JP2003202848A - 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003202848A
JP2003202848A JP2002001621A JP2002001621A JP2003202848A JP 2003202848 A JP2003202848 A JP 2003202848A JP 2002001621 A JP2002001621 A JP 2002001621A JP 2002001621 A JP2002001621 A JP 2002001621A JP 2003202848 A JP2003202848 A JP 2003202848A
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Toshifumi Nakajima
利文 中嶋
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値または多値の組織的ディザ法による擬似
中間調処理を行う際のR,G,Bのプレーンに最適なデ
ィザマトリクスを対応付け可能とすることにより、液晶
表示パネルにカラー表示される画像の画質を向上させる
こと。 【解決手段】 R,G,Bの三原色のドットを纏めて1
画素とし、この画素が配列されたLCDパネル105に
画像を表示する際に、R,G,Bの各々の画像を示すプ
レーン毎にマトリクスを対応付けて多値の組織的ディザ
法による擬似中間調処理を行う。この場合、最適マトリ
クス決定手段102が、プレーン毎に対応付けられる
R,G,Bのうち何れか一色または二色のマトリクス
を、閾値配列を固定として用いる基礎マトリクスとして
定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリクスに
おける閾値配列を、R,G,Bのドットが1画素で同時
にオンとなる同時オン確率を統計的に処理して得た統計
値に応じて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機や携帯
情報端末機並びにパーソナルコンピュータなどの電子機
器に搭載されている液晶表示装置、EL表示装置やPD
Pなど様々な表示装置の中で、複数色のドットを纏めて
1画素としてこの画素が配列されて構成される表示装置
に、画像を表示する際に適用される画像処理方法、画像
処理装置、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み
取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話機などの画像表示部に
は、モノクロまたはカラーの液晶表示(LCD:Liquid
Crystal Display)パネルが用いられている。このLC
Dパネルでは、マトリクス状に配置された液晶セルへの
駆動電圧をON/OFFすることにより液晶の透過率を
変化させ、2階調の文字や画像を表示するようになって
いる。最近では、携帯電話機におけるインターネット機
能などの多機能化に伴い、LCDパネルに対して、画像
を含むより多くの情報を多階調かつ高画質で表示するこ
とが要求されている。
【0003】LCDパネルに画像をカラー表示する場
合、入力画像データを1画素を構成する複数色の画像を
示すプレーンに分離し、この複数色のプレーン毎に、後
述で説明する分散型のディザマトリクスを基に設定され
た閾値マトリクスを対応付けて2値または多値の組織的
ディザ法による擬似中間調処理を行う。そして、擬似中
間調処理後の画像データを一纏めにしてLCDパネルへ
出力することによってカラー表示を行う。
【0004】ディザマトリクス(以降、単にマトリクス
ともいう)とは、閾値が行/列方向に所定数配置された
もので、1画素を構成する複数色のいずれか一色に対応
付けられるものをいう。
【0005】次に、カラー画像を対象とした2値および
多値の組織的ディザ法について説明する。ディザ法は、
表示階調数が少ないデバイスにおいて、表示階調の中間
の階調を擬似的に見せる方法であり、表示階調数が2値
のものを2値ディザ、3値以上のものを多値ディザと呼
ぶ。多値ディザは2値ディザの組合せで構成される。
【0006】はじめに、2値ディザについて説明する。
まず、図9(e)に示す閾値の順序を示すディザマトリ
クスを決定し、ディザマトリクスから(b)に示す閾値
マトリクスを算出する。次に(a)に示す入力画像と
(b)に示す閾値マトリクスとを比較し、入力画像のあ
る画素の値が対応する閾値に比べて大きいかまたは等し
ければ255を出力し、小さければ0を出力する閾値処
理を行い、(d)に示す0、255の2値からなる擬似
中間調画像(出力画像)を出力する。いま、入力画像
(a)は128の均一な濃度の画像であれが、出力画像
である(d)に示す擬似中間調画像の平均値は128で
あり、0、255の2値のパターンによって擬似的に中
間調128が表現されることになる。
【0007】多値ディザは、用いられる多値に従って入
力階調の範囲を区切り、それぞれの範囲内で2値ディザ
を行うことで実行される。多値が4値で、対応する出力
階調が0,85,170,255の場合、入力階調は
0−85、86−170、171−255の3つの
範囲に区切られる。
【0008】まず、入力画像がどの階調範囲に属するか
によって、図10(a)に示すディザマトリクスから
(b)〜(d)に示す閾値マトリクスを生成する。入力
画像が図9(a)の場合、階調128は範囲に含まれ
るので、(c)に示す閾値マトリクスが生成される。次
に、(c)のマトリクスを用いて階調85,170によ
る2値ディザを実行し、(e)のような擬似中間調画像
を出力する。ここで、(b)〜(d)に示す閾値マトリ
クスは毎回生成する必要はなく、予め生成しておいても
よい。また、この他にも多値ディザを実現する手順は知
られているが、本発明はディザのマトリクスに関するも
ので、ディザの閾値を適用する具体的な方法にはよらな
い。
【0009】以上は、一画素が一色(グレイ)からなる
画像に対してディザを行う場合であった。カラー画像に
対してディザを行う際は、カラー画像の1画素がR、
G、B三色から構成される場合、1画素をR、G、B各
色成分へ分けて、それぞれ1色からなる画像として捉え
てディザを行う。この時、R、G、B各色には同じマト
リクスを使ってもよいし、別々のマトリクスを使っても
よい。
【0010】また、各色に別々のディザマトリクスを対
応付ける場合には、図11(a)に示すように、R、
G、B各色のマトリクスを個別にメモリ1101〜11
03に記憶して、ディザ処理手段1104〜1106で
ディザ処理すればよい。しかし、別々のディザマトリク
スが、単一のマトリクス及びそれをあるオフセット分だ
けずらしたもので構成される場合には、(b)に示すよ
うに、1つのマトリクスをメモリ1110に記憶してお
き、読み出し時にR、G、Bごとに独立したアドレッシ
ング手段1111〜1113によって、各色に別々のデ
ィザマトリクスを対応付けても良い。
【0011】マトリクスずらしを行うアドレッシング手
段1111〜1113は下式(0−1)と(0−2)に
よって表すことができる。ここで、マトリクスサイズは
x方向がx_size、y方向がy_sizeとして、
マトリクスのずらし量を(x_size,y_siz
e)としたときに、入力画像の(i,j)の画素に対し
て、マトリクスの(m,n)の閾値を対応させればよい
ことになる。また、アドレッシング手段1111〜11
13を同一に設定すれば、R、G、B各色に同一のマト
リクスを対応付けることもできる。
【0012】 m=(i−x_shift)%x_size …(0−1) n=(j−y_shift)%y_size …(0−2)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の画像
処理方法においては、2値または多値の組織的ディザ法
による擬似中間調処理を行う際に、R,G,Bのプレー
ン毎に、各々閾値の配列が異なるR,G,Bのディザマ
トリクスを対応付けると、LCDパネルに表示される画
像の画質が向上することが知られている。しかし、R,
G,B各々のディザマトリクスの閾値配列を、どの様な
方針で異ならせればよいか、これによってどの様な作用
で画質が向上するかを、具体的に示した技術は見あたら
なかった。
【0014】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、2値または多値の組織的ディザ法による擬似中間
調処理を行う際の1画素を構成する複数色各々のプレー
ンに最適なディザマトリクスを対応付け可能とすること
により、複数色のドットを纏めて1画素として、この画
素が配列されて構成される表示装置にカラー表示される
画像の画質を向上させることができる画像処理方法、画
像処理装置、画像処理プログラムおよびコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像処理方法は、複数色からなるドットを
纏めて1画素として、その画素が配列されて構成される
表示装置に、画像を表示する際に、1画素を構成する複
数色の各々の画像を示すプレーン毎に分散型マトリクス
を対応付けて2値または多値化処理を行う擬似中間調処
理を行い、この処理が施された画像データに基づく画像
を表示する画像処理方法において、プレーン毎に対応付
けられる複数色のなかから、複数色の色数より少ないい
ずれかの色のマトリクスを、閾値配列を固定して用いる
基礎マトリクスとして定め、この基礎マトリクス以外の
他の色のマトリクスにおける閾値配列を、複数色のなか
の2色以上のドットが、隣接して同時にオンとなる同時
オン確率を統計的に処理して得た統計値に応じて決定す
ることを特徴としている。
【0016】この方法によれば、同時オン確率{この確
率値が低くなるほどに複数のオンドットが同時に隣接し
て生じにくくなるため、オン(ON)とオフ(OFF)
のドットが交番する空間周波数が高くなって画質が向上
することを示す}を求め、さらに同時オン確率の統計値
を求め、この統計値から基礎マトリクスに組み合わされ
る他の色のマトリクスにおける閾値配列を決定するの
で、最も画質が良くなる統計値に対応する閾値配列を求
め、この閾値配列のマトリクスを基礎マトリクスに組み
合わせれば画質を向上させることができる。
【0017】また、本発明の画像処理方法においては、
同時オン確率は、基礎マトリクスが何れかに定められた
複数色の各々のマトリクスにあって、入力階調とオンド
ットパターンとが対応する際に、全入力階調の入力に対
して当該マトリクスの各々の閾値に対応するドットがオ
ンとなる各々の回数を全入力階調で除算することで、上
記ドットがオンとなるドットオン確率を求め、この求め
られた複数色各々のマトリクスのドットオン確率を乗算
することで求められることを特徴としている。
【0018】この方法によれば、基礎マトリクスが何れ
かに定められた1画素を構成する複数色のマトリクスの
各々で、ドットオン確率を求め、これらドットオン確率
から複数色のなかの2色以上のドットが同時にONする
同時オン確率を求めるので、より適正に同時オン確率を
求めることができる。
【0019】また、本発明の画像処理方法においては、
統計値は、該当マトリクスにおける各々の同時オン確率
の平均値、標準偏差、最大値、最小値の全て、単独、お
よび組合せの何れかで求められることを特徴としてい
る。
【0020】この方法によれば、統計値を、マトリクス
における各々の同時オン確率の平均値、標準偏差、最大
値、最小値の全て、単独、および組合せの何れかで求め
るので、統計値に画質の良否の判断基準が適正に対応付
けられることになり、この適正な統計値を用いれば、よ
り最適な閾値配列を求めることができる。
【0021】また、本発明の画像処理方法においては、
統計値は、基礎マトリクス以外の他の色のマトリクスに
おける閾値配列を、このマトリクスにおける全パターン
の閾値配列に置き換え、この各々の置き換え時の閾値配
列における同時オン確率を求め、これら同時オン確率の
個々から求められることを特徴としている。
【0022】この方法によれば、基礎マトリクスに組み
合わされる他の色のマトリクスにおける閾値配列を、こ
のマトリクスで考えられる全ての閾値配列に置き換えな
がら、各々の置き換え時の閾値配列における同時オン確
率を求め、それら同時オン確率の統計値を求めるので、
各々の閾値配列時の同時オン確率の中から最良の画質と
なることを示す統計値を求めることができる。
【0023】また、本発明の画像処理方法においては、
基礎マトリクスの色は、輝度に寄与する大きさの順に決
定されるか、あるいは、上記基礎マトリクス以外の他の
色は、輝度に寄与する大きさの順に決定されることを特
徴としている。
【0024】この方法によれば、基礎マトリクスの色と
基礎マトリクス以外のマトリクスの色は互いにずれた状
態となるため、基礎マトリクスあるいは基礎マトリクス
以外のマトリクスのONドット(表示するサブピクセ
ル)はOFFドットの間に介在する確率が高くなり、さ
らに、基礎マトリクスの色または基礎マトリクス以外の
マトリクスの色は輝度に寄与する大きさの順に決定され
るので、ONドットの光がOFFドットに対してより多
く照射される状態となり、ドットON/OFF境界の明
暗が目立ちにくくなるため、均一な濃度の画像に対して
も画像の明暗が目立ちにくくなり高画質となる。言い換
えれば、ONとOFFのドットが交番する空間周波数が
高くなって視覚感度が低下し、コントラストを感じにく
くなる。つまり、中間調(平均階調)に感じやすくな
る。
【0025】また、本発明の画像処理方法においては、
基礎マトリクスの色は、最も輝度に寄与する色である
か、あるいは上記基礎マトリクス以外の他の色は、最も
輝度に寄与する色であることを特徴としている。
【0026】この方法によれば、基礎マトリクスの色と
基礎マトリクス以外のマトリクスの色は互いにずれた状
態となるため、基礎マトリクスあるいは基礎マトリクス
以外のマトリクスのONドット(表示するサブピクセ
ル)はOFFドットの間に介在する確率が高くなり、さ
らに、基礎マトリクスの色または基礎マトリクス以外の
マトリクスの色は最も輝度に寄与する色であるので、O
Nドットの光がOFFドットに対してより多く照射され
る状態となり、ドットON/OFF境界の明暗が目立ち
にくくなるため、均一な濃度の画像に対しても画像の明
暗が目立ちにくくなり高画質となる。言い換えれば、O
NとOFFのドットが交番する空間周波数が高くなって
視覚感度が低下し、コントラストを感じにくくなる。つ
まり、中間調(平均階調)に感じやすくなる。
【0027】また、本発明の画像処理装置は、複数色か
らなるドットを纏めて1画素として、該画素が配列され
て構成される表示装置に、画像を表示する際に、複数色
の各々の画像を示すプレーン毎に分散型マトリクスを対
応付けて2値または多値化処理を行う擬似中間調処理を
行い、この処理が施された画像データに基づく画像を表
示する画像処理装置において、上記プレーン毎に対応付
けられる複数色のなかから、複数色の色数より少ないい
ずれかの色のマトリクスを、閾値配列を固定して用いる
基礎マトリクスとして定め、この基礎マトリクス以外の
他の色のマトリクスにおける閾値配列を、複数色のなか
の2色以上のドットが、隣接して同時にオンとなる同時
オン確率を統計的に処理して得た統計値に応じて決定す
る決定手段を備えたことを特徴としている。
【0028】この装置によれば、同時オン確率を求め、
さらに同時オン確率の統計値を求め、この統計値から基
礎マトリクスに組み合わされる他の色のマトリクスにお
ける閾値配列を決定するので、最も画質が良くなる統計
値に対応する閾値配列を求め、この閾値配列のマトリク
スを基礎マトリクスに組み合わせれば画質を向上させる
ことができる。
【0029】また、本発明の画像処理装置においては、
同時オン確率は、基礎マトリクスが何れかに定められた
複数色の各々のマトリクスにあって、入力階調とオンド
ットパターンとが対応する際に、全入力階調の入力に対
して当該マトリクスの各々の閾値に対応するドットがオ
ンとなる各々の回数を上記全入力階調で除算すること
で、上記ドットがオンとなるドットオン確率を求め、こ
の求められた複数色各々のマトリクスのドットオン確率
を乗算することで求められることを特徴としている。
【0030】この装置によれば、基礎マトリクスが何れ
かに定められた1画素を構成する複数色のマトリクスの
各々で、ドットオン確率を求め、これらドットオン確率
から複数色のなかの2色以上のドットが、隣接して同時
にオンとなる同時オン確率を求めるので、より適正に同
時オン確率を求めることができる。
【0031】また、本発明の画像処理装置においては、
統計値は、該当マトリクスにおける各々の同時オン確率
の平均値、標準偏差、最大値、最小値の全て、単独、お
よび組合せの何れかで求められることを特徴としてい
る。
【0032】この装置によれば、統計値を、マトリクス
における各々の同時オン確率の平均値、標準偏差、最大
値、最小値の全て、単独、および組合せの何れかで求め
るので、統計値に画質の良否の判断基準が適正に対応付
けられることになり、この適正な統計値を用いれば、よ
り最適な閾値配列を求めることができる。
【0033】また、本発明の画像処理装置においては、
統計値は、基礎マトリクス以外の他の色のマトリクスに
おける閾値配列を、このマトリクスにおける全パターン
の閾値配列に置き換え、この各々の置き換え時の閾値配
列における同時オン確率を求め、これら同時オン確率の
個々から求められることを特徴としている。
【0034】この装置によれば、基礎マトリクスに組み
合わされる他の色のマトリクスにおける閾値配列を、こ
のマトリクスで考えられる全ての閾値配列に置き換えな
がら、各々の置き換え時の閾値配列における同時オン確
率を求め、それら同時オン確率の統計値を求めるので、
各々の閾値配列時の同時オン確率の中から最良の画質と
なることを示す統計値を求めることができる。
【0035】また、本発明の画像処理装置においては、
基礎マトリクスの色は、輝度に寄与する大きさの順に決
定されるか、あるいは、上記基礎マトリクス以外の他の
色は、輝度に寄与する大きさの順に決定されることを特
徴としている。
【0036】この装置によれば、閾値配列が変更される
ことで基礎マトリクスに対してずれるマトリクスの色あ
るいは基礎マトリクスの色が、輝度に寄与する大きさの
順に決定されるので、ドットON/OFF境界の画像の
明暗が目立ちにくくなり、より高画質となる。また、本
発明の画像処理装置においては、基礎マトリクスの色
は、最も輝度に寄与する色であるか、あるいは上記基礎
マトリクス以外の他の色は、最も輝度に寄与する色であ
ることを特徴としている。
【0037】この装置によれば、閾値配列が変更される
ことで基礎マトリクスに対してずれるマトリクスの色あ
るいは基礎マトリクスの色が、最も輝度に寄与する色で
あるので、ドットON/OFF境界の画像の明暗が目立
ちにくくなり、より高画質となる。
【0038】また、本発明の画像処理プログラムは、複
数色からなるドットを纏めて1画素として、該画素が配
列されて構成される表示装置に、画像を表示する際に、
上記複数色の各々の画像を示すプレーン毎に分散型マト
リクスを対応付けて2値または多値化処理を行う擬似中
間調処理を行い、この処理が施された画像データに基づ
く画像を表示する画像処理プログラムにおいて、プレー
ン毎に対応付けられる複数色のなかから、複数色の色数
より少ないいずれかの色のマトリクスを、閾値配列を固
定として用いる基礎マトリクスとして定め、この基礎マ
トリクス以外の他の色のマトリクスにおける閾値配列
を、複数色のなかの2色以上のドットが、隣接して同時
にオンとなる同時オン確率を統計的に処理して得た統計
値に応じて決定する処理をコンピュータに実行させるこ
とを特徴としている。
【0039】このプログラムによれば、同時オン確率を
求め、さらに同時オン確率の統計値を求め、この統計値
から基礎マトリクスに組み合わされる他の色のマトリク
スにおける閾値配列を決定するので、最も画質が良くな
る統計値に対応する閾値配列を求め、この閾値配列のマ
トリクスを基礎マトリクスに組み合わせれば画質を向上
させることができる。
【0040】また、本発明の記録媒体は、上記に記載の
画像処理プログラムを記録したことを特徴としている。
【0041】この記録媒体によれば、同時オン確率を求
め、さらに同時オン確率の統計値を求め、この統計値か
ら基礎マトリクスに組み合わされる他の色のマトリクス
における閾値配列を決定するので、最も画質が良くなる
統計値に対応する閾値配列を求め、この閾値配列のマト
リクスを基礎マトリクスに組み合わせれば画質を向上さ
せることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0043】(実施の形態)図1は、本発明の実施の形
態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【0044】この画像処理装置100は、入力手段10
1と、最適マトリクス決定手段102を有するディザ処
理手段104と、カラー表示を行うLCDパネル105
とを備えて構成されている。
【0045】入力手段101は、スキャナや撮像手段な
どで得られた画像を入力画像データとして取り込む。
【0046】LCDパネル105は、R,G,B三原色
のカラーフィルタが配列された画面を備え、この画面
に、各カラーフィルタを透過した透過光の混色によって
カラー画像を表示する。ここでは、LCDパネル105
は、図2に示すように、R,G,B個々が長方形である
サブピクセル(ドットとも呼ぶ)を一塊りとする画素2
01を有し、この画素201の同一色が一列に配列(ス
トライプ状に配列)されてなる画面に画像の表示を行う
ものとする。
【0047】ディザ処理手段104は、入力手段101
によって取り込まれた入力画像データを、R,G,B毎
の画像を示すプレーンに分離し、このR,G,Bのプレ
ーン毎に、分散型のディザマトリクスを基に設定された
閾値マトリクスを対応付けて2値または多値の組織的デ
ィザ法による擬似中間調処理を行う。そして、擬似中間
調処理後の画像データを一纏めにしてLCDパネル10
5へ出力する。なお、閾値マトリクスは、ディザマトリ
クスを基に設定されるものなので、以降、R,G,Bの
プレーン毎にディザマトリクスを対応付けると表現する
場合もある。
【0048】最適マトリクス決定手段102は、ディザ
処理手段104が、擬似中間調処理においてR,G,B
のプレーン毎にディザマトリクスを対応付ける際に、そ
の各プレーン毎に対応付けられるディザマトリクスを、
表示画像を高画質とする最適マトリクスとする。これ
は、R,G,Bの何れか一色または二色のディザマトリ
クスを基礎マトリクスとして定め、この基礎マトリクス
に組み合わされる他の色のディザマトリクスに、基礎マ
トリクスに組み合わせた際に表示画像が高画質となるよ
うに閾値が配列された最適マトリクスとするものであ
る。
【0049】この最適マトリクスは、基礎マトリクスと
は閾値配列が異なる状態となる。この閾値配列が異なる
マトリクスの一例を図3の(a)および(b)に示す。
(a)はR,G,Bが共に同一の閾値配列のディザマト
リクスであることを示すものであり、(b)はRとBが
(a)と同じ閾値配列のディザマトリクスでGがそれと
は異なる閾値配列のディザマトリクスであることを示す
ものである。(b)に示すGのディザマトリクスを最適
マトリクスであるとすると、他のRとB各々のディザマ
トリクスは、(a)に示すと同じ閾値配列の基礎マトリ
クスとなる。
【0050】このようなディザマトリクスは、図4
(a)に示すように、画像401に対して402で示す
碁盤の目状に敷き詰められる。この際、図3(a)に示
したR,G,Bが共に同一の閾値配列のディザマトリク
スであれば、図4(b)にRm,Gm,Bmで示すよう
に画像401において碁盤の目の各々の左上画素の位置
を表す座標位置(0,0)に全てが配置されるが、図3
(b)に示したディザマトリクスでは、図4(c)に示
すように、GのディザマトリクスGmのみが他のRm,
Bmとはずれた(0,1)の位置に配置されることにな
る。但し、マトリクスの配置位置を座標の(x,y)で
表し、碁盤の目と一致する基礎マトリクスの位置を
(0,0)とし、この状態からディザマトリクスが右方
向に1画素ずれた位置ではxが正の1となり、下方向に
1画素ずれた位置ではyが正の1となるように、(0,
0)からずれた画素数に、ずれた方向を正または負の符
号を付して表した。
【0051】また、図3(c)は、図3(a)に示した
R,G,Bが共に同一閾値配列のディザマトリクスに対
して、R,G,Bがそれぞれ全体の半分のドット(8ド
ット)が点灯するような均一な濃度のデータが入力され
た場合のドットONのパターンを示したものである。図
3(d)は、図3(b)に示したRとBが(a)と同じ
閾値配列で、Gが他のR,Bと異なる閾値配列のディザ
マトリクスに対して、R,G,Bがそれぞれ全体の半分
のドット(8ドット)が点灯するような均一な濃度のデ
ータが入力された場合のドットONのパターンを示した
ものである。(c)と(d)を比べると(d)では、R
とBは(a)のディザマトリクスと同じなのでONドッ
トの位置は(c)と同じであるが、Gはディザマトリク
スの位置が(0,1)なので、ONドットは下方に1画
素分シフトした状態となる。なお、マトリクスは画像に
対して碁盤の目状に繰り返して対応させるので、(0,
1)位置のGのマトリクスは、(a)に示した(0,
0)位置のディザマトリクスの最下行「15,7,1
3,5」が、最上行にシフトした状態となっている。
【0052】このように、基礎マトリクスに最適マトリ
クスを組み合わせた場合、図3(d)に示すように、x
方向のON/OFFドットによるパターンの空間周波数
が高くなる。一般に、空間周波数と視覚感度の関係は、
図5の曲線501で示すように、空間周波数が高くなる
ほど視覚感度が低下し、コントラストを感じにくくなる
ので、より高い空間周波数を持つ(d)のONドットパ
ターンの方がONドットの塊とOFFドットの塊が別々
な塊として認識されるのではなく、より均一に感じるこ
とになり、人の目には、平均濃度の中間調として感じる
ことになる。いま、入力は半分のドットが点灯するよう
なグレイの均一なデータを入力として想定していたの
で、より平滑化された平均濃度の中間調として感じる方
が画質が高いといえるので、基礎マトリクスに最適マト
リクスを組み合わせにより画質が向上することがわか
る。ここで、最適マトリクスは、R、G、Bのうち明る
さの強さを示す輝度が最も高いGに適用した場合に特に
有効である。また、マトリクスのずれは色間の相対的な
問題であるので、Gの代わりに、RとBに対して適用し
ても同様の効果を得ることができる。
【0053】つまり、ON/OFFドットのパターンと
空間周波数との関係は、同じONドット数の下には、
(b)に示すように、R,G,B三色のサブピクセルが
1画素で同時にONとなる数が、多いほどに空間周波数
が低くなって画質が低下し、(d)に示すように、少な
いほどに空間周波数が高くなって画質が向上する。
【0054】この理由から本実施の形態では、最適マト
リクス決定手段102が、R,G,B三色のサブピクセ
ルが1画素で同時にONとなる確率(以降、R,G,B
ドット同時ON確率という)を求め、このR,G,Bド
ット同時ON確率から統計値を求め、この統計値を評価
値として最適マトリクスを決定するようにした。
【0055】ここで、図3(a)に示したディザマトリ
クス(ずれ無しの基礎マトリクス)を基に、図6に示す
ように、入力階調(17階調)と出力パターン(ONド
ットパターン)とが対応する場合に、0〜16階調の入
力に対して各閾値に対応する画素の何れかのドットがO
Nになる回数=Nとすると、N/17(17階調の1
7)は、全入力階調の入力に対してR,G,B何れか一
色のドットがONとなる確率(以降、ドットON確率と
いう)を示すことになる。このドットON確率は、ディ
ザマトリクスの閾値が小さいほど高くなり、大きいほど
低くなる。
【0056】このドットON確率をR,G,B各々のデ
ィザマトリクスに対して下記の式(1)で計算し、これ
らR,G,B各々のドットON確率の積を式(2)に基
づいて計算することにより、R,G,Bドット同時ON
確率が求まるようになっている。
【0057】
【数1】
【0058】
【数2】 但し、Xmat:X(X=R,G,B)用のディザマト
リクス、THmax:最大閾値、THmat(i,
j):ディザマトリクスmatの閾値、Pmat_on
(i,j):matのドットON確率、PRGB_on
(i,j):R,G,Bドット同時ON確率とする。
【0059】さらに、R,G,Bドット同時ON確率の
求め方を、図7を参照して具体的に説明する。この図7
には、サイズ4×4のマトリクスにおいて、最適マトリ
クスとなるGのディザマトリクスの閾値が、基礎マトリ
クスに対して下方に1画素分(0,1)ずれた配置の場
合に、R,G,Bドット同時ON確率を求めるマトリク
スの状態を表した。
【0060】まず、図7(a)に示す基礎マトリクスで
あるRのディザマトリクスと、(b)に示す基礎マトリ
クスであるBのディザマトリクスと、(c)に示す閾値
配列が下方に1画素(0,1)ずれた最適マトリクスと
なるGのディザマトリクスとの各々において、ドットO
N確率を求める。
【0061】このドットON確率は、上記のN/17な
ので、(a)に示すRのディザマトリクスの各閾値に対
応する画素のドットON確率は、(d)に示すように、
マトリクス内に記述する各回数N=1〜16に1/17
を掛けた値となる。例えば(a)に示す閾値0に対応す
る画素のドットON確率は16/17、閾値2に対応す
る画素のドットON確率は14/17、閾値15に対応
する画素のドットON確率は1/17となる。
【0062】(b)に示すBのディザマトリクスのドッ
トON確率は、上記のRのディザマトリクスと同じであ
る。(c)に示すGのディザマトリクスのドットON確
率は、上記R,Bとは各閾値の配置が異なるが同様に各
閾値に、(f)に示すマトリクス内に記述する各回数N
=1〜16に1/17を掛けた値となる。
【0063】このように求めたR,G,B各々のドット
ON確率を、マトリクスの同じ画素位置のもの同士で乗
算することによりR,G,Bドット同時ON確率が得ら
れる。すなわち、(d),(e),(f)のマトリクス
の左上(0,0)の位置の回数N=16,16,1を全
て乗算した値が、(g)のマトリクスの左上(0,0)
の位置の値256なので、これに(1/17)3を掛け
ることによって、256/4913のR,G,Bドット
同時ON確率を求めることができる。
【0064】次に、R,G,Bドット同時ONの起こり
易さを表す評価値を計算するために、R,G,Bドット
同時ON確率から平均値、最大値、最小値、標準偏差な
どの統計値を求める。評価値は下記の式(3)、平均値
は式(4)、標準偏差は式(5)、最大値は式(6)、
最小値は式(7)で求められる。
【0065】
【数3】
【0066】
【数4】
【0067】
【数5】
【0068】
【数6】
【0069】
【数7】 但し、Eval:評価値、αn:重み付け係数(n=
1,…,4)、M:マトリクスのx方向のサイズ、N:
マトリクスのy方向のサイズ、Pave(Gmat,G
mat,Bmat):PRGB_on(i,j)の標準
偏差、Pmax(Gmat,Gmat,Bmat):P
RGB_on(i,j)の最大値、Pmin(Gma
t,Gmat,Bmat):PRGB_on(i,j)
の最小値とする。
【0070】評価値は、式(3)では各統計値を複数重
み付けした合計値としたが、1つの統計値を単独或いは
組合せて用いても良い。平均値だけを単独で評価値に用
いた場合、局所的な高確率や値のバラツキを考慮されな
いが、最大値や標準偏差を加えてそれらの線形和とすれ
ば、考慮されるようになる。また、前記の合計値である
評価値は、R、G、Bドット同時ONの起こり易さを表
すものであり、その値が小さい程に画質が良くなること
を示す。言い換えれば、その値が小さいほどにR、G、
Bドット同時ONが起こりにくく、画質が良くなること
を示す。
【0071】また、各統計値は、下記の表(1)に示す
ように、平均値、最大値、標準偏差はその値が小さいほ
どR、G、Bドット同時ONが起こりにくくて画質が良
く、最小値は値が大きいほどR、G、Bドット同時ON
が起こりにくくて画質が良いことを示す。最小値は、そ
のままではその他の統計値と逆の傾向を持つので、逆数
をとるなどして、値が小さいほどR、G、Bドット同時
ONが起こりにくいことを表す値として用いてもよい。
【0072】
【表1】 次に、このような構成の画像処理装置100による画像
処理方法を、図8に示すフローチャートを参照して説明
する。但し、この画像処理には、前述で説明した図7に
示すサイズ4×4のマトリクスが適用されるものとす
る。
【0073】(ステップS801)まず、ディザ処理手
段104によって、入力手段101で得られた入力画像
データが、R,G,B毎の画像を示すプレーンに分離さ
れると、最適マトリクス決定手段102で、R,G,B
何れか1色または2色の色のディザマトリクスを基礎マ
トリクスとするかが決定される。ここで、RとB各々の
ディザマトリクスを基礎マトリクスとすることが決定さ
れたとする。
【0074】(ステップS802)その決定によってR
とB各々のディザマトリクスが、図7(a)と(b)に
示す閾値配列の基礎マトリクスとなる。
【0075】(ステップS803)最適マトリクス決定
手段102によって、基礎マトリクスと定められたRと
B各々と異なるあらゆる全ての閾値配列を持ったGのマ
トリクス(これを、最適候補マトリクスという)が生成
される。ここでは、簡単のため、最適候補マトリクス
は、図4(c)に示すように基礎マトリクスを平行移動
することで得られるものとする。
【0076】(ステップS804)最適マトリクス決定
手段102によって、その生成された全ての最適候補マ
トリクスのなかの1つが選択される。
【0077】(ステップS805)最適マトリクス決定
手段102によって、その選択された最適候補マトリク
ス(Gのディザマトリクス)を基にドットON確率マト
リクスが算出される。すなわち、前述したように、全入
力階調の入力に対して各閾値に対応する画素の何れかの
ドットがONになる回数Nが、図7(c)と(f)の関
係に示すように、Gのディザマトリクスの各閾値に対応
して当てはめられ、この各々のNに、1/17が乗算さ
れることによってドットON確率マトリクスが算出され
る。
【0078】(ステップS806)最適マトリクス決定
手段102によって、基礎マトリクスであるRとB各々
のディザマトリクスを基にドットON確率マトリクスが
算出される。すなわち、回数Nが、図7(a),(b)
と(d),(e)の関係に示すように、RとB各々のデ
ィザマトリクスの各閾値に対応して当てはめられ、この
各々のNに、1/17が乗算されることによってRとB
各々のドットON確率マトリクスが算出される。
【0079】(ステップS807)最適マトリクス決定
手段102によって、上記で求められたR,G,B各々
のドットON確率の値が、このマトリクスの同じ画素位
置のもの同士で乗算されることにより、図7(g)に示
すR,G,Bドット同時ON確率マトリクスが算出され
る。
【0080】(ステップS808)最適マトリクス決定
手段102によって、R,G,Bドット同時ON確率マ
トリクスの各値から評価値が算出される。これは、前述
の式(4)〜(7)によって、平均値、標準偏差、最大
値、最小値の各統計値が算出され、この各統計値を用い
て式(3)によって評価値が算出される。ここでは、説
明を簡単にするため、評価値に平均値のみが用いられて
いるものとする。
【0081】(ステップS809)最適マトリクス決定
手段102によって、全ての最適候補マトリクスでの評
価値の算出が終了したか否かが判断される。この結果、
終了してなければステップS803に戻ってステップS
808までの処理が繰り返される。ここで、例えば全て
の最適候補マトリクスが表2に示すパターンであると限
定する。表2において、例えば(0,1)は、前述で説
明した理由から最適候補マトリクスの閾値配列が図7
(c)に示した配列であることを示す。この表2の全て
の最適候補マトリクスでの評価値(=平均値)の算出が
終了していれば、ステップS810に進む。
【0082】
【表2】 (ステップS810)最適マトリクス決定手段102に
よって、算出された全ての最適候補マトリクスに対応す
る表2の全評価値(=全平均値)から最良評価値が検出
される。表2の結果から分かるように、平均値が最小値
となる平均値=9.15が最適マトリクスとして検出さ
れる。
【0083】(ステップS811)即ち、最適マトリク
ス決定手段102によって、最良評価値=9.15に対
応する(0,1)で示された閾値配列の最適候補マトリ
クスが、最適マトリクスとして決定される。
【0084】但し、上記のステップS801〜S811
の処理では、RとB各々のディザマトリクスを基礎マト
リクスと定めて、最適マトリクスを決定したが、R,
G,Bの何れか1つ、又は何れか2つの色を基礎マトリ
クスと定めて、同様の処理で最適マトリクスを決定する
ことができる。
【0085】次に、ディザ処理手段104でRとB各々
のプレーンには基礎マトリクスであるRとB各々のディ
ザマトリクスが対応付けられ、Gのプレーンには最適マ
トリクスであるGのディザマトリクスが対応付けられ
る。すなわち、擬似中間調処理が行われる際に、Gのマ
トリクスを最適マトリクスとしてGのプレーンに対応付
ける処理が行われる。そして、ディザ処理手段104
で、その擬似中間調処理された画像データが一纏めにさ
れてLCDパネル105へ出力され、LCDパネル10
5に、その画像データに応じた画質の良い画像が表示さ
れる。
【0086】このように、本実施の形態の画像処理装置
によれば、R,G,Bの三原色のドットを纏めて1画素
とし、この画素が配列されたLCDパネル105に画像
を表示する際に、R,G,Bの各々の画像を示すプレー
ン毎にマトリクスを対応付けて2値または多値の組織的
ディザ法による擬似中間調処理を行い、この処理が施さ
れた画像データに基づく画像を表示する。この場合、最
適マトリクス決定手段102が、プレーン毎に対応付け
られるR,G,Bのうち何れか一色または二色のマトリ
クスを、閾値配列を固定して用いる基礎マトリクスとし
て定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリクス
における閾値配列を、R,G,Bのドットが1画素で同
時にオンとなる同時オン確率を統計的に処理して得た統
計値に応じて決定するようにした。
【0087】この構成によれば、R,G,B全ドット同
時ON確率{この確率値が低くなるほどに複数のオンド
ットが同時に隣接して生じにくくなるため、オン(O
N)とオフ(OFF)のドットが交番する空間周波数が
高くなって画質が向上することを示す}を求められ、さ
らにR,G,B全ドット同時ON確率の統計値が求めら
れ、この統計値から基礎マトリクスに組み合わされる他
の色のマトリクスにおける閾値配列が決定される。つま
り、最も画質が良くなる統計値に対応する閾値配列が求
められるので、この閾値配列の最適マトリクスを基礎マ
トリクスに組み合わせれば画質を向上させることができ
る。従って、LCDパネル105にカラー表示される画
像の画質を基礎マトリクスに最適マトリクスを組合せて
用いることによって向上させることができる。続いて、
本実施の形態に係る画像処理プログラムおよび、その画
像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体について説明する。記録媒体とは、コンピュ
ータの読み取り機能にプログラムのデータ内容を伝達で
きるものであり、例えばコンピュータに、内蔵、外付け
または着脱される各種の磁気ディスク、光ディスク、R
OM、RAMなどが該当する。
【0088】このような記録媒体のプログラム記録領域
に、画像処理プログラムが記録されている。このプログ
ラムは、コンピュータに、赤,緑,青の三原色のドット
を纏めて1画素とし、この画素が配列された液晶表示パ
ネルに画像を表示する際に、赤,緑,青の各々の画像を
示すプレーン毎にマトリクスを対応付けて2値または多
値の組織的ディザ法による擬似中間調処理を行い、この
処理が施された画像データに基づく画像を表示する処理
を実行させるものであり、上記のプレーン毎に対応付け
られる赤,緑,青のうち何れか一色または二色のマトリ
クスを、閾値配列を固定して用いる基礎マトリクスとし
て定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリクス
における閾値配列を、赤,緑,青のドットが1画素で同
時にオンとなる同時オン確率を統計的に処理して得た統
計値に応じて決定する処理を実行させる。
【0089】また、上記の処理で求められる前記同時オ
ン確率は、基礎マトリクスが何れかに定められた赤,
緑,青の各々のマトリクスにあって、入力階調とオンド
ットパターンとが対応する際に、全入力階調の入力に対
して当該マトリクスの各々の閾値に対応するドットがオ
ンとなる各々の回数を全入力階調で除算することで、ド
ットがオンとなるドットオン確率を求め、この求められ
た赤,緑,青各々のマトリクスのドットオン確率を乗算
することで求めるようにしてもよい。
【0090】また、上記の処理で求められる統計値は、
該当マトリクスにおける各々の同時オン確率の平均値、
標準偏差、最大値、最小値の全て、単独、および組合せ
の何れかで求められるものであってもよい。さらに、そ
の統計値は、基礎マトリクス以外の他の色のマトリクス
における閾値配列を、このマトリクスにおける全パター
ンの閾値配列に置き換え、この置き換えられた各々の閾
値配列における同時オン確率を求め、これら同時オン確
率の個々から求められるようにしてもよい。更には、基
礎マトリクスの色あるいは基礎マトリクス以外の他の色
は、輝度に寄与する順に決定されるか、または、基礎マ
トリクスの色あるいは基礎マトリクス以外の他の色は、
最も輝度に寄与する色であることが好ましい。
【0091】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこのような実施の形態に何ら限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に於いては種
々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のよう
な変形例も可能である。
【0092】変形例1:上記実施の形態では画像表示手
段としてLCDパネルを適用したが、1画素が複数色の
サブピクセルから構成される画像表示手段であれば、こ
れに限定されるものではない。例えば、ELパネルやP
DPなどの表示パネルに適用することもできる。
【0093】変形例2:上記実施の形態では画像表示手
段として同色のカラーフィルタが縦方向に一列に配列さ
れたストライプ型の配列であるLCDパネルに適用した
が、1画素が複数色のサブピクセルから構成され、その
混色によってカラー表示を行うものであれば、これに限
定されるものではない。例えば、カラーフィルタを用い
ない自発光型のパネルに適用することもできるし、1画
素を構成する複数色のサブピクセルの配列がジグザク状
の配列であるパネルにも適用することができる。
【0094】変形例3:上記実施の形態では1画素を構
成する複数色がR、G、Bである場合に適用したが、こ
れに限定されるものではない。例えば、複数色がC,
M,Y,Kなどの場合にも適用することができる。
【0095】変形例4:上記実施の形態ではサブピクセ
ルの形状を長方形状とした場合に適用したが、これに限
られるものではない。正確な長方形である必要はなく、
縦方向と横方向が均一でないパネル、例えば楕円形状の
サブピクセルを持つパネルに対しても適用することがで
きる。
【0096】変形例5:上記実施の形態では最適ずらし
量を求めるための統計値を算出する対象としてドット同
時ON確率を適用したが、これに限られるものではな
い。ドットON確率とドットOFF確率は足して1とな
る補数の関係であるため、ドット同時ON確率およびド
ット同時OFF確率から求められる統計値は常に等し
く、ドット同時ON確率の代わりにドット同時OFF確
率を用いてもよい。
【0097】変形例6:上記実施の形態では同時ON確
率として1画素を構成する複数色の全色が1画素で同時
ONする場合を適用したが、これに限られるものではな
い、例えば、1画素を構成する複数色のなかの2色以上
のドットが、画素の境界部分で隣接して同時にONする
ものであってもよい。
【0098】変形例7:上記実施の形態ではドット同時
ON確率の統計値として平均値を適用したが、これに限
られるものではない。例えば、ドット同時ON確率から
求められる平均値、標準偏差、分散、最大値、最小値な
どの統計値の全て、単独、および組合せの何れかの和と
して得られればよく、いずれかの統計値を逆数としたり
統計値各々に重み付け係数をかけたりしてもよい。
【0099】変形例8:上記実施の形態では最適候補マ
トリクス生成手段において、最適候補マトリクスを基礎
マトリクスを平行移動することによって生成する方法を
適用したが、これに限られるものではない。例えば、マ
トリクスの閾値をこのマトリクスにおいて考えられる全
ての閾値配列パターンに置き換えることによって生成す
るようにしてもよい。
【0100】さらに付け加えると、本発明の実施の形態
において説明した画像処理装置、画像処理プログラムに
おいては、1画素を構成する複数色の少なくとも1色に
対応する基礎マトリクスおよび最適マトリクスが、メモ
リに記憶または記録媒体に記録されている場合を例示し
たが、それらのマトリクスは、固定的に記憶されている
必要はなく、ユーザの操作により通信システムなどを介
して入手されるようにしても良い。あるいは、画像ファ
イルのヘッダ部分に組み込むなどの方法によって、画像
データに前記マトリクスを添付し、画像閲覧の都度、ユ
ーザの意識的な操作によらずマトリクスを取得するよう
にしても良い。また、通信システムで送受信される情報
やヘッダに組み込まれる情報としては、基礎マトリクス
あるいは最適マトリクスそのものであっても良いし、基
礎マトリクスから最適マトリクスを生成する処理に関す
る情報であっても良い。
【0101】最後に、本発明は上述のように画像処理方
法の発明としての構成、画像処理装置としての構成、ま
た、これらを実現するプログラム、そのプログラムに供
されるデータおよびそのプログラムを記録した記録媒
体、プログラムまたはプログラムに供されるデータを含
み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で
実現することが可能である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
赤,緑,青の三原色のドットを纏めて1画素とし、この
画素が配列された液晶表示パネルに画像を表示する際
に、赤,緑,青の各々の画像を示すプレーン毎にマトリ
クスを対応付けて2値または多値の組織的ディザ法によ
る擬似中間調処理を行い、この処理が施された画像デー
タに基づく画像を表示する画像処理方法において、プレ
ーン毎に対応付けられる赤,緑,青のうち何れか一色ま
たは二色のマトリクスを、閾値配列を固定して用いる基
礎マトリクスとして定め、この基礎マトリクス以外の他
の色のマトリクスにおける閾値配列を、赤,緑,青のド
ットが1画素で同時にオンとなる同時オン確率を統計的
に処理して得た統計値に応じて決定するようにした。
【0103】つまり、同時オン確率{この確率値が低く
なるほどに複数のオンドットが同時に隣接して生じにく
くなるため、オン(ON)とオフ(OFF)のドットが
交番する空間周波数が高くなって画質が向上することを
示す}が求められ、さらに同時オン確率の統計値が求め
られ、この統計値から基礎マトリクスに組み合わされる
他の色のマトリクスにおける閾値配列が決定される。言
い換えれば、最も画質が良くなる統計値に対応する閾値
配列が求められるので、この閾値配列を持った最適マト
リクスを基礎マトリクスに組み合わせれば画質を向上さ
せることができる。従って、液晶表示パネルにカラー表
示される画像の画質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置におけるLCDパネルの画素
を示す図である。
【図3】4×4のベイヤー型マトリクスにおける閾値配
列およびR,G,BドットONパターンを示す図であ
る。
【図4】画像にR,G,Bのディザマトリクス敷き詰め
時Gのみのディザマトリクスの閾値配列が異なる場合
に、Gのディザマトリクスのみがずれる状態を示す図で
ある。
【図5】空間周波数と視覚感度との特性図である。
【図6】ずらし無しの4×4のベイヤー型マトリクスお
いて入力階調と出力パターン(ONドットパターン)と
が対応する場合の全入力階調の入力に対するドットON
状態を示す図である。
【図7】R,G,BのうちGのディザマトリクスをずら
した場合のR,G,Bドット同時ON確率マトリクスを
求める処理の説明図である。
【図8】最適マトリクス決定手段による最適マトリクス
の決定処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】2値ディザを説明するためのマトリクス図であ
る。
【図10】多値ディザを説明するためのマトリクス図で
ある。
【図11】R,G,B各色に別々のディザマトリクスを
対応付けるための装置のブロック図である。
【符号の説明】
100 画像処理装置 101 入力手段 102 最適マトリクス決定手段 103 マトリクス移動手段 104 ディザ処理手段 105 LCDパネル 201 赤,緑,青三原色のサブピクセルの纏まりによ
る1画素 501 空間周波数−視覚感度特性曲線 1101〜1103,1110 メモリ 1104〜1106 ディザ処理手段 1111〜1113 アドレッシング手段 Rm 赤のディザマトリクス Gm 緑のディザマトリクス Bm 青のディザマトリクス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/405 H04N 1/46 B 5C082 1/52 1/40 C 1/60 D Fターム(参考) 5B057 AA20 BA29 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CE13 CE16 CH01 DA16 5C006 AA12 AA21 BB11 FA56 5C077 LL19 MP08 NN09 PP32 PP43 PP46 PQ12 PQ22 RR11 5C079 HB01 LC04 MA01 MA11 NA05 PA05 5C080 AA05 AA06 AA10 BB05 CC03 DD01 EE29 EE30 JJ02 JJ05 JJ07 KK02 KK07 5C082 AA00 AA01 BA12 BA34 BA35 BB16 BD02 CA11 CA81 DA53 MM10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色からなるドットを纏めて1画素と
    して、該画素が配列されて構成される表示装置に、画像
    を表示する際に、前記複数色の各々の画像を示すプレー
    ン毎に分散型マトリクスを対応付けて2値または多値化
    処理を行う擬似中間調処理を行い、この処理が施された
    画像データに基づく画像を表示する画像処理方法におい
    て、 前記プレーン毎に対応付けられる前記複数色のなかか
    ら、前記複数色の色数より少ないいずれかの色のマトリ
    クスを、閾値配列を固定して用いる基礎マトリクスとし
    て定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリクス
    における閾値配列を、前記複数色のなかの2色以上のド
    ットが、隣接して同時にオンとなる同時オン確率を統計
    的に処理して得た統計値に応じて決定することを特徴と
    する画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記同時オン確率は、前記基礎マトリク
    スが何れかに定められた前記複数色の各々のマトリクス
    にあって、入力階調とオンドットパターンとが対応する
    際に、全入力階調の入力に対して当該マトリクスの各々
    の閾値に対応するドットがオンとなる各々の回数を前記
    全入力階調で除算することで、前記ドットがオンとなる
    ドットオン確率を求め、この求められた前記複数色各々
    のマトリクスのドットオン確率を乗算することで求めら
    れることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記統計値は、該当マトリクスにおける
    各々の同時オン確率の平均値、標準偏差、最大値、最小
    値の全て、単独、および組合せの何れかで求められるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記統計値は、前記基礎マトリクス以外
    の他の色のマトリクスにおける閾値配列を、このマトリ
    クスにおける全パターンの閾値配列に置き換え、この置
    き換えられた各々の閾値配列における前記同時オン確率
    を求め、これら同時オン確率の個々から求められること
    を特徴とする請求項1または3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記基礎マトリクスの色は、輝度に寄与
    する大きさの順に決定されるか、あるいは、前記基礎マ
    トリクス以外の他の色は、輝度に寄与する大きさの順に
    決定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記基礎マトリクスの色は、最も輝度に
    寄与する色であるか、あるいは前記基礎マトリクス以外
    の他の色は、最も輝度に寄与する色であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 複数色からなるドットを纏めて1画素と
    して、該画素が配列されて構成される表示装置に、画像
    を表示する際に、前記複数色の各々の画像を示すプレー
    ン毎に分散型マトリクスを対応付けて2値または多値化
    処理を行う擬似中間調処理を行い、この処理が施された
    画像データに基づく画像を表示する画像処理装置におい
    て、 前記プレーン毎に対応付けられる前記複数色のなかか
    ら、前記複数色の色数より少ないいずれかの色のマトリ
    クスを、閾値配列を固定して用いる基礎マトリクスとし
    て定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリクス
    における閾値配列を、前記複数色のなかの2色以上のド
    ットが、隣接して同時にオンとなる同時オン確率を統計
    的に処理して得た統計値に応じて決定する決定手段を備
    えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記同時オン確率は、前記基礎マトリク
    スが何れかに定められた前記複数色の各々のマトリクス
    にあって、入力階調とオンドットパターンとが対応する
    際に、全入力階調の入力に対して当該マトリクスの各々
    の閾値に対応するドットがオンとなる各々の回数を前記
    全入力階調で除算することで、前記ドットがオンとなる
    ドットオン確率を求め、この求められた前記複数色各々
    のマトリクスのドットオン確率を乗算することで求めら
    れることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記統計値は、該当マトリクスにおける
    各々の同時オン確率の平均値、標準偏差、最大値、最小
    値の全て、単独、および組合せの何れかで求められるこ
    とを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記統計値は、前記基礎マトリクス以
    外の他の色のマトリクスにおける閾値配列を、このマト
    リクスにおける全パターンの閾値配列に置き換え、この
    置き換えられた各々の閾値配列における前記同時オン確
    率を求め、これら同時オン確率の個々から求められるこ
    とを特徴とする請求項7または9記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記基礎マトリクスの色は、輝度に寄
    与する大きさの順に決定されるか、あるいは、前記基礎
    マトリクス以外の他の色は、輝度に寄与する大きさの順
    に決定されることを特徴とする請求項7〜10のいずれ
    かに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記基礎マトリクスの色は、最も輝度
    に寄与する色であるか、あるいは前記基礎マトリクス以
    外の他の色は、最も輝度に寄与する色であることを特徴
    とする請求項7〜10のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  13. 【請求項13】 複数色からなるドットを纏めて1画素
    として、該画素が配列されて構成される表示装置に、画
    像を表示する際に、前記複数色の各々の画像を示すプレ
    ーン毎に分散型マトリクスを対応付けて2値または多値
    化処理を行う擬似中間調処理を行い、この処理が施され
    た画像データに基づく画像を表示する画像処理プログラ
    ムにおいて、 前記プレーン毎に対応付けられる前記複数色のなかか
    ら、前記複数色の色数より少ないいずれかの色のマトリ
    クスを、閾値配列を固定として用いる基礎マトリクスと
    して定め、この基礎マトリクス以外の他の色のマトリク
    スにおける閾値配列を、前記複数色のなかの2色以上の
    ドットが、隣接して同時にオンとなる同時オン確率を統
    計的に処理して得た統計値に応じて決定する処理をコン
    ピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 請求項13のいずれかに記載の画像処
    理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体。
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