JP2003207219A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JP2003207219A
JP2003207219A JP2002009700A JP2002009700A JP2003207219A JP 2003207219 A JP2003207219 A JP 2003207219A JP 2002009700 A JP2002009700 A JP 2002009700A JP 2002009700 A JP2002009700 A JP 2002009700A JP 2003207219 A JP2003207219 A JP 2003207219A
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heat exchanger
refrigerant
refrigeration cycle
compressor
pressure
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JP2002009700A
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Shozo Funakura
正三 船倉
Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
Fumitoshi Nishiwaki
文俊 西脇
Noriho Okaza
典穂 岡座
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転モードによる最適冷媒量のアンバランス
に起因する冷凍サイクル装置の不具合を回避する。 【解決手段】 圧縮機、複数の熱交換器、減圧器等を接
続配管にて環状に接続して冷凍サイクル回路を構成し、
前記複数の熱交換器のうちの少なくともひとつの熱交換
器A内を流れる冷媒の圧力を低圧と高圧とに切り替える
切り替え手段を備え、前記冷媒として二酸化炭素を用い
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともひとつ
の熱交換器内を高圧と低圧とに切り替える機能を持つ冷
凍サイクル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍サイクルを構成する複数の熱
交換器のうちの少なくともひとつの熱交換器内の冷媒圧
力を高圧と低圧とに切り替えて、放熱器として作用させ
たり、あるいは吸熱器として作用させたり、あるいは熱
交換を抑制させたりする冷凍サイクル装置がある。
【0003】例えば、図7に示すように、圧縮機51、
室外熱交換器52、減圧器53、室内熱交換器54を環
状に配管接続し、切り替え手段として四方弁55を備
え、さらに冷媒としてHCFC22を封入した冷凍サイ
クル装置は、ルームエアコン等の冷凍サイクルの基本構
成であることは周知である。
【0004】このような冷凍サイクル装置の動作につい
て説明する。
【0005】まず、四方弁55を図7の実線で示したよ
うに設定すると、圧縮機51で圧縮されて高温高圧のガ
スとなった冷媒(HCFC22)は、四方弁55を経て
室外熱交換器52で外気によって冷却されて液体とな
り、減圧器53で減圧されて低温低圧の気液2相状態と
なって室内熱交換器54に導入される。この室内熱交換
器54では、室内の空気からの吸熱により蒸発してガス
となり、四方弁55を経て再び圧縮機51で圧縮され
る。以上のような動作により室内を冷房することができ
る。
【0006】一方、四方弁55を図7の破線で示したよ
うに設定すると、圧縮機51で圧縮されて高温高圧のガ
スとなった冷媒(HCFC22)は、四方弁55を経て
室内熱交換器54で室内空気に放熱して液体となり、減
圧器53で減圧されて低温低圧の気液2相状態となって
室外熱交換器52に導入される。この室外熱交換器52
では、外気からの吸熱により蒸発してガスとなり、四方
弁55を経て再び圧縮機51で圧縮される。以上のよう
な動作により室内を暖房することができる。
【0007】また、特開平9−66722号公報には図
8に示すように、冷凍サイクル装置を電気自動車用の空
調装置の補助加熱手段として適用することが提案されて
いる。
【0008】図8において、エンジン61、ポンプ6
2、ラジエター63、水冷媒熱交換器64、ヒータコア
65により、エンジン冷却回路66が構成される。ま
た、圧縮機67、水冷媒熱交換器64、減圧器68、電
磁弁69、室外熱交換器70、電磁弁71、減圧器7
2、室内熱交換器73等から冷凍サイクル装置が構成さ
れている。
【0009】このような冷凍サイクル装置の動作につい
て説明する。
【0010】まず、車室内を冷房するためには、切り替
え手段として、電磁弁69を開、電磁弁71を閉に設定
する。圧縮機67で圧縮されて高温高圧のガスとなった
冷媒(HFC134a)は、水冷媒熱交換器64でエン
ジン冷却回路66を流れる冷却媒体によって冷却され、
電磁弁69を経て室外熱交換器70で外気によってさら
に冷却されて液体となり、減圧器72で減圧されて低温
低圧の気液2相状態となって室内熱交換器73に導入さ
れる。この室内熱交換器73では、車室内の空気からの
吸熱により蒸発してガスとなり、再び圧縮機67で圧縮
される。また、水冷媒熱交換器64で冷媒により加熱さ
れた冷却媒体は、ヒータコア65を経てエンジン61で
エンジン排熱によりさらに加熱され、ラジエター63で
外気によって冷却される。このとき、ダンパ74は、室
内熱交換器73で冷却された車室内の空気がヒータコア
65を通過しないように動作することにより、車室内を
冷房することができる。
【0011】一方、車室内を暖房するためには、切り替
え手段として、電磁弁69を閉、電磁弁71を開に設定
する。圧縮機67で圧縮されて高温高圧のガスとなった
冷媒(HFC134a)は、水冷媒熱交換器64でエン
ジン冷却回路66を流れる冷却媒体によって冷却されて
液体となり、減圧器68で減圧されて低温低圧の気液2
相状態となって室外熱交換器70に導入される。室外熱
交換器70では外気からの吸熱により蒸発してガスとな
り、電磁弁71を経て再び圧縮機67で圧縮される。ま
た、水冷媒熱交換器64で冷媒により加熱された冷却媒
体は、ヒータコア65を経てエンジン61でエンジン排
熱によりさらに加熱される。このとき、ダンパ74は、
室内熱交換器73を経た車室内の空気がヒータコア65
を通過して加熱されるように動作することにより、車室
内を暖房することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7の
ような冷凍サイクル装置においては、室内熱交換器54
は室内に設置されることから小型化が強く要求され、一
方、室外熱交換器52は凝縮能力向上による冷房時の省
エネルギー化や吸熱能力向上による暖房時の高能力化の
ために室内熱交換器54に比べて大型化されている。し
たがって、大型化された室外熱交換器52が高圧側とな
って冷媒の凝縮が行われる冷房運転時に効率のよい運転
を実現するために必要な冷媒量(冷房時最適冷媒量)
は、小型化された室内熱交換器54が高圧側となって冷
媒の凝縮が行われる暖房運転時に効率のよい運転を実現
するために必要な冷媒量(暖房時最適冷媒量)よりも多
くなる。
【0013】このため、冷房時最適冷媒量で暖房運転す
ると過充填となり、冷凍サイクル装置の効率低下に加え
て、圧縮機吐出圧力の過上昇や、液圧縮のため圧縮機信
頼性の低下を招いていた。また、暖房時最適冷媒量で冷
房運転すると、冷凍サイクル装置の効率低下に加えて、
圧縮機吐出温度の過上昇のため圧縮機信頼性の低下を招
いていた。あるいは、冷房最適冷媒量と暖房最適冷媒量
の折衷的な冷媒量として、冷凍サイクル装置の効率の低
下を招いていた。
【0014】また、図8のような冷凍サイクル装置にお
いては、室内熱交換器73は一般にエンジンルーム内後
方の非常に狭い空間に設置されることから小型化が強く
要求され、一方、室外熱交換器70は一般にエンジンル
ーム内前方に配置され、凝縮能力向上による冷房時の省
エネルギー化や吸熱能力向上による暖房時の高能力化の
ために室内熱交換器54に比べて大型化されている。さ
らに、室外熱交換器70が高圧側となって冷媒の凝縮が
行われる冷房運転時に効率のよい運転を実現するために
必要な冷媒量(冷房時最適冷媒量)は、室外熱交換器7
0が低圧側となって冷媒の蒸発が行われる暖房運転時に
効率のよい運転を実現するために必要な冷媒量(暖房時
最適冷媒量)よりも多くなる。
【0015】このため、冷房時最適冷媒量で暖房運転す
ると過充填となり、冷凍サイクル装置の効率低下に加え
て、圧縮機吐出圧力の過上昇や、液圧縮のため圧縮機信
頼性の低下を招いていた。また、暖房時最適冷媒量で冷
房運転すると、冷凍サイクル装置の効率低下に加えて、
圧縮機吐出温度の過上昇のため圧縮機信頼性の低下を招
いていた。あるいは、冷房最適冷媒量と暖房最適冷媒量
の折衷的な冷媒量として、冷凍サイクル装置の効率の低
下を招いていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の本発明(請求項1に記載の本発明に対応)
は、圧縮機、複数の熱交換器、減圧器等を接続配管にて
環状に接続して冷凍サイクル回路を構成し、複数の熱交
換器のうちの少なくともひとつの熱交換器A内を流れる
冷媒の圧力を低圧と高圧とに切り替える切り替え手段を
備え、冷媒として二酸化炭素を用いることを特徴とす
る。
【0017】また、第2の本発明(請求項2に記載の本
発明に対応)は、切り替え手段は、冷凍サイクル回路の
少なくとも一部で冷媒の流れを逆転させることを特徴と
する。
【0018】また、第3の本発明(請求項3に記載の本
発明に対応)は、切り替え手段は、熱交換器Aの冷媒上
流側と冷媒下流側での減圧量の操作や弁の開閉によるこ
とを特徴とする。
【0019】また、第4の本発明(請求項4に記載の本
発明に対応)は、熱交換器Aをバイパスさせる回路を設
けることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の1実施
の形態である冷凍サイクル装置の構成図である。
【0022】図1において、圧縮機1、室外熱交換器
2、減圧器3、室内熱交換器4を環状に配管接続し、切
り替え手段として四方弁5を備え、さらに冷媒として二
酸化炭素(CO2)を封入した冷凍サイクル装置であ
る。
【0023】このような冷凍サイクル装置の動作につい
て説明する。
【0024】まず、四方弁5を図1の実線で示したよう
に設定すると、圧縮機1で圧縮されて高温高圧のガスと
なった冷媒(CO2)は、四方弁5を経て室外熱交換器
2で外気によって冷却されて、減圧器3で減圧されて低
温低圧の気液2相状態となって室内熱交換器4に導入さ
れる。この室内熱交換器4では、室内の空気からの吸熱
により蒸発してガスとなり、四方弁5を経て再び圧縮機
1で圧縮される。以上のような動作により室内を冷房す
ることができる。
【0025】一方、四方弁5を図1の破線で示したよう
に設定すると、圧縮機1で圧縮されて高温高圧のガスと
なった冷媒(CO2)は、四方弁5を経て室内熱交換器
4で室内空気に放熱して、減圧器3で減圧されて低温低
圧の気液2相状態となって室外熱交換器2に導入され
る。この室外熱交換器2では、外気からの吸熱により蒸
発してガスとなり、四方弁5を経て再び圧縮機1で圧縮
される。以上のような動作により室内を暖房することが
できる。
【0026】ここで、上述したように室内熱交換器4は
室外熱交換器2よりも相対的に小さいために、暖房運転
時には、圧縮機1〜四方弁5〜相対的に小さい室内熱交
換器4〜減圧器3が高圧側となり、減圧器3〜相対的に
大きい室外熱交換器2〜四方弁5〜圧縮機1が低圧側と
なり、暖房時高圧側内容積<暖房時低圧側内容積とな
る。
【0027】また、冷房運転時には、圧縮機1〜四方弁
5〜相対的に大きい室外熱交換器2〜減圧器3が高圧側
となり、減圧器3〜相対的に小さい室内熱交換器4〜四
方弁5〜圧縮機1が低圧側となり、冷房時高圧側内容積
>冷房時低圧側内容積となる。
【0028】そこで、冷房時最適冷媒量と暖房時最適冷
媒量とがアンバランスになる課題解決を検討した。この
とき、HCFC22やHCFC22の代替冷媒とされる
R410A、R407C等の冷媒では低圧側、高圧側と
もに臨界点以下の状態で作動するのに対して、CO2を
冷媒として用いると高圧側では超臨界の状態で作動する
ことに着目した。冷媒物性プログラム「REFPROP
VER.6.0」で求めたHCFC22、R4140
A、CO2の密度を(表1)に比較して示す。CO2は
40℃では超臨界状態となるので、40℃、10MPa
の密度を用いた。
【0029】
【表1】
【0030】(表1)より、CO2は他の冷媒と比較し
てa/bの値が小さく、すなわち、冷凍サイクル装置の
高圧側と低圧側とで密度の変化が小さいことから、冷房
時最適冷媒量と暖房時最適冷媒量とのアンバランスを緩
和できる可能性がある。
【0031】そこで、図1に示すような冷凍サイクル装
置において、室外熱交換器2と室内熱交換器4の大きさ
を変更して、最適冷媒量を求める検討を行った。図2に
その結果を示す。暖房時低圧側内容積が暖房時高圧側内
容積より約30%大きいときに、冷媒がHCFC22の
場合には冷房時最適冷媒量は暖房時最適冷媒量より約2
0%増となるが、冷媒がCO2の場合には、約13%増
であり、冷媒量のアンバランスは約2/3に緩和され
た。R410A、R407CとCO2を比較してもほぼ
同様の傾向が確認された。したがって、冷媒をCO2に
することにより、運転モードによる冷媒量のアンバラン
スに起因する、冷凍サイクル装置の効率低下、圧縮機吐
出圧力の過上昇、液圧縮、圧縮機吐出温度の過上昇等に
よる圧縮機信頼性の低下を抑制できる。
【0032】(実施の形態2)図3は、本発明の他の1
実施の形態である冷凍サイクル装置の構成図である。
【0033】図3において、エンジン11、ポンプ1
2、ラジエター13、水冷媒熱交換器14、ヒータコア
15により、エンジン冷却回路16が構成される。ま
た、圧縮機17、水冷媒熱交換器14、減圧器18、電
磁弁19、室外熱交換器20、電磁弁21、減圧器2
2、室内熱交換器23等からなる回路に冷媒として二酸
化炭素(CO2)を封入して冷凍サイクル装置が構成さ
れている。
【0034】このような冷凍サイクル装置の動作につい
て説明する。
【0035】まず、車室内を冷房するためには、切り替
え手段として、電磁弁19を開、電磁弁21を閉に設定
する。圧縮機17で圧縮されて高温高圧のガスとなった
冷媒(CO2)は、水冷媒熱交換器14でエンジン冷却
回路16を流れる冷却媒体によって冷却され、電磁弁1
9を経て室外熱交換器20で外気によってさらに冷却さ
れて、減圧器22で減圧されて低温低圧の気液2相状態
となって室内熱交換器23に導入される。この室内熱交
換器23では、車室内の空気からの吸熱により蒸発して
ガスとなり、再び圧縮機17で圧縮される。また、水冷
媒熱交換器14で冷媒により加熱された冷却媒体は、ヒ
ータコア15を経てエンジン11でエンジン排熱により
さらに加熱され、ラジエター13で外気によって冷却さ
れる。このとき、ダンパ24は、室内熱交換器23で冷
却された車室内の空気がヒータコア15を通過しないよ
うに動作することにより、車室内を冷房することができ
る。
【0036】一方、車室内を暖房するためには、切り替
え手段として、電磁弁19を閉、電磁弁21を開に設定
する。圧縮機17で圧縮されて高温高圧のガスとなった
冷媒(CO2)は、水冷媒熱交換器14でエンジン冷却
回路16を流れる冷却媒体によって冷却されて、減圧器
18で減圧されて低温低圧の気液2相状態となって室外
熱交換器20に導入される。室外熱交換器20では外気
からの吸熱により蒸発してガスとなり、電磁弁21を経
て再び圧縮機17で圧縮される。また、水冷媒熱交換器
14で冷媒により加熱された冷却媒体は、ヒータコア1
5を経てエンジン11でエンジン排熱によりさらに加熱
される。このとき、ダンパ24は、室内熱交換器23を
経た車室内の空気がヒータコア15を通過して加熱され
るように動作することにより、車室内を暖房することが
できる。
【0037】さらに、車室内を除湿しながら暖房するた
めには、電磁弁19を閉、電磁弁21を閉に設定する。
圧縮機17で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒
(CO2)は、水冷媒熱交換器14でエンジン冷却回路
16を流れる冷却媒体によって冷却されて、減圧器18
で減圧されて低温低圧の気液2相状態となって室外熱交
換器20に導入される。室外熱交換器20では外気から
吸熱した後、減圧器22を経て室内熱交換器23で車室
内の空気からさらに吸熱して蒸発ガス化し、このときに
車室内の空気を冷却除湿する。その後、再び圧縮機17
で圧縮される。また、水冷媒熱交換器14で冷媒により
加熱された冷却媒体は、ヒータコア15を経てエンジン
11でエンジン排熱によりさらに加熱される。このと
き、ダンパ24は、室内熱交換器23で冷却除湿された
車室内の空気がヒータコア15を通過して加熱されるよ
うに動作することにより、車室内を除湿しながら暖房す
ることができる。
【0038】ここで、上述したように暖房運転時や除湿
暖房時には室内熱交換器23より相対的に大きい室外熱
交換器20が低圧側となり、圧縮機17〜水冷媒熱交換
器14〜減圧器18が高圧側となり、減圧器18〜相対
的に大きい室外熱交換器20〜減圧器22〜相対的に小
さい室内熱交換器23〜圧縮機1が低圧側となり、暖房
時高圧側内容積<暖房時低圧側内容積となる。
【0039】また、冷房運転時には、室内熱交換器23
より相対的に大きい室外熱交換器20が高圧側となり、
圧縮機1〜水冷媒熱交換器14〜電磁弁19〜相対的に
大きい室外熱交換器20〜減圧器22が高圧側となり、
減圧器22〜相対的に小さい室内熱交換器23〜圧縮機
17が低圧側となり、冷房時高圧側内容積>冷房時低圧
側内容積となる。
【0040】ここで、(実施の形態1)と同様に、冷媒
物性プログラム「REFPROPVER.6.0」で求
めたHFC134aとCO2の密度を(表2)に比較し
て示す。CO2は40℃では超臨界状態となるので、4
0℃、10MPaの密度を用いた。
【0041】
【表2】
【0042】(表2)より、CO2はHFC134aと
比較してa/bの値が小さく、すなわち、冷凍サイクル
装置の高圧側と低圧側とで密度の変化が小さいことか
ら、冷房時最適冷媒量と暖房時最適冷媒量とのアンバラ
ンスを緩和できる可能性がある。
【0043】そこで、図3に示すような冷凍サイクル装
置において、室外熱交換器20と室内熱交換器23の大
きさを変更して、最適冷媒量を求める検討を行った。図
4にその結果を示す。暖房時低圧側内容積が暖房時高圧
側内容積より約50%大きいときに、冷媒がHFC13
4aの場合には冷房時最適冷媒量は暖房時最適冷媒量よ
り約35%増となるが、冷媒がCO2の場合には、約2
0%増であり、冷媒量のアンバランスは約3/5に緩和
された。したがって、冷媒をCO2にすることにより、
運転モードによる冷媒量のアンバランスに起因する、冷
凍サイクル装置の効率低下、圧縮機吐出圧力の過上昇、
液圧縮、圧縮機吐出温度の過上昇等による圧縮機信頼性
の低下を抑制できる。
【0044】さらに、電磁弁19を閉、電磁弁21を閉
に設定すると、CO2冷媒は減圧器18で少し減圧さ
れ、室外熱交換器20を経て減圧器22でさらに減圧さ
れて室内熱交換器23で蒸発して圧縮機17に吸入され
る。すなわち室外熱交換器20内は中間圧状態となり、
減圧器18、19の減圧量を操作することにより、室外
熱交換器20内の圧力を変動させ、室外熱交換器20か
ら外気への放熱量、あるいは外気から室外熱交換器20
への吸熱量を調整することができ、水冷媒熱交換器14
での放熱量や室内熱交換器23での吸熱量の調整が可能
となり、車室内空気の温熱環境をきめ細かく設定するこ
とも可能となる。
【0045】なお、図3においては、減圧器18と電磁
弁19とを並列に構成したが、減圧器18を電子式膨張
弁等を用いることにより、減圧器18での全閉も含めて
減圧量を幅広く調整できれば、電磁弁19の回路を省く
ことができる。また、減圧器22、室内熱交換器23と
電磁弁21とを並列に構成したが、減圧器22を電子式
膨張弁等を用いることにより、減圧器22での全閉も含
めて減圧量を幅広く調整でき、室内熱交換器23とヒー
タコア15の間にも車室内空気を車室から直接供給でき
れば、電磁弁21を含む回路を省くことができる。
【0046】(実施の形態3)図5は、実施の形態2で
説明した図3のような冷凍サイクル装置をさらに改良し
た構成図である。
【0047】図5における図3との違いは、電磁弁19
が減圧器18と室外熱交換器20とをバイパスするよう
に構成されている点である。このように構成した場合に
は、減圧器18を電子式膨張弁等を用いて全閉状態に、
電磁弁19を開に設定すると、圧縮機17で圧縮されて
高温高圧のガスとなった冷媒(CO2)は、水冷媒熱交
換器14でエンジン冷却回路16を流れる冷却媒体によ
って冷却されて、電磁弁19を経て室外熱交換器20を
バイパスして、減圧器22で減圧されて低温低圧の気液
2相状態となって室内熱交換器23で車室内の空気から
吸熱して蒸発ガス化し、このときに車室内の空気を冷却
除湿する。その後、再び圧縮機17で圧縮される。ま
た、水冷媒熱交換器14で冷媒により加熱された冷却媒
体は、ヒータコア15を経てエンジン11でエンジン排
熱によりさらに加熱される。このとき、ダンパ24は、
室内熱交換器23で冷却除湿された車室内の空気がヒー
タコア15を通過して加熱されるように動作することに
より、車室内を除湿しながら暖房することができるが、
冷媒(CO2)は室外熱交換器20をバイパスして流れ
るため、外気との熱交換が回避できることにより、外気
からの影響で減圧器22入口での冷媒状態が変動してし
まうことを抑制でき、室内熱交換器23での冷却除湿能
力を安定させることができる。
【0048】(実施の形態4)図6は、実施の形態2で
説明した図3のような冷凍サイクル装置をさらに改良し
た構成図である。
【0049】図6における図3および図5との違いは、
電磁弁19が電磁弁25と室外熱交換器20とをバイパ
スするように構成されている点である。このように構成
した場合には、切り替え手段として、電磁弁19を開、
電磁弁25を閉に設定すると、圧縮機17で圧縮されて
高温高圧のガスとなった冷媒(CO2)は、水冷媒熱交
換器14でエンジン冷却回路16を流れる冷却媒体によ
って冷却されて、減圧器18で減圧されて電磁弁19を
経て電磁弁25と室外熱交換器20とをバイパスして、
減圧器22でさらに減圧されて低温低圧の気液2相状態
となり、室内熱交換器23で車室内の空気から吸熱して
蒸発ガス化し、このときに車室内の空気を冷却除湿す
る。その後、再び圧縮機17で圧縮される。また、水冷
媒熱交換器14で冷媒により加熱された冷却媒体は、ヒ
ータコア15を経てエンジン11でエンジン排熱により
さらに加熱される。このとき、ダンパ24は、室内熱交
換器23で冷却除湿された車室内の空気がヒータコア1
5を通過して加熱されるように動作することにより、車
室内を除湿しながら暖房することができるが、室外熱交
換器20内は中間圧状態となり、かつ、冷媒(CO2)
は室外熱交換器20をバイパスして流れるため、室外熱
交換器20への外気導入量などが急激に変化しても、減
圧器22入口での冷媒状態の急激な変動を抑制でき、室
内熱交換器23での冷却除湿能力を安定させることがで
きる。
【0050】なお、上記実施の形態においては、エンジ
ンを備えたエンジン冷却回路を取り上げて説明したが、
これに熱源としてエンジンにこだわるものではなく、燃
料電池の排熱を処理する冷却回路や、モータやインバー
タ発熱を処理する冷却回路などにも適用できる。
【0051】また、ルームエアコンや電気自動車用の空
調装置を例に説明したが、これにこだわるものではな
く、少なくともひとつの熱交換器内の冷媒圧力を高圧と
低圧とに切り替えて、放熱作用と吸熱作用とに切り替え
る冷凍サイクル装置に適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、冷媒としてCO2を
用いることにより、運転モードによる冷媒量のアンバラ
ンスに起因する、冷凍サイクル装置の効率低下、圧縮機
吐出圧力の過上昇、液圧縮、圧縮機吐出温度の過上昇等
による圧縮機信頼性の低下を抑制できるものである。
【0053】さらに、室外熱交換器をバイパスさせる回
路を設けることにより、室外熱交換器20への外気導入
量などが急激に変化しても、減圧器22入口での冷媒状
態の急激な変動を抑制でき、室内熱交換器23での冷却
除湿能力を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態である冷凍サイクル装置
の構成図
【図2】冷房時最適冷媒量と暖房時最適冷媒量の比較を
示す図
【図3】本発明の他の1実施の形態である冷凍サイクル
装置の構成図
【図4】冷房時最適冷媒量と暖房時最適冷媒量の比較を
示す図
【図5】本発明の他の1実施の形態である冷凍サイクル
装置の構成図
【図6】本発明の他の1実施の形態である冷凍サイクル
装置の構成図
【図7】従来の冷凍サイクル装置の構成図
【図8】従来の他の冷凍サイクル装置の構成図
【符号の説明】
1,17 圧縮機 2,20 室外熱交換器 3,18,22 減圧器 4,23 室内熱交換器 5 四方弁 11 エンジン 12 ポンプ 13 ラジエター 14 水冷媒熱交換器 15 ヒータコア 16 エンジン冷却回路 19,21 電磁弁 24 ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 文俊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡座 典穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、複数の熱交換器、減圧器等を接
    続配管にて環状に接続して冷凍サイクル回路を構成し、
    前記複数の熱交換器のうちの少なくともひとつの熱交換
    器A内を流れる冷媒の圧力を低圧と高圧とに切り替える
    切り替え手段を備え、前記冷媒として二酸化炭素を用い
    ることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 切り替え手段は、冷凍サイクル回路の少
    なくとも一部で冷媒の流れを逆転させることを特徴とす
    る請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 切り替え手段は、熱交換器Aの冷媒上流
    側と冷媒下流側での減圧量の操作や弁の開閉によること
    を特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 熱交換器Aをバイパスさせる回路を設け
    ることを特徴とする請求項3記載の冷凍サイクル装置。
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