JP2003225196A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003225196A
JP2003225196A JP2002026061A JP2002026061A JP2003225196A JP 2003225196 A JP2003225196 A JP 2003225196A JP 2002026061 A JP2002026061 A JP 2002026061A JP 2002026061 A JP2002026061 A JP 2002026061A JP 2003225196 A JP2003225196 A JP 2003225196A
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JP
Japan
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light
light guide
endoscope
optical
guide cable
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JP2002026061A
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English (en)
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Masahiro Hagiwara
雅博 萩原
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単且つ安価な構成により、共通のライトガイ
ドを使用して照診光および光通信信号の両方を同時に伝
送することができる内視鏡装置の提供を目的としてい
る。 【解決手段】本発明の内視鏡装置は、内視鏡1に設けら
れるとともに、内視鏡1に接続されたライトガイドケー
ブル2の他方の端面に対し、この端面から出射される照
明光の出射光軸O方向以外の方向から、光通信信号を照
射する光送信手段13と、ライトガイドケーブル2の一
方の端面で出射される光送信手段13からの光通信信号
を、ライトガイドケーブル2の一方の端面に入射する照
明光の入射光軸O方向以外の方向で受信する光受信手段
21とを具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡装置に係わ
り、特に光伝送手段を改良した内視鏡装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、細長の挿入部を体腔内に挿入し、
挿入部先端に設けられたCCD等の固体撮像素子によっ
て体腔内の内視鏡画像を撮像して観察を行なう電子内視
鏡装置が広く使用されている。このような電子内視鏡装
置あるいは内視鏡用撮像装置においては、主に、撮像信
号あるいは映像信号等の電気信号がその伝送中に放射ノ
イズによって影響されないように、前記電気信号を光信
号に変換して伝送する方式が、例えば特公平3−522
84号公報、特開昭59−69043号公報、特開平2
−130515号公報などで提案されている。 【0003】また、このような伝送方式を実現するため
の構成としては、内視鏡照診光伝達用のライトガイドケ
ーブル内に光通信用の光ファイバーを一体化させた構成
が、例えば特開平7−194526号公報や特願200
1−182044号の明細書に開示されている。 【0004】特願2001−182044号の明細書に
開示された電子内視鏡装置の構成が図5に示されてい
る。図示のように、この電子内視鏡101は、ライトガ
イドケーブル102を介して光源・プロセッサ装置10
3に接続されている。光源・プロセッサ装置103は観
察モニタ104に接続されている。電子内視鏡101
は、挿入部105と操作部106とから成り、挿入部1
05にはその先端に対物光学系107と撮像素子108
とが設けられている。また、挿入部105には、そのほ
ぼ全長にわたって、ライトガイド109が内蔵されてい
る。操作部106には撮像素子駆動回路110と電源1
11とが内蔵されている。また、操作部106に設けら
れたライトガイドケーブル接続部112には、発光素子
113が内蔵されている。ライトガイド109の基端
は、発光素子13が位置する操作部106のライトガイ
ドケーブル接続部112で露出しており、また、ライト
ガイド109の先端は、挿入部105の先端で露出して
いる。 【0005】電子内視鏡101の内部においては、撮像
素子駆動回路110および電源111が撮像素子108
に電気的に接続されるとともに、撮像素子108が増幅
回路114を介して発光素子113に電気的に接続され
ている。また、ライトガイドケーブル102は、光学繊
維束から成るライトガイド115を内蔵して成り、電子
内視鏡101に接続される内視鏡接続端部116と、光
源・プロセッサ装置3に接続される光源接続端部117
とを有している。ライトガイド115の一端は内視鏡接
続端部116で露出しており、ライトガイド115の他
端は光源接続端部117で露出している。また、内視鏡
接続端部116は、電子内視鏡101に設けられたライ
トガイドケーブル接続部112に着脱自在となるよう構
成され、光源接続端部117は、光源・プロセッサ装置
103に設けられたライトガイドケーブル接続部118
に着脱自在となるよう構成されている。 【0006】光源・プロセッサ装置103には、ライト
ガイドケーブル102の光源接続端部117が接続され
るライトガイドケーブル接続部118と、このライトガ
イドケーブル接続部118に対して照診光を供給するた
めのランプ119および集光光学系120とが設けられ
ている。また、ライトガイドケーブル接続部118には
受光素子121が設けられており、この受光素子121
は、同じく光源・プロセッサ装置103に内蔵された映
像信号処理回路122に電気的に接続されている。ラン
プ119および映像信号処理回路122には、電源回路
123から電力が供給されるようになっている。また、
映像信号処理回路122は、光源・プロセッサ装置10
3の外部に設けられた映像ケーブル124を介して、観
察モニタ104に接続されている。 【0007】したがって、上記構成の電子内視鏡装置を
使用する場合には、まず、光源・プロセッサ装置103
のライトガイドケーブル接続部118にライトガイドケ
ーブル102の光源接続端部117を接続し、ライトガ
イドケーブル102の内視鏡接続端部116に電子内視
鏡101のライトガイドケーブル接続部112を接続す
る。そして、この接続状態で、ランプ119から照診光
を出射すると、この照診光は、集光光学系120を介し
て、ライトガイドケーブル102に内蔵されたライトガ
イド115の他端部に入射する。 【0008】ライトガイド115に入射した照診光は、
ライトガイド115内を伝送されるとともに、内視鏡接
続端部116から出射されて、ライトガイド109の基
端に入射される。また、ライトガイド109の基端に入
射した照診光は、ライトガイド109内を伝送されると
ともに、挿入部105の先端から出射されて、被写体を
照らし出す。 【0009】一方、被写体からの反射光は、対物光学系
107を介して撮像素子108上に結像されるととも
に、撮像素子108において光電変換され、撮像信号と
して出力される。この時、撮像素子108は、撮像素子
駆動回路110および電源111によって駆動される。
また、撮像素子108から出力された撮像信号は、増幅
回路114によって増幅され、発光素子113に入力さ
れる。発光素子113は、入力された撮像信号を光信号
に変換し、これをライトガイド115の一端に入射させ
る。ライトガイド115は、この光信号となった撮像信
号を伝送して光源接続端部117に位置するその他端か
ら出射する。 【0010】ライトガイド115の他端から出射された
光信号は、受光素子121により受光され、再び電気信
号へと変換されて出力される。電気信号となった撮像信
号は、映像信号処理回路122へと入力され、一般的な
テレビジョン信号としての映像信号へと処理されて出力
される。映像信号処理回路122から出力された映像信
号は、映像ケーブル124を介して観察モニタ104に
入力され、モニタ104の画面125上に内視鏡像とし
て表示される。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、内視鏡照診
光伝達用のライトガイドケーブル内に光通信用の光ファ
イバーを一体化させて、撮像信号や映像信号等の電気信
号を光信号に変換して伝送する前述した従来の構成は、
放射ノイズによる電気信号への影響を抑制しようとする
ものであるが、以下のような問題点が指摘されている。 【0012】すなわち、例えば特開平7−194526
号公報に開示された構成では、照診光を伝達するための
ライトガイドとは別に、光信号伝達用の光ファイバーを
ライトガイドケーブル102内に設けなくてはならな
い。そのため、コストアップとなり、不経済である。 【0013】また、特願2001−182044号明細
書に記載された図5の構成では、ライトガイドケーブル
102に内蔵されたライトガイド115を規則的な配列
にしたり(IG配列)、また、光信号と照診光とを分光
するための特別な光学部材や構成を、ライトガイドケー
ブル102の光源接続端部117内に必要とする。した
がって、この場合も、やはりコストアップとなり、不経
済となる。また、機器の大型化にも繋がりかねない。 【0014】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単且つ安価な構成
により、共通のライトガイドを使用して照診光および光
通信信号の両方を同時に伝送することができる内視鏡装
置を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内視鏡装置は、照明光を発生する光源手段
と、前記光源手段を格納する外装を有する本体部と、前
記光源手段で発生された照明光を導光可能なライトガイ
ドケーブルと、前記本体部に設けられ、前記ライトガイ
ドケーブルの一方の端面を前記光源手段の照明光の光路
上に保持可能に前記ライトガイドケーブルを着脱自在に
装着する装着部と、前記ライトガイドケーブルの他方の
端部に設けられた着脱自在な接続手段と、前記接続手段
と接続し、前記ライトガイドケーブルで伝送された前記
照明光を観察部位に照射可能な内視鏡と、前記内視鏡に
設けられるとともに、内視鏡に接続された前記ライトガ
イドケーブルの他方の端面に対し、この端面から出射さ
れる前記照明光の出射光軸方向以外の方向から、光通信
信号を照射する光送信手段と、前記ライトガイドケーブ
ルの前記一方の端面で出射される前記光送信手段からの
前記光通信信号を、前記ライトガイドケーブルの前記一
方の端面に入射する前記照明光の入射光軸方向以外の方
向で受信する光受信手段とを具備したことを特徴とす
る。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。 【0017】図1および図2は本発明の第1の実施形態
を示している。図1に示されるように、本実施形態に係
る内視鏡装置は、電子内視鏡1と、電子内視鏡1に対す
る照診光(照明光)および光通信信号(撮像信号)の送
受信を行なうための光源・プロセッサ装置3およびライ
トガイドケーブル2とを備えている。 【0018】電子内視鏡1は、挿入部5と操作部6とか
ら成り、ライトガイドケーブル2と着脱自在に接続され
るようになっている。具体的には、電子内視鏡1の操作
部6に設けられたライトガイドケーブル接続部12が、
ライトガイドケーブル2の一端である内視鏡接続端部
(接続手段)16と着脱自在に接続されるようになって
いる。また、ライトガイドケーブル2は、光源・プロセ
ッサ装置3と着脱自在に接続されるようになっている。
具体的には、ライトガイドケーブル2の他端である光源
接続端部17が光源・プロセッサ装置3のライトガイド
ケーブル接続部(装着部)18と着脱自在に接続される
ようになっている。ライトガイドケーブル2にはライト
ガイド(光ファイバ束)15が内装されており、ライト
ガイド15の一端側は内視鏡接続端部16側で露出する
とともに、ライトガイド15の他端側は光源接続端部1
7側で露出している。 【0019】電子内視鏡1内にもライトガイド9が内装
されており、ライトガイド9の一端はライトガイドケー
ブル接続部12側で露出するとともに、ライトガイド9
の他端は電子内視鏡1の挿入部5の先端側で露出してい
る。また、電子内視鏡1の挿入部5内には、その先端側
に、対物光学系7と撮像素子8とが設けられている。撮
像素子8からは増幅器14を介して電気信号線40が延
びている。この電気信号線40は、挿入部5内を延びて
おり、ライトガイドケーブル接続部12に設けられた光
送信手段としての発光素子13に接続されている。ま
た、電子内視鏡1内には、この他に、電池などの電源1
1および撮像素子駆動回路10が設けられており、これ
らの要素10,11はそれぞれ電気信号線41を介して
撮像素子8に接続されている。 【0020】光源・プロセッサ装置3は、照明光(照診
光)を供給するためのランプ(光源手段)19および集
光光学系20を有している。ランプ19は、本体部であ
る光源・プロセッサ装置3の外装部内に位置決めされて
いる。また、光源・プロセッサ装置3内には、ライトガ
イドケーブル接続部18の近傍に、光受信手段としての
受光素子21が設けられている。この受光素子21は、
同じく光源・プロセッサ装置3内に設けられた映像信号
処理回路22へと接続されている。光源・プロセッサ装
置3内にはこの他に電源回路23も設けられており、こ
の電源回路23は、ランプ19および映像信号処理回路
22に接続されて、これらに電力を供給している。ま
た、電源回路23は、光源・プロセッサ装置3の外部に
設けられた商用電源に接続されて、電力供給を受けるよ
うになっている。また、光源・プロセッサ装置3内の映
像信号処理回路22は、映像ケーブル24を介して、光
源・プロセッサ装置3とは別体のモニタ装置4に接続さ
れている。 【0021】また、以上の構成では、ライトガイドケー
ブル2と電子内視鏡1とをライトガイドケーブル接続部
12および内視鏡接続端部16によって接続した際に
は、ライトガイドケーブル2内のライトガイド15が電
子内視鏡1内のライトガイド9と光学的に接続されると
ともに、後述するように発光素子13からの光をライト
ガイド15の一端面15aに入射させることができるよ
うになっている。さらに、ライトガイドケーブル2と光
源・プロセサッサ装置3とを光源接続端部17およびラ
イトガイドケーブル接続部18によって接続した際に
は、ライトガイドケーブル2内のライトガイド15が光
学・プロセッサ装置3内のランプ19と集光光学系20
を介して光学的に接続されるとともに、後述するように
ライトガイド15の他端面15bから出射される光を受
光素子21に入射させることができるようになってい
る。 【0022】次に、発光素子13と受光素子21とライ
トガイドケーブル2とを用いた本実施形態に係る光通信
信号(撮像信号)の送受信の原理について説明する。 【0023】図2には、ライトガイドケーブル2として
使用される一般的な光ファイバ26が示されている。図
示のように、光軸Oに対して角度θを成す光信号Sを光
ファイバ26の端部入射端27に入射させると、光ファ
イバ26の端部出射端28から出射する光信号は、その
母線が光軸Oに対して角度θを成す円錐状の広がりをも
った光として出射される。このような光ファイバ26の
性質(現象)は、例えば実開昭56−50402号公報
や特公平6−17927号公報にも開示されている。例
えば、光ファイバ26としてマルチモード光ファイバ等
を使用すると、この現象が顕著となる。本実施形態で
は、このようなライトガイドケーブル2の性質を利用し
て、発光素子13および受光素子21の光軸をライトガ
イドケーブル2の光軸に対して斜めに方向付けている。 【0024】具体的には、電子内視鏡1に内蔵された発
光素子13は、ライトガイドケーブル接続部12に接続
される内視鏡接続端部16内のライトガイド15の光軸
Oに対して一定の角度θを成す出力光を、ライトガイド
15の一端面15aに入射させることができるように配
置されている。すなわち、発光素子13の光軸O1は、
ライトガイド15の光軸Oに対して角度θを成すととも
に、ライトガイド15の一端面15aでライトガイド1
5の光軸Oと交わっている。なお、本実施形態におい
て、発光素子13からの出力光としては、紫外波長領域
の光が使用される。 【0025】また、光源・プロセッサ装置3内の受光素
子21は、ライトガイドケーブル接続部18に接続され
る光源接続端部17内のライトガイド15の光軸Oに対
して前述したと同様の角度θを成してライトガイド15
の他端面15bから出射される光を受光できるように配
置されている。すなわち、受光素子21の光軸O2は、
ライトガイド15の光軸Oに対して角度θを成すととも
に、ライトガイド15の他端面15bでライトガイド1
5の光軸Oと交わっている。なお、受光素子21は、発
光素子13から出射される光の波長(本実施形態では、
紫外波長)に対してのみ感度を有するものが選択され
る。また、本実施形態において、角度θは、集光光学系
20による照診光の集光角度範囲αよりも大きく設定さ
れている。また、発光素子13からの出力光をライトガ
イド15の一端面15aに容易に入射させることができ
るように、接続状態では、ライトガイド15の一端面1
5aとライトガイド9の基端面とがある一定の隙間aを
もって配されるようになっている。 【0026】また、光通信信号(撮像信号)として紫外
波長領域の光を使用したことに伴い、光通信信号を照明
光と区別して送受信するためには、照明光から紫外波長
領域の光を除去する必要がある。そのため、本実施形態
では、光源・プロセッサ装置3内において、集光光学系
20とライトガイドケーブル接続部18との間に、光学
フィルタ29が設けられている。この光学フィルタ29
は、ランプ19から出射された照診光から紫外波長領域
の光を除去する(すなわち、紫外波長領域の光以外の光
を透過する)。無論、光学フィルタ29によって除去さ
れる光は紫外波長領域でなくても良い。すなわち、光通
信信号(撮像信号)として使用される光の波長を光学フ
ィルタ29で除去するようにすれば、その除去される波
長(光通信信号として使用される波長)は、例えば赤外
波長領域であっても、あるいは、観察に使用しない可視
光波長領域のものであっても構わない。 【0027】次に、上記構成の内視鏡装置の作用につい
て説明する。 【0028】まず、内視鏡装置を使用する場合には、ラ
イトガイドケーブル接続部12および内視鏡接続端部1
6を介して電子内視鏡1とライトガイドケーブル2とを
接続するとともに、光源接続端部17およびライトガイ
ドケーブル接続部18を介してライトガイドケーブル2
と光源・プロセッサ装置3とを接続する。 【0029】この接続状態で、光源・プロセッサ装置3
を駆動すると、光源・プロセッサ装置3内のランプ19
から出射された照診光は、集光光学系20によって集光
されるとともに、光学フィルタ29によって紫外光が除
去された後、ライトガイドケーブル接続部18に接続さ
れた光源接続端部17内のライトガイド15の他端面1
5bに入射する。この時の照診光の入射角範囲は、ライ
トガイド15の光軸Oに対して両側に角度αをもって広
がっている。 【0030】ライトガイド15の他端面15bに入射し
た照診光は、ライトガイド15内を伝送するとともに、
ライトガイド15の一端面15aから出射され、電子内
視鏡1側のライトガイド9の基端面に入射する。そし
て、ライトガイド9に入射した照診光は、ライトガイド
9内を伝送するとともに、電子内視鏡1の挿入部5の先
端から出射されて、体腔内組織69を照射する。 【0031】一方、電子内視鏡1内に設けられた撮像素
子駆動回路10および電源11は、電気信号線41を介
して、撮像素子駆動信号および電力を撮像素子8に供給
する。これによって、撮像素子8が駆動されて、照診光
により照射された体腔内組織69が結像光学系7を介し
て撮像され、この電気的な撮像信号が増幅回路14およ
び電気信号線40を介して発光素子13に出力される。
発光素子13は、入力された電気的な撮像信号を光信号
に変換し、これをライトガイド15の一端面15aに出
射する。すなわち、発光素子13から出力される光信号
は、前述した隙間aを通って、ライトガイド15の光軸
Oに対して角度θを成してライトガイド15の一端面1
5aに入射される。この時の信号光は、前述したように
光学フィルタ29によって照診光から除去された波長領
域の光である。なお、この信号光は、レーザーなどの広
がりをもたない光が適している。 【0032】ライトガイド15に入射された信号光は、
ライトガイド15内を伝送され、ライトガイド15の他
端面15bから出射される。この時、出射される信号光
は、ライトガイド15の光軸Oに対して角度θをもって
円錐状に出射されるため、受光素子21によって容易に
受光される。受光素子21は、受光した光信号を電気的
な撮像信号に再変換して、これを光源・プロセッサ装置
3内に設けられた映像信号処理回路22に出力する。映
像信号処理回路22は、入力された撮像信号を処理して
映像信号に変換し、これをモニタ装置4に出力する。モ
ニタ装置4は、入力された映像信号に基づいて、モニタ
画面25上に内視鏡画像を表示する。 【0033】以上説明したように、本実施形態の内視鏡
装置は、照明光を発生するランプ(光源手段)19と、
ランプ19を格納する外装を有する光源・プロセッサ装
置(本体部)3と、ランプ19で発生された照明光を導
光可能なライトガイドケーブル2と、光源・プロセッサ
装置3に設けられ、ライトガイドケーブル2の一方の端
面をランプ19の照明光の光路上に保持可能にライトガ
イドケーブル2を着脱自在に装着するライトガイドケー
ブル接続部(装着部)18と、ライトガイドケーブル2
の他方の端部に設けられた着脱自在な内視鏡接続端部
(接続手段)16と、内視鏡接続端部16と接続し、ラ
イトガイドケーブル2で伝送された照明光を観察部位に
照射可能な電子内視鏡1と、電子内視鏡1に設けられる
とともに、電子内視鏡1に接続されたライトガイドケー
ブル2の他方の端面に対し、この端面から出射される照
明光の出射光軸方向以外の方向から、光通信信号を照射
する発光素子(光送信手段)13と、ライトガイドケー
ブル2の一方の端面で出射される発光素子13からの光
通信信号を、ライトガイドケーブル2の一方の端面に入
射する照明光の入射光軸方向以外の方向で受信する受光
素子(光受信手段)21とを備えている。 【0034】したがって、このような構成によれば、照
診光(照明光)と信号光(光通信信号)は、その入射角
および出射角が一定の角度θをもって分離されるため、
発光素子13および受光素子21の配置を工夫するだけ
で、共通のライトガイド15を用いて照診光と信号光と
を同時に伝送することが可能となる。 【0035】また、本実施形態では、発光素子13およ
び受光素子21に加えて光学フィルタ29を設け、照診
光の波長と信号光の波長とが互いに異なるように設定さ
れている。そのため、照診光と信号光とが混在して影響
し合うようなことはない。 【0036】また、本実施形態において、照診光と信号
光とを分離するために必要となる構成は、光学フィルタ
29と、ライトガイド15の光軸Oに対して角度θをも
って配された発光素子13および受光素子21とだけで
あり、その他の特別な構成を何ら必要としない。しか
も、ランプ19の照明光路上に保持されるライトガイド
15は、それ1つで、照明光を伝送する伝送手段と、撮
像信号としての光通信信号を伝送する伝送手段とを兼用
するとともに、このライトガイド15の一端側が装着部
18に接続され且つライトガイド15の他端側が内視鏡
1に接続されるだけで、発光素子13および受光素子2
1とライトガイド15との光学的な接続が達成され、照
診光および信号光の両方の送受信が可能となる。また、
ライトガイド15を規則的な配列(IG配列)とする必
要もない。したがって、照診光と信号光とを同時に伝送
する内視鏡装置を安価に構成することが可能となる(1
系統のライトガイド15のみを有したライトガイドケー
ブル2によって、照診光と信号光の両方を同時に伝送で
きるため、光学繊維束を2系統用意する場合に比べて安
価かつ構成が簡単になる)。 【0037】なお、本実施形態においては、電源11な
いし撮像素子駆動回路10を光源・プロセッサ装置3内
に設け、ライトガイドケーブル2に内装した電気信号線
を介して電源ないし撮像素子駆動信号を電子内視鏡1に
供給するように構成しても良い。または、映像信号処理
回路22を電子内視鏡1内に設け、映像信号を光信号に
変換してライトガイドケーブル2(ライトガイド15)
内を伝送するようにしても良い。あるいは、電子内視鏡
1内に受光素子21を設け、光源・プロセッサ装置3内
に発光素子13を設ける構成としても良い。さらに、伝
送する信号を撮像信号や映像信号に限らず、例えば撮像
素子駆動信号や、電子内視鏡1に設けられたリモートス
イッチの信号など、従来技術に開示されているような、
およそ内視鏡使用において伝送が必要とされる信号であ
れば、どのようなものを伝送しても構わない。この場合
は、発光素子13および受光素子21の両方が内視鏡1
および光源・プロセッサ装置3内に設けられる場合もあ
ろうが、そのような形態では、光送受信手段は、まさし
く、送信および受信の両方を行なう手段として位置付け
られることになる。 【0038】また、本実施形態において、発光素子13
の光軸O1とライトガイド15の光軸Oとが成す角度θ
は、0°(光軸O,O1同士が一致しない角度)を除く
任意の角度であるが、受光素子13の光軸O2とライト
ガイド15の光軸Oとが成す角度は、ライトガイド15
の他端面15bで出射される発光素子13からの光を受
光できる角度であれば、送信角と同じθでなくても良
い。 【0039】図3は本発明の第2の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一
の構成部材については、以下、同一符号を付してその説
明を省略する。 【0040】図示のように、本実施形態の内視鏡装置で
は、ライトガイドケーブル接続部12と内視鏡接続端部
16との接続部分の構成が、第1の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態では、ライトガイド15の一端面
15aとライトガイド9の基端面との間に形成された隙
間aに、光学部材30が設けられている。この光学部材
30は、その外周面30aが反射防止膜等によってハー
フミラーとして形成されており、光学部材30内の光
は、外周面30aを透過して光学部材30外に漏れるこ
とはないが、光学部材30外からの光は光学部材30内
へと外周面30aを透過して入光できるようになってい
る。この場合、発光素子13は、光学部材30内の信号
光がライトガイド15の光軸Oに対して角度θを成して
ライトガイド15の一端面15aに入射するように、そ
の屈折率を配慮して配置されている。 【0041】このような構成では、ライトガイド15の
一端面15aから出射された照診光は、光学部材30を
介してライトガイド9の基端面に入射するが、その間、
光学部材30の内面で反射して隙間aから外に漏れるこ
となく、ライトガイド9の基端面に確実に入射される。 【0042】一方、発光素子13から出射された信号光
は、光学部材30の外周面30aから光学部材30内に
入射し、光学部材30の内面で反射しながら、ライトガ
イド15の一端面15aに対しライトガイド15の光軸
Oと角度θをもって入射する。なお、その他の作用は、
第1の実施形態と同様である。 【0043】以上のように、本実施形態によれば、ライ
トガイドケーブル接続部12と内視鏡接続端部16との
間において、隙間aに起因する照診光の漏れおよび減衰
が生じず、照診光の伝達効率の高い内視鏡装置を構成す
ることができる。 【0044】図4には、前述した各実施形態に適用可能
な観察モニタ4が示されている。図1に示されるような
電子内視鏡装置においては、観察モニタ4に表示される
内視鏡像の一部を拡大表示する必要が生じる場合があ
る。そのような場合、図4に示されるように、観察モニ
タ4のモニタ画面25上に拡大画像31を表示するのに
合わせて、全体画像32を表示するようにする。この
際、全体画像32には、全体画像32のどの部分が拡大
画像31として拡大されているかを確認できるような拡
大部分指示表示33が重畳して表示される。 【0045】このような形態によれば、拡大画像31に
より内視鏡像の一部分を拡大表示しているような場合に
おいても、全体画像32として拡大されない全体像を常
に把握できるとともに、拡大部分指示表示33によって
拡大画像31と全体画像32との相関位置関係をも常に
把握することができる。そのため、観察時における拡大
部分の把握をより簡便に行なうことが可能となる。 【0046】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示されるような各種の構成が得られる。 【0047】1.内視鏡本体と、照明光を出射する光源
装置と、前記光源装置から出射された照明光を前記内視
鏡本体へ導光する光伝達手段とを有し、前記光伝達手段
によって前記内視鏡本体と前記光源装置との間で、照明
光の伝達と同時に光信号の通信授受を行なう内視鏡装置
において、前記内視鏡本体の内部に設けられ、前記内視
鏡本体から出力された信号を所定の波長域における光信
号に変換し、この光信号を前記光伝達手段の一方の端面
に対して所定の角度で入射させる光通信用発光手段と、
前記光源装置の内部に設けられ、前記光通信用発光手段
から発せられ前記光通信手段を介してこの光伝達手段の
他方の端面から所定の角度で出射された光信号を受光す
るとともに、この光信号を電気信号に変換して出力する
通信用受光手段と、を具備したことを特徴とする内視鏡
装置。 【0048】2.前記光通信用発光手段が前記光源装置
の内部に設けられ、前記通信用受光手段が前記内視鏡本
体の内部に設けられていることを特徴とする第1項に記
載の内視鏡装置。 【0049】3.前記光源装置内に設けられ、前記光源
装置から出射され前記光伝達手段へ入射する照明光から
前記所定の波長域の光を除去するフィルタ手段を設けた
ことを特徴とする第1項または第2項に記載の内視鏡装
置。 【0050】4.前記光信号によって通信される信号
は、前記内視鏡本体の内部に設けられた撮像手段によっ
て、被写体像を撮像し光電変換した撮像信号ないし該撮
像信号を電気的に処理した信号であることを特徴とする
第1項に記載の内視鏡装置。 【0051】5.前記光信号によって通信される信号
は、前記内視鏡本体から前記光源装置を遠隔的に操作制
御するための、または、前記光源装置から前記内視鏡本
体を遠隔的に操作制御するための、リモート信号である
ことを特徴とする第1項または第2項に記載の内視鏡装
置。 【0052】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡装
置によれば、簡単且つ安価な構成により、共通のライト
ガイドを使用して照診光および光通信信号の両方を同時
に伝送することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡装置の全
体構成図である。 【図2】図1の内視鏡装置のライトガイドケーブルとし
て使用可能な一般的なライトガイドケーブルの構成概念
図である。 【図3】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡装置の要
部構成図である。 【図4】観察モニタの正面図である。 【図5】従来の内視鏡装置の全体構成図である。 【符号の説明】 1・・・電子内視鏡 2・・・ライトガイドケーブル 3・・・光源・プロセッサ装置(本体部) 9,15・・・ライトガイド 13・・・発光素子(光送信手段) 16・・・内視鏡接続端部(接続手段) 18・・・ライトガイドケーブル接続部(装着部) 19・・・ランプ(光源手段) 21・・・受光素子(光受信手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 C 7/18 7/18 M Fターム(参考) 2H040 CA02 CA09 CA11 CA12 CA24 DA03 DA21 DA51 GA02 GA11 4C061 CC06 FF45 FF46 JJ19 LL02 NN01 NN03 RR04 UU05 5C022 AA09 5C054 CC07 HA12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 照明光を発生する光源手段と、 前記光源手段を格納する外装を有する本体部と、 前記光源手段で発生された照明光を導光可能なライトガ
    イドケーブルと、 前記本体部に設けられ、前記ライトガイドケーブルの一
    方の端面を前記光源手段の照明光の光路上に保持可能に
    前記ライトガイドケーブルを着脱自在に装着する装着部
    と、 前記ライトガイドケーブルの他方の端部に設けられた着
    脱自在な接続手段と、 前記接続手段と接続し、前記ライトガイドケーブルで伝
    送された前記照明光を観察部位に照射可能な内視鏡と、 前記内視鏡に設けられるとともに、内視鏡に接続された
    前記ライトガイドケーブルの他方の端面に対し、この端
    面から出射される前記照明光の出射光軸方向以外の方向
    から、光通信信号を照射する光送信手段と、 前記ライトガイドケーブルの前記一方の端面で出射され
    る前記光送信手段からの前記光通信信号を、前記ライト
    ガイドケーブルの前記一方の端面に入射する前記照明光
    の入射光軸方向以外の方向で受信する光受信手段と、 を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
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Cited By (4)

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