JP2003239935A - 防盗性ロックナットとその製造方法 - Google Patents

防盗性ロックナットとその製造方法

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JP2003239935A
JP2003239935A JP2002038037A JP2002038037A JP2003239935A JP 2003239935 A JP2003239935 A JP 2003239935A JP 2002038037 A JP2002038037 A JP 2002038037A JP 2002038037 A JP2002038037 A JP 2002038037A JP 2003239935 A JP2003239935 A JP 2003239935A
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nut
lock nut
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groove
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JP2002038037A
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English (en)
Inventor
Tanekazu Kishida
種一 岸田
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Araco Co Ltd
Kyoei Sangyo KK
Original Assignee
Araco Co Ltd
Kyoei Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 ロックナットとその外周に装着される筒
状ガード部材とを、互に分離できない一体構造に形成し
た防盗性ロックナットとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 ロックナットRNのキー山2aとキー溝2bが
不均等に外周上に形成された頭部2と当該ナットRNの先
端側1の境界部位に溝3を周設し、このナット頭部2の
外面との間に空隙5を保持できる内径を有する短筒体4
を、その筒体4の先端部を内側に曲げて形成したフラン
ジ部4aにおいて前記溝に嵌入させたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車ホイール用の
ナットなどを始めとし、様々な分野で使用されるナット
において、一般工具や汎用工具によっては施,解錠、即
ち、締付けや緩め操作(以下、施,解錠操作という)を
することができない防盗性ロックナットとその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から専用工具を使用しなければ、
施,解錠操作ができないロックナットは、数多くの提案
がなされており、実用に供されているものも多い。
【0003】例えば、一般のナットは頭部の外径が正六
角形であるので、レンチ等の一般工具や汎用工具では
施,解錠できないようにするため、ナットの外形を七角
形にしたり、不等辺多角形にすることが行われている。
しかし、ナットの外形に角部があると、七角形や不等辺
多角形のようにナットの外形が正六角形でなくても、プ
ライヤーなどの挟み工具を使ってそのロックナットが解
錠(緩め)されてしまう。
【0004】このため、プライヤー等の工具でも解錠さ
れないように、ナットの外周に空隙を保って筒状のガー
ド部材を装着するようにしたナットが特開平57−15
7812号や特開昭63−37812号などとして提案
されている。
【0005】提案されている防盗性のロックナットは、
専用のソケットレンチしかそのナットのガード部材の内
側の隙間に挿入できないので、防盗性に関しては、これ
までのロックナットに比べ格段に優れたものであるが、
問題がある。
【0006】それは、ナットの外周に被せる筒状のガー
ド部材が、当該ナットと常時一体の状態にはない、つま
り、そのナットを装着するときにガード部材を取付ける
ツーピース形態であるため、筒状のガード部材が散逸し
易く、また、ナット脱着の際に、いちいちガード部材を
ナットとは別扱いしなければならない点で取扱い上不便
が多いという点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の防盗性
ロックナットの問題点に鑑み、ロックナットとその外周
に装着される筒状ガード部材とを、互に分離できない一
体構造に形成した防盗性ロックナットとその製造方法を
提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明防盗性ロックナットの構成
は、ロックナットのキー山とキー溝が不均等に外周上に
形成された頭部と当該ナットの先端側の境界部位に溝を
周設し、このナット頭部の外面との間に空隙を保持でき
る内径を有する短筒体を、その筒体の先端部を内側に曲
げて形成したフランジ部において前記溝に嵌入させたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、上記の本発明防盗性ロックナットの
製造方法は、ロックナットの頭部と先端側の境界部位に
溝を周設し、この周設溝に隣接したナット先端側の後面
に、当該ナット頭部の外面との間に空隙を保持できる内
径の短筒体を、その先端側を当てがい後方から前記ナッ
ト先端側の後面に向けて押圧することにより、この短筒
体の先端側を前記周設溝に嵌まるフランジ状に形成し当
該短筒体をロックナットの外周に装着することを特徴と
するものである。
【0010】本発明は上記構成において、短筒体の先端
部がナット側に周設した溝に入るように確実に内側へ曲
げるため、その筒体の先端側を予め内側へ斜めに絞った
形にしておくことが好ましい。また、このとき、内側へ
曲げられる先端側には、その周上で、スリット乃至は先
開きテーパ状の切欠を、少なくとも1箇所、或は、2箇
所以上形成しておくのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明ロックナットの実施の
形態を図に拠り説明する。図1は本発明防盗性ロックナ
ットの一例において下半側とガード部材を断面にした側
面図、図2は図1のロックナットの右側面、図3はガー
ド部材を装着しないロックナットの下半側を断面にした
側面図、図4はナットに装着した状態におけるガード部
材の正面図、図5は図4のガード部材の縦断面図、図6
はナットに装着する前のガード部材の縦断面図である。
【0012】図3において、1は、ロックナットRNにお
ける先端側で、図示しない自動車用ホイールに設けられ
たテーパ状のナット穴に嵌まるテーパ状部teに形成され
ている。2は、このナットRNにおける後半側の外周上に
形成した不均等な形態のキー山2aとキー溝2bを有するナ
ット頭部である。3は、前記ナットRNにおいて先端側1
と後半側のナット頭部2の境界部位の外周上に周設した
溝で、この溝に後に述べる短筒体によるガード部材4が
装着される。なお、ScはこのナットRNに設けたネジであ
る。
【0013】4は、短かい円筒体の先端部を内側に曲げ
て形成したフランジ部4aを前記溝3に係入することによ
り、前記ロックナットRNの頭部2に、その外面との間
に、専用のソケットレンチ(図示せず)が入る空隙5を
保って被せたガード部材である。
【0014】上記ガード部材4の長さ、並びに、内径な
どは、それが装着されるロックナットRNの大きさとの関
係で、次のように規定される。まず、ガード部材4の長
さLは、フランジ部4aを除きこのナットRNの頭部2の高
さ(長さ)hと略同等程度である。また、ガード部材4
の内径Rは、ナット頭部2の外面との間に専用ソケット
レンチを入れることができる空隙5を保つと共に、ナッ
ト先端側の最大値径部の径r、つまり、溝3に隣接した
部位の径rよりも少し小径である。更に、フランジ部4a
の内径R2は、ナット頭部2のキー山2aの直径r2よりも小
さい。抜け止めのため当然のことである。
【0015】本発明ロックナットでは、ガード部材4
を、その先端側のフランジ部4aが90度内側に曲った図
4,図5の形態に予め加工してしまうと、図3のロック
ナットRNの溝3にこのガード部材4のフランジ部4aを装
着することは困難である。
【0016】そこで、本発明では図6に例示するよう
に、ガード部材4を、そのフランジ部4aとなる部分を予
め内側に斜め傾けた状態のハーフフランジ部4a′に前加
工しておき、この状態で図3のナットRNの頭部2から図
6のガード部材4を嵌め、ハーフフランジ部4a′の先端
がナット先端側1における最大径部の背面の段部6に当
接したところで、このガード部材4を図の右方から左方
へ向う力で加圧すると、ハーフフランジ部4a′が完全に
内側に略90度曲ってしまい、図1に示すようにフランジ
部4aが溝3に嵌ってしまうのである。
【0017】この場合において、ハーフフランジ部4a′
は、図示しないが、その周上に、例えば、少なくとも1
箇所、或は、2箇所以上、好ましくは8箇所程度又はそ
れ以上のテーパ状切欠を予め形成しておくと、このハー
フフランジ部4a′を形成したガード部材4を図3のロッ
クナットRNに嵌めてプレス加工するとき、フランジ部4a
を形成する加工が容易になる。ここで、ハーフフランジ
部4a′の内径は、ナット頭部2のキー山2aの直径r2より
も少し大き目である。
【0018】
【発明の効果】上記のようにして製造される本発明防盗
性ロックナットRNは、図1,図2に示すように、ナット
本体に専用のソケットレンチしか入れることができない
ように、ガード部材が常時装着された状態に形成されて
いるから、従来のガード部材付きのロックナットでは、
ナットとガード部材とが分離しているため、それぞれが
分離して散逸し易く、しかも、着脱に際して取扱いが面
倒であった点が改善され、また、専用工具以外の工具、
例えばプライヤー等による解錠を阻止でき、更には、ガ
ード部材があることによって適正な専用工具が使われる
場合でも、その工具が適切な姿勢や向き(角度)でない
とナット頭部の空隙部分に入らないので、不適切な工具
角度でキー山をなめてしまうような事故を未然に防ぐこ
とができるという、諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明防盗性ロックナットの一例において下半
側とガード部材を断面にした側面図。
【図2】図1のロックナットの右側面。
【図3】ガード部材を装着しないロックナットの下半側
を断面にした側面図。
【図4】ナットに装着した状態におけるガード部材の正
面図。
【図5】図4のガード部材の縦断面図。
【図6】ナットに装着する前のガード部材の縦断面図。
【符号の説明】
1 ロックナットRNの先端側 2 ロックナットRNの後半側(ナット頭部) 2a ナット頭部のキー山 2b ナット頭部のキー溝 3 溝 4 ガード部材 4a フランジ部 4a′ ハーフフランジ部 5 空隙 6 段部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックナットのキー山とキー溝が不均等
    に外周上に形成された頭部と当該ナットの先端側の境界
    部位に溝を周設し、このナット頭部の外面との間に空隙
    を保持できる内径を有する短筒体を、その筒体の先端部
    を内側に曲げて形成したフランジ部において前記溝に嵌
    入させたことを特徴とする防盗性ロックナット。
  2. 【請求項2】 ロックナットの頭部と先端側の境界部位
    に溝を周設し、この周設溝に隣接したナット先端側の後
    面に、当該ナット頭部の外面との間に空隙を保持できる
    内径の短筒体を、その先端側を当てがい後方から前記ナ
    ット先端側の後面に向けて押圧することにより、この短
    筒体の先端側を前記周設溝に嵌まるフランジ状に形成し
    当該短筒体をロックナットの外周に装着することを特徴
    とする防盗性ロックナットの製造方法。
  3. 【請求項3】 短筒体の先端側を予め内側へ斜めに絞っ
    ておく請求項2の防盗性ロックナットの製造方法。
  4. 【請求項4】 短筒体の先端側には、その周上で、スリ
    ット乃至は先拡きテーパ状の切欠を1乃至複数形成して
    おく請求項2又は3の防盗性ロックナットの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100383412C (zh) * 2005-08-22 2008-04-23 张野 活圈式防盗螺帽
CN102094890A (zh) * 2011-03-11 2011-06-15 河北路桥集团有限公司 公路户外设施用防盗螺母
JP2012233538A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Mito Kogyo Kk グリス注入装置及びこれを用いた履帯張力調整装置

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