JP2003237221A - 印刷用シート - Google Patents

印刷用シート

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JP2003237221A
JP2003237221A JP2002037451A JP2002037451A JP2003237221A JP 2003237221 A JP2003237221 A JP 2003237221A JP 2002037451 A JP2002037451 A JP 2002037451A JP 2002037451 A JP2002037451 A JP 2002037451A JP 2003237221 A JP2003237221 A JP 2003237221A
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Takeshi Kimura
健 紀村
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Nichiban Co Ltd
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Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面印刷が可能であり、印刷後、各カードを
必要に応じて2層に層間剥離して使用することができ、
更には、層間剥離した一方のカード片をシールとして使
用することができる印刷用シートを提供すること。 【解決手段】 少なくとも片面に印刷可能な面を有する
第一シート基材(A)と少なくとも片面に印刷可能な面を
有する第二シート基材(B)とが、それぞれの印刷可能な
面を外側にして、剥離剤層及び粘着剤層を介して積層さ
れた積層シートを裁断して得られる印刷用シートであ
る。積層シートは、支持体となる枠と複数の独立したカ
ードとに裁断され、かつ、各カードが粘着テープにより
支持体に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用シートに関
し、更に詳しくは、名刺、棚札、名札などのカード状印
刷物を作製するのに適した印刷用シートに関する。本発
明の印刷用シートは、2枚のシート基材が剥離剤層と粘
着剤層とを介して積層され、かつ、独立した複数のカー
ドに裁断された構造を有しており、両面印刷が可能であ
ると共に、印刷後、必要に応じて、各カードを剥離剤層
を有するカード片と粘着剤層を有するカード片とに層間
剥離して、それぞれ所望の用途に使用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、名刺は、活版印刷により作成さ
れているが、電子写真方式の複写機やプリンターなどの
普及に伴い、これらを利用してオリジナルな名刺の作成
が可能となる名刺用の印刷用紙が普及しつつある。特
に、ワープロ機やパーソナルコンピュータを用いて文字
や画像などの情報を入力し、この情報をインクジェット
プリンターやレーザービームプリンターを用いて名刺用
の印刷用紙に印刷すれば、必要な時に手軽かつ安価に名
刺を作成することができる。
【0003】前記の方法によれば、所属部署や電話番号
などの情報が変化しても、直ちに新たな情報を盛り込ん
だ名刺を作成することができる。この方法では、既に文
字や図形が部分的に印刷された名刺用の印刷用紙を使用
することもできる。さらに、この方法は、名刺以外に、
棚札や名札などの比較的小型の印刷物を作成するのに適
している。
【0004】従来、名刺用の印刷用紙としては、上質紙
に名刺大にミシン目を入れたタイプのものが一般的であ
った。このタイプの印刷用紙では、印刷後にミシン目に
沿って名刺を切り離すことになるが、全周にわたってミ
シン目を切り離す操作が煩雑で、注意力を要し、しかも
名刺の端部が凹凸になるという欠点がある。
【0005】そこで、印刷用紙を支持体となる枠と複数
の独立したカードとに裁断して、各カードを粘着テープ
により支持体に固定した印刷用シートが提案されている
(特開平8−2151号公報、特開平11−78310
号公報)。この印刷用シートは、粘着テープにより支持
体と各カードとが一体化されているため、印刷可能であ
り、印刷後には、粘着テープから各カードを剥離すれ
ば、綺麗な名刺などのカード状印刷物を得ることができ
る。
【0006】近年、このような印刷用シートの普及に伴
って、例えば、両面印刷が可能であること、鮮明な画像
が印刷可能であること、情報担体としてのカード状印刷
物を様々な用途に適用可能であることなどが望まれるよ
うになってきた。しかし、従来の印刷用シートでは、こ
れらの多様な要求に応えることができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、シー
ト基材が支持体となる枠と複数のカードとに裁断され、
各カードが粘着テープによって支持体に固定されている
構造の印刷用シートであって、両面印刷が可能であり、
印刷後、各カードを必要に応じて2層に層間剥離して使
用することができ、更には、層間剥離した一方のカード
片をシールとして使用することができる印刷用シートを
提供することにある。
【0008】本発明の他の課題は、写真などの微細な画
像であっても、鮮明に印刷することができる印刷用シー
トを提供することにある。
【0009】本発明者は、前記課題を解決するために鋭
意研究した結果、2枚のシート基材を、それぞれ印刷可
能な面を外側にして剥離剤層と粘着剤層とを介して積層
した積層シートとし、この積層シートを支持体となる枠
と複数のカードとに裁断し、各カードを粘着テープによ
って支持体に固定した構造の印刷用シートにすることに
想到した。この印刷用シートは、両面印刷が可能である
と共に、印刷後、必要に応じて、各カードを剥離剤層を
有するカード片と粘着剤層を有するカード片とに層間剥
離して、それぞれ所望の用途に使用することができる。
2枚のシート基材として、インクジェット記録用紙を使
用すると、写真などの微細な画像でも、鮮明に印刷する
ことができる。本発明は、これらの知見に基づいて完成
するに至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも片面に印刷可能な面を有する第一シート基材(A)と
少なくとも片面に印刷可能な面を有する第二シート基材
(B)とが、それぞれの印刷可能な面を外側にして、剥離
剤層及び粘着剤層を介して積層された、第一シート基材
(A)/剥離剤層/粘着剤層/第二シート基材(B)からなる
層構成を有する積層シートが、支持体となる枠と複数の
独立したカードとに裁断され、かつ、各カードが粘着テ
ープにより支持体に固定されている印刷用シートが提供
される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の印刷用シートについて、
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明で使用す
る積層シートの一例の層構成を示す断面図であり、この
積層シートから得られる印刷用シート、及び該印刷用シ
ートから得られる各カードも同じ層構成を有している。
第一シート基材は、シート基材本体4の片面に印刷可
能な面として、例えば、インクジェット印刷可能なイン
ク受容層3が設けられている。第二シート基材は、シ
ート基材本体7の片面に印刷可能な面としてインクジェ
ット印刷可能なインク受容層8が設けられている。第一
シート基材及び第二シート基材は、離型剤層5と粘
着剤層6とを介して積層され、積層シートを形成してい
る。
【0012】この積層シートは、例えば、図4及び図5
に示すように、支持体となる枠と複数の独立したカード
とに裁断され、かつ、各カードが粘着テープにより支持
体に固定されて印刷用シートとされる。印刷用シートを
インクジェットプリンターに通して印刷を行うことによ
り、インク受容層3及び/またはインク受容層8の上に
所望の文字や図形、写真などの情報を印刷することがで
きる。印刷後、各カードは、粘着テープから剥離され
る。各カードは、印刷された情報記録内容に従って、例
えば、名刺などとして用いられる。
【0013】印刷後、各カードは、積層構造を保持した
ままで使用することができるが、必要に応じて、図1に
示すように、剥離剤層を有するカード片と粘着剤層を
有するカード片10とに層間剥離して、それぞれの情報
記録内容や機能に従った用途に使用することができる。
例えば、剥離剤層を有するカード片は、そのまま名刺
などとして利用することができる。一方、粘着剤層を有
するカード片10は、粘着シートであるため、所望の被
着体に貼付することができる。また、この粘着剤層を有
するカード片10は、メモ用紙として使用することがで
きる。
【0014】第一シート基材として、シート基材本体
4の両面を印刷可能な面とすることができる。具体例と
しては、第一シート基材として、両面にインクジェッ
ト印刷可能なインク受容層が設けられた構造のインクジ
ェット記録用紙を使用することができる。この場合、第
一シート基材の裏面、即ち、剥離剤層側の面上に予め
印刷層を設けておけば、カードを層間剥離して、剥離剤
層を有するカード片を名刺などとして使用する場合
に、該カード片の裏面に必要な情報を表示することが
できる。
【0015】図1に示すような層構成の積層シートを製
造する方法としては、第一シート基材(A)の片面に離型
剤を塗布し、乾燥させて離型剤層を形成し、その離型剤
層の上に粘着剤層を形成し、その粘着剤層の上に第二シ
ート基材(B)の片面を貼り合わせる方法を挙げることが
できる。第二シート基材(B)の片面に粘着剤層を設け
て、第一シート基材(A)の剥離剤層と貼り合せてもよ
い。各シート基材(A)及び(B)は、少なくとも印刷可能な
面が積層シートの外側になるように配置される。積層シ
ートは、剥離剤層と粘着剤層とが隣接しているため、層
間剥離すると、剥離剤層を有する第一シート基材(A)層
と、粘着剤層を有する第二シート基材(B)層とに分離す
ることができる。したがって、この積層シートから形成
されたカードは、同様に層間剥離することができる。
【0016】少なくとも片面に印刷可能な面を有する第
一シート基材及び第二シート基材としては、例えば、
紙、フィルム、シート、インクジェット記録用紙など、
電子写真複写機、レーザービームプリンター、インクジ
ェットプリンターなど各種プリンターや複写機により印
刷・複写が可能なものが好適に用いられる。印刷用シー
トの形状は、ワープロ機やコンピューターのプリンタ
ー、電子写真複写機、インクジェットプリンターなどで
印刷可能なものであれば特に限定されない。
【0017】より具体的に、各シート基材の材質とし
て、例えば、坪量100〜300g/m2の上質紙、不
織布、木材、プラスチックフィルム、インクジェット記
録用紙などが挙げられる。これらの中でも、鮮明な画像
を形成することができる点で、インクジェット記録用紙
が好ましい。
【0018】インクジェット記録用紙は、インクジェッ
トプリンターにより印刷ができるように、片面または両
面にインク吸収性の処理剤層(インク受容層)を形成し
たシート基材である。インクジェット記録用紙を構成す
るシート基材本体としては、例えば、合成紙、コート
紙、上質紙などの紙基材;ポリエステル(例えば、ポリ
エチレンテレフタレート)、セルローストリアセテー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミドなどか
ら形成されたシートまたはフィルムを挙げることができ
る。
【0019】インク受容層を形成するインク吸収性の処
理剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ゼラチンなどの水溶性ポリマーを主成
分とする処理剤;水溶性ポリマーに、例えば、シリカ、
アルミナ、ガラスビーズ、合成樹脂マイクロビーズなど
の微粒子を含有させた処理剤;高吸水性ポリマーを主成
分とする処理剤;などが挙げられる。透明な合成樹脂フ
ィルムをシート基材とするインクジェット記録用紙とし
ては、例えば、オーバーヘッドプロジェクター(OH
P)の原紙として使用可能なものが挙げられる。インク
ジェット記録用紙の厚さは、通常50〜300μm、好
ましくは80〜200μm程度である。
【0020】剥離剤としては、シリコーン系剥離剤や長
鎖アルキル系剥離剤など、粘着テープの技術分野で一般
に使用されているものを挙げることができる。剥離剤層
の厚さは、特に限定されないが、塗布量に換算して通
常、0.001g/m2〜10g/m2、好ましくは0.
01g/m2〜5g/m2程度である。
【0021】粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、
アクリル系粘着剤など代表的なものである。これらの中
でも、アクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤
は、アクリレート系モノマーを主成分とするモノマー類
を重合することにより製造することができる。主モノマ
ーとしては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、n
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート
等が挙げられる。副モノマーとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等
のエチレン性不飽和カルボン酸または酸無水物;(メ
タ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、(メ
タ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート等の極性
モノマー;酢酸ビニル、スチレン、イソボルニル(メ
タ)アクリレート等のその他の共重合可能なモノマー;
等が挙げられる。アクリル系粘着剤としては、これらの
モノマーを溶液重合することにより得られたものである
ことが好ましい。アクリル系粘着剤には、粘着特性を調
整するために、必要に応じて架橋剤などを含有させるこ
とができる。粘着剤層の厚さは、適宜定めることができ
るが、通常5〜50μm、好ましくは10〜30μm程
度である。
【0022】本発明で使用する積層シートは、第一シー
ト基材(A)/剥離剤層/粘着剤層/第二シート基材(B)か
らなる層構成を基本的な層構成として有するものである
が、必要に応じて付加的な層を中間層として配置するこ
とができる。このような中間層としては、ポリオレフィ
ン層が好ましい。ポリオレフィンとしては、低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンなど
のポリエチレン系樹脂が好ましく、これらの中でも、低
密度ポリエチレンがより好ましい。
【0023】このようなポリオレフィン層は、積層シー
トひいては印刷シートに腰を持たせて、印刷時などにカ
ールするのを防ぐ役割を果たす。ポリオレフィン層は、
シート基材の片面に溶融コーティングなどの方法により
形成することができる。ポリオレフィン層の厚さは、通
常5〜50μm、好ましくは10〜30μm程度であ
る。
【0024】中間層としてポリオレフィン層を配置した
積層シートの層構成の具体例を図2及図3に示す。これ
らの層構成は、これらの積層シートから得られる印刷用
シート及びカードでも同じである。
【0025】図2は、本発明で使用する積層シートの一
例の層構成を示す断面図である。シート基材本体22の
片面にインク受容層21が設けられた第一シート基材
(A)のインク受容層とは反対面に、ポリオレフィン層2
3が溶融コーティングにより形成されている。該ポリオ
レフィン層23上に離型剤層24が形成され、離型剤層
24の上に粘着剤層25が形成されている。この粘着剤
層25上に、シート基材本体26の片面にインク受容層
27が設けられた第二シート基材(B)が貼り合わされて
積層シートが形成されている。図2に示す積層シート
は、図1に示す積層シートと同様、剥離剤層24と粘着
剤層25との間で層間剥離することができる。
【0026】図3は、本発明で使用する積層シートの他
の例の層構成を示す断面図である。シート基材本体32
の片面にインク受容層31が設けられた第一シート基材
(A)のインク受容層とは反対面に、ポリオレフィン層3
3が溶融コーティングにより形成されている。該ポリオ
レフィン層33上に離型剤層34が形成され、離型剤層
34の上に粘着剤層35が形成されている。一方、シー
ト基材本体37の片面にインク受容層38が設けられた
第二シート基材(B)のインク受容層とは反対面に、ポリ
オレフィン層36を溶融コーティングにより形成する。
この第二シート基材(B)のポリオレフィン層36と粘着
剤層35とを貼り合せて、積層シートを形成する。図3
に示す積層シートは、図1に示す積層シートと同様、剥
離剤層34と粘着剤層35との間で層間剥離することが
できる。
【0027】積層シートは、例えば、A4サイズなどの
印刷に適した形状と大きさに裁断される。この裁断時ま
たは裁断後に、積層シートは、支持体となる枠と複数の
独立したカードとに裁断され、かつ、各カードが粘着テ
ープにより支持体に固定されて、印刷用シートとされ
る。
【0028】図4は、印刷用シートの一例の正面図であ
る。印刷用シート41は、積層シートが支持体となる枠
42と各カード43とに切断線48により裁断されてい
る。印刷用シート41は、例えば、A4サイズの積層シ
ートを名刺大の大きさ(55mm×91mm)のカード
が8枚取れるように、長辺方向に8mmの枠44を1本
設け、短辺方向には9mmの3本の枠45を設けて裁断
されている。周囲の枠は、長辺方向46が各10mm
で、短辺方向47が各25mmである。インクジェット
記録用紙(B)側のインク受容層上から、18mm幅の粘
着テープ49により各カード43を枠42に固定して、
印刷用シートとする。各カードの大きさや形状、支持体
となる枠の幅などは、所望により適宜設定することがで
きる。
【0029】図5は、印刷用シートの他の一例の正面図
である。印刷用シート51は、積層シートが支持体とな
る枠52と各カード53とに裁断されている。この印刷
用シート51は、A4サイズの積層シートを名刺大の大
きさのカードが8枚取れるように、切断線56、57に
より裁断されている。この印刷用シートは、中央枠は設
けられておらず、長辺方向の枠54と短辺方向の枠55
が設けられているだけであり、各2枚のカードが隣接し
た構造を有している。第二シート基材(B)側から粘着テ
ープ58により各カード53を枠52に固定して、印刷
用シートとする。カードの大きさや形状、支持体となる
枠の幅、粘着テープの幅などは、所望により適宜設定す
ることができる。粘着テープは、第一シート基材(A)側
から貼付してもよい。
【0030】粘着テープとしては、従来より公知の再剥
離性のある粘着テープを使用することができ、それによ
って、プリンター通紙性及び連続給紙性に優れた印刷用
シートを得ることができる。また、粘着テープとして、
特開平11−78310号公報、特開2000−168277号公
報などに開示されている粒状のアクリル系重合体を含有
する粘着剤層が形成された粘着テープを使用することも
できる。粘着テープの幅は、その貼付面の印刷が可能な
ように、細いものであることが望ましい。
【0031】このようにして得られた印刷用シートは、
プリンター通紙性に優れており、層間剥離やカールなど
を生じることなく、印刷することができる。例えば、名
刺を作成する場合には、名前、住所、所属、肩書きなど
を印刷する。その裏面には、インクジェットプリンター
により顔写真を印刷してもよい。印刷後には、再剥離性
の粘着テープから各カードを剥離して、名刺などの用途
に使用する。各カードは、所望により、剥離剤層を有す
る第一シート基材(A)層と粘着剤層を有する第二シート
基材(B)層の2層に層間剥離することができる。粘着剤
層を有する第二シート基材(B)層の印刷面には、枠線や
「メモ」などの文字や図形などを入れて、メモ用紙やシ
ールなどとして使用することができる。
【0032】本発明の印刷用シートの支持体(枠)やカー
ドには、予め模様や図形、印刷用シートの使用説明、そ
の他の事項を印刷しておくことができる。また、第一シ
ート基材の両面にインク受容層などの印刷可能な面があ
る場合には、離型層側に予め所望の文字や図形、写真な
どを印刷して、印刷層を形成することができる。
【0033】本発明の印刷用シートには、枠とカードの
裁断時または裁断後に、各カードに第二シート基材(B)
の表面から粘着剤層に至る深さの切り込み(ハーフカッ
ト)を形成することができる。このハーフカットによ
り、各カードの粘着剤層を有する第二シート基材(B)層
を所望の大きさの複数の小断片に分けることができる。
【0034】図6には、図3に示した層構成を有する積
層シートを裁断して得られたカードに、第二シート基材
(B)の表面から粘着剤層35に至るハーフカット(切り
込み)61を形成した断面図である。このハーフカット
により、カードは、離型層を有する第一シート基材(A)
62と、2枚の粘着剤層を有する第二シート基材(B)
63及び64に分離することができる。したがって、
離型層を有する第一シート基材(A)層62を例えば名刺
として使用し、2枚の粘着剤層を有する第二シート基材
(B)層63及び64をメモ用紙やシールとして使用する
ことができる。ハーフカットは、複数本設けることがで
き、また、ハーフカットにより所望の大きさと形状の小
断片を形成することができる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について、よ
り具体的に説明する。
【0036】[実施例1]市販の厚さ130μmのイン
クジェット記録用紙(A)のインク受容層とは反対面に低
密度ポリエチレンを厚さ20μmとなるように溶融コー
ティングした。次いで、低密度ポリエチレン層の上にシ
リコーン系剥離剤を塗布し、160℃で1分間乾燥した
〔剥離剤層の厚さは、約2μm(塗布量:約2g/
2)〕。さらに、シリコーン剥離剤層上にアクリル系
粘着剤を乾燥後の厚さが20μmになるように塗布し
た。このアクリル系粘着剤層の上に、市販の厚さ130
μmのインクジェット記録用紙(B)をそのインク受容層
とは反対面で貼り合わせて、積層シートを得た。アクリ
ル系粘着剤としては、2−エチルへキシルアクリレート
/酢酸ビニル/アクリル酸共重合体(単量体の重量比=
84/11/5、重量平均分子量=35万)100重量
部に対して4官能エポキシ系架橋剤を1重量部の割合で
添加した溶液を用いた。
【0037】積層シートの層構成は、インクジェット記
録用紙(A)/低密度ポリエチレン層/剥離剤層/粘着剤
層/インクジェット記録用紙(B)であり、両外表面に
は、インクジェット印刷可能なインク受容層が配置され
ている。このようにして得られた積層シートをA4サイ
ズに裁断した。さらに、A4サイズの積層シートを名刺
大の大きさ(55mm×91mm)のカードが8枚取れ
るように、長辺方向に8mmの枠を1本設け、短辺方向
に9mmの3本の枠を設けて裁断した。周囲の枠は、長
辺方向が各10mmで、短辺方向が各25mmである。
インクジェット記録用紙(B)側のインク受容層上から、
18mm幅の粘着テープにより各カードを枠に固定し
て、印刷用シートを得た。
【0038】このようにして得られた印刷用シートをセ
イコーエプソン社製のPM900Cインクジェットプリ
ンターに通して印刷テストを行ったが、裏表ともカード
が粘着テープから外れることなくインクジェット印刷を
することができた。印刷後、粘着テープから各カードを
取り外した。各カードは、剥離剤層を有するカードと粘
着剤層を有するカードとに層間剥離することができた。
粘着剤層を有するカードは、ノートや机、キャビネット
などに貼付することができた。
【0039】[実施例2]インクジェット記録用紙(B)
側についても、インク受容層とは反対面に低密度ポリエ
チレンを厚さ20μmとなるように溶融コーティングし
たこと以外は、実施例1と同様にして、印刷用シートを
作製した。この印刷用シートの層構成は、インクジェッ
ト記録用紙(A)/低密度ポリエチレン層/剥離剤層/粘
着剤層/低密度ポリエチレン層/インクジェット記録用
紙(B)であり、両外表面にはインクジェット印刷可能な
インク受容層が配置されている。
【0040】この印刷用シートの各カードに、インクジ
ェット記録用紙(B)の長辺を2分するように、インクジ
ェット記録用紙(B)の表面から粘着剤層に至る深さの切
り込みを入れて、ハーフカット入り印刷用シートとし
た。得られたハーフカット入り印刷用シートを前記イン
クジェットプリンターに通して印刷テストを行ったが、
裏表ともカードが粘着テープから外れることなくインク
ジェット印刷をすることができた。印刷後、粘着テープ
から各カードを取り外した。
【0041】各カードは、剥離剤層を有する1枚のカー
ドと粘着剤層を有する2枚のカードとに層間剥離するこ
とができた。したがって、インクジェット記録用紙(A)
側のインク受容層の表面に名刺を印刷し、インクジェッ
ト記録用紙(B)側のインク受容層の表面に顔写真とメモ
用の枠を印刷すると、1枚のカードで、名刺、顔写真シ
ール、及びメモ用紙を得ることができる。
【0042】[実施例3]市販のインクジェット記録用
紙(A)のインク受容層とは反対面に低密度ポリエチレン
を塗設することなく、シリコーン系剥離剤を塗布乾燥し
たこと以外は、実施例1と同様にして、印刷用シートを
作製した。この印刷用シートの層構成は、インクジェッ
ト記録用紙(A)/剥離剤層/粘着剤層/インクジェット
記録用紙(B)であり、両外表面にはインクジェット印刷
可能なインク受容層が配置されている。
【0043】このようにして得られた印刷用シートを前
記インクジェットプリンターに通して印刷テストを行っ
たが、裏表ともカードが粘着テープから外れることなく
インクジェット印刷をすることができた。印刷後、粘着
テープから各カードを取り外した。各カードは、剥離剤
層を有するカードと粘着剤層を有するカードとに層間剥
離することができた。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、シート基材が支持体と
なる枠と複数のカードとに裁断され、各カードが粘着テ
ープによって支持体に固定されている構造の印刷用シー
トであって、両面印刷が可能であり、印刷後、各カード
を必要に応じて2層に層間剥離して使用することがで
き、更には、層間剥離した一方のカード片をシールとし
て使用することができる印刷用シートが提供される。ま
た、本発明によれば、写真などの微細な画像であって
も、鮮明に印刷することができる印刷用シートが提供さ
れる。本発明の印刷用シートは、従来の名刺などの用途
だけではなく、粘着シートなどの機能を利用して、新た
な用途展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における積層シート、印刷用シ
ート、及びカードの一例の層構成を示す断面図、並びに
層間剥離の状態を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明における積層シート、印刷用シ
ート、及びカードの他の一例の層構成を示す断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明における積層シート、印刷用シ
ート、及びカードの他の一例の層構成を示す断面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の印刷用シートの一例を示す正
面図である。
【図5】図5は、本発明の印刷用シートの他の一例を示
す正面図である。
【図6】図6は、切り込み(ハーフカット)を入れたカ
ードの一例の断面図である。
【符号の説明】
1:第一シート基材(A) 2:第二シート基材(B) 3:インク受容層 4:第一シート基材(A)本体 5:剥離剤層 6:粘着剤層 7:第二シート基材(B)本体 8:インク受容層 9:剥離剤層を有する第一シート基材(A)層 10:粘着剤層を有する第二シート基材(B)層 21:インク受容層 22:第一シート基材(A)本体 23:ポリオレフィン層 24:剥離剤層 25:粘着剤層 26:第二シート基材(B)本体 27:インク受容層 31:インク受容層 32:第一シート基材(A)本体 33:ポリオレフィン層 34:剥離剤層 35:粘着剤層 36:ポリオレフィン層 37:第二シート基材(B)本体 38:インク受容層 41:印刷用シート 42:支持体となる枠 43:カード 44:中央枠 45:短辺方向の枠 46:長辺方向の周辺枠 47:短辺方向の周辺枠 48:切断線 49:粘着テープ 51:印刷用シート 52:支持体となる枠 53:カード 54:長辺方向の周辺枠 55:短辺方向の周辺枠 56:切断線 57:切断線 58:粘着テープ 61:切り込み(ハーフカット) 62:剥離剤層を有する第一シート基材(A)層 63:粘着剤層を有し、小片に裁断された第二シート基
材(B)層 64:粘着剤層を有し、小片に裁断された第二シート基
材(B)層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 UA04 2H086 BA02 BA12 BA19 BA24 4F100 AK06 AK25G AT00A AT00D BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E GB71 JD14E JL13C JL14B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に印刷可能な面を有する
    第一シート基材(A)と少なくとも片面に印刷可能な面を
    有する第二シート基材(B)とが、それぞれの印刷可能な
    面を外側にして、剥離剤層及び粘着剤層を介して積層さ
    れた、第一シート基材(A)/剥離剤層/粘着剤層/第二
    シート基材(B)からなる層構成を有する積層シートが、
    支持体となる枠と複数の独立したカードとに裁断され、
    かつ、各カードが粘着テープにより支持体に固定されて
    いる印刷用シート。
  2. 【請求項2】 第一シート基材(A)及び第二シート基材
    (B)が、それぞれの印刷可能な面としてインクジェット
    印刷可能なインク受容層を有するインクジェット記録用
    紙である請求項1記載の印刷用シート。
  3. 【請求項3】 第一シート基材(A)と剥離剤層との間及
    び/または粘着剤層と第二シート基材(B)との間に、更
    にポリオレフィン層が付加的に配置されている請求項1
    または2に記載の印刷用シート。
  4. 【請求項4】 第一シート基材(A)が両面に印刷可能な
    面を有するものであって、その剥離剤層側の面上に予め
    印刷層が形成されている請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の印刷用シート。
  5. 【請求項5】 カードに第二シート基材(B)の表面から
    粘着剤層に至る深さの切り込みが形成されており、カー
    ドの第二シート基材(B)が粘着剤層と共に複数の小断片
    に分離可能とされているものである請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の印刷用シート。
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