JP2003220295A - 洗濯機の蓋ロック装置 - Google Patents
洗濯機の蓋ロック装置Info
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- D06F2105/00—Systems or parameters controlled or affected by the control systems of washing machines, washer-dryers or laundry dryers
- D06F2105/44—Opening, closing or locking of doors
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- Textile Engineering (AREA)
- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複雑なメカを使用せずに、電気的な簡単な構
造で、しかも確実に蓋をロックでき信頼性を向上できる
とともに製造コストの低減を図ることのできる洗濯機の
蓋ロック装置を得る。 【解決手段】 外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外
槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在
に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類投入口を
持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉するように
蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロックする蓋ロ
ック装置８を設けた洗濯機において、蓋ロック装置８
は、先端を蓋係止部１４ａに形成し永久磁石１３を固着
したスライダー１４と、該スライダー１４に対して直角
位置に配置されスライダー１４を係止位置と解除位置と
に移動させる電磁コイル９および該電磁コイル９のヨー
ク１０とで構成する。
造で、しかも確実に蓋をロックでき信頼性を向上できる
とともに製造コストの低減を図ることのできる洗濯機の
蓋ロック装置を得る。 【解決手段】 外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外
槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在
に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類投入口を
持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉するように
蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロックする蓋ロ
ック装置８を設けた洗濯機において、蓋ロック装置８
は、先端を蓋係止部１４ａに形成し永久磁石１３を固着
したスライダー１４と、該スライダー１４に対して直角
位置に配置されスライダー１４を係止位置と解除位置と
に移動させる電磁コイル９および該電磁コイル９のヨー
ク１０とで構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機の蓋ロック
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】全自動一槽式の洗濯機は、例えば図８に
示すように、外箱１内に外槽を搖動自在に吊支し、該外
槽内に、底部に回転翼２を備えた洗濯兼脱水槽３を回転
自在に配設し、外箱１の上部開口の周囲部分をトップカ
バー４で覆い、洗濯兼脱水槽３の上方の開口を蓋５で開
閉自在に閉塞している。図中６は給水弁、７はトップカ
バー４の前部に配設され運転内容などを設定する設定ボ
タンなどを配設した操作パネルを示す。
示すように、外箱１内に外槽を搖動自在に吊支し、該外
槽内に、底部に回転翼２を備えた洗濯兼脱水槽３を回転
自在に配設し、外箱１の上部開口の周囲部分をトップカ
バー４で覆い、洗濯兼脱水槽３の上方の開口を蓋５で開
閉自在に閉塞している。図中６は給水弁、７はトップカ
バー４の前部に配設され運転内容などを設定する設定ボ
タンなどを配設した操作パネルを示す。
【０００３】前記蓋５は、洗濯機と衣類乾燥機が一体に
使用され、しかもその際、洗濯機の上方に衣類乾燥機が
設置されることが多いことから、蓋５は高さを低くする
ことが要求され、蓋後５ａと蓋前５ｂとの前後に２分割
し、中央部のヒンジ部により中折れする構造となってお
り、蓋前５ｂの後部に開閉操作を行うための取手２５を
取り付けてある。
使用され、しかもその際、洗濯機の上方に衣類乾燥機が
設置されることが多いことから、蓋５は高さを低くする
ことが要求され、蓋後５ａと蓋前５ｂとの前後に２分割
し、中央部のヒンジ部により中折れする構造となってお
り、蓋前５ｂの後部に開閉操作を行うための取手２５を
取り付けてある。
【０００４】かかる構造の洗濯機において、給水、洗
い、すすぎ、脱水の全行程は自動的に進行するが、脱水
行程では、洗濯物の水分を遠心力で飛ばすために、洗濯
兼脱水槽３が高速回転する。このため、脱水運転中は、
蓋５を閉じ、しかも蓋５が容易に開かないようにする必
要がある。
い、すすぎ、脱水の全行程は自動的に進行するが、脱水
行程では、洗濯物の水分を遠心力で飛ばすために、洗濯
兼脱水槽３が高速回転する。このため、脱水運転中は、
蓋５を閉じ、しかも蓋５が容易に開かないようにする必
要がある。
【０００５】そのための構造として、図９に示すように
蓋５の開閉を検出する蓋スイッチ２１と蓋ロック装置２
４を例えば蓋前５ｂの操作パネル７の側に設け、蓋スイ
ッチ２１からの蓋閉信号が周知のマイクロコンピュータ
による運転制御部に出力され蓋５が閉じたことが確認さ
れてから、脱水運転を開始し、また、脱水運転中は蓋ロ
ック装置２４により蓋５が開かないようにしている。
蓋５の開閉を検出する蓋スイッチ２１と蓋ロック装置２
４を例えば蓋前５ｂの操作パネル７の側に設け、蓋スイ
ッチ２１からの蓋閉信号が周知のマイクロコンピュータ
による運転制御部に出力され蓋５が閉じたことが確認さ
れてから、脱水運転を開始し、また、脱水運転中は蓋ロ
ック装置２４により蓋５が開かないようにしている。
【０００６】この蓋ロック装置２４は、機械的構造で、
例えば係止爪２４ａと係止凹部２４ｂとの組合せにより
構成し、蓋５の側に一体に形成した係止凹部２４ｂに、
操作パネル７の側に形成した係止爪２４ａが係止する。
例えば係止爪２４ａと係止凹部２４ｂとの組合せにより
構成し、蓋５の側に一体に形成した係止凹部２４ｂに、
操作パネル７の側に形成した係止爪２４ａが係止する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】このような機械的構造
の蓋ロック装置２４は、蓋を確実に開かないようにする
ためには、複雑な構造となる。そして、構造が複雑にな
るということは信頼性にも影響を及ぼすことにもなる。
の蓋ロック装置２４は、蓋を確実に開かないようにする
ためには、複雑な構造となる。そして、構造が複雑にな
るということは信頼性にも影響を及ぼすことにもなる。
【０００８】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、複雑なメカを使用せずに、電気的な簡単な構造で、
しかも確実に蓋をロックでき信頼性を向上できるととも
に製造コストの低減を図ることのできる洗濯機の蓋ロッ
ク装置を提供することにある。
し、複雑なメカを使用せずに、電気的な簡単な構造で、
しかも確実に蓋をロックでき信頼性を向上できるととも
に製造コストの低減を図ることのできる洗濯機の蓋ロッ
ク装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第１に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、
該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転
自在に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類投入
口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉するよ
うに蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロックする
蓋ロック装置を設けた洗濯機において、蓋ロック装置
は、先端を蓋係止部に形成し永久磁石を固着したスライ
ダーと、該スライダーに対して直角位置に配置されスラ
イダーを係止位置と解除位置とに移動させる電磁石と該
電磁石のヨークとで構成することにより、スライダーは
電磁石により形成される磁気回路によって係止位置と解
除位置とに移動し、係止位置と解除位置に移動した後
は、永久磁石が電磁石のヨークに吸着されてその位置に
保持されるから、複雑な機械的構造とせずに、磁石の吸
引力を利用して蓋をロックできる。
するため、第１に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、
該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転
自在に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類投入
口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉するよ
うに蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロックする
蓋ロック装置を設けた洗濯機において、蓋ロック装置
は、先端を蓋係止部に形成し永久磁石を固着したスライ
ダーと、該スライダーに対して直角位置に配置されスラ
イダーを係止位置と解除位置とに移動させる電磁石と該
電磁石のヨークとで構成することにより、スライダーは
電磁石により形成される磁気回路によって係止位置と解
除位置とに移動し、係止位置と解除位置に移動した後
は、永久磁石が電磁石のヨークに吸着されてその位置に
保持されるから、複雑な機械的構造とせずに、磁石の吸
引力を利用して蓋をロックできる。
【００１０】第２に、前記スライダーは電磁石への正逆
通電により移動し、電磁石への通電を遮断した後、スラ
イダーに固着の永久磁石が電磁石のヨークに吸着されて
蓋の係止または解除位置に係止されるから、スライダー
は係止位置または解除位置の方向に確実に移動し、そし
て、係止位置または解除位置に移動した後は、電磁石の
非励磁状態で電磁石のヨークに吸引されてその位置に係
止される。よって、脱水運転中は蓋を確実にロックし、
脱水運転終了後の洗濯兼脱水槽の回転が停止したときは
蓋ロックが解除され、蓋を自由に開閉できる。
通電により移動し、電磁石への通電を遮断した後、スラ
イダーに固着の永久磁石が電磁石のヨークに吸着されて
蓋の係止または解除位置に係止されるから、スライダー
は係止位置または解除位置の方向に確実に移動し、そし
て、係止位置または解除位置に移動した後は、電磁石の
非励磁状態で電磁石のヨークに吸引されてその位置に係
止される。よって、脱水運転中は蓋を確実にロックし、
脱水運転終了後の洗濯兼脱水槽の回転が停止したときは
蓋ロックが解除され、蓋を自由に開閉できる。
【００１１】さらに、脱水運転中に例えば洗濯機のコン
セントが外れたり、停電が発生して電力の供給が絶たれ
たり、制御装置の制御機能失われても、ヨークの吸引力
によってスライダーを係止位置に保持でき、脱水運転中
の蓋ロック状態を維持できて安全を確保できる。
セントが外れたり、停電が発生して電力の供給が絶たれ
たり、制御装置の制御機能失われても、ヨークの吸引力
によってスライダーを係止位置に保持でき、脱水運転中
の蓋ロック状態を維持できて安全を確保できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図１は本発明の洗濯機の蓋ロ
ック装置の実施の形態を示す平面図、図２は同上縦断正
面図で、本発明の蓋ロック装置が配設される洗濯機の全
体構成は図８に示した従来例と同様であるからここでの
詳細な説明は省略する。
の形態を詳細に説明する。図１は本発明の洗濯機の蓋ロ
ック装置の実施の形態を示す平面図、図２は同上縦断正
面図で、本発明の蓋ロック装置が配設される洗濯機の全
体構成は図８に示した従来例と同様であるからここでの
詳細な説明は省略する。
【００１３】本発明の蓋ロック装置が配設される洗濯機
では、図６の平面図に示すように蓋前５ｂの前部位置で
操作パネル７と接する側に蓋５の開閉を検出する蓋スイ
ッチ２１を設け、また、図６の平面図、図７の縦断正面
図に示すように蓋前５ｂの側部後方位置でトップカバー
４の下面に蓋ロック装置８を取付けネジで固定した。
では、図６の平面図に示すように蓋前５ｂの前部位置で
操作パネル７と接する側に蓋５の開閉を検出する蓋スイ
ッチ２１を設け、また、図６の平面図、図７の縦断正面
図に示すように蓋前５ｂの側部後方位置でトップカバー
４の下面に蓋ロック装置８を取付けネジで固定した。
【００１４】蓋ロック装置８は、図１〜図３に示すよう
に、基本構造としては、ヨークに固着した電磁コイル、
スライダーに固着した永久磁石の組合せで構成され、コ
字形のヨーク１０の底部の中央位置に取付けネジ１２で
鉄心１１を縦方向に固定し、該鉄心１１の周囲に電磁コ
イル９を巻回する。
に、基本構造としては、ヨークに固着した電磁コイル、
スライダーに固着した永久磁石の組合せで構成され、コ
字形のヨーク１０の底部の中央位置に取付けネジ１２で
鉄心１１を縦方向に固定し、該鉄心１１の周囲に電磁コ
イル９を巻回する。
【００１５】該ヨーク１０の両側壁部で、前記電磁コイ
ル９の上面よりも上方に位置させて後述の非磁性体のス
ライダー１４のガイド孔１５を設け、該ガイド孔１５
に、下面の中央に永久磁石１３を固着したスライダー１
４の両端側を移動自在に挿入し、蓋前５ｂ側に位置する
スライダー１４の端部を蓋係止部１４ａとした。
ル９の上面よりも上方に位置させて後述の非磁性体のス
ライダー１４のガイド孔１５を設け、該ガイド孔１５
に、下面の中央に永久磁石１３を固着したスライダー１
４の両端側を移動自在に挿入し、蓋前５ｂ側に位置する
スライダー１４の端部を蓋係止部１４ａとした。
【００１６】この場合、スライダー１４は断面コ字形に
形成し、下面に形成される凹部を永久磁石１３の挿着部
とするが、永久磁石１３はこの凹部に挿着された状態で
下部をスライダー１４より下方に僅か突出させ突出部１
３ａに形成しておく。
形成し、下面に形成される凹部を永久磁石１３の挿着部
とするが、永久磁石１３はこの凹部に挿着された状態で
下部をスライダー１４より下方に僅か突出させ突出部１
３ａに形成しておく。
【００１７】この状態で永久磁石１３は垂直に配置され
た電磁コイル９の上方に隙間を存して水平に配置され、
両者は直角の位置に配置されることになる。また、永久
磁石１３の移動位置で両端のＮ極またはＳ極が電磁コイ
ル９の上部に対向する位置にくるように、永久磁石１３
をスライダー１４に取り付ける。
た電磁コイル９の上方に隙間を存して水平に配置され、
両者は直角の位置に配置されることになる。また、永久
磁石１３の移動位置で両端のＮ極またはＳ極が電磁コイ
ル９の上部に対向する位置にくるように、永久磁石１３
をスライダー１４に取り付ける。
【００１８】一方、蓋前５ｂの側壁には前記スライダー
１４の端部に形成した蓋係止部１４ａが挿入する係止孔
１９を設けた。
１４の端部に形成した蓋係止部１４ａが挿入する係止孔
１９を設けた。
【００１９】図４は電磁コイル９の通電回路を示し、蓋
スイッチ２１および、洗濯兼脱水槽３の回転検出部２０
が接続された制御装置１７と、電磁コイル９とが商用電
源１６に並列接続され、電磁コイル９に双方向性サイリ
スタ１８が直列接続される。
スイッチ２１および、洗濯兼脱水槽３の回転検出部２０
が接続された制御装置１７と、電磁コイル９とが商用電
源１６に並列接続され、電磁コイル９に双方向性サイリ
スタ１８が直列接続される。
【００２０】次に、脱水運転について本発明の蓋ロック
装置の動作を説明する。洗濯行程が進行し、脱水行程に
移行し、蓋５が閉じられて蓋スイッチ２１からの出力が
制御装置１７に入力すると、制御装置１７からの出力に
より、蓋ロック装置８の電磁コイル９に通電される。こ
のとき、制御装置１７は、図５（Ａ）の交流波形のプラ
ス側だけを通電するように、双方向性サイリスタ１８の
ゲート回路にトリガー信号を送り、双方向性サイリスタ
１８は図５（Ｂ）のような波形を電磁コイル９に供給す
る。
装置の動作を説明する。洗濯行程が進行し、脱水行程に
移行し、蓋５が閉じられて蓋スイッチ２１からの出力が
制御装置１７に入力すると、制御装置１７からの出力に
より、蓋ロック装置８の電磁コイル９に通電される。こ
のとき、制御装置１７は、図５（Ａ）の交流波形のプラ
ス側だけを通電するように、双方向性サイリスタ１８の
ゲート回路にトリガー信号を送り、双方向性サイリスタ
１８は図５（Ｂ）のような波形を電磁コイル９に供給す
る。
【００２１】かかる波形の電流が電磁コイル９に供給さ
れると、図２に示すように永久磁石１３のＮ極と対面す
る鉄心１１はＮ極に着磁され、また、永久磁石１３のＳ
極側のヨーク１０が反対にＳ極に着磁されるので、磁極
面は反発状態となり、スライダー１４は図２において左
方向の矢印方向に移動を開始する。
れると、図２に示すように永久磁石１３のＮ極と対面す
る鉄心１１はＮ極に着磁され、また、永久磁石１３のＳ
極側のヨーク１０が反対にＳ極に着磁されるので、磁極
面は反発状態となり、スライダー１４は図２において左
方向の矢印方向に移動を開始する。
【００２２】そして、永久磁石１３の中央が鉄心１１の
上方部にまで移動すると、今度は逆に吸引状態となるの
で、スライダー１４はさらに左矢印方向に移動して、図
３に示すように先端の蓋係止部１４ａが蓋前５ｂに形成
してある係止孔１９に挿入し蓋５がスライダー１４で係
止される。
上方部にまで移動すると、今度は逆に吸引状態となるの
で、スライダー１４はさらに左矢印方向に移動して、図
３に示すように先端の蓋係止部１４ａが蓋前５ｂに形成
してある係止孔１９に挿入し蓋５がスライダー１４で係
止される。
【００２３】その後、制御装置１７のタイマーが動作し
てゲート信号が絶たれるので双方向性サイリスタ１８は
オフし、電磁コイル９への通電が遮断され、スライダー
１４に固着した永久磁石１３が蓋５側のヨーク１０に吸
着されこの係止位置に固定される。
てゲート信号が絶たれるので双方向性サイリスタ１８は
オフし、電磁コイル９への通電が遮断され、スライダー
１４に固着した永久磁石１３が蓋５側のヨーク１０に吸
着されこの係止位置に固定される。
【００２４】同時に脱水機構に通電して脱水運転が開始
し、洗濯兼脱水槽３と回転翼２が高速回転する。この脱
水運転中、コンセントが外れたり、停電が発生したり、
また、制御装置１７の制御能力が失われるようなことが
あっても、永久磁石１３は蓋５側のヨーク１０に吸着さ
れた状態を維持するから、蓋５の開閉はできず脱水運転
中の安全を確保できる。この場合、永久磁石１３の突出
部１３ａがヨーク１０に当接し、ストッパーとして機能
しそれ以上の移動を阻止するから、永久磁石１３はこの
吸着位置に保持される。
し、洗濯兼脱水槽３と回転翼２が高速回転する。この脱
水運転中、コンセントが外れたり、停電が発生したり、
また、制御装置１７の制御能力が失われるようなことが
あっても、永久磁石１３は蓋５側のヨーク１０に吸着さ
れた状態を維持するから、蓋５の開閉はできず脱水運転
中の安全を確保できる。この場合、永久磁石１３の突出
部１３ａがヨーク１０に当接し、ストッパーとして機能
しそれ以上の移動を阻止するから、永久磁石１３はこの
吸着位置に保持される。
【００２５】以上のようにして脱水行程が進行し、所定
の時間に達すると、制御装置１７からの出力で脱水機構
の運転を停止し、脱水運転を終了させる。このとき、脱
水機構への通電は遮断されても、洗濯物の多く入ってい
る洗濯兼脱水槽３は慣性で回転を続ける。よって、回転
検出部２０でこの回転を検出し、洗濯兼脱水槽３が回転
を停止したことを確認するまで図３に示す蓋係止状態を
維持する。
の時間に達すると、制御装置１７からの出力で脱水機構
の運転を停止し、脱水運転を終了させる。このとき、脱
水機構への通電は遮断されても、洗濯物の多く入ってい
る洗濯兼脱水槽３は慣性で回転を続ける。よって、回転
検出部２０でこの回転を検出し、洗濯兼脱水槽３が回転
を停止したことを確認するまで図３に示す蓋係止状態を
維持する。
【００２６】その後、洗濯兼脱水槽３の回転停止が確認
されれば、制御装置１７から電磁コイル９に、蓋係止時
とは反対の図５（Ｃ）に示すような波形の逆電流を通電
させる。これにより、スライダー１４に固着してある永
久磁石１３と電磁コイル９との間には反発磁界が発生
し、図３における右矢印方向にスライダー１４が移動し
て、蓋係止部１４ａが係止孔１９から抜け出て蓋５の係
止が解除される。よって、取手２５による蓋５の開閉操
作が可能となる。
されれば、制御装置１７から電磁コイル９に、蓋係止時
とは反対の図５（Ｃ）に示すような波形の逆電流を通電
させる。これにより、スライダー１４に固着してある永
久磁石１３と電磁コイル９との間には反発磁界が発生
し、図３における右矢印方向にスライダー１４が移動し
て、蓋係止部１４ａが係止孔１９から抜け出て蓋５の係
止が解除される。よって、取手２５による蓋５の開閉操
作が可能となる。
【００２７】このようにして再び図２の状態となり、こ
の状態で電磁コイル９への通電を停止しても、永久磁石
１３の図２において右側の突出部１３ａがヨーク１０に
吸着されるから、この状態を維持し外部からの衝撃など
があってもスライダー１４が移動することはない。
の状態で電磁コイル９への通電を停止しても、永久磁石
１３の図２において右側の突出部１３ａがヨーク１０に
吸着されるから、この状態を維持し外部からの衝撃など
があってもスライダー１４が移動することはない。
【００２８】
【発明の効果】以上述べたように本発明の洗濯機の蓋ロ
ック装置は、第１に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支
し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を
回転自在に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類
投入口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉す
るように蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロック
する蓋ロック装置を設けた洗濯機において、蓋ロック装
置は、先端を蓋係止部に形成し永久磁石を固着したスラ
イダーと、該スライダーに対して直角位置に配置されス
ライダーを係止位置と解除位置とに移動させる電磁石と
該電磁石のヨークとで構成することにより、スライダー
は電磁石により形成される磁気回路によって係止位置と
解除位置とに移動し、係止位置と解除位置に移動した後
は、永久磁石が電磁石のヨークに吸着されてその位置に
保持されるから、複雑な機械的構造とせずに、磁石の吸
引力を利用して蓋をロックできる。
ック装置は、第１に、外箱内に外槽を揺動自在に吊支
し、該外槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を
回転自在に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類
投入口を持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉す
るように蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロック
する蓋ロック装置を設けた洗濯機において、蓋ロック装
置は、先端を蓋係止部に形成し永久磁石を固着したスラ
イダーと、該スライダーに対して直角位置に配置されス
ライダーを係止位置と解除位置とに移動させる電磁石と
該電磁石のヨークとで構成することにより、スライダー
は電磁石により形成される磁気回路によって係止位置と
解除位置とに移動し、係止位置と解除位置に移動した後
は、永久磁石が電磁石のヨークに吸着されてその位置に
保持されるから、複雑な機械的構造とせずに、磁石の吸
引力を利用して蓋をロックできる。
【００２９】第２に、前記スライダーは電磁石への正逆
通電により移動し、電磁石への通電を遮断した後、スラ
イダーに固着の永久磁石が電磁石のヨークに吸着されて
蓋の係止または解除位置に係止されるから、スライダー
は係止位置または解除位置の方向に確実に移動し、そし
て、係止位置または解除位置に移動した後は、電磁石の
非励磁状態で電磁石のヨークに吸引されてその位置に係
止される。よって、脱水運転中は蓋を確実にロックし、
脱水運転終了後の洗濯兼脱水槽の回転が停止したときは
蓋ロックが解除され、蓋を自由に開閉できる。
通電により移動し、電磁石への通電を遮断した後、スラ
イダーに固着の永久磁石が電磁石のヨークに吸着されて
蓋の係止または解除位置に係止されるから、スライダー
は係止位置または解除位置の方向に確実に移動し、そし
て、係止位置または解除位置に移動した後は、電磁石の
非励磁状態で電磁石のヨークに吸引されてその位置に係
止される。よって、脱水運転中は蓋を確実にロックし、
脱水運転終了後の洗濯兼脱水槽の回転が停止したときは
蓋ロックが解除され、蓋を自由に開閉できる。
【００３０】さらに、脱水運転中に例えば洗濯機のコン
セントが外れたり、停電が発生して電力の供給が絶たれ
たり、制御装置の制御機能が失われても、ヨークの吸引
力によってスライダーを係止位置に保持でき、脱水運転
中の蓋ロック状態を維持できて安全を確保できる。
セントが外れたり、停電が発生して電力の供給が絶たれ
たり、制御装置の制御機能が失われても、ヨークの吸引
力によってスライダーを係止位置に保持でき、脱水運転
中の蓋ロック状態を維持できて安全を確保できる。
【図１】本発明の洗濯機の蓋ロック装置の実施形態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図２】本発明の洗濯機の蓋ロック装置の実施形態を示
す解除状態の縦断正面図である。
す解除状態の縦断正面図である。
【図３】本発明の洗濯機の蓋ロック装置の実施形態を示
すロック状態の縦断正面図である。
すロック状態の縦断正面図である。
【図４】本発明の蓋ロック装置の電磁コイルへの通電回
路図である。
路図である。
【図５】本発明の蓋ロック装置の電磁コイルへ通電する
電流の波形図である。
電流の波形図である。
【図６】本発明の蓋ロック装置を設けた洗濯機の平面図
である。
である。
【図７】本発明の蓋ロック装置を設けた洗濯機の一部切
欠いた正面図である。
欠いた正面図である。
【図８】洗濯機の斜視図である。
【図９】従来の蓋ロック装置を設けた洗濯機の平面図で
ある。
ある。
１…外箱 ２…回転翼 ３…洗
濯兼脱水槽 ４…トップカバー ５…蓋 ５ａ…
蓋後 ５ｂ…蓋前 ６…給水弁 ７…操
作パネル ８…蓋ロック装置 ９…電磁コイル １０…
ヨーク １１…鉄心 １２…取付けネジ １３…
永久磁石 １３ａ…突出部 １４…スライダー １４ａ
…蓋係止部 １５…ガイド孔 １６…商用電源 １７…
制御装置 １８…双方向性サイリスタ １９…
係止孔 ２０…回転検出部 ２１…蓋スイッチ ２４…
蓋ロック装置 ２５…取手 ２４ａ…係止爪 ２４ｂ
…係止凹部
濯兼脱水槽 ４…トップカバー ５…蓋 ５ａ…
蓋後 ５ｂ…蓋前 ６…給水弁 ７…操
作パネル ８…蓋ロック装置 ９…電磁コイル １０…
ヨーク １１…鉄心 １２…取付けネジ １３…
永久磁石 １３ａ…突出部 １４…スライダー １４ａ
…蓋係止部 １５…ガイド孔 １６…商用電源 １７…
制御装置 １８…双方向性サイリスタ １９…
係止孔 ２０…回転検出部 ２１…蓋スイッチ ２４…
蓋ロック装置 ２５…取手 ２４ａ…係止爪 ２４ｂ
…係止凹部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 猪瀬 邦夫
千葉県船橋市山手一丁目１番１号 日本建
鐵株式会社内
Ｆターム(参考） 3B155 AA06 BA01 CA05 CA16 CB06
DA07 DA09 GC06 MA01 MA02
MA07 MA09
Claims (2)
- 【請求項１】 外箱内に外槽を揺動自在に吊支し、該外
槽内に、底部に回転翼を備えた洗濯兼脱水槽を回転自在
に配設し、外箱の上部に洗濯兼脱水槽への衣類投入口を
持つトップカバーで覆い、衣類投入口を開閉するように
蓋を設け、脱水運転中は蓋を開放不能にロックする蓋ロ
ック装置を設けた洗濯機において、蓋ロック装置は、先
端を蓋係止部に形成し永久磁石を固着したスライダー
と、該スライダーに対して直角位置に配置されスライダ
ーを係止位置と解除位置とに移動させる電磁石および該
電磁石のヨークとで構成することを特徴とする洗濯機の
蓋ロック装置。 - 【請求項２】 前記スライダーは電磁石への正逆通電に
より移動し、電磁石への通電を遮断した後、スライダー
に固着の永久磁石が電磁石のヨークに吸着されて蓋の係
止または解除位置に係止されることを特徴とする請求項
１記載の洗濯機の蓋ロック装置。
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|---|---|---|---|
| JP2002023637A JP3967600B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 洗濯機の蓋ロック装置 |
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|---|---|
| JP2003220295A true JP2003220295A (ja) | 2003-08-05 |
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| TW (1) | TW564277B (ja) |
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- 2002-07-12 CN CNB021406693A patent/CN1239771C/zh not_active Expired - Fee Related
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| EP3265599A4 (en) * | 2015-03-02 | 2018-10-17 | LG Electronics Inc. | Laundry treatment apparatus |
| US10119220B2 (en) | 2015-03-02 | 2018-11-06 | Lg Electronics Inc. | Laundry treatment apparatus |
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| KR20030065272A (ko) | 2003-08-06 |
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