JP2003254329A - 直動案内軸受装置 - Google Patents

直動案内軸受装置

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JP2003254329A
JP2003254329A JP2002054641A JP2002054641A JP2003254329A JP 2003254329 A JP2003254329 A JP 2003254329A JP 2002054641 A JP2002054641 A JP 2002054641A JP 2002054641 A JP2002054641 A JP 2002054641A JP 2003254329 A JP2003254329 A JP 2003254329A
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JP
Japan
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guide rail
rolling element
end cap
rolling
groove
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JP2002054641A
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English (en)
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Yoshinori Mizumura
美典 水村
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インナーシール部材を取り付けるためスライ
ダを案内レールから取り外す必要がなく、インナーシー
ル部材の取り付けを安全に効率良く行うことができる直
動案内軸受装置を提供すること。 【解決手段】 直動案内軸受装置1において、突起10
6をインナーシール部材100の端部から軸方向に突出
させ、突起106と係合する掛止部90をサイドシール
80の端面に形成し、サイドシール80をエンドキャッ
プ60に対して着脱可能に直動案内軸受装置1を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転動体循環経路へ
の異物侵入を防止するインナーシール部材をスライダと
案内レールの間に内設した直動案内軸受装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、直動案内軸受装置の転動体循環経
路への異物侵入を防止する技術として、特開平9−53
639号公報に記載の直動案内軸受装置のインナーシー
ル部材の発明がある。この従来例では、案内レールの上
面とこの面に対向するスライダの内側内面の間に間隙部
を形成し、潤滑剤を含有したシールリップとこれを支持
する心材とからなるインナーシール部材を前記間隙部に
おけるスライダの内側内面に固定して、当該シールリッ
プを案内レールに摺接させ、案内レールに付着した異物
が転動体循環経路へ侵入することを阻止している。イン
ナーシール部材はスライダの内側内面に螺子、接着剤、
リベットなどを用いて取り付けられており、インナーシ
ール部材を既に組み上げられた直動案内軸受装置に取り
付けるときは、最初にスライダを案内レールから取り外
して分離し、さらに内側内面の部分を上向きに露出させ
てからインナーシール部材を螺子などで固定することが
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、既に組み立てられた直動案内軸受装置にインナー
シール部材を取り付ける場合、スライダが転動体保持器
を有していないと、スライダを案内レールから取り外す
ときに転動体を転動体循環経路から一旦抜き取り、スラ
イダにインナーシール部材を取り付けた後に直動案内軸
受装置を組み立てるとき転動体を再装填する必要がある
という不具合があった。
【0004】また、スライダの重量が大きな場合には、
スライダを案内レールから取り外して裏返すために作業
員が重量物を取り扱うこととなって作業上の安全性が低
くなるとともに作業上の効率も悪いという不具合もあっ
た。本発明は、上記した従来の技術の問題点を除くため
になされたものであり、その目的とするところは、直動
案内軸受装置にインナーシール部材を着脱するときにス
ライダを案内レールから取り外す作業が不要であり、イ
ンナーシール部材の着脱作業を安全に効率良く行うこと
ができる直動案内軸受装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、その課題を解
決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明
は、基台に固定するためのボルト挿通孔を有し、両側部
に軸方向に延びる転動体転動溝を有し、上面にある前記
ボルト挿通孔の開口部両側に軸方向に連続する平面部を
有して軸方向に延長された案内レールと、当該案内レー
ルの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、
これらの転動体転動溝間に装填された多数の転動体の転
動を介して前記案内レールに対して軸方向に相対移動可
能に前記案内レールに支持されたスライダ本体と、前記
スライダ本体の転動体転動溝に連なって前記転動体の移
動方向を変える湾曲路を有し、前記スライダ本体の軸方
向両端面に個別に配置されたエンドキャップと、前記案
内レールの少なくとも平面部及び転動体転動溝に摺接
し、前記両エンドキャップの軸方向外側端面に個別に配
置されたサイドシールを備え、前記案内レールの上面と
当該上面に対向する前記エンドキャップ及びスライダ本
体の内側内面との間に、一方のエンドキャップの軸方向
外側端面から他方のエンドキャップの軸方向外側端面ま
で軸方向に連続する間隙部が形成されており、軸方向に
延びる2本のシールリップが前記案内レールの平面部に
摺接し、当該シールリップが支持部材に支持されている
インナーシール部材を前記間隙部に備えた直動案内軸受
装置において、前記インナーシール部材の軸方向両端部
から軸方向に突出させて突起をそれぞれ形成するととも
に、前記突起と係合する凹部を前記両サイドシールの軸
方向内側端面に形成し、更に、前記両サイドシールのう
ち少なくとも一つをエンドキャップに対して着脱可能に
構成した直動案内軸受装置であることを特徴とする。
【0006】組み立てられた直動案内軸受装置から一方
のサイドシールだけを取り外してエンドキャップの軸方
向外側端面を露出させると、この軸方向外側端面上にス
ライダ本体及びエンドキャップと案内レールとの間に形
成されている間隙部の開口部が現れる。スライダ本体及
びエンドキャップを案内レールから取り外すことなく、
この開口部からインナーシール部材を間隙部の他方のエ
ンドキャップの軸方向外側端まで挿入することができ
る。
【0007】次いで、インナーシール部材を間隙部の最
奥まで挿入し、インナーシール部材の支持部材の奥側の
突起を奥側のエンドキャップの凹部に係合させ、軸方向
の手前側の端部にある突起だけをエンドキャップの外側
端面上の開口部から軸方向に突出させる。そして、イン
ナーシール部材の手前側の突起と取り外されているサイ
ドシールの軸方向内側端面に形成された凹部を係合させ
つつ、このサイドシールをエンドキャップの軸方向外側
側端面に重ねて取りつける。この係合によって、インナ
ーシール部材は間隙部内でスライダ本体に対する相対的
な上下方向、軸方向及び左右方向の動きを抑制され、ス
ライダ本体と一体となって案内レールに対して相対移動
をする。インナーシール部材の取り外しは一方のサイド
シールを取り外して間隙部からインナーシール部材を引
き抜けばよい。
【0008】請求項2の発明は、基台に固定するための
ボルト挿通孔を有し、両側部に軸方向に延びる転動体転
動溝を有し、上面にある前記ボルト挿通孔の開口部両側
に軸方向に連続する平面部を有して軸方向に延長された
案内レールと、当該案内レールの前記転動体転動溝に対
向する転動体転動溝を有し、これらの転動体転動溝間に
装填された多数の転動体の転動を介して前記案内レール
に対して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに支持
されたスライダ本体と、前記スライダ本体の転動体転動
溝に連なって前記転動体の移動方向を変える湾曲路を有
し、前記スライダ本体の軸方向両端面に個別に配置され
たエンドキャップと、前記案内レールの少なくとも平面
部及び転動体転動溝に摺接し、前記両エンドキャップの
軸方向外側端面に個別に配置されたサイドシールを備
え、前記案内レールの上面と当該上面に対向する前記エ
ンドキャップ及びスライダ本体の内側内面との間に、一
方のエンドキャップの軸方向外側端面から他方のエンド
キャップの軸方向外側端面まで軸方向に連続する間隙部
が形成されており、軸方向に延びる2本のシールリップ
が前記案内レールの平面部に摺接し、当該シールリップ
が支持部材に支持されているインナーシール部材を前記
間隙部に備えた直動案内軸受装置において、前記間隙部
を形成する前記エンドキャップの内側内面に、前記イン
ナーシール部材を一方のエンドキャップ及び他方のエン
ドキャップに係合させて掛け下げ可能な掛下溝を形成す
るとともに、前記インナーシール部材の支持部材に、前
記掛下溝と係合することができる係合部を形成し、更
に、前記両サイドシールのうち少なくとも一つをエンド
キャップに対して着脱可能に構成した直動案内軸受装置
であることを特徴とする。
【0009】間隙部を形成するエンドキャップの内側内
面上に掛下溝が形成されており、直動案内軸受装置から
一方のサイドシールを取り外してエンドキャップの軸方
向外側端面を露出させると、この軸方向外側端面上の間
隙部の開口部に掛下溝も現れる。この開口部から掛下溝
にインナーシール部材の係合部をその端部から係合させ
つつインナーシール部材を間隙部の他方のエンドキャッ
プの軸方向外側端まで挿入することができ、スライダ本
体及びエンドキャップを案内レールから取り外す必要は
ない。
【0010】また、掛下溝にインナーシール部材の係合
部を係合させると、間隙部内でインナーシール部材はス
ライダ本体に対する相対的な上下方向及び左右方向の動
きが抑制される。更に、サイドシールをエンドキャップ
の軸方向外側側面に重ねて取りつけて間隙部の開口部を
塞ぐとインナーシール部材の軸方向の両端はサイドシー
ルによって抑えられ、間隙部内でインナーシール部材の
スライダ本体に対する相対的な軸方向の動きも抑制され
る。したがって、インナーシール部材はスライダ本体と
一体となって案内レールに対して相対移動をする。
【0011】請求項3の発明は、基台に固定するための
ボルト挿通孔を有し、両側部に軸方向に延びる転動体転
動溝を有し、上面にある前記ボルト挿通孔の開口部両側
に軸方向に連続する平面部を有して軸方向に延長された
案内レールと、当該案内レールの前記転動体転動溝に対
向する転動体転動溝を有し、これらの転動体転動溝間に
装填された多数の転動体の転動を介して前記案内レール
に対して軸方向に相対移動可能に前記案内レールに支持
されたスライダ本体と、前記スライダ本体の転動体転動
溝に連なって前記転動体の移動方向を変える湾曲路を有
し、前記スライダ本体の軸方向両端面に個別に配置され
たエンドキャップと、前記案内レールの少なくとも平面
部及び転動体転動溝に摺接し、前記両エンドキャップの
軸方向外側端面に個別に配置されたサイドシールを備
え、前記案内レールの上面と当該上面に対向する前記エ
ンドキャップ及びスライダ本体の内側内面との間に、一
方のエンドキャップの軸方向外側端面から他方のエンド
キャップの軸方向外側端面まで軸方向に連続する間隙部
が形成されており、軸方向に延びる2本のシールリップ
が前記案内レールの平面部に摺接し、当該シールリップ
が支持部材に支持されているインナーシール部材を前記
間隙部に備えた直動案内軸受装置において、前記エンド
キャップの前記間隙部に、前記両エンドキャップの内側
内面から下方に突出する突起をそれぞれ形成するととも
に、前記支持部材を弾性材により形成し、前記突起と係
合することができる切り欠き部を前記支持部材の軸方向
両端部にそれぞれ形成して前記インナーシール部材の抜
け止めとし、更に、前記両サイドシールのうち少なくと
も一つをエンドキャップに対して着脱可能に構成した直
動案内軸受装置であることを特徴とする。
【0012】直動案内軸受装置から一方のサイドシール
を取り外してエンドキャップの軸方向外側端面に間隙部
の開口部を露出させると、突起がエンドキャップの内側
内面から下方に突出している。インナーシール部材をそ
のままの形状で間隙部に開口部から挿入しようとして
も、この突起がインナーシール部材の支持部材に当た
る。しかし、インナーシール部材の支持部材は弾性材に
よって形成されており、インナーシール部材を左右方向
から圧縮して支持部材を下方に湾曲するように撓めるこ
とができ、開口部において支持部材の断面形状をこのよ
うに変形させることで支持部材が突起と当たらないよう
にできる。したがって、このように開口部でインナーシ
ール部材を変形させることにより、インナーシール部材
を間隙部の他方のエンドキャップの軸方向外側端まで挿
入することができ、スライダ本体及びエンドキャップを
案内レールから取り外す必要はない。インナーシール部
材は間隙部に挿入された後に元の形状に復元し、インナ
ーシール部材の軸方向端部に形成された切り欠き部が突
起と係合する。
【0013】また、間隙部内に挿入されたインナーシー
ル部材は突起と切り欠き部が係合して、間隙部内でスラ
イダ本体に対する相対的な軸方向及び左右方向の動きを
抑制される。更に、間隙部における案内レールの平面部
からエンドキャップ及びスライダ本体の内側内面までの
高さがインナーシール部材の高さと見合った寸法になっ
ているので、インナーシール部材は間隙部内に上下方向
のがたつきなく収まり、スライダ本体に対する相対的な
上下方向の動きも抑制される。したがって、インナーシ
ール部材はスライダ本体と一体となって案内レールに対
して相対移動をする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。まず、第1の実施の形態の構成を説明す
る。図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示す
図である。図4ないし図6に示す案内レール10及びス
ライダ30とからなる直動案内軸受装置1の案内レール
10が図示しない基台にやはり図示しないボルトを用い
て据え付けられている。
【0015】案内レール10は軸方向に長く延びてお
り、その上面12には多数のボルト挿通孔16が軸方向
に所定間隔で開口している。これらのボルト挿通孔16
は、上面12から底面まで貫通しており、基台に案内レ
ール10をボルト止めするためのボルトが挿通されてい
る。案内レール10を基台に固定しているボルトの頂部
は上面12から突出しておらず、上面12においてボル
ト挿通孔16は図示しないキャップによって塞がれてい
る。上面12では、ボルト挿通孔16の左右(案内レー
ル10の幅方向)両側に軸方向に延びる平面部18が形
成されている。この案内レール10には、図5に示すよ
うに上面12と両側の側面14が交差する稜線部に、断
面がおよそ4分の1の円弧形状をなす軸方向の凹溝から
なる一方の転動体転動溝20Aが形成されている。ま
た、側面14の中間位置に断面がおよそ半円形をなす軸
方向の凹溝からなる他方の転動体転動溝20Bが形成さ
れている。転動体転動溝20Bの溝底には、スライダ3
0を案内レール10に組みつけない状態で転動体の脱落
を防ぐ保持器の逃げ溝22が形成されている。
【0016】一方、スライダ30が案内レール10の上
に相対移動可能にまたがって取り付けられている。スラ
イダ30は、図4において右半分を省略して示すよう
に、スライダ本体42とその軸方向の両端面44に図示
しない取付螺子で取り付けられたエンドキャップ60及
びサイドシール80とからなる。同図において省略した
右半分は図示の左半分と左右対称に表れる。図6に示す
ように、スライダ本体42は下向きに開放したおよそコ
の字形の断面が軸方向に連続しており、コの字形の内面
46に案内レール10の転動体転動溝20A、20Bに
対向する転動体転動溝50A、50Bを有し、コの字形
の袖部の肉厚部分を軸方向に貫通する図示しない転動体
戻し路を有する。スライダ本体42の転動体転動溝50
A、50Bとこれに対向する案内レール10の転動体転
動溝20A、20Bに挟まれてできた空間が転動体転動
路を形成する。転動体転動溝50A、50Bには、転動
体を保持する図示しない保持器が設けられている。な
お、スライダ本体42の軸方向端面44上には図示しな
い取付螺子用孔が形成されている。そして、スライダ本
体42のコの字形の内面46であって案内レール10の
上面12と対向する面46Aは、この面46Aと上面1
2との間に後述するインナーシール部材100を挿入で
きるに足りる距離を上面12から離れている。また、面
46Aの左右方向の幅は案内レール10の幅とほぼ同じ
寸法を有する。
【0017】また、エンドキャップ60は合成樹脂材の
射出成形品でスライダ本体42の軸方向端面44に重ね
て取り付けられており、軸方向から見ると外形が下向き
に開放したおよそコの字形をなす。エンドキャップ60
はスライダ本体42の転動体転動溝50A、50Bとこ
れに平行な転動体戻し路を連通させる図示しない湾曲路
を有する。これらの転動体戻し路、両端の湾曲路及び転
動体転動路とで転動体循環経路を形成している。この転
動体循環経路には図示しない例えば鋼球からなる多数の
転動体が装填されている。また、エンドキャップ60を
貫通して図示しない取付螺子用貫通孔が形成されてい
る。なお、エンドキャップ60のコの字形の内面66は
案内レール10とは非接触である。そして、コの字形の
内面66であって案内レール10の上面12と対向する
面66Aに、エンドキャップ60の軸方向外側端面62
(スライダ本体42より遠い面)から軸方向内側端面6
4(スライダ本体42に面する面)まで溝68が形成さ
れている。溝68は四角形の断面が軸方向に連続する形
状を有し、溝68の左右方向の幅は案内レール10の上
面12のボルト挿通孔16の開口部の径の寸法よりも大
きい。スライダ本体42の両軸方向端面44にエンドキ
ャップ60が取付螺子によって取り付けられた状態で、
溝68の内側上面69はスライダ本体42の面46Aと
連続した面をなし、一方のエンドキャップ60の溝6
8、スライダ本体42のコの字形内面46の上部分及び
他方のエンドキャップ60の溝68が軸方向に連続する
溝32を形成している。そして、溝32及び案内レール
10の上面12に挟まれた空間が間隙部36(図4ない
し図6参照)を形成している。
【0018】更に、エンドキャップ60の両方の軸方向
外側端面62に重ねてサイドシール80がそれぞれ取り
付けられている。サイドシール80はエンドキャップ6
0の外形に合わせて下向きに開放したおよそコの字形の
鋼板と、この鋼板と相似の形状を有して一体的に成形さ
れた潤滑材を含有したポリウレタンゴムとから構成され
ている。サイドシール80の案内レール10と接触する
リップ部86は前記ポリウレタンゴムからなり、そのコ
の字形の内面88がスライダ30と案内レール10との
間の隙間をシールできるように、その案内レール10の
断面形状に合わせて案内レール10の上面12及び側面
14に摺接可能な形状、より具体的には転動体転動溝2
0A、20B及び逃げ溝22にも摺接可能な形状に成形
されている。したがって、エンドキャップ60の軸方向
外側端面62にある間隙部36の開口部70は、サイド
シール80によって塞がれており、外部に露出していな
い。なお、このサイドシール80には図示しない取付螺
子用貫通孔が形成されている。そして、サイドシール8
0の軸方向内側端面84(スライダ本体42に近い面)
に四角形の断面を有する凹部である掛止部90が形成さ
れている(図3参照)。掛止部90は後述の開口部70
から突出するインナーシール部材100の端部にある突
起106と対応する位置にある。
【0019】また、間隙部36の内側に図2に示される
インナーシール部材100が挿入されている。図2の
(i)は部分的に破断したインナーシール部材100の
軸方向端面図であり、(ii)はインナーシール部材1
00の右半分を省略して示す上面図であり、(iii)
は同じくインナーシール部材100の右半分を省略して
示す側面図である。インナーシール部材100は2本の
シールリップ102と、これらのシールリップ102を
支持する支持部材104とからなる。シールリップ10
2は潤滑剤を含有する合成樹脂材又はゴム材からなり、
軸方向に連続している。支持部材104は平坦な板状を
なし、金属材又は合成樹脂材によって形成されている。
支持部材104はその左右両側から僅かに内側よりの部
分に軸方向に連続するスリット112が形成されてお
り、このスリット112にシールリップ102が嵌合し
て支持されている。シールリップ102の側面の中間に
はスリット112と嵌合するための凹溝が軸方向に連続
して形成されている。スリット112の軸方向端部には
図示しない取り付け孔が形成されており、この取り付け
孔にシールリップ102の端部を挿入しスリット112
に前記凹溝を嵌め込み、この状態でシールリップ102
をスリット112の他方の端部までスライドさせてシー
ルリップ102はスリット112に嵌合されている。シ
ールリップ102の長さ及び支持部材104の一方の端
から他方の端までの長さは溝32の軸方向の長さより僅
かに大きな寸法であり、支持部材104の幅寸法は溝6
8の幅寸法より僅かに小さい寸法となっている。間隙部
36内でシールリップ102はその下部先端が内側を向
いて湾曲し、案内レール10の平面部18に摺接してい
る。
【0020】そして、支持部材104の軸方向両端部か
ら突起106がそれぞれ軸方向に突出して形成され、イ
ンナーシール部材100が一方のエンドキャップ60の
軸方向外側端面62から他方のエンドキャップ60の軸
方向外側端面62まで連続して間隙36に挿入され、サ
イドシール80がエンドキャップ60に重ねて取りつけ
られた状態で、突起106がサイドシール80の掛止部
90の凹部と係合するようになっている。なお、図2
(ii)、(iii)において省略した右半分は図示の
左半分と左右対称に表れる。
【0021】本発明は上記のように構成されており、次
にその作用について説明する。案内レール10上をスラ
イダ30が相対移動すると、スライダ30内の転動体は
転動体転動路内を転動し、スライダ30の移動方向と反
対方向に相対的に移動し、スライダ30の移動方向に対
して後ろ側の湾曲路でUターンして転動体戻し路を転動
しつつスライダ30の移動方向と同方向に移動し、他端
側の湾曲路で逆Uターンして転動体転動路内に戻る循環
を繰り返す。
【0022】こうして直動案内軸受装置1が駆動される
と、インナーシール部材100のシールリップ102及
びサイドシール80のリップ部86も案内レール10に
接触しつつ移動し、その移動時の摩擦熱の影響も加わっ
てシールリップ102及びリップ部86から潤滑剤が経
時的に徐々に染み出す。この染み出した潤滑剤は案内レ
ール10の特に転動体転動溝20A、20Bを介してそ
の転動体転動溝20A、20B内を転動する転動体へ自
動的に供給される。
【0023】また、サイドシール80のリップ部86
は、そのコの字形の内側面88がスライダ30と案内レ
ール10との間の隙間をシールし、案内レール10と摺
接しているので、スライダ30の移動に伴って案内レー
ル10の上面12や側面14に付着した異物を掻き取
る。このとき、案内レール10の上面12上にあるボル
ト挿通孔16の開口部の面取り部とこの開口部を塞いだ
前記キャップの面取り部とで形成される窪みに付着した
一部の異物はそのまま残存する。
【0024】更に、インナーシール部材100の突起1
06はサイドシール80の掛止部90と係合しているの
で、インナーシール部材100は間隙部36内に固定さ
れており、スライダ本体42に対する相対的な上下方
向、軸方向及び左右方向の動きが抑制され、スライダ本
体42と一体となって案内レール10に対して相対移動
をする。このため、シールリップ102の下部先端は間
隙部36において、案内レール10の上面12における
ボルト挿通孔16の開口部の左右両側で平面部18に常
に摺接しており、転動体転動溝20A、20Bはシール
リップ102によって案内レール10の上面12にある
ボルト挿通孔16の開口部から分離されている。そこ
で、ボルト挿通孔16の開口部の面取り部と前記キャッ
プの面取り部との窪みに残存する異物はシールリップ1
02によって遮られて転動体転動溝20A、20Bまで
侵入することができず、ひいては転動体循環経路へも侵
入できない。
【0025】次に、インナーシール部材100を直動案
内軸受装置1に脱着する方法について説明する。まず案
内レール10上に跨って取りつけられているスライダ3
0をその跨った状態のままで、一方のサイドシール80
を取り外す。そのためにスライダ30の軸方向の一方の
側で取付用螺子を外してエンドキャップ60からサイド
シール80を取り外し、エンドキャップ60の軸方向外
側端面62を露出させると、その奥の間隙部36が表れ
る。ここで、間隙部36に古いインナーシール部材10
0が入っており、サイドシール80の前記取り外しによ
って、インナーシール部材100の突起106からサイ
ドシール80の掛止部90を構成する凹部が外れた状態
になっている。このため開口部70に臨んでいるインナ
ーシール部材100の端部つまんでこれを間隙部36か
ら外へ引き抜く。
【0026】次いで、新しいインナーシール部材100
の向きを案内レール10の軸方向に揃え、シールリップ
102を案内レール10の平面部18と接触させて置
き、インナーシール部材100をその軸方向の端部から
開口部70に挿入する。そして、インナーシール部材1
00を間隙部36に最奥まで挿入すると、インナーシー
ル部材100の軸方向端部が取り外されていない奥方の
サイドシール80の軸方向内側端面84に達し、その掛
止部90の凹部にインナーシール部材100の挿入方向
の先端部にある突起106が係合する。このとき、開口
部70からはインナーシール部材100の他方の端部に
ある突起106部分だけ軸方向に突出している。
【0027】そして、先に取り外したサイドシール80
を再びエンドキャップ60の軸方向外側端面62に重
ね、エンドキャップ60を挟んで取付用螺子によってス
ライダ30に取りつける。このとき、開口部70から突
出していた突起106も同様にこのサイドシール80の
軸方向内側側面84上にある掛止部90と係合する。次
に、第2の実施の形態について説明する。図7ないし図
10は本発明の第2の実施の形態を示す図である。な
お、第1の実施の形態と同様の部材及び部位には同じ符
号を付し、その重複する説明は省略する。すなわち、本
実施の形態にあっては、第1の実施の形態と同様の直動
案内軸受装置1において、インナーシール部材100の
支持部材104の幅(左右)方向の寸法を広げて支持部
材104の左右両側に係合部108を形成している。そ
して、エンドキャップ60の溝68の内面に係合部10
8に対応する形状の溝である掛下溝38を形成してい
る。また、支持部材104の軸方向端部から突起は突出
せず、サイドシール80の軸方向内側の側面84には掛
止部である凹部を形成していない。
【0028】この実施の形態では、インナーシール部材
100の係合部108が、溝68に形成されている掛下
溝38に係合して間隙部36内に装着されており、イン
ナーシール部材100はスライダ本体42に対する相対
的な上下方向及び左右方向の動きが抑制される。更に、
サイドシール80がエンドキャップ60の軸方向外側側
面62に重ねて取りつけられて間隙部36の開口部70
を塞いでおり、インナーシール部材100の軸方向の両
端はサイドシール80によって抑えられ、間隙部36内
でインナーシール部材100のスライダ本体42に対す
る相対的な軸方向の動きも抑制される。
【0029】また、スライダ30から一方のサイドシー
ル80を取り外し、エンドキャップ60の一方の軸方向
外側端面62を露出させると、この軸方向外側端面62
上の間隙部36の開口部70に掛下溝38の端部も現れ
る。この開口部70から掛下溝38にインナーシール部
材100の係合部108を係合させつつインナーシール
部材100を間隙部36の他方のエンドキャップ60の
軸方向外側端まで挿入することができる。
【0030】その他の構成と作用は前述の第1の実施の
形態と同様である。なお、第2の実施の形態における溝
68とインナーシール部材100の係合部108の断面
形状を図11ないし図14の変形例1に示すような溝6
8、掛下溝38、支持部材104及び係合部108の形
状とすることも可能である。すなわち、溝68の外形は
およそ四角形の断面形状が軸方向に連続するが、溝68
の内側上面69の左右方向の中央から下向きにTの字形
を上下逆にした断面が軸方向に連続する突起35が形成
され、突起35のTの字形の断面の横棒部分と溝68の
内側上面69の間に掛下溝38が軸方向に連続して形成
されている。
【0031】また、インナーシール部材100の支持部
材104は上側が開放したおよそCの字形の断面が軸方
向に連続した形状をなす。このCの字形の断面形状は溝
68及び突起35の断面形状と対応した形状である。こ
のCの字形の内側部分が係合部108を形成しており、
係合部108が掛下溝38を包み込み、掛下溝38から
垂下するようにして係合する。
【0032】その他の構成と作用は前述の第2の実施の
形態と同様である。次に、第3の実施の形態について説
明する。図15ないし図19は本発明の第3の実施の形
態を示す図である。なお、第1の実施の形態と同様の部
材及び部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省
略する。すなわち、本実施の形態にあっては、第1の実
施の形態と同様の直動案内軸受装置1において、エンド
キャップ60の溝68に突起72を形成するとともに、
インナーシール部材100の支持部材104を板ばね状
の弾性材とし、支持部材104の軸方向端部に切り欠き
部110を形成し、サイドシール80の軸方向内側側面
84には掛止部である凹部を形成しないこととし、溝6
8及びサイドシール80の形状を変更し、インナーシー
ル部材100の材質と形状を変更したものである。
【0033】具体的には、エンドキャップ60の溝68
の軸方向外側端において、溝68の内側上面34より下
方に向けて突起72が突出している。突起72は軸方向
の断面がおよそ四角形をなしている。また、サイドシー
ル80の軸方向内側側面84は凹部がなく平坦になって
いる。更に、インナーシール部材100の支持部材10
4は金属材又は合成樹脂材からなる弾性材によって形成
されている。そして、支持部材104の軸方向両端部に
は軸方向に突出する突起は形成されておらず、支持部材
104の軸方向の全長は間隙部32の軸方向の長さと同
じ寸法である。但し、支持部材104の軸方向両端部に
突起72と対応する大きさの切り欠き部110が形成さ
れている。
【0034】また、インナーシール部材100は切り欠
き部110を突起72と係合して間隙部36内に装着さ
れているので、間隙部36内でスライダ本体42に対す
る相対的な軸方向及び左右方向の動きを抑制される。そ
して、間隙部36における案内レール10の平面部18
から溝32の内側上面34までの高さはインナーシール
部材100の高さよりやや小さいので、インナーシール
部材100は上下方向から圧縮されて間隙部36内に上
下方向のがたつきなく収まり、スライダ本体42に対す
る相対的な上下方向の動きも抑制される。
【0035】また、スライダ30から一方のサイドシー
ル80を取り外してエンドキャップ60の軸方向外側端
面62に間隙部36の開口部70を露出させると、突起
72が開口部70を部分的に塞いでいる。そこで、イン
ナーシール部材100をそのままの形状で間隙部36に
開口部70から挿入しようとしても、この突起72がイ
ンナーシール部材100の支持部材104に当たって挿
入できない。しかし、支持部材104は弾性材によって
形成されており、インナーシール部材100を左右方向
から圧縮して支持部材104が下方に湾曲しておよそU
の字形断面をなすように撓めることができる。開口部7
0において支持部材104の断面形状をこのように変形
させると、突起72はUの字形の内側に入り支持部材1
04が突起72と当たらない(図19を参照)。したが
って、このように開口部70でインナーシール部材10
0を変形させることにより、インナーシール部材100
を突起72に邪魔されることなく間隙部36内に挿入す
ることができ、スライダ本体42及びエンドキャップ6
0を案内レール10から取り外す必要はない。インナー
シール部材100は間隙部36に挿入された後に元の形
状に復元し、支持部材104の端に形成された切り欠き
部110が突起72と係合する。
【0036】その他の構成と作用は前述の第1の実施の
形態と同様である。なお、突起72及び切り欠き部11
0の形状は第3の実施の形態に示されるものに限定され
ないことは勿論であり、図20及び図21の変形例2に
示す突起72及び切り欠き部110の形状とすることも
可能である。すなわち、変形例2において、突起72は
略半円錐状の形状であり、突起72の軸方向の断面がお
よそ半円形をなし、溝68の内側上面69の軸方向の中
間からスライダ本体42に向かってこの半円形断面の径
が徐々に大きくなっている。また、切り欠き部110は
突起72のスライダ本体42側を向いた端面の平面に係
合するように切り欠かれている。
【0037】また、突起72を三角錐状の形状とするこ
とも可能である。更に、前述の各実施の形態において
は、シールリップ102を潤滑剤を含有する合成樹脂材
又はゴム材からなる例を示したが、潤滑剤を含有しない
合成樹脂材又はゴム材であってもよい。また、各実施の
形態において、スライダ本体42は保持器を有するとし
たが、保持器を有しないスライダ本体とすることも可能
である。
【0038】また、各実施の形態において、案内レール
10の転動体転動溝20Bの溝底には保持器の逃げ溝2
2を有するとしたが、スライダ本体42が保持器を有し
ない場合は逃げ溝を有しない案内レールとすることも可
能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、上記のような直動案内軸受装
置であるので、以下のような効果がある。請求項1ない
し請求項3の発明においては、両サイドシールのうち少
なくとも一つがエンドキャップから着脱可能であるの
で、スライダ本体及びエンドキャップを案内レールから
取り外すことなくサイドシールだけを取り外してインナ
ーシール部材をスライダの内側へ取り付けることができ
る。
【0040】また、請求項1の発明においては、インナ
ーシール部材の軸方向端部から軸方向に突出して形成し
た突起とサイドシールの軸方向内側端面に形成した凹部
が係合しているので、スライダの内側へ取り付けられた
インナーシール部材はスライダと一体化して動くことが
できる。更に、請求項2の発明においては、間隙部を形
成する前記エンドキャップの内側内面に形成された掛下
溝とインナーシール部材の連結部に形成した係合部を係
合し、スライダの両端面にサイドシールを取り付けてイ
ンナーシール部材の軸方向の両端を押えているので、ス
ライダの内側へ取り付けられたインナーシール部材はス
ライダと一体化して動くことができる。すなわち、直動
案内軸受装置にインナーシール部材を取り付けるときス
ライダを案内レールから取り外す作業が不要であり、イ
ンナーシール部材の取り付け作業を安全に効率良く行う
ことができる直動案内軸受装置を提供できるという効果
がある。
【0041】また、請求項3の発明においては、エンド
キャップの内側内面に形成された突起とインナーシール
部材の連結部に形成した窪みが係合し、スライダの両端
面にサイドシールを取り付けてインナーシール部材の軸
方向の両端を押えているので、スライダの内側へ取り付
けられたインナーシール部材はスライダと一体化して動
くことができる。
【0042】すなわち、請求項1ないし請求項3の発明
は、直動案内軸受装置にインナーシール部材を着脱する
ときスライダを案内レールから取り外す作業が不要であ
り、インナーシール部材の着脱作業を安全に効率良く行
うことができる直動案内軸受装置を提供できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスライダ本体
及びエンドキャップの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るインナーシー
ル部材の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るサイドシール
の軸方向内側端面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る直動案内軸受
装置の軸方向縦断面図である。
【図5】図4のA1−A1線縦断面図である。
【図6】図4のA2−A2線縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るスライダ本体
及びエンドキャップの斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るインナーシー
ル部材の説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る直動案内軸受
装置の軸方向縦断面図である。
【図10】図9のB−B線縦断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の変形例1に係る
スライダ本体及びエンドキャップの斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の変形例1に係る
インナーシール部材の説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態の変形例1に係る
直動案内軸受装置の軸方向縦断面図である。
【図14】図13のC−C線縦断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係るスライダ本
体及びエンドキャップの斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るインナーシ
ール部材の説明図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る直動案内軸
受装置の軸方向縦断面図である。
【図18】図17のD−D線縦断面図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態において、インナ
ーシール部材脱着時の説明図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態の変形例2に係る
突起の斜視図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態の変形例2に係る
インナーシール部材の説明図である。
【符号の説明】
1 直動案内軸受装置 10 案内レール 12 案内レール上面 14 案内レール側面 16 ボルト挿通孔 18 ボルト挿通孔開口両側外縁平面部 20 案内レール転動体転動溝 22 保持器逃げ溝 30 スライダ 32 スライダ溝 34 スライダ溝の内側上面 35 スライダ溝内突起 36 スライダ間隙部 38 掛下溝 42 スライダ本体 44 スライダ本体軸方向端面 46 スライダ本体のコの字形内面 50 スライダ本体転動体転動溝 60 エンドキャップ 62 エンドキャップ軸方向外側端面 64 エンドキャップ軸方向内側端面 66 エンドキャップのコの字形内面 68 エンドキャップ溝 69 エンドキャップ溝の内側上面 70 エンドキャップ開口部 72 エンドキャップ突起 80 サイドシール 84 サイドシール軸方向内側端面 86 サイドシールリップ部 88 サイドシールのコの字形内面 90 サイドシール掛止部 100 インナーシール部材 102 シールリップ 104 支持部材 106 連結部突起 108 係合部 110 切り欠き部 112 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に固定するためのボルト挿通孔を有
    し、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有し、上面
    にある前記ボルト挿通孔の開口部両側に軸方向に連続す
    る平面部を有して軸方向に延長された案内レールと、当
    該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動
    溝を有し、これらの転動体転動溝間に装填された多数の
    転動体の転動を介して前記案内レールに対して軸方向に
    相対移動可能に前記案内レールに支持されたスライダ本
    体と、前記スライダ本体の転動体転動溝に連なって前記
    転動体の移動方向を変える湾曲路を有し、前記スライダ
    本体の軸方向両端面に個別に配置されたエンドキャップ
    と、前記案内レールの少なくとも平面部及び転動体転動
    溝に摺接し、前記両エンドキャップの軸方向外側端面に
    個別に配置されたサイドシールを備え、前記案内レール
    の上面と当該上面に対向する前記エンドキャップ及びス
    ライダ本体の内側内面との間に、一方のエンドキャップ
    の軸方向外側端面から他方のエンドキャップの軸方向外
    側端面まで軸方向に連続する間隙部が形成されており、
    軸方向に延びる2本のシールリップが前記案内レールの
    平面部に摺接し、当該シールリップが支持部材に支持さ
    れているインナーシール部材を前記間隙部に備えた直動
    案内軸受装置において、前記インナーシール部材の軸方
    向両端部から軸方向に突出させて突起をそれぞれ形成す
    るとともに、前記突起と係合する凹部を前記両サイドシ
    ールの軸方向内側端面に形成し、更に、前記両サイドシ
    ールのうち少なくとも一つをエンドキャップに対して着
    脱可能に構成したことを特徴とする直動案内軸受装置。
  2. 【請求項2】 基台に固定するためのボルト挿通孔を有
    し、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有し、上面
    にある前記ボルト挿通孔の開口部両側に軸方向に連続す
    る平面部を有して軸方向に延長された案内レールと、当
    該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動
    溝を有し、これらの転動体転動溝間に装填された多数の
    転動体の転動を介して前記案内レールに対して軸方向に
    相対移動可能に前記案内レールに支持されたスライダ本
    体と、前記スライダ本体の転動体転動溝に連なって前記
    転動体の移動方向を変える湾曲路を有し、前記スライダ
    本体の軸方向両端面に個別に配置されたエンドキャップ
    と、前記案内レールの少なくとも平面部及び転動体転動
    溝に摺接し、前記両エンドキャップの軸方向外側端面に
    個別に配置されたサイドシールを備え、前記案内レール
    の上面と当該上面に対向する前記エンドキャップ及びス
    ライダ本体の内側内面との間に、一方のエンドキャップ
    の軸方向外側端面から他方のエンドキャップの軸方向外
    側端面まで軸方向に連続する間隙部が形成されており、
    軸方向に延びる2本のシールリップが前記案内レールの
    平面部に摺接し、当該シールリップが支持部材に支持さ
    れているインナーシール部材を前記間隙部に備えた直動
    案内軸受装置において、前記間隙部を形成する前記エン
    ドキャップの内側内面に、前記インナーシール部材を一
    方のエンドキャップ及び他方のエンドキャップに係合さ
    せて掛け下げ可能な掛下溝を形成するとともに、前記イ
    ンナーシール部材の支持部材に、前記掛下溝と係合する
    ことができる係合部を形成し、更に、前記両サイドシー
    ルのうち少なくとも一つをエンドキャップに対して着脱
    可能に構成したことを特徴とする直動案内軸受装置。
  3. 【請求項3】 基台に固定するためのボルト挿通孔を有
    し、両側部に軸方向に延びる転動体転動溝を有し、上面
    にある前記ボルト挿通孔の開口部両側に軸方向に連続す
    る平面部を有して軸方向に延長された案内レールと、当
    該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動
    溝を有し、これらの転動体転動溝間に装填された多数の
    転動体の転動を介して前記案内レールに対して軸方向に
    相対移動可能に前記案内レールに支持されたスライダ本
    体と、前記スライダ本体の転動体転動溝に連なって前記
    転動体の移動方向を変える湾曲路を有し、前記スライダ
    本体の軸方向両端面に個別に配置されたエンドキャップ
    と、前記案内レールの少なくとも平面部及び転動体転動
    溝に摺接し、前記両エンドキャップの軸方向外側端面に
    個別に配置されたサイドシールを備え、前記案内レール
    の上面と当該上面に対向する前記エンドキャップ及びス
    ライダ本体の内側内面との間に、一方のエンドキャップ
    の軸方向外側端面から他方のエンドキャップの軸方向外
    側端面まで軸方向に連続する間隙部が形成されており、
    軸方向に延びる2本のシールリップが前記案内レールの
    平面部に摺接し、当該シールリップが支持部材に支持さ
    れているインナーシール部材を前記間隙部に備えた直動
    案内軸受装置において、 前記エンドキャップの前記間隙部に、前記両エンドキャ
    ップの内側内面から下方に突出する突起をそれぞれ形成
    するとともに、前記支持部材を弾性材により形成し、前
    記突起と係合することができる切り欠き部を前記支持部
    材の軸方向両端部にそれぞれ形成して前記インナーシー
    ル部材の抜け止めとし、更に、前記両サイドシールのう
    ち少なくとも一つをエンドキャップに対して着脱可能に
    構成したことを特徴とする直動案内軸受装置。
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