JP2003230109A - 走査線補間方法ならびに走査線変換装置および画像表示装置 - Google Patents

走査線補間方法ならびに走査線変換装置および画像表示装置

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JP2003230109A
JP2003230109A JP2002027817A JP2002027817A JP2003230109A JP 2003230109 A JP2003230109 A JP 2003230109A JP 2002027817 A JP2002027817 A JP 2002027817A JP 2002027817 A JP2002027817 A JP 2002027817A JP 2003230109 A JP2003230109 A JP 2003230109A
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JP2002027817A
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Hiroyuki Okano
浩之 岡野
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜め相関の誤検出を防いで画質劣化を抑え、
精度の高い斜め相関型走査線補間を可能にする。 【解決手段】 補間すべき画素Xの上の実走査線(n)
と、上記補間すべき画素Xの下の実走査線(n+1)
と、上記実走査線(n)の上の実走査線(n−1)と、
上記実走査線(n+1)の下の実走査線(n+2)の計
4本の実走査線上の画素A〜N,a〜nを用いて、上記
補間すべき画素Xを中心とした垂直方向および複数の斜
め方向の内から、上記補間すべき画素Xについて最も相
関が高い方向を検出し、上記実走査線(n)および実走
査線(n+1)上の上記最も相関が高い方向の2画素の
平均値を上記補間すべき画素Xの画素値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
などの映像信号において入力された実走査線の間に補間
走査線を生成する走査線補間方法に関し、特に垂直方向
および斜め方向から画像の相関方向を検出し、その相関
検出方向に従って補間走査線の補間画素を生成する走査
線補間方法に関するものである。さらに、このような走
査線補間技術を用いた走査線変換装置、および走査線変
換装置を備えた画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走査線補間技術は、例えば、NTSC信
号に代表されるインターレース走査のテレビジョン信号
を、倍の走査線数のノンインターレース信号に変換する
走査線変換装置に用いられる。画像表示装置には、この
ような走査線変換装置を備え、ノンインターレース信号
に変換した信号を表示するものがある。
【0003】走査線補間方法としては、入力画像の動き
を検出し、静止画の部分についてはフィールドメモリを
用いて1フィールド前の画像から補間走査線を生成し、
動画の部分についてはラインメモリを用いて入力フィー
ルド内の実走査線から補間走査線を生成する動き適応型
が一般的である。
【0004】図12はこのような走査線変換装置のブロ
ック構成図である。図12において、1は映像信号の入
力端子、2,3はフィールドメモリ、4は動き検出回
路、5はラインメモリ、6は倍速変換回路、7は倍速変
換回路6を構成する動画部用の補間走査線生成フィル
タ、8は倍速変換回路6を構成する静止画部用の補間走
査線生成フィルタ、9は倍速変換回路6を構成するセレ
クタ回路、10は走査線数が倍に変換された映像信号の
出力端子である。
【0005】動き検出回路4において、入力端子1から
入力された映像信号とフィールドメモリ3から出力され
た2フィールド分遅延された映像信号との差分が求めら
れ、この差分信号をもとに動き(動画の部分)が検出さ
れる。
【0006】動画と検出された部分については、動画部
用補間走査線生成フィルタ7において、入力端子1から
入力された映像信号とラインメモリ5から出力された1
ライン分遅延された映像信号、つまり同じフィールド内
の上下の実走査線を用いて、これらの実走査線の間の補
間走査線が生成される。
【0007】また、静止画と検出された部分では、静止
画部用補間走査線生成フィルタ8において、フィールド
メモリ2から出力された1フィールド分遅延された映像
信号、つまり前フィールドの映像信号がそのまま補間走
査線として出力される。
【0008】動画部用補間走査線生成フィルタ7および
静止画部用補間走査線生成フィルタ8からは、実走査線
の信号と補間走査ラインの信号とが、それぞれ倍速で出
力される。セレクタ回路9は、動き検出回路4の動き検
出結果に従って、動画の部分では、動画部用補間走査線
生成フィルタ7からの信号を選択して出力端子10し、
静止画の部分では、静止画部用補間走査線生成フィルタ
8からの信号を選択して出力端子10に出力する。
【0009】このように、走査線補間には、動画部用補
間走査線生成フィルタ7での走査線補間のようなフィー
ルド内での補間と、静止画部用補間走査線生成フィルタ
8での走査線補間のようなフィールド間での補間とがあ
るが、以下に説明する従来技術は、フィールド内での走
査線補間である。
【0010】図6は上下の実走査線上の真上および真下
の画素を用いた従来の垂直方向補間型の走査線補間方法
を説明する図である。図6において、走査線(n),走
査線(n+1)は実走査線、補間走査線(n)は実走査
線から生成される走査線である。また、a,b,cは実
走査線(n)上の隣り合う画素、d,e,fは実走査線
(n+1)上の隣り合う画素、Xは補間走査線(n)上
の補間すべき画素である。上記の画素bは補間すべき画
素Xの真上の画素、上記の画素eは補間すべき画素Xの
真下の画素である。
【0011】図6の垂直方向補間型の走査線補間方法で
は、補間走査線(n)上の補間すべき画素Xの画素値
を、画素Xの真上にある走査線(n)上の画素bと画素
Xの真下にある走査線(n+1)上の画素eとの平均値
によって求める。
【0012】しかしながら、真上および真下の画素のみ
から補間すべき画素Xの画素値を求める単純な方法で
は、斜め線がギザギザになり、画質劣化の原因となると
いう問題があった。
【0013】このような斜め線がギザギザになる問題を
解決するための走査線補間方法として、画像の垂直方向
および斜め方向の相関を検出して最も相関の高い方向で
補間走査線を生成する斜め相関適応型の走査線補間方法
がある。
【0014】図7および図8は従来の斜め相関適応型の
走査線補間方法を示す図である。この図7および図8で
説明する相関適応型の走査線補間方法は、例えば特開2
001−94951号公報に記載されている。図7およ
び図8において、走査線(n),走査線(n+1)は実
走査線、補間走査線(n)は実走査線から生成される走
査線である。また、a,b,c,d,eは実走査線
(n)上の隣り合う画素、f,g,h,i,jは走査線
(n+1)上の隣り合う画素、Xは補間走査線(n)上
の補間すべき画素である。上記画素cは補間すべき画素
Xの真上の画素、上記画素hは補間すべき画素Xの真下
の画素である。
【0015】図7および図8の従来の斜め相関適応型の
走査線補間方法では、まず、図7に示すように、画素c
と画素hとの差分の絶対値|c−h|、画素aと画素i
との差分の絶対値|a−i|、画素bと画素jとの差分
の絶対値|b−j|、画素dと画素fとの差分の絶対値
|d−f|、画素eと画素gとの差分の絶対値|e−g
|、画素bと画素hとの差分の絶対値|b−h|、画素
cと画素iとの差分の絶対値|c−i|、画素cと画素
gとの差分の絶対値|c−g|、画素dと画素hとの差
分の絶対値|d−h|をそれぞれ算出する。
【0016】そして、垂直方向の相関を{2×|c−h
|}、第1の斜め方向の相関を{|a−i|+|b−j
|}、第2の斜め方向の相関を{|d−f|+|e−g
|}、第3の斜め方向の相関を{|b−h|+|c−i
|},第4の斜め方向の相関を{|c−g|+|d−h
|}とし、値が最も小さい方向を最も相関が高い方向と
する。
【0017】最も相関が高い方向が垂直方向の場合に
は、図8に示すように画素cと画素hとの平均値を補間
すべき画素Xの画素値とする。
【0018】最も相関が高い方向が第1の斜め方向の場
合には、図8に示すように画素aと画素jとの平均値を
補間すべき画素Xの画素値とする。
【0019】最も相関が高い方向が第2の斜め方向の場
合には、図8に示すように画素eと画素fとの平均値を
補間すべき画素Xの画素値とする。
【0020】最も相関が高い方向が第3の斜め方向の場
合には、図8に示すように画素bと画素iとの平均値を
補間すべき画素Xの画素値とする。
【0021】最も相関が高い方向が第4の斜め方向の場
合には、図8に示すように画素dと画素gとの平均値を
補間すべき画素Xの画素値とする。
【0022】このように、従来の斜め相関適応型の走査
線補間方法では、垂直方向および複数の斜め方向から最
も相関が高い方向を検出し、その方向に従って補間すべ
き画素Xの画素値を求めることによって、斜め線を滑ら
かにすることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の斜め相関適応型の走査線補間方法では、十字の一部
を表す入力画像などにおいて、相関が最も高い方向の検
出を誤ることがあり、検出を誤った場合には画質劣化と
なるという問題があった。
【0024】図9ないし図11は上記従来の斜め相関適
応型の走査線補間方法の課題を説明する図であって、図
9は十字の一部を表す入力画像の図、図10は上記従来
の斜め相関適応型の走査線補間方法によって生成された
図9の画像の補間画像の図、図11は図9の画像の理想
の補間画像の図である。図9ないし図11において、走
査線(n−1),走査線(n),走査線(n+1),走
査線(n+2)は実走査線であり、補間走査線(n−
1),補間走査線(n),補間走査線(n+1)は実走
査線から生成される走査線である。また、a,b,c,
d,eは実走査線(n)上の隣り合う画素、f,g,
h,i,jは走査線(n+1)上の隣り合う画素、Xは
補間すべき画素である。また、白丸、黒丸、および灰色
の四角は、実走査線上または補間走査線上の画素であ
る。白丸と黒丸は互いに画素値が異なる画素であり、白
丸同士、黒丸同士の画素値はほぼ等しい。灰色の四角の
画素値は、白丸の画素値と黒丸の画素値の平均値であ
る。
【0025】図9の十字の一部を表す画像は、例えばク
ロスハッチ信号の縦線と横線が交差する部分などに相当
する。この図9の入力画像について、上記従来の斜め相
関適応型の走査線補間方法によって補間すべき画素Xの
位置の相関を検出すると、図9の矢印のように第2の斜
め方向(画素eと画素fとを結んだ斜め方向)の相関が
最も高いと検出され、画素Xの画素値は黒丸の画素と同
じになる。
【0026】そして、図9の入力画像について、上記従
来の斜め相関適応型の走査線補間方法によって補間する
と、図10のようになり、十字の横線の先端の部分は、
白丸と黒丸の平均画素値である灰色の四角の画素で補間
され、十字の横線の根元の部分は、黒丸の画素で補間さ
れる。このように、図9の十字の一部を表す入力画像
を、上記従来の斜め相関適応型の走査線補間方法によっ
て補間すると、図10のような不自然な画像になってし
まう。
【0027】図9のような十字の一部を表す入力画像に
ついては、最も相関が高い方向を垂直方向として、上記
従来の垂直補間型の走査線補間方法のように補間画素の
画素値を真上と真下の画素の平均値とし、図11に示す
ように、十字の横線の先端から根元までを、白丸と黒丸
の画素値を平均した灰色の四角の画素で補間するのが理
想的である。
【0028】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、斜め相関の誤検出による
画質劣化を抑えて精度の高い斜め相関型走査線補間を可
能にすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
走査線補間方法は、斜め相関適応型の走査線補間方法に
おいて、少なくとも、補間すべき画素の上の第1の実走
査線と、上記補間すべき画素の下の第2の実走査線の計
2本の実走査線上の画素を用いて、上記補間すべき画素
を中心とした垂直方向および複数の斜め方向の内から、
垂直方向を最優先とし、垂直方向になるべく近い斜め方
向を順次優先して、上記補間すべき画素について最も相
関が高い方向を検出する相関検出ステップと、上記第1
および第2の実走査線上の上記最も相関が高い方向の2
画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値とするステ
ップとを含むことを特徴とするものである。
【0030】請求項2記載の走査線補間方法は、請求項
1記載の走査線補間方法において、上記相関検出ステッ
プは、少なくとも上記第1および第2の実走査線につい
てはそれぞれの実走査線上の7個の画素を用い、垂直方
向ならびに右上がりの3種類の斜め方向および左上がり
の3種類の斜め方向の計7種類の方向から、最も相関が
高い方向を検出することを特徴とするものである。
【0031】請求項3記載の走査線補間方法は、斜め相
関適応型の走査線補間方法において、少なくとも、補間
すべき画素の上の第1の実走査線と、上記補間すべき画
素の下の第2の実走査線と、上記第1の実走査線の上の
第3の実走査線と、上記第2の実走査線の下の第4の実
走査線の計4本の実走査線上の画素を用いて、上記補間
すべき画素を中心とした垂直方向および複数の斜め方向
の内から、上記補間すべき画素について最も相関が高い
方向を検出する相関検出ステップと、上記第1および第
2の実走査線上の上記最も相関が高い方向の2画素の平
均値を上記補間すべき画素の画素値とするステップとを
含むことを特徴とするものである。
【0032】請求項4記載の走査線補間方法は、請求項
3記載の走査線補間方法において、上記相関検出ステッ
プは、少なくとも上記第1および第2の実走査線上の画
素を用いて、上記補間すべき画素を中心とした垂直方向
および複数の斜め方向の内から、上記補間すべき画素に
ついて最も相関が高い方向を検出し、少なくとも上記第
1および第3の実走査線上の画素を用いて、上記第1の
実走査線と上記第3の実走査線の間の第1の参照画素を
中心とした垂直方向および複数の斜め方向の内から、上
記第1の参照画素について最も相関が高い方向を検出
し、少なくとも上記第2および第4の実走査線上の画素
を用いて、上記第2の実走査線と上記第4の実走査線の
間の第2の参照画素を中心とした垂直方向および複数の
斜め方向の内から、上記第2の参照画素について最も相
関が高い方向を検出し、上記補間すべき画素ならびに上
記第1および第2の参照画素について最も相関が高いと
してそれぞれ検出されたこれらの方向を参照して、上記
補間すべき画素について最も相関が高い方向を決定する
ことを特徴とするものである。
【0033】請求項5記載の走査線補間方法は、請求項
3または4に記載の走査線補間方法において、上記相関
検出ステップは、少なくとも上記第1から第4までの実
走査線についてはそれぞれの実走査線上の7個の画素を
用い、垂直方向ならびに右上がりの3種類の斜め方向お
よび左上がりの3種類の斜め方向の計7種類の方向か
ら、最も相関が高い方向を検出することを特徴とするも
のである。
【0034】また、本発明の請求項6記載の走査線変換
装置は、少なくとも、補間すべき画素の上の第1の実走
査線と、上記補間すべき画素の下の第2の実走査線の計
2本の実走査線上の画素を用いて、上記補間すべき画素
を中心とした垂直方向および複数の斜め方向の内から、
垂直方向を最優先とし、垂直方向になるべく近い斜め方
向を順次優先して、上記補間すべき画素について最も相
関が高い方向を検出する相関検出手段と、上記第1およ
び第2の実走査線上の上記最も相関が高い方向の2画素
の平均値を上記補間すべき画素の画素値として、補間走
査線を生成する補間走査線生成手段とを備えることを特
徴とするものである。
【0035】請求項7記載の走査線変換装置は、少なく
とも、補間すべき画素の上の第1の実走査線と、上記補
間すべき画素の下の第2の実走査線と、上記第1の実走
査線の上の第3の実走査線と、上記第2の実走査線の下
の第4の実走査線の計4本の実走査線上の画素を用い
て、上記補間すべき画素を中心とした垂直方向および複
数の斜め方向の内から、上記補間すべき画素について最
も相関が高い方向を検出する相関検出手段と、上記第1
および第2の実走査線上の上記最も相関が高い方向の2
画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値として、補
間走査線を生成する補間走査線生成手段とを備えること
を特徴とするものである。
【0036】請求項8記載の走査線変換装置は、請求項
6または7に記載の走査線変換装置において、上記補間
走査線生成手段は、動画用補間走査線生成手段であっ
て、さらに、入力映像信号の動きを検出する動き検出手
段と、静止画用補間走査線生成手段と、上記動き検出手
段によって検出された結果に基づいて、上記動画用補間
走査線生成手段から出力される信号と上記静止画用補間
走査線生成手段から出力される信号のいずれかを選択す
る選択手段とを備えることを特徴とするものである。
【0037】また、本発明の請求項9記載の画像表示装
置は、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の走査線
変換装置を備えることを特徴とするものである。
【0038】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下の実施の形態
1では、補間走査線上の補間すべき画素の上の実走査線
上の5画素と、上記補間すべき画素の下の実走査線の5
画素との計10画素を用いて、垂直方向と4種類の斜め
方向の計5種類の方向の内から、最も相関が高い方向を
検出し、検出された相関方向に従って上記補間すべき画
素の画素値を求める方法を説明する。以下の説明におい
て、実施の形態1の斜め相関適応型走査線補間方法は、
図12の動画部用補間走査線生成フィルタ7に適用され
るものとする。
【0039】図2は実施の形態1の斜め相関適応型走査
線補間方法を説明する図である。図2において、走査線
(n),走査線(n+1)は実走査線であり、補間走査
線(n)は実走査線から生成される走査線である。ま
た、B,C,D,E,Fは実走査線(n)上の隣り合う
画素、b,c,d,e,fは実走査線(n+1)上の隣
り合う画素、Xは補間走査線(n)上の補間すべき画素
である。上記の画素Dは補間すべき画素Xの真上の画
素、上記の画素dは補間すべき画素Xの真下の画素であ
る。
【0040】この実施の形態1では、補間すべき画素X
の画素値を求めるために、垂直方向と4種類の斜め方向
の計5種類の方向の内から、最も相関の高い方向を検出
する。以下に、その検出手順について説明する。
【0041】以下の実施の形態1の説明において、画素
Bと画素fとを結んだ方向を斜め方向Bf、画素Cと画
素とeを結んだ方向を斜め方向Ce、画素Eと画素cと
を結んだ方向を斜め方向Ec、画素Fと画素bとを結ん
だ方向を斜め方向Fbとする。画素Dと画素dとを結ん
だ方向は垂直方向である。
【0042】まず、図2に示すように、画素Bと画素f
の差分の絶対値|B−f|、画素Cと画素eの差分の絶
対値|C−e|、画素Dと画素dの差分の絶対値|D−
d|、画素Eと画素cの差分の絶対値|E−c|、画素
Fと画素bの差分の絶対値|F−b|をそれぞれ算出す
る。つまり、補間すべき画素Xを中心として垂直方向と
4種類の斜め方向の画素の差分の絶対値をそれぞれ算出
する。
【0043】次に、左上がり斜め方向の差分の絶対値の
総和 SL={|B−f|+|C−e|}、 および右上がり斜め方向の差分の絶対値の総和 SR={|E−c|+|F−b|} を求め、さらにこれらの総和の差分の絶対値|SL−S
R|を求め、この|SL−SR|を固定値αと比較す
る。
【0044】そして、|SL−SR|<αならば、斜め
方向の相関は低いと判断し、垂直方向を最も相関の高い
方向とする。
【0045】また、|SL−SR|≧αならば、総和S
LとSRを比較し、SL<SRならば、2つの左上がり
の斜め方向Bf,Ceの内で差分の絶対値が最も小さい
ものを相関の高い候補Δとし、SL≧SRならば、2つ
の右上がりの斜め方向Ec,Fbの内で差分の絶対値が
最も小さいものを相関の高い候補Δとする。なお、等し
いものがある場合には、垂直方向に近い斜め方向を優先
させる。そして、上記の候補Δと垂直方向の差分の絶対
値|D−d|とを比較し、Δ<|D−d|ならば、上記
の候補Δの斜め方向をそのまま最も相関の高い方向と
し、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向を最も相関の高い
方向とする。
【0046】つまり、|SL−SR|≧αかつSL<S
Rならば、斜め方向Bfの差分の絶対値|B−f|と、
斜め方向Ceの差分の絶対値|C−e|の2つの内で小
さいほうを最も相関の高い候補Δとして選出する。な
お、両絶対値が等しい場合には、斜め方向Ceを優先さ
せる。そして、上記の候補Δ1と垂直方向の差分の絶対
値|D−d|とを比較し、Δ<|D−d|ならば、Δに
選出された左上がり斜め方向をそのまま最も相関の高い
方向とし、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向を最も相関
の高い方向とする。
【0047】同様にして、|SL−SR|≧αかつSL
≧SRならば、斜め方向Ecの差分の絶対値|E−c|
と、斜め方向Fbの差分の絶対値|F−b|の2つの内
で小さいほうを最も相関の高い候補Δとして選出する。
なお、両絶対値が等しい場合には、斜め方向Ecを優先
させる。そして、上記の候補Δと垂直方向の差分の絶対
値|D−d|とを比較し、Δ<|D−d|ならば、Δに
選出された右上がり斜め方向をそのまま最も相関の高い
方向とし、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向を最も相関
の高い方向とする。
【0048】この実施の形態1では、垂直方向と4種類
の斜め方向の計5種類の方向の内から最も相関の高いと
検出された方向に従って、補間すべき画素Xの画素値を
算出する。以下に、その算出手順について以下に説明す
る。
【0049】最も相関の高い方向として垂直方向が検出
された場合には、図2の画素Dと画素dの平均値{(D
+d)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とする。
【0050】最も相関の高い方向として斜め方向Bfが
検出された場合には、図2の画素Bと画素fの平均値
{(B+f)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0051】最も相関の高い方向として斜め方向Ceが
検出された場合には、図2の画素Cと画素eの平均値
{(C+e)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0052】最も相関の高い方向として斜め方向Ecが
検出された場合には、図2の画素Eと画素cの平均値
{(E+c)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0053】最も相関の高い方向として斜め方向Fbが
検出された場合には、図2の画素Fと画素bの平均値
{(F+b)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0054】以上のように実施の形態1によれば、垂直
方向と4種類の斜め方向の計5種類の方向の内から、垂
直方向を最優先とし、垂直方向になるべく近い斜め方向
を順次優先して、最も相関の高い方向を検出することに
より、斜め相関の誤検出を低減して精度の高い補間がで
きる。
【0055】実施の形態2.以下の実施の形態2では、
上記実施の形態1と同様にして、補間走査線上の補間す
べき画素の上の実走査線上の7画素と、上記補間すべき
画素の下の実走査線上の7画素との計14画素を用い
て、垂直方向と6種類の斜め方向の計7種類の方向の内
から、最も相関が高い方向を検出し、検出された相関方
向に従って上記補間すべき画素の画素値を求める方法を
説明する。以下の説明において、実施の形態1の斜め相
関適応型走査線補間方法は、図12の動画部用補間走査
線生成フィルタ7に適用されるものとする。
【0056】図3は実施の形態2の斜め相関適応型走査
線補間方法を説明する図である。図3において、走査線
(n),走査線(n+1)は実走査線であり、補間走査
線(n)は実走査線から生成される走査線である。ま
た、A,B,C,D,E,F,Gは実走査線(n)上の
隣り合う画素、a,b,c,d,e,f,gは実走査線
(n+1)上の隣り合う画素、Xは補間走査線(n)上
の補間すべき画素である。上記の画素Dは補間すべき画
素Xの真上の画素、上記の画素dは補間すべき画素Xの
真下の画素である。
【0057】この実施の形態2では、補間すべき画素X
の画素値を求めるために、垂直方向と6種類の斜め方向
の計7種類の方向の内から、最も相関の高い方向を検出
する。以下に、その検出手順について説明する。
【0058】以下の実施の形態2の説明において、画素
Aと画素gとを結んだ方向を斜め方向Ag、画素Bと画
素fとを結んだ方向を斜め方向Bf、画素Cと画素eと
を結んだ方向を斜め方向Ce、画素Eと画素cとを結ん
だ方向を斜め方向Ec、画素Fと画素bとを結んだ方向
を斜め方向Fb、画素Gと画素aとを結んだ方向を斜め
方向Gaとする。画素Dと画素dとを結んだ方向は垂直
方向である。
【0059】まず、図3に示すように、画素Aと画素g
の差分の絶対値|A−g|、画素Bと画素fの差分の絶
対値|B−f|、画素Cと画素eの差分の絶対値|C−
e|、画素Dと画素dの差分の絶対値|D−d|、画素
Eと画素cの差分の絶対値|E−c|、画素Fと画素b
の差分の絶対値|F−b|、画素Gと画素aの差分の絶
対値|G−a|をそれぞれ算出する。つまり、補間すべ
き画素Xを中心として垂直方向と6種類の斜め方向の画
素の差分の絶対値をそれぞれ算出する。
【0060】次に、左上がり斜め方向の差分の絶対値の
総和 SL={|A−g|+|B−f|+|C−e|}、 および右上がり斜め方向の差分の絶対値の総和 SR={|E−c|+|F−b|+|G−a|} を求め、さらにこれらの総和の差分の絶対値|SL−S
R|を求め、この|SL−SR|を固定値αと比較す
る。
【0061】そして、|SL−SR|<αならば、斜め
方向の相関は低いと判断し、垂直方向を最も相関の高い
方向とする。
【0062】また、|SL−SR|≧αならば、総和S
LとSRを比較し、SL<SRならば、3つの左上がり
斜め方向Ag,Bf,Ceの内で差分の絶対値が最も小
さいものを相関の高い候補Δとし、SL≧SRならば、
3つの右上がり斜め方向Ec,Fb,Gaの内で差分の
絶対値が最も小さいものを相関の高い候補Δとする。な
お、等しいものがある場合には、垂直方向に近い斜め方
向を優先させる。そして、上記の候補Δと垂直方向の差
分の絶対値|D−d|とを比較し、Δ<|D−d|なら
ば、上記の候補Δの斜め方向をそのまま最も相関の高い
方向とし、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向を最も相関
の高い方向とする。
【0063】つまり、|SL−SR|≧αかつSL<S
Rならば、斜め方向Agの差分の絶対値|A−g|と、
斜め方向Bfの差分の絶対値|B−f|と、斜め方向C
eの差分の絶対値|C−e|の3つの内で最小のものを
最も相関の高い候補Δとして選出する。なお、等しいも
のがある場合には、斜め方向Ce、斜め方向Bg、斜め
方向Agの順で優先させる。そして、上記の候補Δと垂
直方向の差分の絶対値|D−d|とを比較し、Δ<|D
−d|ならば、Δに選出された斜め方向をそのまま最も
相関の高い候補とし、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向
を最も相関の高い方向とする。
【0064】同様に、|SL−SR|≧αかつSL≧S
Rならば、斜め方向Ecの差分の絶対値|E−c|と、
斜め方向Fbの差分の絶対値|F−b|と、斜め方向G
aの差分の絶対値|G−a|の3つの内で最小のものを
最も相関の高い候補Δとして選出する。なお、等しいも
のがある場合には、斜め方向Ec、斜め方向Fb、斜め
方向Gaの順で優先させる。そして、上記の候補Δと垂
直方向の差分の絶対値|D−d|とを比較し、Δ<|D
−d|ならば、Δに選出された斜め方向をそのまま最も
相関の高い候補とし、Δ≧|D−d|ならば、垂直方向
を最も相関の高い方向とする。
【0065】この実施の形態2では、垂直方向と6種類
の斜め方向の計7種類の方向の内から最も相関の高いと
検出された方向に従って、補間すべき画素Xの画素値を
算出する。以下に、その算出手順について以下に説明す
る。
【0066】最も相関の高い方向として垂直方向が選択
された場合には、図3の画素Dと画素dの平均値{(D
+d)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とする。
【0067】最も相関の高い方向として斜め方向Agが
検出された場合には、図3の画素Aと画素gの平均値
{(A+g)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0068】最も相関の高い方向として斜め方向Bfが
検出された場合には、図3の画素Bと画素fの平均値
{(B+f)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0069】最も相関の高い方向として斜め方向Ceが
検出された場合には、図3の画素Cと画素eの平均値
{(C+e)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0070】最も相関の高い方向として斜め方向Ecが
検出された場合には、図3の画素Eと画素cの平均値
{(E+c)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0071】最も相関の高い方向として斜め方向Fbが
検出された場合には、図3の画素Fと画素bとの平均値
{(F+b)/2}を補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0072】最も相関の高い方向として斜め方向Gaが
検出された場合には、図3の画素Gと画素aの平均値
{(G+a)/2}を、補間すべき画素Xの画素値とす
る。
【0073】以上のように実施の形態2によれば、垂直
方向と6種類の斜め方向の計7種類の方向の内から、垂
直方向を最優先とし、次に垂直方向になるべく近い斜め
方向を順次優先して、最も相関が高い方向を検出するこ
とにより、斜め相関の誤検出を低減して、上記実施の形
態1よりもさらに精度の高い補間ができる。
【0074】実施の形態3.以下の実施の形態3では、
補間走査線上の補間すべき画素の上の2本の実走査線
と、上記補間すべき画素の下の2本の実走査線の計4本
の実走査線上の画素を用いて、垂直方向と6種類の斜め
方向の計7種類の方向の内から、最も相関が高い方向を
検出し、検出された相関方向に従って上記補間すべき画
素画素値を求める方法を説明する。
【0075】このように実施の形態3では4本の実走査
線を用いるので、実施の形態3が適用される走査線変換
装置の動画部用補間走査線生成フィルタには、4本の実
走査線の信号が入力され、これら4本の実走査線の画素
を用いて、最も相関が高い方向が検出され、補間画素を
生成される。
【0076】図13は実施の形態3の斜め相関適応型走
査線補間方法が適用される走査線変換装置のブロック構
成図である。図13において、図12と同じものあるい
は相当するものには同じ符号を付してあり、1は映像信
号の入力端子、2,3はフィールドメモリ、4は動き検
出回路、5,11,12はラインメモリ、6は倍速変換
回路、7は倍速変換回路6を構成する動画部用の補間走
査線生成フィルタ、8は倍速変換回路6を構成する静止
画部用の補間走査線生成フィルタ、9は倍速変換回路6
を構成するセレクタ回路、10は走査線数が倍に変換さ
れた映像信号の出力端子である。
【0077】図13の走査線変換装置は、図12の走査
線変換装置において、ラインメモリ11,12を設け、
これらラインメモリ11,12の出力信号を動画部用補
間フィルタ7に入力する構成としたものである。従っ
て、図13の走査線変換装置では、入力端子1に入力さ
れた映像信号と、入力信号を1ライン分遅延したライン
メモリ5からの出力信号と、入力信号を2ライン分遅延
したラインメモリ11からの出力信号と、入力信号を3
ライン分遅延したラインメモリ12からの出力信号の計
4本の実走査線の信号が動画部用補間フィルタ7に入力
される。以下の説明において、実施の形態3の斜め相関
適応型走査線補間方法は、図13の動画部用補間走査線
生成フィルタ7に適用されるものとする。
【0078】図1は実施の形態3の斜め相関適応型走査
線補間方法を説明する図である。図1において、走査線
(n−1),走査線(n),走査線(n+1),走査線
(n+2)は実走査線であり、補間走査線(n−1),
補間走査線(n),補間走査線(n+1)は実走査線か
ら生成される走査線である。また、A,B,C,D,
E,F,Gは実走査線(n)上の隣り合う画素、a,
b,c,d,e,f,gは実走査線(n+1)上の隣り
合う画素、H,I,J,K,L,M,Nは実走査線(n
−1)上の隣り合う画素、h,i,j,k,l,m,n
は実走査線(n+2)上の隣り合う画素、Xは補間走査
線(n)上の補間すべき画素、X1は補間走査線(n−
1)上の参照画素、X2は補間走査線(n+1)上の参
照画素である。上記の画素Dは補間すべき画素Xの真上
の画素、上記の参照画素X1は画素Dの真上の画素、上
記の画素Kは参照画素X1の真上の画素である。また、
上記画素dは補間すべき画素Xの真下の画素、上記の参
照画素X2は画素dの真下の画素、上記の画素kは参照
画素X2の真下の画素である。
【0079】この実施の形態3では、補間すべき画素X
の画素値を求めるために、補間すべき画素Xならびに参
照画素X1およびX2においての最も相関の高い方向
を、垂直方向と6種類の斜め方向の計7種類の方向の内
からそれぞれ検出し、補間すべき画素Xならびに参照画
素X1およびX2について最も相関の高いと検出した方
向を参照して、補間すべき画素Xについての最も相関の
高い方向を決定する。以下に、その検出手順について説
明する。
【0080】以下の実施の形態3の説明において、画素
Aと画素gとを結んだ方向を斜め方向Ag、画素Bと画
素fとを結んだ方向を斜め方向Bf、画素Cと画素eと
を結んだ方向を斜め方向Ce、画素Eと画素cとを結ん
だ方向を斜め方向Ec、画素Fと画素bとを結んだ方向
を斜め方向Fb、画素Gと画素aとを結んだ方向を斜め
方向Gaとし、画素Hと画素Gとを結んだ方向を斜め方
向HG、画素Iと画素Fとを結んだ方向を斜め方向I
F、画素Jと画素Eとを結んだ方向を斜め方向JE、画
素Lと画素Cとを結んだ方向を斜め方向LC、画素Mと
画素Bとを結んだ方向を斜め方向MB、画素Nと画素A
とを結んだ方向を斜め方向NAとし、画素aと画素nと
を結んだ方向を斜め方向an、画素bと画素mとを結ん
だ方向を斜め方向bm、画素cと画素lとを結んだ方向
を斜め方向cl、画素eと画素jとを結んだ方向を斜め
方向ej、画素fと画素iとを結んだ方向を斜め方向f
i、画素gと画素hとを結んだ方向を斜め方向ghとす
る。また、斜め方向Ag,HG,anを第1の斜め方
向、斜め方向Bf,IF,bmを第2の斜め方向、斜め
方向Ce,JE,clを第3の斜め方向、斜め方向E
c,LC,ejを第4の斜め方向、斜め方向Fb,M
B,fiを第5の斜め方向、斜め方向Ga,NA,gh
を第6の斜め方向とする。画素Dと画素dとを結んだ方
向、画素Kと画素Dとを結んだ方向、および画素dと画
素kとを結んだ方向は、垂直方向である。
【0081】まず、上記実施の形態2と同様に、補間す
べき画素Xの上下の実走査線上の画素を用いて、補間す
べき画素Xについて垂直方向と第1〜第6の斜め方向の
計7種類の方向の内で最も相関が高い方向を検出する。
【0082】同様に、補間走査線(n−1)の上下の実
走査線上の画素を用いて、参照画素X1について垂直方
向と第1〜第6の斜め方向の計7種類の方向の内で最も
相関が高い方向を検出する。
【0083】また同様に、補間走査線(n+1)の上下
の実走査線上の画素を用いて、参照画素X2について垂
直方向と第1〜第6の斜め方向の計7種類の方向の内で
最も相関が高い方向を検出する。
【0084】つまり、補間すべき画素Xについては、実
走査線(n)上の画素A,B,C,D,E,F,Gと実
走査線(n+1)上の画素a,b,c,d,e,f,g
とを用いて、差分の絶対値|A−g|,|B−f|,|
C−e|,|D−d|,|E−c|,|F−b|,|G
−a|をそれぞれ算出し、左上がり斜め方向の差分の絶
対値の総和 SL={|A−g|+|B−f|+|C−e|}、 および右上がり斜め方向の差分の絶対値の総和 SR={|E−c|+|F−b|+|G−a|} を求め、さらにこれらの総和の差分の絶対値|SL−S
R|を求め、この|SL−SR|を固定値αと比較す
る。
【0085】そして、|SL−SR|<αならば、斜め
方向の相関は低いと判断し、垂直方向を、補間すべき画
素Xについての最も相関の高い方向とする。
【0086】また、|SL−SR|≧αかつSL<SR
ならば、斜め方向Agの差分の絶対値|A−g|と、斜
め方向Bfの差分の絶対値|B−f|と、斜め方向Ce
の差分の絶対値|C−e|の3つの内で最小のものを最
も相関の高い候補Δとして選出する。なお、等しいもの
がある場合には、斜め方向Ce、斜め方向Bg、斜め方
向Agの順で優先させる。そして、上記の候補Δと垂直
方向の差分の絶対値|D−d|とを比較し、Δ<|D−
d|ならば、Δに選出された斜め方向を、補間すべき画
素Xについての最も相関の高い方向とし、Δ≧|D−d
|ならば、垂直方向を、補間すべき画素Xについての最
も相関の高い方向とする。
【0087】また、|SL−SR|≧αかつSL≧SR
ならば、斜め方向Ecの差分の絶対値|E−c|と、斜
め方向Fbの差分の絶対値|F−b|と、斜め方向Ga
の差分の絶対値|G−a|の3つの内で最小のものを最
も相関の高い候補Δとして選出する。なお、等しいもの
がある場合には、斜め方向Ec、斜め方向Fb、斜め方
向Gaの順で優先させる。そして、上記の候補Δと垂直
方向の差分の絶対値|D−d|とを比較し、Δ<|D−
d|ならば、Δに選出された斜め方向を、補間すべき画
素Xについての最も相関の高い方向とし、Δ≧|D−d
|ならば、垂直方向を、補間すべき画素Xについての最
も相関の高い方向とする。
【0088】参照画素X1については、実走査線(n−
1)上の画素H,I,J,K,L,M,Nと実走査線
(n)上の画素A,B,C,D,E,F,Gとを用い
て、差分の絶対値|H−G|,|I−F|,|J−E
|,|K−D|,|L−C|,|M−B|,|N−A|
をそれぞれ算出し、左上がり斜め方向の差分の絶対値の
総和 SL1={|H−G|+|I−F|+|J−E|}、 および右上がり斜め方向の差分の絶対値の総和 SR1={|L−C|+|M−B|+|N−A|} を求め、さらにこれらの総和の差分の絶対値|SL1−
SR1|を求め、この|SL1−SR1|を固定値αと
比較する。
【0089】そして、|SL1−SR1|<αならば、
斜め方向の相関は低いと判断し、垂直方向を、参照画素
X1についての最も相関の高い方向とする。
【0090】また、|SL1−SR1|≧αかつSL1
<SR1ならば、斜め方向HGの差分の絶対値|H−G
|と、斜め方向IFの差分の絶対値|I−F|と、斜め
方向JEの差分の絶対値|J−E|の3つの内で最小の
ものを最も相関の高い候補Δ1として選出する。なお、
等しいものがある場合には、垂直方向に近い斜め方向を
優先とする。つまり、斜め方向JE、斜め方向IF、斜
め方向HGの順で優先させる。そして、上記の候補Δ1
と垂直方向の差分の絶対値|K−D|とを比較し、Δ1
<|K−D|ならば、Δ1に選出された斜め方向を、参
照画素X1についての最も相関の高い方向とし、Δ1≧
|K−D|ならば、垂直方向を、参照画素X1について
の最も相関の高い方向とする。
【0091】また、|SL1−SR1|≧αかつSL1
≧SR1ならば、斜め方向LCの差分の絶対値|L−C
|と、斜め方向MBの差分の絶対値|M−B|と、斜め
方向NAの差分の絶対値|N−A|の3つの内で最小の
ものを最も相関の高い候補Δ1として選出する。なお、
等しいものがある場合には、垂直方向に近い斜め方向を
優先とする。つまり、斜め方向LC、斜め方向MB、斜
め方向NAの順で優先させる。そして、上記の候補Δ1
と垂直方向の差分の絶対値|K−D|とを比較し、Δ1
<|K−D|ならば、Δ1に選出された斜め方向を、参
照画素X1についての最も相関の高い方向とし、Δ1≧
|K−D|ならば、垂直方向を、参照画素X1について
の最も相関の高い方向とする。
【0092】参照画素X2については、実走査線(n+
1)上の画素a,b,c,d,e,f,gと実走査線
(n+2)上の画素h,i,j,k,l,m,nとを用
いて、差分の絶対値|a−n|,|b−m|,|c−l
|,|d−k|,|e−j|,|f−i|,|g−h|
をそれぞれ算出し、左上がり斜め方向の差分の絶対値の
総和 SL2={|a−n|+|b−m|+|c−l|}、 および右上がり斜め方向の差分の絶対値の総和 SR2={|e−j|+|f−i|+|g−h|} を求め、さらにこれらの総和の差分の絶対値|SL2−
SR2|を求め、この|SL2−SR2|を固定値αと
比較する。
【0093】そして、|SL2−SR2|<αならば、
斜め方向の相関は低いと判断し、垂直方向を、参照画素
X2についての最も相関の高い方向とする。
【0094】また、|SL2−SR2|≧αかつSL2
<SR2ならば、斜め方向anの差分の絶対値|a−n
|と、斜め方向bmの差分の絶対値|b−m|と、斜め
方向clの差分の絶対値|c−l|の3つの内で最小の
ものを最も相関の高い候補Δ2として選出する。なお、
等しいものがある場合には、垂直方向に近い斜め方向を
優先とする。つまり、斜め方向cl、斜め方向bm、斜
め方向anの順で優先させる。そして、上記の候補Δ2
と垂直方向の差分の絶対値|d−k|とを比較し、Δ2
<|d−k|ならば、Δ2に選出された斜め方向を、参
照画素X2についての最も相関の高い方向とし、Δ2≧
|d−k|ならば、垂直方向を、参照画素X2について
の最も相関の高い方向とする。
【0095】また、|SL2−SR2|≧αかつSL2
≧SR2ならば、斜め方向ejの差分の絶対値|e−j
|と、斜め方向fiの差分の絶対値|f−i|と、斜め
方向ghの差分の絶対値|g−h|の3つの内で最小の
ものを最も相関の高い候補Δ2として選出する。なお、
等しいものがある場合には、垂直方向に近い斜め方向を
優先とする。つまり、斜め方向ej、斜め方向fi、斜
め方向ghの順で優先させる。そして、上記の候補Δ2
と垂直方向の差分の絶対値|d−k|とを比較し、Δ2
<|d−k|ならば、Δ2に選出された斜め方向を、参
照画素X2についての最も相関の高い方向とし、Δ2≧
|d−k|ならば、垂直方向を、参照画素X2について
の最も相関の高い方向とする。
【0096】この実施の形態3では、垂直方向と6種類
の斜め方向の計7種類の方向の内から最も相関の高いと
検出された方向に従って、補間すべき画素Xの画素値を
算出する。以下に、その算出手順について以下に説明す
る。
【0097】補間すべき画素Xについて最も相関が高い
と検出された方向が、垂直方向の場合には、補間すべき
画素Xの補間方向を垂直方向とし、画素Xの画素値を上
下の画素Dとdの平均値{(D+d)/2}とする。
【0098】また、補間すべき画素Xについて最も相関
が高いと検出された方向が、いずれかの左上がり斜め方
向(斜め方向Ag、斜め方向Bf、または斜め方向C
e)の場合、またはいずれかの右上がり斜め方向(斜め
方向Ec、斜め方向Fb、または斜め方向Ga)の場合
には、参照画素X1,X2について最も相関が高いと検
出された方向を参照して、補間すべき画素Xの補間方向
を決定する。
【0099】つまり、補間すべき画素Xについて最も相
関が高いと検出された方向が、いずれかの左上がり斜め
方向(斜め方向Ag、斜め方向Bf、または斜め方向C
e)の場合において、参照画素X1について最も相関が
高いと検出された方向が、補間すべき画素Xについて最
も相関が高いと検出された方向とは逆のいずれかの右上
がり斜め方向(斜め方向LC、斜め方向MB、または斜
め方向NA)であるか、または参照画素X2について最
も相関が高いと検出された方向が、補間すべき画素Xに
ついて最も相関が高いと検出された方向とは逆のいずれ
かの右上がり斜め方向(斜め方向ej、斜め方向fi、
または斜め方向gh)であれば、補間すべき画素Xの補
間方向を垂直方向とし、補間すべき画素Xの画素値を上
下の画素Dとdの平均値{(D+d)/2}とする。
【0100】また、補間すべき画素Xについて最も相関
が高いと検出された方向が、いずれかの左上がり斜め方
向(斜め方向Ag、斜め方向Bf、または斜め方向C
e)の場合において、参照画素X1について最も相関が
高いと検出された方向が、補間すべき画素Xについて最
も相関が高いと検出された方向と同様のいずれかの左上
がり斜め方向(斜め方向HG、斜め方向IF、または斜
め方向JE)、または垂直方向であり、かつ参照画素X
2について最も相関が高いと検出された方向が、補間す
べき画素Xについて最も相関が高いと検出された方向と
同様のいずれかの左上がり斜め方向(斜め方向an、斜
め方向bm、または斜め方向cl)、または垂直方向で
あれば、補間すべき画素Xの補間方向を、補間すべき画
素Xについて最も相関が高いと検出された斜め方向とす
る。補間方向が斜め方向Agであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Aとgの平均値{(A+g)/2}と
し、補間方向が斜め方向Bfであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Bとfの平均値{(B+f)/2}と
し、補間方向が斜め方向Ceであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Cとeの平均値{(C+e)/2}と
する。
【0101】同様に、補間すべき画素Xについて最も相
関が高い方向が、いずれかの右上がり斜め方向(斜め方
向Ec、斜め方向Fb、または斜め方向Ga)の場合に
おいて、参照画素X1について最も相関が高いと検出さ
れた方向が、補間すべき画素Xについて最も相関が高い
と検出された方向とは逆のいずれかの左上がり斜め方向
(斜め方向HG、斜め方向IF、または斜め方向JE)
であるか、または参照画素X2について最も相関が高い
と検出された方向が、補間すべき画素Xについて最も相
関が高いと検出された方向とは逆のいずれかの左上がり
斜め方向(斜め方向an、斜め方向bm、または斜め方
向cl)であれば、補間すべき画素Xの補間方向を垂直
方向とし、補間すべき画素Xの画素値を上下の画素Dと
dの平均値{(D+d)/2}とする。
【0102】また、補間すべき画素Xについて最も相関
が高いと検出された方向が、いずれかの右上がり斜め方
向(斜め方向Ec、斜め方向Fb、または斜め方向G
a)の場合において、参照画素X1について最も相関が
高いと検出された方向が、補間すべき画素Xについて最
も相関が高いと検出された方向と同様のいずれかの右上
がり斜め方向(斜め方向LC、斜め方向MB、または斜
め方向NA)、または垂直方向であり、かつ参照画素X
2について最も相関が高いと検出された方向が、補間す
べき画素Xについて最も相関が高いと検出された方向と
同様のいずれかの右上がり斜め方向(斜め方向ej、斜
め方向fi、または斜め方向gh)、または垂直方向で
あれば、補間すべき画素Xの補間方向を、補間すべき画
素Xについて最も相関が高いと検出された斜め方向とす
る。補間方向が斜め方向Ecであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Eとcの平均値{(E+c)/2}と
し、補間方向が斜め方向Fbであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Fとbの平均値{(F+b)/2}と
し、補間方向が斜め方向Gaであれば、補間すべき画素
Xの画素値を画素Gとaの平均値{(G+a)/2}と
する。
【0103】図4および図5は実施の形態3の斜め相関
適応型の走査線補間方法によって実現される精度の高い
補間を説明する図である。図4は従来技術においてギザ
ギザになっていた斜め線の入力画像を滑らかに表現でき
ることを説明する図であり、図5は従来技術において斜
め方向の相関が誤検出されていた十字の一部を表す入力
画像を誤検出なく理想的に補間できることを説明する図
である。
【0104】図4および図5において、走査線(n−
1),走査線(n),走査線(n+1),走査線(n+
2)は実走査線である。また、A,B,C,D,E,
F,Gは実走査線(n)上の隣り合う画素、a,b,
c,d,e,f,gは実走査線(n+1)上の隣り合う
画素、H,I,J,K,L,M,Nは実走査線(n−
1)上の隣り合う画素、h,i,j,k,l,m,nは
実走査線(n+2)上の隣り合う画素、Xは補間すべき
画素、X1,X2は参照画素である。上記の画素Dは補
間すべき画素Xの真上の画素、上記の参照画素X1は画
素Dの真上の画素、上記の画素Kは参照画素X1の真上
の画素である。また、上記画素dは補間すべき画素Xの
真下の画素、上記の参照画素X2は画素dの真下の画
素、上記の画素kは参照画素X2の真下の画素である。
また、白丸と黒丸は互いに画素値が異なる画素であり、
白丸同士、黒丸同士の画素値はほぼ等しい。
【0105】図4の斜め線の画像において、この実施の
形態3の補間方法によって、補間すべき画素Xにおいて
最も相関が高いとして検出される方向は、右上がり斜め
方向Ecとなる。また、参照画素X1において最も相関
が高いとして検出される方向、および参照画素X2にお
いて最も相関が高いとして検出される方向は、いずれも
垂直方向となる。参照画素X1およびX2においての最
も相関が高い方向が、いずれも垂直方向なので、補間す
べき画素Xの補間方向は、最も相関が高い右上がり斜め
方向Ecとなり、補間すべき画素Xの画素値は、右上が
り斜め方向Ecの画素Eとeの平均値{(E+c)/
2}となる。このようにして生成した補間走査線によっ
て、斜め線を滑らかに表現することができる。
【0106】また、図5の十字の一部の画像において、
この実施の形態3の補間方法によって、補間すべき画素
Xにおいて最も相関の高いとして検出される方向は、右
上がり斜め方向Fbとなる。また、参照画素X1におい
て最も相関の高いとして検出される方向は、垂直方向と
なり、参照画素X2において最も相関の高いとして検出
される方向は、左上がり斜め方向bmとなる。参照画素
X2においての最も相関の高い方向が、補間すべき画素
Xにおいての最も相関の高い方向とは逆の斜め方向であ
るので、補間すべき画素Xの補間方向は垂直方向とな
り、補間すべき画素Xの画素値は、垂直方向の画素Dと
dの平均値{(D+d)/2}となる。従って、従来技
術において生じていた誤検出を防ぐことができ、このよ
うにして生成した補間走査線によって、十字の画像を図
11のように理想的に補間できる。
【0107】以上のように実施の形態3によれば、補間
すべき画素Xの上下2本ずつ合計4本の実走査線上の画
素を7個ずつ用いて、垂直方向と6種類の斜め方向の計
7種類の方向の内から、補間すべき画素Xについて最も
相関が高い方向を検出することにより、斜め相関の誤検
出を防いで画質劣化を抑え、精度の高い補間ができる。
【0108】なお、上記実施の形態3では、参照画素X
1,X2についての相関を、その参照画素の上下の実走
査線上の画素7個ずつ計14個を用いて検出したが、参
照画素X1,X2については、最も相関の高い方向が、
垂直方向であるか、左上がり斜め方向か、右上がり斜め
方向かであるかさえ判ればよいので、参照画素X1,X
2についての相関を検出するための上下の実走査線上の
画素の数を最低で3ずつに減らすことが可能である。例
えば、上記実施の形態1と同様に、実走査線(n−1)
上の画素I,J,K,L,Mと、実走査線(n)上の画
素B,C,D,E,Fと用いて、参照画素X1について
の相関を求めればよい。このようにすれば、より簡単に
参照画素についての相関を求めることができる。
【0109】また、上記実施の形態3では、補間すべき
画素Xについての相関を、その補間すべき画素Xの上下
の実走査線上の画素7個ずつ計14個を用いて検出した
が、本発明では、補間すべき画素Xについての相関を検
出するための上下の実走査線上の画素の数を最低で3ず
つに減らすことが可能である。例えば、垂直方向と2つ
の斜め方向(左上がり斜め方向および右上がり斜め方
向)の計3つの方向のいずれか最も相関が高い方向を補
間方向とすれば足りる場合には、実走査線(n)上の画
素C,D,Eと、実走査線(n+1)上の画素c,d,
eとを用いて、補間すべき画素Xについての相関を求め
ればよい。このようにすれば、より簡単に補間すべき画
素についての相関を求めることができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の走査線補間方法ならびに請求項6,8記載の走査線
変換装置および請求項9記載の画像表示装置によれば、
垂直方向と複数の斜め方向の内から、垂直方向を最優先
とし、垂直方向になるべく近い斜め方向を順次優先し
て、最も相関の高い方向を検出することにより、斜め相
関の誤検出を低減して精度の高い補間ができるという効
果がある。
【0111】請求項2記載の走査線補間方法によれば、
第1および第2の実走査線についてはそれぞれの実走査
線上の7個の画素を用い、垂直方向ならびに右上がりの
3種類の斜め方向および左上がりの3種類の斜め方向の
計7種類の方向から、垂直方向を最優先とし、垂直方向
になるべく近い斜め方向を順次優先して、最も相関が高
い方向を検出することにより、斜め相関の誤検出を低減
して精度の高い補間ができるという効果がある。
【0112】請求項3記載の走査線補間方法ならびに請
求項7,8記載の走査線変換装置および請求項9記載の
画像表示装置によれば、少なくとも補間すべき画素の上
下2本ずつ合計4本の実走査線上の画素を用いて、垂直
方向と複数の斜め方向の内から、上記補間すべき画素に
ついて最も相関が高い方向を検出することにより、斜め
相関の誤検出を防いで画質劣化を抑え、精度の高い補間
ができるという効果がある。
【0113】請求項4記載の走査線補間方法によれば、
補間すべき画素ならびに第1および第2の参照画素のそ
れぞれについて最も相関が高い方向を検出し、これらの
検出された方向を参照して、補間すべき画素について最
も相関が高い方向を決定することにより、斜め相関の誤
検出を防いで画質劣化を抑え、精度の高い補間ができる
という効果がある。
【0114】請求項5記載の走査線補間方法によれば、
第1から第4までの実走査線についてはそれぞれの実走
査線上の7個の画素を用い、垂直方向ならびに右上がり
の3種類の斜め方向および左上がりの3種類の斜め方向
の計7種類の方向から、最も相関が高い方向を検出する
ことにより、斜め相関の誤検出を防いで画質劣化を抑
え、精度の高い補間ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態3の斜め相関適応型の走
査線補間方法を説明する図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の斜め相関適応型の走
査線補間方法を説明する図である。
【図3】 本発明の実施の形態2の斜め相関適応型の走
査線補間方法を説明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態3の斜め相関適応型の走
査線補間方法によって実現される精度の高い補間を説明
する図であって、従来技術においてギザギザになってい
た斜め線の入力画像を滑らかに表現できることを説明す
る図である。
【図5】 本発明の実施の形態3の斜め相関適応型の走
査線補間方法によって実現される精度の高い補間を説明
する図であって、従来技術において斜め方向の相関が誤
検出されていた十字の一部を表す入力画像を誤検出なく
理想的に補間できることを説明する図である。
【図6】 従来の垂直方向補間型の走査線補間方法を説
明する図である。
【図7】 従来の斜め相関適応型の走査線補間方法を説
明する図である。
【図8】 従来の斜め相関適応型の走査線補間方法を説
明する図である。
【図9】 従来の斜め相関適応型の走査線補間方法の課
題を説明する図であって、十字の一部を表す入力画像の
図である。
【図10】 従来の斜め相関適応型の走査線補間方法の
課題を説明する図であって、従来の斜め相関適応型の走
査線補間方法によって生成された図9の画像の補間画像
の図である。
【図11】 従来の斜め相関適応型の走査線補間方法の
課題を説明する図であって、図9の画像の理想の補間画
像の図である。
【図12】 走査線変換装置のブロック構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態3の走査線補間方法が
適用される走査線変換装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 入力端子、 2,3 フィールドメモリ、 4 動
き検出回路、 5,11,12 ラインメモリ、 6
倍速変換回路、 7 動画部用補間走査線生成フィル
タ、 8 静止画部用補間走査線生成フィルタ、 9
セレクタ回路、10 出力端子。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜め相関適応型の走査線補間方法におい
    て、 少なくとも、補間すべき画素の上の第1の実走査線と、
    上記補間すべき画素の下の第2の実走査線の計2本の実
    走査線上の画素を用いて、上記補間すべき画素を中心と
    した垂直方向および複数の斜め方向の内から、垂直方向
    を最優先とし、垂直方向になるべく近い斜め方向を順次
    優先して、上記補間すべき画素について最も相関が高い
    方向を検出する相関検出ステップと、 上記第1および第2の実走査線上の上記最も相関が高い
    方向の2画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値と
    するステップとを含むことを特徴とする走査線補間方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査線補間方法におい
    て、 上記相関検出ステップは、少なくとも上記第1および第
    2の実走査線についてはそれぞれの実走査線上の7個の
    画素を用い、垂直方向ならびに右上がりの3種類の斜め
    方向および左上がりの3種類の斜め方向の計7種類の方
    向から、最も相関が高い方向を検出することを特徴とす
    る走査線補間方法。
  3. 【請求項3】 斜め相関適応型の走査線補間方法におい
    て、 少なくとも、補間すべき画素の上の第1の実走査線と、
    上記補間すべき画素の下の第2の実走査線と、上記第1
    の実走査線の上の第3の実走査線と、上記第2の実走査
    線の下の第4の実走査線の計4本の実走査線上の画素を
    用いて、上記補間すべき画素を中心とした垂直方向およ
    び複数の斜め方向の内から、上記補間すべき画素につい
    て最も相関が高い方向を検出する相関検出ステップと、 上記第1および第2の実走査線上の上記最も相関が高い
    方向の2画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値と
    するステップとを含むことを特徴とする走査線補間方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の走査線補間方法におい
    て、 上記相関検出ステップは、 少なくとも上記第1および第2の実走査線上の画素を用
    いて、上記補間すべき画素を中心とした垂直方向および
    複数の斜め方向の内から、上記補間すべき画素について
    最も相関が高い方向を検出し、 少なくとも上記第1および第3の実走査線上の画素を用
    いて、上記第1の実走査線と上記第3の実走査線の間の
    第1の参照画素を中心とした垂直方向および複数の斜め
    方向の内から、上記第1の参照画素について最も相関が
    高い方向を検出し、 少なくとも上記第2および第4の実走査線上の画素を用
    いて、上記第2の実走査線と上記第4の実走査線の間の
    第2の参照画素を中心とした垂直方向および複数の斜め
    方向の内から、上記第2の参照画素について最も相関が
    高い方向を検出し、 上記補間すべき画素ならびに上記第1および第2の参照
    画素について最も相関が高いとしてそれぞれ検出された
    これらの方向を参照して、上記補間すべき画素について
    最も相関が高い方向を決定することを特徴とする走査線
    補間方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の走査線補間方
    法において、 上記相関検出ステップは、少なくとも上記第1から第4
    までの実走査線についてはそれぞれの実走査線上の7個
    の画素を用い、垂直方向ならびに右上がりの3種類の斜
    め方向および左上がりの3種類の斜め方向の計7種類の
    方向から、最も相関が高い方向を検出することを特徴と
    する走査線補間方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも、補間すべき画素の上の第1
    の実走査線と、上記補間すべき画素の下の第2の実走査
    線の計2本の実走査線上の画素を用いて、上記補間すべ
    き画素を中心とした垂直方向および複数の斜め方向の内
    から、垂直方向を最優先とし、垂直方向になるべく近い
    斜め方向を順次優先して、上記補間すべき画素について
    最も相関が高い方向を検出する相関検出手段と、 上記第1および第2の実走査線上の上記最も相関が高い
    方向の2画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値と
    して、補間走査線を生成する補間走査線生成手段とを備
    えることを特徴とする走査線変換装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、補間すべき画素の上の第1
    の実走査線と、上記補間すべき画素の下の第2の実走査
    線と、上記第1の実走査線の上の第3の実走査線と、上
    記第2の実走査線の下の第4の実走査線の計4本の実走
    査線上の画素を用いて、上記補間すべき画素を中心とし
    た垂直方向および複数の斜め方向の内から、上記補間す
    べき画素について最も相関が高い方向を検出する相関検
    出手段と、 上記第1および第2の実走査線上の上記最も相関が高い
    方向の2画素の平均値を上記補間すべき画素の画素値と
    して、補間走査線を生成する補間走査線生成手段とを備
    えることを特徴とする走査線変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の走査線変換装
    置において、 上記補間走査線生成手段は、動画用補間走査線生成手段
    であって、 さらに、入力映像信号の動きを検出する動き検出手段
    と、 静止画用補間走査線生成手段と、 上記動き検出手段によって検出された結果に基づいて、
    上記動画用補間走査線生成手段から出力される信号と上
    記静止画用補間走査線生成手段から出力される信号のい
    ずれかを選択する選択手段とを備えることを特徴とする
    走査線変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれか1項に記載
    の走査線変換装置を備えることを特徴とする画像表示装
    置。
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