JP2003206169A - セメント分散剤、その製造方法およびそれを用いたセメント組成物 - Google Patents

セメント分散剤、その製造方法およびそれを用いたセメント組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切な分子量分布を有する重合体を用いるこ
とで、初期の分散性に優れるとともにセメントの流動保
持性にも優れたセメント分散剤、その製造方法およびそ
れを用いたセメント組成物を提供する。 【解決手段】 水溶性ポリマー(P)を主成分とするセ
メント分散剤であって、面積比率(高分子量側部分の面
積比Aから低分子量側部分の面積比Bを差し引いた値
(A−B))が13〜60%の範囲内であることを特徴
とするセメント分散剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント分散剤、
その製造方法およびそれを用いたセメント組成物に関す
る。さらに詳しくは、初期の分散性に優れるとともにセ
メントの流動保持性にも優れたセメント分散剤、その製
造方法およびそれを用いたセメント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】土木建築現場ではセメントが多用されて
おり、セメントに水を添加したセメントペーストや、こ
れに細骨材である砂を混合したモルタル、更に粗骨材で
ある小石を混合したコンクリートは、構造材や土木、耐
火壁など多目的に使用され、その使用量も多い。これら
のセメントペースト、モルタル、コンクリートでは、セ
メントと水との水和反応により、凝集、硬化を経て強度
を発生させるため、水添加後の時間経過とともに作業性
が低下する。特に1981年にコンクリート構造物の早
期劣化が社会問題化して以来、コンクリート中の単位水
量を減らして、その施工性と耐久性を向上させることが
強く求められてきた中で、セメント組成物の品質および
性能に多大なる影響を与えるセメント添加剤に対する技
術革新が行われている。
【0003】これまでにナフタレン系、アミノスルホン
酸系、ポリカルボン酸系等、多様なセメント添加剤が開
発されており、優れたポリカルボン酸系高性能減水剤と
して、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル
酸エステル系単量体と(メタ)アクリル酸系単量体等と
を特定比率で重合して得られる共重合体(特許文献1参
照。)や、不飽和ポリアルキレングリコールエーテル系
単量体とマレイン酸系単量体等とを特定比率で重合して
得られる共重合体(特許文献2参照)が知られている。
また、(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリル酸エステル系単量体と(メタ)アクリ
ル酸系単量体とを特定比率で共重合して得られる共重合
体を含み、さらにその分子量分布を特定したセメント分
散剤がスランプロスを解消できること(特許文献3参
照)、(アルコキシ)ポリアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリル酸エステル系単量体と(メタ)アクリ
ル酸系単量体とを消泡剤の存在下で共重合して得られる
共重合体を用いると、適度な空気量を連行でき、高強度
コンクリートを安定して調製できること(特許文献4参
照)、オキシアルキレン基110〜300モルを導入し
たポリアルキレングリコールモノエステル系単量体とア
クリル酸系単量体とを共重合して得られる共重合体がス
ランプロスを低減できること(特許文献5参照)、特定
のポリアルキレングリコールモノエステル系単量体とア
クリル酸系単量体とスルホン酸系単量体とを共重合して
得られる共重合体がセルフレベリング性能に優れている
こと(特許文献6参照)、などが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特公昭59−18338号公報
【0005】
【特許文献2】特開平10−236858号公報
【0006】
【特許文献3】特許第3179022号公報
【0007】
【特許文献4】特開平7−53249号公報
【0008】
【特許文献5】特開平7−223852号公報
【0009】
【特許文献6】特開平7−118047号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これらポリカルボン酸
系高性能AE減水剤は、高い減水性能とスランプ保持性
能を有しているものの、未だ十分満足できるものではな
く、さらなる性能の改善が求められている。一般にセメ
ント分散剤の性能は用いる重合体の分子量と相関があ
る。分子量が小さい場合には分散性、特に初期の分散性
に優れるが、空気の量が過大になるという問題も有す
る。一方、分子量が大きい場合には、セメントの流動保
持性に優れるが、同じフロー値を得るのに添加量が多く
必要になるという問題も有する。
【0011】したがって、本発明の課題は、上記問題点
を改善し、適切な分子量分布を有する重合体を用いるこ
とで、初期の分散性に優れるとともにセメントの流動保
持性にも優れたセメント分散剤、その製造方法およびそ
れを用いたセメント組成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のセメント分散剤は、水溶性ポリマー(P)
を主成分とするセメント分散剤であって、以下の(1)
〜(9)に示す測定方法により定義される面積比率が1
3〜60%の範囲内であることを特徴とする。 (1) 水溶性ポリマー(P)の重量平均分子量をゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
測定する。 (2) 得られたGPCチャートのトップピークの高さ
(H)を検出する。 (3) 前記トップピークよりも高分子量側で、トップ
ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
均分子量の値をMAとする。 (4) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
分子量MAよりも高分子量側部分の面積(A0)を測定す
る。 (5) 前記トップピークよりも低分子量側で、トップ
ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
均分子量の値をMBとする。 (6) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
分子量MBよりも低分子量側部分の面積(B0)を測定す
る。 (7) 高分子量側部分の面積比AをA=(A0×10
0)/(A0+B0)と定義する。 (8) 低分子量側部分の面積比BをB=(B0×10
0)/(A0+B0)と定義する。 (9) 高分子量側部分の面積比Aから低分子量側部分
の面積比Bを差し引いた値(A−B)を面積比率(%)
と定義する。
【0013】また、本発明のセメント分散剤の製造方法
は、水溶性ポリマー(P)を主成分とするセメント分散
剤を製造する方法であって、必須成分として不飽和カル
ボン酸系単量体を含む単量体成分を、重合開始剤および
/または連鎖移動剤の存在下で重合する工程を含み、前
記重合工程は、前記単量体成分の一部を重合することに
より、水溶性ポリマー(P)の60〜99質量%を構成
するポリマー(P1)を製造するメインポリマー製造段
階と、前記単量体成分の一部を重合することにより、水
溶性ポリマー(P)の1〜40質量%を構成し、かつ前
記メインポリマー製造段階で得られるポリマー(P1)
よりも高い重量平均分子量を有するポリマー(P2)を
製造する高分子量成分調整用ポリマー製造段階とを含む
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のセメント分散剤の主成分として用いられる水溶
性ポリマー(P)とは、ポリマーが水溶性となるに充分
な量の親水性の構造単位を有してなるものである。親水
性の構造単位としては、アニオン性、ノニオン性および
カチオン性の構造単位が挙げられ、これらの構造単位の
1種または2種以上を有していればよい。セメント分散
剤として優れたものであるためには、親水性構造単位と
して、アニオン性基とノニオン性基の両方を有し、必要
であれば更にカチオン性基を有するものが好ましい。
【0015】アニオン性基として例えば、カルボキシル
基、スルホン酸基、リン酸基、炭酸基、ケイ酸基、硝酸
基等を挙げることができ、これらアニオン性基の1種ま
たは2種以上を有し得るが、カルボキシル基を必須に有
するものが最も好ましく、必要であれば更にスルホン酸
基を有するものが好ましい。ノニオン性基として例え
ば、(アルコキシ)(ポリ)アルキレングリコール残
基、アルキルエーテル基等を挙げることができ、これら
のノニオン性基の1種または2種以上を有し得るが、
(アルコキシ)ポリアルキレングリコール残基を必須に
有するのが好ましく、その中でもポリエチレングリコー
ル残基および/またはアルコキシポリエチレングリコー
ル残基を有するものが更に好ましい。
【0016】カチオン性基として例えば、アミノ基、ア
ミド基、ポリアルキレンポリアミン残基、ポリアミドポ
リアミン、またはこれらのアルキレンオキシド付加物の
残基等を挙げることができ、これらのカチオン性基の1
種または2種以上を有し得るが、ポリアルキレンポリア
ミンまたはそのアルキレンオキシド付加物の残基、ポリ
アミドポリアミンまたはそのアルキレンオキシド付加物
の残基を有するものが好ましい。アニオン性基は水溶性
ポリマー固形分1g中に0.1〜13.0mq/gの量
で存在することが好ましく、更に好ましくは0.2〜1
0.0mq/g、更に好ましくは0.5〜5.0 mq
/gであり、カルボキシル基量はこの範囲を満たすこと
が好ましい。
【0017】水溶性ポリマー中のカルボキシル基量の測
定は以下の方法で行うことができる。すなわち、以下の
ようにして、pH2以下に調整したポリマー水溶液の電
位差滴定を行い、第一変曲点から第二変曲点にいたるま
でに必要なNaOH(水酸化ナトリウム)量から求める
ことができる。 [水溶性ポリマー中のカルボキシル基の測定方法(電位
差滴定)] 1.ポリマー0.5gを水50mlに溶解させる 2.0.1N−塩酸水溶液を用いて、ポリマー水溶液の
pHを2以下に調整する 3.1N−水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を用い
て電位差滴定を行う 4.第一変曲点から第二変曲点にいたるまでに必要なN
aOH量とポリマーの正確な質量から、ポリマー中のカ
ルボン酸酸価(mq/g)を計算する 第一変曲点:塩酸が中和されるときの変曲点 第二変曲点:カルボン酸が中和されるときの変曲点 ノニオン性基は水溶性ポリマー中1〜95質量%の量で
存在することが好ましく、より好ましくは30〜95質
量%、更に好ましくは40〜95質量%であり、(アル
コキシ)ポリアルキレングリコール残基の量はこの範囲
を満たすことが好ましい。
【0018】水溶性ポリマー中の(アルコキシ)ポリア
ルキレングリコール残基の量の測定は以下の方法で行う
ことができ、特に(アルコキシ)ポリエチレングリコー
ル残基の量の測定は以下の方法で行うことが好ましい。 [水溶性ポリマー中の(アルコキシ)ポリアルキレング
リコール量の測定方法] 1.標準物質と(アルコキシ)ポリアルキレングリコー
ルの検量線(質量比とH−NMRの積分面積比)を作成
する 2.ポリマーと内部標準物質を均一混合し、H−NMR
を測定する 3.『(アルコキシ)ポリアルキレングリコールと同じ
位置に現れる3.3〜3.9ppmのピーク』と『内部
標準物質のピーク』の積分値の面積比率から『(アルコ
キシ)ポリアルキレングリコールと同じ位置に現れる
3.3〜3.9ppmのピーク』の質量を検量線から計
算する カチオン性基は水溶性ポリマー中に0.1〜13.0m
q/gの量で存在することが好ましい。
【0019】上記水溶性ポリマー(P)としては、セメ
ント組成物に対して減水性能を発揮することができるも
のであれば特に限定されないが、側鎖にポリアルキレン
グリコールを有するポリカルボン酸系ポリマーを用いる
ことが好ましい。このようなポリカルボン酸系ポリマー
は、セメント分散剤の必須成分とすることができるもの
であり、ポリカルボン酸系ポリマー系セメント分散剤や
減水剤と呼ばれるものである。上記ポリカルボン酸系ポ
リマーとしては、下記一般式(1)
【0020】
【化1】
【0021】(式中、R1及びR2は、同一若しくは異な
って、水素原子又はメチル基を表す。R3Oは、同一若
しくは異なって、炭素原子数2〜18のオキシアルキレ
ン基を表す。aは、オキシアルキレン基の平均付加モル
数を表し、2〜300の数である。R4は、水素原子又
は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)で表され
るポリオキシアルキレンエステル系構成単位(I)と、
下記一般式(2)
【0022】
【化2】
【0023】(式中、R5及びR6は、同一若しくは異な
って、水素原子又はメチル基を表す。M1は、水素原
子、一価金属、二価金属、アンモニウム又は有機アミン
を表す。)で表されるカルボン酸系構成単位(II)を
有するポリカルボン酸系ポリマー(P−1)が好まし
い。また上記ポリカルボン酸系ポリマーとしては、下記
一般式(3)
【0024】
【化3】
【0025】(式中、R7、R8及びR9は、同一若しく
は異なって、水素原子又はメチル基を表す。R10は、炭
素原子数1〜5の炭化水素基を表す。R11Oは、同一若
しくは異なって、炭素原子数2〜18のオキシアルキレ
ン基を表す。bは、オキシアルキレン基の平均付加モル
数を表し、2〜300の数である。R12は、水素原子又
は炭素原子数1〜30の炭化水素基を表す。)で表され
るポリオキシアルキレンエーテル系構成単位(III)
と、下記一般式(4)
【0026】
【化4】
【0027】(式中、R13及びR14は、同一若しくは異
なって、水素原子、メチル基又は−COOM3を表す。
ただしR13及びR14は、同時に−COOM3を表さな
い。R15は、水素原子、メチル基又は−CH2COOM4
を表す。R15が−CH2COOM4のときR13及びR
14は、同一若しくは異なって、水素原子又はメチル基を
表す。M 2、M3及びM4は、水素原子、一価金属、二価
金属、アンモニウム又は有機アミンを表す。)で表され
るカルボン酸系構成単位(IV)を有するポリカルボン
酸系ポリマー(P−2)が好ましい。
【0028】すなわち、上記水溶性ポリマー(P)は、
上記ポリカルボン酸系ポリマー(P−1)及び/又は上
記ポリカルボン酸系ポリマー(P−2)を含むことが好
ましい。このような水溶性ポリマー(P)は、上記ポリ
カルボン酸系ポリマーのみにより構成されていてもよ
く、その他のものを含んでいてもよいが、ポリカルボン
酸系ポリマーを主成分とすることが好ましい。上記ポリ
カルボン酸系ポリマー(P−1)及び(P−2)は、上
記必須の構成単位(繰り返し単位)を有することを特徴
とし、後述の単量体(e)に由来する構成単位(V)を
更に有するものであってもよい。これらの構成単位はそ
れぞれ1種であってもよく、2種以上であってもよい。
【0029】上記ポリカルボン酸系ポリマー(P−1)
は、構成単位(I)を与える単量体(例えば、後述の単
量体(a))、構成単位(II)を与える単量体(例え
ば、後述の単量体(b))を必須成分として含む単量体
成分を共重合して製造することができる。このような単
量体成分は、構成単位(V)を与える単量体(例えば、
後述の単量体(e))を更に含むものでもよい。なお、
各構成単位がそれぞれ1種の場合には、各構成単位を与
える単量体をそれぞれ1種用いればよく、各構成単位が
それぞれ2種以上の場合には、各構成単位を与える単量
体をそれぞれ2種以上用いればよい。
【0030】上記ポリカルボン酸系ポリマー(P−1)
を構成する各構成単位の比率としては、質量比で、構成
単位(I)/構成単位(II)/構成単位(V)=1〜
99/99〜1/0〜50であることが好ましい。より
好ましくは構成単位(I)/構成単位(II)/構成単
位(V)=50〜99/50〜1/0〜49、更に好ま
しくは構成単位(I)/構成単位(II)/構成単位
(V)=60〜95/40〜5/0〜30、最も好まし
くは構成単位(I)/構成単位(II)/構成単位
(V)=70〜95/30〜5/0〜10である。ただ
し、構成単位(I)、構成単位(II)及び構成単位
(V)の合計は、100質量%である。
【0031】また、上記ポリカルボン酸系ポリマー(P
−1)は、構成単位(II)を与える単量体(例えば、
後述の単量体(b))を必須成分として含む単量体成分
を重合して得られるポリマーのカルボキシル基の少なく
とも一部に対して、アルコキシポリアルキレングリコー
ルを直接エステル化して製造してもよい。上記一般式
(1)において、R4における炭素原子数1〜30の炭
化水素基としては、例えば、炭素原子数1〜30のアル
キル基、炭素原子数6〜30のフェニル基、アルキルフ
ェニル基、フェニルアルキル基、(アルキル)フェニル
基で置換されたフェニル基、ナフチル基等のベンゼン環
を有する芳香族基、炭素原子数2〜30のアルケニル基
等が挙げられる。また、オキシアルキレン基の平均付加
モル数aは、2〜300の数であるが、5〜300の数
が好ましい。より好ましくは10〜250、更に好まし
くは15〜250、最も好ましくは20〜200の数で
ある。更に、R4の炭素原子数としては、1〜22が好
ましい。より好ましくは1〜18、更に好ましくは1〜
12、更に特に好ましくは1〜6、特に好ましくは1〜
5、最も好ましくは1〜3である。
【0032】上記一般式(1)におけるオキシアルキレ
ン基R3Oの炭素原子数としては、2〜18が適当であ
るが、2〜8が好ましい。より好ましくは2〜4であ
る。また、構成単位(I)として1種類となる場合に
は、親水性と疎水性のバランス確保のため、オキシアル
キレン基中にオキシエチレン基を必須として有すること
が好ましく、より好ましくは50モル%以上、特に好ま
しくは60モル%以上がオキシエチレン基であることで
ある。一方、構成単位(I)として2種類以上となる場
合には、何れか1種類の構成単位(I)のオキシアルキ
レン基中にオキシエチレン基を必須として有することが
好ましい。
【0033】上記構成単位(I)を与える単量体(a)
としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸又
は脂肪酸の脱水素(酸化)反応物への炭素原子数2〜1
8のアルキレンオキシドの付加物、又は、メタノール、
エタノール、2−プロパノール、1−ブタノール、1−
ペンタノール、1−ヘキサノール、オクタノール、2−
エチル−1−ヘキサノール、ノニルアルコール、ラウリ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル等の炭素原子数1〜30の飽和脂肪族アルコール類、
アリルアルコール、メタリルアルコール、クロチルアル
コール、オレイルアルコール等の炭素原子数3〜30の
不飽和脂肪族アルコール類、シクロヘキサノール等の炭
素原子数3〜30の脂環族アルコール類、フェノール、
フェニルメタノール(ベンジルアルコール)、メチルフ
ェノール(クレゾール)、p−エチルフェノール、ジメ
チルフェノール(キシレノール)、p−t−ブチルフェ
ノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、フェ
ニルフェノール、ナフトール等の炭素原子数6〜30の
芳香族アルコール類のいずれかに炭素原子数2〜18の
アルキレンオキシドを付加することによって得られるア
ルコキシポリアルキレングリコール類と、(メタ)アク
リル酸又はクロトン酸とのエステル化合物等が挙げられ
るが、一般式(1)において、R4が炭化水素基となる
場合に相当する、アルコキシポリアルキレングリコール
類と、(メタ)アクリル酸又はクロトン酸とのエステル
化合物が好ましい。
【0034】上記単量体(a)の具体的な化学名として
は、例えば、下記のもの等が挙げられる。メトキシポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エトキ
シポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
1−プロポキシポリエチレングリコールモノ(メタ)ア
クリレート、2−プロポキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、1−ブトキシポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、2−ブトキシポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−メ
チル−1−プロポキシポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、2−メチル−2−プロポキシポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−ペン
チルオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、1−ヘキシルオキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、シクロヘキシルオキシポリエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−オク
チルオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、2−エチル−1−ヘキシルオキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ノニルアルコキ
シポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
ラウリルアルコキシポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、セチルアルコキシポリエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、ステアリルアルコキ
シポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、フェニルメトキシポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、メチルフェノキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、p−エチルフェ
ノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ジメチルフェノキシポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、p−t−ブチルフェノキシポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ノニル
フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、ドデシルフェノキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、フェニルフェノキシポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ナフトキシ
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、エ
チレンオキシドを付加させた(メタ)アリルアルコール
と(メタ)アクリル酸とのエステル化物、エチレンオキ
シドを付加させたクロチルアルコールと(メタ)アクリ
ル酸とのエステル化物等の各種アルコキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート類。
【0035】メトキシポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポキシポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プ
ロポキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、1−ブトキシポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、プロピレンオキシドを付加させ
た(メタ)アリルアルコールと(メタ)アクリル酸との
エステル化物、プロピレンオキシドを付加させたクロチ
ルアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物等
の各種アルコキシポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート類。
【0036】メトキシポリエチレンポリプロピレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレ
ンポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
エトキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレンポリブチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−プロポ
キシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、1−プロポキシポリエチレンポリブ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−プロ
ポキシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、2−プロポキシポリエチレンポリブ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1−ブト
キシポリエチレンポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、1−ブトキシポリエチレンポリブチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、エチレンオ
キシドとプロピレンオキシド又はエチレンオキシドとブ
チレンオキシドを付加させた(メタ)アリルアルコール
と(メタ)アクリル酸とのエステル化物、エチレンオキ
シドとプロピレンオキシド又はエチレンオキシドとブチ
レンオキシドを付加させたクロチルアルコールと(メ
タ)アクリル酸とのエステル化物等の2種類以上のアル
キレンオキシドを付加させたアルコールと(メタ)アク
リル酸とのエステル化物等の各種アルコキシポリアルキ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート類。
【0037】上記一般式(2)で表される構成単位(I
I)を与える単量体(b)としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸及びこれらの金属塩、ア
ンモニウム塩、アミン塩等が挙げられる。特に(メタ)
アクリル酸及びこれらの塩が好ましい。上記ポリカルボ
ン酸系ポリマー(P−2)は、構成単位(III)を与
える単量体(例えば、後述の単量体(c))、構成単位
(IV)を与える単量体(例えば、後述の単量体
(d))を必須成分として含む単量体成分を共重合して
製造することができる。このような単量体成分は、構成
単位(V)を与える単量体(例えば、後述の単量体
(e))を更に含むものでもよい。
【0038】上記ポリカルボン酸系ポリマー(P−2)
を構成する各構成単位の比率としては、質量比で、構成
単位(III)/構成単位(IV)/構成単位(V)=
1〜99/99〜1/0〜50であることが好ましい。
より好ましくは構成単位(III)/構成単位(IV)
/構成単位(V)=50〜99/50〜1/0〜49、
更に好ましくは構成単位(III)/構成単位(IV)
/構成単位(V)=60〜95/40〜5/0〜30、
最も好ましくは構成単位(III)/構成単位(IV)
/構成単位(V)=70〜95/30〜5/0〜10で
ある。ただし、構成単位(III)、構成単位(IV)
及び構成単位(V)の合計は、100質量%である。
【0039】また上記ポリカルボン酸系ポリマー(P−
2)は、アリルアルコール、メタリルアルコール、3−
メチル−3−ブテン−1−オール、3−メチル−2−ブ
テン−1−オール、2−メチル−3−ブテン−2−オー
ル等の不飽和アルコールと構成単位(IV)を与える単
量体(例えば、後述の単量体(d))とを必須成分とし
て含む単量体成分を共重合して得られるポリマーにアル
キレンオキシドを平均2〜300モル付加するか、又
は、平均付加モル数2〜300のアルコキシポリアルキ
レングリコールを反応させる方法によっても得ることが
できる。上記一般式(3)において、オキシアルキレン
基の平均付加モル数bは、2〜300の数であるが、5
〜300の数が好ましい。より好ましくは10〜25
0、更に好ましくは15〜250、特に好ましくは20
〜200の数である。また、R12は水素原子が好まし
く、また炭化水素基の場合の炭素原子数としては、1〜
22が好ましい。より好ましくは1〜18、更に好まし
くは1〜12、更に特に好ましくは1〜6、特に好まし
くは1〜5、最も好ましくは1〜3である。更に、R10
の炭素原子数としては、1〜5であるが、1〜4が好ま
しい。より好ましくは1〜3であり、特に好ましくは−
CH2−、−(CH22−、又は−C(CH32−の構
造である。
【0040】上記一般式(3)におけるオキシアルキレ
ン基R11Oの炭素原子数としては、2〜18が適当であ
るが、2〜8が好ましい。より好ましくは2〜4であ
る。また、構成単位(III)として1種類となる場合
には、親水性と疎水性のバランス確保のため、オキシア
ルキレン基中にオキシエチレン基を必須として有するこ
とが好ましく、より好ましくは50モル%以上、特に好
ましくは60モル%以上がオキシエチレン基であること
である。上記一般式(4)で表される構成単位(IV)
を与える単量体(d)としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸及びこれらの金属塩、アンモ
ニウム塩、アミン塩等の不飽和モノカルボン酸系単量
体;マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル
酸、又は、これらの金属塩、アンモニウム塩、アミン塩
等の不飽和ジカルボン酸系単量体が挙げられる。更に、
これらの無水物も用いることができ、例えば、無水マレ
イン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などが挙げ
られる。特に(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸及びこれらの塩を用いることが好ましい。
【0041】本発明で用いることができる構成単位
(V)を与える単量体(e)としては、他の単量体の少
なくとも1つと共重合可能な単量体であれば特に限定さ
れず、例えば、下記のもの等が挙げられる。マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和ジ
カルボン酸類と炭素原子数1〜30のアルコールとのハ
ーフエステル、ジエステル;前記不飽和ジカルボン酸類
と炭素原子数1〜30のアミンとのハーフアミド、ジア
ミド;前記アルコールやアミンに炭素原子数2〜18の
アルキレンオキシドを1〜500モル付加させたアルキ
ル(ポリ)アルキレングリコールと前記不飽和ジカルボ
ン酸類とのハーフエステル、ジエステル;前記不飽和ジ
カルボン酸類と炭素原子数2〜18のグリコールもしく
はこれらのグリコールの平均付加モル数2〜300のポ
リアルキレングリコールとのハーフエステル、ジエステ
ル。
【0042】マレアミド酸と炭素原子数2〜18のグリ
コールもしくはこれらのグリコールの平均付加モル数2
〜300のポリアルキレングリコールとのハーフアミ
ド;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)エチレングリコール(ポリ)プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート類;ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ
(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレート
類;トリエチレングリコールジマレート、ポリエチレン
グリコールジマレート等の(ポリ)アルキレングリコー
ルジマレート類。
【0043】ビニルスルホネート、(メタ)アリルスル
ホネート、2−(メタ)アクリロキシエチルスルホネー
ト、3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホネート、
3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピルス
ルホネート、3−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキ
シプロピルスルホフェニルエーテル、3−(メタ)アク
リロキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシスルホベンゾ
エート、4−(メタ)アクリロキシブチルスルホネー
ト、(メタ)アクリルアミドメチルスルホン酸、(メ
タ)アクリルアミドエチルスルホン酸、2−メチルプロ
パンスルホン酸(メタ)アクリルアミド、スチレンスル
ホン酸等の不飽和スルホン酸類、並びにそれらの一価金
属塩、二価金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩;
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノ
カルボン酸類、並びにそれらの金属塩、アンモニウム
塩、アミン塩。
【0044】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレート、メチルクロトネート、
エチルクロトネート、プロピルクロトネート等の不飽和
モノカルボン酸と炭素原子数1〜30のアルコールとの
エステル;メチル(メタ)アクリルアミドのように不飽
和モノカルボン酸と炭素原子数1〜30のアミンとのア
ミド類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、p−メチルスチレン等のビニル芳香族類;1,4−
ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,5−ペ
ンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールモノ(メタ)アクリレート等のアルカン
ジオールモノ(メタ)アクリレート類;ブタジエン、イ
ソプレン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロ
ル−1,3−ブタジエン等のジエン類;(メタ)アクリ
ルアミド、(メタ)アクリルアルキルアミド、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド等の不飽和アミド類;(メタ)アク
リロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等の不飽和
シアン類。
【0045】酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の不飽
和エステル類;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メ
タ)アクリル酸メチルアミノエチル、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチル
アミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジブチルアミノエ
チル、ビニルピリジン等の不飽和アミン類;ジビニルベ
ンゼン等のジビニル芳香族類;トリアリルシアヌレート
などのシアヌレート類;(メタ)アリルアルコール、グ
リシジル(メタ)アリルエーテル等のアリル類;ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート等の不飽和アミノ
化合物類;メトキシポリエチレングリコールモノビニル
エーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテ
ル、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アリ
ルエーテル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アリ
ルエーテル等のビニルエーテル又はアリルエーテル類。
【0046】ポリジメチルシロキサンプロピルアミノマ
レインアミド酸、ポリジメチルシロキサンアミノプロピ
レンアミノマレインアミド酸、ポリジメチルシロキサン
−ビス−(プロピルアミノマレインアミド酸)、ポリジ
メチルシロキサン−ビス−(ジプロピレンアミノマレイ
ンアミド酸)、ポリジメチルシロキサン−(1−プロピ
ル−3−アクリレート)、ポリジメチルシロキサン−
(1−プロピル−3−メタクリレート)、ポリジメチル
シロキサン−ビス−(1−プロピル−3−アクリレー
ト)、ポリジメチルシロキサン−ビス−(1−プロピル
−3−メタクリレート)等のシロキサン誘導体;2−ア
クリロイロキシエチルホスフェート、2−メタクリロイ
ロキシエチルホスフェート等の不飽和リン酸エステル
類。
【0047】ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘ
キサミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテ
トラミン、テトラプロピレンペンタミンなどのポリアル
キレンポリアミンとマロン酸、コハク酸、フマル酸、マ
レイン酸、アゼライン酸、セバチン酸、又はこれらと炭
素原子数1〜20のアルコールとのエステル化物等の二
塩基酸又は二塩基酸と炭素原子数1〜20のアルコール
とのエステルとの縮合物に更に(メタ)アクリル酸又は
(メタ)アクリル酸と炭素原子数1〜20のアルコール
とのエステル化物、(メタ)アクリル酸グリシジル、ア
リルグリシジルエーテル等の不飽和エポキシ化合物など
とを特定の割合で縮合させたポリアマイドポリアミンに
アルキレンオキシドを特定量付加させた化合物;ポリエ
チレンイミン、ポリプロピレンイミン等のポリアルキレ
ンイミンの活性水素にエチレンオキシド、プロピレンオ
キシド等のアルキレンオキシドを付加した化合物と(メ
タ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸と炭素原子数1
〜20のアルコールとのエステル化物又は(メタ)アク
リル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等の不飽
和エポキシ化物との縮合物等の窒素原子を有するカチオ
ン性単量体。
【0048】水溶性ポリマー(P)の重量平均分子量に
ついては、「面積比率」が特定範囲内にあることが重要
である。面積比率は、以下の(1)〜(9)に示す測定
方法により定義される。図1を参照しながら説明する。 (1) 水溶性ポリマー(P)の重量平均分子量をゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
測定する。GPCの測定条件は後述の実施例に示すとお
りである。 (2) 得られたGPCチャートのトップピークの高さ
(H)を検出する。 (3) 前記トップピークよりも高分子量側で、トップ
ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
均分子量の値をMAとする。図1に示すGPCチャート
では左側が高分子量側で、右側が低分子量側であるた
め、1/2Hの高さを示す重量平均分子量は2つある
が、そのうち左側がMAとなる。 (4) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
分子量MAよりも高分子量側部分の面積(A0)を測定す
る。 (5) 前記トップピークよりも低分子量側で、トップ
ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
均分子量の値をMBとする。(3)で説明したように、
図1に示すGPCチャートでは右側が低分子量側である
ため、1/2Hの高さを示す重量平均分子量2つのうち
の右側がMBとなる。 (6) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
分子量MBよりも低分子量側部分の面積(B0)を測定す
る。 (7) 高分子量側部分の面積比AをA=(A0×10
0)/(A0+B0)と定義する。 (8) 低分子量側部分の面積比BをB=(B0×10
0)/(A0+B0)と定義する。 (9) 高分子量側部分の面積比Aから低分子量側部分
の面積比Bを差し引いた値(A−B)を面積比率(%)
と定義する。
【0049】重量平均分子量の分布が正規分布のように
トップピークを中心とした左右対称の形状であれば(す
なわち、高分子量側と低分子量側の形状が同じであれ
ば)、AとBの値は等しくなるため、面積比率は0%と
なる。高分子量側が多く含まれている場合はA>Bとな
るため、面積比率は正の値を示す。逆に低分子量側が多
く含まれている場合はA<Bとなるため、面積比率は負
の値を示す。本発明者らは、高分子量成分がある程度多
く含まれている場合に初期の分散性とセメントの流動保
持性が高いレベルで両立しうることを見出し、面積比率
の最適範囲を見出したものである。すなわち、本発明で
は面積比率が13〜60%の範囲内であることが重要で
あり、13〜55%の範囲内であることが好ましく、1
3〜50%の範囲内であることがより好ましく、13〜
45%の範囲内であることがさらに好ましく、13〜4
0%の範囲内であることがさらに特に好ましく、15〜
40%の範囲内であることが最も好ましい。面積比率が
13%未満の場合は、高分子量成分が不足しているため
にセメントの流動保持性が劣ったものとなる。面積比率
が60%を超える場合は、高分子量成分が多すぎて分子
量分布が大きく偏るために初期の分散性が劣ったものと
なる。
【0050】GPCチャート全体の面積(T)に対する
高分子量側部分の面積の比率A1(A1=(A0×10
0)/T)は15%以上であることが好ましく、15〜
30%であることがより好ましい。高分子量側部分の面
積の比率A1が15%未満では高分子量成分が不足する
ため、十分なセメント流動保持性を発現することができ
ない。一方、面積の比率A1が30%を超えると高分子
量成分が多すぎるため、セメントを凝集させる効果が強
くなりすぎて初期の分散性が低下することとなる。GP
Cチャート全体の面積(T)に対する低分子量側部分の
面積の比率B1(B1=(B0×100)/T)は5〜2
0%であることが好ましく、5〜15%であることがよ
り好ましい。低分子量側部分の面積の比率B1が5%未
満では分散性に寄与する低分子成分が不足するため、初
期分散性が低下する。一方、面積の比率B1が20%を
超えると高分子量成分が不足するため、セメント流動保
持性が低下する。
【0051】水溶性ポリマー(P)の分子量は、セメン
ト分散性を発現する分子量であれば特に制限は無いが、
重量平均分子量5,000〜1,000,000(ポリ
エチレングリコール換算:GPC)の範囲を満たすもの
が好ましい。セメント分散性能及び流動保持性能の観点
からは重量平均分子量20,000〜300,000の
範囲が好ましく、更に好ましくは30,000〜15
0,000の範囲が好ましい。水溶性ポリマー(P)の
製造方法は、上述の面積比率が得られるならば、特に限
定されないが、本発明の製造方法によると簡便に上述の
面積比率を有する水溶性ポリマー(P)を得ることがで
きる。
【0052】本発明の製造方法は、重合により水溶性ポ
リマー(P)となり得る単量体成分を、重合開始剤およ
び/または連鎖移動剤の存在下で重合する工程を含み、
前記重合工程は、前記単量体成分の一部を重合すること
により、水溶性ポリマー(P)の60〜99質量%を構
成するポリマー(P1)を製造するメインポリマー製造
段階と、前記単量体成分の一部を重合することにより、
水溶性ポリマー(P)の1〜40質量%を構成し、かつ
前記メインポリマー製造段階で得られるポリマー(P
1)よりも高い重量平均分子量を有するポリマー(P
2)を製造する高分子量成分調整用ポリマー製造段階と
を含む。
【0053】メインポリマー製造段階では、水溶性ポリ
マー(P)の大半(60〜99質量%、好ましくは70
〜95質量%)を構成するポリマー(P1)を製造する
ことで、水溶性ポリマー(P)の分子量分布および重量
平均分子量を概ね決定する。一方、高分子量成分調整用
ポリマー製造段階では、水溶性ポリマー(P)の1〜4
0質量%、好ましくは5〜30質量%を構成し、ポリマ
ー(P1)よりも高い重量平均分子量を有するポリマー
(P2)を製造することで、水溶性ポリマー(P)の分
子量分布の高分子量側を微調整する。ポリマー(P1)
の重量平均分子量は、5,000〜1,000,000
の範囲内であることが好ましく、10,000〜50
0,000の範囲内であることがより好ましい。ポリマ
ー(P2)の重量平均分子量は、100,000以上で
あることが好ましく、150,000以上であることが
より好ましい。
【0054】メインポリマー製造段階では、この段階で
使用する単量体成分の20質量%以上、好ましくは50
質量%以上、より好ましくは80質量%以上;この段階
で重合開始剤を使用する場合、その20質量%以上、好
ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以
上;およびこの段階で連鎖移動剤を使用する場合、その
20質量%以上、好ましくは50質量%以上、より好ま
しくは80質量%以上を連続的に滴下することが好まし
い。単量体成分、重合開始剤(それを使用する場合)、
連鎖移動剤(それを使用する場合)を滴下することで、
反応容器に予め仕込む場合と比べて、重合の暴走を抑え
ることができ、均一な重合組成のポリマーを得ることが
できる。
【0055】高分子量成分調整用ポリマー製造段階で
は、この段階で連鎖移動剤を使用する場合、その20質
量%以上、好ましくは50質量%以上、より好ましくは
80質量%以上を反応容器に仕込み、この段階で使用す
る単量体成分の20質量%以上、好ましくは50質量%
以上、より好ましくは80質量%以上;およびこの段階
で重合開始剤を使用する場合、その20質量%以上、好
ましくは50質量%以上、より好ましくは80質量%以
上;を連続的に滴下することが好ましい。連鎖移動剤
(それを使用する場合)を反応容器に予め仕込むこと
で、滴下する場合と比べて、容易に高分子量体を得るこ
とができる。また、単量体成分と重合開始剤(それを使
用する場合)を滴下することで、反応容器に予め仕込む
場合と比べて、重合の暴走を抑えることができ、均一な
重合組成のポリマーを得ることができる。
【0056】本発明の製造方法において、メインポリマ
ー製造段階と高分子量成分調整用ポリマー製造段階の順
序は特に限定されず、どちらを先に行っても良い。先に
行った段階の終点の決定方法は特に限定されないが、例
えば、次のようにして行うことができる。メインポリマ
ー製造段階で得られる重合体と高分子量成分調整用ポリ
マー製造段階で得られるポリマーの重量平均分子量で
は、高分子量成分調整用ポリマー製造段階で得られる重
量平均分子量の方が大きく、連鎖移動剤を使用する場
合、その単量体成分に対するモル%が少なくなることが
多い。そこで、このメインポリマー製造段階と高分子量
成分調整用ポリマー製造段階における連鎖移動剤の単量
体成分に対するモル%の違いを利用して、連鎖移動剤の
量が変化した点を先に行った段階の終点とすることがで
きる。
【0057】水溶性ポリマー(P)の製造方法として
は、上述した本発明の製造方法に限定されず、例えば、
ポリマー(P1)に相当するポリマーと、ポリマー(P
2)に相当するポリマーを別々に製造した後にブレンド
する方法も挙げられる。本発明において使用できる重合
開始剤としては、水溶液重合を行う場合は、重合開始剤
として、アンモニアまたはアルカリ金属の過硫酸塩:過
酸化水素;アゾビス−2メチルプロピオンアミジン塩酸
塩等のアゾアミジン化合物などの水溶性の重合開始剤が
好ましく使用され、この際、亜硫酸水素ナトリウム、L
−アスコルビン酸(塩)などの促進剤を併用することも
できる。また、低級アルコール、芳香族あるいは脂肪族
炭化水素、エステル化合物あるいはケトン化合物を重合
系の溶剤として用いる際には、ベンゾイルパーオキシド
やラウロイルパーオキシドなどのパーオキシド;クメン
ハイドロパーオキシドなどのハイドロパーオキシド;ア
ゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが好ま
しく用いられる。この際、アミン化合物などの促進剤を
併用することもできる。更に、水−低級アルコール混合
溶剤を用いる場合には、上記の種々の重合開始剤あるい
は重合開始剤と促進剤との組み合わせの中から適宜選択
して用いることが好ましい。また、塊状重合を行う場合
は、重合開始剤としてベンゾイルパーオキシドやラウロ
イルパーオキシドなどのパーオキシド;クメンハイドロ
パーオキシドなどのハイドロパーオキシド;アゾビスイ
ソブチロニトリルなどのアゾ化合物などを用いることが
好ましい。
【0058】本発明において使用できる連鎖移動剤とし
てはチオール系化合物が好ましく、例えば、メルカプト
エタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2
−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン
酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、3−メ
ルカプトプロピオン酸オクチル、及び2−メルカプトエ
タンスルホン酸等の既知のチオール系化合物が挙げられ
る。これらの連鎖移動剤は1種または2種以上を用いる
ことができる。水溶性ポリマー(P)は、単独または混
合物の形態で、水溶液の形態でそのままセメント分散剤
として使用することができる。また、水溶性ポリマー
(P)を他の公知のセメント混和剤と組み合わせて使用
しても良く、このような公知のセメント混和剤として
は、例えば従来のセメント分散剤、空気連行剤、セメン
ト湿潤剤、膨張剤、防水剤、遅延剤、急結剤、水溶性高
分子物質、増粘剤、凝集剤、乾燥収縮低減剤、強度増進
剤、硬化促進剤、及び消泡剤などを挙げることができ
る。
【0059】本発明のセメント分散剤は、ポルトランド
セメント、アルミナセメント、ビーライト高含有セメン
トや各種混合セメントなどの水硬セメント、あるいは石
膏などのセメント以外の水硬材料などに用いることがで
きる。本発明のセメント分散剤は、例えば水硬セメント
を用いるモルタルやコンクリートに使用する場合には、
セメント質量の0.01〜5.0%、好ましくは0.0
2〜1.0%程度の比率の量を添加すれば良い。この添
加によりスランプ保持性能の向上、単位水量の低減、コ
ンクリートの強度の増大、およびモルタルまたはコンク
リートの耐久性の向上などの各種の好ましい諸効果がも
たらされる。セメント分散剤の添加量が0.01%未満
では性能的に不十分であり、逆に5.0%を超える量を
使用しても、その効果は実質上頭打ちとなり経済性の面
からも不利となる。
【0060】次に、本発明に係るセメント組成物は、少
なくともセメント、水およびセメント分散剤を含有し、
セメント分散剤として本発明のセメント分散剤を含有す
るものである。本発明のセメント分散剤をセメント固形
分100質量部に対し0.01〜5.0質量部、好まし
くは0.02〜1.0質量部含有してなることが好まし
い。本発明のセメント分散剤が上記範囲を満たすように
配合されて調製されたセメント組成物では、初期の分散
性に優れ、かつセメントの流動保持性にも優れるなどの
各種の好ましい諸効果がもたらされる。なお、セメント
組成物に配合し得るセメントとしては、特に制限される
ものでなく、例えば、ポルトランドセメント、アルミナ
セメント、ビーライト高含有セメント、各種混合セメン
トなどの水硬セメントが挙げられる。またセメント組成
物に配合し得る細骨材および粗骨材においても、特に制
限されるものでなく、現在使われている数多くの種類の
細骨材および粗骨材から適宜選択して使用することがで
きる。骨材として、砂利、砕石、水砕スラグ、再生骨材
等以外に、珪石質、粘土質、ジルコン質、ハイアルミナ
質、炭化珪素質、黒鉛質、クロム質、クロマグ質、マグ
ネシア質等の耐火骨材が使用可能である。
【0061】本発明のセメント組成物において、その1
3あたりの単位水量、セメント使用量及び水/セメン
ト比としては、特に限定はされないが、たとえば、単位
水量100〜185kg/m3、使用セメント量250
〜800kg/m3、水/セメント比(質量比)=0.
1〜0.7とすることが好ましい。より好ましくは単位
水量120〜175kg/m3、使用セメント量270
〜800kg/m3、水/セメント比(質量比)=0.
2〜0.65である。このように、本発明のセメント組
成物は、貧配合〜富配合まで幅広く使用可能であり、単
位セメント量の多い高強度コンクリートから、単位セメ
ント量が300kg/m3以下の貧配合コンクリートま
でのいずれにも有効である。
【0062】また、本発明のセメント分散剤は、コンク
リート2次製品用のコンクリート、遠心成形用コンクリ
ート、振動締め固め用コンクリート、蒸気養生コンクリ
ート、吹き付けコンクリート等に有効であり、更に、高
流動コンクリート、自己充填コンクリート、セルフレベ
リング剤等の高い流動性を要求されるモルタルやコンク
リートにも有効である。本発明のセメント組成物は、本
発明のセメント分散剤、セメント及び水を必須成分とす
る製造原料を混合する工程を含むセメント組成物の製造
方法により製造することができる。このようなセメント
組成物の製造方法は、本発明の好ましい実施形態の一つ
である。
【0063】上記セメント組成物の製造方法では、本発
明のセメント分散剤を調製し、それをセメント組成物の
製造に必要な練り混ぜ水に溶かした後にセメントを混合
する方法がある。また、本発明のセメント分散剤を粉末
の形であらかじめセメントに配合する方法もある。更
に、あらかじめセメントを調製せずに、本発明のセメン
ト分散剤を構成するものを別々にセメント組成物の製造
に必要な練り混ぜ水に溶かした後にセメントを混合する
方法もある。この場合、たとえば、水に上記水溶性ポリ
マーを混合した後に上記従来のセメント分散剤および/
または上記消泡剤を混合する方法と、水と上記従来のセ
メント分散剤および/または上記消泡剤とを混合した後
に上記水溶性ポリマーを混合する方法がある。更に、上
記水溶性ポリマーと上記消泡剤を別々に粉末の形であら
かじめセメントに配合する方法もある。このように、上
記セメント組成物の製造方法においては、本発明のセメ
ント分散剤を構成するものすべてと、セメント及び水と
がセメント組成物の構成成分となるようにこれらの製造
原料を混合する工程を含むことになる限り、各製造原料
の添加方法や順序等は特に限定されるものではない。
【0064】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。以下において単に「部」、
「%」とあるのは特にことわりがない限り、それぞれ
「質量部」、「質量%」を表すものとする。なお、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定
条件は次のとおりである。 ・カラム:東ソー株式会社製 TSKguardcolumn α TSKgel α−5000 TSKgel α−4000 TSKgel α−3000 を各1本づつ使用 ・溶離液 アセトニトリル1000.0g、水8938.4gの溶
液にホウ酸27.9g,塩化カリウム33.8gを溶か
し、さらに30%NaOHでpH9.0に調製したもの
を使用した。 ・流速:0.6ml/分 ・カラム温度:40℃ ・検出器:Waters社製 410示差屈折検出器 ・解析ソフト:Waters社製 MILLENNIUM 32 Ver.3.06 ・検量線作成用標準物質 ポリエチレングリコール Mp:860,000,570,000,272,50
0,219,300,107,000,50,000,
24,000,12,600,7,100,4,25
0,1,470,600,150を使用 ・検量線次数 上記ポリエチレングリコールのMp値を用いて3次式で
作成 <参考例1(比較重合体1の製造)>温度計、撹拌機、
滴下装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス
製反応装置に水401.7gを仕込み、撹拌下に反応装
置内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱し
た。メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト(エチレンオキシドの平均付加モル数25)484.
9g、メタクリル酸55.2g、3−メルカプトプロピ
オン酸3.3g及び水134.1gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2質量%過硫酸アンモニウム水溶液
120gを5時間かけてそれぞれ反応装置内に滴下し
た。過硫酸アンモニウム水溶液を滴下終了後さらに1時
間80℃を維持して重合反応を完結させた。その後、3
0%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0まで中和して
比較重合体1を得た。 <参考例2(重合体1の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水401.7g、3−メルカプトプロピオン酸
0.07gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換
し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキ
シドの平均付加モル数25)60.6g、メタクリル酸
6.9g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.2
質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間か
けてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さら
にメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(エチレンオキシドの平均付加モル数25)424.3
g、メタクリル酸48.3g、3−メルカプトプロピオ
ン酸2.9gおよび水118.2gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液10
8gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸アン
モニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維持
して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメン
ト分散剤を製造するための重合体1を得た。 <参考例3(重合体2の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水401.7g、3−メルカプトプロピオン酸
0.14gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換
し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキ
シドの平均付加モル数25)60.6g、メタクリル酸
6.9g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.2
質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間か
けてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さら
にメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(エチレンオキシドの平均付加モル数25)424.3
g、メタクリル酸48.3g、3−メルカプトプロピオ
ン酸3.2gおよび水118.2gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液10
8gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸アン
モニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維持
して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメン
ト分散剤を製造するための重合体2を得た。 <参考例4(重合体3の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水401.7g、3−メルカプトプロピオン酸
0.14gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換
し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキ
シドの平均付加モル数25)60.6g、メタクリル酸
6.9g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.2
質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間か
けてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さら
にメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(エチレンオキシドの平均付加モル数25)424.3
g、メタクリル酸48.3g、3−メルカプトプロピオ
ン酸2.8gおよび水118.2gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液10
8gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸アン
モニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維持
して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメン
ト分散剤を製造するための重合体3を得た。 <参考例5(比較重合体2の製造)>温度計、撹拌機、
滴下装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス
製反応装置に水400.5gを仕込み、撹拌下に反応装
置内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱し
た。メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト(エチレンオキシドの平均付加モル数25)450.
4g、メタクリル酸89.7g、3−メルカプトプロピ
オン酸4.2g及び水133.6gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2質量%過硫酸アンモニウム水溶液
120gを5時間かけてそれぞれ反応装置内に滴下し
た。過硫酸アンモニウム水溶液を滴下終了後さらに1時
間80℃を維持して重合反応を完結させた。その後、3
0%水酸化ナトリウム水溶液でpH7.0まで中和して
比較重合体2を得た。 <参考例6(重合体4の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水400.5g、3−メルカプトプロピオン酸
0.1gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換し、
窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリエチ
レングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシド
の平均付加モル数25)56.3g、メタクリル酸1
1.2g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.2
質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間か
けてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さら
にメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(エチレンオキシドの平均付加モル数25)394.1
g、メタクリル酸78.5g、3−メルカプトプロピオ
ン酸3.7gおよび水118.2gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液10
8gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸アン
モニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維持
して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメン
ト分散剤を製造するための重合体4を得た。 <参考例7(重合体5の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水400.5g、3−メルカプトプロピオン酸
0.2gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換し、
窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリエチ
レングリコールモノメタクリレート(エチレンオキシド
の平均付加モル数25)56.3g、メタクリル酸1
1.2g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.2
質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間か
けてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さら
にメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
(エチレンオキシドの平均付加モル数25)394.1
g、メタクリル酸78.5g、3−メルカプトプロピオ
ン酸3.7gおよび水118.2gを混合した単量体水
溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液10
8gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸アン
モニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維持
して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナト
リウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメン
ト分散剤を製造するための重合体5を得た。 <参考例8(重合体6の製造)>温度計、撹拌機、滴下
装置、窒素導入管及び還流冷却装置を備えたガラス製反
応装置に水400.5g、3−メルカプトプロピオン酸
0.15gを仕込み、撹拌下に反応装置内を窒素置換
し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。メトキシポリ
エチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキ
シドの平均付加モル数25)56.3g、メタクリル酸
11.2g及び水17gを混合した単量体水溶液、5.
2質量%過硫酸アンモニウム水溶液12gを0.5時間
かけてそれぞれ反応装置内に滴下した。滴下終了後、さ
らにメトキシポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト(エチレンオキシドの平均付加モル数25)394.
1g、メタクリル酸78.5g、3−メルカプトプロピ
オン酸3.9gおよび水118.2gを混合した単量体
水溶液を4時間、5.2%過硫酸アンモニウム水溶液1
08gを5時間かけて反応装置内に滴下した。過硫酸ア
ンモニウム水溶液が滴下終了後さらに1時間80℃を維
持して重合反応を完結させた。その後、30%水酸化ナ
トリウム水溶液でpH7.0まで中和して本発明のセメ
ント分散剤を製造するための重合体6を得た。 <実施例1〜6、比較例1〜2>上記参考例1〜8で製
造した重合体をセメント分散剤として用い、次のように
してモルタルを製造し、得られたモルタルのフロー値と
空気量を測定した。結果を表2に示す。また、表1に、
上記参考例1〜8で製造した重合体の重量平均分子量、
高分子量側部分の面積比A、低分子量側部分の面積比
B、面積比率、高分子量側部分の面積の比率A1、低分
子量側部分の面積の比率B1、高分子量成分調整用ポリ
マーの重量平均分子量を示した。 ・使用した材(剤)量 太平洋セメント社製 普通ポルトランドセメント:60
0g 豊浦標準砂:600g 水:210g 重合体(セメント分散剤):0.2質量%または0.2
5質量%/セメント質量(表2中に記載) ・モルタルの調製 太平洋普通ポルトランドセメント600g、豊浦標準砂
600gをモルタルミキサー(ホバート社製)により低
速で30秒間から練りした。ついで、重合体を配合した
水210gを空練りしたセメントと砂の混合物に投入し
て、高速回転で5分間混練してモルタルを調製した。 ・フロー値の測定 調製したモルタルを、水平なテーブル上に置いた直径5
5mm、高さ50mmの中空円筒の容器に詰め、次い
で、この中空円筒の容器を垂直に持ち上げた後、テーブ
ルに広がったモルタルの直径を縦横2方向について測定
し、この平均値をフロー値とした。 ・空気量の測定 調製したモルタルの容積を500mlとしたときの質量
を測定し、用いた材料の比重から連行空気量を算出し
た。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1、2の結果より、面積比率が7%であ
る重合体を用いた比較例1では60分後のフロー値と5
分後のフロー値の差は−30mmであるのに対して、面
積比率が26〜37%の重合体を用いた実施例1〜3で
は60分後のフロー値と5分後のフロー値の差が−16
〜−20mmとフロー値の低下が抑えられていることが
わかる。同様に面積比率が7%の重合体を用いた比較例
2では60分後のフロー値と5分後のフロー値の差は−
50mmであるのに対して、面積比率が13〜20%の
重合体を用いた実施例4〜6では−21〜−23mmと
フロー値の低下が非常に抑えられていることがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明のセメント分散剤は、適切な分子
量分布を有する重合体を含むので、初期の分散性に優れ
るとともにセメントの流動保持性にも優れている。本発
明のセメント分散剤の製造方法によると、適切な分子量
分布を有する重合体を製造することができるので、初期
の分散性に優れるとともにセメントの流動保持性にも優
れたセメント分散剤を得ることができる。本発明のセメ
ント組成物は、本発明のセメント分散剤を含むので、初
期の分散性に優れるとともにセメントの流動保持性にも
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明において定義される面積比率を説明す
るための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/10 C08F 2/10 // C04B 103:40 C04B 103:40 (72)発明者 枚田 健 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4D077 AB20 AC05 BA02 BA13 BA14 BA15 CA14 DC26Z DC52Z DD06X DD18X DD32X DE07X DE09X 4G012 PB29 PB31 PC03 4J011 AA05 AB01 HA02 HB13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性ポリマー(P)を主成分とするセメ
    ント分散剤であって、以下の(1)〜(9)に示す測定
    方法により定義される面積比率が13〜60%の範囲内
    であることを特徴とするセメント分散剤。 (1) 水溶性ポリマー(P)の重量平均分子量をゲル
    パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により
    測定する。 (2) 得られたGPCチャートのトップピークの高さ
    (H)を検出する。 (3) 前記トップピークよりも高分子量側で、トップ
    ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
    均分子量の値をMAとする。 (4) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
    分子量MAよりも高分子量側部分の面積(A0)を測定す
    る。 (5) 前記トップピークよりも低分子量側で、トップ
    ピークの高さの1/2の高さ(1/2H)を示す重量平
    均分子量の値をMBとする。 (6) 得られたGPCチャートのうちの前記重量平均
    分子量MBよりも低分子量側部分の面積(B0)を測定す
    る。 (7) 高分子量側部分の面積比AをA=(A0×10
    0)/(A0+B0)と定義する。 (8) 低分子量側部分の面積比BをB=(B0×10
    0)/(A0+B0)と定義する。 (9) 高分子量側部分の面積比Aから低分子量側部分
    の面積比Bを差し引いた値(A−B)を面積比率(%)
    と定義する。
  2. 【請求項2】GPCチャート全体の面積(T)に対する
    高分子量側部分の面積の比率A1(A1=(A0×10
    0)/T)が15%以上である、請求項1に記載のセメ
    ント分散剤。
  3. 【請求項3】水溶性ポリマー(P)を主成分とするセメ
    ント分散剤を製造する方法であって、 重合により水溶性ポリマー(P)となり得る単量体成分
    を、重合開始剤および/または連鎖移動剤の存在下で重
    合する工程を含み、 前記重合工程は、 前記単量体成分の一部を重合することにより、水溶性ポ
    リマー(P)の60〜99質量%を構成するポリマー
    (P1)を製造するメインポリマー製造段階と、 前記単量体成分の一部を重合することにより、水溶性ポ
    リマー(P)の1〜40質量%を構成し、かつ前記メイ
    ンポリマー製造段階で得られるポリマー(P1)よりも
    高い重量平均分子量を有するポリマー(P2)を製造す
    る高分子量成分調整用ポリマー製造段階とを含むことを
    特徴とするセメント分散剤の製造方法。
  4. 【請求項4】前記メインポリマー製造段階は、この段階
    で使用する単量体成分の20質量%以上と、この段階で
    重合開始剤を使用する場合、その20質量%以上と、こ
    の段階で連鎖移動剤を使用する場合、その20質量%以
    上とを連続的に滴下することにより行われる、請求項3
    に記載のセメント分散剤の製造方法。
  5. 【請求項5】前記高分子量成分調整用ポリマー製造段階
    は、この段階で連鎖移動剤を使用する場合、その20質
    量%以上を反応容器に仕込み、この段階で使用する単量
    体成分の20質量%以上と、この段階で重合開始剤を使
    用する場合、その20質量%以上とを連続的に滴下する
    ことにより行われる、請求項3または4に記載のセメン
    ト分散剤の製造方法。
  6. 【請求項6】少なくともセメント、水およびセメント分
    散剤を含有するセメント組成物であって、前記セメント
    分散剤として請求項1または2に記載のセメント分散剤
    を含有することを特徴とするセメント組成物。
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