JP2003209122A - 有機半導体装置 - Google Patents

有機半導体装置

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JP2003209122A
JP2003209122A JP2002007714A JP2002007714A JP2003209122A JP 2003209122 A JP2003209122 A JP 2003209122A JP 2002007714 A JP2002007714 A JP 2002007714A JP 2002007714 A JP2002007714 A JP 2002007714A JP 2003209122 A JP2003209122 A JP 2003209122A
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organic semiconductor
electrode
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semiconductor device
drain
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JP2002007714A
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Taketomi Kamikawa
武富 上川
Tomoko Koyama
智子 小山
Atsushi Harada
篤 原田
Yoshio Oguchi
宣雄 小口
Takeo Kaneko
丈夫 金子
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機半導体層を用いた新規な有機半導体装置
を提供する。 【解決手段】 基板10の上に配置されたソース/ドレ
イン電極20と、前記ソース/ドレイン電極20の上に
少なくとも第1の絶縁層31を介して配置され、複数の
貫通孔80を有するゲート電極40と、前記ソース/ド
レイン電極20の上に配置され、かつ前記貫通孔80内
で前記ゲート電極40に対して第2の絶縁層32を介し
て配置される有機半導体層50と、前記有機半導体層5
0の上に前記ゲート電極40に対して第3の絶縁層33
を介して配置されたドレイン/ソース電極70と、を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機半導体層を用
いた新規な有機半導体装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】半導体
集積回路は、近年、さらなる高集積化が期待されてい
る。しかしながら、近い将来、従来の素子動作原理によ
る高集積化および高密度化が限界であることも予想さ
れ、質的に新たな技術が望まれている。
【0003】本発明の目的は、有機半導体層を用いた新
規な有機半導体装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る有機
半導体装置は、基板の上に配置されたソース/ドレイン
電極と、前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第
1の絶縁層を介して配置され、複数の貫通孔を有するゲ
ート電極と、前記ソース/ドレイン電極の上に配置さ
れ、かつ前記貫通孔内で前記ゲート電極に対して第2の
絶縁層を介して配置される有機半導体層と、前記有機半
導体層の上に前記ゲート電極に対して第3の絶縁層を介
して配置されたドレイン/ソース電極と、を含む。
【0005】ここで、本明細書において、「〜の上に配
置された」とは、直接その上に配置された場合に限ら
ず、所定の層を介して間接的に上に配置された場合を含
むものとする。
【0006】また、「ソース/ドレイン電極」とは、ソ
ース電極またはドレイン電極をいい、「ドレイン/ソー
ス電極」とは、ドレイン電極またはソース電極をいう。
すなわち、ソース/ドレイン電極がソース電極として機
能する場合、ドレイン/ソース電極はドレイン電極とし
て機能し、また、ソース/ドレイン電極がドレイン電極
として機能する場合、ドレイン/ソース電極はソース電
極として機能するという意味である。
【0007】なお、本明細書において、「ソース電極」
とは、キャリア(電子または正孔)を放出する電極をい
い、「ドレイン電極」とは、キャリア(電子または正
孔)を取り込む電極をいう。
【0008】本発明の有機半導体装置によれば、前記ソ
ース/ドレイン電極、前記ドレイン/ソース電極、前記
ゲート電極、および前記有機半導体層によって、電界効
果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor、以
下、単に「トランジスタ」という。)が構成され、前記
ソース/ドレイン電極と前記ドレイン/ソース電極との
間に電流が流れる。
【0009】本発明の有機半導体装置においては、前記
有機半導体層の膜厚によって、上記構成のトランジスタ
のチャネル長が変化する。従って、前記有機半導体層の
膜厚を形成工程において制御することにより、所望のチ
ャネル長を有するトランジスタを形成することができ
る。すなわち、前記有機半導体層の膜厚を薄くすれば、
チャネル長を短くすることができ、低電圧または高速で
駆動可能なトランジスタが形成できる。
【0010】また、一般的に電界効果型のトランジスタ
では、制御可能な電流量は、ゲート電極とチャネルが形
成される領域(有機半導体層)とが対向する領域の面積
によって決定される。すなわち、本発明の有機半導体装
置では、ゲート電極の膜厚(以下、ゲート長という。)
を厚くするか、ゲート電極と有機半導体層との対向する
部分の長さ(以下、ゲート幅)を広くすることにより、
大きな電流を制御することができるようになる。
【0011】本発明の有機半導体装置では、ゲート電極
に複数の貫通孔を設けて、各貫通孔内に有機半導体層を
配置することで、各貫通孔の周囲長を前記ゲート幅とし
て、これらの合計を素子全体における有効なゲート幅と
することができる。従って、本発明の有機半導体装置に
よれば、基板面積に対して大きなゲート幅を確保するこ
とができ、大電流を制御可能とすることができる。
【0012】また、本発明に係る有機半導体装置では、
前記複数の貫通孔を、アレイ状に形成することができ
る。ここで、「アレイ状」とは、例えば、格子状、千鳥
格子状などの規則的な配列および不規則な配列で面的に
配置された状態をいい、本発明に係る有機半導体装置で
は、適宜好適な配列を選択して貫通孔を形成することが
できる。
【0013】(2)また、本発明に係る有機半導体装置
は、基板の上に配置されたソース/ドレイン電極と、前
記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1の絶縁層
を介して複数配置され、複数の屈曲部を有する平面形状
のゲート電極と、少なくとも前記ソース/ドレイン電極
の上に配置され、かつ前記ゲート電極に対して第2の絶
縁層を介して配置される有機半導体層と、少なくとも前
記有機半導体層の上に前記ゲート電極に対して第3の絶
縁層を介して配置されたドレイン/ソース電極と、を含
む。
【0014】本発明に係る有機半導体装置は、各ゲート
電極が複数の屈曲部を有する平面形状に形成されるの
で、上記有機半導体装置の場合と同様に、基板面積に対
して大きなゲート幅を確保することができ、大電流を制
御可能とすることができる。
【0015】また、本発明に係る有機半導体装置は、ゲ
ート電極が複数配置されているため、例えば、各ゲート
電極に異なる電圧を加えてチャネルに電界による変化を
与えることにより、素子を流れる電流を種々の態様で制
御することができる。
【0016】また、本発明の有機半導体装置は、以下に
示す各種態様を取り得る。
【0017】(A)前記ゲート電極を、櫛型の平面形状
を有し、該ゲート電極の櫛刃が交互に並ぶように配置す
ることができる。
【0018】(B)前記ソース/ドレイン電極および前
記ドレイン/ソース電極を、それぞれ複数設け、かつ対
向するように配置することができる。
【0019】(C)前記ソース/ドレイン電極および前
記ドレイン/ソース電極は、それぞれ櫛型の平面形状を
有し、複数の前記ソース/ドレイン電極を、該ソース/
ドレイン電極の櫛刃が交互に並ぶように配置し、複数の
前記ドレイン/ソース電極を、該ドレイン/ソース電極
の櫛刃が交互に並ぶように配置することができる。
【0020】(3)また、上記各有機半導体装置におい
て、前記有機半導体層と前記ソース/ドレイン電極およ
びドレイン/ソース電極の少なくとも一方の電極との間
にキャリア輸送/注入層を配置することができる。
【0021】本明細書において、キャリア輸送/注入層
とは、正孔を輸送し、注入するための正孔輸送/注入
層、および電子を輸送し、注入するための電子輸送/注
入層の少なくともいずれか一方をいう。
【0022】次に、本発明に係る有機半導体装置の各部
に用いることができる材料の一部を例示する。これらの
材料は、公知の材料の一部を示したに過ぎず、例示した
もの以外の材料を選択することができる。
【0023】(有機半導体層)本発明において、有機半
導体層とは、少なくとも有機半導体材料を含む層をい
う。具体的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半
導体材料を含む有機層である。この有機半導体材料は、
公知の化合物から選択される。この有機半導体材料とし
ては、例えば、公知の導電性高分子が挙げられる。前記
導電性高分子としては、例えば、固体物理36巻3号1
39−146頁(2001)に開示されているポリアセ
チレン、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリパラフェ
ニンビニレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリア
ニリン、ポリアセン等が挙げられる。
【0024】また、前記有機半導体材料として、前述し
た刊行物に開示されているアンスラセン、テトラセン、
ペンタセンのほか、特開平10−153967号公報に
開示された、アロマティックジアミン誘導体(TP
D)、オキシジアゾール誘導体(PBD)、オキシジア
ゾールダイマー(OXD−8)、ジスチルアリーレン誘
導体(DSA)、ベリリウム−ベンゾキノリノール錯体
(Bebq)、トリフェニルアミン誘導体(MTDAT
A)、ルブレン、キナクリドン、トリアゾール誘導体、
ポリフェニレン、ポリアルキルフルオレン、ポリアルキ
ルチオフェン、アゾメチン亜鉛錯体、ポリフィリン亜鉛
錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、フェナントロリン
ユウロピウム錯体などが例示できる。
【0025】より具体的には、特開昭63−70257
号公報、同63−175860号公報、特開平2−13
5361号公報、同2−135359号公報、同3−1
52184号公報、さらに、同8−248276号公報
および同10−153967号公報に記載されているも
のなど、公知のものが有機半導体材料として使用でき
る。これらの化合物は単独で用いてもよく、2種類以上
を混合して用いてもよい。
【0026】また、本発明の有機半導体層は、前述した
ように、前記有機半導体材料を含む有機層である。具体
的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半導体材料
を有機材料に分散または溶解させて形成される。
【0027】(電極層)ソース電極としては、仕事関数
の小さい(例えば4eV以下)電子注入性金属、合金電
気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることがで
きる。このような電極物質としては、例えば特開平8−
248276号公報に開示されたものを用いることがで
きる。
【0028】ドレイン電極としては、仕事関数の大きい
(例えば4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物ま
たはこれらの混合物を用いて形成ことができる。例え
ば、CuI,ITO,SnO2,ZnOなどの導電性透
明材料や、金などの金属を用いることができる。
【0029】ゲート電極としては、例えばAuやSi等
の金属から形成することができる。また、ゲート電極の
表面を酸化してゲート電極の周囲に絶縁層を形成する場
合、Ta、Ti、Al等を用いることができる。
【0030】また、本発明の有機半導体装置が後述する
電子輸送/注入層を含む場合、この電子輸送/注入層に
接続されるソース電極としては、以下の関係が成立する
ことが望ましい。
【0031】[ソース電極を構成する材料の仕事関数<
電子輸送/注入層を構成する材料の電子親和力]さら
に、本発明の有機半導体装置が後述する正孔輸送/注入
層を含む場合、この正孔輸送/注入層に接続されるドレ
イン電極としては、以下の関係が成立することが望まし
い。
【0032】[正孔輸送/注入層を構成する材料のイオ
ン化ポテンシャル<ドレイン電極を構成する材料の仕事
関数] (正孔輸送/注入層)本発明の有機半導体装置において
は、さらに、正孔輸送/注入層を含むことができる。こ
の正孔輸送/注入層は、正孔を前記有機半導体層へと輸
送し、注入する機能を有する。この正孔輸送/注入層
は、前記ドレイン電極と前記有機半導体層との間に配置
させる。なお、この正孔輸送/注入層を有機層から形成
することができる。
【0033】正孔輸送/注入層を形成するための材料と
しては、公知の光伝導材料の正孔注入材料として用いら
れているもの、あるいは有機有機半導体装置の正孔輸送
/注入層に使用されている公知のものの中から選択して
用いることができる。正孔輸送/注入層の材料には、正
孔の注入あるいは電子の障壁性のいずれかの機能を有す
るものを用いる。その具体例としては、例えば、特開平
8−248276号公報に開示されているものを例示す
ることができる。
【0034】(電子輸送/注入層)本発明の有機半導体
装置においては、さらに、電子輸送/注入層を含むこと
ができる。この電子輸送/注入層は、電子を前記有機半
導体層へと輸送し、注入する機能を有する。この電子輸
送/注入層は、前記ソース電極と前記有機半導体層との
間に配置させる。なお、この電子輸送/注入層を有機層
から形成することができる。
【0035】有機層を電子輸送/注入層として機能させ
るためには、当該有機層がソース電極より注入された電
子を前記有機半導体層に伝達する機能を有していればよ
く、このような有機層を形成するための材料は、公知の
物質から選択することができる。その具体例としては、
例えば、特開平8−248276号公報に開示されたも
のを例示することができる。
【0036】また、本発明の有機半導体装置の各層は、
公知の方法で形成することができる。たとえば、有機半
導体装置の各層は、その材質によって好適な成膜方法が
選択され、具体的には、蒸着法、スピンコート法、LB
法、インクジェット法などが例示できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0038】[第1の実施形態] (デバイスの構造)図1、図2は、本発明の第1の実施
形態に係る有機半導体装置100の主要な構成の一例を
模式的に示す図である。図1(A)は、有機半導体装置
100の形成工程の途中の状態を模式的に示す平面図で
あり、図1(B)は、図1(A)におけるa−a断面図
である。また、図2(A)は、有機半導体装置100の
主要な層が積層された状態を模式的に示す平面図であ
り、図2(B)は、図2(A)におけるa−a断面図で
ある。なお、以下に説明する有機半導体装置100の各
層の材料や形成方法は、一例を示したにすぎず、公知の
材料、公知の形成方法の中から適宜選択することができ
るものとする。
【0039】有機半導体装置100は、図1(A)およ
び図1(B)に示すように、基板10の上にソース電極
20が配置され、このソース電極20の上にゲート電極
40が第1の絶縁層31を介して配置されている。ま
た、有機半導体装置100は、図1(A)および図1
(B)に示すように、ゲート電極40が複数の貫通孔8
0を有し、該貫通孔80内に有機半導体層50が配置さ
れている。さらに、有機半導体装置100は、図2
(A)および図2(B)に示すように、この有機半導体
層50の上に有機層60、ドレイン電極70が順次積層
されて構成されている。なお、電極20をドレイン電極
として電極70をソース電極とすることもできる。ま
た、有機層60は、電極20と有機半導体層50との間
に設けられる。
【0040】ソース電極20は、キャリア(電子または
正孔)を放出する電極として形成され、ドレイン電極7
0は、キャリア(電子または正孔)を取り込む電極とし
て形成される。また、ゲート電極40は、有機半導体層
50にチャネルを形成するために設けられている。各電
極20、40、70は、例えば、金属などの導電体を材
料として、例えば、マスクスパッタ法などにより形成さ
れる。
【0041】有機半導体層50は、ソース電極20の上
に形成されている。この有機半導体層50は、ゲート電
極40に対して第2の絶縁層32を介して配置されてい
る。有機半導体層50は、例えば、ペンタセンなどを材
料として、例えば、インクジェット法などにより形成す
ることができる。
【0042】有機層60は、必要に応じて設けられ、有
機半導体層50にキャリア(電子または正孔)を輸送
し、注入するための正孔輸送/注入層または電子輸送/
注入層として補助的に設けられる層である。また、この
有機層60は、ソース電極20と有機半導体層50との
間にも設けることもできる。また、有機層60は、ソー
ス電極20側またはドレイン電極70側のいずれか一方
の側のみに設けてもよいし、双方に設けることもでき
る。有機層60は、例えば、スピンコート法などにより
形成することができる。
【0043】ゲート電極40は、図1(A)に示すよう
に平面視において格子状の複数の貫通孔80を有する。
この貫通孔80の平面形状は、四角形等の多角形や円
形、楕円形、その他の好適な形状を採用することができ
る。また、貫通孔80は、図1(A)に示す格子状に限
らず、千鳥格子状や放射線状等の規則的な配列または不
規則な配列を適宜選択することができる。この貫通孔8
0は、ゲート電極40およびその下部に配置される第1
の絶縁層31を例えば、エッチングすることにより形成
することができる。また、貫通孔80は、ゲート電極4
0および第1の絶縁層31を例えば、マスク蒸着法など
により予めパターニングすることにより形成してもよ
い。
【0044】また、ゲート電極40は、第1の絶縁層3
1、第2の絶縁層32および第3の絶縁層33により基
板10およびその上に積層される各層と電気的に絶縁さ
れている。第1の絶縁層31は、ソース電極20の上に
形成され、ゲート電極40と少なくともソース電極20
とを絶縁するために設けられる。また、第2の絶縁層3
2は、ゲート電極40の貫通孔80内の周囲に形成さ
れ、ゲート電極40と少なくとも有機半導体層50とを
絶縁するために設けられる。また、第3の絶縁層33
は、ゲート電極40の上に形成され、ゲート電極40と
少なくともドレイン電極70とを絶縁するために設けら
れる。ここで、第2および第3の絶縁層32、33は、
ゲート電極40の材料として、例えば、Ta、Ti、A
l等を用いることで、ゲート電極40の表面を酸化する
ことにより形成することもできる。
【0045】(デバイスの動作および作用効果)本実施
形態に係る有機半導体装置100は、以下の動作原理に
よってトランジスタとして動作する。有機半導体装置1
00は、ゲート電極40に印加する電圧に応じて、N型
トランジスタまたはP型トランジスタとして動作する。
なお、電極20をドレイン電極とし、電極70をソース
電極とした場合にも同様である。
【0046】(1)N型トランジスタとしての動作 まず、ゲート電極40に所定の正の電圧を印加して、か
つソース電極20およびドレイン電極70に、ドレイン
電極70がソース電極20より高電位となるように所定
の電圧を印加する。すると、有機半導体層50内にはチ
ャネルが形成され、トランジスタがONした状態とな
る。そして、このチャネル内を電子が移動することによ
って、ソース電極20とドレイン電極70との間に電流
が流れる。
【0047】一方、ゲート電極40に電圧を印加しない
で、かつソース電極20およびドレイン電極70に、ド
レイン電極70がソース電極20より高電位となるよう
に所定の電圧を印加する。すると、有機半導体50内に
はチャネルが形成されず、トランジスタがOFFした状
態となる。すなわち、有機半導体層50内は、電子が移
動しにくい状態となり、ソース電極20とドレイン電極
70との間にはほとんど電流は流れない。
【0048】このように、有機半導体装置100は、ゲ
ート電極40に正の電圧を印加するとON状態となり、
電圧を印加しない状態でOFF状態となる。そして、有
機半導体装置100は、前記ON状態において、電子を
キャリアとしてソース電極20とドレイン電極70との
間に電流が流れることからN型トランジスタとして動作
する。
【0049】(2)P型トランジスタとしての動作 まず、ゲート電極40に所定の負の電圧を印加して、か
つソース電極20およびドレイン電極70に、ソース電
極20がドレイン電極70より高電位となるように所定
の電圧を印加する。すると、有機半導体層50内にはチ
ャネルが形成され、トランジスタがONした状態とな
る。そして、このチャネル内を正孔が移動することによ
って、ソース電極20とドレイン電極70との間に電流
が流れる。
【0050】一方、ゲート電極40に電圧を印加しない
で、かつソース電極20およびドレイン電極70に、ソ
ース電極20がドレイン電極70より高電位となるよう
に所定の電圧を印加する。すると、有機半導体50内に
はチャネルが形成されず、トランジスタがOFFした状
態となる。すなわち、有機半導体層50内は、正孔が移
動しにくい状態となり、ソース電極20とドレイン電極
70との間にはほとんど電流は流れない。
【0051】このように、有機半導体装置100は、ゲ
ート電極40に負の電圧を印加するとON状態となり、
電圧を印加しない状態でOFF状態となる。そして、有
機半導体装置100は、前記ON状態において、正孔を
キャリアとしてソース電極20とドレイン電極70との
間に電流が流れることからP型トランジスタとして動作
する。
【0052】(3)作用効果 本実施形態に係る有機半導体装置100によれば、有機
半導体層50の膜厚により、上記構成のトランジスタの
チャネルの長さが変化する。従って、有機半導体装置1
00によれば、有機半導体層50の膜厚を形成工程にお
いて制御することにより、所望のチャネル長を有するト
ランジスタを形成することができる。すなわち、有機半
導体装置100によれば、有機半導体層50の膜厚を薄
くすることにより、チャネル長を短くすることができ、
低電圧または高速で駆動可能なトランジスタが形成する
ことができる。
【0053】また、本実施形態に係る有機半導体装置1
00では、制御可能な電流量は、ゲート電極40と有機
半導体層50とが対向する領域の面積(以下、「対向面
積」という。)によって決定される。すなわち、本実施
形態に係る有機半導体装置100では、ゲート長(例え
ば、図9に示す長さL)を長くするか、ゲート幅(例え
ば、図9に示す幅W)を広くすることにより、対向面積
を広くすることができ、大きな電流を制御することがで
きるようになる。しかし、この対向面積を広くするため
にゲート幅を広くするには基板面積による制限があり、
ゲート長についてはゲート電極40を厚くすることによ
って上記対向面積を広くすることができるが、有機半導
体装置100の薄型化などの点で適当ではない。
【0054】そこで、本実施形態に係る有機半導体装置
100では、ゲート電極40に複数の貫通孔80を設け
て、各貫通孔80内に有機半導体層50を配置すること
で、各貫通孔80の周囲長をゲート幅として、これらの
合計を素子全体における有効なゲート幅とすることがで
きる。従って、有機半導体装置100によれば、基板1
0の面積に対して大きなゲート幅を確保することがで
き、大電流を制御可能とすることができる。
【0055】[第2の実施形態] (デバイスの構造)図3、図4は、本発明の第2の実施
形態に係る有機半導体装置200の主要な構成の一例を
模式的に示す図である。図3(A)は、有機半導体装置
200の形成工程の途中の状態を模式的に示す平面図で
あり、図3(B)は、図3(A)におけるa−a断面図
である。また、図4(A)は、有機半導体装置200の
主要な層が積層された状態を模式的に示す平面図であ
り、図4(B)は、図4(A)におけるa−a断面図で
ある。以下、図1、図2に示す部材と実質的に同じ機能
を有する部材には同一符号を付し、主要な相違点を主に
説明する。なお、有機半導体装置200の各層について
は、第1の実施形態に係る有機半導体装置100と同様
の材料、形成方法を適宜選択することができる。
【0056】本実施形態に係る有機半導体装置200で
は、図3(A)に示すように、複数のゲート電極41、
42が設けられている。ゲート電極41、42は、複数
の櫛刃部分91〜94において屈曲した櫛型の平面形状
で形成され、各櫛刃部分91〜94は、ゲート電極41
に係る第1の櫛刃部分91および第2の櫛刃部分92
と、ゲート電極42に係る第3の櫛刃部分93および第
4の櫛刃部分94とから構成される。そして、有機半導
体装置200では、各ゲート電極41、42は、櫛型の
平面形状を有し、ゲート電極41に係る第1および第2
の櫛刃部分91、92とゲート電極42に係る第3およ
び第4の櫛刃部分93、94とが交互に並ぶように配置
されて構成されている。本実施形態に係る有機半導体装
置200では、上記構成を採用することにより、図3
(B)に示すように、結果としてゲート電極41、42
の間に溝が形成され、この溝内に有機半導体層50が配
置される。
【0057】なお、ゲート電極41、42は、本実施形
態のように2つ設けられた場合に限られず、3つ以上設
けることもできる。また、ゲート電極41、42の平面
形状は、図3(A)に示した櫛型に限られず、複数の屈
曲した部分を有していればよく、例えば、図8(A)に
示すようなコの字型の形状や、その他渦巻型など種々の
形状を取り得るものとする。また、ゲート電極41、4
2の屈曲部は直角でなくともよく、所定の角度をもっ
て、または所定の半径をもって屈曲した形状であっても
よい。
【0058】また、有機半導体装置200は、図4
(A)および図4(B)に示すように、基板10の上に
ソース電極20が配置され、その上に形成される複数の
ゲート電極41、42は、第1〜第3の絶縁層31〜3
3により各層と絶縁されている。有機半導体層50は、
ソース電極20の上で、かつゲート電極41、42の間
の溝内にゲート電極41、42と第2の絶縁層32を介
して配置される。そして、有機半導体装置200は、有
機半導体層50の上に、有機層60およびドレイン電極
70が順次積層されて構成される。なお、電極20をド
レイン電極とし、電極70をソース電極として設けるこ
ともできる。また、この有機層60は、ソース電極20
と有機半導体層50との間にも設けることもできる。ま
た、有機層60は、ソース電極20側またはドレイン電
極70側のいずれか一方の側のみに設けてもよいし、双
方に設けることもできる。
【0059】(デバイスの動作および作用効果)本実施
形態に係る有機半導体装置200は、第1の実施形態に
係る有機半導体装置100と同様の動作原理によってト
ランジスタとして動作する。有機半導体装置200は、
ゲート電極41、42に印加する電圧に応じて、N型ト
ランジスタまたはP型トランジスタとして動作する。な
お、電極20をドレイン電極とし、電極70をソース電
極とした場合も同様である。
【0060】すなわち、有機半導体装置200は、ソー
ス電極20およびドレイン電極70に所定の電圧を印加
して、かつゲート電極41、42に正の電圧を印加する
とON状態となり、電圧を印加しない状態でOFF状態
となる。そして、有機半導体装置200は、前記ON状
態において、電子をキャリアとしてソース電極20とド
レイン電極70との間に電流が流れることからN型トラ
ンジスタとして動作する。
【0061】また、有機半導体装置200は、ソース電
極20およびドレイン電極70に所定の電圧を印加し
て、かつゲート電極41、42に負の電圧を印加すると
ON状態となり、電圧を印加しない状態でOFF状態と
なる。そして、有機半導体装置200は、前記ON状態
において、正孔をキャリアとしてソース電極20とドレ
イン電極70との間に電流が流れることからP型トラン
ジスタとして動作する。
【0062】ここで、本実施形態における有機半導体装
置200におけるゲート幅は、ゲート電極41の櫛刃部
分91、92と、ゲート電極42の櫛刃部分93、94
とが交互に配置されることにより生ずるゲート電極4
1、42の間の溝の周囲長となる。
【0063】従って、有機半導体装置200によれば、
第1の実施形態に係る有機半導体装置100の場合と同
様に、基板10の面積に対して大きなゲート幅を確保す
ることができる。また、かかる有機半導体装置200に
よれば、大電流を制御可能とすることができる。さら
に、本実施形態に係る有機半導体装置200によれば、
複数のゲート電極41、42が設けられているため、各
電極41、42に異なる電圧を印加して有機半導体層5
0内を流れる電流を種々の態様で制御することができ
る。
【0064】[第3の実施形態] (デバイスの構造)図5〜図7は、本発明の第3の実施
形態に係る有機半導体装置300の主要な構成の一例を
模式的に示す図である。図5(A)は、有機半導体装置
300の形成工程の途中の状態を模式的に示す平面図で
あり、図5(B)は、図5(A)におけるa−a断面図
である。また、図6(A)は、有機半導体装置300の
形成工程の途中の状態であり、図5に係る形成工程後に
有機半導体層50を形成した状態を模式的に示す平面図
であり、図6(B)は、図6(A)におけるa−a断面
図である。さらに、図7(A)は、有機半導体装置30
0の主要な層が積層された状態を模式的に示す平面図で
あり、図7(B)は、図7(A)におけるa−a断面図
である。以下、図1、図2に示す部材と実質的に同じ機
能を有する部材には同一符号を付し、主要な相違点を主
に説明する。なお、有機半導体装置200の各層につい
ては、第1の実施形態に係る有機半導体装置100と同
様の材料、形成方法を適宜選択することができるものと
する。
【0065】本実施形態に係る有機半導体装置300
は、図5(A)および図5(B)に示すように、第2の
実施形態に係る有機半導体装置200の場合と同様に、
複数のゲート電極41、42が櫛型の平面形状に形成さ
れている。また、有機半導体装置300は、図6(A)
および図6(B)に示すように、ゲート電極41の櫛刃
部分91、92とゲート電極42の櫛刃部分93、94
とが交互に配置されることによって、有機半導体層50
がゲート電極41、42の間の溝内に配置されて構成さ
れる。さらに、本実施形態に係る有機半導体装置300
では、図7(A)および図7(B)に示すように、複数
のソース電極21、22とこれに対応する複数のドレイ
ン電極71、72とが相対向するように配置され、ソー
ス電極21、22およびドレイン電極71、72が、ゲ
ート電極41、42と同様の櫛型の平面形状で形成され
て構成されている。なお、有機半導体装置300では、
電極21、22をドレイン電極とし、電極71、72を
ソース電極とすることもできる。また、有機半導体装置
300は、電極21および電極72をソース電極とし、
電極22および電極71をドレイン電極とすることもで
きる。また、電極21および電極72をドレイン電極と
し、電極22および電極71をソース電極とすることも
できる。
【0066】また、有機半導体装置300は、図7
(A)および図7(B)に示すように、基板10の上に
複数のソース電極20が配置され、その上に形成される
複数のゲート電極41、42は、第1〜第3の絶縁層3
1〜33により各層と絶縁されている。有機半導体層5
0は、基板10および複数のソース電極20の上で、か
つゲート電極41、42の間の溝内に、ゲート電極4
1、42に対して第2の絶縁層32を介して配置され
る。そして、有機半導体装置300は、有機半導体層5
0の上に、ソース電極21、22に相対向するように複
数のドレイン電極71、72が順次積層されて構成され
る。このとき、有機層60は、複数のドレイン電極7
1、72に対応するように設けられる。また、この有機
層60は、ソース電極21、22と有機半導体層50と
の間にも設けることもできる。また、有機層60は、ソ
ース電極21、22側またはドレイン電極71、72側
のいずれか一方の側のみに設けてもよいし、双方に設け
ることもできる。
【0067】なお、ソース電極21、22、ドレイン電
極71、72およびゲート電極41、42は、本実施形
態のようにそれぞれ2つ設けられた場合に限られず、そ
れぞれ3つ以上設けることもできる。また、ゲート電極
41、42の平面形状は、図5(A)に示した櫛型に限
られず、複数の屈曲した部分を有していればよく、例え
ば、図8(B)に示すようなコの字型の形状や、その他
渦巻型など種々の形状を取り得る。また、各電極の屈曲
部は直角でなくともよく、所定の角度をもって、または
所定の半径をもって屈曲した形状であってもよい。
【0068】また、ソース電極21、22の間は、層の
平坦化および電極間の短絡防止のために絶縁層を設ける
ことができる。かかる場合、有機半導体層50は、少な
くともソース電極21、22との電気的接続が担保され
るように形成されていればよい。ドレイン電極72、7
2の間およびこれに対応する有機層60においても同様
である。
【0069】(デバイスの動作および作用効果)本実施
形態に係る有機半導体装置300は、前述した第2の実
施形態に係る有機半導体装置200と同様の動作原理に
よってトランジスタとして動作する。有機半導体装置3
00は、ゲート電極41、42に印加する電圧に応じ
て、N型トランジスタまたはP型トランジスタとして動
作する。なお、電極21、22をドレイン電極とし、電
極71、72をソース電極とした場合も同様である。
【0070】すなわち、有機半導体装置300は、ソー
ス電極21、22およびドレイン電極71、72に所定
の電圧を印加して、かつゲート電極41、42に正の電
圧を印加するとON状態となり、電圧を印加しない状態
でOFF状態となる。そして、有機半導体装置300
は、前記ON状態において、電子をキャリアとしてソー
ス電極21、22とドレイン電極71、72との間に電
流が流れることからN型トランジスタとして動作する。
【0071】また、有機半導体装置300は、ソース電
極21、22およびドレイン電極71、72に所定の電
圧を印加して、かつゲート電極41、42に負の電圧を
印加するとON状態となり、電圧を印加しない状態でO
FF状態となる。そして、有機半導体装置300は、前
記ON状態において、正孔をキャリアとしてソース電極
21、22とドレイン電極71、72との間に電流が流
れることからP型トランジスタとして動作する。
【0072】従って、有機半導体装置300によれば、
第2の実施形態に係る有機半導体装置200の場合と同
様に、基板10の面積に対して大きなゲート幅を確保す
ることができる。また、かかる有機半導体装置300に
よれば、大電流を制御可能とすることができる。
【0073】さらに、本実施形態に係る有機半導体装置
300によれば、複数のゲート電極41、42が設けら
れているため、各電極41、42に異なる電圧を印加し
て有機半導体層50内を流れる電流を種々の態様で制御
することができる。
【0074】例えば、ゲート電極41、42に互いに極
性の異なる電圧を印加する。すなわち、ゲート電極41
に正の電圧を印加し、かつゲート電極42に負の電圧を
印した場合に、ソース電極21およびドレイン電極72
に所定の同じ電圧を加え、かつソース電極22およびド
レイン電極71に所定の同じ電圧を印加する。このと
き、ソース電極22およびドレイン電極71に印加する
電圧が、ソース電極22およびドレイン電極72に印加
する電圧よりも高電位となるようにする。
【0075】すると、有機半導体層50のゲート電極4
1近傍には、電子をキャリアとするチャネルが形成さ
れ、かつ有機半導体層50のゲート電極42の近傍に
は、正孔をキャリアとするチャネルが形成される。つま
り、ソース電極21とドレイン電極71との間には電子
をキャリアとする電流が流れ、ソース電極22とドレイ
ン電極72の間には正孔をキャリアとする電流が流れ
る。
【0076】このように、本実施形態にかかる有機半導
体装置300では、ゲート電極41、42に極性の異な
る電圧を印加することにより、電極21、電極71およ
び電極41によってN型トランジスタを構成し、電極2
2、電極72および電極42によってP型トランジスタ
を構成して、共通の有機半導体層50を用いて異なる性
質のトランジスタを実現することができる。
【0077】なお、電極21ならびに電極22をドレイ
ン電極とし、電極71ならびに電極72をソース電極と
した場合、電極21ならびに電極72をソース電極と
し、電極22ならびに電極71をドレイン電極とした場
合、および電極21ならびに電極72をドレイン電極と
し、電極22ならびに電極71をソース電極とした場合
においても上記所定の電位関係が成り立つようにゲート
電極、ソース電極、ドレイン電極に所定の電圧を印加す
ることによって上記作用効果を奏することができる。
【0078】以上、本発明の好適な実施の形態について
述べたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の要旨内で各種の態様を取り得るものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る
有機半導体装置の形成工程の途中の状態を模式的に示す
平面図であり、図1(B)は、図1(A)におけるa−
a断面図である。
【図2】図2(A)は、本発明の第1の実施形態に係る
有機半導体装置の主要な層が積層された状態を模式的に
示す平面図であり、図2(B)は、図2(A)における
a−a断面図である。
【図3】図3(A)は、本発明の第2の実施形態に係る
有機半導体装置の形成工程の途中の状態を模式的に示す
平面図であり、図3(B)は、図3(A)におけるa−
a断面図である。
【図4】図4(A)は、本発明の第2の実施形態に係る
有機半導体装置の主要な層が積層された状態を模式的に
示す平面図であり、図4(B)は、図4(A)における
a−a断面図である。
【図5】図5(A)は、本発明の第3の実施形態に係る
有機半導体装置の形成工程の途中の状態を模式的に示す
平面図であり、図5(B)は、図5(A)におけるa−
a断面図である。
【図6】図6(A)は、本発明の第3の実施形態に係る
有機半導体装置の図5に係る形成工程後に有機半導体層
を形成した状態を模式的に示す平面図であり、図6
(B)は、図6(A)におけるa−a断面図である。
【図7】図7(A)は、本発明の第3の実施形態に係る
有機半導体装置の主要な層が積層された状態を模式的に
示す平面図であり、図7(B)は、図7(A)における
a−a断面図である。
【図8】図8(A)は、本発明の第2の実施形態に係る
有機半導体装置の変形例を模式的に示す図であり、図8
(B)は、本発明の第3の実施形態に係る有機半導体装
置の変形例を模式的に示す図である。
【図9】本発明の各実施形態に係るゲート幅を説明する
ための図である。
【符号の説明】 10 基板 20、21、22 ソース電極(ソース/ドレイン電
極) 31 第1の絶縁層 32 第2の絶縁層 33 第3の絶縁層 40、41、42 ゲート電極 50 有機半導体層 60 有機層(キャリア輸送/注入層) 70、71、72 ドレイン電極(ドレイン/ソース電
極) 80 貫通孔 91、92、93、94 櫛刃部分 100、200、210、300、310 有機半導体
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 51/00 H01L 29/78 618B (72)発明者 原田 篤 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 小口 宣雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 金子 丈夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA10 BB01 BB02 BB09 BB14 BB17 BB36 CC01 CC05 EE03 FF04 GG09 5F110 AA01 AA30 CC09 EE02 EE03 EE04 EE09 EE24 EE33 EE44 FF01 FF22 GG05 GG41 HK01 HK02 HK07 HK21 HK33 5F140 AA01 AA02 AB01 AB04 AC23 AC30 BA18 BB04 BC11 BD12 BE07 BF01 BF05 BF07 BF51 BF52 BF53 BH04 BJ01 BJ05 BJ06 BJ10 BJ25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に配置されたソース/ドレイン
    電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1の絶縁
    層を介して配置され、複数の貫通孔を有するゲート電極
    と、 前記ソース/ドレイン電極の上に配置され、かつ前記貫
    通孔内で前記ゲート電極に対して第2の絶縁層を介して
    配置される有機半導体層と、 前記有機半導体層の上に前記ゲート電極に対して第3の
    絶縁層を介して配置されたドレイン/ソース電極と、 を含む、有機半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記複数の貫通孔は、アレイ状に形成されている、有機
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 基板の上に配置されたソース/ドレイン
    電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1の絶縁
    層を介して複数配置され、複数の屈曲部を有する平面形
    状のゲート電極と、 少なくとも前記ソース/ドレイン電極の上に配置され、
    かつ前記ゲート電極に対して第2の絶縁層を介して配置
    される有機半導体層と、 少なくとも前記有機半導体層の上に前記ゲート電極に対
    して第3の絶縁層を介して配置されたドレイン/ソース
    電極と、 を含む、有機半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ゲート電極は、櫛型の平面形状を有し、該ゲート電
    極の櫛刃が交互に並ぶように配置される、有機半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記ソース/ドレイン電極および前記ドレイン/ソース
    電極は、それぞれ複数設けられ、かつ対向するように配
    置される、有機半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ソース/ドレイン電極および前記ドレイン/ソース
    電極は、それぞれ櫛型の平面形状を有し、 複数の前記ソース/ドレイン電極は、該ソース/ドレイ
    ン電極の櫛刃が交互に並ぶように配置され、 複数の前記ドレイン/ソース電極は、該ドレイン/ソー
    ス電極の櫛刃が交互に並ぶように配置される、有機半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記有機半導体層と前記ソース/ドレイン電極およびド
    レイン/ソース電極の少なくとも一方の電極との間にキ
    ャリア輸送/注入層が配置される、有機半導体装置。
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