JP2003236205A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003236205A
JP2003236205A JP2002045361A JP2002045361A JP2003236205A JP 2003236205 A JP2003236205 A JP 2003236205A JP 2002045361 A JP2002045361 A JP 2002045361A JP 2002045361 A JP2002045361 A JP 2002045361A JP 2003236205 A JP2003236205 A JP 2003236205A
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Takashi Nasu
隆 那須
Yuichi Kondo
裕一 近藤
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御の相関が崩れることにより生ずる不都合
を解消することができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 主制御基板及び払出制御基板は、停電発
生時に行う処理の回数を共に計数して各制御基板の停電
カウンタで記憶する。払出制御基板は、そのメイン処理
において主制御基板Cから停電カウンタの値に関するコ
マンドを受信し(S81)、その受信した停電カウンタ
の値と、払出制御基板の停電カウンタの値との差が「1
0」以下でなければ(S87:No)、異常の発生と判
断して異常に対するエラー処理(S89)を行って処理
を停止する。よって、主制御基板が不正な基板に交換さ
れても、受信する停電カウンタの値からその不正を検出
し、不正行為によって遊技場が不利益を被ることを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンに代表される遊技機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 従来、パチンコ機等の遊技機におい
て、制御の役割に応じて複数の制御基板が配設されてお
り、各々の制御処理を各制御基板で分担して行うことに
よって、円滑に遊技の制御を行うことが可能に構成され
ている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 このような遊技機の
遊技において、複数の制御基板で単一の遊技を制御する
ため、各制御基板が相互に相関した状態で制御を行うこ
とが望ましい。しかし、異常や不正行為等により各制御
基板の相関が崩れることがあり、この場合において複数
の制御基板で単一の遊技を正常に行わせることが困難で
あるといった問題点があった。 【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、相関が崩れることにより生ずる不
具合を解消することができる遊技機を提供することを目
的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、遊技の制御を行う主制御
手段と、その主制御手段から出力される遊技制御指令に
基づいて動作する従制御手段とを備え、前記主制御手段
および前記従制御手段は、所定状況における当該制御手
段の制御状態に関する制御状態情報を他方の制御手段へ
出力可能に構成されると共に、前記他方の制御手段は、
前記制御状態情報に応じた制御を行うものである。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用
いることは、当然に可能である。 【0007】図1は、本実施例のパチンコ機Pの遊技盤
の正面図である。遊技盤1の周囲には、球が入賞するこ
とにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞
口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複
数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶ディ
スプレイ(以下単に「LCD」と略す)3が設けられて
いる。このLCD3の表示画面は横方向に3分割されて
おり、3分割された各表示領域において、それぞれ上か
ら下へ縦方向にスクロールしながら図柄の変動表示が行
われる。 【0008】LCD3の上方には、表面に「○」と
「×」との普通図柄が表示された2つのLED6a,6
bで構成された普通図柄表示装置6が配設されている。
この普通図柄表示装置6では、遊技領域に打ち込まれた
球がLCD3の両側に配設されたゲート7を通過した場
合に、「○」と「×」とのLED6a,6bを交互に点
灯させる変動表示が行われる。かかる変動表示が「○」
のLED6aで終了した場合には、当たりとなって普通
電動役物4が所定時間(例えば0.5秒)開放される。 【0009】また、LCD3の下方には、図柄作動口
(第1種始動口、普通電動役物)4が設けられており、
球がこの図柄作動口4へ入賞することにより、前記した
LCD3の変動表示が開始される。図柄作動口4の下方
には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。こ
の特定入賞口5は、LCD3の変動後の表示結果が予め
定められた図柄の組み合わせの1つと一致する場合に、
大当たりとなって、球が入賞しやすいように所定時間
(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入
賞するまで)開放される入賞口である。 【0010】この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが
設けられており、特定入賞口5の開放中に、球がVゾー
ン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口
5の閉鎖後、再度、その特定入賞口5が所定時間(又
は、特定入賞口5に球が所定個数入賞するまで)開放さ
れる。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回
(16ラウンド)繰り返し可能にされており、開閉動作
の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値が付与さ
れた状態(特別遊技状態)である。 【0011】なお、第3種パチンコ遊技機において所定
の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間
開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球
がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に
設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。 【0012】図2は、パチンコ機Pの電気的構成を示し
たブロック図であり、特に、パチンコ機Pの遊技内容の
制御を行う主制御基板Cと、賞球や貸球の払出制御を行
う払出制御基板Hとの電気的構成を示したブロック図で
ある。 【0013】パチンコ機Pの主制御基板Cには、演算装
置である1チップマイコンとしてのMPU11が搭載さ
れている。このMPU11には、MPU11により実行
される各種の制御プログラムや固定値データを記憶した
ROM12と、そのROM12内に記憶される制御プロ
グラムの実行に当たって各種のデータ等を一時的に記憶
するためのメモリであるRAM13と、割込回路やタイ
マ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されて
いる。図3から図6に示すフローチャートのプログラム
は、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶さ
れている。 【0014】主制御基板CのRAM13は、バックアッ
プエリア13aと、停電カウンタ13bとを備えてい
る。また、RAM13には、パチンコ機Pの電源のオフ
後においても、電源基板50からバックアップ電圧が供
給されており、データを保持(バックアップ)できるよ
うに構成されている。 【0015】バックアップエリア13aは、停電等の発
生により電源が切断された場合、電源の再入時に、パチ
ンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させるため、
電源切断時(停電発生時を含む。以下、同様)のスタッ
クポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶してお
くためのエリアである。このバックアップエリア13a
への書き込みは、NMI割込処理(図3参照)によって
電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア13a
に書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消によ
る電源入を含む。以下、同様)の初期化処理(図5参
照)において実行される。なお、MPU11のNMI
(Non Maskable Interrupt)端子(ノンマスカブル割込
端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する
停電監視回路50bから出力される停電信号51が入力
されるように構成されており、停電の発生により、図3
の停電時処理(NMI割込処理)が即座に実行される。 【0016】停電カウンタ13bは、停電等の発生によ
って電源断時に行われるNMI割込処理(図3参照)の
実行回数を計数するためのカウンタである。この停電カ
ウンタ13bの値は、後述する停電監視回路50bから
出力される停電信号51がMPU11のNMI端子に入
力されてNMI割込処理が行われる毎に「1」ずつ加算
される。一方、電源入時の初期化処理(図5、S44参
照)が実行されると、停電カウンタ13bの値は「0」
クリアされる。かかる停電カウンタ13bの値は、主制
御基板Cから払出制御基板Hへコマンドによって伝達さ
れ、各制御基板C,Hに異常や不正行為等が発生したか
否かを判断するための情報として使用される。 【0017】かかるROM12およびRAM13を内蔵
したMPU11は入出力ポート15と接続されており、
入出力ポート15は、賞球払出用モータ21によって賞
球や貸球の払出制御を行う払出制御基板Hと複数本の信
号線を介して双方向通信を可能に接続されるほか、複数
の普通入賞スイッチ17と、第1種始動口スイッチ18
と、Vカウントスイッチ19と、10カウントスイッチ
20と、他の入出力装置25と、電源基板50に設けら
れた停電監視回路50b及びクリアスイッチ50cと、
それぞれ接続されている。 【0018】普通入賞スイッチ17は、遊技盤1に設け
られた複数の入賞口2へ入賞した球をそれぞれ検出する
ためのスイッチであり、各入賞口2の入口近傍に設けら
れている。第1種始動口スイッチ18は、図柄作動口
(第1種始動口)4を通過した球を検出するためのスイ
ッチであり、図柄作動口4の近傍に設けられている。普
通入賞スイッチ17のいずれか又は第1種始動口スイッ
チ18によって球が検出されると、主制御基板Cから払
出制御基板Hへ賞球の払出に関するコマンドが送信さ
れ、払出制御基板Hによって5個の賞球が払い出され
る。 【0019】Vカウントスイッチ19は、特定入賞口5
内のVゾーン5aへ入賞した球を検出するためのスイッ
チであり、また、10カウントスイッチ20は、特定入
賞口5内のVゾーン5a以外へ入賞した球を検出するた
めのスイッチである。Vカウントスイッチ19又は10
カウントスイッチ20により球が検出されると、主制御
基板Cから払出制御基板Hへ賞球の払出に関するコマン
ドが送信され、払出制御基板Hによって15個の賞球が
払い出される。 【0020】払出制御基板Hは賞球や貸球の払出制御を
行うものであり、演算装置であるMPU31が搭載され
ている。このMPU31には、MPU31により実行さ
れる制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM
32と、ワークメモリ等として使用されるRAM33と
を備えている。図3、図5、図7及び図8に示すフロー
チャートのプログラムは、制御プログラムの一部として
ROM32内に記憶されている。 【0021】払出制御基板HのRAM33は、バックア
ップエリア33aと、停電カウンタ33bと、タイマカ
ウンタ33cとを備えている。また、RAM33には、
パチンコ機Pの電源のオフ後においても、電源基板50
からバックアップ電圧が供給されており、データを保持
(バックアップ)できるように構成されている。 【0022】バックアップエリア33aは、前述した主
制御基板Cのバックアップエリア13aと同様に、停電
等の発生により電源が切断された場合、電源の再入時
に、パチンコ機Pの状態を電源切断前の状態に復帰させ
るため、電源切断時のスタックポインタや、各レジス
タ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。
このバックアップエリア33aへの書き込みは、NMI
割込処理(図3参照)によって電源切断時に実行され、
逆にバックアップエリア33aに書き込まれた各値の復
帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下、
同様)の初期化処理(図5参照)において実行される。
なお、MPU31のNMI(Non Maskable Interrupt)
端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生に
よる電源断時に、後述する停電監視回路50bから出力
される停電信号51が入力されるように構成されてお
り、停電の発生により、図3の停電時処理(NMI割込
処理)が即座に実行される。 【0023】停電カウンタ33bは、前述した主制御基
板Cの停電カウンタ13bと同様に、停電等の発生によ
って電源断時に行われるNMI割込処理(図3参照)の
実行回数を計数するためのカウンタである。この停電カ
ウンタ33bの値は、後述する停電監視回路50bから
出力される停電信号51がMPU31のNMI端子に入
力されてNMI割込処理が行われる毎に「1」ずつ加算
される。一方、電源入時の初期化処理(図5、S44参
照)が実行されると、停電カウンタ33bの値は「0」
クリアされる。かかる停電カウンタ33bの値は、主制
御基板Cから送信される停電カウンタ13bの値と比較
され、各制御基板C,Hに異常や不正行為等が発生した
か否かが判断される。 【0024】ここで、近年、不正の利益を得る目的で行
われる不正行為として、大当たりの発生に直接影響する
主制御基板を不正な基板に交換して不当に大当たりを発
生させるものが報告されている。この場合には、工場か
ら出荷されたパチンコ機が遊技場に設置される迄の搬送
途中で不正な基板に交換されたり、又は、遊技場に設置
された後に不正な基板へ交換されたりする。 【0025】また、主制御基板に異常な信号を発生する
不正な基板をぶら下げて(不正な「ぶら下げ基板」を取
り付けて)不当に大当たりを発生させるものも報告され
ている。具体的には、主制御基板に対して初期化処理を
終えた後に乱数カウンタの値が所定の大当たり値を示す
タイミングで第1種始動口スイッチが球を検出した際の
信号と同一のものを不正に生成し、これを主制御基板へ
出力して不当に大当たりを発生させるものである。この
不正行為が行われる場合には、一旦主制御基板に初期化
処理を実行させる必要があるので、不正な信号を主制御
基板のみへ出力して初期化処理が行われる。この不正
は、主制御基板のみに対して行われるので、パチンコ機
を一見しただけでは不正が行われていることを判断し難
く、遊技場が多量の不利益を被ることがある。 【0026】これに対し、本実施例のパチンコ機Pに
は、その主制御基板C及び払出制御基板Hに停電カウン
タ13b,33bが設けられている。これら停電カウン
タ13b,33bの値は、停電が発生する毎に双方共に
「1」ずつ加算され、正常に制御が行われる間は同期し
て更新されるものである。このため、不正を目的として
両制御基板C,Hのうち一方の制御基板へ停電信号51
が入力されると、その一方の制御基板だけNMI割込処
理が行われ、両停電カウンタ13b,33bの値に差が
生じる。また、主制御基板Cまたは払出制御基板Hのう
ちいずれか一方が不正な基板に交換された場合にも両停
電カウンタ13b,33bの値に差が生じる。 【0027】本実施例の払出制御基板Hは、そのメイン
処理において主制御基板Cに停電カウンタ13bの値の
送信を要求する停電回数要求コマンドを送信し、主制御
基板Cから停電カウンタ13bの値に関するコマンドを
受信する。その受信した停電カウンタ13bの値は、払
出制御基板Hの停電カウンタ33bの値と比較され、そ
れらの値の差に基づいて主制御基板Cまたは払出制御基
板Hが正常な状態であるか否かが判断される。よって、
両制御基板C,Hのうちいずれか一方の制御基板の誤作
動を生じさせる目的で異常な停電信号51が入力された
り、いずれか一方の制御基板が交換される等の不正が行
われたとしても、両停電カウンタ13b,33bの値の
差に基づいて払出制御手段Hに不正行為を検出させるこ
とができ、その不正行為に対処させることができる。ま
た、停電信号51の信号線の一部が断線していずれか一
方の制御基板にのみ停電信号51が入力されるなどの異
常が発生した場合にも、両停電カウンタ13b,33b
の値の差に基づいて払出制御基板Hに異常を検出させ、
その異常に対処させることができる。 【0028】なお、停電回数要求コマンドは、払出制御
基板Hにおいて遊技に関する処理が開始されてから所定
時間(本実施例では1.9秒)経過したとき、又は、主
制御基板Cから停電カウンタ13bの値に関するコマン
ドを払出制御基板Hが受信してから1.9秒経過したと
きに、払出制御基板Hから主制御基板Cへ送信される
(図7、S68参照)。この停電回数要求コマンドを送
信してからの時間が払出制御基板Hによって計時され、
その送信をしてから0.1秒以内に停電カウンタ13b
の値に関するコマンドを受信しなければ、払出制御基板
Hは、機器の異常、不正行為その他の異常の発生と判断
して、それらに対応した処理を実行する。 【0029】タイマカウンタ33cは、払出制御基板H
から主制御基板Cに停電カウンタ13bの値を要求する
コマンド(停電回数要求コマンド)の送信時期を決定す
るためのカウンタである。このタイマカウンタ33cの
値は、電源投入後、遊技に関する処理の準備が完了した
とき、及び、主制御基板Cから停電カウンタ13bの値
に関するコマンドを受信したときに「0」クリアされ
る。また、タイマカウンタ33cの値は、払出制御基板
Hのメイン処理(図7参照)で2ms毎に繰り返して行
われる遊技に関する処理(図7、S66からS71の処
理)が1回行われる毎に「1」ずつ加算される。 【0030】このタイマカウンタ33cの値が「95
0」となったときには、払出制御基板Hにおいて遊技に
関する処理が開始されたとき、又は停電カウンタ13b
の値に関するコマンドを受信したときから1.9秒(2
msに950を乗じた時間)経過しているので、払出制
御基板Hは停電回数要求コマンドを主制御基板Cに送信
する(図7、S68参照)。また、タイマカウンタ33
cの値が「1000」となったときには、停電回数要求
コマンドを送信してから0.1秒経過したにも関わら
ず、主制御基板Cから停電カウンタ13bの値に関する
コマンドを受信していないので、払出制御基板Hは、異
常の発生と判断し、異常に対応した処理を実行する(図
7参照)。 【0031】これらROM32およびRAM33を内蔵
したMPU31は入出力ポート35と接続されており、
その入出力ポート35は、前述した主制御基板Cと接続
されるほか、賞球払出用モータ21と、賞球カウントス
イッチ22と、エラーランプ23と、エラーブザー24
と、他の入出力装置25と、電源基板50に設けられた
停電監視回路50b及びクリアスイッチ50cと、それ
ぞれ接続されている。 【0032】賞球カウントスイッチ22は、賞球払出用
モータ21によって払い出された賞球を検出するための
スイッチであり、賞球払出用モータ21と共に賞球払出
ユニットに搭載されている。賞球払出用モータ21は賞
球を払い出すためのモータであり、賞球払出用モータ2
1の駆動は、払出制御基板Hによって制御される。 【0033】エラーランプ23は、遊技を行う遊技者や
遊技場の管理者にパチンコ機Pの制御に異常が生じたこ
とを告知するものである。このエラーランプ23は、遊
技盤1の上側(図示せず)に設けられており、払出制御
基板Hが、主制御基板C及び払出制御基板Hの停電カウ
ンタ13b,33bの値の差を確認し、その差が「3」
以上であることが確認された場合に払出制御基板Hの制
御によって点灯するものである。遊技者及び遊技場の管
理者には、エラーランプ23を点灯させることでパチン
コ機Pの制御に異常が生じていることを認識させること
ができる。 【0034】エラーブザー24は、エラーランプ23と
同様、遊技者や遊技場の管理者にパチンコ機Pの制御に
異常が生じたことを告知するものである。このエラーブ
ザー24は、遊技盤1の上側(図示せず)に設けられて
おり、払出制御基板Hが、主制御基板C及び払出制御基
板Hの停電カウンタ13b,33bの値の差を確認し、
その差が「6」以上であることが確認された場合に払出
制御基板Hの制御によって音を出力するものである。両
停電カウンタ13b,33bの値の差が「6」以上とな
った場合には、エラーランプ23が点灯されると共にエ
ラーブザー24から音が出力されるので、遊技者及び遊
技場の管理者には、エラーランプ23が点灯されただけ
の状態よりもパチンコ機Pに異常が多数回発生したこと
を認識させることができる。 【0035】なお、異常の発生回数を必ずしも複数の機
器を用いて告知する必要は無く、エラーランプ23の点
灯状態を両停電カウンタ13b,33bの値の差に応じ
て点滅から点灯に変更するなど点灯状態を変化させて告
知しても良く、又は、エラーブザー24の音量をその値
の差に応じて変更する、即ち、両停電カウンタ13b,
33bの値の差が大きくなるに従ってエラーブザー24
の音量を大きくして告知しても良い。また、エラーラン
プ23及びエラーブザー24は、払出制御基板Hから主
制御基板Cに異常の発生をコマンドで報せて主制御基板
Cに制御させるものであっても良い。しかし、主制御基
板Cが不正な基板に交換された場合、異常が発生したこ
とを報せるコマンドを主制御基板Cが受信してもエラー
ランプ23及びエラーブザー24を作動させないように
制御することができてしまう。これに対し、異常の発生
を検出する払出制御基板Hにエラーランプ23及びエラ
ーブザー24を直接接続することで、不正を検出しても
外部へ異常の発生が告知されない制御が行われることを
防止して、異常の発生を外部へ確実に告知させることが
できる。 【0036】電源基板50は、パチンコ機Pの各部に電
力を供給するための電源部50aと、停電監視回路50
bと、クリアスイッチ50cとを備えている。停電監視
回路50bは、停電等の発生による電源断時に、主制御
基板CのMPU11のNMI端子へ停電信号51を出力
するための回路である。この停電監視回路50bは、電
源部50aから出力される最も大きい電圧である直流安
定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未
満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停
電信号51を主制御基板C及び払出制御基板Hへ出力す
るように構成されている。この停電信号51の出力によ
って、主制御基板C及び払出制御基板Hは、停電の発生
を認識し、停電時処理(図3のNMI割込処理)を実行
する。なお、電源部50aは、直流安定24ボルトの電
圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電
時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧であ
る5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されて
いるので、主制御基板C及び払出制御基板Hは、停電時
処理を正常に実行することができるのである。 【0037】クリアスイッチ50cは、主制御基板Cの
RAM13および払出制御基板HのRAM33にバック
アップされるデータをクリアするためのスイッチであ
り、押しボタンタイプのスイッチで構成されている。こ
のクリアスイッチ50cが押下された状態でパチンコ機
Pの電源が投入されると(停電解消による電源入を含
む)、主制御基板Cおよび払出制御基板Hによって、そ
れぞれのRAM13,33のデータがクリアされる。 【0038】次に、上記のように構成されたパチンコ機
Pで実行される各処理を、図3から図8の各フローチャ
ートを参照して説明する。図3は、停電の発生等による
パチンコ機Pの電源断時に、主制御基板C及び払出制御
基板Hでそれぞれ別々に実行されるNMI割込処理のフ
ローチャートである。このNMI割込処理により、停電
の発生等による電源断時の主制御基板C及び払出制御基
板Hの状態がバックアップエリア13a,33aに記憶
される。なお、NMI割込処理は、主制御基板CのRO
M12と、払出制御基板HのROM32とにそれぞれ別
々に搭載されてその内容が異なる処理であるが、フロー
チャートの表記上は同様に表すことができるので、図3
にまとめて図示している。 【0039】停電の発生等によりパチンコ機Pの電源が
断されると、停電監視回路50bから停電信号51が主
制御基板C及び払出制御基板HのMPU11,31のN
MI(Non Maskable Interrupt)端子へ出力される。す
ると、MPU11,31は、実行中の制御を中断して、
図3のNMI割込処理を開始する。停電信号51が出力
された後所定時間は、各制御基板C,Hの処理が実行可
能なように電源基板50の電源部50aから電力供給が
なされており、この所定時間内にNMI割込処理が実行
される。なお、ノイズ等により主制御基板C及び払出制
御基板Hのうちいずれか一方の制御基板のNMI端子に
停電信号51が入力された場合には、一方の制御基板の
みでNMI割込処理が行われる。 【0040】NMI割込処理では、まず、停電カウンタ
13b,33bの値に「1」を加算する(S1)。次
に、各レジスタおよびI/O等の値をスタックエリアへ
書き込み(S2)、スタックポインタの値をバックアッ
プエリア13a,33aへ書き込んで退避する(S
3)。更に、停電発生情報をバックアップエリア13
a,33aへ書き込んで(S4)、停電の発生等による
電源断時の状態を記憶する。その後、主制御基板C及び
払出制御基板Hに対してそれぞれ定められたその他停電
処理を実行した後(S5)、電源が完全に断して処理が
実行できなくなるまで、処理をループする。 【0041】このように、主制御基板C及び払出制御基
板HでNMI割込処理が行われると、停電カウンタ13
b,33bの値は、「1」加算される。このため、正常
に制御が行われていれば、停電が発生する毎に各制御基
板C,Hの停電カウンタ13b,33bの値が同期して
更新される。また、異常が発生していずれか一方の制御
基板のみでNMI割込処理が行われると、停電カウンタ
13b,33bの値のうちいずれか一方のみに「1」が
加算されるので、両停電カウンタ13b,33bの値は
同期しないでずれを生じる。 【0042】図4は、パチンコ機Pの主制御基板Cにお
いて実行されるメイン処理のフローチャートである。パ
チンコ機Pの主な制御は、このメイン処理によって実行
される。メイン処理では、まず、割込を禁止した後(S
11)、図5に示す初期化処理を実行する(S12)。
ここで、図5のフローチャートを参照して、初期化処理
について説明する。 【0043】図5は、パチンコ機Pの電源入時に主制御
基板C及び払出制御基板Hのメイン処理の中でそれぞれ
別々に実行される初期化処理(S12)のフローチャー
トである。この処理では、バックアップが有効であれ
ば、バックアップエリア13a,33aに記憶された各
データを元の状態に戻し、遊技の制御を電源が断される
前の状態から続行する。一方、バックアップが有効でな
かったり、或いは、バックアップが有効であっても電源
入時にクリアスイッチ50cが押下された場合には、R
AMクリア及び初期化処理を実行する。なお、この初期
化処理(S12)は、サブルーチンの形式で記載されて
いるが、スタックポインタの設定前に実行される処理な
ので、実際には、サブルーチンコールされずに、S11
の処理後に順に実行される。また、初期化処理は、主制
御基板CのROM12と、払出制御基板HのROM32
とにそれぞれ別々に搭載されてその内容が異なる処理で
あるが、フローチャートの表記上は同様に表すことがで
きるので、図5にまとめて図示している。 【0044】まず、スタックポインタを設定し(S4
1)、クリアスイッチ50cがオンされているか否かを
確認する(S42)。クリアスイッチ50cがオンされ
ていなければ(S42:No)、バックアップが有効で
あるか否かを確認する(S43)。この確認は、RAM
13,33の所定のエリアに書き込まれたキーワードが
正しく記憶されているか否かにより判断する。キーワー
ドが正しく記憶されていればバックアップは有効であ
り、逆に、キーワードが正しくなければバックアップデ
ータは破壊されているので、そのバックアップは有効で
はない。バックアップが有効であれば(S43:Ye
s)、処理をS45へ移行して、主制御基板C又は払出
制御基板Hの各状態を電源断前の状態に復帰させる。一
方、バックアップが有効でなかったり(S43:N
o)、或いはクリアスイッチ50cがオンされていれば
(S42:Yes)、RAMクリア及び初期化処理を実
行して(S44)、RAM13,33及びI/O等の各
値を初期化し、この初期化処理を終了する。このS44
の処理の終了後は、主制御基板Cにおいては図4のS1
3の処理が、払出制御基板Hにおいては図7のS63の
処理がそれぞれ実行される。 【0045】S45からの復電処理では、まず、バック
アップエリア13a,33aからスタックポインタの値
を読み出して、これをスタックポインタへ書き込み、電
源断前(停電前)の状態、即ちNMI割込発生前の状態
に戻す(S45)。次に、バックアップエリア13a,
33aへ退避した各レジスタやI/O等のデータをその
バックアップエリア13a,33aから読み出して、こ
れら各データを元のレジスタやI/O等へ書き込む(S
46)。更に、割込状態を停電発生時に実行される図3
の処理で記憶しておいた電源断前(停電前)の状態、即
ちNMI割込発生前の状態に戻し(S47)、NMI割
込リターンを実行して処理を電源断前に実行していたと
ころへ戻して、制御を電源断前の状態から続行する。 【0046】図4のフローチャートに戻って主制御基板
Cのメイン処理について説明する。S13の処理ではタ
イマ割込の設定を行って(S13)割込が発生可能な状
態にした上で、各割込を許可状態とする(S14)。割
込の許可後は、特別図柄変動処理(S25)や、表示デ
ータ作成処理(S27)、ランプ・情報処理(S28)
などにより、前回の処理で更新された出力データを一度
に各ポートへ出力するポート出力処理を実行する(S1
5)。 【0047】更に、大当たりを決定するための乱数カウ
ンタの値などを「+1」更新する乱数更新処理(S1
6)を実行し、記憶タイマ減算処理を実行する(S1
7)。記憶タイマ減算処理は、大当たり判定の保留球が
所定数以上あり、且つ、LCD3において図柄の変動表
示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うも
のである。 【0048】スイッチ監視処理(S18)は、INT割
込で読み込まれた各スイッチの状態に応じて、遊技領域
へ打ち込まれた球の入賞口2や特定入賞口5、図柄作動
口4への入賞、ゲート7への通過、更には賞球の払い出
し等に関する処理を行うものである。図柄カウンタ更新
処理(S20)では、LCD3で行われる変動表示の結
果、停止表示される図柄を決定するためのカウンタの更
新処理が行われる。また、図柄チェック処理(S21)
では、図柄カウンタ更新処理(S20)で更新されたカ
ウンタの値に基づいて、特別図柄変動処理(S25)で
使用される大当たり図柄や、ハズレ図柄、更にはリーチ
図柄などが決定される。 【0049】次いで、普通図柄変動処理(S23)によ
って、「○」と「×」との2つのLED6a,6bで構
成された普通図柄表示装置6の変動表示を行うと共に、
その変動表示の結果、「○」のLED6aで変動表示が
終了した場合には当たりとなって普通電動役物(図柄作
動口)4を所定時間(例えば0.5秒)開放する当たり
処理を実行する。その後、状態フラグをチェックし(S
24)、LCD3において図柄の変動開始または変動表
示中であれば(S24:図柄変動中)、特別図柄変動処
理(S25)によって、球が図柄作動口4に入賞するタ
イミングで読み取った乱数カウンタの値に基づいて、大
当たりか否かの判定が行われると共に、LCD3におい
て特別図柄の変動処理を実行する。一方、状態フラグを
チェックした結果、大当たり中であれば(S24:大当
り中)、特定入賞口5を開放するなどの大当たり処理
(S26)を実行する。更に、状態フラグをチェックし
た結果、図柄の変動中でも大当たり中でもなければ(S
24:その他)、S25及びS26の処理をスキップし
て、S27の表示データ作成処理へ移行する。 【0050】表示データ作成処理(S27)では、図柄
の変動表示以外にLCD3に表示されるデモデータや、
普通図柄表示装置6の2つのLED6a,6bの表示デ
ータなどが作成され、ランプ・情報処理(S28)で
は、保留球のランプデータをはじめ、各種のランプデー
タが作成される。効果音処理(S29)では、遊技の状
況に応じた効果音データが作成される。なお、これらの
表示データ及び効果音データは、前記したポート出力処
理(S15)やタイマ割込処理によって払出制御基板H
やその他の制御基板へ出力(送信)される。 【0051】効果音処理(S29)の終了後は、次のS
15の処理の実行タイミングが到来するまでの残余時間
の間、大当たりを決定するための乱数カウンタの初期値
を更新する乱数初期値更新処理(S30)を繰り返し実
行する。S15〜S29の各処理は定期的に実行する必
要があるので、S31の処理において前回のS15の処
理の実行からの経過時間をチェックする(S31)。チ
ェックの結果、前回のS15の処理の実行から所定時間
(例えば2ms)経過していれば(S31:Yes)、
処理をS15へ移行する。一方、所定時間経過していな
ければ(S31:No)、処理をS30へ移行して、乱
数初期値更新処理(S30)の実行を繰り返す。ここ
で、S15〜S29の各処理の実行時間は、遊技の状態
に応じて変化するので、次のS15の処理の実行タイミ
ングが到来するまでの残余時間は、一定の時間ではな
い。よって、かかる残余時間を使用して乱数初期値更新
処理(S30)を繰り返し実行することにより、乱数カ
ウンタの初期値をランダムに更新することができる。 【0052】図6は、主制御基板Cの割込処理で実行さ
れるコマンド受信処理のフローチャートである。主制御
基板Cに接続される各制御基板から送信されるコマンド
を主制御基板Cが受信すると、その度に割込が発生し、
このコマンド受信処理が実行される。なお、このコマン
ド受信処理を実行する割込は、割込の禁止設定ができな
いノンマスカブル割込ではなく、割込の禁止設定が可能
な割込である。 【0053】コマンド受信処理では、まず、受信したコ
マンドが払出制御基板Hから送信される停電回数要求コ
マンドであるか否かを判断する(S51)。そのコマン
ドが停電回数要求コマンドであれば(S51:Ye
s)、払出制御基板Hへ停電カウンタ13bの値に応じ
たコマンドを送信して(S52)、このコマンド受信処
理を終了する。一方、受信したコマンドが停電回数要求
コマンドでなければ(S51:No)、受信したコマン
ドに応じた処理を実行して(S53)、このコマンド受
信処理を終了する。 【0054】図7は、パチンコ機Pの払出制御基板Hに
おいて実行されるメイン処理のフローチャートである。
払出制御基板Hのメイン処理では、まず、割込を禁止し
(S61)、前述した図5の初期化処理を行う(S1
2)。次に、タイマ割込の設定を行って(S63)割込
が発生可能な状態にした上で、各割込を許可状態とし
(S64)、タイマカウンタ33cの値を「0」クリア
して(S65)、処理をS66へ移行する。 【0055】S66からの処理では、まず、タイマカウ
ンタ33cの値に「1」を加算し(S66)、タイマカ
ウンタ33cの値が「950」であるか否か、即ち、タ
イマカウンタ33cの値が「0」の状態から1.9秒が
経過したか否かを確認する(S67)。ここで、S66
からS71迄の処理は、2ms毎に繰り返し行われる処
理であり、タイマカウンタ33cの値は、S66の処理
によって2ms毎に「1」ずつ増加する。よって、タイ
マカウンタ33cの値が「0」の状態から「950」に
なる迄には、2msに「950」を乗じた1.9秒が経
過する。 【0056】タイマカウンタ33cの値が「950」で
あれば(S67:Yes)、主制御基板Cに停電カウン
タ13bの値の送信を要求するタイミングであるので、
主制御基板Cへ停電回数要求コマンドを送信し(S6
8)、処理をS69へ移行する。タイマカウンタ33c
の値が「950」でない場合には(S67:No)、停
電回数要求コマンドを送信するタイミングで無いので、
S68の処理をスキップして、処理をS69へ移行す
る。 【0057】S69の処理では、タイマカウンタ33c
の値が「1000」以上であるか否かを確認する(S6
9)。タイマカウンタ33cの値が「1000」以上で
なければ(S69:No)、各処理を実行する(S7
0)。払出制御基板Hによる遊技に関する処理は、割込
処理を除いて、この各処理(S70)の中で実行され
る。S70の処理の後には、前回のS66の処理の実行
からの経過時間を確認する(S71)。確認の結果、前
回のS66の処理の開始から所定時間(本実施例におい
ては2ms)経過していなければ(S71:No)、処
理の移行を待機して再度経過時間を確認する。前回のS
66の処理の開始から2ms経過すると(S71:Ye
s)、処理をS66へ移行する。 【0058】一方、S69の処理においてタイマカウン
タ33cの値が「1000」以上であれば(S69:Y
es)、主制御基板Cへ停電回数要求コマンドを送信し
た後にタイマカウンタ33cの値が「50」増加して、
2msに「50」を乗じた0.1秒が経過したこととな
る。主制御基板Cによる制御が正常に行われる場合に
は、主制御基板Cは、停電回数要求コマンドを受信した
時点でコマンド受信処理を行って、停電カウンタ13b
の値に応じたコマンドを送信するはずである(図6参
照)。主制御基板Cに停電回数要求コマンドを送信して
から0.1秒経過しても停電カウンタ13bの値が主制
御基板Cから送信されない場合には、パチンコ機Pに何
らかの異常が生じている。このため、エラーランプ23
を点灯させると共にエラーブザー24から音を出力し
(S72)、払出中の賞球を停止するなどの異常時の処
置を施すエラー処理を行って(S73)、処理をループ
させて停止状態とする。 【0059】図8は、払出制御基板Hの割込処理で実行
されるコマンド受信処理のフローチャートである。主制
御基板Cから送信されるコマンドを払出制御基板Hが受
信すると、その度に割込が発生し、このコマンド受信処
理が実行される。なお、このコマンド受信処理を実行す
る割込は、割込の禁止設定ができないノンマスカブル割
込ではなく、割込の禁止設定が可能な割込である。 【0060】コマンド受信処理では、まず、受信したコ
マンドが主制御基板Cから送信される停電カウンタ13
bの値に関するコマンドであるか否かを確認する(S8
1)。停電カウンタ13bの値に関するコマンドの受信
でなければ(S81:No)、他のコマンドを受信して
いるので、他のコマンドに対する処理を行って(S8
8)、このコマンド受信処理を終了する。 【0061】S81の確認の結果、停電カウンタ13b
の値に関するコマンドを受信していれば(S81:Ye
s)、タイマカウンタ33cの値を「0」クリアし(S
82)、受信した主制御基板Cの停電カウンタ13bの
値と、払出制御基板Hの停電カウンタ33bの値との差
を確認する(S83)。両停電カウンタ13b,33b
の値の差が「2」以下であれば(S83:Yes)、同
期すべき両制御基板C,Hの停電カウンタ13b,33
bの値が同期してはいないものの、ノイズ等により稀に
発生する異常であるものとして、S84からS87の異
常の発生に対する処理をスキップして、このコマンド受
信処理を終了する。 【0062】両停電カウンタ13b,33bの値の差が
「2」以下でなく「3」以上であれば(S83:N
o)、エラーランプ23を点灯させて(S84)異常が
繰り返して発生していることを外部に告知し、それらの
値の差が「5」以下であるか否かを確認する(S8
5)。両停電カウンタ13b,33bの値の差が「5」
以下であれば(S85:Yes)、エラーランプ23を
点灯させたままで、このコマンド受信処理を終了する。 【0063】なお、S83の処理において両停電カウン
タ13b,33bの値の差が必ずしも「3」以上となっ
た場合に異常が発生したと判断させる必要はなく、
「4」以上の値の差が生じたときに異常の発生と判断し
ても良く、逆に、「1」或いは「2」の差が生じたとき
に異常の発生と判断しても良い。「1」の差が生じた場
合に即座に異常の発生であると判断することで、制御に
異常が生じたことをより迅速かつ確実に外部に告知させ
ることができる。 【0064】S85の処理において両停電カウンタ13
b,33bの値の差が「5」以下でなく「6」以上であ
れば(S85:No)、エラーブザー24から音を出力
させ(S86)、両停電カウンタ13b,33bの値の
差が「10」以下であるか否かを確認する(S87)。
それらの値の差が「10」以下であれば(S87:Ye
s)、このコマンド受信処理を終了する。一方、S87
の確認の結果、両停電カウンタ13b,33bの値の差
が「11」以上であれば(S87:No)、異常が頻発
しているので、払出中の賞球を停止するなどの異常時の
処置を施すエラー処理を行い(S89)、処理をループ
させて停止状態とする。 【0065】このように、払出制御基板Hは、主制御基
板Cから略2秒毎に送信される停電カウンタ13b,3
3bの値の差を繰り返して確認し、その確認結果に応じ
て外部に異常を告知したり、異常の程度によっては処理
を停止させるので、遊技中に発生する異常を確実かつ迅
速に検出し、遊技者や遊技場の管理者には、エラーラン
プ23及びエラーブザー24の状態から異常の発生及び
その程度を認識させることができる。よって、不正行為
が行われやすい主制御基板Cに対する不正を払出制御基
板Hで的確に検出させることができ、信頼性の高い制御
を行わせることができる。 【0066】また、異常が頻発している場合、及び、主
制御基板Cから停電カウンタ13bの値に関するコマン
ドが送信されない場合に処理を停止するので、主制御基
板Cが不正な基板に交換され、多量の賞球を不正に払い
出される等の不正行為が行われた場合に、遊技場が継続
して不利益を被ることを防止することができる。更に、
異常の程度が低い場合、即ち、パチンコ機Pにおいては
両停電カウンタ13b,33bの値の差が「5」以下で
あれば、エラーランプ23のみを点灯させて、遊技者の
遊技に支障を来すこと無く異常の発生を外部へ告知する
ことができる。 【0067】なお、停電カウンタ13b,33bの値
は、図3に示すバックアップ処理によって主制御基板C
及び払出制御基板Hのバックアップエリア13a,33
aに退避され、図5の初期化処理によって電源断前に更
新されていた値に復帰される。よって、電源断中にも継
続して停電カウンタ13b,33bの値を同期させ続け
ることができ、電源断中に主制御基板C又は払出制御基
板Hのうちいずれか一方が交換される不正が行われたと
しても、電源復帰後に停電カウンタ13b,33bの値
の差に基づいてその不正を検出することができる。 【0068】また、本実施例では、停電カウンタ13b
の値に関するコマンドが送信されない場合に処理を停止
させたが、その後に特定の操作が行われた場合、例え
ば、クリアスイッチ50cが継続して3秒以上押下され
た場合に制御を再開させるように構成しても良い。軽度
の異常である場合には一旦停止したパチンコ機Pの制御
をスムーズに再開させることができる。 【0069】次に、図9から図12を参照して、第2実
施例について説明する。前記した第1実施例では、主制
御基板C及び払出制御基板Hに停電カウンタ13b,3
3bを設け、主制御基板Cから払出制御基板Hへ停電カ
ウンタ13bの値を送信し、両停電カウンタ13b,3
3bの値の差を払出制御基板Hのメイン処理で監視して
異常の発生を検出していた。 【0070】これに対し、第2実施例では、主制御基板
C及び払出制御基板Hは、停電信号51が入力されてN
MI割込処理が実行される時、及び、クリアスイッチ5
0cがオンされた時に、自己の制御状態を示すコマンド
を他方の制御基板へ送信し、他の制御基板の状態に応じ
た処理を行って異常の発生を検出するものである。ま
た、遊技の制御を再開させるためのエラー解除スイッチ
83が設けられており、異常が検出されて遊技の制御が
一旦停止された後であっても遊技の制御を再開するもの
である。以下、第2実施例の説明にあたり、前記した第
1実施例と同一の部分には同一の符号を付してその説明
を省略する。 【0071】図9は、第2実施例におけるパチンコ機P
の電気的構成を示したブロック図である。主制御基板C
のMPU61は、そのRAM63から停電カウンタ13
bが省かれており、また、払出制御基板HのMPU71
は、そのRAM73から停電カウンタ33b及びタイマ
カウンタ33cが省かれている。第2実施例のパチンコ
機Pにおいては、各制御基板C,HのMPU61,71
に設けられたRAM63,73に異常の発生を検出する
ために必要な情報を記憶する必要が無く、その代わり
に、異常が発生し得る処理の実行時にその状態を示すコ
マンドを他方の制御基板へ送信する。 【0072】エラーランプ81及びエラーブザー82
は、遊技を行う遊技者や遊技場の管理者にパチンコ機P
の制御に異常が生じたことを告知するものである。この
エラーランプ81及びエラーブザー82は、主制御基板
C及び払出制御基板Hの入出力ポート15,35にそれ
ぞれ接続され、いずれか一方の制御基板で異常が検出さ
れた場合に作動するものである。異常の検出時にエラー
ランプ81を点灯させると共にエラーブザー82から音
を出力させることで、遊技者及び遊技場の管理者に、各
払出制御基板C,Hのうちいずれか一方に異常が生じて
いることを認識させることができる。なお、このエラー
ランプ81及びエラーブザー82は必ずしも1つずつ設
ける必要はなく、主制御基板C及び払出制御基板Hに別
々に設けても良い。いずれの制御基板で異常が検出され
たかを告知することができるので、遊技場の管理者にそ
の異常を特定させ易くすることができる。 【0073】エラー解除スイッチ83は、クリアスイッ
チ50cのオンが主制御基板C及び払出制御基板Hのう
ちいずれか一方に検出されて一旦停止した遊技の制御を
再開させるためのスイッチであり、押しボタンタイプの
スイッチで構成されている。電源入時の初期化処理にお
いて異常の発生が検出されて遊技の制御が一旦停止され
た状態においてエラー解除スイッチ83が押下される
と、遊技の制御が再開される。 【0074】図10は、第2実施例におけるパチンコ機
Pの主制御基板C及び払出制御基板Hにおいて実行され
るNMI割込処理のフローチャートである。この処理で
は、図3に示す第1実施例のNMI割込処理に対して、
S1の停電カウンタ13b,33bの値を更新する処理
が省略される一方、S91の処理が追加されている。な
お、図10のNMI割込処理は、主制御基板Cと払出制
御基板Hとでその内容の異なる処理であるが、フローチ
ャートの表記上は同様に表すことができるので、図10
にまとめて図示している。 【0075】このNMI割込処理では、停電信号51が
主制御基板C又は払出制御基板HのMPU61,71の
NMI端子に入力されると、S2からS5の処理を実行
した後に、払出制御基板H又は主制御基板Cへ停電信号
51が入力されたことを示唆する停電発生コマンドを送
信する(S91)。即ち、主制御基板CでNMI割込処
理が実行された場合にはその処理が行われたことを払出
制御基板Hへ送信し、逆に、払出制御基板HでNMI割
込処理が実行された場合にはその処理が行われたことを
主制御基板Cへ送信するのである。 【0076】図11は、第2実施例におけるパチンコ機
Pの主制御基板C及び払出制御基板Hにおいて実行され
るコマンド受信処理のフローチャートである。このコマ
ンド受信処理は、図6及び図10に示す主制御基板C及
び払出制御基板Hのコマンド受信処理に対応するもので
ある。第2実施例におけるコマンド受信処理も、主制御
基板Cと払出制御基板Hとでその内容の異なる処理であ
るが、フローチャートの表記上は同様に表すことができ
るので、図11にまとめて図示している。 【0077】このコマンド受信処理では、まず、受信し
たコマンドが払出制御基板H又は主制御基板Cから送信
される停電発生コマンドであるか否かを判断する(S1
01)。そのコマンドが停電発生コマンドでなければ
(S101:No)、受信したコマンドに応じた処理を
実行して(S102)、このコマンド受信処理を終了す
る。一方、受信したコマンドが停電発生コマンドであれ
ば(S101:Yes)、他の制御基板に停電信号51
が入力されたにも関わらず、自己の制御基板には停電信
号51が入力されていない。僅かな時間の差があって停
電信号51が入力される可能性もあるので、所定時間を
ウェイトするウェイト処理を行って(S103)、停電
信号51の入力を待機する。ウェイト処理を行ってもN
MI割込処理が実行されず所定時間が経過した場合、主
制御基板C又は払出制御基板Hは、エラーランプ82を
点灯させると共にエラーブザー83から音を出力させ
て、処理をループして停止状態とする。 【0078】このように、主制御基板C又は払出制御基
板Hのうちいずれか一方の制御基板のみに停電信号51
が入力され、他方の制御基板に停電信号51が入力され
なければ、エラーランプ82及びエラーブザー83を作
動させると共に処理をループして停止状態とする。よっ
て、いずれか一方の制御基板にのみ停電信号51が入力
される異常を検出することができ、その異常に対応した
制御を行わせることができる。 【0079】図12は、第2実施例におけるパチンコ機
Pの主制御基板C及び払出制御基板Hのメイン処理にお
いて実行される初期化処理(S110)のフローチャー
トである。この初期化処理(S110)では、図5に示
すS12の初期化処理に対し、S111からS119の
処理の部分が変更されている。この初期化処理(S11
0)も、主制御基板Cと払出制御基板Hとでその内容の
異なる処理であるが、フローチャートの表記上は同様に
表すことができるので、図12にまとめて図示してい
る。なお、この初期化処理(S110)は、サブルーチ
ンの形式で記載されているが、スタックポインタの設定
前に実行される処理なので、実際には、サブルーチンコ
ールされずに実行される。 【0080】S41の処理においてスタックポインタを
設定した後に、バックアップが有効であるか否かを確認
する(S111)。この確認は、RAM63,73の所
定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく記憶され
ているか否かにより判断する。キーワードが正しく記憶
されていればバックアップは有効であり、逆に、キーワ
ードが正しくなければバックアップデータは破壊されて
いるので、そのバックアップは有効ではない。バックア
ップが有効である場合には(S111:Yes)、次に
クリアスイッチ50cがオンされてRAMクリア信号を
受信しているか否かを確認する(S112)。クリアス
イッチ50cがオンされずRAMクリア信号を受信して
いなければ(S112:No)、処理をS116へ移行
する。 【0081】一方、クリアスイッチ50cがオンされて
RAMクリア信号を受信していれば(S112:Ye
s)、RAMクリア信号を受信したことを示すRAMク
リア受信信号を他の制御基板へ送信する(S113)。
本実施例において他の制御基板とは、主制御基板Cによ
る初期化処理にあっては払出制御基板Hを示し、逆に、
払出制御基板Hによる初期化処理にあっては主制御基板
Cを示すものとする。 【0082】S113の処理の後、所定時間待機するウ
ェイト処理(S114)を行い、そのウェイト処理の間
に他の制御基板からRAMクリア受信信号を受信したか
否かを確認する(S115)。他の制御基板からRAM
クリア受信信号を受信していれば(S115:Ye
s)、主制御基板C及び払出制御基板Hへ共にRAMク
リア信号が出力されているということなので、RAM6
3,73に記憶されるデータをクリアするためにRAM
クリア及び初期化処理を実行し(S44)、この初期化
処理を終了する。なお、S111の処理においてバック
アップが有効でない場合には(S111:No)、処理
をS44へ移行して同様の処理を行う。 【0083】一方、S112の処理において、クリアス
イッチ50cがオンされていなければ(S112:N
o)、所定時間待機するウェイト処理(S116)を行
い、そのウェイト処理の間に他の制御基板からRAMク
リア受信信号を受信したか否かを確認する(S11
7)。他の制御基板からRAMクリア受信信号を受信し
ていれば(S117:Yes)、他の制御基板にのみR
AMクリア信号が出力されているので、エラーランプ8
1を点灯させて(S118)、エラー解除スイッチ83
がオンされているか否かを確認する(S119)。エラ
ー解除スイッチ83がオンされていなければ(S11
9:No)、オンされるまで処理の進行を停止する。エ
ラー解除スイッチ83がオンされると(S119:Ye
s)、処理をS45へ移行して、各制御基板C,Hの状
態を電源断前の状態に復帰させる。 【0084】また、S117の処理において、他の制御
基板からRAMクリア受信信号を受信していなければ
(S117:No)、主制御基板C及び払出制御基板H
には共にRAMクリア信号が出力されていないので、S
118及びS119の異常に対する処理をスキップし
て、処理をS45へ移行する。 【0085】なお、S115の処理において他の制御基
板からRAMクリア受信信号を受信していなければ(S
115:No)、一方の制御基板にのみRAMクリア信
号が出力されているので、処理をS118へ移行してエ
ラーランプ83を点灯させ(S118)、エラー解除ス
イッチ83がオンされるまで処理の進行を停止する(S
119)。 【0086】このように、RAMクリア信号が主制御基
板C及び払出制御基板Hのうちいずれか一方の制御基板
に出力された場合には、各制御基板C,Hは異常の発生
と判断して処理の進行を停止する。即ち、RAMクリア
信号は、パチンコ機Pが正常な状態であれば主制御基板
C及び払出制御基板Hの両方共に出力されるか、或い
は、両方共に出力されないものであるので、いずれか一
方の制御基板にRAMクリア信号が出力される場合には
何かしらの異常が発生している。この異常はパチンコ機
Pを誤動作させる不正行為である場合も考えられるの
で、一旦処理の進行を停止することにより、パチンコ機
Pが異常な状態のままで遊技の制御が継続して行われて
遊技場或いは遊技者が不利益を被ることを防止すること
ができる。また、払出制御基板Hの制御の進行が一時停
止した状態においてエラー解除スイッチ83が押下され
ると払出制御基板Hの制御を再開させることができるの
で、軽度の異常であることが特定できた場合等には必要
に応じて制御を再開させることができる。 【0087】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良
が可能であることは容易に推察できるものである。 【0088】例えば、第1実施例では、停電発生時に行
われるNMI割込処理の実行回数を主制御基板C及び払
出制御基板Hの停電カウンタ13b,33bで計数する
と共に、主制御基板Cがその停電カウンタ13bの値を
払出制御基板Hへ出力し、払出制御基板Hは、両停電カ
ウンタ13b,33bの値に基づいた制御を行うもので
あった。しかしながら、必ずしも払出制御基板Hによっ
て停電カウンタ13b,33bの値に基づいた制御を行
わせる必要は無く、払出制御基板Hがその停電カウンタ
33bの値を主制御基板Cへ出力し、主制御基板Cが両
停電カウンタ13b,33bの値に基づいた制御を行う
ものであっても良い。払出制御基板Hに対する不正行為
を主制御基板Cで的確に検出させることができ、球が不
正に大量に払い出される等の不正行為による被害を阻止
することができる。 【0089】また、第1実施例では、一方の制御基板
(主制御基板C)から他方の制御基板(払出制御基板
H)へのみ停電カウンタ13bの値を出力して停電カウ
ンタ13b,33bの値に基づいて制御が同期して行わ
れているか否かを確認させた。しかしながら、必ずしも
1の制御基板でのみ制御の同期を確認させる必要は無
く、両制御基板C,Hが共に他方の制御基板へ同期して
更新される情報(例えば停電カウンタの値や電源入時か
らの経過時間等)を別々に出力し、その情報を受信した
制御基板が受信した情報に基づいた制御を行うものであ
っても良い。不正行為に対する信頼性を更に高めた制御
を両制御基板C,Hに行わせることができる。 【0090】また、第1実施例では、電源入時にクリア
スイッチ50cが押下された場合には、主制御基板C及
び払出制御基板HのRAM13,33の内容をクリアす
るRAMクリアの処理が行われ、RAM13,33に記
憶された停電カウンタ13c,33cの値が「0」クリ
アされていた。しかしながら、クリアスイッチ50cの
操作に基づいて必ずしも停電カウンタ13c,33cの
値を「0」クリアする必要はなく、停電カウンタ13
c,33cの値が有効である場合には、停電カウンタ1
3c,33cの値はクリアしないで保持するようにして
も良い。クリアスイッチ50cが押下された状態であっ
ても停電カウンタ13c,33cの値が保持されるの
で、停電カウンタの値の同期をより長期にわたって行う
ことができ、異常の検出を更に確実に行うことができ
る。 【0091】更に、上記各実施例では、主制御基板C又
は払出制御基板Hが異常の発生を検出した場合には、エ
ラーランプ23,81及びエラーブザー24,82によ
って異常の発生を外部に告知した。しかし、この告知
は、必ずしもこれら機器によって行う必要は無く、変動
表示が行われるLCD3や遊技に関連した効果音を出力
するスピーカーその他の遊技に関する情報を外部へ出力
する機器によって異常の発生を告知するものであっても
良いし、又は、遊技場を管理するホールコンピュータ等
の外部機器へ異常の発生を示唆する信号を出力する出力
回路を設けて、遊技場で異常が発生したことを集中して
管理するようにしても良い。 【0092】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。 【0093】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。 【0094】なお、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。 【0095】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記主制御手段および従制御手段
で行われる遊技の制御に関するデータを電源の切断後に
おいても保持(記憶)するバックアップ手段を備えてお
り、前記主制御手段および従制御手段は、前記バックア
ップ手段に保持されたデータに基づいて遊技を再開する
ものであることを特徴とする遊技機1。電源の切断後も
主制御手段および従制御手段による遊技の制御に関する
データはバックアップ手段によって保持され、電源の復
帰後には、バックアップ手段へ保持されたデータに基づ
いて遊技が再開される。このため、電源断中を含めて主
制御手段および従制御手段の相関関係を継続維持させる
ことができる。よって、電源断中に不正な利益を目的と
して主制御手段又は従制御手段のうちいずれか一方が交
換される等、電源断中に複数の制御手段の相関関係が崩
されても、その相関の崩れに対応させた制御を、制御状
態情報を受信する制御手段に行わせることができ、電源
断中の異常や不正行為等に対処させることができる。 【0096】請求項1記載の遊技機又は遊技機1におい
て、前記所定状況は、停電の発生時に実行される停電処
理に基づく状況であることを特徴とする遊技機2。停電
の発生時に複数の制御手段に停電処理を行わせる場合、
それらの制御手段は、停電が発生したとき一斉に停電処
理を行うはずである。しかし、異常や不正行為等によっ
て、一部の制御手段にのみ停電の発生が検出されて停電
処理が実行され、停電の発生が検出されない制御手段に
おいては停電処理が実行されないと、その後に複数の制
御手段が正常な遊技の制御を行うことが困難となる。遊
技機2によれば、主制御手段又は従制御手段から出力さ
れる制御状態情報は、停電処理に基づく状況におけるも
のであるので、いずれか一方の制御手段にのみ停電の発
生が検出された場合、停電の発生が検出されなかった制
御手段に、停電の発生を検出した制御手段の存在を示唆
して相関の崩れが生じることを認識させることができ、
その相関の崩れに応じた制御を行わせることができる。 【0097】請求項1記載の遊技機又は遊技機1若しく
は2において、前記他方の制御手段は、遊技に関する制
御を行う通常処理で前記制御状態情報を受信可能に構成
されていること特徴とする遊技機3。主制御手段又は従
制御手段が通常処理を実行している間に、いずれか一方
の制御状態が変化して制御手段から制御状態情報が出力
された場合であっても、他方の制御手段には、通常処理
でその制御状態情報を受信させて相関の崩れを認識させ
ることができ、その相関の崩れに応じた制御を行わせる
ことができる。なお、制御状態情報を定期的に出力され
るように構成しても良い。他方の制御手段が通常処理で
制御状態情報を定期的に確認することができるので、相
関関係に崩れが生じたことを確実かつ迅速に検出するこ
とができる。 【0098】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から3
のいずれかにおいて、前記制御状態情報を受信する受信
側の制御手段は、前記制御状態情報を出力する出力側の
制御手段へ前記制御状態情報の出力を要求する出力指令
を送信するものであり、前記出力側の制御手段は、前記
受信側の制御手段から出力される出力指令を受信した状
況における制御状態に関する制御状態情報を出力するも
のであることを特徴とする遊技機4。出力側の制御手段
から出力される制御状態情報は、受信側の制御手段から
出力される出力指令を受信した状況におけるものである
ので、制御状態情報に基づいた相関関係の崩れの検出を
片方の制御手段(受信側の制御手段)に主導させて行わ
せることができる。よって、出力指令を送信することな
く制御状態情報を受信した場合に限って相関の崩れを検
出する場合と比較して、出力側の制御手段に対する不正
行為による相関の崩れをより確実に検出することがで
き、信頼性をより向上させることができる。なお、遊技
機4における請求項1に記載の「所定状況」とは、受信
側の制御手段から出力される出力指令を受信した状況が
該当する。 【0099】遊技機4において、前記受信側の制御手段
は、前記出力指令を前記出力側の制御手段へ定期的に送
信するものであることを特徴とする遊技機5。異常や不
正行為による相関の崩れが生じても、受信側の制御手段
による定期的な確認によってその相関の崩れを検出させ
ることができる。よって、各制御手段の相関関係が正常
であることを確認しつつ制御を行わせることができ、ま
た、相関の崩れが発生してもその崩れに速やかに対処さ
せることができる。なお、受信側の制御手段が出力指令
を定期的に送信するタイミングとしては、例えば、通常
処理における所定の処理の実行回数や経過時間に基づい
た定期的なタイミング等が例示される。 【0100】遊技機4又は5において、前記受信側の制
御手段は、遊技に関する制御を行う通常処理で前記出力
指令を前記出力側の制御手段へ送信するものであること
を特徴とする遊技機6。通常処理を実行している間にい
ずれか一方の制御手段が異常な状態となって相関が崩れ
ても、受信側の制御手段は、通常処理の中で制御状態情
報を出力側の制御手段に出力させて相関の崩れを確認
し、その相関の崩れに応じた制御を行うことができるの
で、通常処理中の異常や不正行為に対する信頼性を高め
ることができる。 【0101】遊技機4から6のいずれかにおいて、前記
受信側の制御手段は、前記出力指令を送信した後に所定
時間経過しても前記出力側の制御手段から前記制御状態
情報が出力されない場合に所定の制御を行うものである
ことを特徴とする遊技機7。受信側の制御手段から出力
側の制御手段へ出力指令を送信しても出力側の制御手段
から出力されるはずの制御状態情報が出力されない場合
には、異常な状態であり、相関の崩れが生じている可能
性もある。遊技機7によれば、出力指令を送信しても制
御状態情報が出力されない場合には、受信側の制御手段
が所定の制御(例えば処理の進行を一時停止する制御)
を行うので、相関の崩れが生じたままで継続して遊技が
行われ、遊技場或いは遊技者が継続して不利益を被るこ
とを防止することができる。 【0102】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から7
のいずれかにおいて、前記主制御手段および前記従制御
手段へ同時期に信号を出力する出力手段を備えており、
前記主制御手段又は従制御手段は、その出力手段から出
力される信号の受信に基づく状況における前記制御状態
情報を他方の制御手段へ出力するものであることを特徴
とする遊技機8。出力手段から出力されて主制御手段お
よび従制御手段へ同時に入力されるべき信号が、それら
制御手段のうちいずれか一方にしか入力されないと、そ
れら制御手段の相関が崩れてしまうので、1の遊技機に
対して複数の制御手段で正常な制御を行うことが困難と
なる。遊技機8によれば、主制御手段又は従制御手段
は、出力手段から出力される信号の受信に基づく状況に
おける前記制御状態情報を他方の制御手段へ出力するの
で、その制御状態情報を受信した他方の制御手段には、
その制御状態情報と出力手段から出力される信号とに基
づいた制御を行わせることができる。よって、出力手段
から出力される信号のみに基づいて制御手段に制御を行
わせる場合より信頼性の高い制御を行わせることができ
ると共に、異常や不正行為等による信号の入力不一致が
発生して複数の制御手段の相関が崩れたことを1の制御
手段に検出させて、相関の崩れに対応した制御を確実に
行わせることができる。 【0103】なお、出力手段としては、停電が発生した
場合に停電信号を出力する停電監視回路や、バックアッ
プされたデータの少なくとも一部分を消去する場合にオ
ンされるクリアスイッチ等が例示される。また、出力手
段から出力される信号の受信に基づく状況における制御
状態情報としては、受信した信号に基づいて所定の処理
が行われたことを示唆する情報(例えば、停電処理を実
行していることを示唆する情報)であっても良く、又
は、信号の種類(例えば、スイッチのオンオフ)や信号
の受信回数に基づく情報であっても良い。 【0104】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から8
のいずれかにおいて、前記制御状態情報は、前記主制御
手段および前記従制御手段によって正常に制御が行われ
る場合に同期して更新される情報であることを特徴とす
る遊技機9。正常な制御においては、主制御手段および
従制御手段の制御状態情報が同期して更新されるので、
主制御手段又は従制御手段のうちいずれか一方から他方
の制御手段へ制御状態情報が出力されると、その制御状
態情報が同期していることを他方の制御手段で確認して
正常な制御状態を維持することができる。また、一方の
制御手段から出力された制御状態情報を他方の制御手段
で確認した結果、同期が乱れている場合には、相関が乱
れたことを検出して相関の乱れに対応する制御を行わせ
ることができる。ここで、同期して更新される情報とし
ては、必ずしも完全一致して同期される情報である必要
は無く、双方の制御状態情報が相関関係にあり一方の制
御状態情報の変化量に応じて他方の制御状態情報が変化
するものであれば良い。なお、制御状態が正常である場
合に同期する情報としては、起動時に各制御手段毎に行
われる初期化処理の回数や、電源断時に行われる停電処
理の回数その他の実行回数が同一の処理回数に関するも
のであっても良く、また、間近に通電が開始されてから
の経過時間や、遊技機が工場から出荷されてから制御が
行われた通算時間その他の時間に関するものであっても
良く、更に、進行中の制御状態に関する情報であって主
制御手段および従制御手段により監視されるもの(例え
ば、主制御手段と従制御手段とで共に賞球数を監視する
場合には賞球数)であっても良い。 【0105】遊技機9において、前記主制御手段および
前記従制御手段は、その制御手段の少なくとも一部を初
期化又はクリアさせる操作を受けた場合にも、前記制御
状態情報を初期化又はクリアすることなく保持するもの
であることを特徴とする遊技機10。制御状態情報を初
期化又はクリアすることなく保持することができるの
で、相関関係が継続しているか否かをより確実に確認す
ることができ、異常や不正行為をより的確に検出するこ
とができる。 【0106】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から1
0のいずれかにおいて、前記主制御手段又は従制御手段
のうち少なくともいずれか一方の制御手段は、受信した
制御状態情報が所定条件を満たすか否かを判断すると共
に、その判断結果を告知するものであることを特徴とす
る遊技機11。主制御手段又は従制御手段のうちいずれ
か一方から出力された制御状態情報は、その制御状態情
報を受信した制御手段によって所定条件を満たす情報で
あるか否かが判断され、その判断結果が告知される。よ
って、主制御手段と従制御手段との相関が崩れた場合
に、その相関が崩れたことを外部から認識させることが
でき、遊技者または遊技場の管理者は、異常や不正行為
が発生したことをより確実に検出することができる。な
お、判断結果の告知は、異常を外部に告知するために専
用で設けた部材の状態(例えばランプの点灯状態やブザ
ーの効果音の出力状態)を変更して行っても良く、又
は、遊技に関する情報の出力に使用する液晶ディスプレ
イ(LCD)やランプ、発光ダイオード(LED)、ス
ピーカー等の制御状態を特定の状態に変更して行っても
良い。また、判断結果の告知は、異常の発生を示唆する
信号を所定の端子に出力して行うものであっても良い。
遊技場を管理するホールコンピュータ等の外部機器へ異
常の発生を告知することができ、複数の遊技機における
異常の発生を一括して管理することができる。 【0107】遊技機11において、前記主制御手段又は
従制御手段のうち少なくともいずれか一方の制御手段
は、受信した制御状態情報が予め定めた2以上の条件を
満たすか否かを判断するものであり、その2以上の条件
のうち受信した制御状態情報が満たした条件に応じた態
様で判断結果を告知するものであることを特徴とする遊
技機12。主制御手段又は従制御手段のうちいずれか一
方から出力された制御状態情報は、その制御状態情報を
受信した制御手段によって予め定めた2以上の条件を満
たすか否かが判断され、その受信した制御状態情報が満
たした条件に応じた態様で判断結果が告知される。例え
ば、主制御手段と従制御手段との相関が崩れた場合に、
その相関の崩れが少ない場合には特定のランプを点灯し
て遊技者の遊技に支障を来さない程度の告知を行い、相
関の崩れが大きい場合には特定のランプと効果音とを使
用して相関が崩れたことを強調して告知しても良い。 【0108】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から1
2のいずれかにおいて、前記主制御手段又は従制御手段
のうち少なくともいずれか一方の制御手段は、受信した
制御状態情報が予め定めた停止条件を満たす場合に制御
を停止するものであることを特徴とする遊技機13。主
制御手段又は従制御手段のうちいずれか一方から出力さ
れた制御状態情報が予め定めた停止条件を満たす場合に
は、主制御手段又は従制御手段は、制御を停止する。よ
って、異常や不正行為によって各制御手段の相関が崩れ
て遊技機が誤作動をし、遊技場或いは遊技者が不利益を
継続して被ることを防止することができる。 【0109】遊技機13において、前記主制御手段又は
従制御手段のうち少なくともいずれか一方の制御手段
は、前記制御状態情報が予め定めた停止条件を満たして
制御が停止された後に制御を再開させるための再開手段
を備えていることを特徴とする遊技機14。前記主制御
手段又は従制御手段のうちいずれか一方が受信した制御
状態情報が予め定めた停止条件を満たして制御が停止さ
れた場合、その停止後も継続して遊技機が停止し続ける
と、異常や不正行為によって停止した遊技機が使用不能
となってしまう。遊技機14によれば、制御状態情報が
予め定めた停止条件を満たして制御が停止されても、再
開手段によって制御を再開させることができるので、遊
技機を継続して使用することができる。 【0110】請求項1記載の遊技機又は遊技機1から1
4のいずれかにおいて、前記従制御手段は、前記主制御
手段から出力される払出指示に基づいて所定の有価価値
を有する有価物体の払出制御を行う払出制御手段である
ことを特徴とする遊技機15。遊技者にとって価値のあ
る有価物体の払出制御を行う払出制御手段の制御を正常
に行わせることができるので、異常や不正行為等によっ
て遊技場或いは遊技者が不利益を被ることを防止するこ
とができる。 【0111】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
15のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機16。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装
置において動的表示されている識別情報が所定時間後に
確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態
の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可
変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球
を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品
球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含
む)が付与されるものが挙げられる。 【0112】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
15のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機17。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、
停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因
して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報
の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特
定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利
な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを
備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、
メダル等が代表例として挙げられる。 【0113】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
15のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機18。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、
所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態
を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体
として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の
開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの球が払い出されるように構成され
ている遊技機」となる。 【0114】 【発明の効果】 本発明の遊技機によれば、主制御手段
および従制御手段の制御状態情報が他方の制御手段へ出
力され、その出力された制御状態情報に応じた制御が、
他方の制御手段によって行われる。よって、主制御手段
および従制御手段の相関が崩れた場合、その相関の崩れ
に対応させた制御を、制御状態情報を出力された他方の
制御手段に行わせることができ、相関が崩れることによ
り生ずる不具合を解消することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機の遊技盤
の正面図である。 【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。 【図3】 主制御基板及び払出制御基板でそれぞれ別々
に実行されるNMI割込処理のフローチャートである。 【図4】 主制御基板で実行されるメイン処理のフロー
チャートである。 【図5】 主制御基板及び払出制御基板でそれぞれ別々
に実行される初期化処理のフローチャートである。 【図6】 主制御基板の受信割込処理で実行されるコマ
ンド受信処理のフローチャートである。 【図7】 払出制御基板で実行されるメイン処理のフロ
ーチャートである。 【図8】 払出制御基板の受信割込処理で実行されるコ
マンド受信処理のフローチャートである。 【図9】 第2実施例のパチンコ機の電気的構成を示し
たブロック図である。 【図10】 第2実施例の主制御基板及び払出制御基板
でそれぞれ別々に実行されるNMI割込処理のフローチ
ャートである。 【図11】 第2実施例の主制御基板及び払出制御基板
でそれぞれ別々に実行されるコマンド受信処理のフロー
チャートである。 【図12】 第2実施例の主制御基板及び払出制御基板
でそれぞれ別々に実行される初期化処理のフローチャー
トである。 【符号の説明】 C 主制御基板(主制御手段) H 払出制御基板(従制御手段) P パチンコ機(遊技機)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成15年1月20日(2003.1.2
0) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
制御手段から出力される遊技制御指令に基づいて動作す
る従制御手段とを備えた遊技機において、前記主制御手
段および前記従制御手段は、停電の発生時に実行される
停電処理に基づく状況で当該制御手段の相関が崩れた場
合、その相関の崩れに対応した制御を行うものであるこ
とを特徴とする遊技機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA17 AA35 AA36 AA42 BA09 BA37 BA56 BC08 BC23 BC45 BC58 CA27 CA28 EA10 EA11 EB56 EB58

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技の制御を行う主制御手段と、その主
    制御手段から出力される遊技制御指令に基づいて動作す
    る従制御手段とを備えた遊技機において、 前記主制御手段および前記従制御手段は、所定状況にお
    ける当該制御手段の制御状態に関する制御状態情報を他
    方の制御手段へ出力可能に構成されると共に、前記他方
    の制御手段は、前記制御状態情報に応じた制御を行うも
    のであることを特徴とする遊技機。
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