JP2003222246A - 軸封装置用のストップリング - Google Patents

軸封装置用のストップリング

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JP2003222246A
JP2003222246A JP2002020094A JP2002020094A JP2003222246A JP 2003222246 A JP2003222246 A JP 2003222246A JP 2002020094 A JP2002020094 A JP 2002020094A JP 2002020094 A JP2002020094 A JP 2002020094A JP 2003222246 A JP2003222246 A JP 2003222246A
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JP
Japan
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stop ring
shaft
seal
pump
fluid
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JP2002020094A
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English (en)
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Takamune Momoi
崇旨 桃井
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Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造強度を向上させ破損やずれを生じないよ
うにして、ポンプの軸封装置の耐圧力性能を強化し、軸
封装置の性能や寿命の低下を防止する。 【解決手段】 ポンプの回転軸3とスタフィングボック
ス6との間に、シール用流体が加圧供給されるシール室
7を形成し、シール室7の被送流体側にストップリング
11、12、大気側にオイルシール13を備えたポンプ
の軸封装置において、使用されるストップリング11、
12の内周面及び内部に、骨格となる芯部材22を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリーポンプや
サンドポンプ等の、微粒懸濁物や、土砂、砂、小石等の
固形物粒子を含む流体を輸送するポンプの軸封装置、特
に直列運転や被送流体の状態変化によって高い圧力が一
時的、間欠的に発生するような圧力変動の大きい条件下
で使用されるポンプの軸封装置において有効な、軸封装
置用のストップリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポンプの軸封装置では、ケーシン
グ内でインペラによって昇圧された被送流体がシャフト
の周囲から外部に漏れるのを防止するため、軸封部にグ
ランドパッキンあるいはメカニカルシール等が使用され
ている。グランドパッキンを用いた軸封装置は、清水の
注水が必要であり、軸封部からのある程度の漏れを許容
しながら使用し、グランドパッキンの増し締めをこまめ
に行わねばならない。
【0003】このため、軸封部からの漏れを低減したい
場合や、軸封部の管理の手間を少なくしたい場合には、
メカニカルシールが用いられている。しかし、メカニカ
ルシールは、機構が精密で高価であり、シールが傷付い
たり摩耗した場合、交換に熟練を要する。そこで、ポン
プの回転軸とスタフィングボックスとの間に、シール用
流体が加圧供給されるシール室を形成し、シール室の被
送流体側にストップリング、大気側にオイルシールを備
えた軸封装置が提案されている(実公昭62−2071
5号参照)。
【0004】従来、この軸封装置のストップリングに
は、弾性ゴム製のものが使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ストップリングとシールリングとを組み合わせたポンプ
の軸封装置では、ストップリングに弾性ゴム製のものが
使用されていたため、耐圧的には、0.5MPa程度が
限界であり、特に高い圧力が一時的、間欠的に発生する
ような圧力変動の大きい条件下では、高い圧力を一度受
けるとストップリングが破損してしまうことがあった。
【0006】また、ストップリングは、ポンプの軸封部
の相対回転する部材の一方に弾性による締付力と接着剤
とによって固定し、他方にリップが摺接するように設け
られるため、組付け時に所定位置に正しく設置しにくい
うえ、遠心力や振動、あるいは摺動面の摩擦力によって
ストップリングがリップの摺接する部材と共回りし、固
定部分が固定側の部材上の正規の位置からずれたり磨耗
を生じたりすることがあり、軸封装置の性能や寿命の低
下、破損を引き起こすことがあった。
【0007】本発明は、軸封装置用のストップリングに
おける上記問題を解決するものであって、構造強度を向
上させ破損やずれを生じないようにして、ポンプの軸封
装置の耐圧力性能を強化し、軸封装置の性能や寿命の低
下を防止することのできる軸封装置用のストップリング
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、ポンプの回
転軸とスタフィングボックスとの間に、シール用流体が
加圧供給されるシール室を形成し、シール室の被送流体
側にストップリング、大気側にオイルシールを備えたポ
ンプの軸封装置において使用されるストップリングの内
周面及び内部に、骨格となる芯部材を設けることにより
上記課題を解決している。
【0009】内周面及び内部に、骨格となる芯部材を設
けることにより、ストップリングは全体的な構造強度が
上がり、変形や破損が生じ難く耐圧力性能が向上する。
また、組付け時に所定位置に正しく設置し易く、遠心力
や振動、あるいは摺動面の摩擦力によるストップリング
の共回り、正規位置からのずれや磨耗が防止され、軸封
装置の性能や寿命の低下が防止される。
【0010】芯部材の内周面に、固定側の凹部に嵌着す
る凸部を形成すれば、組付け時に所定位置により容易に
設置でき、共回りや位置ずれも確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るストップリングを設けたポンプの軸封装置の構成を示
す縦断面図、図2はストップリングの正面図、図3は図
2のA−O−B線断面図、図4はストップリングの断面
の部分拡大図である。図1のポンプの軸封装置では、ケ
ーシング1内でインペラ2によって昇圧された被送流体
が回転軸3の周囲から外部に漏れるのを防止するため、
軸封部4の回転軸3のシャフトスリーブ5とスタフィン
グボックス6との間に、シール用流体が加圧供給される
シール室7を形成し、シール室7の被送流体側にストッ
プリング11、12、大気側にオイルシール13を備え
ている。
【0012】二個のストップリング11、12は径を異
にし、外周側のストップリング11と内周側のストップ
リング12とは、回転軸3を中心として同心状に配置さ
れ、リップ14、15が外周向きとなるように設けられ
ている。外周側のストップリング11は、インペラ2の
後方(図1上右方)に設けられ回転軸3と共に回転する
スリンガ16の後部に取付けられており、スタフィング
ボックス6の前部に固定されたボックスライナ17の前
面にリップ14が摺接している。内周側のストップリン
グ12は、スタフィングボックス6の前部に取付けられ
ており、スリンガ16の後面にリップ15が摺接してい
る。
【0013】オイルシール13はスタフィングボックス
6の内周面に取付けられており、シャフトスリーブ5に
リップ18が摺接している。また、複数のオイルシール
13の間には、ランタンリング19が設けられており、
外部から加圧流体供給孔20を介してシール室7に油脂
や水等の加圧されたシール用流体が供給される。
【0014】ここで、ストップリング11、12は、弾
性ゴム製であるが、図2〜図4に示すように、内周面2
1及び内部に骨格となる断面L字状の金属製または樹脂
製の芯部材22が、接着または埋込み等の手段によって
設けられており、さらに、芯部材22の内周面上には等
間隔で4個所に凸部23が形成されている。この凸部2
3は、ストップリング11、12を取付ける際、固定側
となるスリンガ16及びスタフィングボックス6に設け
られた凹部に嵌着される。
【0015】ポンプの運転時には、回転軸3が回転し、
インペラ2で被送流体を昇圧し輸送する。このとき、図
1の矢印に示すように被送流体が後方へ流出しようとす
るが、シール室7には加圧流体供給孔20を介して油脂
や水等の加圧されたシール用流体が供給されており、外
周側のストップリング11のリップ14がボックスライ
ナ17と摺接し、内周側のストップリング12のリップ
15がスリンガ16と摺接してシール室7内への被送流
体の侵入を防止する。
【0016】高い圧力が一時的、間欠的に発生するよう
な圧力変動の大きい条件下で使用しても、ストップリン
グ11、12は、内周面及び内部に設けた骨格となる芯
部材22によって全体的な構造強度が大となっているた
め、瞬間的な高い圧力によって破損することはない。よ
って、大深度、長距離における泥水式シールド工法によ
るトンネル掘削時に使用される、高圧、高濃度スラリー
輸送用ポンプの軸封装置等に好適である。
【0017】また、芯部材22の内周面に、固定側の凹
部に嵌着する凸部23を形成しているので組付け時に所
定位置に正しく設置し易い。遠心力や振動、あるいは摺
動面の摩擦力によるストップリング11、12の共回
り、正規位置からのずれや磨耗も確実に防止され、軸封
装置の性能や寿命の低下が防止される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軸封装置
のストップリングは、構造強度が大であり、破損やずれ
を生じないようにして、ポンプの軸封装置の耐圧力性能
を強化し、軸封装置の性能や寿命の低下を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるストップリングを
設けたポンプの軸封装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】ストップリングの正面図である。
【図3】図2のA−O−B線断面図である。
【図4】ストップリングの断面の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 インペラ 3 回転軸 4 軸封部 5 シャフトスリーブ 6 スタフィングボックス 7 シール室 11 ストップリング 12 トップリング 13 オイルシール 14 リップ 15 リップ 16 スリンガ 17 ボックスライナ 18 リップ 19 ランタンリング 20 加圧流体供給孔 21 内周面 22 芯部材 23 凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプの回転軸とスタフィングボックス
    との間に、シール用流体が加圧供給されるシール室を形
    成し、シール室の被送流体側にストップリング、大気側
    にオイルシールを備えたポンプの軸封装置において使用
    されるストップリングであって、 内周面及び内部に骨格となる芯部材を設けたことを特徴
    とする軸封装置用のストップリング。
  2. 【請求項2】 芯部材の内周面に、固定側の凹部に嵌着
    する凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載の軸
    封装置用のストップリング。
JP2002020094A 2002-01-29 2002-01-29 軸封装置用のストップリング Pending JP2003222246A (ja)

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