JP2003236416A - 回転霧化頭型塗装装置 - Google Patents

回転霧化頭型塗装装置

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JP2003236416A
JP2003236416A JP2002043518A JP2002043518A JP2003236416A JP 2003236416 A JP2003236416 A JP 2003236416A JP 2002043518 A JP2002043518 A JP 2002043518A JP 2002043518 A JP2002043518 A JP 2002043518A JP 2003236416 A JP2003236416 A JP 2003236416A
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rotary atomizing
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electrode
external electrode
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    • B05B5/025Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料粒子を確実に帯電させることができると
共に、帯電粒子を被塗物まで搬送して塗着効率を高め
る。 【解決手段】 シェーピングエア噴出口7の外周側には
押込みエア噴出口12を形成する補助カバー11を取付
ける。また、回転霧化頭4の外周側には回転霧化頭4の
前方に亘って延びる6本の電極棒14を設ける共に、こ
の電極棒14の先端には回転霧化頭4の外周側から軸中
心に向かって傾斜した折曲部14Aを形成する。そし
て、折曲部14Aの先端には高電圧が印加される外部電
極15を取付ける。これにより、外部電極15に取囲ま
れた回転霧化頭4の前方にイオン化圏域を形成すると共
に、回転霧化頭4から噴霧した塗料粒子を霧化促進エア
と押込みエアとを用いてイオン化圏域を通過させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水系塗料ま
たは溶剤系塗料を用いて塗装を行うのに好適な間接帯電
方式による回転霧化頭型塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転霧化頭型塗装装置には、回
転霧化頭に高電圧を印加し、該回転霧化頭を通る塗料を
直接高電圧に帯電させる直接帯電方式の回転霧化頭型塗
装装置と、例えば回転霧化頭の外周側に外部電極を設
け、該外部電極によって回転霧化頭の外周側にコロナ放
電領域を形成することにより、このコロナ放電領域によ
るイオン化圏域を塗料粒子が通過するときに塗料粒子を
高電圧に帯電させる間接帯電方式の回転霧化頭型塗装装
置とが知られている。
【0003】これらの塗装装置のうち間接帯電方式によ
る回転霧化頭型塗装装置について、図5および図6に基
づき説明する。
【0004】図中、1は回転霧化頭型塗装装置の外形を
なすカバーで、該カバー1は、例えば絶縁性樹脂材料を
用いて薄肉な円筒状に形成され、その内部に後述するエ
アモータ2を収容している。
【0005】2はカバー1内に収容されたエアモータ
で、該エアモータ2は、筒状に形成されたモータ本体2
Aと、該モータ本体2A内に収容されたエアタービン2
Bと、後述する回転軸3を回転可能に軸支する静圧エア
軸受2Cとによって構成されている。そして、エアモー
タ2は、エアタービン2Bに高圧のエアを供給すること
によって回転駆動するものである。
【0006】3はエアモータ2の静圧エア軸受2Cに回
転可能に軸支された回転軸で、該回転軸3の先端はエア
モータ2の前側に突出し、その基端側はエアモータ2の
エアタービン2Bに取付けられている。そして、回転軸
3は、エアモータ2によって高速で回転駆動するもので
ある。
【0007】4は回転軸3の先端に設けられたベル型の
回転霧化頭で、該回転霧化頭4は、回転軸3によって回
転する間に後述のフィードチューブ5から供給された塗
料を霧化するものである。そして、回転霧化頭4は、カ
ップ状の外周面4Aが形成され、その内周面がフィード
チューブ5から吐出される塗料を平滑化する塗料平滑化
面4Bとなっている。また、回転霧化頭4の先端側は、
塗料平滑化面4Bから供給される塗料を放出するための
塗料放出端縁4Cとなっている。
【0008】5は回転軸3内に挿通して設けられたフィ
ードチューブで、該フィードチューブ5は、回転霧化頭
4に塗料、シンナ等を供給するため、その先端部が回転
軸3から突出して回転霧化頭4内に延在している。そし
て、フィードチューブ5は、外部の塗料供給源(図示せ
ず)に接続され、回転霧化頭4に塗料を供給するもので
ある。
【0009】6はカバー1の先端部に螺着されたシェー
ピングエアリングで、該シェーピングエアリング6は、
絶縁性樹脂材料を用いて筒状に形成され、回転霧化頭4
の塗料放出端縁4Cよりも後側に位置して外周面4Aを
覆っている。また、シェーピングエアリング6の先端部
には多数の小孔からなるシェーピングエア噴出口7(2
個のみ図示)が塗料放出端縁4Cに沿って円環状に列設
されている。そして、シェーピングエア噴出口7は、エ
ア通路を介して外部のシェーピングエア源(図示せず)
に接続され、所定の吐出圧(エア量)をもったシェーピ
ングエアを噴出する。これにより、シェーピングエア
は、噴霧された塗料の噴霧パターンを成形するものであ
る。
【0010】8はカバー1の後端側に取付けられた電極
取付部材で、該電極取付部材8は、回転軸3(エアモー
タ2)を中心にして放射状に延びる例えば6本の支持腕
8Aを有し、該各支持腕8Aは周方向に対して略等間隔
に離間している。
【0011】9は電極取付部材8の支持腕8Aに取付け
られた電極棒で、該電極棒9は、カバー1の径方向外側
に位置してカバー1の軸方向に延びると共に、その先端
には、外部電極10が取付けられている。また、外部電
極10は、電極棒9の先端から回転霧化頭4の塗料放出
端縁4C近傍に向けて軸方向に伸長し、その先端は塗料
放出端縁4Cよりも後方に位置している。そして、外部
電極10は外部の高電圧発生源(図示せず)に接続さ
れ、例えば−60〜−120kVの高電圧が印加される
ものである。
【0012】なお、電極取付部材8と電極棒9とは、カ
バー1等と同様に絶縁性樹脂材料を用いて形成されてい
る。
【0013】従来技術による回転霧化頭型塗装装置は上
述の如き構成を有するもので、次にその作動について説
明する。
【0014】まず、高電圧発生源によって各外部電極1
0に例えば−60〜−120kVの高電圧を印加する。
これにより、外部電極15の先端近傍にはマイナスのイ
オン化圏域Aが形成される。また、回転霧化頭4と被塗
物Tとはいずれもアースに接続されているから、外部電
極10と回転霧化頭4との間および外部電極10と被塗
物Tとの間には電気力線による静電界域が形成される。
【0015】この状態で、エアモータ2によって回転軸
3および回転霧化頭4を高速回転させると共に、塗料供
給源はフィードチューブ5を通じて回転霧化頭4に塗料
を供給する。これにより、回転霧化頭4に供給された塗
料は、塗料放出端縁4Cから径方向外側に向けて微粒化
された塗料粒子となって飛び出す。
【0016】このとき、回転霧化頭4は高速回転してい
るから、遠心力によって塗料放出端縁4Cから放出され
る塗料粒子は、径方向外側に飛ばされようとする。しか
し、シェーピングエアリング6のシェーピングエア噴出
口7から噴出するシェーピングエアによって、塗料粒子
は前方に向けて絞り込まれるようにパターン成形され
る。
【0017】そして、図6に示すように、噴霧された塗
料粒子は外部電極10の前方に形成されたイオン化圏域
Aで高電圧に帯電され、この帯電粒子は外部電極10と
アースに接続された被塗物Tとの間に形成される静電界
に沿って飛行して、被塗物Tの表面に塗着する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した回
転霧化頭型塗装装置では、塗料粒子による噴霧パターン
の幅寸法(横断面の大きさ)は、塗料の吐出量、塗料の
粘度、回転霧化頭4の回転数、シェーピングエアの吐出
圧、外部電極10の印加電圧等によって変化する。
【0019】一方、外部電極10の位置は噴霧パターン
に近いほど塗料粒子を帯電し易くなるものの、このとき
には外部電極10に塗料が付着して汚れ易い傾向があ
る。そこで、従来技術による回転霧化頭型塗装装置は、
噴霧パターンの幅が最も広い状態に合わせて外部電極1
0を回転霧化頭4の外周側に配置している。このため、
塗料粒子のうち外周側に向けて噴霧された一部の塗料粒
子しかイオン化圏域Aを通過することができず、回転霧
化頭4の軸中心側を通過する塗料粒子はイオン化圏域A
を通過しなくなる。この結果、回転霧化頭4の軸中心側
を通過する塗料粒子を十分に帯電させることができず、
塗料の塗着効率が低下するという問題がある。
【0020】また、外部電極10は被塗物Tとの間に静
電界を形成する。しかし、回転霧化頭4も被塗物Tと同
様にアースに接続されているから、外部電極10と回転
霧化頭4の塗料放出端縁4Cとの間にも静電界が形成さ
れる。このとき、外部電極10は回転霧化頭4の塗料放
出端縁4Cよりも後方に配置されているから、外部電極
10と回転霧化頭4との距離寸法に比べて外部電極10
と被塗物Tとの距離寸法の方が圧倒的に長くなってい
る。この結果、外部電極10と回転霧化頭4との間の電
界強度に比較して外部電極10と被塗物Tとの間の電界
強度の方が著しく低くなるから、帯電粒子を被塗物Tに
向けて搬送する力が弱くなり、塗料の塗着効率が低下す
るという問題もある。
【0021】さらに、従来技術では、シェーピングエア
の機能として、塗料粒子の微粒化を促進する機能と、塗
料粒子の飛行方向を回転霧化頭4の前方に位置する被塗
物T側に向けさせ噴霧パターン径の制御を行う機能とが
ある。しかし、これら2つの機能は、シェーピングエア
圧力(容量)の高低で行われるから、一方の機能だけを
変更することができない。このため、例えば噴霧パター
ンを小径にすべくシェーピングエア圧力を高めたときに
は、これに付随して塗料粒子が必要以上に微小となって
塗料粒子中の揮発成分の揮発が促進され、塗装品質が低
下する等の問題があった。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は塗料粒子を確実に帯電させるこ
とができると共に、帯電粒子を被塗物まで搬送して塗着
効率を高めることができる回転霧化頭型塗装装置を提供
することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による回転霧化頭型塗装装置
は、モータによって回転する回転軸と、該回転軸の先端
に設けられ該回転軸によって回転する間に供給された塗
料を放出端縁から噴霧する回転霧化頭と、該回転霧化頭
の外周側に位置して前方に向けて延び、かつその先端側
が回転霧化頭の前方に位置して回転霧化頭の外周側から
軸中心に向けて傾斜した電極棒と、該電極棒の先端に突
出して設けられ前記回転霧化頭の塗料放出端縁から噴霧
された塗料粒子を帯電すべく外部から高電圧が印加され
る外部電極とによって構成されている。
【0024】このように構成したことにより、回転霧化
頭の塗料放出端縁から放出される塗料粒子は、被塗物に
向けて噴霧される。このとき、電極棒の先端側が回転霧
化頭の外周側から軸中心に向けて傾斜すると共に、電極
棒の先端に突出した外部電極を設けたから、電極棒の延
長線上に沿って回転霧化頭の外周側から軸中心に向けて
イオン化圏域を形成することができ、軸中心側を通過す
る塗料粒子も帯電させることができる。
【0025】また、電極棒はその先端側が回転霧化頭の
前方に位置すると共に、その先端に外部電極を設けたか
ら、外部電極を回転霧化頭と被塗物との間に配置するこ
とができる。このため、例えば外部電極と被塗物との距
離を外部電極と回転霧化頭との距離に対して同程度にす
ることができるから、従来技術に比べて外部電極と被塗
物との間の電界強度を高めて帯電粒子を被塗物に向けて
強く引き付けることができ、塗料の塗着効率を高めるこ
とができる。
【0026】請求項2の発明では、電極棒は回転霧化頭
を取囲んで複数本設け、外部電極は各電極棒にそれぞれ
配置する構成としている。
【0027】これにより、回転霧化頭の前方には回転霧
化頭を取囲んだ状態で外部電極を配置することができ、
これら外部電極によって取囲んだ領域にイオン化圏域を
形成することができる。このため、外部電極によって取
囲んだ領域を塗料粒子が通過することによって、塗料粒
子を確実に帯電させることができる。
【0028】請求項3の発明は、回転霧化頭の外周側に
はシェーピングエアリングを設け、該シェーピングエア
リングには噴霧された塗料の噴霧パターンを成形するシ
ェーピングエアを噴出するシェーピングエア噴出口を設
け、該シェーピングエア噴出口の外周側には噴霧された
塗料を軸中心に向けて押込む押込みエアを噴出する押込
みエア噴出口を設ける構成としたことにある。
【0029】この場合、シェーピングエアの吐出圧が高
いときには、塗料粒子は小さくなると共に、噴霧パター
ンの幅寸法も小さくなる。一方、シェーピングエアの吐
出圧が低いときには、塗料粒子は大きくなると共に、噴
霧パターンの幅寸法も大きくなる。このため、シェーピ
ングエアの吐出圧が低いときには、噴霧パターンが広が
って塗料粒子が外周側の外部電極や電極棒に向けて噴霧
される傾向がある。
【0030】これに対し、シェーピングエア噴出口の外
周側には押込みエア噴出口を設けたから、押込みエア噴
出口から押込みエアを噴出することによって、外周側に
向けて広がる塗料粒子を軸中心に向けて押込むことがで
きる。このため、塗料粒子の大きさに拘わらず、外部電
極によってイオン化圏域が形成される軸中心側を通って
塗料粒子を噴霧することができる。この結果、外部電極
の汚れを防止しつつ塗料粒子を帯電させることができ
る。
【0031】請求項4の発明では、外部電極は、当該外
部電極の先端と前記回転霧化頭の塗料放出端縁との間の
距離寸法が当該外部電極の先端と被塗物との間の距離寸
法とほぼ等しい位置に配置している。
【0032】これにより、外部電極と被塗物との間の電
界強度を外部電極と回転霧化頭との間の電界強度と同程
度にすることができ、従来技術のように外部電極と回転
霧化頭との間に電界強度が偏ることがなくなり、外部電
極と被塗物との間の電界強度を高めることができる。こ
のため、帯電粒子を被塗物に向けて強く引き付けること
ができ、塗料の塗着効率を高めることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回転霧化頭型塗装装置を図1ないし図4に基づき説明す
る。なお、本実施の形態では従来技術と同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0034】11はカバー1の外周側を覆って設けら
れ、絶縁性樹脂材料によって形成された補助カバーで、
補助カバー11は、カバー1の後端から前端に向けて円
筒状をなして延び、その先端がシェーピングエアリング
6の外周側に達している。また、補助カバー11の先端
には、カバー1との間に位置して多数の小孔からなる押
込みエア噴出口12が円環状に列設されている。そし
て、押込みエア噴出口12は、シェーピングエア噴出口
7よりも外周側に位置して、回転霧化頭4の外周側から
軸中心に向けて押込みエアを噴出する。これにより、回
転霧化頭4から噴霧された塗料粒子は、過大に広がるこ
となく前方に向けて絞り込まれ、予め決められた所定幅
の噴霧パターンを形成する。
【0035】13はカバー1の後端側に取付けられた電
極取付部材で、該電極取付部材13は、回転軸3を中心
にして放射状に延びる例えば6本の支持腕13Aを有
し、該各支持腕13Aは周方向に対して略等間隔に離間
している。
【0036】14は各支持腕13Aの先端側に取付けら
れた合計6本の電極棒で、該電極棒14は、補助カバー
11の径方向外側に位置して軸方向に延び、補助カバー
11、回転霧化頭4等を取囲んでいる。また、電極棒1
4の先端は、回転霧化頭4の前方に位置して軸中心に向
けて折曲した折曲部14Aをなしている。そして、折曲
部14Aは、軸方向に対して回転霧化頭4の外周側から
軸中心に向けて例えば20°〜70°好ましくは45°
の角度θをもって傾斜している。
【0037】15は電極棒14の折曲部14Aに設けら
れた外部電極で、該外部電極15は、折曲部14Aの先
端に突出して設けられ、軸方向に対して折曲部14Aと
同様な角度θをもって傾斜している。
【0038】ここで、外部電極15の先端と回転霧化頭
4の塗料放出端縁4Cとの間の距離寸法をL1とし、外
部電極15の先端と被塗物Tとの間の距離寸法をL2と
した場合、距離寸法L1が距離寸法L2に対して0.75
倍以下(L1≦0.75×L2)または1.5倍以上(L
1≧1.5×L2)となるときには、塗料の塗着効率が例
えば87%程度よりも低下することが実験的に確認され
ている。
【0039】このため、外部電極15は、その先端と回
転霧化頭4の塗料放出端縁4Cとの間の距離寸法L1が
その先端と被塗物Tとの間の距離寸法L2とほぼ等しい
位置(0.75×L2<L1<1.5×L2、好ましくは
L1≒L2)に配置されている。そして、外部電極15は
外部の高電圧発生源(図示せず)に接続され、例えば−
60〜−120kVの高電圧が印加されるものである。
【0040】本実施の形態による回転霧化頭型塗装装置
は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動につ
いて説明する。
【0041】まず、従来技術と同様に高電圧発生源によ
って各外部電極15に例えば−60〜−120kVの高
電圧を印加する。これにより、外部電極15と回転霧化
頭4との間および外部電極15と被塗物Tとの間には電
気力線による静電界域が形成されると共に、外部電極1
5の先端近傍にはマイナスのイオン化圏域Bが形成され
る。
【0042】この状態で、エアモータ2によって回転軸
3および回転霧化頭4を高速回転させると共に、塗料供
給源はフィードチューブ5を通じて回転霧化頭4に塗料
を供給する。これにより、回転霧化頭4に供給された塗
料は、回転霧化頭4から径方向外側に向けて微粒化され
た塗料粒子として飛び出す。
【0043】一方、塗料放出端縁4Cには、その後方に
位置するシェーピングエア噴出口7からシェーピングエ
アが吹き付けられる。これにより、塗料の微粒化(霧
化)が促進されるから、シェーピングエアの吐出圧が高
いときには塗料粒子は小さくなり、シェーピングエアの
吐出圧が低いときには塗料粒子は大きくなる。
【0044】さらに、シェーピングエアの吐出圧が高い
ときには噴霧パターンの幅は狭くなるのに対し、シェー
ピングエアの吐出圧が低いときには噴霧パターンの幅は
広くなる。このため、シェーピングエア噴出口7の外周
側に設けられた押込みエア噴出口12は、シェーピング
エアの吐出圧に応じた押込みエアを噴出し、噴霧パター
ンの幅を一定に保持する。
【0045】そして、回転霧化頭4の軸中心側に絞り込
まれた塗料粒子は、回転霧化頭4の前方に位置して6本
の外部電極15に取囲まれた領域を通過する。このと
き、各外部電極15の先端側には軸中心に向けてイオン
化圏域Bがそれぞれ形成されているから、外部電極15
に取囲まれた領域を円環状に並んだ複数のイオン化圏域
Bによって覆うことができる。このため、塗料粒子は、
外部電極15によって囲まれた領域を通過するときにイ
オン化領域Bを通過することになるから、確実に帯電す
る。
【0046】一方、外部電極15の先端と回転霧化頭4
の塗料放出端縁4Cとの間の距離寸法L1が外部電極1
5の先端と被塗物Tとの間の距離寸法L2とほぼ等しい
位置に外部電極15を配置したから、従来技術のように
外部電極15と回転霧化頭4との間に電界強度が偏るこ
とがなくなり、外部電極15と被塗物Tとの間の電界強
度を外部電極15と回転霧化頭4との間の電界強度と同
程度にすることができる。このため、従来技術に比べて
外部電極15と被塗物Tとの間の電界強度を高めること
ができる。
【0047】この結果、イオン化圏域Bによって帯電し
た帯電粒子は、外部電極15と被塗物Tとの間の静電界
に沿って被塗物Tに向けて飛行すると共に、帯電粒子を
被塗物Tに向けて強く引き付けることができ、塗料の塗
着効率を高めることができる。
【0048】かくして、本実施の形態では、回転霧化頭
4の外周側には、回転霧化頭4の前方に亘って延び、か
つその先端側が回転霧化頭4の外周側から軸中心に向け
て傾斜した電極棒14を設けると共に、該電極棒14の
先端に外部電極15を設ける構成としたから、電極棒1
4の延長線上に沿って回転霧化頭4の外周側から軸中心
に向けてイオン化圏域Bを形成することができ、軸中心
側を通過する塗料粒子も帯電させることができる。
【0049】また、回転霧化頭4の前方に亘って延びる
電極棒14の先端に外部電極15を設けたから、外部電
極15を回転霧化頭4と被塗物Tとの間に配置すること
ができる。このため、従来技術に比べて外部電極15と
被塗物Tとの間の電界強度を高めることができるから、
帯電粒子を被塗物Tに向けて強く引き付けることがで
き、塗料の塗着効率を高めることができる。
【0050】また、電極棒14は回転霧化頭4を取囲ん
で6本設け、外部電極15は各電極棒14にそれぞれ配
置する構成としたから、回転霧化頭4の前方には回転霧
化頭4を取囲んだ状態で外部電極15を配置することが
でき、これら外部電極15によって取囲んだ領域にイオ
ン化圏域Bを形成することができる。このため、外部電
極15によって取囲んだ領域を塗料粒子が通過すること
によって、塗料粒子を確実に帯電させることができる。
【0051】さらに、回転霧化頭4の外周側にはシェー
ピングエア噴出口7を有するシェーピングエアリング6
を設けると共に、シェーピングエア噴出口7の外周側に
は押込みエア噴出口12を設けたから、押込みエア噴出
口12から押込みエアを噴出することによって、外周側
に向けて広がる塗料粒子を軸中心に向けて押込むことが
できる。このため、塗料粒子の大きさに拘わらずイオン
化圏域Bが形成される軸中心側を通って塗料粒子を噴霧
することができ、外部電極15の汚れを防止しつつ塗料
粒子を帯電させることができる。
【0052】また、外部電極15の先端と回転霧化頭4
の塗料放出端縁4Cとの間の距離寸法L1が外部電極1
5の先端と被塗物Tとの間の距離寸法L2とほぼ等しい
位置に外部電極15を配置したから、外部電極15と被
塗物Tとの間の電界強度を外部電極15と回転霧化頭4
との間の電界強度と同程度にすることができる。このた
め、従来技術のように外部電極15と回転霧化頭4との
間に静電界が偏ることがなくなり、外部電極15と被塗
物Tとの間の電界強度を高めることができる。この結
果、帯電粒子を被塗物に向けて強く引き付けることがで
き、塗料の塗着効率を高めることができる。
【0053】なお、前記実施の形態では、エアモータ2
を用いて回転軸3を回転させる構成としたが、例えば電
動モータ等を用いて回転軸を回転させる構成としてもよ
い。また、前記実施の形態では、6本の電極棒14を取
付ける構成としたが、2〜5本の電極棒を取付ける構成
としてもよく、7本以上の電極棒を取付ける構成として
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、回転霧化頭の外周側には、回転霧化頭の前方に亘
って延び、かつその先端側が回転霧化頭の外周側から軸
中心に向けて傾斜した電極棒を設けると共に、該電極棒
の先端に外部電極を設ける構成としたから、電極棒の延
長線上に沿って回転霧化頭の外周側から軸中心に向けて
イオン化圏域を形成することができ、軸中心側を通過す
る塗料粒子も帯電させることができる。また、回転霧化
頭の前方に亘って延びる電極棒の先端に外部電極を設け
たから、外部電極を回転霧化頭と被塗物との間に配置す
ることができる。このため、従来技術に比べて外部電極
と被塗物との間の電界強度を高めることができるから、
帯電粒子を被塗物に向けて強く引き付けることができ、
塗料の塗着効率を高めることができる。
【0055】請求項2の発明によれば、電極棒は回転霧
化頭を取囲んで複数本設け、外部電極は各電極棒にそれ
ぞれ配置する構成としたから、回転霧化頭の前方には回
転霧化頭を取囲んだ状態で外部電極を配置することがで
き、これら外部電極によって取囲んだ領域にイオン化圏
域を形成することができる。このため、外部電極によっ
て取囲んだ領域を塗料粒子が通過することによって、塗
料粒子を確実に帯電させることができる。
【0056】請求項3の発明によれば、回転霧化頭の外
周側にはシェーピングエアリングを設け、該シェーピン
グエアリングにはシェーピングエア噴出口を設け、該シ
ェーピングエア噴出口の外周側には押込みエア噴出口を
設けたから、押込みエア噴出口から押込みエアを噴出す
ることによって、外周側に向けて広がる塗料粒子を軸中
心に向けて押込むことができる。このため、塗料粒子の
大きさに拘わらずイオン化圏域が形成される軸中心側を
通って塗料粒子を噴霧することができるから、外部電極
の汚れを防止しつつ塗料粒子を帯電させることができ
る。
【0057】請求項4の発明によれば、外部電極の先端
と回転霧化頭の塗料放出端縁との間の距離寸法が外部電
極の先端と被塗物との間の距離寸法とほぼ等しい位置に
外部電極を配置したから、外部電極と被塗物との間の電
界強度を外部電極と回転霧化頭との間の電界強度と同程
度にすることができ、外部電極と被塗物との間の電界強
度を高めることができる。このため、帯電粒子を被塗物
に向けて強く引き付けることができ、塗料の塗着効率を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を示す
一部破断の正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた回転霧化頭型
塗装装置を示す左側面図である。
【図3】実施の形態による回転霧化頭型塗装装置を用い
て被塗物に塗装を行う状態を示す一部破断の正面図であ
る。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた回転霧化頭、
外部電極等を示す説明図である。
【図5】従来技術による回転霧化頭型塗装装置を示す一
部破断の正面図である。
【図6】従来技術による回転霧化頭型塗装装置を用いて
被塗物に塗装を行う状態を示す一部破断の正面図であ
る。
【符号の説明】
2 エアモータ(モータ) 3 回転軸 4 回転霧化頭 4C 塗料放出端縁 6 シェーピングエアリング 7 シェーピングエア噴出口 12 押込みエア噴出口 14 電極棒 15 外部電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって回転する回転軸と、該回
    転軸の先端に設けられ該回転軸によって回転する間に供
    給された塗料を放出端縁から噴霧する回転霧化頭と、該
    回転霧化頭の外周側に位置して前方に向けて延び、かつ
    その先端側が回転霧化頭の前方に位置して回転霧化頭の
    外周側から軸中心に向けて傾斜した電極棒と、該電極棒
    の先端に突出して設けられ前記回転霧化頭の塗料放出端
    縁から噴霧された塗料粒子を帯電すべく外部から高電圧
    が印加される外部電極とからなる回転霧化頭型塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電極棒は前記回転霧化頭を取囲んで
    複数本設け、前記外部電極は各電極棒にそれぞれ配置す
    る構成としてなる請求項1に記載の回転霧化頭型塗装装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回転霧化頭の外周側にはシェーピン
    グエアリングを設け、該シェーピングエアリングには噴
    霧された塗料の噴霧パターンを成形するシェーピングエ
    アを噴出するシェーピングエア噴出口を設け、該シェー
    ピングエア噴出口の外周側には噴霧された塗料を軸中心
    に向けて押込む押込みエアを噴出する押込みエア噴出口
    を設けてなる請求項1または2に記載の回転霧化頭型塗
    装装置。
  4. 【請求項4】 前記外部電極は、当該外部電極の先端と
    前記回転霧化頭の塗料放出端縁との間の距離寸法が当該
    外部電極の先端と被塗物との間の距離寸法とほぼ等しい
    位置に配置してなる請求項1,2または3に記載の回転
    霧化頭型塗装装置。
JP2002043518A 2002-02-20 2002-02-20 回転霧化頭型塗装装置 Pending JP2003236416A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296520A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Durr Systems Gmbh 高温シールド・エア・システム
JP2015097983A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 アネスト岩田株式会社 ハンドガン式の外部帯電式静電塗装機
WO2021114703A1 (zh) * 2019-12-09 2021-06-17 江苏大学 一种电极可自动调节的扇形静电感应雾化喷头

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