JP2003250109A - 画像再生方法、及び画像再生装置 - Google Patents

画像再生方法、及び画像再生装置

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JP2003250109A
JP2003250109A JP2002046952A JP2002046952A JP2003250109A JP 2003250109 A JP2003250109 A JP 2003250109A JP 2002046952 A JP2002046952 A JP 2002046952A JP 2002046952 A JP2002046952 A JP 2002046952A JP 2003250109 A JP2003250109 A JP 2003250109A
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Toyoki Nishijima
豊喜 西嶋
Kazuhiro Miyazawa
一宏 宮澤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、様々な撮影条件、出力デバ
イス、及び出力媒体に応じて常に好適な再生画像を出力
できる画像再生方法及び画像再生装置を提供することで
ある。 【解決手段】 付加データ２に基づいて、画像データ１
を再生する出力デバイス或いは出力媒体を選択すると共
に、該選択した出力デバイス或いは出力媒体に対応する
画像補正プロファイルを選択する。更に、画像再生装置
１００は、付加データ２に基づいて、上記選択した画像
補正プロファイルの内容を必要に応じて変更し、その変
更後の画像補正プロファイルに基づいて画像データ１を
画像処理した後、該処理後の画像データ１を上記選択し
た出力デバイス或いは出力媒体に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影状況に応じて
撮影画像を再生可能な画像再生方法及び画像再生装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、スキャナや画像読取装置等の入力
デバイスを介して入力された撮影画像を表す画像データ
を、プリンタ等の出力デバイスを介して出力媒体（例え
ば、印画紙等）に出力する際、ユーザが当該出力媒体に
出力された画像を観察する際に好ましい印象を受けるよ
うに当該画像データに所定の画像処理を施すことが広く
行われている。以下、画像データを上記出力デバイスに
出力する（或いは、該出力デバイスを介して出力媒体に
出力する）ことを、画像データを再生するという。
【０００３】また近年では、パ−ソナルコンピュータや
ワークステーション等の発達により、複数種の入力デバ
イス（スキャナや画像読取装置等）および／または出力
デバイス（各種プリンタやディスプレイ等）に対応する
オープンシステム（例えば、画像読取装置で読み取った
画像データをワークステーションにより画像処理して、
これをプリンタとＣＲＴとに出力して画像を再生するシ
ステム）や、一枚の原画像を画像読取装置とデジタルカ
メラとで取り込み、得られた画像データをワークステー
ションで個々に画像処理して再生するシステム等が広く
普及している。
【０００４】上記入力デバイスや出力デバイスが有する
固有の特性は、各デバイスの種類によって一般に異なる
ので、複数種の入力デバイスや出力デバイスを制御する
システムにおいては、同一の原画像に基づく画像データ
を再生しようとしても、当該入力デバイスや出力デバイ
スによって再生画像の色／濃度、像構成等が変わってし
まうという問題点がある。
【０００５】このような問題点を解決するため、ＩＣＣ
(International Color Consortium)は、ＩＣＣ Ｐｒｏ
ｆｉｌｅ Ｆｏｒｍａｔ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ
（以下、ＩＣＣＰＦＳという）という画像再生方法を提
唱している。この方法は、例えば、Ｒ、Ｇ、Ｂの画像デ
ータをＣＩＥ(Commission International de I'Eclaira
ge)のＸＹＺ表色系に変換する変換テーブルデータと３
×３のマトリクスデータとをプロファイルとして画像再
生装置に予め格納し、入力デバイスで取り込んだＲ、
Ｇ、Ｂの画像データを、このプロファイルで処理してＸ
ＹＺ表色系の画像データとすることにより各種画像処理
を行い、その後、該ＸＹＺ表色系の画像データを出力デ
バイスに対応する画像データ（例えば、Ｒ，Ｇ、Ｂや、
Ｃ，Ｍ，Ｙ、Ｋの画像データ）に変換することによっ
て、入力デバイスや出力デバイスの特性によらずに同一
の原画像に基づく画像データから同一印象をユーザに与
える再生画像を出力するものである。
【０００６】上記ＩＣＣＰＦＳによれば、特に、デジタ
ルカメラ等の撮影装置の場合、画像データを内部メモリ
ーやＩＣカード等の記録媒体に記録してプリンタやモニ
タに画像表示するが、このような画像データをプリント
する際、該画像データに好適な画像処理を施すことによ
って、ネガフィルムからプリントされた写真と同等な高
品位画質を得ることも期待される。
【０００７】例えば、入力デバイスおよび出力デバイス
毎に上記プロファイル処理することにより、入力デバイ
スや出力デバイスが換わっても、同一の原画像に基づく
画像データから、同一印象の再生画像を安定して出力す
ることを可能にする方法は、特開平１０−５１６４１号
公報に開示されている。
【０００８】また、デジタルカメラは、画像データに対
する階調変換処理や、画像データのモニタ表示を前提と
してオート露出制御処理（ＡＥ処理）及びオートホワイ
トバランス調整処理（ＡＷＢ処理）等を行う。このよう
な階調変換処理や、ＡＥ処理、ＡＷＢ処理は、カメラの
製造メーカーやカメラ機種に応じて異なるため、該画像
データからプリントを作成する際には、全画像データに
対して同等な高画質のプリントを得ることは困難であっ
た。このため、デジタルカメラの機種に応じた階調修正
処理や色調補正処理を行うことによって、デジタルカメ
ラの種別に応じた階調特性や色特性を吸収するようにし
た画像処理方法が提案されている（特開平１１−２２０
６８７号公報参照）。
【０００９】また、入力デバイスによる信号を被写体濃
度に変換した後、プリント出力に適した階調特性を規定
し、高画質のプリントを得るようにした画像処理方法も
提案されている（米国特許第５９１３０１４号公報等参
照）。
【００１０】上記した如く、入力デバイスや出力デバイ
スが換わっても安定した画像再生が行える画像再生方法
が提案されつつあり、画像再生の安定化が模索されてい
る。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像再生方法及び画像再生装置においては、以下に
示す問題点がある。上記従来の画像再生方法及び画像再
生装置は、各出力デバイスが各々有する特性の差を補正
し、画像データに好適でない出力デバイスに対してもあ
る程度の画像再生を実現するためのものであり、個々の
画像データにとってより好適な画像再生を実現するため
には、更に改良が必要である。
【００１２】また最近の、出力媒体の多様化により、撮
影者が必要に応じて、または好みに応じて出力媒体を指
定することも増えてきた為、撮影条件、出力デバイス、
出力媒体の組み合わせが複数可能となっている。この場
合、例えば、撮影条件に好ましくない出力媒体が組み合
わされて指定される可能性もある。
【００１３】本発明の課題は、様々な撮影条件、出力デ
バイス、及び出力媒体に応じて常に好適な再生画像を出
力できる画像再生方法及び画像再生装置を提供すること
である。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、画像データを入力する入力
デバイスと、該入力デバイスにより入力された画像デー
タを画像処理する画像処理手段と、該画像処理手段によ
る画像処理後の画像データを出力可能な複数の出力デバ
イスとを備えた画像再生装置において、前記画像データ
に係る所定の付加データに基づいて、前記複数の出力デ
バイスの中から当該画像データを出力する出力デバイス
を選択する出力デバイス選択手段と、前記画像データの
画像特性を前記出力デバイスに応じて補正する画像補正
プロファイルを前記複数の出力デバイス毎に記録するプ
ロファイル記録手段と、前記プロファイル記録手段によ
り記録された複数の画像補正プロファイルの中から、前
記出力デバイス選択手段により選択された出力デバイス
に応じた画像補正プロファイルを選択するプロファイル
選択手段と、前記プロファイル選択手段により選択され
た画像補正プロファイルに基づいて前記画像データを画
像処理するように前記画像処理手段を制御する画像処理
制御手段と、前記画像処理制御手段による制御に基づき
前記画像処理手段により画像処理された画像データを、
前記出力デバイス選択手段により選択された出力デバイ
スに出力するように制御する出力制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【００１５】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記付加データは、画像中に占める主要被
写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
撮影画像データの画素数データを有し、前記出力デバイ
ス選択手段は、前記付加データが有するデータのうち、
少なくとも一つのデータに基づいて前記出力デバイスを
選択することを特徴とする。
【００１６】請求項４記載の発明は、画像データを入力
する入力デバイスと、該入力デバイスにより入力された
画像データを画像処理する画像処理手段とを備え、該画
像処理手段による画像処理後の画像データを複数の出力
媒体に出力可能な画像再生装置において、前記画像デー
タに係る所定の付加データに基づいて、前記複数の出力
媒体の中から当該画像データを出力する出力媒体を選択
する出力媒体選択手段と、前記画像データの画像特性を
前記出力媒体に応じて補正する画像補正プロファイルを
前記複数の出力媒体毎に記録するプロファイル記録手段
と、前記プロファイル記録手段により記録された複数の
画像補正プロファイルの中から、前記出力媒体選択手段
により選択された出力媒体に応じた画像補正プロファイ
ルを選択するプロファイル選択手段と、前記プロファイ
ル選択手段により選択された画像補正プロファイルに基
づいて前記画像データを画像処理するように前記画像処
理手段を制御する画像処理制御手段と、前記画像処理制
御手段による制御に基づき前記画像処理手段により画像
処理された画像データを、前記出力媒体選択手段により
選択された出力媒体に出力するように制御する出力制御
手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】請求項５記載の発明は、請求項４記載の発
明において、前記付加データは、画像中に占める主要被
写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
撮影画像データの画素数データを有し、前記出力媒体選
択手段は、前記付加データが有するデータのうち、少な
くとも一つのデータに基づいて前記出力媒体を選択する
ことを特徴とする。
【００１８】請求項６記載の発明は、請求項１乃至５の
何れかに記載の発明において、前記付加データに基づい
て、前記プロファイル選択手段により選択された画像補
正プロファイルの内容を変更する変更手段を更に備えた
ことを特徴とする。
【００１９】請求項１０記載の発明は、入力デバイスを
介して画像データを取得し、該取得した画像データを画
像処理した後に、予め設けられた複数の出力デバイスの
うちの何れか一つの出力デバイスを介して出力する画像
再生方法において、前記画像データに係る所定の付加デ
ータに基づいて、前記複数の出力デバイスの中から当該
画像データを出力する出力デバイスを選択する出力デバ
イス選択ステップと、前記画像データの画像特性を前記
出力デバイスに応じて補正する画像補正プロファイルを
前記複数の出力デバイス毎に記録するプロファイル記録
ステップと、前記記録された複数の画像補正プロファイ
ルの中から、前記出力デバイス選択ステップで選択され
た出力デバイスに応じた画像補正プロファイルを選択す
るプロファイル選択ステップと、前記プロファイル選択
ステップで選択された画像補正プロファイルに基づいて
前記画像データを画像処理する画像処理ステップと、前
記画像処理ステップで画像処理された画像データを、前
記出力デバイス選択ステップで選択された出力デバイス
に出力する出力ステップと、を含んだことを特徴とす
る。
【００２０】請求項１１記載の発明は、請求項１０記載
の発明において、前記付加データは、画像中に占める主
要被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、
撮影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、
及び撮影画像データの画素数データを有し、前記出力デ
バイス選択ステップは、前記付加データが有するデータ
のうち、少なくとも一つのデータに基づいて前記出力デ
バイスを選択することを特徴とする。
【００２１】請求項１３記載の発明は、入力デバイスを
介して画像データを取得し、該取得した画像データを画
像処理した後に、予め設けられた複数の出力媒体のうち
の何れか一つの出力媒体に出力する画像再生方法におい
て、前記画像データに係る所定の付加データに基づい
て、前記複数の出力媒体の中から当該画像データを出力
する出力媒体を選択する出力媒体選択ステップと、前記
画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正する
画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記録す
るプロファイル記録ステップと、前記記録された複数の
画像補正プロファイルの中から、前記出力媒体選択ステ
ップで選択された出力媒体に応じた画像補正プロファイ
ルを選択するプロファイル選択ステップと、前記プロフ
ァイル選択ステップで選択された画像補正プロファイル
に基づいて前記画像データを画像処理する画像処理ステ
ップと、前記画像処理ステップで画像処理された画像デ
ータを、前記出力媒体選択ステップで選択された出力媒
体に出力する出力ステップと、を含んだことを特徴とす
る。
【００２２】請求項１４記載の発明は、請求項１３記載
の発明において、前記付加データは、画像中に占める主
要被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、
撮影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、
及び撮影画像データの画素数データを有し、前記出力媒
体選択ステップは、前記付加データが有するデータのう
ち、少なくとも一つのデータに基づいて前記出力媒体を
選択することを特徴とする。
【００２３】請求項１５記載の発明は、請求項１０乃至
１４の何れかに記載の発明において、前記付加データに
基づいて、前記プロファイル選択ステップで選択された
画像補正プロファイルの内容を変更する変更ステップを
更に含んだことを特徴とする。
【００２４】従って、撮影状況に応じて、好適な出力デ
バイス或いは出力媒体が自動的に選択され、当該選択さ
れた出力デバイス或いは出力媒体に適するように画像補
正プロファイルの内容が自動的に変更されるので、常に
好適な画像再生が可能となり、高品質な再生画像を出力
できる。
【００２５】また、請求項７記載の発明は、画像データ
を入力する入力デバイスと、該入力デバイスにより入力
された画像データを画像処理する画像処理手段とを備
え、該画像処理手段による画像処理後の画像データを複
数の出力媒体に出力可能な画像再生装置において、前記
画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正する
画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記録す
るプロファイル記録手段と、前記プロファイル記録手段
により記録された複数の画像補正プロファイルの中か
ら、指定された出力媒体に応じた画像補正プロファイル
を選択するプロファイル選択手段と、前記プロファイル
選択手段により選択された画像補正プロファイルに基づ
いて前記画像データを画像処理するように前記画像処理
手段を制御する画像処理制御手段と、前記画像処理制御
手段による制御に基づいて前記画像処理手段により画像
処理された画像データを、前記指定された出力媒体に出
力する出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２６】請求項８記載の発明は、請求項７記載の発
明において、前記画像データに係る所定の付加データに
基づいて、前記プロファイル選択手段により選択された
画像補正プロファイルの内容を変更する変更手段を更に
備えたことを特徴とする。
【００２７】請求項９記載の発明は、請求項８記載の発
明において、前記付加データは、画像中に占める主要被
写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
撮影画像データの画素数データを有し、前記変更手段
は、前記付加データが有するデータのうち、少なくとも
一つのデータに基づいて前記画像補正プロファイルの内
容を変更することを特徴とする。
【００２８】請求項１６記載の発明は、入力デバイスを
介して画像データを取得し、該取得した画像データを画
像処理した後に、予め設けられた複数の出力媒体のうち
の何れか一つの出力媒体に出力する画像再生方法におい
て、前記画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて
補正する画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎
に記録するプロファイル記録ステップと、前記記録され
た複数の画像補正プロファイルの中から、指定された出
力媒体に応じた画像補正プロファイルを選択するプロフ
ァイル選択ステップと、前記プロファイル選択ステップ
で選択された画像補正プロファイルに基づいて前記画像
データを画像処理する画像処理ステップと、前記画像処
理ステップで画像処理された画像データを、前記指定さ
れた出力媒体に出力する出力ステップと、を含んだこと
を特徴とする。
【００２９】請求項１７記載の発明は、請求項１６記載
の発明において、前記画像データに係る所定の付加デー
タに基づいて、前記プロファイル選択手段により選択さ
れた画像補正プロファイルの内容を変更する変更ステッ
プを更に含んだことを特徴とする。
【００３０】請求項１８記載の発明は、請求項１７記載
の発明において、前記付加データは、画像中に占める主
要被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、
撮影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、
及び撮影画像データの画素数データを有し、前記変更ス
テップは、前記付加データが有するデータのうち、少な
くとも一つのデータに基づいて前記画像補正プロファイ
ルの内容を変更することを特徴とする。
【００３１】従って、出力媒体の多様化により、撮影者
が必要に応じて、または好みに応じて出力媒体を指定す
ることも増えてきた為、出力媒体及び撮影条件の組み合
わせが複数可能となっているが、指定された出力媒体及
び撮影条件の様々な組み合わせに応じて常に好適な画像
再生が行え、高品質な再生画像を出力できる。
【００３２】更に、請求項３記載の発明は、請求項１又
は２の何れかに記載の発明において、携帯移動端末に固
有の出力デバイスを更に備えると共に、該出力デバイス
に応じた画像補正プロファイルを前記プロファイル記録
手段に更に記録し、前記出力デバイス選択手段は、前記
入力デバイスの機種が携帯移動端末の場合、前記携帯移
動端末に固有の出力デバイスを選択し、前記プロファイ
ル選択手段は、前記携帯移動端末に固有の出力デバイス
に応じた前記画像補正プロファイルを選択することを特
徴とする。
【００３３】請求項１２記載の発明は、請求項１０又は
１１の何れかに記載の発明において、前記出力デバイス
選択ステップは、前記入力デバイスの機種が携帯移動端
末の場合、該携帯移動端末に固有の出力デバイスを選択
し、前記プロファイル選択ステップは、前記携帯移動端
末に固有の出力デバイスに応じた画像補正プロファイル
を選択することを特徴とする。
【００３４】従って、入力デバイスが携帯移動端末の場
合、携帯移動端末専用の出力デバイス或いは出力媒体、
及び画像補正プロファイルが予め設定されるので、携帯
移動端末からの画像データに好適な画像再生が常に可能
となり、高品質な再生画像を出力できる。更に、携帯移
動端末からの画像再生処理を、携帯移動端末に特定され
た出力デバイス、出力媒体、及び画像補正プロファイル
に集中させることが可能となるので、画像再生処理の効
率向上化が図られる。
【００３５】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した好ましい
実施例を、図１、図２を参照して詳細に説明する。ここ
で、以下に説明する画像データ処理部４０は、本発明の
請求項に記載された画像処理手段が有する機能を実現
し、プロファイル格納部３０は、プロファイル記録手段
が有する機能を実現し、画像補正プロファイル選択部２
２は、出力デバイス選択手段、出力媒体選択手段、プロ
ファイル選択手段、の各々が有する機能を実現し、画像
データ入出力制御部２１は、画像処理制御手段、出力制
御手段、変更手段の各々が有する機能を実現する。
【００３６】図１は、本発明を適用した画像再生装置１
００の内部構成を示すブロック図である。図１に示すよ
うに、画像再生装置１００は、入力デバイス１０、制御
部２０、プロファイル格納部３０、画像データ処理部４
０、出力デバイスＡ〜Ｃ等を備えて構成される。出力デ
バイスＢは、出力媒体Ｂ１を着脱自在に備え、出力デバ
イスＣは、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３を着脱自在に備える。な
お、出力デバイスは、出力デバイスＡ〜Ｃに限らず他の
出力デバイスを設けても良く、出力媒体に関しても、出
力媒体Ｂ１、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３に限らず、他の出力媒
体を設けても良い。また、出力デバイスＡに、出力媒体
を着脱自在に設けるようにしても良い。
【００３７】入力デバイス１０は、原稿が担持する画像
や各種被写体を光電的に読み取って、デジタル画像デー
タとして出力可能な公知のデバイスであり、このような
デバイスであれば如何なる物でも良い。例えば、走査露
光や面露光によって原稿の反射光や透過光を光電的に読
み取る画像読取（入力）装置（所謂スキャナ）や、撮影
された撮像光を光電的に読み取るデジタルカメラ及びデ
ジタルビデオカメラ等である。なお、デジタルカメラ及
びデジタルビデオカメラは撮影装置と入力デバイスを兼
用する。
【００３８】入力デバイス１０は、上記画像データを画
像データ入出力制御部２１に出力する共に、該画像デー
タに係る付加データ（後に詳述）及び出力媒体指定（後
に詳述）を画像補正プロファイル選択部２２に出力す
る。
【００３９】ここで、上記付加データは、デジタルカメ
ラ等による撮影画像を表す画像データに付随し、撮影時
に記録される情報や撮影者により入力されるデータであ
る。例えば、主要被写体の面積比率、焦点距離、ストロ
ボ反射光検出、被写体距離、撮影シーンタイプ、入力デ
バイスの機種、画像データの画素数、ズーム倍率、露出
時間、撮影時間、撮影位置情報等である。
【００４０】また、上記出力媒体指定は、出力媒体Ｂ
１、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３のうちの何れの出力媒体に画像
データを出力するのかを指定するものである。この出力
媒体指定がない場合、画像データの出力先としての出力
デバイス或いは出力媒体の指定は、画像補正プロファイ
ル選択部２２により自動的に選択される。
【００４１】上記付加データは、独自のフォーマットや
独立の情報ファイル・信号として画像データに添付して
も良いが、ＪＰＥＧ、ＴＩＦＦ、Ｅｘｉｆ等に代表され
る各種画像フォーマットに規定される既存のタグ情報記
録領域や、メーカーノートやユーザーノートといった自
由に使用できる領域に記録する等によって画像データに
添付する。
【００４２】上記付加データのうち、主要被写体の面積
比率は、画像上の実寸で指定しても良いし、「画像にお
いて主要被写体の占める割合」を算出可能にする情報を
与えることにしても良い。また主要被写体の大きさが一
辺または半径の画素数で与えられた場合は、画像全体の
画素数と比較することで算出されるようにしても良い。
また、「出力画像における主要被写体の大きさを推定」
するようにしても良い。具体的には、画像情報から肌色
部分を抽出したり、画像中央部で色相・明度が一定の範
囲におさまる範囲を抽出する方法がある。更に、「撮影
条件に関する情報を取得し、該情報から主要被写体の占
める割合を推定」するようにしても良い。
【００４３】ここで、焦点距離、ストロボ反射光検出、
被写体距離、撮影シーンタイプ等の撮影条件に関する情
報から主要被写体の占める割合を推定する方法を具体的
に説明する。
【００４４】例えば被写体領域の情報が与えられた場合
については、この情報が円形領域の中心座標と半径の画
素数、あるいは矩形領域の中心座標と縦・横の画素数の
ように、領域内の画素数を算出可能な形で提供されてい
れば画像全体の画素数と比較することで画像において主
要被写体の占める割合が容易に算出され、本発明が前述
の方法で取得又は推定した出力画像の大きさを乗じるこ
とで出力画像における主要被写体の大きさを容易に算出
することができる。また被写体領域の情報が領域の中心
座標の１点のみで与えられた場合には、指定された座標
周辺の数画素の平均色相・平均明度を算出して、指定さ
れた中心の座標の周辺で色相・明度が該平均値から一定
の範囲（例えば色相角の差が１０°以内で、明度の差が
ダイナミックレンジの１０％以内）におさまる画素領域
を探索することで主要被写体領域の画素数を確定するこ
とができる。また、撮影シーンタイプの情報が与えられ
た場合は、たとえば人物や、ポートレートの撮影であれ
ば主要被写体は人物の顔であり、その直径は画像短辺の
１／４〜１／２程度であると推定される。概略値として
一律画像短辺画素数の１／３程度の直径円の面積相当の
画素数を用いて主要被写体の占める割合と推定できる
し、画像短辺の１／４〜１／２程度の肌色領域を画像内
から探索することで推定精度を向上させることもでき
る。また撮影シーンタイプが風景である場合は、画像面
積の１０％程度を占める主要被写体が存在する場合が多
い。また撮影シーンタイプが夜景である場合は、画像全
体と比較して明度が高い領域が主要被写体であると推定
できる。また、被写体距離の情報が与えられた場合に
は、主要被写体は人間の顔であると仮定して、一般的な
コンパクトカメラのレンズ特性から被写体距離に応じた
顔の大きさを算出することによって画像中で主要被写体
の占める割合を推定できる。また、ストロボ反射光の情
報が与えられた場合は、反射光の有無・強度の情報でお
よその被写体距離が推定でき、上記と同様の方法で画像
中で主要被写体の占める割合を推定できる。こうした撮
影情報が複数与えられた場合には、その組み合わせ判断
で推定の精度を向上できることは言うまでもない。
【００４５】ここで再び画像再生装置１００の構成の説
明に戻る。制御部２０は、画像データ入出力制御部２
１、画像補正プロファイル選択部２２を備える。画像デ
ータ入出力制御部２１は、入力デバイス１０から入力さ
れた画像データを画像データ処理部４０に送信する。更
に、画像データ入出力制御部２１は、画像補正プロファ
イルＡ、画像補正プロファイルＢ１、画像補正プロファ
イルＣ１〜Ｃ３のうち画像補正プロファイル選択部２２
によって指示される画像補正プロファイルの内容変更指
示に基づいて、当該画像補正プロファイルの内容を変更
すると共に、この変更後の画像補正プロファイルに基づ
いて上記画像データを処理する旨の指示を画像データ処
理部４０に送信する。
【００４６】ここで、上記画像補正プロファイルは、出
力デバイス或いは出力媒体毎に画像を最適に出力するた
めのデータ、すなわち、色変換テーブル、階調変換テー
ブル、エッジ強調画像処理パラメーター等の種々の設定
データによって成る。
【００４７】この画像補正プロファイルは、出力デバイ
ス及び出力媒体毎に設けられている。例えば、本実施の
形態においては、出力デバイスＡに対して画像補正プロ
ファイルＡが設けられ、出力媒体Ｂ１（すなわち出力デ
バイスＢ）に対して画像補正プロファイルＢ１が設けら
れ、出力媒体Ｃ１に対して画像補正プロファイルＣ１が
設けられ、出力媒体Ｃ２に対して画像補正プロファイル
Ｃ２が設けられ、出力媒体Ｃ３に対して画像補正プロフ
ァイルＣ３が設けられている。
【００４８】例えば、デジタル銀塩プリンタに応じた画
像補正プロファイルには、インクジェットプリンタによ
って再生される画像より軟らかい階調に仕上がるように
調整する旨が記録されている。特に低濃度部の仕上がり
階調をインクジェットプリンタによって再生された画像
より軟調とすることが好ましい。これは銀塩プリントの
階調再現性のよさをより発揮させるためである。また、
インクジェットプリンタに応じた画像補正プロファイル
には、銀塩プリンタによって再生される画像より先鋭性
強調、色強調を強くするように調整する旨が記録されて
いる。これはインクジェットプリントでの色再現、エッ
ジ強調をより発揮させるためである。
【００４９】画像補正プロファイル選択部２２は、入力
デバイス１０から入力された上記付加データに基づい
て、該付加データが付加する画像データを出力する出力
デバイス或いは出力媒体を、出力デバイスＡ〜Ｃ或いは
出力媒体Ｂ１、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３のうちから一つ選択
すると共に、当該選択した出力デバイス或いは出力媒体
に付随した画像補正プロファイルを、画像補正プロファ
イルＡ、画像補正プロファイルＢ１、画像補正プロファ
イルＣ１〜Ｃ３のうちから一つ選択する。
【００５０】上記付加データに基づく画像補正プロファ
イルの自動選択は、例えば、画像データに肌色部分の比
率が大きい場合及び焦点距離が短い場合には、銀塩プリ
ントを選択し、該銀塩プリントに応じた画像補正プロフ
ァイルを自動的に選択する。これは人物画像では、階調
性の豊かな銀塩プリントで階調再現をよりよく発揮させ
ることができるためである。
【００５１】画像補正プロファイル選択部２２は、上記
選択した画像補正プロファイル（画像補正プロファイル
Ａ、画像補正プロファイルＢ１、画像補正プロファイル
Ｃ１〜Ｃ３のうち何れか一つ）を画像データ入出力制御
部２１に指示すると共に、上記付加データに基づいて該
画像補正プロファイルの内容の変更を画像データ入出力
制御部２１に指示する。
【００５２】画像補正プロファイル選択部２２は、付加
データのうちで入力デバイスの機種に携帯移動端末を示
すデータが記録されている場合、予め設定された携帯移
動端末に固有の出力デバイス及び画像補正プロファイル
（例えば、この実施の形態においては、出力デバイス
Ｂ、出力媒体Ｂ１及び画像補正プロファイルＢ１）を選
択し、携帯移動端末以外の入力デバイスに対しては、こ
れら出力デバイスＢ、出力媒体Ｂ１及び画像補正プロフ
ァイルＢ１を選択しない。すなわち、出力デバイスＢ、
出力媒体Ｂ１及び画像補正プロファイルＢ１は、入力デ
バイスが携帯移動端末の場合のみ選択（使用）される。
【００５３】ここで上記携帯移動端末は、画像送信機能
を有する携帯電話等の入力デバイスとして機能する携帯
通信端末である。この場合、画像データ等はインターネ
ットやＬＡＮ等を介して制御部２０に送信される。携帯
移動端末は３ＭＨｚ以上、より好ましくは５ＭＨｚ以上
の広帯域符号分割多元接続方式を用いて行う通信端末で
ある。これによりレイク受信、セル間のソフトハンドオ
ーバーなどが可能となり、高画質な画像送信する場合に
も通信速度が速い。
【００５４】また、画像補正プロファイル選択部２２
は、画像データの出力媒体指定がユーザにより入力され
た場合、該指定された出力媒体に応じた画像補正プロフ
ァイルを選択すると共に、その旨を画像データ入出力制
御部２１に送信する。更にこの場合、画像補正プロファ
イル選択部２２は、上記付加データに基づいて、上記指
定された出力媒体に応じた画像補正プロファイルの内容
を変更する旨の指示を画像データ入出力制御部２１の送
信する。
【００５５】例えば、撮影者が出力媒体として、デジタ
ル銀塩プリンタ（出力デバイス）のポートレイト用印画
紙（出力媒体）を選んだ場合は、画像データにデジタル
銀塩プリントのポートレイト用画像処理が指定される
（ポートレイト用印画紙に応じた画像補正プロファイル
の内容）。更に、撮影時の付加データに例えば肌色画像
部分の面積比率が多いとの記録がある場合、脚部階調を
軟調化してより滑らかな肌を再現するように調整、また
肌色部分が比較的少なとの記録がある場合、ポートレイ
ト用の処理のなかでは硬い仕上がりとするように画像処
理を調整するように上記画像補正プロファイルの内容を
付加データの内容に基づいて変更する。
【００５６】上記出力媒体指定は、入力デバイス１０、
或いは画像補正プロファイル選択部２２に対してユーザ
により入力される。また、この出力媒体指定は、画像デ
ータに添付する付加データの一つとすることも可能であ
る。
【００５７】プロファイル格納部３０は、画像補正プロ
ファイルＡ、画像補正プロファイルＢ１、画像補正プロ
ファイルＣ１〜Ｃ３等の各種画像補正プロファイルを格
納する。
【００５８】画像データ処理部４０は、画像データ入出
力制御部２１から入力された画像データを、画像データ
入出力制御部２１から指示された画像補正プロファイル
（すなわち、画像補正プロファイルＡ、画像補正プロフ
ァイルＢ１、画像補正プロファイルＣ１〜Ｃ３のうち何
れか一つ）に基づいて画像処理する。画像データ処理部
４０は、当該画像処理後の画像データを、画像データ入
出力制御部２１により指定された出力デバイス（すなわ
ち、出力デバイスＡ〜Ｃのうち何れか一つ）に送信す
る。
【００５９】出力デバイスＡ〜Ｃは、デジタル銀塩プリ
ンタ、インクジェットプリンタ、昇華型プリンタ等の各
種プリンタや画像ディスプレイ等であり、画像表示のた
めの出力装置であり、従って、画像データを受けて可視
像あるいは潜像を形成する各種の画像出力媒体の全てが
利用可能である。例えば、銀塩写真感光材料や電子写真
感光体等の感光材料を用いた各種プリンタ（画像露光装
置）、感熱記録材料を用いるサーマルプリンタや、ＣＲ
Ｔ(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ等の各種ディ
スプレイ等がある。
【００６０】出力媒体Ｂ１、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３は、デ
ジタル銀塩写真、インクジェットプリント、デジタル昇
華プリント等、実際の画像表示物を表示するものであ
り、人物撮影用媒体、風景画像用媒体、コマーシャル用
媒体、印刷画像用等のように種別毎に設けられている。
【００６１】次に、図２を参照して画像再生装置１００
の動作を説明する。図２は、本発明を適用した画像再生
装置１００による画像再生処理の動作説明図である。
【００６２】撮影画像Ｇ及び該撮影画像Ｇに付随する各
種情報が入力デバイス１０に入力されると（ステップＳ
１０）、入力デバイス１０は、撮影画像Ｇをデジタル画
像データ１に変換して画像データ入出力制御部２１に送
信すると共に、上記撮影画像Ｇに付随する各種情報を上
記付加データ２（デジタルデータ）として画像補正プロ
ファイル選択部２２に送信する（ステップＳ１１）。
【００６３】ステップＳ１１の後、画像補正プロファイ
ル選択部２２は、入力デバイス１０から入力された付加
データ２に基づいて、該付加データが付加する画像デー
タ１を出力する出力デバイス或いは出力媒体を、出力デ
バイスＡ〜Ｃ或いは出力媒体Ｂ１、出力媒体Ｃ１〜Ｃ３
のうちから一つ選択すると共に、当該選択した出力デバ
イス或いは出力媒体に付随した画像補正プロファイル
を、プロファイル格納部３０に格納された画像補正プロ
ファイルＡ、画像補正プロファイルＢ１、画像補正プロ
ファイルＣ１〜Ｃ３のうちから一つ選択する。図２に
は、出力デバイスＣ、出力媒体Ｃ１、及び画像補正プロ
ファイルＣ１が選択された場合が記載されている。
【００６４】次いで画像補正プロファイル選択部２２
は、上記選択した画像補正プロファイルＣ１を画像デー
タ入出力制御部２１に指示すると共に、上記付加データ
２に基づいて該画像補正プロファイルＣ１の内容の変更
を画像データ入出力制御部２１に指示する（ステップＳ
１２）。
【００６５】次いで画像データ入出力制御部２１は、入
力デバイス１０から入力された画像データ１を画像デー
タ処理部４０に送信し、更に、画像補正プロファイル選
択部２２により指示される画像補正プロファイルＣ１の
内容変更指示に基づいて当該画像補正プロファイルＣ１
の内容を変更すると共に、この変更後の画像補正プロフ
ァイルＣ１に基づいて画像データ１を処理する旨の指示
を画像データ処理部４０に送信する（ステップＳ１
３）。
【００６６】次いで画像データ処理部４０は、画像デー
タ入出力制御部２１から入力された画像データ１を処理
する旨の指示に基づいて、画像データ１の画像処理を行
い、該処理後の画像データ１を出力デバイスＣに送信す
る（ステップＳ１４）。
【００６７】次いで出力デバイスＣは、画像データ処理
部４０から送信された画像データ１を出力媒体Ｃ１に出
力再生する（ステップＳ１５）。
【００６８】なおステップＳ１２において、画像補正プ
ロファイル選択部２２は、出力デバイスＣ、出力媒体Ｃ
１、及び画像補正プロファイルＣ１を選択するとした
が、これに限らず、出力媒体を具備しない出力デバイス
Ａ及び出力デバイスＡに対する画像補正プロファイルＡ
を選択するとしても良い。
【００６９】また、入力デバイス１０が携帯移動端末の
場合、付加データ２のうちで入力デバイスの機種に携帯
移動端末を示すデータが記録されるが、画像補正プロフ
ァイル選択部２２は、この付加データの入力デバイスの
機種を指示するデータに基づいて、予め設定された携帯
移動端末に固有の出力デバイスＢ、出力媒体Ｂ１及び画
像補正プロファイルＢ１を選択し、この選択結果を、画
像データ処理部４０に直接送信する（ステップＳ２０）
ようにしても良い。すなわち、出力デバイスＢ、出力媒
体Ｂ１及び画像補正プロファイルＢ１は、入力デバイス
が携帯移動端末の場合のみ選択（使用）されるようにし
ても良い。この場合、ステップＳ２０の後、画像データ
処理部４０は、画像データ入出力制御部２１から送信さ
れた画像データ１を同指示された画像補正プロファイル
Ｂ１に基づいて画像処理し、該処理後の画像データ１を
出力デバイスＢに送信する（ステップＳ２１）。その
後、出力デバイスＢは、画像データ処理部４０から送信
された画像データ１を出力媒体Ｂ１に出力再生する（ス
テップＳ２２）。
【００７０】また、出力媒体がユーザにより指定される
ようにしても良い。出力媒体指定がユーザにより入力さ
れた場合、画像補正プロファイル選択部２２は、ステッ
プＳ１２の段階で、該指定された出力媒体に応じた画像
補正プロファイルを選択してその旨を画像データ入出力
制御部２１に送信すると共に、付加データ２に基づいて
該画像補正プロファイルの内容変更を画像データ入出力
制御部２１に指示する。その後、画像データ入出力制御
部２１は、上記画像データ入出力制御部２１から指示さ
れた画像補正プロファイルと該画像補正プロファイルの
変更指示に基づき、ステップＳ１３〜Ｓ１５の各処理と
同一処理を画像データ１に対して行う。
【００７１】以上説明したように、本実施の形態におけ
る画像再生装置１００は、付加データ２に基づいて、画
像データ１を再生する出力デバイス、或いは出力媒体
を、出力デバイスＡ〜Ｃ、或いは出力媒体Ｂ１、出力媒
体Ｃ１〜Ｃ３の中から何れか一つを選択すると共に、該
選択した出力デバイス或いは出力媒体に対応する画像補
正プロファイルを、プロファイル格納部３０に格納され
た画像補正プロファイルＡ、画像補正プロファイルＢ
１、画像補正プロファイルＣ１〜Ｃ３の中から選択す
る。更に、画像再生装置１００は、付加データ２に基づ
いて、上記選択した画像補正プロファイルの内容を必要
に応じて変更し、その変更後の画像補正プロファイルに
基づいて画像データ１を画像処理した後、該処理後の画
像データ１を上記選択した出力デバイス或いは出力媒体
に出力する。更に、画像再生装置１００は、画像データ
１をユーザにより指定された出力媒体に記録することも
可能である。この場合においても、画像再生装置１００
は、当該指定された出力媒体に応じた画像補正プロファ
イルに基づいて、或いは、該指定された出力媒体に応じ
た画像補正プロファイルを付加データ２に基づいて内容
変更して該内容変更後の画像補正プロファイルに基づい
て、画像データ１の画像処理を行う。更に、携帯移動端
末に固有の出力デバイス或いは出力媒体、及び画像補正
プロファイルを予め設け、入力デバイス１０が携帯移動
端末の場合、画像再生装置１００は、当該携帯移動端末
に固有の出力デバイス或いは出力媒体、及び画像補正プ
ロファイルを選択する。
【００７２】従って、付加データ２に基づいて、画像デ
ータに好適な出力デバイス及び画像補正プロファイルが
各画像データ毎に自動的に選択されるので、様々な撮影
条件の元で取得された画像データに対しても、該画像デ
ータに好適な出力デバイス、出力媒体、画像補正プロフ
ァイルに基づいてより高品質な画像再生が可能となる。
更に、ユーザにより指定された出力媒体に画像データを
出力する場合においても、該指定された出力媒体に好適
な画像再生が行える。更に、入力デバイスが携帯移動端
末の場合、携帯移動端末専用の出力デバイス或いは出力
媒体、及び画像補正プロファイルが予め設定されるの
で、携帯移動端末からの画像データに好適な画像再生が
常に可能となる。更に、携帯移動端末からの画像再生処
理を、携帯移動端末に特定された出力デバイスＢ、出力
媒体Ｂ１、及び画像補正プロファイルＢ１に集中させる
ことが可能となるので、画像再生処理の効率向上化が図
られる。
【００７３】なお、本実施の形態における記述は、本発
明に係る画像再生方法及び画像再生装置の一例を示すも
のであり、これに限定されるものではない。本実施の形
態における画像再生装置１の細部構成、及び詳細動作に
関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可
能である。
【００７４】
【発明の効果】請求項１、２、４、５、６、１０、１
１、１３、１４、１５に記載の発明によれば、撮影状況
に応じて、好適な出力デバイス或いは出力媒体が自動的
に選択され、当該選択された出力デバイス或いは出力媒
体に適するように画像補正プロファイルの内容が自動的
に変更されるので、常に好適な画像再生が可能となり、
高品質な再生画像を出力できる。
【００７５】請求項７〜９、１６〜１８に記載の発明に
よれば、出力媒体の多様化により、撮影者が必要に応じ
て、または好みに応じて出力媒体を指定することも増え
てきた為、出力媒体及び撮影条件の組み合わせが複数可
能となっているが、指定された出力媒体及び撮影条件の
様々な組み合わせに応じて常に好適な画像再生が行え、
高品質な再生画像を出力できる。
【００７６】請求項３、１２に記載の発明によれば、入
力デバイスが携帯移動端末の場合、携帯移動端末専用の
出力デバイス或いは出力媒体、及び画像補正プロファイ
ルが予め設定されるので、携帯移動端末からの画像デー
タに好適な画像再生が常に可能となり、高品質な再生画
像を出力できる。更に、携帯移動端末からの画像再生処
理を、携帯移動端末に特定された出力デバイス、出力媒
体、及び画像補正プロファイルに集中させることが可能
となるので、画像再生処理の効率向上化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した画像再生装置１００の内部構
成を示すブロック図である。
【図２】本発明を適用した画像再生装置１００による画
像再生処理の動作説明図である。
【符号の説明】
１００ 画像再生装置 １０ 入力デバイス ２０ 制御部 ２１ 画像データ入出力制御部 ２２ 画像補正プロファイル選択部 ３０ プロファイル格納部 ４０ 画像データ処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 1/40 Ｂ４１Ｊ 3/00 Ａ ５Ｃ０７７ 5/91 Ｂ Ｆターム(参考） 2C187 AD13 BF09 BF10 BG06 BG08 BH17 CC08 CC09 2C262 AA30 AB11 AC08 EA06 EA11 EA12 EA13 GA57 GA59 5B057 BA02 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE03 CE11 CE17 DA08 DA17 DB02 DB06 DB09 DC04 DC25 5C052 AA12 AB04 DD02 FA02 FA03 FA04 FA06 FC06 FD01 FD13 5C053 FA04 FA08 LA02 LA03 LA06 LA11 5C077 LL01 MP08 PP03 PP15 PP37 PQ12 PQ23 TT09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】画像データを入力する入力デバイスと、該
    入力デバイスにより入力された画像データを画像処理す
    る画像処理手段と、該画像処理手段による画像処理後の
    画像データを出力可能な複数の出力デバイスとを備えた
    画像再生装置において、 前記画像データに係る所定の付加データに基づいて、前
    記複数の出力デバイスの中から当該画像データを出力す
    る出力デバイスを選択する出力デバイス選択手段と、 前記画像データの画像特性を前記出力デバイスに応じて
    補正する画像補正プロファイルを前記複数の出力デバイ
    ス毎に記録するプロファイル記録手段と、 前記プロファイル記録手段により記録された複数の画像
    補正プロファイルの中から、前記出力デバイス選択手段
    により選択された出力デバイスに応じた画像補正プロフ
    ァイルを選択するプロファイル選択手段と、 前記プロファイル選択手段により選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理するよ
    うに前記画像処理手段を制御する画像処理制御手段と、 前記画像処理制御手段による制御に基づき前記画像処理
    手段により画像処理された画像データを、前記出力デバ
    イス選択手段により選択された出力デバイスに出力する
    ように制御する出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像再生装置。
  2. 【請求項２】前記付加データは、画像中に占める主要被
    写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
    シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
    撮影画像データの画素数データを有し、 前記出力デバイス選択手段は、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記出力デバイスを選択することを
    特徴とする請求項１記載の画像再生装置。
  3. 【請求項３】携帯移動端末に固有の出力デバイスを更に
    備えると共に、該出力デバイスに応じた画像補正プロフ
    ァイルを前記プロファイル記録手段に更に記録し、 前記出力デバイス選択手段は、 前記入力デバイスの機種が携帯移動端末の場合、前記携
    帯移動端末に固有の出力デバイスを選択し、 前記プロファイル選択手段は、 前記携帯移動端末に固有の出力デバイスに応じた前記画
    像補正プロファイルを選択することを特徴とする請求項
    １又は２の何れかに記載の画像再生装置。
  4. 【請求項４】画像データを入力する入力デバイスと、該
    入力デバイスにより入力された画像データを画像処理す
    る画像処理手段とを備え、該画像処理手段による画像処
    理後の画像データを複数の出力媒体に出力可能な画像再
    生装置において、 前記画像データに係る所定の付加データに基づいて、前
    記複数の出力媒体の中から当該画像データを出力する出
    力媒体を選択する出力媒体選択手段と、 前記画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正
    する画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記
    録するプロファイル記録手段と、 前記プロファイル記録手段により記録された複数の画像
    補正プロファイルの中から、前記出力媒体選択手段によ
    り選択された出力媒体に応じた画像補正プロファイルを
    選択するプロファイル選択手段と、 前記プロファイル選択手段により選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理するよ
    うに前記画像処理手段を制御する画像処理制御手段と、 前記画像処理制御手段による制御に基づき前記画像処理
    手段により画像処理された画像データを、前記出力媒体
    選択手段により選択された出力媒体に出力するように制
    御する出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像再生装置。
  5. 【請求項５】前記付加データは、画像中に占める主要被
    写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
    シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
    撮影画像データの画素数データを有し、 前記出力媒体選択手段は、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記出力媒体を選択することを特徴
    とする請求項４記載の画像再生装置。
  6. 【請求項６】前記付加データに基づいて、前記プロファ
    イル選択手段により選択された画像補正プロファイルの
    内容を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項１乃至５の何れかに記載の画像再生装置。
  7. 【請求項７】画像データを入力する入力デバイスと、該
    入力デバイスにより入力された画像データを画像処理す
    る画像処理手段とを備え、該画像処理手段による画像処
    理後の画像データを複数の出力媒体に出力可能な画像再
    生装置において、 前記画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正
    する画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記
    録するプロファイル記録手段と、 前記プロファイル記録手段により記録された複数の画像
    補正プロファイルの中から、指定された出力媒体に応じ
    た画像補正プロファイルを選択するプロファイル選択手
    段と、 前記プロファイル選択手段により選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理するよ
    うに前記画像処理手段を制御する画像処理制御手段と、 前記画像処理制御手段による制御に基づいて前記画像処
    理手段により画像処理された画像データを、前記指定さ
    れた出力媒体に出力する出力制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像再生装置。
  8. 【請求項８】前記画像データに係る所定の付加データに
    基づいて、前記プロファイル選択手段により選択された
    画像補正プロファイルの内容を変更する変更手段を更に
    備えたことを特徴とする請求項７に記載の画像再生装
    置。
  9. 【請求項９】前記付加データは、画像中に占める主要被
    写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮影
    シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及び
    撮影画像データの画素数データを有し、 前記変更手段は、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記画像補正プロファイルの内容を
    変更することを特徴とする請求項８記載の画像再生装
    置。
  10. 【請求項１０】入力デバイスを介して画像データを取得
    し、該取得した画像データを画像処理した後に、予め設
    けられた複数の出力デバイスのうちの何れか一つの出力
    デバイスを介して出力する画像再生方法において、 前記画像データに係る所定の付加データに基づいて、前
    記複数の出力デバイスの中から当該画像データを出力す
    る出力デバイスを選択する出力デバイス選択ステップ
    と、 前記画像データの画像特性を前記出力デバイスに応じて
    補正する画像補正プロファイルを前記複数の出力デバイ
    ス毎に記録するプロファイル記録ステップと、 前記記録された複数の画像補正プロファイルの中から、
    前記出力デバイス選択ステップで選択された出力デバイ
    スに応じた画像補正プロファイルを選択するプロファイ
    ル選択ステップと、 前記プロファイル選択ステップで選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理する画
    像処理ステップと、 前記画像処理ステップで画像処理された画像データを、
    前記出力デバイス選択ステップで選択された出力デバイ
    スに出力する出力ステップと、 を含んだことを特徴とする画像再生方法。
  11. 【請求項１１】前記付加データは、画像中に占める主要
    被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮
    影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及
    び撮影画像データの画素数データを有し、 前記出力デバイス選択ステップは、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記出力デバイスを選択することを
    特徴とする請求項１０記載の画像再生方法。
  12. 【請求項１２】前記出力デバイス選択ステップは、 前記入力デバイスの機種が携帯移動端末の場合、該携帯
    移動端末に固有の出力デバイスを選択し、 前記プロファイル選択ステップは、 前記携帯移動端末に固有の出力デバイスに応じた画像補
    正プロファイルを選択することを特徴とする請求項９又
    は１０の何れかに記載の画像再生方法。
  13. 【請求項１３】入力デバイスを介して画像データを取得
    し、該取得した画像データを画像処理した後に、予め設
    けられた複数の出力媒体のうちの何れか一つの出力媒体
    に出力する画像再生方法において、 前記画像データに係る所定の付加データに基づいて、前
    記複数の出力媒体の中から当該画像データを出力する出
    力媒体を選択する出力媒体選択ステップと、 前記画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正
    する画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記
    録するプロファイル記録ステップと、 前記記録された複数の画像補正プロファイルの中から、
    前記出力媒体選択ステップで選択された出力媒体に応じ
    た画像補正プロファイルを選択するプロファイル選択ス
    テップと、 前記プロファイル選択ステップで選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理する画
    像処理ステップと、 前記画像処理ステップで画像処理された画像データを、
    前記出力媒体選択ステップで選択された出力媒体に出力
    する出力ステップと、 を含んだことを特徴とする画像再生方法。
  14. 【請求項１４】前記付加データは、画像中に占める主要
    被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮
    影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及
    び撮影画像データの画素数データを有し、 前記出力媒体選択ステップは、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記出力媒体を選択することを特徴
    とする請求項１３記載の画像再生方法。
  15. 【請求項１５】前記付加データに基づいて、前記プロフ
    ァイル選択ステップで選択された画像補正プロファイル
    の内容を変更する変更ステップを更に含んだことを特徴
    とする請求項１０乃至１４の何れかに記載の画像再生方
    法。
  16. 【請求項１６】入力デバイスを介して画像データを取得
    し、該取得した画像データを画像処理した後に、予め設
    けられた複数の出力媒体のうちの何れか一つの出力媒体
    に出力する画像再生方法において、 前記画像データの画像特性を前記出力媒体に応じて補正
    する画像補正プロファイルを前記複数の出力媒体毎に記
    録するプロファイル記録ステップと、 前記記録された複数の画像補正プロファイルの中から、
    指定された出力媒体に応じた画像補正プロファイルを選
    択するプロファイル選択ステップと、 前記プロファイル選択ステップで選択された画像補正プ
    ロファイルに基づいて前記画像データを画像処理する画
    像処理ステップと、 前記画像処理ステップで画像処理された画像データを、
    前記指定された出力媒体に出力する出力ステップと、 を含んだことを特徴とする画像再生方法。
  17. 【請求項１７】前記画像データに係る所定の付加データ
    に基づいて、前記プロファイル選択手段により選択され
    た画像補正プロファイルの内容を変更する変更ステップ
    を更に含んだことを特徴とする請求項１６に記載の画像
    再生方法。
  18. 【請求項１８】前記付加データは、画像中に占める主要
    被写体の面積比率データ、撮影時の焦点距離データ、撮
    影シーンタイプデータ、入力デバイスの機種データ、及
    び撮影画像データの画素数データを有し、 前記変更ステップは、 前記付加データが有するデータのうち、少なくとも一つ
    のデータに基づいて前記画像補正プロファイルの内容を
    変更することを特徴とする請求項１７記載の画像再生方
    法。
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