JP2003210950A - 液体混合物分離膜 - Google Patents

液体混合物分離膜

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JP2003210950A
JP2003210950A JP2003033918A JP2003033918A JP2003210950A JP 2003210950 A JP2003210950 A JP 2003210950A JP 2003033918 A JP2003033918 A JP 2003033918A JP 2003033918 A JP2003033918 A JP 2003033918A JP 2003210950 A JP2003210950 A JP 2003210950A
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Kenichi Okamoto
健一 岡本
Hidetoshi Kita
英敏 喜多
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体混合物から水を極めて効率的に分離する
ことができ、しかも、透過安定性にも優れたパーベーパ
レーション用液体混合物分離膜を提供する。 【構成】 多孔質支持体上に析出させたA型ゼオライト
膜よりなる液体混合物分離膜。 【効果】 ゼオライトの分子ふるい能により、著しく高
い水選択透過性を示す。パーベーパレーション法による
液体混合物の分離において、分離効率が高く、透過安定
性にも優れ、しかも、化学的安定性、取り扱い性も良好
で実用的な液体混合物分離膜が提供される。従来の分離
膜では分離が困難であった水−エタノール混合液等につ
いても安定かつ効率的な分離を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は液体混合物分離膜に係
り、特に、パーベーパレーション法による液体混合物の
分離に使用される液体混合物分離膜に関する。 【0002】 【従来の技術】非多孔質高分子膜を利用した、パーベー
パレーション法による液体混合物の分離プロセスの研究
の歴史は古く、蒸留では分離が困難な混合物系の分離を
主目的に多くの研究がなされてきた。例えば、Binn
ingによってポリビニールアルコール膜を用いた共沸
混合物の分離(米国特許第2953502号)が検討さ
れ、またスチレン/アクリル酸共重合体膜等を用いた水
−ホルムアルデヒド混合液の分離(米国特許第4035
291号)が報告されている。しかしながら、これらの
高分子膜では透過性及び分離能力が充分でなく、未だ実
用化には至っていない。 【0003】これに対して、近年、省エネルギー的な立
場から、パーベーパレーション法は、従来の蒸留法を補
うもしくは代替する有望な分離プロセス技術として注目
されるようになった。特に、水−エタノールなどの共沸
混合物を形成するものの分離には、蒸留法は有効ではな
く、パーベーパレーション法が最も望ましい方法と考え
られている。そのため、パーベーパレーション法につい
て活発な研究開発が行れ、既に実用化された膜も多く提
案されるようになった。例えば、特開昭59−1092
04号公報ではセルロースアセテート膜とポリビニール
アルコール膜が、また、特開昭59−55305号公報
にはポリエチレンイミン系架橋膜が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭59−109204号公報や特開昭59−5530
5号公報などで提案された膜は、いずれも物性が近似し
た物質の分離、とりわけメタノール−水の分離性能が低
く、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)などのよ
うな有機溶剤への耐久性もないため、水−有機物混合物
としては、限られた物質(エタノールより多い炭素数、
即ち炭素数3以上のアルコール類、ケトン類等)にしか
使用できず、実用性に乏しいという欠点がある。 【0005】本発明は上記従来の分離膜の欠点を解決
し、液体混合物を極めて効率的に分離することができ、
しかも、透過安定性にも優れたパーベーパレーション用
液体混合物分離膜を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の液体混合物分離
膜は、多孔質支持体上に析出させたA型ゼオライト膜よ
りなることを特徴とする。 【0007】以下に本発明を詳細に説明する。 【0008】本発明の液体混合物分離膜において、A型
ゼオライトを析出させる多孔質支持体としては、アルミ
ナ、シリカ、ジルコニア、チッ化ケイ素、炭化ケイ素等
のセラミックス、アルミニウム、銀、ステンレス等の金
属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリスルホン、ポリイミド等の有機高分子
よりなる多孔質材料であって、その平均気孔径が0.0
5〜10μmで、気孔率が10〜60%程度のものを用
いることができる。 【0009】多孔質支持体の平均気孔径が0.05μm
未満であると、透過速度が小さく実用的でない。この平
均気孔径が10μmを超えると選択性が低下する。ま
た、気孔率が10%未満では透過速度が小さく、60%
を超えると選択性が低下する上に、支持体としての強度
が得られない。 【0010】多孔質支持体としては、特に、平均気孔径
0.1〜2μm,気孔率30〜50%のアルミナ質多孔
質支持体が好ましい。 【0011】なお、多孔質支持体の形状には特に制限は
ないが、一般にパーベーパレーション法に用いられる分
離膜形状としては、外径10mm前後、長さ20〜10
0cmのパイプであって、その厚さは0.2mm〜数m
mのもの、或いは、外径30〜100mm程度、長さ2
0〜100cm及びそれ以上の円柱に内径2〜12mm
程度の孔が軸方向に多数個形成された蓮根状であること
が好ましい。 【0012】このような多孔質支持体上にA型ゼオライ
ト膜を析出させる方法としては、シリカ源としてのケイ
酸ナトリウム、シリカゲルやゾル、シリカ粉末など、ア
ルミナ源としてのアルミン酸ナトリウム、水酸化アルミ
ニウムなどを出発原料として、水熱合成法や気相法など
の合成法で析出させる方法が挙げられる。 【0013】なお、特に水熱合成法によりA型ゼオライ
トの成膜を行う場合、その好ましい合成温度条件は60
〜150℃であり、このような温度にて1〜24時間の
反応を1〜5回程度行うのが好ましい。この場合、反応
系には、A型ゼオライトの種結晶を、例えば多孔質支持
体内に埋め込むなどの方法により添加するのが好まし
い。 【0014】また、原料の仕込み組成比(モル比。以下
組成比はモル比で示す。)は、HO/NaO=20
〜300,NaO/SiO=0.3〜2,SiO
/Al=2〜6,特に、HO/NaO=6
0,NaO/SiO=1,SiO/Al
2となるように調整するのが好ましい。 【0015】このようにして、A型ゼオライト膜を多孔
質支持体の両面に、A型ゼオライト膜の膜厚が10〜5
0μmであり、支持体を含む分離膜の全膜厚が0.5〜
2mm程度となるように析出させることにより、本発明
の液体混合物分離膜を得ることができる。 【0016】このような本発明の液体混合物分離膜は、
パーベーパレーション法による液体混合物の分離に極め
て有効に使用することができる。 【0017】本発明の液体混合物分離膜の分離対象とす
る液体混合物としては、水,メタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、四塩化炭素、トリクロロエチレ
ン等のハロゲン化炭化水素のごとき有機液体を挙げるこ
とができ、本発明において分離の対象とする液体混合物
とは上記液状化合物を2種類もしくはそれ以上含む混合
物である。 【0018】本発明の液体混合物分離膜が特に優れた分
離選択性を示す液体混合物の例としては、水−有機液体
混合物、特に水−メタノール、水−エタノール等の水−
アルコール系炭化水素混合物を挙げることができる。 【0019】 【作用】ゼオライトは分子ふるい能を有することから、
液体混合物分離膜としての可能性が期待されるが、本発
明により多孔質支持体上にA型ゼオライトを成膜するこ
とにより、実用的な強度、化学的安定性、取り扱い性を
備えた分離膜が実現された。 【0020】本発明の液体混合物分離膜は、ゼオライト
の分子ふるい能により著しく高い水選択透過性を示す。
このため、従来の分離膜では分離が困難であった水−エ
タノール混合液等も、効率的に分離することができ、透
過安定性にも優れた液体混合物分離膜が提供される。 【0021】なお、ゼオライトにはA型,X型,Y型な
どがあるが、本発明においてA型ゼオライトを採用する
理由は、以下の実施例に示すように、高い分子ふるい能
を有し、優れた分離選択性を示す上に、低温度の水熱条
件で加圧密封容器などの複雑な反応装置を使用せず、合
成できるためである。 【0022】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 【0023】実施例1(合成例1) ケイ酸ナトリウム水溶液と水酸化ナトリウム/水酸化ア
ルミニウム混合液とを組成比HO/NaO=60、
NaO/SiO=1、SiO/Al =2と
なるように、円筒状のガラス容器に仕込み、表面に種結
晶を仕込んだ管状の多孔質アルミナ支持体(三井研削砥
石製マルチポアロン:直径(外径)1cm,長さ20c
m,肉厚1mm,孔径1μm,気孔率40%)を浸漬
後、100℃で3時間、水熱合成を行った。合成後、水
で洗浄し70℃で乾燥した。得られた液体混合物分離膜
の全膜厚は約1.05mmであった。 【0024】製膜したゼオライト膜のX線回折図のピー
クパターンを市販品のゼオライト4A及びアルミナ支持
体のピークパターンと共に、図1に示す。図1より、こ
のゼオライト膜のピークパターンは、市販品のゼオライ
ト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA型ゼオライ
トが生成していることが確認された。 【0025】また、用いたアルミナ支持体の表面のSE
M写真を図2に、得られたゼオライト膜のSEM写真を
図3に示す。 【0026】図2,3より、アルミナ支持体は約1μm
の細孔を有するものであるが、本実施例の合成により、
このアルミナ支持体上に、約3μm程度の結晶径を有す
るゼオライト結晶が緻密に析出して多結晶体を形成して
いることが明らかである。 【0027】実施例2(合成例2) ケイ酸ナトリウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液
とを、組成比HO/NaO=60、NaO/Si
=1、SiO/Al=2となるように、円
筒状のガラス容器に仕込み、実施例1と同様に表面に種
結晶を仕込んだ管状の多孔質アルミナ支持体を浸漬後、
100℃で12時間水熱合成を行った。得られた液体混
合物分離膜の全膜厚は約1.1mmであった。製膜した
ゼオライト膜のX線回折図のピークパターンは、市販品
のゼオライト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA
型ゼオライトが生成していることがわかった。 【0028】実施例3(合成例3) ケイ酸ナトリウム水溶液と水酸化ナトリウム/水酸化ア
ルミニウム混合液とを、組成比HO/NaO=6
0、NaO/SiO=1、SiO/Al
2となるように、円筒状のガラス容器に仕込み、管状の
多孔質アルミナ支持体(実施例1で用いたものと同様。
ただし、種結晶なし。)を浸漬後、100℃で3時間水
熱合成を行った。この操作を4回繰り返してアルミナ支
持体上にゼオライト膜を製膜した。得られた液体混合物
分離膜の全膜厚は約1.1mmであった。製膜したゼオ
ライト膜のX線回折図のピークパターンは、市販品のゼ
オライト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA型ゼ
オライトが生成していることがわかった。 【0029】実施例4(合成例4) ケイ酸ナトリウム水溶液と水酸化ナトリウム/水酸化ア
ルミニウム混合液とを、組成比HO/NaO=10
0、NaO/SiO=1、SiO/Al
2となるように、円筒状のガラス容器に仕込み、管状の
多孔質アルミナ支持体(実施例1で用いたものと同様。
ただし、種結晶なし。)を浸漬後、100℃で5時間水
熱合成を行った。この操作を4回繰り返してアルミナ支
持体上にゼオライト膜を製膜した。得られた液体混合物
分離膜の全膜厚は約1.05mmであった。製膜したゼ
オライト膜のX線回折図のピークパターンは、市販品の
ゼオライト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA型
ゼオライトが生成していることがわかった。 【0030】実施例5(使用例1) 実施例1(合成例1)で得られた液体混合物分離膜を用
いて、パーベーパレーション法により水−エタノール混
合液の分離を行った。 【0031】パーベーパレーション測定に用いた装置を
図4に示す。図4において、1は液体混合物分離膜、2
はセル、3は被分離液であって、ポンプ11Aを備えた
配管11よりセル2内に導入され、熱交換器12Aを備
える配管12より排出される。4は排出液である。ま
た、分離膜1内の透過側は、真空ポンプ5により配管1
3,13A,13B,14を経て吸引され0.1Tor
rの真空度とされている。透過物は液体窒素により冷却
されて冷却トラップ5に集められる。15は窒素ガスの
排出配管である。 【0032】なお、セル2は恒温槽7内に設置されてお
り、表1に示す各処理温度に調節されている。 【0033】用いた液体混合物分離膜1の有効膜面積は
47cmである。また、被分離液の供給流速は12〜
30cm/minとした。 【0034】液組成の測定はガスクロマトグラフにより
行い、分離膜の透過性能は単位面積、単位時間当りの全
透過束(kg/m・hr)Qと分離係数αにより比較
した。分離係数αは以下の式により求めた。 【0035】 【数1】 【0036】処理温度,被分離液中の水分濃度,全透過
流束Q及び分離係数αを表1に示す。 【0037】比較のため、GFT(架橋ポリビニルアル
コール)膜、PAA(ポリアクリル酸)/ポリイオン
膜、キトサン膜、ポリイミド膜、ポリイミドasym.
(PMDA−ODAポリイミド)膜を用いて同様にパー
ベーパレーション法による分離を行い、結果を表1に示
した。 【0038】表1より、本発明の液体混合物分離膜によ
れば従来のものに比べて高い水選択透過性を示し、水−
エタノール混合液を効率的に分離できることが明らかで
ある。 【0039】 【表1】 【0040】実施例6(使用例2) 表2に示す水−有機物混合液を30〜37cm/mi
nの供給流速で供給し、表2に示す処理温度で、実施例
5と同様にして、実施例1で合成した本発明の液体混合
物分離膜を用いてパーベーパレーション法による分離を
行った。 【0041】排出液の水分濃度、透過液の水分濃度、水
の透過流束q,有機物の透過流束q及び実施例5と
同様にして求めた分離係数αを表2に示す。 【0042】表2より、本発明の液体混合物分離膜は、
様々な種類の有機物と水との混合液に対して適用可能で
あり、高い水選択透過性にて効率的な分離を行えること
が明らかである。 【0043】 【表2】【0044】 【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の液体混合物
分離膜によれば、パーベーパレーション法による液体混
合物の分離において、分離効率が高く、透過安定性にも
優れ、しかも、化学的安定性、取り扱い性も良好で実用
的な液体混合物分離膜が提供される。 【0045】本発明の液体混合物分離膜によれば、従来
の分離膜では分離が困難であった水−エタノール混合液
等についても安定かつ効率的な分離を行うことが可能と
される。従って、本発明の液体混合物分離膜は、メンブ
レンリアクターとして化学反応プロセス或いは溶剤の精
製プロセスにおいて、省エネルギーでコンパクトなパー
ベーパレーション膜分離装置の実用化に極めて有効であ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1で用いた多孔質アルミナ支持体と、成
膜したゼオライト膜と、ゼオライト4Aの各X線回折図
を示すグラフである。 【図2】実施例1で用いたアルミナ支持体の表面の結晶
構造を示すSEM写真である。 【図3】実施例1で成膜したゼオライト膜の表面の結晶
構造を示すSEM写真である。 【図4】実施例5,6で用いた測定装置を示す系統図で
ある。 【符号の説明】 1 液体混合物分離膜 2 セル 3 被分離液 4 排出液 5 真空ポンプ 6A,6B 冷却トラップ 7 恒温槽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成15年3月4日(2003.3.4) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 液体混合物分離膜 【特許請求の範囲】 【請求項1】 種結晶を仕込んだ多孔質支持体上に析出
させたA型ゼオライト膜よりなる液体混合物分離膜。 【請求項2】 請求項1において、水熱合成法により、
該A型ゼオライト膜が析出されてなることを特徴とする
液体混合物分離膜。 【請求項3】 請求項2において、原料の仕込みモル比
が、HO/NaO=20〜300,NaO/Si
=0.3〜2,SiO/Al=2〜6であ
ることを特徴とする液体混合物分離膜。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は液体混合物分離膜に係
り、特に、パーベーパレーション法或いはベーパーパー
ミエーション法による液体混合物の分離に使用される液
体混合物分離膜に関する。 【0002】 【従来の技術】非多孔質高分子膜を利用した、パーベー
パレーション法及びベーパーパーミエーション法による
液体混合物の分離プロセスの研究の歴史は古く、蒸留で
は分離が困難な混合物系の分離を主目的に多くの研究が
なされてきた。例えば、Binningによってポリビ
ニールアルコール膜を用いた共沸混合物の分離(米国特
許第2953502号)が検討され、またスチレン/ア
クリル酸共重合体膜等を用いた水−ホルムアルデヒド混
合液の分離(米国特許第4035291号)が報告され
ている。しかしながら、これらの高分子膜では透過性及
び分離能力が充分でなく、未だ実用化には至っていな
い。 【0003】これに対して、近年、省エネルギー的な立
場から、パーベーパレーション法及びベーパーパーミエ
ーション法は、従来の蒸留法を補うもしくは代替する有
望な分離プロセス技術として注目されるようになった。
特に、水−エタノールなどの共沸混合物を形成するもの
の分離には、蒸留法は有効ではなく、パーベーパレーシ
ョン法或いはベーパーパーミエーション法が最も望まし
い方法と考えられている。そのため、パーベーパレーシ
ョン法及びベーパーパーミエーション法について活発な
研究開発が行れ、既に実用化された膜も多く提案される
ようになった。例えば、特開昭59−109204号公
報ではセルロースアセテート膜とポリビニールアルコー
ル膜が、また、特開昭59−55305号公報にはポリ
エチレンイミン系架橋膜が提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭59−109204号公報や特開昭59−5530
5号公報などで提案された膜は、いずれも物性が近似し
た物質の分離、とりわけメタノール−水の分離性能が低
く、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)などのよ
うな有機溶剤への耐久性もないため、水−有機物混合物
としては、限られた物質(エタノールより多い炭素数、
即ち炭素数3以上のアルコール類、ケトン類等)にしか
使用できず、実用性に乏しいという欠点がある。 【0005】本発明は上記従来の分離膜の欠点を解決
し、液体混合物を極めて効率的に分離することができ、
しかも、透過安定性にも優れたパーベーパレーション
いはベーパーパーミエーション用液体混合物分離膜を提
供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の液体混合物分離
膜は、種結晶を仕込んだ多孔質支持体上に析出させたA
型ゼオライト膜よりなることを特徴とする。 【0007】以下に本発明を詳細に説明する。 【0008】本発明の液体混合物分離膜において、A型
ゼオライトを析出させる多孔質支持体としては、アルミ
ナ、シリカ、ジルコニア、チッ化ケイ素、炭化ケイ素等
のセラミックス、アルミニウム、銀、ステンレス等の金
属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリスルホン、ポリイミド等の有機高分子
よりなる多孔質材料であって、その平均気孔径が0.0
5〜10μmで、気孔率が10〜60%程度のものを用
いることができる。 【0009】多孔質支持体の平均気孔径が0.05μm
未満であると、透過速度が小さく実用的でない。この平
均気孔径が10μmを超えると選択性が低下する。ま
た、気孔率が10%未満では透過速度が小さく、60%
を超えると選択性が低下する上に、支持体としての強度
が得られない。 【0010】多孔質支持体としては、特に、平均気孔径
0.1〜2μm,気孔率30〜50%のアルミナ質多孔
質支持体が好ましい。 【0011】なお、多孔質支持体の形状には特に制限は
ないが、一般にパーベーパレーション法或いはベーパー
パーミエーション法に用いられる分離膜形状としては、
外径10mm前後、長さ20〜100cmのパイプであ
って、その厚さは0.2mm〜数mmのもの、或いは、
外径30〜100mm程度、長さ20〜100cm及び
それ以上の円柱に内径2〜12mm程度の孔が軸方向に
多数個形成された蓮根状であることが好ましい。 【0012】このような多孔質支持体上にA型ゼオライ
ト膜を析出させる方法としては、シリカ源としてのケイ
酸ナトリウム、シリカゲルやゾル、シリカ粉末など、ア
ルミナ源としてのアルミン酸ナトリウム、水酸化アルミ
ニウムなどを出発原料として、水熱合成法や気相法など
の合成法で析出させる方法が挙げられる。 【0013】なお、特に水熱合成法によりA型ゼオライ
トの成膜を行う場合、その好ましい合成温度条件は60
〜150℃であり、このような温度にて1〜24時間の
反応を1〜5回程度行うのが好ましい。この場合、A
ゼオライトの種結晶を、例えば多孔質支持体内に埋め込
むなどして、多孔質支持体に仕込んでおくことが好まし
い。 【0014】また、原料の仕込み組成比(モル比。以下
組成比はモル比で示す。)は、HO/NaO=20
〜300,NaO/SiO=0.3〜2,SiO
/Al=2〜6,特に、HO/NaO=6
0,NaO/SiO=1,SiO/Al
2となるように調整するのが好ましい。 【0015】このようにして、A型ゼオライト膜を多孔
質支持体の両面に、A型ゼオライト膜の膜厚が10〜5
0μmであり、支持体を含む分離膜の全膜厚が0.5〜
2mm程度となるように析出させることにより、本発明
の液体混合物分離膜を得ることができる。 【0016】このような本発明の液体混合物分離膜は、
パーベーパレーション法或いはベーパーパーミエーショ
ン法による液体混合物の分離に極めて有効に使用するこ
とができる。 【0017】本発明の液体混合物分離膜の分離対象とす
る液体混合物としては、水,メタノール、エタノール、
プロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、四塩化炭素、トリクロロエチレ
ン等のハロゲン化炭化水素のごとき有機液体を挙げるこ
とができ、本発明において分離の対象とする液体混合物
とは上記液状化合物を2種類もしくはそれ以上含む混合
物である。 【0018】本発明の液体混合物分離膜が特に優れた分
離選択性を示す液体混合物の例としては、水−有機液体
混合物、特に水−メタノール、水−エタノール等の水−
アルコール系炭化水素混合物を挙げることができる。 【0019】 【作用】ゼオライトは分子ふるい能を有することから、
液体混合物分離膜としての可能性が期待されるが、本発
明により、種結晶を仕込んだ多孔質支持体上にA型ゼオ
ライトを成膜することにより、実用的な強度、化学的安
定性、取り扱い性を備えた分離膜が実現された。 【0020】本発明の液体混合物分離膜は、ゼオライト
の分子ふるい能により著しく高い水選択透過性を示す。
このため、従来の分離膜では分離が困難であった水−エ
タノール混合液等も、効率的に分離することができ、透
過安定性にも優れた液体混合物分離膜が提供される。 【0021】なお、ゼオライトにはA型,X型,Y型な
どがあるが、本発明においてA型ゼオライトを採用する
理由は、以下の実施例に示すように、高い分子ふるい能
を有し、優れた分離選択性を示す上に、低温度の水熱条
件で加圧密封容器などの複雑な反応装置を使用せず、合
成できるためである。 【0022】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 【0023】実施例1(合成例1) ケイ酸ナトリウム水溶液と水酸化ナトリウム/水酸化ア
ルミニウム混合液とを組成比HO/NaO=60、
NaO/SiO=1、SiO/Al =2と
なるように、円筒状のガラス容器に仕込み、表面に種結
晶を仕込んだ管状の多孔質アルミナ支持体(三井研削砥
石製マルチポアロン:直径(外径)1cm,長さ20c
m,肉厚1mm,孔径1μm,気孔率40%)を浸漬
後、100℃で3時間、水熱合成を行った。合成後、水
で洗浄し70℃で乾燥した。得られた液体混合物分離膜
の全膜厚は約1.05mmであった。 【0024】製膜したゼオライト膜のX線回折図のピー
クパターンを市販品のゼオライト4A及びアルミナ支持
体のピークパターンと共に、図1に示す。図1より、こ
のゼオライト膜のピークパターンは、市販品のゼオライ
ト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA型ゼオライ
トが生成していることが確認された。 【0025】また、用いたアルミナ支持体の表面のSE
M写真を図2に、得られたゼオライト膜のSEM写真を
図3に示す。 【0026】図2,3より、アルミナ支持体は約1μm
の細孔を有するものであるが、本実施例の合成により、
このアルミナ支持体上に、約3μm程度の結晶径を有す
るゼオライト結晶が緻密に析出して多結晶体を形成して
いることが明らかである。 【0027】実施例2(合成例2) ケイ酸ナトリウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液
とを、組成比HO/NaO=60、NaO/Si
=1、SiO/Al=2となるように、円
筒状のガラス容器に仕込み、実施例1と同様に表面に種
結晶を仕込んだ管状の多孔質アルミナ支持体を浸漬後、
100℃で12時間水熱合成を行った。得られた液体混
合物分離膜の全膜厚は約1.1mmであった。製膜した
ゼオライト膜のX線回折図のピークパターンは、市販品
のゼオライト4Aのものと良く一致し、支持体表面にA
型ゼオライトが生成していることがわかった 【0028】施例(使用例1) 実施例1(合成例1)で得られた液体混合物分離膜を用
いて、パーベーパレーション法により水−エタノール混
合液の分離を行った。 【0029】パーベーパレーション測定に用いた装置を
図4に示す。図4において、1は液体混合物分離膜、2
はセル、3は被分離液であって、ポンプ11Aを備えた
配管11よりセル2内に導入され、熱交換器12Aを備
える配管12より排出される。4は排出液である。ま
た、分離膜1内の透過側は、真空ポンプ5により配管1
3,13A,13B,14を経て吸引され0.1Tor
rの真空度とされている。透過物は液体窒素により冷却
されて冷却トラップ5に集められる。15は窒素ガスの
排出配管である。 【0030】なお、セル2は恒温槽7内に設置されてお
り、表1に示す各処理温度に調節されている。 【0031】用いた液体混合物分離膜1の有効膜面積は
47cmである。また、被分離液の供給流速は12〜
30cm/minとした。 【0032】液組成の測定はガスクロマトグラフにより
行い、分離膜の透過性能は単位面積、単位時間当りの全
透過束(kg/m・hr)Qと分離係数αにより比較
した。分離係数αは以下の式により求めた。 【0033】 【数1】 【0034】パーベーパレーション法による処理温度,
被分離液中の水分濃度,全透過流束Q及び分離係数αを
表1に示す。 【0035】比較のため、GFT(架橋ポリビニルアル
コール)膜、PAA(ポリアクリル酸)/ポリイオン
膜、キトサン膜、ポリイミド膜、ポリイミドasym.
(PMDA−ODAポリイミド)膜を用いて同様にパー
ベーパレーション法による分離を行い、結果を表1に示
した。 【0036】表1より、本発明の液体混合物分離膜によ
れば従来のものに比べて高い水選択透過性を示し、水−
エタノール混合液を効率的に分離できることが明らかで
ある。 【0037】 【表1】 【0038】また、ベーパーパーミエーション法による
処理温度、被分離液中の水分濃度、全透過流束Q及び分
離係数αを表2に示す。 【0039】比較のため、キトサン膜、宇部興産製ポリ
イミド膜、日立造船製セルロース系膜を用いて同様にベ
ーパーパーミエーション法による分離を行い、結果を表
2に示した。 【0040】 【表2】 【0041】表2より、本発明の液体混合物分離膜によ
れば従来のものに比べて高い水蒸気選択透過性を示し、
水−エタノール混合物を効率的に分離できることが明ら
かである。 【0042】実施例(使用例2) 表に示す水−有機物混合液を30〜37cm/mi
nの供給流速で供給し、表に示す処理温度で、実施例
と同様にして、実施例1で合成した本発明の液体混合
物分離膜を用いてパーベーパレーション法による分離を
行った。 【0043】排出液の水分濃度、透過液の水分濃度、水
の透過流束q,有機物の透過流束q及び実施例
同様にして求めた分離係数αを表に示す。 【0044】表より、本発明の液体混合物分離膜は、
様々な種類の有機物と水との混合液に対して適用可能で
あり、高い水選択透過性にて効率的な分離を行えること
が明らかである。 【0045】 【表3】 【0046】実施例5 表4に示す水−有機物混合液を30〜37cm/mi
nの供給流速で供給し、表4に示す処理温度で、実施例
4と同様にして、実施例1で合成した本発明の液体混合
物分離膜を用いてベーパーパーミエーション法による分
離を行った。 【0047】排出蒸気の水分濃度、透過蒸気の水分濃
度、水蒸気の透過流束q、有機物蒸気の透過流束q
および実施例3と同様にして求めた分離係数αを表4に
示す。 【0048】表4より、本発明の液体混合物分離膜は、
様々な種類の有機物蒸気と水蒸気との混合蒸気に対して
も適用可能であり、高い水蒸気選択透過性にて効率的な
分離を行えることが明らかである。 【0049】 【表4】 【0050】 【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の液体混合物
分離膜によれば、パーベーパレーション法及びベーパー
パーミエーション法による液体混合物の分離において、
分離効率が高く、透過安定性にも優れ、しかも、化学的
安定性、取り扱い性も良好で実用的な液体混合物分離膜
が提供される。 【0051】本発明の液体混合物分離膜によれば、従来
の分離膜では分離が困難であった水−エタノール混合液
等についても安定かつ効率的な分離を行うことが可能と
される。従って、本発明の液体混合物分離膜は、メンブ
レンリアクターとして化学反応プロセス或いは溶剤の精
製プロセスにおいて、省エネルギーでコンパクトなパー
ベーパレーション膜分離装置及びベーパーパーミエーシ
ョン膜分離装置の実用化に極めて有効である。 【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1で用いた多孔質アルミナ支持体と、成
膜したゼオライト膜と、ゼオライト4Aの各X線回折図
を示すグラフである。 【図2】実施例1で用いたアルミナ支持体の表面の結晶
構造を示すSEM写真である。 【図3】実施例1で成膜したゼオライト膜の表面の結晶
構造を示すSEM写真である。 【図4】実施例3,4で用いた測定装置を示す系統図で
ある。 【符号の説明】 1 液体混合物分離膜 2 セル 3 被分離液 4 排出液 5 真空ポンプ 6A,6B 冷却トラップ 7 恒温槽

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 多孔質支持体上に析出させたA型ゼオラ
    イト膜よりなる液体混合物分離膜。
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