JP2003210380A

JP2003210380A - 食器洗浄機

Info

Publication number: JP2003210380A
Application number: JP2002010370A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kitamura; 洋北村; Hideo Kimura; 秀夫木村; Takeshi Hoshino; 毅星野
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2002-01-18
Filing date: 2002-01-18
Publication date: 2003-07-29

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明の目的は、下カゴに収納される食器の大
きさが変わっても上カゴに収納した食器と一緒に洗浄で
きる食器洗浄機を提供することにある。【解決手段】本発明は、洗浄槽１１の上側に前後方向に
沿って上下２段に配設されている複数個のローラ１４に
挟接され洗浄槽１１の前後方向に摺動移動できるレール
１５を設ける。レール１５のガイド溝１８に嵌挿されて
摺動する上ガイド１６ａと下ガイド１６ｂを有する上カ
ゴガイド１６で上カゴ１７を保持する。上カゴガイド１
６の上ガイド１６ａと下ガイド１６ｂのいずれか一方を
レール１５のガイド溝１８に嵌挿する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は特に一般家庭用とし
て使用して好適な食器洗浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、一般家庭にも食器洗浄機が普及し
てきている。一般家庭で使用される食器洗浄機は小型で
も収容容量を多くすることが要求される。このため、食
器洗浄機を構成する洗浄槽内の上側と下側の上下２段に
食器カゴを配設するようにしている。カゴは合成樹脂を
被覆した鋼線を格子状に組込んで形成され、下カゴには
食器皿、箸、コップなどを載置して収納し、また、上カ
ゴには茶碗などを載置して収納するようにしている。こ
のことは、例えば、特開２００１−２５２２３２号公報
に記載されている。

【０００３】洗浄槽の上下２段に食器カゴを配設する食
器洗浄機は、下カゴの下面と上面および上カゴの上面に
固定式洗浄ノズルと回転式洗浄ノズルを配設して洗浄運
転とすすぎ運転を行うようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来技術の食器洗浄機
は、上カゴと下カゴの間隔が固定的に一定になってい
る。ところが、食器は食生活の多様化に伴い種々の大き
さのものが用いられるようになっている。特に、食器皿
は標準とする大きさよりはるかに大きなものが使用され
ている。上カゴと下カゴの間隔は標準的な大きさの食器
皿によって設計されている。このため、食器皿が標準よ
り大きいと上カゴに収納した食器と一緒に洗浄できなく
なるという問題点を有している。

【０００５】本発明は上記点に対処して成されたもの
で、その目的とするところは下カゴに収納される食器の
大きさが変わっても上カゴに収納した食器と一緒に洗浄
できる食器洗浄機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、洗浄槽の上側に前後方向に沿って上下２段に配設
されている複数個のローラに挟接され洗浄槽の前後方向
に摺動移動できるレールを設け、レールのガイド溝に嵌
挿されて摺動する上ガイドと下ガイドを有する上カゴガ
イドで上カゴを保持し、上カゴガイドの上ガイドと下ガ
イドのいずれか一方をレールのガイド溝に嵌挿するよう
にしたことにある。

【０００７】本発明は上カゴの上カゴガイドに上ガイド
と下ガイドを設け、いずれか一方をレールのガイド溝に
嵌挿するようにしているので下カゴと上カゴの間隔を調
整で、下カゴに載置する食器、特に食器皿の大きさが変
わっても上カゴに載置した食器と一緒に洗浄することが
できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を参
照して説明する。図１に本発明の食器洗浄機の外観構成
図を示す。図１において、食器洗浄機１は洗浄槽を形成
する前面開放の外枠体２を備え、外枠体２の前面に上ド
ア３と下ドア４が開閉自在に取付けられている。図示の
状態では、上ドア３は反時計方向に回動して上方向に開
放し、下ドア４は時計方向に回動して下方向に開放す
る。上ドア３には細長矩形状の数条の排気口５が形成さ
れ、また、下ドア４には取手６とロックボタン７が設け
られている。

【０００９】下ドア４の下側にタッチスイッチなどが取
付けられた操作パネル８が設けられ、外枠体２はベース
９に載置されている。外枠体２は通常鋼板をコ字型状に
形成し、裏面に図２に示すように裏板１０が設けられて
いる。なお、図１は外枠体２の両側板の外面にカバーを
取付けた状態を示している。

【００１０】図２に上ドア３と下ドア４を取除いた洗浄
槽１１内の概略構成図を示す。外枠体２と裏板１０など
で形成される洗浄槽１１の下部両側に下カゴガイド１２
ａ、１２ｂが設けられており、下カゴガイド１２ａ、１
２ｂに下カゴ１３が載置されている。下カゴ１３には
皿、コップ、小物などが載置される。下カゴ１３は下カ
ゴガイド１２ａ、１２ｂに沿って洗浄槽１１に出し入れ
できる。

【００１１】また、外枠体２の両側板の内面上部に夫々
４個のローラ１４が配設されている。４個のローラ１４
は上側に２個並設され、その下側に２個並設されてい
る。図では外枠体２の左側板に配設されている上側の２
個のローラ１４のみを示している。上側の２個のローラ
１４と下側の２個のローラ１４の間にレール１５が前後
方向に摺動可能に挟接されている。

【００１２】レール１５はＵ字型で両脚端を内側に折曲
した構成で、内部に上カゴガイド１６を前後方向に移動
可能に収納している。上カゴ１７は上カゴガイド１６と
共に前後方向に移動する。上カゴ１７には茶碗、汁碗等
が載置される。

【００１３】なお、食器洗浄機１は送水ノズル、送風
機、残菜フィルタなどが設けられているが、本発明と直
接関係ないので図示を省略している。

【００１４】図３、図４にローラ１４、レール１５、上
カゴガイド１６から構成される上カゴ配設機構の詳細構
成図を示す。図３は平面図で、図４は図３のＡ−Ａ断面
図である。なお、図３において上カゴ１７は紙面の手前
側に取付られる。また、図４は理解を容易にするため外
枠体２の側板２０、ローラ１４、レール１５にハッチン
グを施し、かつ、上カゴガイド１６を図示している。

【００１５】図３、図４において、合成樹脂で構成され
るローラ１４は段付きネジ２１によってスペーサ２２を
介して外枠体２の側板２０に取付けられている。ローラ
１４は洗浄槽１１の前後方向に沿って並設されている。
上側の２個のローラ１４と下側の２個のローラ１４の間
にレール１５が前後方向に摺動可能に挟接されている。
レール１５はＵ字型形状で両脚端を内側に折曲した構成
で、ガイド溝１８内部に上カゴガイド１６の上ガイド１
６ａを前後方向に移動可能に収納している。上カゴ１７
は上カゴガイド１６と共に前後方向に移動する。上カゴ
１７には茶碗、汁碗等が載置される。

【００１６】上カゴガイド１６は平行に配置される上ガ
イド１６ａと下ガイド１６ｂを備え、両ガイド１６ａと
１６ｂは２個の連結部材１９によって連結固定されてい
る。上カゴガイド１６は上下対称に作成されており、上
ガイド１６ａと下ガイド１６ｂは同一構成になってい
る。

【００１７】レール１５はローラ１４との挟接が外れる
のを防止するストッパー２４が設けられている。ストッ
パー２４は洗浄槽１１の後側に位置している。レール１
５の前側には上カドガイド１６をレール１５に挿脱する
ストッパー２５が設けられている。ストッパー２４、２
５は合成樹脂で構成されている。

【００１８】ストッパー２５は図７に示すようにＵ字型
形状で、両脚の内面に係止突起２６を備えている。スト
ッパー２５は両脚を開きレール１５の両脚に穿設されて
いる係止穴２７に係止突起２６を弾力で嵌着してレール
１５に装着される。係止突起２６はレール１５から取り
外すことができると共に、レール１５に装着した状態で
係止突起２６を支点として図示矢印方向に回転させるこ
とができる。

【００１９】さて、このような食器洗浄機１において上
カゴ１７の取付高さ調節は次のようにして行われる。

【００２０】図３は上ガイド１６ａをレール１５のレー
ル溝１８に嵌挿して上カゴ１７を洗浄槽１１に収納した
状態を示している。この状態にあるときに上カゴ１７を
図示矢印方向つまり洗浄槽１１の前側に引くと、上ガイ
ド１６ａがレール溝１８内を摺動して前方向に移動す
る。上カゴ１７は上カゴガイド１６と共に前方向に移動
する。

【００２１】上ガイド１６ａがレール溝１８内を摺動し
てストッパー２５に当接するとレール１５が４個のロー
ラ１４の間に前方向に摺動移動する。レール１５の移動
によって上カゴ１７も前方向に移動する。上カゴ１７を
洗浄槽１１から引き出した状態になると、図５に示すよ
うにストッパー２４がローラ１４に当接する。ストッパ
ー２４がローラ１４に当接すると上カゴ１７をそれ以上
引き出せなくなる。

【００２２】図５の状態になると、ストッパー２５を係
止突起２６と係止穴２７の係合点を支点として図８
（ａ）のように回転させる。ストッパー２５を図８
（ａ）のように回転させると、上ガイド１６ａをレール
１５のガイド溝１８から引き出すことができる。上カゴ
１７はこのようにして洗浄槽１１から取り出すことがで
きる。

【００２３】次に、下カゴ１３と上カゴ１７の間隔を大
きくする場合には、ストッパー２５が図８（ａ）の状態
において図６に示すようにレール１５のガイド溝１８に
上カゴガイド１６の下ガイド１６ｂを嵌挿する。図４と
図６を比較して理解できるように、図６では下カゴ１３
と上カゴ１７の間隔が大きくなる。

【００２４】この状態で上カゴ１７を押し入れると、ス
トッパー２５が図８（ｂ）に示すように側板２０に設け
られているロック板２６に当り、さらに押し入れるとス
トッパー２５が図８（ｃ）に示すようにレール１５に装
着される。その後、上カゴガイド１６の下ガイド１６ｂ
がレール１５のレール溝１８に嵌挿され図３の状態にな
る。

【００２５】このようにして食器洗浄機１の上カゴ１７
の取付高さ調節を行うのであるが、上カゴ１７の上カゴ
ガイド１６に上ガイド１６ａと下ガイド１６ｂを設け、
いずれか一方をレール１５のレール溝１８に嵌挿するこ
とによって下カゴ１３と上カゴ１７の間隔を調整でき
る。したがって、下カゴ１３に載置する食器、特に食器
皿の大きさが変わっても上カゴ１７に載置した食器と一
緒に洗浄することができる。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、上カゴの取付高さを調
節できるので下カゴと上カゴの間隔を調整でき、下カゴ
に載置する食器、特に食器皿の大きさが変わっても上カ
ゴに載置した食器と一緒に洗浄することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の外観斜視図である。

【図２】本発明の一実施例のドアを取り外した状態の
概略構成図である。

【図３】本発明の一実施例の上カゴ配設機構の一例詳
細構成図である。

【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。

【図５】本発明の一実施例の上カゴ配設機構の説明図
である。

【図６】本発明の一実施例の上カゴ配設機構の説明図
である。

【図７】本発明の一実施例のストッパーの説明図であ
る。

【図８】本発明の一実施例のストッパーの説明図であ
る。

【符号の説明】

１…食器洗浄機、２…外枠体、３…上ドア、４…下ド
ア、５…排気口、６…取手、７…ロックボタン、８…操
作パネル、９…ベース、１０…裏板、１１…洗浄槽、１
２…下カゴガイド、１３…下カゴ、１４…ローラ、１５
…レール、１６…上カゴガイド、１６ａ…上ガイド、１
６ｂ…下ガイド、１７…上カゴ、１８…ガイド溝、１９
…連結部材、２０…側板、２４、２５…ストッパー。

フロントページの続き (72)発明者星野毅東京都港区西新橋二丁目15番12号株式会社日立製作所電化機器事業部内Ｆターム(参考） 3B082 FF05 FF06

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄槽の上側と下側に上カゴと下カゴが収
納される食器洗浄機において、前記洗浄槽の上側に前後
方向に沿って上下２段に配設されている複数個のローラ
と、前記２段に配設されたローラに挟接され前記洗浄槽
の前後方向に摺動移動できるレールと、前記レールのガ
イド溝に嵌挿されて摺動する上ガイドと下ガイドを有
し、前記上カゴを保持する上カゴガイドとを具備し、前
記上カゴガイドは前記上ガイドと下ガイドのいずれか一
方を前記レールのガイド溝に嵌挿されるようにしたこと
を特徴とする食器洗浄機。
【請求項２】洗浄槽の上側と下側に上カゴと下カゴが収
納される食器洗浄機において、前記洗浄槽の上側に前後
方向に沿って上下２段に配設されている複数個のローラ
と、前記２段に配設されたローラに挟接され前記洗浄槽
の前後方向に摺動移動できるレールと、前記レールのガ
イド溝に嵌挿されて摺動すると共にほぼ平行配置されて
いる上ガイドと下ガイドを有し、前記上カゴを保持する
上カゴガイドと、前記レールの前側端に設けられ、前記
レールのガイド溝を開閉するストッパーとを具備し、前
記上カゴガイドは前記上ガイドと下ガイドのいずれか一
方を前記レールのガイド溝に嵌挿されるようにしたこと
を特徴とする食器洗浄機。
【請求項３】請求項２において、前記ストッパーが前記
ガイド溝を開状態で前記上カゴを前記洗浄槽に収納する
と前記ストッパーを閉状態にさせるロック部材を具備す
ることを特徴とする食器洗浄機。