JP2003204579A - 無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置

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JP2003204579A
JP2003204579A JP2002261581A JP2002261581A JP2003204579A JP 2003204579 A JP2003204579 A JP 2003204579A JP 2002261581 A JP2002261581 A JP 2002261581A JP 2002261581 A JP2002261581 A JP 2002261581A JP 2003204579 A JP2003204579 A JP 2003204579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブルートゥース(BT)の音声通信・データ通
信の接続性を確保しつつ、会社独自のコードレス電話方
式としての高い音声品質,飛び,妨害に対する特性を確
保する。 【解決手段】 ブルートゥース(BT)通信モードでの回
線接続の際、親機は子機から送られる事業体識別情報が
特定の情報であるか否かを判定し、特定の情報であると
判定したときは他の無線通信規格(自社モード)で通信
を行い、特定の情報でないと判定したときはブルートゥ
ース(BT)規格で通信を行うことにより、自社モードの
コードレス通信が可能な相手とはエラー処理機能を使っ
てより良好な音質で長距離通信が可能になり、特定の情
報でない場合であっても通常の音質で短距離通信が可能
なブルートゥースデータフォーマットにより音声通話を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線通信規
格のデータフォーマットで送受信して処理する無線電話
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、有線部分を無線化する装置が普及
しつつある。例えばパソコンとプリンタとの間が無線で
接続される。このためのTDMA方式の通信規格とし
て、標準化団体Bluetooth SIGで定められ
たブルートゥース(BT)という無線通信規格を使用す
る装置が普及しつつある。ブルートゥースは、ノートパ
ソコン、PDA、携帯電話などを、ケーブルを使わずに
接続し、音声やデータをやりとりすることを意図して規
格化されている。
【0003】ここで、1つの基地局をそれぞれ有する複
数セルからなるTDMAベースのコードレス電話システ
ムにおいて、ある第1の基地局と無線通信する移動局
が、別のコードレス電話システムの第2の基地局との間
で接続を確立する方法について、例えば特許文献1に開
示されている。
【0004】また、1つの基地局で複数の事業者の移動
局に接続すること、及び事業者間で送受フレームタイミ
ングの同期を取ることにより通信チヤネルを効率的に利
用する無線基地局について、例えば特許文献2に開示さ
れている。
【0005】また、あるセルラーネツトワークに通信可
能なように登録された移動局が、コードレスセルラー基
地局の範囲内に入るとセルラーネツトワークとの登録か
ら自動的にはずれ、コードレスセルラー基地局に登録す
る無線通信システムについて、例えば特許文献3に開示
されている。
【0006】
【特許文献1】特開2000−165929号公報
【特許文献2】特開平11−8879号公報
【特許文献3】特表平11−512913号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなBT規格
は、統一的な規格であるため、装置メーカーに依らず同
じ信号フォーマットを使用する。しかしながら言いかえ
ると信号フォーマットの自由度がないため通信品質の向
上や通信距離に制限が大きい。
【0008】このため、一台の装置で電話系統とブルー
トゥース(BT)系統の双方を備え、携帯電話機や会社
独自のコードレス電話規格の電話機に新たにブルートゥ
ース規格通信機能を備えた無線通信装置も開発されてい
る。従来の技術では、異なった規格の無線信号に対応さ
せるためにブルートゥース無線部(BT無線部)と電話
無線部(CDL無線部)とを個別に設ける。しかしこの
ような構成は、装置の大型化、コスト上昇につながる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信装置
は、複数の無線通信規格のデータフォーマットで送受信
して処理する無線電話装置であって、最初は第1の無線
通信規格により通信を開始し、他の無線装置から接続要
求があるとその無線装置から送られる事業体識別情報が
特定の情報であるか否かを判別する。送られた事業体識
別情報が特定の情報である場合には第2の無線通信規格
に切り換えて通信を行ない、事業体識別情報が特定の情
報でない場合は第1の無線通信規格のまま通信を行な
う。
【0010】また、互いに通信相手となる他の無線装置
を登録する際、始めにユニークな識別番号(装置固有の
ID)を相互に通知し、相手方の識別番号を登録し、通
信を行う際、登録したIDが特定のIDか否かに基づい
て第2の無線通信規格に切り換えるか、第1の無線通信
規格のまま通信を行なうかを決める。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の無線電
話装置は、複数のデータフォーマットを送受信する無線
部と、第1の無線通信規格による通信で他の無線装置か
ら接続要求があると、当該他の無線装置から送られる事
業体識別情報が特定の情報であるか否かを判別し、送ら
れた事業体識別情報が特定の情報である場合には第2の
無線通信規格に切り換えて通信を行ない、送られた事業
体識別情報が特定の情報でない場合は第1の無線通信規
格のまま通信を行なう制御部とを備えたものである。
【0012】この構成により、例えば通信相手の無線電
話装置の事業体識別情報が特定の情報である場合には第
2の無線通信規格に切り換えてより良い音質の長距離通
信が可能なデータフォーマットにより電話通信を行うこ
とができ、通信相手の無線電話装置の事業体識別情報が
特定の情報でない場合には引続き通常の音質で短距離通
信が可能なデータフォーマットにより通信を行うことが
でき、通信相手の無線電話装置の事業体識別情報に応じ
た品質の通信が可能になるという作用を有する。
【0013】請求項3に記載の無線電話装置は、請求項
1に記載の無線電話装置において、制御部は前記第2の
無線通信規格として、 A)Payloadのエラー検知のみ
を行うエラー検知データを含む第1のデータフォーマッ
トと、 B)Payloadのエラー検知とエラー訂正とを行
うエラー検知データを含む第2のデータフォーマットと
のいずれかを選択するように制御するものである。
【0014】この構成により、通信相手の事業体識別情
報が特定の情報である場合に選択される第2の無線通信
規格(例えば、コードレス電話のデータフォーマット)
の中でも、さらに第1のデータフォーマットまたは第2
のデータフォーマットを選択することができるので、通
信相手の条件に応じてより良い音質の通信を行うことが
できると共に、さらに音質、通話距離、同時通信数など
のような通信条件の異なる通信をユーザーにより選択す
ることができるという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の無線電話装置は、請求項
3に記載の無線電話装置において、第1のデータフォー
マットは、Payloadのデータ長が前記第1の無線通信規
格のPayloadと同一データ長であり、スロット間隔が前
記第1の無線通信規格の2倍であるようにしたものであ
る。
【0016】この構成により、第1のデータフォーマッ
トでの通信時に比べて倍の無線電話装置と同時に通信す
ることができるという作用を有する。例えば、コードレ
ス通信ではブルートゥース通信に比べて2倍(6台)の
無線電話装置と同時に通信することができるという作用
を有する。
【0017】請求項5に記載の無線電話装置は、請求項
3に記載の無線電話装置において、第2のデータフォー
マットは、Payloadのデータ長が前記第1の無線通信規
格のPayloadの半分のデータ長であり、スロット間隔が
前記第1の無線通信規格と同一であるようにしたもので
ある。
【0018】この構成により、第1のデータフォーマッ
トでの通信時に比べてのエラー検知データなどの情報を
付加することができ、通話品質の向上を図ることができ
るという作用を有する。
【0019】請求項6に記載のコードレス電話装置は、
請求項1記載の無線電話装置において、親機制御部は、
第2の無線通信規格においては、前記複数のチャンネル
オプションのいずれかを選択することにより、送信電力
を第1の無線通信規格で通信する場合よりも高い送信電
力に設定することができることとしたものである。
【0020】この構成により、通信相手の無線電話装置
の事業体識別情報に応じた音質と距離の通信を行うこと
ができるという作用を有する。
【0021】請求項7に記載の無線電話装置は、請求項
1に記載の無線電話装置において、当該他の無線装置と
の間でさらに装置のバージョン情報を送るか受けるかの
少なくとも一方を行い、前記制御部は、当該他の無線装
置に事業体識別情報を要求する要求部と、当該他の無線
装置から返信があったか否かを判定し、返信があったと
判定したときの通信相手方装置の事業体識別情報が特定
の情報であるかを判定する判定部と、当該他の無線装置
の事業体識別情報が特定の情報である場合には当該他の
無線装置の事業体識別情報と当該他の無線装置のバージ
ョン情報とを記憶する第1のメモリ領域と、当該他の無
線装置の事業体識別情報が特定の情報でない場合には当
該他の無線装置の事業体識別情報と当該他の無線装置の
バージョン情報とを記憶する第2のメモリ領域と、を有
する記憶部を備えたものである。
【0022】この構成により、親機は、通信相手の無線
通信装置の事業体識別情報に応じた品質の通信を確実に
行うことができるという作用を有する。
【0023】請求項8に記載の無線電話装置は、請求項
1に記載の無線電話装置において、第1のデータフォー
マットが、ブルートゥースのデータフォーマットである
こととしたものである。
【0024】この構成により、通常はブルートゥースの
データフォーマットで通信し、通話路接続以降は、通信
相手の無線電話装置の事業体識別情報に従ったデータフ
ォーマットで通信できるため、通常のコードレス電話通
信機能に加えてブルートゥース通信機能を備える場合
に、コードレス電話かブルートゥース通信かを自動的に
判別し、その判別結果に応じた処理を行うことができる
という作用を有する。
【0025】請求項9に記載の無線電話装置は、請求項
1記載の無線電話装置において、当該他の無線装置との
間でさらに装置固有のIDを送るか受けるかの少なくと
も一方を行い、前記制御部は、前記固有のIDの所定の
部分に所定のコードが含まれているか否かを判別すると
共に、特定の通信機能をサポートしているか否かを判別
し、判別結果に応じた処理を行うこととしたものであ
る。
【0026】この構成により、親機制御部は、固有のI
Dの所定の部分に所定のコードが含まれ、かつ特定の通
信機能をサポートしている場合には、その特定の通信機
能を用いて通信を行うことができ、特定の通信機能が高
速データ通信の場合にはデータを高速に伝送できるとい
う作用を有する。
【0027】請求項10に記載の無線電話装置は、請求
項9に記載の無線電話装置において、特定の通信機能
は、1Mbps〜10Mbpsの高速データ通信機能で
あることとしたものである。
【0028】この構成により、データを1Mbps〜1
0Mbpsの範囲で高速に伝送できるという作用を有す
る。
【0029】請求項11に記載の無線電話装置は、請求
項9に記載の無線電話装置において、前記制御部は、当
該他の無線装置の固有のIDを確認する確認部と、前記
所定の部分に前記所定のコードが含まれているか否かを
判定すると共に前記他の無線装置が特定の機能をサポー
トしているか否かを判定する判定部と、前記固有のID
が特定のIDでかつ前記他の無線装置が特定の機能をサ
ポートしている場合には前記固有のIDと前記特定の機
能を記憶する記憶部とを有することとしたものである。
【0030】この構成により、親機は、通信相手の無線
装置の固有のIDに応じた品質の通信を確実に行うこと
ができるという作用を有する。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0032】(実施の形態1)図1、図2はそれぞれ、
本発明の実施の形態1によるコードレス電話装置を構成
する親機、子機を示すブロック図である。
【0033】図1、図2において、送受信切替えスイッ
チ1は送信状態と受信状態で信号経路を切り替える。デ
ュアルモード受信機2はデュアルモード(ここではブル
ートゥース規格に対応するモードと会社独自のコードレ
ス電話規格に対応するモード)での受信を行う。バッフ
ァ3、14、28はデータをバッファする。
【0034】同期識別器5は、受信データのAccess Cod
eが内蔵された相関器(図示せず)の内部レジスタに設
定された値(シンクワード)と一致するか否かを判定す
る。例えば子機からの回線接続要求時には、親機制御部
7は、親機のブルートゥース(BT)デバイスアドレス
から生成されるシンクワードを相関器の内部レジスタに
設定する。そして受信データのAccess Codeから抽出さ
れたシンクワードが内部レジスタに設定された値と一致
した場合に、親機制御部に対しこの受信データが親機の
受信タイミングのパケットデータであることを通知す
る。
【0035】なおAccess Codeは、プリアンブル、同期
ワードとトレーラから構成される。プリアンブルとトレ
ーラは、固定ビット・パターンであり、同期ワードには
マスタ・デバイスのアドレス(BTデバイスアドレス)
が反映される。ピコネットに対してキュエリがあった
時、予約されたアドレスを使ってAccess Codeが生成さ
れる。
【0036】BTデバイスアドレスとは、事業体別コー
ド(Company ID)と各事業体が装置毎に割り当てる番号
からなる。これらは、例えばMACアドレスのベンダー
識別子とシリアル番号に相当する。BTデバイスアドレ
スの上位ビットは、事業体別に与えられる番号、下位ビ
ットは事業体がそれぞれ個別に割り当てる番号である。
上位ビットの事業体別コードは所定の団体が割り当て管
理し、事業体の申請により番号の割り当てを行う。
【0037】親機全体を制御する親機制御部6に含まれ
るバースト制御部7は、子機との通信の際に、子機から
通知される子機のBTデバイスアドレスに基づき、通信
モードを判定する。具体的には、子機が特定の事業者識
別情報(ベンダー識別子又はCompany ID)を有するも
のであるか否かの判定することにより通信モード、即ち
通信をコードレス(CDL)モードで行うかブルートゥ
ース(BT)モードで行うかを判断する。通信をCDL
モードで行う場合には、どのような通信種類(データフ
ォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネル
オプション等)で通信を行えばよいのかを判定する。こ
こで、子機が特定の事業体(親機と同じ製造者)のもの
か否かの判定は、以下のように行われる。予め、RAM
34にはCompany IDと子機のBTデバイスアドレスが
関連付けて記憶されている。まず、子機が親機に子機の
BTデバイスアドレスを通知する。次に親機は、子機か
ら通知されたBTデバイスアドレスに対応するCompany
IDをRAM34から取り出す。そのCompany IDと特
定のCompany IDとを比較する。また、RAM34に
は、子機のBTデバイスアドレスと通信種類(データフ
ォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネル
オプション等の種類)が関連付けて記憶されている。子
機から通知される子機のBTデバイスアドレスに対応す
る通信種類を取り出すことにより、どのようなデータフ
ォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネル
オプションで通信を行えばよいのかを判定する。
【0038】なお、子機を登録するときに受信する子機
のバージョン情報に従って、親機制御部が子機と親機で
サポートされている最も適切な通信種類を選択する。こ
のことにより子機のBTデバイスアドレスと通信種類と
の関連付けが行われる。ここでバージョン情報とは、ど
の機能をサポートされているのか明確にするため、例え
ばVersion1.01といったような番号情報(改訂番号)と
してRAM34に記憶している。同じ無線通信装置であ
っても、製造時期やプログラムの更新等によりサポート
する機能が追加され性能が上がる場合があり、機能追加
等があればバージョン番号が更新される。なお、バージ
ョン情報には、機器のハードウェアのバージョン情報
と、機器のソフトウェアのバージョン情報と、ブルート
ゥース自体のバージョン情報の3つがあり、これらは、
通信時一括して相手側に送信される。
【0039】例えば、子機のバージョンがV1.01であり
親機のバージョンがV1.20である場合には、V1.01でサポ
ートされている機能の中から通信種類が選択される。ま
た、子機または親機の利用者の設定により通信種類を選
択できるようにしてもよい。この場合は、利用者によっ
て通信種類が設定された子機または親機から相手の子機
または親機に対して、設定された通信種類を通知するこ
とにより、該通信種類により通信が行われる。
【0040】また、通信のトラフィックや電波強度を監
視して、親機と子機間で同時に通信できる数やエラー訂
正の強度等を動的に変化させるように通信種類を親機制
御部に決定するようにしてもよい。
【0041】バースト制御部7は、バースト受信データ
作成器4にどちらの通信モードにするかを示すモードセ
レクト信号205を通知する。また、通信モードがコー
ドレスモードの場合には、データフォーマット等の通信
種類も合わせて通知する。バースト受信データ作成器4
は、デュアルモードのうち親機制御部6から通知された
モードのフォーマットで受信データを分ける。
【0042】音声エラー処理部10〜13は、バースト
制御部7からバースト受信データ作成器4を経由して通
知されたアッテネータのレベル、フィルタのレベルによ
り音声の処理を行う。スピーチデコーダ15〜18は受
信した音声信号をデコードする。モデム送信部19はモ
デム送信を行う。
【0043】デュアルモード送信機20は電力を制御し
つつデュアルモードでの送信を行う。バースト変調器2
1はバースト変調を行う。バースト送信データ作成器2
3はバースト制御部7から通知されたモードのフォーマ
ットに応じて送信するパケットを作成する。スピーチエ
ンコーダ24〜27は送信する音声信号をエンコードす
る。モデム受信部29はモデム受信を行う。
【0044】CDLスロットカウンタ30はCDLモー
ドにおいてスロットの時間位置を判別するためにクロッ
クを計数する。CDLスロットカウンタ30は同期識別
器5からの通知がCDL信号を示す場合にカウント値を
出力する。BTスロットカウンタ31はBTモードにお
いてスロットの時間位置を判別するためにクロックを計
数する。同期識別器5からの通知がBT信号を示す場合
にBTスロットカウンタ31がカウント値を出力する。
スロット割込み器32はスロット割込みを指示する。R
OM33、RAM34は親機制御部のためのデータを記
憶する。回線制御部35は外部との間で回線を制御す
る。アンテナ36は子機との間でデータを送受信する。
【0045】ここで、送受信切換スイッチ1、デュアル
モード受信機2、周波数シンセサイザ8、デュアルモー
ド送信機20が無線部を形成しする。また無線部とRO
M33、RAM34、回路制御部35を除く部分をベー
スバンドICとして一体にして構成することができる。
または、上述の回路構成ブロックのうち、複数を選択し
て一体の素子に構成する設計も可能である。
【0046】また、図2には無線通信装置の子機のブロ
ック図を示す。親機の構成を示す図1と比較すると、子
機全体を制御する子機制御部9を備え、音声の処理を行
う音声エラー処理部10が一つであり、音声信号をエン
コードするスピーチエンコーダ24が一つである。また
スピーチデコーダ15は、受信した音声信号をデコード
する。またモデム送信部19、モデム受信部29に代わ
り、通話者とのインターフェイスとして、スピーカ37
とマイクロフォン38が設けられているが、基本的な構
成は親機とほぼ同様である。
【0047】親機について、その動作の概要を、図1を
用いて説明する。アンテナ36より入来する受信データ
は、送受信切替えスイッチ1を介してデュアルモード受
信機2へ送られ、受信される。デュアルモード受信機2
でその時々のモードに応じて受信された受信データはデ
ータバッファ3を介してバースト受信データ作成器4に
入力される。同期識別器5は、デュアルモード受信機2
から受信データを入力し、受信データのAccess Codeが
内蔵された相関器の内部レジスタに設定された値と一致
するか否かを判定する。その結果(自己に対してアクセ
スであるか否か)を親機制御部6のバースト制御部7に
通知する。通知が自己に対してのアクセスであることを
示せば、バースト制御部7は、まずBTモードで通信を
行うように、バースト受信データ作成器4に通知する。
バースト受信データ作成器4は、バースト制御部7から
通知されたBTモードのフォーマットで受信データを切
り分け、受信したデータの内容を判読する。その後、子
機から通知される子機のBTデバイスアドレスに基づ
き、バースト制御部7は、通信モードを判定する。そし
てコードレスモードで通信すると判断した場合には、所
定の通信手順以降、例えば通話路接続後にコードレスモ
ードで通信を行うようにバースト受信器4に通知する。
【0048】なお、バースト制御部7は、以下の2つを
RAM34に記憶させる。
【0049】A)そのときのCDLスロットカウンタ3
0またはBTスロットカウンタ31)のカウント値(ク
ロック番号) B)CDLモードであるかまたはBTモードであるかを
示すモード情報 例えば、ある受信データについて同期識別器5からのモ
ードセレクト信号205がBTを示している場合にはB
Tスロットカウンタ31のカウント値と、BTモードを
示す情報をRAM34に記憶させる。
【0050】バースト制御部7は、RAM34に記憶さ
れるカウント値とモード情報を基に、CDL規格または
BT規格に従って、真にその端末(親機または子機)に
割り当てられた受信スロットであるか否かを判別する同
期判定処理を行う。すなわちバースト制御部7は、CD
Lスロットカウンタ30とBTスロットカウンタ31の
カウント値から受信タイミングを計算し、さらにCDL
かまたはBTかのモード情報を基に自己の受信/送信ス
ロットを示すバースト信号を出力する。
【0051】ここで、ブルートゥース(BT)とコード
レス電話(CDL)のデータフォーマットについて説明
する。図5(a)はBTのデータフォーマットを示すフ
ォーマット図である。図5(a)に示すように、BTの
データは、Access Code、HeaderおよびPayloadから成
る。
【0052】また図5(b)、図5(c)はCDLのオ
プション1、オプション2のデータフォーマットを示す
フォーマット図である。図5(c)に示すオプション2
においてはスロットフォーマットにおけるPayloadがオ
プション1(図5(b))の半分である。オプション
1,オプション2の場合共にCRCデータを有するが、
オプション1(図5(b))のCRCにおいてはPayloa
dのエラー検知は行うがエラー訂正は行わず、オプショ
ン2(図5(c))のCRCにおいてはPayloadのエラ
ー検知、エラー訂正の両方を行う。通話品質よりも同時
に通話可能な数を多くしたい場合には、オプション1で
通信するようにし、同時に通話可能な数よりも通話品質
を確保したい場合には、オプション2で通信する等、状
況に応じて選択可能となる。
【0053】以上のように、バースト制御部7からの通
知により、バースト受信データ作成器4では、基本的に
子機との通話路接続までは、図5(a)のデータフォー
マットで受信データを分け、受信したデータの内容を判
読する。そしてバースト受信データ作成器4は、通話路
接続時以降は、子機との通信がCDLモードであれば、
図5(b)、図5(c)のデータフォーマットで受信デ
ータを分け、受信したデータの内容を判読する。また、
子機との通信がBTモードであれば、引続き図5(a)
のデータフォーマットで受信データを分け、受信したデ
ータの内容を判読する。
【0054】又、図5(a)〜図5(c)のいずれにお
いてもAccess Codeについては同一フォーマットである
ため、モードに関係なく、どのデータフォーマットでも
受信できる。従って、親機の無線圏内にある、図5
(c)のデータフォーマットで送信する子機のデータを
も受信することができる。
【0055】CDLモードにおいて、無線制御データ2
01は接続・同期を行うときに用いられる。BTモード
においても、バースト受信データ作成器4からデータ2
01を受け取り、そのデータの内容を解析することで、
接続・同期時のメッセージの交換を実現する。
【0056】次にバースト受信データ作成器4の動作に
ついて説明する。前述のようにバースト制御部7からの
モードセレクト信号205により、バースト受信データ
作成器4のモードが設定される。バースト受信作成器4
は、受信したパケットがCDLモードであれば受信デー
タより図5(b)、図5(c)に示す各フィールドのデ
ータを適正なタイミングで取り出す。またBTモードで
あれば、Access Code、Header、Payloadの各フィールド
(図5(a)参照)のデータを適正なタイミングで取り
出す。
【0057】バースト受信データ作成器4は親機制御部
6へ無線制御データ201および無線クオリティデータ
202を送る。
【0058】バースト受信データ作成器4は無線クオリ
ティデータ202を送ることにより、ブルートゥース
(BT)モードではAccess Code、Header(図5(a)
参照)のエラーの有無やエラーの割合いなどをバースト
制御部7に通知し、コードレス電話(CDL)モードで
はAccess CodeやHeader、Payload(図5(b)、図5
(c)参照)のエラーの有無、エラーの割合いなどを通
知する。バースト制御部7は、モードセレクト信号20
5によりバースト受信データ作成器4にモードを設定す
る。
【0059】この無線クオリティデータ202は、受信
パルスのクオリティと受信電界強度を表わすデータであ
る。例えばCDLデータのプリアンブル(図5(b)、
図5(c)中のPフィールド)は受信中に生成される受
信パルスのアイデータとその時の受信電界強度を含む。
受信パルスのクオリティはパルスのデューティ比がどれ
だけ50%に近いかを示すデータである。これらはアン
テナダイバーシティや受信ゲインの切替えを行うために
用いられる。BT規格においては、通常4bitしかプ
リアンブルがないためこの機能が使用できない。しか
し、接続時に交換するBTアドレスに基づいて相手先端
末が自社製品であると判明すると、送信側及び受信側と
もに自社モードに切り替え、この自社モードではプリア
ンブルのビット数を追加する。これにより、受信パルス
のクオリティと受信電界強度を判定し、コードレス電話
と同様にアンテナダイバーシティや受信ゲインの切り替
えを行う。
【0060】バースト制御部7はまた、無線クオリティ
データ202により通知されたエラーの項目に基づき、
その時々の音声エラー処理に関する重み付け判定を行な
う。そしてアッテネータレベル、フィルタレベルを音声
エラー処理部10〜13に通知する。
【0061】音声エラー処理部10〜13は、バースト
制御部7からの通知により音声データの処理を行う。す
なわち音声エラー処理部10〜13は、スロット毎に入
力されるPCM音声データについて、アッテネータまた
はフィルタ等の処理を行う。この処理によりエラーによ
って失われた音声信号を補償し、またエラーによって発
生するであろうノイズを低減する。
【0062】また音声エラー処理部10〜13は、音声
の状態を監視しつづけることによってスパイクノイズを
常にチェックしている。スパイクノイズを検知した場
合、アッテネータの減衰度、フィルタの特性の制御を行
う。バースト受信データ作成器4からの受信データはデ
ータバッファ14、モデム送信部19、回線制御部35
を介して回線へ出力される。スピーチデコーダ15〜1
8は音声エラー処理部10〜13からのエラー処理され
た受信データ(音声データ)をデコードして音声信号と
して回線制御部35から回線へ出力する。
【0063】次に、回線より送られてくる音声を親機か
ら子機へ送信する動作について説明する。回線からの音
声信号は、親機の回線制御部35からスピーチエンコー
ダ24〜27に入力されてエンコードされ、音声データ
としてバースト送信データ作成器23に出力される。す
なわち音声データは、回線制御部35、モデム受信部2
9、データバッファ28を介してバースト送信データ作
成器23に入力される。このときバースト制御部7は、
RAM34に記憶されているデータとCDLスロットカ
ウンタ30のカウントデータとBTスロットカウンタ3
1のカウントデータとから、送信するスロットがコード
レス電話のスロットかブルートゥースのスロットかを判
定する。そしてバースト送信データ作成器23にモード
セレクト信号206によりモードの通知を行う。
【0064】バースト送信データ作成器23は、無線制
御データ204を入力するとともに、通知されたモード
のフォーマットに応じて送信する音声データを入れたパ
ケットデータを作成する。そしてそのパケットデータ
を、バースト変調器21を介してデュアルモード送信機
20に出力する。親機制御部6は、デュアルモード送信
機20をモードに応じた送信電力に制御する。デュアル
モード送信機20の出力である上記パケットデータは送
受信切替えスイッチ1を経てアンテナ36から空中に電
波信号として放射される。この電波信号は例えば図2の
子機で受信される。
【0065】デュアルモード送信機20の送信出力とし
ては、ブルートゥースモードでは100mW最大、コー
ドレス電話の場合には1000mW(使用する無線チャ
ンネルが75以上の時)若しくは125mW(使用する
無線チャンネルが75よりも少ない時)とすることが好
適である。
【0066】次に、子機について、その動作の概要を、
図2を用いて説明する。送受信切替えスイッチ1を介し
てデュアルモード受信機2でモードに応じて受信された
受信データはデータバッファ3を介してバースト受信デ
ータ作成器4に入力される。バースト受信データ作成器
4は、バースト制御部7から通知されたモードのフォー
マットで受信データを分け、受信したデータの内容を判
読する。同期識別器5は、デュアルモード受信機2から
受信データを入力し、自己宛ての受信データか否かを受
信データのAccess Codeに基づいて判別する。ブルート
ゥース(BT)とコードレス電話(CDL)のデータフ
ォーマットやモードの判別等については親機についての
説明で述べた通りである。
【0067】バースト制御部7は、モードセレクト信号
205によりバースト受信データ作成器4にモードを設
定する。バースト受信データ作成器4は、子機制御部9
に無線制御データ201および無線クオリティデータ2
02を出力する。無線制御データ201、無線クオリテ
ィデータ203は親機についての説明で述べたものと同
じである。またバースト受信データ作成器4の動作、バ
ースト制御部7の動作および音声エラー処理部10の動
作も親機についての説明で述べたものと同じである。
【0068】音声エラー処理部10は、バースト制御部
7からの通知により音声データの処理を行う。また、音
声エラー処理部10は、スパイクノイズを常にチェック
し、スパイクノイズを検知した場合、アッテネータの減
衰度、フィルタの特性の制御を行う。バースト受信デー
タ作成器4からの受信データはデータバッファ14を介
して例えばパソコンなどのUSBへ出力される。スピー
チデコーダ15は音声エラー処理部10からのエラー処
理された受信データ(音声データ)をデコードして音声
信号としてスピーカ37に出力する。
【0069】次に、子機からの送信について説明する。
マイクロフォン38からの音声信号はスピーチエンコー
ダ24に入力されてエンコードされ、音声データとして
バースト送信データ作成器23に出力される。パソコン
などからUSBなどを使って入力されたデータはデータ
バッファ28を介してバースト送信データ作成器23に
入力される。このとき前述の親機の送信動作と同様にバ
ースト制御部7は、RAM34に記憶されているデータ
とカウントデータとから、CDLのスロットで送信すべ
きかBTのスロットで送信すべきかを判定する。そして
バースト送信データ作成器23にモードセレクト信号2
06を送り、モードを通知する。バースト送信データ作
成器23は、無線制御データ204を入力するととも
に、通知されたモードのフォーマットに応じて送信する
パケットデータを作成する。そしてそのパケットデータ
を、バースト変調器21を介してデュアルモード送信機
20に出力する。デュアルモード送信機20は、子機制
御部9により、モードに応じた送信電力に制御される。
デュアルモード送信機20の出力である上記パケットデ
ータは送受信切替えスイッチ1を経てアンテナ36から
空中に電波信号として放射され、この電波信号は例えば
図1の親機で受信される。
【0070】次に、親機制御部6と子機制御部9との間
のシーケンス動作について、図3〜図7を用いて説明す
る。図3は子機登録時における親機制御部6と子機制御
部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図であ
り、図4は通話路接続時における親機制御部6と子機制
御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図であ
る。図3に示す子機登録時はブルートゥース(BT)の
データフォーマットで通信を行い、図4に示す通話路接
続時では、少なくとも最初の回線接続要求から回線接続
要求完了まではBTのデータフォーマットで通信を行
う。
【0071】最初に子機登録手順について図3を用いて
説明する。先ず子機からの登録要求の前に、予め子機と
親機にそれぞれ固有に割り当てられたユニークな識別番
号(固有のID)を、子機と親機とは相互にデータ領域
(Payload;図5(a)参照)を使用して通知する。図
3の例では、識別番号としてBTデバイスアドレスを相
互に通知する(S1、S2)。ここでのBTデバイスア
ドレスは、事業体別に与えられる番号(ベンダー識別
子)と、各事業体が自己の無線装置に個別に割り振る番
号(シリアルンナバー)から構成されている。BTデバ
イスアドレスは事業体識別情報として使用することも可
能である。
【0072】子機制御部9は、入力部39の登録キー
(図示せず)の押下を検知した場合、親機に対して登録
要求を行う(S3)。登録要求を受け取った親機制御部
6は、子機に対してPIN番号の要求を行う(S4)。
PIN番号の要求を受け取った子機制御部9は、親機に
対してPIN番号を通知する(S5)。これにより、親
機における子機登録が終了するので、親機制御部6は、
子機に対して登録完了を通知する(S6)。なお、PI
N番号は、予め親機において定められた番号である。親
機からのPIN番号要求に対して、親機に登録されてい
るものと同一のPIN番号が子機からが送られてきた場
合に、その子機からの通信要求を許可する。以後、登録
した子機と親機は通信することができる。また親機に登
録されていない子機からの接続要求は拒否される。
【0073】次に、親機制御部6は、子機に対して、Co
mpany IDとバージョン番号を要求する(S7)。この
要求を受け取った子機制御部9は、子機に既に記憶され
ているCompany IDとバージョン番号を親機に対して返
信する(S8)。親機は、このCompany IDとバージョ
ン番号をBTデバイスアドレスと共に登録する。これに
より、子機のCompany IDの登録が完了する。
【0074】なお、Company IDとは規格管理団体等が
申請者に対し割り当てる各々固有のIDであり、事業体
を識別するための事業体識別情報として用いられる。図
3の例ではブルートゥース(BT)の管理団体から割り
当てられたCompany IDが受け渡される。Company ID
としては、特定のCompany ID(例えば、親機のCompan
y IDと同一のもの)と特定でないCompany IDとがあ
り、それぞれのCompany IDは対応するメモリ領域(例
えば第1のメモリ領域と第2のメモリ領域)に記憶され
る。
【0075】なお、Company IDの登録の前に、上述し
たように子機と親機はユニークな識別番号(固有のI
D)を相互に通知し、互いに相手の識別番号を記録して
いるので、Company IDとバージョン番号(ソフトウェ
アバージョンAnd/orハードウェアバージョン)を上記相
手の固有のIDと共に関連付けて登録可能となる。ここ
で、PIN番号の要求の際に、相手の固有のID(BT
デバイスアドレス)の通知要求を行うようにしてもよ
い。また、PIN番号の要求に代えて、相手の固有のI
Dを要求するようにしてもよい。
【0076】また、BTデバイスアドレスには、事業体
別に与えられる番号(ベンダー識別子)と事業体が個別
に割り振る番号(シリアルナンバー)から構成されてい
る。事業体別に与えられる番号とCompany IDが異なる
事業者のものである場合,または同一の事業者のもので
ある場合があり得る。S1,S2を終了した段階でBT
デバイスアドレスのうちのベンダー識別子によって同一
であるか否かが判明する。両者が同一の事業体を示す場
合は、ベンダー識別子だけでこれら親機、子機が同一事
業体のものであることが認識できる。したがって、S
1,S2において通知されたBTデバイスアドレスのう
ち事業体別に与えられる番号をCompany IDとして使用す
るようにしてもよい。この場合、S7、S8においてCo
mpany IDの要求及び返信を省略し、バージョン情報のみ
の要求及び返信を行う。
【0077】次に、回線接続手順について図4〜図7
(b)を用いて説明する。
【0078】子機の使用者が通話を開始する場合、入力
部39の通話キー(図示せず)を押下する。子機制御部
9は、通話キーの押下を検知した場合、親機へブルート
ゥース(BT)のデータフォーマットで通信を行ない、
親機に対して回線接続要求を行う(S11)。S11に
おいて、子機のBTデバイスアドレスも通知される。回
線接続要求を受け取った親機制御部6は回線接続処理を
開始する。回線接続が完了すると子機に対して回線接続
の確認データを送信して(S12)、回線接続要求の完
了を通知する(S13)。
【0079】次に、親機制御部6は、回線接続を要求し
た子機の、登録時に入手したCompany IDが特定のID
であるか否かを判定する。すなわち、回線接続要求時に
親機に対して通知された子機のBTデバイスアドレス
(Payroadにのせられる)と関連付けられてRAM34
に記憶されているCompany IDが、特定のIDであるか
どうかを判定する。
【0080】ここで、 (A)親機制御部6が特定のIDでないと判定したとき
は、BTのデータフォーマット(64kbsのPCM)
で通信路の接続要求を行う(S14)。そして子機は親
機に対して通信路接続確認を返信し(S15)、回線接
続を完了する。
【0081】(B)親機制御部6が特定のIDであると
判定したときは、コードレス電話(CDL)のデータフ
ォーマットのうち設定されていたものがオプション1を
使用するかオプション2を使用するかを判定する。判定
は、子機から通知される子機のBTデバイスアドレスに
対応する通信種類をRAM34から取り出すことによ
り、オプション1を使用するのかオプション2を使用す
るのかを判定することにより行う。なお、子機の利用者
の設定により通信種類を選択した場合には、子機から親
機に対して、その通信種類を通知する。そして、通知さ
れた通信種類が優先されて、その通信種類により通信が
行われる。
【0082】(1)オプション1の場合は、ブルートゥ
ースで使用する場合と同じデータフォーマット(64k
bsのPCM)で通信路の接続要求を行う(S16)。
そして子機は親機に対して図5(b)に示すコードレス
電話オプション1のデータフォーマット(32kbsの
ADPCM)で通信路接続確認を返信し(S17)、回
線接続を完了する。以降通話路を開放するまでの間オプ
ション1のデータフォーマットで通信を行う。
【0083】(2)オプション2の場合は、BTで使用
する場合と同じデータフォーマット(64kbsのPC
M)で通信路の接続要求を行う(S18)。そして子機
は親機に対して図5(c)に示すコードレス電話オプシ
ョン2のデータフォーマット(32kbsのADPC
M)で通信路接続確認を返信し(S15)、回線接続を
完了する。以降通話路を開放するまでの間オプション2
のデータフォーマットで通信を行う。なお、オプション
2においては、CRCを用いてPayloadのエラー検知、
エラー訂正の両方を行うため、通話品質に関してはオプ
ション1よりも優れている。また、前述の場合はCompan
y IDを事業体識別情報として使用したが、それに代え
てBTデバイスアドレスの上位ビットを事業体識別情報
として使用してもよい。その場合には、通知されるブル
ートゥースデバイスアドレスの上位ビットによって特定
のIDか否かを判定する。
【0084】なお、図4に示すように、オプション1や
2の通信においてはパワーコントロールも行う。パワー
コントロールはチャンネルオプションで異なる。チャン
ネルオプションとしては、チャンネルオプション1とチ
ャンネルオプション2がある。チャンネルオプション1
では、通信チャンネル79チャンネルのうちの75チャ
ンネルを使用し、スペアチャンネルが4チャンネルあ
る。チャンネルオプション2では、通信チャンネル79
のうちの使用チャンネル数が75より少ない場合(例え
ば、15チャンネルを使用し、スペアチャンネルが64
チャンネル)である。本実施の形態の無線電話装置で
は、FH−SS(Frequency Hopping Spectrum Spread)
方式を採用している。そして、ホッピングする周波数の
数を75より少ないチャンネルとするのか、75チャン
ネルとするのかをチャネルオプションとして選択が可能
である。2.4G帯におけるコードレス通信規格等で
は、一周波数帯における一定時間の無線信号の送信電力
平均値が所定値以下であることが規定されている。ホッ
ピングするチャネルが多ければ電力平均値を低く抑える
ことができるため、一つのチャネルでの無線信号の送信
電力(パワー)をあげることが可能になる。
【0085】チャンネルオプション1において、パワー
は1000mWに設定され、遠距離通信が可能になる。
チャンネルオプション2において、パワーはブルートゥ
ースの100mWよりも若干高い125mWに設定され
る。なお、通信を行うタイムスロットは、以下に説明す
るようにオプション1とオプション2では異なる。
【0086】図6(a)はブルートゥース(BT)モー
ドにおけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロッ
ト構成を示し、図6(b)はコードレス電話(CDL)
モードにおけるオプション1のタイムスロットの割当て
を示すタイムスロット構成を示す。図7(a)もまたB
Tモードにおけるタイムスロットの割当てを示すタイム
スロット構成を示し、図7(b)はコードレス電話モー
ドにおけるオプション2のタイムスロットの割当てを示
すタイムスロット構成を示す。なお、図6,図7におい
て、右下がり斜線はDown(親機から子機への通信)
を示す。図6(a)、図7(a)は1つの子機に対する
通信を示し、6スロット毎に送信・受信のそれぞれが行
われる場合を示す。
【0087】図6(b)に示すように、オプション1で
は、4つ子機(HS)を登録して使用することができ
る。なお、親機にスピーチデコーダ等が6つある場合に
は、同時に最大6つの子機(HS)と親機の間で通話が
可能となる。またオプション1においては32kbsの
ADPCMで、12スロット毎に送信・受信のそれぞれ
が行われる。
【0088】図7(b)はオプション2におけるスロッ
ト構成を示し、子機(HS)が2つの場合を示す。オプ
ション2においては32kbsのADPCMで送受信さ
れるが、図5(b)、図5(c)に示すようにスロット
フォーマットにおけるPayloadがオプション1の半分で
ある。オプション2では、送信・受信のそれぞれを6ス
ロット毎に行う。従って、同時に最大3組の無線通信が
可能となる。
【0089】なお図5(b),図5(c)に示すよう
に、オプション1,2では共にCRCデータを有する。
ただ、オプション1ではPayloadのエラー検知は行うが
エラー訂正は行わず、オプション2では、CRCにより
Payloadのエラー検知、エラー訂正の両方を行う。従っ
て、オプション2はオプション1に比べて通話品質を向
上させることができる。
【0090】なお同一スロット位置で通信が重複しない
限り、親機は複数の子機と通話できる。例えば、4つの
子機とオプション1で通信しながら、同時に他の1の子
機とオプション2で通信することもできる。本実施の形
態のように同一スロット位置で通信が必要になるような
通信は、干渉の問題がある。しかも親機の送信機と受信
機が各々一つしかない。したがって、スロットの重複が
必要になるような通信は行わないように親機制御部7で
制御される。
【0091】図8と図9は、親機制御部6、子機制御部
9における機能実現部を示す機能ブロック図である。図
8において、親機制御部6は以下の機能実現部を備え
る。
【0092】子機にCompany IDを要求するCompany I
D要求部61、親機の初期化を行う初期化部62、時間
の計測を行う計時部63、子機から返信があったか否か
を判定すると共に返信があったと判定したときの子機の
Company IDが特定のIDであるかを判定する判定部6
4、繰返し回数等の回数を計数する計数部65、子機の
Company IDが特定のIDである場合には子機のCompan
y IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第1の親機
メモリ領域(図示せず)に記憶し、子機のCompany ID
が特定のIDでない場合には子機のCompany IDと子機
のCompany IDの改訂番号とを第2の親機メモリ領域
(図示せず)に記憶する記憶部66。
【0093】また図9において、図9において、子機制
御部9は以下の機能実現部を備える。
【0094】子機の初期化を行う初期化部71、時間の
計測を行う計時部72、親機からCompany IDの要求が
あったか否かを判定すると共に要求があったときには要
求のあったCompany IDが特定のIDか否かを判定する
判定部73、繰返し回数等の回数を計数する計数部7
4、子機のCompany IDが特定のIDである場合には子
機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを
第1の子機メモリ領域(図示せず)に記憶し、子機のCo
mpany IDが特定のIDでない場合には子機のCompany
IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第2の子機メ
モリ領域(図示せず)に記憶する記憶部75、子機のCo
mpany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを親機に
送信する送信部76。
【0095】このように構成された親機と子機のCompan
y ID登録手順について、図10、図11を用いて説明
する。
【0096】まず、親機におけるCompany ID登録手順
について、図10のフローチャートを用いて説明する。
親機のCompany ID要求部61は、子機に対してCompan
y IDを要求する(S21)。このとき親機のCompany
IDとバージョン番号も子機に通知する。次に、初期化
部62は計時部63のタイマを初期化すると共にタイム
アウトを計算するための番号Nをゼロに設定する(S2
2)。
【0097】次に、判定部64は、子機からの返信があ
ったか否かを判定し(S23、S24)、返信があった
と判定したときは、返信メッセージの中のCompany ID
が特定のIDか否かを判定する(S25、S26)。
【0098】S26において、特定のIDであれば、記
憶部66は特定のCompany ID(自社モード)であると
してバージョン番号と共にその第1のメモリ領域(図示
せず)に記憶する(S27)。S26において、特定の
IDが検出されなければ、単にCompany IDとバージョ
ン番号を第2のメモリ領域(図示せず)に記憶する(S
28)。
【0099】ステップS24において返信が無しと判定
したときは、計数部65は、次の受信スロットで返信が
あったかを確認するため、番号Nを1だけ増加する。ま
た計時部63はタイムアウトか否かを判定し(S3
0)、タイムアウトでなければステップS23へ戻り、
タイムアウトであれば、この登録手順を終了する。
【0100】次に、子機におけるCompany ID登録手順
について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0101】まず、初期化部71は計時部63のタイマ
を初期化すると共に番号Nをゼロに設定する(S4
1)。次に、判定部73は、親機からのCompany IDの
要求の有無を判定する(S42、S43)。要求があっ
たと判定したときは、次に、要求メッセージに対応する
Company ID(つまり子機自らのCompany ID)が特定
のIDか否かを判定し(S44、S45)する。
【0102】S45において、特定のIDであれば、記
憶部75は、特定のCompany IDであるとしてバージョ
ン番号と共に第1のメモリ領域に記憶する(S46)。
そしてそのCompany IDとバージョン番号を送信部76
が親機に送信する(S47)。S45において、特定の
IDが検出されなければ、Company IDとバージョン番
号を第2のメモリ領域に記憶する(S48)。そしてそ
のCompany IDとバージョン番号を送信部76が親機に
送信する(S49)。ステップS43において要求無し
と判定したときは、計数部74は、番号Nを1だけ増加
する。計時部72はタイムアウトか否かを判定し(S3
0)、タイムアウトでなければステップS42へ戻り、
タイムアウトであれば、この登録手順を終了する。
【0103】なお、本実施の形態では、Company IDを
要求する。ここで子機登録時の通信手順において通知さ
れたBTデバイスアドレスから上位ビットの事業体別に
与えられる番号(ベンダー識別子)をCompany IDとし
て利用し、バージョン情報の要求のみを行うようにして
もよい。
【0104】以上のように本実施の形態では、親機制御
部6は、通信相手となる他の無線装置を登録する際、他
の無線装置から送られるCompany IDを当該無線装置の
固有のIDに関連付けてRAM34に登録する。
【0105】そして通信を開始する際、相手無線装置の
Company IDが特定のIDであるか否かにより以降で使
用する無線通信方式を切り換える。すなわちCompany I
Dに応じて通信すべき無線信号(例えばデータフォーマ
ット)を選択する。例えばCompany IDが特定IDであ
る場合にはCDLに対応する無線信号を選択し、特定I
Dでない場合にはBTに対応する無線信号を選択する。
このように、それぞれの状況に応じた無線通信信号を選
択する。
【0106】また、親機制御部6は、第1の無線通信規
格(例えばBT)により同期処理を行う。そして、通信
相手方装置との間の通話路接続を行う際、登録した通信
相手方装置のCompany IDが特定のIDでない場合には
引続き第1の無線通信規格で通信を行う。登録した通信
相手方装置のCompany IDが特定のIDである場合には
第2の無線通信規格(会社独自のCDL方式)で通信を
行う。このことにより、例えば、通信相手の無線電話装
置のCompany IDが特定のIDである場合には音質が良
く長距離通信が可能なように構成したデータフォーマッ
トによりCDL通信を行うことができる。通信相手の無
線電話装置のCompany IDが特定のIDでない場合には
引続き通常の音質で短距離通信が可能な無線通信規格
(例えばBT)により通信を行う。このように通信相手
の無線電話装置のCompany IDに応じた品質の通信が可
能になる。
【0107】さらに、第2の無線通信規格として、Payl
oadのエラー検知のみを行うエラー検知データを含む第
1のデータフォーマットと、Payloadのエラー検知とエ
ラー訂正を行うエラー検知データを含む第2のデータフ
ォーマットが有る。親機制御部6は、そのいずれかを選
択することができる。すなわち第2の無線通信規格(例
えば、会社独自のCDL方式のデータフォーマット)は
通信相手の無線電話装置のCompany IDが特定のIDで
ある場合に選択されるが、そのなかでも第1のデータフ
ォーマットまたは第2のデータフォーマットを選択する
ことができる。それにより通信相手の無線電話装置のCo
mpany IDに応じた音質の通信を行うことができる共
に、さらに音質、通話距離、同時通信数などのような通
信条件の異なる通信をユーザーにより選択することがで
きる。
【0108】さらに、親機制御部6は、第2の無線通信
規格において複数のチャンネルオプションのいずれかを
選択することにより、送信電力を第1の無線通信規格で
通信する場合よりも高い送信電力に設定することができ
る。これにより、通信相手の無線電話装置のCompany I
Dに応じた音質と距離の通信を行うことができる。
【0109】さらに、親機制御部6は、以下の機能実現
部を有する。:通信相手方装置にCompany IDを要求す
るCompany ID要求部61、通信相手方装置から返信が
あったか否かを判定すると共に返信があったと判定した
ときの通信相手方装置のCompany IDが特定のIDであ
るかを判定する判定部64、通信相手方装置のCompany
IDが特定のIDである場合には通信相手方装置のComp
any IDと当該相手方の無線電話装置のバージョン情報
とを第1のメモリ領域に記憶し、通信相手方装置のComp
any IDが特定のIDでない場合には通信相手方装置の
Company IDと当該相手方の無線電話装置のバージョン
情報とを第2のメモリ領域に記憶する記憶部66、これ
らを有することにより、親機は、通信相手の無線通信装
置のCompany IDに応じた品質の通信を確実に行う。
【0110】さらに、会社独自のCDL方式通信機能に
加えてBT通信機能を備えた場合に、第1の無線通信規
格が、BTのデータフォーマットであることにより、通
常はBTのデータフォーマットで通信する。そして通話
路接続以降は、通信相手の無線電話装置のCompany ID
に従ったCDL方式のデータフォーマットに自動的に切
り替わる。このため、可能な限り独自CDL方式の高音
質な電話通信に切り替わって通話する事ができる。
【0111】さらにCDL方式の中でも複数のデータフ
ォーマットを用意し、その1つのデータフォーマットと
してPayloadのデータ長を第1の無線通信規格のPayload
と同一データ長とし、スロット間隔を第1の無線通信規
格の2倍とする。このことにより、第1の無線通信規格
での通信時に比べて倍の無線電話装置と同時に通信する
ことができる。すなわち、CDL方式においてこのデー
タフォーマットを使用すれば、BT通信に比べて2倍
(6台)の無線通信装置と同時に通信することができ
る。
【0112】またCDL方式のデータフォーマットとし
て、Payloadのデータ長を第1の無線通信規格のPayload
の半分のデータ長とし、スロット間隔を第1の無線通信
規格と同一とする。このことにより、第1の無線通信規
格での通信時に比べてエラー検知データなどの情報を付
加することができ、通話品質の向上を図ることができ
る。
【0113】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる親機と子機の構成は、実施の形態1と同様、図1〜
図2に示す構成である。本実施の形態は、実施の形態1
にデータ通信を行う動作を追加したものである。なお、
通信フォーマットの変更を、実施の形態1ではCompany
IDに基づくのに対し、本実施の形態では、固有ID
(BTデバイスアドレス)に基づくものとして説明して
いる。ただ、実施の形態1のようにCompany IDに基づ
くように構成しても本発明の趣旨の範囲内である。
【0114】このように構成された親機の親機制御部6
と子機の子機制御部9との間のシーケンス動作につい
て、図5(a)〜図5(c)、図12(a)〜図15
(b)を用いて説明する。図12(a)は子機登録時に
おける親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス
動作を示すシーケンス図であり、図12(b)は機能情
報格納手順を示すシーケンス図である。図13(a)は
通話路接続時における親機制御部6と子機制御部9との
間のシーケンス動作を示すシーケンス図、図13(b)
はデータ通信路接続時における親機制御部6と子機制御
部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図であ
る。図14(a)はブルートゥース(BT)のデータフ
ォーマット(データ信号のフォーマット)を示すフォー
マット図、図14(b)は会社独自のコードレス電話
(CDL)方式のオプション3のデータフォーマットを
示すフォーマット図である。図15(a)はBTモード
におけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロット
構成図、図15(b)はCDLモードにおけるオプショ
ン3のタイムスロット(データ送受信のためのタイムス
ロット)の割当てを示すタイムスロット構成フォーマッ
ト図である。
【0115】まず、子機登録手順について図12(a)
を用いて説明する。まず子機からの登録要求の前に、予
め子機と親機にそれぞれ固有に割り当てられたユニーク
な識別番号(固有のID)(ここでは、BTデバイスア
ドレス)を、子機と親機とは相互に通知する(S61、
S62)。
【0116】図12(a)において、子機制御部9は、
入力部39の登録キー(図示せず)の押下を検知した場
合、親機に対して登録要求を行う(S63)。登録要求
を受け取った親機制御部6は、子機に対してPIN番号
の要求を行う(S64)。PIN番号の要求を受け取っ
た子機制御部9は、親機に対してPIN番号を通知する
(S65)。これにより、親機における子機登録が終了
するので、親機制御部6は、子機に対して登録完了を通
知する(S66)。なお、ステップS61〜S66にお
いて使用するデータフォーマットは図14(a)に示す
データフォーマットである。ステップS66で登録手続
が完了したとき、BTデバイスアドレスの上位ビットが
所定の番号(予め記憶部66に記憶した番号)であるか
否かをチェックする。それが所定の番号である場合、以
下に説明する機能情報確認手順を行う。なお、BTデバ
イスアドレスの上位ビットには、事業体別に与えられる
番号、下位ビットは事業体がそれぞれ個別に割り当てる
番号である。上位ビットの事業体別コードは所定の団体
が割り当て管理し、事業体の申請により番号の割り当て
を行う。
【0117】次に、機能情報確認手順について説明す
る。図12(b)において、登録手続が完了した時点で
親機制御部6は、子機に対して、子機の機能情報を要求
する(S67)。機能情報とは、例えば高速通信機能を
サポートしているか否かを示す情報や高速通信機能の有
する通信速度を示す情報である。この要求を受け取った
子機制御部9は、子機に既に記憶されている機能情報を
親機に対して返信する(S68)。親機は、子機の機能
情報をBTデバイスアドレスと共に登録する。次に、子
機制御部9は、親機に対して、親機の機能情報を要求す
る(S69)。機能情報とは、例えばどのような通信機
能をサポートしているかを示す情報やデータ通信機能を
サポートしている場合の通信速度を示す情報などであ
る。この要求を受け取った親機制御部6は、親機に既に
記憶されている機能情報を子機に対して返信する(S7
0)。子機は、親機の機能情報をBTデバイスアドレス
と共に登録する。これにより子機の機能情報の登録が完
了する。
【0118】なお、ステップS61〜S70において使
用するデータフォーマットは図5(a)に示すデータフ
ォーマットである。また、上述したように、子機と親機
は共に、予め通信可能な相手の固有のIDを認識してい
るため、機能情報を上記相手の固有のIDと共に関連付
けて登録可能となる。
【0119】次に、回線接続手順について図5(a)〜
図5(c)、図13(a)〜図15(b)を用いて説明
する。
【0120】まず、親機と子機が特定のBTデバイスア
ドレスでない場合又はデータ通信機能をサポートしてい
ない場合について説明する。子機が特定のBTデバイス
アドレスであるか否かの判断は、子機から子機のBTデ
バイスアドレスをデータ領域にのせて通知される受信デ
ータをもとに親機のバースト制御部7により判定するこ
とにより行われる。この通知は回線接続要求前または回
線接続要求時に行われる。
【0121】図13(a)に示すように、子機制御部9
は、入力部39の通話キー(図示せず)の押下を検知し
た場合、親機に対して回線接続要求を行う(S71)。
回線接続要求を受け取った親機制御部6は、子機に対し
て回線接続の確認データを送信し(S72)、回線接続
要求の完了を通知する(S73)。次に、親機制御部6
は通信路の接続要求を行い(S74)、子機制御部9は
親機に対して通信路接続確認を返信し(S75)、回線
接続を完了する。なお、ステップS71〜S75におい
て使用するデータフォーマットは図13(a)に示すデ
ータフォーマットであり、ステップS76以降のデータ
フォーマットは図13(b)である。
【0122】次に、親機と子機が特定のBTデバイスア
ドレスであり、かつデータ通信機能をサポートしている
場合について説明する。
【0123】図13(b)に示すように、子機制御部9
は、入力部39の通話キー(図示せず)の押下を検知し
た場合、親機に対して、データ通信接続を含む回線接続
要求を行う(S76)。回線接続要求を受け取った親機
制御部6は、子機に対して回線接続の確認データを送信
し(S77)、回線接続要求の完了を通知する(S7
8)。次に、親機制御部6は、通信速度と変調方式を指
定してデータ通信接続要求を行う(S79)。子機制御
部9は、通信速度と変調方式を逆指定してデータ通信接
続要求を行う(S80)。このデータ通信接続要求を受
信した親機制御部6は、その通信速度と変調方式による
データ通信接続の確認データを返信する(S81)。こ
の確認データを受信した子機制御部9も、確認データを
返信する(S82)。
【0124】なお、ステップS76〜S82において使
用されるデータフォーマットは図14(a)に示すデー
タフォーマットであり、ステップS82より以降のデー
タフォーマットは図14(b)に示すデータフォーマッ
トである。
【0125】図16、図17は親機制御部6、子機制御
部9における機能実現部を示す機能ブロック図である。
【0126】図16において、親機制御部6は以下の機
能実現部を有する。:子機のBTデバイスアドレス(固
有のID)を確認する確認部81、固有のIDが特定の
IDか否かを判定すると共に子機が特定の機能をサポー
トしているか否かを判定する判定部82、子機がサポー
トしている特定の機能を問い合わせる問い合わせ部8
3、子機からのデータを受信する受信部84、固有のI
DとしてのBTデバイスアドレス及び子機がサポートし
ている特定の機能を記憶する記憶部85。
【0127】また、図17において、子機制御部9は以
下の機能実現部を有する。:親機のBTデバイスアドレ
ス(固有のID)を確認する確認部91、固有のIDが
特定のIDか否かを判定すると共に親機が特定の機能を
サポートしているか否かを判定する判定部92、親機が
サポートしている特定の機能を問い合わせる問い合わせ
部93、親機からのデータを受信する受信部94、固有
のIDとしてのBTデバイスアドレス及び親機がサポー
トしている特定の機能を記憶する記憶部95。
【0128】このように構成された親機と子機の機能情
報格納手順について、図18、図19を用いて説明す
る。図18は親機における機能情報格納手順を示すフロ
ーチャートであり、図19は子機における機能情報格納
手順を示すフローチャートである。ここで、機能情報と
は、データ通信が可能か否かを示す情報や、そのデータ
通信における通信速度を示す情報などである。
【0129】まず、親機における機能情報格納手順につ
いて、図18を用いて説明する。
【0130】図18において、確認部81は子機のBT
デバイスアドレス(固有のID)を確認する(S9
1)。親機における機能情報格納手順は、図12(a)
における登録手続が完了後に行われるものである。この
時点で登録手続きを行った子機のBTデバイスアドレス
は親機制御部にて認識されている。
【0131】次に、判定部82は、このBTデバイスア
ドレスが特定のアドレスか否かをBTデバイスアドレス
の所定の部分に所定のコードが含まれているか否かによ
り判定する(S92)。特定のアドレスであると判定し
た場合は、問い合わせ部83は、子機がサポートしてい
る機能を問い合わせる(S93)。そして受信部84
は、子機がサポートしている特定の機能を受信する(S
94)。次に、判定部82は、特定の機能をサポートし
ているか否かを判定する(S95)。
【0132】ステップS95において、特定の機能をサ
ポートしていると判定した場合、記憶部85は、ブルー
トゥース(BT)カウンタの番号と共にBTデバイスア
ドレスとサポートする機能をRAM34に記憶させる
(S96)。一方、ステップS95においで特定の機能
をサポートしていないと判定した場合も、記憶部85
は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスと
サポートする機能をRAM34に記憶させる(S9
7)。
【0133】ステップS92で特定のアドレスでないと
判定した場合は、記憶部85は、BTカウンタの番号と
共にBTデバイスアドレスをRAM34に記憶させる
(S98)。
【0134】次に、子機における機能情報格納手順につ
いて、図19を用いて説明する。
【0135】図19において、確認部91は親機のBT
デバイスアドレス(固有のID)を確認する(S10
1)。子機における機能情報格納手順は、図12(a)
における登録手続が完了後に行われるものであり、この
時点で登録手続きを行った親機のBTデバイスアドレス
は子機制御部にて認識されている。
【0136】次に、判定部92は、このBTデバイスア
ドレスが特定のアドレスか否かをBTデバイスアドレス
の所定の部分に所定のコードが含まれているか否かによ
り判定する(S102)。特定のアドレスであると判定
した場合は、問い合わせ部93は、親機がサポートして
いる機能を問い合わせる(S103)。そして受信部9
4は、親機がサポートしている特定の機能を受信する
(S104)。次に、判定部92は、特定の機能をサポ
ートしているか否かを判定する(S105)。
【0137】ステップS105において、特定の機能を
サポートしていると判定した場合は、記憶部95は、B
Tカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスとサポー
トする機能をRAM34に記憶させる(S106)。一
方、ステップS105で特定の機能をサポートしていな
いと判定した場合も、記憶部95は、BTカウンタの番
号と共にBTデバイスアドレスとサポートする機能をR
AM34に記憶させる(S107)。
【0138】ステップS102で特定のアドレスでない
と判定した場合は、記憶部95は、BTカウンタの番号
と共にBTデバイスアドレスをRAM34に記憶させる
(S108)。
【0139】以上のように本実施の形態は、複数の無線
通信規格のデータフォーマットで送受信して処理する無
線電話装置であって、以下の構成を有する。1)複数の
無線通信規格のデータフォーマットで送受信する無線
部、2)通信相手となる他の無線装置を登録する際、他
の無線装置の固有のIDを登録するRAM34、3)固
有のIDに基づいて通信モードを判別し、判別結果に応
じた処理を行う親機制御部6。ここで親機制御部6は、
固有のIDに応じて通信すべき無線信号(例えばデータ
フォーマット)を選択する。例えば固有のIDが特定I
Dである場合には会社独自のコードレス電話方式に対応
する無線信号を選択し、特定IDでない場合にはブルー
トゥース(BT)に対応する無線信号を選択するように
する。このような構成により、それぞれの状況に応じた
無線通信信号を選択することができる。
【0140】また、親機制御部6は、固有のIDの所定
の部分に所定のコードが含まれているか否かを判別する
と共に、特定の通信機能をサポートしているか否かを判
別する。親機制御部6は、その判別結果に応じた処理を
行う。この構成により、固有のIDの所定の部分に所定
のコードが含まれ、かつ特定の通信機能をサポートして
いる場合には、その特定の通信機能を用いて通信を行う
ことができる。また特定の通信機能が高速データ通信の
場合にはデータを高速に伝送できる。
【0141】さらに、特定の通信機能が1Mbps〜1
0Mbpsの高速データ通信機能であることにより、デ
ータを1Mbps〜10Mbpsの範囲で高速に伝送す
ることができる。
【0142】さらに、親機制御部6は、以下の機能実現
部を有することにより、親機は、通信相手の無線装置の
固有のIDに応じた品質の通信を確実に行うことができ
る。すなわち親機制御部6は、4)通信相手となる他の
無線装置の固有のIDを確認する確認部81、5)所定
の部分に所定のコードが含まれているか否かを判定する
と共に他の無線装置が特定の機能をサポートしているか
否かを判定する判定部82、6)固有のIDが特定のI
Dでかつ他の無線装置が特定の機能をサポートしている
場合には固有のIDと特定の機能を記憶する記憶部85
を備えている。
【0143】
【発明の効果】以上のよう本発明の無線通信装置は、複
数の無線通信規格のデータフォーマットで送受信して処
理する無線電話装置であって、最初は第1の無線通信規
格により通信を開始し、他の無線装置から接続要求があ
るとその無線装置から送られる事業体識別情報が特定の
情報であるか否かを判別し、送られた事業体識別情報が
特定の情報である場合には第2の無線通信規格に切り換
えて通信を行ない、事業体識別情報が特定の情報でない
場合は第1の無線通信規格のまま通信を行なうというも
のであり、これにより、単一の無線通信装置を2種類の
無線通信規格信号何れも送受信可能にするとともに、親
機、子機の組み合わせに応じて有利な条件での無線通信
方式を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるコードレス電話装
置を構成する親機を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1によるコードレス電話装
置を構成する子機を示すブロック図
【図3】子機登録時における親機制御部と子機制御部と
の間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図4】回線接続時における親機制御部と子機制御部と
の間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図5】(a)ブルートゥース(BT)のデータフォー
マットを示すフォーマット図 (b)コードレス電話(CDL)のオプション1のデー
タフォーマットを示すフォーマット図 (c)CDLのオプション2のデータフォーマットを示
すフォーマット図
【図6】(a)BTモードにおけるデータフォーマット
を示すフォーマット図 (b)CDLモードにおけるオプション1のデータフォ
ーマットを示すフォーマット図
【図7】(a)BTモードにおけるデータフォーマット
を示すフォーマット図 (b)CDLモードにおけるオプション2のデータフォ
ーマットを示すフォーマット図
【図8】親機制御部における機能実現部を示す機能ブロ
ック図
【図9】子機制御部における機能実現部を示す機能ブロ
ック図
【図10】親機におけるCompany ID登録手順を示すフ
ローチャート
【図11】子機におけるCompany ID登録手順を示すフ
ローチャート
【図12】(a)子機登録時における親機制御部と子機
制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図 (b)機能情報格納手順を示すシーケンス図
【図13】(a)通話路接続時における親機制御部と子
機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図 (b)データ通信路接続時における親機制御部と子機制
御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図14】(a)BTのデータフォーマット(データ信
号のフォーマット)を示すフォーマット図 (b)CDLのオプション3のデータフォーマットを示
すフォーマット図
【図15】(a)BTモードにおけるタイムスロットの
割当てを示すタイムスロット構成図 (b)CDLモードにおけるオプション3のタイムスロ
ットの割当てを示すタイムスロット構成フォーマット図
【図16】親機制御部、子機制御部における機能実現部
を示す機能ブロック図
【図17】親機制御部、子機制御部における機能実現部
を示す機能ブロック図
【図18】親機における機能情報格納手順を示すフロー
チャート
【図19】子機における機能情報格納手順を示すフロー
チャート
【符号の説明】
1 送受信切替えスイッチ 2 デュアルモード受信機 3 データバッファ 4 バースト受信データ作成器 5 同期識別器 6 親機制御部 7 バースト制御部 8 周波数シンセサイザ 9 子機制御部 10、11、12、13 音声エラー処理部 14、28 データバッファ 15、16、17、18 スピーチデコーダ 19 モデム送信部 20 デュアルモード送信機 21 バースト変調器 23 バースト送信データ作成器 24、25、26、27 スピーチエンコーダ 29 モデム受信部 30 コードレス電話スロットカウンタ 31 ブルートゥーススロットカウンタ 33 RAM 34 ROM 35 回線制御部 36 アンテナ 37 スピーカ 38 マイクロフォン 39 キーボード(KEY、入力部) 40 表示部(LCD) 61 会社ID要求部 62、71 初期化部 63、72 計時部 64、73、82、92 判定部 65、74 計数部 66、75、85、95 記憶部 76 送信部 81 確認部 83、93 問い合わせ部 84、94 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 13/00 305C Fターム(参考) 5K014 BA01 BA05 FA11 5K034 AA17 DD01 EE03 FF13 HH01 HH02 HH63 5K067 AA33 BB08 BB21 BB41 CC04 DD04 DD17 EE02 EE12 EE35 KK13 KK15 5K101 LL12 MM01 QQ11

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも事業体識別情報を送るか受ける
    かの少なくとも一方を行うTDMA方式の無線電話装置
    であって、複数のデータフォーマットを送受信する無線
    部と、第1の無線通信規格による通信で他の無線装置か
    ら接続要求があると、当該他の無線装置から送られる事
    業体識別情報が特定の情報であるか否かを判別し、送ら
    れた事業体識別情報が特定の情報である場合には第2の
    無線通信規格に切り換えて通信を行ない、送られた事業
    体識別情報が特定の情報でない場合は第1の無線通信規
    格のまま通信を行なう制御部と、を備えたことを特徴と
    する無線電話装置。
  2. 【請求項2】前記制御部は、最初は第1の無線通信規格
    により同期処理を行う請求項1記載の無線電話装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記第2の無線通信規格と
    して、 A)Payloadのエラー検知のみを行うエラー検知データ
    を含む第1のデータフォーマットと、 B)Payloadのエラー検知とエラー訂正とを行うエラー
    検知データを含む第2のデータフォーマットと、のいず
    れかを選択する請求項1記載の無線電話装置。
  4. 【請求項4】前記第1のデータフォーマットは、Payloa
    dのデータ長が前記第1の無線通信規格のPayloadと同一
    データ長であり、スロット間隔が前記第1の無線通信規
    格の2倍である請求項3記載の無線電話装置。
  5. 【請求項5】前記第2のデータフォーマットは、Payloa
    dのデータ長が前記第1の無線通信規格のPayloadの半分
    のデータ長であり、スロット間隔が前記第1の無線通信
    規格と同一である請求項3記載の無線電話装置。
  6. 【請求項6】前記制御部は、前記第2の無線通信規格に
    おいては、複数のチャンネルオプションのいずれかを選
    択することにより、送信電力を第1の無線通信規格で通
    信する場合よりも高い送信電力に設定する請求項1記載
    の無線電話装置。
  7. 【請求項7】当該他の無線装置との間でさらに装置のバ
    ージョン情報を送るか受けるかの少なくとも一方を行
    い、前記制御部は、当該他の無線装置に事業体識別情報
    を要求する要求部と、当該他の無線装置から返信があっ
    たか否かを判定し、返信があったと判定したときの通信
    相手方装置の事業体識別情報が特定の情報であるかを判
    定する判定部と、当該他の無線装置の事業体識別情報が
    特定の情報である場合には当該他の無線装置の事業体識
    別情報と当該他の無線装置のバージョン情報とを記憶す
    る第1のメモリ領域と、当該他の無線装置の事業体識別
    情報が特定の情報でない場合には当該他の無線装置の事
    業体識別情報と当該他の無線装置のバージョン情報とを
    記憶する第2のメモリ領域と、を有する記憶部と、を備
    えた請求項1に記載の無線電話装置。
  8. 【請求項8】前記第1の無線通信規格が、ブルートゥー
    スのデータフォーマットである請求項1記載の無線電話
    装置。
  9. 【請求項9】当該他の無線装置との間でさらに装置固有
    のIDを送るか受けるかの少なくとも一方を行い、前記
    制御部は、前記固有のIDの所定の部分に所定のコード
    が含まれているか否かを判別すると共に、特定の通信機
    能をサポートしているか否かを判別し、判別結果に応じ
    た処理を行う請求項1記載の無線電話装置。
  10. 【請求項10】前記特定の通信機能は、1Mbps〜1
    0Mbpsの高速データ通信機能である請求項9記載の
    無線電話装置。
  11. 【請求項11】前記制御部は、当該他の無線装置の固有
    のIDを確認する確認部と、前記所定の部分に前記所定
    のコードが含まれているか否かを判定すると共に前記他
    の無線装置が特定の機能をサポートしているか否かを判
    定する判定部と、前記固有のIDが特定のIDでかつ前
    記他の無線装置が特定の機能をサポートしている場合に
    は前記固有のIDと前記特定の機能を記憶する記憶部と
    を有する請求項9記載の無線電話装置。
  12. 【請求項12】通信相手となる他の無線装置の事業体識
    別情報を登録する登録部と、をさらに備え、前記制御部
    は、第1の無線通信規格による通信で他の無線装置から
    接続要求があった際に送られる事業体識別情報が特定の
    情報であるか否かを前記登録部によって登録された情報
    に照らして判別する請求項1記載の無線通信装置。
  13. 【請求項13】前記登録部は、通信相手となる他の無線
    装置の事業体識別情報に関連付けて当該他の無線電話装
    置のバージョン情報を登録し、前記制御部は、送られた
    事業体識別情報が特定の情報である場合には第2の無線
    通信規格で通信を行なうとともに当該事業体識別情報と
    ともに登録されたバージョン情報に応じたオプションを
    選択して通信を行う請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】受信信号を処理することにより無線クオ
    リティデータを出力するバースト受信データ作成器とを
    さらに備え、前記制御手段は、前記第2の無線通信規格
    における通信では前記無線クオリティデータによってア
    ンテナダイバーシティと受信ゲインの少なくともいずれ
    かの切替えを行なう請求項1記載の無線通信装置。
  15. 【請求項15】前記無線クオリティデータは、受信信号
    クオリティと受信電界強度を表わすデータであり、第2
    の無線通信規格における通信時においてはさらに、プリ
    アンブルを受信中に生成される受信パルスのアイデータ
    とを含む請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 【請求項16】第1の無線通信規格で接続した時に交換
    する情報に基づいて相手先端末が自社製品であると判断
    すると、送信側、受信側ともに第2の無線通信規格に切
    り替え、第2の無線通信規格での通信ではプリアンブル
    のビット数を追加することにより受信パルスのクオリテ
    ィと受信電界強度を表わす前記無線クオリティデータを
    判定する請求項14記載の無線電話装置。
  17. 【請求項17】複数のデータフォーマットを送受信して
    処理する無線電話装置であって、前記複数のデータフォ
    ーマットを送受信する無線部と、通信相手となる他の無
    線装置を登録する際、当該他の無線装置の固有のIDを
    登録する登録部と、前記固有のIDに基づいて通信モー
    ドを判別し、判別結果に応じた処理を行う制御部とを備
    えた無線電話装置。
  18. 【請求項18】前記制御部は、前記固有のIDの所定の
    部分に所定のコードが含まれているか否かを判別すると
    共に、特定の通信機能をサポートしているか否かを判別
    し、判別結果に応じた処理を行う請求項17記載の無線
    電話装置。
  19. 【請求項19】前記特定の通信機能は、1Mbps〜1
    0Mbpsの高速データ通信機能である請求項18記載
    の無線電話装置。
  20. 【請求項20】前記制御部は、当該他の無線装置の固有
    のIDを確認する確認部と、前記所定の部分に前記所定
    のコードが含まれているか否かを判定すると共に当該他
    の無線装置が特定の機能をサポートしているか否かを判
    定する判定部と、前記固有のIDが特定のIDでかつ前
    記他の無線装置が特定の機能をサポートしている場合に
    は前記固有のIDと前記特定の機能を記憶する記憶部と
    を有する請求項18に記載の無線電話装置。
  21. 【請求項21】前記制御部は、第1の無線通信規格によ
    り同期処理を行うとともに、前記他の無線装置との間の
    通話路接続を行う際、登録した前記他の無線装置の事業
    体識別情報が特定の情報でない場合には引続き第1の無
    線通信規格で通信を行い、登録した前記他の無線装置の
    事業体識別情報が特定の情報である場合には第2の無線
    通信規格で通信を行う請求項17記載の無線電話装置。
  22. 【請求項22】前記制御部は、前記第2の無線通信規格
    として、 A)Payloadのエラー検知のみを行うエラー検知データ
    を含む第1のデータフォーマットと、 B)Payloadのエラー検知およびエラー訂正を行うエラ
    ー検知データを含む第2のデータフォーマットと、のい
    ずれかを選択する、請求項21に記載の無線電話装置。
  23. 【請求項23】前記第1のデータフォーマットは、Payl
    oadのデータ長が前記第1の無線通信規格のPayloadと同
    一データ長であり、スロット間隔が前記第1の無線通信
    規格の2倍である請求項22記載の無線電話装置。
  24. 【請求項24】前記第2のデータフォーマットは、Payl
    oadのデータ長が前記第1の無線通信規格のPayloadの半
    分のデータ長であり、スロット間隔が前記第1の無線通
    信規格と同一である請求項22記載の無線電話装置。
  25. 【請求項25】前記制御部は、前記第2の無線通信規格
    においては、複数のチャンネルオプションのいずれかを
    選択することにより、送信電力を第1の無線通信規格で
    通信する場合よりも高い送信電力に設定する請求項21
    記載の無線電話装置。
  26. 【請求項26】当該他の無線装置との間でさらにバージ
    ョン情報を送るか受けるかの少なくとも一方を行い、前
    記制御部は、 当該他の無線装置に事業体識別情報を要求する事業体識
    別情報要求部と、 当該他の無線装置から返信があったか否かを判定し、返
    信があったと判定したときの当該他の無線装置の事業体
    識別情報が特定の情報であるかを判定する判定部と、 当該他の無線装置の事業体識別情報が特定の情報である
    場合には当該他の無線装置の事業体識別情報と当該他の
    無線装置のバージョン情報とを記憶する第1のメモリ領
    域と、当該他の無線装置の事業体識別情報が特定の情報
    でない場合には当該他の無線装置の事業体識別情報と当
    該他の無線装置のバージョン情報とを記憶する第2のメ
    モリ領域と、を有する記憶部と、を備えた請求項17に
    記載の無線電話装置。
  27. 【請求項27】前記第1の無線通信規格が、ブルートゥ
    ース(BT)のデータフォーマットである請求項21記
    載の無線電話装置。
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