JP2003209359A - コア基板およびその製造方法 - Google Patents

コア基板およびその製造方法

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JP2003209359A
JP2003209359A JP2002004183A JP2002004183A JP2003209359A JP 2003209359 A JP2003209359 A JP 2003209359A JP 2002004183 A JP2002004183 A JP 2002004183A JP 2002004183 A JP2002004183 A JP 2002004183A JP 2003209359 A JP2003209359 A JP 2003209359A
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core
pitch
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Tatsuro Imamura
達郎 今村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コア基板の両面のビルドアップ層を有効に使
用した多層配線基板の製造を可能とするコア基板と、こ
のようなコア基板を簡便に製造するための製造方法を提
供する。 【解決手段】 コア材の両面に厚み5〜12μmの範囲
の銅箔を備えた銅張積層板の銅箔表面に粗化処理を施
し、レーザーを照射して内径が0.05〜0.15mm
の範囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範囲のスルーホ
ールを少なくとも一部に含む複数のスルーホールを穿設
し、これらのスルーホール内に導電性ペーストを充填
し、表面平滑処理を施した後、無電解めっきにより全面
に下地給電層を形成し、所望の電気絶縁性パターンをマ
スクとして、電解めっきにより下地給電層上に導電材料
を析出させて、スルーホールの開口部を閉塞するランド
部を含む所望の配線を形成し、その後、不要な下地給電
層をエッチング除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線基板に使
用するコア基板とその製造方法に係り、特に高密度配線
がなされたビルドアップ層をコア基板の両面に備えた多
層配線基板を可能とするコア基板と、このようなコア基
板を製造するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子は、ますます高集積
化、高性能化の一途をたどってきており、その端子数の
増加も著しい。例えば、QFP(Quad Flat
Package)のような表面実装パッケージでは、外
部端子ピッチを狭めることにより、パッケージサイズを
大きくすることなく多端子化に対応してきた。しかし、
外部端子の狭ピッチ化に伴い、外部端子自体の幅が細く
なって強度が低下するため、フォーミング等の後工程に
おける外部端子のスキュー対応や、平坦性維持が難しく
なり、実装に際しては、半導体パッケージの搭載精度の
維持が難しくなるという問題があった。すなわち、QF
Pでも、更なる多端子化への対応は困難となっている。
【0003】これに対応するために、BGA(Ball
Grid Array)に代表される多層樹脂プリン
ト基板をインターポーザとするパッケージが開発されて
きた。このBGAは、通常、両面基板の片面に半導体チ
ップを搭載し、他方の面に球状の半田ボールを外部端子
として備え、半導体チップの端子と外部端子(半田ボー
ル)との導通をとったものであり、実装性の向上を図っ
たパッケージである。
【0004】また、最近では、パッケージを持たないチ
ップ(ベアチップ)を直接に多層配線基板上の実装する
ベアチップ実装法が提案されている。ベアチップ実装法
では、予め多層配線基板上に形成された配線の接続パッ
ド部に、ボンディング・ワイヤ、ハンダや金属球等から
なるバンプ、異方性導電膜、導電性接着剤、光収縮性樹
脂等の接続手段を用いて半導体デバイス・チップが実装
される。チップがパッケージに封入されていないので、
多層配線基板上の配線とチップとの間の接続経路を単純
化かつ短縮することができ、また実装密度が向上するの
で、他チップとの間の距離も短縮することができる。し
たがって、小型軽量化はもちろん、信号処理の高速化も
期待することができる。
【0005】上記のようなベアチップ実装法に対応でき
る多層配線基板は、通常、サブトラクティブ法等で作製
した低密度配線を有する両面基板をコア基板とし、この
コア基板の両面にビルドアップ法により高密度配線を形
成して製造されている。図9は、従来のコア基板の製造
方法の一例を示す工程図であり、まず、コア材53の両
面に銅箔54aを設けた銅張積層基板52に、ドリルマ
シンを用いて機械的にスルーホール58を形成する(図
9A)。次に、スルーホール58内を洗浄し無電解めっ
きにより無電解銅54bを形成してスルーホール58内
を導電化し、その後、電解銅めっきにより全面に所定の
厚みで銅めっき層54cを形成して、スルーホール58
内を電気的に接続させる(図9(B))。次いで、スル
ーホール58内に導電性金属材料あるいは非導電性ペー
ストからなる充填部材55を充填し、物理研磨による表
面平滑処理を行う(図9(C))。その後、ドライフィ
ルムレジストあるいは液状レジストにより成膜処理を行
い、所定のパターン露光、現像を行ってレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンをマスクとして銅め
っき層54c、無電解銅54bと銅箔54aをパターン
エッチングすることにより、めっきスルーホール54、
所望の回路配線(図示せず)を形成して、コア基板51
が製造される(図9(D))。
【0006】図10は、上記のように製造されたコア基
板51の両面にビルドアップ法により高密度配線を形成
して製造された多層配線基板の例を示す概略断面図であ
る。図10に示される多層配線基板60は、以下のよう
に製造することができる。すなわち、コア基板51の両
面にガラスクロスエポキシ樹脂(プリプレグ)の絶縁層
61を形成し、炭酸ガスレーザー、もしくは、UV−Y
AGレーザーを用いてコア基板上のめっきスルーホール
54や回路配線の所望個所が露出するように小径の穴部
を各絶縁層61の所定位置に形成する。そして、洗浄
後、穴部内に無電解めっきにより導電層を形成し、ドラ
イフィルムレジストをラミネートして所定のパターン露
光、現像を行うことによりレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをマスクとして、上記の穴部を含
む露出部に電解めっきによりビア部62を形成して1層
目のビルドアップ層を形成する。この操作を繰り返して
複数のビルドアップ層(図示例では、両面に各2層)を
形成して多層配線基板60が製造される。そして、半導
体チップ搭載側の最表面のビルドアップ層には、必要な
配線とともに、半導体チップ搭載用の接続パッド部64
が形成されている。このような多層配線基板60では、
半導体チップ搭載用の接続パッド部64に半田等の金属
バンプ82を介して半導体チップ81を搭載することが
できる。また、多層配線基板60の裏面側には外部接続
端子65が設けられており、プリント配線板(マザーボ
ード)に実装することができる。尚、図示例では、簡略
化のために、めっきスルーホール数、半導体チップのバ
ンプ数、回部接続端子数をそれぞれ4個としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、めっき
スルーホールを備えた従来のコア基板は、めっきスルー
ホールの径、ピッチが大きいため、半導体チップのピン
数増加に伴う高密度化への対応が困難であるという問題
がある。すなわち、めっきスルーホール形成におけるめ
っき工程で発生するマイグレーション(コア材53中へ
のめっき液の染み出し)の点から、めっきスルーホール
の狭ピッチ化には限界があり、半導体チップ搭載用の接
続パッド部のピッチとめっきスルーホールのピッチの間
に大きな開きを生じることが避けられない。このため、
半導体チップ搭載用の接続パッド部からコア基板の各め
っきスルーホールに接続するために、ビルドアップ層に
微細配線を引き回すか、もしくは、ビルドアップ層の積
層数を増す必要がある。上述の多層配線基板60の例で
は、チップ搭載用の各接続パッド部64からコア基板5
1の各めっきスルーホール54への接続用の配線引き回
しのために、チップ搭載側に2層のビルドアップ層を必
要である。一方、コア基板51の裏面の2層のビルドア
ップ層は配線の引き回しが不要であり、外部接続端子6
5への接続のためのビア部が形成されているのみであ
る。
【0008】しかし、多層配線基板60のそり防止等の
バランス維持作用をなすために、チップ搭載側と同等の
2層のビルドアップ層をコア基板51の裏面にも設ける
必要がある。すなわち、従来の多層配線基板では、半導
体チップ搭載用の接続パッド部からコア基板の各めっき
スルーホールに接続するための配線の引き回しがコア基
板のチップ搭載側のビルドアップ層に集中し、裏面のビ
ルドアップ層の有効利用が難しく、多層配線基板の小型
化、製造の簡易化に支障を来す要因の一つとなってい
る。このため、コア基板の両面のビルドアップ層を有効
に使用した多層配線基板の実用化が望まれている。本発
明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、
コア基板の両面のビルドアップ層を有効に使用した多層
配線基板の製造を可能とするコア基板と、このようなコ
ア基板を簡便に製造するための製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、コア基板の両面に複数のビルドア
ップ層を備え、一方の面に半導体チップ搭載用の接続パ
ッド部を有し、他方の面に外部接続端子を有する多層配
線基板に使用するコア基板おいて、内部に導電性ペース
トが充填されている複数のスルーホールを有するコア材
を備え、該スルーホールの開口部は前記導電性ペースト
と導通するランド部により閉塞され、複数の前記スルー
ホールの少なくとも一部は内径が0.05〜0.15m
mの範囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範囲であるよ
うな構成とした。
【0010】本発明の好ましい態様として、前記スルー
ホールは、いずれも内径が0.05〜0.15mmの範
囲であるような構成とした。本発明の好ましい態様とし
て、前記スルーホールは、いずれも内径が0.05〜
0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範
囲であるような構成とした。さらに、本発明の好ましい
態様として、前記導電性ペーストに含有される導電材
は、銀を表面にコートした銅粒子であるような構成とし
た。
【0011】本発明のコア基板の製造方法は、コア材の
両面に厚み5〜12μmの範囲の銅箔を備えた銅張積層
板の前記銅箔表面に粗化処理を施し、その後、レーザー
を照射して内径が0.05〜0.15mmの範囲、ピッ
チが0.2〜0.3mmの範囲のスルーホールを少なく
とも一部に含む複数のスルーホールを穿設する第1の工
程、前記スルーホール内に導電性ペーストを充填し、そ
の後、物理研磨により表面平滑処理を施す第2の工程、
無電解めっきにより全面に下地給電層を形成する第3の
工程、前記下地給電層上に所望の電気絶縁性パターンを
形成し、該電気絶縁性パターンをマスクとして電解めっ
きにより導電材料を下地給電層上に析出させて、前記ス
ルーホール内に充填されている導電性ペーストに接続さ
れた状態で前記スルーホールの開口部を閉塞するランド
部を形成する第4の工程、前記電気絶縁性パターンを除
去し、露出している不要な前記下地給電層をエッチング
除去する第5の工程、を有するような構成とした。
【0012】また、本発明のコア基板の製造方法は、コ
ア材の両面に厚み5〜12μmの範囲の銅箔を備えた銅
張積層板の前記銅箔表面に粗化処理を施し、その後、レ
ーザーを照射して内径が0.05〜0.15mmの範
囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範囲のスルーホール
を少なくとも一部に含む複数のスルーホールを穿設する
第1の工程、前記スルーホール内に導電性ペーストを充
填し、その後、物理研磨により表面平滑処理を施す第2
の工程、無電解めっきにより全面に下地給電層を形成
し、電解めっきにより導電材料を下地給電層上に析出し
て導電層を形成する第3の工程、前記導電層上に所望の
レジストパターンを形成し、該レジストパターンをマス
クとしてエッチングにより導電層および下地給電層を除
去して、前記スルーホール内に充填されている導電性ペ
ーストに接続された状態で前記スルーホールの開口部を
閉塞するランド部を形成し、その後、前記レジストパタ
ーンを除去する第4の工程、を有するような構成とし
た。
【0013】本発明の好ましい態様として、前記第4の
工程において、前記ランド部とともに所望の配線を同時
形成するような構成とした。本発明の好ましい態様とし
て、前記コア材は、内部に配線を有するような構成とし
た。本発明の好ましい態様として、前記レーザーは、炭
酸ガスレーザーを用いるような構成とした。また、本発
明の好ましい態様として、前記導電性ペーストは、銀を
表面にコートした銅粒子からなる導電材を含有するよう
な構成とした。
【0014】上記のように、コア基板は、導電性ペース
トが充填されランド部により開口部を閉塞された内径が
0.05〜0.15mmの範囲のスルーホールを、0.
2〜0.3mmの範囲のピッチで備えるため、半導体チ
ップ搭載面側のビルドアップ層の少なくとも1層に、半
導体チップ搭載用の接続パッド部とランド部の一部とを
接続するための配線を設け、外部接続端子側のビルドア
ップ層の少なくとも1層には、外部接続端子とランド部
の一部とを接続するための配線を設け、必要な配線をコ
ア基板の両面のビルドアップ層に振り分けることが可能
となる。また、製造方法の第2の工程にてスルーホール
内に充填される導電性ペーストは、スルーホール間にお
けるマイグレーションを発生することがなく、スルーホ
ールの狭ピッチ化を可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。コア基板 図1は、本発明のコア基板の一実施形態を示す部分縦断
面図である。図1において、本発明のコア基板1は、コ
ア材2と、このコア材2に貫通するようにピッチP1で
形成された内径d1の複数のスルーホール3、および、
ピッチP2で形成された内径d2の複数のスルーホール
6とを備えている。スルーホール3、スルーホール6の
内部には、それぞれ導電性ペースト4が充填されてお
り、スルーホール3の開口部3aは、導電性ペースト4
と導通する小径のランド部5により閉塞され、スルーホ
ール6の開口部6aは、導電性ペースト4と導通する大
径のランド部8により閉塞されている。本発明では、上
記のスルーホール3,6のうち、小径のスルーホール3
の内径d1は0.05〜0.15mm、好ましくは0.
08〜0.10mmの範囲、ピッチP1は0.20〜
0.30mm、好ましくは0.20〜0.225mmの
範囲であることを特徴としている。また、大径のスルー
ホール6の内径d2は0.15〜0.25mmの範囲、
ピッチP2は0.80〜1.27mmの範囲とすること
ができる。
【0016】尚、上記の実施形態では、図を簡略化する
ために、ピッチP1で形成された内径d1のスルーホー
ル3を2個、ピッチP2で形成された内径d2のスルー
ホール6を2個、それぞれ図示しているが、ピッチP1
で形成されるスルーホール3の個数およびコア基板1に
おける形成部位、ピッチP2で形成されるスルーホール
6の個数およびコア基板1における形成部位、および、
複数のスルーホール3が形成される部位と複数のスルー
ホール6が形成される部位との位置関係等は、適宜設定
することができる。
【0017】図2は、本発明のコア基板の他の実施形態
を示す部分縦断面図である。図2において、本発明のコ
ア基板11は、コア材12と、このコア材12に貫通す
るようにピッチP1で形成された内径d1の複数のスル
ーホール13、および、ピッチP2で形成された内径d
1の複数のスルーホール17とを備えている。スルーホ
ール13、スルーホール17の内部には、それぞれ導電
性ペースト14が充填されており、スルーホール13の
開口部13aは、導電性ペースト14と導通するランド
部15により閉塞され、スルーホール17の開口部17
aも、導電性ペースト14と導通するランド部15によ
り閉塞されている。本発明では、上記のスルーホール1
3,17の内径d1は0.05〜0.15mm、好まし
くは0.08〜0.10mmの範囲、スルーホール13
のピッチP1は0.20〜0.30mm、好ましくは
0.20〜0.225mmの範囲であることを特徴とし
ている。また、形成ピッチの大きいスルーホール17の
ピッチP2は0.80〜1.27mmの範囲とすること
ができる。
【0018】また、コア基板11は、コア材12上に所
望の配線19を備えており、このような配線19のライ
ンアンドスペースは、30μm/30μm〜50μm/
50μm程度の範囲とすることができる。上述のコア基
板1においても、コア基板11と同様に、コア材2上に
所望の配線を備えるものとすることができる。
【0019】尚、上記の実施形態では、図を簡略化する
ために、ピッチP1で形成された内径d1のスルーホー
ル13を2個、ピッチP2で形成された内径d1のスル
ーホール17を2個、それぞれ図示しているが、ピッチ
P1で形成されるスルーホール13の個数およびコア基
板11における形成部位、ピッチP2で形成されるスル
ーホール17の個数およびコア基板11における形成部
位、および、複数のスルーホール13が形成される部位
と複数のスルーホール17が形成される部位との位置関
係等は、適宜設定することができる。
【0020】図3は、本発明のコア基板の他の実施形態
を示す部分縦断面図である。図3において、本発明のコ
ア基板21は、コア材22と、このコア材22に貫通す
るようにピッチP1で形成された内径d1の複数のスル
ーホール23を備えており、スルーホール23の内部に
は導電性ペースト24が充填され、スルーホール23の
開口部23aは、導電性ペースト24と導通するランド
部25により閉塞されている。本発明では、上記のスル
ーホール23の内径d1は0.05〜0.15mm、好
ましくは0.08〜0.10mmの範囲、スルーホール
23のピッチP1は0.20〜0.30mm、好ましく
は0.20〜0.225mmの範囲であることを特徴と
している。このコア基板21においても、上述のコア基
板11と同様に、コア材22上に所望の配線を備えるも
のとすることができる。尚、上記の実施形態では、図を
簡略化するために、ピッチP1で形成された内径d1の
スルーホール23を4個図示しているが、ピッチP1で
形成されるスルーホール23の個数およびコア基板21
における形成部位、および、複数のスルーホール23が
形成されている部位の数等は、適宜設定することができ
る。
【0021】上記のようなコア基板1,11,21を構
成するコア材2,12,22は、エポキシ樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、フッ素樹脂等
をガラスクロスやアラミド繊維で強化したコア材等、従
来公知の材料を使用することができる。このようなコア
材2,12,22の厚みは、0.1〜1.0mmの範囲
で適宜設定することができる。また、コア材2,12,
22は、内部に1層、あるいは、2層以上の配線を有す
るものであってもよく、これらの配線は必要に応じて、
上記のスルーホールに充填される導電性ペースト4,1
4,24を介して他の配線や後述するビルドアップ層と
の導通をとることができる。
【0022】また、コア材2,12,22に形成するス
ルーホールのうち、スルーホール3,13,23につい
て、内径d1が0.05mm未満であると、コア材の穴
あけ加工が困難になるとともに、導電性ペーストの充填
も難しくなり、一方、内径d1が0.15mmを超える
と、スルーホールの開口部を閉塞するためのランド部
5,15,25の直径が大きくなり、各スルーホールの
電気的独立を確保しながらスルーホールのピッチを0.
2〜0.3mmの範囲とすることが困難となり好ましく
ない。また、スルーホール3,13,23のピッチが
0.3mmを超えると、半導体チップのバンプのピッチ
(多層配線基板の接続パッド部のピッチ)との差が大き
くなり、本発明の効果が得られず好ましくない。
【0023】コア基板1,11,21を構成する導電性
ペースト4,14,24は、粒子形状の導電材をペース
ト中に含有したものであり、導電材としては、金、銀、
銅等の金属粒子、銀を表面にコートした銅粒子等の複合
金属粒子等を使用することができる。このような導電材
の粒径は、2〜7μm程度とすることが好ましい。ま
た、ペーストとしては、エポキシ樹脂、ビスフェノール
樹脂等を使用することができる。導電性ペースト中の導
電材の含有量は、80〜90重量%、好ましくは85〜
90重量%の範囲とすることができる。
【0024】コア基板1,11,21を構成するランド
部5,15,25およびランド部8は、スルーホール
3,13,17,23およびスルーホール6の開口部を
閉塞するとともに、コア基板上に形成されるビルドアッ
プ層の各配線等との接続パッドとなるものである。この
ようなランド部は、通常、銅を用いて形成され、大きさ
はスルーホールの開口部を閉塞でき、かつ、隣接するラ
ンド部との間に30μm以上の距離が保てるようなもの
とする。また、上述のコア基板表面に形成する配線を、
上記のランド部を含むようなものとして設計することも
できる。
【0025】このようなコア基板を用いた多層配線基板
の例を、コア基板1を例として、図4に示す。図4にお
いて、多層配線基板41は、コア基板1の両面に各1層
のビルドアップ層42,43を備えている。このビルド
アップ層42,43は、絶縁層44a,44bの所望部
位に、コア基板1上のランド5,8や配線の所望個所
(例示のコア基板1には配線は設けられていない)と接
続されたビア部45a,45bが形成されているととも
に、所定の配線46a,46bが形成されている。本発
明のコア基板1は、内径が0.05〜0.15mmの範
囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範囲であるスルーホ
ール3を備え、このような狭ピッチのスルーホールは、
半導体チップのバンプの形成ピッチとほぼ同一となって
いる。このため、半導体チップ搭載側のランド部5に形
成されたビルドアップ層42のビア部45aに、配線を
介することなく、半導体チップ搭載用の接続パッド部4
7aを直接設けることができる。そして、形成ピッチの
大きいスルーホール6を閉塞するランド部8は、ビルド
アップ層42の配線46aを介して接続パッド部47a
と接続することができる。そして、接続パッド部47a
に半田等の金属バンプ82を介して半導体チップ81を
搭載することができる。
【0026】一方、外部接続端子側のビルドアップ層4
3には、複数の外部接続端子48が形成されており、こ
の外部接続端子48を介して多層配線基板41はプリン
ト配線板(マザーボード)に実装可能となっている。し
たがって、外部接続端子48のピッチは、コア基板1の
スルーホール3のピッチよりも大きなものとなってい
る。そこで、スルーホール3を閉塞するランド部5は、
外部接続端子側のビルドアップ層43に形成した配線4
6bを介して所定の外部接続端子48に接続することが
できる。また、形成ピッチの大きいスルーホール6を閉
塞するランド部8は、配線を介することなく、ビア部4
5bにより直接外部接続端子48に接続することができ
る。
【0027】このように、本発明のコア基板1を使用す
ることにより、半導体チップ搭載用の接続パッド部47
aの一部は、配線46aを介することなくビア部45a
を介して直接ランド部5と接続することができ、他の接
続パッド部47aについてのみ、ランド部8との接続の
ための配線46aを半導体チップ搭載面側のビルドアッ
プ層42に形成すればよく、一方、外部接続端子側の複
数のランド部5のピッチは、外部接続端子48のピッチ
よりも小さいものの、外部接続端子側のビルドアップ層
43に形成した配線46bにより外部接続端子48に接
続することができる。これにより、必要な配線をコア基
板の両面のビルドアップ層に振り分け、半導体チップ搭
載面側のビルドアップ層への配線集中を防止することが
できる。
【0028】コア基板の製造方法 次に、本発明のコア基板の製造方法を図面を参照しなが
ら説明する。図5および図6は、上述のコア基板1を例
とした本発明のコア基板の製造方法の一実施形態を示す
工程図である。
【0029】[第1の工程]本実施形態では、第1の工
程において、コア材2の両面に厚み5〜12μmの範囲
の銅箔31を備えた銅張積層板30を準備する(図5
(A))。銅箔31の厚みが5μm未満であると、後述
するレーザーによるスルーホール形成におけるコア材を
保護する作用が不十分となり、スルーホールの形成精度
が低下する。また、銅箔31の厚みが12μmを超える
と、後述するレーザーによるスルーホール形成に要する
レーザーのパワーが大きくなり、作業効率が低下し好ま
しくない。銅張積層板30を構成するコア材2は、エポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹
脂、フッ素樹脂等をガラスクロスやアラミド繊維等で強
化したコア材等、従来公知の材料を使用することができ
る。このようなコア材2の厚みは、0.1〜1.0mm
の範囲で適宜設定することができる。また、コア材2は
内部に1層、あるいは、2層以上の配線を有するもので
あってもよい。
【0030】次に、銅箔31表面に粗化処理を施し、そ
の後、所定箇所にレーザーを照射して、内径d1のスル
ーホール3をピッチP1で形成し、また、内径d2のス
ルーホール6をピッチP2で形成する(図5(B))。
銅箔31の粗化処理は、銅箔31に照射されたレーザー
の反射を防止し、レーザーのパワーを所定箇所に集中さ
せて加工効率を向上させることを目的とするものであ
り、マルチボンド、CZ処理等により粗化処理を施すこ
とができる。また、使用するレーザーは、炭酸ガスレー
ザー、UV−YAGレーザー、エキシマレーザー等を挙
げることができ、この中で特に炭酸ガスレーザーが好ま
しい。このようなレーザーにより穿設されたスルーホー
ル3は、内径d1が0.05〜0.15mm、好ましく
は0.08〜0.10mmの範囲、ピッチP1が0.2
0〜0.30mm、好ましくは0.20〜0.225m
mの範囲とする。また、大径のスルーホール6は、内径
d2を0.15〜0.25mmの範囲、ピッチP2を
0.80〜1.27mmの範囲とすることができる。
【0031】[第2の工程]次に、第2の工程におい
て、スルーホール3およびスルーホール6内に導電性ペ
ースト4を充填し(図5(C))、その後、物理研磨に
より表面平滑処理を施す(図5(D))。導電性ペース
トは、上述の導電性ペーストを使用することができ、ス
クリーン印刷法等によりスルーホール3およびスルーホ
ール6内に充填することができる。
【0032】スルーホール3,6内に充填した導電性ペ
ーストに硬化処理を施した後、銅張積層板の表面に硬化
突出した導電性ペーストの表面を研磨して、露出してい
る導電性ペースト表面と銅箔表面とが同一面となるよう
に表面平滑処理を施す。物理研磨による表面平滑処理と
しては、バフ研磨、ベルトサンダー、CMP等の処理方
法を挙げることができる。本発明では、従来のめっきス
ルーホール形成と異なり、スルーホール内に導電性ペー
ストを充填して表裏の導通をとるため、スルーホール間
のマイグレーション発生がなく、ピッチP1が0.2〜
0.3mmのような狭ピッチであっても、各スルーホー
ル間の電気的独立が確保できる。
【0033】[第3の工程]次いで、第3の工程におい
て、銅箔31をエッチング除去し(図5(E))、その
後、無電解めっきによりコア材2および導電性ペースト
4上の全面に下地給電層32を形成する(図6
(A))。銅箔31のエッチング除去は、例えば、塩化
第二鉄系のエッチング液を用いて行うことができる。ま
た、下地給電層32は、無電解銅めっき等により厚み
0.3〜1.0μm程度の導電層として形成することが
できる。尚、上記の実施形態では銅箔31をエッチング
除去しているが、銅箔31をエッチング除去せずにその
まま残し、この銅箔31上に下地給電層32を設けても
よい。
【0034】[第4の工程]次に、第4の工程におい
て、下地給電層32上に所望の電気絶縁性パターン33
を形成する(図6(B))。次いで、電気絶縁性パター
ン33をマスクとして電解めっきにより導電材料を下地
給電層32上に析出させて、スルーホール3,6の開口
部3a,6aを閉塞するランド部5,8を形成する(図
6(C))。上記の電気絶縁性パターン33は、電気絶
縁性のドライフィルムレジストあるいは液状レジストに
より成膜処理を行い、所定のパターン露光、現像を行う
ことにより形成することができる。このような電気絶縁
性パターン33は、ランド部形成用の開口パターンとし
て、スルーホール3,6の開口部3a,6aを閉塞で
き、かつ、隣接するランド部との間に30μm以上の距
離が保てるような開口パターンを備えるものとする。ま
た、電解めっきは、通常、電解銅めっきが行なわれ、こ
のように形成されたランド部5,8は、スルーホール
3,6内に充填されている導電性ペースト4に接続され
た状態となる。尚、図2に示されるコア基板11のよう
に、表面に配線を有するコア基板を製造する場合には、
ランド部形成用の開口パターンと配線形成用の開口パタ
ーンとを備えた電気絶縁性パターン33を形成すること
により、ランド部形成と配線形成を同時に行うことがで
きる。形成する配線は、ラインアンドスペースが30μ
m/30μm〜50μm/50μm程度の微細配線とす
ることができる。
【0035】[第5の工程]次に、電気絶縁性パターン
33を除去し、露出している不要な下地給電層32をエ
ッチング除去する(図6(D))。これにより、本発明
のコア基板1を得ることができる。上記のエッチング
は、過水硫酸系のエッチング液を用いたフラッシュエッ
チングを行うことができる。
【0036】図7および図8は、上述のコア基板1を例
とした本発明のコア基板の製造方法の他の実施形態を示
す工程図である。 [第1の工程]本実施形態の第1の工程は、上述の実施
形態と同様であり、コア材2の両面に厚み5〜12μm
の範囲の銅箔31を備えた銅張積層板30を準備し(図
7(A))、銅箔31表面に粗化処理を施し、その後、
所定箇所にレーザーを照射して、内径d1のスルーホー
ル3をピッチP1で形成し、また、内径d2のスルーホ
ール6をピッチP2で形成する(図7(B))。
【0037】[第2の工程]また、本実施形態の第2の
工程も、上述の実施形態と同様であり、第2の工程にお
いて、スルーホール3およびスルーホール6内に導電性
ペースト4を充填し(図7(C))、導電性ペースト4
を硬化させた後、物理研磨により表面平滑処理を施す
(図7(D))。
【0038】[第3の工程]次いで、第3の工程におい
て、無電解めっきにより銅箔31と導電性ペースト4上
の全面に下地給電層32を形成し、この下地給電層32
上に電解めっきにより所定の厚みで導電層34を形成す
る(図8(A))。下地給電層32は、無電解銅めっき
等により厚み0.3〜1.0μm程度の導電層として形
成することができる。また、電解めっきは、電解銅めっ
きが行なわれ、導電層34の厚みは、15〜20μm程
度とすることができる。
【0039】[第4の工程]次に、第4の工程におい
て、ドライフィルムレジストあるいは液状レジストによ
り成膜処理を行い、所定のパターン露光、現像を行っ
て、導電層34上に所望のレジストパターン35を形成
する(図8(B))。次いで、レジストパターン35を
マスクとしてエッチングにより導電層34、下地給電層
32、および、銅箔31を除去して、スルーホール3,
6の開口部3a,6aを閉塞するランド部5,8を形成
し、その後、レジストパターン35を除去する(図8
(C))。これにより、本発明のコア基板1を得ること
ができる。
【0040】上記のレジストパターン35は、ランド部
形成用の被覆パターンとして、スルーホール3,6の開
口部3a,6aを閉塞でき、かつ、隣接するランド部と
の間に30μm以上の距離が保てるような被覆パターン
を備えるものとする。尚、図2に示されるコア基板11
のように、表面に配線を有するコア基板を製造する場合
には、ランド部形成用の被覆パターンと配線形成用の被
覆パターンとを備えたレジストパターン35を形成する
ことにより、ランド部形成と配線形成を同時に行うこと
ができる。形成する配線は、ラインアンドスペースが3
0μm/30μm〜50μm/50μm程度の微細配線
とすることができる。
【0041】
【実施例】次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。 [実施例1]第1の工程 ビスマレイミドトリアジン樹脂からなる厚み0.8mm
のコア材の両面に厚み12μmの銅箔を備えた銅張積層
板を出発物質とし、この銅張積層板の銅箔に、過水硫酸
系エッチング液を用いてスプレーエッチングを施し、銅
箔の厚みを5μm程度まで肉薄化し、水洗、乾燥した。
【0042】次に、上記の肉薄銅箔を備えた銅張積層板
の銅箔表面に、粗化処理液(メック社製CZ8100)
を用いて粗化処理を施し、2μm程度の凹凸形状を備え
た粗面とし、水洗、乾燥した。その後、所定箇所に炭酸
ガスレーザーを照射(パルス幅:50μ秒、ショット
数:20ショット)して、内径0.1mmのスルーホー
ルを0.25mmピッチで形成した。その後、加工時の
銅飛び散り等によるスルーホール周囲の汚染を除去する
目的で、過水硫酸系のソフトエッチング剤(シプレー社
製プレポジット746W)を用いて表面処理した後、高
圧スプレー水洗にて洗浄処理を施した。
【0043】第2の工程 次に、銀を数Å程度の厚みでコーティングした銅粒子を
含有する導電性ペースト(タツタ電線(株)製AE15
66)を、スクリーン印刷機(ニューロング社製)にて
上記のスルーホール中に充填した。スクリーン印刷条件
は下記の条件とした。 (スクリーン印刷条件) ・スクリーン版:180メッシュ(テトロンスクリーン) 乳剤厚=20μm ・スキージ :硬度80°の30°カットスキージ ・設定条件 :クリアランス=2.0mm、印圧=2.0mm スキージスピード=36mm/秒
【0044】次に、スルーホール内に充填した導電性ペ
ーストに硬化処理(80℃、60分間および160℃、
60分の2段階処理)を施した後、銅張積層板の表面に
硬化突出した導電性ペーストの表面をハブ研磨機(石井
表記(株)製)にて研磨して、露出している導電性ペー
スト表面と銅箔表面とが同一面となるように平坦化整面
処理を施した。
【0045】第3の工程 次いで、第1の工程で使用した過水硫酸系エッチング液
を用いて、銅箔をエッチング除去した。その後、下記の
条件で無電解めっきによりコア材および導電性ペースト
上の全面に無電解銅めっきを施して、下地給電層を形成
した。 (無電解銅めっき条件) ・コンディショナー : 5.0分間 ・ソフトエッチング : 1.0分間 ・酸洗 : 0.5分間 ・プレディップ : 1.0分間 ・キャタリスト : 5.0分間 ・アクセレータ : 7.0分間 ・無電解銅めっき :20.0分間
【0046】第4の工程 次に、120℃、1時間の加熱処理を行い、酸洗処理、
乾燥を行った後、下地給電層上にドライフィルムレジス
ト(ニチゴーモートン(株)製NIT225)をラミネ
ートした。そして、回路形成用のフォトマスクを介して
超高圧水銀灯を有するアライメント露光機にて露光(8
0mJ/cm2)した後、0.8%炭酸ナトリウムによ
るスプレー現像を行い、ランド部と回路配線を形成する
ための開口部を備えた所望の電気絶縁性パターンを形成
した。次いで、上記の電気絶縁性パターンをマスクとし
て硫酸銅めっき浴にて電解めっき(電流密度=3.5A
/dm2、通電時間=30分間)により導電材料を下地
給電層上に析出させて、スルーホールの開口部を閉塞す
るランド部を含んだ回路形成部に厚み約20μmの銅め
っきを選択的に形成した。
【0047】第5の工程 次に、45℃の水酸化ナトリウム浴のスプレー処理によ
り電気絶縁性パターンを除去し、露出した不要な下地給
電層を、30℃の過水硫酸系のエッチング液にてスプレ
ーエッチングして除去した。これにより、内径0.1m
m、ピッチ0.25mmで形成されたスルーホールを有
し、このスルーホール内に充填された導電性ペーストと
導通するランド部(直径0.15mm)が0.25mm
ピッチで形成され、スペースが50μmである回路配線
を備えた本発明のコア基板が得られた。このコア基板で
は、スルーホール間のマイグレーションの発生がなく、
隣接する各ランド部間の電気的独立が確保されていた。
【0048】[実施例2]第1の工程、および、第2の工程 実施例1と同様の第1の工程、第2の工程を経て、スル
ーホール内に充填された導電性ペーストの表面と銅箔表
面とが同一面である銅張積層板を作製した。
【0049】第3の工程 次に、下記の条件で無電解めっきにより銅箔および導電
性ペースト上の全面に無電解銅めっきを施して、下地給
電層を形成した。 (無電解銅めっき条件) ・コンディショナー : 5.0分間 ・ソフトエッチング : 1.0分間 ・酸洗 : 0.5分間 ・プレディップ : 1.0分間 ・キャタリスト : 5.0分間 ・アクセレータ : 7.0分間 ・無電解銅めっき :20.0分間 次いで、硫酸銅めっき浴にて電解めっき(電流密度=
3.5A/dm2、通電時間=30分間)により導電材
料を下地給電層上に析出させて、厚み約20μmの銅め
っき層からなる導電層を形成した。
【0050】第4の工程 次に、導電層上にドライフィルムレジスト(ニチゴーモ
ートン(株)製NIT225)をラミネートし、回路形
成用のフォトマスクを介して超高圧水銀灯を有するアラ
イメント露光機にて露光(80mJ/cm2)した後、
0.8%炭酸ナトリウムによるスプレー現像を行い、ラ
ンド部と回路配線を形成するための被覆パターンを備え
たレジストパターンを形成した。次いで、上記のレジス
トパターンをマスクとして、塩化鉄系エッチング液を用
いてスプレーエッチングにより、導電層、下地給電層、
銅箔を除去して、スルーホールの開口部を閉塞するラン
ド部と、回路配線を形成した。その後、45℃の水酸化
ナトリウム浴のスプレー処理によりレジストパターンを
除去した。
【0051】これにより、内径0.1mm、ピッチ0.
25mmで形成されたスルーホールを有し、このスルー
ホール内に充填された導電性ペーストと導通するランド
部(直径0.15mm)が0.25mmピッチで形成さ
れ、スペースが50μmである回路配線を備えた本発明
のコア基板が得られた。このコア基板では、スルーホー
ル間のマイグレーションの発生がなく、隣接する各ラン
ド部間の電気的独立が確保されていた。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればコ
ア基板の表裏の導通は、スルーホール内に充填された導
電性ペーストと、この導電性ペーストに接続されたラン
ド部により行なわれ、スルーホールとして、内径が0.
05〜0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.3m
mの範囲のものを備え、これらは半導体チップ搭載用の
接続パッド部のピッチとほぼ同一であるため、半導体チ
ップ搭載用の接続パッド部の一部は、配線を介すること
なくビア部を介して直接ランド部と接続することがで
き、他の接続パッド部についてのみ、ランド部との接続
のための配線を半導体チップ搭載面側のビルドアップ層
に形成すればよく、一方、ピッチが0.2〜0.3mm
の範囲であるスルーホールを閉塞する外部接続端子側の
複数のランド部のピッチは、外部接続端子のピッチより
も小さいものの、外部接続端子側のビルドアップ層に形
成した配線により外部接続端子に接続することができ、
これにより、必要な配線をコア基板の両面のビルドアッ
プ層に振り分けて、半導体チップ搭載面側のビルドアッ
プ層への配線集中を防止することができ、ビルドアップ
層の積層数の低減による小型化、設計ルールの緩和によ
る多層配線基板製造の歩留りの向上が可能となる。ま
た、本発明の製造方法は、レーザーを用いて銅張積層板
に形成したスルーホール内に導電性ペーストを充填して
表裏の導通をとるため、スルーホール間のマイグレーシ
ョン発生がなく、内径が0.05〜0.15mmの範
囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範囲である狭ピッチ
のスルーホール形成が可能となり、また、スルーホール
の開口部を閉塞するランド部の形成と同時に所望の配線
をコア基板上に形成することができるという効果も奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコア基板の一実施形態を示す部分縦断
面図である。
【図2】本発明のコア基板の他の実施形態を示す部分縦
断面図である。
【図3】本発明のコア基板の他の実施形態を示す部分縦
断面図である。
【図4】本発明のコア基板を用いた多層配線基板の例を
示す部分縦断面図である。
【図5】本発明のコア基板の製造方法の一実施形態を示
す工程図である。
【図6】本発明のコア基板の製造方法の一実施形態を示
す工程図である。
【図7】本発明のコア基板の製造方法の他の実施形態を
示す工程図である。
【図8】本発明のコア基板の製造方法の他の実施形態を
示す工程図である。
【図9】従来のコア基板の製造方法の一例を示す工程図
である。
【図10】従来のコア基板を用いた多層配線基板の例を
示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21…コア基板 2,12,22…コア材 3,6,13,17,23…スルーホール 3a,6a,13a,17a,23a…スルーホールの
開口部 4,14,24…導電性ペースト 5,8,15,25…ランド部 19…配線 30…銅張積層板 31…銅箔 32…下地給電層 33…電気絶縁性パターン 34…導電層 35…レジストパターン 41…多層配線基板 42,43…ビルドアップ層 47a…接続パッド部 48…外部接続端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/40 H05K 3/40 K Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB12 CC17 CC25 GG16 GG20 5E343 AA12 BB24 BB67 BB72 DD02 DD33 DD43 GG20 5E346 AA43 CC08 CC32 DD12 DD22 EE01 EE19 FF18 GG15 HH07 HH22 HH33

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア基板の両面に複数のビルドアップ層
    を備え、一方の面に半導体チップ搭載用の接続パッド部
    を有し、他方の面に外部接続端子を有する多層配線基板
    に使用するコア基板おいて、 内部に導電性ペーストが充填されている複数のスルーホ
    ールを有するコア材を備え、該スルーホールの開口部は
    前記導電性ペーストと導通するランド部により閉塞さ
    れ、複数の前記スルーホールの少なくとも一部は内径が
    0.05〜0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.
    3mmの範囲であることを特徴とするコア基板。
  2. 【請求項2】 前記スルーホールは、いずれも内径が
    0.05〜0.15mmの範囲であることを特徴とする
    請求項1に記載のコア基板。
  3. 【請求項3】 前記スルーホールは、いずれも内径が
    0.05〜0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.
    3mmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の
    コア基板。
  4. 【請求項4】 前記導電性ペーストに含有される導電材
    は、銀を表面にコートした銅粒子であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコア基板。
  5. 【請求項5】 コア材の両面に厚み5〜12μmの範囲
    の銅箔を備えた銅張積層板の前記銅箔表面に粗化処理を
    施し、その後、レーザーを照射して内径が0.05〜
    0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範
    囲のスルーホールを少なくとも一部に含む複数のスルー
    ホールを穿設する第1の工程、 前記スルーホール内に導電性ペーストを充填し、その
    後、物理研磨により表面平滑処理を施す第2の工程、 無電解めっきにより全面に下地給電層を形成する第3の
    工程、 前記下地給電層上に所望の電気絶縁性パターンを形成
    し、該電気絶縁性パターンをマスクとして電解めっきに
    より導電材料を下地給電層上に析出させて、前記スルー
    ホール内に充填されている導電性ペーストに接続された
    状態で前記スルーホールの開口部を閉塞するランド部を
    形成する第4の工程、 前記電気絶縁性パターンを除去し、露出している不要な
    前記下地給電層をエッチング除去する第5の工程、を有
    することを特徴とするコア基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 コア材の両面に厚み5〜12μmの範囲
    の銅箔を備えた銅張積層板の前記銅箔表面に粗化処理を
    施し、その後、レーザーを照射して内径が0.05〜
    0.15mmの範囲、ピッチが0.2〜0.3mmの範
    囲のスルーホールを少なくとも一部に含む複数のスルー
    ホールを穿設する第1の工程、 前記スルーホール内に導電性ペーストを充填し、その
    後、物理研磨により表面平滑処理を施す第2の工程、 無電解めっきにより全面に下地給電層を形成し、電解め
    っきにより導電材料を下地給電層上に析出して導電層を
    形成する第3の工程、 前記導電層上に所望のレジストパターンを形成し、該レ
    ジストパターンをマスクとしてエッチングにより導電層
    および下地給電層を除去して、前記スルーホール内に充
    填されている導電性ペーストに接続された状態で前記ス
    ルーホールの開口部を閉塞するランド部を形成し、その
    後、前記レジストパターンを除去する第4の工程、を有
    することを特徴とするコア基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第4の工程において、前記ランド部
    とともに所望の配線を同時形成することを特徴とする請
    求項5または請求項6に記載のコア基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記コア材は、内部に配線を有すること
    を特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の
    コア基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記レーザーは、炭酸ガスレーザーを用
    いることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか
    に記載のコア基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導電性ペーストは、銀を表面にコ
    ートした銅粒子からなる導電材を含有することを特徴と
    する請求項5乃至請求項9のいずれかに記載のコア基板
    の製造方法。
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