JP2003240725A - 外観検査装置及び外観検査方法 - Google Patents

外観検査装置及び外観検査方法

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JP2003240725A
JP2003240725A JP2002043353A JP2002043353A JP2003240725A JP 2003240725 A JP2003240725 A JP 2003240725A JP 2002043353 A JP2002043353 A JP 2002043353A JP 2002043353 A JP2002043353 A JP 2002043353A JP 2003240725 A JP2003240725 A JP 2003240725A
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light
attenuator
inspected
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JP2002043353A
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English (en)
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Nobuaki Hayasaka
伸明 早坂
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素材と同じ材質による欠点であるのか、また
は素材と異なる材質による欠点であるのか、を明確に区
別して検出することができる外観検査装置とする。 【解決手段】 照明装置14と撮像装置16との間の幾
何学的光路の横断面の少なくとも一部を占有するように
拡散板18が配置される。被検査物12に欠点がなく正
常な場合には、照明装置14から拡散板18によって減
衰された光が、被検査物12の検査点を通過して撮像装
置16に到達するために、撮像装置16では、拡散板1
8によって減衰された強度で検出される。これに対し
て、例えば異物混入等の、被検査物12の材質とは異な
る材質の欠点が検査点に存在する場合は、それら異物に
よって光が遮られるため、光強度の低い暗欠点として検
出される。また、例えば、凹凸や密度ムラ等の、被検査
物12の材質と同じ材質の欠点が存在する場合には、拡
散板18を回り込んだ光が欠点にて屈曲して、撮像装置
16に到達するため、光強度の強い明欠点として検出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検査物の外観検
査装置及び外観検査方法に関し、特に、被検査物の欠点
を区別して検出する外観検査装置及び外観検査方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の外観検査装置は、被検査
物を照明する照明装置と、被検査物を撮像する撮像カメ
ラと、を備えており、被検査物の例えば、印刷柄欠点、
異物、加工キズ、素材の密度ムラ、気泡等の欠点の検出
を行っている。外観検査装置が検出するべきこれらの欠
点を分類すると、素材と同じ材質だが欠点となるもの
(代表例:凹凸キズ、素材密度ムラ等)、素材とは異
なる材質が欠点となるもの(代表例:印刷柄欠点、異物
等)に大別される。
【0003】一般的に使われている外観検査装置では、
これらの2種類の欠点について、最初に「素材の状態を
検査」し、最後に「製品加工後の異物検査」を行うとい
う、別々の検査を2回行い、2種類の欠点を検出してい
る。
【0004】しかしながら、このような2回の検査に対
しては、生産リードタイムがかかり、2種類の検査装置
が必要となり検査装置のコストが高くなるため、1回の
外観検査で2種類の欠点を同時に検出できるようにとい
う要望が強い。
【0005】このために、スリットを使った照明装置や
遮光板を用いた照明装置を備えた検査装置が開発されて
きている。例えば特開平11−14326号公報に記載
されたものは、照明装置と被検査材との間にスリットを
配設しており、スリットを通過した一定方向の光線のみ
を被検査材に照明している。そして、素材密度ムラによ
るゲル欠点や異物混入によるフィッシュアイ欠点といっ
た欠点が被検査材に存在すると、これら欠点のレンズ効
果によって光線が曲げられるため、生じる乱れをカメラ
で撮像して欠点として検知するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたような従来の装置においては、2種類の
欠点を同時に検出できるとしても、せいぜい、それらを
単純に欠点として検出するだけである。そのため、素材
と同じ材質による欠点であるのか、または素材と異なる
材質による欠点であるのか、区別することができないと
いう問題がある。
【0007】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
で、素材と同じ材質による欠点であるのか、または素材
と異なる材質による欠点であるのか、を明確に区別して
同時に検出することができる外観検査装置及び外観検査
方法を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、被検査物を照明する照明装置
と、照明装置によって照明された被検査物を撮像する撮
像装置と、を備え、撮像装置の出力から得られる検査画
像を処理して被検査物の外観を検査する外観検査装置に
おいて、前記照明装置と撮像装置との間の幾何学的光路
の横断面の少なくとも一部を占有するように減衰体が配
置されて、照明装置から該減衰体によって減衰された光
と、照明装置から該減衰体を回り込んだ光との両方が被
検査物を照射すると共に、被検査物の検査点に欠点がな
い場合に、前記減衰体によって減衰された光のみが該検
査点を通過して撮像装置に到達するように、照明装置、
減衰体及び撮像装置が配置されることを特徴とする。
【0009】被検査物に欠点がなく正常な場合には、照
明装置から減衰体によって減衰された光が、被検査物の
検査点を通過して撮像装置に到達するために、撮像装置
では、減衰体によって減衰された強度で検出される。こ
れに対して、例えば異物混入等の、被検査物の材質とは
異なる材質の欠点が検査点に存在する場合は、それら異
物によって光が遮られるため、光強度の低い暗欠点とし
て検出される。また、例えば、凹凸や密度ムラ等の、被
検査物の材質と同じ材質の欠点が存在する場合には、減
衰体を回り込んだ光が欠点にて屈曲して、撮像装置に到
達するため、光強度の強い明欠点として検出される。
【0010】こうして、欠点の種類に応じて明欠点と暗
欠点として欠点を区別して同時に検出することができ
る。検査を2回行う必要が無いため、リードタイムが短
縮でき、1つの検査装置で検査することができるため、
装置のコストも低減することができる。尚、減衰体とし
ては、拡散板、反射板または検査点以外の被検査物自体
を用いることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の前
記減衰体が照明装置及び被検査物の検査点に対して相対
的に移動可能に配置されて、これにより前記照明装置か
らの該減衰体を回り込んだ光の被検査物の検査点に対す
る入射角度が調整可能となることを特徴とする。前記減
衰体を、照明装置及び被検査物の検査点に対して相対的
に移動することにより、前記照明装置からの該減衰体を
回り込んだ光の被検査物の検査点に対する入射角度を変
えることができる。入射角度が変わると、明欠点となる
欠点の形状によってその検出感度が変化するので、検出
感度に形状選択性を持たせることができる。従って、所
定の形状の欠点ひいては所定の原因による欠点だけを識
別して検出することが可能となる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の前
記照明装置が減衰体及び被検査物の検査点に対して相対
的に移動可能に配置されて、これにより前記照明装置か
らの該減衰体を回り込んだ光の被検査物の検査点に対す
る入射角度が調整可能であることを特徴とする。前記照
明装置を、減衰体及び被検査物の検査点に対して相対的
に移動することにより、前記照明装置からの該減衰体を
回り込んだ光の被検査物の検査点に対する入射角度を変
えることができる。入射角度が変わると、明欠点となる
欠点の形状によってその検出感度が変化するので、検出
感度に形状選択性を持たせることができる。従って、所
定の形状の欠点ひいては所定の原因による欠点だけを識
別して検出することが可能となる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の前
記減衰体が交換可能に構成されて、これにより前記減衰
体の減衰率が調整可能であることを特徴とする。減衰体
を交換することにより、減衰体の減衰率を変えることが
できる。減衰率が変わると、欠点のない場合と暗欠点と
なる欠点のある場合との光強度の差が変化するので、検
出感度を変化させることができるようになる。従って、
同じ閾値で、欠点として検出するべき欠点の強度範囲を
変えることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の前
記減衰体が交換可能に構成されて、これにより前記減衰
体の分光減衰率が調整可能であることを特徴とする。減
衰体を交換することにより、減衰体の分光減衰率を変え
ることができる。分光減衰率が変わると、暗欠点となる
欠点の色により検出感度が変化するので、所望の色の欠
点のみを識別して検出することができるようになる。
【0015】請求項6記載の発明は、照明された被検査
物の検査点を撮像して、検査画像を生成し処理して、被
検査物の外観を検査する外観検査方法において、光源か
ら検査点との間の幾何学的光路を通過する光線束のうち
少なくともその一部を減衰させて、光源から該減衰され
た光と、減衰されない光との両方が被検査物を照射する
ようにし、被検査物の検査点に欠点がない場合には、前
記減衰された光のみが照射する該検査点を撮像するよう
に、光源、検査点及び撮像点の幾何学的配置を設定する
ことを特徴とする。被検査物に欠点がなく正常な場合に
は、光源から減衰体によって減衰された光が、被検査物
の検査点を通過して撮像され、検査画像は、減衰体によ
って減衰された強度となる。これに対して、例えば異物
混入等の、被検査物の材質とは異なる材質の欠点が検査
点に存在する場合は、その異物によって光が遮られるた
め、光強度の低い暗欠点として検出される。また、例え
ば、凹凸や密度ムラ等の被検査物の材質と同じ材質の欠
点が存在する場合には、減衰されない光が欠点にて屈曲
して、撮像装置に到達するため、光強度の強い明欠点と
して検出される。
【0016】こうして、欠点の種類に応じて明欠点と暗
欠点として同時に区別して検出することができる。検査
を2回行う必要が無いため、リードタイムが短縮でき、
検査のためのコストも低減することができる。
【0017】また、光源、検査点及び撮像点の幾何学的
配置を変更可能として、減衰された光の被検査物の検査
点への入射角度を調整したり、または、減衰された光の
減衰率、または分光減衰率を調整したりすることによっ
て、欠点の形状、大きさ、種類等によって感度を調整す
ることができ、明欠点または暗欠点の中でも所望の欠点
のみを識別して検出することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。尚、この実施形態に限定されるもの
ではない。
【0019】(第1実施形態)図1は、本発明の外観検
査装置の概略斜視図である。図において、この外観検査
装置10では、一例として透明なシート状材の被検査物
12を対象としており、ローラRによって搬送され走行
する被検査物12の一方側に蛍光灯のような照明装置1
4が配設され、その他方側にラインCCDカメラのよう
な撮像装置16が配設された透過型の外観検査装置とな
っている。この例では、被検査物12の幅に合わせて3
つのCCDカメラからなる撮像装置16が設けられてい
るが、これに限るものではない。撮像装置16のピント
は、被検査物12の検査点に合わせられている。
【0020】図2に示すように、照明装置14と撮像装
置16とは、被検査物12を挟んで対向しており、照明
装置14と撮像装置16とを結ぶ幾何学的光路の間に被
検査物12が配置され、照明装置14を出た光は、被検
査物12の検査点を透過して撮像装置16へと到達す
る。そして、照明装置14と撮像装置16とを結ぶその
幾何学的光路において、被検査物12の検査点と照明装
置14との間の幾何学的光路の横断面の一部を覆うよう
にして減衰体である拡散板18が配置される。照明装置
14から出て照明装置14と撮像装置16とを結ぶ幾何
学的光路を通過する光線束は、そのほとんどが拡散板1
8によって拡散されて減衰され、撮像装置16で撮像さ
れる光強度は、正常時では中間値になるよう設定され
る。
【0021】また、符号22は、エンコーダユニットで
あり、被検査物12の走行位置を検出する。
【0022】撮像装置16及びエンコーダユニット22
からの出力は、画像処理装置20へと送られて、画像処
理装置20において検査画像が生成されて、欠点検出の
ための画像処理がなされる。
【0023】以上のように構成される外観検査装置にお
いて、被検査物12に欠点がなく正常状態である場合に
は、図3に示すように、照明装置14からの光線束は、
拡散板18及び被検査物12を透過して、撮像装置16
へと到達し、前述のように撮像装置16で撮像される光
強度は中間値となる。
【0024】一方、図4に示すように、被検査物12に
異物混入といった欠点がある場合には、拡散板18を通
った拡散光が異物によって遮られる。そのため、撮像装
置16で撮像される光強度は、異物に対応する部分だけ
弱くなり、よって、暗欠点として検出することができ
る。
【0025】また一方、凹凸や密度ムラといった欠点が
ある場合には、光が屈曲する。そのために、図5に示す
ように、照明装置14から出て拡散板18を回り込んだ
直接光が、このような欠点によって屈曲し、撮像装置1
6に到達する。よって、撮像装置16で撮像される光強
度は、拡散板18を透過していない直接光であるために
強くなり、明欠点として検出することができる。
【0026】撮像装置16からの出力は、画像処理装置
20に送信されて、そこで、検査画像が生成されて処理
される。画像処理装置20では、上限閾値Tup及び下限
閾値Tdownが設定されている。拡散板18を透過した光
が欠点のない被検査物12を透過した場合には、その画
素の濃度は上限閾値Tupと下限閾値Tdownとの間に収ま
るように、予め上限閾値Tup、下限閾値Tdownが設定さ
れている。画像処理装置20において、画素の濃度が上
限閾値Tupよりも大きいときには明欠点と判定され、画
素の濃度が下限閾値Tdownよりも小さいときには暗欠点
と判定される。こうして、素材と同一材質であるが欠点
となるものは明欠点として、また、素材とは異なる材質
が欠点となるものは暗欠点として、区別して検出するこ
とができ、その結果を生産工程へフィードバックするこ
とができるようになる。この実施形態では、撮像装置1
6に到達する時点で、その光強度が明確に区別されてい
るために、S/N比を上げることができ、その後の画像
処理装置20の処理も簡単になる。
【0027】(第2実施形態)図6ないし図8は、被検
査物が非透明な場合の例であり、反射型の検査装置とし
た例である。この場合には、被検査物12の一方側に照
明装置14が配置され、照明装置14と同じ側に撮像装
置16が配設されて、且つ撮像装置16は、被検査物1
2の検査点を通る法線に対して照明装置14と反対側に
配設される。照明装置14と撮像装置16とを結ぶ幾何
学的光路の間に被検査物12が配置され、照明装置14
から出た光は、被検査物12の検査点を反射して撮像装
置16へと到達する。そして照明装置14と撮像装置1
6とを結ぶその幾何学的光路において、被検査物12の
検査点と照明装置14との間の幾何学的光路の横断面の
一部を覆うようにして減衰体である拡散板18が配置さ
れる。
【0028】図において、図6は被検査物12に欠点が
ない場合、図7は被検査物12に異物が混入している場
合、図8は被検査物12に凹凸が発生している場合をそ
れぞれ表している。この実施形態においても、第1実施
形態と同様の作用・効果が得られ、図7の場合は暗欠点
として、図8の場合は明欠点として検出される。
【0029】(第3実施形態)図9は、照明装置14が
複数の照明装置14−1、14−2、14−3から構成
される透過型の例である。照明装置14−1は、図3の
照明装置14と同じであり、被検査物12に対して撮像
装置16と反対側に配設される。これに対して、照明装
置14−2、14−3は、被検査物12に対して撮像装
置16と同じ側に配設される。
【0030】また、照明装置14−1の手前には、減衰
体である反射板18−1が配置され、反射板18−1
は、照明装置14−1、14−2、14−3と撮像装置
16とを結ぶ幾何学的光路において、被検査物12の検
査点と照明装置14−1、14−2、14−3との間の
幾何学的光路の横断面の一部を覆うように配置される。
照明装置14−1から出て照明装置14−1と撮像装置
16とを結ぶ幾何学的光路を通過しようとする光線束
は、そのほとんどが反射板18によって遮蔽される。
【0031】被検査物12が正常な場合、照明装置14
−2、14−3からの光は、被検査物12を透過して、
反射板18−1で散乱して、被検査物12の検査点を再
び透過して撮像装置16へ到達する。被検査物を2回透
過し反射板18−1で散乱し、その透過または散乱する
度に減衰が起こるため、撮像装置16に到達する光強度
は中間値程度の大きさとなっている。前実施形態と同様
に、被検査物12に異物等が混入している場合には、撮
像装置16に到達しないため、暗欠点として検出され
る。被検査物12に凹凸等が発生している場合には、照
明装置14−1から反射板18−1を回り込んだ光が凹
凸等によって屈折して撮像装置16に到達する。この場
合、被検査物12を1回しか透過していないため、撮像
装置16に到達する光強度は強く、明欠点として検出さ
れる。但し、この実施形態で、反射板18−1の代わり
に第1実施形態と同様に拡散板18とすることも可能で
ある。
【0032】(第4実施形態)図10は、照明装置14
が複数の照明装置14−1、14−2、14−3から構
成される反射型の例である。照明装置14−1は、図6
の照明装置14と同じであり、被検査物12に対して撮
像装置16と同じ側に且つ被検査物12の検査点を通る
法線に対して撮像装置16と反対側に配設される。これ
に対して、照明装置14−2、14−3は、被検査物1
2に対して撮像装置16と同じ側に配設される。
【0033】また、照明装置14−1の手前には、減衰
体である反射板18−1が配置され、反射板18−1
は、照明装置14−1、14−2、14−3と撮像装置
16とを結ぶ幾何学的光路において、被検査物12の検
査点と照明装置14−1、14−2、14−3との間の
幾何学的光路の横断面の一部を覆うように配置される。
照明装置14−1から出て照明装置14−1と撮像装置
16とを結ぶ幾何学的光路を通過しようとする光線束
は、そのほとんどが反射板18によって遮蔽される。
【0034】被検査物12が正常な場合、照明装置14
−2、14−3からの光は、被検査物12を反射し、反
射板18−1で散乱して、被検査物12を再び反射して
撮像装置16へ到達する。被検査物を2回反射して反射
板18−1で散乱し、その透過または散乱する度に減衰
が起こるため、撮像装置16に到達する光強度は中間値
程度の大きさとなっている。前実施形態と同様に、被検
査物12に異物等が混入している場合には、撮像装置1
6に到達しないため、暗欠点として検出される。被検査
物12に凹凸等が発生している場合には、照明装置14
−1から反射板18−1を回り込んだ光が凹凸等によっ
て屈折して撮像装置16に到達する。この場合、被検査
物12を1回しか反射していないため、撮像装置16に
到達する光強度は強く、明欠点として検出される。但
し、この実施形態で、反射板18−1の代わりに第1実
施形態と同様に拡散板18とすることも可能である。
【0035】(第5実施形態)以上のように、上記実施
形態によれば、異なる種類の欠点を暗欠点と明欠点とし
て区別して検出することができる。しかしながら、さら
にその欠点を区別して、その結果を生産工程にフィード
バックしたい場合がある。例えば、明欠点は同材質で欠
点となるものであるが、素材の中に欠陥形状として立体
的に含まれている明欠点を検出する場合、これらをすべ
て欠陥として検出したいのではなく、ある形状を選択的
に検出したい場合がある。より具体的に説明すると、被
検査物の材質がガラスである場合、その中に気泡やマイ
クロクラックなどが生じて明欠点となる可能性がある。
気泡とマイクロクラックでは、その形状が異なり、気泡
は比較的に丸く、マイクロクラックは比較的細長い。よ
って、検出感度に形状選択性を持たせることができれ
ば、そのような形状の相違の識別が可能となる。
【0036】図11は形状選択性を持たせるための原理
図である。図11(a)に示すような様々な形状の欠陥
〜が被検査物12に存在する場合、照明装置14か
ら拡散板18を通過せずに回り込んだ光の被検査物12
の検査点に対する入射角度が小さい場合は、比較的縦に
長い欠点からの光量が多くなるので、撮像装置16で検
出される光強度の順番は、>>となる。これに対
して、図11(b)に示すように、照明装置14から拡
散板18を通過せずに回り込んだ光の被検査物12の検
査点に対する入射角度が大きい場合は、その順番が変わ
り、撮像装置16で検出される光強度の順番は、>
>となる。よって、明欠点に関して、例えば、欠点
のみを欠点として抽出したいときには、照明装置14か
ら拡散板18を通過せずに回り込む光の被検査物12へ
の入射角度を大きくして、且つのみを欠点として検出
するように、画像処理装置20における上限閾値を適当
に調整すればよい。逆に、のみを欠点として検出した
い場合には、入射角度を小さくなるようにすればよい。
【0037】この原理を実現するための透過型の装置の
例を図12〜図15に示す。図12に示した装置は、拡
散板18を油圧、空圧若しくは電動または手動による駆
動源24により照明装置14に対して移動可能に配置し
たものである。拡散板18は、被検査物12の検査点
(即ち、撮像装置16のピントが合っている撮像点)に
対して横断方向に移動する。図13に示した装置では、
拡散板18を油圧、空圧若しくは電動または手動による
駆動源24により照明装置14に対して移動可能に配置
し、その拡散板18の移動方向を、被検査物12の検査
点に対して接離方向としたものである。または、図14
に示した装置では、照明装置14を油圧、空圧若しくは
電動または手動による駆動源24により拡散板18に対
して移動可能に配置したもので、照明装置14は被検査
物12の検査点に対して横断方向及び/または接離方向
に移動する。また、図15に示した装置では、拡散板1
8を油圧、空圧若しくは電動または手動による駆動源2
4により照明装置14に対して回転可能に配置したもの
で、拡散板18は被検査物12の検査点に対して接離方
向に回転する。
【0038】図16〜図19は、この原理を実現するた
めの反射型の装置である。図16に示した装置は、拡散
板18を油圧、空圧若しくは電動または手動による駆動
源24により照明装置14に対して移動可能に配置した
ものである。拡散板18は、被検査物12の検査点に対
して横断方向に移動する。図17に示した装置では、拡
散板18を油圧、空圧若しくは電動または手動による駆
動源24により照明装置14に対して移動可能に配設
し、その拡散板18の移動方向を、被検査物12の検査
点に対して接離方向としたものである。または、図18
に示した装置では、照明装置14を油圧、空圧若しくは
電動または手動による駆動源24により拡散板18に対
して移動可能に配置したもので、照明装置14は被検査
物12の検査点に対して横断方向及び/または接離方向
に移動する。また、図19に示した装置では、拡散板1
8を油圧、空圧若しくは電動または手動による駆動源2
4により照明装置14に対して回転可能に配置したもの
で、拡散板18は被検査物12の検査点に対して接離方
向に回転する。
【0039】以上の図12〜図15及び図16〜図19
の装置において、拡散板18を、相対的に被検査物12
の検査点及び照明装置14に対して移動させるか、また
は、照明装置14を、相対的に被検査物12の検査点及
び拡散板18に対して移動させるかすることにより、照
明装置14から拡散板18を回り込んで被検査物12の
検査点に到達する光の被検査物12に対する入射角度を
変化させることができる。よって、原理図(図11)に
おける欠点を特に検出したい場合、または欠点を検
出したい場合に応じてその入射角度を調整することがで
きるようになる。
【0040】(第6実施形態)次に、暗欠点について
も、同様に検出感度に選択性を持たせることができる。
暗欠点は前述のように、異材質による欠点であるので、
拡散板または反射板18の厚みを変えることにより、透
過率または反射率を変えて、暗欠点となる異材質による
検出感度を制御することができる。例えば、検出感度を
制御して、所定の大きさ以上の欠点のみを検出すること
ができる。または、拡散板または反射板18の色を変え
ることにより、分光透過率や分光反射率を変えて、暗欠
点となる異材質による検出感度を制御することができ
る。例えば、所定色の欠点のみを検出することができ
る。
【0041】よって、この実施形態を実現するために、
図2、図6、図9または図10に示す装置において、拡
散板18または反射板18−1を交換可能に構成すると
よい。
【0042】(その他の実施形態)以上の実施形態に示
すように、拡散板18または反射板18−1は、照明装
置14の片側のみに配置される片スリット型に限るもの
ではなく、図20及び図21に示すように、両側に配置
される両スリット型にしてもよく、または、複数の細か
いスリット型としてもよい。
【0043】また、以上の実施形態では、撮像装置16
がラインセンサである場合について説明したが、これに
限るものではない。図22に示すように、撮像装置16
を2次元のカメラとすることもできる。この場合、その
カメラの視野は2次元となるが、拡散板18または反射
板18−1は、同様に、照明装置14と撮像装置16と
を結ぶ幾何学的光路の一部を覆うようにして、配置され
る。
【0044】また、被検査物12は、図示したようなシ
ート状材に限定することなく、任意の形状のものとする
ことができ、本発明の外観検査装置は、任意の形状の被
検査物12の外観検査に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
欠点の種類に応じて明欠点と暗欠点として欠点を区別し
て同時に検出することができる。検査を2回行う必要が
無いため、リードタイムが短縮でき、検査装置のコスト
も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る透過型の外観検査
装置の概略斜視図である。
【図2】第1実施形態の側面図である。
【図3】(a)は第1実施形態の被検査物に欠点がない
場合の原理を表す断面図、(b)はその場合の撮像装置
による検出画像である。
【図4】(a)は第1実施形態の被検査物に異物混入と
いった欠点がある場合の原理を表す断面図、(b)はそ
の場合の撮像装置による検出画像である。
【図5】(a)は第1実施形態の被検査物に凹凸や密度
ムラといった欠点がある場合の原理を表す断面図、
(b)はその場合の撮像装置による検出画像である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る反射型の外観検査
装置の断面図であり、被検査物に欠点がない場合の原理
を表す図である。
【図7】第2実施形態の被検査物に異物混入といった欠
点がある場合の原理を表す断面図である。
【図8】第2実施形態の被検査物に凹凸や密度ムラとい
った欠点がある場合の原理を表す断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係る反射型の外観検査
装置の断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る反射型の外観検
査装置の断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態の原理を表す説明断面
図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る透過型の外観検
査装置の断面図である。
【図13】本発明の第5実施形態に係る透過型の図12
とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図14】本発明の第5実施形態に係る透過型の図12
及び図13とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係る透過型の図12
ないし図14とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係る反射型の外観検
査装置の断面図である。
【図17】本発明の第5実施形態に係る反射型の図16
とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図18】本発明の第5実施形態に係る反射型の図16
及び図17とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図19】本発明の第5実施形態に係る反射型の図16
ないし図18とは異なる外観検査装置の断面図である。
【図20】本発明のその他の実施形態に係る照明装置及
び拡散板または反射板を表す斜視図である。
【図21】本発明のその他の実施形態に係る照明装置及
び拡散板または反射板を表す斜視図である。
【図22】撮像装置が2次元カメラである場合の斜視図
である。
【符号の説明】
10 外観検査装置 12 被検査物 14 照明装置 16 撮像装置 18 拡散板(減衰体) 18−1反射板(減衰体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を照明する照明装置と、 照明装置によって照明された被検査物を撮像する撮像装
    置と、 を備え、撮像装置の出力から得られる検査画像を処理し
    て被検査物の外観を検査する外観検査装置において、 前記照明装置と撮像装置との間の幾何学的光路の横断面
    の少なくとも一部を占有するように減衰体が配置され
    て、 照明装置から該減衰体によって減衰された光と、照明装
    置から該減衰体を回り込んだ光との両方が被検査物を照
    射すると共に、被検査物の検査点に欠点がない場合に、
    前記減衰体によって減衰された光のみが該検査点を通過
    して撮像装置に到達するように、照明装置、減衰体及び
    撮像装置が配置されることを特徴とする外観検査装置。
  2. 【請求項2】 前記減衰体が照明装置及び被検査物の検
    査点に対して相対的に移動可能に配置されて、これによ
    り前記照明装置からの該減衰体を回り込んだ光の被検査
    物の検査点に対する入射角度が調整可能であることを特
    徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  3. 【請求項3】 前記照明装置が減衰体及び被検査物の検
    査点に対して相対的に移動可能に配置されて、これによ
    り前記照明装置からの該減衰体を回り込んだ光の被検査
    物の検査点に対する入射角度が調整可能であることを特
    徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  4. 【請求項4】 前記減衰体が交換可能に構成されて、こ
    れにより前記減衰体の減衰率が調整可能であることを特
    徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記減衰体が交換可能に構成されて、こ
    れにより前記減衰体の分光減衰率が調整可能であること
    を特徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  6. 【請求項6】 照明された被検査物の検査点を撮像し
    て、検査画像を生成し処理して、被検査物の外観を検査
    する外観検査方法において、 光源から検査点との間の幾何学的光路を通過する光線束
    のうち少なくともその一部を減衰させて、 光源から該減衰された光と、減衰されない光との両方が
    被検査物を照射するようにし、被検査物の検査点に欠点
    がない場合には、前記減衰された光のみが照射する該検
    査点を撮像するように、光源、検査点及び撮像点の幾何
    学的配置を設定することを特徴とする外観検査方法。
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