JP2003252217A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2003252217A
JP2003252217A JP2002059216A JP2002059216A JP2003252217A JP 2003252217 A JP2003252217 A JP 2003252217A JP 2002059216 A JP2002059216 A JP 2002059216A JP 2002059216 A JP2002059216 A JP 2002059216A JP 2003252217 A JP2003252217 A JP 2003252217A
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JP
Japan
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steering
pinion
motor
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electric power
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JP2002059216A
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Masanori Kobayashi
正典 小林
Yoshiyuki Saito
善之 斎藤
Hisao Funakoshi
久雄 船越
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動式パワーステアリング装置に使用されて
いる一般的なモータよりも大形のモータを用いることな
く操舵中立位置近傍部での操舵フィーリングを良好にで
き、さらに最大操舵角近傍部での操舵補助を確実に行わ
せることができるようにする。 【解決手段】 操舵輪2の操舵に応じて回転する第1ピ
ニオン3と、操舵補助用のモータ8によって回転する第
2ピニオン7と、第1ピニオン3に噛合する第1ラック
歯4及び第2ピニオン7に噛合する第2ラック歯6を有
する舵取軸5とを備え、第2ラック歯6はピッチを長手
方向中央部よりも両端部が小さくなるようなバリアブル
レシオにしてある構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操舵補助力の発生源
としてモータを用いてなる電動式パワーステアリング装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動式パワーステアリング装置は、操舵
輪(操舵手段)の操舵に応じて回転するピニオンと、該
ピニオンに噛合するラック歯を有し車体の左右方向へ移
動可能な舵取軸と、前記操舵輪の操舵を補助するモータ
とを備えている。
【0003】この電動式パワーステアリング装置とし
て、前記ピニオンに至る操舵力伝動系に前記モータの回
転力を伝える形式(例えば特開平9−58490号公
報)と、前記ピニオンに至る操舵力伝動系と離間した位
置で前記舵取軸に前記モータの回転力を直接伝える形式
(例えば特開平9−2295号公報、特開平8−282
508号公報)とが知られている。
【0004】尚、ここで、前記ピニオン及びラック歯に
よるストロークレシオ(減速比)と、前記ラック歯のピ
ッチとの関係を説明の便宜上以下のように定義する。 ストロークレシオ(減速比): ピニオン1回転当たり
のラック歯(舵取軸)の移動量 ストロークレシオ小(減速比大): 操舵輪の操舵量に
対して舵取軸の移動量が小さくなるようにラック歯の圧
力角を小さくしてピッチを小さくすること。 ストロークレシオ大(減速比小): 操舵輪の操舵量に
対して舵取軸の移動量が大きくなるようにラック歯の圧
力角を大きくしてピッチを大きくすること。 ところで、前者の特開平9−58490号公報では、前
記ラック歯のピッチを長手方向中央部よりも両端部が大
きくなる(操舵輪の操舵量に対して舵取軸の移動量が大
きくなることを意味する。)ようなバリアブルレシオに
することにより、高速走行時に操舵輪が多少振れても車
輪のふらつきをなくし、さらに操舵輪の操舵中立位置に
対して左右への最大操舵角近傍部でのピニオン及びラッ
ク歯によるストロークレシオを大(減速比小)とし、据
切り操作する場合、舵取軸をクイックに転舵させること
ができるように構成されている。
【0005】また、後者の特開平9−2295号公報で
は、操舵輪から舵取軸に至る操舵力伝動系でピニオンに
噛合するラック歯と、前記モータの回転によって回転さ
れる伝動回転体に噛合する第2ラック歯とが軸長方向に
離間して舵取軸に設けられており、前記ピニオンが噛合
するラック歯のピッチを長手方向中央部よりも両端部が
大きくなるようなバリアブルレシオとし、さらに操舵輪
の操舵中立位置に対して左右への最大操舵角を片側1回
転以内となるように前記ラック歯のピッチを設定するこ
とにより、操舵輪の取り回し性を改善するとともに、モ
ータによる操舵補助が行われない操舵中立位置近傍部で
のピニオン及びラック歯によるストロークレシオを小
(減速比大)とし、高速走行時に操舵輪が多少振れても
車輪のふらつきをなくし、さらに操舵輪の操舵中立位置
に対する左右への最大操舵角近傍部でのピニオン及びラ
ック歯によるストロークレシオを大(減速比小)とし、
低速走行時の負荷を軽減することができるように構成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電動
式パワーステアリング装置において、最大操舵角近傍部
での操舵補助を確実に行わせるには電動式パワーステア
リング装置に使用されている一般的なモータよりも大形
のモータを用いることにより達成することができるが、
この場合は電動式パワーステアリング装置の重量、必要
スペースが増大し、さらにコスト高になると言う問題が
ある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、操舵中立位置近傍部での操舵フィーリングを良
好にでき、さらに電動式パワーステアリング装置に使用
されている一般的なモータよりも大形のモータを用いる
ことなく最大操舵角近傍部での操舵補助を確実に行わせ
ることができる電動式パワーステアリング装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動式パ
ワーステアリング装置は、操舵手段の操舵に応じて回転
する第1ピニオンと、操舵補助用のモータによって回転
する第2ピニオンと、前記第1ピニオンに噛合する第1
ラック歯及び前記第2ピニオンに噛合する第2ラック歯
を有する舵取軸とを備え、前記操舵手段の操舵及び/又
は前記モータの回転によって前記舵取軸を車体の左右方
向へ移動させるようにした電動式パワーステアリング装
置において、前記第2ラック歯はピッチを長手方向中央
部よりも両端部が小さくなるようなバリアブルレシオに
してあることを特徴とする。
【0009】第1発明にあっては、操舵手段の操舵に応
じて第1ピニオンが回転し、該第1ピニオンに噛合する
第1ラック歯を介して舵取軸が車体の左右方向へ移動す
ることになり、さらに操舵手段に加わるトルクに応じて
モータが駆動され、第2ピニオンが回転し、該第2ピニ
オンに噛合する第2ラック歯を介して前記舵取軸に操舵
補助力が加えられる。この操舵中立位置近傍部では第2
ピニオン及び第2ラック歯によるストロークレシオが大
きいため、操舵手段の操舵に応じてモータの出力軸が回
転するときの慣性を小さくすることができ、比較的小さ
い操舵力によってモータの出力軸を回転させることがで
きる。
【0010】さらに、最大操舵角近傍部では第2ピニオ
ン及び第2ラック歯によるストロークレシオが小さく、
モータによる操舵補助力の増加が大きいため、電動式パ
ワーステアリング装置に使用されている一般的なモータ
よりも大形のモータを用いることなく最大操舵角近傍部
での操舵補助を確実に行わせることができる。
【0011】第2発明に係る電動式パワーステアリング
装置は、前記第1ラック歯はピッチを長手方向中央部よ
りも両端部が大きくなるようなバリアブルレシオにして
あることを特徴とする。
【0012】第2発明にあっては、操舵手段の操舵に応
じて第1ピニオンが回転し、該第1ピニオンに噛合する
第1ラック歯を介して舵取軸が車体の左右方向へ移動す
ることになり、さらに操舵手段に加わるトルクに応じて
モータが駆動され、第2ピニオンが回転し、該第2ピニ
オンに噛合する第2ラック歯を介して前記舵取軸に操舵
補助力が加えられる。そして、操舵中立位置近傍部では
第1ピニオン及び第1ラック歯によるストロークレシオ
が小さく、操舵量に対する舵取軸の移動量が少ないた
め、高速走行時における車輪のふらつきをなくすること
ができ、操舵フィーリングを良好にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。 実施の形態1 図1は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実
施の形態1の構成を示す模式図である。電動式パワース
テアリング装置は、一端部が操舵軸1を介して操舵手段
として機能する操舵輪2に繋がる第1ピニオン3と、該
第1ピニオン3に噛合する第1ラック歯4をその一面に
有し、第1ピニオン3に連動して車体の左右方向へ移動
する舵取軸5と、該舵取軸5の一面に前記第1ラック歯
4に続いて舵取軸5の軸長方向に設けられた第2ラック
歯6と、該第2ラック歯6に噛合する第2ピニオン7
と、該第2ピニオン7に繋がる出力軸8aを有する操舵
補助用のモータ8と、前記操舵輪2の操舵によって前記
操舵軸1に加わる操舵トルクを検出するトルクセンサ9
と、該トルクセンサ9が検出したトルクに基づいて前記
モータ8を駆動する制御部10とを備えている。また、
前記モータ8は前記第1ピニオン3に対して舵取軸5の
軸長方向に離間した位置に配置されている。
【0014】舵取軸5の一面に1列に設けられた前記第
1ラック歯4と第2ラック歯6とはそのピッチを夫々異
ならせてある。第2ラック歯6はピッチを長手方向中央
部よりも両端部が小さくなり、両端部よりも中央部が大
きくなるように正バリアブルレシオにしてある。換言す
れば、表1で示すように操舵中立位置近傍部でのストロ
ークレシオ(減速比)を50mm/rev (減速比小)と
し、最大操舵角近傍部でのストロークレシオを30mm/
rev と(減速比大)としてある。また、第1ラック歯4
は、ピッチを長手方向両端部よりも中央部が小さくな
り、両端部が中央部よりも大きくなる逆バリアブルレシ
オにしてある。換言すれば、表1で示すように操舵中立
位置近傍部でのストロークレシオを30mm/rev (減速
比大)とし、最大操舵角近傍部でのストロークレシオを
50mm/rev と(減速比小)としてある。
【0015】
【表1】
【0016】第1ピニオン3及び第2ピニオン7は車体
に取付けられるハウジング(図示せず)に回転可能に支
持されており、舵取軸5は前記ハウジングに軸長方向へ
の移動を可能に支持されている。
【0017】以上のように構成された電動式パワーステ
アリング装置は、操舵輪2の操舵に応じて第1ピニオン
3が回転し、該第1ピニオン3に噛合する第1ラック歯
4を介して舵取軸5が車体の左右方向へ移動する。ま
た、操舵輪2の操舵に伴って操舵軸1に加わる操舵トル
クがトルクセンサ9によって検出され、検出したトルク
に基づいて制御部10によりモータ8が駆動され、第2
ピニオン7が回転し、該第2ピニオン7に噛合する第2
ラック歯6を介して前記舵取軸5に操舵補助力が加えら
れる。
【0018】図2は図1及び表1に対応した構成のピニ
オンの回転角度とストロークレシオとの関係を示すグラ
フであり、(a) はモータ側の一例を示しており、(b) は
操舵輪側の一例を示している。また、図2において太線
は操舵中立位置近傍部から最大操舵角近傍部に至るスト
ロークレシオの近似曲線である。モータ8による操舵補
助が行われない操舵中立位置近傍部では第1ラック歯4
の中央部に第1ピニオン3が噛合し、第1ピニオン3及
び第1ラック歯4によるストロークレシオが小さくな
り、また、第2ラック歯6の中央部に第2ピニオン7が
噛合し、第2ピニオン7及び第2ラック歯6によるスト
ロークレシオが大きくなる。
【0019】しかして、操舵中立位置(図2の0°位
置)から第1ピニオン3が左右に約100°回転した位
置までは図2(b) のように第1ピニオン3及び第1ラッ
ク歯4によるストロークレシオの変化が殆どなく、操舵
輪2の操舵量に対する舵取軸5の移動量を30mm/rev
と少なくすることができ、舵取軸5をスローで移動させ
ることができるため、高速走行時等、操舵中立位置近傍
部における車輪のふらつきをなくすることができ、操舵
フィーリングを良好にできる。この場合、操舵輪2の操
舵力が操舵軸1、第1ピニオン3、第1ラック歯4、舵
取軸5、第2ピニオン7を介してモータ8の出力軸8a
に伝動され、モータ8のロータが回転することになる
が、前記第2ピニオン7及び第2ラック歯6によるスト
ロークレシオ(減速比)が大きいため、操舵輪2の操舵
に応じてモータ8の出力軸8aが回転するときの慣性を
小さくすることができ、比較的小さい操舵力によってモ
ータ8の出力軸8aを回転させることができる。また、
操舵中立位置近傍部では第2ピニオン7及び第2ラック
歯6によるストロークレシオが図2(a) のように大きい
が、操舵中立位置近傍部ではモータ8による操舵補助が
必要でないため、操舵補助には影響がない。
【0020】そして、操舵中立位置近傍部(左右に約1
00°位置)を超えて操舵輪2が操舵された場合、操舵
輪側では最大操舵角近傍部(左右に約600°位置)ま
での中間操舵角部分で第1ピニオン3の回転角度の増大
に応じて比例的に大きくなるストロークレシオとなる
が、この中間操舵角部分では前記モータ8が駆動され、
操舵輪2に加わる操舵トルクの増加に応じて操舵補助力
が得られる。また、モータ側では最大操舵角近傍部(左
右に約600°位置)までの中間操舵角部分で第2ピニ
オン7の回転角度の増大に応じて比例的に小さくなるス
トロークレシオとなるため、操舵輪2に加わる操舵トル
クの増加に応じて比例的に増加する操舵補助力を得るこ
とができ、運転者の労力負担を軽減することができる。
【0021】さらに、据切り操作時等、中間操舵角部分
(左右に約100°〜約600°位置)を超えて最大操
舵角近傍部(左右に約600°〜約800°位置)に操
舵輪2が操舵された場合、第2ラック歯6の両端部のい
ずれかに第2ピニオン7が噛合し、図2(a) のように第
2ピニオン7及び第2ラック歯6によるストロークレシ
オが最小となり、しかも、このストロークレシオの変化
が殆どないため、モータ8による操舵補助力を充分に大
きくすることができる。この結果、電動式パワーステア
リング装置に使用されている一般的なモータよりも大形
のモータを用いることなく最大操舵角近傍部での操舵補
助を確実に行わせることができる。また、操舵輪2側で
は、第1ラック歯4の両端部のいずれかに第1ピニオン
3が噛合し、第1ピニオン3及び第1ラック歯4による
ストロークレシオが最大となり、操舵輪2の操舵量に対
する舵取軸5の移動量が多くなるが、この最大操舵角近
傍部での操舵は据切り操作であるため良好な操舵フィー
リングは運転者にさほど要求されない。
【0022】以上のように構成した電動式パワーステア
リング装置において、前記舵取軸5と第1ピニオン3と
の関係は図3、図4のようにしてもよい。図3、図4は
ピニオン及びラック歯の噛合部の断面図である。図3で
は舵取軸5の一面と他面とに互いに傾斜するように第1
及び第2ラック歯4,6を設け、第1ラック歯4に前記
第1ピニオン3を噛合させ、第2ラック歯6に前記第2
ピニオン7を噛合させている。このように構成した場
合、舵取軸5の軸長方向への移動を案内する案内体(図
示せず)を、第1及び第2ラック歯4,6の間の間隔が
大となる側の上部周面部に配置することができ配置容易
となる。
【0023】図4では舵取軸5の一面と他面とに互いに
ほぼ平行となるように第1及び第2ラック歯4,6を設
け、第1ラック歯4に前記第1ピニオン3を噛合させ、
第2ラック歯6に前記第2ピニオン7を噛合させてい
る。このように構成した場合、図3のように互いに傾斜
するように設けた場合に比べてラック歯4,6の加工が
行い易く、コストを低減できる。
【0024】実施の形態2 図5は本発明に係る電動式パワーステアリング装置の実
施の形態2の構成を示す模式図である。この実施の形態
2の電動式パワーステアリング装置は、実施の形態1の
ように第1ラック歯4のピッチを長手方向中央部よりも
両端部が大きくなるようなバリアブルレシオとし、第2
ラック歯6のピッチを長手方向中央部よりも両端部が小
さくなるようなバリアブルレシオとする代わりに、第2
ラック歯6のピッチを長手方向中央部よりも両端部が小
さくなるようなバリアブルレシオとし、第1ラック歯4
のピッチを長手方向両端に亘って等ピッチとなるような
ノーマルレシオとしたものである。
【0025】実施の形態2にあっては、モータ8によっ
て操舵補助が行われる最大操舵角近傍部では第2ラック
歯6の両端部のいずれかに第2ピニオン7が噛合し、第
2ピニオン7及び第2ラック歯6によるストロークレシ
オが小さくなり、また、第1ラック歯4の両端部のいず
れかに第1ピニオン3が噛合し、第1ピニオン3及び第
1ラック歯4によるストロークレシオはノーマルにな
る。この結果、モータ8によって操舵補助が行われる最
大操舵角近傍部では、実施の形態1で説明したようにモ
ータ8による操舵補助力を大きくすることができるた
め、電動式パワーステアリング装置に使用されている一
般的なモータよりも大形のモータを用いることなく最大
操舵角近傍部での操舵補助を確実に行わせることができ
る。尚、第1ピニオン3及び第1ラック歯4によるスト
ロークレシオは最大操舵角近傍部においても、また、操
舵中立位置近傍部においても変化しないため、操舵輪2
の操舵量に対する舵取軸5の移動量は等しくなる。
【0026】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0027】尚、以上説明した実施の形態において、バ
リアブルレシオとストロークレシオとの関係は操舵中立
位置近傍部から最大操舵角近傍部に至るストロークレシ
オが図2の太線で示す近似曲線となるようにする他、操
舵中立位置近傍部、中間操舵角部分及び最大操舵角近傍
部でのストロークレシオを異ならせた近似曲線、近似直
線となるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように第1発明によれば、
操舵中立位置近傍部では第2ピニオン及び第2ラック歯
によるストロークレシオが大きいため、操舵手段の操舵
に応じてモータの出力軸が回転するときの慣性を小さく
することができ、比較的小さい操舵力によってモータの
出力軸を回転させることができる。さらに、最大操舵角
近傍部では第2ピニオン及び第2ラック歯によるストロ
ークレシオが小さく、モータによる操舵補助力の増加が
大きいため、電動式パワーステアリング装置に使用され
ている一般的なモータよりも大形のモータを用いること
なく最大操舵角近傍部での操舵補助を確実に行わせるこ
とができる。
【0029】第2発明によれば、操舵中立位置近傍部で
は第2ピニオン及び第2ラック歯によるストロークレシ
オが大きいため、操舵手段の操舵に応じてモータの出力
軸が回転するときの慣性を小さくすることができ、比較
的小さい操舵力によってモータの出力軸を回転させるこ
とができ、しかも、最大操舵角近傍部では第2ピニオン
及び第2ラック歯によるストロークレシオが小さく、モ
ータによる操舵補助力の増加が大きいため、電動式パワ
ーステアリング装置に使用されている一般的なモータよ
りも大形のモータを用いることなく最大操舵角近傍部で
の操舵補助を確実に行わせることができる。さらに、操
舵中立位置近傍部では第1ピニオン及び第1ラック歯に
よるストロークレシオが小さく、操舵量に対する舵取軸
の移動量が少ないため、高速走行時における車輪のふら
つきをなくすることができ、操舵フィーリングを良好に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態1の構成を示す模式図である。
【図2】図2は図1及び表1に対応した構成のピニオン
の回転角度とストロークレシオとの関係を示すグラフで
ある。
【図3】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
ピニオン及びラック歯の噛合部の断面図である。
【図4】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
ピニオン及びラック歯の噛合部の断面図である。
【図5】本発明に係る電動式パワーステアリング装置の
実施の形態2の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
3 第1ピニオン 4 第1ラック歯 5 舵取軸 6 第2ラック歯 7 第2ピニオン 8 モータ
フロントページの続き (72)発明者 船越 久雄 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 CA22 JB03 JB19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵手段の操舵に応じて回転する第1ピ
    ニオンと、操舵補助用のモータによって回転する第2ピ
    ニオンと、前記第1ピニオンに噛合する第1ラック歯及
    び前記第2ピニオンに噛合する第2ラック歯を有する舵
    取軸とを備え、前記操舵手段の操舵及び/又は前記モー
    タの回転によって前記舵取軸を車体の左右方向へ移動さ
    せるようにした電動式パワーステアリング装置におい
    て、前記第2ラック歯はピッチを長手方向中央部よりも
    両端部が小さくなるようなバリアブルレシオにしてある
    ことを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ラック歯はピッチを長手方向中
    央部よりも両端部が大きくなるようなバリアブルレシオ
    にしてある請求項1記載の電動式パワーステアリング装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264451A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Neturen Co Ltd ラックバー及びステアリング装置
JP2014104916A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のステアリング装置
JP2014133428A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Automotive Systems Steering Ltd パワーステアリング装置

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