JP2003223251A - 情報収集システム及び情報収集方法 - Google Patents

情報収集システム及び情報収集方法

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JP2003223251A
JP2003223251A JP2002021540A JP2002021540A JP2003223251A JP 2003223251 A JP2003223251 A JP 2003223251A JP 2002021540 A JP2002021540 A JP 2002021540A JP 2002021540 A JP2002021540 A JP 2002021540A JP 2003223251 A JP2003223251 A JP 2003223251A
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JP2002021540A
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Akitane Tsuchiya
晃胤 土屋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設問に対する回答に含まれる感情や意思を定
量的に収集する。 【解決手段】 コンピュータネットワークに接続された
情報処理端末の画面に、所定の座標系が設定された回答
領域1を表示し、この回答領域1内に設問を示すタイト
ル2とユーザの回答に対応したアイコン2を表示する。
アイコン2をユーザの操作に応じて回答領域1の任意の
位置に配置可能とし、最終的に配置されたアイコン2の
座標をユーザからの回答としてサーバ装置により取得す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワークにサーバ装置と複数の情報処理端末とが接続さ
れてなり、各情報処理端末に対して入力された情報をサ
ーバ装置に送信することによって情報を収集する情報収
集システム及び情報収集方法に関する。また、このよう
な情報収集システム及び情報収集方法に用いて好適な情
報処理端末及び情報入力方法、並びに、情報入力プログ
ラム及びこのような情報入力プログラムが記録された記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、多数のコンピュータ装置が接
続されたコンピュータネットワークとして、いわゆるイ
ンターネット(The Internet)が広く普及している。イ
ンターネットは、TCP/IP(Transmission Control
Protocol / Internet Protocol)を代表とする各種の
プロトコル(相互接続手順)を利用して、コンピュータ
同士の間で様々な情報を自在に送受信することが可能と
されている。
【0003】ところで、インターネットを利用して、多
数のユーザに対して例えば投票やアンケートを行うなど
して、ユーザの意見を収集するためには、従来から以下
で説明するような手法が用いられている。
【0004】すなわち、例えばHTML(Hyper Text M
arkup Language)等のページ記述言語によって投票やア
ンケートの設問が記述されたファイル(以下、便宜上、
設問ファイルと称する。)をサーバ装置に予め記憶して
おく。そして、ユーザ側のコンピュータ装置で実行され
るブラウザ(閲覧用)アプリケーションによって、サー
バ装置に記憶された設問ファイルが取得され、このブラ
ウザアプリケーションによってコンピュータ装置の表示
画面上に確保されたウィンドウ領域内に、例えば図31
(a)又は図31(b)に示すように、設問ファイルの
内容が表示される。
【0005】なお、図31(a)及び図31(b)は、
ブラウザアプリケーションの画面例を示す模式図であ
る。また、図31(a)は、いわゆるチェックボックス
500によって設問に対する回答がユーザによって選択
される場合を示し、図31(b)は、いわゆるラジオボ
タン501によって設問に対する回答が選択される場合
を示している。
【0006】チェックボックス500及びラジオボタン
501は、例えばコンピュータ装置に接続されたマウス
を用いてクリック操作されることにより、オン状態とオ
フ状態とが切り替えられるボタンである。ここで、チェ
ックボックス500は、ひと組の選択肢のうちで任意の
数の選択肢を複数同時にオン状態とすることが可能とさ
れている。一方、ラジオボタン501は、ひと組の選択
肢のうちでオン状態とすることができる選択肢がただ1
つだけであるという点で、チェックボックス500とは
機能的な相違点を有している。
【0007】そして、上述のようなチェックボックス5
00やラジオボタン501を用いてユーザにより選択肢
が選択された後に、例えばブラウザアプリケーションの
ウィンドウ内に表示された送信ボタン502が選択され
ると、オン状態とされたチェックボックス500やラジ
オボタン501に対応した回答内容がユーザ側のコンピ
ュータ装置からサーバ装置に送信される。
【0008】サーバ装置は、以上のようにしてユーザ側
のコンピュータ装置からユーザの回答内容を取得する。
そして、必要に応じて複数のユーザによる回答内容が集
計或いは分析される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザに対
して投票やアンケートを行うに際して、上述したような
チェックボックス500やラジオボタン501を用いる
場合には、それぞれのチェックボックス500やラジオ
ボタン501がオン状態とオフ状態との2状態しか有し
ていないことから設問の内容が制約されてしまうといっ
た問題があった。
【0010】具体的には、例えば「AとBとのどちらを
どの程度好きか?」といった設問のように、「どちら
を」「どれを」「なにを」などの「選択」だけではな
く、「どの程度」「どれくらい」などの量的な「程度」
が設問に含まれる場合には、ユーザから適切な形で回答
を得ることが困難である。
【0011】例えば、上述における「程度」の回答とし
て、「少し好き」「好き」「大好き」といった具合に、
複数のチェックボックス500やラジオボタン501を
用意したとしても、本来これらの選択肢の中間に位置す
るユーザの感情や意見を切り捨てることとなってしま
う。また、「程度」の回答に対応した選択肢を増やし、
ユーザの感情や意見を細かく収集しようとすると、ブラ
ウザアプリケーションのウィンドウ内に多数のチェック
ボックス500やラジオボタン501が表示されること
となり、ユーザ側のコンピュータ装置に高い表示処理能
力が要求され、ブラウザアプリケーションの動作が緩慢
になってしまうといった虞が生じる。
【0012】また、設問に対するユーザの回答を得るに
際して、チェックボックス500やラジオボタン501
を用いずに、例えばユーザ側のコンピュータ装置でキー
ボード等により入力されたテキスト情報をサーバ装置に
送信することも考えられる。しかしながら、この場合に
は、サーバ装置側での集計処理或いは分析処理が煩雑と
なり処理に要する時間が増大するだけでなく、定量的・
統計的な処理結果を得ることが困難である。
【0013】そこで、本発明は、上述した従来の実情に
鑑みてなされたものであり、コンピュータネットワーク
に接続された複数の情報処理端末のそれぞれに入力され
た情報をサーバ装置に収集するに際して、定量的な回答
が期待される設問に対して極めて簡便且つ直感的な操作
で回答することができるとともに、回答の集計処理或い
は分析処理を簡便且つ高速に行うことが可能な情報収集
システム及び情報収集方法、並びに、このような情報収
集システム及び情報収集方法に用いて好適な情報処理端
末及び情報入力方法、さらには情報入力プログラム及び
このような情報入力プログラムが記録された記録媒体を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
情報収集システムは、コンピュータネットワークにサー
バ装置と複数の情報処理端末とが接続されてなり、各情
報処理端末に対して入力された情報をサーバ装置に送信
することによって情報を収集する情報収集システムであ
る。上記情報処理端末は、収集対象となる情報に関する
設問を含む設問データを上記サーバ装置から受信するデ
ータ受信手段と、上記設問に対するユーザの回答を示す
所定のアイコンを、所定の座標系が設定された回答領域
内で任意の位置に表示する表示手段と、ユーザによる操
作に応じて、上記表示手段に表示された上記アイコンを
上記回答領域内の任意の位置に移動自在とする入力手段
と、上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記
設問に対するユーザの回答として含む回答データを生成
する回答データ生成手段と、上記回答データを上記サー
バ装置に対して送信するデータ送信手段とを備える。上
記サーバ装置は、上記設問データを上記情報処理端末に
対して送信するとともに、上記回答データを上記情報処
理端末から受信するデータ送受信手段と、上記データ送
受信手段により受信した上記回答データを集計処理する
データ処理手段とを備える。
【0015】また、本発明の請求項6に係る情報収集方
法は、サーバ装置と複数の情報処理端末とが接続された
コンピュータネットワークを利用して、各情報処理端末
に対して入力された情報をサーバ装置に送信することに
よって情報を収集する情報収集方法において、収集対象
となる情報に関する設問を含む設問データを上記サーバ
装置から上記情報処理端末に対して送信する設問データ
送信ステップと、上記情報処理端末の表示手段によっ
て、所定の座標系が設定された回答領域と、上記設問に
対するユーザの回答を示す所定のアイコンとを表示する
表示ステップと、上記情報処理端末の入力手段によっ
て、上記アイコンをユーザによる操作に応じて上記回答
領域内の任意の位置に移動させることにより、上記アイ
コンの上記回答領域内における座標を上記設問に対する
ユーザの回答として入力する回答入力ステップと、上記
情報処理端末の情報処理手段によって、上記座標を含む
回答データを生成する回答データ生成ステップと、上記
回答データを上記情報処理端末から上記サーバ装置に対
して送信する回答データ送信ステップと、上記サーバ装
置において、上記情報処理端末から送信された上記回答
データを集計処理するデータ処理ステップとを有する。
【0016】以上のように構成された本発明によれば、
回答領域に設定された座標系にユーザによって配置され
たアイコンの座標をサーバ装置が取得することができ
る。すなわち、オン状態及びオフ状態の単純な2状態ボ
タンを用いた場合と異なり、回答領域の座標系上におけ
る任意の座標として設問の回答を取得することができ
る。これにより、例えば「どの程度」「どれくらい」な
どの量的な「程度」に対するユーザの回答を適切に収集
することができる。
【0017】なお、本明細書中において「アイコン」と
は、ユーザによる操作に応じて回答領域内で移動操作可
能であり、この回答領域内でユーザの回答内容に対応し
た位置に自在に表示可能であるもの一般とする。また、
その形態、表示サイズ、表示内容について特に限定され
るものではない。アイコンは、例えば、静止画像であっ
てもよいし、一連の静止画像が順次表示されるアニメー
ション画像であってもよい。また、例えば、例えばデジ
タルビデオカメラ等により撮像された動画像であっても
よい。
【0018】また、本発明の請求項11に係る情報処理
端末は、所定の設問に対するユーザの回答を示す所定の
アイコンを、所定の座標系が設定された回答領域内で任
意の位置に表示する表示手段と、ユーザによる操作に応
じて、上記表示手段に表示された上記アイコンを上記回
答領域内の任意の位置に移動自在とする入力手段と、上
記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問に
対するユーザの回答として含む回答データを生成する回
答データ生成手段とを備える。
【0019】さらに、本発明の請求項16に係る情報入
力方法は、情報処理端末を利用して、所定の設問に対す
るユーザの回答を入力するための情報入力方法におい
て、上記情報処理端末の表示手段によって、上記設問に
対するユーザの回答を示す所定のアイコンを、所定の座
標系が設定された回答領域内で任意の位置に表示する表
示ステップと、上記情報処理端末の入力手段に対するユ
ーザの操作に応じて、上記表示手段に表示された上記ア
イコンを上記回答領域内の任意の位置に移動自在とする
入力ステップと、上記回答領域内における上記アイコン
の座標を上記設問に対するユーザの回答として含む回答
データを生成する回答データ生成ステップとを有する。
【0020】以上のように構成された本発明によれば、
所定の設問に対するユーザの回答を、回答領域内にユー
ザによって配置されたアイコンの座標として得ることが
できる。これにより、例えば「どの程度」「どれくら
い」などの量的な「程度」に対するユーザの回答を適切
に収集することができる。
【0021】また、本発明の請求項21に係る情報入力
プログラムは、情報処理端末を利用して、所定の設問に
対するユーザの回答を入力するための情報入力プログラ
ムにおいて、上記情報処理端末に対して、上記情報処理
端末の表示手段によって、上記設問に対するユーザの回
答を示す所定のアイコンを、所定の座標系が設定された
回答領域内で任意の位置に表示する表示処理と、上記情
報処理端末の入力手段に対するユーザの操作に応じて、
上記表示手段に表示された上記アイコンを上記回答領域
内の任意の位置に移動自在とする入力処理と、上記回答
領域内における上記アイコンの座標を上記設問に対する
ユーザの回答として含む回答データを生成する回答デー
タ生成処理とを実行させることを特徴とするものであ
る。
【0022】さらに、本発明の請求項22に係る情報入
力プログラムが記録された記録媒体は、情報処理端末を
利用して、所定の設問に対するユーザの回答を入力する
ための情報入力プログラムが記録された記録媒体におい
て、上記情報処理端末に対して、上記情報処理端末の表
示手段によって、上記設問に対するユーザの回答を示す
所定のアイコンを、所定の座標系が設定された回答領域
内で任意の位置に表示する表示処理と、上記情報処理端
末の入力手段に対するユーザの操作に応じて、上記表示
手段に表示された上記アイコンを上記回答領域内の任意
の位置に移動自在とする入力処理と、上記回答領域内に
おける上記アイコンの座標を上記設問に対するユーザの
回答として含む回答データを生成する回答データ生成処
理とを実行させることを特徴とする情報入力プログラム
が記録されてなる。
【0023】以上のように構成された本発明によれば、
情報処理端末を利用して、所定の設問に対するユーザの
回答を、回答領域内にユーザによって配置されたアイコ
ンの座標として得ることを実現することができる。これ
により、例えば「どの程度」「どれくらい」などの量的
な「程度」に対するユーザの回答を適切に取得すること
を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】(1)本発明の基本的な構成 まず、本発明の最も基本的な構成について、図1に示す
画面例を参照しながら説明する。図1は、コンピュータ
ネットワークを介してサーバ装置と複数の情報処理端末
とが接続されたシステムにおいて、各情報処理端末のユ
ーザから情報を収集する際に、各々の情報処理端末に設
けられた表示画面に表示される内容、すなわちグラフィ
カル・ユーザ・インターフェース(GUI:Graphical
User Interface)の一例を示すものである。
【0026】図1に示す例においては、表示画面内の所
定の位置に所定のサイズで回答領域1が設定され、この
回答領域1内で図中水平方向に1次元の座標系が設定さ
れている。また、この回答領域1の上部に、収集する情
報に関する設問(本例においては、「現首相の政策を指
示するか否か」という設問)を示すタイトル2が表示さ
れる。
【0027】また、この回答領域1内でアイコン3がユ
ーザの操作に応じて任意の位置に移動自在とされてお
り、アイコン3が設置される位置と、ユーザによる回答
内容とが対応付けされている。この対応付けの具体的な
例としては、例えば図1に示す例において、ユーザによ
ってアイコン3が図中左方向に移動されると、収集する
情報に関する設問(「現首相の政策を指示するか否
か」)に対してユーザの回答が否定的(「不支持」)で
あるとされ、図中右方向にアイコン3が移動されると、
ユーザの回答が肯定的(「支持」)であるとされる。ま
た、回答領域1に設定された座標系の中心からアイコン
3の最終的な表示位置までの距離が大きくなる程、ユー
ザによる否定又は肯定の程度が大きいことを示してい
る。すなわち座標系におけるアイコン3の座標と、設問
に対するユーザの回答及びその程度とが対応付けされて
いる。
【0028】ここで、情報処理端末において図1のよう
なGUIが利用される場合について、サーバ装置(サー
バ側)と情報処理端末(クライアント側)との間で行わ
れる一連の処理について図2に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
【0029】なお、以下の説明においては、サーバ側に
おける処理がサーバ装置上で実行されるソフトウェア・
プログラムによって実現され、クライアント側における
処理がサーバ装置に対してコンピュータネットワークを
介して接続されたコンピュータ装置上で実行されるソフ
トウエア・プログラムによって実現されていることを想
定する。
【0030】まず、クライアント側で情報の収集を目的
としたアンケートプログラムが起動されると、このアン
ケートプログラムがサーバ側に対して、収集する情報に
関する設問と、この設問に対する回答基準とを問い合わ
せる(ステップA1)。この後、アンケートプログラム
は、サーバ側から設問と回答基準とが送信されるまで待
機状態となる(ステップA2)。
【0031】一方、サーバ側で実行されるサーバプログ
ラムは、起動後に待機状態となり(ステップB1)、ク
ライアント側から設問及び回答基準に関する問い合わせ
を受け取ると、収集する情報に関する設問と、この設問
に対する回答基準とをクライアント側に送出し(ステッ
プB2)、再び待機状態となる(ステップB3)。ここ
で、サーバ側から送出される設問としては、図1で例示
した設問「現首相の政策を支持するか否か」に相当する
ものであり、回答基準としては、図1で例示した「支
持」及び「不支持」に相当する。
【0032】また、クライアント側のアンケートプログ
ラムは、サーバ側から送出された設問及び回答基準を受
け取ると、図1に示した回答領域1を表示するととも
に、この回答領域1内の所定の位置に、受け取った設問
及び回答基準を表示する(ステップA3)。
【0033】次に、アンケートプログラムは、ユーザか
らの操作に応じて、回答領域1内におけるアイコン3の
表示位置を調整する。そして、ユーザによってアイコン
3の位置が決定されると(ステップA4)、最終的なア
イコン3の座標をサーバー側に送出する(ステップA
5)。
【0034】このとき、アンケートプログラムは、アイ
コン3の座標の他に、この座標がどのユーザによる回答
に対応したものであるかを示すユーザ毎に固有のユーザ
情報や、どの設問に対する回答に対応したものであるか
を示す設問情報などを併せて送出するとしてもよい。
【0035】また、アンケートプログラムは、アイコン
3の座標を示す座標データに対して、この座標データの
絶対値の最大値が1となるように正規化した後にサーバ
側に送出することが好ましい。すなわち、アイコン3の
座標として、−1以上であり且つ+1以下である数値を
サーバ側に送出することが好ましい。これにより、クラ
イアント側が備える表示装置の表示サイズや解像度、或
いは回答領域1を表示するウィンドウのサイズに依存せ
ずに、ユーザからの回答を常に−1から+1の間の値と
してサーバ側に送出することができ、サーバ側で各ユー
ザの回答結果を集計処理する際などに処理を簡略化する
ことができる。
【0036】また、サーバプログラムは、クライアント
側からアイコン3の座標、ユーザ情報及び設問情報を受
け取ると、受け取った内容をデータベースに格納する
(ステップB4)。このとき、例えば、ユーザに対する
設問が複数存在する場合には、設問毎にユーザ情報とア
イコン3の座標とを整理してデータベースに格納する。
【0037】次に、サーバプログラムは、全ての設問に
対して回答が得られたか否かを判定する(ステップB
5)。この判定の結果、ユーザに対して回答を要求する
設問がさらに存在する場合には、各設問に関してステッ
プB2以降の一連の処理を行う。また、ユーザに対して
行う設問が全て回答されている場合には、アンケートプ
ログラムに対して終了命令を送出し(ステップB6)、
動作を終了する。
【0038】一方、アンケートプログラムは、ステップ
A5の処理の後に、サーバプログラムから終了命令を受
け取ったか否かを判定する(ステップA6)。この判定
の結果、終了命令を受け取っていない場合には、処理を
ステップA2に戻し、次の設問及び回答基準がサーバ側
から送出されてくるまで待機する。また、終了命令を受
け取った場合には、動作を終了する。
【0039】本例においては、上述のように、回答領域
1内に設定された座標系において、ユーザによって配置
されたアイコン3の座標をサーバ側で取得することがで
きる。すなわち、サーバ側では、回答領域1の座標系上
における任意の座標として設問の回答を取得することが
できる。
【0040】したがって、例えばユーザの感情や意思と
いった「どの程度」「どのくらい」などの量的な「程
度」を含む回答を数値化して、正確に且つ柔軟に収集す
ることができる。また、ユーザからの回答をアイコン3
の座標として数値化された状態で受け取ることができる
ことから、回答の集計処理或いは分析処理を簡便且つ高
速に行うことができる。さらに、ユーザ側では、量的な
程度が回答に含まれる設問に対して、極めて直感的に回
答操作を行うことができる。
【0041】ここで、サーバ側で用いられるデータベー
スの一例について、図3を参照しながら説明する。な
お、以下で説明するデータベースは、サーバ装置或いは
ユーザ側のコンピュータ装置に備えられるハードディス
ク装置やRAM(Random Access Memory)等の記憶領域
内に保持されるものとする。
【0042】収集する情報に関してユーザに行う設問
は、例えば図3に示す設問データベースDB1としてサ
ーバ側に保持される。設問データベースDB1は、例え
ば、予め用意された複数の設問のそれぞれを識別するた
めの設問IDと、各設問の内容と、各々の設問に対する
対極的な回答基準を含む第1の回答基準及び第2の回答
基準とにより構成されている。この設問データベースD
B1においては、例えば、設問IDが「0001」であ
る設問の内容は「現政権を支持するか否か」であり、こ
れに対応した第1の回答基準及び第2の回答基準は、そ
れぞれ「支持」及び「不支持」として設定されている。
【0043】また、サーバ側には、複数のユーザの各々
を特定するためのユーザ特定用データベースDB2が保
持されている。ユーザ特定用データベースDB2は、例
えば図3に示すように、各ユーザを識別するためのユー
ザIDと、各ユーザの年齢や性別を示す情報などによっ
て構成されている。
【0044】サーバプログラムは、クライアント側のア
ンケートプログラムから設問に関する問い合わせを受け
取った場合に、上述のステップB2における処理とし
て、設問データベースDB1に含まれる設問を順にクラ
イアント側に送出する。このとき、設問ID、設問内
容、第1の回答基準、及び第2の回答基準をクライアン
ト側に送出する。
【0045】クライアントプログラムは、設問に関する
情報をサーバ側から受け取ると、ステップA3における
処理として図1に例示した回答領域1を表示画面上に表
示する。また、ステップA4においてアイコン3の座標
が決定されると、クライアントプログラムは、ステップ
A5における処理として、図3中に示す回答データD1
をサーバ側に送出する。この回答データD1は、回答し
た設問に対応する設問ID、回答を行ったユーザに対応
するユーザID、及びアイコン3の最終的な座標を示す
座標データにより構成される。なお、座標データは、上
述した理由により、アイコン3の座標が−1以上+1以
下の値に正規化されていることが好ましい。
【0046】サーバプログラムは、ステップB4におけ
る処理として、クライアント側から受け取った回答デー
タD1を回答結果データベースDB3に格納する。
【0047】上述のようにデータベースを用いてユーザ
からの回答結果を整理することにより、複数の設問に対
応した設問IDと、この設問に回答したユーザに対応し
たユーザIDと、この設問に対する回答としての座標デ
ータとにより構成された回答結果データベースDB3を
生成することができる。そして、この回答結果データベ
ースDB3を用いてユーザからの回答結果を図4に示す
ように種々の形態に加工・整理することにより、ユーザ
からの回答結果に対する集計処理或いは分析処理を容易
に行うことができる。
【0048】例えば、回答結果データベースDB3を参
照して、座標データが正の値である場合と負の値である
場合とで2値化することにより、図4中R1に示すよう
に、「支持」を回答したユーザ数、「不支持」を回答し
たユーザ数とを設問毎に得ることができる。なお、図4
中R1に示す集計結果において「無効」とは、例えば、
所定の時間内にユーザがアイコン3の位置を決定せず、
ユーザから回答を得られなかった数を示している。
【0049】また、例えば回答結果データベースDB3
に含まれる座標データを所定の閾値で3値化することに
より、図4中R2に示すように、「支持」を回答したユ
ーザ数、「不支持」を回答したユーザ数、及び回答領域
1に設定された座標系の中心付近の位置にアイコン3を
配置した「支持」と「不支持」の中間の意見を回答した
ユーザ数を設問毎に得ることができる。
【0050】さらに、例えば回答結果データベースDB
3に含まれる座標データの値を量子化してグラフ化する
ことによって、図4中R3に示すように、設問に対する
ユーザの回答がどの程度明確であるかを容易に読み取る
ことが可能な結果を得ることもできる。
【0051】以上のように、本発明によれば、設問に対
するユーザの回答を、例えば「はい」又は「いいえ」と
いった単純な2状態ではなく、どの程度「はい」である
か、或いはどの程度「いいえ」であるかといった量的な
程度を含めて収集することができる。したがって、本発
明を用いて情報を収集することにより、ユーザの意見や
感情を的確に収集することができ、例えば世論調査、顧
客分析、各種の投票などを行った場合に、高度な集計処
理や分析処理を行うことができる。
【0052】また、ユーザからの回答を、回答領域1に
設定された座標系におけるアイコン3の座標として収集
することができることから、集計処理や分析処理を容易
に行うことができるという利点を有している。
【0053】なお、上述の説明においては、回答領域1
に設定された座標系が1次元であるとしたが、例えば、
アイコン3を回答領域1内で2次元方向或いは3次元方
向に移動自在としてもよい。この場合には、回答領域1
が2つ或いは3つの座標軸を有し、各々の座標軸に設問
を設定することができるため、アイコン3の位置を決定
する操作により、一度に2つ或いは3つの設問に対して
回答することが可能となる。ただし、回答領域1内に設
定する座標系は、アイコン3が2次元方向又は3次元方
向に移動自在としつつ、設問が設定される座標軸が1次
元とされていてもよい。
【0054】(2)より具体的な実施の形態 つぎに、上述した本発明の基本的な構成に基づく、より
具体的な本発明の実施の形態について説明する。以下で
は、コンピュータネットワークに接続された複数の情報
処理装置の間で、画像データ、音声データ、文字デー
タ、及び制御データのうち任意のデータを送受信するこ
とによって、各情報処理装置の利用者間で意思や感情の
相互伝達(コミュニケーション)を行うコミュニケーシ
ョンシステムに対して本発明を適用した場合について説
明する。
【0055】(2−1)コミュニケーションシステムの
基本構成 まず、このようなコミュニケーションを実現する基本的
なシステムの構成について概略的に説明する。
【0056】なお、以下では、コンピュータネットワー
クとして、いわゆるTCP/IP(Transmission Contr
ol Protcol / Internet Protcol)プロトコル群を利用
して複数の情報処理装置間で相互接続が可能とされたネ
ットワーク形態を想定して説明する。ただし、本発明
は、このようなネットワーク形態への適用に限定される
ものではなく、複数の情報処理装置間で相互に各種情報
の授受を行うコンピュータネットワークを利用する場合
に広く適用することが可能である。
【0057】また、以下では、各種情報の授受を行う情
報処理装置として、コンシューマ用途のパーソナル・コ
ンピュータ装置(以下、単にコンピュータ装置と称す
る。)を用いた場合を想定して説明する。ただし、本発
明は、このようなコンピュータ装置を用いた場合への適
用に限定されるものではなく、例えば、各種のPDA
(Personal Digital Assistants)機器、或いは通信機
能が搭載された携帯電話などのように各種の情報処理装
置を用いた場合に対して広く適用することができる。
【0058】本例で説明するコミュニケーションシステ
ムは、例えば図5に示すように、複数のコンピュータ装
置10がインターネット(The Internet)11を介して
相互に各種情報の授受が可能な状態で接続されてなる。
【0059】ここで、各コンピュータ装置10は、イン
ターネット11に対して直接接続されていてもよいし、
ISP(Internet Service Provider)などを利用して
公衆回線網15を介してインターネット11に接続可能
な環境とされていてもよい。公衆回線網15としては、
例えば、電話回線網15a、ケーブルテレビ網15b又
はADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)網
15c等を挙げることができる。このとき、コンピュー
タ装置10は、インターネット11に接続可能な環境で
あれば、有線接続或いは無線接続の別を問わない。例え
ば、コンピュータ装置10は、いわゆる簡易型携帯電話
(PHS:Personal Handyphone System)等を介して、
インターネット11に接続する構成とされていてもよ
い。
【0060】各コンピュータ装置10は、各々がインタ
ーネット11に接続した状態で、TCP/IPプロトコ
ル群を用いてインターネット11上に伝送路を確立し、
互いに画像データ、音声データ、文字データ、及び制御
データ等の各種情報を相互に授受することが可能とされ
ている。
【0061】(2−2)ユーザ端末の構成 つぎに以下では、上述したコミュニケーションシステム
を構成するコンピュータ装置10の構成について説明す
る。
【0062】なお、以下では、説明の便宜上、コンピュ
ータ装置10にデジタルビデオカメラが搭載されている
場合について説明するものとする。ただし、コンピュー
タ装置10は、外部機器として構成されたデジタルビデ
オカメラが有線又は無線により接続されていてもよい
し、例えばコンピュータ装置10が接続されたLAN
(Local Area Network)等のコンピュータネットワーク
に対して直接接続可能とされたデジタルビデオカメラを
用いて、このデジタルビデオカメラにより撮像或いは録
音された画像データや音声データがコンピュータネット
ワークを介してコンピュータ装置10に取り込まれる構
成とされていてもよい。
【0063】コンピュータ装置10は、図6に示すよう
に、各種演算処理を実行するとともに各部を統括して制
御するCPU(Central Processing Unit)20と、こ
のCPU20のワークエリアとして機能するRAM(Ra
ndom Access Memory)21と、CPU20によって実行
される各種プログラムを含む情報を格納する読み取り専
用のROM(Read Only Memory)22と、CPU20に
よって実行されるオペレーティング・システム(Operat
ing System)やアプリケーション・プログラム等の各種
プログラムが記録され、各種データ等の記録再生が行わ
れるHDD(Hard Disk Drive)23と、各種情報を表
示する表示部24と、この表示部24とCPU20との
間でのデータの授受を行うための表示用インターフェー
ス25と、ユーザによって各種情報や指示操作を入力す
るための操作部26と、この操作部26とCPU20と
の間でのデータの授受を行うための操作用インターフェ
ース27と、上述した公衆回線網15を介してインター
ネット11に接続された外部装置との間でデータの授受
を行うためのネットワークインターフェース28と、被
写体を撮影して映像データや音声データを得るデジタル
ビデオカメラ29と、いわゆるMPEG2(Moving Pic
ture Experts Group phase 2)方式に基づく圧縮符号化
及び復号を行うMPEG2コーデック30とを備える。
【0064】コンピュータ装置10は、これらの各部の
うち、CPU20、RAM21、ROM22、HDD2
3、表示用インターフェース25、操作用インターフェ
ース27、ネットワークインターフェース28、デジタ
ルビデオカメラ29、及びMPEG2コーデック30が
バス31を介して接続されて構成される。
【0065】なお、コンピュータ装置10におけるデジ
タルビデオカメラ29は、コンピュータ装置10に搭載
されずに、例えば外部機器接続用の所定のインターフェ
ースや、ネットワークインターフェース28などを介し
てバス31に接続されてもよい。また、コンピュータ装
置10は、必要に応じて、例えば着脱自在とされる記録
媒体に対する記録再生を行うリムーバブル型の記録再生
装置などがHDD23の他に搭載又は接続され、この記
録再生装置に対する各種データの記録再生が可能とされ
ていてもよい。
【0066】CPU20は、バス31を介して、RAM
21、ROM22、HDD23、表示用インターフェー
ス25、操作用インターフェース27、ネットワークイ
ンターフェース28、デジタルビデオカメラ29、及び
MPEG2コーデック30と接続されている。CPU2
0は、各部を統括的に制御するとともに、例えばHDD
23等に記録されているオペレーティング・システムや
各種アプリケーション・プログラムを実行処理する。特
に、CPU20は、アプリケーション・プログラムのひ
とつとして構成されたコミュニケーションプログラムの
実行を処理する。なお、このコミュニケーションプログ
ラムについての詳細は後述する。
【0067】RAM21は、CPU20が各種プログラ
ムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU2
0の制御のもとに、各種データを一時記憶する。
【0068】ROM22は、コンピュータ装置10の起
動に必要となる各種プログラムや設定情報などを格納し
ている。このROM22に格納されている各種プログラ
ムや設定情報は、コンピュータ装置10の起動時に読み
出され、CPU20によって利用される。
【0069】HDD23は、オペレーティング・システ
ムやアプリケーション・プログラム等が記録されている
とともに、CPU20の制御のもとに各種プログラムや
データ等の記録再生を行う。
【0070】表示部24は、例えばLCD(Liquid Cry
stal Display)からなり、CPU20の制御のもとに、
HDD23に記録されているデータ等の各種情報を表示
画面に表示する。特に、表示部24は、CPU20の制
御のもとに、後述するコミュニケーションプログラムを
実行処理した結果を表示したり、このコミュニケーショ
ンプログラムに対して各種の指示操作を行うボタンを表
示するためのウィンドウといった、所定のグラフィカル
・ユーザ・インターフェースを表示画面に表示する。
【0071】表示用インターフェース25は、CPU2
0と表示部24との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、表示用インターフェース25は、CPU20からバ
ス31を介して供給された各種情報を表示部24に供給
する。
【0072】操作部26は、例えば、キーボード、マウ
ス等のポインティングデバイス、或いはいわゆるジョグ
ダイヤル等回転操作式スイッチなどによるユーザ・イン
ターフェースを用いたユーザによる操作を受け付け、操
作内容を示す制御信号を操作用インターフェース27を
介してCPU20に供給する。
【0073】操作用インターフェース27は、CPU2
0と操作部26との間でのデータの授受を行う。すなわ
ち、操作用インターフェース27は、操作部26から供
給された制御信号をバス31を介してCPU20に供給
する。
【0074】ネットワークインターフェース28は、C
PU20の制御のもとに、外部との通信を行うインター
フェースとして機能する。すなわち、ネットワークイン
ターフェース28は、インターネット11に接続された
他のコンピュータ装置10との間で各種情報の授受を行
うために設けられるものである。
【0075】デジタルビデオカメラ29は、被写体を撮
影するための所定の光学系や、CCD(Charge Coupled
Devices)等の光電変換用のデバイス等からなる。デジ
タルビデオカメラ29により得られた映像データや音声
データは、CPU20の制御のもとに、バス31を介し
てMPEG2コーデック30に供給される。
【0076】MPEG2コーデック30は、バス31を
介してデジタルビデオカメラ29から供給された映像デ
ータや音声データを、CPU20の制御のもとに、MP
EG2方式に基づく圧縮符号化を行う。このとき、MP
EG2コーデック30は、CPU20の制御のもとに、
映像データや音声データをリアルタイムに圧縮符号化す
る。また、MPEG2コーデック30は、MPEG2方
式に基づいて圧縮符号化されたデータを復号することも
できる。
【0077】(2−3)コミュニケーションプログラム
の概略 つぎに以下では、上述したコンピュータ装置10により
実行されるコミュニケーションプログラムについて説明
する。
【0078】コミュニケーションプログラムは、それぞ
れ個別の機能を実現する複数のモジュールを組み合わせ
自在とされた一連のプログラム群によって構成されてお
り、例えばコンピュータ装置10のHDD23に記録さ
れている。コンピュータ装置10は、このコミュニケー
ションプログラムをCPU20によって実行することに
より、他のコンピュータ装置との間で、画像データ、音
声データ、或いは文字データ等の各種情報を授受するこ
とによって、各コンピュータ装置のユーザ間での意思や
感情の相互伝達(コミュニケーション)を可能とする。
なお、コミュニケーションプログラムは、例えばいわゆ
るコンパクトディスク(Compact Disc)等の所定の記録
媒体やインターネット11等の伝送媒体によっても提供
され得るものである。
【0079】コンピュータ装置10で実行されるコミュ
ニケーションプログラムは、他のコンピュータ装置で実
行されるコミュニケーションプログラムとの間で、いわ
ゆるサーバ・クライアント方式により通信を行う。すな
わち、相互接続状態が確立された複数のコミュニケーシ
ョンプログラムにおいては、所定のコミュニケーション
プログラムによりサーバとしての機能が実現され、他の
コミュニケーションプログラムがクライアントとして動
作する。ただし、コミュニケーションプログラムは、コ
ンピュータ装置10において実行処理が開始され、他の
コミュニケーションプログラムとの間で相互接続状態が
確立されていない時点、すなわち初期起動状態におい
て、いわば仮想セッションモードでの動作となり、サー
バ又はクライアントの区別なく、自分自身でセッション
の確立を行うことができる。
【0080】ここで、複数のコンピュータ装置10で実
行される各々のコミュニケーションプログラム間でセッ
ションの確立を行う場合には、これらコミュニケーショ
ンプログラム間で接続設定情報の授受が行われる。この
接続設定情報は、例えば、コミュニケーションプログラ
ムの起動時にコンピュータ装置10によって生成される
ものであり、この接続設定情報の送出元となるコンピュ
ータ装置10に設定されたIPアドレス、及び当該コミ
ュニケーションプログラムで利用されるポート番号など
が記述されたファイルにより構成されている。なお、接
続設定情報についての詳細は後述する。
【0081】そして、コミュニケーションプログラムか
ら、他のコミュニケーションプログラムに対して接続設
定情報が送出されると、この接続設定情報を取得したコ
ミュニケーションプログラムは、接続設定情報に記述さ
れたIPアドレスやポート番号などに基づいて、送出元
であるコンピュータ装置10(ひいては、このコンピュ
ータ装置10で実行されるコミュニケーションプログラ
ム)に対して、接続処理を行い、セッションが確立され
る。
【0082】このとき、接続設定情報を含むファイル
は、例えば拡張子によってコミュニケーションプログラ
ムとの関連付けがなされており、いわゆるダブルクリッ
ク操作を行うことなどによってコンピュータ装置上でこ
のファイルが選択されると、自動的にコミュニケーショ
ンプログラムが起動するよう構成されている。
【0083】コミュニケーションシステムにおいては、
起動時に接続設定情報を生成し、この接続設定情報を他
のコミュニケーションプログラムに対して送出した側の
コミュニケーションプログラムがサーバとしての機能を
果たし、取得した接続設定情報に基づいて起動された側
のコミュニケーションプログラムがクライアントとして
動作するものとする。
【0084】ここで、上述のようにしてコンピュータ装
置間で接続設定情報を授受するに際しては、例えば、サ
ーバとなるコンピュータ装置10からクライアントとな
るコンピュータ装置に対して、接続開始を促すメッセー
ジが記載された電子メールに接続設定情報を含むファイ
ルを添付して送信することにより実現されている。
【0085】なお、本例で説明するコミュニケーション
システムにおいては、電子メールを利用して接続設定情
報を送出するものとするが、例えば、いわゆるFTPソ
フトウェアなどのような、インターネット11に接続さ
れたコンピュータ装置の間で各種のファイル交換を実現
するアプリケーションプログラムを用いることによっ
て、接続設定情報をデータ・ファイル或いはアプリケー
ション・プログラムの形で送出するとしてもよい。ま
た、例えば、コンピュータ装置の利用者(ユーザ)に対
して接続開始を通知することなく、接続設定情報を直接
コンピュータ装置間で授受することによって、ユーザに
接続の開始(セッションの確立)を意識させることなく
自動的にクライアント側のコンピュータ装置上でコミュ
ニケーションプログラムが起動するように構成してもよ
い。
【0086】(2−4)コミュニケーションプログラム
のモジュール構造 ここで、コミュニケーションプログラムにおけるモジュ
ール構造の一例について、図7を参照しながら説明す
る。コミュニケーションプログラムは、例えば図7に示
すように、コンピュータ装置10におけるネットワーク
インターフェース28の動作を制御するインターフェー
スモジュール50と、他のコンピュータ装置で実行され
るコミュニケーションプログラム間でのセッションの確
立などを提供するコアモジュール51と、コミュニケー
ションプログラムにおける基本的な機能を提供する基本
モジュール52と、各々個別の機能を提供する複数のア
プリケーションモジュール53と、グラフィカル・ユー
ザ・インターフェース(以下、GUI:Graphical User
Interfaceと称する。)を管理するGUIモジュール5
4とにより構成されている。
【0087】インターフェースモジュール50は、いわ
ばAPI(Application Program Interface)として構
成されており、インターネット11等のコンピュータネ
ットワークを介して他のコンピュータ装置で実行される
プログラムとの間で画像データ、音声データ、或いは文
字データ等の各種情報の伝送路を確立し、ネットワーク
通信の詳細を簡便な命令体系によって容易に処理可能と
するモジュールである。このインターフェースモジュー
ル50としては、例えば、マイクロソフト株式会社の
「Direct Play」などを用いることができる。
【0088】コアモジュール51は、他のコミュニケー
ションプログラムとの間でセッションの確立を行うとと
もに、確立されたセッションの管理を行うセッション管
理機能を有している。具体的には例えば、接続設定情報
を作成する接続設定情報作成機能、セッションを確立す
るセッション確立機能、コミュニケーションプログラム
間でデータの送受信を行うデータ送受信機能、確立され
たセッション内のプレーヤーを管理するセッション内プ
レーヤー管理機能などが、セッション管理機能としてコ
アモジュール51により提供される。
【0089】ここで、コミュニケーションシステムにお
いては、サーバとなるコミュニケーションプログラム
と、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
とが存在している。サーバ側のコミュニケーションプロ
グラムは、クライアント側のコミュニケーションプログ
ラムから送出されたデータを、このデータの宛先を参照
して、宛先として指定された他のクライアント側のコミ
ュニケーションプログラムに転送するなどの処理が行わ
れる。このため、コミュニケーションシステムにおいて
は、画像データ、音声データ、或いは文字データなどの
各種情報を授受するに際して、セッションを確立してお
くことが必要となる。そこで、コミュニケーションプロ
グラムにおいては、このようなセッションの確立や管理
を行うためのインターフェースとしてセッション管理機
能がコアモジュール51により提供されている。
【0090】コアモジュール51は、IPアドレス及び
ポート番号などを取得して接続設定情報が記述されたフ
ァイルを生成する。また、このファイルに対して暗号化
や復号化などを行う。また、コアモジュール51は、ク
ライアントとして動作する場合に、取得した接続設定情
報に記述されたIPアドレス及びポート番号などに基づ
いて、サーバ側となるコンピュータ装置に対する接続を
行う。これにより、セッションが確立される。
【0091】また、コアモジュール51は、セッション
内に存在するコミュニケーションプログラム(プレイヤ
ー)の管理を行う。具体的には例えば、プレイヤーのリ
ストを生成或いは取得したり、プレイヤー毎に割り当て
られた固有の識別情報(プレイヤーID)の取得或いは
管理を行う。また、コアモジュール51は、新規なプレ
イヤーとの接続が確立されたり、所定のプレイヤーとの
接続が切断されたり、プレイヤー毎の接続状態や接続名
などの情報を含むプレイヤー情報が変更されるなどし
て、イベントが生じた場合に、このイベントを基本モジ
ュール52及び各アプリケーションモジュール53に対
して通知する。
【0092】また、コアモジュール51は、複数のアプ
リケーションモジュール53の各々に対する制御を行う
アプリケーションモジュール管理機能を有している。具
体的には例えば、各アプリケーションモジュール53の
起動管理や、各アプリケーションモジュール53との間
でデータの送受信などを行う。
【0093】コアモジュール51は、具体的には例え
ば、コミュニケーションプログラムに実装されているア
プリケーションモジュール53に関するモジュール情報
を、コンピュータ装置10の所定の記憶領域から取得し
て、実装済みのアプリケーションモジュール53をリス
ト化する。このモジュール情報は、例えば、アプリケー
ションモジュール毎に固有のモジュール識別情報、GU
Iに関する情報であるGUI情報、或いは、コミュニケ
ーションプログラムの起動と同時に動作を開始するか否
かを示すフラグ情報などにより構成されている。そし
て、コアモジュール51は、このモジュール情報に基づ
いて、各アプリケーションモジュール53の起動状態を
管理する。
【0094】また、コアモジュール51は、起動されて
いないアプリケーションモジュール53を起動したり、
コンピュータ装置10の表示部24に対する表示/非表
示の切り替え制御などを行う。
【0095】ここで、コアモジュール51の動作の一例
として、クライアント側である一方のコミュニケーショ
ンプログラムから他方のコミュニケーションプログラム
に対して、サーバ側のコミュニケーションプログラムを
介してデータを送信する場合について、図8を参照しな
がら説明する。
【0096】この場合において、データ送信側で動作す
るコアモジュール51aは、基本モジュール52やアプ
リケーションモジュール53から送信されたデータを受
信し、このデータに対して送信ヘッダーを付与して、サ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに対して送信す
る。このようにサーバ側に送信するに際しては、受信し
たデータの内容については関与しない。
【0097】一方、サーバ側で動作するコアモジュール
51bは、データ送信側から取得したデータに含まれる
送信ヘッダーを参照して、この送信ヘッダーに宛先とし
て記述されたデータ受信側のコミュニケーションプログ
ラムに対して、データ送信側から取得したデータを送信
する。
【0098】また、データ受信側で動作するコアモジュ
ール51cは、取得したデータに含まれる送信ヘッダー
を参照して、このデータを所定のアプリケーションモジ
ュール53に対して受け渡す。このとき、コアモジュー
ル51cは、データ受信側におけるコミュニケーション
プログラムでデータの受け渡し先として該当するアプリ
ケーションモジュール53が起動していない場合に、こ
のアプリケーションモジュール53を起動処理する。
【0099】また、コアモジュール51cは、データ受
信側のコミュニケーションプログラムに該当するアプリ
ケーションモジュール53が存在しない場合に、この旨
を示すメッセージをデータ送信側のコミュニケーション
プログラムに対して送信する。このとき、コアモジュー
ル51cは、取得したデータを受け渡す対象となるアプ
リケーションモジュール53として、全てのアプリケー
ションモジュール53が指定されている場合には、起動
中であるアプリケーションモジュールにのみ、このデー
タを受け渡す。
【0100】コアモジュール51は、上述のように動作
することによって、クライアントとして動作するコミュ
ニケーションプログラム間でデータの受け渡しを行う。
【0101】一方、基本モジュール52は、コミュニケ
ーションプログラムで用いる各種ウィンドウを用意する
機能を有するモジュールである。また、基本モジュール
52は、コミュニケーションプログラムの実行処理に必
要となる各種の情報を設定する設定機能、及び、セッシ
ョンを確立する際に接続設定情報を電子メールに添付し
てクライアント側に送信する電子メール送信機能などを
有する。
【0102】また、アプリケーションモジュール53
は、コミュニケーションプログラムに必要に応じて複数
実装され、それぞれ独自の機能を提供する機能を有して
いる。本例におけるコミュニケーションプログラムにお
いては、アプリケーションモジュール53として、個人
情報管理モジュール、画像送信モジュール、音声データ
送受信モジュール、Web機能モジュール、チャット内
容転送モジュール、チャットログモジュール、感情表現
モジュール、アクションモジュール、ライブ出演モジュ
ール、及び意見収集モジュールなどが実装されているも
のとする。
【0103】個人情報管理モジュールは、セッション内
に存在する各コミュニケーションプログラム、すなわち
各ユーザ(プレイヤー)に対応した画像データや名前情
報などの個人情報を管理するモジュールである。
【0104】このコミュニケーションプログラムにおい
ては、最初に起動された状態で、ユーザに対応した画像
や名前などの入力及び設定をユーザに要求して取得す
る。このとき、コアモジュール51を介して個人情報管
理モジュールに対して、表示要求が送信される。このよ
うにして他のモジュールからの表示要求を受信すると、
個人情報管理モジュールは、GUIモジュール54に対
して所定の取得要求を送信して、該当する個人情報を取
得し、コンピュータ装置10に表示されたウィンドウ内
の所定の領域に所定の個人情報を表示する。
【0105】また、個人情報管理モジュールは、他のモ
ジュールからのプレイヤー情報更新要求を受信した場合
に、ネットワークを介して接続が確立された他のコミュ
ニケーションプログラムにおける個人情報管理モジュー
ルに対して、個人情報取得要求を送信する。このとき、
個人情報取得要求を取得した側の個人情報管理モジュー
ル53aは、自分自身の個人情報を取得して表示通知と
して返信する。
【0106】このようなプレイヤー情報更新要求は、例
えば、コミュニケーションシステムに対して新たにユー
ザが参入した場合に、コアモジュール51によって個人
情報管理モジュールに対して送信される。
【0107】画像送信モジュールは、画像データの追加
処理、削除処理、或いは選択時の処理などを提供するモ
ジュールである。また、画像送信モジュールは、コンピ
ュータ装置10に搭載又は接続されたデジタルビデオカ
メラ29に対して、撮影状態のオン・オフの切り替え制
御などの各種制御を行う。デジタルビデオカメラ29の
撮影状態がオンである場合には、インターネット11に
対する通信状態の負荷を監視しながら、画像データの送
信処理を行う。なお、画像送信モジュールにおいては、
ユーザによる設定に応じて、他のコミュニケーションプ
ログラムに対する送信を非保証通信で行うこともでき
る。この場合には、送信した画像データが伝送路の途中
で失われた場合であっても再送信を行わない。
【0108】音声送受信モジュールは、画像送信モジュ
ールに相当するものであり、音声データの追加処理、削
除処理、或いは選択時の処理などを提供するモジュール
である。また、音声送受信モジュールは、インターフェ
ースモジュール50に実装された音声機能を利用して、
コミュニケーションプログラム間で音声データの送受信
を実現する機能を有している。なお、コミュニケーショ
ンシステムにおいては、サーバ側のコミュニケーション
プログラムにおいて音声出力をオンにしている場合の
み、クライアント側のコミュニケーションプログラムに
おいても音声出力をオンとすることが可能とされてい
る。また、クライアント側のコミュニケーションプログ
ラムから送出された音声データは、サーバ側のコミュニ
ケーションプログラムに実装された音声送受信モジュー
ルによってミキシングされ、再度各クライアント側のコ
ミュニケーションプログラムに対して送信される。
【0109】Web機能モジュールは、コミュニケーシ
ョンプログラムが実行されるコンピュータ装置10、或
いはインターネット11に接続された他のコンピュータ
装置に保持されたハイパーテキストや画像データなどの
各種情報を取得して、コミュニケーションプログラムの
ウィンドウ内における所定の表示領域に、取得した各種
情報を表示するWeb情報表示機能を提供するモジュー
ルである。また、Web機能モジュールは、他のコミュ
ニケーションプログラムとの間で、インターネット11
上に存在する各種情報(リソース)の所在地及び取得方
法を示すURL(Uniform Resource Locator)を共有す
るURL共有機能を有する。
【0110】チャット内容転送モジュールは、文字デー
タがGUIモジュール54に対して入力されたことを示
すイベントが、このGUIモジュール54から通知され
た際に、このイベントに基づいて入力された文字データ
を取得し、取得した文字データを含むチャットメッセー
ジ通知を、セッションが確立された他のコミュニケーシ
ョンプログラムの全てに対して送信するモジュールであ
る。また、チャット内容転送モジュールは、チャットメ
ッセージ通知を受信すると、このチャットメッセージ通
知に含まれる文字データを表示する要求をGUIモジュ
ール54に対して行う。これにより、コミュニケーショ
ンプログラムのウィンドウ内の所定の位置に、いわゆる
「吹き出し」状の文字表示領域が確保され、この領域内
に文字データが表示される。
【0111】チャットログモジュールは、チャット内容
転送モジュールから送信されたチャットメッセージ通知
などに基づいて、入力又は受信した文字データを記録し
てチャットログファイルを生成する。チャットログモジ
ュールは、所定の記憶容量分の文字データを、コンピュ
ータ装置10のRAM21内に記憶するとともに、必要
に応じて、RAM21内に記憶された文字データをHD
D23などに待避させてチャットログファイルを生成す
る。また、チャットログモジュールは、チャットログを
表示する要求がなされた場合に、チャットログファイル
内に記憶された文字データを取得して、コミュニケーシ
ョンプログラムのウィンドウ内の所定の領域に表示する
機能を有している。
【0112】感情表現モジュールは、感情表現に関する
アニメーション効果の読み込みや表示などを行うモジュ
ールである。また、感情表現モジュールは、感情を表現
する際に選択されるボタンの表示などをGUIモジュー
ル54に要求する。
【0113】また、感情表現モジュールは、GUIモジ
ュール54により所定のボタンが選択された通知を受信
すると、このボタンに対応した感情表現データ(アニメ
ーションデータ)を、セッションが確立されている全て
のコミュニケーションプログラムに対して送信する。一
方、感情表現データを受信した際には、この感情表現デ
ータを表示する要求をGUIモジュール54に対して行
う。なお、感情表現についての詳細は後述する。
【0114】アクションモジュールは、アクションデー
タの読み込みや表示などを行うモジュールである。ま
た、アクションモジュールは、アクションを表示する際
に選択されるボタンの表示などをGUIモジュール54
に要求する。
【0115】また、アクションモジュールは、アクショ
ンを表示する際に選択されるボタンがユーザによって選
択されると、選択されたボタンに対応したアクションデ
ータ(アニメーションデータ)を、セッションが確立さ
れている全てのコミュニケーションプログラムに対して
送信する。一方、アクションデータを受信した際には、
このアクションデータを表示する要求をGUIモジュー
ル54に対して行う。
【0116】ライブ出演モジュールは、インターネット
11を介して画像データや音声データのライブ配信を行
うライブ配信プログラムと連携して動作するモジュール
である。コミュニケーションプログラムは、ライブ出演
モジュールが実装されていることにより、外部のライブ
配信プログラムとの間で画像データや音声データ等の授
受を行うことが可能とされている。
【0117】意見収集モジュールは、コミュニケーショ
ンプログラムが実行される複数のコンピュータ装置10
のユーザ同士で意見や感情などを含む情報を収集するモ
ジュールであり、先に図1及び図2を参照して説明した
機能を実現するモジュールである。
【0118】なお、コミュニケーションシステムにおい
ては、相互に接続された複数のコンピュータ装置のう
ち、所定のコンピュータ装置(例えば最初に意見収集モ
ジュール53jが起動されたコンピュータ装置)が他の
コンピュータ装置から情報を収集するサーバとしての動
作し、他のコンピュータ装置で動作する意見収集モジュ
ール53jはサーバ側の意見収集モジュール53jに対
して情報を送出するクライアントとして動作する。
【0119】このとき、サーバ側となる意見収集モジュ
ール53jが動作するコンピュータ装置は、コミュニケ
ーションシステムにおけるシステム全体のサーバとなる
コミュニケーションプログラムが動作するコンピュータ
装置と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0120】アプリケーションモジュール53は、上述
したような各種のモジュールにより構成されている。な
お、コミュニケーションプログラムにおいては、実装さ
れるアプリケーションモジュール53の数や機能に限定
されるものではなく、上述した各種のモジュールの他に
も、それぞれ独自の機能を提供するモジュールがアプリ
ケーションモジュール53のひとつとして実装されてい
てもよい。また、コミュニケーションプログラムにおい
ては、必要に応じてアプリケーションモジュール53の
追加又は削除を行うことが可能とされている。
【0121】GUIモジュール54は、コミュニケーシ
ョンプログラムで発生するウィンドウ表示等の画面表示
を提供するモジュールである。ただし、ダイアロブボッ
クスなどの各種ウィンドウの基本的な描画については、
基本モジュール52により提供される。GUIモジュー
ル54は、他のモジュールからなされた画面表示要求に
応じて、ウィンドウ内の描画を行い、機能選択ボタンや
画像データなどの表示を行う。
【0122】このGUIモジュール54は、機能選択ボ
タンの位置や並べ方、或いは画像データの表示位置や、
ウィンドウ内における全体的な配列・構成に関する情報
は有しているが、機能選択ボタンの数や内容に関して
は、コアモジュール51或いは各アプリケーションモジ
ュール53による要求に含まれるデータを参照すること
により表示する。
【0123】なお、コミュニケーションプログラムに実
装されるアプリケーションモジュール53は、GUIモ
ジュール54に依らずに、独自に描画処理することが可
能なアプリケーション表示領域を利用することが可能と
されている。このようなアプリケーション表示領域を利
用して画面表示を行う場合には、アプリケーションモジ
ュール53からの要求に応じてGUIモジュールがアプ
リケーション表示領域を確保し、確保されたアプリケー
ション表示領域内に対する描画処理は、アプリケーショ
ンモジュール53側で行うことができる。
【0124】また、GUIモジュール54は、ウィンド
ウ内に表示された機能選択ボタン等がユーザによって選
択された場合に、この機能選択ボタンが選択されたこと
を示すイベントを、基本モジュール52やアプリケーシ
ョンモジュール53に対して通知する機能を有してい
る。
【0125】コミュニケーションプログラムは、上述し
たように、複数のモジュールによって構成されてなり、
各モジュールが必要に応じて適宜連携して動作するよう
に構成されている。
【0126】(2−5)接続設定情報 つぎに、コミュニケーションシステムにおいて、コンピ
ュータ装置間でセッションを確立する際に用いられる接
続設定情報について説明する。接続設定情報は、サーバ
となるコミュニケーションプログラムが実行されるコン
ピュータ装置において生成される情報である。
【0127】接続設定情報は、例えば図9に示すよう
に、クライアントとなるコミュニケーションプログラム
がサーバとなるコミュニケーションプログラムに対して
セッションを確立する際に認証などを行うためのアクセ
スキー、コミュニケーションプログラムが利用するコン
ピュータ装置10のネットワークインターフェース28
のポート番号、サーバとなるコミュニケーションプログ
ラムが実行されるコンピュータ装置10に設定されたI
Pアドレスの数、及びサーバとなるコミュニケーション
プログラムが実行されるコンピュータ装置10に設定さ
れた一連のIPアドレスなどによって構成される。
【0128】(2−6)コミュニケーションプログラム
による基本処理 以下では、上述したコミュニケーションプログラムがコ
ンピュータ装置10において実行される場合における基
本的な一連の処理について、図10及び図11に示すフ
ローチャートを参照しながら順を追って説明する。
【0129】コミュニケーションプログラムは、実行処
理が開始(起動)されると、図10に示すステップS1
0において、機能モジュールリストを参照することによ
り、起動フラグが立っているモジュールを起動する。機
能モジュールリストは、例えば図12に示すようなデー
タ構造とされており、コミュニケーションプログラムを
構成するモジュール毎に、モジュールに固有の識別情報
(ID)と、モジュールに固有のモジュール名と、モジ
ュールの実行形態や利用条件などを示すタイプと、起動
時の条件に応じて起動されるか否かを示す起動フラグと
により構成されている。コミュニケーションプログラム
は、機能モジュールリストを参照することによって、起
動時の条件に応じて起動するモジュールを選択して起動
することが可能とされている。
【0130】次に、コミュニケーションプログラムは、
ステップS11において、他のコンピュータ装置により
実行されるコミュニケーションプログラムから接続設定
情報を受信しているか否かを判定する。この判定の結
果、受信している場合にはステップS12に処理を進
め、受信していない場合にはステップS13に処理を進
める。
【0131】ここで、コミュニケーションプログラム
は、接続設定情報を受信している場合に、当該コミュニ
ケーションプログラムがクライアントとして動作して、
接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケーシ
ョンプログラムとの間で各種情報の送受信を行うことと
なる。一方、接続設定情報を受信していない場合には、
当該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作
する。
【0132】ステップS12において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、受信した接続設定情報に基づいて、
この接続設定情報の送信元であるサーバ側のコミュニケ
ーションプログラムとの間でセッションを確立する処理
を行う。
【0133】ステップS13において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバとして動作することを要求さ
れ、サーバ機能を提供するサーバモジュールを起動する
か否かを判定する。この判定は、ステップS11におけ
る判定に対応しており、接続設定情報を他のコンピュー
タ装置で実行されるコミュニケーションプログラムから
受信したか否かを判定することによって行われる。そし
て、この判定の結果、サーバモジュールを起動する場合
にはステップS14に処理を進め、サーバモジュールを
起動せずにクライアントとして動作する場合にはステッ
プS17に処理を進める。
【0134】ステップS14において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、自身が起動したサーバモジュールに
対してセッションが確立されて接続済みであるか否かを
判定する。この判定の結果、未だ接続が行われていない
場合にはステップS15に処理を進め、接続済みである
場合にはステップS17に処理を進める。
【0135】ステップS15において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を提供するサーバモジュ
ールを起動する。次に、ステップS16において、コミ
ュニケーションプログラムは、自身起動したサーバモジ
ュールに対してセッションを確立して接続を行う。これ
により、当該コミュニケーションプログラムにおいて
は、自身が起動したサーバモジュールによりサーバとし
ての機能が実現されるとともに、サーバモジュール以外
の他のモジュールは、当該サーバモジュールに対して、
いわばクライアントとして接続動作することが可能とな
る。
【0136】コミュニケーションプログラムにおいて
は、このようにサーバ機能がモジュールとして実現され
ていることから、サーバとして動作する場合であって
も、クライアントとして動作する場合と同様な手続きに
より、サーバモジュール以外の他のモジュールが、サー
バに対してアクセスすることが可能となる。このため、
これら他のモジュールにおける処理手続きを簡略化する
ことができる。なお、ステップS16において、サーバ
モジュールに対するセッションが確立された後に、コミ
ュニケーションプログラムは、ステップS17に処理を
進める。
【0137】ステップS17において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、コンピュータ装置10の画面上にウ
ィンドウを表示し、このウィンドウ内に表示された入力
領域や各種の機能選択ボタン等によって、ユーザによる
各種指示操作が入力可能な状態となる。そして、ステッ
プS17において、コミュニケーションプログラムは、
上述した機能選択ボタンがユーザによって選択され、こ
の機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する
か否かを判定する。この判定の結果、機能モジュールを
起動する場合にはステップS18に処理を進め、起動し
ない場合にはステップS19に処理を進める。
【0138】ステップS18において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS17において選択された
機能選択ボタンに対応した機能モジュールを起動する。
そして、機能モジュールを起動した後に、コミュニケー
ションプログラムは、ステップS19に処理を進める。
【0139】ステップS19において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに送信すべき
メッセージが存在するか否かを判定する。そして、メッ
セージ送信キューにメッセージが存在する場合にはステ
ップS20に処理を進め、メッセージが存在しない場合
には図11に示すステップS21に処理を進める。
【0140】ここで、コミュニケーションプログラム
は、他のコミュニケーションプログラムとの間で画像デ
ータ、音声データ、或いは文字データなどの各種情報を
授受するに際して、これら情報がメッセージと称される
情報単位に分割される。そして、相手のコミュニケーシ
ョンプログラムに対して送信すべきメッセージがメッセ
ージ送信キューに、相手のコミュニケーションプログラ
ムから受信したメッセージがメッセージ受信キューに、
それぞれ一時的に蓄積される。なお、メッセージ送信キ
ュー及びメッセージ受信キューは、例えば、コンピュー
タ装置10のRAM21における記憶領域内に、予め所
定の容量だけ確保されている。
【0141】ステップS20において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージをセッションが確立されているサーバに対して
送信する。このステップS20における処理の後に、コ
ミュニケーションプログラムは、処理を図11に示すス
テップS21に進める。
【0142】ステップS21において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ受信キューにサーバから
受信したメッセージが存在するか否かを判定する。そし
て、メッセージ受信キューにメッセージが存在する場合
には処理をステップS22に進め、メッセージが存在し
ない場合には処理をステップS25に進める。
【0143】ステップS22において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる機能モジ
ュール、すなわち、このメッセージを利用する機能モジ
ュールが起動済みであるか否かを判定する。この判定の
結果、送信先として該当する機能モジュールが未だ起動
されていない場合にはステップS23に処理を進め、起
動済みである場合にはステップS24に処理を進める。
【0144】ステップS23において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージの送信先となる起動モジ
ュールを起動する。そして、送信先として該当する機能
モジュールを起動した後に、コミュニケーションプログ
ラムは、処理をステップS24に進める。
【0145】ステップS24において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、メッセージ送信キューに存在するメ
ッセージの送信先として該当する機能モジュールに対し
て、当該メッセージを送信する。このステップS24に
おける処理の後に、コミュニケーションプログラムは、
処理をステップS25に進める。
【0146】ステップS25において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザから所定の指示操作が行われ
ることにより、実行動作を終了することを要求されてい
るか否かを判定する。この判定の結果、終了することを
要求されている場合には、処理をステップS26に進
め、終了することを要求されていない場合には、処理を
図10に示すステップS13に進めて、上述したステッ
プS13以降の一連の処理を繰り返し行う。
【0147】ステップS26において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、サーバ機能を実現するサーバモジュ
ールを自身で起動したか否かを判定する。すなわち、当
該コミュニケーションプログラムがサーバとして動作し
ているか否かを判定する。この判定の結果、自身でサー
バモジュールを起動した場合には処理をステップS27
に進め、自身でサーバモジュールを起動しておらず、ク
ライアントとして動作している場合には、各種の終了処
理を行って、一連の処理動作を停止する。
【0148】ステップS27において、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS15において自身で起動
したサーバモジュールに対して終了処理を行い、このサ
ーバモジュールの動作を停止する。この後に、コミュニ
ケーションプログラムは、各種の終了処理を行って、一
連の処理動作を停止する。
【0149】つぎに、上述したステップS15において
起動されるサーバモジュールにおける一連の処理につい
て、図13及び図14に示すフローチャートを参照しな
がら順を追って説明する。
【0150】サーバモジュールは、実行処理が開始され
ると、図13に示すステップS50において、クライア
ントからの接続要求(セッション確立要求)を受信した
か否かを判定する。このとき、クライアントとしては、
当該サーバモジュールを起動したコミュニケーションプ
ログラムを構成する他の機能モジュールであってもよい
し、他のコンピュータ装置で実行されるコミュニケーシ
ョンプログラムを構成する機能モジュールであってもよ
い。そして、この判定の結果、接続要求を受信している
場合にはステップS51に処理を進め、受信していない
場合にはステップS55に処理を進める。
【0151】ステップS51において、サーバモジュー
ルは、現在接続しているユーザの数が、予め設定された
最大人数に達しているか否かを判定する。この判定の結
果、最大人数に達していない場合にはステップS52に
処理を進め、最大人数に達している場合にはステップS
55に処理を進める。
【0152】ステップS52において、サーバモジュー
ルは、新たに接続要求を行ったユーザに対して、ユーザ
毎に固有の情報であるユーザIDを生成するとともに、
このユーザ側で動作するコミュニケーションプログラム
との間でセッションを確立して接続を行う。これによ
り、接続要求を行ったユーザ側で動作するコミュニケー
ションプログラムがクライアントとして、当該サーバモ
ジュールとの間で通信状態が確立され、画像データ、音
声データ、或いは文字データなどの各種情報を授受を行
うことが可能となる。
【0153】次に、ステップS53において、サーバモ
ジュールは、新たに接続要求を行ったユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスと、このユーザのユーザ名とを取得すると
ともに、これらIPアドレス及びユーザ名と、ステップ
S52において生成したユーザIDとをユーザリストに
追加する。
【0154】ここで、ユーザリストは、例えば図15に
示すようなデータ構造とされており、サーバモジュール
に対してセッションの確立が行われたユーザのユーザI
Dと、このユーザのユーザ名と、このユーザ側でコミュ
ニケーションプログラムを実行するコンピュータ装置の
IPアドレスとにより構成されている。
【0155】次に、ステップS54において、サーバモ
ジュールは、セッションが確立されている全てのクライ
アントに対して、ステップS53において追加したユー
ザのユーザIDなどを通知する。これにより、サーバモ
ジュールに接続された全てのクライアントは、新たなユ
ーザが接続されたことを知ることができる。このステッ
プS54における処理の後に、サーバモジュールは、ス
テップS55に処理を進める。
【0156】ステップS55において、サーバモジュー
ルは、セッションが確立されているクライアントとの間
で接続状態が切断されたか否かを判定する。この判定の
結果、接続状態が切断されている場合にはステップS5
6に処理を進め、接続状態が切断されていない場合には
図14に示すステップS58に処理を進める。このと
き、接続状態が切断される要因としては、例えば、サー
バモジュールとクライアントとの間の伝送路において生
じた不具合、ユーザによるコミュニケーションモジュー
ルの終了処理などを挙げることができる。
【0157】ステップS56において、サーバモジュー
ルは、ステップS55において接続状態が切断されたと
判定されたユーザに関する情報を、ユーザリストから削
除する。次に、ステップS57において、サーバモジュ
ールは、ステップS56でユーザリストから削除したユ
ーザに関するユーザIDなどの情報を、セッションが確
立されている全てのクライアントに対して通知する。こ
れにより、サーバモジュールに接続された全てのクライ
アントは、当該ユーザの接続が切断されたことを知るこ
とができる。このステップS57における処理の後に、
サーバモジュールは、図14に示すステップS58に処
理を進める。
【0158】ステップS58において、サーバモジュー
ルは、接続されたクライアントからメッセージが送信さ
れたか否かを判定する。この判定の結果、送信されてい
る場合にはステップS59に処理を進め、送信されてい
ない場合にはステップS61に処理を進める。
【0159】ステップS59において、サーバモジュー
ルは、メッセージの宛先として指定されたユーザIDを
参照し、ユーザリストに基づいて当該ユーザIDに対応
したIPアドレスを取得する。次に、ステップS60に
おいて、サーバモジュールは、ステップS59において
取得したIPアドレスが設定されたコンピュータ装置に
対して、インターネット11等のコンピュータネットワ
ークを介してメッセージを送信する。これにより、メッ
セージが送信先のコミュニケーションプログラムに届け
られる。このステップS60における処理の後に、サー
バモジュールはステップS61に処理を進める。
【0160】ステップS61において、サーバモジュー
ルは、コミュニケーションプログラムにからの終了要求
を受信したか否かを判定する。そして、この判定の結
果、終了要求を受信した場合には、各種の終了処理を行
って、一連の処理動作を停止する。また、終了要求を受
信していない場合には、処理を図13に示すステップS
50に進めて、上述したステップS50以降の一連の処
理を繰り返す。このサーバモジュールに対する終了要求
は、図11に示したコミュニケーションプログラムの一
連の処理におけるステップS27が処理された場合に相
当するものである。
【0161】コミュニケーションプログラムは、以上で
説明したようにして一連の処理を行うアプリケーション
・プログラムである。上述した一連の処理の説明から明
らかであるように、コミュニケーションプログラムは、
必要に応じてサーバ或いはクライアントとして動作する
ことが可能とされている。
【0162】(2−7)コミュニケーションプログラム
による画面表示 つぎに、上述したコミュニケーションプログラムがコン
ピュータ装置10において実行処理されることにより表
示部24の画面上に表示されるアプリケーションウィン
ドウについて、図面を参照しながら順を追って説明す
る。
【0163】なお、コミュニケーションプログラムは、
起動時の条件に応じた状態でウィンドウ表示されるよう
に構成されているが、以下の説明においては、最も基本
的な条件の下で実行処理される場合の一例について説明
するものとする。
【0164】また、コミュニケーションシステムにおい
ては、各コンピュータ装置10にコミュニケーションプ
ログラムが実行可能な状態で備えられ、各コンピュータ
装置10上でコミュニケーションプログラムが動作して
互いに各種情報を授受することにより構成されるが、以
下の説明においては、特定のコンピュータ装置10上で
動作するコミュニケーションプログラムが実行処理され
たときのウィンドウ表示について説明することとする。
【0165】また、以下の説明においては、着目して説
明するコミュニケーションプログラムの利用者を「ユー
ザ」と称し、当該コミュニケーションプログラムに接続
されるコミュニケーションプログラムの利用者、すなわ
ち、相手方の利用者を「クライアント」と称することと
する。ただし、以下で着目して説明するコミュニケーシ
ョンプログラムは、必ずしもサーバ機能を果たしている
必要はなく、相手側の利用者(クライアント)側で動作
するコミュニケーションプログラムによってサーバ機能
が果たされていてもよい。
【0166】コミュニケーションプログラムの実行処理
が開始されると、表示部24の画面上には、図16に示
すようなユーザ情報設定ウィンドウ100が表示され
る。このユーザ情報設定ウィンドウ100は、コミュニ
ケーションプログラムの起動に際して、ユーザ自身に対
応した名前及び顔画像の選択を促すためのウィンドウで
あり、名前をテキスト入力するためのテキスト入力領域
S100と、顔画像に対応した画像ファイルを選択する
ための顔画像選択領域S101とを有している。
【0167】テキスト入力領域S100は、例えばコン
ピュータ装置10に接続されたマウスなどにより選択す
ることによって、テキスト入力可能な状態となり、この
状態でキーボードなどにより入力したテキストが入力さ
れる領域である。このテキスト入力領域S100に入力
されたテキストが、以後のコミュニケーションプログラ
ムの処理において、ユーザの名前として設定される。
【0168】顔画像選択領域S101は、予め顔画像と
して登録されたコンピュータ装置10内に記憶されてい
る画像データに対応したファイル名が一覧表示される領
域である。この顔画像表示領域S101に一覧表示され
たファイル名がユーザにより選択されることにより、選
択されたファイル名に対応した画像データが以後のコミ
ュニケーションプログラムの処理において、ユーザの顔
画像として設定される。
【0169】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100に
は、ユーザが任意の画像データを顔画像として設定する
に際して、この画像データに対応したファイルを参照す
るための参照ボタンS102を有している。参照ボタン
S102が選択されると、コンピュータ装置10内に存
在する画像データを選択するためのファイル選択ウィン
ドウが表示される。そして、このファイル選択ウィンド
ウ内でユーザがファイルを選択操作することにより、選
択されたファイルに対応した画像データがユーザの顔画
像として設定される。また、このようにして選択された
ファイルのコンピュータ装置10における所在(パス)
は、ユーザ情報設定ウィンドウ100のパス表示領域S
103に表示される。なお、パス表示領域S103にパ
スを指定するテキストを直接入力することにより、任意
の画像データ(ファイル)を顔画像として選択可能とさ
れていてもよい。
【0170】また、ユーザ情報設定ウィンドウ100
は、上述のようにしてユーザにより選択された画像デー
タの内容をプレビュー表示するプレビュー表示領域S1
04を有している。これにより、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザが所望とする顔画像を容易且つ確実
に選択することが可能とされている。
【0171】なお、図16においては、予め選択された
状態とされた、いわゆるデフォルトの顔画像がプレビュ
ー表示領域S104に表示された場合の例について図示
している。なお、以降の説明においては、このユーザ情
報設定ウィンドウ100においてユーザによる顔画像の
選択が特になされず、このデフォルトの顔画像が選択さ
れた場合を想定して説明する。
【0172】ユーザ情報設定ウィンドウ100は、次回
の起動時にも上述したようにして名前及び顔画像の選択
を行うか否かを設定するためのチェックボックスS10
5と、名前及び顔画像の選択操作を終了するためのOK
ボタンS106と、名前及び顔画像の選択操作を中止し
て、コミュニケーションプログラムの起動を中止するた
めのキャンセルボタンS107とを有している。
【0173】コミュニケーションプログラムは、チェッ
クボックスS105が「オン」に設定された場合には、
次回に起動された際にもユーザ情報設定ウィンドウ10
0を表示する。一方、チェックボックスS105が「オ
フ」に設定された場合には、次回の起動時にユーザ情報
設定ウィンドウ100の表示を省略して、ユーザにより
前回設定された名前及び顔画像を参照して用いる。
【0174】ここで、ユーザ情報設定ウィンドウ100
におけるOKボタンS106がユーザにより選択される
と、コミュニケーションプログラムは、基本表示モード
に移行して、図17に示すような基本表示ウィンドウ1
10を表示する。なお、前回の起動時ユーザ情報設定ウ
ィンドウ100においてチェックボックスS17が「オ
フ」に設定されている場合には、コミュニケーションプ
ログラムの起動時にユーザ情報設定ウィンドウ100の
表示が省略され、起動直後から基本表示モードに移行し
て基本表示ウィンドウ110が表示される。
【0175】(2−7−1)基本表示モード ここで、コミュニケーションプログラムが基本表示モー
ドに移行した場合について、図17に示す基本表示ウィ
ンドウ110を参照しながら説明する。
【0176】基本表示ウィンドウ110は、コミュニケ
ーションプログラムが基本表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図17に示すように、ユ
ーザに対応した顔画像が表示されるユーザ顔画像フレー
ムS110と、複数のクライアントに対応した顔画像が
それぞれ表示される複数のクライアント顔画像フレーム
S111と、各種機能の実行を選択操作するための複数
の機能選択ボタンS112とを有している。
【0177】ユーザ顔画像フレームS110は、基本表
示ウィンドウ110の中央部に配されており、ユーザに
より選択された顔画像を表示する顔画像表示領域S11
0aと、この顔画像表示領域S110aの下部に位置し
て、ユーザにより設定された名前を表示する名前表示領
域S110bとにより構成されている。
【0178】クライアント顔画像フレームS111は、
ユーザ顔画像フレームS110を中心とする仮想円の円
周上に所定の間隔で配されている。これらクライアント
顔画像フレームS111は、ユーザ顔画像フレームS1
10に相当してクライアント側の情報を表示するための
フレームであり、それぞれ、各クライアントにより選択
された顔画像を表示する顔画像表示領域S111aと、
この顔画像表示領域S111aの下部に位置して、各ク
ライアントにより設定された名前を表示する名前表示領
域S111bとにより構成されている。
【0179】なお、図17においては、未だクライアン
トが接続されていない状態を図示している。この状態に
おいて、クライアント顔画像フレームS111には、ク
ライアントが接続していないことを示す予め設定された
所定の顔画像が表示された状態とされる。
【0180】また、クライアント顔画像フレームS11
1の各々は、それぞれ初期表示位置を中心とした所定の
領域を、ゆるやかに移動しながら表示されている。これ
により、基本表示ウィンドウ110においては、各クラ
イアント顔画像フレームS111が、いわば浮遊感を伴
って表示された状態とされている。
【0181】機能選択ボタンS112は、ユーザ顔画像
フレームS110を中心とした仮想円上に所定の間隔で
配されている。なお、機能選択ボタンS112が配され
る仮想円の半径は、クライアント顔画像フレームS11
1が配される仮想円の半径よりも小とされている。すな
わち、機能選択ボタンS112は、クライアント顔画像
フレームS111よりも内側に位置して表示されてい
る。
【0182】各機能選択ボタンS112には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS112
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS112に対応した機能を実現する動作モードに移
行する。
【0183】図17に示す例においては、機能選択ボタ
ンS112として、「設定」ボタンS112a、「終
了」ボタンS112b、「ヘルプ」ボタンS112c、
「友達」ボタンS112d、及び「ツール」ボタンS1
12eが表示された状態を示している。
【0184】設定ボタンS112aは、コミュニケーシ
ョンプログラムに必要となる各種設定を行うための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって設定ボタンS112aが選択されること
により、例えば、ユーザによる各種操作が行われた際に
効果音を鳴らすか否かといった設定項目を表示する設定
ウィンドウ(図示を省略する。)を表示する。コミュニ
ケーションプログラムにおいては、この設定ウィンドウ
により設定された事項をコンピュータ装置10内の所定
の記憶領域に保存し、コミュニケーションプログラム自
身の動作に反映させる。
【0185】終了ボタンS112bは、コミュニケーシ
ョンプログラムの実行処理を終了するための機能選択ボ
タンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了ボタンS112bが選択されることによ
り、全体の実行処理を終了する。
【0186】ヘルプボタンS112cは、コミュニケー
ションプログラムの操作をユーザに説明するヘルプ情報
を表示するための機能選択ボタンである。コミュニケー
ションプログラムは、ユーザによってヘルプボタンS1
12cが選択されることにより、操作の案内や問題の解
決方法などが記述されたヘルプ情報をヘルプウィンドウ
(図示を省略する。)に表示する。このようにヘルプ情
報を表示することが可能とされていることにより、コミ
ュニケーションプログラムにおいては、操作に不慣れな
ユーザに対して、自身の動作や機能を分かりやすく説明
することができる。
【0187】友達ボタンS112dは、インターネット
11に接続された他のユーザ(クライアント)に対し
て、コミュニケーションプログラムに接続してコミュニ
ケーションに参加することを促すためのボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって友達
ボタンS112dが選択されることにより、クライアン
トに対して参加を促す一連の処理を行う。なお、この処
理についての詳細は後述する。
【0188】ツールボタンS112eは、ユーザによる
各種操作を実現するツールモードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによってツールボタンS112eが選択される
と、ツールモードに移行する。なお、このツールモード
についての詳細は後述する。
【0189】また、基本表示ウィンドウ110は、ウィ
ンドウの最上部に位置して、基本表示ウィンドウ110
の表示状態を操作するための複数の操作アイコンS11
3が隣接して配されているとともに、ウィンドウの最下
部に位置して、必要に応じてコミュニケーションプログ
ラムの動作状態(ステイタス)や各種のメッセージが表
示されるステイタス表示領域S114が配されている。
【0190】ここで、図17に示す例においては、操作
アイコンS113として、「終了」アイコンS113
a、「最大化」アイコンS113b、「最小化」アイコ
ンS113c、及び「表示サイズ変更」アイコンS11
3dが配された場合について図示している。
【0191】終了アイコンS113aは、コミュニケー
ションプログラムの実行処理を終了するための操作アイ
コンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって終了アイコンS113aが選択されることによ
って、全体の実行処理を終了する。
【0192】最大化アイコンS113bは、基本表示ウ
ィンドウ110をコンピュータ装置10の表示画面の全
面に拡大して表示するための操作アイコンである。コミ
ュニケーションプログラムは、ユーザによって最大化ア
イコンS113bが選択されると、基本表示ウィンドウ
110をコンピュータ装置10の表示画面の全面に拡大
して表示する処理を行う。
【0193】最小化アイコンS113cは、基本表示ウ
ィンドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置1
0の表示画面から消去するための操作アイコンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって最小
化アイコンS113cが選択されると、基本表示ウィン
ドウ110の表示を中止して、コンピュータ装置10の
表示画面から消去する処理を行う。なお、このように、
表示画面から基本表示ウィンドウ110が消去された状
態においても、コミュニケーションプログラムの実行処
理は継続される。
【0194】表示サイズ変更アイコンS113dは、基
本表示ウィンドウ110を縮小表示する縮小表示モード
に移行するための操作アイコンである。コミュニケーシ
ョンプログラムは、ユーザによって表示サイズ変更アイ
コンS113dが選択されると、基本表示モードから縮
小表示モードに移行する。これにより、基本表示ウィン
ドウ110の表示領域が縮小され、例えば、図18に示
すような縮小表示ウィンドウ120となる。
【0195】(2−7−2)縮小表示モード ここで、コミュニケーションプログラムが縮小表示モー
ドに移行した場合について、図18に示す縮小表示ウィ
ンドウ120を参照しながら説明する。
【0196】縮小表示ウィンドウ120は、コミュニケ
ーションプログラムが縮小表示モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、基本表示ウィンドウ11
0に対して表示領域が小とされ、コンピュータ装置10
の画面上で横方向に長いウィンドウ形状とされている。
【0197】ここで、図18に示す縮小表示ウィンドウ
120においては、図17に示した基本表示ウィンドウ
110と同等な機能を有するフレーム、ボタン、及びア
イコンについての説明を省略し、同一の符号を付すこと
とする。なお、以下の説明においても、図中において同
一の符号を付したフレーム、ボタン、及びアイコンは、
前出したそれぞれに相当するものであるとして説明す
る。
【0198】この縮小表示ウィンドウ120において
は、中央部に配されたユーザ顔画像フレームS110の
両側に複数のクライアント顔画像フレームS111が横
方向に並んで配されており、これらユーザ顔画像フレー
ムS110及びクライアント顔画像フレームS111の
下部に、機能選択ボタンS112が横方向に並んで配さ
れている。また、縮小表示ウィンドウ120の最上部に
は、複数の操作アイコンS113が配されている。
【0199】コミュニケーションプログラムは、この縮
小表示ウィンドウ120において、ユーザにより表示サ
イズ変更アイコンS113dが選択されると、縮小表示
モードから基本表示モードに移行する。これにより、縮
小表示ウィンドウ120の表示領域が拡大され、図17
に示した基本表示ウィンドウ110となる。
【0200】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、ユーザによって表示サイズ変更アイコンS
113dが選択されることによって、基本表示モードと
縮小表示モードとの間で自在に動作モードを移行するこ
とが可能とされている。
【0201】(2−7−3)クライアントの参加 ここで、上述した友達ボタンS112dがユーザによっ
て選択された場合について説明する。コミュニケーショ
ンプログラムは、ユーザによって友達ボタンS112d
が選択されると、クライアントに対して参加を促す一連
の処理を行う。
【0202】このとき、コミュニケーションプログラム
は、ユーザが指定したクライアントに対して、接続設定
情報を送信する。これにより、接続設定情報に含まれる
IPアドレスに基づいてクライアント側からユーザ側に
対するセッションの確立が行われて接続が完了すること
となる。
【0203】このようにして接続設定情報をユーザから
クライアントに対して送信する手法としては、例えば、
電子メールに接続設定情報を含むファイルを添付する手
法や、いわゆるFTPソフトウェアなどのような、イン
ターネット11に接続されたコンピュータ装置の間で各
種のファイル交換を実現するアプリケーションプログラ
ムを用いることによって、接続設定情報をデータ・ファ
イル或いはアプリケーション・プログラムの形で送出す
る手法を用いることができる。
【0204】また、クライアント側のコンピュータ装置
においては、上述のようにして接続設定情報を受信した
後に、例えば、このコンピュータ装置の利用者(ユー
ザ)による指示操作に応じてコミュニケーションプログ
ラムを起動させるとしてもよいし、ユーザに対して接続
開始を通知することなく、ユーザに接続の開始(セッシ
ョンの確立)を意識させることなく自動的にコミュニケ
ーションプログラムが起動するように構成してもよい。
【0205】(2−7−4)クライアントとの間でのコ
ミュニケーション ここで、上述のようにして接続設定情報がクライアント
側に送信され、クライアントとの間でセッションが確立
されると、例えば、図19に示すように、例えば、基本
表示ウィンドウ110におけるクライアント顔画像フレ
ームには、接続されたクライアントの顔画像及び名前が
表示されることとなる。
【0206】なお、図19においては、女性の半身を模
した画像が設定された第1のクライアントと、動物の顔
を模した画像が設定された第2のクライアントとの2つ
のクライアントが接続され、それぞれ、第1のクライア
ント顔画像フレームS111aと第2のクライアント顔
画像フレームS111bとに表示された状態における基
本表示ウィンドウ110を図示している。なお、以後の
説明においては、これら第1及び第2のクライアントが
接続された状態とされていることを想定する。
【0207】ところで、コミュニケーションプログラム
は、例えばマウス操作により画面上でカーソルがユーザ
顔画像フレームS110に重なるなどして、ユーザによ
ってユーザ顔画像フレームS110が選択されると、図
20に示すように、ユーザ顔画像フレームS110を縮
小して表示するとともに、縮小表示されたユーザ顔画像
フレームS110の近傍位置に、ユーザによってテキス
ト(文字データ)の入力が可能とされたテキスト入力領
域S115を表示する。
【0208】このテキスト入力領域S115は、縮小表
示されたユーザ顔画像フレームS110に対して、一般
の漫画におけるいわゆる「吹き出し」状の外形を有する
領域とされている。そして、コミュニケーションプログ
ラムは、このテキスト入力領域S115に対してユーザ
によりテキストが入力されると、入力されたテキスト
(文字データ)を、現在接続されているクライアントの
全てに対して送信する。
【0209】また、コミュニケーションプログラムは、
同様にしてクライアントから送信されたテキスト(文字
データ)を受信すると、図21に示すように、当該クラ
イアントに対応したクライアント顔画像フレームS11
1を縮小して表示するとともに、縮小表示されたクライ
アント顔画像フレームS111の近傍位置に、クライア
ントから送信されたテキストが表示されるテキスト表示
領域S116を表示する。このテキスト表示領域S11
6は、縮小表示されたクライアント顔画像フレームS1
11に対して、一般の漫画におけるいわゆる「吹き出
し」状の外形を有する領域とされている。
【0210】なお、図21においては、第1のクライア
ントから「こんにちは!」なるテキストが送信され、第
1のクライアント顔画像フレームS111aが縮小表示
されるとともに、この第1のクライアント顔画像フレー
ムS111aの近傍位置にテキスト表示領域S116が
表示された場合について図示している。また、コミュニ
ケーションプログラムにおいては、例えば、複数のクラ
イアントから同時にテキストが送信された場合には、各
クライアントに対応したテキスト表示領域S116がそ
れぞれ表示される。すなわち、4人のクライアントから
同時にテキストが送信された場合には、各クライアント
に対応したクライアント顔画像フレームS111が縮小
表示され、それぞれに吹き出し状のテキスト表示領域S
116が表示されることとなる。
【0211】以上のようにして、コミュニケーションプ
ログラムは、ユーザとクライアントとの間で文字データ
を相互に授受することが可能とされているとともに、複
数のクライアントとの間で、同時進行的にテキストの授
受を行うことが可能とされている。
【0212】なお、コミュニケーションプログラムにお
いて、上述したようなテキスト入力領域S115及びテ
キスト表示領域S116テキストを利用したテキストの
授受は、基本表示モードにおける基本表示ウィンドウ1
10内のみならず、他の動作モードにおけるウィンドウ
内においても可能とされている。
【0213】(2−7−5)ツールモード ここで、コミュニケーションプログラムがツールモード
に移行した場合について、図22に示すツール表示ウィ
ンドウ150を参照しながら説明する。
【0214】ツール表示ウィンドウ150は、コミュニ
ケーションプログラムがツールモードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図22に示すように、基
本的には図17に示した基本表示ウィンドウ110と同
様な構成とされている。このため、図22に示すツール
表示ウィンドウ150においては、図17に示す基本表
示ウィンドウ110と同一又は同等のフレーム、ボタ
ン、及びアイコンについては、説明を省略し、同一の符
号を付すこととする。
【0215】ツール表示ウィンドウ150は、基本表示
ウィンドウ110との相違点として、図17に示した機
能選択ボタンS112に代えて、複数の機能選択ボタン
S150を有している。機能選択ボタンS150は、図
17に示した機能選択ボタンS112と同様に、ユーザ
顔画像フレームS110を中心とした仮想円上に所定の
間隔で配されている。なお、機能選択ボタンS150が
配される仮想円の半径は、クライアント顔画像フレーム
S111が配される仮想円の半径よりも小とされてい
る。すなわち、機能選択ボタンS150は、クライアン
ト顔画像フレームS111よりも内側に位置して表示さ
れている。
【0216】各機能選択ボタンS150には、それぞれ
所定の機能が対応付けされている。コミュニケーション
プログラムは、ユーザによって機能選択ボタンS150
のいずれかが選択操作されると、選択された機能選択ボ
タンS150に対応した機能を実現する動作モードに移
行し、この動作モードで必要となる機能モジュールを起
動する。
【0217】図22に示す例においては、機能選択ボタ
ンS150として、「感情」ボタンS150a、「アク
ション」ボタンS150b、「ヘルプ」ボタンS150
c、「戻る」ボタンS150d、「画像・音声」ボタン
S150e、「チャットログ」ボタンS150f、「W
ebブラウザ」ボタンS150g、及び「情報収集」ボ
タンS150hが表示された状態を示している。
【0218】感情ボタンS150aは、ユーザによる感
情表現を実現する感情表現モードに移行するための機能
選択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、
ユーザによって感情ボタンS150aが選択されると、
感情表現モードに移行する。
【0219】アクションボタンS150bは、ユーザに
よる他のクライアントに対するアクション表現を実現す
るアクション表現モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よってアクションボタンS150bが選択されると、ア
クション表現モードに移行する。
【0220】ヘルプボタンS150cは、図17に示し
た基本表示ウィンドウ110におけるヘルプボタンS1
12cに相当し、コミュニケーションプログラムの操作
をユーザに説明するヘルプ情報を表示するための機能選
択ボタンである。コミュニケーションプログラムは、ユ
ーザによってヘルプボタンS150cが選択されること
により、操作の案内や問題の既決方法などが記述された
ヘルプ情報をヘルプウィンドウ(図示を省略する。)に
表示する。
【0221】戻るボタンS150dは、ツールモードを
終了して基本表示モードに移行するための機能選択ボタ
ンである。コミュニケーションプログラムは、ユーザに
よって戻るボタンS150dが選択されると、ツールモ
ードを終了して基本表示モードに移行する。
【0222】画像・音声ボタンS150eは、ユーザに
よる画像や音声に関する各種設定操作を実現する画像音
声設定モードに移行するための機能選択ボタンである。
コミュニケーションプログラムは、ユーザによって画像
・音声ボタン150eが選択されると、画像音声設定モ
ードに移行する。
【0223】チャットログボタンS150fは、チャッ
トログを表示するチャットログ表示モードに移行するた
めの機能選択ボタンである。コミュニケーションプログ
ラムは、ユーザによってチャットログボタンS150f
が選択されると、チャットログ表示モードに移行する。
【0224】WebブラウザボタンS150gは、We
bブラウジングモードに移行するための機能選択ボタン
である。コミュニケーションプログラムは、ユーザによ
ってWebブラウザボタンS150gが選択されると、
Webブラウジングモードに移行する。
【0225】情報収集ボタンS150hは、情報収集モ
ードに移行するための機能選択ボタンである。コミュニ
ケーションプログラムは、ユーザによって情報収集ボタ
ンS150hが選択されると、情報収集モードに移行す
る。
【0226】また、コミュニケーションプログラムは、
ツール表示ウィンドウ150が表示された状態におい
て、表示サイズ変更アイコンS113dがユーザにより
選択されると、図18に示した縮小表示ウィンドウ12
0となる。このとき、ツールモードの状態で縮小表示ウ
ィンドウ120となった場合には、図18に示した縮小
表示ウィンドウ120内には、各機能選択ボタンS11
2に代えて、上述した機能選択ボタンS150が表示さ
れることとなる。また、図18に示した縮小表示ウィン
ドウ120の状態でツールモードに移行した場合には、
縮小表示ウィンドウ120の状態のままで、各機能選択
ボタンS112に代えて、上述した機能選択ボタンS1
50が表示されることとなる。
【0227】すなわち、コミュニケーションプログラム
においては、動作モードに依存せずに、最大化アイコン
S113bと最小化アイコンS113cとに対応して、
ウィンドウが最大化された状態、又はウィンドウが最小
化された状態となることが可能とされている。また、表
示サイズ変更アイコンS113dがユーザによって選択
される毎に、基本表示ウィンドウ110或いはツール表
示ウィンドウ150に相当する標準サイズで表示された
状態、又は縮小表示ウィンドウ120に相当する縮小サ
イズで表示された状態となることが可能とされている。
【0228】(2−7−6)情報収集モード ここで、ユーザによって情報収集ボタンS150hが選
択され、コミュニケーションプログラムが情報収集モー
ドに移行した場合について、図23に示す情報収集ウィ
ンドウ220を参照しながら説明する。なお、図23に
示す情報収集ウィンドウ220は、互いにセッションが
確立された複数のコミュニケーションプログラムのう
ち、最初に情報収集モードに移行したコミュニケーショ
ンプログラムについて図示するものであり、後述する一
連の情報収集処理においてサーバ側となるコミュニケー
ションプログラムで情報収集モードに移行した直後の状
態を図示するものである。
【0229】情報収集ウィンドウ220は、コミュニケ
ーションプログラムが情報収集モードに移行した場合に
表示されるウィンドウであり、図23に示すように、図
18に示した縮小表示ウィンドウ120の下部に、新た
に情報収集領域S220が確保された構成とされてい
る。
【0230】情報収集領域S220内の上部には、収集
する情報に関する設問を文字入力するための設問入力領
域S221と、この設問に対する回答を要求する制限時
間を入力するための制限時間入力領域S222とを有し
ている。また、情報収集領域S220内で設問入力領域
S221の下方には、設問に対する一対の対極的な回答
基準をそれぞれ入力するための第1の回答基準入力領域
S223及び第2の回答基準入力領域S224を有して
いる。
【0231】情報収集領域S220の下部には、コメン
ト入力領域S225と、第1乃至第3の入力先選択ボタ
ンS226〜S228と、第1及び第2のコメント表示
領域S229,S230とを有している。これらの各部
S225〜S230については、後ほど他のユーザとの
間で意見を交換するために用いられることから、それぞ
れの機能や動作についての説明を後述する。
【0232】また、情報収集領域S220の中央付近の
領域は、図1で説明した回答領域1に相当する回答領域
S231として設定されている。回答領域S231内に
は、セッションが確立されている各ユーザの顔画像フレ
ームS110,S111a,S111bが表示されてい
る。
【0233】これらの顔画像フレームS110,S11
1a,S111bは、図1で説明したアイコン3に相当
する機能を果たす目的で回答領域S231内に表示され
ており、回答領域S231内でそれぞれ各ユーザの回答
に対応した位置に移動され、表示されるものである。こ
こで、回答領域S231内に表示される顔画像フレーム
S110,S111a,S111bは、それぞれ、情報
収集ウィンドウ220の上部に配された縮小表示ウィン
ドウ120内に表示された顔画像フレームS110,S
111a,S111bに対応するものであり、各ユーザ
の回答結果に対応付けがなされている。
【0234】また、この回答領域S231には、情報収
集を行う際に生じる意見の対立を調整する第3者として
の人物を表現するアイコンS232が表示されている。
コミュニケーションシステムにおいては、例えば後に示
す図26及び図27に示すように、アイコンS232に
隣接した位置に、必要に応じて吹き出し形状の説明表示
領域S233を表示し、この説明表示領域S233内に
ユーザの操作手順や、各ユーザの現在の回答状況などを
説明するテキストが表示される。これにより、ユーザが
行うべき操作や現在の回答状況などをユーザに対して示
すことができ、操作の混乱を防止して情報の収集を円滑
に行うことができる。
【0235】なお、コミュニケーションシステムにおい
ては、情報収集モードで動作する場合においても、図2
0及び図21を参照した先の説明と同様にして、縮小表
示ウィンドウ120内でテキストの授受を行うことによ
り、複数のユーザ間でのコミュニケーションを図ること
が可能とされている。
【0236】以上のように構成された情報収集ウィンド
ウ220が表示された状態で、情報収集処理におけるサ
ーバ側となるユーザによって、設問入力領域S221、
制限時間入力領域S222、第1及び第2の回答基準入
力領域S223,S224に対してそれぞれ、設問内容
を示すテキスト、制限時間を示す数値、第1の回答基
準、及び第2の回答基準が入力されると、情報収集モジ
ュールによって情報収集処理が開始される。
【0237】ここで、上述のようにしてサーバ側で設問
などが入力・決定されるまでの間に、クライアント側に
表示される情報収集ウィンドウ220の一例を、図24
に示す。このとき、クライアント側の情報収集ウィンド
ウ220には、図24に示すように、設問入力領域S2
21、制限時間入力領域S222、第1及び第2の回答
基準入力領域S223,S224は表示されない。これ
により、設問等の設定がサーバ側のユーザのみに限定さ
れ、複数のユーザによって設問等が入力されることによ
り生じる混乱を防止することができる。
【0238】つぎに、サーバ側で設問等が入力・決定さ
れ、情報収集処理が開始された状態における情報収集ウ
ィンドウ220の一例について、図25に示す。なお、
この状態においては、情報収集処理におけるサーバ側と
クライアント側との双方で、情報収集ウィンドウ220
が図25に示すような表示内容とされる。また、以下で
は、サーバ側のユーザにより、「明日、どこへ行く?」
という設問、「3」分という数値、「海」及び「ハイキ
ング」という回答基準が設定された場合について例示し
ている。これらの設問等は、それぞれ、設問入力領域S
221、制限時間入力領域S222、第1及び第2の回
答基準入力領域S223,S224の表示位置に対応し
た位置に表示される。また、回答領域S231内の右上
部には、各ユーザが最終的な回答を行う意思が固まった
ときに選択される回答同意ボタンS234が配されてい
る。
【0239】ここで、情報収集処理が開始されると、各
ユーザは、この情報収集ウィンドウ220内に配された
各部S225〜S230を用いて、設問に対する回答を
行うに際しての討論を行うことが可能とされている。
【0240】具体的には、コメント入力領域S225に
対してユーザにより入力されたテキストが、第1乃至第
3の入力先選択ボタンS226〜S228の選択状態に
応じて、第1のテキスト表示領域S229又は第2のテ
キスト表示領域S230内に記入される。このとき第1
又は第2のテキスト表示領域S229,S230に記入
された内容は、他のコンピュータ装置上で動作するコミ
ュニケーションプログラムに送信され、各コンピュータ
装置の表示画面に表示された情報収集ウィンドウ220
における第1及び第2のテキスト表示領域S229,S
230にそれぞれ表示される。コミュニケーションシス
テムにおいては、このようにして複数のユーザの間でメ
ッセージ(テキスト入力領域S225に入力されたテキ
スト)を交換することにより、設定された設問に関して
討論を行うことが可能である。
【0241】また、各ユーザは、例えばコンピュータ装
置10に接続されたマウスを用いて、画面上に表示され
るマウスカーソルによりいわゆるドラッグ操作を行うこ
となどによって、自分の顔画像フレーム(本例において
は顔画像フレームS110)を回答領域S231内の任
意の位置に移動操作可能とされている。そして、各ユー
ザにより回答領域内に表示された顔画像フレームが移動
されると、この顔画像フレームの座標がセッションが確
立された全てのコンピュータ装置に送出され、各顔画像
フレームの表示位置がそれぞれのコンピュータ装置の表
示画面上における情報収集ウィンドウ220に反映され
る。
【0242】なお、本例においては、回答領域S231
がX軸及びY軸により設定された2次元平面として構成
されており、顔画像フレームは、この回答領域S231
内で任意の位置に移動させることが可能である。ここ
で、回答領域S231のX軸は、後述するように、各ユ
ーザの回答内容を示す目的で用いられる。なお、回答領
域S231のY軸は、複数の顔画像フレームが重なって
しまうことを防止する目的で設定されている。
【0243】また、十分な討論が行われるなどして、設
定された設問に対する回答の意思が固まったユーザは、
回答同意ボタンS234を選択する。そして、コミュニ
ケーションシステムにおいては、全てのユーザがそれぞ
れ回答同意ボタンS234を選択された場合、又は予め
サーバ側となるユーザにより設定された制限時間が経過
した場合に、設問回答状態に移行する。
【0244】設問回答状態に移行すると、情報収集ウィ
ンドウ220は、図26に示す表示内容となる。この設
問回答状態においては、回答領域S231内に他のユー
ザの顔画像フレームS111a,S111bが表示され
ない。これにより、各ユーザは、他のユーザの回答内容
に左右されずに回答することができる。
【0245】設問回答状態とされた情報収集ウィンドウ
220において、各ユーザは、回答領域S231内で自
身の顔画像アイコンS110を移動操作する。このと
き、顔画像アイコンS110を回答領域S231の中央
位置から左に移動させるほど、第1の回答基準(本例で
は、「明日、どこへ行く?」という設問に対して「海」
という回答)に意見が傾いていることを示し、顔画像ア
イコンS110を回答領域S231の中央位置から右に
移動させるほど、第2の回答基準(本例では、「ハイキ
ング」という回答)に意見が傾いていることを示してい
る。また、顔画像アイコンS110を回答領域S231
の中央付近に移動させた場合には、第1及び第2の回答
基準に対して、中立的な意見(「どちらでもない」)で
あることを示している。
【0246】ここで、回答領域S231における中心の
X座標が「0」であり、右方向に正の値が設定されてい
るものとすると、顔画像アイコンS110の表示位置の
X座標が負である場合に、このユーザの意見(回答)が
第1の回答基準に傾いていることを示し、顔画像アイコ
ンS110のX座標が正である場合に、このユーザの意
見が第2の回答基準に傾いていることを示す。また、こ
のX座標の絶対値が大きい程それぞれの回答基準に近い
ことを示し、絶対値が小さい場合には中立的な意見であ
ることを示すこととなる。
【0247】この設問回答状態においては、各ユーザに
より、例えば自身の顔画像フレームに対してマウスカー
ソルによりいわゆるダブルクリック操作が行われること
により、最終的な回答が決定することとなる。
【0248】コミュニケーションシステムにおいては、
各ユーザによる回答結果が、例えば図3に示した回答デ
ータD1としてサーバ側のコミュニケーションプログラ
ムに送信され、このサーバ側のコミュニケーションプロ
グラムによって集計処理又は分析処理される。
【0249】そして、サーバ側のコミュニケーションプ
ログラムによって例えば各顔画像フレームのX座標の平
均値を算出するなどして集計処理された結果を、サーバ
側からクライアント側のコミュニケーションプログラム
に送出することにより、情報収集ウィンドウ220は図
27に示すような内容となる。なお、図27において
は、自身の顔画像フレームS110の表示位置が、集計
処理によって算出された座標に表示された状態を図示し
ている。これにより、各ユーザは、他の全員の意見を集
計した結果を知ることができる。
【0250】(2−7−7)情報収集モードにおける処
理 つぎに、コミュニケーションプログラムが情報収集モー
ドで動作する場合の一連の処理の流れについて、図28
に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、
以下では、複数のコンピュータ装置10上で各々動作す
る複数のコミュニケーションプログラムのうち、最初に
情報収集モジュールが起動して情報収集モードに移行す
るコミュニケーションプログラムに注目して説明する。
また、以下で説明する処理は、コミュニケーションプロ
グラムを構成する各種のモジュール(例えば、コアモジ
ュール51、基本モジュール52、或いは情報収集モジ
ュール等のアプリケーションモジュール53)が連携し
て動作することによって実現されるものである。
【0251】コミュニケーションプログラムは、ユーザ
によって情報収集ボタンS150hが選択されることに
より情報収集モードに移行すると、図28に示すステッ
プS240において、図23に示した情報収集ウィンド
ウ220をコンピュータ装置10の表示画面上に表示す
る。これにより、コミュニケーションシステムにおいて
は、当該コミュニケーションプログラムが情報収集処理
におけるサーバとして機能することとなる。また、これ
により、サーバ側のコミュニケーションプログラムで
は、設問入力領域S221、制限時間重力領域S22
2、第1及び第2の回答基準入力領域S223,S22
4などにより、設問等が入力可能な状態となる。
【0252】次にステップS241において、コミュニ
ケーションプログラムは、セッションが確立されている
他のコミュニケーションプログラムに対して、情報収集
モジュールを起動する要求を送信する。これにより、ス
テップS242において、これら他のコミュニケーショ
ンプログラム(クライアント側のコミュニケーションプ
ログラム)上でそれぞれ情報収集モジュールが起動す
る。この後、クライアント側のコミュニケーションプロ
グラムは、サーバ側で設問等が設定されるまで待機状態
となり、図24に示した情報収集ウィンドウ220を表
示する。
【0253】次にステップS243において、サーバ側
のコミュニケーションプログラムは、ユーザによって設
問入力領域S221等に設問等が正しく入力され、設問
や回答基準などが決定されたか否かを判定する。この判
定の結果、設問等が全て入力され、決定されている場合
には処理をステップS244に進め、設問等が未だ決定
されていない場合には処理をステップS242に戻し
て、ステップS243における判定処理を繰り返す。
【0254】ステップS244において、コミュニケー
ションプログラムは、図29に示すテキストデータの共
有処理を行う。このテキストデータの共有処理において
は、サーバ側のコミュニケーションプログラムとクライ
アント側のコミュニケーションプログラムとの双方で、
図29に示すようにテキストの送信処理とテキストの受
信処理とが共に行われる。
【0255】ここで、テキストの送信処理としては、所
定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップA50)、
コメント入力領域S225にユーザによってテキストが
入力され、第1乃至第3の入力先選択ボタンS226〜
S228が適切に選択されることにより、入力されたテ
キストを第1のテキスト表示領域S229と第2のテキ
スト表示領域S230のうちの何れに記入するかが決定
されているか否かを判定する(ステップA51)。そし
て、テキストが入力され、このテキストの記入対象が決
定している場合には、入力されたテキスト、当該コミュ
ニケーションプログラムを操作するユーザ毎に設定され
たユーザID、及びテキストの記入対象を示す情報を含
むコメントデータを、セッションが確立された全てのコ
ミュニケーションプログラムに対して送信する(ステッ
プA52)。また、テキストの入力や記入対象の決定が
未だ行われていない場合には、処理をステップA50に
戻す。
【0256】また、テキストの受信処理としては、所定
の時間だけ待ち状態とした後に(ステップB50)、コ
メントデータを受信したか否かを判定する(ステップB
51)。そして、受信している場合には、コメントデー
タに含まれる情報に基づいて、第1のテキスト表示領域
S229と第2のテキスト入力領域S230とのうちの
一方に、受信したテキストを記入して表示する(ステッ
プB52)。このとき、ユーザIDを参照することによ
り、このテキストを入力したユーザに設定されたユーザ
名を併せて記入・表示するとしてもよい。これにより、
記入されるテキストがどのユーザにより入力されたもの
であるかを見分けることができる。また、ステップB5
1において、コメントデータが受信されていない場合に
は、処理をステップB50に戻す。
【0257】以上のようなステップS244におけるテ
キストデータの共有処理を行った後に、コミュニケーシ
ョンプログラムは、ステップS245において図30に
示す座標データの共有処理を行う。この座標データの共
有処理においては、サーバ側のコミュニケーションプロ
グラムとクライアント側のコミュニケーションプログラ
ムとの双方で、図30に示すように座標データの送信処
理と座標データの受信処理とが共に行われる。
【0258】ここで、座標データの送信処理としては、
所定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップA6
0)、当該コミュニケーションプログラムのユーザに対
応した顔画像フレームS110が回答領域S231内で
移動され、この顔画像フレームS110の座標が変更さ
れたか否かを判定する(ステップA61)。そして、座
標が変更されている場合には、顔画像フレームS110
の座標を示す座標データと、当該ユーザに固有のユーザ
IDとを、セッションが確立された全てのコミュニケー
ションプログラムに対して送信する(ステップA6
2)。また、座標が変更されていない場合には、処理を
ステップA60に戻す。
【0259】また、座標データの受信処理としては、所
定の時間だけ待ち状態とした後に(ステップB60)、
座標データ及びユーザIDを受信したか否かを判定する
(ステップB61)。そして、受信している場合には、
ユーザIDを参照することにより送信元のユーザを特定
し、このユーザに対応した顔画像フレーム(例えば顔画
像フレームS111a又は顔画像フレームS111bな
ど)を座標データが示す位置まで回答領域S231内で
移動させて表示する。また、座標データ及びユーザID
を受信していない場合には、処理をステップB60に戻
す。
【0260】以上のようなステップS245における座
標データの共有処理を行った後に、コミュニケーション
プログラムは、図28に示すステップS246におい
て、サーバ側となるユーザによって設定された回答まで
の制限時間が経過したか、或いは全てのユーザが回答同
意ボタンS234を選択したか否か(すなわち、最終的
な回答を行う準備が整ったか否か)を判定する。この判
定の結果、準備が整っている場合には処理をステップS
247に進め、準備が整っていない場合には処理をステ
ップS244に戻す。
【0261】ステップS247において、コミュニケー
ションプログラムは、情報収集ウィンドウ220の表示
内容を図26の状態とし、当該コミュニケーションプロ
グラムのユーザ以外のユーザに対応する顔画像フレーム
(本例では顔画像フレームS111a及び顔画像フレー
ムS111b)を非表示とする。
【0262】次にステップS248において、コミュニ
ケーションプログラムは、当該コミュニケーションプロ
グラムのユーザにより、顔画像フレームS110の回答
領域S231内での座標が決定されると、この顔画像フ
レームS110の座標とユーザIDとを、例えば図3に
示した座標データD1に相当する構造のデータとしてサ
ーバ側のコミュニケーションプログラムに対して送信す
る。なお、サーバ側のコミュニケーションプログラムに
おいては、自分自身に向けて送信することとなるが、コ
ミュニケーションプログラムは実際にはモジュール単位
で動作しているため、この場合にはモジュール間で送信
が行われることとなる。
【0263】次にステップS249において、サーバ側
のコミュニケーションプログラムは、各ユーザから送信
された各々の座標データを受信して、全ての座標データ
に関して集計処理又は分析処理を行い、その結果をセッ
ションが確立された全てのコミュニケーションプログラ
ムに対して送信する。これにより、情報収集処理におい
てサーバ側及びクライアント側として動作する全てのコ
ンピュータ装置10の表示画面上に、図27に示した状
態の情報収集ウィンドウ220が表示される。
【0264】以上で説明したように、本例に係るコミュ
ニケーションシステムにおいては、設問に対する回答を
回答領域S231内での顔画像フレームの位置として表
現することができることから、例えば設問に対してどの
程度「YES」であるか又は「NO」であるかといった、回
答に含まれる意思や感情などを定量的に収集することが
できる。
【0265】また、顔画像フレームの回答領域S231
内での位置が各々のユーザの設問に対する回答に対応付
けされており、各顔画像フレームの表示位置をそれぞれ
のユーザによる操作に応じてリアルタイムに変化させる
ことができる。したがって、各ユーザは、互いの意見、
意思、或いは嗜好がどの程度同じであるか又は異なって
いるのかを顔画像フレーム間の距離として視覚的に把握
することができるとともに、これら顔画像フレームの回
答領域S231内での動きによって各ユーザの意見、意
思、或いは嗜好などの時系列的な変化を容易に把握する
ことができる。
【0266】また、本例に係るコミュニケーションシス
テムにおいては、各ユーザが設問に対して最終的な回答
を行うに先立って、コメントデータを互いに授受するこ
とにより意見や意思を交換することができることから、
複数のユーザがそれぞれ他のユーザとの間で討論を重ね
た後に、設問に対する回答を行うことができる。
【0267】したがって、本例に係るコミュニケーショ
ンシステムを利用することにより、各ユーザ自身の意思
や立場を明確に表現しながら会議や討論を行うことがで
き、また各々のユーザの意見や意思を設問に対する回答
として定量的に収集したり、全体としての意見をまとめ
ることができる。
【0268】なお、上述の説明においては、設問に対し
て最終的な回答を行う際に他のユーザに対応した顔画像
フレームが非表示となり、各ユーザが他のユーザの回答
状況を個別に知ることができない場合について例示した
が、例えば他のユーザの顔画像フレームを非表示とせず
に、他のユーザの回答状況を鑑みながら最終的な回答を
行う構成としてもよい。
【0269】(3)他の実施の形態 なお、上述においては、本発明の実施の形態として、コ
ミュニケーションシステムを構成する各情報処理装置上
で実行処理されるコミュニケーションプログラムに注目
して説明したが、本発明は、このようなコミュニケーシ
ョンプログラムが実行処理されることにより実現される
コミュニケーションシステム、上述したコミュニケーシ
ョンプログラムにより実行される処理に相当する手続き
が行われることにより実現されるコミュニケーション方
法、或いは、上述したコミュニケーションプログラムに
より実行される処理に相当する手続きが他のソフトウェ
ア又はハードウェア的手法により実現される情報処理装
置に対して、広く適用することができることは述べるま
でもない。
【0270】また、上述したコミュニケーションプログ
ラムにより実行される処理に相当する手続きを所望の電
子機器で実行処理させるソフトウェアプログラムを各種
の記録媒体に格納して提供するとしてもよい。
【0271】
【発明の効果】本発明によれば、所定の設問に対するユ
ーザの回答を、回答領域内にユーザによって配置された
アイコンの座標として得ることができる。これにより、
例えば「どの程度」「どれくらい」などの量的な「程
度」に対するユーザの回答を適切に収集することができ
る。したがって、ユーザは、定量的な回答が期待される
設問に対して、極めて簡便且つ直感的な操作で回答する
ことができる一方で、情報処理端末或いはこの情報処理
端末に接続されたサーバ装置によって、回答の集計処理
或いは分析処理を簡便且つ高速に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最も基本的な構成とされた実施の形態
について説明するための画面例を示す模式図である。
【図2】同実施の形態においてサーバ側とクライアント
側との間で行われる一連の処理について示すフローチャ
ートである。
【図3】同実施の形態において用いられるデータベース
の一例を示す模式図である。
【図4】同実施の形態において収集された情報について
集計処理・分析処理をする場合の一例について示す模式
図である。
【図5】本発明の実施の形態として示すコミュニケーシ
ョンシステムの全体的な基本構成を示す概略図である。
【図6】同コミュニケーションシステムに用いられるコ
ンピュータ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】同コンピュータ装置上で実行処理されるコミュ
ニケーションプログラムのモジュール構造を示す模式図
である。
【図8】同コミュニケーションプログラムによりデータ
が送受信されることにより、当該コミュニケーションプ
ログラムを構成するアプリケーションモジュールが起動
される場合について説明する模式図である。
【図9】同コミュニケーションプログラムにおいて用い
られる接続設定情報のデータ構造を示す模式図である。
【図10】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによる全体的な処理の流れについて示すフローチ
ャートである。
【図11】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによる全体的な処理の流れについて示すフローチ
ャートである。
【図12】同コミュニケーションプログラムで用いられ
る機能モジュールリストのデータ構造を示す模式図であ
る。
【図13】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールによる処理の流れについて示
すフローチャートである。
【図14】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールによる処理の流れについて示
すフローチャートである。
【図15】同コミュニケーションプログラムにおいて起
動されるサーバモジュールで用いられるユーザリストの
データ構造を示す模式図である。
【図16】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるユ
ーザ情報設定ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図17】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される基
本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図18】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される縮
小表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図19】同コミュニケーションプログラムにクライア
ントが接続され、基本表示ウィンドウ内にクライアント
に対応した画像が表示された状態の一例を示す模式図で
ある。
【図20】同コミュニケーションプログラムにおいて、
ユーザ側から文字データ(テキスト)を送信する場合に
おける基本表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図21】同コミュニケーションプログラムにおいて、
クライアント側から送信された文字データ(テキスト)
が表示された場合における基本表示ウィンドウの一例を
示す模式図である。
【図22】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示されるツ
ール表示ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図23】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図24】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図25】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図26】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図27】同コミュニケーションプログラムが実行され
ることによりコンピュータ装置の画面上に表示される情
報収集ウィンドウの一例を示す模式図である。
【図28】同コミュニケーションプログラムにおいて情
報収集処理が行われる場合における処理の流れについて
示すフローチャートである。
【図29】同情報収集処理において行われるテキストデ
ータの共有処理についての流れを示すフローチャートで
ある。
【図30】同情報収集処理において行われる座標データ
の共有処理についての流れを示すフローチャートであ
る。
【図31】従来からコンピュータネットワークを介して
ユーザの回答を得るために用いられてきた手法の一例を
示すための画面例であり、(a)はチェックボックスを
用いた場合を示し、(b)はラジオボタンを用いた場合
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 回答領域、2 タイトル、3 アイコン、10 コ
ンピュータ装置、11インターネット、20 CPU、
21 RAM、50 インターフェースモジュール、5
1 コアモジュール、52 基本モジュール、53 ア
プリケーションモジュール、54 GUIモジュール、
110 基本表示ウィンドウ、S110 ユーザ顔画像
フレーム、S111 クライアント顔画像フレーム、S
112機能選択ボタン、S113 操作アイコン、S1
14 ステイタス表示領域、S115 テキスト入力領
域、S116 テキスト表示領域、120 縮小表示ウ
ィンドウ、150 ツール表示ウィンドウ、S150
機能選択ボタン、S220 情報収集ウィンドウ、S2
20 情報収集領域、S231 回答領域

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータネットワークにサーバ装置
    と複数の情報処理端末とが接続されてなり、各情報処理
    端末に対して入力された情報をサーバ装置に送信するこ
    とによって情報を収集する情報収集システムにおいて、 上記情報処理端末は、 収集対象となる情報に関する設問を含む設問データを上
    記サーバ装置から受信するデータ受信手段と、 上記設問に対するユーザの回答を示す所定のアイコン
    を、所定の座標系が設定された回答領域内で任意の位置
    に表示する表示手段と、 ユーザによる操作に応じて、上記表示手段に表示された
    上記アイコンを上記回答領域内の任意の位置に移動自在
    とする入力手段と、 上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問
    に対するユーザの回答として含む回答データを生成する
    回答データ生成手段と、 上記回答データを上記サーバ装置に対して送信するデー
    タ送信手段とを備え、上記サーバ装置は、 上記設問データを上記情報処理端末に対して送信すると
    ともに、上記回答データを上記情報処理端末から受信す
    るデータ送受信手段と、 上記データ送受信手段により受信した上記回答データを
    集計処理するデータ処理手段とを備えることを特徴とす
    る情報収集システム。
  2. 【請求項2】 上記データ送受信手段は、上記設問に対
    する回答の対極的な選択肢として、第1の選択肢と第2
    の選択肢とを上記設問データに含めて送信し、 上記表示手段は、座標系の端部をそれぞれ上記第1の選
    択肢及び上記第2の選択肢として設定した回答領域を表
    示し、 上記データ処理手段は、上記回答データに含まれる上記
    アイコンの座標に基づいて、上記第1の選択肢と上記第
    2の選択肢との間に属する回答を集計処理することを特
    徴とする請求項1記載の情報収集システム。
  3. 【請求項3】 上記表示手段により表示する上記回答領
    域は、ユーザに対して同時に回答を要求する設問の数に
    応じて、1次元座標系、2次元座標系、又は3次元座標
    系で設定されていることを特徴とする請求項1記載の情
    報収集システム。
  4. 【請求項4】 上記回答データ生成手段は、予めユーザ
    毎に設定された各ユーザに固有のユーザ識別情報を含む
    回答データを生成することを特徴とする請求項1記載の
    情報収集システム。
  5. 【請求項5】 上記データ送受信手段は、各設問に固有
    の設問識別情報を上記設問データに含めて上記情報処理
    端末に対して送信し、 上記回答データ生成手段は、上記設問識別情報と、当該
    設問識別情報に対応する設問の回答となる上記アイコン
    の座標とを含む回答データを生成することを特徴とする
    請求項1記載の情報収集システム。
  6. 【請求項6】 サーバ装置と複数の情報処理端末とが接
    続されたコンピュータネットワークを利用して、各情報
    処理端末に対して入力された情報をサーバ装置に送信す
    ることによって情報を収集する情報収集方法において、 収集対象となる情報に関する設問を含む設問データを上
    記サーバ装置から上記情報処理端末に対して送信する設
    問データ送信ステップと、 上記情報処理端末の表示手段によって、所定の座標系が
    設定された回答領域と、上記設問に対するユーザの回答
    を示す所定のアイコンとを表示する表示ステップと、 上記情報処理端末の入力手段によって、上記アイコンを
    ユーザによる操作に応じて上記回答領域内の任意の位置
    に移動させることにより、上記アイコンの上記回答領域
    内における座標を上記設問に対するユーザの回答として
    入力する回答入力ステップと、 上記情報処理端末の情報処理手段によって、上記座標を
    含む回答データを生成する回答データ生成ステップと、 上記回答データを上記情報処理端末から上記サーバ装置
    に対して送信する回答データ送信ステップと、 上記サーバ装置において、上記情報処理端末から送信さ
    れた上記回答データを集計処理するデータ処理ステップ
    とを有することを特徴とする情報収集方法。
  7. 【請求項7】 上記設問データ送信ステップにおいて
    は、上記設問に対する回答の対極的な選択肢として、第
    1の選択肢と第2の選択肢とを上記設問データに含めて
    送信し、 上記表示ステップにおいては、座標系の端部をそれぞれ
    上記第1の選択肢及び上記第2の選択肢として設定した
    回答領域を表示し、 上記データ処理ステップにおいては、上記回答データに
    含まれる上記アイコンの座標に基づいて、上記第1の選
    択肢と上記第2の選択肢との間に属する回答を集計処理
    することを特徴とする請求項6記載の情報収集方法。
  8. 【請求項8】 上記表示ステップにおいては、ユーザに
    対して同時に回答を要求する設問の数に応じて、1次元
    座標系、2次元座標系、又は3次元座標系で上記回答領
    域を設定し、表示することを特徴とする請求項6記載の
    情報収集方法。
  9. 【請求項9】 上記回答データ生成ステップにおいて
    は、予めユーザ毎に設定された各ユーザに固有のユーザ
    識別情報を含む回答データを生成することを特徴とする
    請求項6記載の情報収集方法。
  10. 【請求項10】 上記設問データ送信ステップにおいて
    は、各設問に固有の設問識別情報を上記設問データに含
    めて送信し、 上記回答データ生成ステップにおいては、上記設問識別
    情報と、当該設問識別情報に対応する設問の回答となる
    上記アイコンの座標とを含む回答データを生成すること
    を特徴とする請求項6記載の情報収集方法。
  11. 【請求項11】 所定の設問に対するユーザの回答を示
    す所定のアイコンを、所定の座標系が設定された回答領
    域内で任意の位置に表示する表示手段と、 ユーザによる操作に応じて、上記表示手段に表示された
    上記アイコンを上記回答領域内の任意の位置に移動自在
    とする入力手段と、 上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問
    に対するユーザの回答として含む回答データを生成する
    回答データ生成手段とを備えることを特徴とする情報処
    理端末。
  12. 【請求項12】 上記表示手段は、上記設問に対する回
    答の対極的な選択肢としての第1の選択肢と第2の選択
    肢とを、それぞれ上記座標系の端部に設定することを特
    徴とする請求項11記載の情報処理端末。
  13. 【請求項13】 上記回答データ生成手段は、予めユー
    ザ毎に設定された各ユーザに固有のユーザ識別情報を含
    む回答データを生成することを特徴とする請求項11記
    載の情報処理端末。
  14. 【請求項14】 コンピュータネットワークを介して接
    続されたサーバ装置から上記設問を含む設問データを受
    信する設問データ受信手段と、 上記回答データ生成手段により生成された回答データを
    上記サーバ装置に対して送信する回答データ送信手段と
    をさらに備えることを特徴とする請求項11記載の情報
    処理端末。
  15. 【請求項15】 上記回答データ生成手段は、上記設問
    データに含まれる各設問に固有の設問識別情報と、当該
    設問識別情報に対応する設問の回答となる上記アイコン
    の座標とを含む回答データを生成することを特徴とする
    請求項14記載の情報処理端末。
  16. 【請求項16】 情報処理端末を利用して、所定の設問
    に対するユーザの回答を入力するための情報入力方法に
    おいて、 上記情報処理端末の表示手段によって、上記設問に対す
    るユーザの回答を示す所定のアイコンを、所定の座標系
    が設定された回答領域内で任意の位置に表示する表示ス
    テップと、 上記情報処理端末の入力手段に対するユーザの操作に応
    じて、上記表示手段に表示された上記アイコンを上記回
    答領域内の任意の位置に移動自在とする入力ステップ
    と、 上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問
    に対するユーザの回答として含む回答データを生成する
    回答データ生成ステップとを有することを特徴とする情
    報入力方法。
  17. 【請求項17】 上記表示ステップにおいては、上記設
    問に対する回答の対極的な選択肢としての第1の選択肢
    と第2の選択肢とを、それぞれ上記座標系の端部に設定
    することを特徴とする請求項16記載の情報入力方法。
  18. 【請求項18】上記回答データ生成ステップにおいて
    は、予めユーザ毎に設定された各ユーザに固有のユーザ
    識別情報を含む回答データを生成することを特徴とする
    請求項16記載の情報入力方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータネットワークを介して接
    続されたサーバ装置から上記設問を含む設問データを受
    信する設問データ受信ステップと、 上記回答データ生成ステップにおいて生成された回答デ
    ータを上記サーバ装置に対して送信する回答データ送信
    ステップとをさらに有することを特徴とする請求項16
    記載の情報入力方法。
  20. 【請求項20】 上記回答データ生成ステップにおいて
    は、上記設問データに含まれる各設問に固有の設問識別
    情報と、当該設問識別情報に対応する設問の回答となる
    上記アイコンの座標とを含む回答データを生成すること
    を特徴とする請求項19記載の情報入力方法。
  21. 【請求項21】 情報処理端末を利用して、所定の設問
    に対するユーザの回答を入力するための情報入力プログ
    ラムにおいて、 上記情報処理端末に対して、 上記情報処理端末の表示手段によって、上記設問に対す
    るユーザの回答を示す所定のアイコンを、所定の座標系
    が設定された回答領域内で任意の位置に表示する表示処
    理と、 上記情報処理端末の入力手段に対するユーザの操作に応
    じて、上記表示手段に表示された上記アイコンを上記回
    答領域内の任意の位置に移動自在とする入力処理と、 上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問
    に対するユーザの回答として含む回答データを生成する
    回答データ生成処理とを実行させることを特徴とする情
    報入力プログラム。
  22. 【請求項22】 情報処理端末を利用して、所定の設問
    に対するユーザの回答を入力するための情報入力プログ
    ラムが記録された記録媒体において、 上記情報処理端末に対して、 上記情報処理端末の表示手段によって、上記設問に対す
    るユーザの回答を示す所定のアイコンを、所定の座標系
    が設定された回答領域内で任意の位置に表示する表示処
    理と、 上記情報処理端末の入力手段に対するユーザの操作に応
    じて、上記表示手段に表示された上記アイコンを上記回
    答領域内の任意の位置に移動自在とする入力処理と、 上記回答領域内における上記アイコンの座標を上記設問
    に対するユーザの回答として含む回答データを生成する
    回答データ生成処理とを実行させることを特徴とする情
    報入力プログラムが記録された記録媒体。
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