JP2003212227A - 縦ひだ絞り成形容器とその製造方法 - Google Patents

縦ひだ絞り成形容器とその製造方法

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JP2003212227A
JP2003212227A JP2002015210A JP2002015210A JP2003212227A JP 2003212227 A JP2003212227 A JP 2003212227A JP 2002015210 A JP2002015210 A JP 2002015210A JP 2002015210 A JP2002015210 A JP 2002015210A JP 2003212227 A JP2003212227 A JP 2003212227A
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plate material
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Sadami Ito
禎美 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肉厚が0,1〜0,3mm程度の薄い縦ひだ絞
り成形容器自体の保形性を確保し、その重積体から容器
を一個ずつ単品分離し易くするとともに、縦ひだ絞り成
形容器の開口縁に簡単確実に施蓋可能とすること。 【解決手段】絞り成形可能な薄板材1をその中央におけ
る底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こし、
容器胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成形容器5を作る
に当たり、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄
板材1を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形
し、この容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟ら
かさを保ちながら満遍なく広げ起こして冷却固化するこ
とで、前記容器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4A
に連接した縦鍔4Bとを一体形成し、容器上部を妄りに
変形しない程度に補強した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦ひだ絞り成形容
器とその製造方法に係り、特に焼き菓子類や蒸し菓子な
どの菓子生地や他の食品生地を容器に入れて加熱加工し
た後、そのまま流通経路に乗せ販売できる加熱加工食品
用容器や調理用容器として用いて好適な縦ひだ絞り成形
容器とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱溶融性プラスチックを射出成
形した容器の開口縁に満遍なくフランジ(鍔)やカール
を形成したものは多数存在するが、この従来の容器は、
その射出成形に要する温度が上記プラスチックの融点以
上の高温を要し、高価な射出成形機が必要で、金型磨耗
も著しく、しかも成形時におけるヒケやウエルドライン
の多発とか、金型内での湯回り不均一などの原因により
肉厚0,1〜0,3mm程度以下の薄い容器の成形が極
めて困難で、肉厚均等で成形し易い容器とするには最低
限0,4mm程度以上の肉厚が必要となり、この肉厚増
大分だけ成形素材を多く要し、大幅にコストアップとな
って不経済であるし重くもなり、多数容器の重積体とし
て嵩張るため、肉厚0,1〜0,3mm程度の薄い容器
に比べ、容器の取り扱いや保管・運搬・販売・使用のす
べての面で扱い辛く大変不便で面倒でもあるという本質
的、かつ、大きな問題点が有るため、採用できない。
【0003】また、約80°C程度の比較的に低温でも
軟らかくなる剛性が小さい加熱軟化性プラスチックフイ
ルムを真空引き成形したり、圧空成形した容器の開口縁
に満遍なくフランジ(鍔)を形成したものも多数存在す
るが、これらの容器は、その深さが深くなる程、肝心の
底部肉厚が成形過程で薄くなってしまい、菓子類などの
加熱加工食品用容器としては、容器底部が特に軟弱で菓
子生地の重量により容器底部が大きく膨らみ形崩れする
ので、載置不安定となるため使用に堪えず、菓子生地の
加熱膨張によっても容器底部が形崩れするので、使い物
にならないという本質的、かつ、大きな問題点が有るた
め、従来の菓子類などの加熱加工食品用容器としては、
元来、加熱に強い紙やアルミホイールを深絞り加工した
縦ひだ絞り成形容器や、実公平7−6782号公報記載
のもののように、保形フイルムをラミネート被着した複
合紙をその中央における底部の周辺から多数の連続波状
縦ひだと共に折り起こして容器胴部となしたパン焼き皿
状の縦ひだ絞り成形容器が周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例による容
器や前記アルミホイール深絞り容器は、その開口縁にも
満遍なく多数の連続波状縦ひだが形成してあるので、前
記保形フイルムをラミネート被着して補強した複合紙を
用いた容器または若干の剛性を有するアルミホイールの
深絞り容器であるからといっても、これらの容器の開口
縁は多数の縦ひだの蛇腹作用のため、弱い外力でもアコ
ーデオンや提灯のように横向きまたは斜め下向きにフワ
フワと大きく動いてしまい、依然として容器自体の保形
性極めて悪く、不安定で扱い辛く、しかも、容器の開口
縁に上蓋を被せることもできず、使い勝手が極めて不良
であるという本質的、かつ、大きな問題点が有る。
【0005】さらに、これらの従来例は、いずれも、納
入した多数容器の重積(スタッキング)体から菓子製造
業者が容器単品を一個ずつ分離して使用する際に、上記
容器重積体は、保管や搬送により多数容器の縦ひだ同士
が互いにきつく食いつき密着した結果となっているの
で、この容器重積体から容器を単品分離することは極め
て困難で、菓子製造現場における容器の単品分離使用に
当たり極めて非能率で不便であるという大きな問題点が
有る。
【0006】この発明は、上記従来例における多くの問
題点を除去するためになされたもので、その目的とする
処は、縦ひだ絞り成形容器の上部開口周辺を満遍なく広
げ起こして前記容器胴部の上部に横鍔とこの横鍔に連接
した縦鍔とを一体形成することで、肉厚0,1〜0,3
mm程度の薄い縦ひだ絞り成形容器でもその保形性を確
保し、多数容器の重積体から容器単品を一個ずつ分離し
易くするとともに、縦ひだ絞り成形容器の開口縁に簡単
確実に施蓋可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、絞り成形可能な薄板材をその中央における底部の周
辺から多数の縦ひだと共に折り起こし、容器胴部を一体
形成した縦ひだ絞り成形容器を作るに当たり、前記絞り
成形可能な薄板材に加熱軟化性薄板材(フイルム)を用
いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、この容器
の上部開口周辺をさらに加熱保温して軟らかさを保ちな
がら満遍なく広げ起こして冷却固化することで、前記容
器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦
鍔4Bとを一体形成し、容器上部を妄りに変形しない程
度に補強したことで達成できた。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態のうち、先
ず、本発明の基本的な形態例を説明する。本発明の基本
的な形態は、図1のように肉厚0,1〜0,3mm程度
のポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)フイ
ルムのような蒸し菓子の加熱加工温度(100°C)程
度では形崩れせず、80°C程度から軟らかくなり始め
る加熱軟化性薄板材(フイルム)などの絞り成形可能な
薄板材1を約60°C〜90°C程度に加熱保温し、軟
らかさを保ちながらその中央における底部2の周辺から
平面形状が多数の連続波状の縦ひだ3と共に満遍なく絞
り成形して折り起こした後、この部分を冷却固化するこ
とで、容器胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成形容器5
を作る。
【0009】次いで、この容器5の上部開口周辺5Aを
さらに約60°C〜90°C程度に加熱保温し、軟らか
さを保ちながら満遍なく広げ起こして前記容器胴部4の
上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを
同図1のように満遍なく一体形成した後、強制空冷など
により冷却固化することで、肉厚0,1〜0,3mm程
度の薄い縦ひだ絞り成形容器でも、多少の外力では妄り
に変形しない程度に容器上部を補強することができ、容
器内の加熱加工済食品を食する際には、容器上部を手指
などで千切り倒すことで、容器内の加熱加工済食品を簡
単に表出させて食することができるようにした本発明に
よる縦ひだ絞り成形容器を構成することができた。 た
だし、上記図1では、横鍔4Aとこれに連接した縦鍔4
Bとをそれぞれ便宜上、白く無地に表現してあるが、実
際には、これら各鍔4A,4Bには前記容器5の上部に
おける多数の縦ひだ3による若干の潰しシワが生じる。
【0010】前記容器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横
鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを一体形成するに当たって
は、周知の加熱軟化性薄板材(フイルム)を加熱保温し
て軟らかさを保ちながら深絞りして作った縦ひだ絞り成
形容器の上部に加熱治具を用いてロボットアームなどで
丁寧に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを
一体形成してもよいが、本発明品を厚さ0,1〜0,3
mm程度の加熱軟化性薄板材(前記PEやPPフイル
ム)から多量製造するには、先ず、図2のように上部に
拡径斜辺aを有する縦ひだ付きの加熱雌型Aの上面に上
記フイルムの一枚または数枚を載置し、その上部から雌
型Aに対応した縦ひだ付きの加熱雄型Bを図3のように
雌型A内に押し込むことで、前記絞り成形可能な薄板材
1を加熱保温し軟らかさを保ちながら深絞りして縦ひだ
3を有する胴部4を一体形成した容器5を作るととも
に、雄型Bの拡径斜辺bにより雌型Aの拡径斜辺aに容
器上部を強く挟み付けることで、容器上部開口周辺5A
を加熱保温し軟らかさを保ちながら斜めに満遍なく広げ
た後、冷風を当てるなどして冷却固化して拡径斜辺5B
となした図4のような縦ひだ絞り成形容器の原形容器5
Cを予め作っておく。
【0011】次いで、図5のように上部に拡径周辺6
A,7Aをそれぞれ有する縦ひだ付きの加熱雌型6と、
同じく縦ひだ付きの加熱雄型7とを各縦ひだの山谷が合
致するように平面的な位置合わせを厳重に行なって用意
し、上記雌型6に前記原形容器5Cをその拡径斜辺5B
が図6のように表出するように納置し、その表出部に熱
風を当てるなどして約60°C〜90°C程度に加熱保
温し、軟らかさを保ちながら前記雌型6に対応した雄型
7を雌型6内に図7のように押し込むことで、前記拡径
斜辺5Bを外向きに雄型7の拡径周辺7Aにより雌型6
の拡径周辺6Aに強く挟み付け、前記多数の縦ひだ3の
上部を広げつつ、前記容器5Cの拡径斜辺5Bを加熱保
温して軟らかさを保ちながら同図7のようにほぼ直角に
満遍なく折り広げ起こすことで、横鍔4Aとこれに連接
した縦鍔4Bとを満遍なく一体形成することができ、そ
の後、前記各型を図8のように離し、上記各鍔に冷風を
当てるなどして冷却固化した容器5を雌型6の底部に設
けた突き出し板などで図9のように取り出すことで、肉
厚0,1〜0,3mm程度の薄い縦ひだ絞り成形容器で
も、多少の外力では妄りに変形しない程度に補強した本
発明による縦ひだ絞り成形容器5を作ることができた。
【0012】ただし、前記絞り成形可能な薄板材1に肉
厚が0,05〜0,3mm程度のポリ・エチレン・テレ
フタレート(PET)フイルムのような剛性が大きく焼
き菓子生地の焼成加工温度(約150°C〜200°C
程度)よりも高い温度、つまり、約270°C程度以上
で形崩れし始め、かつ、120°C〜150°C程度で
軟らかくなり始める加熱軟化性薄板材1を用いる場合に
は、前記容器5の上部開口周辺5Aに120°C〜15
0°C程度の熱風を当てたり、上記の温度程度に昇温し
た前記絞り金型などで容器胴部4の上部開口周辺5Aを
120°C〜150°C程度に加熱保温して軟らかさを
保ちながら前記のように無理なくほぼ直角に満遍なく折
り広げ起すことができ、その後、この広げ起した部分を
強制空冷するなどして冷却固化することで、焼き菓子類
の焼成加工にも使える耐熱プラスチック容器の胴部4の
上部に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを
より一層強固に美しく簡単に一体形成することができ、
素材であるPETフイルムの剛性は大きいため、肉厚が
0,05〜0,1mm程度の薄い縦ひだ絞り成形容器で
も、多少の外力では妄りに変形しない程度に補強するこ
とができ、容器内の加熱加工済食品を食する際には、容
器上部を手指などで千切り倒すことで、容器内の加熱加
工済食品を簡単に表出させて食することができるように
した本発明による縦ひだ絞り成形容器を作ることができ
た。
【0013】なお、前述した本発明による各縦ひだ絞り
成形容器5は、いずれも前記横鍔4Aに上蓋4Cの下部
周辺を係合させて容器5の開口縁に上蓋4Cを図10の
鎖線のように簡単確実に施蓋できるとともに、上記各鍔
4A,4Bのうち、横鍔4Aの形崩れを縦鍔4Bで確実
に防ぐことができ、容器上部を長期間安定に補強するこ
とができたので、縦ひだ絞り成形容器自体の保形性、特
にその開口縁の保形性を上記形崩れしない横鍔4Aのツ
ッバリ作用でシッカリ確保でき、また、多数の容器を図
11のように重積して運搬、保管しても、この重積体か
ら容器単品を上記各鍔4A,4Bに手指を掛けて一個ず
つ容易に分離することができた。
【0014】
【実施例】前述した本発明の実施の形態例では、図3の
ように前記絞り成形可能な薄板材1を加熱保温して軟ら
かさを保ちながら深絞りして縦ひだ絞り成形容器を作る
と共に、加熱雄型Bの拡径斜辺bにより加熱雌型Aの拡
径斜辺aに容器上部を強く挟み付けることで、容器上部
開口周辺5Aを斜めに満遍なく広げ起こして拡径斜辺5
Bとなした図4のような縦ひだ絞り成形容器の原形容器
5Cを予め作り、その拡径斜辺5Bを同図7のように加
熱保温して軟らかさを保ちながら満遍なく折り広げ起こ
すことで、上部に横鍔4Aとこれに連接した縦鍔4Bと
を一体形成し図1のようにた縦ひだ絞り成形容器5を作
る例につき述べたが、開口傾斜角が底辺に対し約100
〜150度程度の縦ひだ絞り成形容器のように開口傾斜
が緩い容器5の場合とか、縦鍔4Bの高さを若干高く設
定する容器5の場合のように、加熱雄型7の拡径周辺7
Aの山谷の直径よりも前記容器5の上部開口周辺5Aの
山谷の直径の方が大きい場合には、図12の鎖線のよう
に容器上部を特に拡径しない普通の縦ひだ絞り成形原形
容器5D自体の上部に、いきなり横鍔4Aとこれに連接
した縦鍔4Bとを満遍なく一体形成することができ、肉
厚0,1〜0,3mm程度の薄い縦ひだ絞り成形容器で
も、多少の外力では妄りに変形しない程度に補強でき
る。
【0015】本発明は、前記の図2に示す雌型6と雄型
7との上下相対位置を反転し、前記原形容器5Cの拡径
斜辺5Bまたは原形容器5Dの上部開口周辺5Aを雄型
7の拡径周辺7Aに対面させて原形容器5Cまたは5D
を雄型7に被せた後、上記対面周辺を加熱保温して軟ら
かさを保ちながら前記雄型7に対応した雌型6を雄型7
に被せ押し込むことで、前記拡径斜辺5Bまたは上部開
口周辺5Aを雌型6の拡径周辺6Aにより雄型7の拡径
周辺7Aに強く挟み付け、前記多数の縦ひだ3の上部を
満遍なく広げながら前記容器5の拡径斜辺5Bまたは上
部開口周辺5Aを満遍なく折り広げ曲げて前記容器胴部
4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4B
とを一体形成してもよい。
【0016】前記絞り成形可能な薄板材1の面にシリコ
ン樹脂層を被着してもよく、特に、前記ポリ・エチレン
・テレフタレート(PET)フイルムを用いる場合に
は、その面に予めコロナ照射を施したり、強酸や強アル
カリ溶液内に浸漬するなどしてPETフイルム面を予め
活性化しておき、この活性化面にシリコン樹脂層を被着
すれば、フイルム面に対するシリコン樹脂層の食いつき
がよくなり、少量のシリコン樹脂でもその被着強度を増
すことができ、結局、良質で安価な縦ひだ絞り成形容器
を多量製造することができた。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のような形態を採用した
ので、以下に記載の効果を奏する。この発明における請
求項1・請求項2・請求項4および請求項5の各発明に
よれば、絞り成形可能な薄板材1をその中央における底
部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こし、容器
胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成形容器5作るに当た
り、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板材1
を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、この
容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟らかさを保
ちながら満遍なく広げ起こして冷却固化することで、縦
ひだ絞り成形容器5の胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横
鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを極めて容易かつ、美しく
確実に一体形成することができ、この横鍔4Aの形崩れ
を上記縦鍔4Bで確実に防ぐことができ、特に容器開口
縁の保形性を上記形崩れしない横鍔4Aのツッバリ作用
でシッカリ確保することができたので、肉厚0,1〜
0,3mm程度の薄い縦ひだ絞り成形容器でも、多少の
外力では容器上部や底部が妄りに変形せず、容器自体の
保形性を長期間安定に確保できたという使用上の便益が
有るほかに、本発明による容器内の加熱加工済食品を食
する際には、容器上部を手指などで千切り倒すことで、
容器内の加熱加工済食品を簡単に表出させて食すること
ができたという優れた効果が有る。 また、これら本発
明による多数の容器の重積体から容器単品を上記各鍔4
A,4Bに手指を掛けて一個ずつ容易に分離できるとと
もに、前記横鍔4Aに上蓋4Cの下部周辺を係合させて
容器5の開口縁に上蓋4Cを簡単確実に施蓋できたとい
う効果も有る。
【0018】本発明における請求項3の発明によれば、
前記した諸効果に加えて、前記絞り成形可能な薄板材1
に剛性が大きく焼き菓子生地の焼成加工温度(約150
°C〜200°C程度)よりも高い温度、つまり、約2
70°C程度以上で形崩れし始め、かつ120°C〜1
50°C程度で軟らかくなり始めるポリ・エチレン・テ
レフタレートフイルムを用いて前記容器を加熱保温しな
がら絞り成形し、この容器5の上部開口周辺5Aを加熱
保温して軟らかさを保ちながら満遍なく広げ起して冷却
固化することで、縦ひだ絞り成形容器5のの胴部4の上
辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを容
易かつ、美しく確実に一体形成することができ、焼き菓
子類の焼成加工にも使える肉厚0,05〜0,2mm程
度の極く薄いプラスチック製縦ひだ絞り成形容器でも、
その上部を多少の外力では妄りに変形しない程度に簡単
確実に補強することができたという効果を付加できた。
【0019】この発明における請求項6の発明のよう
に、前記加熱軟化性薄板材1の面にシリコン樹脂層を予
め被着した複合フイルムを用いて前記容器を加熱保温し
ながら絞り成形し、その中央における底部2の周辺から
多数の縦ひだ3と共に折り起して容器胴部4を一体形成
し、その上部を加熱保温して軟らかさを保ちながら横鍔
4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを満遍なく形
成後、冷却固化した縦ひだ絞り成形容器では、前記諸効
果に加えて、シリコン樹脂の大きな表面滑性で容器絞り
成形がさらに容易となったし、多数の容器重積体から容
器単品をさらに一層分離し易い縦ひだ絞り成形容器を多
量製造できるという効果を付加できた。
【0020】本発明における請求項7および請求項8の
各発明によれば、絞り成形可能な薄板材1を絞り金型で
その中央における底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共
に折り起こし、容器胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成
形容器5作るに当たり、前記絞り成形可能な薄板材1に
加熱軟化性薄板材1を用いて前記容器を加熱保温しなが
ら絞り成形し、この容器5の上部開口周辺5Aを加熱保
温して軟らかさを保ちながら絞り金型で満遍なく広げ起
こして冷却固化することで、縦ひだ絞り成形容器5の胴
部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4
Bとを極めて容易かつ、美しく一体形成することがで
き、肉厚0,1〜0,3mm程度の薄い縦ひだ絞り成形
容器でも、その上部を多少の外力では妄りに変形しない
程度に補強した菓子類の加熱加工にも使えるプラスチッ
ク製の縦ひだ絞り成形容器を簡単かつ、安価に多量製造
することができたという工業的な効果が有る。
【0021】本発明における請求項9および請求項10
の各発明によれば、前記請求項7および請求項8の各発
明による効果に加え、前記容器5の上部開口周辺5Aに
予め拡径斜辺5Bを形成しておき、この拡径斜辺5Bを
加熱保温して軟らかさを保ちながら絞り金型で満遍なく
広げ起して冷却固化することで、縦ひだ絞り成形容器5
の胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦
鍔4Bとをより一層確実かつ、美しく一体形成すること
ができたという工業的な効果を付加できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による縦ひだ絞り成形容器の一例を示す
斜視図
【図2】本発明による原形容器の製造過程の一例を示す
縦断立面図
【図3】本発明による原形容器の製造過程の一例を示す
縦断立面図
【図4】本発明による原形容器の一例を示す断面図
【図5】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形型の一
例を示す縦断立面図
【図6】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形過程の
一例を示す縦断立面図
【図7】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形過程の
一例を示す縦断立面図
【図8】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形過程の
一例を示す縦断立面図
【図9】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形例を示
す縦断立面図
【図10】本発明による縦ひだ絞り成形容器の一例を示
す縦断立面図
【図11】本発明による縦ひだ絞り成形容器の重積体の
一例を示す斜視図
【図12】本発明による縦ひだ絞り成形容器の成形過程
の他の例を示す縦断立面図
【符号の説明】
1 絞り成形可能な加熱軟化性薄板材 2 容器底部 3 容器胴部の縦ひだ 4 容器胴部 4A 横鍔 4B 縦鍔 4C 上蓋 5 縦ひだ絞り成形容器 5A 容器の上部開口周辺 5B 容器上部の拡径斜辺 5C 上部を拡径した原形容器 5D 上部を拡径しない原形容器 6,A 雌型 6A,a 雌型の拡径斜辺 7,B 雄型 7A,b 雄型の拡径斜辺

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り成形可能な薄板材1をその中央にお
    ける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こ
    し、容器胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成形容器5に
    おいて、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板
    材1を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、
    この容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟らかさ
    を保ちながら満遍なく広げ起こして冷却固化すること
    で、前記容器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに
    連接した縦鍔4Bとを一体形成し、容器上部を妄りに変
    形しない程度に補強してなる縦ひだ絞り成形容器。
  2. 【請求項2】 絞り成形可能な薄板材1をその中央にお
    ける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こ
    し、容器胴部4を一体形成した縦ひだ絞り成形容器5に
    おいて、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板
    材1を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、
    この容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟らかさ
    を保ちながら満遍なく広げ起して冷却固化することで、
    前記容器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接
    した縦鍔4Bとを一体形成し、容器上部を妄りに変形し
    ない程度に補強するとともに、前記横鍔4Aに上蓋4C
    の下部周辺を係合させて容器5に上蓋4Cを被せてなる
    縦ひだ絞り成形容器。
  3. 【請求項3】 前記絞り成形可能な薄板材1にポリエチ
    レン(PE)フイルムを用いてなる請求項1または請求
    項2に記載の縦ひだ絞り成形容器。
  4. 【請求項4】 前記絞り成形可能な薄板材1にポリプロ
    ピレン(PP)フイルムを用いてなる請求項1または請
    求項2に記載の縦ひだ絞り成形容器。
  5. 【請求項5】 前記絞り成形可能な薄板材1にポリ・エ
    チレン・テレフタレート(PET)フイルムを用いてな
    る請求項1または請求項2に記載の縦ひだ絞り成形容
    器。
  6. 【請求項6】 前記絞り成形可能な薄板材1の面にシリ
    コン樹脂層を被着することで、滑性を付与した複合フイ
    ルムを用いてなる請求項1から請求項5までのいずれか
    一つの請求項に記載の縦ひだ絞り成形容器。
  7. 【請求項7】 絞り成形可能な薄板材1をその中央にお
    ける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起して
    容器胴部4となした縦ひだ絞り成形容器5を作るに当た
    り、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板材1
    を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、この
    容器5の上部開口周辺5Aを表出させて容器5を雌型6
    内に納置するとともに、前記雌型6に対応した雄型7を
    雌型6内に押し込むことで、前記容器5の上部開口周辺
    5Aを加熱保温して軟らかさを保ちながら雄型7の拡径
    周辺7Aにより雌型6の拡径周辺6Aに強く挟み付け、
    前記多数の縦ひだ3の上部を広げつつ前記容器5の上部
    開口周辺5Aを加熱保温して軟らかさを保ちながら満遍
    なく折り広げ起した後、この折り広げ起した部分を冷却
    固化して前記容器胴部4の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4
    Aに連接した縦鍔4Bとを一体形成することで、容器上
    部を妄りに変形しない程度に補強することを特徴とする
    縦ひだ絞り成形容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 絞り成形可能な薄板材1をその中央にお
    ける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こし
    て容器胴部4となした縦ひだ絞り成形容器5を作るに当
    たり、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板材
    1を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、こ
    の容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟らかさを
    保ちながら雄型7の拡径周辺7Aに対面させて容器5を
    雄型7に被せるとともに、前記雄型7に対応した雌型6
    を雄型7に被せ押し込むことで、前記容器5の上部開口
    周辺5Aを雌型6の拡径周辺6Aにより雄型7の拡径周
    辺7Aに強く挟み付け、前記多数の縦ひだ3の上部を広
    げつつ前記容器5の上部開口周辺5Aを加熱保温して軟
    らかさを保ちながら満遍なく折り広げ起こした後、この
    折り広げ起こした部分を冷却固化して前記容器胴部4の
    上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを
    一体形成することで、容器上部を妄りに変形しない程度
    に補強することを特徴とする縦ひだ絞り成形容器の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 絞り成形可能な薄板材1をその中央にお
    ける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起して
    容器胴部4となした縦ひだ絞り成形容器5を作るに当た
    り、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板材1
    を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、この
    容器5の上部開口周辺5Aに拡径斜辺5Bを形成し、こ
    の拡径斜辺5Bを表出させて容器5を雌型6内に納置す
    るとともに、前記雌型6に対応した雄型7を雌型6内に
    押し込むことで、前記容器5の拡径斜辺5Bを加熱保温
    し軟らかさを保ちながら雄型7の拡径周辺7Aにより雌
    型6の拡径周辺6Aに強く挟み付け、前記多数の縦ひだ
    3の上部を広げつつ前記容器5の拡径斜辺5Bを加熱保
    温て軟らかさを保ちながら満遍なく折り広げ起こた後、
    この折り広げ起した部分を冷却固化して前記容器胴部4
    の上辺に横鍔4Aとこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bと
    を一体形成することで、容器上部を妄りに変形しない程
    度に補強することを特徴とする縦ひだ絞り成形容器の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 絞り成形可能な薄板材1をその中央に
    おける底部2の周辺から多数の縦ひだ3と共に折り起こ
    して容器胴部4となした縦ひだ絞り成形容器5を作るに
    当たり、前記絞り成形可能な薄板材1に加熱軟化性薄板
    材1を用いて前記容器を加熱保温しながら絞り成形し、
    この容器5の上部開口周辺5Aに拡径斜辺5Bを形成
    し、この拡径斜辺5Bを雄型7の拡径周辺7Aに対面さ
    せて容器5を雄型7に被せるとともに、前記雄型7に対
    応した雌型6を雄型7に被せ押し込むことで、前記容器
    5の拡径斜辺5Bを加熱保温して軟らかさを保ちながら
    雌型6の拡径周辺6Aにより雄型7の拡径周辺7Aに強
    く挟み付け、前記多数の縦ひだ3の上部を広げつつ前記
    容器5の拡径斜辺5Bを加熱保温して軟らかさを保ちな
    がら満遍なく折り広げ起こした後、この折り広げ起こし
    た部分を冷却固化して前記容器胴部4の上辺に横鍔4A
    とこの横鍔4Aに連接した縦鍔4Bとを一体形成するこ
    とで、容器上部を妄りに変形しない程度に補強すること
    を特徴とする縦ひだ絞り成形容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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DE102008029279A1 (de) * 2008-06-19 2009-12-31 Veriplast Germany Gmbh Stapelbarer Kunststoffbecher
DE102008029279B4 (de) * 2008-06-19 2013-06-20 Paccor Deutschland Gmbh Stapelbarer Kunststoffbecher mit Ausgießhilfe

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