JP2003242653A - 識別情報の記録方法および多層光記録媒体 - Google Patents

識別情報の記録方法および多層光記録媒体

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JP2003242653A
JP2003242653A JP2002039678A JP2002039678A JP2003242653A JP 2003242653 A JP2003242653 A JP 2003242653A JP 2002039678 A JP2002039678 A JP 2002039678A JP 2002039678 A JP2002039678 A JP 2002039678A JP 2003242653 A JP2003242653 A JP 2003242653A
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Takeshi Komaki
壮 小巻
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体がコピーされた場合に、その光記
録媒体がオリジナル媒体かコピー媒体かを確実に識別可
能な識別データの記録方法を提供する。 【解決手段】 記録データが記録される2層のL1記録
層3およびL0記録層5が少なくとも基材の一面側に積
層されて構成された多層光記録媒体1にその多層光記録
媒体1を個別的に識別するための識別情報を記録する識
別情報の記録方法であって、再生用レーザービームまた
は記録用レーザービームの入射方向から数えて2番目の
L1記録層3における基準点P3bと、入射方向から数
えて1番目のL0記録層5における基準点P5bとの両
点間の距離Wを取得し、取得した距離Wを特定可能な距
離情報を識別情報として記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体を個別
的に識別するための識別情報を記録する識別情報の記録
方法、および識別情報が記録された多層光記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、大量の記録データを記録可能であ
る点が注目されて、各種の光記録媒体が広く普及してい
る。この場合、光記録媒体に記録した記録データの不正
なコピーを防止するための記録データ保護方法として
は、記録データの属性を不可視属性などに設定する方
法、記録データを暗号化する方法、および特殊なフォー
マットで記録する方法などが従来から知られている。し
かし、これらの記録データ保護方法を採用したとして
も、例えばパーソナルコンピュータなどを用いることに
より、記録データのコピーが比較的容易に行われてしま
う。このため、記録データと共に認証用のIDを光記録
媒体に記録させ、光記録媒体に対するアクセス時や記録
データの読出し時に、記録されている認証用IDを参照
する所定の認証処理によって、コピーされた光記録媒体
であるか否かを自動的に確認させることにより、不正な
コピーを防止する方法が考案されている。
【0003】例えば、特開平7−21697号公報に
は、その光記録媒体に固有の識別データIDをリードイ
ンエリアに記録しておくことにより、不正にコピーされ
た光記録媒体(以下、「コピー媒体」ともいう)内に記
録された記録データの再生を禁止させる技術が開示され
ている。具体的には、オリジナルの光記録媒体(以下、
「オリジナル媒体」ともいう)に記録された各記録デー
タの記録位置を特定するためのポインタ情報や各記録デ
ータの著作者などの著作者情報を表す文字を組み合わせ
て識別データIDを構成し、この識別データIDをポイ
ンタ情報および著作者情報と共にリードインエリアに記
録しておく。この場合、この種の光記録媒体を一般的な
コピー方法によってコピーした際には、リードインエリ
アに記録された各種情報がオリジナル媒体から読み出さ
れてコピー媒体にコピーされるのではなく、コピー媒体
にコピーされた各記録データのコピー媒体における記録
位置に基づいて新たに生成されるポインタ情報などがコ
ピー媒体のリードインエリアに記録される。したがっ
て、オリジナル媒体を一般的なコピー方法によって他の
光記録媒体にコピーした際には、オリジナル媒体のリー
ドインエリア内に記録されている識別データIDがコピ
ー媒体にコピーされず、この結果、コピー媒体には識別
データIDが存在しないこととなる。
【0004】また、この光記録媒体(オリジナル媒体)
には、記録データとしてのプログラムが記録されてい
る。このプログラムは、光記録媒体から読み出されて起
動させられた際に、その光記録媒体のリードインエリア
に識別データIDが存在するか否かを最初に判別するこ
とにより、その光記録媒体がオリジナル媒体であるか否
かを判別する処理が記述されている。したがって、コピ
ー媒体に記録された記録データの再生(プログラムの実
行)を実行しようとした際には、識別データIDがコピ
ー媒体のリードインエリアに存在しないため、このプロ
グラムの記述に従ってコピー媒体であると判別されて、
以後の記録データの再生が禁止される。また、一般的な
コピー方法によってオリジナル媒体をコピーした場合、
オリジナル媒体における記録データの記録位置と、コピ
ー媒体における対応する記録データの記録位置とが相違
する。したがって、たとえ識別データIDがコピー媒体
のリードインエリアにコピーされたとしても、この識別
データIDに対応するポインタ情報と、コピー媒体にコ
ピーされた記録データの記録位置に対応するポインタ情
報とが一致しないこととなる。このため、このプログラ
ムの記述に従ってコピー媒体であると判別されて、以後
の記録データの再生が禁止される。これにより、コピー
媒体内に記録された記録データの再生が禁止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この記録デ
ータ保護方法には、以下の問題点がある。すなわち、こ
の記録データ保護方法では、書換えおよびコピーが困難
なリードインエリアに識別データIDを記録させると共
に、その光記録媒体がオリジナル媒体かコピー媒体かを
リードインエリアにおける識別データIDの存在有無に
基づいて判別する処理を記述したプログラムを記録デー
タとして記録することにより、不正にコピーされたコピ
ー媒体からのプログラムの起動(記録データの再生)を
禁止している。しかし、リードインエリア内の各種情報
を他の光記録媒体にコピーするのは技術的に可能なた
め、識別データIDの存在有無に基づいてオリジナル媒
体かコピー媒体かを判別するのは事実上無意味であり、
オリジナル媒体かコピー媒体かを確実に判別するのが実
際には困難であるという問題点が存在する。
【0006】また、この記録データ保護方法では、識別
データIDのデータ内容(媒体固有の情報)としてポイ
ンタ情報および著作者情報などを用いている。この場
合、前述したように、リードインエリア内の各種情報を
コピー媒体のリードインエリアにコピーするのは可能で
あり、加えて、記録データをオリジナル媒体の記録位置
に対応させてコピー媒体に記録するのも技術的に可能で
ある。したがって、オリジナル媒体に記録されているポ
インタ情報および著作者情報と、コピー媒体に記録した
ポインタ情報および著作者情報とを容易に一致させるこ
とができる。このため、これらの情報と識別データID
のデータ内容とを比較した際には、その光記録媒体がコ
ピー媒体であるにも拘わらずオリジナル媒体であると誤
って判別されることがあるという問題点も存在する。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、光記録媒体がコピーされた場合に、その光
記録媒体がオリジナル媒体かコピー媒体かを確実に識別
可能な識別データの記録方法および多層光記録媒体を提
供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る識別データの記録方法は、記録データが記録
されるN層(Nは2以上の自然数)の記録層が少なくと
も基材の一面側に積層されて構成された多層光記録媒体
にその多層光記録媒体を個別的に識別するための識別情
報を記録する識別情報の記録方法であって、再生用レー
ザービームまたは記録用レーザービームの入射方向から
数えてM番目(MはN以下の自然数)の前記記録層にお
ける第1の基準点と、前記入射方向から数えてL番目
(LはN以下であってMを除く自然数)の前記記録層に
おける第2の基準点との両点間距離を取得し、当該取得
した両点間距離を特定可能な距離情報を前記識別情報と
して記録する識別情報の記録方法。この発明において、
「第1の基準点と第2の基準点との両点間距離」には、
記録層の厚みを考慮した三次元的な距離と、M番目の記
録層およびL番目の記録層を平面視したときの二次元的
な距離とが含まれる。
【0009】この場合、前記第1および第2の基準点の
いずれか一方の基準点、並びに前記入射方向から数えて
K番目(KはN以下であってMまたはLと同一数を含む
自然数)の前記記録層における第3の基準点を通過する
第1の線分と、前記第1の基準点および前記第2の基準
点を通過する第2の線分とが交差する角度を取得し、当
該取得した角度を特定可能な角度情報を前記識別情報の
一部として記録するのが好ましい。
【0010】また、前記多層光記録媒体におけるデータ
記録エリア、リードインエリアおよびリードアウトエリ
アのいずれかに前記識別情報を記録するのが好ましい。
【0011】また、前記多層光記録媒体に記録する前記
記録データの一部、または当該記録データについての管
理情報の一部として前記識別情報を記録するのが好まし
い。
【0012】さらに、再生装置によって読み出されて当
該再生装置に対して少なくとも前記第1および第2の基
準点の前記両点間距離を取得させると共に、当該取得さ
れた両点間距離と、前記識別情報に含まれる前記距離情
報によって特定される前記両点間距離との同一性を当該
再生装置に対して判別させ、不一致のときに前記多層光
記録媒体からの前記記録データの読出しを当該再生装置
に対して禁止させるためのプログラムデータを記録する
のが好ましい。ここで、本発明における再生装置には、
再生用ドライブ装置単体と、再生用ドライブ装置に接続
された電子端末および再生用ドライブ装置を含むシステ
ム全体とが含まれる。
【0013】また、前記多層光記録媒体を装填した際に
前記再生装置によって最初にアクセスされる領域、およ
び当該最初にアクセスされる領域に記録された領域情報
によって指示される領域のいずれかに前記プログラムデ
ータを記録するのが好ましい。
【0014】また、本発明に係る多層光記録媒体は、記
録データが記録されるN層(Nは2以上の自然数)の記
録層が少なくとも基材の一面側に積層されて構成された
多層光記録媒体であって、当該多層光記録媒体を個別的
に識別するための識別情報として、再生用レーザービー
ムまたは記録用レーザービームの入射方向から数えてM
番目(MはN以下の自然数)の前記記録層における第1
の基準点と、前記入射方向から数えてL番目(LはN以
下であってMを除く自然数)の前記記録層における第2
の基準点との両点間距離を特定可能な距離情報が記録さ
れている。
【0015】この場合、前記第1および第2の基準点の
いずれか一方の基準点、並びに前記入射方向から数えて
K番目(KはN以下であってMまたはLと同一数を含む
自然数)の前記記録層における第3の基準点を通過する
第1の線分と、前記第1の基準点および前記第2の基準
点を通過する第2の線分とが交差する角度を特定可能な
角度情報が前記識別情報の一部として記録されているの
が好ましい。
【0016】また、当該多層光記録媒体におけるデータ
記録エリア、リードインエリアおよびリードアウトエリ
アのいずれかに前記識別情報が記録されているのが好ま
しい。
【0017】また、再生装置によって読み出されて当該
再生装置に対して少なくとも前記第1および第2の基準
点の前記両点間距離を取得させると共に、当該取得され
た両点間距離と、前記識別情報に含まれる前記距離情報
によって特定される前記両点間距離との同一性を当該再
生装置に対して判別させ、不一致のときに前記多層光記
録媒体からの前記記録データの読出しを当該再生装置に
対して禁止させるためのプログラムデータが記録されて
いるのが好ましい。
【0018】さらに、当該多層光記録媒体を装填した際
に前記再生装置によって最初にアクセスされる領域、お
よび当該最初にアクセスされる領域に記録された領域情
報によって指示される領域のいずれかに前記プログラム
データが記録されているのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る識別データの記録方法および多層光記録媒体の
好適な実施の形態について説明する。
【0020】最初に、多層光記録媒体1の構成につい
て、図面を参照して説明する。
【0021】図1に示す多層光記録媒体1は、一例とし
て片面2層の書換え型光記録媒体であって、平板状(一
例として円板状)の基材2の上に、L1記録層3、スペ
ーサ層4、L0記録層5およびカバー層6が順に積層さ
れ、中心部に装着用中心孔Hが形成されている。基材2
は、ポリカーボネイトなどの樹脂材料で射出成形によっ
て形成され、そのカバー層6側の表面には、螺旋状のグ
ルーブ(案内溝)やランドなどの微細凹凸が形成されて
いる。L1記録層3は、記録用レーザービームおよび再
生用レーザービーム(以下、区別しないときには「レー
ザービーム」ともいう)を反射する反射膜や、記録用レ
ーザービームを照射することによって光学定数の変化に
伴って光反射率が変化する相変化膜、および相変化膜を
保護する保護膜などの薄膜が基材2の微細凹凸上に積層
されて構成されている。スペーサ層4は、光透過性樹脂
で形成され、そのカバー層6側の表面には、螺旋状のグ
ルーブやランドなどの微細凹凸が形成されている。L0
記録層5は、相変化膜および保護膜などの薄膜がスペー
サ層4の微細凹凸上に積層されて構成されている。カバ
ー層6は、基材2上の各層の傷付きや多層光記録媒体1
全体としての厚み調整用の層であって、光透過性樹脂で
形成されている。この多層光記録媒体1では、同図の矢
印Xの向きでピックアップからレーザービームが照射さ
れることにより、両記録層3,5に対する各種ディジタ
ルデータの記録、または両記録層3,5からの各種ディ
ジタルデータの読み出しが行われる。なお、本発明の実
施の形態では、一例として、L1記録層3を本発明にお
けるM番目の記録層とし、L0記録層5を本発明におけ
るL番目およびK番目の記録層として以下に説明する。
【0022】この多層光記録媒体1では、各種ディジタ
ルデータ(記録データ)が記録されるL0記録層5が、
その最内周部に規定されたリードインエリア5aと、リ
ードインエリア5aの外周に規定されたデータ記録エリ
ア5bとで構成されて、同じく各種ディジタルデータ
(記録データ)が記録されるL1記録層3が、その最内
周部に規定されたリードアウトエリア3aと、リードア
ウトエリア3aの外周に規定されたデータ記録エリア3
bとで構成されている。この場合、リードインエリア5
aには、データ記録エリア5b,3bに記録される各種
ディジタルデータについての物理フォーマット情報、F
AT(File Allocation Table )データ、および各種再
生装置に多層光記録媒体1が装填された際に最初に読み
出されるデータの記録位置を指定する位置データなど
(一例として「TOC(Table Of Contents )」または
「UTOC(User Table Of Contents)」)と、本発明
における識別情報に相当する識別データDsとを少なく
とも含んで構成される管理データDtが記録される。ま
た、データ記録エリア5b,3bには、記録データD
d,Dd・・(音声データ、画像データ、音楽データ、
テキストデータを初め、各種アプリケーションソフトの
プログラムデータやユーザが作成または更新したアプリ
ケーションデータなど)や、後述する認証プログラムデ
ータDpなどが記録される。なお、実際には、リードイ
ンエリア5aよりもさらに内周側に、PCA(Power Ca
ribration Area)、TA(Test Area )、CA(Count
Area)およびPMA(Program Memory Area )などの公
知の領域が存在する場合があるが、詳細な説明および図
示を省略する。
【0023】この場合、この多層光記録媒体1の製造に
際しては、まず、射出成形によって微細凹凸(グルーブ
およびランドなど)を形成した基材2の上にL1記録層
3を形成する。次に、このL1記録層3上に光透過性樹
脂を例えばスピンコートした後に微細凹凸形成用のスタ
ンパーを被せた状態で光透過性樹脂を硬化させることに
よってスペーサ層4を形成する。次いで、スタンパーを
剥離した後にスペーサ層4の微細凹凸上にL0記録層5
を形成し、このL0記録層5を覆うようにして光透過性
樹脂を例えばスピンコートした後に硬化させる。これに
より、多層光記録媒体1が製造される。したがって、図
2に示すように、この多層光記録媒体1では、スペーサ
層4の形成時にスタンパーを被せる位置の位置ずれに起
因して、L0記録層5の中心O5(スペーサ層4に形成
した螺旋状のグルーブおよびランドの中心)がL1記録
層3の中心O3(基材2に形成した螺旋状のグルーブお
よびランドの中心)に対して数十μmの範囲内で偏心す
る。また、この中心O5,O3は、基材2の射出成形時
において微細凹凸を形成する際の位置ずれや装着用中心
孔Hを形成する際の位置ずれに起因して、多層光記録媒
体1の中心O(装着用中心孔Hの中心)に対しても数十
μmの範囲内でそれぞれ偏心する。また、この中心O
5,O3の偏心量、および中心Oに対する中心O5,O
3の偏心量は、多層光記録媒体1,1・・毎にそれぞれ
相違する。なお、同図では、本発明についての理解を容
易とするために、L1記録層3およびL0記録層5のず
れ量を誇張して図示している。
【0024】さらに、スタンパーは、その螺旋状の微細
凹凸と、基材2に既に形成されているL1記録層3にお
ける螺旋状の微細凹凸とが完全に重なり合うことなく基
材2に被せられる。したがって、L0記録層5の中心O
5からリードインエリア5aの先頭位置(リードインエ
リア5aの最内周部。以下、「基準点P5a」ともい
う)に向かう向き(同図の矢印A5aで示す向き)と、
L1記録層3の中心O3からリードアウトエリア3aの
最後尾位置(リードアウトエリア3aの最内周部。以
下、「基準点P3a」ともいう)に向かう向き(同図の
矢印A3aで示す向き)とが必ずしも一致せず、しか
も、この向きの相違量は多層光記録媒体1,1・・毎に
それぞれ相違する。同様にして、L0記録層5の中心O
5からデータ記録エリア5bの先頭位置(データ記録エ
リア5bの最内周部。以下、「基準点P5b」ともい
う)に向かう向き(同図の矢印A5bで示す向き)と、
L1記録層3の中心O3からデータ記録エリア3bの最
後尾位置(データ記録エリア3bの最内周部。以下、
「基準点P3b」ともいう)に向かう向き(同図の矢印
A3bで示す向き)とが必ずしも一致せず、しかも、こ
の向きの相違量は多層光記録媒体1,1・・毎にそれぞ
れ相違する。したがって、これらの「偏心量」と、「中
心点O5(O3)から基準点P5a,P5b(基準点P
3a,P3b)に向かう向き」との組み合わせは無数に
存在する。このため、同一の偏心量および同じ向きでL
0記録層5およびL1記録層3を形成しようとしても、
実際には非常に困難である。したがって、これらの「偏
心量」および「向き」を識別情報として利用することで
多層光記録媒体1,1・・を個々に識別可能となる。
【0025】次に、この多層光記録媒体1に対する記録
データの記録、および記録データの再生を実行する記録
再生装置11およびパーソナルコンピュータPCについ
て、図3を参照して説明する。
【0026】記録再生装置11は、一例として、パーソ
ナルコンピュータPCなどに接続可能な外付けタイプの
記録再生用ドライブ装置であって、多層光記録媒体1に
対する各種ディジタルデータの記録および読出しを実行
可能に構成されている。この記録再生装置11は、ター
ンテーブル12、ピックアップ13、スピンドルサーボ
14、送りサーボ15、フォーカストラッキングサーボ
16、制御部17およびROM18を備えている。ター
ンテーブル12は、多層光記録媒体1を載置(チャッキ
ング)可能に構成されており、スピンドルサーボ14に
よって駆動制御されるスピンドルモータ(図示せず)に
よって多層光記録媒体1と共に線速度一定の条件で回転
させられる。
【0027】ピックアップ13は、レーザー出射部とレ
ーザー受光部とが一体化されて構成され、制御部17の
制御下でレーザードライバによってレーザー(共に図示
せず)が駆動されて多層光記録媒体1に対して記録用レ
ーザービームまたは再生用レーザービーム(出射レーザ
ーLa)を出射する。これにより、多層光記録媒体1に
対する信号の記録、および記録部位によって反射された
反射レーザーLbのレベルに応じた電気信号の出力が行
われる。また、ピックアップ13は、対物レンズおよび
ハーフミラー(共に図示せず)を備え、フォーカストラ
ッキングサーボ16によって対物レンズがフォーカスト
ラッキング制御されることにより、多層光記録媒体1の
L1記録層3またはL0記録層5にレーザービームを集
光させる。このピックアップ13は、多層光記録媒体1
の直径方向に沿ってその内周側と外周側との間を送りサ
ーボ15によって往復動させられる。
【0028】スピンドルサーボ14は、制御部17の制
御下でターンテーブル12の回転を線速度一定となるよ
うに制御する。このスピンドルサーボ14は、ターンテ
ーブル12の回転量(すなわち多層光記録媒体1の回転
量)に応じた回転量信号Saを制御部17に出力する。
送りサーボ15は、前述したように多層光記録媒体1の
直径方向に沿ってピックアップ13を往復動させる。こ
の送りサーボ15は、ピックアップ13の移動量に応じ
た移動量信号Sbを制御部17に出力する。制御部17
は、ピックアップ13、スピンドルサーボ14、送りサ
ーボ15およびフォーカストラッキングサーボ16の駆
動を制御すると共に、ピックアップ13から出力された
電気信号に基づいて、L1記録層3またはL0記録層5
に記録されている記録データを判読する。また、この制
御部17は、スピンドルサーボ14および送りサーボ1
5から出力される回転量信号Saおよび移動量信号Sb
に基づいて、ピックアップ13の存在位置を演算し、そ
の存在位置に応じた位置信号Scをパーソナルコンピュ
ータPCに出力する。ROM18は、後述するようにデ
ータ保護方式で記録データDd,Dd・・を多層光記録
媒体1に記録する際にその多層光記録媒体1に記録する
ための認証プログラムデータDpが記録されている。こ
の場合、認証プログラムデータDpは、本発明における
判別用プログラムのプログラムデータに相当し、各種の
パーソナルコンピュータによって読出し可能なファイル
形式で記録されると共に、読出し完了直後にパーソナル
コンピュータによって自動起動されるように記述されて
いる。具体的には、AUTORUN.EXEなどのエク
ゼクタブルファイルや、各種バッチファイルで構成され
ている。
【0029】パーソナルコンピュータPCは、記録再生
装置11を介しての記録データDd,Dd・・などの記
録および読出しを総括的に制御すると共に、記録データ
Ddの再生時には、後述するように認証プログラム(認
証プログラムデータDpの記述内容)に従って所定の認
証処理を実行する。
【0030】次に、未使用の多層光記録媒体1に記録デ
ータDd,Dd・・を記録する記録方法、および多層光
記録媒体1に記録された記録データDd,Dd・・の再
生方法について、各図を参照して説明する。なお、本発
明の実施の形態では、基準点P3bを本発明における第
1の基準点、基準点P5bを本発明における第2の基準
点、基準点P5aを本発明における第3の基準点として
以下に説明する。
【0031】最初に、図4を参照して、記録再生装置1
1およびパーソナルコンピュータPCによるデータ記録
処理20について説明する。この記録再生装置11で
は、図示しないディスク挿入部に多層光記録媒体1が挿
入された際に、制御部17が、スピンドルサーボ14を
駆動制御することによりターンテーブル12を回転させ
る。次に、制御部17は、送りサーボ15を駆動制御し
てピックアップ13を多層光記録媒体1の最内周部に移
動させ、フォーカストラッキングサーボ16を駆動制御
しつつ多層光記録媒体1に対して再生用レーザービーム
(出射レーザーLa)を出射させる。この場合、多層光
記録媒体1には、その光記録媒体が書換え型(または追
記型)のメディアであって片面2層タイプである旨のデ
ィスクタイプ情報などからなる各種情報(この場合、こ
の「各種情報」はユーザが直接的に使用する情報ではな
く、各種記録装置または再生装置によって使用される情
報)がリードインエリアなどに記録されている。したが
って、制御部17は、多層光記録媒体1が片面2層書換
え型メディアであると判別する。
【0032】次に、制御部17は、ピックアップ13を
リードインエリア5aに移動させた後、リードインエリ
ア5aにおける識別データDsの存在有無に基づいて、
その多層光記録媒体1がデータ保護方式で記録されてい
るメディアか否かを判別する(ステップ21)。この場
合、後述する識別データ記録処理30によってデータ保
護方式で記録データDd,Dd・・が記録された多層光
記録媒体1では、リードインエリア5aに識別データD
sが記録され、かつ、データ記録エリア5bの先頭部位
に認証プログラムデータDpが記録されている。一方、
未使用の多層光記録媒体1におけるリードインエリア5
aは、識別データDsが未記録の状態で、データ記録エ
リア5bも、認証プログラムデータDpが未記録の状態
となっている。したがって、制御部17は、その多層光
記録媒体1がデータ保護方式で記録されたメディアでは
ないと判別する。
【0033】次いで、制御部17は、多層光記録媒体1
に対する記録方式を選択させるための選択用画面をパー
ソナルコンピュータPCのモニタに表示させ、ユーザに
対して、データ保護方式および通常の記録方式のいずれ
かを選択させる(ステップ22)。この際に、ユーザに
よって通常の記録方式が選択されたときには、パーソナ
ルコンピュータPCから出力された記録データDdを多
層光記録媒体1のデータ記録エリア3b,5bに記録し
(ステップ23)、すべての記録データDd,Dd・・
を記録し終えたときに、各記録データDd,Dd・・の
記録位置などを示す管理データDtをリードインエリア
5aに記録する(ステップ24)。これにより、多層光
記録媒体1は各種の再生装置によって再生可能な状態と
なる。
【0034】一方、ステップ22においてデータ保護方
式が選択されたときには、制御部17は、図5に示す識
別データ記録処理30を実行する。この識別データ記録
処理30では、制御部17は、まず、スピンドルサーボ
14および送りサーボ15から出力される回転量信号S
aおよび移動量信号Sbに基づいて、データ記録エリア
3bの最後尾位置(基準点P3b)と、データ記録エリ
ア5bの先頭位置(基準点P5b)とをそれぞれ特定す
る(ステップ31)。具体的には、制御部17は、ピッ
クアップ13が基準点P3bにアクセスした際の回転量
信号Saおよび移動量信号Sbに基づいて基準点P3b
の位置を特定し、かつ、ピックアップ13が基準点P5
bにアクセスした際の回転量信号Saおよび移動量信号
Sbに基づいて基準点P5bの位置を特定する。次に、
制御部17は、特定した基準点P3b,P5b間の平面
視の距離W(図6参照)を演算する(ステップ32)。
この場合、L1記録層3およびL0記録層5間の厚みを
含めた三次元的な距離を求めてもよい。次いで、制御部
17は、基準点P3b,P5bの特定方法と同様にし
て、回転量信号Saおよび移動量信号Sbに基づいてリ
ードインエリア5aの先頭位置(基準点P5a)を特定
する(ステップ33)。続いて、制御部17は、基準点
P3b,P5bの両点を通過する線分W1と、基準点P
5b,P5aの両点を通過する線分W2と(図6参照)
が交差する角度θを演算する(ステップ34)。
【0035】この場合、前述したように、基準点P3
b,P5a,P5bのそれぞれの位置関係が多層光記録
媒体1,1・・毎にそれぞれ相違するため、基準点P3
b,P5b間の距離Wと、線分W1,W2が交差する角
度θとは、多層光記録媒体1,1・・毎にそれぞれ相違
する。また、基準点P3b,P5a,P5bの位置が記
録データDdの記録または再生に起因しては変動しない
ため、同一の多層光記録媒体1から取得される距離Wお
よび角度θは、常に同一値となる。この場合、装着用中
心孔Hがターンテーブル12のチャッキング(図示せ
ず)の直径よりも若干大きめに形成されているため、タ
ーンテーブル12の中心と多層光記録媒体1の中心Oと
の位置関係は、多層光記録媒体1を装填する都度僅かに
変動する。しかし、このずれ量(チャッキングによるず
れ量)は、各基準点P3b,P5a,P5bを個々に特
定する際には問題となるものの、各基準点P3b,P5
a,P5bの相対的位置関係に基づいて距離Wおよび角
度θを演算(測定)する際には相殺されるため、その測
定結果に影響は及ばない。したがって、この距離Wおよ
び角度θに関する情報を多層光記録媒体1固有の識別情
報として使用する。この場合、図7に示すように、距離
Wおよび角度θは、線分W2を軸として基準点P5bを
基点とし、その長さ(スカラー量)がWで、その向きが
角度θのベクトルVとして表される。したがって、この
記録再生装置11では、制御部17が、ベクトルVを表
す数値情報を本発明における識別情報として用いて、そ
の多層光記録媒体1を個別的に識別するための識別デー
タDsを生成する(ステップ35)。
【0036】次に、制御部17は、生成した識別データ
Dsを管理データDtの一部としてリードインエリア5
aの先頭部位に記録すると共に(ステップ36)、RO
M18から認証プログラムデータDpを読み出して例え
ばデータ記録エリア5bの先頭部位に記録する(ステッ
プ37)。次いで、制御部17は、認証プログラムデー
タDpの記録位置に関するFATデータと、記録再生装
置11を含む各種再生装置に多層光記録媒体1が装填さ
れた際に最初に読み出すべきデータとして認証プログラ
ムデータDpの記録位置を指定する位置データなどを管
理データDtの一部としてリードインエリア5aに記録
(追記)する(ステップ38)。これにより、識別デー
タ記録処理30が終了する。この後、制御部17は、図
4に示すデータ記録処理20に戻り、パーソナルコンピ
ュータPCから出力された記録データDdをデータ記録
エリア3b,5bに記録する(ステップ23)。また、
制御部17は、すべての記録データDd,Dd・・を記
録し終えたときに、各記録データDd,Dd・・の記録
位置などを管理データDtの一部としてリードインエリ
ア5aに記録(追記)する(ステップ24)。これによ
り、記録データDd,Dd・・がデータ保護方式で多層
光記録媒体1に記録される。以下、データ保護方式で記
録されたこの多層光記録媒体1を「オリジナルの多層光
記録媒体1」ともいう。
【0037】次に、記録再生装置11によってデータ保
護方式で記録された多層光記録媒体1内の記録データD
d,Dd・・を再生するデータ再生処理40について、
図面を参照して説明する。
【0038】前述した識別データ記録処理30によって
識別データDsおよび認証プログラムデータDpが記録
された多層光記録媒体1を記録再生装置11(または、
そのほかの記録再生装置)に装填した際には、図8に示
すデータ再生処理40が実行される。このデータ再生処
理40では、多層光記録媒体1が挿入された際に、制御
部17が、最初に、リードインエリア5aから管理デー
タDtを読み出す(ステップ41)。この場合、最初に
読み出すべきデータの記録位置として認証プログラムデ
ータDpの記録位置を指示する位置データが管理データ
Dtに記録されている。このため、制御部17は、その
指示に従い、データ記録エリア5bの先頭から認証プロ
グラムデータDpを読み出し(ステップ42)パーソナ
ルコンピュータPCに転送する。この場合、読出し完了
直後に自動起動させるファイル形式で認証プログラムデ
ータDpが構成されているため、パーソナルコンピュー
タPCは、記録再生装置11を介して読み出した認証プ
ログラムデータDpの記述内容を自動実行(認証プログ
ラムの起動)する。
【0039】次に、パーソナルコンピュータPCは、認
証プログラムの記述に従って、記録再生装置11に装填
されている多層光記録媒体1の基準点P3b,P5bの
位置を特定する。具体的には、まず、記録再生装置11
に対して位置信号Scの送信を要求する。これに応じて
記録再生装置11の制御部17は、ピックアップ13が
基準点P3bにアクセスした際の回転量信号Saおよび
移動量信号Sbに基づいて基準点P3bの位置を特定
し、かつ、ピックアップ13が基準点P5bにアクセス
した際の回転量信号Saおよび移動量信号Sbに基づい
て基準点P5bの位置を特定する。次に、制御部17
は、特定した基準点P3b,P5bのそれぞれの位置を
示す位置信号ScをパーソナルコンピュータPCに送信
する。これに応じて、パーソナルコンピュータPCは、
送信された位置信号Scに基づいて基準点P3b,P5
bの位置を特定した後に(ステップ43)、特定した基
準点P3b,P5b間の距離Wを演算する(ステップ4
4)。次いで、パーソナルコンピュータPCは、基準点
P3b,P5bの特定と同様にして、位置信号Scに基
づいて基準点P5aの位置を特定する(ステップ4
5)。次に、パーソナルコンピュータPCは、基準点P
3b,P5bの両点を通過する線分W1と、基準点P5
b,P5aの両点を通過する線分W2とが交差する角度
θを演算する(ステップ46)。次いで、パーソナルコ
ンピュータPCは、演算した距離Wおよび角度θからな
るベクトルVを表す数値情報を識別データDs1として
生成する(ステップ47)。
【0040】次に、パーソナルコンピュータPCは、記
録再生装置11に装填されている多層光記録媒体1のリ
ードインエリア5aから識別データDsを読み出す(ス
テップ48)。次いで、ステップ47で生成した識別デ
ータDs1と、読み出した識別データDsとを比較する
ことにより、同一のデータ内容であるか否かを判別する
(ステップ49)。この際に、記録データDd,Dd・
・や識別データDsをオリジナルの多層光記録媒体1か
らコピーしたコピー媒体が記録再生装置11に装填され
ているときには、識別データDs,Ds1の生成時に基
準とする基準点P3b,P5b,P5aが多層光記録媒
体1,1・・毎にそれぞれ異なる位置に形成されるた
め、オリジナルの多層光記録媒体1における基準点P3
b,P5b,P5aに基づいて生成した識別データDs
のデータ内容と、コピー媒体の多層光記録媒体1におけ
る基準点P3b,P5b,P5aに基づいて生成した識
別データDs1のデータ内容とが、互いに相違する。し
たがって、識別データDs,Ds1のデータ内容が異な
るときには、パーソナルコンピュータPCは、記録再生
装置11に装填されている多層光記録媒体1がコピー媒
体と判別する。この際に、パーソナルコンピュータPC
は、「このディスクはコピー媒体です。オリジナルのデ
ィスクを挿入して下さい」とのエラーメッセージをモニ
タに表示させた後、データ再生処理40をエラー終了す
る。この結果、コピー媒体の多層光記録媒体1に記録さ
れた記録データDd,Dd・・の再生が禁止される。し
たがって、例えば、オリジナルの多層光記録媒体1に記
録された記録データDd,Dd・・の不正な再生を防止
することができる。
【0041】一方、識別データDs,Ds1の生成時に
基準とする基準点P3b,P5b,P5aが固定的で、
これらに基づいて演算される距離Wおよび角度θが多層
光記録媒体1の固有値のため、オリジナルの多層光記録
媒体1における基準点P3b,P5b,P5aに基づい
て生成した識別データDsのデータ内容は、如何なる再
生装置によって如何様に生成したとしても常に同一のデ
ータ内容となる。したがって、オリジナルの多層光記録
媒体1が記録再生装置11に装填されているときには、
識別データDs1のデータ内容と、識別データDsのデ
ータ内容とが同一となる。この場合、パーソナルコンピ
ュータPCは、記録再生装置11に装填されている多層
光記録媒体1がオリジナルの多層光記録媒体1と判別
し、記録再生装置11に装填されている多層光記録媒体
1に対する記録データDdの読出しおよび消去や、記録
データDdの追加書込みを許可する。この結果、多層光
記録媒体1に記録されている記録データDd,Dd・・
を記録再生装置11を介して読み出す(再生)ことが可
能となる(ステップ50)。
【0042】この場合、前述した識別データDsを記録
したパーソナルコンピュータPCおよび記録再生装置1
1に代えて、他の任意の再生装置(または記録再生装
置)に多層光記録媒体1が装填されたときにも、その再
生装置(または記録再生装置)によってデータ再生処理
40が実行される。この結果、例えば、不正にコピーさ
れた多層光記録媒体1からの記録データDd,Dd・・
の読み出しが禁止され、結果として、オリジナルの多層
光記録媒体1に記録された記録データDd,Dd・・が
保護される。
【0043】このように、この記録再生装置11によれ
ば、多層光記録媒体1に対してデータ保護方式によって
記録データDdを記録する場合、その多層光記録媒体1
固有の識別データDsと、認証プログラムデータDpと
を記録し、かつ認証プログラムデータDpが最初に読み
出されるように指示する管理データDtを記録すること
により、この多層光記録媒体1を再生する際には、認証
プログラムデータDpの記述内容に従って、その多層光
記録媒体1に記録されている識別データDsと、その多
層光記録媒体1における基準点P3b,P5b,P5a
に基づいて生成した識別データDs1との同一性が判別
されるため、不一致の多層光記録媒体1に対しては、記
録データDdの読出しを確実に禁止させることができ
る。したがって、例えば、オリジナルの多層光記録媒体
1に記録した記録データDdを不正にコピーした多層光
記録媒体1からの記録データDdの再生を有効に禁止さ
せることができる。この場合、基準点P3b,P5b,
P5aの位置が多層光記録媒体1,1・・毎に相違する
ため、たとえ識別データDsがコピーされたとしても、
その識別データDsのデータ内容と、コピー媒体におけ
る基準点P3b,P5b,P5aの位置とが不一致とな
るため、その多層光記録媒体1がコピー媒体であること
を確実に判別することができる。
【0044】また、この記録再生装置11によれば、識
別データDsをリードインエリア5aに記録すると共に
認証プログラムデータDpをデータ記録エリア5bに記
録することにより、データ保護方式で記録した多層光記
録媒体1を一般的なコピー方法で他の多層光記録媒体1
に記録した場合、識別データDsがコピーされず、かつ
認証プログラムデータDpがコピー媒体のデータ記録エ
リア5bにコピーされる。このため、このコピー媒体を
再生する際には、認証プログラムデータDpの記述に従
って識別データDsを読み出す際に、リードインエリア
5aに識別データDsが記録されていないため、その多
層光記録媒体1がコピー媒体であることを確実に判別す
ることができる。さらに、この記録再生装置11によれ
ば、識別データDsを管理データDtの一部としてリー
ドインエリア5aに記録したことにより、その多層光記
録媒体1に識別データDsが記録されていること自体を
判別するのが困難なため、識別データDsの不正な書き
換えを防止することができる。
【0045】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の
実施の形態では、記録データDdの記録時に、未使用の
多層光記録媒体1に対して識別データDsおよび認証プ
ログラムデータDpを記録する例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、例えば、多層光記録媒体1の製造
時に、例えばプリピットによって各多層記録媒体1,1
・・に認証プログラムデータDpを記録しておくことも
できる。この方式によれば、記録データDdの記録時に
認証プログラムデータDpの書き込みが不要となると共
に、記録装置側に認証プログラムデータDpを記録させ
ておく必要もなくなるため、記録処理の迅速化および記
録装置の製造コスト低減を図ることができる。また、多
層光記録媒体1の製造時に、各多層光記録媒体1,1・
・毎に識別データDs,Ds・・を生成して、認証プロ
グラムデータDpと共に予め記録しておくこともでき
る。この方式によれば、記録データDdの記録時におけ
る識別データ記録処理30を行うことなく、データ保護
方式に従って記録データDdを直ちに記録することがで
きる。したがって、ユーザに対して記録データを有効に
保護し得る多層光記録媒体1を提供することができる。
【0046】また、本発明の実施の形態では、データ記
録エリア5bの先頭位置(基準点P5b)、データ記録
エリア3bの最後尾位置(準点P3b)、およびリード
インエリア5aの先頭位置(基準点P5a)の各位置に
基づいて識別データDsを生成した例を説明したが、本
発明における第1、第2および第3の基準点は、データ
記録エリアの先頭位置や最後尾位置、およびリードイン
エリアの先頭位置に限定されない。例えば、L1記録層
3の中心O3、L0記録層5の中心O5、リードアウト
エリア3aの最後尾位置(基準点P3a)、データ記録
エリア3bの最後尾位置、およびデータ記録エリア5b
の先頭位置などの多層光記録媒体1における任意の基準
点や、多層光記録媒体1の製造時に専用に規定した任意
の基準点に基づいて識別データDsを生成することがで
きる。さらに、本発明の実施の形態では、基準点P3
b,P5b間の距離Wと線分W1,W2が交差する角度
θとに基づいて識別データDsを生成する例を説明した
が、本発明はこれに限定されず、距離Wを特定可能な距
離情報のにみ基づいて識別データDsを生成してもよ
い。かかる場合にも、基準点P3b,P5b間の距離W
が多層光記録媒体1,1・・毎にそれぞれ相違するた
め、線分W1および角度θに基づいて生成した識別デー
タDsと同様にしてコピーされた多層光記録媒体1から
の記録データDdの再生を有効に禁止することができ
る。
【0047】また、本発明の実施の形態では、相変化膜
を有するL1記録層3およびL0記録層5を備えた書換
え型の多層光記録媒体1を例に挙げて説明したが、本発
明はは、これに限定されず、各種無機材料や有機色素系
の記録層を備えた追記型の多層光記録媒体にも有効に適
用することができる。さらに、多層光記録媒体の記録層
の数(本発明におけるN層の記録層)は、本発明の実施
の形態に示したL1記録層3およびL0記録層5からな
る2層に限定されず、3層以上の記録層を備えた多層光
記録媒体にも本発明を有効に適用することができる。ま
た、識別データDsおよび認証プログラムデータDpの
記録位置は、本発明の実施の形態に示したリードインエ
リア5aおよびデータ記録エリア5bに限定されるもの
ではなく、再生装置がアクセス可能な任意のエリアに記
録することができる。さらに、本発明の実施の形態で
は、記録再生装置11にROM18を配設すると共に、
このROM18から認証プログラムデータDpを読み出
して多層光記録媒体1に記録する例を説明したが、認証
プログラムデータDpの保管場所は記録再生装置11内
に限定されず、例えばパーソナルコンピュータPCのハ
ードディスクに予め記録しておき、データ保護方式によ
る記録データDdの記録時(識別データ記録処理30の
実行時)には、パーソナルコンピュータPCから認証プ
ログラムデータDpを送信させて多層光記録媒体1に記
録してもよい。
【0048】また、本発明の実施の形態では、認証プロ
グラムデータDpの記述内容に従っての認証処理をパー
ソナルコンピュータPC上で実行する例を説明したが、
本発明はこれに限定されず、例えば記録再生装置11内
で実行可能な認証プログラムを作成し、この認証プログ
ラムについての認証プログラムデータを多層光記録媒体
1に記録させることもできる。さらに、本発明の実施の
形態では、パーソナルコンピュータPCに接続可能な外
付けタイプの記録再生用ドライブ装置としての記録再生
装置11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、パーソナルコンピュータPCに内
蔵可能な内蔵タイプのドライブ、映像や音楽の記録再生
を装置単体で実行可能なAV用記録再生装置、および音
楽CD−Rの作製や再生を装置単体で実行可能なCDレ
コーダなどの各種の記録装置に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る識別情報の
記録方法によれば、再生用レーザービームまたは記録用
レーザービームの入射方向から数えてM番目の記録層に
おける第1の基準点と、入射方向から数えてL番目の記
録層における第2の基準点との両点間距離を取得し、取
得した両点間距離を特定可能な距離情報を識別情報とし
て記録することにより、多層光記録媒体毎に相違する距
離情報が識別情報として記録されるため、識別情報がコ
ピーされたとしても、コピーされた識別情報と、その多
層光記録媒体に固有の距離情報とが不一致となる結果、
例えば、不正にコピーされた媒体であることを確実に判
別することができる。また、この識別情報の記録方法に
よれば、ユーザが購入した未使用の多層光記録媒体に対
して、その多層光記録媒体を個別的に識別するための識
別情報を記録することができるため、多層光記録媒体の
製造時に識別情報を予め記録させる工程を省くことがで
きる結果、多層光記録媒体の製造コストを低減すること
ができる。
【0050】また、本発明に係る識別情報の記録方法に
よれば、第1の線分と第2の線分とが交差する角度を特
定可能な角度情報を識別情報の一部として記録すること
により、距離情報のみに基づいて多層光記録媒体の同一
性を識別する方法と比較して、コピーされた媒体である
か否かを一層確実に判別することができる。
【0051】さらに、本発明に係る識別情報の記録方法
によれば、データ記録エリア、リードインエリアおよび
リードアウトエリアのいずれかに識別情報を記録するこ
とにより、例えばリードインエリアよりも内周側の媒体
管理領域にプレピットによって識別情報を記録する記録
方法とは異なり、多層光記録媒体を購入したユーザが識
別情報を記録することができる。また、リードインエリ
アまたはリードアウトエリアに識別情報を記録する場合
には、識別情報の解析が困難になる結果、識別情報の不
正な書き換えを確実に防止することができる。
【0052】また、本発明に係る識別情報の記録方法に
よれば、記録データの一部、または記録データについて
の管理情報の一部として識別情報を記録することによ
り、識別情報の解析が一層困難となる結果、識別情報の
不正な書き換えをさらに確実に防止することができる。
【0053】さらに、本発明に係る識別情報の記録方法
によれば、再生装置によって読み出されて、取得させた
第1および第2の基準点の両点間距離と、識別情報に含
まれる距離情報によって特定される両点間距離との同一
性を判別させ、不一致のときに多層光記録媒体からの記
録データの読出しを再生装置に対して禁止させるための
プログラムデータを記録することにより、再生対象の多
層光記録媒体がコピーされたものである場合に、その記
録データの読出しを確実に禁止させることができる。
【0054】また、本発明に係る識別情報の記録方法に
よれば、再生装置が最初にアクセスする領域、または最
初にアクセスする領域に記録された領域情報によって指
示される領域のいずれかにプログラムデータを記録する
ことにより、多層光記録媒体を再生装置に装填するだけ
で判別プログラムが読み出されるため、再生対象の多層
光記録媒体がコピーされたものであるか否かを確実に判
別させることができる。
【0055】さらに、本発明に係る多層光記録媒体によ
れば、多層光記録媒体を個別的に識別するための識別情
報として、再生用レーザービームまたは記録用レーザー
ビームの入射方向から数えてM番目の記録層における第
1の基準点と、入射方向から数えてL番目の記録層にお
ける第2の基準点との両点間距離を特定可能な距離情報
を多層光記録媒体に記録したことにより、オリジナルの
多層光記録媒体であることを確実に判別させることがで
きる。したがって、記録データを有効かつ容易に保護し
得る多層光記録媒体を提供することができる。また、識
別情報が他の多層光記録媒体にコピーされたとしても、
コピーされた識別情報と、その多層光記録媒体における
距離情報とが一致しないため、コピーされた媒体である
ことを確実に判別させることができる。また、多層光記
録媒体の製造時に識別情報を予め記録しておくことで、
ユーザによる識別情報の記録処理が不要となるため、ユ
ーザがデータ保護方式に従って記録データを迅速に記録
することができる。
【0056】また、本発明に係る多層光記録媒体によれ
ば、第1の線分と第2の線分とが交差する角度を特定可
能な角度情報を識別情報の一部として記録したことによ
り、距離情報のみからなる識別情報が記録された多層光
記録媒体と比較して、コピーされた媒体であるか否かを
一層確実に判別させることができる多層光記録媒体を提
供することができる。
【0057】さらに、本発明に係る多層光記録媒体によ
れば、データ記録エリア、リードインエリアおよびリー
ドアウトエリアのいずれかに識別情報が記録されている
ため、例えばユーザが識別情報を書き込んだ汎用の多層
光記録媒体との互換性を担保することができる。
【0058】また、本発明に係る多層光記録媒体によれ
ば、再生装置によって読み出されて、取得させた第1お
よび第2の基準点の両点間距離と、識別情報に含まれる
距離情報によって特定される両点間距離との同一性を判
別させ、不一致のときに多層光記録媒体からの記録デー
タの読出しを再生装置に対して禁止させるためのプログ
ラムデータが記録されているため、このプログラムによ
って再生対象の多層光記録媒体がコピーされたものであ
ると判別させた場合に、その記録データの読出しを確実
に禁止させることができる。
【0059】さらに、本発明に係る多層光記録媒体によ
れば、再生装置によって最初にアクセスされる領域、お
よび最初にアクセスされる領域に記録された領域情報に
よって指示される領域のいずれかにプログラムデータが
記録されたことにより、この多層光記録媒体を再生装置
に装填するだけでプログラムが読み出されて、再生対象
の多層光記録媒体がコピーされたものであるか否かを確
実に判別させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における多層光記録媒体1
の構成を示す断面図である。
【図2】多層光記録媒体1におけるL1記録層3および
L0記録層5の位置関係を説明するための概念図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態における記録再生装置11
の構成およびパーソナルコンピュータPCを示すブロッ
ク図である。
【図4】記録再生装置11によって実行されるデータ記
録処理20のフローチャートである。
【図5】記録再生装置11によって実行される識別デー
タ記録処理30のフローチャートである。
【図6】識別データDsの生成時における基準点P3
b,P5b,P5aの位置関係、距離Wおよび角度θを
説明するための説明図である。
【図7】距離Wおよび角度θに基づいて特定されるベク
トルVを説明するための説明図である。
【図8】記録再生装置11およびパーソナルコンピュー
タPCによって実行されるデータ再生処理40のフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 多層光記録媒体 2 基材 3 L1記録層 3a リードアウトエリア 3b,5b データ記録エリア 4 スペーサ層 5 L0記録層 5a リードインエリア 6 カバー層 11 記録再生装置 12 ターンテーブル 13 ピックアップ 14 スピンドルサーボ 15 送りサーボ 16 フォーカストラッキングサーボ 17 制御部 18 ROM 20 データ記録処理 30 識別データ記録処理 40 データ再生処理 Dd 記録データ Dp 認証プログラムデータ Ds,識別データ Dt 管理データ W 距離 W1,W2 線分 O,O3,O5 中心 P3a,P3b,P5a,P5b 基準点 PC パーソナルコンピュータ Sa 回転量信号 Sb 移動量信号 Sc 位置信号 V ベクトル θ 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉成 次郎 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JB13 PA10 5D044 BC04 CC04 DE49 DE50 DE52 HH15 5D090 AA01 AA07 BB03 BB04 BB05 BB12 CC01 CC04 CC14 FF09 GG32 HH02 HH08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データが記録されるN層(Nは2以
    上の自然数)の記録層が少なくとも基材の一面側に積層
    されて構成された多層光記録媒体にその多層光記録媒体
    を個別的に識別するための識別情報を記録する識別情報
    の記録方法であって、 再生用レーザービームまたは記録用レーザービームの入
    射方向から数えてM番目(MはN以下の自然数)の前記
    記録層における第1の基準点と、前記入射方向から数え
    てL番目(LはN以下であってMを除く自然数)の前記
    記録層における第2の基準点との両点間距離を取得し、
    当該取得した両点間距離を特定可能な距離情報を前記識
    別情報として記録する識別情報の記録方法。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の基準点のいずれか
    一方の基準点、並びに前記入射方向から数えてK番目
    (KはN以下であってMまたはLと同一数を含む自然
    数)の前記記録層における第3の基準点を通過する第1
    の線分と、前記第1の基準点および前記第2の基準点を
    通過する第2の線分とが交差する角度を取得し、当該取
    得した角度を特定可能な角度情報を前記識別情報の一部
    として記録する請求項1記載の識別情報の記録方法。
  3. 【請求項3】 前記多層光記録媒体におけるデータ記録
    エリア、リードインエリアおよびリードアウトエリアの
    いずれかに前記識別情報を記録する請求項1または2記
    載の識別情報の記録方法。
  4. 【請求項4】 前記多層光記録媒体に記録する前記記録
    データの一部、または当該記録データについての管理情
    報の一部として前記識別情報を記録する請求項3記載の
    識別情報の記録方法。
  5. 【請求項5】 再生装置によって読み出されて当該再生
    装置に対して少なくとも前記第1および第2の基準点の
    前記両点間距離を取得させると共に、当該取得された両
    点間距離と、前記識別情報に含まれる前記距離情報によ
    って特定される前記両点間距離との同一性を当該再生装
    置に対して判別させ、不一致のときに前記多層光記録媒
    体からの前記記録データの読出しを当該再生装置に対し
    て禁止させるためのプログラムデータを記録する請求項
    1から4のいずれかに記載の識別情報の記録方法。
  6. 【請求項6】 前記多層光記録媒体を装填した際に前記
    再生装置によって最初にアクセスされる領域、および当
    該最初にアクセスされる領域に記録された領域情報によ
    って指示される領域のいずれかに前記プログラムデータ
    を記録する請求項5記載の識別情報の記録方法。
  7. 【請求項7】 記録データが記録されるN層(Nは2以
    上の自然数)の記録層が少なくとも基材の一面側に積層
    されて構成された多層光記録媒体であって、 当該多層光記録媒体を個別的に識別するための識別情報
    として、再生用レーザービームまたは記録用レーザービ
    ームの入射方向から数えてM番目(MはN以下の自然
    数)の前記記録層における第1の基準点と、前記入射方
    向から数えてL番目(LはN以下であってMを除く自然
    数)の前記記録層における第2の基準点との両点間距離
    を特定可能な距離情報が記録された多層光記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の基準点のいずれか
    一方の基準点、並びに前記入射方向から数えてK番目
    (KはN以下であってMまたはLと同一数を含む自然
    数)の前記記録層における第3の基準点を通過する第1
    の線分と、前記第1の基準点および前記第2の基準点を
    通過する第2の線分とが交差する角度を特定可能な角度
    情報が前記識別情報の一部として記録された請求項7記
    載の多層光記録媒体。
  9. 【請求項9】 当該多層光記録媒体におけるデータ記録
    エリア、リードインエリアおよびリードアウトエリアの
    いずれかに前記識別情報が記録された請求項7または8
    記載の多層光記録媒体。
  10. 【請求項10】 再生装置によって読み出されて当該再
    生装置に対して少なくとも前記第1および第2の基準点
    の前記両点間距離を取得させると共に、当該取得された
    両点間距離と、前記識別情報に含まれる前記距離情報に
    よって特定される前記両点間距離との同一性を当該再生
    装置に対して判別させ、不一致のときに前記多層光記録
    媒体からの前記記録データの読出しを当該再生装置に対
    して禁止させるためのプログラムデータが記録された請
    求項7から9のいずれかに記載の多層光記録媒体。
  11. 【請求項11】 当該多層光記録媒体を装填した際に前
    記再生装置によって最初にアクセスされる領域、および
    当該最初にアクセスされる領域に記録された領域情報に
    よって指示される領域のいずれかに前記プログラムデー
    タが記録された請求項10記載の多層光記録媒体。
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