JP2003229748A - アナログスイッチ回路 - Google Patents

アナログスイッチ回路

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JP2003229748A
JP2003229748A JP2002026567A JP2002026567A JP2003229748A JP 2003229748 A JP2003229748 A JP 2003229748A JP 2002026567 A JP2002026567 A JP 2002026567A JP 2002026567 A JP2002026567 A JP 2002026567A JP 2003229748 A JP2003229748 A JP 2003229748A
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potential
type transistor
gate
analog switch
inverter
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JP2002026567A
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Masato Maede
正人 前出
Masaya Hirose
雅也 廣瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログスイッチ回路において、入力側から
素子内に過大な電流が流れることを、確実に抑制する。 【解決手段】 アナログスイッチ10のPMOSP1の
ウェル電位NWは、ウェル電位制御回路30によって制
御される。回路30はゲート同士およびドレイン同士が
接続されたPMOSP2,NMOSN2を備え、そのド
レインからウェル電位NWを供給する。P2はソースに
アナログスイッチの入力AINを受け、N2はソースと
ゲートとが接続され、かつ、ソースに当該アナログスイ
ッチ回路の電源電位VDDを受ける。電源VDDがOF
Fのとき、ウェル電位NWは入力AINから供給され、
入力AINとウェルとの間に電位差は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIに用いられ
るアナログスイッチ回路に関する技術に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI技術において、あらゆる素
子をワンチップ化する、いわゆるシステムオンチップと
いわれる技術が主流になってきている。そして、アナロ
グ回路もLSIに組み込まれる傾向にあり、アナログス
イッチは、いまやどんなLSIにも含まれているといっ
ても過言ではない。
【0003】図11はアナログスイッチの構成の一例を
示す概略図である。並列に接続された極性の異なるMO
SトランジスタP1,N1のゲート電位が電位PG,N
Gによってコントロールされており、ON状態のとき、
入力側AINから入力されたアナログ信号が出力側AO
UTに伝達される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の携帯電話などの
モバイル機器において、低消費電力化が重要なニーズと
なってきている。今後、さらなる低消費電力化が必要に
なったとき、システム上の複数のLSI、またはLSI
内の機能ブロックのいくつかを電源カットするような構
成をとる可能性がある。このような機能を実現するため
には、アナログスイッチが必須となる。
【0005】ところが、従来のアナログスイッチでは、
電位差に起因して寄生ダイオードを介して電流が流れ、
不要な電力消費や、誤動作、あるいは素子破壊を起こす
可能性がある、という問題があった。
【0006】例えば図11の構成において、入力AIN
に電源電圧以上の電圧が印加された場合や、自己のLS
Iの電源がOFFしている状態で入力AINに電圧が印
加された場合に、入力AINとPMOSP1の基板(ウ
ェル)との間に形成される寄生ダイオードPDを介し
て、大きな電流CRが入力AINから電源VDDに流れ
るおそれおがある。この電流CRによって、素子の破壊
やシステムの誤動作が生じたり、不要な電力が消費され
たりすることになる。
【0007】このような問題のために、従来では、アナ
ログスイッチを別部品として構成したり、一部の機能ブ
ロックの電源カットを断念したりしていた。
【0008】前記の問題に鑑み、本発明は、アナログス
イッチ回路において、入力側から素子内に過大な電流が
流れることを、確実に抑制することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、アナログス
イッチ回路として、並列に接続された第1のP型トラン
ジスタおよび第1のN型トランジスタを有するアナログ
スイッチと、コントロール信号に応じて、前記アナログ
スイッチをオンオフ制御するゲート制御回路と、前記第
1のP型トランジスタのウェル電位を、前記アナログス
イッチの入力を用いて制御するウェル電位制御回路とを
備えたものである。
【0010】請求項1の発明によると、アナログスイッ
チの第1のP型トランジスタのウェル電位が、ウェル電
位制御回路によって、アナログスイッチの入力を用いて
制御される。このため、アナログスイッチの入力と第1
のP型トランジスタのウェルとの間に、電位差が生じな
いように制御することができる。したがって、入力側か
ら過大な電流が流れ込むことを未然に防ぐことができ
る。
【0011】そして、請求項2の発明では、前記請求項
1のアナログスイッチ回路におけるウェル電位制御回路
は、ゲート同士およびドレイン同士が接続された第2の
P型トランジスタおよび第2のN型トランジスタを備
え、そのドレインから前記第1のP型トランジスタのウ
ェル電位を供給するものであり、前記第2のP型トラン
ジスタはソースに前記アナログスイッチの入力電位を受
け、前記第2のN型トランジスタは、ソースとゲートと
が接続されており、かつ、ソースに当該アナログスイッ
チ回路の電源電位を受けるものとする。
【0012】また、請求項3の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるウェル電位制御回路
は、ゲート同士およびドレイン同士が接続された第2の
N型トランジスタおよび第2のP型トランジスタを備
え、そのドレインから前記第1のP型トランジスタのウ
ェル電位を供給するものであり、前記第2のN型トラン
ジスタはソースとゲートとが接続されており、かつ、ソ
ースに前記アナログスイッチの入力電位を受け、前記第
2のP型トランジスタはソースに当該アナログスイッチ
回路の電源電位を受けるものとする。
【0013】請求項2または請求項3の発明によると、
アナログスイッチ回路の電源がOFFのとき、アナログ
スイッチの入力から、第2のP型トランジスタまたは第
2のN型トランジスタを介して、第1のP型トランジス
タのウェル電位が供給される。このため、アナログスイ
ッチの入力と第1のP型トランジスタのウェルとの間
に、電位差が生じないように制御することができる。
【0014】また、請求項4の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるゲート制御回路は、前
記コントロール信号を入力とし、前記ウェル電位を電源
電位とする第1のインバータと、前記第1のインバータ
の出力を入力とする第2のインバータと、当該アナログ
スイッチ回路の電源電位を入力とし、前記ウェル電位を
電源電位とする第3のインバータと、ソースに当該アナ
ログスイッチ回路の電源電位を受けるとともにゲートに
前記第3のインバータの出力を受ける第2のP型トラン
ジスタと、ソースが前記第2のP型トランジスタのドレ
インと接続され、かつ、ゲートに前記第2のインバータ
の出力を受けるとともにドレインが前記第1のインバー
タの出力線と接続された第3のP型トランジスタとを備
え、前記第1のインバータの出力線から前記第1のP型
トランジスタのゲート電位を供給するものとする。
【0015】また、請求項5の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるゲート制御回路は、前
記コントロール信号およびストップ信号を入力とし、前
記ウェル電位を電源電位とする第1のナンドゲートと、
前記第1のナンドゲートの出力を入力とするインバータ
と、当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ス
トップ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とす
る第2のナンドゲートと、ソースに当該アナログスイッ
チ回路の電源電位を受けるとともにゲートに前記第2の
ナンドゲートの出力を受ける第2のP型トランジスタ
と、ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと
接続され、かつ、ゲートに前記インバータの出力を受け
るとともにドレインが前記第1のナンドゲートの出力線
と接続された第3のP型トランジスタとを備え、前記第
1のナンドゲートの出力線から前記第1のP型トランジ
スタのゲート電位を供給するものとする。
【0016】また、請求項6の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるゲート制御回路は、前
記コントロール信号を入力とし、前記ウェル電位を電源
電位とするレベルシフタと、前記レベルシフタの出力を
入力とする第1のインバータと、当該アナログスイッチ
回路の電源電位を入力とし、前記ウェル電位を電源電位
とする第2のインバータと、ソースに当該アナログスイ
ッチ回路の電源電位を受けるとともにゲートに前記第2
のインバータの出力を受ける第2のP型トランジスタ
と、ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと
接続され、かつ、ゲートに前記第1のインバータの出力
を受けるとともにドレインが前記レベルシフタの出力線
と接続された第3のP型トランジスタとを備え、前記レ
ベルシフタの出力線から前記第1のP型トランジスタの
ゲート電位を供給するものであり、前記レベルシフタ
は、前記コントロール信号が中間電位であるとき、この
中間電位を前記ウェル電位にレベルアップして出力する
ものとする。
【0017】また、請求項7の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるゲート制御回路は、前
記コントロール信号およびストップ信号を入力とし、前
記ウェル電位を電源電位とするレベルシフタと、前記レ
ベルシフタの出力を入力とするインバータと、当該アナ
ログスイッチ回路の電源電位および前記ストップ信号を
入力とし、前記ウェル電位を電源電位とするナンドゲー
トと、ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を
受けるとともにゲートに前記ナンドゲートの出力を受け
る第2のP型トランジスタと、ソースが前記第2のP型
トランジスタのドレインと接続され、かつ、ゲートに前
記インバータの出力を受けるとともにドレインが前記レ
ベルシフタの出力線と接続された第3のP型トランジス
タとを備え、前記レベルシフタの出力線から前記第1の
P型トランジスタのゲート電位を供給するものであり、
前記レベルシフタは、前記コントロール信号が中間電位
であるとき、この中間電位を前記ウェル電位にレベルア
ップして出力するものであり、かつ、前記ストップ信号
が負の論理レベルであるとき、出力を固定するものとす
る。
【0018】また、請求項8の発明では、前記請求項1
のアナログスイッチ回路におけるアナログスイッチは、
前記第1のP型トランジスタと直列に接続された第2の
P型トランジスタを備えたものとする。
【0019】また、請求項9の発明が講じた解決手段
は、アナログスイッチ回路として、並列に接続された第
1のP型トランジスタおよび第1のN型トランジスタを
有するアナログスイッチと、コントロール信号に応じて
前記アナログスイッチをオンオフ制御するゲート制御回
路とを備え、前記ゲート制御回路は、前記コントロール
信号を入力とし、前記第1のP型トランジスタのウェル
電位を電源電位とする第1のインバータと、前記第1の
インバータの出力を入力とする第2のインバータと、当
該アナログスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記ウ
ェル電位を電源電位とする第3のインバータと、ソース
に当該アナログスイッチ回路の電源電位を受けるととも
にゲートに前記第3のインバータの出力を受ける第2の
P型トランジスタと、ソースが前記第2のP型トランジ
スタのドレインと接続され、かつ、ゲートに前記第2の
インバータの出力を受けるとともにドレインが前記第1
のインバータの出力線と接続された第3のP型トランジ
スタとを備え、前記第1のインバータの出力線から前記
第1のP型トランジスタのゲート電位を供給するもので
ある。
【0020】また、請求項10の発明が講じた解決手段
は、アナログスイッチ回路として、並列に接続された第
1のP型トランジスタおよび第1のN型トランジスタを
有するアナログスイッチと、コントロール信号に応じて
前記アナログスイッチをオンオフ制御するゲート制御回
路とを備え、前記ゲート制御回路は、前記コントロール
信号およびストップ信号を入力とし、前記第1のP型ト
ランジスタのウェル電位を電源電位とする第1のナンド
ゲートと、前記第1のナンドゲートの出力を入力とする
インバータと、当該アナログスイッチ回路の電源電位お
よび前記ストップ信号を入力とし、前記ウェル電位を電
源電位とする第2のナンドゲートと、ソースに当該アナ
ログスイッチ回路の電源電位を受けるとともにゲートに
前記第2のナンドゲートの出力を受ける第2のP型トラ
ンジスタと、ソースが前記第2のP型トランジスタのド
レインと接続され、かつ、ゲートに前記インバータの出
力を受けるとともに、ドレインが前記第1のナンドゲー
トの出力線と接続された第3のP型トランジスタとを備
え、前記第1のナンドゲートの出力線から前記第1のP
型トランジスタのゲート電位を供給するものである。
【0021】また、請求項11の発明が講じた解決手段
は、アナログスイッチ回路として、並列に接続された第
1のP型トランジスタおよび第1のN型トランジスタを
有するアナログスイッチと、コントロール信号に応じて
前記アナログスイッチをオンオフ制御するゲート制御回
路とを備え、前記ゲート制御回路は、前記コントロール
信号を入力とし、前記第1のP型トランジスタのウェル
電位を電源電位とするレベルシフタと、前記レベルシフ
タの出力を入力とする第1のインバータと、当該アナロ
グスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記ウェル電位
を電源電位とする第2のインバータと、ソースに当該ア
ナログスイッチ回路の電源電位を受けるとともにゲート
に前記第2のインバータの出力を受ける第2のP型トラ
ンジスタと、ソースが前記第2のP型トランジスタのド
レインと接続され、かつ、ゲートに前記第1のインバー
タの出力を受けるとともにドレインが前記レベルシフタ
の出力線と接続された第3のP型トランジスタとを備
え、前記レベルシフタの出力線から前記第1のP型トラ
ンジスタのゲート電位を供給するものであり、前記レベ
ルシフタは、前記コントロール信号が中間電位であると
き、この中間電位を前記ウェル電位にレベルアップして
出力するものである。
【0022】また、請求項12の発明が講じた解決手段
は、アナログスイッチ回路として、並列に接続された第
1のP型トランジスタおよび第1のN型トランジスタを
有するアナログスイッチと、コントロール信号に応じて
前記アナログスイッチをオンオフ制御するゲート制御回
路とを備え、前記ゲート制御回路は、前記コントロール
信号およびストップ信号を入力とし、前記第1のP型ト
ランジスタのウェル電位を電源電位とするレベルシフタ
と、前記レベルシフタの出力を入力とするインバータ
と、当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ス
トップ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とす
るナンドゲートと、ソースに当該アナログスイッチ回路
の電源電位を受けるとともにゲートに前記ナンドゲート
の出力を受ける第2のP型トランジスタと、ソースが前
記第2のP型トランジスタのドレインと接続され、か
つ、ゲートに前記インバータの出力を受けるとともに、
ドレインが前記レベルシフタの出力線と接続された第3
のP型トランジスタとを備え、前記レベルシフタの出力
線から前記第1のP型トランジスタのゲート電位を供給
するものであり、前記レベルシフタは、前記コントロー
ル信号が中間電位であるとき、この中間電位を前記ウェ
ル電位にレベルアップして出力するものであり、かつ、
前記ストップ信号が負の論理レベルであるとき、出力を
固定するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0024】なお、以下の説明では、PchMOSトラ
ンジスタのことを「PMOS」と、NchMOSトラン
ジスタのことを「NMOS」と、それぞれ略記する。ま
た、例えばPMOSP1のことを、単に「P1」と記す
場合もある。また、電圧レベルのHIGHレベルのこと
を「“H”」と、LOWレベルのことを「“L”」と、
それぞれ略記する。
【0025】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回路
図である。図1において、10は並列に接続された第1
のP型トランジスタとしてのPMOSP1および第1の
N型トランジスタとしてのNMOSN1を有し、AIN
を入力、AOUTを出力とするアナログスイッチ、20
はコントロール信号CNTに応じてアナログスイッチ1
0をオンオフ制御するゲート制御回路、30はアナログ
スイッチ10のPMOSP1のウェル電位NWをアナロ
グスイッチ10の入力AINを用いて制御するウェル電
位制御回路である。なおアナログスイッチ10のNMO
SN1のウェルはグランドに接続されている。
【0026】ゲート制御回路20はインバータINV
1,INV2を有し、入力されたコントロール信号CN
Tの電位に応じて、アナログスイッチ10のP1,N1
のゲート電位PG,NGを制御する。
【0027】ウェル電位制御回路30はゲート同士、お
よびドレイン同士が接続された第2のP型トランジスタ
としてのPMOSP2および第2のN型トランジスタと
してのNMOSN2を備えており、そのドレインからア
ナログスイッチ10のPMOSP1のウェル電位NWを
供給する。PMOSP2はソースにアナログスイッチ1
0の入力電位AINを受ける一方、NMOSN2はソー
スとゲートが接続されており、かつ、ソースにアナログ
スイッチ回路の電源電位VDDを受ける。
【0028】図1のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0029】コントロール信号CNTとして“H”が入
力されたとき、アナログスイッチ10はONし、アナロ
グ信号である入力AINは出力AOUTとして伝達され
る。このとき、P1のウェル電位NWは、ウェル電位制
御回路30においてP2がOFF状態でありN2がON
状態であるので、電源VDDから与えられる。
【0030】一方、コントロール信号CNTとして
“L”が入力されたとき、アナログスイッチ10はOF
Fする。この場合において、通常状態のとき、すなわ
ち、アナログスイッチ回路自体の電源がONであり、か
つ、入力AINが電源電位VDD以下のときは、ウェル
電位制御回路30においてP2がOFF状態でありN2
がON状態であるので、P1のウェル電位NWは電源V
DDから与えられる。これに対して、スタンバイ状態の
とき、すなわち、電源VDDがOFFのとき、または電
源VDDがONであっても入力AINが電源電位VDD
を越えるときは、ウェル電位制御回路30においてP2
がON状態になりN2がOFF状態になるので、P1の
ウェル電位NWは、入力AINから与えられる。
【0031】このように本実施形態によると、P1のウ
ェル電位NWが、通常状態では、ダイオードとなるN2
を介して電源電位VDDまで引き上げられ、スタンバイ
状態では、P2を介して入力電位AINまで引き上げら
れる。したがって、リーク電流が、P1のソースとウェ
ルとの間に形成される寄生ダイオードPDを介して入力
AINから電源VDDに流れ込むことを、防ぐことがで
きる。
【0032】(第2の実施形態)図2は本発明の第2の
実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回路
図である。図2において、図1と共通の構成要素につい
ては図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細
な説明を省略する。
【0033】図2では、アナログスイッチ10のPMO
SP1のウェル電位NWは、第2のN型トランジスタと
してのNMOSN3と第2のP型トランジスタとしての
PMOSP3とを有するウェル電位制御回路30Aによ
って制御されている。NMOSN3とPMOSP3とは
ゲート同士およびドレイン同士が接続されており、その
ドレインからP1のウェル電位NWを供給する。NMO
SN3はソースとゲートが接続されており、かつ、ソー
スにアナログスイッチ10の入力電位AINを受ける一
方、PMOSP3はソースにアナログスイッチ回路の電
源電位VDDを受ける。
【0034】図2のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0035】コントロール信号CNTとして“H”が入
力されたとき、アナログスイッチ10はONし、入力A
INは出力AOUTとして伝達される。このとき、P1
のウェル電位NWは、入力AINが“H”のときは、ウ
ェル電位制御回路30AにおいてN3がON状態であり
P3がOFF状態であるので入力AINから与えられる
一方、入力AINが“L”のときは、ウェル電位制御回
路30AにおいてN3がOFF状態でありP3がON状
態であるので電源VDDから与えられる。
【0036】一方、コントロール信号CNTとして
“L”が入力されたとき、アナログスイッチ10はOF
Fする。この場合において、通常状態のときは、P1の
ウェル電位NWは、入力AINが“H”のときは、ウェ
ル電位制御回路30AにおいてN3がON状態でありP
3がOFF状態であるので入力AINから与えられる一
方、入力AINが“L”のときは、ウェル電位制御回路
30AにおいてN3がOFF状態でありP3がON状態
であるので電源VDDから与えられる。これに対して、
スタンバイ状態のときは、ウェル電位制御回路30Aに
おいてN3がON状態でありP3がOFF状態であるの
で、P1のウェル電位NWは入力AINから与えられ
る。
【0037】このように本実施形態によると、P1のウ
ェル電位NWが、通常状態では、入力AINが“H”の
ときは入力電位AINまで、“L”のときは電源電位V
DDまで引き上げられ、スタンバイ状態のときは、入力
電位AINまで引き上げられる。したがって、リーク電
流が、P1のソースとウェルとの間に形成される寄生ダ
イオードPDを介して入力AINから電源VDDに流れ
込むことを、防ぐことができる。
【0038】なお、第1の実施形態では、入力AINが
“L”のときは、ウェル電位NWは電源電位VDDから
N2の閾値電圧分だけ落ちた電位になるが、本実施形態
では、通常状態で入力AINが“L”のとき、P3がO
N状態となって電源VDDからP1のウェル電位NWが
与えられるので、ウェル電位NWが電源電位VDDから
閾値電圧分だけ落ちることはない。
【0039】なお、図2の回路ではP1に寄生ダイオー
ドPDがあるため、ウェル電位制御回路30Aにおいて
N3を省いても、アナログスイッチ回路として本実施形
態と同様に動作する。
【0040】(第3の実施形態)図3は本発明の第3の
実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回路
図である。図3において、図1と共通の構成要素につい
ては図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細
な説明を省略する。図3では、P1のウェル電位NWを
制御するウェル電位制御回路30Bが、第1の実施形態
に係るウェル電位制御回路30と第2の実施形態に係る
ウェル電位制御回路30Aとを組み合わせて構成されて
いる。
【0041】図3のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0042】コントロール信号CNTとして“H”が入
力されたとき、アナログスイッチ10はONし、入力A
INは出力AOUTとして伝達される。このとき、P1
のウェル電位NWは、入力AINが“H”のときは、ウ
ェル電位制御回路30BにおいてN3,N2がON状態
でありP2,P3がOFF状態であるので入力AINと
電源VDDから与えられる一方、入力AINが“L”の
ときは、ウェル電位制御回路30BにおいてP3,N2
がON状態でありP2,N3がOFF状態であるので電
源VDDから与えられる。
【0043】一方、コントロール信号CNTとして
“L”が入力されたとき、アナログスイッチ10はOF
Fする。この場合において、通常状態では、P1のウェ
ル電位NWは、入力AINが“H”のときは、ウェル電
位制御回路30BにおいてN3,N2がON状態であり
P2,P3がOFF状態であるので入力AINと電源V
DDから与えられる一方、入力AINが“L”のとき
は、ウェル電位制御回路30BにおいてP3,N2がO
N状態でありP2,N3がOFF状態であるので電源V
DDから与えられる。これに対して、スタンバイ状態の
ときは、ウェル電位制御回路30BにおいてN3,P2
がON状態でありP3,N2がOFF状態であるので、
P1のウェル電位NWは入力AINから与えられる。
【0044】このように本実施形態によっても、第1ま
たは第2の実施形態と同様に、リーク電流が、P1のソ
ースとウェルとの間に形成される寄生ダイオードPDを
介して入力AINから電源VDDに流れ込むことを、防
ぐことができる。
【0045】また、本実施形態でも、第2の実施形態と
同様に、通常状態で入力AINが“L”のとき、P3が
ON状態となって電源VDDからP1のウェル電位NW
が与えられるので、ウェル電位NWが電源電位VDDか
ら閾値電圧分だけ落ちることはない。さらに、通常状態
で入力AINが“H”のとき、ウェル電位NWは電源V
DDと入力AINの両方から与えられるので、より安定
した動作を行うことができる。
【0046】なお、図3の回路でもP1に寄生ダイオー
ドPDがあるため、ウェル電位制御回路30Bにおいて
N3を省いても、アナログスイッチ回路として本実施形
態と同様に動作する。
【0047】(第4の実施形態)アナログスイッチの出
力側がHi−Z(ハイインピーダンス)でない場合に
は、出力端からリーク電流が流れ出す、という問題が生
じる可能性がある。例えば図4(a)に示すような電源
VDDとグランドとの間に直列接続された抵抗からなる
回路や、図4(b)に示すような他のアナログスイッチ
が、アナログスイッチの出力AOUTに接続された場合
には、アナログスイッチがOFFのとき、確実にOFF
状態にならないと、出力AOUTから外部にリーク電流
が流れ出してしまう。
【0048】したがって、このような問題を回避するた
めには、アナログスイッチがOFFのとき、確実にOF
F状態になるように、トランジスタのゲート電位を制御
しなければならない。
【0049】そこで本実施形態では、P1のウェル電位
NWを用いてアナログスイッチのゲート電位PG,NG
を制御するものとする。ただし、ウェル電位制御回路と
して第1の実施形態で示した構成を用いると、通常状態
のときウェル電位NWは電源電位VDDから閾値電圧分
落ちるので、ウェル電位NWをそのままゲート電位PG
として用いた場合、アナログスイッチがOFFであるに
もかかわらず、入力AINから出力AOUTに余分な電
流が流れ、電力を無駄に消費することになる。したがっ
て、アナログスイッチのゲート制御においては、この点
を考慮する必要がある。
【0050】図5は本発明の第4の実施形態に係るアナ
ログスイッチ回路の構成を示す回路図である。図5にお
いて、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付
しており、ここではその詳細な説明を省略する。図5の
構成では、P1のウェル電位NWは第1の実施形態に係
るウェル電位制御回路30によって制御されるので、P
1のゲートには、ウェル電位NWを閾値電圧分上げてか
ら入力するようにしている。
【0051】ゲート制御回路40は、PMOSP4およ
びNMOSN4によって構成され、コントロール信号C
NTを入力とし、P1のウェル電位NWを電源電位とす
る第1のインバータ41と、PMOSP5およびNMO
SN5によって構成され、第1のインバータ41の出力
を入力とする第2のインバータ42と、アナログスイッ
チ回路の電源電位VDDを入力とし、ウェル電位NWを
電源電位とする第3のインバータ43と、電源VDDと
第1のインバータ41の出力線との間に直列に接続され
た第2のP型トランジスタとしてのPMOSP7および
第3のP型トランジスタとしてのPMOSP8とを備え
ている。第2のインバータ42の出力はPMOSP8の
ゲートに与えられ、第3のインバータ43の出力はPM
OSP7のゲートに与えられている。
【0052】なお、PMOSのウェルはP5を除きすべ
てウェル電位NWに接続されている。P5の基板は電源
VDDに接続されている。
【0053】図5のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0054】通常状態において、コントロール信号CN
Tが“H”のとき、アナログスイッチ10はONにな
り、入力AINは出力AOUTとして伝達される。この
場合、第1のインバータ41はグランド電位を出力する
ので、アナログスイッチ10のP1にはゲート電位PG
として“L”が与えられる。第2のインバータ42は第
1のインバータ41の出力すなわち“L”が入力される
ので、その出力は“H”になる。また、第3のインバー
タ43はグランド電位を出力する。このため、PMOS
P7はゲートに“L”が入力されるのでON状態になる
一方、PMOSP8はゲートに“H”が入力されるので
OFF状態になる。
【0055】一方、通常状態において、コントロール信
号CNTが“L”のとき、アナログスイッチ10のN1
にはゲート電位NGとして直接“L”が与えられ、N1
はOFFする。また、第1のインバータ41はウェル電
位NWを出力する。第2のインバータ42の出力は入力
がウェル電位NWであるので“L”になる。また、第3
のインバータ43はグランド電位を出力する。このた
め、PMOSP7,P8はともにON状態になるので、
アナログスイッチ10のP1のゲート電位PGは電源電
位VDDと等しくなる。
【0056】これに対して、スタンバイ状態のときは、
コントロール信号CNTは“L”であり、第1のインバ
ータ41から出力されるウェル電位NWが第2のインバ
ータ42に入力され、その出力は“L”になる。一方、
第3のインバータ43はウェル電位NWを出力する。こ
のため、PMOSP8はON状態になる一方、PMOS
P7はOFF状態になる。したがって、P1にはゲート
電位PGとしてウェル電位NWが与えられる。
【0057】このように本実施形態によると、通常状態
でコントロール信号CNTが“L”のとき、ウェル電位
NWは、入力AINが“L”のときには電源電位VDD
から閾値電圧分落ちるが、第2のインバータ42を帰還
することによって、P1のゲート電位PGを閾値電圧分
上げて電源電位VDDと同じ電位にすることができる。
これにより、P1を確実にOFFにすることができる。
また、通常状態でAINが“H”のときやスタンバイ状
態のときは、ウェル電位NWが閾値電圧分落ちることは
ないので、P1は確実にOFFする。
【0058】したがって、出力AOUTに図4のような
回路が接続された場合であっても、入力AINから出力
AOUTへ余分なリーク電流が流れることはない。もち
ろん、ウェル電位制御回路30によって、リーク電流が
寄生ダイオードを介して入力AINから電源VDDに流
れ込むことを防ぐことができる。なお、ウェル電位制御
回路30の代わりに、第2または第3の実施形態に係る
ウェル電位制御回路や、他の構成の回路を設けてもよ
い。
【0059】(第5の実施形態)図6は本発明の第5の
実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回路
図である。図6において、図5と共通の構成要素には図
5と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明
を省略する。図6では、ゲートとソースが電源VDDに
接続され、ドレインがコントロール信号CNTの入力線
に接続されたPMOSP9と、ゲートとソースが電源V
DDに接続され、ドレインが第2のインバータ42の出
力線に接続されたPMOSP10とが、図5の構成に付
加されている。
【0060】アナログスイッチ回路を実際に構成する場
合、コントロール信号CNTは1個か2個のインバータ
を介してから第1のインバータ41に入力される。この
とき、図5のような回路では、スタンバイ時に電源電圧
VDDが0Vであっても、コントロール信号CNTの電
位が寄生容量によって持ち上がる可能性がある。この場
合でも、PMOSに寄生ダイオードがあるため、コント
ロール信号CNTの電位は寄生ダイオードのビルトイン
電圧以上にはならない。ところが、寄生ダイオードのビ
ルトイン電圧は製造プロセス上管理されていないため
に、コントロール信号CNTの電位は不定になり(〜0
V)、第1のインバータ41において貫通電流が流れる
おそれがある。また、第2のインバータ42にも電源V
DDからグランドに貫通電流が流れる。さらには、アナ
ログスイッチ10のP1,N1がONしてしまい、入力
AINから出力AOUTに電流が流れる。
【0061】そこで、電源電位VDDが0Vのときに、
コントロール信号CNTの電位をほぼ0Vにする必要が
ある。図6の回路は、このような観点から、製造上の制
御管理を容易に行える工夫をこらしたものである。
【0062】図6の回路では、スタンバイ状態におい
て、電源電圧VDDが0Vのとき、コントロール信号C
NTの電位とPMOSP8のゲート電位を0Vに近づけ
る、または管理可能にできる。このため、アナログスイ
ッチ10を確実にOFFにでき、また、N4がOFF状
態になることによって第1のインバータ41への貫通電
流を防ぐことができ、P5がOFF状態になることによ
って第2のインバータ42への貫通電流も防ぐことがで
きる。また、電源電圧VDDが“H”のときは、何の影
響も及ぼされず、通常状態時の回路動作は第4の実施形
態と同様である。
【0063】(第6の実施形態)上述の第5の実施形態
では、PMOSP9,P10を挿入することによって、
コントロール信号CNTの電位を積極的に0Vに近づけ
た。ただし、図6の回路では、電源電位VDDが中間電
位、例えばVDD×0.5やVDD×0.3になったと
き、コントロール信号CNT自体が中間電位になり、P
MOSP2,P4〜P8、NMOSN2,N4〜N6が
すべてON状態になるので、入力AINから出力AOU
T、入力AINからグランド、電源VDDからグランド
へ貫通電流が流れることになる。
【0064】そこで本実施形態では、システム上でスタ
ンバイ信号などの制御信号がもらえる余地があるときに
は、その信号をストップ信号STOPとして用いて、入
力AINまたは電源VDDからグランドへのあらゆる貫
通電流パスを、切るようにする。
【0065】図7は本発明の第6の実施形態に係るアナ
ログスイッチ回路の構成を示す回路図である。図7にお
いて、図5と共通の構成要素には図5と同一の符号を付
しており、ここではその詳細な説明を省略する。
【0066】図7に示すゲート制御回路50では、図5
に示すゲート電位制御回路40に対して、PMOSP1
1,P12およびNMOSN7,N8が付加されてい
る。P11はPMOSP4と並列に設けられており、N
7はNMOSN4と直列に設けられている。またP12
はPMOSP6と並列に設けられており、N8はNMO
SN6と直列に設けられている。そしてP11,P12
およびN7,N8の各ゲートには、ストップ信号STO
Pが与えられる。
【0067】P4,P11,N4,N7によって、コン
トロール信号CNTおよびストップ信号STOPを入力
とし、ウェル電位NWを電源電位とする第1のナンドゲ
ート51が構成されている。第1のナンドゲート51の
出力線からP1のゲート電位PGが供給される。またP
6,P12,N6,N8によって、アナログスイッチ回
路の電源電位VDDおよびストップ信号STOPを入力
とし、ウェル電位NWを電源電位とする第2のナンドゲ
ート53が構成されている。その出力信号はP7のゲー
トに入力される。
【0068】さらに、P5のソースにはウェル電位NW
が与えられており、N1のゲート信号NGはインバータ
52から供給されている。なお、PMOSの基板はすべ
てウェル電位NWが供給されている。
【0069】図7のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0070】ストップ信号STOPが“H”のとき、通
常状態およびスタンバイ状態では、第4の実施形態と同
様の動作を行う。したがって、スタンバイ状態で電源電
圧VDDが0Vにならないとき、第1のナンドゲート5
1、インバータ52、第2のナンドゲート53へ入力A
INまたは電源VDDから貫通電流が流れ込む。また、
電源電位VDDが中間電位であるときも、貫通電流が流
れる。
【0071】一方、ストップ信号STOPが“L”のと
き、第1のナンドゲート51においてN7がOFF状態
となりP11がON状態になるので常にウェル電位NW
が出力され、P1はゲート電位PGとしてウェル電位N
Wを受ける。また、インバータ52は第1のナンドゲー
ト51の出力すなわちウェル電位NWを受けるため、常
にグランド電位を出力する。このため、N1はゲート電
位NGとしてグランド電位を受け、常にOFF状態にな
る。また、第2のナンドゲート53においてN8もOF
F状態になる。この状態では、ウェル電位NWは常に入
力AIN以上の電位になるので、P1もOFF状態とな
り、アナログスイッチ10は確実にOFFする。すなわ
ち、コントロール信号CNTとして中間電位を含めてい
かなる電位が入力されても、アナログスイッチ10は常
にOFF状態になり、かつ、どのトランジスタにも貫通
電流は流れない。
【0072】したがって、システム上でスタンバイ信号
などの制御信号が確保できる場合には、ストップ信号S
TOPとして“L”を入力することによって、電源電位
VDDとコントロール信号CNTが中間電位のときであ
っても、どのトランジスタにも貫通電流は流れない。す
なわち、ストップ信号STOPを用いることによって、
リーク電流のない安定したアナログスイッチを実現でき
る。
【0073】なお、ウェル電位制御回路30の代わり
に、第2または第3の実施形態に係るウェル電位制御回
路や、他の構成の回路を設けてもよい。
【0074】(第7の実施形態)上述の第6の実施形態
では、ストップ信号STOPが“H”のときは、先に説
明したような貫通電流が流れる。もし、システム上スタ
ンバイ信号などの制御信号が確保できない場合には、こ
の貫通電流を、ストップ信号STOPを用いずになんら
かの手段によって抑えなければならない。そこで本実施
形態では、スタンバイ状態で、電源電圧VDDが0Vで
ない場合や、コントロール信号CNTが中間電位の場合
に、貫通電流が流れないようにするものである。
【0075】図8は本発明の第7の実施形態に係るアナ
ログスイッチ回路の構成を示す回路図である。図8にお
いて、図5と共通の構成要素には図5と同一の符号を付
しており、ここではその詳細な説明を省略する。
【0076】図8に示すゲート制御回路60では、図5
に示すゲート電位制御回路40に対して、PMOSP1
3およびNMOSN9,N10,N11が付加されてい
る。P13およびN9は直列に接続され、P4,N4と
並列に設けられている。そして、そのゲートはともにP
1のゲートに接続されており、互いに接続された端はP
4のゲートに接続されている。またN10,N11は直
列に接続され、コントロール信号CNTの入力線とP4
のゲートとの間に設けられており、N10のゲートには
ウェル電位NWが、N11のゲートには電源電位VDD
がそれぞれ与えられる。
【0077】P4,P13,N4,N9,N10,N1
1によって、コントロール信号CNTを入力とし、ウェ
ル電位NWを電源電位とするレベルシフタ61が構成さ
れている。このレベルシフタ61は、コントロール信号
CNTが中間電位であるとき、この中間電位をウェル電
位NWにレベルアップして出力する。
【0078】また、P5のソースは第6の実施形態と同
様にウェル電位NWが与えられている。P5,N5によ
って第1のインバータ62が構成されている。さらに、
P6とN6の間に抵抗R1が挿入されており、P6,N
6,および抵抗R1によって第2のインバータ63が構
成されている。
【0079】図8のアナログスイッチ回路の動作につい
て説明する。
【0080】通常状態においてコントロール信号CNT
が“H”のとき、レベルシフタ61においてN4がON
し、またその一方で、N9がOFFするとともにP13
がONするので、P4のゲート電位はウェル電位NWに
相当する電位すなわち“H”になり、P4はOFFす
る。このため、P1のゲート電位PGはグランド電位に
なり、P1はON状態になる。またレベルシフタ61の
出力すなわちゲート電位PGがグランド電位であるの
で、第1のインバータ62の出力はウェル電位NWに相
当する電位すなわち“H”になる。これにより、N1の
ゲート電位NGはウェル電位NWになるので、N1はO
N状態になる。またP8はゲートに“H”が入力される
のでOFFする。一方、第2のインバータ63の出力は
グランド電位になるので、P7はゲートに“L”が与え
られONする。このとき、アナログスイッチ10はON
状態なので入力AINから出力AOUTに電流が流れる
が、その他のトランジスタには貫通電流は流れない。
【0081】一方、通常状態においてコントロール信号
CNTが“L”のとき、レベルシフタ61においてN4
がOFFし、またN10,N11はONするのでP4は
ゲートに“L”が入力されるのでONする。このためP
1のゲート電位PGはウェル電位NWすなわち“H”に
なり、P1はOFF状態になる。N9はON、P13は
OFFし、第1のインバータ62の出力はグランド電位
になる。このためN1はゲート電位NGがグランド電位
になるためOFF状態になる。またP8はONする。一
方、第2のインバータ63の出力はグランド電位になる
ので、P7はゲートに“L”が与えられONする。P
7,P8がONするので、電源電位VDDがP1のゲー
ト電位PGに帰還され、P1は確実にOFFする。この
とき、貫通電流は入力AINから出力AOUTにも、ま
た、入力AIN若しくは電源VDDからグランドにも流
れない。
【0082】またスタンバイ時は、コントロール信号C
NTおよび電源電位VDDが0Vになり、レベルシフタ
61においてN4はOFFし、N11はOFFし、N9
はONし、P13はOFFし、P4のゲート電位はグラ
ンド電位となりP4はONし、P1のゲート電位PGは
入力AINから与えられるウェル電位NWとなり、P1
はOFF状態となる。第1のインバータ62の出力はグ
ランド電位になり、N1はゲート電位NGがグランド電
位になるためOFFする。またP8はONする。一方、
第2のインバータ63の出力はウェル電位NWとなり、
P7はOFFする。したがって、貫通電流は入力AIN
から出力AOUTにも、また入力AIN若しくは電源V
DDからグランドにも流れない。
【0083】コントロール信号CNTおよび電源電位V
DDがともに中間電位のとき、レベルシフタ61におい
てN10,N11,N4,P4はONし、P13はON
し、最終的にはP4のゲート電位はウェル電位NWにな
りP4はOFFする。よってゲート電位PGは0Vにな
り、P1はON状態になる。第1のインバータ62の出
力はウェル電位NWに相当する電位になり、N1はゲー
ト電位NGがウェル電位NWと等しくなりON状態にな
る。P8はOFFする。ところが、第2のインバータ6
3においてN6,P6はONしてしまい、P7のゲート
電位は中間電位となりP7はONする。
【0084】この場合、第2のインバータ63ではP6
とN6を介して、VDD、AINからグランドに貫通電
流が流れてしまう。抵抗R1はこの貫通電流を抑制する
ために、P6とN6との間に挿入されている。抵抗R1
の抵抗値を変えることによって、貫通電流のピーク値を
制御することが可能になる。他のトランジスタには貫通
電流は流れることはない。このとき、アナログスイッチ
10はONしているため、入力AINから出力AOUT
には電流が流れる。
【0085】このように本実施形態によると、貫通電流
は、コントロール信号CNTと電源電位VDDが中間電
位のときに、第2のインバータ63を介して流れるのみ
であり、それ以外の場合には貫通電流は一切流れない。
したがって、第6の実施形態で示したようなストップ信
号を用いなくても、リーク電流の面からみて安定したア
ナログスイッチを実現することができる。
【0086】なお、ウェル電位制御回路30の代わり
に、第2または第3の実施形態に係るウェル電位制御回
路や、他の構成の回路を設けてもよい。
【0087】(第8の実施形態)図9は本発明の第8の
実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回路
図である。図9の構成では、ゲート制御回路70が、図
7に示す第6の実施形態に係るゲート制御回路50と図
8に示す第7の実施形態に係るゲート制御回路60とを
組み合わせて構成されている。71はストップ信号ST
OPを受けるように構成されたレベルシフタ、72はイ
ンバータ、73は抵抗R1が挿入されたナンドゲートで
ある。また、図3に示す第3の実施形態に係るウェル電
位制御回路30Bが設けられている。
【0088】レベルシフタ71は図7に示すナンドゲー
ト51と図8に示すレベルシフタ61とが組み合わされ
て構成されており、さらに、P4のゲートとN9のドレ
インとの間に設けられ、ゲートにストップ信号STOP
を受けるNMOSN12が追加されている。ストップ信
号STOPが0Vであり、コントロール信号CNTと電
源電位VDDが中間電位であるとき、P1のゲート電位
PGは入力AINから与えられるウェル電位NWにな
り、このためN9がONし、CNT端子からN9を通っ
てグランドに電流が流れる。N12はこの電流のパスを
切るために挿入されている。
【0089】ストップ信号STOPが“H”のときは、
上述の第7の実施形態と同様の動作を行う。コントロー
ル信号CNTと電源電位VDDが中間電位であるとき、
ナンドゲート73に貫通電流が流れるが、抵抗R1によ
ってその電流のピーク値を制御できる。一方、ストップ
信号STOPが“L”のときは、コントロール信号CN
Tの電位にかかわらず、レベルシフタ71においてP1
1がON、N7がOFFするのでP1のゲート電位PG
はウェル電位NWに相当する電位になる。また、インバ
ータ72、ナンドゲート73、P7,P8の状態は第6
の実施形態のと同様である。
【0090】このように本実施形態によると、ストップ
信号STOPが0Vのときは、電源電位VDDとコント
ロール信号CNTが中間電位であるときも含めあらゆる
場合において、貫通電流や、入力AINから出力AOU
Tへの電流は流れることはない。また、ストップ信号S
TOPが“H”のときは、コントロール信号CNTと電
源電位VDDが中間電位であるときに、ナンドゲート7
3を介してVDDとAINからグランドに貫通電流が流
れるのみである。したがって、リーク電流の面からみて
きわめて安定したアナログスイッチを実現することがで
きる。
【0091】(第9の実施形態)図10は本発明の第9
の実施形態に係るアナログスイッチ回路の構成を示す回
路図である。図10の構成では、アナログスイッチ10
Aが、PMOSP1と直列に接続された第2のP型トラ
ンジスタとしてのPMOSP1’を備えており、このP
MOSP1’のウェル電位を制御するためのウェル電位
制御回路30aが設けられている。A1,A2はP1、
P1’のゲート電位をそれぞれのウェル電位を用いて制
御するゲート制御回路である。
【0092】出力AOUT側が電源VDDおよび入力A
INよりも高い電圧になる場合、すなわち、図4のよう
な回路が出力AOUTに接続され、かつ、その電源が当
該アナログスイッチ回路の電源VDDとは別個の電源で
ある場合には、入力AINと出力AOUTとの間に電流
が流れる可能性がある。本実施形態は、この電流を防ぐ
ためになされたものである。
【0093】すなわち、アナログスイッチ10Aにおい
て2個のPMOSP1,P1’を直列に接続することに
よって、アナログスイッチ10Aの入力AINおよび出
力AOUTのいずれの側からも電流が流れ込まないよう
にすることができる。
【0094】なお、図10では、ウェル電位制御回路は
第1の実施形態で示した構成としたが、第2または第3
の実施形態で示した回路を用いてもよい。また、ゲート
制御回路A1,A2も、第4〜第8の実施形態のいずれ
の回路を用いてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明によると、電源電圧
以上の電圧が入力側に印加された場合や、電源がOFF
状態で入力側に電圧が印加された場合であっても、PM
OSの寄生ダイオードを介して流れるリーク電流を防ぐ
ことができる。また、リーク電流の観点からみて安定し
たアナログスイッチ回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図4】アナログスイッチの出力側に接続される回路の
構成例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第7の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第8の実施形態に係るアナログスイッ
チ回路の構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第9の実施形態に係るアナログスイ
ッチ回路の構成を示す回路図である。
【図11】従来のアナログスイッチ回路の問題を説明す
る回路図である。
【符号の説明】
10,10A アナログスイッチ 20,40,40A,50,60,70 ゲート制御回
路 30,30a,30A,30B ウェル電位制御回路 41 第1のインバータ 42 第2のインバータ 43 第3のインバータ 51 第1のナンドゲート 52 インバータ 53 第2のナンドゲート 61 レベルシフタ 62 第1のインバータ 63 第2のインバータ 71 レベルシフタ 72 インバータ 73 ナンドゲート P1 PMOS(第1のP型トランジスタ) N1 NMOS(第1のN型トランジスタ) P2 PMOS(第2のP型トランジスタ) N2 NMOS(第2のN型トランジスタ) P3 PMOS(第2のP型トランジスタ) N3 NMOS(第2のN型トランジスタ) P7 PMOS(第2のP型トランジスタ) P8 PMOS(第3のP型トランジスタ) P1’ PMOS(第2のP型トランジスタ) AIN アナログスイッチの入力 VDD アナログスイッチ回路の電源 PG PMOSP1のゲート電位 NW PMOSP1のウェル電位 CNT コントロール信号 STOP ストップ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F038 BG06 BG10 DF01 DF17 EZ20 5J055 AX28 BX17 CX24 CX27 DX22 DX65 DX73 EX07 EY21 EY29 EZ00 EZ07 EZ12 EZ20 EZ25 FX37 GX01 GX02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列に接続された第1のP型トランジス
    タおよび第1のN型トランジスタを有するアナログスイ
    ッチと、 コントロール信号に応じて、前記アナログスイッチをオ
    ンオフ制御するゲート制御回路と、 前記第1のP型トランジスタのウェル電位を、前記アナ
    ログスイッチの入力を用いて、制御するウェル電位制御
    回路とを備えたことを特徴とするアナログスイッチ回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ウェル電位制御回路は、 ゲート同士、およびドレイン同士が接続された第2のP
    型トランジスタおよび第2のN型トランジスタを備え、
    そのドレインから前記第1のP型トランジスタのウェル
    電位を供給するものであり、 前記第2のP型トランジスタは、ソースに前記アナログ
    スイッチの入力電位を受け、 前記第2のN型トランジスタは、ソースとゲートとが接
    続されており、かつ、ソースに当該アナログスイッチ回
    路の電源電位を受けることを特徴とするアナログスイッ
    チ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ウェル電位制御回路は、 ゲート同士、およびドレイン同士が接続された第2のN
    型トランジスタおよび第2のP型トランジスタを備え、
    そのドレインから前記第1のP型トランジスタのウェル
    電位を供給するものであり、 前記第2のN型トランジスタは、ソースとゲートとが接
    続されており、かつ、ソースに前記アナログスイッチの
    入力電位を受け、 前記第2のP型トランジスタは、ソースに当該アナログ
    スイッチ回路の電源電位を受けることを特徴とするアナ
    ログスイッチ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号を入力とし、前記ウェル電位を電
    源電位とする第1のインバータと、 前記第1のインバータの出力を入力とする第2のインバ
    ータと、 当該アナログスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記
    ウェル電位を電源電位とする第3のインバータと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第3のインバータの出力を受け
    る第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記第2のインバータの出力を受
    けるとともに、ドレインが前記第1のインバータの出力
    線と接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記第1のインバータの出力線から、前記第1のP型ト
    ランジスタのゲート電位を供給するものであることを特
    徴とするアナログスイッチ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号およびストップ信号を入力とし、
    前記ウェル電位を電源電位とする第1のナンドゲート
    と、 前記第1のナンドゲートの出力を入力とするインバータ
    と、 当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ストッ
    プ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とする第
    2のナンドゲートと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第2のナンドゲートの出力を受
    ける第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記インバータの出力を受けると
    ともに、ドレインが前記第1のナンドゲートの出力線と
    接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記第1のナンドゲートの出力線から、前記第1のP型
    トランジスタのゲート電位を供給するものであることを
    特徴とするアナログスイッチ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号を入力とし、前記ウェル電位を電
    源電位とするレベルシフタと、 前記レベルシフタの出力を入力とする第1のインバータ
    と、 当該アナログスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記
    ウェル電位を電源電位とする第2のインバータと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第2のインバータの出力を受け
    る第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記第1のインバータの出力を受
    けるとともに、ドレインが前記レベルシフタの出力線と
    接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記レベルシフタの出力線から、前記第1のP型トラン
    ジスタのゲート電位を供給するものであり、 前記レベルシフタは、前記コントロール信号が中間電位
    であるとき、この中間電位を前記ウェル電位にレベルア
    ップして出力することを特徴とするアナログスイッチ回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号、およびストップ信号を入力と
    し、前記ウェル電位を電源電位とするレベルシフタと、 前記レベルシフタの出力を入力とするインバータと、 当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ストッ
    プ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とするナ
    ンドゲートと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記ナンドゲートの出力を受ける第
    2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記インバータの出力を受けると
    ともに、ドレインが前記レベルシフタの出力線と接続さ
    れた第3のP型トランジスタとを備え、 前記レベルシフタの出力線から、前記第1のP型トラン
    ジスタのゲート電位を供給するものであり、 前記レベルシフタは、 前記コントロール信号が中間電位であるとき、この中間
    電位を前記ウェル電位にレベルアップして出力するもの
    であり、かつ、前記ストップ信号が負の論理レベルであ
    るとき、出力を固定するものであることを特徴とするア
    ナログスイッチ回路。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記アナログスイッチは、 前記第1のP型トランジスタと直列に接続された第2の
    P型トランジスタを備えたものであることを特徴とする
    アナログスイッチ回路。
  9. 【請求項9】 並列に接続された第1のP型トランジス
    タおよび第1のN型トランジスタを有するアナログスイ
    ッチと、 コントロール信号に応じて、前記アナログスイッチをオ
    ンオフ制御するゲート制御回路とを備え、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号を入力とし、前記第1のP型トラ
    ンジスタのウェル電位を電源電位とする第1のインバー
    タと、 前記第1のインバータの出力を入力とする第2のインバ
    ータと、 当該アナログスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記
    ウェル電位を電源電位とする第3のインバータと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第3のインバータの出力を受け
    る第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記第2のインバータの出力を受
    けるとともに、ドレインが前記第1のインバータの出力
    線と接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記第1のインバータの出力線から、前記第1のP型ト
    ランジスタのゲート電位を供給するものであることを特
    徴とするアナログスイッチ回路。
  10. 【請求項10】 並列に接続された第1のP型トランジ
    スタおよび第1のN型トランジスタを有するアナログス
    イッチと、 コントロール信号に応じて、前記アナログスイッチをオ
    ンオフ制御するゲート制御回路とを備え、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号およびストップ信号を入力とし、
    前記第1のP型トランジスタのウェル電位を電源電位と
    する第1のナンドゲートと、 前記第1のナンドゲートの出力を入力とするインバータ
    と、 当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ストッ
    プ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とする第
    2のナンドゲートと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第2のナンドゲートの出力を受
    ける第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記インバータの出力を受けると
    ともに、ドレインが前記第1のナンドゲートの出力線と
    接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記第1のナンドゲートの出力線から、前記第1のP型
    トランジスタのゲート電位を供給するものであることを
    特徴とするアナログスイッチ回路。
  11. 【請求項11】 並列に接続された第1のP型トランジ
    スタおよび第1のN型トランジスタを有するアナログス
    イッチと、 コントロール信号に応じて、前記アナログスイッチをオ
    ンオフ制御するゲート制御回路とを備え、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号を入力とし、前記第1のP型トラ
    ンジスタのウェル電位 を電源電位とするレベルシフタと、前記レベルシフタの
    出力を入力とする第1のインバータと、 当該アナログスイッチ回路の電源電位を入力とし、前記
    ウェル電位を電源電位とする第2のインバータと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記第2のインバータの出力を受け
    る第2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記第1のインバータの出力を受
    けるとともに、ドレインが前記レベルシフタの出力線と
    接続された第3のP型トランジスタとを備え、 前記レベルシフタの出力線から、前記第1のP型トラン
    ジスタのゲート電位を供給するものであり、 前記レベルシフタは、前記コントロール信号が中間電位
    であるとき、この中間電位を前記ウェル電位にレベルア
    ップして出力することを特徴とするアナログスイッチ回
    路。
  12. 【請求項12】 並列に接続された第1のP型トランジ
    スタおよび第1のN型トランジスタを有するアナログス
    イッチと、 コントロール信号に応じて、前記アナログスイッチをオ
    ンオフ制御するゲート制御回路とを備え、 前記ゲート制御回路は、 前記コントロール信号、およびストップ信号を入力と
    し、前記第1のP型トランジスタのウェル電位を電源電
    位とするレベルシフタと、 前記レベルシフタの出力を入力とするインバータと、 当該アナログスイッチ回路の電源電位および前記ストッ
    プ信号を入力とし、前記ウェル電位を電源電位とするナ
    ンドゲートと、 ソースに当該アナログスイッチ回路の電源電位を受ける
    とともに、ゲートに前記ナンドゲートの出力を受ける第
    2のP型トランジスタと、 ソースが前記第2のP型トランジスタのドレインと接続
    され、かつ、ゲートに前記インバータの出力を受けると
    ともに、ドレインが前記レベルシフタの出力線と接続さ
    れた第3のP型トランジスタとを備え、 前記レベルシフタの出力線から、前記第1のP型トラン
    ジスタのゲート電位を供給するものであり、 前記レベルシフタは、 前記コントロール信号が中間電位であるとき、この中間
    電位を前記ウェル電位にレベルアップして出力するもの
    であり、かつ、前記ストップ信号が負の論理レベルであ
    るとき、出力を固定するものであることを特徴とするア
    ナログスイッチ回路。
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