JP2003204600A - マルチチャンネル再生音響機器 - Google Patents

マルチチャンネル再生音響機器

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JP2003204600A
JP2003204600A JP2002001634A JP2002001634A JP2003204600A JP 2003204600 A JP2003204600 A JP 2003204600A JP 2002001634 A JP2002001634 A JP 2002001634A JP 2002001634 A JP2002001634 A JP 2002001634A JP 2003204600 A JP2003204600 A JP 2003204600A
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audio
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JP2002001634A
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Toshifumi Ikeda
敏史 池田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音源のマルチチャンネル化に伴って音声チャ
ンネルの数や種類が増加し、前記各音声チャンネルに対
する信号処理の設定が複雑化してしまうのを回避する。 【解決手段】 接続されているスピーカシステムのスピ
ーカ情報を検出し、また、音源信号の音声チャンネルの
数や種類を含む信号情報を抽出し、前記検出したスピー
カ情報と前記抽出した信号情報とをもとに、前記スピー
カシステムと前記信号情報とに応じた、前記音源信号の
各音声チャンネルに対する信号処理を自動的に選択し実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、再生する音声チ
ャンネルの数、種類などを含む信号情報や、スピーカの
数、特性を含むスピーカ情報の検出結果にもとづいて、
再生する音源に対する最適な信号処理を自動的に選択で
きるマルチチャンネル再生音響機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の音響機器の構成の一例を
示すブロック図であり、図において、1はDVDなどの
音源データ記録媒体に記録された音源、2は信号処理
部、3はアンプ部、4はマイクロコンピュータ、5はス
ピーカ、6は操作キー、7は表示部である。なお、4a
は音源1に含まれている音声チャンネルのチャンネル数
や帯域の情報などをマイクロコンピュータ4に入力する
ための信号情報入力部、4bは信号処理部2において行
われる信号処理形態を設定するための音声出力選択部で
ある。
【0003】次に動作について説明する。例えば、ドル
ビーデジタルなどのマルチチャンネル音響再生機器にお
いては、音源1のマルチチャンネル信号から、信号処理
部2で音源1に含まれている音声チャンネルのチャンネ
ル数や帯域の情報を抽出し、マイクロコンピュータ4の
信号情報入力部4aに入力し、その内容を表示部7に表
示する。利用者は前記表示部7に表示された表示結果か
ら、音響機器に接続したスピーカ5の配置や特性に合わ
せて音声出力の形態を判断し、操作キー6からの入力操
作により音声出力選択部4bを制御し、信号処理部2に
おける信号処理の設定を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチチャンネ
ル再生音響機器は以上のように構成されていたので、利
用者が複数のスピーカを接続して音声信号を再生する場
合、音響機器とスピーカとを配線する必要があるが、前
記音響機器へ接続するスピーカについては配置すべき位
置や特性が指示されており、接続されるスピーカの配
置、個数および種類や、再生する音源の全帯域の音声チ
ャンネル数、および再生する音源の音声チャンネルで特
定の周波数のみのチャンネルがあるか無いかなどについ
て利用者が認識する必要がある。また、前記利用者は操
作キー6を操作して音声出力選択部4bを制御し信号処
理部2による信号処理の設定を行わなければならず、特
に音源1のマルチチャンネル化に伴って音声チャンネル
の数や種類が増加し、信号処理部2の設定が複雑化する
という課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、マルチチャンネル化された音
源に対する信号処理の設定作業を自動化し簡略化できる
マルチチャンネル再生音響機器を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るマルチチ
ャンネル再生音響機器は、スピーカシステムのスピーカ
情報を検出するスピーカ情報検出手段と、音源信号の音
声チャンネルの数や種類を含む信号情報を抽出する信号
情報抽出手段と、スピーカ情報検出手段により検出した
スピーカ情報と、信号情報抽出手段により抽出した信号
情報とをもとに、スピーカシステムと信号情報とに応じ
た音源信号の各音声チャンネルに対する信号処理を選択
し実行する信号処理選択実行手段とを備えるようにした
ものである。
【0007】この発明に係るマルチチャンネル再生音響
機器は、スピーカ情報検出手段が、スピーカシステムを
構成するスピーカの数、種類、特性を含むスピーカ情報
を、各スピーカへ周波数掃引信号を与えることで検出す
るようにしたものである。
【0008】この発明に係るマルチチャンネル再生音響
機器は、音源信号の音声チャンネルが、左再生用音声チ
ャンネル、右再生用音声チャンネル、センタ再生用音声
チャンネル、低音再生用音声チャンネル、サラウンド左
再生用音声チャンネル、サラウンド右再生用音声チャン
ネルのうちのいずれかを含むようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1のマル
チチャンネル再生音響機器の構成を示すブロック図であ
る。図において、1はマルチチャンネル信号を含む音
源、2は例えばディジタルシグナルプロセッサ(DS
P)を使用した信号処理部(信号情報抽出手段,信号処
理選択実行手段)である。この信号処理部2では、前記
音源1の音声チャンネルの数や種類、各音声チャンネル
の音源信号についての高音域、中音域、低音域の各帯域
成分を含む信号情報を抽出する。3a〜3fはアンプ部
であり、例えば音源1の各音声チャンネル(ドルビーデ
ジタルでは最大6チャンネルまでの音声チャンネルが提
供される)ごとの音源信号を増幅する。4はマイクロコ
ンピュータである。5a〜5fは前記各アンプ3a〜3
fにより増幅された各チャンネルの音源信号をそれぞれ
出力するスピーカであり、図1においては6個のスピー
カが接続されたスピーカシステムを示しており、例えば
スピーカ5aは左側のスピーカ、スピーカ5bは右側の
スピーカ、スピーカ5cは中央のスピーカ、スピーカ5
dは低音用のスピーカ、スピーカ5eはサラウンド左側
用のスピーカ、スピーカ5fはサラウンド右側用のスピ
ーカであり、これら6個のスピーカにより構成された音
源を再生するスピーカシステムが接続されている状態を
示す。6はマイクロコンピュータ4に指示を与えるため
の操作キーであり、利用者はこの操作キー6を操作する
ことでマイクロコンピュータ4に与える指示を入力す
る。7はマイクロコンピュータ4から出力された各種情
報を表示する表示部である。8a〜8fはアンプ部3a
〜3fのそれぞれの流入電流量を検出する電流検出部
(スピーカ情報検出手段)であり、8aはアンプ部3a
の流入電流量を検出する電流検出部、8bはアンプ部3
bの流入電流量を検出する電流検出部、8cはアンプ部
3cの流入電流量を検出する電流検出部、8dはアンプ
部3dの流入電流量を検出する電流検出部、8eはアン
プ部3eの流入電流量を検出する電流検出部、8fはア
ンプ部3fの流入電流量を検出する電流検出部である。
【0010】また、マイクロコンピュータ4において、
4aは信号処理部2で得られた音源1に含まれるマルチ
チャンネル信号の音声チャンネルの数や種類、各音声チ
ャンネルの音源信号についての高音域、中音域、低音域
の各帯域成分などを含む信号情報が入力される信号情報
入力部である。4bは信号情報入力部4aへ入力された
前記信号情報およびスピーカ情報検出部4cで検出され
たスピーカ情報に基づいて、最適な出力形態の音声出力
が得られるように信号処理部2で各音声チャンネルに対
して行われる信号処理を選択し制御する音声出力選択部
である。4cはスピーカ情報を検出するためのスピーカ
情報検出部であり、電流検出部8a〜8fで検出された
スピーカ5a〜5fへ供給される電流値をAD変換す
る。
【0011】次に動作について説明する。なお、以下の
説明では、マルチチャンネル音響信号の音源として広く
使用されているドルビーデジタル信号を用いた場合につ
いて説明する。ドルビーデジタル信号には音声チャンネ
ルとして、1チャンネル(モノフォニック)から最大6
チャンネルまでの音声チャンネルが提供される。この内
の一つのチャンネルは低域専用の音声チャンネルであ
る。音源1から信号処理部2にドルビーデジタル信号が
入力されると、信号処理部2では前記入力されたドルビ
ーデジタル信号に含まれる音声チャンネルの数や種類な
どを含む信号情報を検出し、その検出結果をマイクロコ
ンピュータ4の信号情報入力部4aに入力する。ここ
で、音源1に含まれる音声チャンネルはその数により、
例えば以下のような再生形態パターンに分類される。 (ア)L(左)、R(右) (イ)L、R、C(センタ) (ウ)L、R、WF(ウーファー) (エ)L、R、C、WF (オ)L、R、LS(サラウンド左)、RS(サラウン
ド右) (カ)L、R、LS、RS、C (キ)L、R、LS、RS、C、WF ここで、L(左)は左再生用音声チャンネル、R(右)
は右再生用音声チャンネル、C(センタ)はセンタ再生
用音声チャンネル、WFは低音再生用音声チャンネル、
LS(サラウンド左)はサラウンド左再生用音声チャン
ネル、RS(サラウンド右)はサラウンド右再生用音声
チャンネルを示しており、ドルビーデジタル信号の音声
チャンネルではこれら合計6チャンネルが提供される。
【0012】このマルチチャンネル再生音響機器はマル
チチャンネル再生を目的としているので最大6チャンネ
ルの音声チャンネル出力を有しており、スピーカ接続の
有無、接続されているスピーカの種類、配置に応じて、
前記(ア)〜(キ)までの各音声チャンネルの再生形態
パターンを選択して出力することが可能である。再生形
態パターン(ア)は、左側のスピーカと右側のスピーカ
によるスピーカシステムが実際に接続されている場合に
出力される音声チャンネルの再生形態パターン、再生形
態パターン(イ)は左側のスピーカと右側のスピーカと
中央のスピーカによるスピーカシステムが実際に接続さ
れている場合に出力される音声チャンネルの再生形態パ
ターン、再生形態パターン(ウ)は左側のスピーカと右
側のスピーカと低音用スピーカによるスピーカシステム
が実際に接続されている場合に出力される音声チャンネ
ルの再生形態パターン、再生形態パターン(エ)は左側
のスピーカと右側のスピーカと中央のスピーカと低音用
のスピーカによるスピーカシステムが実際に接続されて
いる場合に出力される音声チャンネルの再生形態パター
ン、再生形態パターン(オ)は左側のスピーカと右側の
スピーカとサラウンド左側用のスピーカとサラウンド右
側用のスピーカによるスピーカシステムが実際に接続さ
れている場合に出力される音声チャンネルの再生形態パ
ターン、再生形態パターン(カ)は左側のスピーカと右
側のスピーカと中央のスピーカとサラウンド左側用のス
ピーカとサラウンド右側用のスピーカとによるスピーカ
システムが実際に接続されている場合に出力される音声
チャンネルの再生形態パターン、再生形態パターン
(キ)は左側のスピーカと右側のスピーカと中央のスピ
ーカと低音用のスピーカとサラウンド左側用のスピーカ
とサラウンド右側用のスピーカとによるスピーカシステ
ムが実際に接続されている場合に出力される音声チャン
ネルの再生形態パターンを示している。
【0013】ここで、実際に接続されているスピーカの
数、スピーカの種類であるスピーカの特性の検出方法に
ついて説明する。図1に示すマルチチャンネル再生音響
機器の出力回路は、アンプ部3aとそれに接続されたス
ピーカ5aとを1系統とすると、マルチチャンネル再生
のために6系統分用意されている。アンプ部3a〜3f
に対するスピーカ5a〜5fの接続の有無を検出するた
めに、アンプ部3a〜3fへ流れ込む電流値を電流検出
部8a〜8fにより検出する。図3は、例えばスピーカ
5aの接続の有無を検出するための電流検出についての
説明図である。この説明図に示されるように、スピーカ
5aが接続されていない状態ではアンプ部3aに流入す
る電流はアンプの静止状態電流、いわゆるアイドリング
電流のみであり、これは一定の電流値を示し、また使用
するアンプは固定していることから既知の電流値であ
る。このアイドリング電流を基準とし、スピーカ接続時
にアンプ部3aにテスト信号を入力するとアンプ部3a
に流入する電流は増大するので、この変化によりスピー
カの接続が確認できる。実際には電流検出部8aは、ア
ンプ部3aへの電源ラインに直列にシャント抵抗を挿入
してその電圧降下量を検出する方法や検出コイルなどを
用いることで構成できる。ここで得られた前記電圧降下
量や前記検出コイルから出力された電圧値をマイクロコ
ンピュータ4のスピーカ情報検出部4cにAD変換し入
力することでスピーカ5aが接続されているかいないか
を検出できる。このように他のスピーカ5b〜5fにつ
いてもそれぞれアンプ部3b〜3fに接続されているか
否かを判定することが可能である。
【0014】また、前記テスト信号を発生させるための
一例としては、例えば、操作キー6によりスピーカ情報
検出部4cを操作し、信号処理部2の内部においてテス
ト信号を発生するように構成できる。また、このテスト
信号を単音ではなく、例えば、20〜200Hzの低域
の周波数掃引信号とすれば、スピーカ接続の場合、図3
に示すように、低域の共振周波数fo近辺においてスピ
ーカ固有のインピーダンスが上昇するため、アンプ部3
に流入する電流は減少することから、前記周波数掃引信
号の周波数に対する前記電流の流入特性を判定すること
により、接続されているスピーカが低音域再生用のスピ
ーカであるか否かを判定することが出来る。
【0015】以上のように、信号情報入力部4aへ入力
された前記ドルビーデジタル信号に含まれる音声チャン
ネル数、L(左)、R(右)、C(センタ)、WF、L
S、RSなどの音声チャンネルの種類、およびスピーカ
情報検出部4cから得られたスピーカの接続の有無や低
音域再生用のスピーカであるか否かなどのスピーカ種類
についてのスピーカ情報は、音声出力選択部4bにそれ
ぞれ導かれる。音声出力選択部4bは、音源1に含まれ
る前記音声チャンネルの数や種類などに応じた前述の
(ア)〜(キ)に示す再生形態パターンと前記スピーカ
情報とを比較し、実際に接続されているスピーカシステ
ムに最適なマルチチャンネル再生のための音声チャンネ
ルの再生形態パターンを選択し表示部7に表示する。ま
た、信号処理部2へ前記選択した再生形態パターンを送
出し、最適なマルチチャンネル再生が行われるように前
記信号処理部2で行う各音声チャンネルに対する信号処
理の形態を制御する。
【0016】ここで具体例について説明すると、例えば
音源1がドルビーデジタル信号の5.1chの信号であ
る場合、このマルチチャンネル再生音響機器に実際に接
続されているスピーカシステムのスピーカの数、スピー
カの種類が左側のスピーカと、右側のスピーカと、中央
のスピーカと、低音用のスピーカと、サラウンド左側用
のスピーカと、サラウンド右側用のスピーカによるスピ
ーカシステムとなっていれば、実際に接続されているス
ピーカシステムに最適な前記(キ)に示された音声チャ
ンネルの再生形態パターンの選択制御が行われる。この
場合、信号処理部2は前記(キ)に示された音声チャン
ネルの再生形態パターンで、実際に接続されているスピ
ーカシステムに最適な、各音声チャンネルの音源信号に
対する信号処理を行う。
【0017】またもし、このマルチチャンネル再生音響
機器に実際に接続されているスピーカシステムが、左側
のスピーカと、右側のスピーカと、中央のスピーカと、
低音用のスピーカと、サラウンド左側用のスピーカと、
サラウンド右側用のスピーカにより構成されておらず、
これとは異なる構成のスピーカシステムである場合に
は、音声出力選択部4bは、前記(キ)以外の再生形態
パターンの中で前記実際に接続されているスピーカシス
テムに対しマルチチャンネル再生として最も効果の得ら
れる再生形態パターンを選択するように動作する。
【0018】なお、以上の説明では前記実際に接続され
ているスピーカシステムに最適な再生形態パターンを自
動的に選択するが、利用者の判断で別の再生形態パター
ンも選択できるように、表示部7に選択可能な再生形態
パターンを表示する機能も有している。
【0019】また、前記ドルビーデジタル信号の5.1
chの信号において0.1chとは低音専用の音声チャ
ンネルを示すものであるが、これは、前記再生形態パタ
ーンの中でWF(ウーファー)と記した出力である。こ
の低音用のスピーカにより再生される音源信号のチャン
ネルを受け持つアンプ部に実際に接続されているスピー
カが小口径すなわち小出力のスピーカである場合には、
スピーカ情報検出部4cにより低音再生に不適当である
と判定され、表示部7にエラー表示を行うようにするこ
とが可能である。なお、このような接続状態でも、再生
可能とするように次の候補となる再生形態パターンを表
示部に表示し、利用者が操作キー6により選択するよう
に動作させることも可能である。なお、低音用のスピー
カにより再生される音源信号のチャンネルを受け持つア
ンプ部に実際に接続されているスピーカが例えば高音用
のスピーカであるような場合であって、前記実際に接続
されているスピーカシステムの再生形態パターンが前記
再生形態パターン(ア)〜(キ)のいずれにも合致しな
いような場合は、その内容を表示部7に警告表示するよ
うに動作する。
【0020】図2は、音源1に含まれるマルチチャンネ
ル信号の信号情報およびスピーカ情報の検出から信号処
理についての選択決定までの、この実施の形態1のマル
チチャンネル再生音響機器の動作を示すフローチャート
であり、以下、このフローチャートに基づいて動作を説
明する。先ず、ステップST1では接続されているスピ
ーカシステムのスピーカ情報をスピーカ情報検出部4c
から受信し、スピーカの接続の有無、接続されているス
ピーカの特性などを含むスピーカ情報や再生帯域の情報
を取得し、現在配置接続されているスピーカシステムの
構成パターンをマイクロコンピュータ4内のメモリ(図
示せず)に格納する。続くステップST2では、信号処
理部2における音源1の信号情報の検出結果の内容か
ら、前記信号情報に最適な再生形態パターンを作成す
る。
【0021】次のステップST3では、ステップST1
で取得したスピーカ情報(現在、配置接続されているス
ピーカシステムの構成)とステップST2で作成した再
生形態パターンとを比較する。ここで、現在接続されて
いるスピーカシステムの構成とステップST2で作成し
た再生形態パターンとが一致すれば、その再生形態パタ
ーンを前記(ア)〜(キ)の再生形態パターンから選択
し、音声出力選択部4bが信号処理部2に送出する。こ
の現在接続されているスピーカシステムの構成とステッ
プST2で作成した再生形態パターンとが一致する場合
とは、音源信号の音声チャンネル数と、接続されている
スピーカシステムの構成が一致する場合である。例えば
音源1がドルビーデジタル信号の5.1ch、すなわち
6チャンネルの信号であって、これに対し前記スピーカ
システムの構成が左側のスピーカと、右側のスピーカ
と、中央のスピーカと、低音用のスピーカと、サラウン
ド左側用のスピーカと、サラウンド右側用のスピーカを
備えた、前記ドルビーデジタル信号の5.1chの音源
信号に対応した構成を有している場合である。あるい
は、前記音源1が左右のスピーカに対応した2チャンネ
ルの音声チャンネルを有している場合であって、これに
対し前記スピーカシステムの構成が左側のスピーカと右
側のスピーカとを備えた前記2チャンネルの音源信号に
対応した構成を有している場合である。
【0022】もしも、ステップST3における比較結果
が一致しない場合には、ステップST5においてエラー
処理を行う。このエラー処理の結果は表示部7に出力す
る。この比較結果が一致しない場合の例としては、音源
信号の音声チャンネルの数や種類とスピーカシステムの
構成が一致しない場合である。例えば音源1がドルビー
デジタル信号の5.1ch、すなわち6チャンネルの音
声チャンネルを有している場合であるのに対し、上記ス
ピーカシステムの構成が左側のスピーカ、右側のスピー
カ、中央のスピーカ、低音用のスピーカ、サラウンド左
側用のスピーカ、サラウンド右側用のスピーカのいずれ
かを備えていない場合である。あるいは、前記音源1が
左右のスピーカに対応した2チャンネルの音声チャンネ
ルを有している場合であって、これに対し前記スピーカ
システムの構成が1個のスピーカしか備えておらず、前
記2チャンネルの音源信号に対応した構成を有していな
い場合である。
【0023】ステップST3において比較結果が一致し
た場合にはステップST4へ進む。ステップST4で
は、信号処理部2において、前記音声出力選択部4bか
ら送出されてきた再生形態パターンをもとに、各音声チ
ャンネルの再生処理などを含む、音源1と実際に接続さ
れているスピーカシステムとに最適な信号処理が決定さ
れ、実行される。
【0024】なお、ステップST5のエラー処理を実行
した場合であっても、実際に接続されているスピーカシ
ステムによりある程度再生が可能である場合には、その
ようなスピーカシステムによって再生できる範囲の再生
形態パターンをユーザの意思により、または自動的に選
択することが出来る。この実際に接続されているスピー
カシステムで再生可能な再生形態パターンをユーザの意
思により、または自動的に選択する構成としては、ステ
ップST5に続くステップST6として、例えば音源1
がドルビーデジタル信号の5.1ch、すなわち6チャ
ンネルの信号であるのに対し、実際に接続されているス
ピーカシステムが第1の例として左側のスピーカ、右側
のスピーカ、低音用のスピーカしか備えていない場合、
また、第2の例として中央のスピーカと低音用のスピー
カにより構成されているスピーカシステムである場合を
想定すると、前記第1の例の場合には前記再生形態パタ
ーン(イ)をユーザへ提示し、前記ユーザに選択を促す
か、自動的に選択し、また前記第2の例の場合、前記再
生形態パターン(ウ)、(エ)、(キ)をユーザへ提示
し、前記ユーザに選択を促す。この第2の例の場合に
は、ユーザが前記再生形態パターン(ウ)、(エ)、
(キ)の中から選択した再生形態パターンを信号処理部
2へ送出する。または前記再生形態パターン(ウ)、
(エ)、(キ)の中からある程度再生できる範囲の再生
形態パターンを自動的に選択して信号処理部2へ送出す
る。この場合の自動的に選択する方法としては例えば各
再生形態パターンにあらかじめ優先順位を付しておくこ
とで実現できる。
【0025】ステップST6において再生形態パターン
が選択され、信号処理部2へ送出されてくると、信号処
理部2では、続くステップST4においてその再生形態
パターンに応じた信号処理を行う。この場合の信号処理
部2で行う信号処理は、例えば前記送出されてきた再生
形態パターンが前記再生形態パターン(エ)で示すもの
であって、実際に接続されているスピーカシステムが中
央のスピーカと低音用のスピーカにより構成されている
とすると、モノフォニックの音声チャンネルを再生し前
記中央のスピーカへ供給する信号処理と、低音用の音声
チャンネルを再生し前記低音用のスピーカへ供給する信
号処理である。また、例えば中央のスピーカの代わりに
左側のスピーカが接続されている場合には、モノフォニ
ックの音声チャンネルを再生し前記左側のスピーカへ供
給するなど、前記信号情報と前記スピーカ情報とに応じ
て各音声チャンネルの信号の振り分けや遮断などの信号
処理を選択し実行することも可能である。
【0026】従って、スピーカシステムの構成であるス
ピーカ情報と、音源の信号情報に最適な再生形態パター
ンとの比較結果をもとに、前記音源の各音声チャンネル
に対する信号処理を自動的に決定できるため、ドルビー
デジタル信号のようにマルチチャンネル化された音源1
に対し信号処理部2で行う信号処理の設定が複雑化せず
簡略化できるマルチチャンネル再生音響機器が得られる
効果がある。
【0027】また、マルチチャンネル再生音響機器に接
続されたスピーカの配置、個数および種類をスピーカ情
報検出部4cなどにより検出し、さらに、スピーカ情報
の検出については既存のスピーカ配線が使用でき、また
特別に専用のスピーカを用意する必要もないため、スピ
ーカ情報の検出についてのシステム構成を簡略化でき、
ドルビーデジタル信号のようにマルチチャンネル化され
た音源1に対して複雑になりやすい信号処理の設定操作
が簡略化できる効果がある。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スピ
ーカシステムのスピーカ情報を検出するスピーカ情報検
出手段と、音源信号の音声チャンネルの数や種類を含む
信号情報を抽出する信号情報抽出手段と、スピーカ情報
検出手段により検出したスピーカ情報と、信号情報抽出
手段により抽出した信号情報とをもとに、スピーカシス
テムと信号情報とに応じた音源信号の各音声チャンネル
に対する信号処理を選択し実行する信号処理選択実行手
段とを備えるようにしたので、マルチチャンネル化され
た音源信号に対し信号処理を行い、各音声チャンネルご
とにスピーカシステムへ供給するマルチチャンネル再生
音響機器において複雑になりやすい信号処理の設定操作
を簡略化できる効果がある。
【0029】この発明によれば、各スピーカへ周波数掃
引信号を与えることでスピーカの数、種類、特性を含む
スピーカ情報を検出するようにしたので、スピーカ情報
の検出に際しては既存のスピーカ配線を使用でき、また
特別に専用のスピーカを用意する必要もなく、スピーカ
情報の検出が容易になり、マルチチャンネル化された音
源に対し信号処理を行い再生した信号をスピーカシステ
ムへ出力するマルチチャンネル再生音響機器において複
雑になる信号処理の設定操作を簡略化できる効果があ
る。
【0030】この発明によれば、音源信号の音声チャン
ネルが、左再生用音声チャンネル、右再生用音声チャン
ネル、センタ再生用音声チャンネル、低音再生用音声チ
ャンネル、サラウンド左再生用音声チャンネル、サラウ
ンド右再生用音声チャンネルのうちのいずれかを含むよ
うにしたので、マルチチャンネル化された音源信号に対
し信号処理を行い、各音声チャンネルごとにスピーカシ
ステムへ供給するマルチチャンネル再生音響機器におい
て複雑になる信号処理の設定操作を簡略化できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1のマルチチャンネル
再生音響機器の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1のマルチチャンネル
再生音響機器の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1のマルチチャンネル
再生音響機器におけるスピーカの接続の有無を検出する
ための電流検出についての説明図である。
【図4】 従来の音響機器の構成の一例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 音源、2 信号処理部(信号情報抽出手段,信号処
理選択実行手段)、8a〜8f 電流検出部(スピーカ
情報検出手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチチャンネル化された音源信号に対
    し信号処理を行い、それぞれの音声チャンネルの音源信
    号をスピーカシステムへ供給するマルチチャンネル再生
    音響機器において、 前記スピーカシステムのスピーカ情報を検出するスピー
    カ情報検出手段と、 前記音声チャンネルの数や種類を含む信号情報を抽出す
    る信号情報抽出手段と、 前記スピーカ情報検出手段により検出した前記スピーカ
    情報と、前記信号情報抽出手段により抽出した信号情報
    とをもとに、前記スピーカシステムと前記信号情報とに
    応じた前記各音声チャンネルに対する信号処理を選択し
    実行する信号処理選択実行手段とを備えたことを特徴と
    するマルチチャンネル再生音響機器。
  2. 【請求項2】 スピーカ情報検出手段は、スピーカシス
    テムを構成するスピーカの数、種類、特性を含むスピー
    カ情報を、各スピーカへ周波数掃引信号を与えることで
    検出することを特徴とする請求項1記載のマルチチャン
    ネル再生音響機器。
  3. 【請求項3】 音声チャンネルは、左再生用音声チャン
    ネル、右再生用音声チャンネル、センタ再生用音声チャ
    ンネル、低音再生用音声チャンネル、サラウンド左再生
    用音声チャンネル、サラウンド右再生用音声チャンネル
    のうちのいずれかを含むことを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載のマルチチャンネル再生音響機器。
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