの小径支持部の一部を拡大し
て示す説明図である。
【図39】 上記小径支持部の係止爪部を拡大して示す
図で、上記図38におけるY39−Y39線に沿った断
面説明図である。
【図40】 クランパのスプリング伸長状態を示す断面
説明図である。
【図41】 上記クランパのスプリング収縮状態を示す
断面説明図である。
【図42】(a)係止爪部でメイントレイの小径支持部
に支持された小径ディスクがクランパとターンテーブル
との間に挟持される一連の動作を示す説明図の一部であ
る。 (b)上記小径ディスクがクランパとターンテーブルと
の間に挟持される一連の動作を示す説明図の一部であ
る。 (c)上記小径ディスクがクランパとターンテーブルと
の間に挟持される一連の動作を示す説明図の一部であ
る。
【図43】(a)上記クランパとターンテーブルとの間
に挟持された小径ディスクがメイントレイの小径支持部
に支持される一連の動作を示す説明図の一部である。 (b)上記小径ディスクがメイントレイの小径支持部に
支持される一連の動作を示す説明図の一部である。 (c)上記小径ディスクがメイントレイの小径支持部に
支持される一連の動作を示す説明図の一部である。
【図44】 従来例に係るディスク装置が組み込まれた
縦置きタイプのパーソナル・コンピュータの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ディスク装置 3…大径ディスク 5…小径ディスク 11…装置ベース 21…電動モータ 22…モータプーリ 23…ベルト 24…プーリギヤ 25…中間ギヤ 26…出力ギヤ 31…駆動ラック 32…駆動アーム 38…水平ロックレバー 45…ターンテーブル 60…トレイユニット 61…メイントレイ 61D…大径支持部 61S…小径支持部 61j…係止部 61k…傾斜面 66…係止爪部 70…ポケット部 71…サブトレイ 72…センサレバー 74…垂直ロックレバー 81…クランプ基板 82…スプリングフック 88…コイルバネ 90…クランパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 17/04 G11B 17/04 315U 315Y (72)発明者 野田 陽介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D046 AA02 AA12 AA16 CB16 EA02 EA06 EA15 FA01 GA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク移送時に該ディスクを支持する
    ディスク支持部材と、該ディスク支持部材をディスク装
    置内部のターンテーブル配設位置に対応した第1位置と
    ディスク装置外部のディスク着脱位置に対応した第2位
    置との間で往復動可能に駆動するディスク支持部材駆動
    装置とを備えたディスク移送装置であって、 上記ディスク支持部材は、大径ディスクの片面を支持す
    る大径支持部と小径ディスクの片面を支持する小径支持
    部とを有する第1ディスク支持部材を備え、上記小径支
    持部は大径支持部よりもターンテーブル側に位置するよ
    うに所定量だけ段下げされており、 上記小径支持部の外周部には、水平方向から所定角度範
    囲を越える傾斜状態であっても、上記小径ディスクの下
    側外周縁部を係止し得る爪部が形成されており、 該爪部で係止された上記小径ディスクは、上記ターンテ
    ーブルに対しローディングされる際には、上記爪部で係
    止された外周縁部が該爪部を乗り越えるようにしてクラ
    ンパ側に移動して、該クランパと上記ターンテーブルと
    の間に磁力によって挟持され、 上記クランパとターンテーブルとの間に挟持された上記
    小径ディスクは、上記ターンテーブルからアンローディ
    ングされる際には、外周縁部が上記爪部を乗り越えるよ
    うにしてターンテーブル側に移動して、該ターンテーブ
    ルと上記クランパとによる挟持状態が解除される、こと
    を特徴とするディスク移送装置。
  2. 【請求項2】 上記爪部は両面に傾斜部を備えており、
    上記小径ディスクの外周縁部は上記傾斜部に沿って上記
    爪部を乗り越えることを特徴とする請求項1記載のディ
    スク移送装置。
  3. 【請求項3】 上記クランパは、上記ディスク装置の装
    置本体に固定されたクランプ基板に取り付けられたクラ
    ンパ支持部材を介して上記クランプ基板に支持されてお
    り、上記クランパ支持部材とクランパとの間に、該クラ
    ンパを反ディスク挟持方向へ付勢する付勢部材が配設さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のディスク移送装置。
  4. 【請求項4】 上記ディスク支持部材は、上記第1ディ
    スク支持部材とは別体に設けられ、上記大径ディスクの
    他面の一部を支持する第2ディスク支持部材を備えてお
    り、該第2ディスク支持部材と上記第1ディスク支持部
    材とで、上記大径ディスクの一部を収容するポケット部
    が形成され、該ポケット部にその一部が収容された上記
    大径ディスクは、上記ポケット部の空間幅内で上記クラ
    ンパとターンテーブルとの間に挟持されることを特徴と
    する請求項1〜請求項3の何れか一に記載のディスク移
    送装置。
  5. 【請求項5】 上記第1ディスク支持部材のみでディス
    クを支持して移送する第1移送状態と、上記第1及び第
    2の両ディスク支持部材でディスクを支持して移送する
    第2移送状態とに、ディスク移送状態を切り換える移送
    状態切換機構が設けられており、該移送状態切換機構
    は、ディスクが水平状態および水平から所定角度範囲内
    の傾斜状態である場合には上記第1移送状態で移送さ
    れ、上記ディスクの傾斜角度が上記所定角度を越える一
    定値以上である場合には上記第2移送状態で移送される
    ように、移送状態を切り換えることを特徴とする請求項
    4記載のディスク移送装置。
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