JP2003236608A - 熱延板の酸洗装置列及び酸洗方法 - Google Patents

熱延板の酸洗装置列及び酸洗方法

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JP2003236608A JP2002039840A JP2002039840A JP2003236608A JP 2003236608 A JP2003236608 A JP 2003236608A JP 2002039840 A JP2002039840 A JP 2002039840A JP 2002039840 A JP2002039840 A JP 2002039840A JP 2003236608 A JP2003236608 A JP 2003236608A
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Shigenobu Koga
重信 古賀
Masatoshi Yamada
昌寿 山田
Takumi Ono
琢美 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱延板のストリップ(細長片)を高い品質と
高い生産性を兼ね備えた酸洗装置と酸洗方法を提供す
る。 【解決手段】 熱延板の酸洗装置列は、アンコイラー
と、入側剪断装置と、耳切り装置と、メカニカルデスケ
ーリングと形状矯正を兼ねたスキンパス圧延装置と、酸
洗い装置と、張力付与装置と、出側剪断装置と、コイラ
ーとから構成され、耳切り装置で発生した耳のカエリを
スキンパス圧延で潰し、酸洗い装置を通板する。圧延装
置は、ストリップの伸び率1〜3%を確保可能とするこ
とが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延板のストリッ
プ(細長片)をストリップ単位に酸洗いする装置及び方
法に関するものであり、酸洗い前に、ストリップの幅方
向の両端(耳)を切断する工程およびスキンパス工程を
付与することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の方法では、コイル状の熱延板のス
トリップ(細長片)を、ストリップ単位に、アンコイラ
ーから巻き出し、表面の酸化膜を除去する酸洗槽・表面
を洗浄する水洗槽・表面を乾かすドライヤーからなる酸
洗い装置で処理後、ストリップの幅方向の両端(耳)を
切断(以後耳切りと呼ぶ)し、ストリップをコイル状に
コイラーに再巻き取りしている。
【0003】また、アンコイラーから巻き出したストリ
ップを長手方向に複数に分割し、分割されたストリップ
単位にコイラーに再巻き取りする場合には、(1)酸洗
槽前で、ストリップを長手方向に分割し、(2)分割点
より上流のストリップ(以後先行ストリップと呼ぶ)
は、分割後、酸洗・水洗・乾燥し、ストリップの耳切り
を行い、最後に、コイラーにコイル状に再巻き取りする
が、(3)前記分割点より下流のストリップ(以後後行
ストリップと呼ぶ)は、先行ストリップを再巻き取り完
了後、コイラーから払い出すまで、酸洗槽の前に待機
(停止)させ、先行ストリップをコイラーから払い出し
た後、再び通板開始し、酸洗・洗浄・乾燥し、ストリッ
プの耳切りを行い、コイラーにコイル状に再巻き取りす
る。このように複雑なプロセスを取らざるを得ないの
は、酸洗い装置の途中で、ストリップを停滞(停止)す
ると、所謂、黄変とよばれる表面欠陥等を発生させるか
らである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来方法では、
以下のいくつかの課題がある。第1に、ストリップの耳
切りを酸洗い後に行うが、このストリップ先端での耳切
り開始時、耳切り装置の剪断刃のストリップの幅方向切
断位置へのセット、前記剪断刃のストリップへの噛みこ
み、切断された耳部の後処理、及び、耳切りされたスト
リップの板幅の確認等(以後耳切り装置の初期作業と呼
ぶ)が必要であり、一定時間、酸洗い装置内にストリッ
プを停滞することが余儀なくされている。これに対応す
る方案として、耳切り装置の前にフリーループを設置
し、耳切り装置の初期作業の時、ストリップ先端部は停
止していても、酸洗い装置内のストリップは完全に停止
することなく徐動することが行われるのが一般的であ
る。
【0005】しかし、この方案では、フリーループによ
るストリップ先端部の停止可能時間は短く、ストリップ
の耳切り装置の初期作業時に頻繁に発生するライントラ
ブル(剪断刃の板幅方向切断位置不良、切断条件不良、
剪断刃の噛み込み不良、あるいは、切断された耳部のト
ラブル)には対応できず、少なからず、黄変等の表面欠
陥を余儀なくされていた。
【0006】第2に、ストリップを長手方向に複数に分
割する場合には、分割ストリップ単位に、耳切り装置の
初期作業が必要となり、この間、コイラーからみると、
ストリップ到達待ち時間となり、著しく生産性を低下さ
せざるを得なかった。第3に、ストリップの耳切り後の
ストリップの耳のカエリが、耳切り装置下流に位置する
ブライドルロール、デフレクタピンチロール等のロール
を著しく損傷し、非定常のロール交換等を余儀なくされ
ていた。
【0007】また、上記耳切り装置に起因する酸洗い装
置内のストリップ停止による品質トラブル(黄変等表面
欠陥)の回避方策として、酸洗い装置の上流でストリッ
プの耳切りを行うことも試みられたが、ストリップの耳
切り時に発生するストリップの耳部のカエリが、酸洗い
装置内のロール(通板ロールを兼ねたリンガーロール等
のロール)を著しく損傷し、酸洗液の持ち出し等のライ
ントラブルを引き起こすとともに、それに伴う表面への
異物付着等の表面外観欠陥を頻繁に引き起こしていた。
【0008】このように、従来のコイル状の熱延板のス
トリップの酸洗い方法では、良好な品質を高い生産性で
得ることは困難であった。本発明は、酸洗い装置の上流
に、ストリップの耳切りを行う工程およびスキンパス工
程を付与し、良好な品質と高い生産性を兼ね備えた熱延
板の酸洗装置列及び酸洗方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、 (1)熱延板の酸洗装置列において、コイル状に巻いた
ストリップを巻き出していくアンコイラーと、巻き出さ
れたストリップの先尾端を切断するとともにストリップ
を長手方向に分割する入側剪断装置と、ストリップの幅
方向の両端を切断する装置と、ストリップの幅方向の両
端を切断したストリップをスキンパス圧延する圧延装置
と、スキンパス圧延したストリップの表面のスケールを
除去する酸洗装置と、ストリップをコイル状に再巻き取
りするのに必要な張力を付与する張力付与装置と、スト
リップの先尾端を切断する出側剪断装置と、張力を付与
されたストリップをコイル状に再巻き取りするコイラー
とからなることを特徴とする熱延板の酸洗装置列であ
る。 (2)圧延装置は、ストリップの伸び率1から3%を確
保可能なことを特徴とする(1)記載の熱延板の酸洗装
置列である。 (3)熱延板の酸洗方法において、コイル状に巻いたス
トリップを巻き出し、巻き出したストリップの先尾端を
切断し、板幅方向の両端を切断し、コイルの幅方向の両
端を切断したストリップをスキンパス圧延し、ストリッ
プの両端切断で生じたカエリを潰し、スキンパス圧延し
たストリップの表面のスケールを酸洗いし、ストリップ
をコイル状に再巻き取りするのに必要な張力を付与し、
ストリップの先尾端を剪断し、ストリップをコイル状に
再巻き取りすることを特徴とする熱延板の酸洗方法であ
る。 (4)スキンパス圧延は、ストリップの伸び率1から3
%で行うことを特徴とする(3)記載の熱延板の酸洗方
法である。 (5)巻き出したストリップを長手方向に分割した後、
分割ストリップ単位に、板幅方向の両端を切断し、通板
することを特徴とする(3)又は(4)記載の熱延板の
酸洗方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、コイル状の熱延板のスト
リップを酸洗いするための代表的な従来技術による酸洗
設備の準概略的な等角投影図である。そのようなライン
は実際には図示したものよりもっと複雑である。しかし
ながら、その様なラインの主な要素は、コイル状の熱間
圧延加工されたストリップ60を装荷して、そこから巻
き出していくためのアンコイラー1、ストリップの先端
の形状を矯正し、先端通板を容易にするとともにストリ
ップの通板を補助する先端処理装置2、ストリップの先
端の剪断・ストリップの長手方向の分割・ストリップの
尾端の剪断を行う入側剪断機3、通板が容易なようにス
トリップの先端の角を切り落とすコーナー剪断機9、ス
トリップの表面からスケールを除去するために用いられ
る酸洗槽10A〜10C、酸洗したストリップの表面の
残留する酸およびスケール等を洗浄する水洗槽11A〜
11C、表面を洗浄されたストリップの表面を乾かすド
ライヤー12、ストリップの耳切りを行う耳切り装置
5、ストリップの表面外観検査を行う検査台16、サン
プルを切断する出側剪断機17、及び、ストリップをコ
イル状に再巻き取りをおこなうコイラー18とからなっ
ている。
【0011】また、各酸洗槽・水洗槽の入出側には、上
下1対のロールを重ねたリンガーロール31A〜31J
が設置され、ストリップ60の通板を補助するととも
に、酸洗液・水洗液をストリップが持ち出すのを防止し
ている。さらに、コーナー剪断機9および耳切り装置5
の上流には、各々、入側フリーループ6および出側フリ
ーループ15が、サイドガイド32B、32Cとともに
設置されており、コーナー剪断機9および耳切り装置5
の入側位置で、ストリップ60の幅方向の中央位置がラ
インセンターとなるように制御している。尚、ストリッ
プの先端を通板するときには、先尾端通板装置42、4
3をストリップのパスライン位置に上昇させ、先端が先
尾端通板装置42、43を通過し、ピンチロール30
B、30Dに達すると、先尾端通板装置42、43を下
降させ、フリーループを形成し、ストリップの尾端がフ
リーループの前の先端処理装置2およびピンチロール3
0Cの直前に達すると再び先尾端装置42、43をスト
リップのパスライン位置に上昇させ、尾端を通板する。
【0012】このような酸洗設備では、原則として、ア
ンコイラー1から巻き出したストリップ60をストリッ
プ単位で、順次、下流へと送り、処理する。まず、スト
リップ60の先端を、先端処理装置2に送り、入側剪断
機3で、先端の不良部(クロップ等)を除去する。次い
で、ピンチロール30Bで送り、コーナー剪断機9に導
き、ストリップの先端の角を切断し、下流へ送る。さら
に、ストリップの先端は、リンガーロール31A〜31
J、ピンチロール30C、30Dで順次送りながら、酸
洗槽・水洗槽・ドライヤーを通過させ、耳切り装置5の
前で一旦停止させ、耳切り装置5を初期作業後、耳切り
装置5で耳切りをしながら再通板させ、更に、3本のブ
ライドルロールから構成される張力付与装置22、デフ
レクタピンチロール33で送り、コイラー18に到達
し、再巻き付けを開始する。最終的に、ストリップ全長
を、コイラー18に再巻き取りする。ストリップは、コ
イラーに再巻取り完了後、コイラーから払い出す。
【0013】次に処理するストリップは、処理している
ストリップの尾端がアンコイラー1を抜け、コイラー1
8に到達し、再巻き取りする間に、アンコイラー1に装
荷し、アンコイラーから巻き出し、先端の不良部除去を
経て、コーナー剪断機9に導き、ストリップの先端の角
を切断し、酸洗槽入側まで通板し、待機(停止)させ
る。処理しているストリップをコイラー18から払い出
した後に、酸洗槽前に待機中の次に処理するストリップ
を酸洗槽から再通板する。
【0014】尚、ストリップ60を長手方向に分割する
場合には、入側剪断機3で分割する。この時、分割した
先行ストリップを、コイラー18に再巻き取りする間
に、分割した後行ストリップをピンチロール30Bまで
送り、コーナー剪断機9に導き、ストリップの先端の角
を切断し、酸洗槽入側まで通板し、待機(停止)させ
る。先行ストリップをコイラー18から払い出した後
に、後行ストリップを、酸洗槽から再通板することが一
般的である。
【0015】図2は、本発明の1つの実施例であるコイ
ル状の熱延板の酸洗い装置の準概略的な等角投影図であ
る。図1の従来ラインに比べ、入側剪断機3と入側フリ
ーループ6の間において、入側フリーループ4と耳切り
装置5を設置し、ピンチロール30Bとコーナー剪断機
9の間に、ブライドルロールから構成される張力付与装
置21A、スキンパスミル7、ブライドルロールから構
成される張力付与装置21B、及び、レベラー8が設置
されており、逆に、ピンチロール30Dとブライドルロ
ール22の間には耳切り装置はない。
【0016】耳切り装置5、ブライドルロール21Aお
よび検査台16の上流には、各々、入側フリーループ
4、入側フリーループ6および出側フリーループ15
が、サイドガイド32A、32B、32Cとともに設置
されており、耳切り装置5、張力付与装置21A(スキ
ンパスミル7)および検査台16(張力付与装置22)
の入側位置で、ストリップ60の幅方向の中央位置がラ
インセンターとなるように制御している。尚、ストリッ
プの先端を通板するときには、先尾端通板装置41、4
2、43をストリップのパスライン位置に上昇させ、先
端が先尾端通板装置41、42、43を通過し、ピンチ
ロール30A、30B、30Dに達すると、先尾端通板
装置41、42、43を下降させ、フリーループを形成
し、ストリップの尾端がフリーループの前の先端処理装
置2、ピンチロール30Aおよびピンチロール30Cの
直前に達すると再び先尾端装置41、42、43をスト
リップのパスライン位置に上昇させ、尾端を通板する。
【0017】尚、図2のラインは図1のラインと類似し
ており、また同一の部品については同一の番号が付けら
れている。この酸洗設備では、アンコイラー1から巻き
出したストリップ60を、順次、下流へと送り、処理す
る。ストリップ単位で通板するときは、アンコイラー1
から巻き出したストリップ60は、まず、先端処理装置
2に送り、入側剪断機3で、先端の不良部(クロップ
等)を除去する。次いで、ピンチロール30Aで送り、
耳切り装置5の前で一旦停止させ、耳切り装置5の初期
作業後、耳切り装置5で耳切りをしながら再通板させ、
ピンチロール30Bまでストリップを更に送り、張力付
与装置21A、スキンパスミル7、張力付与装置21
B、レベラー8に送り、スキンパスミル7でスキンパス
圧延しながら、コーナー剪断機9に導き、ストリップの
先端の角を切断し、下流へ送る。引き続き、リンガーロ
ール31A〜31J、ピンチロール30C、30Dで順
次送りながら、酸洗槽・水洗槽・ドライヤーを通過さ
せ、更に、張力付与装置22まで送り、出側剪断機17
で不良部を除去した後、デフレクタピンチロール33ま
で送り、コイラー18に到達し、再巻き取りを開始す
る。最終的に、ストリップ全長を、コイラー18に再巻
き取りする。
【0018】次に処理するストリップは、処理している
ストリップの尾端がアンコイラー1を抜け、コイラー1
8に到達し、再巻き取りする間に、アンコイラー1に装
荷し、アンコイラーから巻き出し、先端の不良部除去を
経て、耳切り装置5でストリップの耳切りの初期作業を
おこない、スキンパス圧延し、コーナー剪断機9に導
き、ストリップの先端の角を切断し、酸洗槽入側まで通
板し、待機(停止)させる。処理しているストリップを
コイラー18から払い出した後に、酸洗槽前に待機中の
次に処理するストリップを酸洗槽から再通板する。
【0019】尚、レベラー8はストリップ60の酸洗い
装置での通板をより容易にするが、熱延板のストリップ
の板厚が薄く、形状が不安定な場合には、この効果は非
常に大きい。
【0020】スキンパスミル7によるスキンパス圧延
は、ストリップ60の耳切り時の耳のカエリを潰すとと
もに、ストリップの形状矯正、ストリップ表面のスケー
ルの亀裂発生(メカニカルデスケーリング)を同時に行
っている。スキンパス圧延でのストリップの伸び率は、
1から3%が望ましい。伸び率が、1%未満では、スト
リップの酸洗いに先立っての予備処理としてのメカニカ
ルデスケーリング効果が小さく、ストリップの酸洗性向
上が期待できないからである。一方、伸び率が、3%超
では、必要なストリップ張力が大きくなりすぎ、ストリ
ップ単位で処理することが出来ないからである。1%か
ら3%の伸び率を達成させるのにレベラーを用いてもか
まわない。
【0021】本発明では、ストリップの耳切り装置5の
初期作業は、酸洗槽の前で行なわれるので、耳切り装置
5の初期作業時のライン停止による黄変の発生は皆無で
ある。勿論、耳切り装置5の初期作業時のいかなるトラ
ブルについても、酸洗い装置内にストリップ60は存在
しないので、これによる酸洗い装置内のストリップ停止
による品質トラブルは皆無である。
【0022】加えて、スキンパス圧延により、耳切りに
よるストリップ60の耳のカエリは潰され、その後、酸
洗槽を通板するので、酸洗槽10A′〜10C′・水洗
槽11A〜11Cのリンガーロール31A〜31J、ピ
ンチロール30B〜30D、張力付与装置22、デフレ
クタピンチロール33のカエリによるロール損傷は皆無
である。
【0023】また、酸洗い装置の酸洗槽10A′〜10
C′の長さは、スキンパス圧延によるストリップ表面の
亀裂発生(メカニカルデスケーリング)効果を享受で
き、同一材料、同一酸洗速度の場合、従来法より短くす
ることができるし、あるいは、酸洗槽が同一長さであれ
ば、通板速度を高くすることが可能である。また、張力
付与装置22の下流に出側剪断機17を配置し、ストリ
ップ60の先尾端のコイラー18での再巻き取りの作業
時のトラブル(先端の突っかかり、尾端のソリによる結
束不良等)を抑制している。
【0024】尚、アンコイラー1に挿入されたストリッ
プ60を長手方向に分割する場合には、入側剪断機3で
分割する。この時、分割した先行ストリップを、コイラ
ー18に再巻き取りする間に、残された後行ストリップ
は、耳切り装置5でストリップの耳切りの初期作業をお
こない、スキンパス圧延し、コーナー剪断機9でストリ
ップの先端の角を切断し、酸洗槽入側まで通板し、待機
する。先行ストリップをコイラー18から払い出した後
に、後行ストリップを、酸洗槽から再通板することとな
る。従って、耳切り装置の初期作業は、先行ストリップ
のコイラーへの再巻き取り、および、コイラーからの払
い出し時間内に行われ、分割による生産性低下を抑制す
ることが可能である。本発明は、ストリップの耳切りを
行うことは必ずしも前提とするものではなく、ストリッ
プの耳切りをしないときも有効である。
【0025】図3は、本発明の別の1つの実施例である
コイル状の熱延板の酸洗い装置の準概略的な等角投影図
である。ライン入側にコイル予備処理装置51が設置さ
れていることと、ライン出側にコイラー18、19が2
基設置されていることを除き、図2と同じである。
【0026】出側に複数のコイラーを18、19を設置
したことにより、ストリップ60を交互に再巻き取りす
ることが出来るので、通板しているストリップの尾端が
酸洗い装置を出た後、次に処理するストリップの先端を
直ちに、酸洗い装置に送ることが可能となり、更に、生
産性を向上することが出来る。ストリップを長手方向に
分割する場合には、その効果は絶大である。
【0027】また、アンコイラー1にコイル状のストリ
ップ60を装荷する前に、コイル予備処理装置51で、
ストリップの先端部の不良部除去を行う。この事前処理
により、アンコイラー1にストリップ装荷後のストリッ
プの先端処理時間を短縮し、酸洗い装置位置での、通板
しているストリップの尾端通板完了から次に処理するス
トリップの先端通板開始までの待ち時間を短縮し、生産
性を、尚一層、向上することが可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の酸洗装置列および方法によれ
ば、従来方法に比べ、良好な品質と高い生産性を兼ね備
えた熱延板の酸洗いが可能となる。また、コイル内で長
手方向に分割しても、分割しない時と同じ良好な品質と
概ね同じ生産性を確保可能である。また、本発明装置に
よれば、酸洗い装置も簡易にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱延板を酸洗いするための代表的な従来技術に
よる酸洗設備の準概略的な等角投影図。
【図2】本発明の1つの実施例である熱延板の酸洗い装
置の準概略的な等角投影図。
【図3】本発明の別の1つの実施例である熱延板の酸洗
い装置の準概略的な等角投影図。
【符号の説明】
1 アンコイラー 2 先端処理装置 3 入側剪断機 4 入側フリーループ 5 耳切り装置 6 入側フリーループ 7 スキンパスミル 8 レベラー 9 コーナー剪断機 10A、10B、10C、10A′、10B′、10
C′ 酸洗槽 11A、11B、11C 水洗槽 12 ドライヤー 15 出側フリーループ 16 検査台 17 出側剪断機 18、19 コイラー 21A、21B、22 張力付与装置 30A、30B、30C、30D ピンチロール 31A、31B、31C、31D、31E、31F、3
1G、31H、31I、31J リンガーロール 32A、32B、32C サイドガイド 33、34 デフレクタピンチロール 41、42、43 先尾端通板装置 51 コイル予備処理装置 60 ストリップ
フロントページの続き (72)発明者 大野 琢美 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4E002 AD05 BC05 BD03 BD06 BD10 CB08 4K053 PA02 PA12 QA01 RA14 SA06 SA16 TA02 XA35 XA37 XA38 XA41 ZA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱延板の酸洗装置列において、コイル状
    に巻いたストリップを巻き出していくアンコイラーと、
    巻き出されたストリップの先尾端を切断するとともにス
    トリップを長手方向に分割する入側剪断装置と、ストリ
    ップの幅方向の両端を切断する装置と、ストリップの幅
    方向の両端を切断したストリップをスキンパス圧延する
    圧延装置と、スキンパス圧延したストリップの表面のス
    ケールを除去する酸洗装置と、ストリップをコイル状に
    再巻き取りするのに必要な張力を付与する張力付与装置
    と、ストリップの先尾端を切断する出側剪断装置と、張
    力を付与されたストリップをコイル状に再巻き取りする
    コイラーとからなることを特徴とする熱延板の酸洗装置
    列。
  2. 【請求項2】 圧延装置は、ストリップの伸び率1から
    3%を確保可能なことを特徴とする請求項1記載の熱延
    板の酸洗装置列。
  3. 【請求項3】 熱延板の酸洗方法において、コイル状に
    巻いたストリップを巻き出し、巻き出したストリップの
    先尾端を切断し、板幅方向の両端を切断し、コイルの幅
    方向の両端を切断したストリップをスキンパス圧延し、
    ストリップの両端切断で生じたカエリを潰し、スキンパ
    ス圧延したストリップの表面のスケールを酸洗いし、ス
    トリップをコイル状に再巻き取りするのに必要な張力を
    付与し、ストリップの先尾端を剪断し、ストリップをコ
    イル状に再巻き取りすることを特徴とする熱延板の酸洗
    方法。
  4. 【請求項4】 スキンパス圧延は、ストリップの伸び率
    1から3%で行うことを特徴とする請求項3記載の熱延
    板の酸洗方法。
  5. 【請求項5】 巻き出したストリップを長手方向に分割
    した後、分割ストリップ単位に、板幅方向の両端を切断
    し、通板することを特徴とする請求項3又は4記載の熱
    延板の酸洗方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009249714A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Nippon Steel Corp 表面処理性に優れた熱延鋼板の製造方法

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