JP2003225137A - ヘッドレスト装置 - Google Patents

ヘッドレスト装置

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JP2003225137A
JP2003225137A JP2002029381A JP2002029381A JP2003225137A JP 2003225137 A JP2003225137 A JP 2003225137A JP 2002029381 A JP2002029381 A JP 2002029381A JP 2002029381 A JP2002029381 A JP 2002029381A JP 2003225137 A JP2003225137 A JP 2003225137A
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JP
Japan
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cover
plate
support rod
headrest device
stay
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Application number
JP2002029381A
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English (en)
Inventor
Shingo Fujiwara
真吾 藤原
Masatoshi Mori
正俊 森
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドレスト装置の汎用性を向上させるこ
と。 【解決手段】 シートバック10に支持される一対の縦
支持棒部22と両縦支持棒部22を連結する横支持棒部
21とを備えるステー2と、横支持棒部21に所定の摩
擦力を保持しながら揺動可能に固定されたプレート4
と、樹脂材料によりプレート4と別体で成形された後に
プレート4に固定されかつプレート4及びステー2の少
なくとも一部を覆うと共に、縦支持棒部22の移動を許
容する空間を備えるカバー5とを備える構成としたこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートのヘ
ッドレスト装置に関するもので、特に乗員の頭部位置に
合わせヘッドレスト位置を調整可能とする機構を有する
ものに属する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヘッドレスト装置として
は、特開2002−388号公報に示されるものが知ら
れている。この装置は、シートバックに支持される一対
の縦支持棒部とそれらを連結する横支持棒部とを備える
ステーと、横支持棒部に対して所定の摩擦力を保持しな
がら揺動可能に保持されたプレートと、このプレートと
ステーを中に包含する様に樹脂材料により成形したカバ
ーとを備えるものである。
【0003】この装置では、樹脂製のカバーがプレート
やステーに対して一体成形される。一方、このカバーに
は、内部の縦支持棒部の周りには空間が必要とされる。
なぜならば、カバーは、その空間によりステーに対して
揺動することが可能となるからである。このカバーの揺
動は、ヘッドレスト位置の調整機能を実現させるもので
あり、ヘッドレストとして必須の機能である。そして、
この従来の装置においては、この空間を形成するために
型が用いられていた。つまり、縦支持棒部の周りに、型
を配設した状態でカバーを一体成形し、その後、型を縦
支持棒部に沿って抜くことにより空間を形成していた。
【0004】しかしながらこの装置では以下のような不
具合があった。型を縦支持棒部に沿って抜くには、縦支
持棒がカバーから直線的に延在している必要がある。こ
こで、縦支持棒部は、ヘッドレスト装置のプレート及び
カバーをシートバックに対して支持するものであり、一
般的な車両において、縦支持棒部が適度に車両前方方向
に屈曲して形成されたものもある。これは、ヘッドレス
ト装置の機能確保の観点から定まる形状である。即ち、
ヘッドレスト装置はシート乗員の頭部の車両後方への重
力を支える機能を有するものであるため、その支持力を
所定量以上に確保する必要があるからである。以上よ
り、従来の装置では、縦支持棒部が適度に屈曲するタイ
プとしては成立し難いという不具合があった。つまり、
汎用性が低いという不具合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ヘッドレス
ト装置の汎用性を向上させることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明において講じた技術的手段は、シートバック
に支持される一対の縦支持棒部と該両縦支持棒部を連結
する横支持棒部とを備えるステーと、前記横支持棒部に
所定の摩擦力を保持しながら揺動可能に固定されたプレ
ートと、樹脂材料により前記プレートと別体で成形され
た後に前記プレートに固定されかつ前記プレート及び前
記ステーの少なくとも一部を覆うと共に、前記縦支持棒
部の移動を許容する空間を備えるカバーとを備える構成
としたことである。
【0007】この構成では、カバーは縦支持棒部の移動
を許容する空間を備えている。よって、プレートと一体
的にステーに対して揺動することができる。ここで、カ
バーは、プレート、ステーと別体で成形された後に、プ
レート等に固定される構成となっている点が特徴であ
る。つまり、空間はプレート等に固定される前に成形さ
れているため、固定後に空間形成用の型を縦支持棒部に
沿って抜き取る等の工程は不必要となっている。よって
縦支持棒部が屈曲しているタイプのヘッドレスト装置も
製造可能となり、その汎用性が向上されている。
【0008】好ましくは、前記プレートが、前記横支持
棒部から前記シートバック側に配置されると良い。通
常、ヘッドレスト装置としては、シートバックの上部か
ら、縦支持棒部が上方に延在して支持されており、その
縦支持棒部が横支持棒部により連係されている。そし
て、この構成では、プレートが横支持棒部からシートバ
ック側に配設されている。つまりプレートの上部にて横
支持棒部に揺動可能に固定されており、プレートが、横
支持棒部よりも下側に延在する構成となっている。そし
て、プレートを覆うカバーも、横支持棒部部分から下側
にぶら下がる構成となっており、つまりカバーの下側が
揺動する構成となっている。よってシート乗員の頭部
は、主に、剛体である横支持棒部で支えられることとな
り、支持力は安定したものとなる。
【0009】好ましくは、前記カバーが、前記ステーと
当接し前記カバーの前記ステーに対する揺動を規制する
当接部を備える構成とすると良い。この構成では、カバ
ーが当接部によって揺動が規制される。
【0010】好ましくは、前記カバーが、第1カバー、
第2カバー及び前記第1カバーと前記第2カバーとを回
動可能に連係する連係部とを備えると共に、前記第1カ
バーと前記第2カバーが前記ステー及び前記プレートを
挟む構成とすると良い。この構成では、カバーが第1カ
バー、第2カバー及び連係部で構成され、第1カバーと
第2カバーが連係部にて回動し、ステーとプレートを挟
むことで覆う。つまり、カバーは一体物として取り扱う
ことができるため、組み付け工程が簡易なものとなる。
【0011】好ましくは、前記第1カバー若しくは前記
第2カバーの何れか一方の外周に沿って形成された凸状
枠と、前記第1カバー若しくは前記第2カバーの何れか
他方の外周に沿って形成され前記凸状枠と嵌合可能な凹
状枠と備える構成とすると良い。この構成では、凸状枠
と凹状枠の嵌合により、第1カバーと第2カバーの外周
部の密閉性が向上する。よってカバーを組み付けた後に
カバー内に異物等が混入することが抑えられる。
【0012】好ましくは、前記プレートが孔部を備え、
前記第1カバーが前記孔部に挿通する第1連結ピンを備
え、前記第2カバーが前記第1連結ピンと嵌合可能な第
2連結ピンとを備える構成とすると良い。この構成で
は、プレートとカバーの、プレート面と水平方向の相対
位置が、孔部と第1連結ピンにて規制される。よって組
み付け精度が向上する。
【0013】好ましくは、前記第1連結ピンが前記孔部
周りの前記プレート表面に当接可能な段部を備え、前記
第2連結ピンが前記孔部周りの前記プレート裏面に当接
可能な平形状部を備え、前記段部と前記平形状部により
前記プレートを挟む構成とすると良い。この構成では、
プレートとカバーの、プレート面と垂直方向への相対位
置が、段部と平形状部との挟持によって規制される。よ
って組み付け精度が向上する。
【0014】好ましくは、前記段部の当接面が前記プレ
ートの面に対して傾斜している構成とすると良い。この
構成では、段部が傾斜しているため、その傾斜部分にて
プレート厚の差を吸収できる。よって、厚さの異なるプ
レートに対しても、段部と平形状部による安定した挟持
が可能となっている。
【0015】好ましくは、前記第1カバー若しくは前記
第2カバーの少なくとも一方が、前記横支持棒部に係合
するリブを備える構成とすると良い。この構成では、第
1カバーと第2カバーがリブにて横支持棒部に係合す
る。よってカバーとステーの相対位置が規制されて、ガ
タ付きが無くなる。またこのリブの横支持棒部への摺動
により、カバーが横支持棒部を中心として安定して揺動
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0017】図1に示す様に、ヘッドレスト装置1は車
両シート(図示無し)に着座する乗員の頭部をサポート
するものである。ヘッドレスト装置1は、主としてステ
ー2及びヘッドレスト本体3によって構成されている。
ステー2は、ヘッドレスト本体3をシートバック10の
上方に支持するものであって、図2及び図3に示す様
に、断面略円形状の横支持棒部21と横支持棒部21の
左右の両端から車両下方(図2下方)に延在する一対の
縦支持棒部22から成り、U字を逆にした形状を呈して
いる。図1に示す様に、この縦支持棒部22はシートバ
ック10に係止されている。又、ヘッドレスト本体3
は、プレート4、カバー5及びパッド6より構成されて
いる。プレート4は、横支持棒部21に回動可能に固定
されている。カバー5は、プレート4及びステー2から
なる可動部材7を覆う構成となっている。このプレート
4及びカバー5がヘッドレスト装置1の剛体部分とな
り、さらにカバー5の外側は型成形された発泡ウレタン
材のパッド6で覆われる構造となっている。
【0018】次に、ヘッドレスト本体3のプレート4、
カバー5及びステー2の構成の詳細について説明する。
【0019】図2にはまず、ステー2にプレート4が組
みつけられた状態の可動部材7を示す。ステー2の横支
持棒部21の軸方向のほぼ中央部にプレート4が取り付
けられている。プレート4は図2示す紙面鉛直方向に横
支持棒部21を挟み、かつ横支持棒部21に巻き付く様
に密着する構造となっている。つまり、プレート4は図
2示紙面鉛直方向に重なる部分があり、そしてその重な
ったプレート4の一方側には2個の孔部41が形成され
ている。他方側には周囲が環状に突起するいわゆるバー
リング部(図示無し)を有するように孔部(図示無し)
が形成されている。そして、孔部41にバーリング部が
挿入される構成となっており、挿入後、バーリング部の
頭部を孔部41の径方向の外側に広げるようにつぶしカ
シメてプレート4を横支持棒部21に係止している。そ
して、バーリング部の頭部のカシメ高さを加減すること
によって、プレート4の横支持棒部21への所定の回転
摩擦力特性が調節される。この締め付け力を加減する別
の方法としてはボルトとナットによる締め付け手段を用
いても良い。プレート4は小型であるため、ステー2と
の取り付け時には取り扱いやすい。さらに形状が単純な
ため巻き付けの際に大きな引っ張り荷重が加えられて
も、巻き付け部分以外のところの変形が少なく、安定し
た摩擦特性が得られやすい。尚、孔部41の図2示下方
には、更に2つの孔部42(孔部)が形成されている。
孔部42の詳細は後述する。
【0020】次に図3乃至図8を基に、カバー5につい
て説明する。カバー5は、全体が単一の樹脂によって形
成されており、形成された後に可動部材7に対して配設
される。カバー5は、大まかに見て前カバー51(第1
カバー)、後カバー52(第2カバー)及び、前カバー
51と後カバー52を相対回動可能に連係するヒンジ部
53(連係部)を備えている。前カバー51は可動部7
を車両前方から(図1示左から)、後カバー52は可動
部7を車両後方から(図1示右から)覆い、両カバーが
可動部材7を挟み込む構成となっている。尚、図3には
前カバー51を可動部材7に配設した状態を示した図で
ある。図4では、前カバー51と後カバー52が開いた
状態であって、カバー5の外側から見た状態を示してい
る。図3から推測される様に、カバー5が車両幅方向
(図3示左右方向、以下幅方向と称す)に線対称の形状
となっているため、図4では、カバー5の幅方向の半分
についてのみ示している。
【0021】図5及び図6に特に詳しく示す様に(図5
及び図6も前カバー51と後カバー52の内側であっ
て、それぞれ幅方向の半分について示している)前カバ
ー51と後カバー52の組合わせは、両カバーにそれぞ
れ3組ずつ形成されているスナップ機構と係止機構とに
よってなされる。スナップ機構は、前カバー51に幅方
向に2個並んで形成されている凸スナップ31(第1連
結ピン)(図5は1個のみ示)と、後カバー52に、凸
スナップ31に対応する位置に2個形成されている凹ス
ナップ32(第2連結ピン)(図6は1個のみ示)があ
り、それらが嵌合する構成となっている。スナップ機構
としては、他に、前カバー51、後カバー52の幅方向
の中央に夫々1個形成されている凸スナップ33、凹ス
ナップ34があり、これもまた、互いに嵌合する構成と
なっている。係止機構としては、前カバー51、後カバ
ー52の幅方向の中央にそれぞれ1個形成された係止爪
35、係止孔36があり、これらが嵌合する構成となっ
ている。更に、係止機構としては、前カバー51、後カ
バー52の外周部39、40にそれぞれ2個ずつ形成さ
れた係止爪37、係止孔38(図5、図6は夫々1個ず
つのみ示)があり、これらが嵌合する構成となってい
る。
【0022】プレート4とカバー5の位置決めは、孔部
42と、凸スナップ31、凹スナップ32によってなさ
れる。つまり、2組の凸スナップ31、凹スナップ32
は2つの孔部42に対応する位置に形成されており、孔
部42を介して両スナップの嵌合が行われる。詳説する
と、凸スナップ31の突起部31aが孔部42に挿通
し、そして突起部31aが凹スナップ32と嵌合する構
成となっている。よってカバー5はプレート4に対し
て、プレート4の面と水平方向の相対位置が規制され
る。よってガタ付きが無くなる。この孔部42は、プレ
ート4とステー2との組み付けの際にも、プレート4の
組み付け装置(図示無し)への位置決めをするために利
用される。つまり、1組の孔部42は、異なる2回の組
み付け工程での位置決めに利用されている。よってプレ
ート4は、各組み付け工程での位置決め用の孔部を別々
に形成する場合と比較して、孔部の数が少なく、簡易な
形状となっている。
【0023】図7及び図8に示す様に、凸スナップ31
には突起部31aの周囲に段部31b(段部)が形成さ
れている。また、凹スナップ32の先端には、略平坦な
平形状部32a(平形状部)が形成されている。カバー
5をプレート4に配設した状態では、段部31bと平形
状部32aが、プレート4の両面の、孔部42の周囲部
分に夫々当接可能となっている。つまり、段部31bと
平形状部32aがプレート4を両面から挟持する構造と
なっている。よって、カバー5はプレート4に対して、
プレート4の面と垂直方向の位置が規制される。従って
ガタ付きが無くなる。更に、段部31bは突起部31a
から周囲方向へ広がるに従って、図7示下方向へ傾斜す
るテーパー形状となっている。つまり、段部31bのプ
レート4に当接する面はプレート4の面に対して傾斜す
る形状となっている。このテーパー形状により、プレー
ト4の厚さの差を吸収でき、よって、異なる厚さのプレ
ート4に対しても、カバー5を安定して配設することが
できる。
【0024】図5乃至9に示す様に、前カバー51に
は、外周部39に沿うように凸状枠43(凸状枠)が形
成されている。又、後カバー52には、外周部40に沿
うように凹状枠44(凹状枠)が形成されている。前カ
バー51と後カバー52が組み合わされた状態では、凸
状枠43と凹状枠44が嵌合する構成となっている。よ
って、外周部39と外周部40間の隙間がなくなる。ヘ
ッドレスト装置1は、前述の様に、カバー5を組み付け
た後にウレタンを発泡させてパッド6を型形成させる。
外周部39と外周部40間の隙間が無いことによって、
パッド6の形成時にウレタンがカバー5内に混入するこ
とを防ぐ。尚、別の実施の形態としては、前カバー51
に凹状枠44を、後カバー52に凸状枠43を形成する
ことも考えられるが、図示は省略する。
【0025】図5及び図6に示す様に、前カバー51と
後カバー52には、その幅方向のほぼ中央にリブ45、
46が形成されている。カバー5が可動部材7に配設さ
れた状態では、リブ45、46がステー2の横支持棒部
21と係合する構造となっている。つまり、リブ45、
46が横支持棒部21を車両前後方向から挟持する構造
となっているため、カバー5はステー2を安定して保持
することができる。
【0026】図4乃至図6に示す様に、前カバー51と
後カバー52には、図5及び図6示下側部分に、2本の
縦支持棒部22を通すためのU字状の切欠部47、48
が夫々形成されている。前カバー51と後カバー52が
組み合わさった状態では、切欠部47、48により1つ
の長穴となる。そして切欠部47、48は共に、車両の
前後方向(図5及び図6示紙面鉛直方向)に所定量延在
する形状となっており、よって、縦支持棒部22を、切
欠部47、48内にて車両の前後方向に移動可能とする
空間が形成されている。従って、カバー5は、横支持棒
部21を中心として、その下側部分(図1示下側部分)
がステー2に対して揺動できる。
【0027】図4乃至図6に示す様に、前カバー51と
後カバー52には、縦支持棒部22と当接する部分に2
つの袋形状部49、50(当接部)が夫々形成されてい
る。袋形状部49、50は共に、前カバー51、後ろカ
バー52の内側に膨らむ形状となっており、縦支持棒部
22と当接する部分は、略平面となっている。そして、
袋形状部49、50が縦支持棒部22と当接することに
より、カバー5のステー2に対する揺動範囲が規制され
る。また、袋形状部49、50は、その平面になってい
る部分で縦支持棒部22と当接することにより、その揺
動規制力が充分確保されている。
【0028】次に、ヘッドレスト装置1の作動について
説明する。ヘッドレスト装置1は、乗員がヘッドレスト
本体3を操作することによって、プレート4、カバー5
及びパッド6が一体的に横支持棒部21を中心として揺
動する。そして、ヘッドレスト装置3の位置を調整する
ことができる。このとき、カバー5は、リブ45、46
が横支持棒部21と摺動する。この摺動によって、カバ
ー5の揺動は安定なものとなっている。また調節後は、
プレート4の横支持棒部21への摩擦力により、ヘッド
レスト本体3の位置が規制される。
【0029】尚、前述した様に、本実施の形態のヘッド
レスト装置3のカバー5は樹脂製であるが、金属製と比
較した利点としては以下の点が挙げられる。(1)ヘッ
ドレスト本体3の重量が軽くなり、操作性が向上する。
(2)凸状枠43と凹状枠44等の形状を容易に形成す
ることができ、前カバー51と後カバー52の密着性が
向上する。よってパッド6のウレタンのカバー5内への
混入を防止できる。(3)袋形状部49、50と縦支持
棒部22との当接によっても、異音の発生が少ない。よ
って異音発生防止等の別部材を設ける必要がない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、カバーがプレート、ス
テーと別体で成形された後にプレート、ステーに対して
固定される。よって固定後にカバーの空間形成用の型を
縦支持棒に沿って抜き取る等の工程は不必要となってい
る。よって縦支持棒部が屈曲しているタイプのヘッドレ
スト装置も製造可能となり、その汎用性が向上されてい
る。
【0031】本発明によれば、カバーが横支持棒部から
シートバック側、即ち車両下側に配設されている。よっ
て乗員の頭部は、主に、剛体である横支持棒部にて支え
られる。よって支持力は安定したものとなる。
【0032】本発明によれば、カバーを一体物として取
り扱うことができるため、組み付け工程が簡易なものと
なる。
【0033】本発明によれば、第1カバーと第2カバー
の外周部の密閉性が向上する。よってカバーを組み付け
た後にカバー内に異物等が混入することが抑えられる。
このことは、カバーをステー等に配設した後に、ウレタ
ンのパッドを成形する工程で有用となる。即ち、ウレタ
ンがカバー内に混入することが抑えられ、よってヘッド
レスト装置の作動は安定したものとなる。
【0034】本発明によれば、孔部と連結ピンという簡
易な構成により、プレートとカバーの相対位置を規制し
ている。よってガタ付きが無くなる。また、連結ピンの
形状により、厚の異なるプレートに対してもカバーが固
定可能となっている。
【0035】本発明によれば、カバーのリブにて横支持
棒部と係合する。よってカバーと横支持棒部の相対位置
が規制され、ガタ付きが無くなる。また、リブの横支持
棒部への摺動により、カバーが横支持棒部を中心として
揺動する。よって揺動は安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドレスト装置をシートバック
に配設した状態を示した概略図である。
【図2】本発明に係るヘッドレスト装置のステーとプレ
ートの組み付け状態を示した図である。
【図3】本発明に係るヘッドレスト装置のステーとプレ
ートとカバーの組み付け状態を示した図である。
【図4】本発明に係るヘッドレスト装置のカバーを広げ
た状態の外側から見た図であって、車両幅方向の半分を
示した図である。
【図5】本発明に係るヘッドレスト装置のカバーの前カ
バーを内側から見た図であって、車両幅方向の半分を示
した図である。
【図6】本発明に係るヘッドレスト装置のカバーの後カ
バーを内側から見た図であって、車両幅方向の半分を示
した図である。
【図7】図5においてのA−A断面図である(A−Aよ
り、前カバーの凸スナップ部が形成されている平面に対
して垂直方向に切断したときの断面図である)。
【図8】図6においてのC−C断面図である(C−Cよ
り、後カバーの凹スナップ部が形成されている平面に対
して垂直方向に切断したときの断面図である)。
【図9】図5においてのB−B断面図である(B−Bよ
り、縦支持棒部と横支持棒部によって形成される平面に
対して垂直方向に切断したときの断面図である)。
【図10】図6においてのD−D断面図である(D−D
より、縦支持棒部と横支持棒部によって形成される平面
に対して垂直方向に切断したときの断面図である)。
【符号の説明】
1 ヘッドレスト装置 2 ステー 4 プレート 5 カバー 10 シートバック 21 横支持棒部 22 縦支持棒部 31 凸スナップ(第1連結ピン) 31b 段部 32 凹スナップ(第2連結ピン) 32a 平形状 42 孔部 43 凸状枠 44 凹状枠 45、46 リブ 49、50 袋形状部(当接部) 51 前カバー(第1カバー) 52 後カバー(第2カバー) 53 ヒンジ部(連係部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックに支持される一対の縦支持
    棒部と該両縦支持棒部を連結する横支持棒部とを備える
    ステーと、 前記横支持棒部に所定の摩擦力を保持しながら揺動可能
    に固定されたプレートと、 樹脂材料により前記プレートと別体で成形された後に前
    記プレートに固定されかつ前記プレート及び前記ステー
    の少なくとも一部を覆うと共に、前記縦支持棒部の移動
    を許容する空間を備えるカバーとを備えることを特徴と
    するヘッドレスト装置。
  2. 【請求項2】 前記プレートが、前記横支持棒部から前
    記シートバック側に配置されることを特徴とする請求項
    1に記載のヘッドレスト装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーが、前記ステーと当接し前記
    カバーの前記ステーに対する揺動を規制する当接部を備
    えることを特徴とする請求項1若しくは2何れかに記載
    のヘッドレスト装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーが、第1カバー、第2カバー
    及び前記第1カバーと前記第2カバーとを回動可能に連
    係する連係部とを備えると共に、前記第1カバーと前記
    第2カバーが前記ステー及び前記プレートを挟むことを
    特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のヘッドレスト
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1カバー若しくは前記第2カバー
    の何れか一方の外周に沿って形成された凸状枠と、 前記第1カバー若しくは前記第2カバーの何れか他方の
    外周に沿って形成され前記凸状枠と嵌合可能な凹状枠と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のヘッドレス
    ト装置。
  6. 【請求項6】 前記プレートが孔部を備え、 前記第1カバーが前記孔部に挿通する第1連結ピンを備
    え、 前記第2カバーが前記第1連結ピンと嵌合可能な第2連
    結ピンとを備えることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れかに記載のヘッドレスト装置。
  7. 【請求項7】 前記第1連結ピンが前記孔部周りの前記
    プレート表面に当接可能な段部を備え、前記第2連結ピ
    ンが前記孔部周りの前記プレート裏面に当接可能な平形
    状部を備え、前記段部と前記平形状部により前記プレー
    トを挟むことを特徴とする請求項6に記載のヘッドレス
    ト装置。
  8. 【請求項8】 前記段部の当接面が前記プレートの面に
    対して傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の
    ヘッドレスト装置。
  9. 【請求項9】 前記第1カバー若しくは前記第2カバー
    の少なくとも一方が、前記横支持棒部に係合するリブを
    備えることを特徴とする請求項4乃至8何れかに記載の
    ヘッドレスト装置。
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