JP2003212018A - 電界検出式着座センサのアンテナユニット - Google Patents

電界検出式着座センサのアンテナユニット

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JP2003212018A
JP2003212018A JP2002009498A JP2002009498A JP2003212018A JP 2003212018 A JP2003212018 A JP 2003212018A JP 2002009498 A JP2002009498 A JP 2002009498A JP 2002009498 A JP2002009498 A JP 2002009498A JP 2003212018 A JP2003212018 A JP 2003212018A
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electric field
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antenna electrode
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JP2002009498A
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Hiromitsu Ogasawara
紘充 小笠原
Toshiaki Ishida
俊明 石田
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着座時の快適性を改善する。 【構成】 アンテナ電極12(12-1〜12-5)の配置領域30(3
0-1〜30-5)が、シート左右方向に延びる略帯状域とし
て、可撓インシュレータ14の上面14U、下面14Lの、シー
ト前後方向での離間複数箇所に分離規定されている。そ
して、導電繊維の織物としてなる略帯状のアンテナ電極
12(12-1〜12-5)が、そのバイアス使いで可撓インシュレ
ータ14の配置領域30(30-1〜30-5)内に貼着、固定されて
いる。なお、アンテナ電極12は、連続蛇行形状体や略渦
巻き形状体であってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁部材である
板状の可撓インシュレータの面上に略面状のアンテナ電
極を配してなる電界検出式着座センサのアンテナユニッ
ト、特に、少なくとも乗員の有無を検出可能に、シート
クッションの座部に固定的に内設される電界検出式着座
センサのアンテナユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば自動車等の車両において
は、エアバッグ等の安全装置やシート姿勢調整装置等の
ような、自動制御化された各種装備品の採用が広く行わ
れている。そして、その安全性、利便性等の一層の向上
をはかるべく、通常は、対象となるシートへの着座の有
無を検出し、その検出結果に応じて各種可動部材の駆
動、停止等を制御することが行われている。
【0003】ここで、対象シートへの着座の有無、つま
り乗員の有無を検出する着座検出装置としては、各種セ
ンサ等の使用が通常考えられるものの、単純な圧力式と
してなる一般的な着座センサでは、着座以外の荷物の載
置等に対しても反応しやすいため、その正確性に劣るこ
とが避けられない。そこで、静電容量形近接スイッチの
原理を利用した非接触式の、いわゆる電界検出式着座セ
ンサが、車両用シートにおける着座検出装置として広く
知られつつある。
【0004】この電界検出式着座センサは、シートに内
設したアンテナ電極に高周波電界を発生させ、誘電体で
ある人体の近接によるこの高周波電界の乱れを静電容量
変化として捉えることにより、人体の近接、つまりは着
座の有無を検出しようとするものであり、このような基
本構成を有するものが、たとえば特開平11‐291803号公
報等に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前出の特開
平11‐291803号公報にも開示されているように、この種
の電界検出式着座センサにおけるアンテナ電極は、通
常、ウレタンや不織布等からなる絶縁部材としての可撓
インシュレータをベースとしたアンテナユニットの一部
として具体化され、一般的には、導電繊維の織物等とし
てなる面状電極材をアンテナ電極として使用し、このア
ンテナ電極を、可撓インシュレータの面上に固定的に貼
着すること等により、シートクッションの座部に内設さ
れる、電界検出式着座センサのアンテナユニットは形成
されている。
【0006】ここで、電界検出式着座センサを着座検出
装置として使用する場合においては、アンテナ電極の配
されたアンテナユニットを、前述のようにシートクッシ
ョンの座部に限定的に配設することが、その検出の確実
性等の点からも望まれる。
【0007】しかしながら、アンテナ電極となる面状電
極材は一般的に伸縮性能、および撓み性能等に劣るた
め、着座者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形
を十分に得ることは、この種のアンテナ電極には期待で
きない。つまり、着座による面内反力がアンテナ電極に
発生するため、アンテナユニットをシートクッションに
内設する構成の電界検出式着座センサにおいては、この
アンテナ電極の面内反力に起因する違和感や不快感等を
着座者に与える虞れがある。
【0008】この発明は、着座時の快適性を改善する電
界検出式着座センサのアンテナユニットの提供を目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の請求項1においては、アンテナ電極の配
置領域が、シート左右方向に延びる略帯状域として、可
撓インシュレータの上面、下面の少なくともいずれか
の、シート前後方向での離間複数箇所に分離規定されて
いる。そして、導電繊維の織物としてなる略帯状のアン
テナ電極が、そのバイアス使いで可撓インシュレータの
配置領域内に貼着、固定されている。
【0010】また、この発明の請求項2においては、ア
ンテナ電極の配置領域を、シート左右方向に延びる略帯
状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なく
ともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分
離規定することに加えて、面状電極材からの型抜き加工
によりなる連続蛇行形状のアンテナ電極が、可撓インシ
ュレータの配置領域内に貼着、固定されている。
【0011】そして、この発明の請求項3においては、
アンテナ電極が、直線部を互い違いに連鎖させることに
より形成された、略S字の連なる連続蛇行形状体とし
て、また、この発明の請求項4においては、アンテナ電
極が、略O字部を千鳥に繋げることにより形成された、
千鳥連鎖状の連続蛇行形状体として、それぞれ具体化さ
れている。
【0012】更に、この発明の請求項5においては、ア
ンテナ電極の配置領域を、シート左右方向に延びる略帯
状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少なく
ともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に分
離規定することに加えて、面状電極材からの型抜き加工
によりなる略渦巻き形状のアンテナ電極が、可撓インシ
ュレータの配置領域内に貼着、固定されている。
【0013】そして、この発明の請求項6においては、
アンテナ電極の型抜き形状が、シート前後方向での配置
領域に応じて異なるものとなっている。
【0014】更に、この発明の請求項7においては、可
撓インシュレータの面上に規定された、シート左右方向
に延びる略帯状の配置領域が、各配置領域毎にシート左
右で分割規定され、電気的一体化のはかられた左右分断
型のアンテナ電極が、この左右分割された配置領域内に
それぞれ貼着、固定されている。
【0015】そして、この発明の請求項8においては、
前後方向に延びるスリットが、この左右の配置領域間で
可撓インシュレータに形成されている。
【0016】更に、この発明の請求項9においては、ア
ンテナ電極の端末角部を面取り形状としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1に示すように、この発明に係る電界検
出式着座センサのアンテナユニット10は、アンテナ電極
12を、絶縁部材としてなる可撓インシュレータ14の面上
に配することにより形成されている。
【0019】図1に加えて図2を見るとわかるように、
このアンテナユニット10は、通常、車両用シート16のシ
ートクッション18(共に図3参照)をなすシートパッド
20の座部20a(かがみ部と一般的に称される、シートク
ッション18での座部18aに相当する)に規定された敷設
凹部22内に敷設される。そして、この、アンテナユニッ
ト10の敷設されたシートパッド20の全体をトリムカバー
24で被覆することにより、図3に示すような、アンテナ
ユニット10の内設されたシートクッション18は形成され
る。
【0020】このような、シートクッションの座部18a
に内設されたアンテナユニット10を用いる、静電容量形
近接スイッチの原理を利用した電界検出式着座センサ
は、アンテナユニットのアンテナ電極12に高周波電界を
発生させ、誘電体である人体の近接によるこの高周波電
界の乱れを静電容量変化として捉えることにより、人体
の近接、つまりは着座の有無を検出しようとするもので
あるが、その基本構成は特開平11‐291803号公報等にも
開示されている通り公知であり、この基本構成自体はこ
の発明の趣旨でないことから、電界検出式着座センサの
基本構成、および電界検出式着座センサとしての基本動
作に関する詳細な説明は、ここでは省略するものとす
る。
【0021】アンテナユニット10に用いられる可撓イン
シュレータ14は、絶縁素材である、たとえばウレタン、
あるいは不織布等からなる可撓性板状体であり、図1、
図2に示すように、シートパッドの敷設凹部22に対応す
る大きさ、形状に形成されている。
【0022】なお、図1、図2に示すように、シートパ
ッドの座部20aには、トリムカバー吊り込み用の縦溝2
6、横溝27が形成されており、この横溝に整列する吊込
孔28が、可撓インシュレータ14には形成されている。そ
して、この吊り込み用の縦溝26、横溝27を介したトリム
カバー24の吊り込みにより、シートクッション18の表面
には、図3に示すような吊込線29が形成される。
【0023】ここでは、横溝27を介したシート左右方向
での吊り込みを要するシートクッション18を例示してい
るため、可撓インシュレータ14に吊込孔28を形成してい
るが、シート左右方向での吊り込みを要さないシートク
ッションであれば、可撓インシュレータにおける吊込孔
の形成は省略できる。
【0024】ここで、図1、図2に示すように、アンテ
ナ電極12を、この可撓インシュレータ14の面上に固定的
に配することで、この発明のアンテナユニット10は形成
されるが、この発明においては、アンテナ電極の配置箇
所となる配置領域30が、シート左右方向に延びた略帯状
域30-1〜30-5として、たとえば上面14U、下面14Lでの上
下互い違いの位置で、シート前後方向の離間複数箇所に
それぞれ規定され、この配置領域毎に、アンテナ電極12
-1〜12-5がそれぞれ貼着のもとで固定されている。
【0025】アンテナ電極12(12-1〜12-5)は、この略帯
状の配置領域30(30-1〜30-5)とほぼ同一の略帯状の面状
体として形成されるが、図2に加えて図4を見るとわか
るように、この発明の実施の第1形態では、導電繊維
(経糸32-1、緯糸32-2)の織物としてなるこの略帯状の
アンテナ電極を、そのバイアス使いで可撓インシュレー
タ14の配置領域内に貼着、固定するものとして具体化し
ている。
【0026】導電繊維の織物としてなる面状のアンテナ
電極12(12-1〜12-5)のバイアス使いとは、図4を見ると
よくわかるように、シート(シートクッション18)の前
後、左右の方向に対する斜め方向(約45度の角度)に導
電繊維(経糸32-1、緯糸32-2)の延びる方向を一致させ
るアンテナ電極の裁断形態、および使用形態を示すもの
であり、このようなバイアス使いとすることで、この織
物としてなる面状(略帯状)のアンテナ電極に伸び、お
よび柔軟性(撓み)が十分に得られるというものであ
る。
【0027】これに加えて、この発明においては、図2
に示すように、シート左右方向に延びる略帯状のアンテ
ナ電極12(12-1〜12-5)をシート前後方向に離間並置する
ものとしている。つまり、この発明によれば、アンテナ
電極12(12-1〜12-5)の貼着された可撓インシュレータ14
自体にも、シート前後方向での撓みは十分に確保可能と
なる。
【0028】上記のように、この発明の実施の第1形態
における電界検出式着座センサのアンテナユニット10で
は、シート左右方向に延びる略帯状のアンテナ電極(12-
1〜12-5)を可撓インシュレータ14の面上でシート前後方
向に離間並置するとともに、その各アンテナ電極を織物
のバイアス使いとしている。つまり、可撓インシュレー
タ14の撓みが、アンテナ電極12(12-1〜12-5)の離間並置
により促進されるばかりでなく、各アンテナ電極自体に
もその伸び、および柔軟性が確保されるため、着座者の
尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に確保
可能となり、着座時における、アンテナユニットでの面
内反力の発生が確実に低減される。
【0029】従って、着座者に対する違和感や不快感等
の付与が十分に防止されることから、アンテナユニット
10をシートクッションの座部18aに内設する電界検出式
着座センサにおいても、その快適性の向上が十分に確保
される。
【0030】なお、この発明の実施の形態においては、
アンテナ電極12を可撓インシュレータ14の上下面に互い
違いに配設するものとして、このアンテナ電極12(12-1
〜12-5)のための配置領域30(30-1〜30-5)がそれぞれの
位置に規定されているが、アンテナ電極、つまりは配置
領域の数はこれに限定されるものではない。つまり、ア
ンテナ電極12はシート前後方向に分離並置された複数で
あれば足りるため、たとえば2〜6程度の上下互い違い
の箇所に、配置領域30を規定する構成としてもよい。
【0031】また、可撓インシュレータ14に規定される
配置領域30、つまりアンテナ電極12は、シート前後方向
に離間した複数箇所であれば足りるため、可撓インシュ
レータの上下面14U,14Lの互い違いの箇所に限定され
ず、たとえば、上下いずれかの面のみに、アンテナ電極
のための配置領域を規定し、それに従ってアンテナ電極
を各配置領域に配置する構成としてもよい。
【0032】ここで、図4に示すように、アンテナ電極
12の端末角部12aを、たとえば円弧状の面取り形状とす
ることが好ましい。このような構成によれば、着座者に
対するアンテナ電極12の角当たりが確実に防止できるた
め、この点からも、着座者に対する違和感、不快感の付
与が防止され、ひいては着座者の快適性が向上される。
【0033】ところで、上述の第1形態においては、ア
ンテナ電極12(12-1〜12-5)を織物のバイアス使いとして
具体化しているが、アンテナ電極をそれ自体での伸び、
撓みの確保できる形態とすれば足りることから、この発
明の実施の第2形態においては、図5に示すように、ア
ンテナ電極112(112-1〜112-5)を、面状電極材からの型
抜き加工によりなる連続蛇行形状体、たとえば直線部を
互い違いに連鎖させることによりなる略S字形状の連続
蛇行形状体として具体化している。
【0034】なお、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の
形態以外はこの実施の第2形態も第1形態と同様である
ため、アンテナ電極の形態以外に関する説明は、第1形
態でのものを援用するものとして、ここでは省略する。
【0035】また、アンテナ電極112(112-1〜112-5)を
なす面状電極材としては、上述の第1形態で例示した導
電繊維からなる織物のほかに、たとえば銅箔等からなる
もの等も利用できる。
【0036】この略S字形状の連続蛇行形状体としてな
るアンテナ電極112(112-1〜112-5)は、シート左右方向
への伸びが十分に期待できることから、アンテナ電極を
シート前後方向に離間並置することと併せて、この実施
の第2形態においても、アンテナユニット10での、着座
者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に
確保可能となる。
【0037】特に、このような連続蛇行形状体としてな
るアンテナ電極112(112-1〜112-5)によれば、シート左
右方向への伸びが一層大きく確保できるため、比較的大
きな伸び、撓みの要求される着座者の尻部付近への配
置、つまりシート後部側に位置する配置領域30-3〜30-5
等での適用に有利なアンテナ電極が容易に確保可能とな
る。
【0038】なお、図5においては、アンテナ電極112
(112-1〜112-5)として、直線部を曲線部によって略S状
に連鎖させた連続蛇行形状を具体化しているが、これに
限定されず、たとえば、図6に示すような、直線部を直
線部によって互い違いに連鎖させた連続蛇行形状体とし
てアンテナ電極を形成してもよい。
【0039】また、面状電極材からの型抜き加工により
なる連続蛇行形状体であれば足りるため、図7に示すよ
うな、スリット34を交互に打ち抜くことによりなる略S
字形状の連続蛇行形状体として、アンテナ電極112(112-
1〜112-5)を形成してもよい。
【0040】更に、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の
連続蛇行形状は、図5ないし図7に示すような直線部を
互い違いに繋げた形態に限定されず、たとえば、図8な
いし図10に示すような略O字部を蛇行状に連鎖させる
形態であってもよい。
【0041】たとえば、図8には、千鳥に配置された略
O字部を更に千鳥に繋げた連続蛇行形状体としてなるア
ンテナ電極112(112-1〜112-5)を示す。また、図9に
は、略O字部を千鳥に配置する点では図8に共通するも
のの、その連鎖形態が図8のものとは異なる連続蛇行形
状体のアンテナ電極112(112-1〜112-5)を示している。
【0042】更に、図10には、縦長の略O字部をシー
ト左右方向に離間並置し、これを千鳥状に繋げて連鎖さ
せることにより連続蛇行形状としたアンテナ電極112(11
2-1〜112-5)の例を示している。
【0043】なお、この発明の実施の形態においては、
アンテナ電極112(112-1〜112-5)として使用可能な連続
蛇行形態の6種類の例を図5ないし図10として示して
いるが、これはその一例にすぎず、これに限定されるも
のではない。つまり、ここに図示した以外の連続蛇行形
態を持つ連続蛇行形状体として、アンテナ電極112(112-
1〜112-5)を形成してもよい。
【0044】また、図5ないし図10に示すように、こ
の連続蛇行形態のアンテナ電極112(112-1〜112-5)にお
いても、その端末角部112aを第1形態と同様の面取り形
状とすることが望ましい。この構成とすれば、この第2
形態においても、着座者に対するアンテナ電極112(112-
1〜112-5)の角当たりが確実に防止できる。
【0045】更に、アンテナ電極112(112-1〜112-5)の
連続蛇行形状は、配置領域30の長手方向、つまりシート
左右方向に続くものに限定されず、たとえば、図11に
示すような、配置領域30(30-1〜30-5)の短手方向、つま
りシート前後方向に続くものとしても具現化できる。こ
の場合においては、図示のような、スリット36を交互に
打ち抜くことによりなる連続蛇行形状が、その形態とし
ては最も効果的であると考えられる。
【0046】ここで、図11に加えて図12を見るとわ
かるように、シート前後方向に連続する連続蛇行形状体
は、配置領域30(30-1〜30-5)をシート左右方向に分割規
定した場合のアンテナ電極112(112-1〜112-5)として特
に有効な形態となる。左右の配置領域30(L,R)は、たと
えば所定間隔離反した離間位置に規定され、この左右の
配置領域に、左右対称形状のアンテナ電極112(L,R)がそ
れぞれ配置される。
【0047】なお、図11を見るとわかるように、左右
のアンテナ電極112(L,R)は、左右対称形状の左右分断型
であるものの、たとえば蛇行した接続線部112aを介した
接続のもとで、電気的に一体化されている。
【0048】このように、アンテナ電極112(L,R)を左右
に分割配置する構成においては、可撓インシュレータ1
4、つまりはアンテナユニット10における、シートの前
後、左右の両方向での撓みが確実に得られるため、着座
者の尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形がより一
層確保可能となる。
【0049】特に、図11に示すような、シート前後方
向に延びた連続蛇行形状体としてなるアンテナ電極112
(L,R)は、シート前後方向への伸び、撓みに有利である
ため、比較的動きのある大腿部付近への配置、つまりシ
ート前部側に位置する配置領域30-1,30-2等への配置に
有効であるとも考えられる。
【0050】そして、左右のアンテナ電極112(L,R)間
は、蛇行した接続線部112aを介して電気的に接続されて
いるにすぎないため、この左右のアンテナ電極が各アン
テナ電極間での可撓インシュレータ14の伸び、撓みの妨
げとなることもない。
【0051】なお、この左右分離形態においても、端末
角部112bを面取り形状とすれば、着座者に対するアンテ
ナ電極112(112-1〜112-5)(L,R)の角当たりが確実に防止
可能となる。
【0052】ここで、配置領域30(L,R)を左右に分割規
定する構成においては、アンテナ電極112(112-1〜112-
5)にシート左右方向への伸びをさほど期待しなくとも、
可撓インシュレータ14自体の伸び、撓み等のもとで、ア
ンテナユニット10として面内反力は十分に抑制できる。
つまり、この実施の第3形態として図13に示すよう
に、面状電極材からの型抜き加工によりなる略渦巻き形
状体として、アンテナ電極212-1〜212-5の左右のアンテ
ナ電極212(L,R)を形成することもできる。
【0053】なお、この略渦巻き形状体としてなるアン
テナ電極212-1〜212-5においても、その左右のアンテナ
電極212(L,R)は左右対称であり、この左右のアンテナ電
極間は、図示のように、蛇行する接続線部212aを介して
電気的に一体化されている。
【0054】このような略渦巻き形状体としてなるアン
テナ電極212-1〜212-5は、深さ方向、つまりシート上下
方向での撓み変化に有利であるため、比較的大きな伸
び、撓みの要求される着座者の尻部付近への配置、つま
りシート後部側に位置する配置領域30-3〜30-5等での配
置に有利なアンテナ電極が容易に確保可能となる。
【0055】また、このような、配置領域30(30-1〜30-
5)を左右に分割規定する構成においては、図13、およ
び図14に示すように、この左右の配置領域30(L,R)の
間に、シート前後方向に延びたスリット38を設けること
も可能となる。このようなスリット38を可撓インシュレ
ータ14に設ければ、シート左右方向での可撓インシュレ
ータの撓み、つまりはアンテナユニット10の撓みがより
円滑に確保できるため、快適性向上の一層の改善が十分
に期待できる。
【0056】なお、この実施の第3形態においても、端
末角部212bを面取り形状とすれば、着座者に対するアン
テナ電極212(212-1〜212-5)(L,R)の角当たりが確実に防
止可能となる。
【0057】また、この第3形態においても、アンテナ
電極212(212-1〜212-5)の面状電極材としては、導電繊
維からなる織物、および銅箔等が例示できる。
【0058】ところで、上述した実施の各形態における
アンテナ電極の形態は、それぞれ個別の使用を限定する
ものでなく、それぞれを組み合わせて使用することが可
能である。つまり、シート左右方向での伸び、撓みに有
利な図5ないし図10に示す連続蛇行形態のアンテナ電
極112、あるいは図13に示す略渦巻き形態のアンテナ
電極212のいずれかをシート後部側の配置領域30-3〜30-
5に配置し、残るシート前部側の配置領域30-1,30-2に、
図4に示す織物のバイアス使いとしてなるアンテナ電極
12、あるいは図11に示す連続蛇行形態のアンテナ電極
112のいずれかを配置する組み合わせとすれば、アンテ
ナ電極の形態を有効に活用したアンテナユニット10を構
成することが十分に可能となる。
【0059】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0060】
【発明の効果】上記のように、この発明の電界検出式着
座センサのアンテナユニットによれば、アンテナユニッ
トをなす可撓インシュレータ、およびアンテナ電極のい
ずれにも伸び、撓みが十分に確保できるため、着座者の
尻部や大腿部等の曲面に対応した撓み変形が十分に確保
可能となり、着座時における、アンテナユニットでの面
内反力の発生が確実に低減される。
【0061】従って、着座者に対する違和感や不快感等
の付与が十分に防止されることから、アンテナユニット
をシートクッションの座部に内設する電界検出式着座セ
ンサにおいても、その快適性の向上が十分に確保され
る。
【0062】そして、導電繊維の織物としてなる略帯状
のアンテナ電極をそのバイアス使いとすれば、面状のア
ンテナ電極であっても、そのアンテナ電極に伸び、およ
び柔軟性が確保可能となる。
【0063】更に、アンテナ電極をシート左右方向に連
続する連続蛇行形状体とすればシート左右方向での伸び
が、またアンテナ電極をシート前後方向に連続する連続
蛇行形状体とすればシート前後方向での伸びが、それぞ
れ十分に確保できるため、可撓インシュレータにおける
配置個所に応じて選択的に使用することで、その快適性
が一層向上される。
【0064】また、アンテナ電極を略渦巻き形状体とす
れば、シート上下方向での伸びが十分に確保できるた
め、この点においても、可撓インシュレータにおける配
置個所に応じて選択的に使用することで、その快適性が
一層向上される。
【0065】更に、アンテナ電極の型抜き形状をシート
前後方向での配置領域に応じて異なるものとすれば、ア
ンテナ電極の形態を有効に活用したアンテナユニットを
構成することが十分に可能となる。
【0066】そして、略帯状の配置領域を各配置領域毎
にシート左右に分割規定すれば、シート左右方向での撓
みが、アンテナユニット自体に確保できる。
【0067】また、前後方向に延びるスリットを左右の
配置領域間で可撓インシュレータに形成すれば、シート
左右方向でのアンテナユニット自体の撓みを一層促進さ
せることができる。
【0068】更に、アンテナ電極の端末角部を面取り形
状とすれば、着座者に対するアンテナ電極の角当たりが
確実に防止できるため、この点からも、着座者に対する
違和感、不快感の付与が防止され、ひいては着座者の快
適性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートパッドからの分離状態における、この発
明に係る電界検出式着座センサのアンテナユニットの概
略斜視図である。
【図2】シートパッドに敷設した状態における、電界検
出式着座センサのアンテナユニットの概略平面図であ
る。
【図3】シートクッションにアンテナユニットの内設さ
れたシートの概略斜視図である。
【図4】実施の第1形態でのアンテナ電極の部分拡大図
である。
【図5】実施の第2形態でのアンテナ電極の部分拡大図
である。
【図6】実施の第2形態での変形例を示す、アンテナ電
極の部分拡大図である。
【図7】実施の第2形態での変形例を示す、アンテナ電
極の部分拡大図である。
【図8】実施の第2形態での変形例を示す、アンテナ電
極の部分拡大図である。
【図9】実施の第2形態での変形例を示す、アンテナ電
極の部分拡大図である。
【図10】実施の第2形態での変形例を示す、アンテナ
電極の部分拡大図である。
【図11】実施の第2形態での別の変形例を示す、アン
テナ電極の部分拡大図である。
【図12】配置領域の変形例を示す、図2に類似するア
ンテナユニットの概略平面図である。
【図13】実施の第3形態でのアンテナ電極の部分拡大
図である。
【図14】配置領域の別の変形例を示す、図2に類似す
るアンテナユニットの概略平面図である。
【符号の説明】
10 電界検出式着座センサのアンテナユニット 12(12-1〜12-5) アンテナ電極 14 可撓インシュレータ 30(30-1〜30-3) 配置領域 30(L,R) 左右の配置領域 112(112-1〜112-5) アンテナ電極 112(L,R),212(L,R) 左右のアンテナ電極 212(212-1〜212-5) アンテナ電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁部材である板状の可撓インシュレー
    タの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なく
    とも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部
    に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナ
    ユニットであり、 アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略
    帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少な
    くともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に
    分離規定されるとともに、 導電繊維の織物としてなる略帯状のアンテナ電極が、そ
    のバイアス使いで可撓インシュレータの配置領域内に貼
    着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 絶縁部材である板状の可撓インシュレー
    タの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なく
    とも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部
    に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナ
    ユニットであり、 アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略
    帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少な
    くともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に
    分離規定されるとともに、 面状電極材からの型抜き加工によりなる連続蛇行形状の
    アンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼
    着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 アンテナ電極が、直線部を互い違いに連
    鎖させることにより形成された、略S字の連なる連続蛇
    行形状体としてなる請求項2記載の電界検出式着座セン
    サのアンテナユニット。
  4. 【請求項4】 アンテナ電極が、略O字部を千鳥に繋げ
    ることにより形成された、千鳥連鎖状の連続蛇行形状体
    としてなる請求項2記載の電界検出式着座センサのアン
    テナユニット。
  5. 【請求項5】 絶縁部材である板状の可撓インシュレー
    タの面上に略面状のアンテナ電極を配してなり、少なく
    とも乗員の有無を検出可能に、シートクッションの座部
    に固定的に内設される電界検出式着座センサのアンテナ
    ユニットであり、 アンテナ電極の配置領域が、シート左右方向に延びる略
    帯状域として、可撓インシュレータの上面、下面の少な
    くともいずれかの、シート前後方向での離間複数箇所に
    分離規定されるとともに、 面状電極材からの型抜き加工によりなる略渦巻き形状の
    アンテナ電極が、可撓インシュレータの配置領域内に貼
    着、固定された電界検出式着座センサのアンテナユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 アンテナ電極の型抜き形状が、シート前
    後方向での配置領域に応じて異なる請求項2ないし5の
    いずれか記載の電界検出式着座センサのアンテナユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 可撓インシュレータの面上に規定され
    た、シート左右方向に延びる略帯状の配置領域が、各配
    置領域毎にシート左右で分割規定され、電気的一体化の
    はかられた左右分断型のアンテナ電極が、この左右分割
    された配置領域内にそれぞれ貼着、固定された請求項1
    ないし6のいずれか記載の電界検出式着座センサのアン
    テナユニット。
  8. 【請求項8】 前後方向に延びるスリットが、左右の配
    置領域間で可撓インシュレータに形成された請求項7記
    載の電界検出式着座センサのアンテナユニット。
  9. 【請求項9】 アンテナ電極の端末角部を面取り形状と
    した請求項1ないし8のいずれか記載の電界検出式着座
    センサのアンテナユニット。
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