JP2003234272A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003234272A
JP2003234272A JP2002030389A JP2002030389A JP2003234272A JP 2003234272 A JP2003234272 A JP 2003234272A JP 2002030389 A JP2002030389 A JP 2002030389A JP 2002030389 A JP2002030389 A JP 2002030389A JP 2003234272 A JP2003234272 A JP 2003234272A
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groove
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pattern
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JP2002030389A
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Mitsuaki Morigami
光章 森上
Tatsu Shimizu
竜 清水
Satoshi Shimada
聡 嶋田
Hiroomi Toyoba
弘臣 豊場
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アライメントマークとしての認識をより容易か
つ高精度ならしめる位置検出溝を備える半導体装置、お
よびその位置検出溝を利用してパターンの重ね合わせを
行う半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】この半導体基板は、下地膜11上に下層配
線13を有し、その上面に形成された層間絶縁膜12に
は、コンタクトホール14とともにその加工パターンの
基準位置を示す位置検出溝15がパターン形成されてい
る。この位置検出溝15は、開口幅の異なる複数のバー
状の溝の組が正方形SQの4辺に沿って4組配設されて
構成されている。そしてそれら各組は、異なる開口幅を
もつ3種の溝からなり、これらが正方形SQの中心から
4辺の各方向に向けて放射状に、開口幅の広いものから
順次配設されて上記位置検出溝15を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法にかかり、詳しくは半導体基板上に複数の
パターンを重ね合わせるための位置検出溝を有する半導
体装置、およびこの位置検出溝を用いて半導体装置を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化にともな
い、その微細加工技術はますます重要になってきてい
る。そして、この微細化をさらにすすめるためには、半
導体装置の各製造工程において、半導体基板全体を平坦
化する技術がいっそう重要となる。この平坦化を的確に
行う技術として、化学機械研磨(CMP)法が注目され
ている。CMP法は、エッチング手法と機械的な研磨手
法とを組み合わせた技術であり、これを用いることで半
導体基板をグローバルに平坦化することができる。
【0003】一方、上記半導体装置の微細化をすすめる
ために、フォトリソグラフィ工程においては、半導体基
板上に形成されたパターンとその上層に形成するパター
ンのフォトマスクとを重ね合わせ、その重ね合わせ誤差
を精度よく測定することがますます重要になってきてい
る。このようなフォトマスクの重ね合わせ誤差の測定
は、基板上に形成されたアライメントマークを検出する
ことにより行われる。
【0004】ここで、上記アライメントマークとして
は、基板上に形成される各種パターンを用いることもで
きる。ただし、たとえば配線を形成する工程において基
板全面に一様に半透明または不透明な配線材料を成膜す
る際には、成膜された配線材料の下層に形成されている
パターンを検出することができない。このため、そのパ
ターンをアライメントマークとして用いることはできな
い。そこで従来より、同配線材料を堆積する膜にあらか
じめ位置検出溝を形成し、これをアライメントマークと
して利用してきた。こうした位置検出溝を形成しておく
ことで、その上方に不透明な配線材料が成膜される場合
であっても、同位置検出溝内に段差(窪み)を生じさせ
ることができ、ひいてはこの段差に基づいてパターンの
重ね合わせ誤差の測定が可能になる。
【0005】以下、こうした位置検出溝によるアライメ
ントマークの一般的な用法の例として、上層配線パター
ン(重ね合わせパターン)を、下層配線パターンとこれ
に対応してコンタクトホール等が形成された絶縁膜の加
工パターン(基準パターン)に重ね合わせる場合につい
て説明する。
【0006】図11は、パターンの重ね合わせが行われ
る上記半導体装置のアライメントマーク部を拡大して示
す部分断面図である。この重ね合わせに際してはまず、
図11(a)に示されるように、半導体基板上方の下地
膜101上に図示しない下層配線をパターン形成したの
ち、その上に表面を平坦化する層間絶縁膜102を成膜
する。そして、その上面にフォトレジスト103を塗布
したのちこれを露光、現像によりパターン加工する。こ
れにより、重ね合わせの基準となる基準パターンと位置
検出溝とを形成するためのマスクが層間絶縁膜102上
に焼き付けられる。
【0007】続いて、図11(b)に示されるように、
層間絶縁膜102を異方性エッチングすることによっ
て、基準パターン(図示略)をおよび位置検出溝104
を形成する。この場合、位置検出溝104の形状は、1
辺「20μm」程度の正方形の抜きパターン(ボックス
パターン)であり、これを基準パターンの基準位置を示
すターゲットパターン105とする。
【0008】続いて、図11(c)に示されるように、
その表面に不透明な導電膜106を形成したのち、その
上に再度フォトレジスト(図示略)を塗布し、これを露
光、現像によりパターニングして上層回路パターンを形
成するためのマスクを焼き付ける(図示略)。この際同
時に、ターゲットパターン105の内部に「10μm」
の位置精度パターン107を、同ターゲットパターン1
05の中心の部分を狙って焼き付ける。
【0009】そして、その位置測定に際しては、上記タ
ーゲットパターン105に対する位置精度パターン10
7のずれ量を重ね合わせ誤差として光学的に測定し、そ
れに基づいて重ね合わせ精度を評価する。さらに必要に
応じて、この重ね合わせ誤差を上層配線パターンのマス
クを焼き付けるための上記露光時における位置制御パラ
メータとしてフィードバックする。これにより、重ね合
わせ不良に起因する製造不良を未然に防止することがで
きるとともに、以降の同工程における重ね合わせ精度を
向上させることができるようになる。
【0010】ところで、半導体装置の製造過程におい
て、上述したCMP法などのように基板全面を平坦化す
る工程が設けられる場合には、上記ターゲットパターン
を用いた重ね合わせ時のずれ量の測定が困難になる場合
がある。
【0011】たとえば、上層配線パターンを層間絶縁膜
に形成したコンタクトホールを介して下層配線パターン
に電気的に接続する際に、そのコンタクトホールへのプ
ラグ配線の形成を行いつつ、上層配線の配線層としての
優れた導電性を確保することが必要になる場合がある。
そして、この場合は通常、プラグ配線と上層配線の配線
層とに対して異なった導電材料が用いられることが多い
ため、コンタクトホールにその導電材料を埋め込んだの
ちに基板全面を層間絶縁膜が露出するまで研磨して平坦
化する工程が設けられることになる。ところがこの際、
半透明または不透明な導電膜によって基板全面が略一様
に平坦化されるようになるために、上記ターゲットパタ
ーンの位置を精度よく認識することが困難となる。そし
て結局は、上述したパターンの重ね合わせ誤差の測定を
正確に行うことも困難になる。
【0012】ただしこの場合であれ、上記ターゲットパ
ターンとして、図12(a)に平面形状を示すような広
い開口を有するボックス状のターゲットパターン108
を用いる場合には、上記CMP法による平坦化を行った
としても、図12(b)にその断面形状を示すように、
ターゲットパターン108の開口にディッシングといわ
れる窪み109を生じるようになる。こうして窪み10
9が生じれば、これに基づいて上層配線パターンと基準
パターンとの重ね合わせ誤差を測定することが可能とな
る。
【0013】もっともこの場合、ターゲットパターン1
08が大面積の凹パターンであるというその構造上、上
記重ね合わせ誤差の測定に際して、基板面内に不均一な
誤差を生じることがある。すなわち、図12(a)に示
したターゲットパターン108を用いた場合、CMP法
による平坦化を行ったのちに生じる窪み109は、図1
2(b)に示されるように、ターゲットパターン108
に対して非対称な断面形状となることが多い。そしてこ
のような場合には、画像認識処理を行ったときにターゲ
ットパターン108の縁部(アウターパターン)に対応
して得られる信号のピーク検出位置も、理想とされる位
置から非対称にずれてしまう。しかも、このピーク検出
位置が理想位置からずれる傾向は基板面内において不均
一であるため、ターゲットパターンに対する位置精度パ
ターンのずれ量を測定してこれを評価する際には、この
基板面内での不均一な誤差も含まれることになる。そし
て、こうした不均一な誤差の発生が、半導体装置の微細
化をすすめるうえでの大きな障害となっている。
【0014】そこで従来は、上記基板面内での不均一な
誤差を低減するために、上記ボックス状のターゲットパ
ターン108に代えて、細長い矩形の溝を組み合わせて
四角形の4辺を構成した、いわゆるバー状のターゲット
パターンを用いる試みもなされている(たとえば、『S
PIE Vol.3677 pp.107−115(1
999)』等を参照)。
【0015】図13(a)および図13(b)は、それ
ぞれ上記バー状のターゲットパターンの形状を例示する
平面図および断面図である。図13に示されるように、
このバー状のターゲットパターン110を、たとえば開
口幅を「1μm」程度の溝により構成する。そして、こ
のターゲットパターン110に導電膜を埋め込んで、そ
の表面をCMP法により平坦化したときに形成されるそ
れら溝の位置に対応した窪みを基準として位置精度パタ
ーンのずれ量を測定するようにする。これにより、上述
した基板面内での不均一な測定誤差を低減することがで
きるようになる。
【0016】ところが、上記バー状のターゲットパター
ン110の場合、CMP法等により平坦化された基板表
面にそれら溝の位置に対応した窪みを形成することので
きる最適な溝幅の選択が難しくなる。
【0017】たとえば、バーの開口幅が小さすぎる場合
には、上記プラグ配線を形成する導電膜をCMP法によ
り研磨した際に、基板表面が完全に平坦化されてしまう
可能性が高い。このような場合は、重ね合わせ誤差を測
定する基準位置となる窪みが形成されず、重ね合わせ誤
差の測定をすることができなくなる。
【0018】図14は、こうして重ね合わせ誤差が測定
できなくなる場合の、半導体基板の製造過程における断
面構造について、アライメントマーク付近を拡大して示
す図である。
【0019】すなわちまず、図14(a)に示されるよ
うに、下地膜111上に下層配線パターン112を形成
し、その上に層間絶縁膜113を形成する。そして、そ
の上面から下層配線パターン112に接続をとるべく、
層間絶縁膜113にコンタクトホール114を形成する
とともに、上記バー状のターゲットパターン120を形
成する。このコンタクトホール114の加工パターン
が、重ね合わせパターンに対する基準パターンとなる。
続いて、図14(b)に示されるように、基板の全面に
コンタクトホール114への充填金属膜115を堆積す
る。そののち、図14(c)に示されるように、その基
板表面全面をCMP法により研磨して平坦化する。この
とき、ターゲットパターン120の溝幅が小さいため、
その表面には同ターゲットパターン120の位置に対応
した窪みが形成されない。このため、図14(d)に示
されるように、上層配線パターンを形成するための導電
膜116が堆積されてもターゲットパターン120の位
置に対応した窪みが形成されない。したがって、この導
電膜116をパターニングするレジストを表面に焼き付
けてもターゲットパターン120の位置を認識すること
ができず、その重ね合わせ誤差を測定することはできな
くなってしまう。
【0020】また一方、上記バーの開口幅が大きすぎる
場合には、上記図14(c)に対応する工程におけるタ
ーゲットパターンの拡大断面は、図15(a)に示され
るような形状となる。すなわちこの場合、ターゲットパ
ターン121を構成する溝の位置に対応した窪み122
は確かに形成される。ただし、図15(b)に示すよう
に、この窪み122を画像認識処理して得られる信号の
ピーク130は、なだらかで非対称な波形となり、これ
を用いた重ね合わせ誤差の測定精度も自ずと制限されて
しまう。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、アライ
メントマークを生成するための位置検出溝には、上記ボ
ックス状のものであれ、あるいは上記バー状のものであ
れ、それぞれ一長一短がある。したがって、位置検出溝
を用いてアライメントマークを生成する場合には、それ
らボックス状のターゲットパターンおよびバー状のター
ゲットパターンそれぞれの特徴が生かされるように、対
象となるパターンの重ね合わせの条件に合わせてそれら
パターンを適宜使い分けることが望ましい。しかしなが
ら、それらターゲットパターンの最適形状の決定は、半
導体装置の製造に関する専門的な知識や経験が必要とな
るほか、場合によっては試行錯誤により最適条件を求め
ることなども必要となり、容易ではない。そして、こう
したパターンの重ね合わせが高精度にできない限り、半
導体装置の微細加工のさらなる高度化も望めない。
【0022】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、アライメントマークとしての
認識をより容易かつ高精度ならしめる位置検出溝を備え
る半導体装置、およびその位置検出溝を利用してパター
ンの重ね合わせを行う半導体装置の製造方法を提供する
ことにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段およびその作用効果について記載する。請
求項1に記載の発明は、半導体基板上方の下地膜に、重
ね合わせの際のアライメントマークを形成するための位
置検出溝が設けられてなる半導体装置として、前記位置
検出溝が、それぞれ開口幅の異なる複数の溝の組み合わ
せからなることをその要旨とする。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の半導体装置において、前記位置検出溝は、前記
開口幅の異なる複数の溝を1組として、該組が矩形の4
辺に沿って4組配設されてなることをその要旨とする。
【0025】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の半導体装置において、前記開口幅の異なる複数
の溝の組は、前記矩形を挟んで互いに対向して配設され
る各同一の開口幅を有する2つの溝同士が、前記矩形の
中心からそれぞれ等しく離間して配設されてなることを
その要旨とする。
【0026】また、請求項4に記載の発明は、半導体基
板上方の下地膜に、重ね合わせの際のアライメントマー
クを形成するための位置検出溝が設けられてなる半導体
装置として、前記位置検出溝は、所定の開口幅を有する
溝状に形成されてなるとともに、同溝には、その各端部
において前記所定の開口幅を拡大する拡幅部が設けられ
てなることをその要旨とする。
【0027】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の半導体装置において、前記拡幅部が、前記溝の
各端部を同一方向に屈折せしめる態様で設けられてなる
ことをその要旨とする。
【0028】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の半導体装置において、前記位置検出溝は、矩形
の4辺にそれぞれ沿う4つの溝として配設されるととも
に、それら各溝における前記拡幅部は、その屈折方向が
すべて前記矩形を向く方向に設定されてなることをその
要旨とする。
【0029】また、請求項7に記載の発明は、半導体基
板上方の下地膜に、重ね合わせの際のアライメントマー
クを形成するための位置検出溝が設けられてなる半導体
装置として、前記位置検出溝は、矩形の平面形状を有し
て形成されるとともに、該溝内の底部に、その高さが溝
の深さに満たない任意形状の突起パターンが形成されて
なることをその要旨とする。
【0030】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の半導体装置において、前記突起パターンが複数
の突条パターンからなることをその要旨とする。また、
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の半導体装置
において、前記突条パターンが、前記矩形状の溝の縁部
に沿って順に入れ子となる態様で形成された複数の矩形
枠パターンからなることをその要旨とする。
【0031】また、請求項10に記載の発明は、請求項
7に記載の半導体装置において、前記突起パターンが、
前記矩形状の溝内において互いに離間して点在する複数
の多角形パターンからなることをその要旨とする。
【0032】また、請求項11に記載の発明は、請求項
7〜10のいずれかに記載の半導体装置において、前記
突起パターンと前記矩形状の溝の縁部との離間距離、お
よび互いに隣接する突起パターン同士の離間距離が、
0.4μm以下であることをその要旨とする。
【0033】一方、請求項12に記載の発明は、半導体
装置の製造方法として、半導体基板上方の下地膜に位置
検出溝としてそれぞれ開口幅の異なる複数の溝の組み合
わせからなる溝列を形成する工程と、その上面に第1の
膜を成膜する工程と、前記下地膜をストッパ膜として前
記第1の膜を平坦化する工程と、この平坦化された第1
の膜上に第2の膜を成膜する工程とを備え、前記第2の
膜表面の前記位置検出溝として形成した溝列に対応して
生成される窪みをアライメントマークとして用いること
をその要旨とする。
【0034】また、請求項13に記載の発明は、請求項
12に記載の半導体装置の製造方法において、前記位置
検出溝は、前記開口幅の異なる複数の溝を1組として、
該組が矩形の4辺に沿って4組形成されることをその要
旨とする。
【0035】また、請求項14に記載の発明は、請求項
13に記載の半導体装置の製造方法において、前記開口
幅の異なる複数の溝の組は、前記矩形を挟んで互いに対
向する各同一の開口幅を有する2つの溝同士が、前記矩
形の中心からそれぞれ等しく離間して形成されることを
その要旨とする。
【0036】また、請求項15に記載の発明は、請求項
12〜14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記位置検出溝として形成された溝列に対応し
て生成される窪みのうちのもっとも高い認識精度を得る
ことのできるものを選択的に用いて位置測定を行うこと
をその要旨とする。
【0037】また、請求項16に記載の発明は、請求項
12〜15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記下地膜として前記位置検出溝に併せてコン
タクトホールが形成された絶縁膜を用い、前記第1の膜
として前記絶縁膜のコンタクトホールに埋め込まれる導
電膜を用い、前記第2の膜として前記絶縁膜の上面に配
線層として形成される導電膜を用いることをその要旨と
する。
【0038】また、請求項17に記載の発明は、請求項
12〜16のいずれかに記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1の膜の平坦化に、化学機械研磨法を用
いることをその要旨とする。
【0039】また、請求項18に記載の発明は、半導体
装置の製造方法として、半導体基板上方の下地膜に、位
置検出溝として、所定の開口幅を有するとともにその各
端部に該所定の開口幅を拡大する拡幅部を備えた溝を形
成する工程と、その上面に第1の膜を成膜する工程と、
前記下地膜をストッパ膜として前記第1の膜を平坦化す
る工程と、この平坦化された第1の膜上に第2の膜を成
膜する工程とを備え、前記第2の膜表面の前記位置検出
溝として形成した溝に対応して生成される窪みをアライ
メントマークとして用いることをその要旨とする。
【0040】また、請求項19に記載の発明は、請求項
18に記載の半導体装置の製造方法において、前記拡幅
部を、前記溝の各端部が同一方向に屈折せしめられる態
様に形成することをその要旨とする。
【0041】また、請求項20に記載の発明は、請求項
19に記載の半導体装置の製造方法において、前記位置
検出溝として、矩形の4辺にそれぞれ沿う溝を4つ形成
するとともに、それら各溝における前記拡幅部を、その
屈折方向がすべて前記矩形を向く方向に設定することを
その要旨とする。
【0042】また、請求項21に記載の発明は、請求項
18〜20のいずれかに記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記下地膜として前記位置検出溝に併せてコン
タクトホールが形成された絶縁膜を用い、前記第1の膜
として前記絶縁膜のコンタクトホールに埋め込まれる導
電膜を用い、前記第2の膜として前記絶縁膜の上面に配
線層として形成される導電膜を用いることをその要旨と
する。
【0043】また、請求項22に記載の発明は、請求項
18〜21のいずれかに記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記第1の膜の平坦化に、化学機械研磨法を用
いることをその要旨とする。
【0044】また、請求項23に記載の発明は、半導体
装置の製造方法として、半導体基板上方の下地膜に、位
置検出溝として、矩形の平面形状を有した溝をその内底
部に該溝の深さに満たない高さの任意形状の突起パター
ンを設けた態様にて形成する工程と、その上面に第1の
膜を成膜する工程と、前記下地膜をストッパ膜として前
記第1の膜を平坦化する工程と、この平坦化された第1
の膜上に第2の膜を成膜する工程とを備え、前記第2の
膜表面の前記位置検出溝として形成した溝に対応して生
成される窪みをアライメントマークとして用いることを
その要旨とする。
【0045】また、請求項24に記載の発明は、請求項
23に記載の半導体装置の製造方法において、前記突起
パターンとして、複数の突条パターンを用いることをそ
の要旨とする。
【0046】また、請求項25に記載の発明は、請求項
24に記載の半導体装置の製造方法において、前記突条
パターンとして、前記矩形状の溝の縁に沿って順に入れ
子となる態様の複数の矩形枠パターンを用いることをそ
の要旨とする。
【0047】そして、請求項26に記載の発明は、請求
項25に記載の半導体装置の製造方法において、前記突
起パターンとして、前記矩形状の溝内において互いに離
間して点在する複数の多角形パターンを用いることをそ
の要旨とする。
【0048】上記請求項1に記載の構造では、複数のパ
ターンを重ね合わせる際のアライメントマークを形成す
るための位置検出溝が、それぞれ開口幅の異なる複数の
溝の組み合わせからなるようにしている。このため、た
とえその上面に上記第2の膜として不透明な膜が堆積さ
れてこれがCMP法等により平坦化される場合にあって
も、それら溝の開口幅とその際に堆積する膜の材料や成
膜方法等の条件とに対応して、上記開口幅の異なる複数
の溝の開口部には各々異なる形状の窪みを生じる。これ
により、上記第1および第2の膜の材料や成膜方法等の
幅広い条件に対応して、上記窪みをアライメントマーク
としてその認識を容易かつ高精度に行うことができるよ
うになる。なお、こうした位置検出溝を備える半導体装
置は、上記請求項12に記載の方法を用いることによっ
て、これを好適に製造することができるようになる。
【0049】また、上記請求項2に記載の構造では、上
記開口幅の異なる複数の溝の組み合わせを1組として、
該組が矩形の4辺に沿って4組配設されるようにしてい
る。このため、これら開口幅の異なる複数の溝に対応し
て生じる窪みが上記矩形の4辺に沿って形成されるよう
になり、直交する2軸上の位置検出によってその認識も
より容易に行えるようになる。さらに、それら各溝を、
上記請求項3に記載の構造のように、矩形を挟んで互い
に対向して配設される各同一の開口幅を有する2つの溝
同士を、上記矩形の中心からそれぞれ等しく離間して配
設することにより、それに対応して生じる窪みの認識を
よりいっそう容易なものとすることができる。そして、
これら請求項2および請求項3に記載の上記位置検出溝
を備える半導体装置は、上記請求項13および請求項1
4に記載の方法を用いることによって、それら各々を好
適に製造することができるようになる。
【0050】さらに、上記請求項12〜14のいずれか
に記載の方法を、上記請求項15に記載の方法のよう
に、もっとも高い認識精度を得ることができる窪みを選
択的に用いて位置測定が行われるようにする場合には、
上記第1および第2の膜の材料や成膜方法等の幅広い条
件において、高い認識精度がより確実に確保されるよう
になる。
【0051】ここで、上記請求項12〜15のいずれか
に記載の方法を、上記請求項16に記載の各膜を対応さ
せて用いる場合には、上記下地膜のパターンに重ね合わ
されてコンタクトホールが形成された絶縁膜の上面に的
確に重ね合わされた配線層を形成することができるよう
になる。さらに、これら請求項12〜16のいずれかに
記載の方法として、上記請求項17に記載の方法のよう
に、化学機械研磨により基板全面が平坦化される場合に
は、上記各溝に対応して窪みを好適に生じさせることが
できるようになる。
【0052】一方、上記請求項4に記載の構造では、複
数のパターンを重ね合わせる際のアライメントマークを
形成するための位置検出溝が、所定の開口幅を有する溝
状に形成されてなるとともに、同溝には、その各端部に
おいてその所定の開口幅を拡大する拡幅部が設けられる
ようにしている。このため、それら溝の中央上部にはそ
れに対応する窪みがより確実に形成されるようになる。
これにより、同溝に対応して形成される窪みをアライメ
ントマークとしてその認識をより容易かつ高精度に行う
ことができるようになる。なお、こうした位置検出溝を
備える半導体装置は、上記請求項18に記載の方法を用
いることによって、これを好適に製造することができる
ようになる。
【0053】また、上記請求項5に記載の構造では、上
記拡幅部が、上記溝の各端部を同一方向に屈折せしめる
態様で設けられる。これにより上記請求項4に記載の構
造により得られる効果をより確かなものとすることがで
きるようになる。さらに、それら各溝を、上記請求項6
に記載の構造のように、上記拡幅部がすべて矩形を向く
方向に設定される場合には、その効果がもっとも確実に
得られるようになる。そして、これら請求項5および請
求項6に記載の上記位置検出溝を備える半導体装置は、
上記請求項19および請求項20に記載の方法をそれぞ
れ用いることによって、それら各々を好適に製造するこ
とができるようになる。
【0054】ここで、上記請求項18〜20のいずれか
に記載の方法を、上記請求項21に記載の各膜を対応さ
せて用いる場合には、上記下地膜のパターンに重ね合わ
されてコンタクトホールが形成された絶縁膜の上面に的
確に重ね合わされた配線層を形成することができるよう
になる。またたとえば、これら請求項18〜21のいず
れかに記載の方法として、上記請求項22に記載の方法
のように、化学機械研磨によって基板全面が平坦化され
る場合にあっても、上記各溝に対応して窪みを好適に生
じさせることができるようになる。
【0055】また一方、上記請求項7に記載の構造で
は、複数のパターンを重ね合わせる際のアライメントマ
ークを形成するための位置検出溝が、矩形の平面形状を
有して形成されるとともに、該溝内の底部に、その高さ
が溝の深さに満たない任意形状の突起パターンが形成さ
れるようにしている。このため、位置検出溝の内底部に
大面積の部分が存在しないようになり、同溝の形成時に
おける上記下地膜の損傷が回避されるようになる。そし
てひいては、アライメントマークとしての認識がより容
易かつ高精度なものとなる。なお、こうした位置検出溝
を備える半導体装置は、上記請求項23に記載の方法を
用いることによって、これを好適に製造することができ
るようになる。
【0056】また、上記請求項8に記載の構造では、上
記突起パターンが複数の突条パターンからなるため、上
記請求項7に記載の構造を確実に具現することができ
る。さらに、上記請求項9に記載の構造では、それら各
突条パターンが、上記矩形状の溝の縁部に沿って順に入
れ子となる態様で形成された複数の矩形枠パターンから
なる。このため、上記請求項8に記載の構造のより確実
な具現が図られる。他方、上記請求項10に記載の構造
では、上記突起パターンが、上記矩形状の溝内において
互いに離間して点在する複数の多角形パターンからな
る。この構造によっても、上記請求項7に記載の構造を
確実に具現することができる。そして、これら請求項7
〜10に記載の構造を、上記請求項11に記載のよう
に、突起パターンと矩形状の溝の縁部との離間距離、お
よび互いに隣接する突起パターン同士の離間距離が、
0.4μm以下とされる場合には、位置検出溝の形成時
における下地膜の損傷がより確実に回避されるようにな
る。なお、これら請求項8、請求項9、および請求項1
0に記載の上記位置検出溝を備える半導体装置は、上記
請求項24、請求項25、および請求項26に記載の方
法をそれぞれ用いることによって、それら各々を好適に
製造することができるようになる。
【0057】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかる半導体装置およびその製造方法の第1の実施
の形態について図1〜図3を使って説明する。
【0058】本実施の形態の半導体装置においては、そ
の配線が多層構造をなして形成されており、それら各層
の配線は層間絶縁膜に埋め込まれたプラグ配線を介して
順次それらの層の上層配線に接続されている。そして、
その上層配線のパターンを層間絶縁膜の下に埋め込まれ
た下層配線のパターンに重ね合わせる際には、その重ね
合わせ誤差を測定するために、上記層間絶縁膜に下層配
線および同層間絶縁膜のパターンの基準位置を示す位置
検出溝が設けられる。
【0059】図1は、こうした位置検出溝の断面形状お
よび平面形状を示す図である。断面図には、その左部に
下層配線の一部を併せて図示している。図1(a)の断
面図に例示されるように、この半導体基板は、下地膜1
1上に下層配線13がパターン形成され、その上に該下
層配線13による表面の凹凸を埋め込んで平坦化する層
間絶縁膜12が成膜されている。そして、この層間絶縁
膜12には、その上面から下層配線13への接続を確保
するためのコンタクトホール14がパターン形成され、
そのコンタクトホール14には図示しないプラグ配線が
充填されて、同じく図示しない上層への接続がなされて
いる。そして、そのコンタクトホール14と併せて、こ
の層間絶縁膜12には下層配線13および層間絶縁膜1
2の形成パターンの基準位置を示す位置検出溝15が設
けられている。なお、図1(a)において、基板断面の
左側の領域R1が下層配線13等の形成される配線形成
領域であり、同じく右側の領域R2が該配線形成領域R
1のパターンの基準位置を示す位置検出溝形成領域であ
る。
【0060】上記位置検出溝15は、それぞれ開口幅の
異なる複数の溝を1組として、該組が複数設けられて構
成されている。それら各溝の組は、細長い矩形の平面形
状を有する、いわゆるバー状の溝の組み合わせからな
る。そして、図1(b)の平面図に示されるように、こ
れらバー状の溝の組G1〜G4が、正方形SQの4辺S
Q1〜SQ4に沿って配設されて上記位置検出溝15を
構成している。なお、図1(b)において斜線を施した
部分が基板面内の凹部、すなわち溝となっている部分で
ある。また、図1(a)に示した位置検出溝形成領域R
2の断面図は、図1(b)に示したA−A線に沿った断
面に対応して示したものである。
【0061】ところで、上記位置検出溝15を構成する
4つの溝の組G1〜G4の各々は複数のバー状の溝から
なるが、本実施の形態においてこれら複数のバー状の溝
は、異なる開口幅W1、W2、およびW3を有する3種
の溝により構成されている。すなわち、これらは図1
(b)に示される開口幅W1の溝15a1〜15a4、
開口幅W2の溝15b1〜15b4、および開口幅W3
の溝15c1〜15c4である。そして、これらの溝
は、正方形SQを挟んで互いに対向して配設されている
各同一の開口幅を有する2つの溝同士が、同正方形SQ
の中心からそれぞれ等しく配設されている。たとえば、
溝15a1は溝15a3と、また溝15b2は溝15b
4と、正方形SQの中心からそれぞれ等しく離間して配
設されている。
【0062】ここで、上記各溝の開口幅は「W1 >
W2 > W3」の関係を有しており、本実施の形態に
おいては、開口幅W1、W2、およびW3はそれぞれ
「1.5μm」、「1.0μm」、および「0.5μ
m」に設定している。なお、これら位置検出溝15を構
成する各溝の開口幅は「500nm〜2000nm」の
範囲に設定することが好ましい。
【0063】上記3種の開口幅をもつ溝のうち、もっと
も広い開口幅W1をもつ溝15a1〜15a4はそれら
の長辺の一方により上記正方形SQを構成している。そ
して、それら溝15a1〜15a4の外側には、正方形
SQの中心から4辺の各方向に向けた放射状に順次、狭
い開口幅W2およびW3をそれぞれもつ溝15b1〜1
5b4および溝15c1〜15c4が各々等間隔の離間
距離Dを有して配設され、上記位置検出溝15を構成し
ている。
【0064】続いて、上記位置検出溝15を有して構成
される半導体装置について、その製造方法を図2および
図3を使って説明する。まず、図2(a)に示すよう
に、半導体基板上方の下地膜11上に下層配線13をパ
ターン形成したのち、その上に該下層配線13による表
面の凹凸を埋め込んで平坦化する層間絶縁膜12を成膜
する。本実施の形態においては、層間絶縁膜12として
シリコン酸化膜を用いる。ひきつづき、その上面にフォ
トレジスト16を塗布して、下層配線13との接続を確
保するためのコンタクトホールおよび同コンタクトホー
ルの形成パターンの基準位置を示す位置検出溝を含むフ
ォトマスクを用いてこれを露光、現像する。次に、図2
(b)に示すように、この現像によってパターン加工さ
れたフォトレジスト16をマスクとして層間絶縁膜12
をエッチングし、コンタクトホール14および位置検出
溝15を形成する。そしてそののち、フォトレジスト1
6を除去する。さらに、図2(c)に示すように、これ
らコンタクトホール14および位置検出溝15を形成し
た表面に、コンタクトホール14にプラグ配線を充填す
るための導電膜17を堆積する。本実施の形態において
は、導電膜17として、タングステン(W)を「400
nm」、たとえば化学気相成長(CVD)法や物理気相
成長(PVD)法を用いて堆積する。
【0065】ちなみにこの場合、導電膜17として、W
に代えてアルミニウム(Al)等を単層にて用いてもよ
いが、層間絶縁膜12に対する密着性やエレクトロマイ
グレーション(EM)耐性およびストレスマイグレーシ
ョン(SM)耐性を向上させる目的で、チタン/窒化チ
タン(Ti/TiN)合金等の膜を同時に形成して多層
化してもよい。また、この多層化する導電膜17は、層
間絶縁膜12に対して十分なバリア性が得られる場合に
は、低抵抗でストレス耐性の高い銅(Cu)やTi、鉄
(Fe)等を用いてもよい。さらに、EM耐性およびS
M耐性を向上させる場合には、上記WやTiNを単層に
て用いてもよい。
【0066】そして、図3(a)に示すように、この表
面を化学機械研磨(CMP)法により研磨して平坦化す
る。このとき、層間絶縁膜12の大面積部分が露出する
時点をこの研磨処理の終点とする。これにより、それぞ
れ異なる開口幅を有した位置検出溝15は、その開口部
における各溝の開口幅に応じて、位置検出溝15に埋め
込まれた導電膜17の窪みを生じる。この場合、もっと
も広い開口幅W1(「1.5μm」)をもつ溝15a1
〜15a4の開口部に、比較的なだらかな曲面の断面形
状をもつ窪み18a1〜18a4を生じる(図3(a)
に窪み18a1および18a3にて図示)。また、2番
目に広い開口幅W2(「1.0μm」)をもつ溝15b
1〜15b4の開口部には、上記溝15a1〜15a4
に対応して生じた窪み18a1〜18a4よりも幅の狭
い断面形状をもつ窪み18b1〜18b4を生じる(図
3(a)に窪み18b1および18b3にて図示)。そ
して、これら2種の溝15a1〜15a4および溝15
b1〜15b4より幅の狭い開口幅W3(「0.5μ
m」)をもつ溝15c1〜15c4とコンタクトホール
14とは、その開口部に窪みを生じない。
【0067】さらに、図3(b)に示すように、上記窪
み18a1〜18a4および窪み18b1〜18b4を
含む表面に、Al、シリコン(Si)、およびCuから
なる導電膜19を上層配線の形成膜として堆積する。こ
のとき、導電膜19を堆積した表面には、窪み18a1
〜18a4および窪み18b1〜18b4に対応して、
窪み20a1〜20a4および窪み20b1〜20b4
が生じる。
【0068】そして、上層配線をパターン形成するため
に、これら窪み20a1〜20a4および窪み20b1
〜20b4を含む導電膜19の表面にフォトレジストを
塗布し、これをフォトリソグラフィ技術を用いて露光、
現像する。これにより、上層配線のパターンを形成する
ためのマスク21とともに、下層配線に対する上層配線
の重ね合わせ誤差を測定するための位置精度パターン2
2が形成される。そののち、この位置検出溝15の位置
に対応して生じた窪みに対する位置精度パターン22の
相対的な位置を測定する。こうして、位置精度パターン
22の理想位置からのずれ量に基づいて、下層配線13
のパターンに対する上層配線のパターンの重ね合わせ誤
差を測定する。
【0069】こうして測定した重ね合わせ誤差が所定の
範囲内である場合には、それに続いて、現像したフォト
レジストをマスクとして導電膜19をエッチングし、上
層配線をパターン形成する(図示略)。また、同重ね合
わせ誤差が所定値を超えている場合には、上記フォトレ
ジストを全面除去し、そののち、新たにフォトレジスト
を塗布して再度、露光と現像とを行ってマスクを形成し
なおす。そして、測定した重ね合わせ誤差が所定の範囲
内となったら、そのマスクを用いて導電膜19をエッチ
ングする。
【0070】さらに、こうして得られた重ね合わせ誤差
の情報は、以降に行われる半導体基板に対する上記上層
配線の露光時の位置制御パラメータとしてフィードバッ
クする。これにより、それら半導体基板においては、下
層配線のパターンに対する上層配線のパターンの重ね合
わせ誤差を低減することができる。
【0071】ところで、本実施の形態においては、上層
配線を形成するための導電膜19を堆積する際に、位置
検出溝15を構成している開口幅の異なる複数の溝に対
応して、幅の異なる複数の窪み20a1〜20a4およ
び窪み20b1〜20b4が生じる場合について例示し
ている。そして、下層配線13のパターンに対する上層
配線のパターンの重ね合わせ誤差を測定する際には、図
示しない画像認識装置によりもっとも高い認識精度を得
ることのできるものを選択的に用いる。本実施の形態に
おいては、導電膜19の表面に形成された窪みのうち、
より幅の狭い窪み20b1〜20b4を用いて、上記重
ね合わせ誤差を測定する。これにより、より広い幅をも
ちなだらかな窪み20a1〜20a4を用いて測定する
場合に比較して、より正確な測定ができるようになる。
換言すれば、下層配線13のパターンと上層配線のパタ
ーンとのより高精度な重ね合わせを実現することができ
るようになる。
【0072】以上説明したように、この第1の実施の形
態にかかる半導体装置およびその製造方法によれば、以
下のような効果を得ることができるようになる。 (1)位置検出溝15として、それぞれ開口幅の異なる
溝を1組としてその溝の組G1〜G4を組み合わせて構
成している。このため、上層配線を形成するための導電
膜19を堆積した際に、容易にかつ確実に位置検出溝1
5の位置に対応した窪みを得ることができるようにな
る。
【0073】(2)また、上記溝の組G1〜G4を組み
合わせて位置検出溝15を構成するようにしているた
め、上記位置検出溝15の位置に対応した窪みをより確
実に得るための同位置検出溝15が基板面に占める面積
を最小限とすることができるようになる。
【0074】(3)そして、位置検出溝15の位置に対
応した窪みとして幅の異なるものが複数得られた場合に
は、そのなかから位置検出溝15を反映して生じた窪み
のうちその位置をもっとも高い精度で認識することので
きるものを選択して、これを下層配線13のパターンの
基準位置として用いることができるようになる。これに
より、下層配線13のパターンの基準位置を、より精度
よく認識することができるようになる。本実施の形態に
て示した例においては、幅の異なる2種の窪み20a1
〜20a4と窪み20b1〜20b4とのうち、より幅
の狭い窪み20b1〜20b4を下層配線13のパター
ンの基準位置として用いることで、これに対する上層配
線のパターンの重ね合わせ誤差をより精度よく測定する
ことができるようになる。
【0075】(4)上記4つの溝の組G1〜G4を、正
方形SQの4辺に沿って配設するようにしている。その
ため、これら開口幅の異なる複数の溝に対応して生じる
窪みが上記正方形SQの4辺に沿って形成されるように
なり、直交する2軸上の位置検出によってその認識も容
易に行えるようになる。また、それら各組の溝は、正方
形SQを挟んで互いに対向して配設されている各同一の
開口幅を有する2つの溝同士が、同正方形SQの中心か
らそれぞれ等しく離間して配設されている。そして、各
バー状の溝がそれぞれ等間隔の離間距離Dだけ隔てて、
正方形SQの中心から4辺の各方向に向けた放射状に開
口幅の広い溝から開口幅の狭い溝へと順次配設されてい
る。このため、位置検出溝15に対応して生じる窪みの
認識をよりいっそう容易なものとすることができる。
【0076】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る半導体装置およびその製造方法の第2の実施の形態に
ついて、先の第1の実施の形態と相違する点を中心に図
4〜図7を使って説明する。
【0077】この第2の実施の形態の半導体装置におい
ても、その配線は多層構造をなして形成されており、そ
れら各層の配線は層間絶縁膜に埋め込まれたプラグ配線
を介して順次それらの層の上層配線に接続されている。
そして、その上層配線のパターンを層間絶縁膜の下に埋
め込まれた下層配線のパターンに重ね合わせる際には、
その重ね合わせ誤差を測定するために、上記層間絶縁膜
に下層配線および同層間絶縁膜のパターンの基準位置を
示す位置検出溝が設けられる。
【0078】図4は、こうした位置検出溝の平面形状を
示す図である。この図4においても、斜線を施した領域
が溝となっている部分である。なお、本実施の形態に例
示する半導体装置においては、上記層間絶縁膜を挟む上
層配線および下層配線とによる積層断面構造は、先の第
1の実施の形態にて説明した半導体装置と基本的に同じ
である。
【0079】図4に示されるように、この半導体装置が
備える位置検出溝25は、開口幅W(「1.0μm」)
の同形の溝25a〜25dが正方形の4辺に沿って4つ
配設されている。そして、これらの溝25a〜25d
は、互いに対向して配設された各々2つの溝がその対向
中心について対称な平面形状をなしている。
【0080】そして、本実施の形態においては、溝25
aと溝25c、および溝25bと溝25dの離間距離L
1は各溝の軸線間で「20μm」に設定している。な
お、これら溝の開口幅Wは「0.5μm〜2.0μm」
の範囲に設定することが好ましい。
【0081】ところで、本実施の形態の半導体装置に設
けられたこの位置検出溝25を構成する各溝25a〜2
5dは、それぞれ各端部が上記正方形を向く方向に直角
に屈折した平面形状の「かぎ」部を設けている。そし
て、こうした「かぎ」部を設けた溝にあっては、該溝に
導電膜が埋め込まれてこれがCMP法等により研磨、平
坦化されたときに、該溝の開口の中央部付近に窪みが形
成されやすいことが発明者らの実験によって確認されて
いる。
【0082】本実施の形態においては、上記「かぎ」部
の長さL2は「1μm」に設定している。なお、この
「かぎ」部の長さL2は「0.5μm〜3.0μm」の
範囲に設定することが好ましい。また、この導電膜が平
坦化される際に位置検出溝25に対応した窪みが生じや
すい傾向は、それら各溝25a〜25dに設けられた
「かぎ」を正方形を向く方向に屈折して設けた場合の方
が顕著となることも、発明者らの実験によって確認され
ている。
【0083】図5は、こうした傾向を説明するために、
上記各溝25a〜25dの平面形状とそれに対応して生
じる窪み38a〜38dの形状との関係を概念的に示す
図である。図5に示されるように、溝に設けた「かぎ」
が正方形を向く方向に設けられている場合には窪み38
a〜38dが良好に形成される(図5(c))。また、
同外側に向けて設けられている場合にはその形成される
窪み38a〜38dの曲面形状がよりなだらかなものに
なる(図5(b))。一方、「かぎ」が設けられていな
い場合には窪み38a〜38dは形成されない(図5
(a))。すなわち、図5(c)に示されるように、バ
ー状の溝に対して「かぎ」部が正方形を向く方向に設け
られる場合に、それに対応して形成される窪みをより確
実にかつ精度よく認識できるようになる。
【0084】続いて、上記位置検出溝25を有して構成
される半導体装置の製造方法を、図4のB−B線に沿っ
た断面に対応して各工程の断面構造を示す図6および図
7を使って説明する。この第2の実施の形態の半導体装
置の製造方法も、基本的に先の第1の実施の形態にて説
明したものと同様である。したがって、本実施の形態に
おいて例示する各膜の材料やその成膜方法については、
先の第1の実施の形態における例示を用いることができ
るため、その説明を割愛している。
【0085】すなわちまず、図6(a)に示すように、
半導体基板上方の下地膜31上に下層配線33をパター
ン形成したのち、その上に該下層配線33による表面の
凹凸を埋め込んで平坦化する層間絶縁膜32を成膜す
る。ひきつづき、その上面にフォトレジスト36を塗布
して、下層配線33との接続を確保するためのコンタク
トホールおよび同コンタクトホールの形成パターンの基
準位置を示す位置検出溝を含むフォトマスクを用いてこ
れを露光、現像する。次に、図6(b)に示すように、
この現像によってパターン加工されたフォトレジスト3
6をマスクとして層間絶縁膜32をエッチングし、コン
タクトホール34および位置検出溝25を形成する。そ
してそののち、フォトレジスト36を除去する。さら
に、図6(c)に示すように、これらコンタクトホール
34および位置検出溝25を形成した表面に、コンタク
トホール34にプラグ配線を充填するための導電膜37
を堆積する。
【0086】そして、図7(a)に示すように、この表
面を化学機械研磨(CMP)法を用いて研磨し、平坦化
する。このとき、位置検出溝25は、これを構成する溝
の各端部が正方形を向く方向に「かぎ型」に屈折された
平面形状を有しているため、位置検出溝25に埋め込ま
れた導電膜37はその開口の中央部において窪み38a
〜38dを生じる。なおこのとき、コンタクトホール3
4に埋め込まれた導電膜37は、その開口部において窪
みを生じない。
【0087】さらに、図7(b)に示すように、上記窪
み38a〜38dを含む表面に、上層配線を形成するた
めの導電膜39を堆積する。このとき、導電膜39を堆
積した表面には、窪み38a〜38dに対応して、窪み
40a〜40dが生じる。
【0088】そして、上層配線をパターン形成するため
に、これら窪み40a〜40dを含む導電膜39の表面
にフォトレジストを塗布し、これをフォトリソグラフィ
技術を用いて露光、現像する。これにより、上層配線の
パターンを形成するためのマスク41とともに、下層配
線に対する上層配線の重ね合わせ誤差を測定するための
位置精度パターン42が形成される。そののち、この位
置検出溝35の位置に対応して生じた窪みに対する位置
精度パターン42の相対的な位置を測定する。こうし
て、位置精度パターン42の理想位置からのずれ量に基
づいて、下層配線33のパターンに対する上層配線のパ
ターンの重ね合わせ誤差を測定する。
【0089】そして、先の第1の実施の形態と同様、本
実施の形態においても重ね合わせ誤差が所定の範囲内で
ある場合には、それに続いて、現像したフォトレジスト
をマスクとして導電膜39をエッチングして上層配線を
パターン形成し(図示略)、またこれが所定値を超えて
いる場合に再度マスクを形成しなおす。
【0090】また、こうして得られた重ね合わせ誤差の
情報は、以降に行われる半導体基板に対する上記上層配
線の露光時の位置制御パラメータとしてフィードバック
することも、先の第1の実施の形態の場合と同様であ
る。
【0091】このように、導電膜39の表面に位置検出
溝25の位置に対応した窪みをより確実に生ぜしめるこ
とにより、位置精度パターン42の理想位置からのずれ
量の測定がより正確なものとなり、したがって下層配線
13のパターンと上層配線のパターンとのより高精度な
重ね合わせを実現することができる。
【0092】以上説明したように、この第2の実施の形
態にかかる半導体装置およびその製造方法によれば、先
に説明した第1の実施の形態にて得られる(1)〜
(4)の効果に準じた以下のような効果を得ることがで
きるようになる。
【0093】(1’)位置検出溝25は、これを構成す
る各溝25a〜25dがそれら各端部において上記正方
形を向く方向に直角に屈折した平面形状の「かぎ型」部
分を有している。このため、コンタクトホール34等に
導電膜37が埋め込まれてこれが平坦化されたときに、
溝25a〜25dの開口の中央付近に窪み38a〜38
dが形成されやすくなる。したがって、上記平坦化され
て露出した層間絶縁膜32の表面にさらに上層配線を形
成するための導電膜39を堆積しても、その表面に位置
検出溝25の位置に対応した窪み40a〜40dがより
確実に形成されて、同位置検出溝25の位置をより容易
に、かつ高精度に認識することができるようになる。
【0094】(4’)位置検出溝25として、所定の開
口幅Wの同じ形状をもつ溝25a〜25dが正方形の4
辺に沿って4つ配設されている。これら各溝25a〜2
5dは、互いに対向して配設された各々2つの溝がその
対向中心について対称な平面形状を有している。このた
め、下層配線33および位置検出溝25に対する位置精
度パターン42の相対位置を測定する際の基準位置とな
る同位置検出溝25の位置に対応した窪み40a〜40
dも、位置検出溝25と同様に上記正方形に沿って形成
されるようになり、直交する2軸上の位置検出によって
その認識を容易に行うことができるようになる。
【0095】(第3の実施の形態)次に、本発明にかか
る半導体装置およびその製造方法の第3の実施の形態に
ついて、先の第1および第2の実施の形態と相違する点
を中心に図8〜図10、および図16ならびに図17を
使って説明する。
【0096】上述のように、半導体基板の基板面におい
てパターンの重ね合わせ誤差を測定する場合には、位置
合わせの基準となる基準層(下層)とそれに重ね合わせ
る加工層(上層)とに対してそれぞれ測定のための基準
位置を示すマークを設ける。そして、それらマークの相
対的位置を測定してこれを重ね合わせ精度の評価に用い
ることにより各層パターンの精密な位置精度を保ってい
る。この際、上記基準層に形成されるターゲットマーク
としては、1辺の長さが数十マイクロメートルの正方形
パターンが用いられることが多く、これに重ね合わせる
位置精度マークはそのほぼ半分の寸法の正方形が用いら
れることが多い。このターゲットマークに対する位置精
度マークの位置を光学的に測定して、これを以降の位置
合わせに際しての露光装置の位置制御パラメータとして
フィードバックする。
【0097】上記ターゲットマークとして、ボックス状
パターンを用いる場合、その加工はきわめて大面積にわ
たるため、実際のデバイス内(図1(a)における領域
R1に相当)の加工パターンの寸法が「0.25μm」
(クオータミクロン)の領域に近づくにつれて、微細加
工上、次のような問題点があることがわかってきた。こ
れは、デバイス内の加工パターンとターゲットマークパ
ターンとの間にきわめて大きなエッチング速度差を生じ
るという、いわゆるマイクロローディング効果に起因し
て発生する。
【0098】図16は、こうしたボックス状の正方形の
パターンをエッチング加工する場合の、1辺の長さ(横
軸)とそれに対応したエッチング深さ(縦軸)との関係
を示すグラフである。このグラフにおいて、縦軸のエッ
チング深さの値は規格化した数値にて示してある。図1
6のグラフに示されるように、たとえば1辺の長さが
「0.3μm」の正方形パターンでは、1辺の長さが十
分に大きい正方形パターンと比較して1割程度エッチン
グ深さが減少している。換言すれば、1辺の長さが
「0.3μm」のパターンを形成するのに適切なエッチ
ング条件を適用すると、同パターンと併せて形成される
上記ボックス状のターゲットパターンの部分が、被加工
膜のエッチングに換算して約1割余分に削られる。すな
わち、被加工膜の下地に損傷を与えてしまうことにな
る。そして、同じく図16に示されるように、このマイ
クロローディング効果に起因して発生するエッチング深
さの相異は、正方形パターンの1辺の長さが「0.4μ
m」程度となる付近から現れる傾向にあることがわか
る。
【0099】図17はこの下地が損傷を受ける様子を基
板の部分断面により示す図である。図17(a)に示さ
れるように、半導体基板上方の下地膜141の上に被加
工膜143を堆積する。そして、その上面にこれをエッ
チング形成するフォトレジスト146を塗布し、これを
フォトリソグラフィ技術により露光、現像して、1辺の
長さの大きいボックス状のターゲットパターンを含むパ
ターンに加工する。続いて、このパターン加工されたレ
ジスト146をマスクとして、被加工膜143に異方性
エッチングを行ってコンタクトホール144とボックス
状のターゲットパターン(位置検出溝)145とを形成
する。このとき、デバイス内の加工パターンであるコン
タクトホール144が最適に形成される条件にてエッチ
ングを行うと、その加工寸法に比較して1辺が大きいタ
ーゲットパターン145の底面においては下地膜141
に損傷部分148を生じる。
【0100】この現象は、ひきつづき行われる膜形成の
際、上記損傷部分148における材料の不均一な剥がれ
を生じる原因となり、LSI等の集積回路装置としての
生産歩留まりを大きく落としてしまう。
【0101】そこで、この第3の実施の形態では、上記
ボックス状のターゲットパターンを用いた微細パターン
の重ね合わせを行う場合にあっても、下地の損傷をとも
なうことなく上記基準層と加工層とのパターンの重ね合
わせ誤差を正確に測定し、ひいては両パターンの高精度
な重ね合わせを実現できるようにする。
【0102】そのために、本実施の形態の半導体装置
は、図8に示す断面形状および平面形状の位置検出溝5
5を有している。図8(a)の断面図は、図8(b)の
平面図におけるC−C線に沿った断面を示したものであ
る。すなわち、この半導体装置は、図8(a)に示され
るように、下地膜51上に図示しない下層配線が形成さ
れ、その上に該下層配線による表面の凹凸を埋め込んで
平坦化する層間絶縁膜52が成膜されている。そして、
この層間絶縁膜52には、その上面から下層配線への接
続を確保するためのコンタクトホール54がパターン形
成され、そのコンタクトホール54には図示しないプラ
グ配線が充填されて、同じく図示しない上層への接続が
なされている。そして、そのコンタクトホール54と併
せて、この層間絶縁膜52には下層配線53および層間
絶縁膜52の形成パターンの基準位置を示す位置検出溝
55が設けられている。
【0103】ここで、上記位置検出溝55は、図8
(b)に示されるように、その平面形状としてボックス
状のターゲットパターンを有している。そして、この位
置検出溝55の内部には、その高さが溝の深さに満たな
い突起パターン56として、正方形の枠状の枠パターン
が位置検出溝55の縁部(アウターボックスパターン)
55aに沿って順に入れ子状に凸設されている。これら
枠パターンは、外側から枠パターン56a、56b、お
よび56cの3つが、「0.3μm」の離間距離を有し
て配設されている。すなわち、これら枠パターン56a
〜56cは、位置検出溝55のアウターボックスパター
ン55aとともに、同位置検出溝55の底面58を断片
化してその面積を局在化させる、いわゆるラインアンド
スペース状グレーティングのレイアウトを構成してい
る。
【0104】なお、本実施の形態においては、アウター
ボックスパターン55aの1辺の長さが「20μm」、
枠パターンの幅が「0.3μm」であり、枠パターンの
数は実際には3つ以上であるが、図8にはこれを模式的
に示すためにその数を3つとして図示している。また、
デバイス内の加工パターンについては、コンタクトホー
ル54等の加工寸法を「0.3μm」としている。ま
た、このアウターボックスパターン55aの1辺の長さ
は、これを「18〜30μm」の範囲に設定することが
好ましい。
【0105】続いて、上記位置検出溝55を有して構成
される半導体装置について、その製造方法を図9を使っ
て説明する。まず、図9(a)に示すように、半導体基
板上方の下地膜51上に層間絶縁膜52を成膜する。本
実施の形態においても先の第1および第2の実施の形態
と同様に、この層間絶縁膜52としてシリコン酸化膜を
用い、その膜厚をたとえば「700nm」とする。ひき
つづき、その上面にフォトレジスト61をたとえば「5
50nm」の膜厚に塗布して、これを露光、現像する。
このとき、その露光に際してはたとえば、クリプトン−
フッ素(KrF)エキシマレーザステッパを用いて露光
量「42mJ/cm2 」にて行い、またその現像に際し
てはたとえば、「60秒」のディップ現像にて行う。
【0106】次に、フォトレジスト61をマスクとし
て、図9(b)に示すように、プラズマエッチング装置
を用いて異方性エッチングを行い、そののちフォトレジ
スト61を除去する。このときのエッチング条件を、1
辺の長さ「0.3μm」の正方形の平面形状を有したコ
ンタクトホール54が、膜厚「700nm」のシリコン
酸化膜からなる層間絶縁膜52に最適なかたちに形成さ
れるように設定する。
【0107】ところで上述のように、本実施の形態の位
置検出溝55内の突起パターン56は、その開口幅が上
記コンタクトホール54の加工寸法と同じ「0.3μ
m」であるため、このエッチングによって位置検出溝5
5の底面がオーバエッチングされて損傷を受けることが
ない。またこの際、上記グレーティングを形成する枠パ
ターン56a〜56cは、プラズマエッチングの衝撃で
その上部(頭部)が削られて、層間絶縁膜52の膜厚の
約1/3程度の高さとなる。
【0108】そして、図9(c)に示すように、上記コ
ンタクトホール54にプラグ配線を充填するための導電
膜を堆積し、この表面をCMP法により研磨して平坦化
する。このとき、デバイス加工部分のコンタクトホール
54以外の領域において層間絶縁膜52の表面が露出す
る時点をこの研磨処理の終点とする。この際、大面積の
位置検出溝55内には高さ寸法の小さいグレーティン
グ、すなわち枠パターン56a〜56cが残っており、
研磨による平坦化ののちにはディッシングによる窪み6
2を生じる。
【0109】以後、先の第1および第2の実施の形態と
同様の工程により、上層配線を形成するための導電膜の
堆積を行い、さらに該導電膜をパターン加工するための
レジストの焼き付けを行う。このとき、この窪み62の
縁部に対応して上記導電膜にも窪みが生じる。このた
め、画像認識処理によりこの窪みの縁部に対応したピー
ク信号が得られる。これにより、位置検出溝55の位置
を正しく認識して上層配線のパターンとの重ね合わせ誤
差を精度よく測定することができるようになる。そし
て、ひいてはこれらパターンを高精度に重ね合わせるこ
とができるようになる。
【0110】以上説明したように、この第3の実施の形
態にかかる半導体装置およびその製造方法によれば、以
下のような効果を得ることができるようになる。 (5)ボックス状のターゲットパターンである位置検出
溝55の内部に、その高さが同溝55の深さに満たない
突起パターン56として枠パターン56a〜56cを突
条に配設するようにしている。このため、その上面から
コンタクトホール54へのプラグ配線の充填をすべく、
導電膜を堆積してこれをCMP法により研磨、平坦化を
したのちに、位置検出溝55の開口部に窪み62を生じ
る。さらにその上面に、上層配線の導電膜を堆積したの
ちにもこの窪み62の位置を反映した窪みを生じ、その
加工パターンを重ね合わせた際の重ね合わせ誤差を精度
よく測定できるようになる。そしてひいては、これらパ
ターンを高精度に重ね合わせることができるようにな
る。
【0111】(6)上記位置検出溝55の深さに満たな
い高さの突起パターン56は、同溝55を形成する過程
において、これら枠パターン56a〜56cの上部が異
方性エッチングにより削られるかたちで自動的に形成さ
れる。このため、位置検出溝55の底面がオーバエッチ
ングされて損傷を受けることを防止することができるよ
うになる。これにより、その後工程において、位置検出
溝55に導電膜等が埋め込まれる際に、その底面に生じ
る剥がれ等の現象を回避することができるようになると
ともに、上記導電膜の堆積時に位置検出溝55に対応し
た窪みを好適に生ぜしめることができるようになる。
【0112】(その他の実施の形態)なお、上記各実施
の形態は以下のように変更して実施してもよい。 ・上記各実施の形態において例示した半導体装置を構成
する各膜の材料およびそれらの形成方法については、こ
れを適宜変更してよい。
【0113】・また、各実施の形態において例示した、
各種の溝その他の幅や距離、厚さあるいは深さ等の各値
については、これを適宜変更してよい。 ・上記各実施の形態において例示した半導体装置の断面
構造は、適宜変更してよい。下地膜上に下層配線、層間
絶縁膜、および上層配線を積層する構造に代えて、平坦
化工程を介してパターンの重ね合わせが行われる任意の
積層構造を有する半導体装置およびその製造方法につい
て、本発明を広く適用することができる。
【0114】・上記各実施の形態において例示したプラ
グ配線形成の際の導電膜の研磨、平坦化については、こ
れを必ずしもCMP法を用いて行う必要はない。 ・上記各実施の形態において例示した位置検出溝として
の平面形状は、これを適宜変更してもよい。たとえば、
各実施の形態に対応して次のように変更することができ
る。
【0115】第1の実施の形態においては、位置検出溝
15を構成する溝の組G1〜G4をそれぞれ構成する溝
の数は3つではなく、2つでもよいし、4つ以上でもよ
い。また、それら相互の離間距離は等間隔でなくてもよ
い。さらに、正方形SQの中心から遠ざかる方向に順
次、開口幅の狭い溝を配設する必要もなく、この逆順に
配設してもよいし、またそれら開口幅についてランダム
に配設してもよい。そして、正方形SQを挟んで互いに
対向して配設される各同一の開口幅を有する2つの溝同
士を、正方形SQの中心からそれぞれ等しく離間して配
設する必要も必ずしもない。
【0116】次に、第2の実施の形態においては、位置
検出溝25を構成する溝がそれぞれ各端部にもつ「か
ぎ」部は、正方形を向く方向ではなくその逆、すなわち
正方形の外側に向けて屈折した形状であってもよい。ま
た、その屈折角度は直角でなくてもよい。さらに、各溝
の端部は溝が屈折した形状に代えて、開口幅に対する拡
幅部を設けた任意の形状としてよい。
【0117】そして、第3の実施の形態においては、位
置検出溝55の突起パターン56を正方形の枠状とする
必要はない。たとえば、図10(a)に示されるよう
に、相似形の「L字」の突条の突起パターンを複数配設
した平面形状としてもよい。また、図10(b)に示さ
れるように、各々が正方形等の多角形(円形も含む)柱
状のパターンを、規則的にまたはランダムに配設した平
面形状としてもよい。要は、位置検出溝55の底面を断
片化してその面積をコンタクトホール等の加工寸法程度
に局在化させることができさえすればよい。
【0118】・またたとえば、上記第1および第2の実
施の形態において、バー状の溝またはその組を正方形の
4辺に沿って配設する必要は必ずしもなく、長辺と短辺
とを有する矩形の4辺に沿ったかたちに配設してもよ
い。さらに、これら第1および第2の実施の形態におけ
る溝の配置について、これを矩形状の4辺に沿って配設
する必要もない。また、上記第3の実施の形態におい
て、位置検出溝55のアウターボックスパターン55a
を正方形とする必要は必ずしもなく、長辺と短辺とを有
する矩形であってもよい。要は、上記平坦化処理のあと
において、各位置検出溝に対応して、高精度な認識を行
うことができる窪みを生じさえすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体装置の第1の実施の形態
について、これに設けられた位置検出溝の断面形状およ
び平面形状を例示する図。
【図2】上記第1の実施の形態の半導体装置について、
その製造過程における位置検出溝付近の部分的な断面形
状を拡大して例示する図。
【図3】上記半導体装置について、その製造過程におけ
る位置検出溝付近の部分的な断面形状を拡大して例示す
る図。
【図4】本発明にかかる半導体装置の第2の実施の形態
について、これに設けられた位置検出溝の平面形状を例
示する図。
【図5】上記位置検出溝の形状とそれに対応して生じる
窪みの断面形状との関係を説明する図。
【図6】上記第2の実施の形態の半導体装置について、
その製造過程における位置検出溝付近の部分的な断面形
状を拡大して例示する図。
【図7】上記半導体装置について、その製造過程におけ
る位置検出溝付近の部分的な断面形状を拡大して例示す
る図。
【図8】本発明にかかる半導体装置の第3の実施の形態
について、これに設けられた位置検出溝の断面形状およ
び平面形状を例示する図。
【図9】上記第3の実施の形態の半導体装置について、
その製造過程における位置検出溝付近の部分的な断面形
状を拡大して例示する図。
【図10】上記第3の実施の形態の半導体装置の変形例
について、これに設けられる位置検出溝の平面形状を例
示する図。
【図11】従来の半導体装置について、その製造過程に
おける位置検出溝の断面形状を例示する図。
【図12】従来の半導体装置について、これに設けられ
るボックス状の位置検出溝に対応して生じる平坦化後の
窪みの形状について説明する図。
【図13】従来の半導体装置について、これに設けられ
るバー状の位置検出溝の形状について説明する平面図お
よび断面図。
【図14】従来の半導体装置について、その製造過程に
おける位置検出溝付近の部分的な断面形状を拡大して例
示する図。
【図15】上記位置検出溝の開口に生じる窪みの画像認
識信号について例示する図。
【図16】マイクロローディング効果について説明する
図。
【図17】従来の半導体装置について、その製造過程に
おける位置検出溝付近の部分的な断面形状を拡大して例
示する図。
【符号の説明】
11…下地膜、12…層間絶縁膜、13…下層配線、1
4…コンタクトホール、15…位置検出溝、15a1〜
15a4、15b1〜15b4、15c1〜15c4…
溝、16…フォトレジスト、17…導電膜、18a1〜
18a4、18b1〜18b4…窪み、19…導電膜、
20a1〜20a4、20b1〜20b4…窪み、21
…マスク、22…位置精度パターン、25…位置検出
溝、25a〜25d…溝、31…下地膜、32…層間絶
縁膜、33…下層配線、34…コンタクトホール、35
…位置検出溝、36…フォトレジスト、37…導電膜、
38a〜38d…窪み、39…導電膜、40a〜40d
…窪み、41…マスク、42…位置精度パターン、51
…下地膜、52…層間絶縁膜、53…下層配線、54…
コンタクトホール、55…位置検出溝、55a…アウタ
ーボックスパターン、56…突起パターン、56a〜5
6c…枠パターン、58…底面、61…フォトレジス
ト、62…窪み。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 豊場 弘臣 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BE03 5F033 HH09 JJ07 JJ08 JJ11 JJ18 JJ19 JJ33 NN06 NN07 QQ01 QQ09 QQ37 QQ48 VV00 WW01 XX01 XX05 XX06 XX15 5F046 AA20 EA03 EA04 EA06 EA09 EA12 EA13 EA15 EA18 EA19 EA22 EB01 EB05 EC05 FA09 FC03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上方の下地膜に、重ね合わせの
    際のアライメントマークを形成するための位置検出溝が
    設けられてなる半導体装置であって、 前記位置検出溝が、それぞれ開口幅の異なる複数の溝の
    組み合わせからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出溝は、前記開口幅の異なる複
    数の溝を1組として、該組が矩形の4辺に沿って4組配
    設されてなる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記開口幅の異なる複数の溝の組は、前記
    矩形を挟んで互いに対向して配設される各同一の開口幅
    を有する2つの溝同士が、前記矩形の中心からそれぞれ
    等しく離間して配設されてなる請求項2に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】半導体基板上方の下地膜に、重ね合わせの
    際のアライメントマークを形成するための位置検出溝が
    設けられてなる半導体装置であって、 前記位置検出溝は、所定の開口幅を有する溝状に形成さ
    れてなるとともに、同溝には、その各端部において前記
    所定の開口幅を拡大する拡幅部が設けられてなることを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記拡幅部が、前記溝の各端部を同一方向
    に屈折せしめる態様で設けられてなる請求項4に記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】前記位置検出溝は、矩形の4辺にそれぞれ
    沿う4つの溝として配設されるとともに、それら各溝に
    おける前記拡幅部は、その屈折方向がすべて前記矩形を
    向く方向に設定されてなる請求項5に記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】半導体基板上方の下地膜に、重ね合わせの
    際のアライメントマークを形成するための位置検出溝が
    設けられてなる半導体装置であって、 前記位置検出溝は、矩形の平面形状を有して形成される
    とともに、該溝内の底部に、その高さが溝の深さに満た
    ない任意形状の突起パターンが形成されてなることを特
    徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】前記突起パターンが複数の突条パターンか
    らなる請求項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記突条パターンが、前記矩形状の溝の縁
    部に沿って順に入れ子となる態様で形成された複数の矩
    形枠パターンからなる請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記突起パターンが、前記矩形状の溝内
    において互いに離間して点在する複数の多角形パターン
    からなる請求項7に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記突起パターンと前記矩形状の溝の縁
    部との離間距離、および互いに隣接する突起パターン同
    士の離間距離が、0.4μm以下である請求項7〜10
    のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】半導体基板上方の下地膜に位置検出溝と
    してそれぞれ開口幅の異なる複数の溝の組み合わせから
    なる溝列を形成する工程と、その上面に第1の膜を成膜
    する工程と、前記下地膜をストッパ膜として前記第1の
    膜を平坦化する工程と、この平坦化された第1の膜上に
    第2の膜を成膜する工程とを備え、前記第2の膜表面の
    前記位置検出溝として形成した溝列に対応して生成され
    る窪みをアライメントマークとして用いる半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】前記位置検出溝は、前記開口幅の異なる
    複数の溝を1組として、該組が矩形の4辺に沿って4組
    形成される請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記開口幅の異なる複数の溝の組は、前
    記矩形を挟んで互いに対向する各同一の開口幅を有する
    2つの溝同士が、前記矩形の中心からそれぞれ等しく離
    間して形成される請求項13に記載の半導体装置の製造
    方法。
  15. 【請求項15】前記位置検出溝として形成された溝列に
    対応して生成される窪みのうちのもっとも高い認識精度
    を得ることのできるものを選択的に用いて位置測定を行
    う請求項12〜14のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】前記下地膜として前記位置検出溝に併せ
    てコンタクトホールが形成された絶縁膜を用い、前記第
    1の膜として前記絶縁膜のコンタクトホールに埋め込ま
    れる導電膜を用い、前記第2の膜として前記絶縁膜の上
    面に配線層として形成される導電膜を用いる請求項12
    〜15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記第1の膜の平坦化に、化学機械研磨
    法を用いる請求項12〜16のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  18. 【請求項18】半導体基板上方の下地膜に、位置検出溝
    として、所定の開口幅を有するとともにその各端部に該
    所定の開口幅を拡大する拡幅部を備えた溝を形成する工
    程と、その上面に第1の膜を成膜する工程と、前記下地
    膜をストッパ膜として前記第1の膜を平坦化する工程
    と、この平坦化された第1の膜上に第2の膜を成膜する
    工程とを備え、前記第2の膜表面の前記位置検出溝とし
    て形成した溝に対応して生成される窪みをアライメント
    マークとして用いる半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】前記拡幅部を、前記溝の各端部が同一方
    向に屈折せしめられる態様に形成する請求項18に記載
    の半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】前記位置検出溝として、矩形の4辺にそ
    れぞれ沿う溝を4つ形成するとともに、それら各溝にお
    ける前記拡幅部を、その屈折方向がすべて前記矩形を向
    く方向に設定する請求項19に記載の半導体装置の製造
    方法。
  21. 【請求項21】前記下地膜として前記位置検出溝に併せ
    てコンタクトホールが形成された絶縁膜を用い、前記第
    1の膜として前記絶縁膜のコンタクトホールに埋め込ま
    れる導電膜を用い、前記第2の膜として前記絶縁膜の上
    面に配線層として形成される導電膜を用いる請求項18
    〜20のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】前記第1の膜の平坦化に、化学機械研磨
    法を用いる請求項18〜21のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
  23. 【請求項23】半導体基板上方の下地膜に、位置検出溝
    として、矩形の平面形状を有した溝をその内底部に該溝
    の深さに満たない高さの任意形状の突起パターンを設け
    た態様にて形成する工程と、その上面に第1の膜を成膜
    する工程と、前記下地膜をストッパ膜として前記第1の
    膜を平坦化する工程と、この平坦化された第1の膜上に
    第2の膜を成膜する工程とを備え、前記第2の膜表面の
    前記位置検出溝として形成した溝に対応して生成される
    窪みをアライメントマークとして用いる半導体装置の製
    造方法。
  24. 【請求項24】前記突起パターンとして、複数の突条パ
    ターンを用いる請求項23に記載の半導体装置の製造方
    法。
  25. 【請求項25】前記突条パターンとして、前記矩形状の
    溝の縁に沿って順に入れ子となる態様の複数の矩形枠パ
    ターンを用いる請求項24に記載の半導体装置の製造方
    法。
  26. 【請求項26】前記突起パターンとして、前記矩形状の
    溝内において互いに離間して点在する複数の多角形パタ
    ーンを用いる請求項25に記載の半導体装置の製造方
    法。
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