JP2003225659A - 液体吸引装置 - Google Patents

液体吸引装置

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JP2003225659A JP2002028958A JP2002028958A JP2003225659A JP 2003225659 A JP2003225659 A JP 2003225659A JP 2002028958 A JP2002028958 A JP 2002028958A JP 2002028958 A JP2002028958 A JP 2002028958A JP 2003225659 A JP2003225659 A JP 2003225659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混入物が混入している液体を吸引する際に、
液中に漂っている混入物と、液面に浮いている混入物を
同時に吸引することができるようにする。 【解決手段】 従パイプ102は主パイプ101の途中
から分岐しており、その先端102aは、浮体型吸引部
110により液面近くの所定深さに位置している。吸引
ポンプ14を作動させると、中程や底部にある油混入水
12が主パイプ101により吸引され、液面近くの油混
入水12が従パイプ102により吸引される。この結
果、液中に漂っている油12aも、液面に浮いている油
12aも同時に吸引される。また浮体型吸引部110の
吸引筒部120には切り欠きやフィンを備え、油混入水
12は渦巻き流となって流入し、流入抵抗が少なくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体吸引装置に関す
るものである。本発明の液体吸引装置は、混入物(油や
金属粉や藻や綿など)が混入している液体を混入物と共
に吸引する際に、液中や底部に漂っている混入物と、液
面に浮かんでいる混入物を同時に吸引することができる
ように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ脱脂液や機械加工切削液には金
属粉や油などの混入物が混入している。このような混入
物は微細であるため、混入物は液体中に漂っていると共
に、混入物の一部は液面に浮かんでいる。このように、
混入物が混入している液体を浄化する装置が各種開発さ
れている。
【0003】図5は、油水分離装置を用いた従来の浄化
システムの一例を示す。図5に示すように、槽1中には
油混入水2が貯溜されている。この油混入水2には油2
aが混入しており、微細な油2aは液中に漂っている一
方で、粒径が大きくなった油2aは液面に浮かんでい
る。吸引パイプ3は、その先端3aが油混入水2中に浸
漬され、その基端3bが吸引ポンプ4に連結されてい
る。吸引ポンプ4の吐出側には油水分離装置5が接続さ
れ、更に、油水分離装置5と槽1との間には戻りパイプ
6が配置されている。
【0004】吸引ポンプ4が吸引動作を開始すると、槽
1中の油混入水2は、吸引パイプ3を通って吸引ポンプ
4に吸引され、更に油水分離装置5に送られる。油水分
離装置5では、油混入水2中に含まれている油を分離
し、油を分離した水(ただし僅かに油が混入しているこ
とがある)は戻りパイプ6を通って槽1に戻る。このよ
うに油混入水2を、槽1→吸引パイプ3→吸引ポンプ4
→油水分離装置5→戻りパイプ6→槽1という経路に沿
い循環流通させていくことにより、油混入水2中の油2
aを除去・浄化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
従来の浄化システムでは、油混入水2中に漂っている油
2aは、油混入水2中に浸漬された吸引パイプ3を通し
て吸引されるため除去され易い。しかし、吸引パイプ3
の先端3aと液面とが離れているため、液面に浮かんで
いる油2aは吸引されにくく除去しにくい。したがっ
て、油混入水2に含まれている全部の油を除去・浄化す
るのに長時間を要すると共に、完全な油除去ができにく
いという問題があった。
【0006】作業者などが吸引パイプ3の先端3aを持
って先端3aを液面の近くにもってくれば、液面付近の
油混入水2を吸引して液面に浮かんだ油2aを除去する
こともできるが、作業が面倒である。また、吸引パイプ
3の先端3aを液面の近くにもってくると、油混入水2
のみならず、空気をも吸い込んでしまう場合があり、効
率的な吸い込みができなくなる。更に、空気を多量に吸
い込んでしまった場合には、吸引ポンプ4が過回転して
しまい、インターロック装置が作動して吸引ポンプ4の
回転が停止してしまうこともある。
【0007】したがって、従来では、液面に浮かんだ油
2aを、他の手段により除去するようにしていた。例え
ば、油付着用の回転ベルトを用いて浮いた油2aを回転
ベルトに付着させることにより油除去をしたり、越流壁
を設けてこの越流壁を乗り越えたきた油混入水2から油
除去をしていた。
【0008】なお、油混入水のみならず、微細な金属粉
が混入した液体においても、金属粉が液中に漂うのみな
らず、ゴミや油が付着した金属粉が液面に浮かぶ。この
ような金属粉混入液をフィルタ処理するために、図5と
同様にして、金属粉混入液を吸引パイプで吸引してフィ
ルタ装置にて濾過処理しようとした場合にも、液面に浮
かんだ金属粉を効果的に吸引することができなかった。
【0009】本発明は上記従来技術に鑑み、混入物(油
や金属粉や藻や綿など)が混入している液体を混入物と
共に吸引する際に、液中や底部に漂っている混入物と、
液面に浮かんでいる混入物を同時に吸引することができ
る液体吸引装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、混入物が液中に漂うと共に混入物が液面に
浮かんでいる液体を、前記混入物と共に吸引する液体吸
引装置であって、基端が吸引手段に連結されると共に、
先端が前記液体の液中に浸漬される主パイプと、前記主
パイプの途中から分岐すると共に、先端が前記液体の液
中に浸漬される従パイプと、前記液体に浮かぶと共に、
前記従パイプの先端を前記液体の液中に保持して、従パ
イプの先端を液面から予め決めた所定深さに位置させる
浮体型吸引部とを有することを特徴とする。なお、従パ
イプを無くし、主パイプの先端を浮体型吸引部により液
中に保持するようにしてもよい。
【0011】また本発明の構成は、前記浮体型吸引部
は、フロートと、このフロートに連結された漏斗部材
と、この漏斗部材の上部周縁に形成された切り欠きと、
この切り欠きに沿い備えられたフィンを有しており、前
記漏斗部材は、上面が開口し底面が閉塞すると共に上方
から下方に向かうに従い径が漸減する漏斗形状となって
おり、その底部に前記従パイプの先端が連結され、しか
も、浮体型吸引部が液体に浮かんだ際に漏斗部材が液中
に没するように前記フロートに連結されており、前記フ
ィンは、漏斗部材の外周側から内周側に向かって液体が
流入してきた場合に、液体の流れ方向をガイドして漏斗
部材の内周側で旋回流を発生させる向きに配置されてお
り、前記切り欠きは、下方に向かうに従い開口寸法が漸
減する形状になっていることを特徴とする。
【0012】また本発明の構成は、前記漏斗部材の内周
側に更に内側円筒材が同心状に配置されており、この内
側円筒材の上端は漏斗部材の上端よりも下方に位置し、
内側円筒材の下端は漏斗部材の下端よりも上方に位置し
ていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係る液体吸引
装置100を用いた浄化システムを示す構成図であり、
図2は液体吸引装置100の浮体型吸引部110を示す
正面図であり、図3は浮体型吸引部110を示す平面図
であり、図4は浮体型吸引部110の吸引筒部120を
示す斜視図である。
【0015】図1に示すように、本発明の実施の形態に
かかる液体吸引装置100は、主パイプ101と、従パ
イプ102と、浮体型吸引部110とで構成されてい
る。主パイプ101はその基端101bが吸引ポンプ1
4に連結され、その先端101aが、槽11に貯溜した
油混入水12中に浸漬される。従パイプ102は、その
基端102bが主パイプ101の途中から分岐してお
り、その先端102aは浮体型吸引部110に連結され
ている(連結の態様は後述する)。従パイプ102の内
径は主パイプ101の内径よりも小さくなっている。
【0016】なお、油混入水12には油12aが混入し
ており、この油12aは液中に漂うとともに、液面に浮
かんでいる。また図1において、15は油水分離装置、
16は戻りパイプである。
【0017】ここで、本発明の実施の形態にかかる液体
吸引装置100の浮体型吸引部110の詳細構造を、図
2〜図4を参照して説明する。これらの図に示すよう
に、浮体型吸引部110は2つのフロート111と、吸
引筒部120とを、連結部材130により連結して形成
されている。フロート111は中空の浮き部材でありそ
の比重が水よりも小さく、一方、吸引筒部120はステ
ンレスで形成されておりその比重が水よりも大きくなっ
ている。そして、浮体型吸引部110の全体の比重は水
よりも小さくなっており、浮体型吸引部110は、図1
に示すように、油混入水12に浮かぶようになってい
る。しかも、浮体吸引部110が油混入水12に浮かん
だときに、吸引筒部120の頂部が、油混入水12の液
面から予め決めた所定深さ(例えば5mm〜15mmの
間の任意の深さ)に位置するように、フロート111の
比重、吸引筒部120の比重、並びに、フロート111
に対する吸引筒部120の取り付け位置が調整されてい
る。
【0018】吸引筒部120は、漏斗部材121と内側
円筒材122を有している。この漏斗部材121及び内
側円筒材122は、その軸方向が液面に対して交差(略
直交)する向きに配置されている。そして、漏斗部材1
21は上方から下方に向かうに従い径が漸減するような
漏斗形状となっており、その上面は開口すると共にその
底面が閉塞されている。一方、内側円筒材122は、支
持棒123を介して漏斗部材121の内部に配置されて
いる。ちょうど、内側円筒材122と漏斗部材121と
が同心状となるように配置されている。この内側円筒材
122の軸方向長さは、漏斗部材121の軸方向長さよ
りも短くなっており、内側円筒材122の上端は漏斗部
材121の上端よりも下方に位置し、内側円筒材122
の下端は漏斗部材121の下端よりも上方に位置してい
る。
【0019】図3及び図4に特に明確に示されているよ
うに、漏斗部材121の上部周縁には、周方向に沿う複
数箇所(本実施の形態では6箇所)に、V字形の切り欠
き121aと、外周側に張り出した逆三角形のフィン1
21bが形成されている。この切り欠き121aとフィ
ン121bを形成する手順は次の通りである。即ち、漏
斗部材121の上部に孔121cを形成し、この孔12
1cから上方に向かって斜めに切り込みを入れる。そし
て、フィン121bに相当する部分を外周側に押して張
り出すと、フィン121bが形成されると同時に、フィ
ン121bが無くなった部分が切り欠き121aとなる
のである。
【0020】しかも、各フィン121bは、各切り欠き
121aの2つの辺(V字形を形成する2つの斜めの
辺)のうちの一方の辺に沿って形成されている。つま
り、漏斗部材121の外周側から内周側に液体が流入し
てきた場合に、液体はフィン121bにより流れ方向が
ガイドされて旋回流(図3において符号Aで示す)とな
るが、各旋回流Aの方向が同一方向(図3では時計回り
方向)となるように、各フィン121bの向き(形成位
置)が一致している。
【0021】このように構成された吸引筒部120の漏
斗部材121の底部に、従パイプ102の先端102a
が連結されている(図2参照)。このため、従パイプ1
02の先端102aは、油混入水12の液面から予め決
めた所定深さ(例えば200mm程度の深さ)に位置し
て保持されることになる。
【0022】上述したような構成となっている液体吸引
装置100は、図1に示すような状態にして使用され
る。即ち、主パイプ101の先端101aを油混入水1
2中に浸漬すると共に、主パイプ101の基端101b
を吸引ポンプ14に接続し、浮体型吸引部110を油混
入水12の液面に浮かべて使用される。このとき、浮体
型吸引部110は全体としては浮いているが、吸引筒部
120は液中に水没した状態となっている。
【0023】この状態で吸引ポンプ14の吸引動作を開
始すると、槽11中の油混入水12は主パイプ101を
通って吸引ポンプ14に吸引される。このように主パイ
プ101中に油混入水12が流れると、エジェクタ(eje
ctor) と同様の原理により、主パイプ101中を流れる
油混入水12が作動流体となって巻き込み作用を発生
し、これにより従パイプ102の内部が負圧となり、吸
引円筒部120内に入り込んだ油混入水12が従パイプ
102中に流れ込んで吸引ポンプ14に吸引される。
【0024】吸引筒部120の頂部、即ち、漏斗部材1
21の頂部は、油混入水12の液面から所定深さの位置
にあるため、油混入水12と共に浮いた油12aも吸引
筒部120を介して従パイプ102に吸引される。しか
も、空気を吸い込むことはない。
【0025】更に、漏斗部材121の上部周縁に、V字
形の切り欠き121aと、逆三角形のフィン121bが
形成されているため、漏斗部材121の外周側から内周
側に流入してくる油混入水12は、フィン121bでガ
イドされつつ切り欠き121aを通過することにより旋
回流Aとなる(図3参照)。このため、漏斗部材121
の内周側では複数の旋回流Aが合流して渦巻き流とな
る。この渦巻き流の中心位置は、内側円筒材122があ
るためこの内側円筒材122の内周側空間に納まり、内
側円筒材122の外周側空間に出ていくことはない。こ
のように、渦巻き流が発生するとともに、この渦巻き流
の中心位置が大きく振れたりずれたりすることなく、内
側円筒材122のほぼ中心に収束するため、吸引筒部1
20から従パイプ102への油混入水12の流入抵抗は
極めて小さくなり、スムーズに油混入水12が吸引筒部
120を通って従パイプ102に吸引される。
【0026】このように主パイプ101を介して槽11
の底部から中程にある油混入水12を吸引して液中や底
部に漂っている油12aを吸引することができる。同時
に、浮体型吸引部110と従パイプ102を介して液面
近くの油混入水12を吸引して液面に浮かんでいる油1
2aを吸引することができる。結局、液中や底部に漂っ
ている油12aと、液面に浮いている油12aを同時に
吸引することが可能となる。
【0027】このように、液中や底部に漂っている油1
2aと、液面に浮いている油12aを同時に吸引するこ
とが可能となるため、この油12aを油分離装置15に
より分離することにより、槽11中の油混入水12に含
まれている油12aを、短時間で確実に除去することが
できる。このように、液中や底部に漂っている油12a
と、液面に浮いている油12aを同時に吸引すること
が、本発明の最も重要な効果である。
【0028】なお、微細な金属粉が混入した液体を浄化
する場合には、図1において、槽11中に油混入水の代
わりに、金属粉が混入した液体を貯溜するとともに、油
水分離装置15の代わりにフィルタを配置する。このよ
うにすれば、主パイプ101を介して槽11の底部から
中程にある液体を吸引して液中や底部に漂っている金属
粉を吸引することができると同時に、浮体型吸引部11
0と従パイプ102を介して液面近くの液体を吸引して
液面に浮かんでいる金属粉を吸引することができる。そ
して、吸引した金属粉をフィルタにより除去することが
できる。
【0029】このように、本発明の実施の形態にかかる
液体吸引装置100を用いれば、混入物が混入している
液体を吸引する際に、液中や底部に漂っている混入物
(油や金属粉や藻や綿など)と、液面に浮かんでいる混
入物を同時に吸引することができる。
【0030】なお、浮体型吸引装置100の変形例とし
て次のようなものも使用することができる。 (1)吸引ポンプ14の吸引能力が大きい場合には、内
側円筒材122がなくてもよい。 (2)フィン121bを漏斗部材121の外周側に張り
出しているが、内周側に張り出すようにしてもよい。ま
たフィン121bは、切り欠き121aを形成した後
に、溶接等により後付けするようにしてもよく、フィン
121bの形状は逆三角形型に限るものではない。 (3)切り欠き121aの形状はV字型に限らず、U字
型でもよい。要は、下方に向かうに従い切り欠きの開口
寸法が漸減する形状になっていればよい。なお切り欠き
121aは、切り込みを入れて形成する場合のみなら
ず、漏斗部材121をプラスチック一体成型や鋳造一体
成型等で形成する場合には、切り欠き121aに相当す
る部分を、漏斗部材121の形成と同時に形成するよう
にしてもよい。なお本明細書において、「切り欠き」と
は、切り込み形成した切り欠きのみならず、一体生成し
てできた「切り欠き」をも含む概念として用いている。
【0031】なお混入物が液体の液面にのみ浮かび、液
中には漂わない液体を吸引する場合には、図1に示す構
成において、従パイプ102を無くし、主パイプ101
の先端101aを浮体型吸引部110に接続する構成と
することもできる。このようにすれば、浮いた混入物
(油)を液体(油混入水)と共に、浮体型吸引部110
及び主パイプ101を介して吸引ポンプ14にて吸引す
ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように本発明の液体吸引装置によれば、主パイプが液中
に浸漬されると共に、従パイプの先端が、浮体型吸引部
により、液面から予め決めた所定深さに位置されるた
め、主パイプにより中程や底部の液体を吸引でき、従パ
イプにより空気を吸い込むことなく液面近くの液体を吸
引できるため、液中に漂っている混合物のみならず、液
面に浮かんでいる混合物を同時に吸引することができ
る。このため、混合物が混合している液体の処理(分離
処理等)を良好に行うことができる。
【0033】また、従パイプは主パイプから分岐してい
るため、吸引ポンプ等の吸引手段は主パイプに接続する
だけですみ、従パイプはエジェクタの原理により吸引を
する。この結果、吸引手段は1台のみですみ使用する設
備はコンパクトで済む。
【0034】浮体型吸引部を、フロートと、漏斗部材
と、切り欠きと、フィンを用いて構成することにより、
漏斗部材内に流入した液体が渦巻き流となり、浮体型吸
引部から従パイプへの流入抵抗が減少し、従パイプを通
じての液体の吸い込みが良好に行われる。また、漏斗部
材の内部に内側円筒材を配置することにより、渦巻き流
の中心位置が安定し、更に流入抵抗が減少し、従パイプ
を通じての液体の吸い込みがより良好になる。
【0035】また、従パイプを使用することなく主パイ
プの先端に浮体型吸引部を接続することにより、液面に
浮いた混合物と共に液体を良好に吸引することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る液体吸引装置を用い
た浄化システムを示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る液体吸引装置の浮体
型吸引部を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る液体吸引装置の浮体
型吸引部を示す平面図である。
【図4】浮体型吸引部の吸引筒部を示す斜視図である。
【図5】従来の浄化システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1,11 槽 2,12 油混入水 2a,12a 油 3 吸引パイプ 4,140 吸引ポンプ 5,15 油水分離装置 6,16 戻りパイプ 100 液体吸引装置 101 主パイプ 102 従パイプ 110 浮体型吸引部 111 フロート 120 吸引筒部 121 漏斗部材 121a 切り欠き 121b フィン 122 内側円筒材 123 支持棒 130 連結部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混入物が液中に漂うと共に混入物が液面
    に浮かんでいる液体を、前記混入物と共に吸引する液体
    吸引装置であって、 基端が吸引手段に連結されると共に、先端が前記液体の
    液中に浸漬される主パイプと、 前記主パイプの途中から分岐すると共に、先端が前記液
    体の液中に浸漬される従パイプと、 前記液体に浮かぶと共に、前記従パイプの先端を前記液
    体の液中に保持して、従パイプの先端を液面から予め決
    めた所定深さに位置させる浮体型吸引部とを有すること
    を特徴とする液体吸引装置。
  2. 【請求項2】 前記浮体型吸引部は、フロートと、この
    フロートに連結された漏斗部材と、この漏斗部材の上部
    周縁に形成された切り欠きと、この切り欠きに沿い備え
    られたフィンを有しており、 前記漏斗部材は、上面が開口し底面が閉塞すると共に上
    方から下方に向かうに従い径が漸減する漏斗形状となっ
    ており、その底部に前記従パイプの先端が連結され、し
    かも、浮体型吸引部が液体に浮かんだ際に漏斗部材が液
    中に没するように前記フロートに連結されており、 前記フィンは、漏斗部材の外周側から内周側に向かって
    液体が流入してきた場合に、液体の流れ方向をガイドし
    て漏斗部材の内周側で旋回流を発生させる向きに配置さ
    れており、 前記切り欠きは、下方に向かうに従い開口寸法が漸減す
    る形状になっていることを特徴とする請求項1の液体吸
    引装置。
  3. 【請求項3】 前記漏斗部材の内周側に更に内側円筒材
    が同心状に配置されており、この内側円筒材の上端は漏
    斗部材の上端よりも下方に位置し、内側円筒材の下端は
    漏斗部材の下端よりも上方に位置していることを特徴と
    する請求項2の液体吸引装置。
  4. 【請求項4】 混入物が液中に漂うと共に混入物が液面
    に浮かんでいる液体を、前記混入物と共に吸引する液体
    吸引装置であって、 基端が吸引手段に連結されると共に、先端が前記液体の
    液中に浸漬される主パイプと、 前記液体に浮かぶと共に、前記主パイプの先端を前記液
    体の液中に保持して、主パイプの先端を液面から予め決
    めた所定深さに位置させる浮体型吸引部とを有し、 前記浮体型吸引部は、フロートと、このフロートに連結
    された漏斗部材と、この漏斗部材の上部周縁に形成され
    た切り欠きと、この切り欠きに沿い備えられたフィンを
    有しており、 前記漏斗部材は、上面が開口し底面が閉塞すると共に上
    方から下方に向かうに従い径が漸減する漏斗形状となっ
    ており、その底部に前記主パイプの先端が連結され、し
    かも、浮体型吸引部が液体に浮かんだ際に漏斗部材が液
    中に没するように前記フロートに連結されており、 前記フィンは、漏斗部材の外周側から内周側に向かって
    液体が流入してきた場合に、液体の流れ方向をガイドし
    て漏斗部材の内周側で旋回流を発生させる向きに配置さ
    れており、 前記切り欠きは、下方に向かうに従い開口寸法が漸減す
    る形状になっていることを特徴とする液体吸引装置。
  5. 【請求項5】 前記漏斗部材の内周側に更に内側円筒材
    が同心状に配置されており、この内側円筒材の上端は漏
    斗部材の上端よりも下方に位置し、内側円筒材の下端は
    漏斗部材の下端よりも上方に位置していることを特徴と
    する請求項4の液体吸引装置。
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