JP2003253991A - 掘進機 - Google Patents

掘進機

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JP2003253991A
JP2003253991A JP2002058699A JP2002058699A JP2003253991A JP 2003253991 A JP2003253991 A JP 2003253991A JP 2002058699 A JP2002058699 A JP 2002058699A JP 2002058699 A JP2002058699 A JP 2002058699A JP 2003253991 A JP2003253991 A JP 2003253991A
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喜和 中村
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘性土層を通過する施工において、粘性土の
付着により破砕領域が閉塞することを防止することがで
き、これによって、施工性能の低下を防止することがで
きる掘進機を提供する。 【解決手段】 筒状をなす掘進機本体1の先端にカッタ
本体9が回転自在に設けられ、このカッタ本体9の前面
に掘削ビット10が設けられるとともに、このカッタ本
体9の後方に、掘削ビット10により掘削された土砂が
流入する空間となるチャンバー4が設けられ、このチャ
ンバー4と連通する状態で、上記土砂に含まれる礫を破
砕する破砕機構の破砕領域30が設けられた掘進機であ
る。掘進機本体1内には、破砕領域30を経由してチャ
ンバー4内の土砂を排出する第1経路L1と、破砕領域
30を経由せずにチャンバー4内の土砂を排出する第2
経路L2と、これら両経路のいずれか一方に、上記土砂
の排出経路を選択的に切替可能な切替手段11a、12
aとが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に破砕機構を
備えた掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、掘削した土砂を破砕する破砕
機構を内部に備えた掘進機が知られている。図7は、こ
の種の従来の掘進機を示すもので、図中符号40が円筒
状の掘進機本体である。この掘進機本体40の先端部に
は、前面に掘削ビット42が固定された円板状のカッタ
本体41が設けられ、掘進機本体40の内部には、カッ
タ本体41を回転駆動するためのモータ43が設けられ
ている。
【0003】カッタ本体41の裏面側には、このカッタ
本体41に向けて漸次小径となる破砕用コーン45がカ
ッタ本体41の回転軸(図示省略)と一体的に設けら
れ、他方破砕用コーン45と対向する掘進機本体40の
内面側には、カッタ本体41に向けて漸次大径となる破
砕用ライナー44が一体に設けられている。これによ
り、破砕用コーン45と破砕用ライナー44との間に
は、チャンバー46が形成され、これらの後方と隔壁4
8との間に、チャンバー46内に導入された土砂が流入
する排出溝49が形成されているとともに、この排出溝
49に排泥管50が接続されている。
【0004】上記構成からなる従来の掘進機において
は、モータ43によってカッタ本体41を回転駆動し、
先端の掘削ビット42によって地盤を掘削すると、掘削
された土砂は、破砕用コーン45と破砕用ライナー44
との間のチャンバー46に送られる。そして、さらにチ
ャンバー46内を漸次狭隘となる後方に向けて順次送り
込まれることにより、相対的に回転する破砕用コーン4
5および破砕用ライナー44間(破砕領域)において上
記土砂に含まれる礫が破砕され、排出溝49から排泥管
50で掘進機後方へ排出されるようになっている。
【0005】このような従来の掘進機によれば、それま
での排泥管において礫を破砕する掘進機と比較して、チ
ャンバー46内で礫の破砕を行っているので、効率良く
礫層の掘削と、その排出を行うことができるとともに、
上記排泥管の閉塞等の不具合を生じることがないといっ
た利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年において
は、工事費用の低減化を図る目的で、掘進距離が長くな
る傾向にあり、その結果、掘進途中において土層が礫層
から粘性土層に変わる施工や、逆に粘性土層から礫層に
変わる施工が増加している。
【0007】ところが、上記従来の掘進機にあっては、
掘削ビット42により掘削されてチャンバー46内に流
入した土砂を、チャンバー46内の漸次狭隘となる後方
に向けて送り込む過程で、上記土砂に含まれる礫を破砕
するようにしていたので、礫層においては円滑な掘削作
業が行えるものの、例えば掘進機が粘性土層を通過する
際には、掘削した土砂に含まれる粘性土が破砕用コーン
45や破砕用ライナー44等に付着し、その付着した粘
性土がチャンバー46内の狭隘部分等を塞いで上記土砂
の流れを妨げることがあった。その結果、施工性能が大
幅に低下することとなり、そのため上記従来の掘進機で
は、粘性土層を通過する施工に対応することができない
という問題点があった。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、粘性土層を通過する施工において、粘性土の付着
により破砕領域が閉塞することを防止することができ、
これによって、施工性能の低下を防止することができる
掘進機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、筒状をなす掘進機本体の先端にカッタ本体が回転自
在に設けられ、このカッタ本体の前面に掘削ビットが設
けられるとともに、このカッタ本体の後方に、上記掘削
ビットにより掘削された土砂が流入する空間となるチャ
ンバーが設けられ、このチャンバーと連通する状態で、
上記土砂に含まれる礫を破砕する破砕機構の破砕領域が
設けられた掘進機において、上記掘進機本体内には、上
記破砕領域を経由して上記チャンバー内の土砂を排出す
る第1経路と、上記チャンバー内の土砂を上記破砕領域
を経由せずに排出する第2経路と、これら両経路のいず
れか一方に、上記土砂の排出経路を選択的に切替可能な
切替手段とが設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】この請求項1に記載の本発明に係る掘進機
によれば、掘進機本体内に、破砕領域を経由してチャン
バー内の土砂を排出する第1経路と、破砕領域を経由せ
ずにチャンバー内の土砂を排出する第2経路とが設けら
れ、切替手段によって、それら両経路のいずれか一方
に、上記土砂の排出経路を選択的に切替可能となってい
るので、礫層を通過する際に上記土砂の排出経路を第1
経路に切り替えるようにすれば、上記土砂に含まれる礫
を破砕領域で破砕してから排出することができ、粘性土
層を通過する際に上記土砂の排出経路を第2経路に切り
替えるようにすれば、破砕領域を通過させずに粘性土を
円滑に排出することができる。したがって、粘性土層を
通過する施工において、粘性土の付着により破砕領域が
閉塞することを防止することができ、これによって、施
工性能の低下を防止することができる。
【0011】具体的に、上記切替手段としては、後述の
請求項2記載の発明のように、第1および第2の排泥管
を設け、これら排泥管に設けたバルブの開閉により一方
の排泥管を閉塞することによって排出経路を切り替える
形式のものが含まれる他、可動部材で一方の経路を物理
的に遮断することによって排出経路を切り替える形式の
ものも含まれる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記掘進機本体の内部には、当該掘進
機本体の後方に土砂および泥水を排出するための第1お
よび第2の排泥管と、上記チャンバー内に送水するため
の送水管と、上記破砕領域から上記第1の排泥管に向け
て土砂および泥水を導くための第1の排出溝と、上記チ
ャンバーから上記第2の排泥管に向けて土砂および泥水
を導くための第2の排出溝とが設けられ、上記第1およ
び第2の排泥管の各々には、上記切替手段を構成するバ
ルブが取り付けられ、上記チャンバー、上記破砕領域、
上記第1の排出溝および上記第1の排泥管によって上記
第1経路が形成される一方、上記チャンバー、上記第2
の排出溝および上記第2の排泥管によって上記第2経路
が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】この請求項2に記載の発明によれば、切替
手段を構成するバルブが第1および第2の排泥管の各々
に取り付けられ、チャンバー、破砕領域、第1の排出溝
および第1の排泥管によって第1経路が形成される一
方、チャンバー、第2の排出溝および第2の排泥管によ
って第2経路が形成されているので、第1の排泥管のバ
ルブを開状態とし、第2の排泥管のバルブを閉状態とし
た場合には、送水管から第1の排泥管に向けて泥水が流
れることにより、チャンバー内の土砂が第1経路に沿っ
て移動する。一方、第2の排泥管のバルブを開状態と
し、第1の排泥管のバルブを閉状態とした場合には、送
水管から第2の排泥管に向けて泥水が流れることによ
り、チャンバー内の土砂が第2経路に沿って移動する。
したがって、第1の排泥管、第2の排泥管の各々のバル
ブを開閉する操作によって簡単に、チャンバー内の土砂
の排出経路を第1経路および第2経路のいずれか一方に
切り替えることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の掘進機において、上記掘進機の内部には回転駆動装置
が設けられ、この回転駆動装置によって回転する主軸に
は、この主軸の回転を上記カッタ本体に伝達するととも
に、このカッタ本体との間に上記チャンバーを形成する
駆動輪が取り付けられ、この駆動輪には、上記チャンバ
ーから上記第2の排出溝に向けて土砂および泥水を通す
ための非破砕用通過口と、上記チャンバーから上記破砕
領域に向けて土砂および泥水を通すための破砕用通過口
とがそれぞれ設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0015】この請求項3に記載の発明によれば、カッ
タ本体と駆動輪との間にチャンバーが形成され、このチ
ャンバーから第2の排出溝に向けて土砂および泥水を通
すための非破砕用通過口と、チャンバーから破砕領域に
向けて土砂および泥水を通すための破砕用通過口とがそ
れぞれ駆動輪に設けられているので、例えば第1の排泥
管のバルブを開状態とし、第2の排泥管のバルブを閉状
態とした場合には、チャンバー内の土砂および泥水が破
砕用通過口から破砕領域に流入し、この破砕領域で礫が
破砕されてから第1の排出溝を経て第1の排泥管に導か
れる。一方、第2の排泥管のバルブを開状態とし、第1
の排泥管のバルブを閉状態とした場合には、チャンバー
内の土砂および泥水が非破砕用通過口から第2の排出溝
を経て第2の排泥管へと導かれる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の掘進機において、上記駆動輪の外周部と対向する上記
掘進機本体の内面側には破砕用ライナーが設けられ、こ
の破砕用ライナーと上記駆動輪の外周部とにより上記破
砕機構が構成されて両者間に上記破砕領域が形成されて
いることを特徴とするものである。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、駆動
輪の外周部と破砕用ライナーとの間に破砕領域が形成さ
れるので、チャンバーから破砕領域に礫を導くのが容易
となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明に係る掘進
機の一実施形態を示すもので、図中符号1が、円筒状を
なす掘進機本体である。この掘進機本体1の先端部分に
は、隔壁2が設けられ、この隔壁2の後方面の中央部両
側および上部中央に、それぞれ大容量の減速機付きモー
タ(回転駆動装置)3が取り付けられている。他方、隔
壁2の前面側には、各モータ3の出力軸と噛み合う歯車
を有する駆動部5が設けられ、この駆動部5の主軸6
が、ケーシング7内に軸受7aを介して回転自在に設け
られている。ここで、ケーシング7は、基端部が隔壁2
に固定されるとともに、駆動部5の前方に設けられた隔
壁8によって支持されている。
【0019】そして、主軸6の先端には駆動輪20が取
り付けられ、この駆動輪20の先端には、当該駆動輪2
0と一体に回転自在な状態でカッタ本体9が設けられて
いる。カッタ本体9の前面には、多数の掘削ビット10
が設けられ、このカッタ本体9と駆動輪20との間に
は、掘削ビット10により掘削された土砂が流入する空
間となるチャンバー4が設けられている。
【0020】駆動輪20は、図2および図5に示すよう
に、主軸6に取り付けられる円筒状の取付部21と、こ
の取付部21の前方に配置されてカッタ本体9の裏面側
周縁部に連結される環状の連結部22と、取付部21の
外周から放射状に延びて前方の連結部22へと至る複数
の略L字状のアーム23と、各アーム23の屈曲部分を
通るように架設された第1リング24と、この第1リン
グ24と連結部22との間に設けられた第2リング25
とを一体に備える筒状の枠体である。この駆動輪20
は、図1に示すように、その外周部がカッタ本体9に向
けて漸次大径となるように形成されている。この駆動輪
20の外周部と対向する掘進機本体1の内面側には、カ
ッタ本体9に向けて漸次大径となる破砕用ライナー19
が一体に設けられ、この破砕用ライナー19と駆動輪2
0の外周部とによって、両者間に形成される破砕領域3
0に流入した礫を破砕する破砕機構が構成されている。
【0021】また、駆動輪20の外周部には、直径方向
に貫通する破砕用通過口26が周方向に沿って等間隔に
形成されている。この破砕用通過口26は、チャンバー
4から破砕領域30に向けて土砂および泥水を通すため
の通過口である。また、駆動輪20の後端部には、図2
に示すように、軸方向に貫通する非破砕用通過口27が
各アーム23の間にそれぞれ設けられている。この非破
砕用通過口27は、チャンバー4から第2の排出溝17
に向けて土砂および泥水を通すための通過口である。
【0022】駆動輪20の後端と隔壁8との間には、図
1および図3に示すように、上記非破砕用通過口27を
介してチャンバー4から送られてきた土砂および泥水を
第2の排泥管12に導くための第2の排出溝17が設け
られている。この第2の排出溝17の外縁に沿って設け
られた仕切壁14の外周側であって、破砕用ライナー1
9の後端面と隔壁8との間には、破砕領域30から送ら
れてきた土砂および泥水を第1の排泥管11に導くため
の第1の排出溝16が設けられている。つまり、図1に
示すように、破砕領域30を経由してチャンバー4内の
土砂を排出する第1経路L1が、チャンバー4、破砕領
域30、第1の排出溝16および第1の排泥管11によ
って形成される一方、破砕領域30を経由せずに上記土
砂を排出する第2経路L2が、チャンバー4、第2の排
出溝17および第2の排泥管12によって形成されてい
る。
【0023】また、仕切壁14の外周側には、第1の排
出溝16と仕切壁15により隔てられた状態で、送水溝
18が設けられている。この送水溝18には送水管13
が接続され、この送水管13によって送られてきた泥水
は、図1の矢印Dに示すように、破砕用ライナー19の
上部に設けられた貫通口19aを介してチャンバー4内
に供給されるようになっている。
【0024】送水管13、第1の排泥管11、第2の排
泥管12は、図4に示すように、いずれも隔壁2の下端
部を貫通する状態で設けられている。これら送水管1
3、第1の排泥管11、第2の排泥管12の各々には、
図6に示すように、それぞれバルブ13a、11a、1
2aが取り付けられている。このうちバルブ11a、1
2aによって、チャンバー4内の土砂の排出経路を第1
経路L1および第2経路L2のいずれか一方に切り替え
る切替手段が構成されている。また、図6に示すよう
に、第1の排泥管11と第2の排泥管12とは各バルブ
11a、12aの下流側で合流してひとつの排泥管とな
り、この排泥管と送水管13との間には、両者を互いに
接続するバイパス管31が架設されている。このバイパ
ス管31は、送水の開始時や終了時あるいは水流の切替
時等に用いられ、推進時にはそのバルブ31aが閉状態
とされる。
【0025】以上の構成からなる掘進機においては、モ
ータ3によってカッタ本体9を回転駆動し、前面の掘削
ビット10によって地盤を掘削すると、掘削された土砂
はチャンバー4内に流入する。その際に、例えば、送水
管13と第1の排泥管11の各々のバルブ13a、11
aが開状態で、第2の排泥管12のバルブ12aが閉状
態となっている場合には、送水管13から第1の排泥管
11に向けて泥水が流れることにより、送水管13→送
水溝18→チャンバー4→破砕領域30→第1の排出溝
16→第1の排泥管11という順路を辿る水流が掘進機
本体1内に形成される。その結果、チャンバー4内に流
入した土砂は、上記水流に押し流されることによって、
駆動輪20の破砕用通過口26から破砕領域30に送り
込まれ、その中に含まれる礫が、相対的に回転する破砕
用ライナー19と駆動輪20との間で破砕されて、第1
の排出溝16から第1の排泥管11によって掘進機後方
へと排出される。つまり、この場合には、チャンバー4
内に流入した土砂が第1経路L1を通って排出される。
【0026】一方、送水管13と第2の排泥管12の各
々のバルブ13a、12aが開状態で、第1の排泥管1
1のバルブ11aが閉状態となっている場合には、送水
管13から第2の排泥管12に向けて泥水が流れること
により、送水管13→送水溝18→チャンバー4→第2
の排出溝17→第2の排泥管12という順路を辿る水流
が掘進機本体1内に形成される。その結果、この状態で
チャンバー4内に流入した土砂は、上記水流に押し流さ
れることによって、駆動輪20の非破砕用通過口27か
ら第2の排出溝17に流入して、第2の排泥管12によ
り掘進機後方へと排出される。つまり、この場合にはチ
ャンバー4内に流入した土砂が第2経路L2を通って排
出される。
【0027】このように、上記構成からなる掘進機によ
れば、礫層を通過する際に、送水管13と第1の排泥管
11の各々のバルブ13a、11aを開状態とし、第2
の排泥管12のバルブ12aを閉状態とすれば、これま
で通り、土砂に含まれる礫を破砕領域30で破砕してか
ら排出することができる。また、粘性土層を通過する際
に、送水管13と第2の排泥管12の各々のバルブ13
a、12aを開状態とし、第1の排泥管11のバルブ1
1aを閉状態とすれば、チャンバー4内に流入した粘性
土を非破砕用通過口27から円滑に排出することができ
る。したがって、粘性土層を通過する施工において、粘
性土の付着により破砕領域30が閉塞することを防止す
ることができ、これによって、施工性能の低下を防止す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る掘進
機によれば、礫層を通過する施工において、これまで通
り、掘削した土砂に含まれる礫を破砕してから排出する
ことができ、また、粘性土層を通過する施工において
は、粘性土を円滑に排出することができ、粘性土の付着
により破砕領域が閉塞することを防止することができ
る。したがって、掘進途中で粘性土層を通過するような
長距離掘進に対しても当該掘進機を好適に用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘進機の一実施形態を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1のA−A線視断面図である。
【図3】図1のB−B線視断面図である。
【図4】図1のC−C線視断面図である。
【図5】図1の駆動輪を示す斜視図です。
【図6】土砂と泥水の流れ説明するための模式図であ
る。
【図7】従来の掘進機を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 掘進機本体 3 モータ(回転駆動装置) 4 チャンバー 6 主軸 9 カッタ本体 10 掘削ビット 11 第1の排泥管 12 第2の排泥管 13 送水管 11a、12a バルブ(切替手段) 16 第1の排出溝 17 第2の排出溝 19 破砕用ライナー 20 駆動輪 26 破砕用通過口 27 非破砕用通過口 30 破砕領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状をなす掘進機本体の先端にカッタ本体
    が回転自在に設けられ、このカッタ本体の前面に掘削ビ
    ットが設けられるとともに、このカッタ本体の後方に、
    上記掘削ビットにより掘削された土砂が流入する空間と
    なるチャンバーが設けられ、このチャンバーと連通する
    状態で、上記土砂に含まれる礫を破砕する破砕機構の破
    砕領域が設けられた掘進機において、 上記掘進機本体内には、上記破砕領域を経由して上記チ
    ャンバー内の土砂を排出する第1経路と、上記チャンバ
    ー内の土砂を上記破砕領域を経由せずに排出する第2経
    路と、これら両経路のいずれか一方に、上記土砂の排出
    経路を選択的に切替可能な切替手段とが設けられている
    ことを特徴とする掘進機。
  2. 【請求項2】上記掘進機本体の内部には、当該掘進機本
    体の後方に土砂および泥水を排出するための第1および
    第2の排泥管と、上記チャンバー内に送水するための送
    水管と、上記破砕領域から上記第1の排泥管に向けて土
    砂および泥水を導くための第1の排出溝と、上記チャン
    バーから上記第2の排泥管に向けて土砂および泥水を導
    くための第2の排出溝とが設けられ、上記第1および第
    2の排泥管の各々には、上記切替手段を構成するバルブ
    が取り付けられ、 上記チャンバー、上記破砕領域、上記第1の排出溝およ
    び上記第1の排泥管によって上記第1経路が形成される
    一方、上記チャンバー、上記第2の排出溝および上記第
    2の排泥管によって上記第2経路が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の掘進機。
  3. 【請求項3】上記掘進機の内部には回転駆動装置が設け
    られ、この回転駆動装置によって回転する主軸には、こ
    の主軸の回転を上記カッタ本体に伝達するとともに、こ
    のカッタ本体との間に上記チャンバーを形成する駆動輪
    が取り付けられ、 この駆動輪には、上記チャンバーから上記第2の排出溝
    に向けて土砂および泥水を通すための非破砕用通過口
    と、上記チャンバーから上記破砕領域に向けて土砂およ
    び泥水を通すための破砕用通過口とがそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の掘進機。
  4. 【請求項4】上記駆動輪の外周部と対向する上記掘進機
    本体の内面側には破砕用ライナーが設けられ、この破砕
    用ライナーと上記駆動輪の外周部とにより上記破砕機構
    が構成されて両者間に上記破砕領域が形成されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の掘進機。
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