JP2003235145A - ケーブル端末部の処理方法及びケーブル終端接続部の組立て方法 - Google Patents

ケーブル端末部の処理方法及びケーブル終端接続部の組立て方法

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JP2003235145A
JP2003235145A JP2002028625A JP2002028625A JP2003235145A JP 2003235145 A JP2003235145 A JP 2003235145A JP 2002028625 A JP2002028625 A JP 2002028625A JP 2002028625 A JP2002028625 A JP 2002028625A JP 2003235145 A JP2003235145 A JP 2003235145A
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Katsuyuki Hayashi
克之 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーブル端末コアの絶縁補強を成形絶縁補強体
の高面圧1のもとでの装着により行ない、この成形絶縁
補強体1と筒状隔壁部材4とで封入絶縁油を油止めする
構成のケーブル終端接続部を容易に組立て得るようにす
ることにより、エポキシ座・プレモールド絶縁体アセン
ブリーの使用を排除して組立て作業時間の短縮、部材コ
ストの低廉化を図る。 【解決手段】溝13を後端側に設けた成形絶縁補強体1
を、ケーブル端末コア外径より大なる内径の中空コア治
具2上に拡径して装着し、その中空コア治具2において
ケーブル端末コア3上に挿通し、ついで中空コア治具2
を除去してケーブル端末コア3に成形絶縁補強体1を装
着し、更に、この成形絶縁補強体1の前記の溝13に筒
状隔壁部材4の先端部を挿着し、同筒状隔壁部材4の後
端部を支持板35に結着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCVケーブル等のプ
ラスチック電力ケーブルの端末部の処理方法及びこの処
理方法を使用するケーブル終端接続部の組立て方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブルの端末部の絶縁補強処理に
は、通常、EPゴム製のプレモールド絶縁体を用いてお
り、図7はプレモールド絶縁体を用いた従来のケーブル
終端接続部を示している。図7において、3’はケーブ
ル端末コア、10’はケーブル端末コアに挿通したエポ
キシ座であり、下端側に筒状隔壁部材4’の先端部を埋
着してある。41’は筒状隔壁部材下端に設けたフラン
ジ部、18’はフランジ部41’の内周に所定の間隔で
取着したスタッドボルトである。1’はケーブル端末コ
アに挿通したEPゴム製のプレモールド絶縁体(12’
は半導電性電極部)、13’はプレモールド絶縁体に対
する押しパイプ、14’は押しパイプ後端に周方向に所
定の間隔で取着したシャフトである。19’は前記スタ
ッドボルト18’及びシャフト14’に挿通した移動
板、15’は各シャフト14’に挿通したスプリング、
181’は各スタッドボルト18’に螺合したナットで
ある。
【0003】上記の筒状隔壁部材4’付きエポキシ座1
0’、プレモールド絶縁体1’、押しパイプ13’、ス
プリング15’付きシャフト14’、移動板19’等の
部材は、一箇のアセンブリーとして仮組立てして取り扱
われる。
【0004】図7において、35’は支持板、61’は
碍管であり、筒状隔壁部材4’の下端のフランジ部4
1’を支持板35’に油密に結着し、碍管61’の下端
金具を支持板35’に油密に結着してある。34’はケ
ーブル端末コアの先端に接続した導体引出棒であり、碍
管上端から油密若しくは気密に引出し、導体引出棒内通
路を経て碍管61’内に絶縁油若しくは絶縁ガスを封入
してある。5’は接続管であり、上端を筒状隔壁部材下
端のフランジ部41’に水密に結着し、下端をケーブル
シース端31’に水密に連結してある。
【0005】上記のケーブル終端接続部を組立てるに
は、(1)ケーブル端部のケーブルシースの除去、ケー
ブル外部半導電性層の除去、外部遮蔽層の処理、導体引
出棒の接続等の一連の処理を行ない、(2)接続管5’
を仮挿通し、(3)支持板35’を支持碍子に固定し、
(4)前記エポキシ座・プレモールド絶縁体アセンブリ
ーをケーブル端末コアの所定位置に挿通し、スタッドボ
ルト18’のナット181’の回転により移動板19’
を上方向に移動させ、スプリング15’を圧縮してプレ
モールド絶縁体1’を押圧していく。この押圧により、
プレモールド絶縁体1’とケーブル端末コア3’との界
面及びプレモールド絶縁体1’とエポキシ座10’との
界面に面圧を作用させて絶縁強度を保証すると共に碍管
内封入流体に対するシール性を確保している。
【0006】このようにして、プレモールド絶縁体を加
圧したのちは、ケーブル端部を立ち上げ、(5)碍管6
1’を挿通し、導体引出棒34’を碍管上端から油密若
しくは気密に引出し、碍管下端を支持板35’に油密若
しくは気密に結着し、碍管61’内に絶縁油またはガス
を封入し、(6)而るのち、前記仮挿通の接続管5’の
上端を筒状隔壁部材下端のフランジ部41’に水密に結
着し、同接続管5’の下端をケーブルシース端31’に
水密に連結している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ス
プリングによるプレモールド絶縁体の加圧においては、
スプリングの圧縮長さを2〜3通りに変えてスプリング
の圧縮応力がプレモールド絶縁体に正常に伝わっている
こと、プレモールド絶縁体が適正に圧縮されていること
等を確認する必要があり、この場合、スプリング個数が
多いこと、アセンブリーによってその内側のケーブル端
末コア部分が傷付くことのないように補強層を設ける必
要があること、プレモールド絶縁体の圧縮を終了したの
ちのケーブル端部立ち上げ状態の高所でで接続管とケー
ブルシース端との水密連結を行なわなければならないこ
と等から、長い作業時間を必要としている。
【0008】従来、ケーブル終端接続部において、下端
側に筒状隔壁部材の先端部を埋着したコンデンサコーン
をケーブル端末コアに挿通し、筒状隔壁部材の下端側を
支持板に油密に結着し、碍管内に絶縁油を封入し、コン
デンサ分圧による電界調整で絶縁強度を保証することが
公知であり(実用新案登録第2534959号公報)、
コンデンサコーンとケーブル端末コアとの界面の絶縁を
コンデンサ分圧による電界調整で保証しているので、界
面に高い面圧を作用させる必要がなく、挿通時のコア内
径の拡径を僅小にでき、その挿通は容易である。
【0009】しかしながら、ケーブル端末コアとの界面
に、絶縁保証上から高い面圧を作用させなければならな
いプレモールド絶縁体では、筒状隔壁部材の埋着先端部
が挿通時のプレモールド絶縁体の拡径を阻害し、挿通を
至難にし、無理に挿通すると、プレモールド絶縁体やケ
ーブル端末コアの損傷が避けられない。
【0010】本発明の目的は、ケーブル端末コアの絶縁
補強を成形絶縁補強体の高い面圧のもとでの装着により
行ない、この成形絶縁補強体と筒状隔壁部材とで封入絶
縁油を油止めする構成のケーブル終端接続部を容易に組
立て得るようにして、エポキシ座・プレモールド絶縁体
アセンブリーの使用を排除して組立て作業時間の短縮、
部材コストの低廉化を図ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーブル端
末部の処理方法は、成形絶縁補強体をケーブル端末コア
外径より大なる内径の中空コア治具上に拡径して装着
し、この中空コア治具においてケーブル端末コア上に挿
通し、ついで中空コア治具を除去してケーブル端末コア
に成形絶縁補強体を装着し、而るのち、その成形絶縁補
強体の後端を筒状隔壁部材を介し油密乃至は気密に支持
板に連結することを特徴とし、成形絶縁補強体の後端側
に筒状隔壁部材の先端部を装着するための溝を設け、こ
の溝に筒状隔壁部材の先端部を油密乃至は気密に挿着
し、同筒状隔壁部材の後端部を支持板に油密乃至は気密
に結着することができ、筒状隔壁部材の先端部を挿着す
るための溝は成形絶縁補強体後端側の半導電性電極部に
設けられる。
【0012】本発明に係るケーブル終端接続部の組立て
方法は、前記ケーブル端末部の処理方法によりケーブル
端末部を処理したのち、ケーブル端末コアへの碍管の挿
通、ケーブル端末コア先端の導体引出棒の碍管上端から
の引出し、碍管下端と支持板との結着、碍管内への絶縁
油または絶縁ガスの封入、支持板とケーブルシース端部
との接続管による連結等を行なうことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明において使
用する成形絶縁補強体の一例を示している。図1におい
て、11は成形絶縁補強体1の絶縁体部、12は同じく
半導電性のベルマウス電極部であり、絶縁体部11をシ
リコンゴム製とし、半導電性電極部12をカーボン等の
導電性粒体を混合した半導電性シリコンゴム製とし、両
者11,12を一体成形し、電極部12には、後述の筒
状隔壁部材(金属、硬質プラスチック製)の先端部を装
着するための溝13を形成してある。この成形絶縁補強
体1をケーブル端末コアに充分に高い面圧で装着するた
めに、その内径をケーブルコア外径(ケーブル絶縁層外
径)に較べ数mm程度小さくしてある。
【0014】図2は前記成形絶縁補強体1を中空コア治
具2上に拡径装着した中空コア付き成形絶縁補強体Aの
一例を示している。図2において、2は中空コア治具で
あり、その内径をケーブルコアの外径よりも大としてあ
る。この寸法条件及び前記成形絶縁補強体内径とケーブ
ルコア外径との寸法関係から明らかな通り、中空コア治
具2の外径は前記成形絶縁補強体1の内径よりも大であ
る。この中空コア治具2には、ストリップの密接螺旋状
体20の内部に一端から他端に向け解体ストリップ21
を挿通したものを使用できる。1は前記した成形絶縁補
強体であり、拡径状態のもとで中空コア治具2上に装着
してある。
【0015】図2において、成形絶縁補強体1の拡径に
基づく周方向引っ張り応力に対応して中空コア治具2に
周方向圧縮応力が作用しているが、ストリップに軸方向
圧縮強度に優れたものを使用してあり、力学的に安定で
ある。また、中空コア治具2内に挿通した解体ストリッ
プ21を引っ張ると、成形絶縁補強体1の内面に圧接さ
れている螺旋状体20の端200の曲率半径がその引っ
張り力fのために減少されて螺旋状体20の端200が
成形絶縁補強体1の内面から脱離され、その脱離に伴い
脱離跡の成形絶縁補強体内面部分が弾性拡径から解放さ
れて元の内径に縮径復元される。前記螺旋状体20の端
200の曲率半径の減少を適度の引っ張り力で行ない得
るように前記ストリップの断面積を適度に小さくして曲
げ剛性を比較的小さくしてある(ストリップの断面積
は、前記した中空コア治具に作用する周方向圧縮応力に
は影響を及ぼさないから、ストリップの断面積を小さく
しても、図2の成形絶縁補強体拡径装着状態の力学的安
定性は阻害されない)。また、中空コア治具2の外面は
可及的に平滑とすることが望ましい。
【0016】上記中空コア治具2には、プラスチック円
筒体に螺旋状の切り込みを繋ぎの薄肉を残して切削し、
一端側の所定の長さだけ螺旋を繋ぎの薄肉の引きちぎり
により解体し、この解体ストリップを円筒体内に一端か
ら他端に向け挿通したものを用いることもできる。
【0017】図3の(イ)乃至(ハ)は、本発明に係る
ケーブル端末部の処理方法の実施例を示している。図3
の(イ)において、3はプラスチック電力ケーブル、例
えばCVケーブルの端末コアを示し、ケーブルシース3
1、外部金属遮蔽層32、外部半導電性層33をそれぞ
れ所定の位置まで除去し、口出導体に導体引出棒34を
接続してある。35はケーブル端末コアに挿通した支持
板(通常、金属製)、36は補助リング金具である。4
は筒状隔壁部材(通常、金属製)であり、補助リング金
具35の内径より大なる外径のフランジ部41を下端に
設けてある。Aは前記した中空コア治具付きの拡径成形
絶縁補強体を示している。
【0018】本発明によりケーブル端末部を処理するに
は、後述する接続管(図4における符号5参照)をケー
ブルシース31に引き通し、更に、図3の(イ)に示す
ように、筒状隔壁部材4、支持板35、補助リング金具
36及び中空コア治具付き成形絶縁補強体Aをケーブル
端末コア3に順次に挿通し、支持板35を碍子351で
支持したのち、中空コア治具付き成形絶縁補強体Aにお
ける成形絶縁補強体1の半導電性電極部12を図3の
(ロ)に示すように、ケーブル外部半導電性層端331
に位置合わせし、この位置合わせ保持のもとで成形絶縁
補強体1を支えている中空コア治具2の解体ストリップ
21を引っ張って中空コア治具2を後端から前端に向け
解体していき、この解体に伴い成形絶縁補強体1を後端
(半導電性電極部側)から前端に向け縮径させて図3の
(ハ)に示すようにケーブル端末コア3のケーブル絶縁
層外面に圧接させていく。
【0019】前記した通り、中空コア治具2の内径をケ
ーブルコア3の外径よりも大きくしてあり(ストリップ
の太さ以上大きくすることが好ましい)、解体ストリッ
プ21を中空コア治具2の内面を強く擦ることなく引っ
張って中空コア治具2を円滑に解体していくことができ
る。また、成形絶縁補強体1の非拡径時の内径をケーブ
ルコア3の外径よりも充分に小さくしてあり、図3の
(ハ)において、成形絶縁補強体1とケーブル端末コア
3との界面の面圧を高くでき、優れた耐電圧性を保証で
きる。
【0020】このように成形絶縁補強体1をケーブル端
末コア3に充分な面圧で装着したのちは、図3の(ハ)
に示すように、筒状隔壁部材4の先端部を装着成形絶縁
補強体1の後端側の溝13に挿着し、該筒状隔壁部材4
の下端のフランジ部41を補助リング金具36を介して
支持板35に油密若しくは気密に結着し(フランジ部4
1と補助リング金具36との間、補助リング金具36と
支持板35との間はそれぞれパッキングとボルトで結着
する)、筒状隔壁部材4の外面と成形絶縁補強体1の半
導電性電極部11の外面とにまたがりシールテープ42
を巻きつけてそれらの間を封止し、これにてケーブル端
末部の処理を終了する。
【0021】図4は本発明により組立てたケーブル終端
接続部を示しており、1は前記した成形絶縁補強体、4
は筒状隔壁部材、34は導体引出棒、36は補助リング
金具、35は台板、5は接続管である。図4に示すケー
ブル終端接続部を組立てるには、上記のようにしてケー
ブル端末部を処理したのち、ケーブル端部を立ち上げ、
(a)碍管61をケーブル端末コア上に挿通し、導体引
出棒34を碍管上部金具611から引出し、この引出箇
所をパッキングの締め付けにより油密化若しくは気密化
し、碍管下端金具612を支持板35に油密若しくは気
密に結着し、(b)更に、導体引出棒内通路を経て碍管
61内に絶縁油若しくは絶縁ガスを封入し、(c)更
に、仮挿通しておいた接続管5の上端を前記の補助リン
グ金具36に水密に結着し、接続管5の下端とケーブル
シース端部との間をシールテープ51の巻き付けにより
水密に連結し、これにてケーブル終端接続部の組立てを
終了する。
【0022】上記実施例に対し、(c)、(a)、
(b)の順序、或いは、(a)、(c)、(b)の順序
で行なうことも可能である。また、上記(c)におい
て、接続管5の後端をケーブルシースの剥離直後にケー
ブルシース端に水密に連結しておき、ケーブル端部立ち
上げ後は、ケーブル接続管5の前端と補助リング金具3
6との水密結着のみを行なうようにしてもよい。
【0023】本発明により組立てたケーブル終端接続部
においては、成形絶縁補強体とケーブル端末コアとの圧
接界面を充分に高くできるから、その界面の絶縁強度を
よく保証できる。また、碍管内の封入絶縁油若しくは絶
縁ガスを成形絶縁補強体とケーブル端末コアとの圧接界
面と筒状隔壁部材とにより接続管内から遮断しており、
外部金属遮蔽テープ巻回層やケーブルシース直下の間隙
を伝っての前記封入絶縁油の漏出を防止して封入絶縁油
等の安定な封入を保証できる。更に、筒状隔壁部材の先
端を成形絶縁補強体の半導電性電極部内に収容してある
から、電界分布状態を乱れなく安定に保持できる。従っ
て、ケーブル終端接続部の絶縁強度を良好に保証でき
る。
【0024】上記において、成形絶縁補強体後端側の溝
13を省略し、成形絶縁補強体後端側のテーパ面に筒状
隔壁部材4の先端部を挿着し、これらにまたがりシール
テープを巻き付けることもできる。上記成形絶縁補強体
の後端側に溝を設ける場合、図5に示すように、溝13
の内面の外径を筒状隔壁部材4の外径に実質的に等しく
し、溝13の内面の内径rを筒状隔壁部材4の内径Rよ
りも小さくして、ケーブル端末コアに装着した状態で
も、溝内の筒状隔壁部材部分の内側に間隙gを残存さ
せ、ケーブル端末コアのケーブル絶縁層及び成形絶縁補
強体の半導電性電極部の径方向熱膨張・収縮をその間隙
gで吸収させることができる。上記筒状隔壁部材4の筒
壁中間には、図6に示すように、Oリング等のシールリ
ングを介在させた摺動接合部を設け、ケーブル端末コア
の軸方向熱膨張・収縮を摺動接合部の摺動で吸収させる
ともできる。
【0025】本発明において、支持板はケーブル端末部
を固定支持する板状基体であればよく、例えば、機器に
おける絶縁油または絶縁ガス封入室壁も含まれる。本発
明に係るケーブル端末部の処理方法は、上記したケーブ
ル終端接続部の組立て以外にも使用できる。例えば、ト
ランス等の電気機器のリードを貫通ブッシングを介して
密閉室内に引込み、成形絶縁補強体を装着したケーブル
端末部を密閉室内に収容し、このケーブル端末部の導体
と前記リードとを接続し、成形絶縁補強体の後端を室壁
に筒状隔壁部材により油密に結着し、密閉室内に絶縁油
若しくは絶縁ガスを封入し、室壁外面とケーブルシース
端部とを接続管で水密に連結する場合にも使用できる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るケーブル端末部の処理方法
によれば、ケーブル端末コアに充分な面圧で装着した成
形絶縁補強体と筒状隔壁部材とで外側の封入絶縁油また
は絶縁ガスを遮断するようにケーブル端末部を処理する
場合、成形絶縁補強体と筒状隔壁部材とを一体化せずに
別体とし、ケーブル端末コアに成形絶縁補強体を装着し
たのち、その成形絶縁補強体後端側に筒状隔壁部材の先
端部を挿着しているから、成形絶縁補強体を筒状隔壁部
材による拘束なく充分に拡径して挿着でき、このケーブ
ル端末コアへの成形絶縁補強体の装着を、ケーブル端末
コア外径よりも大なる内径の中空コア治具上に成形絶縁
補強体を拡径装着し、中空コア治具を経てケーブル端末
コア上に挿通し、而るのち、中空コア治具を解体除去し
て成形絶縁補強体をケーブル端末コアに圧接させること
によって行なっているから、ケーブル端末コアに成形絶
縁補強体を迅速・容易に、かつ充分な拡径面圧のもとで
装着でき、短い作業時間のもとで、ケーブル端末コアを
優れた絶縁強度、安定な油止めまたはガス止め性能で処
理できる。特に、請求項2のケーブル端末部の処理方法
では、成形絶縁補強体の後端側に筒状隔壁部材の先端部
を装着するための溝を設け、この溝に筒状隔壁部材の先
端部を挿着しているから、成形絶縁補強体後端と筒状隔
壁部材先端との安定な油密若しくは気密封止を保証で
き、更に、請求項3のケーブル端末部の処理方法では、
筒状隔壁部材の先端部を挿着するための溝を成形絶縁補
強体後端側の半導電性電極部に設けているから、筒状隔
壁部材先端部の挿着のもとでも成形絶縁補強体の調整さ
れた電界分布を良好に維持でき、熱応力を吸収させるた
めの間隙も絶縁強度保持のもとで安全に設けることがで
きる。
【0027】また、かかるケーブル端末部の処理方法を
用いた本発明に係るケーブル終端接続部の組立て方法に
よれば、従来のCVケーブル終端接続部に対し、高コス
トのエポキシ座・プレモールド絶縁体アセンブリーの使
用を排し、しかも短い作業時間で同等性能のCVケーブ
ル終端接続部を組立てることができ、作業時間の短縮、
部材コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する成形絶縁補強体の一例
を示す図面である。
【図2】本発明において使用する中空コア治具付き成形
絶縁補強体の一例を示す図面である。
【図3】本発明に係るケーブル端末部の処理方法を示す
ために使用した図面である。
【図4】本発明により組立てたケーブル終端接続部を示
す図面である。
【図5】本発明において使用する上記とは別の成形絶縁
補強体を示す図面である。
【図6】本発明において使用する上記とは別の成形絶縁
補強体の要部を示す図面である。
【図7】従来のケーブル終端接続部を示す図面である。
【符号の説明】
1 成形絶縁補強体 11 絶縁体部 12 半導電性電極部 13 溝 2 中空コア治具 A 中空コア治具付き成形絶縁補強体 3 ケーブル端末コア 35 支持板 4 筒状隔壁部材 61 碍管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形絶縁補強体をケーブル端末コア外径よ
    り大なる内径の中空コア治具上に拡径して装着し、この
    中空コア治具においてケーブル端末コア上に挿通し、つ
    いで中空コア治具を除去してケーブル端末コアに成形絶
    縁補強体を装着し、而るのち、その成形絶縁補強体の後
    端を筒状隔壁部材を介し支持板に油密乃至は気密に連結
    することを特徴とするケーブル端末部の処理方法。
  2. 【請求項2】成形絶縁補強体の後端側に筒状隔壁部材の
    先端部を装着するための溝を設け、この溝に筒状隔壁部
    材の先端部を油密乃至は気密に挿着し、同筒状隔壁部材
    の後端部を支持板に油密乃至は気密に結着する請求項1
    記載のケーブル端末部の処理方法。
  3. 【請求項3】筒状隔壁部材の先端部を挿着するための溝
    を成形絶縁補強体後端側の半導電性電極部に設けた請求
    項2記載のケーブル端末部の処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかによりケーブル端
    末部を処理したのち、ケーブル端末コアへの碍管の挿
    通、ケーブル端末コア先端の導体引出棒の碍管上端から
    の引出し、碍管下端と支持板との結着、碍管内への絶縁
    油または絶縁ガスの封入、支持板とケーブルシース端部
    との接続管による連結等を行なうことを特徴とするケー
    ブル終端接続部の組立て方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010004664A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Viscas Corp 縦型常温収縮チューブ装着装置、電力ケーブルの終端接続部および縦型常温収縮チューブ装着方法

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