JP2003250913A - 電極パッドおよび導電性粘着ゲル - Google Patents

電極パッドおよび導電性粘着ゲル

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秀一 笹原
Kazuhiro Yoshikawa
吉川  和宏
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波電流を生体に通す際に、低周波電流によ
る皮膚神経刺激を与えることを防止する。 【解決手段】電極パッドのエレメント11上には、誘電
フィルム14が積層されており、この誘電フィルム14
上に導電性粘着ゲル層12が積層されている。導電性粘
着ゲル層12は、溝部15,16によって、ほぼ平面正
方形状の28個の分割部分に分割されている。導電性粘
着ゲル層12は、アクリルアミド系重合性単量体、架橋
性単量体、水および多価アルコールを主成分とし、電解
質塩の配合量が0.07重量%以下(零を含む。)であ
る単量体配合液を重合架橋してなる導電性粘着ゲルを用
いて形成されている。電極パッドは、周波数500kH
zの電流に対するインピーダンスが10〜100Ωの範
囲であって、周波数100Hz以下の電流に対するイン
ピーダンスが周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスの3倍以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、高周波
電流を用いて治療またはモニタリングなどを行なう装置
のアース電極やセンシング電極として使用する電極パッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】高周波電流を用いて治療を行なう装置の
例として、たとえば、高周波治療器や電気メス装置が挙
げられる。高周波治療器は、電極パッドを生体に密着さ
せた状態で、その電極パッドから高周波の刺激電流を生
体に通すことにより、筋肉の疲労回復やリハビリ効果を
達成するものである。また、電気メス装置は、広く外科
手術に用いられ、電極パッド(対極板)を生体に密着さ
せた状態で、生体にメス先を近づけて、メス先と電極パ
ッドとの間に高周波電流を流すことにより、メス先部分
での生体組織の切開または凝固作用を発現させるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような装置に備
えられている電極パッドには、金属製のエレメント(電
極シート)上に合成樹脂製の誘電フィルムおよび粘着層
を順に積層した構成を有する静電容量型のもの(たとえ
ば、特許第2874947号公報参照)と、金属製のエ
レメント上に導電性粘着ゲルからなる導電性粘着層を積
層した構成を有する導電型のものとがある。
【0004】静電容量型の電極パッドでは、十分な粘着
力を確保する必要があることから、一般に、アクリル系
粘着剤で粘着層が形成されている。しかしながら、アク
リル系粘着剤は、皮膚刺激性が高いため、発赤等の皮膚
異常を引き起こすおそれがあった。また、手術時の乾燥
した環境下では、術後に生体から電極パッドを剥離した
時に、粘着剤が皮脂や角質等を過剰に剥ぎ取るおそれも
ある。さらに、アクリル系粘着剤で形成される粘着層
は、薄くて自由度が小さいために、生体の表面状態(凸
凹、皺など)に追随できず、部分的に生体から剥離する
おそれがあった。生体から粘着層が部分的に剥離する
と、粘着層と生体との接触面積が小さくなり、その接触
部分で局所的な電流集中が発生するおそれがある。
【0005】一方、導電型の電極パッドでは、導電性粘
着ゲルを用いているため、生体に貼付した時の皮膚刺激
が弱く、また、生体の表面状態に応じて粘着層が変形可
能であり、生体からの部分的な剥離を生じるおそれがな
い。しかし、従来の導電型電極パッドは、導電性粘着ゲ
ルの性質上、高周波電流だけでなく低周波電流も通して
しまうため、通電時に低周波電流によるチクチクとした
皮膚神経刺激を与えるおそれがあった。すなわち、従来
の導電型電極パッドに用いられている導電性粘着ゲル
は、良好な導電性を得るために、NaClなどの電解質
塩を加え、水の配合量を多くすることでインピーダンス
が低く抑えられており、これにより、高周波電流に対し
てだけでなく低周波電流に対するインピーダンスも低い
という特性を有している。そのため、従来の導電型電極
パッドは、低周波電流を通してしまい、この低周波電流
による皮膚神経刺激を与えるおそれがあった。生体に流
れる低周波電流(刺激電流)の量が多くなると、皮膚の
発赤等の皮膚障害を引き起こすおそれもある。
【0006】そこで、本発明の目的は、低周波電流によ
る皮膚神経刺激を与えるおそれのない導電型の電極パッ
ドおよびこの電極パッドに好適に用いることができる導
電性粘着ゲルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】本発明
の発明者は、鋭意研究の結果、低周波電流による皮膚神
経刺激は周波数50Hz程度の電流によって発生するこ
とを見出し、周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスが10〜100Ωの範囲(10Ω以上100Ω
以下)であって、周波数100Hz以下の電流に対する
インピーダンスが周波数500kHzの電流に対するイ
ンピーダンスの3倍以上であれば、生体に低周波電流が
流れることを防止でき、低周波電流による皮膚神経刺激
の発生を抑制できることを見出した。また、この場合
に、周波数100Hz以下の電流に対するインピーダン
スが40Ω以上であれば、生体に低周波電流が流れるこ
とをより良好に防止でき、低周波電流による皮膚神経刺
激の発生を一層抑制できることを見出した。
【0008】さらに、周波数500kHzの電流に対す
るインピーダンスが10〜100Ωの範囲であって、周
波数100Hz以下の電流に対するインピーダンスが4
0Ω以上であり、さらに、周波数100Hz以下の電流
に対するインピーダンスが周波数500kHzの電流に
対するインピーダンスよりも大きい場合にも、生体に低
周波電流が流れることを防止でき、低周波電流による皮
膚神経刺激の発生を抑制できることを見出した。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、高周波
電流を生体に流すための電極として用いられる電極パッ
ドであって、導電性を有するシート状のエレメントと、
このエレメントの一方面上に積層されており、生体に接
着される導電性粘着ゲル層とを含み、周波数500kH
zの電流に対するインピーダンスが10〜100Ωの範
囲であって、周波数100Hz以下の電流に対するイン
ピーダンスが周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスの3倍以上であることを特徴とする電極パッド
である。
【0010】請求項2記載の発明は、周波数100Hz
以下の電流に対するインピーダンスが40Ω以上である
ことを特徴とする請求項1記載の電極パッドである。請
求項3記載の発明は、高周波電流を生体に流すための電
極として用いられる電極パッドであって、導電性を有す
るシート状のエレメントと、このエレメントの一方面上
に積層されており、生体に接着される導電性粘着ゲル層
とを含み、周波数500kHzの電流に対するインピー
ダンスが10〜100Ωの範囲であって、周波数100
Hz以下の電流に対するインピーダンスが40Ω以上で
あり、さらに、周波数100Hz以下の電流に対するイ
ンピーダンスが周波数500kHzの電流に対するイン
ピーダンスよりも大きいことを特徴とする電極パッドで
ある。
【0011】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。塩化ナトリウムなどの電解質塩を含有し、かつ水
が多く配合された導電性粘着ゲルを金属製のエレメント
上に積層して構成された電極パッドは、図1(a)に示す
ように、電流周波数にかかわらず、ほぼ一定の低いイン
ピーダンスを有している。このため、たとえば、電気メ
ス装置に用いた場合、手術時に高周波電流と同時に低周
波電流が生体に流れ、低周波電流による皮膚神経刺激を
与えるおそれがある。
【0012】これに対し、たとえば、請求項1記載の電
極パッドは、図1(b)に示すように、周波数500kH
zの電流に対するインピーダンスが10〜100Ωの範
囲であって、周波数100Hz以下の電流に対するイン
ピーダンスが周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスの3倍以上であるというインピーダンスの周波
数依存性を有しているため、電気メス装置などに用いた
場合に、周波数50Hz程度の低周波電流が生体に流れ
ることを防止でき、その低周波電流による皮膚神経刺激
を与えるおそれがない。
【0013】周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスが10Ω未満の場合、周波数100Hz以下の
電流に対するインピーダンスがその3倍以上あっても、
インピーダンスが小さすぎるため、低周波電流が生体を
流れることを防止できず、皮膚神経に刺激を与えるおそ
れがある。さらに、何らかの原因により電極パッド(導
電性粘着ゲル層)の一部が生体から剥がれた場合、生体
との接触部分を流れる電流の密度が上昇し、導電性粘着
ゲル層の発熱の原因となるおそれがある。一方、周波数
500kHzの電流に対するインピーダンスが100Ω
を超える場合には、導電性粘着ゲル自体が抵抗となって
発熱するおそれがある。
【0014】また、導電性粘着ゲル層は、生体に貼付し
た時の皮膚刺激が弱く、発赤等の皮膚異常を生じさせる
おそれがない。また、柔軟で塑性変形性に優れているの
で、生体からの部分的な剥離を生じるおそれがない。さ
らに、導電性粘着ゲル層は、この導電性粘着ゲル層と同
じ厚みを有する粘着層をアクリル系粘着剤で形成した場
合と比較して安価である。導電性粘着ゲル層は、100
μm〜1.4mmの範囲の厚みに形成されていることが
好ましい。導電性粘着ゲル層の厚みが100μm未満で
あると、電極パッドが生体に貼付された状態を保持する
のに十分な粘着力を得られない。また、生体の表面状態
に応じて変形できないために、導電性粘着ゲル層が部分
的に生体から剥離し、導電性粘着ゲル層と生体との接着
部分に局所的な電流集中が発生するおそれもある。一
方、導電性粘着ゲル層の厚みが1.4mmを超えると、
生体の表面状態に応じた変形ができないうえに、インピ
ーダンスが大きくなりすぎて、導電性粘着ゲルに電流を
流しつづけると、導電性粘着ゲル自体が発熱するおそれ
がある。
【0015】請求項4記載の発明は、上記エレメントと
上記導電性粘着ゲル層との間に介在された誘電フィルム
をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載の電極パッドである。エレメントと導電性粘
着ゲル層との間に誘電フィルムが介在されていることに
より、周波数50Hz程度の低周波電流に対するインピ
ーダンスが増加し、生体への低周波電流の流入をより良
好に抑制することができる。
【0016】なお、誘電フィルムは、10〜200μm
の範囲の厚みに形成されていることが好ましい。10μ
m未満の厚みであると、強度的に弱く、使用中に電極破
壊が起こるおそれがある。また、厚さが200μmを超
えると、エレメントにコシがでるために、生体に沿って
変形しにくくなるおそれがある。また、誘電フィルムが
介在されている場合、上記誘電フィルムの上記導電性粘
着ゲル層との接触面に、上記導電性粘着ゲル層との接着
性を高めるためのゲル易接着表面処理が施されているこ
とが好ましい。
【0017】誘電フィルムは、ゲルとの接着性が良くな
いため、導電性粘着ゲル層の剥離を生じさせるおそれが
あるが、誘電フィルムの導電性粘着ゲル層との接触面に
ゲル易接着表面処理が施されていることにより、誘電フ
ィルムと導電性粘着ゲル層との接着性が向上し、誘電フ
ィルムと導電性粘着ゲル層との間での剥離を防止するこ
とができる。請求項5記載の発明は、上記導電性粘着ゲ
ル層が、所定幅の溝部によって複数の部分に分割されて
いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
載の電極パッドである。
【0018】この電極パッドによれば、たとえば、汗な
どの液体が生体と電極パッド(導電性粘着ゲル層)との
間に存在しても、その液体を溝部を通して逃がすことが
でき、液体による電極パッドの剥がれを防止することが
できる。また、柔軟性が増加するので、生体の凹凸や湾
曲に対して追従しやすく、ゲルの膨潤などが発生した場
合も、応力の集中が少ないために変形による破壊が発生
しにくいといった利点がある。
【0019】さらには、複数に分割されているため、個
々の分割部分を1つの電極と考えることもでき、これら
の電極が並列に結合されていると考えることができる。
これにより、一つの分割部分が剥がれて生体との接触面
積が低下した場合でも、その他の分割部分に電流が集中
するおそれがない。請求項6記載の発明は、高周波電流
を生体に流すための電極として用いられる電極パッドに
おいて、生体に接着される粘着層を形成するための導電
性粘着ゲルであって、アクリルアミド系重合性単量体、
架橋性単量体、水および多価アルコールを主成分とし、
水の配合量が12〜25重量%の範囲であり、電解質塩
の配合量が0〜0.07重量%の範囲である単量体配合
液を重合架橋してなることを特徴とする導電性粘着ゲル
である。
【0020】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれかに記載の電極パッドにおいて、上記導
電性粘着ゲル層が、請求項6記載の導電性粘着ゲルを用
いて形成されていることを特徴とする電極パッドであ
る。単量体配合液中における電解質塩の組成率を0.0
7重量%以下に抑えることにより、周波数100Hz以
下の電流に対するインピーダンスが周波数500kHz
の電流に対するインピーダンスよりも高い特性を有する
導電性粘着ゲルを得ることができる。また、単量体配合
液中の水の配合量を12〜25%の範囲にすることによ
り、周波数100Hz以下の電流に対するインピーダン
スをより小さく抑えることができる。
【0021】したがって、請求項6記載の導電性粘着ゲ
ルは、請求項1〜5記載の電極パッドに好適に用いるこ
とができる。そして、請求項6記載の導電性粘着ゲルを
用いて、請求項1〜5記載の電極パッドの導電性粘着ゲ
ル層を形成することにより、請求項1ないし5に関連し
て述べた効果を達成することができる。なお、上記導電
性粘着ゲルは、周波数500kHzの電流に対するイン
ピーダンスが10〜100Ωの範囲であって、周波数1
00Hz以下の電流に対するインピーダンスが周波数5
00kHzの電流に対するインピーダンスの3倍以上で
あるというインピーダンス特性を有するものであっても
よい。また、周波数500kHzの電流に対するインピ
ーダンスが10〜100Ωの範囲であって、周波数10
0Hz以下の電流に対するインピーダンスが40Ω以上
であり、さらに、周波数100Hz以下の電流に対する
インピーダンスが周波数500kHzの電流に対するイ
ンピーダンスよりも大きいというインピーダンス特性を
有するものであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態を
具体的に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る
電極パッドの平面図であり、図3は、図2に示す切断面
線A−Aで切断したときの断面図である。この電極パッ
ドは、たとえば、電気メス装置の対極板として用いるこ
とができるものであり、導電性材料を用いて形成された
エレメント11上に、導電性粘着ゲルからなる導電性粘
着ゲル層12を積層した導電型の構造を有している。
【0023】エレメント11は、平面視における形状が
ほぼ長方形状に形成されており、このエレメント11よ
りも少し大きいサイズに形成された合成樹脂製の柔軟な
基材13の一方面に保持されている。エレメント11の
一辺には、リード線取付部111が外側に突出して形成
されており、使用時には、リード線取付部111に通電
のためのリード線が取り付けられる。エレメント11上
には、誘電フィルム14が積層されており、この誘電フ
ィルム14上に導電性粘着ゲル層12が積層されてい
る。導電性粘着ゲル層12は、たとえば、エレメント1
1の長手方向に延びた3本の溝部15とその長手方向に
直交する方向に延びた6本の溝部16とによって、ほぼ
平面正方形状の28個の分割部分に分割されている。各
分割部分の表面が、生体への粘着面(接着面)となって
おり、未使用状態では、不所望な粘着を防ぐために、各
分割部分の表面を覆うように保護シート(図示せず)が
仮着されている。
【0024】導電性粘着ゲル層12が複数の部分に分割
されていることにより、たとえば、汗などの液体が生体
と導電性粘着ゲル層12との間に進入しても、その液体
を溝部を通して逃がすことができ、液体による電極パッ
ドの剥がれを防止することができる。また、柔軟性が増
加するので、生体の凹凸や湾曲に対して追従しやすく、
ゲルの膨潤などが発生した場合も、応力の集中が少ない
ために変形による破壊が発生しにくいといった利点があ
る。さらには、個々の分割部分を1つの電極と考えるこ
ともでき、これらの電極が並列に結合されていると考え
ることができる。これにより、一つの分割部分が剥がれ
て生体との接触面積が低下した場合でも、その他の分割
部分に電流が集中するおそれがない。
【0025】なお、溝部15,16の幅は、2〜20m
mの範囲であることが好ましい。2mm未満であると、
導電性粘着ゲル層12の分割部分の間隔が狭いために、
電極パッドが生体に沿って湾曲した状態に貼付された場
合に、互いに隣接する導電性粘着ゲル層12の分割部分
が付着してしまうので好ましくない。また、20mmを
超えると、個々の分割部分と生体との接触面積が大きく
なり、生体に安定して貼付できなくなるため好ましくな
い。
【0026】エレメント11の材料としては、電気的抵
抗が低いものであれば限定はなく、たとえば、プラスチ
ックフィルム上にカーボンや銀/塩化銀等の導電性材料
を印刷したもの、アルミニウム、ステンレス、銅または
ニッケル等の金属箔などを用いることができる。特に好
ましいのは、5〜50μmの範囲の厚みを有するアルミ
ニウム箔でエレメント11を形成した場合である。アル
ミニウム箔は、他の材料と比較して、柔軟であって、電
気導電性が高く、腐食しにくいという利点を有してい
る。なお、エレメントの厚みが5μm未満であると、強
度的に弱く、使用中にエレメント破壊が起こる可能性が
ある。また、50μmを超える厚さは、エレメント11
に腰がつき、生体に沿って変形しにくくなるおそれがあ
る。
【0027】導電性粘着ゲル層12は、アクリルアミド
系重合性単量体、架橋性単量体、水および多価アルコー
ルを主成分とし、電解質塩の配合量が0.07重量%以
下(零を含む。)である単量体配合液を重合架橋してな
る導電性粘着ゲルを用いて形成することができる。電解
質塩の配合量を0.07重量%以下としたのは、それ以
上の電解質塩が含まれると、導電性粘着ゲルのインピー
ダンスが小さくなりすぎ、導電性粘着ゲルが周波数10
0Hz以下の低周波電流の導通を阻止するという性質を
有しなくなるからである。
【0028】アクリルアミド系重合性単量体としては、
CH2=CR1−CONR23(R1は水素原子またはメ
チル基を意味し、R2およびR3は水素原子または低級ア
ルキル基をそれぞれ意味する。)で表されるアクリルア
ミドまたはメタクリルアミド系化合物が挙げられる。ア
クリルアミド系重合性単量体は、導電性粘着ゲル中に1
3〜25重量%の範囲の組成率で含まれるのが好まし
い。アクリルアミド系重合性単量体の組成率の下限を1
3重量%とした理由は、アクリルアミド重合性単量体量
を13重量%未満にして導電性粘着ゲルを作成した場
合、ゲル中に示す高分子主鎖の割合が低すぎるため、十
分に腰強度の大きなゲル体を得ることができず、ゲル体
の網目構造中に封じ込められた内包成分を安定な状態に
維持することが困難となるためである。一方、アクリル
アミド重合性単量体の組成率の上限を25%とした理由
は、25%を超えたアクリルアミド重合性単量体を用い
て導電性粘着ゲルを作成した場合、ゲル強度が高くかつ
腰強度の大きなゲル体を得ることができる反面、ゲル体
の網目構造が密になりすぎて、粘着性能が低下するとと
もに、網目構造に封じ込めることができる内包成分の絶
対量が小さいため、内包成分のブリードが起こりやすい
からである。
【0029】架橋性単量体としては、N,N’−メチレ
ンビスアクリルアミド、N,N’−メチレンビスメタク
リルアミド、N,N’−エチレンビスアクリルアミド、
N,N’−エチレンビスメタクリルアミド、1,2−ジ
アクリルアミドエチレングリコール、ジ(トリまたはポ
リ)アクリレート、ジ(トリまたはポリ)メタクリレー
ト等が挙げられる。架橋性単量体の組成率は、0.00
1〜0.3重量%の範囲が好ましく、0.01〜0.2
重量%の範囲がより好ましい。これは、架橋性単量体の
組成率が0.3%より多くなると、主鎖間を結ぶ網目架
橋点が増大し、見かけ上、ゲル強度の強いゲル体が得ら
れるが、ゲル体のもろさ(切断性)が増大し、引っ張り
や圧縮による切断および破壊が生じやすくなるためであ
る。また、架橋点の増大が主鎖の疎水化を増大させ、網
目構造中に封じ込めた内包成分を安定な状態に保持する
ことを困難にし、ブリードが起こりやすくなるためであ
り、さらに架橋点の増大におよる主鎖の自由度の低下に
よって、動きに対する追従性が低下するためである。一
方、架橋性単量体の組成率が0.001%未満である
と、ゲル体が得られないためである。
【0030】多価アルコールとしては、ソルビトール、
グリコール、グリセリン等が挙げられる。また、多価ア
ルコールは、組成率が20〜65重量%の範囲に設定さ
れていることが好ましい。多価アルコールの組成率の下
限を20重量%とした理由は、多価アルコールの組成率
が20重量%未満の場合、乾燥性が増大して経時安定性
が得られず、粘着力の低下が起こるためである。一方、
多価アルコールの組成率の上限を65重量%とした理由
は、ゲル体が65%を超える多価アルコールの乾燥性の
低下を得ることができる反面、多価アルコールがゲル体
を構成する網目構造中に十分に保持されなくなり、ゲル
体からブリードして粘着性を低下させるためである。
【0031】また、水の組成率は、12〜25重量%の
範囲に設定されていることが好ましい。これは、水の組
成率が12重量%未満である場合、アクリルアミドなど
の内包成分が溶解せず、均一なゲル体が作成できないた
めである。また、水の組成率が25%を超える場合に
は、ゲル体のインピーダンスが低下し、高周波電流を良
好に導通し、100Hz以下の低周波電流の導通を阻止
するというインピーダンス特性(性能)が得られないた
めである。また、ゲル体を構成する網目構造中に安定に
存在できなくなって、乾燥性が増大し、ゲル体のインピ
ーダンスが変動してしまうためである。
【0032】誘電フィルム14の素材は、特に限定され
るものではないが、たとえば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレンまたはポリエチレンなどからなる
非導電性フィルムで10〜200μmの範囲の厚みを有
するものが挙げられる。10μm未満の厚みのものは、
強度的に弱く、使用中に電極破壊が起こるおそれがある
ので好ましくない。また、200μmを超える厚みを有
するものは、誘電フィルム14に腰がつき、生体に沿っ
て変形しにくくなるので好ましくない。
【0033】また、誘電フィルム14の素材として非導
電性フィルムを用いた場合、非導電性フィルムがゲルと
の接着性が良くないことから、誘電フィルム14の導電
性粘着ゲル層12への接着性を高めるために、誘電フィ
ルム14の導電性粘着ゲル層12との接触面に、導電性
粘着ゲル層12との接着性を高めるためのゲル易接着表
面処理が施されていることが好ましい。このゲル易接着
表面処理としては、たとえば、多孔質処理、アクリル易
接着層の塗布、コロナ処理、サンドブラスト処理、ケミ
カルマット処理等のマット処理、易接着層や粘着層のコ
ーティング処理、ラミネート処理などが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。ゲル易接着表面処理
により形成されるコーティング層の厚みは、50μm以
下であることが好ましい。50μmを超えると、電気的
抵抗が上昇してしまうからである。
【0034】なお、本発明の電極パッドは、電気メス装
置の対極板として用いることができるだけでなく、高周
波治療器の電極として用いることができるなど、高周波
電流を用いて治療またはモニタリングなどを行なう装置
のアース電極やセンシング電極として広く用いることが
できる。
【0035】
【実施例】次に、より具体的な実施例について説明す
る。 実施例1〜3 アクリルアミド(20重量%)、N,N’−メチレンビ
スアクリルアミド(0.002重量%)、湿潤剤として
のグリセリン(60重量%)、溶媒としての水を残りの
重量%(約20重量%)からなる混合物を溶解攪拌し
て、モノマー配合液を得た。次に、モノマー配合液10
0重量部に対して、光重合開始剤として1−ヒドロキシ
−シクロヘキシルフェニルケトン(商品名イルガキュア
184:チバ・スペシャリティーケミカルズ社製)を
0.3重量部加え、さらに攪拌して溶解した。これによ
り得られたモノマー配合液を、初期温度を4℃に調整し
た後、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に薄く展
開した。次いで、そのモノマー配合液に50mW/cm
2の強度の紫外線を60秒間照射し、重合架橋反応を行
い、厚さ500μmのシート状の導電性粘着ゲル体を得
た。そして、その導電性粘着ゲル体を10cm角のサイ
ズに切り出し、その切り出した10cm角のゲル体を、
このゲル体よりも少し大きなサイズで厚さが10μmの
アルミ箔(エレメント)に貼り合わせた。これにより得
られた試料を実施例1とした。
【0036】また、実施例1と同様な方法により得られ
た導電性粘着ゲル体を10cm角のサイズに切り出し、
その切り出した10cm角のゲル体を、このゲル体より
も少し大きなサイズで厚さが10μmのアルミ箔(エレ
メント)上に、誘電フィルムとしてのラミネート処理し
た厚さ50μmの合成紙(販売名クリスパー:東洋紡
製)を介して貼り合わせた。これにより得られた試料を
実施例2とした。さらに、実施例1と同様な方法により
得られた導電性粘着ゲル体を10cm角のサイズに切り
出し、10cm角よりも少し大きいサイズで厚さが10
μmのアルミ箔(エレメント)に、誘電フィルムとして
のラミネート処理した厚さ50μmの合成紙(販売名ク
リスパー:東洋紡製)を貼り合わせ、その合成紙上に、
実施例1と同様な方法により得られた導電性粘着ゲル体
を2.5cm角のサイズに切り出したものを、各ゲル体
の間に3mmの間隔をあけて、縦横各4列に配設した。
これにより得られた試料を実施例3とした。
【0037】比較例1 アクリルアミド(18重量%)と、N,N’−メチレン
ビスアクリルアミド(0.002重量%)、湿潤剤とし
てのグリセリン(50重量%)、電解質塩としての塩化
ナトリウム(4重量%)、溶媒としての水を残りの重量
%からなる混合物を溶解攪拌して、モノマー配合液を得
た。次に、モノマー配合液100重量部に対して、光重
合開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニ
ルケトン(商品名イルガキュア184:チバ・スペシャ
リティーケミカルズ社製)を0.3重量部加え、さらに
攪拌して溶解した。これにより得られたモノマー配合液
を、初期温度を4℃に調整した後、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上に薄く展開した。次いで、このモノ
マー配合液に50mW/cm2の強度の紫外線を60秒
間照射し、重合架橋反応を行い、厚さ500μmのシー
ト状の導電性粘着ゲル体を得た。そして、その導電性粘
着ゲル体を10cm角のサイズに切り出し、その切り出
した10cm角のゲル体を、このゲル体よりも少し大き
なサイズで厚さが10μmのアルミ箔(エレメント)に
貼り合わせた。これにより得られた試料を比較例1とし
た。すなわち、この比較例1は、電解質塩を0.07重
量%よりも多く含む場合の例である。
【0038】比較例2 アクリルアミド(20重量%)と、N,N’−メチレン
ビスアクリルアミド(0.002重量%)、湿潤剤とし
てのグリセリン(45重量%)、溶媒としての水を残り
の重量%(約35重量%)からなる混合物を溶解攪拌し
て、モノマー配合液を得た。次に、モノマー配合液10
0重量部に対して、光重合開始剤として1−ヒドロキシ
−シクロヘキシルフェニルケトン(商品名イルガキュア
184:チバ・スペシャリティーケミカルズ社製)を
0.3重量部加え、さらに攪拌して溶解した。これによ
り得られたモノマー配合液を、初期温度を4℃に調整し
た後、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に薄く展
開した。次いで、このモノマー配合液に50mW/cm
2の強度の紫外線を60秒間照射し、重合架橋反応を行
い、厚さ500μmのシート状の導電性粘着ゲル体を得
た。そして、その導電性粘着ゲル体を10cm角のサイ
ズに切り出し、その切り出した10cm角のゲル体を、
このゲル体よりも少し大きなサイズで厚さが10μmの
アルミ箔(エレメント)に貼り合わせた。これにより得
られた試料を比較例2とした。すなわち、この比較例2
は、水を25重量%よりも多く含む場合の例である。
【0039】比較例3 比較例3としての試料を得るために、アクリルアミド
(20重量%)と、N,N’−メチレンビスアクリルア
ミド(0.002重量%)、溶媒としての水(10重量
%)、湿潤剤としてのグリセリンを残りの重量%からな
る混合物を溶解攪拌したが、アクリルアミドが溶解せ
ず、均一な導電性粘着ゲル体を得ることができなかっ
た。
【0040】[インピーダンス測定]実施例1〜3、比
較例1,2の試料を15cm×20cmのステンレス板
に貼りつけた。次いで、このステンレス板および各試料
のエレメントを、リード線の先端に取り付けられた導電
性クリップで挟み、リード線の他端をインピーダンスア
ナライザ(ヒューレットパッカード社製4192A)に
接続し、測定周波数50Hz〜1MHzでインピーダン
ス測定を行った。周波数50Hzおよび500kHzで
の測定結果をそれぞれA、Bとし、この測定結果を、周
波数50HzでのインピーダンスAおよび500kHz
でのインピーダンスBの比A/Bとともに表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】上記の表1に示す測定結果から、実施例1
〜3の試料は、周波数500kHzでのインピーダンス
Bが10Ω以上100Ω以下であり、インピーダンス比
A/Bが3以上であることが判る。また、比較例1,2
の試料は、周波数500kHzでのインピーダンスBが
10Ω未満であり、また、インピーダンス比A/Bが3
未満であることが判る。 [高周波電流通電試験]実施例1〜3および比較例1,
2の各試料について、その性能を評価するために高周波
電流通電試験を行った。
【0043】高周波電流通電試験では、図4に示すよう
に、試料1をボランティア(生体)2の背中に貼りつけ
た。次いで、導電性クリップを用いてリード線3の一端
を試料1に接続し、リード線3の他端を電気メス装置
(セムコ社製BM−1)4の対極板接続部に接続した。
また、泉工医科工業社製メラSASパッドをリファレン
ス電極5としてボランティア2の腹部に貼り付け、付属
のリード線6を高周波電流計7を介してメス先電極8と
接続した。そして、電気メス装置4を切開モードに設定
し、700mAの電流を1分間流し(出力44W)、低
周波刺激の有無と試料1の発熱状態を確認した。実施例
1〜3および比較例1,2の各資料についての高周波電
流通電試験の結果を表2に示す。
【0044】また、実施例1〜3および比較例1,2の
各試料をボランティア2に1/4だけ接触させた状態
で、高周波電流通電試験と同様な試験を行い、低周波刺
激の有無と試料1の発熱状態を確認した(低面積高周波
電流通電試験)。実施例1〜3および比較例1,2の各
資料についての底面積高周波電流通電試験の結果も表2
に併せて示す。なお、低周波刺激の評価において、低周
波刺激をまったく感じない場合を「−」とし、低周波刺
激をわずかに感じる場合を「−+」とし、低周波刺激を
はっきりと感じる場合を「+」とした。また、発熱評価
については、発熱をまったく感じない場合を「−」と
し、発熱をわずかに感じるが熱くはない場合を「−+」
とし、発熱を感じて熱い場合を「+」とした。実使用可
能であるのは、低周波刺激について「−」の評価が得ら
れ、かつ、発熱について「−+」または「−」の評価が
得られたものである。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示す評価結果から、実施例1〜3の
試料については、低周波刺激を全く感じず、わずかな発
熱が感じられたものもあるが、その評価は「−+」と実
用に耐え得るものであった。これに対し、比較例1,2
の試料については、高周波電流を流すとチクチクした痛
みが感じられた。また、試験後にボランティアから比較
例1,2の試料を剥がすと、ボランティアの皮膚が赤く
なっていることが観察された。さらに、低面積高周波電
流通電試験では、比較例1,2の試料については途中で
発熱して赤くなったため、その時点で試験を中断した。
【0047】以上の結果から、比較例1,2は実使用に
は耐えられないと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電極パッドと本発明の電極パッドにおけ
るインピーダンスの周波数依存性を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電極パッドの平面図
である。
【図3】図2に示す切断面線A−Aで切断したときの断
面図である。
【図4】高周波電流通電試験の方法について説明するた
めの図解図である。
【符号の説明】
11 エレメント 12 導電性粘着ゲル層 13 基材 14 誘電フィルム 15 溝部 16 溝部 111 リード線取付部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電流を生体に流すための電極として
    用いられる電極パッドであって、 導電性を有するシート状のエレメントと、このエレメン
    トの一方面上に積層されており、生体に接着される導電
    性粘着ゲル層とを含み、 周波数500kHzの電流に対するインピーダンスが1
    0〜100Ωの範囲であって、周波数100Hz以下の
    電流に対するインピーダンスが周波数500kHzの電
    流に対するインピーダンスの3倍以上であることを特徴
    とする電極パッド。
  2. 【請求項2】周波数100Hz以下の電流に対するイン
    ピーダンスが40Ω以上であることを特徴とする請求項
    1記載の電極パッド。
  3. 【請求項3】高周波電流を生体に流すための電極として
    用いられる電極パッドであって、 導電性を有するシート状のエレメントと、このエレメン
    トの一方面上に積層されており、生体に接着される導電
    性粘着ゲル層とを含み、 周波数500kHzの電流に対するインピーダンスが1
    0〜100Ωの範囲であって、周波数100Hz以下の
    電流に対するインピーダンスが40Ω以上であり、さら
    に、周波数100Hz以下の電流に対するインピーダン
    スが周波数500kHzの電流に対するインピーダンス
    よりも大きいことを特徴とする電極パッド。
  4. 【請求項4】上記エレメントと上記導電性粘着ゲル層と
    の間に介在された誘電フィルムをさらに含むことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電極パッ
    ド。
  5. 【請求項5】上記導電性粘着ゲル層が、所定幅の溝部に
    よって複数の部分に分割されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の電極パッド。
  6. 【請求項6】高周波電流を生体に流すための電極として
    用いられる電極パッドにおいて、生体に接着される粘着
    層を形成するための導電性粘着ゲルであって、 アクリルアミド系重合性単量体、架橋性単量体、水およ
    び多価アルコールを主成分とし、水の配合量が12〜2
    5重量%の範囲であり、電解質塩の配合量が0〜0.0
    7重量%の範囲である単量体配合液を重合架橋してなる
    ことを特徴とする導電性粘着ゲル。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5のいずれかに記載の電極
    パッドにおいて、 上記導電性粘着ゲル層が、請求項6記載の導電性粘着ゲ
    ルを用いて形成されていることを特徴とする電極パッ
    ド。
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