JP2003202245A - ロータリーエンコーダ - Google Patents

ロータリーエンコーダ

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JP2003202245A
JP2003202245A JP2003008898A JP2003008898A JP2003202245A JP 2003202245 A JP2003202245 A JP 2003202245A JP 2003008898 A JP2003008898 A JP 2003008898A JP 2003008898 A JP2003008898 A JP 2003008898A JP 2003202245 A JP2003202245 A JP 2003202245A
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、角度を検出するためのロータリー
エンコーダに係わり、特に、ローターには、パターンを
有するスケールが形成されており、このスケールを読み
取ることにより、ローターの角度を高精度に測定するこ
とのできるロータリーエンコーダを提供することを目的
とする。 [構成] 本発明は、ローターに形成されたスケール
は、線幅を空間的に変化させ、等ピッチで配置されたパ
ターンをローターの回転方向に順次配列しており、スケ
ール検出手段がスケールのパターンを読み取り、回転角
の粗精度をパターンの位置から検出し、回転角の精精度
をパターンから得られる周期的なデータをフーリエ変換
して得る様になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角度を検出するた
めのロータリーエンコーダに係わり、特に、ローターに
は、周期の異なる複数のパターンを有するスケールが形
成されており、このスケールを読み取ることにより、ロ
ーターの角度を高精度に測定することのできるロータリ
ーエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から角度を電気的に測定するものと
して、エンコーダが広く知られている。エンコーダに
は、光学式、磁気式等があり基本的構造は類似してい
る。
【0003】角度を電気的に測定するものとしては、ロ
ータリーエンコーダが広く採用されてきた。特に、光学
式エンコーダは、高度の光学技術を応用して製造されて
おり、高精度、高分解のエンコーダを実現することがで
き、磁気等の外部ノイズに強く、非接触な構成なので、
寿命が長いという特徴を有する。
【0004】この様な優れた特徴から、光学式エンコー
ダは、例えば角度検出のための測量機に利用されてい
る。
【0005】現在の測量機に使用されている光学式エン
コーダは、アブソリュート方式とインクリメンタル方式
とが用いられている。
【0006】アブソリュート方式は、角度の値と円周上
の位置とが、1対1に対応している方式であり、円周上
の位置が絶対番地として登録されているので、どの位置
においても位置情報が得られるという利点がある。例え
ば図7に示す様に、ロータには、同心円状にエンコーダ
パターンが形成されており、角度読み取り用のコードパ
ターンが形成されている。この角度読み取り用のコード
パターンは、第1のトラック5000と第2のトラック
6000の2つのトラックからなり、粗、精又は粗、
中、精のコードパタンが形成されている。
【0007】そして図8に示す様に、第1のトラック5
000を照明するための第1トラック照明部7100
と、第2のトラック6000を照明するための第2トラ
ック照明部7200、7200と、エンコーダパターン
を検出するためのCCD7300とが備えられており、
第1トラック照明部7100と第2トラック照明部72
00、7200とからなる照明部と、CCD7300と
が、ロータを挟む様に配置されている。そして、任意の
位置の角度をコードパターンから読み取る様に構成され
ている。
【0008】これに対してインクリメンタル方式は、図
9に示す様に、メインスケール8511とゼロ信号検出
用インデックス8512とが形成されたローター851
0と、インデックス用サブスケール8522とサブスケ
ール8523、8523とが形成されたステーター85
20と、ローター8510とステーター8520とを挟
む様に配置された検出手段8530とから構成されてい
る。
【0009】ローター8510に形成されたメインスケ
ール8511は、円周上に等間隔の格子目盛が設けられ
ている。ローター8510に形成されたゼロ信号検出用
インデックス8512は、メインスケール8511のカ
ウントの基準点となっている。
【0010】なお、ゼロ信号検出用インデックス851
2は、所定の位置からカウントする場合に必要であり、
任意の位置からカウントを行う場合には不要である。
【0011】固定されたステーター8520には、2個
のサブスケール8523、8523と、インデックス用
サブスケール8522とが配置されており、サブスケー
ル8523、8523は、メインスケール8511と同
様な間隔の格子目盛であるが短く構成されている。
【0012】検出手段8530は、インデックス検出部
とメインスケール検出部とからなっている。インデック
ス検出部は、第1の発光素子8531と、第1のコリメ
ータレンズ8532と、第1の受光素子8533とから
構成されており、ロータ8510に形成されたゼロ検出
用のインデックス8512を検知することができる。
【0013】メインスケール検出部は、第2の発光素子
8535と、第2のコリメータレンズ8536と、第2
の受光素子8537とから構成されており、ロータ85
10に形成されたメインスケール8511の明暗パター
ンを光の断続として検出し、この光の断続を第2の受光
素子8537により電気信号に変換し、この電気信号を
カウントすることにより、ゼロ検出点からの角度を測定
することができる。
【0014】即ちローター8510が回転すると、メイ
ンスケール8511が1ピッチ移動する毎に光の断続が
生じ、第2の受光素子8537は、光の明暗を受光する
ことにより正弦波の信号を得ることができる。
【0015】また2個のサブスケール8523、852
3から検出される正弦波の位相は1/4ピッチずれてお
り、この位相のずれから、ローター8510の回転方向
を検知することができる。
【0016】そして、第2の受光素子8537から得ら
れた正弦波の信号には、バイアスが掛けられ、メインス
ケール8511の格子目盛の間隔以上に微細な角度で検
出が可能な様に構成されている。更に、算術的に位相を
ずらした正弦波を増加させることにより、メインスケー
ル8511の格子目盛の間隔以上に微細な角度で検出す
ることもできる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アブソ
リュート方式は構造が複雑であり、測量機に内蔵させる
ために小型軽量化を行うことが極めて困難であるという
問題点があった。
【0018】またインクリメンタル方式のエンコーダ
は、ローター8510に形成されたメインスケール85
11を読み取る方式であるため、例えば、メインスケー
ル8511の直径が80mm程度の大きさで、格子の間
隔を60秒とすれば、全周で21600本にも達する。
このためメインスケール8511の1ピッチは、10数
μmと非常に細かいスケールを刻まなければならない。
【0019】この細かいスケールは、原板からフォトレ
ジストに縮小投影され、エッチングを施すことにより作
成されるが、この格子目盛の平行度と太さの均一性や、
間隔の精度等が、エンコーダ信号の安定性に対して大き
な要因となる。
【0020】例えば格子の形状が崩れている場合や、格
子間隔が不均一となる等の欠陥が格子目盛の1つに生じ
れば、カウントが不可能となったり、カウントがされに
くくなるという問題点があった。
【0021】更にインクリメンタル方式のエンコーダ
は、ローター8510に形成されたメインスケール85
11を1つ1つ読み取る構成を有するので、ローター8
510を急回転させたり、振動を与えるとカウントでき
なくなるという深刻な問題点があった。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、スケールが形成されたローターと、
そのスケールを読み取るためのスケール検出手段とから
なるエンコーダにおいて、前記ローターに形成され、線
幅を空間的に変化させ、等ピッチで配置されたパターン
を前記ローターの回転方向に順次配列させたスケール
と、このスケールのパターンを読み取るためのスケール
検出手段とを有し、回転角の粗精度は、前記パターンの
位置から検出し、回転角の精精度は、前記パターンから
得られる周期的なデータをフーリエ変換して得ることを
特徴としている。
【0023】また本発明のパターンは、第1パターンと
第2パターンとからなり、この第1パターンと該第2パ
ターンとは、周期を異ならせて配置する構成にすること
もできる。
【0024】更に本発明は、前記第1パターンと前記第
2パターンの他に、線幅が一定な第3パターンを備えて
おり、前記第1パターン、第2パターン及び第3パター
ンが、前記ローターの回転方向に等ピッチで順次配列す
る構成にすることもできる。
【0025】そして本発明の前記第1パターンと前記第
2パターンとは、周期的に一致する一致点を少なくとも
1箇所備える構成にすることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
ローターに形成されたスケールは、線幅を空間的に変化
させ、等ピッチで配置されたパターンをローターの回転
方向に順次配列しており、スケール検出手段がスケール
のパターンを読み取り、回転角の粗精度をパターンの位
置から検出し、回転角の精精度をパターンから得られる
周期的なデータをフーリエ変換して得る様になってい
る。
【0027】また本発明のパターンを第1パターンと第
2パターンとから構成し、第1パターンと第2パターン
とは、周期を異ならせて配置することもできる。
【0028】更に本発明は、第1パターンと第2パター
ンの他に、線幅が一定な第3パターンを備え、第1パタ
ーン、第2パターン及び第3パターンを、ローターの回
転方向に等ピッチで順次配列させることもできる。
【0029】そして本発明の第1パターンと第2パター
ンとは、周期的に一致する一致点を少なくとも1箇所備
えることもできる。
【0030】
【実施例】
【0031】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0032】図1は、本実施例のエンコーダ1000
は、ローター100と、このローター100に形成され
たスケール200と、受光板300と、スケール検出手
段400とから構成されている。
【0033】ローター100に形成されたスケール20
0は、空間変調されたパターンから構成されており、こ
のパターンは少なくとも、第1周期で変調された第1パ
ターンと、この第1周期と異なる第2周期で変調された
第2パターンとを有し、第1パターンと第2パターンと
を回転方向に等ピッチで順次配列することにより構成さ
れている。
【0034】即ち、第1パターン及び第2パターンの変
調は線幅を変化させる空間変調が採用されている。
【0035】スケール検出手段400は、ローター10
0と受光板300とを挟む様に構成されており、発光素
子410とコリメータ420とリニアセンサ430とか
ら構成されている。
【0036】リニアセンサ430は、ローター100に
形成されたスケール200のパターンを電気信号に変換
するためのものである。リニアセンサ430は受光板3
00に形成されており、本実施例ではCCDリニアセン
サが採用されている。なおリニアセンサ430は、CC
Dリニアセンサに限ることなく、ホトダイオード等を少
なくとも1次元的に配置したリニアイメージセンサであ
れば、何れのセンサを採用することができる。
【0037】演算処理手段16は、図3に示す様に、ア
ンプ161と、サンプルホールド162と、A/D変換
器163と、RAM164と、クロックドライバ165
と、マイクロコンピュータ166と、表示器167とか
ら構成されている。
【0038】「原理」
【0039】ここで、ローター100に形成されたスケ
ール200と、その測定原理について説明する。
【0040】まず説明を簡便化するために、ローター1
00に同心円状に形成されたスケール200を、展開し
て図2(a)に示す様に直線に置き換えて説明する。
【0041】ローター100に同心円状に形成されたス
ケール200は、図2(a)に示す様に、第1のパター
ンAと第2のパターンBと第3のパターンRが等間隔
(p)で繰り返し配置されている。即ち、3種のパター
ンを1組として各ブロックが連続して形成されており、
最も左側に配置されたブロックを、0ブロックと定義
し、R(0)、A(0)、B(0)と記載すれば、R
(1)、A(1)、B(1)、R(2)、A(2)、B
(2)、・・・・・・・・と繰り返し配置されている。
なお、全てのパターンが等間隔pで繰り返されているの
で、この間隔に対応した信号を基準信号とする。
【0042】本実施例では等間隔(p)は、例えば18
3.8秒で設定されているが、(角度に換算した時、1
83.8秒毎)何れの間隔距離(間隔角度)を採用する
ことができる。また第3のパターンRは固定幅となって
おり、第1のパターンAは、360度/50で1周期と
なる様に黒部分の幅を変調しており、第2のパターンB
は、360度/47で1周期となる様に黒部分の幅を変
調している。なお、第1のパターンAと第2のパターン
Bとは、周期が僅かに異なれば、何れの周期を採用する
ことができる。なお、第1のパターンA、第2のパター
ンBの変調の様子は、図2(b)の様になる。
【0043】ここで、スケール200から所定の角度を
検出する原理を説明する。
【0044】ローター100に同心円状に形成されたス
ケール200の第1のパターンAは、360度/50で
1周期となる様に黒部分の幅を変調しているので、変調
幅を0〜183.8秒とすれば、第1のパターンの幅D
は、以下の式で与えられる。
【0045】D=91.9秒*(1+SIN(2*π
*X/(1296000秒/50)))
【0046】・・・第1式
【0047】となる。但し、X=(183.8秒、73
5.3秒、1286.8秒・・・・・・である)。
【0048】同様に、ローター100に同心円状に形成
されたスケール200の第2のパターンBは、2757
4.5秒で1周期となる様に黒部分の幅を変調している
ので、第2のパターンの幅Dは、以下の式で与 えら
れる。
【0049】D=5*(1+SIN(2*π*X/
(1296000秒/47)))
【0050】・・・第2式
【0051】となる。但し、X=(367.7秒、91
9.1秒、1470.6秒・・・・・・である)。
【0052】第3のパターン幅は固定幅であり、第1、
第2のパターンの最大変調の80%である147.1秒
となっている。
【0053】そして第1のパターンAと第2のパターン
Bとは、周期が僅かに異なっているため、両者の最小公
倍数となる1回転で同様のパターンが現れる(一致
点)。従って第1のパターンAによる信号と、第2のパ
ターンBによる信号との位相差は、ローター100の1
回転の範囲で、周期が0〜2πまで変化することにな
る。
【0054】即ち、ローター100の角度θは、第1の
パターンAによる信号の位相をφとし、第2のパター
ンBによる信号の位相をφとすれば、
【0055】 θ=(φ−φ)/(50−47) ・・・・第3式
【0056】となる。
【0057】次に、ローター100の角度θの演算方法
を具体的に説明する。
【0058】リニアセンサ15の出力信号を、基準信号
(等間隔ピッチpに相当する信号)の前後半ピッチ分で
積分する。更にこの積分値を3つ毎に間引けば(プロダ
クト検波)、図4に示す様に、第1のパターンAに相当
する信号1と、第2のパターンBに相当する信号2と、
第3のパターンRに相当する信号3とが得られる。しか
しながら第3のパターンRは、幅が変調されていない
上、第1のパターンAと第2のパターンBの最大変調幅
が183.8秒に対して、第3のパターンRは147.1
秒しかないので、第3のパターンRに相当する信号3
は、積分値が略一定であり、信号1や信号2に比較して
約80%の値となる。
【0059】そして、第3のパターンRと、第1のパタ
ーンAと、第2のパターンBとは、定められた順番に繰
り返して配置されているので、間引かれた信号が、第3
のパターンR、第1のパターンA、第2のパターンBの
何れであるか、決定することができる。更に光量ムラの
外乱光の影響を取り除くため、第3のパターンRに相当
する信号を基準として、図5に示す様に、(A−R)、
(B−R)の信号を得る。
【0060】次に(A−R)、(B−R)の信号から、
角度読み取り位置に対応するリニアセンサ15のアドレ
ス位置(第mビット目)を含む、基準信号が含まれる
R、(A−R)、(B−R)の1組の信号を選択し、
(A−R)と(B−R)の位相を求めれば、ローター1
00に同心円状に形成されたスケール200の何れの位
置の、第1のパターンA、第2のパターンB、第3のパ
ターンRの組合せであるかを求めることができる。
【0061】ここで、(A−R)信号をAmとし、(B
−R)信号をBmとし、(A−R)信号の最大振幅の1
/2をWa、(B−R)信号の最大振幅の1/2をWb
とすれば、(A−R)と(B−R)の位相は、それぞ
れ、
【0062】φ=SIN−1(Am/Wa)
・・・・第6式
【0063】φ=SIN−1(Bm/Wb)−2*π
(183.8/(360*60*60/47))=SI
−1(Bm/Wb)−2*π(183.8/2757
4.5)
【0064】・・・・第7式
【0065】となる。第7式の端数部分は、第2のパタ
ーンBに相当する信号の位置が、第1のパターンAに相
当する信号より183.8秒ずれているからである。
【0066】そして第6式と第7式を、第3式に代入す
れば、第1のパターンAに対応する信号のスケール20
0の位置を検出することができ、ローター100の角度
θを求めることができる。なお、基準信号の所属が第3
のパターンRであれば、183.8秒を減じ、基準信号
の所属が第2のパターンBであれば、183.8秒を加
えればよい。この結果、ローター100に同心円状に形
成されたスケール200の位置を検出して、ローター1
00の角度θを求めることができる。
【0067】次に本実施例のエンコーダ1000に搭載
された演算処理手段16を詳細に説明する。
【0068】アンプ161は、リニアセンサ430から
の電気信号を増幅するものであり、サンプルホールド1
62は、増幅された電気信号をクロックドライバ165
からのタイミング信号でサンプルホールドするものであ
る。A/D変換器163は、サンプルホールドされた電
気信号をA/D変換するためのものである。そしてRA
M164は、A/D変換されたデジタル信号を記憶する
ためのものである。またマイクロコンピュータ166
は、各種演算処理を行うものである。
【0069】ここでマイクロコンピュータ166が果た
す機能を図6に基づいて説明すると、演算処理手段16
は、基準信号形成部1661と、パターン信号形成部1
662と、算出部1664とからなり、基準信号形成部
1661は、リニアセンサ430から得られた電気信号
から、高速フーリエ変換により等間隔ピッチpに相当す
る基準信号を形成するものである。
【0070】パターン信号形成部1662は、基準信号
の前後半ピッチ分で積分し、この積分値を3つ毎に間引
く(プロダクト検波)ことにより、第1のパターン信号
と第2のパターン信号を形成するものである。
【0071】算出部1664は、第1のパターン信号と
第2のパターン信号の位相から、第3式を演算し、ロー
ター100の角度θを求めるものである。
【0072】そして表示器167は、算出部1664で
算出されたローター100の角度θを表示するもので、
液晶表示等の表示手段を採用してもよく、更に、外部記
憶手段等に出力させる構成としてもよい。
【0073】ここで、本実施例のエンコーダ1000を
具体的に説明する。
【0074】ローター100に同心円状に形成されたス
ケール200は、第1のパターンAと第2のパターンB
と第3のパターンRとから構成されている。
【0075】第1のパターンAは、360度/50で1
周期となる様になっており、第2のパターンBは、36
0度/47で1周期となる様になっている。従って、A
=50周期、B=47周期とすれば、最小公倍数となる
点で、同様なパターンが現れることになる。即ち、この
点がゼロ信号用のインデックスに相当する。
【0076】従来のエンコーダでは、格子間隔を60秒
程度とすれば、この格子から得られる信号により最大で
0.2秒程度までの角度検出が可能となる。
【0077】本実施例のエンコーダ1000では、バー
コードの間隔の1/1000まで可能であるから、
【0078】0.2秒*1000であるから、38.78
μmとなり、
【0079】これからピッチを求めると、1回転で64
80ピッチとなる。
【0080】第1のパターンA(A=50周期)及び第
2のパターンB(B=47周期)とから、AとBの最小
公倍数は2350ブロックとなり、これに第3のパター
ンRを加え、3ピッチとすれば、
【0081】2350*3=7050
【0082】となる。
【0083】1ピッチは、
【0084】(360*60*60)/7050=18
3.3秒
【0085】となり、分解能は、
【0086】183.3秒*1000=0.18秒
【0087】となる。
【0088】以上の様に、ローター100と、受光板3
00とから構成されたエンコーダ1000は、ローター
100に形成され、線幅を空間的に変化させ、等ピッチ
で配置されたパターンをローターの回転方向に順次配列
させたスケール200と、このスケール200のパター
ンを読み取るためのスケール検出手段400とを有し、
回転角の粗精度は、パターンの位置から検出し、回転角
の精精度は、パターンから得られる周期的なデータをフ
ーリエ変換して得る様に構成されている。そして、粗精
度と精精度とを組み合わせることにより、回転角度を検
出している。
【0089】
【効果】以上の様に構成された本発明は、前記ローター
に形成され、線幅を空間的に変化させ、等ピッチで配置
されたパターンを前記ローターの回転方向に順次配列さ
せたスケールと、このスケールのパターンを読み取るた
めのスケール検出手段とを有し、回転角の粗精度は、前
記パターンの位置から検出し、回転角の精精度は、前記
パターンから得られる周期的なデータをフーリエ変換し
て得る構成を有しているので、従来のインクリメンタル
方式のエンコーダの様に、格子を細かくする必要がな
く、格子のエッジの部分を捕らえる必要がないため、製
作が容易でコストも安いという効果がある。
【0090】またローターがどの位置にあっても位相差
の測定が可能であり、リニアスケールを検出するのみで
角度の検出を行うことができるという卓越した効果があ
る。
【0091】従って、本発明のロータリーエンコーダ
は、インクリメンタル方式とアブソリュート方式の利点
を併せ持っており、付加価値が高く、商品性の高いエン
コーダを提供することができるという効果がある。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のエンコーダ1000の構成を
示す図である。
【図2(a)】本実施例のエンコーダ1000の原理を
説明する図である。
【図2(b)】本実施例のエンコーダ1000の原理を
説明する図である。
【図3】本実施例の電気的構成を示す図である。
【図4】本実施例の測定の原理を説明する図である。
【図5】本実施例の測定の原理を説明する図である。
【図6】本実施例の演算処理手段16の構成を示す図で
ある。
【図7】従来技術を説明する図である。
【図8】従来技術を説明する図である。
【図9】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
1000 エンコーダ 100 ローター 200 スケール 300 受光板 400 スケール検出手段 410 発光素子 420 コリメータ 430 リニアセンサ 16 演算処理手段 161 アンプ 162 サンプルホールド 163 A/D変換器 164 RAM 165 クロックドライバ 166 マイクロコンピュータ 167 表示器 1661 基準信号形成部 1662 パターン信号形成部 1664 算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F103 BA37 CA01 DA13 EA04 EA12 EB03 EB14 ED11 ED14 ED27 FA01 FA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スケールが形成されたローターと、その
    スケールを読み取るためのスケール検出手段とからなる
    エンコーダにおいて、前記ローターに形成され、第1周
    期で変調された第1パターンと、該第1周期と異なる第
    2周期で変調された第2パターンとを有し、前記第1パ
    ターンと前記第2パターンとを前記ローターの回転方向
    に等ピッチで順次配列させたスケールと、このスケール
    のパターンを読み取るためのスケール検出手段とから構
    成されたロータリーエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記第1パターン及び前記第2パターン
    の変調は線幅を変化させる空間変調により行われること
    を特徴とする請求項1記載のロータリーエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記第1パターンと前記第2パターンの
    他に、一様な第3パターンを備えており、前記第1パタ
    ーン、第2パターン及び第3パターンを前記ローターの
    回転方向に等ピッチで順次配列することにより構成され
    た請求項1又は2記載のロータリーエンコーダ。
  4. 【請求項4】 スケールが形成されたローターと、その
    スケールを読み取るためのスケール検出手段とからなる
    エンコーダにおいて、前記ローターに形成され、第1周
    期で変調された第1パターンと、該第1周期と異なる第
    2周期で変調された第2パターンとを有し、前記第1パ
    ターンと前記第2パターンとを前記ローターの回転方向
    に等ピッチで順次配列させたスケールと、このスケール
    のパターンを読み取るためのスケール検出手段と、該ス
    ケール検出手段の検出信号に基づき、ローターの角度を
    演算するための演算処理手段とからなっており、該演算
    処理手段は、前記スケール検出手段で検出された検出信
    号の間隔から基準信号を形成するための基準信号形成部
    と、この基準信号形成部で形成された基準信号と前記ス
    ケール検出手段で検出された検出信号とから、前記第1
    のパターン信号と前記第2のパターン信号を形成するた
    めのパターン信号形成部と、前記第1のパターン信号の
    位相と前記第2のパターン信号の位相からローターの角
    度を算出するための算出部とから構成されていることを
    特徴とするロータリーエンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記第1パターンと前記第2パターンと
    は、周期的に一致する一致点を少なくとも1箇所備えて
    いる請求項1〜4記載の何れか1項記載のロータリーエ
    ンコーダ。
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