JP2003227913A - 回折光学素子 - Google Patents

回折光学素子

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JP2003227913A JP2002026310A JP2002026310A JP2003227913A JP 2003227913 A JP2003227913 A JP 2003227913A JP 2002026310 A JP2002026310 A JP 2002026310A JP 2002026310 A JP2002026310 A JP 2002026310A JP 2003227913 A JP2003227913 A JP 2003227913A
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diffraction
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Yoshibumi Tokiyoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角度特性を従来に比して向上させることがで
きるとともに、回折格子の生産性を向上させることが可
能な回折光学素子を提供する。 【解決手段】 互いに異なる材質からなる第1の回折素
子要素10と第2の回折素子要素20とが密着接合さ
れ、両回折素子要素10,20の接合面に所定形状の回
折格子溝30が形成されている回折光学素子であり、両
回折素子要素10,20の一方の材質がガラスモールド
用のガラスであるとともに他方の材質が紫外線硬化樹脂
であり、回折格子溝30の高さをhとしたとき、式7.
0μm≦h≦18.0μmが満足されるようにする。ま
た、回折格子溝30のピッチpを70μm以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折光学素子に関
し、特に、複数の回折素子要素から構成された複層型の
回折光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】回折光学素子は、微小間隔(約1mm)
当たり数百本程度の細かい等間隔のスリット状若しくは
溝状の格子構造を備えて作られた光学素子であり、光が
入射されると、スリットや溝のピッチ(間隔)と光の波
長とで定まる方向に回折光束を生じさせる性質を有して
いる。このような回折光学素子は種々の光学系に用いら
れており、例えば、特定次数の回折光を一点に集めてレ
ンズとして使用するものなどが知られている。
【0003】このような回折光学素子においては近年、
複層型と呼ばれる回折光学素子が提案されてきている。
このタイプの回折光学素子は、鋸歯状に形成された面を
持つ複数の回折素子要素を積み重ねてなるものであり、
所望の広波長領域(例えば可視光領域)のほぼ全域で高
い回折効率が保たれる、すなわち波長特性が良好である
という特徴を有している。
【0004】一般に複層型回折光学素子の構造は、例え
ば図3に示すように、第1の材質からなる第1の回折素
子要素110と、第1の材質とは屈折率やアッベ数が異
なる第2の材質からなる第2の回折素子要素120とか
ら構成され、それぞれの回折素子要素の対向し合う鋸歯
状に形成された面同士は、空気130を挟んで分離した
状態に配置されている。ここで、特定の2波長に対して
色消し条件を満足させるように、第1の回折素子要素1
10の高さd1を所定の値に決定し、第2の回折素子要
素120の高さd2を別の所定の値に決定する。これに
より、特定の2波長に対しては回折効率が1.0とな
り、その他の波長に対しても、かなり高い回折効率を得
ることができるようになる。本明細書中で、回折効率と
は、透過型の回折光学素子において、入射する光の振幅
値I0と一次回折光の振幅値I1との割合η(=I1/I0
×100%)とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の複層型回折光学素子では、回折格子溝の高さ
によっては角度特性、すなわち入射光線の入射角の変化
に対する回折効率の低下の度合いが悪くなる場合がある
という問題があった。また、回折格子溝のピッチの大き
さによっては回折格子溝の形成が困難であるという問題
があった。
【0006】また、図3に示す従来の複層型回折光学素
子では、第1の回折素子要素110における回折格子溝
の高さd1と第2の回折素子要素120における回折格
子溝の高さd2とは相異なるため、回折素子要素11
0,120それぞれを同じ手順で別々に製造しなければ
ならない上、最終的には、両回折素子要素110,12
0を精度良く位置合わせする必要があるため、非常に作
りづらいものとなる。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、角度特性を従来に比して向上させることが
できるとともに、回折格子の生産性を向上させることが
可能な回折光学素子を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載の回折光学素子は、互いに異な
る材質からなる第1の回折素子要素と第2の回折素子要
素とが密着接合され、両回折素子要素の接合面に所定形
状の回折格子溝が形成されている回折光学素子であり、
両回折素子要素の一方の材質がガラスモールド用のガラ
スであるとともに他方の材質が紫外線硬化樹脂であり、
回折格子溝の高さをhとしたとき、式7.0μm≦h≦
18.0μmが満足されることを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の回折光学素子は、
互いに異なる材質からなる第1の回折素子要素と第2の
回折素子要素とが密着接合され、両回折素子要素の接合
面に所定形状の回折格子溝が形成されている回折光学素
子であり、両回折素子要素の一方の材質がガラスモール
ド用のガラスであるとともに他方の材質が紫外線硬化樹
脂であり、回折格子溝のピッチが70μm以上であるこ
とを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の回折光学素子は、
請求項1又は2に記載の回折光学素子において、ガラス
モールド用のガラスは、d線での屈折率をndGとし、
アッベ数をνdGとしたとき、式1.55≦ndG≦
1.65及び55≦νdG≦65を満足し、かつ、前記
紫外線硬化樹脂は、d線での屈折率をndRとし、アッ
ベ数をνdRとしたとき、式1.50≦ndR≦1.6
0及びνdR≦40を満足することを特徴とする。
【0011】更に、請求項4に記載の回折光学素子は、
請求項1又は2に記載の回折光学素子において、ガラス
モールド用のガラスは、d線での屈折率をndGとし、
アッベ数をνdGとしたとき、式1.63≦ndG≦
1.73及び50≦νdG≦60を満足し、かつ、前記
紫外線硬化樹脂は、d線での屈折率をndRとし、アッ
ベ数をνdRとしたとき、式1.58≦ndR≦1.6
8及びνdR≦35を満足することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
回折光学素子の概念を示すものであり、密着した2層で
構成される複層型回折光学素子、すなわち密着複層型回
折光学素子の模式断面図である。本実施形態における回
折光学素子1では、互いに異なる材質からなる第1の回
折素子要素10と第2の回折素子要素20とが密着接合
されてなり、両回折素子要素10,20の境界には所定
形状の回折格子溝30が形成されている。本実施形態で
は、この回折格子溝30は図のように鋸歯形状をしてい
るが、本発明がこれに限定されるわけではない。
【0013】本発明の回折光学素子1では、第1及び第
2の回折素子要素10,20を構成する材質の一方はガ
ラスモールド用のガラスにより構成され、他方は紫外線
硬化樹脂により構成される。本実施形態では、第1の回
折素子要素10がガラスモールド用のガラスにより構成
され、また第2の回折素子要素20が紫外線硬化樹脂に
より構成されるものとして説明するが、これらは逆であ
ってもよい。本発明では、ガラスモールド用のガラスを
使用することで、射出成形が可能になり、量産性が向上
する。また、本発明では、熱可塑性樹脂ではなく、紫外
線硬化樹脂を用いている。熱可塑性樹脂は、成形時収縮
率が大きいため、ガラスとの密着性が悪く、なかなか貼
り合わせることができないという欠点がある。また、熱
可塑性樹脂の成形装置は、大がかりであり、量産性とい
う点からは、あまり良くない。これに対し、紫外線硬化
樹脂は、ガラスとの密着性が良く、小規模な装置により
成形を行うことができるという利点がある。また、本発
明では、図1に示すような密着複層型回折光学素子であ
るので、図3に示される従来よりの複層型回折光学素子
より回折格子の溝の高さを低くすることが可能である。
これにより、角度特性を良好にすることができる。
【0014】本発明の回折光学素子1では回折格子溝3
0の高さをhとしたとき、下式(1)が満足される。
【0015】
【数1】 7.0μm≦h≦18.0μm … (1)
【0016】上記式(1)は角度特性(入射光線の入射
角の変化に対する回折効率の低下の度合い)に関する条
件であり、この条件を満たすようにすることにより、従
来の密着複層型回折光学素子に比して角度特性を向上さ
せることができる。すなわち、回折格子溝30の高さh
を式(1)の上限値(18.0μm)以下にして回折格
子溝30の高さを低くすることにより、光透過時の損失
を小さくして角度特性を向上させることができる。但
し、高さhの値を無制限に小さくすることは、厳しい製
造精度を満足し得なくなる可能性があるため、式(1)
においては高さhに下限の値を設けている。ここで、上
記条件式(1)の下限の値を8.0μmとするととも
に、上限の値を16.5μmとすると、更に良い結果が
得られる。
【0017】また、本発明の回折光学素子1では、回折
格子溝30のピッチ(最小ピッチ)p(図1参照)を7
0μm以上と大きくすることで、回折格子溝30の頂角
θ(図1参照)を緩やかにすることができる。このよう
に回折格子溝30の頂角θを緩やかにしておけば、後述
するように、金型(第1の金型50)を用いて第1の回
折素子要素10を成形するときに、その形状を正確に転
写することができるとともに、このように転写成形され
た回折格子溝30上に滴下した紫外線硬化樹脂が第1の
回折素子要素10上に形成された(転写された)回折格
子溝30の窪み部分に充分に行き渡るようになるため、
所定形状の回折格子溝30を容易に形成することが可能
となり、ひいては本回折光学素子1の生産性を向上させ
ることができるようになる。なお、回折格子溝30のピ
ッチ(最小ピッチ)pを更に大きく100μm以上程度
とすれば、回折格子溝30の頂角θは更に緩やかになる
ので、回折格子溝30の形成はより一層容易になる。ま
た、ピッチが大きくなれば、角度特性が向上する。シミ
ュレーションによれば、大体70μm以上において、良
好な結果を得ることができた。
【0018】また、本発明の回折光学素子1において第
1の回折素子要素10を構成するガラスモールド用のガ
ラスは、d線での屈折率をndGとし、アッベ数をνd
Gとしたとき、下の両式(2),(3)を満足し、か
つ、第2の回折光学素子20を構成する紫外線硬化樹脂
は、d線での屈折率をndRとし、アッベ数をνdRと
したとき、下の両式(4),(5)を満足することが好
ましい。
【0019】
【数2】 1.55≦ndG≦1.65 … (2) 55≦νdG≦65 … (3) 1.50≦ndR≦1.60 … (4) νdR≦40 … (5)
【0020】或いは、ガラスモールド用のガラスが下の
両式(6),(7)を満足し、かつ紫外線硬化樹脂が下
の両式(8),(9)を満足するのであってもよい。
【0021】
【数3】 1.63≦ndG≦1.73 … (6) 50≦νdG≦60 … (7) 1.58≦ndR≦1.68 … (8) νdR≦35 … (9)
【0022】上記両式(2),(3)、或いは両式
(6),(7)は、多数あるガラスモールド用のガラス
の中でも、特に、紫外線硬化樹脂との相性の良い領域を
示している。これらの式に規定された領域を外れると、
第1の回折素子要素10(ガラスモールド用のガラス)
と第2の回折素子要素20(紫外線硬化樹脂)とが共通
の回折格子溝30において接する形状を有する本複層型
回折光学素子を得ることが困難となる。ここで、式
(2)の下限を1.57、上限を1.63とするととも
に、式(3)の下限を57、上限を63とすると、更に
良い結果が得られる。また同様に、式(6)の下限を
1.65、上限を1.70とするとともに、式(7)の
下限を52、上限を58とすると、更に良い結果が得ら
れる。
【0023】また、上記両式(4),(5)或いは両式
(8),(9)は、得られる回折光学素子1の諸性能を
良好に保つための条件である。これらの条件を外れる
と、第1の回折素子要素10(ガラスモールド用のガラ
ス)と第2の回折素子要素20(紫外線硬化樹脂)とが
共通の回折格子溝30において接する形状となっていて
も、回折格子溝30の高さhが高くなってしまって角度
特性が悪くなったり、或いは諸波長に対する回折効率が
低下してしまったりする。ここで、式(4)の下限を
1.52、上限を1.58とするとともに、式(5)の
上限を25とすると、更に良い結果が得られる。また同
様に、式(8)の上限を1.65とするとともに、式
(9)の下限を20、上限を30とすると、更に良い結
果が得られる。
【0024】次に、本発明に係る回折光学素子1の製造
手順について説明する。これには先ず、所定形状の回折
格子溝を予め形成してある第1の金型50と、所定の面
を予め形成してある第2の金型60とを用意する。ま
た、所定の形状(本実施形態では円盤状とする)に形成
され、ガラス転移点以上に加熱されたガラスモールド用
のガラス10’を用意する(図2(A)参照)。ガラス
モールド用のガラス10’には、後述の実施例に示すも
のが用いられるとよい。
【0025】次に、ガラス転移点以上に加熱した上記ガ
ラスモールド用のガラス10’を第1の金型50及び第
2の金型60により型押し成形した後、徐々に冷却し、
固化させる(図2(B)参照)。そして、固化した上記
ガラスモールド用のガラス10’を第1及び第2の金型
50,60より取り出す(図2(C)参照)。これによ
り、第1の金型50に形成されていた回折格子溝の形状
がガラスモールド用のガラス10’に転写されて第1の
回折光学素子10が形成される。
【0026】続いて、このようにして作製された第1の
回折光学素子10の回折格子溝30が形成された面上
に、液状の紫外線硬化樹脂20’を適量滴下する(図2
(D)参照)。紫外線硬化樹脂20’としては、後述の
実施例に示すものが用いられるとよい。液状の紫外線硬
化樹脂20’において回折格子溝30が形成される面と
は反対側の面に、面形成用の第3の金型70を押し当て
る(図2(E)参照)。更に、紫外線80を液状の紫外
線硬化樹脂20’に照射することで、液状の紫外線硬化
樹脂20’を硬化させる(図2(F)参照)。これによ
り第1の回折素子要素10に密着接合された第2の回折
素子要素20が形成される。最後に、面形成用の上記第
3の金型70を取り外せば、第1の回折素子要素10
(ガラスモールド用のガラス)と第2の回折素子要素2
0(紫外線硬化樹脂)とから構成される、本発明に係る
密着複層型の回折光学素子1が完成する。
【0027】本発明の回折光学素子1を上記のような手
順で製造した場合、回折格子溝30を予め形成しておか
なければならない金型は一つ(ここでは第1の金型5
0)のみでよく、製造コストを低減することができる。
また、第1及び第2の回折素子要素10,20に形成さ
れた両回折格子溝30同士を位置合わせする作業も不要
となる。
【0028】
【実施例】(第1実施例)本実施例では、ガラスモール
ド用のガラス10’を住田光学ガラス社製VC78(n
dG=1.66910、νdG=55.4)、紫外線硬化樹脂20’を
アデール社製HV16(ndR=1.5980、νdR=28.0)と
し、回折格子溝30の高さhを8.1μmとした。この様
に構成することで、g線からC線までの波長領域で、
0.97以上の高い回折効率を得ることができた。
【0029】(第2実施例)本実施例では、ガラスモー
ルド用のガラス10’を低転移点ガラスA(ndG=1.677
90、νdG=55.3)、紫外線硬化樹脂20’を紫外線硬化
樹脂a(ndR=1.6350、νdR=23.0)とし、回折格子溝
30の高さhを15.0μmとした。この様に構成すること
で、g線からC線までの波長領域で、0.97以上の高
い回折効率を得ることができた。
【0030】(第3実施例)本実施例では、ガラスモー
ルド用のガラス10’を住田光学ガラス社製HV79
(ndG=1.60970、νdG=57.8)、紫外線硬化樹脂2
0’を紫外線硬化樹脂b(ndR=1.5440、νdR=29.3)
とし、回折格子溝30の高さhを8.8μmとした。この
様に構成することで、g線からC線までの波長領域で、
0.98以上の高い回折効率を得ることができた。
【0031】(第4実施例)本実施例では、ガラスモー
ルド用のガラス10’を低転移点ガラスC(ndG=1.598
13、νdG=61.1)、紫外線硬化樹脂20’を紫外線硬化
樹脂c(ndR=1.5539、νdR=38.1)とし、回折格子溝
30の高さhを16.4μmとした。この様に構成すること
で、g線からC線までの波長領域で、0.98以上の高
い回折効率を得ることができた。
【0032】上記実施例より、回折格子溝30の高さh
を上記式(1)を満たす値とすれば、g線からC線まで
の間の波長領域において、0.97以上の高い回折効率
を得ることができ、角度特性が良好となることが確認で
きた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回折
光学素子によれば、角度特性を従来に比して向上させる
ことができ、生産性を向上させることができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回折光学素子の一実施形態を示
す、密着した2層で構成される複層型回折光学素子の模
式断面図である。
【図2】本発明の回折光学素子の製造工程を(A)から
(G)の順で示す図である。
【図3】従来の回折光学素子の構成を示す模式断面図で
ある。
【符号の説明】
1 回折光学素子 10 第1の回折素子要素 10’ ガラスモールド用のガラス 20 第2の回折素子要素 20’ 紫外線硬化樹脂 30 回折格子溝 50 第1の金型 60 第2の金型 70 第3の金型 80 紫外線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる材質からなる第1の回折素
    子要素と第2の回折素子要素とが密着接合され、前記両
    回折素子要素の接合面に所定形状の回折格子溝が形成さ
    れている回折光学素子であり、 前記両回折素子要素の一方の材質がガラスモールド用の
    ガラスであるとともに他方の材質が紫外線硬化樹脂であ
    り、 前記回折格子溝の高さをhとしたとき、式 7.0μm≦h≦18.0μm が満足されることを特徴とする回折光学素子。
  2. 【請求項2】 互いに異なる材質からなる第1の回折素
    子要素と第2の回折素子要素とが密着接合され、前記両
    回折素子要素の接合面に所定形状の回折格子溝が形成さ
    れている回折光学素子であり、前記両回折素子要素の一
    方の材質がガラスモールド用のガラスであるとともに他
    方の材質が紫外線硬化樹脂であり、前記回折格子溝のピ
    ッチが70μm以上であることを特徴とする回折光学素
    子。
  3. 【請求項3】 前記ガラスモールド用のガラスは、d線
    での屈折率をndGとし、アッベ数をνdGとしたと
    き、両式 1.55≦ndG≦1.65 55≦νdG≦65 を満足し、かつ、前記紫外線硬化樹脂は、d線での屈折
    率をndRとし、アッベ数をνdRとしたとき、両式 1.50≦ndR≦1.60 νdR≦40 を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の回折
    光学素子。
  4. 【請求項4】 前記ガラスモールド用のガラスは、d線
    での屈折率をndGとし、アッベ数をνdGとしたと
    き、両式 1.63≦ndG≦1.73 50≦νdG≦60 を満足し、かつ、前記紫外線硬化樹脂は、d線での屈折
    率をndRとし、アッベ数をνdRとしたとき、両式 1.58≦ndR≦1.68 νdR≦35 を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の回折
    光学素子。
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