JP2003214222A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
置に制御して基準位置を学習するシステムにおけるエン
ジン始動性と排気エミッションを改善する。 【解決手段】 エンジン始動直前にスロットル開度を基
準位置(例えば全閉位置)に制御し、そのときのスロッ
トル開度センサ18の検出値を読み込んで基準位置を学
習する。この基準位置学習の終了直後のエンジン始動時
に、スロットル開度を基準位置から始動時の目標スロッ
トル開度に制御する過程で、スロットル開度が始動に適
した必要最低限の吸入空気量を確保できる所定開度を越
えるまで燃料噴射を禁止することで、始動時の空燃比が
過リッチ状態になることを防止し、その後、スロットル
開度が始動に適した必要最低限の吸入空気量を確保でき
る所定開度を越えてから燃料噴射を開始することで、始
動に適した空燃比で始動できるようにする。
Description
基づいてスロットルバルブをモータ等で駆動してスロッ
トル開度を電気的に制御する電子スロットルシステムを
備えた内燃機関の制御装置に関するものである。
システムは、アクセルペダルの踏込量(アクセル操作
量)をアクセルセンサにより検出すると共に、その検出
値に応じて目標スロットル開度を設定し、スロットルバ
ルブの開度(スロットル開度)をスロットル開度センサ
により検出しながらスロットルバルブをDCモータ等で
駆動して、実スロットル開度を目標スロットル開度に制
御するようにしている。
トル開度センサの個体差(出力特性のばらつき)や組付
誤差等によってスロットル開度の検出誤差が生じ、この
検出誤差がスロットル開度制御精度を低下させる原因と
なる。この対策として、イグニッションスイッチのオン
操作直後(エンジン始動直前)にスロットル開度を基準
位置(例えば全閉位置)に制御したときのスロットル開
度センサの出力値を読み込んで基準位置を学習するよう
にしている。
子スロットルシステムでは、目標スロットル開度の変化
に対して実スロットル開度の変化に応答遅れがあり、特
にエンジン始動時(スタータモータのオン時)はバッテ
リ電圧が低下してスロットルバルブの駆動モータの駆動
力が低下するため、実スロットル開度の応答遅れが更に
大きくなる傾向がある。このような事情から、前述した
ようにエンジン始動直前にスロットル開度を基準位置
(例えば全閉位置)に制御して基準位置を学習すると、
その学習直後のエンジン始動時にスロットル開度が基準
位置から始動時の目標スロットル開度に開かれるまでに
多少の時間遅れが生じる。その結果、エンジン始動時に
スロットル開度が十分に開かれる前に燃料噴射が開始さ
れてしまてい、吸入空気量が十分に得られない状態で燃
料噴射が開始されてしまうため、始動時の空燃比が過リ
ッチ状態になってしまい、始動性や排気エミッションを
悪化させる可能性がある。特に寒冷時には、過リッチ状
態の始動が繰り返されると、点火プラグが燻ってしまう
おそれがあり、完全に始動不能になる可能性もある。
たものであり、従ってその目的は、始動直前にスロット
ル開度を基準位置に制御して基準位置を学習するシステ
ムにおいて、内燃機関の始動性の向上と排気エミッショ
ンの低減を実現することができる内燃機関の制御装置を
提供することにある。
に、本発明の請求項1の内燃機関の制御装置は、始動直
前にスロットル開度を基準位置に制御して該基準位置を
基準位置学習手段で学習し、始動時にスロットル開度を
始動時目標スロットル開度に制御する過程でスロットル
開度が所定開度を越えるまで燃料噴射禁止手段により燃
料噴射を禁止するようにしたものである。このようにす
れば、始動時にスロットル開度が吸入空気量をある程度
確保できる開度となるまで燃料噴射を禁止して、その
後、吸入空気量をある程度確保できる開度に開かれてか
ら燃料噴射を開始することができるため、始動時にスロ
ットル開度が基準位置から始動時の目標スロットル開度
に開かれるまでに多少の時間遅れが生じるという事情が
あっても、始動時の空燃比が過リッチ状態になることを
防止することができ、内燃機関の始動性を向上すること
ができると共に、始動時の排気エミッションを低減する
ことができる。
可に切り換えるスロットル開度(所定開度)は、予め設
定した固定値としても良いが、請求項2のように、始動
時の目標スロットル開度に応じて設定するようにしても
良い。このようにすれば、始動条件(冷却水温等)に応
じて始動時の目標スロットル開度が変化するのに対応し
て所定開度を適正なスロットル開度に変化させることが
でき、始動性や排気エミッションを更に向上することが
できる。
乃至図9に基づいて説明する。まず、図1に基づいて内
燃機関であるエンジン11の制御システム全体の概略構
成を説明する。エンジン11の吸気管12の上流側には
エアクリーナ13が装着され、その下流側には吸入空気
量Ga を測定するエアフローメータ14が設置され、更
に、その下流側にスロットルバルブ15が設けられてい
る。このスロットルバルブ15の回動軸15aにはDC
モータ等のモータ17(スロットルアクチュエータ)が
連結され、このモータ17の駆動力によってスロットル
バルブ15の開度(スロットル開度)が制御され、この
スロットル開度がスロットル開度センサ18によって検
出される。この場合、アイドル時も、モータ17の駆動
力によってスロットル開度を制御し、それによって吸入
空気量Ga を制御してエンジン回転速度を目標アイドル
回転速度に一致させるようにフィードバック制御する。
をエンジン11の各気筒に導入する吸気マニホールド1
9には、インジェクタ20が取り付けられ、また、エン
ジン11の各気筒のシリンダヘッドには点火プラグ21
が取り付けられている。エンジン11のクランク軸22
に嵌着されたシグナルロータ23の外周に対向してクラ
ンク角センサ24が設置され、このクランク角センサ2
4から出力されるクランク角信号Neのパルスが電子制
御ユニット(ECU)25に取り込まれ、このクランク
角信号Neの発生周波数によってエンジン回転速度が検
出される。
セル操作量)がアクセルセンサ27によって検出され、
このアクセル操作量に応じた電圧信号Apが電子制御ユ
ニット25にA/D変換器28を介して取り込まれる。
また、エアフローメータ14で検出した吸入空気量Ga
やスロットル開度センサ18で検出したスロットル開度
TAの各電圧信号も、電子制御ユニット25にA/D変
換器28を介して取り込まれる。
9、ROM30、RAM31等を備えたマイクロコンピ
ュータを主体として構成され、ROM30に記憶されて
いるエンジン制御用の各種ルーチンをCPU29で実行
することで、点火プラグ21の点火時期を制御すると共
に、インジェクタ駆動回路45を介してインジェクタ2
0に与える噴射信号のパルス幅を制御し、燃料噴射量を
制御する。
テムの構成を説明する。アクセルペダル26の回転軸3
3にはアクセルレバー34が連結固定され、このアクセ
ルレバー34がアクセルリターンスプリング35,36
によって図2の下方(アクセル閉鎖方向)に付勢されて
いる。そして、アクセルペダル26を踏み込まない状態
(アクセルOFF)では、アクセルレバー34はアクセ
ルリターンスプリング35,36によってアクセル全閉
ストッパ37に当接した状態に保持される。エンジン運
転中は、アクセルレバー34の位置がアクセルセンサ2
7によってアクセル操作量Apとして検出される。
aにはバルブレバー38が連結固定され、このバルブレ
バー38がオープナスプリング39によって図2の上方
(スロットルバルブ15の開方向)に付勢されている。
このバルブレバー38の開側にオープナ40が掛合する
ように配置され、このオープナ40がリターンスプリン
グ41によって図2の下方(スロットルバルブ15の閉
方向)に付勢されている。このリターンスプリング41
の引張力はオープナスプリング39の引張力よりも大き
く設定されている。尚、これらバルブレバー38、オー
プナスプリング39、オープナ40、リターンスプリン
グ41及びオープナストッパ42によってオープナ機構
47が構成されている。
アクセルペダル26の操作に応じてモータ17を正転又
は逆転させてスロットルバルブ15の開度(スロットル
開度)を調整し、そのときのスロットル開度がスロット
ル開度センサ18によって検出される。この際、スロッ
トル開度を開く場合には、モータ17を正回転させて、
図2(a)に示すように、バルブレバー38がリターン
スプリング41の引張力に抗してオープナ40を押し上
げながら、スロットルバルブ15を開方向に駆動する。
これとは反対に、スロットル開度を閉じる場合には、モ
ータ17を逆回転させてバルブレバー38を下降させな
がらスロットルバルブ15を閉方向に駆動し、スロット
ルバルブ15を全閉位置(0deg)まで閉じたとき
に、バルブレバー38がスロットル全閉ストッパ43に
当接して、それ以上の回動が阻止される。
は、モータ駆動回路32からモータ17への通電路中に
設けられた安全回路46が作動して、モータ17への通
電が遮断(OFF)された状態に保たれる。この状態で
は、図2(b)に示すように、リターンスプリング41
の引張力がオープナスプリング39の引張力に打ち勝っ
て、オープナ40がオープナストッパ42に当接した状
態に保持される。この状態では、オープナ40によりバ
ルブレバー38の位置(スロットル開度)がオープナス
トッパ42で規制される所定開度(例えば約5〜10d
eg)に保持され(以下、この開度を「オープナ開度」
という)、退避走行時の吸入空気量が確保される。退避
走行時は、オープナ機構47によりスロットルバルブ1
5がオープナ開度に保持された状態で、電子制御ユニッ
ト25がアクセルペダル26の踏込量に応じて、燃料カ
ットを織り混ぜた燃料噴射制御を行うことで、車速を制
御する。
憶されているスロットル制御用の各種ルーチンをCPU
29で実行することで、図3に示すように、アクセル操
作量Apに基づいて設定されるドライバ要求目標スロッ
トル開度、トラクション制御中に設定されるトラクショ
ン目標スロットル開度、定速走行制御(クルーズコント
ロール)中に設定される定速走行目標スロットル開度、
後述する基準位置学習制御中に設定される基準位置学習
時目標スロットル開度の中から選択した目標スロットル
開度と、ISC目標スロットル開度(アイドル回転速度
制御時の目標スロットル開度)とを、基準位置(スロッ
トルバルブ15の全閉位置におけるスロットル開度セン
サ17の検出値)に加算して最終目標スロットル開度を
設定する。そして、電子制御ユニット25は、スロット
ル開度センサ18で検出したスロットル開度を最終目標
スロットル開度に一致させるように、モータ駆動回路3
2を介してスロットルバルブ15のモータ17をPID
制御等によりフィードバック制御する。この電子制御ユ
ニット25の機能が特許請求の範囲でいうスロットル制
御手段に相当する役割を果たす。
センサ18の個体差や組付誤差等によるスロットル開度
の検出誤差を排除するために、図4乃至図6に示す基準
位置学習用の各ルーチンを実行することで、エンジン始
動直前にスロットルバルブ15を基準位置(本実施形態
では全閉位置)に制御して、スロットルバルブ15が基
準位置のときのスロットル開度センサ18の検出値を読
み込んで基準位置を学習する。
度を基準位置(全閉位置)に制御して基準位置を学習す
ると、その学習直後のエンジン始動時にスロットル開度
が基準位置から始動時の目標スロットル開度に開かれる
までに多少の時間遅れが生じる。このため、エンジン始
動時にスロットル開度が始動に適した吸入空気量を確保
できる開度に開かれる前に燃料噴射が開始されてしま
い、始動時の空燃比が過リッチ状態になってしまうた
め、始動性や排気エミッションが悪化する可能性があ
る。
示す始動時燃料噴射許可判定ルーチンを実行すること
で、エンジン始動時にスロットル開度を基準位置から始
動時の目標スロットル開度に制御する過程で、スロット
ル開度が始動に適した必要最低限の吸入空気量を確保で
きる所定開度を越えるまで燃料噴射を禁止することで、
始動時の空燃比が過リッチ状態になることを防止し、そ
の後、スロットル開度が始動に適した必要最低限の吸入
空気量を確保できる所定開度を越えてから燃料噴射を開
始することで、始動に適した空燃比で始動できるように
する。
すエンスト時再学習ルーチンを実行することで、エンジ
ン運転中にエンジンストールが発生したときに、スロッ
トル開度センサ18の出力値(スロットル開度の検出
値)が温度特性によって真値からずれている可能性があ
ると判断して、スロットル開度の基準位置を再学習し、
エンジン運転中のスロットル開度センサ18の温度変化
による出力変化(スロットル開度の検出値のずれ)を補
償する。
ルーチンの処理内容を説明する。図4に示す基準位置学
習ルーチンは、イグニッションスイッチ(以下「IGス
イッチ」と表記する)のオン後に所定周期で繰り返し実
行され、特許請求の範囲でいう基準位置学習手段として
の役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ス
テップ101で、後述する図5の学習許可判定ルーチン
を実行し、次のステップ102で、図5の学習許可判定
ルーチンの処理結果に基づいて基準位置学習が許可され
ているか否かを判定する。もし、基準位置学習が禁止さ
れていれば、以降の基準位置学習処理(ステップ103
〜106)を実行することなく、本ルーチンを終了す
る。
ステップ103以降の基準位置学習処理を次のようにし
て実行する。まず、ステップ103で、後述する図6の
基準位置学習時目標スロットル開度変更ルーチンを実行
して、図7のタイムチャートに示すように、基準位置学
習時目標スロットル開度TALRN を初期値TA1 から閉
方向に徐々に変更することで、スロットルバルブ15を
徐々に閉じてスロットル開度を基準位置である全閉位置
に近付けていく。
ル開度センサ18で検出した実スロットル開度が安定し
たか否か(つまりバルブレバー38がスロットル全閉ス
トッパ43に当接してスロットルバルブ15の閉動作が
停止したか否か)を判定し、実スロットル開度が安定し
たと判定された時点で、スロットルバルブ15が基準位
置である全閉位置まで閉じたと判断して、ステップ10
5に進み、スロットルバルブ15が全閉位置のときのス
ロットル開度センサ18の検出値を基準位置として読み
込んで、それを新たな基準位置の学習値S0 として更新
する。この基準位置の学習値S0 は、電子制御ユニット
25のバックアップRAM(図示せず)に記憶される。
学習終了フラグを、スロットル開度の基準位置学習を終
了したことを意味する「1」にセットした後、本ルーチ
ンを終了する。
5に示す学習許可判定ルーチンでは、まず、ステップ2
01〜204で、基準位置学習実行条件が成立している
か否かを判定する。ここで、基準位置学習実行条件は、
例えば、次の〜の条件を全て満たすことである。
と(ステップ201) エンジン始動前、つまり、エンジン回転が停止してい
ること(ステップ202) 今回の基準位置学習が未終了、つまり、基準位置学習
終了フラグが「0」であること(ステップ203) 前回のエンジン停止時の冷却水温THWold と現在の
冷却水温THWとの差の絶対値が所定値よりも大きいこ
と(ステップ204)
の冷却水温THWold と現在の冷却水温THWとの差が
小さければ、前回の基準位置の学習値を更新する必要は
ないと判断して今回のエンジン始動直前の基準位置学習
を実行しない。上記〜の条件を全て満たせば、基準
位置学習実行条件が成立して、ステップ205に進み、
基準位置学習を許可した後、本ルーチンを終了する。
1つでも満たさない条件があれば、基準位置学習実行条
件が不成立となり、ステップ206に進み、基準位置学
習を禁止した後、本ルーチンを終了する。
基準位置学習時目標スロットル開度変更ルーチンが起動
されると、まず、ステップ301で、基準位置学習が禁
止から許可に切り替わった直後であるか否かを判定し、
基準位置学習が禁止から許可に切り替わった直後であれ
ば、ステップ302に進み、基準位置学習時目標スロッ
トル開度TALRN を初期値TA1 にセットする。 TALRN =TA1
位置学習が禁止から許可に切り替わった直後でないと判
定された場合は、ステップ303に進み、基準位置学習
が許可されているか否かを判定し、基準位置学習が許可
されていれば、ステップ304に進み、次式により基準
位置学習時目標スロットル開度TALRN を所定量ΔTA
ずつ閉じ側に補正する。 TALRN(n)=TALRN(n-1)−ΔTA これにより、スロットルバルブ15を徐々に閉じて実ス
ロットル開度を基準位置である全閉位置に近付けてい
く。
学習が禁止されたときに、ステップ303で「No」と
判定されて、ステップ305に進み、基準位置学習時目
標スロットル開度TALRN を0にリセットする。
ルーチンは、IGスイッチのオン後に所定周期で繰り返
し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステ
ップ401、402で、始動時燃料噴射条件が成立して
いるか否かを判定する。ここで、始動時燃料噴射条件
は、例えば、次のとの条件を両方とも満たすことで
ある。
まり、基準位置学習終了フラグが「1」であること(ス
テップ401) 始動時の目標スロットル開度に対する実スロットル開
度の比率が所定比率k(k<1)よりも大きいこと、換
言すれば、実スロットル開度が始動時の目標スロットル
開度に所定比率kを乗算して求めた所定開度よりも大き
いこと(ステップ402)
スロットル開度が始動に適した吸入空気量を確保できる
必要最低限のスロットル開度に開かれるまで燃料噴射を
禁止するための判定基準値であり、始動時の目標スロッ
トル開度に所定比率kを乗算して求めた所定開度が、始
動に適した吸入空気量を確保するのに必要最低限のスロ
ットル開度となるように設定されている。この所定比率
kは、予め設定した固定値としても良いが、始動時の目
標スロットル開度又は始動条件(冷却水温等)に応じて
設定するようにしても良い。
い条件があれば、始動時燃料噴射条件が不成立となり、
ステップ403に進み、基準位置学習終了後のエンジン
始動時にスロットル開度が所定開度を越えるまで燃料噴
射を禁止する。このステップ403の処理が特許請求の
範囲でいう燃料噴射禁止手段に相当する役割を果たす。
これにより、エンジン始動時にスロットル開度が始動に
適した吸入空気量を確保できる必要最低限の開度に開か
れるまで燃料噴射を禁止して始動時の空燃比が過リッチ
状態になることを防止する。
して始動時燃料噴射条件が成立したとき、つまり、基準
位置学習終了後のエンジン始動時にスロットル開度が所
定開度を越えたときに、ステップ404に進み、燃料噴
射を許可する。これにより、エンジン始動時に、始動に
適した必要最低限の吸入空気量を確保できるスロットル
開度に開かれてから燃料噴射を開始して、始動に適した
空燃比で始動できるようにする。
ンは、IGスイッチのオン後に所定周期で繰り返し実行
される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ5
01〜503で、基準位置の再学習実行条件が成立して
いるか否かを判定する。ここで、基準位置の再学習実行
条件は、例えば、次の〜の条件を全て満たすことで
ある。
えたこと、つまり、始動完了後であること(ステップ5
01) エンジンストールが発生したこと(ステップ502) ここで、エンジンストールが発生したか否かは、例え
ば、クランク角センサ24からクランク角信号が所定期
間出力されていないか否かによって判定すれば良い。或
は、カム角センサからカム角信号が所定期間出力されて
いないか否かによって判定しても良い。また、エンジン
回転速度が所定回転速度以下に低下したか否かによって
判定しても良い。 IGスイッチがオンされた状態であること(ステップ
503)
は、基準位置の再学習実行条件が成立するが、上記〜
の条件のうちのいずれか1つでも満たさない条件があ
れば、基準位置の再学習実行条件が不成立となり、その
まま本ルーチンを終了する。
準位置の再学習実行条件が成立した場合、つまり、エン
ジン運転中にエンジンストールが発生した場合には、ス
ロットル開度センサ18の出力値(スロットル開度の検
出値)が温度特性によって真値からずれている可能性が
あると判断して、ステップ504に進み、スロットル開
度の基準位置を再学習するために、基準位置学習終了フ
ラグを、基準位置学習の未終了を意味する「0」にリセ
ットする。これにより、前記図5の学習許可判定ルーチ
ンで、再び基準位置学習実行条件が成立してスロットル
開度の基準位置学習が許可されるため、前記図4の基準
位置学習ルーチンで、スロットル開度の基準位置が再学
習されて基準位置の学習値S0 が更新される。
ン始動直前にスロットル開度を基準位置(例えば全閉位
置)に制御して基準位置を学習するシステムでは、学習
終了直後のエンジン始動時にスロットル開度が基準位置
から始動時の目標スロットル開度に開かれるまでに多少
の時間遅れが生じることを考慮して、エンジン始動時に
スロットル開度を基準位置から始動時の目標スロットル
開度に制御する過程で、スロットル開度が始動に適した
必要最低限の吸入空気量を確保できる所定開度を越える
まで燃料噴射を禁止することで、始動時の空燃比が過リ
ッチ状態になることを防止することができ、その後、ス
ロットル開度が始動に適した必要最低限の吸入空気量を
確保できるスロットル開度を越えてから燃料噴射を開始
することができる。その結果、エンジン始動時に燃料噴
射開始当初から始動に適した空燃比にすることが可能と
なり、エンジン11の始動性向上と始動時の排気エミッ
ション低減を実現することができる。
燃料噴射の禁止から許可に切り換えるスロットル開度
(所定開度)を、始動時の目標スロットル開度に所定比
率kを乗算して求めたスロットル開度に設定するように
したので、始動条件(冷却水温等)に応じて始動時の目
標スロットル開度が変化するのに対応して所定開度を適
正なスロットル開度に設定することができ、始動性や排
気エミッションを更に向上することができる。
じてマップにより設定しても良く、また、演算処理の簡
略化のために、所定開度を、予め設定した固定値として
も良い。
にスロットル開度の基準位置として全閉位置を学習する
ようにしたが、図10に示す他の実施形態のように、エ
ンジン始動直前にスロットル開度の基準位置としてオー
プナ開度を学習するようにしても良い。この場合、図4
の基準位置学習ルーチンに従って基準位置学習処理を実
行する際に、ステップ103で、図6の基準位置学習時
目標スロットル開度変更ルーチンに代えて図10の基準
位置学習時スロットル開度変更ルーチンを実行して、ス
ロットルバルブ15のモータ17への通電をOFFす
る。これにより、基準位置学習時に、オープナ機構47
のスプリング力によってスロットル開度がオープナ開度
に保持されるため、スロットル開度の基準位置としてオ
ープナ開度を学習することができる。
トル開度がオープナ開度よりも大きいスロットル開度に
設定されるので、エンジン始動直前にスロットル開度を
基準位置であるオープナ開度に制御するシステムの場合
にも、エンジン始動時にスロットル開度が始動時の目標
スロットル開度に開かれるまでに多少の時間遅れが生じ
る。従って、エンジン始動直前にオープナ開度を学習す
るシステムでも、本発明を適用すれば、エンジン始動時
に、スロットル開度が始動に適した必要最低限の吸入空
気量を確保できる所定開度を越えるまで燃料噴射を禁止
することができて、始動時の空燃比が過リッチ状態にな
ることを防止することができ、エンジン11の始動性向
上と始動時の排気エミッション低減を実現することがで
きる。
ムの構成を適宜変更しても良く、例えば、モータ17と
スロットルバルブ15の回動軸15aとの間に電磁クラ
ッチを介在させた構成としても良い。
ム全体の概略構成図
(a)は通常正常時(モータON時)の状態を示す図、
(b)はモータOFF時の状態を示す図
的な構成を概略的に示す機能ブロック図
ーチャート
ーチャート
ンの処理の流れを示すフローチャート
ート
を示すフローチャート
フローチャート
度変更ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
アフローメータ、15…スロットルバルブ、17…モー
タ(スロットルアクチュエータ)、18…スロットル開
度センサ、25…電子制御ユニット(スロットル制御手
段,基準位置学習手段,燃料噴射禁止手段)、26…ア
クセルペダル、27…アクセルセンサ、34…アクセル
レバー、35,36…アクセルリターンスプリング、3
7…アクセル全閉ストッパ、38…バルブレバー、39
…オープナスプリング、40…オープナ、41…リター
ンスプリング、42…オープナストッパ、43…スロッ
トル全閉ストッパ、47…オープナ機構。
Claims (2)
- 【請求項1】 スロットルバルブを駆動するスロットル
アクチュエータと、前記スロットルバルブの開度(以下
「スロットル開度」という)を検出するためのスロット
ル開度センサと、このスロットル開度センサで検出した
スロットル開度をアクセル操作等に基づいて設定された
目標スロットル開度に一致させるように前記スロットル
アクチュエータを制御するスロットル制御手段とを備え
た内燃機関の制御装置において、 内燃機関の始動直前に前記スロットル開度を基準位置に
制御して該基準位置を学習する基準位置学習手段と、 内燃機関の始動時に前記スロットル開度を始動時の目標
スロットル開度に制御する過程で該スロットル開度が所
定開度を越えるまで燃料噴射を禁止する燃料噴射禁止手
段とを備えていることを特徴とする内燃機関の制御装
置。 - 【請求項2】 前記燃料噴射禁止手段は、前記所定開度
を前記始動時の目標スロットル開度に応じて設定するこ
とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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