JP2003255247A - マルチビーム光源、光走査装置、並びに画像形成方法および装置 - Google Patents

マルチビーム光源、光走査装置、並びに画像形成方法および装置

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JP2003255247A
JP2003255247A JP2002053893A JP2002053893A JP2003255247A JP 2003255247 A JP2003255247 A JP 2003255247A JP 2002053893 A JP2002053893 A JP 2002053893A JP 2002053893 A JP2002053893 A JP 2002053893A JP 2003255247 A JP2003255247 A JP 2003255247A
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light emitting
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JP2002053893A
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Hirotaka Mori
浩隆 森
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
    • B41J2/473Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror using multiple light beams, wavelengths or colours

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチビーム光源を利用する画像形成装置に
おいて、信号処理回路を効率的に構成できるようにす
る。 【解決手段】 マルチビーム光源としての VCSEL光源群
380は、発光点である VCSEL380a の総数を8の倍数とす
る。書込信号生成部220 は、画像データに基づいてレー
ザ変調信号を生成する変調信号生成部224 と、複数のラ
インバッファメモリ226aを有し、変調信号生成部224 か
らのレーザ変調信号に対して、書込タイミングを粗調整
する8ビットFIFOメモリからなるラインバッファメモリ
群226 とを備える。ラインバッファメモリ群226 は、VC
SEL380a から発せられた個々の光ビームを被走査面上の
副走査方向に平行な同一の直線上に結像させるために、
データ遅延量を制御するために利用される。また、ペー
ジ同期信号と主走査同期信号との位相差を8ビットFIFO
メモリを用いた遅延調整器240 で細かく補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の発光点が配
されたマルチビーム光源、このマルチビーム光源を用い
た光走査装置、この光走査装置を用いた画像形成方法お
よび画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のネットワーク技術の進歩やコンピ
ュータの高性能化などにより、その出力装置である画像
記録装置の高解像度化が要求されている。たとえばプリ
ンタにおいては、高画質な画像を出力するために、高解
像度化が追求され、それに伴って解像度は、400dp
i(dot per inch;1インチ当たりの印字ドット数),
600dpi,1200dpiへと進んできた。またた
とえば、レーザプリンタでは高画質化に対応すべくレー
ザビームの走査密度の向上が要求されている。
【0003】また画像記録装置においては、出力速度
(プリント速度)の向上といった高生産性も追求されて
きており、これに伴って増大する書き込み速度の要求に
応えるため、たとえばレーザビームを走査する回転多面
鏡(ポリゴンミラー)の高速化が図られてきている。さ
らには、1色の画像を形成するのに複数本のレーザビー
ムを同時に走査するマルチビーム走査装置も実用化さ
れ、高速・高画質化が進んできた。たとえば2本のレー
ザビームを使用したデュアルビームレーザ走査光学系を
使用するケースが見られるようになっている。
【0004】これに対して、さらなる書込解像度の精細
化、高生産性化を獲得するための書込技術として、10
本以上のマルチビームを使用するケースや、複数の発光
点が2次元配列されたVCSEL(Vertical Cavity Su
rface Emitting Laser:面発光レーザ)を光源に使用す
る技術が注目を浴びるようになってきている。
【0005】この技術では、VCSELより出力された
複数のレーザビームを回転多面鏡で偏向させて、感光体
上を同時に走査するビーム数を増やすことで、実質的な
走査レートを向上させて、高速・高解像度化を図ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらマルチビ
ーム技術を使用する場合、画像の取扱量が膨大であると
ともに、取扱いが複雑になり、従来技術をそのまま適応
すると回路設計に多大な負荷を強いることが明らかにな
ってきた。
【0007】すなわち、複数ビーム走査装置を搭載した
レーザプリンタでは、ビームの本数だけ高速機記録が可
能になる反面、画像書出位置の制御も複数ラインを単位
として粗くなってしまうことと、ビームの本数が増える
画像データのアクセスに関わる回路規模が大きくなって
しまう、という2つの問題が生じる。特に、画像書出位
置の制御は、複数の色画像を重ねてカラー画像を形成す
るカラープリンタにおいては必須な技術課題である。
【0008】より具体的に説明すると、以下の通りであ
る。従来技術をそのまま適応すると先ず第1に、マルチ
ビーム全てのチャネルに対応して上位の画像データ生成
装置からパラレルのデータチャネルを構成する必要があ
る。第2に、上位の画像データ生成装置に対して完全に
1ラインずつのデータアクセスを行なう必要がある。す
なわち、1走査期間内にN回のライン同期信号でアクセ
スするということである。また第3に、デュアルビーム
システムでは図21に示すように、2本のビームの系統
を完全に分離するなど、複数本のビームの系統を完全に
分離して構成することがある。
【0009】ここで、第1のケースでは、全ての動作が
ビーム本数単位で行なわれるため画像データの転送速度
は遅くてよいが、書出位置制御が困難になるうえに、走
査装置のビーム本数ごとに上位システムの設計まで変え
なくてはならない。
【0010】また第2のケースでは、上位の画像データ
生成装置からみると、1ビーム走査の記録装置と同等で
インターフェイスとしては汎用的であるが、マルチビー
ムの本数が増えるほど高解像度記録が要求されることか
ら、データのアクセス速度(特にラインバッファメモリ
への書込み)が厳しくなってしまう。
【0011】たとえば、200mm/sで移動する感光
体に、2400dpi,1ビットの画像データを走査幅
300mmで記録した場合、“200mm(7.84イ
ンチ)→7.84×2400=18,898ライン/秒
→1走査時間は53μs”となる。
【0012】この間に、“11.8インチ(300m
m)×2400=28346bit”のデータを転送す
るには、28346/53μs=535Mbit/sも
の高速データ転送が要求される。
【0013】このような高速データを直接に書き込める
ラインバッファメモリは現時点では殆どなく、現実には
このデータを16もしくは32ビット単位程度に纏めな
がらパラレルデータに変換しないと、ラインバッファメ
モリを構成することは不可能である。さらに出力部では
パラレルシリアル変換が必要となり、回路構成を複雑に
してしまう。
【0014】またこのケースでは、画像の書出位置制御
は問題ないが、前述のような1チャネルごとに複雑な構
成を持つラインバッファメモリがビーム本数の2倍程度
必要となり回路規模を大きくし、さらにコストアップも
招いてしまう。
【0015】また第3のケースでは、分離できない画像
処理部を除いて、処理後の画像データは、奇数ビーム用
の画像データと偶数ビーム用の画像データを別々に分離
し、処理する必要がある。したがって、回路規模を大き
くし、さらにコストアップも招いてしまう。
【0016】一方、回路設計の面から見れば、電子デバ
イスの多くは8ビットがひとつの単位として構成されて
いるので、マルチビームシステムにおけるビーム数を任
意に選択した場合、回路構成が複雑になったり無駄な回
路を実装したりしなければならないという課題が生じ
る。
【0017】たとえば図22に示すように、600dp
i*8*1dot=8ビットが2400dpi*1*1
6dot=16bitに変換される場合、600*8の
入力画像は2400*1×16画素に変換される。この
例からも分かるように、画像データを取り扱う場合、8
の倍数を取扱量の基準としている。
【0018】このような状況において、発光源の総数や
マトリックス形状を自由に設定したのでは、効率的な回
路設計ができず、回路規模を大きくし、さらにコストア
ップも招いてしまう。たとえば、発光点のマトリクス形
状が6×6のものが特開2001−215423号に提
案されている。この場合、8の倍数を基準に回路設計し
ようとすると、8ビット入出力のデバイスを用いて6段
構成で取り扱うことになり、各段では2ビット分が無駄
になってしまう。
【0019】またビームの本数を増やすことで、扱う画
像データ(ビデオ)の周波数を低下させることができる
が、余りにも多すぎると、配線パターンが各発光点の間
を何本も通ることになり、配線困難性や歩留まりなどの
問題も生じる。
【0020】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、発光点の数や配置形態の適正化を図ることで、
回路を効率化でき、コスト低減に寄与し得るマルチビー
ム光源を提供することを目的とする。
【0021】また本発明は、このようなマルチビーム光
源を利用した光走査装置、並びにこの光走査装置を利用
した画像形成方法および画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
マルチビーム光源は、発光点の総数を8の倍数としたも
のである。このマルチビーム光源は、発光点が1ライン
状に配設されているもの、あるいは発光点が、2次元マ
トリクス状に配設されているものの。何れであってもよ
い。
【0023】発光点を2次元マトリクス状に配設する場
合、その一方の発光点の数は、2m(mは2以上の整
数)、特に、8の倍数であることが望ましい。
【0024】このようなマルチビーム光源は、その発光
点が素子基板面に対し略垂直な光軸を有するようなビー
ム光を射出可能に構成されているもの、たとえば、VC
SELアレイ(面発光レーザアレイ)であることが望ま
しい。
【0025】本発明に係る光走査装置は、前記の本発明
に係るマルチビーム光源と、マルチビーム光源の個々の
発光点から発せられた光ビームを被走査面に結像させる
光学系とを備えたものである。
【0026】本発明に係る光走査装置においては、複数
の反射面を具備し、発光点のそれぞれから発せられたビ
ーム光を反射面にて反射させることにより、ビーム光の
各々の方向を周期的に偏向する光偏向器を備えたもので
あることが望ましい。
【0027】また、マルチビーム光源は、その外形形状
が長方形状であって、その外形形状の長辺が被走査面上
における副走査方向と実質的に平行となるように配置さ
れているとより望ましい。
【0028】また、マルチビーム光源は、発光点が2次
元マトリクス状に配設されていること、さらには、その
一方の発光点の数が2m(mは2以上の整数)、特に8
の倍数であることが望ましい。
【0029】本発明に係る画像形成方法は、前記の本発
明に係る光走査装置を利用するものであって、総数が8
の倍数である発光点から光ビームを発せさせ、この光ビ
ームを用いて、被走査面に結像させることにより画像を
形成するものである。
【0030】本発明に係る画像形成装置は、前記の本発
明に係る光走査装置を利用するものであって、総数が8
の倍数であって、それぞれが独立に変調可能である発光
点を有するマルチビーム光源と、発光点を画像データに
基づいて駆動する駆動制御部と、マルチビーム光源の個
々の発光点から発せられた光ビームを被走査面に結像さ
せる光学系とを備えた。
【0031】本発明に係る画像形成装置は、8または8
の倍数を1単位として画像データを取り扱う信号処理部
を備えたものであることが望ましい。
【0032】また信号処理部は、入力されたデジタル画
像データをディジタルスクリーン手法を用いて処理する
ものであることが望ましい。
【0033】さらに本発明に係る画像形成装置において
は、複数の反射面を具備し、発光点のそれぞれから発せ
られたビーム光を反射面にて反射させることにより、ビ
ーム光の各々の方向を周期的に偏向する光偏向器を備え
たものであることが望ましい。
【0034】この場合、信号処理部は、8ビットFIF
Oメモリを有し、マルチビーム光源の発光点から発せら
れた個々の光ビームを被走査面上の副走査方向に平行な
同一の直線上に結像させるために、8ビットFIFOメ
モリによるデータ遅延量を制御するものであることが望
ましい。
【0035】たとえば、ページ同期信号と主走査同期信
号との位相差をライン同期信号単位で判定し、8ビット
FIFOメモリからなるラインバッファメモリへの書込
みに余白データを付与することで、k走査ライン単位で
副走査方向の画像記録位置を調整するとよい。またペー
ジ同期信号と主走査同期信号との位相差をさらに細かく
判定し、ビットシフトをしながらラインバッファメモリ
の読出しを行なうことで走査1ライン単位の書出し位置
を制御してもよい。
【0036】さらに本発明に係る画像形成装置におい
て、信号処理部は、光ビームが、1回の主走査ごとに、
マルチビーム光源の全ての発光点の分だけ副走査方向に
ずれて被走査面を走査する隣接露光モードと、発光点の
総数分よりも少ない分だけ副走査方向にずれて被走査面
を走査するオーバーラップ露光モードとを切替可能に構
成されたものとしてもよい。
【0037】あるいは、信号処理部は、隣接露光モード
と、発光点の総数分よりも少ない分だけ副走査方向にず
れて被走査面を走査するオーバーラップ露光モードとを
切替可能に構成されたものとしてもよい。
【0038】
【作用】上記構成において、マルチビーム光源は、発光
点の総数が8の倍数となっている。信号処理部は、メモ
リを始めとする各部において、この8あるいは8の倍数
を取り扱いの一単位とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0040】図1は、本発明に係る光源の一例である面
発光型半導体レーザ(以下VCSELという)アレイを
用いて画像を記録する画像記録装置を搭載したカラー複
写装置の一例の機構図である。
【0041】このカラー複写装置1は、ゼログラフィー
を利用して画像を所定の記録媒体に記録するものであっ
て、画像取得部10、画像処理部20、画像出力部3
0、およびプラテンカバーの機能も備えた循環機能のな
いADF(Automatic DocumentFeeder ;自動原稿搬
送)装置60を備える。画像処理部20は、画像取得部
10と画像出力部30との境界部分に配された基板上に
設けられている。
【0042】カラー複写装置1は、プラテンガラス11
上に設けられたADF装置60を利用するのか否かに応
じて、固定読取方式と搬送読取方式とを選択して使用可
能に構成されている。なお、ADF装置60は、循環機
能のないものであるが、循環機能を有する原稿自動給送
装置(RDF;Duplex Automatic Document Feeder)を
使用することもできる。
【0043】画像取得部10は、筐体112と、この筐
体112上に設けられた透明ガラスからなるプラテンガ
ラス(原稿載置台)11とを備える。また画像取得部1
0は、筐体112の内プラテンガラス11の下方に、プ
ラテンガラス11の原稿載置面と反対側の面(裏面)に
向かって光を照射する光源12と、光源12から発せら
れた光をプラテンガラス11側に反射させる略凹状の反
射笠131および反射鏡132と、プラテンガラス11
側からの反射光をプラテンガラス11に略平行の方向に
偏向する反射ミラー134aとを有するフルレートキャ
リッジ(F/R−CRG)134を備える。
【0044】光源12としては、主走査方向(図におけ
る紙面直交方向)を長手方向とする蛍光ランプが使用さ
れている。また画像取得部10は筐体112内に、略直
角を形成するように配された2つの反射ミラー136
a,136bを有し、フルレートキャリッジ134によ
って偏向された反射光を順次略90°づつ偏向するハー
フレートキャリッジ(H/R−CRG)138を備え
る。フルレートキャリッジ134およびハーフレートキ
ャリッジ138は、図示しないステッピングモータによ
り、連動して、副走査方向(図1中矢印X方向)および
これと反対方向に往復移動可能に構成されている。
【0045】さらに画像取得部10は、筐体112内
に、反射ミラー136bにより偏向された反射光を所定
の焦点位置に集光するレンズ140と、レンズ140で
収束された反射光を受光して副走査方向と略直交する主
走査方向(図1の紙面奥行き方向)に画像を読み取り、
濃度に応じた画像信号(アナログの電気信号)を順次出
力する受光部13とを備える。
【0046】受光部13は、CCD(ChargeCoupled De
vice)などの光電変換素子からなる図示しないラインセ
ンサ142(詳しくは後述する)を駆動するCCDドラ
イバなどの駆動回路143や読取信号処理部14などと
ともに基板上に配設される。
【0047】また図示していないが、画像取得部10
は、筐体112内に、読取光学系や受光部13などをプ
ラテンガラス11下で移動させるためのワイヤや駆動プ
ーリなども具備する。駆動プーリは、駆動モータの駆動
力によって往復回転させられ、該回転駆動によってワイ
ヤを当該駆動プーリに巻き取ることで、プラテンガラス
の下方において読取光学系などを所定速度で移動させ
る。
【0048】ADF装置60は、給紙トレイ62と、処
理トレイ63と、原稿Gの搬送路を形成するためのレジ
ストロール対64aやエグジットロール対64bなどの
種々の搬送ロール対64とを備える。筐体112上部の
プラテンガラス11の端部(図中左側)にはガイドBが
設けられ、その直ぐ近傍には光透過性のコンタクトガラ
ス(読取ガラス)が配設されている。
【0049】コンタクトガラス上にはガイドAが設けら
れている。またガイドB内には白色基準板19が内包さ
れている。また、搬送経路上の複数の所定位置には、原
稿Gを検知する用紙センサ65が設けられている。この
用紙センサ65の検知出力を監視することにより、原稿
Gの先端あるいは後端を検知することができる。
【0050】上記構成において、画像取得部10は、通
常ホームポジション(図中△マークで示す固定読取画先
位置Gの近傍)にある。搬送読取方式時には、読取光学
系を原稿の搬送経路上であるプラテンガラス11下の任
意の位置に固定(停止ロック)させた状態で原稿をAD
F装置60により搬送させながら画像を読み取る。
【0051】たとえば、フルレートキャリッジ134
は、プラテンガラス11下方をホームポジションから矢
印Xと反対方向に移動もしくは露光走査しながら移動
し、図中△マークで示す搬送読取画先位置Hに停止ロッ
クされ、受光部13や読取信号処理部14が撮像待機状
態とされる。その後、本体側CPUより(図示せず)露
光開始許可信号がADF装置60に送信されると、この
許可信号を受けたADF装置60は給紙トレイ62に載
置された原稿(用紙)Pの給送を開始する。
【0052】原稿Gが種々の搬送ロール対64からなる
所定の搬送路を経てガイドA,Bの方向に導かれ、レジ
ストロール対64aを通過し搬送読取画先位置Hに原稿
の先端が到達したとき、ADF装置60側から画像取得
部10側に画先信号を送信することで、原稿画像の読取
りが開始される。そして、レジストロール対64aやエ
グジットロール対64bなどの搬送ロール対64は図示
しない駆動モータによりその周速が等速に制御され、こ
れにより、原稿は略等速でガイドA,B上を通過し、エ
グジットロール対64bを通過し処理トレイ63の方向
へ排出される。つまり、カラー複写装置1は、原稿を一
定速度で搬送させながら原稿画像を読み取る。
【0053】一方、固定読取方式時には、人手により
(ADF装置60を利用してもよい)原稿載置台として
のプラテンガラス11上に原稿を載置し、当該プラテン
ガラス11上の任意の位置に固定(停止ロック)させた
状態で、固定読取画先位置Gを先端基準として、読取光
学系を矢印Xの方向へ等速移動走査して原稿を露光し画
像を読み取る。
【0054】たとえば、プラテンガラス11上に載置さ
れた原稿をADF装置60で覆った状態で、光源12か
らの光がプラテンガラス11上に載置された原稿を照射
し、反射光がフルレートキャリッジ134、ハーフレー
トキャリッジ138、およびレンズ140からなる読取
光学系を介して赤、緑、青の各色に分光される。そして
各色光が、それぞれ対応する、各色光用に分けられたラ
インセンサ142に入射し、入力画像が所定の解像度で
読み取られることで、赤、緑、青の各色成分のアナログ
の撮像画像信号が得られる。
【0055】そして、この読取りにより得た撮像画像信
号を赤(R)、緑(G)、青(B)の各色成分のデジタ
ル画像データに変換し、赤、緑、青のデジタル画像デー
タを画像処理部20に送る。この読取り時には、光源1
2からの光が原稿を全面に亘って照射し、受光部13が
レンズ140などの読取光学系を介して入力画像を全面
に亘って読み取るように、光源12を含む読取光学系や
受光部13などは、矢印Xで示すように図1中の左方か
ら右方(副走査方向)に一定速度で相対移動させられ
る。つまり、カラー複写装置1は、光学系を一定速度で
移動させながら原稿画像を読み取る。
【0056】搬送読取方式あるいは固定読取方式におけ
る各原稿画像は、フルレートキャリッジ134やハーフ
レートキャリッジ138により光路を変え、レンズ14
0により縮小され、受光部13に至る。そして、読取信
号処理部14や同時化処理部15などによる処理を受け
た後に画像処理部20に送られる。
【0057】このようにして、搬送読取方式あるいは固
定読取方式における読取りが完了すると、画像処理部2
0は、画像取得部10からの赤、緑、青の画像データ
R,G,Bに基づいて、個々の印刷色用の2値化信号を
得、各2値化信号を画像出力部30に出力する。
【0058】この際には、たとえばRGB表色系の画像
データをYCrCb表色系の画像データに変換し、さら
にYCrCb表色系から最低3つ(好ましくは4つ)、
たとえばCMY表色系あるいはCMYK表色系へのマッ
ピングをしプリント出力用に色分解されたラスタデータ
を生成する。
【0059】このようなラスタデータ化の処理に際し
て、カラー画像のCMY成分を減色するアンダーカラー
除去(UCR)、あるいは減色されたCMY成分を部分
的にK成分と交換するグレー成分交換(GCR)をす
る。さらに、出力データ(CMYKなど)に応答して作
成される出力画像のトナー像を調整するために、色分解
の直線化または同様の処理をする。
【0060】なお、画像処理部20は、図示しない通信
網を介してクライアント端末から画像データを取得し、
この画像データに基づいて所定の処理を施してから、個
々の印刷色用の2値化信号を得るようにしてもよい(い
わゆるネットワークプリンタの構成である)。
【0061】本実施形態の画像出力部30は、本発明に
係る光走査装置(ラスタ出力スキャン;ROS)を利用
した画像記録装置の一例である画像形成部をK,Y,
M,Cの各色に対応するように4組備えたいわゆるタン
デム構成のものである。以下、それぞれの部材の参照番
号には、各色を示す参照子K,Y,M,Cを付し、纏め
て述べる場合には、その参照子を省略して示す。
【0062】この画像出力部30は、先ず、一方向に順
次一定間隔をおいて並置されたK,Y,M,Cの各色の
画像形成部31K,31Y,31M,31Cと、原稿カ
セット41から各画像形成部31に搬送される原稿の搬
送経路上に近接して設けられた先端検出器44とを備え
る。先端検出器44は、原稿カセット41からレジスト
ローラ42を通じて転写ベルト43上に送り出された原
稿の先端をたとえば光学的に検出して先端検出信号を
得、この先端検出信号を画像処理部20に送る。画像処
理部20は、入力された先端検出信号に同期して、K,
Y,M,Cの各色のオンオフ2値化信号を順次一定間隔
をおいて得る。
【0063】画像形成部31は、本発明に係る光源の一
例であるVCSEL光源群からなる半導体レーザ38
と、半導体レーザ38から発せられたレーザ光(レーザ
ビーム)を感光性部材の一例である感光体ドラム32に
向けて反射させるポリゴンミラー(回転多面鏡)39と
を有する光走査装置を具備している。
【0064】なお、図では示していないが、ポリゴンミ
ラー39の他に、たとえばコリメータレンズや走査レン
ズなどの光学系を構成する種々のレンズ、あるいはVC
SEL380aから発せられたレーザ光を光量センサに
入射させるためのハーフミラーなどがレーザ光の光軸上
に配される。
【0065】たとえばブラック(K)系の画像形成部3
1Kでは、先ず半導体レーザ38Kは、画像処理部20
からのブラックのオンオフ2値化信号によって駆動され
ることで、ブラックのオンオフ2値化信号を光信号に変
換し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に
向けて照射する。このレーザ光は、さらに反射ミラー4
7K,48K,49Kを介して一次帯電器33Kによっ
て帯電された感光体ドラム32K上を走査することで、
感光体ドラム32K上に静電潜像を形成する。
【0066】この静電潜像は、ブラックのトナーが供給
される現像器34Kによってトナー像とされ、このトナ
ー像は、転写ベルト43上の原稿が感光体ドラム32K
を通過する間に転写帯電器35Kによって原稿上に転写
される。そして転写後は、クリーナ36Kによって感光
体ドラム32K上から余分なトナーが除去される。
【0067】同様に、半導体レーザ38Y,38M,3
8Cは、画像処理部20からブラックのオンオフ2値化
信号に対して順次一定間隔をおいて得られる対応する
Y,M,Cの各色のオンオフ2値化信号によって駆動さ
れることで、各色のオンオフ2値化信号を光信号に変換
し、この変換されたレーザ光をポリゴンミラー39に向
けて照射する。
【0068】このレーザ光は、さらに反射ミラー47Y
〜49Y,47M〜49M,47C〜49Cを介して一
次帯電器33Y,33M,33Cによって帯電された対
応する感光体ドラム32Y,32M,32C上を走査す
ることで、感光体ドラム32Y,32M,32C上に静
電潜像を順次形成する。
【0069】各静電潜像は、各色のトナーが供給される
現像器34Y,34M,34Cによって順次トナー像と
され、各トナー像は、転写ベルト43上の原稿が対応す
る感光体ドラム32Y,32M,32Cを通過する間に
対応する転写帯電器35Y,35M,35Cによって原
稿上に順次転写される。
【0070】このようにK,Y,M,Cの各色のトナー
像が順次多重転写された原稿は、転写ベルト43上から
剥離され、定着ローラ45によってトナーが定着され
て、複写機の外部に排出される。
【0071】なお、画像出力部30は、1個のレーザ光
スキャナによって1個の感光体ドラム上にK,Y,M,
Cの各色の静電潜像が順次形成され、静電潜像が感光体
ドラムの周囲に設けられた、それぞれK,Y,M,Cの
各色のトナーが供給される現像器によって順次トナー像
とされ、トナー像が転写ドラム上に吸着された原稿上に
順次、多重転写される構成でもよい。
【0072】図2は、画像形成部31の一構成例を示す
図である。なお、ここでは、反射ミラー47〜49を割
愛して説明する。図1に示した半導体レーザ38を構成
するVCSEL光源群380の個々の発光点すなわちV
CSEL380aから出射した複数のレーザ光Lは、コ
リメータレンズ382によって所定のビーム直径を持つ
レーザ光にコリメート(平行化)される。このレーザ光
はシリンドリカルレンズ387を介してポリゴンミラー
39に入射し、ポリゴンミラー39の回転に伴って、そ
の反射面(図では6面ある)にて反射され、各々偏向さ
れる。
【0073】ポリゴンミラー39により反射偏向された
レーザ光Lは、倒れ補正機能を有するトロイダルレンズ
388およびfθ機能を有する走査レンズ群384を通
過し、被走査面に置かれた像担持体としての感光体ドラ
ム32の被走査面上でスポット386に結像する。
【0074】レーザ光Lの偏向範囲内でかつ被走査面の
走査には関与しない位置には、反射ミラー391および
光検出器392が、反射ミラー391で反射されたレー
ザ光L1が光検出器392に入射するように配されてい
る。光検出器392でレーザ光L1を検出するために
は、走査期間中で光検出器392にレーザ光L1が偏向
される直前にレーザを点灯させ、本来の走査に必要の走
査範囲中手前で消灯させる制御が行なわれる。この光検
出器392より出力される主走査同期信号により、画像
データに応じたレーザ光の変調開始が制御される。
【0075】VCSEL光源群380は、半導体基板3
81の表面に光源としてのVCSEL380aを2次元
マトリックス状に配列したもの、あるいは1ライン状
(インライン状)に多数配列されたものを使用する。
【0076】図3は、VCSEL光源群380を構成す
るVCSEL380aの配置形態を説明する図である。
ここで、図3(A)は、VCSEL380aを1ライン
状(インライン状)に多数配列する場合の一例を示し、
図3(B)は、VCSEL380aを2次元マトリクス
状に配列する場合の一例を示す。
【0077】本実施形態では、インライン状であるか、
2次元マトリックス状であるかに関わらず、VCSEL
380aの総数を10以上であって且つ8の倍数とす
る。なお、インライン状配置とする場合、主走査方向に
所用数分のVCSEL380aを並べて同時に駆動する
ので、主走査方向にビーム光を走査する機能部分である
ポリゴンミラー39を必要としないのはいうまでもな
い。
【0078】たとえばインライン状配置とする場合、図
3(A)に示すように、縦方向に(8×p)個(pは1
以上の整数)、横方向には1ライン分を配する。また2
次元マトリクス状配置とする場合、図3(B)に示すよ
うに、縦2m×横(2n×q)としたとき、mは2以上、
nは0以上、qは1以上の整数であって、VCSEL3
80aの総数が8の倍数となるように設定する。
【0079】たとえば、2次元マトリクス状配置とする
場合、縦4個のタイプa1,a2,…の系列のもの、縦
8個のタイプb1,b2,…の系列のもの、縦16個の
タイプc1,c2,…の系列のものなどを取り得る。
【0080】図4は、タイプa1のVCSEL光源群3
80から発せられるレーザビームによる、被走査面にお
ける走査線と結像スポットの関係を示す図である。図中
参照符号P1〜P8で示すものが走査スポットである
(後述する図5〜図7においても同様)。
【0081】タイプa1のVCSEL光源群380は、
半導体基板の表面にVCSEL380aを縦4×横2と
なるように2次元状に配列したものである。ここでは、
このVCSEL光源群380の縦並び(本例では4個)
が、ポリゴンミラー39に対して、縦方向となるよう
に、つまり被走査面である感光体上における副走査方向
と光学的に平行となるように配置する。この配置形態を
以下縦配置という。なお、VCSEL光源群380の縦
並びが、ポリゴンミラー39に対して横方向となるよう
に配置する、すなわち被走査面である感光体上における
副走査方向と光学的に平行となるように配置する形態
を、以下横配置という。
【0082】VCSEL光源群380は、図示するよう
に、主走査方向と、主走査方向の任意の線(主走査線)
に対して角度φを有し主走査線上のVCSEL380a
上を通る基線(図中1点鎖線で示す傾き線)によって配
列パターンが定義される。
【0083】各VCSEL380aは単一の半導体基板
上に形成されており、副走査方向の任意の線(副走査
線)に沿って等間隔に4個、主走査線に沿って等間隔に
2個、合計4×2個のVCSEL380aが2次元マト
リクス状に配置されている。参照符号L1〜L16は副
走査線を示す。
【0084】また、VCSEL光源群380は、各VC
SEL380a(すなわち発光点)が平行四辺形の各頂
点に位置しており、適切な角度に傾けることで感光体上
に所定解像度(たとえば2400dpi)の走査線を構
成するようにする。たとえば、VCSEL380aの主
走査方向の間隔をSLとしたとき、副走査線の間隔Δは
SL×tanφに設定される。
【0085】つまりレーザ光の結像スポットは主走査方
向(図中左より右)へ周期的にほぼ一定の速度で移動し
て行き、走査線はピッチΔで等間隔に走査され、さらに
各回の主走査ごとに被走査面は図中副走査方向に一定間
隔分だけ移動してゆく。走査するスポットの位置がどの
ような位置関係にあっても、被走査面の副走査方向の移
動は1主走査周期当たり8走査線分である。なお、図で
は2回分の主走査を示しており、1回目と2回目とのV
CSEL光源群380の位置を、主走査方向にずれて示
しているが、これは図示にて説明する都合であって、実
際には同位置から走査が開始する(後述する図5〜図7
も同様)。
【0086】走査中は画像データに応じてレーザの点灯
/非点灯もしくは画像濃度に応じた強度変調が行なわれ
る。この変調もしくは点灯制御の開始は、光検出器39
2より出力される主走査同期信号を基準として行なわれ
る。またこの際には、4×2の計8本のレーザ光が同時
に動作する。そして、この動作を繰り返してゆくことで
被走査面全面がくまなくかつ、等間隔の走査線で埋め尽
くされて2次元走査が実現される。このような走査形態
を隣接露光という。
【0087】なお、ある1つのスポットから他のスポッ
トまでの副走査方向に計った距離を走査線ピッチΔで除
し、さらに同時に走査する走査線の数で除した剰余が互
いに異なる自然数であれば、必ず重なることなく等間隔
の走査線で被走査面を埋めることができる。なお、スポ
ットの主走査方向の間隔SLは、副走査線の間隔Δ=S
L×tanφを満たす限りにおいて任意に設定できる。
【0088】ここで、VCSEL380aは、主走査方
向の結像位置がSL分だけずれて配置されているので、
発光点であるVCSEL380aから発せられた画像デ
ータ上の一列に対応する個々の光ビームが、副走査方向
に一列上に結像するよう、各VCSEL380aの変調
信号に遅延制御を行なうことで、信号上はn×8本(8
の倍数)のレーザ光が同時に隣接走査するようにする。
【0089】また、VCSEL380aの総数を8の倍
数としたことに合わせて、8ビットの電子デバイスを用
いて、その主走査方向の遅延量(SLに相当)を制御す
ることで、ビット無駄が生じない効率的な回路を構成す
る。この点は、後述する縦4×横4の縦配置、縦8×横
4の縦配置、縦8×横2の横配置、の何れの場合にも適
用される。
【0090】図5は、縦4×横4であるタイプa2のV
CSEL光源群380から発せられるレーザビームによ
る、被走査面における走査線と結像スポットの関係を示
す図である。ここでは、縦4の並びが、ポリゴンミラー
39に対して、縦方向となる縦配置とする。
【0091】1回目の主走査が完了すると、16走査線
分だけ副走査方向にずれて隣接露光を繰り返す点が図4
の形態と異なるが、タイプa1のVCSEL光源群38
0と同様に、VCSEL380aの主走査方向の間隔を
SLとしたとき、副走査線の間隔ΔはSL×tanφに
設定される。
【0092】図6は、縦8×横4であるタイプb4のV
CSEL光源群380から発せられるレーザビームによ
る、被走査面における走査線と結像スポットの関係を示
す図である。ここでは、縦8の並びが、ポリゴンミラー
39に対して、縦方向となる縦配置とする。
【0093】1回目の主走査が完了すると、32走査線
分だけ副走査方向にずれて隣接露光を繰り返す点が図4
の形態と異なるが、タイプa1のVCSEL光源群38
0と同様に、VCSEL380aの主走査方向の間隔を
SLとしたとき、副走査線の間隔ΔはSL×tanφに
設定される。
【0094】図7は、縦8×横2であるタイプb2のV
CSEL光源群380から発せられるレーザビームによ
る、被走査面における走査線と結像スポットの関係を示
す図である。ここでは、縦8の並びが、ポリゴンミラー
39に対して、横方向となる横配置とする。
【0095】主走査方向の配列数が8個となっている
が、1回目の主走査が完了すると、16走査線分だけ副
走査方向にずれて隣接露光を繰り返す点では図4の形態
と同じであり、タイプa1のVCSEL光源群380と
同様に、VCSEL380aの主走査方向の間隔をSL
としたとき、副走査線の間隔ΔはSL×tanφに設定
される。
【0096】なお、2次元マトリクス状にVCSEL3
80aを配したものの場合、主走査方向の間隔SLと、
副走査線の間隔Δとの関係によって、その形状が長方形
となる場合がある。この場合、VCSEL光源群380
のポリゴンミラー39に対する配置形態として、その形
状が副走査方向に横長となる形態と、縦長となる形態を
とり得る。
【0097】このとき、VCSEL光源群380のポリ
ゴンミラー39に対する配置形態として、その形状が副
走査方向に横長となるようにすると光学系の観点から、
ポリゴンミラー39の各ミラー面の幅(すなわちポリゴ
ンミラー39の幅)を大きくする必要がある。またポリ
ゴンミラー39を駆動する図示しないポリゴンモータの
負荷が増えるばかりか、マシンの稼動音が大きくなる。
【0098】一方、その形状が副走査方向に縦長となる
ようにすると、ポリゴンミラー39の各ミラー面の幅を
小さくすることができる。加えて、ポリゴンモータの負
荷や、マシンの稼動音を低減することができる。つま
り、VCSEL光源群380の形状が副走査方向に長い
縦長形状となるように配置する方が好ましい。
【0099】図8は、上記構成のVCSEL光源群38
0を備えた画像形成部31にて画像を形成するための信
号処理回路の概要を示す図である。ここでは、VCSE
L光源群380として、VCSEL380aが8×4
(総数=32)の2次元マトリクス状に配されたタイプ
b4を使用する場合の構成例で説明する。
【0100】画像処理部20は、画像取得部10あるい
はネットワーク9を介して、パーソナルコンピュータな
どのクライアント端末8から画像データを取得する画像
データ生成部200と、画像データ生成部200からの
画像データに基づいて個々のVCSEL380a用のレ
ーザ変調信号を生成する書込信号生成部220と、書込
信号生成部220からのレーザ変調信号に対して、書込
タイミングを調整する遅延調整器240とを備える。
【0101】なお、VCSEL380aの配列位置に応
じた遅延量の調整は、ラインバッファメモリ群226の
書込タイミングあるいは読出タイミングによる調整(粗
調整)と、遅延調整器240による調整(微調整)の2
段階で行なってもよいが、ラインバッファメモリ群22
6のみ、あるいは遅延調整器240のみにて行なっても
よい。粗調整と微調整とを組み合わせると、VCSEL
380aから発せられた個々の光ビームを被走査面上の
副走査方向に平行な同一の直線上に結像させるために、
ラインバッファメモリ群226を利用し、ページ同期信
号と主走査同期信号との位相差を8ビットFIFOメモ
リを用いた遅延調整器240で細かく補正することがで
きる。
【0102】画像データ生成部200は、画像取得部1
0などから入力されたRGB表色系の画像データをYC
rCb表色系の画像データに変換し、さらにYCrCb
表色系からCMYK表色系へのマッピングをしプリント
出力用に色分解された解像度が600dpi/多階調
(たとえば8ビット)の中間調画像や文字画像を表すラ
スタデータ(中間調データ)を生成し、書込信号生成部
220に渡す。
【0103】またこの際には、カラー画像のCMY成分
を減色するアンダーカラー除去(UCR)、減色された
CMY成分を部分的にK成分と交換するグレー成分交換
(GCR)をする。また、出力データ(CMYKなど)
に応答して作成される出力画像のトナー像を調整するた
めに、色分解の直線化などの処理をする。
【0104】書込信号生成部220は、画像データ生成
部200とのインターフェース機能をなすI/F(イン
ターフェース)部222と、レーザ変調信号(光ビーム
変調信号)を生成する変調信号生成部224と、複数の
ラインバッファメモリ226aを有し、変調信号生成部
224からのレーザ変調信号に対して、書込タイミング
を粗調整するラインバッファメモリ群226とを備え
る。このラインバッファメモリ群226およびその後段
に接続された遅延調整器240が、本発明に係るデータ
遅延部として機能する。
【0105】また書込信号生成部220は、I/F部2
22、変調信号生成部224、およびラインバッファメ
モリ群226を制御するメモリコントローラ228と、
I/F部222、変調信号生成部224、ラインバッフ
ァメモリ群226、およびメモリコントローラ228を
制御するタイミング信号発生器230とを備える。
【0106】さらに画像処理部20は、画像形成部31
の光検出器392から得られた検知信号に基づいて書込
タイミングを制御する基準信号である主走査同期信号S
OSを生成する同期信号発生器260と、カラー複写装
置1の全体を制御するための機能部分であるマシンコン
トローラ270とを備える。
【0107】タイミング信号発生器230は、走査ビー
ムが感光体ドラム32に入射する直前の位置に到達した
ことを示す主走査同期信号SOSとマシンコントローラ
270が出力する画像記録開始を指示するプリントリク
エスト信号PRQより各種の制御信号を生成し、各部に
供給する。たとえば、書出基準信号ROS_PS、書込
有効信号ROS_LS、ページ同期信号Page、FI
FOメモリ数に対応したサブライン同期信号Line、
あるいは画素クロックPCKなどである。
【0108】またタイミング信号発生器230は、副走
査方向の画像記録開始を指示するページ同期信号Pag
eと主走査同期信号SOSとの位相差を判定し、メモリ
コントローラ228を制御する。メモリコントローラ2
28は、この位相差に応じて各ラインバッファメモリ2
26aへの書き込みに余白データを付与し、感光体ドラ
ム32上への副走査方向の画像記録位置を調整する。
【0109】遅延調整器240は、ラインバッファメモ
リ226aへの余白データの書き込みでは調整しきれな
い細かな位相差分に対して、ラインバッファメモリ22
6からデータを読み出す際に細かな位相差に相当するビ
ットシフトを行ない、マルチビーム走査装置用のN本レ
ーザ光に相当する変調信号を画像形成部31に供給す
る。
【0110】画像形成部31は、遅延調整器240にて
出力タイミングが調整されたレーザ変調信号に基づい
て、VCSEL光源群380の個々のVCSEL380
aを駆動する駆動するレーザ駆動回路(マルチLDD)
300と、当該画像形成部31を制御するための機能部
分として、レーザ光の光路上に配されたハーフミラー3
94により反射されたレーザ光を各VCSEL380a
について受光する光量センサ302とを備える。
【0111】また画像形成部31は、図示しない温度セ
ンサ、ポリゴンミラー39の使用ミラー枚数(使用枚数
カウンタ;本例では6枚)、たとえばスクリーン種別な
どを示すプリントモード、あるいは外部入力などに基づ
いて、個々のVCSEL380aの光量を設定するため
の光量制御レベル変更信号を生成する光量設定条件選択
部304を備える。
【0112】さらに画像形成部31は、光量センサ30
2にて取得された各VCSEL380aの光量を示す光
量検出信号、光量設定条件選択部304にて生成された
光量制御レベル変更信号、およびマシンコントローラ2
70からの光量設定信号に基づいて、光量レベルを変更
するレベル変更部306と、このレベル変更部306の
制御の元に、個々のVCSEL380aの駆動電流を制
御するための駆動量設定信号(それぞれに対応する1〜
n)および光量制御用駆動信号を生成する駆動量制御部
308とを備える。
【0113】図9は、画像データの流れ(ビデオパス)
と、解像度変換について説明する図である。なお、図9
(B)中左側の機能部である“TRC LUT”は、色
補正処理(TRC処理;Tone Reproduction Correctio
n;たとえば特開平6−101799号参照)用のルッ
クアップテーブル(LUT)である。
【0114】図8に示した構成において、VCSEL3
80aの総数N=32(すなわちレーザ光の総本数が3
2本)、走査解像度nn=2400dpi、画像データ生
成部200の中間調データは解像度mm=600dpi、
各画素8ビットの濃度値を持つものとする。走査解像度
nn=2400、データ解像度mm=600である。
【0115】ここで、データの取り扱いを考えた場合、
回路構成上は8ビットで取り扱うと効率がよい。たとえ
ば、電子デバイスはバス幅および容量を8の倍数を基本
としているので、複数の光ビームを使った露光手法にお
いては、ビームの本数を8の倍数とすることで、図9
(A)に示すように、画像の取扱いが簡便になるととも
に、電子デバイスなどを効率よく使用することができ
る。
【0116】また、たとえば600dpi多値の画像入
力にスクリーンをかけて2400dpiのデジタルスク
リーンで出力する場合において、600dpiを240
0dpiに変換する場合、図9(B)に示すように、1
本の入力から4本の出力を生成することになる。すなわ
ち解像度変換が必要になる。
【0117】ここで、主走査方向に並べるマトリックス
の形状を2のn乗とすることで、解像度変換とビデオ信
号の扱いが非常に簡単になる。すなわち、図9(C)に
示す2400dpi/32本の出力データを得る場合、
解像度変換後の本数(ここでは4)に対して、主走査方
向の遅延量をそれぞれに設定することで、無駄なくビデ
オ信号の流れを作ることができる。たとえば図9(B)
に示すように、600dpi×8ビット入力を8本持
ち、その各出力となる2400×8出力(2400×4
出力の2組)を、図9(C)に示す別々の8ビットFI
FOメモリ227−1〜4に入れることで、32ビーム
のビデオパスが完成する。
【0118】なお、図1に示したように、ゼログラフィ
技術を利用したカラー複写装置1においては、通常画質
の対環境変動が大きいこと、特に画質の維持性という観
点から大きな課題となってきている。これらの課題を解
決するひとつの方法として、デジタルスクリーンを採用
することで画質を安定させるという手法がある。
【0119】しかし、低解像度でデジタルスクリーンを
用いて画像を形成すると、スクリーン線数が低下し必ず
しも画像形成装置が持つ最大の性能を引き出していると
はいえないのが現実である。これらの課題を解決するに
は、印刷でよく知られている2400dpi以上の解像
度を有することが望ましい。
【0120】したがって、2400dpiを実現するに
は以下のような条件を満たす必要がある。すなわち、 1)画像形成部31における出力効率(ROS効率)を
考えると、A4サイズ×1面で、約1.5G(G:ギ
ガ)ポイント相当の書込速度が必要になる、 2)A4サイズで100枚クラスの生産性を持つ高速機
では隣接露光で2.5Gbps(Bit Per Sec) 程度、
50枚クラスの中速機でも1.25Gbps程度の書込
速度が必要になる、 3)さらに、2重露光を行なうと、上記2)に対して、
2倍の書込速度が必要になる。
【0121】すなわち、ビーム本数が32ビームの光源
を使用したとして、A4サイズで100枚クラスの生産
性を持つ高速機では隣接露光で80Mbps程度、50
枚クラスの中速機でも40Mbps程度の書込速度が必
要になる。2重露光を行なうと、それぞれ160Mbp
s、80Mbpsの書込速度が必要になる。
【0122】またビーム本数が16本の光源を使用した
として、A4サイズで100枚クラスの生産性を持つ高
速機では隣接露光で160Mbps程度、50枚クラス
の中速機でも80Mbps程度の書き込み速度が必要に
なる。2重露光を行なうと、それぞれ320Mbps、
160Mbpsの書き込み速度が必要になる。
【0123】また、たとえばシングルビームで40ドッ
ト=40回打つのに対して、デュアルビームで40ドッ
ト=20回打つと、駆動周波数が上がり、伝送技術が困
難になる、EMCノイズが発生する、バラ付きが生じ易
い、1回当たりの光エネルギが低下するなどの問題も生
じる。
【0124】またビームの本数を増やすことで、扱う画
像データ(ビデオ)の周波数を200Mbps以下に抑
えられるが、たとえばマトリックス形状を8×8(すな
わち64本ビーム)にすると、配線パターンがVCSE
L380aの間を何本も通ることになり、半導体製造上
の課題が発生し、さらにチップの大きさが64本ビーム
にするあたりから、極端に得率が減るということも指摘
されている。
【0125】これらの点を踏まえると、A4サイズで2
5枚から200枚程度の生産性を出す中高速機では、ビ
ームの本数を16本あるいは32本にすることで、扱う
画像データ(ビデオ)の周波数が200Mbps程度に
抑えられ、非常に効率的なシステムを組むことができ
る。つまり、マトリックス形状が8×4(すなわち32
本ビーム)もしくは8×2や4×4(すなわち16本ビ
ーム)のVCSEL光源群380を使用すると、チップ
上の配線を容易にでき、歩留まりを上げることができ
る。
【0126】図10は、画像データ生成部200にて生
成される中間調データと、変調信号生成部224にて生
成されるレーザ変調信号の対応関係を示す図である。こ
こでは、図9に示したように、個々のラインバッファメ
モリ226aとして、8ビットのFIFOメモリ227
を4本(番号1〜4)使用してラインバッファメモリ群
226を構成する。
【0127】変調信号生成部224は、画像データ生成
部200からI/F部222を介して受け取った600
dpiの多値データ1画素につき2400dpiのビッ
トマップの網点画像データ(16ビット)を生成する。
そして、変調信号生成部224は、この網点画像データ
を8ビット単位でラインバッファメモリ226a(FI
FOメモリ227)に書き込む。
【0128】このような方法で画像データを処理するに
は2400dpiの8ライン分のデータを蓄えなければ
ならない。走査幅を300mmとすると、 (300/25.4)×2400≒28,300 となり、約30kワード×8ビットの容量のFIFOメ
モリを必要とする。なお、網点画像データの生成方法に
つては、たとえばディザマトリクス法、誤差拡散法など
多数あり、ここではどんな技術を用いてもよい。
【0129】ラインバッファメモリ226aは、メモリ
コントローラ228による制御を受けて、所定タイミン
グで変調信号を同時に出力する。つまり、VCSEL光
源群380にて使用される32本レーザ光用の変調信号
が同時に出力され、光源(VCSEL380a)への画
像データの出力タイミングは同時になる。そして、縦
(プロセス方向)に8個の光源(VCSEL380a)
を持ち且つ8×4のマトリックス構造を持つVCSEL
光源群380を、32ラインビーム同時走査の光源とし
て機能させることができる。
【0130】したがって、縦(プロセス方向)に8個の
光源を持つことで、8ビットFIFOメモリ227から
の読み出しタイミングを同じに設定可能になるので、8
ビットFIFOメモリ227を使って無駄なく出力タイ
ミングを調整することができる。またそれを主走査方向
に光源のマトリックスに合わせた形でFIFOメモリ2
27を持つことで、無駄なくビーム数を拡張することも
できる。
【0131】なお、図10では、中間調データとレーザ
変調信号の対応関係のみに着目して示しているが、実際
の処理においては、たとえば、カラーレジ補正(位置ズ
レ補正)や濃度補正などの種々の画像処理がなされる。
これらの処理は多値データでなされることもあれば、2
値化データでなされることもある。
【0132】図11は、メモリコントローラ228周辺
の第1例を示した図である。本例のラインバッファメモ
リ群226は、ラインバッファメモリとしての8ビット
FIFOメモリ227を4本有する2組(それぞれを
A,Bとする)のFIFO群を有する。
【0133】タイミング信号発生器230は、主走査同
期信号SOSとプリントリクエスト信号(PRQ)より
各種の制御信号(ROS_PS,ROS_LS,Lin
e,Page,PCKなど)を生成し、各部に供給す
る。
【0134】メモリコントローラ228は、クロック生
成器228aおよび1/4分周器228bを有してお
り、FIFO群Aを構成する4本の8ビットFIFOメ
モリ227(A−1〜A−4)のライトクロックFIF
O_WCKをクロック生成器228aにて生成し、1/
4分周器228bにて、このライトクロックFIFO_
WCKを4分周した転送クロックを生成する。そして、
この転送クロックをI/F部222を介して画像データ
生成部200に送る。
【0135】画像データ生成部200は、ページ同期信
号Pageおよびサブライン同期信号Lineがアクテ
ィブになると、転送クロックに同期して8ビットの画像
データをI/F部222を介して変調信号生成部224
に送る。
【0136】変調信号生成部224は、1画素8ビット
の中間調データから16ビットのビットマップデータを
生成し、これを8ビット単位で1つのFIFOメモリ2
27に書き込む。また、転送クロックより4倍の周波数
のFIFO_WCKをライトクロックとして使用する。
【0137】このとき、変調信号生成部224の出力
は、FIFOメモリ227群A,Bの全FIFOメモリ
227の入力につなげられ、メモリコントローラ228
が順にライトイネーブル端子を制御することで実現す
る。
【0138】FIFOメモリ227からは、主走査同期
信号SOSより生成される書込有効信号ROS_LSを
読出し基準とし、画素クロックPCKに同期して画像デ
ータが読み出される。このときの、FIFOメモリ22
7のA群,B群の切替えは、メモリコントローラ228
が各FIFOメモリ227のリードイネーブル端子と出
力イネーブル端子を制御することで実現する。
【0139】図12は、信号処理回路の第2例の概要を
示した図である。ここでは、変調信号生成部224が画
像データ生成部200の内部に含まれる構成となってい
る。しかし、画像データ生成部200内の変調信号生成
部224で処理される元画像データは所定の解像度と濃
度値を持つ画像情報であって、単に、I/F部222で
のデータ転送回路に設計上の差異が発生するだけであ
る。
【0140】以上説明したように、縦8×横4のVCS
EL光源群380をポリゴンミラー39に対して縦方向
となるように配置した構成においては、各群につき8ビ
ットFIFOメモリ227を4本用いることにより、F
IFOメモリ227が有するビット分を無駄にすること
無く、露光制御の回路を効率的に構成することができ
る。
【0141】つまり、発光源の数を8の倍数としたこと
で、たとえばラインバッファメモリとしてのFIFOメ
モリ227の数を削減したり、画像書出位置の制御を簡
易化したりすることで、回路規模を小さくできる。よっ
て、コスト低減に寄与することもできる。
【0142】次に、8ビットFIFOメモリ227への
対応にあたっての特記事項について説明する。上記例で
は、縦8×横4(タイプb4)のVCSEL光源群38
0をポリゴンミラー39に対して縦方向となるように配
置した構成における駆動タイミングについて説明した
が、他のタイプのVCSEL光源群380を使用する場
合であっても、さらに縦配置であるのか横配置であるの
かを問わず、8ビットFIFOメモリ227を用いるこ
とができる。
【0143】なお、縦配置/横配置の変更に伴い、画像
データの画素位置(FIFOメモリに取り込むデータ系
列)とVCSEL光源群380の各VCSEL380a
の対応番号に変更が生じる。これに伴い、FIFOメモ
リの書込クロック/読出クロックの取り扱い、あるいは
遅延調整器240の取り扱いなどを変更する。これらの
変更についての詳細な説明は割愛する。
【0144】そしてこのような変形態様においても、V
CSEL380aの主走査方向の遅延量(図4〜図7に
示したSLに相当)を制御することができ、8ビットF
IFOメモリ227が有するビット分を無駄にすること
無く、露光制御の回路を効率的に構成することができ
る。
【0145】たとえば、図4に示した縦4×横2(タイ
プa1)のVCSEL光源群380を縦配置とする形
態、図5に示した縦4×横4(タイプa2)のVCSE
L光源群380を縦配置とする形態、図7に示した縦8
×横2(タイプb2)のVCSEL光源群380を横配
置とする形態、の何れの場合であっても、8ビットFI
FOメモリ227を用いて、露光制御の回路を効率的に
構成することができる。
【0146】また上記例では、VCSEL380aが2
次元マトリクス状に配されたVCSEL光源群380を
用いた例で説明したが、インライン配置のものであって
も、8ビットFIFOメモリ227を用いて、露光制御
の回路を効率的に構成することができる。この場合、主
走査方向に必要解像度ピッチで、8の倍数分だけのVC
SEL380aが配され、シリアルデータをパラレルデ
ータに変換することで、個々のVCSEL380aを駆
動する。そして、シリアルデータをパラレルデータに変
換するシリパラ変換部に8ビットFIFOメモリを使用
すればよい。
【0147】図13は、図5に示した縦4×横4(タイ
プa2)のVCSEL光源群380を、8ビットFIF
Oメモリ227を用いて駆動する場合の駆動回路の構成
(ビデオパス)とタイミングの一例を示す図である。こ
の場合、VCSEL光源群380の図中左側半分と右側
半分の各8個のVCSEL380aを1本の8ビットF
IFOメモリ227で駆動する構成とする。またVCS
EL380aの主走査方向の間隔SLを補正するべく遅
延制御を行なうために、VCSEL光源群380と各8
ビットFIFOメモリ227との間に遅延調整器240
を設ける。
【0148】図14は、VCSEL光源群380を横配
置する(横長形状のチップを使用する)場合の駆動回路
の構成例を説明する図である。この図では、図7に示し
た縦8×横2(タイプb2)のVCSEL光源群380
を横配置し副2×主8として使用している。この形態で
は、たとえば、図中A1,A2で示すグルーピングで取
り扱う第1例と、図中B1,B2で示すグルーピングで
取り扱う第2例の2つの手法を取り得る。
【0149】第1例では、単純に作り出されたビットマ
ップイメージを順に、図中A1,A2で示すグルーピン
グごとに8ビットFIFOメモリ227へ入れ、遅延調
整器(Delay)240によってVCSEL光源群3
80との同期取りを行なっている。一方、第2例は、遅
延調整器240を最小化するために作り出されたビット
マップイメージをスキャンタイミングの早い/遅いによ
り、図中B1,B2で示すグルーピングごとに8ビット
FIFOメモリ227に入れるという方法である。この
図14では、副2×主8のマトリックスを例に示した
が、これに限らず、たとえば副2×主16、・・・、副
2×主(n×8;nは3以上の整数)の場合も同様に延
ばすことで対応可能である。
【0150】上記説明では、被走査面の副走査方向の移
動は1主走査周期当たりVCSEL380aの総数分の
走査線分で、かつ、等間隔の走査線で埋め尽くされて2
次元走査を実現する隣接露光としていた。しかしなが
ら、たとえば厚紙用紙に印刷するなどの変形対応のに
は、プロセススピードを変更するような場合がある。た
とえばn回オーバーラップスキャンで1/n速にする、
n面飛ばしで1/n速にするなどである。
【0151】図15は、走査形態としての、隣接露光と
オーバーラップ露光との違いを示す図である。この図1
5に示した走査形態は、2回のオーバーラップスキャン
を実行する2重露光の形態である。
【0152】図15に示すように、被走査面の副走査方
向の移動は1主走査周期当たりVCSEL380aの総
数分の半分の走査線分とすることで、紙面内では2回ず
つ潜像パターンが形成されるようにしている。そしてこ
の場合においても、毎回32本のビームを同時に駆動す
るようにしており、2種露光によるプロセススピード変
更時もビデオ信号の流れを変えないでもいいようにして
いる。
【0153】図16は、オーバーラップスキャン(本例
では2重露光)対応の駆動回路の第1の構成例を示す図
である。2回のオーバーラップスキャンでは、VCSE
L光源群380の画素17−32で描画したイメージを
次のスキャン時に画素1−16で再度スキャンするの
で、それらイメージデータを図16のイメージ生成回路
280(変調信号生成部224相当)でシフトして8ビ
ットFIFOメモリ227に書き込むように構成する。
【0154】図17は、オーバーラップスキャン(本例
では2重露光)対応の駆動回路の第2の構成例を示す図
である。この第2例は、イメージ生成回路280ではな
く、8ビットFIFOメモリ227でシフトする例で、
図9(C)のアプリケーションに併せて説明するもので
ある。図9(C)のひとつの8ビットFIFOメモリ2
27について、回路構成を、図17に示すように、画素
17−32に相当するデータを画素1−16に再度書き
込むような構成にすることで、8ビットFIFOメモリ
227部分のみでオーバーラップスキャン対応が可能に
なる。このとき隣接スキャン時にイメージ生成回路28
0から出される画素1−16に対応する画像出力は停止
する。
【0155】図18は、オーバーラップスキャン(本例
では2重露光)対応の駆動回路の第3の構成例を示す図
である。この第3例は、図14のアプリケーションに対
応した例を説明するものである。この場合、画素1−1
6と画素17−32に対応する8ビットFIFOメモリ
227が完全に独立しているので、図18に示すよう
に、8ビットFIFOメモリ227単位に、データを画
素17−32に相当するデータを画素1−16に再度書
き込むような構成にすることが可能になる。8ビットF
IFOメモリ227部分のみでオーバーラップスキャン
対応が可能になる。このとき隣接スキャン時にイメージ
生成回路280から出される画素1−16に対応する画
像出力は停止する。
【0156】図19は、走査形態としての、隣接露光と
面飛ばし露光との違いを示す図である。この図19に示
した走査形態は、ポリゴンミラー39を1面おきに使用
する1面飛ばし露光の形態であり、紙面上では面飛ばし
露光時も隣接露光時と同じような潜像パターンが形成さ
れるようにしている。そしてこの場合においても、毎回
32本のビームを同時に駆動するようにしており、1面
飛ばし露光によるプロセススピード変更時もビデオ信号
の流れを変えないでもいいようにしている。
【0157】つまり、通常の隣接露光から、オーバーラ
ップ露光や面飛ばし露光の各モードに切り替えても、駆
動タイミングの基本的要素である毎回32本のビームを
同時に駆動するということを変更しなくても済むので、
図8などに示した基本的な回路構成によれば、画像処理
回路の処理が各モードで共通に使える構成となる。
【0158】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0159】たとえば、上記実施形態では、“8”を1
単位として取り扱う一例として、8ビットFIFOを用
いる点について主に述べたが、たとえば画像処理ASI
C(Application Specific Integrated Circuit ;特定
用途向けIC)、FPGA(Field Prgramble Gate Arr
ay)やDSP(Digital Signal Processor)などにおい
ても、ライブラリが“8”を1単位として構成されてい
る場合が多く、8ビットFIFOを用いる場合と同様に
有効であることはいうまでもない。
【0160】また、上記実施形態では、“8”を1単位
として取り扱う一例として、VCSEL380aが2次
元配置されたVCSEL光源群380を使用する例を主
に説明したが、VCSEL380aが“8”の倍数
(“8”そのものも含む)である限り、上記において説
明したVCSEL光源群380に限らず、他の構成のも
のであってもよい。要するに、VCSEL380aの総
数が8×n(nは1以上の整数)のVCSEL光源群3
80であればよい。たとえば、図20に示すように、8
×1のVCSEL光源群380を、8ビットFIFO4
00で駆動する8本ビームのビデオパスの形態としても
よい。
【0161】また上記実施形態では、発光点にVCSE
Lを配していたが、VCSELに限らず、端面発光型の
レーザアレイ、あるいはLEDなどを並べても上記実施
形態の効果に変わりない。なお、VCSELを配した2
次元アレイの光源群の場合、1つの半導体チップ上に2
次元状に発光部が配列されたモノリシック構造とでき
る。また、VCSELでは、レーザ光の出射部の断面積
が、従来の端面発光型の半導体レーザに比べて大きくと
れるため、レーザ光の拡がり角は小さくなる。
【0162】よって、コンパクトな光源とすることがで
きる。さらに、この様な面発光半導体レーザでは電流お
よび光を効率的にレーザ共振器の中に閉じこめることが
できるので、1つの発光部当りの発熱を減少させると同
時に、複数の発光部が隣りあった場合の相互の光学的、
電気的および熱的干渉を少なくすることができる。よっ
て発光部の間隔も従来の半導体レーザに比べ、小さくす
ることができる。
【0163】また上記実施形態では、偏向装置としてポ
リゴンミラ(回転多面鏡)を用いていたが、このほか、
ガルバノミラーやホログラムディスクなど光の方向を周
期的に偏向できるものであれば、上記例と同等の効果を
有する。また、光学系の構成においてコリメータレン
ズ、走査レンズ、倒れ補正光学系は必須のものではな
く、その有無は上記の効果に影響を与えない。
【0164】さらに上記実施形態における走査線に対す
る結像スポットの配置も、一例を少数示しただけであ
り、発光点の総数が8の倍数であるという条件を満たす
光源を使用するものであれば、従来の技術に比べて充分
な効果をもつ。
【0165】さらに、プリンタや複写機などの印刷装置
のみならず、たとえばファクシミリやディスプレイなど
にも適用し得、全く同様な効果を有することはいうまで
もない。
【0166】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発光点
の総数が8の倍数である光源としたことにより、この光
源を駆動する回路系は、8を単位として取り扱うことが
でき、メモリを始めとする電子回路において、8ビット
を一単位として取り扱うことができる。つまり、発光点
の数や配置形状にある回路設計側に格段に有利な条件を
導き出すことで、効率的に回路を構成することができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 面発光型半導体レーザアレイを用いて画像を
記録する画像記録装置を搭載したカラー複写装置の一例
の機構図である。本発明の画像処理装置の一例を搭載し
たカラー複写機の一例の機構図である。
【図2】 画像形成部の一構成例を示す図である。
【図3】 VCSEL光源群を構成するVCSELの配
置形態を説明する図である。
【図4】 4×2配列/縦配置のVCSEL光源群から
発せられるレーザビームによる、被走査面における走査
線と結像スポットの関係を示す図である。
【図5】 4×4配列のVCSEL光源群から発せられ
るレーザビームによる、被走査面における走査線と結像
スポットの関係を示す図である。
【図6】 8×4配列/縦配置のVCSEL光源群から
発せられるレーザビームによる、被走査面における走査
線と結像スポットの関係を示す図である。
【図7】 8×2配列/横配置のVCSEL光源群から
発せられるレーザビームによる、被走査面における走査
線と結像スポットの関係を示す図である。
【図8】 VCSEL光源群を備えた画像形成部にて画
像を形成するための信号処理回路の第1例の概要を示す
図である。
【図9】 画像データの流れ(ビデオパス)と、解像度
変換について説明する図である。
【図10】 画像データ生成部にて生成される中間調デ
ータと、変調信号生成部にて生成されるレーザ変調信号
の対応関係を示す図である。
【図11】 メモリコントローラ周辺の第1例を示した
図である。
【図12】 信号処理回路の第2例の概要を示した図で
ある。
【図13】 縦4×横4のVCSEL光源群を、8ビッ
トFIFOメモリを用いて駆動する場合の駆動回路の構
成とタイミングの一例を示す図である。
【図14】 VCSEL光源群を横配置する場合の駆動
回路の構成例を説明する図である。
【図15】 隣接露光とオーバーラップ露光との違いを
示す図である。
【図16】 オーバーラップスキャン対応の駆動回路の
第1の構成例を示す図である。
【図17】 オーバーラップスキャン対応の駆動回路の
第2の構成例を示す図である。
【図18】 オーバーラップスキャン対応の駆動回路の
第3の構成例を示す図である。
【図19】 隣接露光と面飛ばし露光との違いを示す図
である。
【図20】 8×1のVCSEL光源群を、8ビットF
IFOで駆動する8本ビームのビデオパスの形態を示す
図である。
【図21】 従来のマルチビームシステムの問題点を説
明する図である。
【図22】 画像データを取り扱う場合の基準量を説明
する図である。
【符号の説明】
1…カラー複写装置、10…画像取得部、11…プラテ
ンガラス、12…光源、13…受光部、20…画像処理
部、30…画像出力部、31…画像形成部、32…感光
体ドラム、38…半導体レーザ、39…ポリゴンミラ
ー、200…画像データ生成部、220…書込信号生成
部、222…I/F部、224…変調信号生成部、22
6…ラインバッファメモリ群、228…メモリコントロ
ーラ、230…タイミング信号発生器、240…遅延調
整器、260…同期信号発生器、270…マシンコント
ローラ、300…レーザ駆動回路、304…光量設定条
件選択部、306…レベル変更部、308…駆動量制御
部、380…VCSEL光源群、380a…VCSE
L、392…光検出器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月26日(2002.3.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図16】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図14】
【図20】
【図8】
【図10】
【図11】
【図17】
【図18】
【図12】
【図13】
【図15】
【図21】
【図19】
【図22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA07 AA14 BA48 BA63 2H045 AA01 BA02 BA23 BA33 CB65 5C051 AA02 CA07 DA06 DB11 DB22 DB24 DB30 DC07 5C072 AA03 BA03 DA02 DA21 HA02 HA06 HA09 HA13 HB08 HB11 UA11 XA05 5F073 AB05 AB16 AB25 BA07 EA29 GA24 GA37

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立に変調可能な複数の発光点を有する
    マルチビーム光源であって、 前記発光点の総数が8の倍数であることを特徴とするマ
    ルチビーム光源。
  2. 【請求項2】 前記発光点は、1ライン状に配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光
    源。
  3. 【請求項3】 前記発光点は、2次元マトリクス状に配
    設されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチ
    ビーム光源。
  4. 【請求項4】 前記2次元マトリクスの一方の前記発光
    点の数は、2m(mは2以上の整数)であることを特徴
    とする請求項3に記載のマルチビーム光源。
  5. 【請求項5】 前記2次元マトリクスの少なくとも一方
    の前記発光点の数は、8の倍数であることを特徴とする
    請求項3に記載のマルチビーム光源。
  6. 【請求項6】 前記発光点は、素子基板面に対し略垂直
    な光軸を有するようなビーム光を射出可能に構成されて
    いることを特徴とする請求項1から5のうちの何れか1
    項に記載のマルチビーム光源。
  7. 【請求項7】 総数が8の倍数であって、それぞれが独
    立に変調可能である発光点を有するマルチビーム光源
    と、 前記マルチビーム光源の個々の前記発光点から発せられ
    た光ビームを被走査面に結像させる光学系とを備えたこ
    とを特徴とする光走査装置。
  8. 【請求項8】 複数の反射面を具備し、前記発光点のそ
    れぞれから発せられたビーム光を前記反射面にて反射さ
    せることにより、前記ビーム光の各々の方向を周期的に
    偏向する光偏向器を備え、 前記光学系は、前記光偏向器により偏向されたビーム光
    を前記被走査面に結像させることを特徴とする請求項7
    に記載の光走査装置。
  9. 【請求項9】 前記マルチビーム光源は、その外形形状
    が長方形状であって、その外形形状の長辺が前記被走査
    面上における副走査方向と光学的に平行となるように配
    置されていることを特長とする請求項8に記載の光走査
    装置。
  10. 【請求項10】 前記マルチビーム光源は、前記発光点
    が2次元マトリクス状に配設されていることを特徴とす
    る請求項8または9に記載の光走査装置。
  11. 【請求項11】 前記2次元マトリクスの一方の前記発
    光点の数は、2m(mは2以上の整数)であることを特
    徴とする請求項10に記載の光走査装置。
  12. 【請求項12】 前記2次元マトリクスの少なくとも一
    方の前記発光点の数は、8の倍数であることを特徴とす
    る請求項10に記載の光走査装置。
  13. 【請求項13】 前記マルチビーム光源は、前記被走査
    面上における副走査方向において前記発光点の数が8の
    倍数となるように配設されていることを特徴とする請求
    項12に記載の光走査装置。
  14. 【請求項14】 前記マルチビーム光源は、32個また
    は16個の前記発光点を有することを特徴とする請求項
    7から13のうちの何れか1項に記載の光走査装置。
  15. 【請求項15】 総数が8の倍数であって、それぞれが
    独立に変調可能である発光点を有するマルチビーム光源
    から光ビームを発せさせ、 この光ビームを用いて、被走査面に結像させることによ
    り画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  16. 【請求項16】 総数が8の倍数であって、それぞれが
    独立に変調可能である発光点を有するマルチビーム光源
    と、 前記発光点を画像データに基づいて駆動する駆動制御部
    と、 前記マルチビーム光源の個々の前記発光点から発せられ
    た光ビームを被走査面に結像させる光学系とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 8または8の倍数を1単位として前記
    画像データを取り扱う信号処理部を備えたことを特徴と
    する請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記信号処理部は、入力されたデジタ
    ル画像データをディジタルスクリーン手法を用いて処理
    することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 複数の反射面を具備し、前記発光点の
    それぞれから発せられたビーム光を前記反射面にて反射
    させることにより、前記ビーム光の各々の方向を周期的
    に偏向する光偏向器を備え、 前記光学系は、前記光偏向器により偏向されたビーム光
    を前記被走査面に結像させることを特徴とする請求項1
    6から18のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記信号処理部は、 前記マルチビーム光源の前記発光点から発せられた画像
    データ上の一列に対応する個々の光ビームを、被走査面
    上の主走査方向または副走査方向に平行な同一の直線上
    に結像させるために、入力された画像データの遅延量を
    制御するデータ遅延部を有することを特徴とする請求項
    19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記データ遅延部は、8ビットFIF
    Oメモリを有することを特徴とする請求項20に記載の
    画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記信号処理部は、前記光ビームが、
    1回の主走査ごとに、前記マルチビーム光源の全ての前
    記発光点の分だけ副走査方向にずれて前記被走査面を走
    査する隣接露光モードと、前記発光点の総数分よりも少
    ない分だけ副走査方向にずれて前記被走査面を走査する
    オーバーラップ露光モードとを切替可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項19から21のうちの何れか
    1項に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記信号処理部は、前記光ビームが、
    1回の主走査ごとに、前記マルチビーム光源の全ての前
    記発光点の分だけ副走査方向にずれて前記被走査面を走
    査する隣接露光モードと、前記発光点の総数分よりも少
    ない分だけ副走査方向にずれて前記被走査面を走査する
    オーバーラップ露光モードとを切替可能に構成されてい
    ることを特徴とする請求項19から21のうちの何れか
    1項に記載の画像形成装置。
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