JP2003199701A - 光走査型観察装置、走査型観察装置の設定方法及び光走査プローブ装置 - Google Patents

光走査型観察装置、走査型観察装置の設定方法及び光走査プローブ装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学性能が良好な状態に容易に設定できる光
走査型観察装置を提供する。 【解決手段】 低可干渉光源11の光を用いて光走査プ
ローブ2により観察を行う前に、参照光側の光路にシャ
ッタ27を挿入して干渉光が起こらない状態で光走査プ
ローブ2による観察光路側で駆動装置5により基準部材
5を移動して、光検出手段18の出力が極大となるよう
に基準部材5を集光光学系17の焦点位置に設定し、そ
の後シャッタ27を開にして、光検出手段18の出力が
極大となるように参照光側のミラー22の位置を移動設
定することにより、光走査型観察装置1を良好な光学特
性の状態に簡単かつスムーズに設定できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査型観察装
置、走査型観察装置の設定方法及び光走査プローブ装置
に関し、特に、被検体に低可干渉性の光を照射し、被検
体において散乱した光の情報から被検体の断層像を構築
する光走査型観察装置、走査型観察装置の設定方法、及
び光プローブの先端から被検部に集光し照射される光を
伝達し、焦点位置からの戻り光を検出して光学画像情報
を得る光走査プローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織を診断するために、低干
渉性光を用いて被検体に対する断層像を得る干渉型の光
走査型観察装置が例えば特開平11−148897号公
報に開示されている。この従来例では、着脱自在の光走
査プローブを使用して、生体組織の断層像を得るように
している。
【0003】着脱自在の光走査プローブを低可干渉光源
側の装置に装着した場合には、干渉系の調整を行わない
と、焦点がずれた状態の画像を得るようになってしまう
ので、焦点位置の状態で干渉光の検出をできるようにす
る等、光学性能を良好な状態に設定することが必要とな
る。
【0004】また、近年、生体組織を診断する場合、そ
の組織の表面状態の光学的情報を得るイメージング装置
の他に、組織内部の光学的情報を得ることのできる光断
層イメージング装置が提案されている。
【0005】特開2000−126115号公報には、
光走査プローブ装置が開示されている。特開2000−
126115号公報には、プローブの先端部に光走査手
段を有し、深さ方向において焦点の位置を可変とするこ
とによって、深さ方向に沿った観察画像を得ることがで
きるプローブが開示されている。
【0006】また、特表平6−511312号(USP
5321501号に対応する)公報には、低コヒーレン
ス干渉法を用いて、生体の深さ方向の断層像を得られる
Optical Coherence Tomogra
phy(OCT)の技術が開示されている。
【0007】さらに、特開平11−72431号(US
P6069698号に対応する)公報には、特開200
0−126115号公報に開示の光プローブと、低コヒ
ーレンス干渉法を組み合わせて、高分解能の光断層像を
得ることができる光断層イメージング装置が開示されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、光学性能を良好な状態に設定する技術が開示され
ていなかった。なお、光走査プローブが着脱自在でない
場合にも、温度変化で光伝送系の光路長等が変化したよ
うな場合にも光学性能を良好な状態に設定することが望
まれる。
【0009】また、光走査プローブの先端側の集光する
光学系の焦点深度が浅いような場合にも良好な光学特性
の状態に設定することが望まれる。
【0010】しかし、特開2000−126115号公
報に示されたプローブは、深さ方向における焦点の位置
を可変するために、圧電素子による焦点可変機構を設け
たものが開示されているが、その焦点可変機構のサイズ
が大きいものである。そのため、プローブ先端の硬質部
の長さが長くなってしまい、生体内部での走査や位置決
めが難しいという問題がある。
【0011】また、特開2000−126115号公報
の図15には、プッシュプルロッドにより焦点を可変す
る方法が開示されている。しかし、この方法では内視鏡
に挿通または組み込み可能なフレキシブルでかつ長いプ
ローブにおいては、実現することができない。
【0012】さらに、特開2000−126115号公
報には、焦点位置可変機構として、被検体との接触部材
を進退させる実施例が開示されている。しかし、この実
施例では被検体またはプローブ自身を移動させる力の量
が必要なため、アクチュエータが大きくなり小型化しに
くいという問題点がある。また、柔かい対象である被検
体そのものに力を加えるため、微小な変位の制御が難し
いという問題点がある。
【0013】さらにまた、集光手段のみを進退させる実
施例も開示されているが、低コヒーレンス干渉と組み合
わせて用いる場合、低コヒーレンス干渉による検出位置
と集光位置がずれて検出効率が著しく低下するという問
題点がある。
【0014】また、特開2000−126115号公報
には、焦点移動可変機構として被検体との接触部材を進
退させるものや、集光手段を進退させる構成が開示され
ているが、負荷や質量の大きな対象を移動させる必要が
あるので、高速な焦点位置の可変を行うことが難しかっ
た特開平11−72431号公報には、低コヒーレンス
光の干渉とマイクロ光スキャナを用いた高分解能光学系
を組み合わせた装置が開示されている。また、マイクロ
光スキャナを有するスキャンヘッドを揺動させ、深さ方
向に集光位置を走査する構成が開示されている。しか
し、低コヒーレンス干渉と組み合わせて用いる場合、低
コヒーレンス干渉による検出位置と集光位置がずれて検
出効率が著しく低下するという問題点がある。
【0015】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、光学性能が良好な状態に容易に設定できる光走査
型観察装置及び走査型観察装置の設定方法を提供するこ
とを目的とする。
【0016】また、本発明は、先端硬質部が短く、精密
な制御の可能な焦点可変機構を有する光走査プローブを
提供することを目的とする。
【0017】さらに、本発明は、高速な焦点位置の可変
を実現する光走査プローブを提供することを目的とす
る。
【0018】さらにまた、本発明は、低コヒーレンス干
渉との組み合わせにおいて、焦点位置を可変しても低コ
ヒーレンス干渉による検出位置と集光位置が一致するよ
うにする光走査プローブを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光走査型観
察装置は、低可干渉光源と、前記低可干渉光源から出射
した光を、観察光光路と、参照光光路に分離する光分離
手段と、観察光光路と参照光光路の少なくとも一方に設
けられた光路長可変手段と、前記観察光光路の前記分離
手段とは他端側に設けられた集光手段と、前記集光手段
より出射した光が測定対象物に照射され、反射もしくは
散乱した光を受光する受光光学系と、受光光学系で受け
た光を伝送する観察光戻り光路と、前記観察光戻り光路
と、前記参照光光路を結合する光結合手段と、前記光結
合手段よりの光を電気信号に変換する光検出手段と、光
検出手段で検出した信号より、観察対象物の画像を生成
する画像化手段と、画像を表示する表示手段と、前記測
定対象物に対し光を走査する光走査手段を有し、前記参
照光光路に設けられ、前記光結合手段での干渉状態を変
化させる光伝達状態変化手段と、前記集光手段から光の
照射を受ける位置で、前記集光手段に対する距離を可変
できる基準部材と、前記光伝達状態変化手段を操作し前
記参照光光路の伝達効率を落とした状態で、前記光検出
手段で検出した信号を元に、前記基準部材と前記集光手
段に対する位置を特定する焦点位置検出手段と、前記光
伝達状態変化手段を操作し前記光結合手段で干渉がおこ
る状態で前記光分離手段から前記観察光光路、前記集光
手段、前記焦点位置検出手段で特定された前記基準部材
位置、前記受光光学系、前記観察光戻り光路、前記光結
合手段と経由される光路と、前記参照光光路との光学的
長さが略一致する様、前記光検出手段で検出した信号を
元に、前記光路長可変手段を操作する光路長調整手段
と、を有する。
【0020】従って、まず、参照光光路の伝達効率を落
とした状態での焦点位置検出手段により、集光手段の焦
点位置に基準部材を設定し、さらにこの状態で干渉光が
検出される状態に設定して参照光側の光路と集光手段側
の光路とが一致するように光路長を設定することで、光
学特性を良好な状態に容易かつ円滑に設定でき、その後
の観察モードで画質の良い光走査観察画像が得られるよ
うにしている。
【0021】本発明に係る走査型観察装置の設定方法
は、低可干渉光源と、前記低可干渉光源から出射した光
を、観察光光路と、参照光光路に分離する光分離手段
と、観察光光路と参照光光路の少なくとも一方に設けら
れた光路長可変手段と、前記観察光光路の前記分離手段
とは他端側に設けられた集光手段と、前記集光手段より
出射した光が測定対象物に照射され、反射もしくは散乱
した光を受光する受光光学系と、受光光学系で受けた光
を伝送する観察光戻り光路と、前記観察光戻り光路と、
前記参照光光路を結合する光結合手段と、前記光結合手
段よりの光を電気信号に変換する光検出手段と、光検出
手段で検出した信号より、観察対象物の画像を生成する
画像化手段と、画像を表示する表示手段と、前記測定対
象物に対し光を走査する光走査手段とを有する走査型観
察装置により、前記参照光光路の伝達効率を低下させる
第1ステップと、基準部材を前記光検出手段の出力を参
照し、前記集光手段の焦点位置近傍に、基準部材を位置
決めする第2ステップと、前記参照光光路の伝達効率を
回復させる第3のステップと、前記基準部材を第2ステ
ップで位置決めした状態で、前記光分離手段から前記観
察光光路、前記集光手段、前記焦点位置検出手段で特定
された前記基準部材位置、前記受光光学系、前記観察光
戻り光路、前記光結合手段と経由される光路Aとし、前
記光検出手段で検出した信号を参照し、前記光路長可変
手段を操作し、前記光路Aと、前記参照光光路との光学
的長さを略一致させる第4のステップとを有する。
【0022】本発明に係る光走査プローブ装置は、体腔
内に挿入される光プローブと、被検部に光を照射するた
めの光を発生する光源と、前記光を前記被検部に集光し
て照射する集光手段と、前記集光手段によって前記被検
部を前記集光手段の光軸方向と直交する方向に走査する
光走査手段と、前記被検部に集光された焦点の位置を前
記集光手段の光軸方向に沿って変更可能とする焦点移動
手段と、前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段
と、前記光プローブの軸方向に設けられたフレキシブル
な動力伝達手段とを有し、前記動力伝達手段によって前
記焦点移動手段が駆動される。
【0023】本発明に係る光走査プローブ装置は、体腔
内に挿入される光プローブと、被検部に光を照射するた
めの光を発生する光源と、前記光を前記被検部に集光し
て照射する集光手段と、前記集光手段によって前記被検
部を前記集光手段の光軸方向と直交する方向に走査する
光走査手段と、前記被検部に集光された焦点の位置を前
記集光手段の光軸方向に沿って変更可能とする焦点移動
手段と、前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段
とを有し、前記焦点移動手段は、前記集光手段と前記被
検体の間に設けられた可動ミラーを有する。
【0024】本発明に係る光走査プローブ装置は、体腔
内に挿入される光プローブと、被検部に光を照射するた
めの低コヒーレンス光を発生する光源と、前記光を前記
被検部に集光して照射する集光手段と、前記集光手段に
よって前記被検部を前記集光手段の光軸方向と直交する
方向に走査する光走査手段と、前記被検部に集光された
焦点の位置を前記集光手段の光軸方向に沿って変更可能
とする焦点移動手段と、 前記被検部からの戻り光を検
出する光検出手段と、前記集光手段と前記被検体の間に
前記集光手段と前記被検体の間隔を変更可能であって、
前記被検体と略同一の屈折率を有する屈折率整合物質を
有する屈折率整合手段とを有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の
光走査型観察装置の全体構成を示し、図2は光走査プロ
ーブが挿通される内視鏡を示し、図3は光走査プローブ
の先端側の構成を示し、図4は光検出手段の構成を示
し、図5は第1の実施の形態を光学特性が良好な状態に
設定する処理手順を示し、図6は図5のステップS4の
シャッタ閉の状態での光路長調整治具を移動した場合に
おけるDC成分検出回路の出力特性を示し、図7は低可
干渉光のコヒーレンス長と集光光学系の被写界深度が異
なる場合における許容される調整精度の説明図を示す。
【0026】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の光走査型観察装置1は、光走査手段を内蔵し、生体
組織に低可干渉性の光を集光照射すると共に、その反射
光を受光する光走査プローブ2と、この光走査プローブ
2の後端の光コネクタ4aが着脱自在に接続され、光走
査プローブ2に低可干渉性の光を供給すると共に、光走
査プローブ2からの戻り光を受光して画像化する光走査
型観察装置本体(観察装置本体と略記)3とを有する。
【0027】また、本実施の形態では光走査プローブ2
の前端には駆動装置5により基準部材6が駆動(移動)
自在となる光路長調整治具7が着脱自在に装着されるよ
うになっている。
【0028】観察装置本体3内部には超高輝度発光ダイ
オード(以下、SLDと略記)等の低可干渉光源11が
設けてある。この低可干渉光源11はその波長が例えば
1300nmで、その可干渉距離が例えば17μm程度
であるような短い距離範囲のみで干渉が起こる低可干渉
光の特徴を備えている。つまり、この光を例えば2つに
分岐した後、再び混合した場合には分岐した点から混合
した点までの2つの光路長の差が17μm程度の短い距
離範囲内の場合には干渉した光として検出され、それよ
り光路長差が大きい場合には干渉しない特性を示す。
【0029】この低可干渉光源11の光は(第1の)シ
ングルモードファイバ12の一端に入射され、他方の端
面(先端面)側に伝送される。このシングルモードファ
イバ12は途中の光カプラ部13で(第2の)シングル
モードファイバ14と光学的に結合されている。従っ
て、この光カプラ13部分で2つに分岐(分離)されて
伝送されると共に、分離されていた光をこのカプラ部1
3で結合させる機能も持つ。
【0030】シングルモードファイバ12の(光カプラ
部13より)先端側には、光コネクタ受け4bが設けて
あり、光走査プローブ2の光コネクタ部4aが着脱自在
で接続され、この光走査プローブ2内に挿通されたシン
グルモードファイバ15に低可干渉性光源11の光が伝
送(導光)される。
【0031】そして、伝送された光は光走査プローブ2
の先端部のスキャナ部16に設けた(集光手段を構成す
る)集光光学系17を経て被検体(生体組織)側に2次
元走査されながら集光照射される。
【0032】また、生体組織側の表面或いは内部で散乱
などした反射光の一部が取り込まれ、逆の光路を経てシ
ングルモードファイバ12側に戻り、光カプラ部13に
よりその一部がシングルモードファイバ14側に移り、
そのシングルモードファイバ14の一端から光検出手段
18で受光され、光電変換される。
【0033】また、シングルモードファイバ14の光カ
プラ部13より先端側には偏光調整機19を介して基準
光(参照光)の光路長を変える光路長可変機構20が設
けてある。この光路長可変機構20は光走査プローブ2
により集光光学系17の焦点位置で反射された光と光路
長が一致するように調整設定して、その部分の光とのみ
干渉して検出できるように基準光の光路長を可変設定で
きるようにするためのものである。
【0034】この光路長可変機構20はシングルモード
ファイバ14の先端にその焦点距離だけ離して対向する
コリメータレンズ21と、このコリメータレンズ21に
より平行光束にされた光に対向して配置された(コヒー
レンスゲートとしての)ミラー22と、このミラー22
を光軸方向に移動設定する移動ステージ等の移動装置2
3とからなる。
【0035】上記光検出手段18は画像化する機能を備
えたコンピュータ24と接続され、このコンピュータ2
4で画像化された画像信号は表示装置25に送られ、画
像表示される。
【0036】また、このコンピュータ24にはインタフ
ェース26が接続され、キーボード等からコンピュータ
24に指示入力等を行うことができる。このコンピュー
タ24は光プローブ2のスキャナ16の駆動を制御、偏
光調整機19の偏光方向を調整制御、光路長可変機構2
0(の移動装置23)の制御を行う。
【0037】また、本実施の形態では光走査プローブ2
を観察装置本体3に接続して光走査画像を得る観察モー
ドにする場合、その前の設定モードにおいて後述する調
整機構により予め良好な光学特性の状態に設定する、つ
まり調整機構により光走査プローブ2の集光光学系17
の焦点位置の部分での反射光を干渉光として検出できる
ように調整設定する。
【0038】このため、光路長可変機構20には挿脱自
在にシャッタ27が設けてある。このシャッタ27は使
用開始時に実線で示すように光路内に挿入され、調整が
終了後には2点鎖線で示すように光路外に(コンピュー
タ24の制御で)退避される。
【0039】シャッタ27が光路内に挿入された状態で
は、シングルモードファイバ14の先端から出射された
光はシャッタ27で遮光され、シングルモードファイバ
14の先端には入射されない状態となる。なお、図1
(図8等でも同様)ではシャッタ27を光路内に入れた
状態と外した状態とを分かり易く示しているが、実際に
はシャッタ27を開閉することにより光路から挿脱した
のと同様の機能を持たせることができる。
【0040】また、光走査プローブ2の先端にはその先
端に嵌合する光路長調整治具7が取り付けられ、この光
路長調整治具7の内側には集光光学系17に対向して、
光軸方向に移動自在の基準部材6が配置されている。こ
の基準部材6はモータ28を用いた送りネジ機構29に
より集光光学系17の光軸方向に移動される。このモー
タ28はコンピュータ24により回転駆動が制御され
る。
【0041】そして、後述するように(図1に示すよう
に)シャッタ27を光路内に配置し、光走査プローブ2
に光路長調整治具7を装着して、モータ28を回転さ
せ、その場合に光検出手段18で検出される光の強度が
最大となる状態に基準部材6を設定する。また、その状
態でシャッタ27を光路から退避させ、干渉光が最大
(極大)となる状態となるように移動装置23によりコ
ヒーレンスゲートとして機能するミラー22の位置の調
整(設定)を行う。
【0042】図2に示すように光走査プローブ2は細長
で可撓性を有するシース31で覆われており、内視鏡3
2のチャンネル内に挿入可能である。内視鏡32は細長
の挿入部33と、この挿入部33の後端に設けられた操
作部34とを有し、操作部34の前端付近には挿入部3
3に設けられたチャンネルに連通する処置具挿入口35
が設けてあり、光走査プローブ2を挿入することができ
る。
【0043】そして、内視鏡32による観察下で、病変
組織か否かを調べたいような場合には、チャンネル先端
から光走査プローブ2の先端側を突出し、調べたい対象
組織の表面近くに先端面を設定して光走査プローブ2に
よる画像を得ることができるようにしている。
【0044】シース31の内側にはシングルモードファ
イバ15が挿通されており、その先端側の構成を図3に
示す。なお、図3では光路長調整治具7を取り付けた状
態で示している。シース31の先端は硬質のベース部材
36により円筒状で硬質の先端カバー37と連結されて
いる。
【0045】また、このベース部材36には、スキャナ
16を構成する変形可能な第1の薄板38aが取り付け
られ、この第1の薄板38aの途中には中継部材39を
介して変形自在の第2の薄板38bの後端が第1の薄板
38aと直交するようにして取り付けられている。
【0046】この第2の薄板38bの先端には集光光学
系17を取り付けたホルダ40が連結部材41を介して
保持されている。
【0047】また、第1の薄板38aの板面には板状の
第1の圧電素子(図2では紙面の裏側))が取り付けら
れ、また第2の薄板38bの板面には板状の第2の圧電
素子42bが取り付けられている。そして、第1の圧電
素子及び第2の圧電素子42b(の板面にそれぞれ取り
付けた電極)は駆動ケーブル43を介してコンピュータ
24と接続され、交流の駆動信号を印加することにより
第1の圧電素子及び第2の圧電素子42bを駆動して集
光光学系17を直交する方向に駆動できるようにしてい
る。
【0048】図3において、例えば第2の圧電素子42
bを駆動した場合には、ホルダ40と共に、集光光学系
17を上下方向(図3で示す座標系の場合にはX方向)
に駆動する。また、第1の圧電素子を駆動した場合に
は、中継部材39を図3の紙面に垂直な方向に駆動し、
この駆動により集光光学系17も紙面に垂直な方向(図
3で示す座標系の場合にはY方向)に駆動する。つま
り、集光光学系17により出射される光をXY平面で2
次元的に走査できるようにしている。なお、このスキャ
ナ16の構成は図3に示すものに限らず、例えば特願2
000−292546で図示された各種の構成のものを
使用できる。
【0049】また、カバー37の先端面における集光光
学系17に対向して設けた開口部分には保護用のカバー
ガラス44で覆われている。また、本実施の形態では、
光走査プローブ2にはその光走査プローブ2に固有の識
別情報(IDと略記)を発生するID部45(図1参
照)が設けてあり、このID部45のIDはコンピュー
タ24により読み取られる。
【0050】そして、コンピュータ24はIDにより、
その光走査プローブ2の光学特性を参照することによ
り、最適な光学特性の状態に設定するのに必要な調整範
囲等を予め決め、IDを参照しない場合よりも最適な光
学特性の状態に速やかに設定することができるようにし
ている。
【0051】図4(A)は光検出手段18の構成を示
す。光検出手段18は、シングルモードファイバ14の
端面から出射される光を受ける光検出素子18−1と、
この光検出素子18−1で光電変換された信号を増幅す
るプリアンプ18−2と、このプリアンプ18−2で増
幅された信号のDC成分を検出するDC成分検出回路1
8−3と、AC成分を検出するAC成分検出回路18−
4と、DC成分検出回路18−3及びAC成分検出回路
18−4からの出力信号を選択するスイッチ18−5
と、スイッチ18−5で選択された信号をA/D変換す
るA/D変換器18−6とを有し、A/D変換器18−
6から出力されるデジタル信号はコンピュータ24に入
力される。
【0052】なお、スイッチ18−5はコンピュータ2
4により切り換えられる。設定モードでは最初はDC成
分検出回路18−3側に、その後観察モードの場合と同
様にAC成分検出回路18−4側に切り換えられる。図
4(A)の構成の代わりに、図4(B)に示す第1変形
例の構成のようにしても良い。
【0053】図4(B)では、図4(A)の構成におい
て、スイッチ18−5を設けないで、DC成分検出回路
18−3の出力をA/D変換器18−6aでA/D変換
して信号処理回路18−7に入力すると共に、AC成分
検出回路18−4の出力をA/D変換器18−6bでA
/D変換して信号処理回路18−9に入力するようにし
ている。さらに、信号処理回路18−9は入力された信
号レベルに応じてゲインコントロール回路18−7を介
してプリアンプ18−2のゲインを調整するようにして
いる。
【0054】また、図4(B)の構成の代わりに、図4
(C)に示す第2変形例の構成のようにしても良い。図
4(C)では、図4(B)の構成において、信号処理回
路18−9は入力された信号レベルに応じてゲインコン
トロール回路18−7の代わりにゲイン・周波数調整回
路18−8を介してDC成分検出回路18−3とAC成
分検出回路18−4のゲインとAC成分を検出する際の
周波数を調整するようにしている。
【0055】次に本実施の形態の作用を図5のフローチ
ャートを参照して説明する。なず、図1に示すように光
走査プローブ2を観察装置本体3に接続する。そして電
源を投入すると、ステップS1に示すようにコンピュー
タ24は光走査プローブ2に設けたID部45のIDを
読み込む。
【0056】次にステップS2に示すように光走査プロ
ーブ2に光路長調整治具7を取り付ける。その後、ステ
ップS3に示すようにキーボード等からコンピュータ2
4に光路調整開始の指示入力を行う。
【0057】すると、コンピュータ24はステップS4
に示すようにシャッタ27を光路長可変機構20の光路
内に挿入する。つまり、シャッタ27を閉じる。これに
より、シングルモードファイバ14の先端から出射され
た光はシャッタ27により遮光され、シングルモードフ
ァイバ14の先端から出た光は、再びその先端には戻ら
ない状態になる。つまり、干渉が起こらない状態に設定
される。
【0058】その後、コンピュータ24はモータ28に
駆動信号を送り、モータ28を回転させることにより基
準部材6を集光光学系17の光軸方向に移動すると共
に、その状態での光検出手段18のDC成分検出回路1
8−3により検出される信号強度の最大(極大)となる
状態に基準部材6を設定する処理を行う。
【0059】DC成分検出回路18−3により検出され
る信号強度は図6に示すように光路長調整治具7の基準
部材6が集光光学系17の焦点位置Pfに設定された
時、最大となる。図6において、横軸は集光光学系17
からの調整治具7の基準部材6表面までの距離Lを示し
縦軸はDC成分検出回路18−3の出力を示す。つま
り、ステップS5に示すように集光光学系17の焦点位
置Pfに光路長調整治具7の基準部材6の表面の位置を
一致させるようにする。
【0060】このように、光路長調整治具7の基準部材
6の表面の位置を集光光学系17の焦点位置Pfに設定
した後、ステップS6に示すようにシャッタ27を開、
つまりシャッタ27を光路外に設定する。これにより、
シングルモードファイバ14の先端から出た光は、再び
その先端に戻る状態になる。つまり、干渉が起こる状態
に設定される。
【0061】次にコンピュータ24は光路長可変機構2
0の移動装置23に制御信号を送り、ミラー20を光軸
方向に移動させ、その状態における光検出手段18のA
C成分検出回路18−4の検出出力が最大(極大)とな
る位置にミラー20を設定する。
【0062】光路長可変機構20側の光路長を変化させ
ると、光走査プローブ2側でその集光光学系17の焦点
位置に基準部材6の表面を設定した状態における光走査
プローブ2側による往路及び復路の光路長と、参照光が
光路長変機構20側でミラー22で反射されて戻る往路
及び復路の光路長とが低可干渉性の光で干渉する距離
(コヒーレンス長)の範囲内になると干渉光となり、干
渉光を検出するAC成分検出回路18−4により検出さ
れるようになる。AC成分検出回路18−4ではフィル
タ等を通したAC成分を検波するなどしてそのAC成分
を検出する。
【0063】つまり、ステップS7に示すように光路長
可変機構20側による参照光の光路長を、光走査プロー
ブ2の集光光学系17が焦点位置Pfの状態での光路長
と一致して干渉光として検出できるように参照光の光路
長を決定するミラー位置の設定を行う(光走査プローブ
2側の光路長と一致させる)。
【0064】カバーガラス44と生体組織を接触させて
観察する場合には基準部材6,カバーガラス44の間の
空間に、生体の屈折率に近い物体を満たして調整を行う
と、よりよい調整が行える。屈折率の近い物体とは、水
やオイルやゲルなどが考えられ、屈折率1.3〜1.5
程度のものが望ましい。この様に、測定対象物に対して
基準部材6、カバーガラス44の間の空間の屈折率を合
わせた上で調整することにより、正確に調整が行える。
【0065】その後、この設定モードを終了し、観察モ
ードに移る。つまり、光路長調整治具7を外し、光走査
プローブ2を内視鏡32のチャンネル内に挿通して使用
する。
【0066】この場合には、スキャナ16により集光光
学系17は2次元的に走査され、集光光学系17の焦点
位置で反射された光のみがその焦点位置と共焦点関係の
位置に設定されたシングルモードファイバ15の小さな
サイズの先端面に入射され、その光は光検出手段18の
AC成分検出回路18−4により光路長可変機構20側
の参照光と干渉した干渉光の信号として検出される。
【0067】この信号はコンピュータ24のメモリ等に
走査の情報と関連付けられて格納される。そして、走査
された各部に対応した干渉光の信号が、コンピュータ2
4で画像化され、表示装置25に画像として表示され
る。
【0068】本実施の形態によれば、実際に観察を行う
観察モードに移る前に、上述して設定モードにより良好
な光学特性の状態に簡単かつ円滑に設定することができ
る。つまり、設定モードにより光走査プローブ2がその
集光光学系17の焦点位置Pfの状態での往復の光路長
(観察光側の光路長)と、参照光側の往復の光路長とを
その光のコヒーレンス長の範囲内で一致させるように簡
単かつ円滑に設定することができる。従って、観察モー
ドでは、良好な光学性能の状態、つまり焦点位置Pfで
高い分解能の状態で観察像を得ることができる。
【0069】上述の説明では、光路長調整治具7の基準
部材6の表面位置を集光光学系17の焦点位置Pfに設
定すると共に、光路長可変機構20側の光路長を集光光
学系17の焦点位置Pfの状態での光路長と一致させる
ように説明したが、実際には図7に示す場合が考えられ
る。
【0070】図7(A)では、コヒーレンス長は短く、
これに対して集光光学系17の被写界深度が長い場合に
は、集光光学系17の被写界深度の距離範囲内の程度で
コヒーレンス長(光路長可変機構20側でのミラー22
の位置設定による光路長)が設定されれば良い。
【0071】また、図7(B)では、図7(A)と反対
のケースであり、コヒーレンス長は長く、これに対して
集光光学系17の被写界深度が短い場合には、コヒーレ
ンス長の距離範囲内の程度で光路長調整治具7側の基準
部材6の位置設定が行われれば良い。勿論、上述のよう
にそれぞれがピークとなる位置に精度良く設定するに越
したことがない。
【0072】なお、上述では設定モードにおいて、シャ
ッタ27により干渉光が発生しないように遮光して基準
部材6の設定を行うように説明したが、減光する手段に
して行うようにすることもできる。
【0073】なお、上述では例えば図2において、シン
グルモードファイバ14の小さな先端面から出た光は集
光光学系17によりこの先端面と共焦点関係となる焦点
位置(Pf)の部分で反射された光のみが先端面に戻る
ことができるように説明したが、この共焦点関係に近い
状態に設定して観察像を得るようにしても良い。
【0074】つまり、厳密に共焦点関係を満たす条件に
設定すると、得られる光強度が弱くなり、S/Nが低下
する可能性もあり、この共焦点関係に近い条件(例えば
シングルモードファイバ14の先端面のサイズを少し広
くし、共焦点関係の条件を僅かに外れた場合の光も検出
できるようにする)に設定することにより、実質的にS
/Nの良い観察像を得ることができる場合がある。
【0075】また、光走査プローブ2に採用したファイ
バとしてはシングルモードファイバ14で説明したが、
これに限らず、マルチモードファイバでも良い。また、
光走査プローブ2を内視鏡32のチャンネル内に挿通可
能として説明したが、内視鏡32に光走査プローブ2を
設けるようにしても良い。
【0076】また、上述の説明では設定モードにおい
て、集光光学系17の焦点位置Pfに基準部材6の表面
を一致させるように設定する場合、基準部材6の表面は
光を反射するミラー面としてその反射光の強度が最大
(極大)となるように基準部材6の表面位置を設定する
ように説明したが、この表面に反射部と無反射部を繰り
返し設けた縞模様等にして、スキャナ16で光を走査し
て、その反射光を検出する状態にして、光検出手段18
による検出出力が反射部と無反射部によるコントラスト
信号の振幅が最大(極大)となる状態に基準部材6の表
面位置を設定するようにしても良い。
【0077】また、同様に光路長可変機構20側のミラ
ー22の位置を設定する場合にもスキャナ16で光を走
査し、その状態でコントラスト信号の振幅が最大(極
大)となる状態の位置にミラー22を設定するようにし
ても良い。
【0078】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図8ないし図11を参照して説明する。図
8は第2の実施の形態の光走査観察装置1Bの構成を示
す。この光走査観察装置1Bは、図1の光走査観察装置
1において、光路長調整治具7及び駆動装置5を必要と
しない構造にしたものである。この光走査観察装置1B
はは光走査プローブ2Bと観察装置本体3Bとからな
り、観察装置本体3Bには光路長調整治具7及び駆動装
置5を設けていない。
【0079】その代わりに光走査プローブ2Bにはその
先端側を集光光学系17の光軸方向に移動自在とする機
能を持つ圧電素子51を設け、この圧電素子51はケー
ブル52によりコンピュータ24に接続され、設定モー
ドにおいてこの圧電素子51をコンピュータ24により
駆動できるようにしている。
【0080】図9(A)及び図9(B)は光走査プロー
ブ2Bの先端側の構成を示し、図9(A)は例えば圧電
素子51を駆動しない状態、図9(B)は圧電素子51
を駆動して、この圧電素子51部分を収縮させた状態を
示す。
【0081】この光走査プローブ2Bは基本的に図3に
示す光走査プローブ2の先端側を2重にして、その内側
の部分を圧電素子51で集光光学系17の光軸方向に移
動可能にしている。
【0082】つまり、図3に示す光走査プローブ2で
は、シース31とカバー37を固定しているベース部材
36にスキャナ16の後端を取り付けていたが、図9に
示す光走査プローブ2Bでは、シース31とカバー37
を固定しているベース部材36に中空にし(てシングル
モードファイバ15や駆動ケーブル43を通し)た圧電
素子51を取り付け、この圧電素子51に第2のベース
部材36bを介してホルダ40をスキャンするスキャナ
16の後端を取り付けている。
【0083】この圧電素子51の(集光光学系17の光
軸方向で対向する)両面の電極にはケーブル52の端部
が接続され、例えばコンピュータ24から駆動信号が印
加され、そのレベルに応じて圧電素子51は集光光学系
17の光軸方向に収縮し、その収縮により集光光学系1
7の焦点位置が後方に移動する。
【0084】また、この第2のベース部材36bには第
2のカバー37bを取り付け、そのカバー37bの前端
の開口には第2のカバーガラス44bを取り付けてい
る。このカバー37bで覆われた部分が可動部53とな
っている。なお、第2のカバー37bは必ず必要なもの
ではない。
【0085】次に本実施の形態の作用を図10のフロー
チャートを参照して説明する。図10のフローチャート
における処理は図5の処理においてステップS2の処理
を省略し、ステップS5の代わりに圧電素子51を駆動
して集光光学系17の焦点位置を光走査プローブ2B先
端のカバーガラス44表面の位置に設定する処理(ステ
ップS14)を行うものとなっている。
【0086】このため、簡単にその作用を説明する。光
走査プローブ2Bを観察装置本体3Bに接続して電源を
投入すると、図5で説明したのと同様にステップS11
のプローブのID読込を行い、次にステップS12の光
路調整開始の指示を行う。すると、ステップS13に示
すようにコンピュータ24はシャッタ27を閉じ、干渉
光が検出されない状態にする。
【0087】そして、コンピュータ24は圧電素子51
に駆動信号を送り、この圧電素子51を徐々に収縮さ
せ、集光光学系17の焦点位置をその光軸上で集光光学
系17側に移動させ、その際に光検出手段18のDC成
分検出回路18−3の出力が最大となる状態にする。
【0088】集光光学系17が移動されてその焦点位置
が(光走査プローブ2Bの)先端のカバーガラス44の
表面の位置に設定されると、その表面での反射光が検出
される状態となり、この状態で光検出手段18のDC成
分検出回路18−3の出力が最大となる。
【0089】つまり、この処理はステップS14に示す
ように集光光学系17の焦点位置を光走査プローブ2B
先端のカバーガラス44表面の位置に設定する処理とな
る。この処理が行われた後、ステップS15に示すよう
にシャッタ27を開にして、干渉光が検出される状態に
する。
【0090】そして、ステップS16に示すようにカバ
ーガラス44の表面位置に集光光学系17の焦点位置を
設定して、この焦点位置からの反射光が戻る光路長の状
態で、光路長可変機構側の光路長が一致するようにミラ
ー22の位置を設定する。
【0091】つまり、ミラー22を移動させながら光検
出手段18のAC成分検出回路18−4の出力が最大と
なる状態にミラー22の位置を設定する。この処理が終
了したら、設定モードの処理が終了し、観察モードに移
ることができる。
【0092】なお、この場合には、カバーガラス44の
表面が焦点位置となっているので、観察モードではカバ
ーガラス44の表面から所望とする距離に焦点位置を設
定するには、圧電素子51に対応するレベルの信号を印
加し、またその距離に等しい距離だけミラー22を離す
方向に移動設定すれば良い。
【0093】この説明から分かるように、本実施の形態
では光路長調整治具7を不必要にできると共に、集光光
学系17の深さ方向に対して焦点位置を可変設定すると
共に、光路長可変機構20側の光路長もそれに同期して
可変設定することにより深さ方向の光走査画像を得るこ
ともできる。
【0094】つまり、本実施の形態によれば、集光光学
系17をスキャナ16でスキャンすることにより2次元
画像を得ることもできるし、圧電素子51を駆動して深
さ方向にも走査させると3次元画像を得ることも可能と
なる。
【0095】上述の説明では、圧電素子51を収縮させ
ることにより、集光光学系17の焦点位置をカバーガラ
ス44の表面位置に設定できるとして説明したが、圧電
素子51による可変範囲が狭いような場合には、図11
に示すように光走査プローブ2Bの先端面にキャップ状
の調整治具55を取り付け、この調整治具55の凹部の
基準面55aに集光光学系17の焦点位置を設定するよ
うにしても良い。この場合には光走査プローブ2Bの先
端面から離間した基準面55aの位置が焦点位置となっ
た状態での光走査画像を得ることになる。
【0096】(第3の実施の形態)次に図12ないし図
15を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
図12は本発明の第3の実施の形態の光走査観察装置1
Cを示す。この光走査観察装置1Cは光走査プローブ2
Cと観察装置本体3Cとからなる。
【0097】この光走査プローブ2Cは図8の光走査プ
ローブ2Bにおける圧電素子51の代わりにZ駆動カム
61を設けて集光光学系17を含む先端側を移動自在と
し、その手元側に設けたモータ62でこのZ駆動カム6
1を駆動するようにしている。また、このモータ62の
回転軸にはエンコーダ63に接続されている。モータ6
2及びエンコーダ63はモータドライバ64を介してコ
ンピュータ24に接続されている。
【0098】モータ62はコンピュータ24の制御によ
りモータドライバ64を介して駆動され、かつその回転
位置を検出するエンコーダ63の出力信号はモータドラ
イバ64を介してコンピュータ24に入力される。
【0099】図13は光走査プローブ2Cの先端側の構
成を示す。図9で説明した可動部53がこの光走査プロ
ーブ2Cの先端側に設けられ、その可動部53の先端面
がバネ65により後方側に付勢されており、この可動部
53の後端面から後方側にピン66が突出するように設
けてある。
【0100】また、シース31内にはモータ62の回転
軸に連結され、回転駆動されるフレキシブルシャフト6
7が挿通され、このフレキシブルシャフト67の先端に
は先端面を斜めに切り欠いた斜面部68aを設けた回転
部材68が取り付けられ、この回転部材68はベース部
材36で回転自在に支持されている。
【0101】可動部53はバネ65により後方側に付勢
されているので、ピン66は回転部材68の斜面部68
aを押圧する状態を維持する。そして、モータ62によ
りフレキシブルシャフト67を介して回転部材68が回
転されることにより、ピン66が回転部材68の斜面部
68aで押圧されて可動部53は集光光学系17の光軸
方向、つまり(図3の座標系でZ軸方向、つまり被検体
に対する深さ方向)に進退移動を行う。
【0102】可動部53が集光光学系17の光軸方向に
進退移動を繰り返すことにより、集光光学系17の焦点
位置もその可動部53の進退移動量だけ光軸方向に移動
する。その移動の際に集光光学系17の焦点位置はカバ
ーガラス44の先端表面より後方側にまで移動できるよ
うに設定してある。
【0103】その移動範囲が狭い場合には、図13の2
点鎖線で示すように治具55を取り付けることで、焦点
位置が治具55の表面、つまり基準面55a位置を含む
範囲移動できるようにすれば良い。
【0104】図14は本実施の形態の作用のフローチャ
ートを示す。光走査プローブ2Cを観察装置本体3Cに
接続し、電源を投入することによりステップS21に示
すように光走査プローブ2CのID読込が行われる。次
にステップS22の光路調整開始の指示を行う。
【0105】この指示により、モータ62が回転し、ス
テップS23に示すように可動部53と共に、集光光学
系17はその光軸方向(深さ方向ともいう)にスキャン
を開始する。また、ステップS24に示すようにコンピ
ュータ24の制御によりシャッタ27は閉となり、干渉
光が検出されない状態になる。
【0106】この状態で光検出手段18のDC成分検出
回路18−3の出力が最大となる状態の深さ或いはその
深さのタイミングをエンコーダ63の出力で検出する。
つまり、集光光学系17の焦点位置がカバーガラス44
の表面位置に一致した時に、DC成分検出回路18−3
の出力が最大となり、その時のタイミングはエンコーダ
63の出力から検出できる。
【0107】つまりステップS25に示すように、集光
光学系17の焦点位置が光走査プローブ2Cの先端のカ
バーガラス44の表面位置に一致する深さ(又はその深
さ情報のデータの取込タイミング)を観測したデータの
取込タイミングに設定する処理を行う。
【0108】その後、ステップS26に示すようにシャ
ッタ27を開にし、その後ステップS27に示すように
集光光学系17の焦点位置がカバーガラス表面位置に一
致したデータ取込タイミングの時における光検出手段1
8のAC成分検出回路18−4の出力(つまり干渉光の
検出出力)が最大となるようにミラー22の位置を設定
する。その後、観察モードに移る。
【0109】一方、移動範囲が狭くて調整治具55を用
いる場合には、図15に示す処理を行うことになる。図
15に示す処理は図14におけるステップS21とS2
2との間に調整治具55を取り付ける処理を行う(ステ
ップS28)。
【0110】また、図14のステップS25の代わりに
ステップS25′を行う。このステップS25′は、ス
テップS25におけるプローブ先端のカバーガラス44
の表面位置の代わりに調整治具55の基準面55a位置
と置き換えたものに相当する。また、同様に図14のス
テップS27を図15のステップS27′に示すように
変更する。ここでも、カバーガラス44の表面位置を調
整治具55の基準面55a位置に置き換えたものとな
る。
【0111】本実施の形態によれば、エンコーダ63の
出力により、最適な光学特性になった状態のタイミング
で光検出手段18の出力を取り込むことにより、第2の
実施の形態と同様に焦点状態で被検体に対する2次元画
像を得ることができるし、光路長可変機構20によるミ
ラー22の位置を変えることにより、第2の実施の形態
で説明したのと同様に3次元画像を得ることも可能とな
る。
【0112】(第4の実施の形態)次に図16及び図1
7を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。図
16は本発明の第4の実施の形態の光走査観察装置1D
を示す。この光走査観察装置1Dは光走査プローブ2と
観察装置本体3Dとからなる。
【0113】本実施の形態における観察装置本体3D
は、図1においてシングルモードファイバ14の先端と
光路長可変機構20との間に変調を行う変調手段71を
設け、観察モード或いは光路可変機構20側の参照光を
用いる場合にはコンピュータ24により変調動作を行う
ように制御する構成にしている。そして、この場合にお
ける光検出手段72は、図17に示す構成となってい
る。
【0114】図17に示すように光検出手段72は、シ
ングルモードファイバ14の端面から出射される光を受
ける光検出素子72−1と、この光検出素子72−1で
光電変換された信号を増幅するプリアンプ72−2と、
このプリアンプ72−2で増幅された信号における変調
手段71の変調周波数以下の周波数成分を通すバンドパ
スフィルタ(BPFと略記)72−3と、このバンドパ
スフィルタ72−3を通過した成分における包絡線信号
成分、つまり低域周波数成分を検出するローパスフィル
タ72−4と、プリアンプ72−2の出力、バンドパス
フィルタ72−3を通過した出力、ローパスフィルタ7
2−4を通過した出力とがそれぞれ接続された接点a、
b、cを選択するスイッチ72−5と、このスイッチ7
2−5で選択された信号をA/D変換するA/D変換器
72−6と、このA/D変換器72−6の出力が入力さ
れる信号処理回路72ー8と、この信号処理回路72ー
8の出力によりプリアンプ72−2、バンドパスフィル
タ72−3、ローパスフィルタ72−4のゲインを制御
するゲイン・周波数調整回路72ー7とから構成され
る。
【0115】上記バンドパスフィルタ72−3とローパ
スフィルタ72−4とは変調手段71を復調する手段を
形成している。そして、変調手段71を用いた場合に
は、スイッチ72ー5のa,bを適宜に切り換える。シ
ャッタ27を閉にして光路調整を行う場合には接点cに
設定してその出力が最大となるように調整する。なお、
スイッチ72ー5はコンピュータ24によりその切り換
えの制御が行われる。その他は図1と同様の構成であ
る。
【0116】本実施の形態では、変調手段71により参
照光側を変調するようにしているので、その変調された
参照光と干渉する光成分をよりS/Nの良い状態で参照
光の光路長の設定や、観察モードにおける干渉光の検出
ができる。
【0117】図18は変形例の光走査観察装置1Eを示
す。この光走査観察装置1Eは例えば図8において、光
路長可変機構20のシャッタ27を開閉自在にしていた
が、光路長可変機構20自体をシングルモードファイバ
14の先端の光路から挿脱自在にしてシャッタ27を不
要とした装置本体3Eにしたものである。
【0118】つまり図8では設定モードにおいてはコン
ピュータ24によりシャッタ27は光路から退避(及び
介挿)されるが、図18では光路長可変機構20が光路
から退避(及び介挿)される。図18では光路長可変機
構20が光路中に介挿されている状態を実線で、退避さ
れた状態を2点鎖線で示している。
【0119】なお、図18の変形例では図8の装置の場
合に適用したが、他の装置の場合に適用しても良い。ま
た、シャッタ27の代わりに反射光が戻る強度を小さく
した減光フィルタ等を採用しても良い。
【0120】以下、図面を参照して本発明に係る光断層
イメージング装置の複数の実施の形態を説明する。
【0121】(第5の実施の形態)まず、図19及び図
20に基づき、第5の実施の形態に係わる光断層イメー
ジング装置の構成を説明する。図19は、第5の実施の
形態に係わる光断層イメージング装置の構成を示す構成
図である。図20は、光走査プローブ105の先端の構
成を説明するための図である。
【0122】図19において、低コヒーレンス光源10
1から出射した近赤外の低コヒーレンス光は、第1の光
ファイバ106に導光され、4つの入出力を有する光カ
プラ108によって第3の光ファイバ109と第4の光
ファイバ110に分岐される。第3の光ファイバ109
にはエイミングビームレーザ103からの出射した可視
レーザ光が光カプラ112により合波される。第3の光
ファイバ109は、光コネクタ104により第5の光フ
ァイバ113に接続され、光走査プローブ105に低コ
ヒーレンス光を伝送する。
【0123】光走査プローブ105の先端部の構成は、
図20に示される。第5の光ファイバ113端部から出
射された低コヒーレンス光は、集光レンズ127によっ
て観察光(観察ビーム)124として観察対象125内
部の観察点126に集光される。第5の光ファイバ11
3の端部と集光レンズ127からなる対物ユニット13
0は、光走査手段128を有し、観察光124および観
察点126を2次元方向に動かしながら、被検体である
観察対象125を走査する。また、対物ユニット130
は、焦点移動手段としての深さ方向走査手段129に接
続され、観察点126を観察対象の深さ方向に走査する
ことができる。光走査手段128および深さ方向走査手
段129は、図19の走査駆動手段122により駆動さ
れる。すなわち、焦点移動手段は、集光レンズ127と
光走査手段129を一体として光軸方向に移動する。
【0124】光走査プローブ105は、細い柔軟な管状
であるので、直接または径内視鏡的に、さらには径脈管
的に体腔内に容易に挿入可能である。また、観察光学系
を有する内視鏡そのものとして構成することも可能であ
る。
【0125】第4の光ファイバ110は周波数シフタ1
11に接続され、周波数シフタ111の出力は、第6の
光ファイバ114に導光される。周波数シフタ111と
しては、音響光学素子(AOM)や、電気光学素子(E
O)、ピエゾ素子にファイバループを設けたもの等の位
相変調手段を用いることができる。
【0126】第6の光ファイバ114端部から出射した
光は、コリメータレンズ115を介して可動ミラー11
6に導光される。可動ミラー116は、ミラー駆動手段
117によって出射光の光軸方向に移動することができ
る。第6の光ファイバ114の端部、コリメータレンズ
115、可動ミラー116及びミラー駆動手段117に
より、光路長調節手段118が構成されている。
【0127】光カプラ108の残りの端子である第2の
光ファイバ107は光ディテクタ102に接続されてい
る。第1の光ファイバ106、第2の光ファイバ10
7、第3の光ファイバ109、第4の光ファイバ11
0、第5の光ファイバ113及び第6の光ファイバ11
4としては、好ましくはシングルモードファイバまた
は、コヒーレンス性を十分に維持することの可能な低次
マルチモードファイバ、偏波保持ファイバなどを用いる
ことができる。
【0128】低コヒーレンス光源101から出射した近
赤外の低コヒーレンス光は、第1の光ファイバ106に
導光され、光カプラ108より第3の光ファイバ109
と第4の光ファイバ110に分岐される。第3の光ファ
イバ109に導光された光は、光コネクタ104、第5
の光ファイバ113を介して光走査プローブ105に導
光され、観察対象125に観察光124として出射され
る。
【0129】観察光124および観察点126による走
査は、光走査手段128及び深さ方向走査手段129に
よって観察対象125に対して行われる。観察点126
における観察対象125からの反射光あるいは散乱光
は、集光レンズ127を介して第5の光ファイバ113
に戻り、経路を逆に辿るように第3の光ファイバ109
に戻る。この光の経路を物体側132とする。
【0130】同様に、第4の光ファイバ110に分岐し
た低コヒーレンス光は、周波数シフタ111で周波数遷
移が行われ、第6の光ファイバ114を介してコリメー
タレンズ115に出射される、コリメータレンズ115
に入射した光は、略平行光に変換され、可動ミラー11
6へ導かれる。可動ミラー116で反射した光は、再び
コリメータレンズ115によって第6の光ファイバ11
4に導かれ、第4の光ファイバ110に戻る。この光の
経路を参照側133とする。
【0131】物体側132と参照側133の2つの光
が、光カプラ108により混合される。光物体側132
の光路長と参照側133の光路長が低コヒーレンス光源
101のコヒーレンス長の範囲で一致した場合には、第
2の光ファイバ107を通った、周波数シフタ111の
周波数遷移量の等倍または2倍の周波数の変動を有する
干渉光が、光ディテクタ102によって検出される。こ
こで、参照側133の光路長を物体側の観察点126ま
での光路長に一致するように、光路長調節手段118の
ミラー駆動手段117により可動ミラー116の光軸方
向の位置を予め調整しておくことによって、観察点12
6からの情報が干渉光として常に得られることになる。
【0132】この検出された干渉光は、光ディテクタ1
02により電気信号に変換される。その電気信号は、復
調器119へ供給される。周波数シフタ111の周波数
遷移量の等倍、2倍又は高次倍の周波数近傍の信号だけ
を復調器119によって取り出すことによって、観察点
126からの信号を光ヘテロダイン検出により高S/N
比で検出できる。走査駆動手段122により観察光12
4の観察点126を略垂直および深さ方向に2次元に動
かすことによって走査が行われる。その走査の制御信号
と同期して、アナログディジタル(A/D)コンバータ
120を介して復調器119の信号は、走査駆動手段1
22からの観察点126の走査位置信号に対応してパー
ソナルコンピュータ(以下、PCと略す)121に取り
込まれる。観察点126の走査位置信号に対応して復調
信号を輝度によってPC121のディスプレイ123に
表示することにより、観察対象125の深さ方向の2次
元の断層像を得ることができる。
【0133】次に、図21から図27を用いて光走査プ
ローブ105の詳細を説明する。
【0134】図21は、光走査プローブ105の先端部
の構成を示す断面図である。図20で説明された対物ユ
ニット130は、集光レンズ127、第5の光ファイバ
113およびその端部を固定するフェルール139、走
査ミラー140、マグネット141、レンズ枠138に
より構成される。フェルール139によって固定された
第5の光ファイバ113の端部から出射された光は、走
査ミラー140によって方向が変えられ、集光レンズ1
27により集光されて観察光24となり、観察点126
に集光される。走査ミラー140、マグネット141お
よび集光レンズ127は、図20で示された光走査手段
128を構成している。走査ミラー140は、駆動ケー
ブル153を介して駆動電流によって揺動され、観察光
124を偏向し、観察点126が移動して、図示される
光軸に対し略垂直な方向に観察対象125を走査するこ
とができる。
【0135】図23は、走査ミラー140の詳細構成を
説明するための図である。走査ミラー140は好ましく
はシリコン製であり、半導体製造プロセスと同様のプロ
セスで製造することができる。走査ミラー140におい
て、実際に光を反射させるX軸揺動ミラー169が捩れ
部171a、171bによりY軸揺動板168に弾性的
に保持されている。X軸揺動ミラー169は、Y軸揺動
板168に対してX軸方向の走査ができるように入射光
を揺動する。X揺動ミラー169は表面が反射面となっ
ており、裏面には、点線で示すようにX軸駆動コイル1
74およびX軸検出コイル175が設けられている。X
軸駆動コイル174を通電することにより、マグネット
141により発生する静磁界に対して回転力が生じ、X
軸揺動ミラー169が揺動する。またマグネット141
により発生する静磁界に対してX軸検出コイル175が
揺動することにより起電力が発生し、この起電力を検出
することによって揺動の速度をモニタすることができ
る。
【0136】同様に、Y揺動板168は捩れ部170
a、170bにより支持枠182に弾性的に保持されて
いる。Y軸揺動板168は、表面にY軸駆動コイル17
2およびY軸検出コイル173が設けられている。Y軸
駆動コイル172を通電することにより、マグネット1
41により発生する静磁界に対して回転力が生じ、Y軸
揺動板168が揺動する。またマグネット141により
発生する静磁界に対してY軸検出コイル173が揺動す
ることにより起電力が発生し、この起電力を検出するこ
とによって揺動の速度をモニタすることができる。
【0137】従って、X軸駆動コイル174およびY軸
駆動コイル172を通電し、通電によって発生した起電
力をX軸検出コイル175およびY軸検出コイル173
によってモニタしながら制御し、X軸揺動ミラー169
をXとYの2つ自由度において揺動することによって、
観察光124および観察点126を偏向し、2次元方向
に観察対象125を走査することができる。
【0138】光走査プローブ105の先端は硬性のハウ
ジング134に覆われており、観察光124が透過する
部分にガラスなどの透明体で構成された観察窓135が
設けられている。ハウジング134は、柔軟性のチュー
ブで構成される樹脂製のシース136に糸巻き接着部1
37で接続されている。シース136は、プローブの略
全長に設けられたフレキシブルな外筒である。対物ユニ
ット130が、ピポット147を支点として揺動可能に
保持されることによって、焦点移動手段が構成されてい
る。板バネ148は、レンズ枠138を接触面149に
おいて回転カム145に押し付けると共に、ピポット1
47においてハウジング134とレンズ枠138を接す
るように押圧する。
【0139】回転カム145は、回転軸144に固定接
続され、回転軸144は、ハウジング134に設けられ
たベアリング152により回転自在に保持されている。
回転カム145と回転軸144は、変位変換機構を構成
する。回転軸144は、動力伝達手段としてのフレキシ
ブルシャフト143に接続されている。フレキシブルシ
ャフト143は、光走査プローブ5の軸方向に設けられ
ている。従って、フレキシブルシャフト143の回転
が、観察対象125の深さ方向の動きに変換され、対物
ユニット130が移動する。
【0140】図24は、図21のVIで示す点線部にお
いて矢印の方向から見た、回転カム145とレンズ枠1
38が接触面149で接触している部分の断面図を示
す。図24に示すように、回転カム145は、回転軸1
44に対して偏心している。レンズ枠138は、板バネ
148により、回転カム145側に付勢されているため
に、回転軸144が回転すると、回転カム145によっ
てレンズ枠138が上下、すなわち第5の光ファイバ1
13の光軸に対して略直交する方向に揺動する。この上
下方向の動きは、ピポット147を支点とするテコの原
理を利用して拡大され、対物ユニット130は、矢印1
42で示す上下方向に動く。これにより観察点126も
上下方向の動きを行う。
【0141】上述した観察点126の光軸に対する2次
元走査と、その2次元平面に鉛直な上下方向の動きを組
み合わせることによって、観察対象を3次元的に走査す
ることができる。その結果、その走査に対応して低コヒ
ーレンス干渉により観察点からの反射光または散乱光の
情報を得ることで3次元的な像を得ることができる。も
ちろん、例えば走査ミラー140の駆動を1次元に制限
し、その1次元方向と上下方向の2つの方向の走査によ
って、2次元断層像を得るように構成することも可能で
ある。
【0142】また、ハウジング134の内部には生体と
略同一の屈折率を有する屈折率整合液151が封入され
ている。走査ミラー140の液浸を防止するために、レ
ンズ枠138、フェルール139、マグネット141、
駆動ケーブル153及び集光レンズ127は液密になる
ように接着封止されている。また、回転軸144にはO
リング146による液密シールが設けられ、屈折率整合
液151をハウジング134内に封止している。
【0143】図25は、図21のVIIで示す点線部に
おいて矢印の方向から見た、光走査プローブ105の観
察点126を含む断面図を示す。対物ユニット130と
略平行に撮像ユニット176が設けられている。
【0144】図26は、撮像ユニット176の断面図で
ある。撮像ユニット176は、レンズ群179、プリズ
ム180、CCD178、CCD信号ケーブル181、
撮像ユニット枠183より構成されている。観察範囲1
77の内の光が、レンズ群179及びプリズム180に
よりCCD178に結像され、観察範囲177の視野範
囲が観察される。図25に示されるように撮像ユニット
176の観察範囲177に観察点126が含まれるよう
に、対物ユニット130と撮像ユニット176は設けら
れ、観察光124と撮像ユニット176の視野範囲は、
共通の観察窓135の範囲内に含まれる。言い換える
と、観察光124と撮像ユニット176の視野範囲の光
のために、共通の観察窓125が使用される。この場
合、図19に示されるように観察光124には可視光で
あるエイミングビームが導入されているので、内視鏡視
野と、光断層像観察範囲の位置を対応付けて理解するこ
とが可能になる。すなわち、内視鏡の撮像手段による観
察範囲内に、光走査手段による光走査範囲が含まれる。
また、CCD178が可視領域以外の近赤外光にも感度
を有するので、エイミングビームとして非可視光のエイ
ミングビームを利用してもよい。さらにまた、CCD1
78の感度領域の波長の低コヒーレンス光源を用いるこ
とで、エイミングビームレーザ103を使わずに光断層
像観察範囲を確認することが可能である。
【0145】図27は、光走査プローブ105のシース
136の断面図である。シース136内部には、シース
内腔と略同一の径のマルチルーメンチューブ150が設
けられている。マルチルーメンチューブ150は、3つ
の貫通穴を有する。第1の貫通穴184には第5の光フ
ァイバ113が挿通されている。第2の貫通穴185に
はフレキシブルシャフト143が挿通されている。第3
の貫通穴186には、CCD信号ケーブル181と、走
査ミラー駆動ケーブル153を束ねた信号ケーブル15
4が挿通されている。マルチルーメンチューブ150を
用いると組立性の向上、実装密度の向上が可能であると
いう利点がある。また、マルチルーメンチューブ150
の代わりに複数の単チューブを用いてもよい。
【0146】図22は、光走査プローブ105の基端部
の断面図である。シース136とマルチルーメンチュー
ブ150がコネクタハウジング155に接続されてい
る。コネクタハウジング155は、取り付け用ネジ部を
有する取付部材156により着脱自在に観測装置ハウジ
ング157に接続される。ベアリング162によって回
転自在に回転伝達受け158が、コネクタハウジング1
55に設けられ、回転伝達受け158の軸がフレキシブ
ルシャフト143に接続されている。観測装置ハウジン
グ157には、モータ166と、モータ回転角および速
度を検出するエンコーダ167が設けられ、モータ16
6軸に回転伝達シャフト159が接続されている。回転
伝達シャフト159にはピン受け部161が設けられ、
回転伝達受け158にはピン160が設けられている。
モータ166の回転が、回転伝達シャフト159へ、ピ
ン受け部161へ、ピン160へ、回転伝達受け158
へ、そしてフレキシブルシャフト143へと伝達され
る。その結果、前述のように、フレキシブルシャフト1
43に伝達された回転によって対物ユニット130が上
下動し、観察点126が観察対象125の深さ方向に移
動することによって、深さ方向の走査が行われる。ま
た、コネクタハウジング155及び観測装置ハウジング
157に、第5の光ファイバ113と第3の光ファイバ
109を接続する光コネクタ163b及び163aが設
けられている。また、ケーブル165と信号ケーブル1
54を接続する電気コネクタ164a及び164bが設
けられている。
【0147】また、この光走査プローブ105は内視鏡
も兼ねており、通常の内視鏡と同様に図示しない処置具
挿通チャンネル、観察窓135を清掃するための送気・
送水機構、湾曲機構等を有している。
【0148】図28は、深さ方向走査手段29の別の構
成例を説明するための図である。図10は、図21との
相違点を説明するために、その相違点のみを示す。図2
1のレンズ枠138と板バネ148の代わりに、板バネ
187に上に対物ユニット130が設けられている。そ
の他は、図21と同様にフレキシブルシャフト143に
より回転カム145を回転させ対物ユニット130を、
図28の紙面において上下方向に、すなわちフレキシブ
ルシャフト143に鉛直な方向に動かすことによって、
深さ方向の走査が行われる。
【0149】図29から図34は、低コヒーレンス干渉
による干渉位置と集光位置の関係を説明するための図で
ある。例えば、図29に示すように、集光レンズ127
は、空気中190(屈折率n=1)中に設けられてお
り、生体組織91(屈折率n=n)の表面付近を観察
しているものとする。このとき、集光レンズ127によ
る集光点である観察点126と、光路長189で規定さ
れる低コヒーレンス干渉による干渉位置188とは一致
している。これにより観察点126の情報を高分解能で
得ることができる。これを深さと検出能の関係を示した
のが図30のグラフである。図30において、横軸は深
さを、縦軸は検出能を表している。192aは低コヒー
レンス干渉による検出効率を表しており、193aは集
光レンズ127の集光力による検出効率を表している。
この2つのを掛け合わせたものが全体の検出効率となる
ので、干渉位置188における観察点126の検出能が
高いことが分かる。
【0150】ところが、図31に示すように、図20に
示す深さ方向走査手段129を用いて観察点126を生
体組織191中深くに走査した場合、観察点126の位
置は空気中での観察点の位置194より深い位置とな
る。走査量をΔdepthとした場合、(n−1)×
Δdepth分だけ深い走査量となる。
【0151】一方、低コヒーレンス干渉位置188は空
気中での観察点の位置194に対し、走査量をΔdep
thとした場合、(1−1/n)×Δdepth分だ
け浅くなっている。
【0152】従って観察点126と低コヒーレンス干渉
位置188の深さ位置には差195が生じている。その
差は、(n−1)×Δdepth+(1−1/n
×Δdepthである。
【0153】図32は、この差を説明するための図であ
る。低コヒーレンス干渉の検出効率192aのカーブは
浅い側に192bのように移動し、集光力による検出効
率193aのカーブは深い側に193bのように移動し
ている。ここで低コヒーレンス干渉の検出効率192b
と集光力による検出効率193bを掛け合わせたものが
全体の検出効率なので、系全体としては低い検出効率に
なり、深さ方向の情報が得られないことがわかる。
【0154】そこで図33に示すように、図19の光路
長調整手段118によって、光路長を差195だけ増し
て、低コヒーレンス干渉の検出効率192bのカーブを
192cのように深さ方向に移動し、観察点126の深
さ位置と低コヒーレンスの干渉位置188を一致させ
る。これによって、観察点126の情報を高い検出効率
で得ることができる。最初から生体内部の定まった範囲
を観察する場合は、生体内部のある深さに対して高い検
出効率を有するように、光路長調整手段118により光
路長を調節することによって、生体内部を高効率でかつ
高い水平分解能で観察することが可能になる。
【0155】図35及び図36は、観察点126の位置
と低コヒーレンス干渉位置188を一致させる別の方法
を説明するための図である。
【0156】屈折率がnの透明な素材で構成されたハ
ウジング196の内部には、生体の屈折率nと略同じ
の屈折率を有する屈折率整合液197が満たされてい
る。屈折率整合液197の中に防液ハウジング198と
その内部に集光レンズ127が設けられている。
【0157】ここで、防液ハウジング198先端から観
察点126までの光路長は次の通りである。
【0158】光路長1=(nL1+nL2+L3+
L4=n(L1+L4)+nL2+L3) ここで、図20に示されたような深さ方向走査手段12
9を用いて集光レンズ127と防液ハウジング198を
深さ方向に走査量Δdepth分だけ走査した場合、図
36に示すように、 L1’=L1−Δdepth L4’=L4+Δdepth となるので、 光路長2=(nL1’+nL2+L3+nL4’) =n(L1−Δdepth+L4+Δdepth)+nL2+L3 =n(L1+L4)+nL+L3=光路長1 と光路長の変化はない。
【0159】また,それぞれの屈折率(n,n
1)を通過する距離が走査後も同じなので観察点126
もΔdepthだけ移動する。従って、観察点126の
位置と、低コヒーレンス干渉の干渉位置188は深さ方
向の走査全域に渡って一致し、高い検出効率と高い水平
方向の分解能を維持できる。
【0160】また、図21における観察窓135の被検
体側の部分の表面(界面)に、被検体の屈折率に対して
反射防止になるような、屈折率の整合層としての反射防
止膜を設けると、観察窓の材質の屈折率と被検体の屈折
率差から生じるフレネル反射を防ぎ、ノイズ光を減ら
し、S/N比を向上させることが出来る。同様のことを
観察窓135および集光レンズ127の屈折率整合液1
51との接触面(界面)にも設けることができる。
【0161】以上のように、本実施の形態によれば、光
プローブの軸方向に設けられたフレキスブルな動力伝達
手段によって、焦点移動手段が駆動されるので、先端硬
質部の寸法が短く、かつ精密な制御の可能な焦点可変機
構を有する光走査プローブ装置を実現することができ
る。
【0162】また、動力伝達手段に伝達される力量と変
位が一意的な関係にある変位変換機構を用いることで、
変位でなく力量により焦点位置の移動量を制御でき、変
位がプローブの湾曲等で変動する場合にも制御しやす
い。
【0163】さらに、集光手段と被検体の間に、集光手
段と被検体の間隔を変更可能で、透明な軟性の被検体と
略同一の屈折率を有する屈折率整合物質を有する屈折率
整合手段が設けられているので、界面からの反射を抑制
し、S/N比を向上させることができる。
【0164】(第6の実施の形態)図37に第6の実施
の形態を示す。第5の実施の形態と異なる部分のみを図
面を用いて説明し、その他の部分は第5の実施の形態と
同じ番号で示し、説明は省略する。
【0165】第5の光ファイバ113より出射した光は
集光レンズ127により集光される。その光線204a
は、図23に示された走査ミラー140によって走査さ
れ光線204bとなり、板バネ200に設けられた反射
ミラー199によって反射され、観察光124となり、
生体組織125に照射される。板バネ200は、図28
と同様なフレキシブルシャフト143と回転カム145
を用いた機構や、図示されない板バネ200を吸着する
電磁石や板バネ200に設けられたピエゾ素子、または
板バネをSMA(形状記憶合金)で構成し、それに電流
を流すことで湾曲させるアクチュエータなどの公知のア
クチュエータによって上下に走査するように動かされ
る。上下に走査するように動かされることによって、観
察点126が深さ方向に走査される。図20の光走査手
段128と深さ方向走査手段129を用いて、観察点1
26を水平方向および深さ方向に走査することにより2
次元または3次元の断層像を得ることができる。
【0166】また、図38に走査ミラー140を保持す
る走査ミラーユニット201を示す。走査ミラーユニッ
ト201には走査ミラー140の近傍に観察光124の
通過するための穴202が設けられている。走査ミラー
ユニット201は好ましくは半導体製造プロセスにより
走査ミラー140と同時に作成され、穴202を走査ミ
ラーユニット201に設けることにより観察光124を
生体組織125に対しより垂直に近く入射させることが
でき、より効率の高い観察が可能である。
【0167】図39に第6の実施の形態の変形例を示
す。反射ミラー199の代わりに、上面に反射面206
が設けられているくさび型プリズム203をロッド20
5により図の水平方向に移動、すなわちチューブ状のシ
ース136の軸方向に沿って動かすことにより、図37
の反射ミラー199を上下に走査するのと同様に生体組
織125に対し深さ方向に走査することができる。くさ
び型プリズム203は生体組織と略同一の屈折率を有し
ており、図35と図36の屈折率整合液197と同様
に、観察点126と、低コヒーレンス干渉の干渉位を深
さ方向の走査全域に渡って一致させ、高い検出率と高い
水平方向の分解能を維持できるという効果を有する。
【0168】(第7の実施の形態)図40に第7の実施
の形態を示す。第5の実施の形態と異なる部分のみを図
面を用いて説明し、その他の部分は第5の実施の形態と
同じ番号で示し、説明は省略する。
【0169】第5の光ファイバ113より出射した光は
集光レンズ127により光線209bとなり板バネ20
0端に設けられた曲面ミラー208によって観察光12
4となり、被検体の観察点126に集光する。第5の光
ファイバ113の出射端207は第5の光ファイバ11
3端部より数mm基端側に設けられたピエゾ素子113
aにより紙面に垂直な方向に振動する。それにより集光
レンズ127に入射する光線209aの角度が変化し光
線209bが紙面に垂直な方向に走査される。曲面ミラ
ー208は、集光レンズ127と被検体の間に設けられ
ている。可動ミラーである曲面ミラー208が第6の実
施の形態で示された図示しないアクチュエータにより上
下により駆動され、観察点126は近似的に、光走査プ
ローブ105の軸方向に垂直な方向に走査される。曲面
ミラー208の移動によって、焦点位置は、略直線状に
移動する。従って、ピエゾ素子113aによる水平方向
の走査と曲面ミラー208による観察深さ方向の走査に
よって断層像を得ることができる。
【0170】図41および図42に第7の実施の形態の
変形例を示す。曲面ミラー208の代わりに曲面回転ミ
ラー210が設けられ、曲面回転ミラー210はフレキ
シブルシャフト143により駆動される偏心軸を有して
いる。図42は図41の光走査手段120の断面図であ
る。第5の光ファイバ113出射端207から出射した
光は集光レンズ127によって光線209bとして出射
する。集光レンズ127および第5の光ファイバ113
の出射端207はバイモルフピエゾ素子211a、21
1bによって上下に走査され、光線209bも上下(図
41では紙面に垂直)に走査される。深さ方向走査手段
としての曲面回転ミラー210は、フレキシブルシャフ
ト143の駆動により回転し、可動ミラーである曲面ミ
ラー208を上下走査したのと同様に、観察点126を
上下に、すなわち光走査プローブ105の軸方向に垂直
な方向に走査することができる。
【0171】焦点移動手段に、集光手段と被検体の間に
設けられた可動ミラーを用いたので、高速な焦点位置の
変更をすることができる。
【0172】(第8の実施の形態)図43に第8の実施
の形態を示す。第5の実施の形態と異なる部分のみを図
面を用いて説明し、その他の部分は第5実施例と同じ番
号で示し、説明は省略する。
【0173】光走査ユニット221は、レンズ枠21
8、集光レンズ213、光導波路基材220、走査ミラ
ー140より構成される。第5の光ファイバ113を伝
送された光は光導波路219を経由して、出射端217
より出射し、走査ミラー140中央に設けられた穴23
4を通して集光レンズ213上に設けられた反射ミラー
214を介して走査ミラー140に導光される。走査ミ
ラー140は第5の実施の形態の図23のような電磁式
のものでも、特開平11−84250号公報に示された
静電式のものでも良い。
【0174】走査ミラー140により方向を変えた光は
集光レンズ213により観察点126に集光される。走
査ミラー140の揺動により観察点は光軸に略垂直な方
向に走査される。光走査ユニット221はハウジング1
34内において集光レンズ213の光軸方向に可動であ
り、回転カム212と光導波路基材220に設けられた
突起217で接触している。フレキシブルシャフト14
3の回転が回転軸144により回転カム212に伝達さ
れる。透明弾性部材215は、屈折率整合液を充填した
樹脂の袋であり、被検体側に設けられた透明板である観
察窓135と、集光レンズ213の間に設けられてい
る。光走査ユニット221は透明ゴムやゲルなどの透明
弾性部材215により付勢されており、回転カム212
の回転によって突起217が右方向に押され、光走査ユ
ニット221は図の左右方向に移動し、観察点126が
フレキシブルシャフト143の回転に応じて左右に、す
なわち観察対象の深さ方向に走査される。また、第5の
光ファイバ113と駆動ケーブル153は一本のケーブ
ル216に構成されている。透明弾性部材215は生体
組織と略同一の屈折率を有するため、観察点126と低
コヒーレンス干渉の干渉位置188は深さ方向の走査全
域に渡って一致し、高い検出効率と高い水平方向の分解
能を維持できる。
【0175】図44から図46は第8の実施の形態の深
さ方向走査手段の変形例を示す。
【0176】図44では、フレキシブルシャフト143
の回転が回転軸144を介しておねじ222に伝達され
る。図43の光走査ユニット221に固定されためねじ
223を左右に、すなわち深さ方向に移動させることが
できる。この実施の場合、フレキシブルシャフトの回転
力に対して負荷が大きくとも駆動可能という特徴を有す
る。図45は、フレキシブルシャフト143により回転
カム224を回転し、回転カム224に設けられたカム
溝230上を光走査ユニット221上に固定されたロッ
ド225の突起231が移動することによりロッド22
5を左右に、すなわち深さ方向に移動可能である。図4
6は図45の回転カム224の代わりにフレキシブルシ
ャフト143に直結して回転するギア226とハウジン
グ134に設けられた軸227に回転自在に設けられた
回転カム228で構成するもので、フレキシブルシャフ
ト134の回転ギア部229で減速され回転カム228
に伝達され、図45よりも大きな駆動力を得ることがで
きる。
【0177】(第9の実施の形態)図47および図48
に第9の実施の形態を示す。第5の実施の形態と異なる
部分のみ図面を用いて説明し、その他の部分は第5の実
施の形態と同じ番号で示し、説明は省略する。図47
は、第9の実施の形態に係る光走査プローブの先端部の
構成を示す断面図であり、図48は、ハウジングの断面
図である。
【0178】光走査ユニット221は、第5の実施の形
態および第8の実施の形態の構成と同様であるが、第5
の光ファイバ113からの出射端207から出射した光
が反射ミラー233を介して走査ミラー140に導かれ
ることである。またレンズ枠218に液密パッキン23
2が設けられていることである。
【0179】ハウジング134には、送水パイプ235
が接続され、送水ノズル240に接続される第1の送水
管237、第1のシリンダ246まで貫通する第2の送
水管238、第2のシリンダ247まで貫通する第3の
送水管239、送水パイプ235に送られた液体を駆動
ケーブル250に伝達された駆動信号に基づいて第1の
送水管237、第2の送水管238及び第3の送水管2
39に供給する送水バルブ236が設けられている。
【0180】また、同様にハウジング134には、吸引
パイプ241が接続され、吸引口248に接続される第
1の吸引管243、第1のシリンダ246まで貫通する
第2の吸引管244、第2のシリンダ247まで貫通す
る第3の吸引管245、図示されない駆動ケーブル25
0と同様の駆動ケーブルに伝達された駆動信号に基づい
て第1の吸引管243、第2の吸引管244及び第3の
吸引管245のいずれかと吸引パイプ241を接続する
吸引バルブ242が設けられている。
【0181】送水パイプ235と吸引パイプ241には
図示されない観測装置の有する送水手段と吸引手段と流
体コネクタを介して着脱可能に接続されており、それぞ
れに常時加圧された水および陰圧が加えられている。
【0182】この送水バルブ236と吸引バルブ242
を駆動することにより光走査ユニット221を一体とし
て、左右に、すなわち観察対象125の深さ方向に移動
し、観察点126の深さ方向の走査を実現する。
【0183】送水バルブ236により送水パイプ235
と第2の送水管238を接続し、同時に吸引バルブ24
2により吸引バルブ242と第3の吸引管247を接続
する。すると、第1のシリンダ246に水が注入され、
第2のシリンダ247の水が除去される。第1と第2の
シリンダの圧力の差で光走査ユニット221が左方向へ
移動し、観察点126は浅い方向に移動する。
【0184】送水バルブ236により送水パイプ235
と第3の送水管239を接続し、同時に吸引バルブ24
2により吸引パイプ241と第2の吸引管244を接続
すると反対に光走査ユニット221が右方向へ移動し、
観察点126は深い方向に移動する。
【0185】また送水バルブ236により送水パイプ2
35と第1の送水管237を接続すると、送水ノズル2
40から水を噴出することができ、観察窓135を洗浄
することができる。また吸引バルブ242により吸引パ
イプ241と第1の吸引管243を接続すると、吸引口
から過剰な水を吸引することができる。
【0186】また、光走査ユニット221の走査は、第
2の送水管238と第2の吸引管244、または第3の
送水管239と第3の吸引管245のみでも行うことが
できる。
【0187】ここでは深さ方向の走査に用いられる液体
を水としたが、生体と近い屈折率を有する液体(n=
1.3〜1.5)であれば他の液体(例えば生理食塩水
やグリセリンなど)を用いることも当然可能である。
【0188】第9の実施の形態の変形例を図49及び図
50に示す。第9の実施の形態と異なる部分のみ説明
し、その他の部分は第9の実施の形態と同じ番号で示
す。
【0189】光走査ユニット221の先端側に生体とお
およそ等しい屈折率を持った液体を封入した、透明な樹
脂、好ましくはPET(ポリエチレンテレフタレート)
やポリウレタンで構成されたダイヤフラム266が設け
られている。ダイヤフラム266には一体に構成された
管267が設けられている。ダイヤフラム266に管2
67を経由して液体を導入、あるいは吸引することで、
ダイヤフラム266内の屈折率整合液の体積を増加ある
いは減少させ、光走査ユニット221を左右に移動さ
せ、上述した第9の実施の形態と同様に深さ方向の走査
を行うことが可能である。光走査ユニット221は右端
部はダイヤフラム266に接着されているが、接着せず
に光走査ユニット221をダイヤフラム266に図示し
ない付勢手段により圧接させても良い。
【0190】第5の光ファイバ113には、光走査ユニ
ット221の進退によるたるみを吸収するためにループ
状に形成されたファイバたるみ吸収部268が設けられ
ている。このようなファイバたるみ機構は、上述した第
8の実施の形態及び第9の実施の形態に示す構成に設け
ても有効である。
【0191】図50に示されるように光走査ユニット2
21のレンズ枠218には、図49のハウジング134
に設けられたガイド269とそれに対向して設けられた
ガイド溝270が設けられ、光走査ユニット221が回
転せずに進退させることができる。
【0192】この変形例の構成により流体駆動機構であ
っても水密機構を単純にでき、小型に構成することが可
能となる。
【0193】(第10の実施の形態)図51から図53
に第10の実施の形態を示す。第5の実施の形態と異な
る部分のみ図面を用いて説明し、その他の部分は第5の
実施の形態と同じ番号で示し、説明は省略する。
【0194】図51は、第10の実施の形態に係る光走
査プローブの先端部の構成を示す断面図である。図52
は、第10の実施の形態に係る中空バネの構造の例を説
明するための図である。図53は、第10の実施の形態
に係る中空バネの構造の他の例を説明するための図であ
る。
【0195】第5の光ファイバ113と、集光レンズ1
27及びレンズ枠218によって、レンズユニット26
5が構成される。レンズユニット265に接続されたバ
イモルフ型ピエゾ素子211a、接続部材263、及び
取付台253に接続されたバイモルフ型ピエゾ素子21
1bによって、図20の光走査手段128が構成され
る。レンズユニット265と光走査手段128によっ
て、対物ユニット130が構成される。第5の光ファイ
バ113からの出射端207から出射した光は集光レン
ズ127により観察点126に導かれ、再び出射端20
7に戻るが、その観察光124は、バイモルフ型ピエゾ
素子211aにより上下方向に、バイモルフ型ピエゾ素
子211bにより紙面の垂直方向、すなわち上下方向に
垂直な方向に走査され、両者を合わせる事により、第5
の実施の形態と同様に2次元的な走査が可能である。
【0196】取付台253、中空バネ252、駆動シャ
フト254、永久磁石255、電磁石256、LED2
60、フォトダイオード261、反射体262、ディテ
クタ台259、中継シース258及び中継台257によ
って深さ方向走査手段129が構成されている。
【0197】電磁石256に駆動電流を与えると、駆動
電流に比例した駆動力が永久磁石255に生じるので、
駆動シャフト254により取付台253に伝達される。
その結果、観察対象125の深さ方向に焦点の観察点が
移動する。取付台253には前述のバイモルフ型ピエゾ
素子211bの端部が固定されている。また、取付台2
53は、中空バネ252のバネ部252aの途中に設け
られた固定部252bに固定されている。また、中空バ
ネ252の両端はハウジング部材134に固定されてい
る。
【0198】中空バネ252の構造の例を図52及び図
53に示す。中空バネ252の1例として、図52に
は、超弾性合金(SEA)のパイプに切り込み263を
設けたものが、図53には、バネ部252aを線バネで
構成し、それに固定部252bを接合したものが示され
ている。前述の通り永久磁石255と電磁石256によ
って電磁力アクチュエータが構成され、電磁力アクチュ
エータによる駆動力により取付台253が左右に、すな
わち光りプローブ105の軸方向に移動し、対物ユニッ
ト130に設けられたレンズユニット265を深さ方向
に移動させ、観察点126が深さ方向に移動する。永久
磁石255と電磁石256による駆動力が無くなると中
空バネ252の復元力により取付台253は元の位置に
復元する。
【0199】取付台253の位置、すなわち深さ方向の
走査位置は、ハウジング134に固定されたディテクタ
台259に設けられた光源としてのLED260から照
射した光が、反射体262で反射した光の強度または光
量を、検出器であるフォトダイオード261で検出する
ことで得ている。すなわち、焦点移動量の検出は、光走
査プローブ105の先端部において、焦点移動手段の固
定部と可動部間の距離を測定して行う。また、電磁石の
駆動電流は駆動力に比例し、その駆動力は中空バネ25
2の弾性力とおおよそ釣り合う。弾性力は移動変位の関
数になるため、電磁石の駆動電流から取付台253の位
置を推定する事も可能である。なお、LED260とフ
ォトダイオード261の代わりに、磁気発生器と磁気検
出器を設けて、磁力の変化で走査位置を検出するように
してもよい。
【0200】また、電磁石256の設けられた中継台2
57は、アクチュエータ保持部材であり、シース136
と接続される。更に、軸方向の剛性が高く、軸に垂直な
方向には低剛性の材質で構成される中継シース158に
より、中継台257は、ハウジング134に接続され
る。また前述の駆動シャフト254も同様に軸方向の剛
性が高く、軸に垂直な方向には低剛性の材質で構成され
ている。焦点移動手段を有する硬質の先端光学部と、そ
の光学部とアクチュエータ保持部材の間にフレキシブル
な外筒すなわちシース136が設けられている。これに
より大きな駆動力を持つアクチュエータは一般的に大き
くなりがちであるが、アクチュエータ部と、光学部を分
離することによって、硬質長を短くし、体腔内での挿入
性や取扱い性、特に内視鏡の処置具チャンネル挿通使用
時の挿入性や取扱い性を向上させている。
【0201】また、第5の光ファイバ113のバイモル
フ型ピエゾ素子211aおよびバイモルフ型ピエゾ素子
211bを駆動するための駆動ケーブル153を内蔵す
るケーブル216の剛性は高いので、ケーブル216と
駆動シャフト254を兼ねる構成が可能である。これに
よりプローブ内部の空間使用の効率を上げる事で、プロ
ーブを更に細径化する事が可能となる。
【0202】また、図52に示すような構成で中空バネ
252を形状記憶合金(SMA)により構成し、端部の
一方のみをハウジング134に固定する。そして、更に
図示しない加熱手段、例えばSMA自身に電流を通電す
ること、および好ましくは水などの冷却手段を設けるこ
とによってアクチュエータとバネ手段を兼ねる構成が可
能である。
【0203】また本構成に示されるような、アクチュエ
ータ部と光学部を分離し、駆動シャフト254と中継シ
ース258により駆動力を伝達する構成は、他の実施の
形態、例えば第8の実施の形態に適用することも可能で
ある。回転カム212と突起217による直動駆動力を
駆動シャフト254に伝達し、駆動シャフト254によ
り光走査ユニット221を進退させることも可能であ
る。
【0204】図54に、第10の実施の形態の変形例を
示す。第10の実施の形態と異なる部分のみ説明し、そ
の他の部分は第10の実施の形態と同じ番号で示す。
【0205】対物ユニット130はバネ座273に固定
されている。バネ座273とハウジング134の間に
は、第10の実施の形態の中空バネ252の代わりにバ
ネ定数k1の圧縮バネA271を設け、バネ座273と
駆動シャフト254の間はバネ定数k2の引っ張りバネ
B272を設ける。対物ユニット130の進退量xは、
駆動シャフト254の進退量yとすると、x=(k2/
k1)yの関係にある。これらのバネ271と272に
よって、変位変換機構が構成される。k2をk1に対し
小さく設定することで、永久磁石255、電磁石256
からなるアクチュエータの変位量を縮小して伝達するこ
とができる。これにより対物ユニット130を位置決め
するのが容易になる。
【0206】なお、ここでは、変位変換機構を、2種類
のバネによって構成したが、2種類以上のバネ定数を有
する複数のバネによって構成してもよい。また、ここで
は、変位を縮小する機構で説明したが、変位を拡大する
機構を用いてもよい。変位変換機構は、動力伝達手段に
伝達される力量と変位量が一意的な関係になるように構
成されている。
【0207】また、上述したような永久磁石255と電
磁石256からなるアクチュエータを設けず、駆動シャ
フト254を充分フレキシブルなワイヤとして、光走査
プローブの全長に渡って挿通し、プローブの手元でワイ
ヤを手動または図示しないアクチュエータにより引っ張
ることで、プローブ先端の対物ユニット130を、深さ
方向に、すなわちプローブの軸方向に動かして位置決め
することが可能である。
【0208】このとき、位置を第10の実施の形態に示
されたLED260、フォトダイオード261、照射反
射体262からなる位置検出手段によりモニタしながら
位置決めすることができる。
【0209】この構成では一般にはワイヤ駆動ではμm
オーダーの微小な位置決めを行うことは困難であるが、
バネA271、バネB272による変位縮小機構によ
り、ワイヤ駆動による位置決め機構を実現できる。この
構成ではアクチュエータをプローブ手元部または外部に
構成できるのでプローブ先端をより小型に構成できると
いう利点を有する。
【0210】ワイヤ駆動のためのアクチュエータとして
は、第8の実施の形態に係る図44、45、46に示さ
れたネジやカムによる直動機構や、プーリによるワイヤ
巻取り機構を用いることもできる。また一般的な市販の
大型アクチュエータを用いることが出来、さらにはプロ
ーブ外部に設けることも可能なので、プローブを安価に
構成することが可能である。
【0211】(第11の実施の形態)図55から図58
に第11の実施の形態を示す。第5の実施の形態と異な
る部分のみ図面を用いて説明し、その他の部分は第5の
実施の形態と同じ番号で示し、説明は省略する。
【0212】光走査プローブ105の外装はフレキシブ
ルな樹脂から構成されるプローブシース275とそれに
接続された透明シース274よりなる。プローブシース
275の内部には直動シャフト276が設けられ、その
先端に対物ユニット279が設けられている。対物ユニ
ット279には第5の光ファイバ113の端部と集光レ
ンズ127が設けられている。透明シース274内部に
はモータ277とDOE(回折光学素子)ミラー278
が設けられている。
【0213】第5の光ファイバ113の端部から出射し
た観察光124は、DOE走査ミラー278に反射さ
れ、観察点126に集光する。DOE走査ミラー278
を図56に示す。DOEミラーは281a〜fまで6つ
のDOEミラーからなっている。DOEミラー281a
で説明すると、DOEミラー281aには図56から正
面から入射する光線を、284bで示す下方に反射する
ように回折格子が形成されている。DOE回転ミラー2
78を回転させると、光線の向きが284aから284
cへ移動する。DOEミラー281bからfも281a
と同様にDOEミラーで構成されているため、モータ2
77にDOE走査ミラー278を回転させると、光線は
284aから284cへ繰り返し走査される。これによ
り観察点126が円弧状に走査される。これが第5の実
施の形態の光走査手段128に対応している。
【0214】また、直動シャフト276をプローブ先端
方向に移動することにより対物ユニット279を押し出
し、位置285に移動することで、集光点126を位置
286に移動できる。これが第5の実施の形態の深さ方
向走査手段130になっており、観察対象125内での
観察深さを変更できる。
【0215】また、DOE走査ミラー278の代わり
に、図57及び図58に示すような角錐ミラー282を
用いることもできる。図57は、角錐ミラー282の正
面図である。図58は、角錐ミラー282とモータ27
7の側面図である。角錐ミラー282は反射面283a
−dを持ち、角錐ミラー282を回転させることで、D
OE走査ミラー278と同様の作用を行うことができ
る。
【0216】(第12の実施の形態)図59に第12の
実施の形態を示す。第5の実施の形態と異なる部分のみ
図面を用いて説明し、その他の部分は第5の実施の形態
と同じ番号で示し、説明は省略する。
【0217】本発明は、図19と異なった構成の干渉計
を用いても実施可能である。第3の光ファイバ109に
導光された光は光サーキュレータ293により光ファイ
バ287に導かれ、光コネクタ104を介して第5の光
ファイバ113に導かれる。その光は光走査プローブ1
05に導かれ、観察対象より戻ってきた光は再び光ファ
イバ287に導かれるが、光サーキュレータ293によ
り光ファイバ288に導かれる。
【0218】また第4の光ファイバ110に導かれた光
はコリメータ294aにより周波数シフタ111に導か
れ、コリメータ294bにより光ファイバ289に導か
れる。光ファイバ288に導かれた光と光ファイバ28
9に導かれた光は光カプラ290によって混合され、光
カプラ290からの光はディテクタ291aと291b
に導かれる。ここで、第3の光ファイバ109から光サ
ーキュレータ293を経由し、光走査プローブ105に
導光され、観察対象に対し出射し、反射された光が光サ
ーキュレータ293を経由し、光ファイバ288を通し
て光カプラ290に導かれる光路の光路長を物体側の光
路長とする。また、第4の光ファイバ110から周波数
シフタ111を経由し、光ファイバ289を通して光カ
プラ290に導かれる光路の光路長を参照側の光路長と
する。
【0219】すると、第5の実施の形態と同様に、物体
側の光路長と参照光の光路長が低コヒーレンス光源のコ
ヒーレンス長の範囲内で一致した場合に干渉光が得られ
る。
【0220】ここで、ディテクタ291aと291bで
受けられる干渉光から生じる信号は位相が反対であり、
それ以外の定常光、雑音光により生じる信号は同相であ
るため、差分増幅器292でディテクタ291aと29
1bの信号の差分を増幅すると、干渉信号は倍になり、
雑音成分は抑制するため、S/N比を大きく向上させる
ことが出来る。
【0221】また、低コヒーレンス光源1の代わりにコ
ヒーレンス長の長いレーザ光源を用いると、干渉顕微鏡
と同等の性能を得ることが可能である。また、第5の実
施の形態における図19に示される参照側133の構成
を用いず、第4の光ファイバ110を屈折率整合物質等
で終端すると、レーザ光走査型顕微鏡が構成できる。こ
のとき、図20に示される第5の光ファイバ113の光
学径、集光レンズ127の入射NA(開口数)及び出射
NAが、共焦点条件を満たせば、走査型共焦点顕微鏡に
なる。この場合には、光ディテクタ102として好まし
くは、光電子倍増管や、アバランシェフォトダイオード
など、光電子変換時に増幅特性を有する検出素子が用い
られる。この場合には周波数シフタ111による変調は
なされないので、復調器119は不要である。
【0222】上記第5から第12の実施の形態における
各構成要素を組み合わせて、光断層イメージング装置を
構成することができ、またそれぞれの効果を得られるこ
とは自明である。例えば、第10の実施の形態に係る図
51の永久磁石255と電磁石256によりアクチュエ
ータの代わりに、第5の実施の形態に係る図47に示さ
れる流体アクチュエータを用いることが出来る。この場
合、流体ではなく、気体を用いることも出来る。
【0223】さらにまた、光走査プローブ内にアクチュ
エータを設け、アクチュエータがフレキシブルな動力伝
達手段を駆動するように構成した場合、そのアクチュエ
ータは、電磁力アクチュエータのようなプローブの軸方
向に動きを与えるもの、回転駆動を与えるものなどであ
ってもよい。そして、アクチュエータと焦点可変機構を
フレキシブルな動力伝達手段で接続し、動力伝達手段が
ある部分はフレキシブルに構成する。
【0224】以上説明した第5から第12の実施の形態
の夫々は、次のような効果を有する。
【0225】(1)先端硬質部が短く、精密な制御の可
能な焦点可変機構を有する光走査プローブを提供するこ
とができる。
【0226】(2)フレキシブルな直道の動力伝達手段
であっても精密な制御を可能にする光走査プローブを提
供することができる。
【0227】(3)先端硬質長を短縮しながら、精密な
制御を可能にするために先端部にアクチュエータを設け
た光走査プローブを提供することができる。
【0228】(4)フレキシブルな動力伝達手段により
精密な制御が行われなくても、焦点の位置を正確に検出
し、画像に正しく反映できる光走査プローブを提供する
ことができる。
【0229】(5)プローブの小型化、焦点の位置の微
小な制御を可能とする光走査プローブを提供することが
できる。
【0230】(6)低コヒーレンス干渉との組み合わせ
において、焦点位置を可変しても低コヒーレンス干渉に
よる検出位置と集光位置が一致するようにする光走査プ
ローブを提供することができる。
【0231】(7)先端光学ユニットを一体として光軸
方向に移動させた場合に、ファイバに移動による張力が
生じて、移動を阻害しないようにする光走査プローブを
提供することができる。
【0232】(8)高速な焦点位置の可変を実現する光
走査プローブを提供することができる。
【0233】(9)低コヒーレンス干渉との組み合わせ
において、焦点位置を可変しても低コヒーレンス干渉に
よる検出位置と集光位置が一致するようにする光走査プ
ローブを提供することができる。
【0234】(10)界面から生じる反射を抑制し、S
/N比を向上させる光走査プローブを提供することがで
きる。
【0235】上述した第1から第4の実施の形態から付
記1の構成を導き出すことができる。
【0236】[付記1] 1.前記焦点位置検出手段が用いる前記光検出手段で検
出した信号が、光の強度情報であることを特徴とする請
求項1の走査型観察装置。 2.前記焦点位置検出手段が用いる前記光検出手段で検
出した信号が、コントラスト情報であることを特徴とす
る請求項1の走査型観察装置。 3.前記光路長調整手段が用いる前記光検出手段で検出
した信号が、光の強度情報であることを特徴とする請求
項1の走査型観察装置。 4.前記光路長調整手段が用いる前記光検出手段で検出
した信号が、検波信号情報であることを特徴とする請求
項1の走査型観察装置。
【0237】5.前記焦点位置検出手段は、前記光検出
手段で検出した光の強度情報の値が極大となる位置に前
記基準部材の集光手段に対する位置を調整する手段であ
ることを特徴とする請求項1の走査型観察装置。 6.前記焦点位置検出手段は、前記光検出手段で検出し
た光のコントラストの値が極大となる位置に前記基準部
材の集光手段に対する位置を調整する手段であることを
特徴とする請求項2の走査型観察装置。 7.前記光路長調整手段は、前記光検出手段で検出した
光の強度情報の値が極大となる様に、前記光路長可変手
段を操作する手段であることを特徴とする付記3の走査
型観察装置。 8.前記光路長調整手段は、前記光検出手段で検出した
光の強度情報の値が極大となる様に、前記光路長可変手
段を操作する手段であることを特徴とする付記3の走査
型観察装置。
【0238】9.前記光路長調整手段は、前記光検出手
段で検出した光のコントラスト情報が極大となる様に、
前記光路長可変手段を操作する手段であることを特徴と
する付記4の走査型観察装置。 10.前記焦点位置検出手段が前記集光手段の焦点位置
の基準部材の表面位置を概一致させる手段であることを
特徴とする請求項1、付記1、2、5、6の走査型観察
装置。 11.前記焦点位置検出手段が前記集光手段の焦点位置
の基準部材の表面位置を前記集光手段の被写界深度内に
一致させる手段であることを特徴とする付記10の走査
型観察装置。 12.前記光伝達状態変化手段を操作し前記光結合手段
で干渉がおこる状態で前記光分離手段から前記観察光光
路、前記集光手段、前記焦点位置検出手段で特定された
前記基準部材位置、前記受光光学系、前記観察光戻り光
路、前記光結合手段と経由されるA光路とし、前記光検
出手段で検出た信号を元に前記光路長可変手段を操作
し、前記A光路と、前記参照光光路との光学的長さの差
を、前記集光手段の被写界深度の幅と、前記低可干渉光
源のコヒーレンス長のどちらか長い方より狭い範囲に収
める光路長調整手段とを有することを特徴とする請求項
1、付記3、4、7、8、9の走査型観察装置。
【0239】1−2.前記光伝達状態変化手段が、可動
の遮蔽手段であることを特徴とする請求項1、付記1か
ら10の走査型観察装置。 1−3.前記光伝達状態変化手段が、可動の減光手段で
あることを特徴とする請求項1、付記1から10の走査
型観察装置。 1−4.前記光伝達状態変化手段が、前記参照光光路
の、光軸をずらす手段であることを特徴とする請求項
1、付記1から10の走査型観察装置。 1−5.前記観察光光路、前記集光手段、前記受光光学
系と、前記観察光戻り光路の少なくとも一部が前記光分
離手段に対し着脱自在に構成されたプローブ部を有する
ことを特徴とする請求項1、付記1〜9、1−2〜1−
4の走査型観察装置。
【0240】1−6.前記観察光光路、集光手段、受光
光学系、観察光戻り光路の少なくともいずれかの少なく
とも一部がフレキシブルな光伝達手段で構成されたプロ
ーブ部を有することを特徴とする請求項1、付記1から
9、1−2〜1−5の走査型観察装置。 1−7.前記プローブが内視鏡であることを特徴とする
付記1−6の走査型観察装置。 1−8.前記プローブが内視鏡に挿通可能であることを
特徴とする付記1−6の走査型観察装置。 1−9.前記観察光光路と前記観察光戻り光路が同一で
あることを特徴とする請求項1、付記1から9、1−2
から1−8の走査型観察装置。
【0241】1−10.前記光分離手段と前記光結合手
段が同一であることを特徴とする請求項1、付記1から
9、1−2から1−9の走査型観察装置。 1−11.前記集光手段と前記受光光学系が同一である
ことを特徴とする請求項1から4、付記1から9、1−
2から1−10の走査型観察装置。 1−12.前記観察光光路の少なくとも一部がシングル
モード光ファイバであることを特徴とする請求項1、付
記1から9、1−2から1−11の走査型観察装置。 1−13.前記観察光光路の少なくとも一部がマルチモ
ード光ファイバであることを特徴とする請求項1から
4、付記1から9、1−2から1−11の走査型観察装
置。
【0242】1−14.前記集光手段と前記受光光学系
が同一であり、共焦点光学系をなすことを特徴とする付
記1−11の走査型観察装置。 1−15.前記集光手段と前記受光光学系が同一であ
り、近共焦点光学系をなすことを特徴とする付記1−1
1の走査型観察装置。 2−1.前記基準部材が、前記集光手段、前記受光光学
系の少なくとも一方に着脱自在に設けられた調整治具に
設けられていることを特徴とする請求項1、付記1から
9、1−2から1−15の走査型観察装置。 2−2.前記調整治具は、前記集光手段、前記受光光学
系と前記反射散乱体との距離を変化させる距離変更手段
を有することを特徴とする付記2−1の走査型観察装
置。
【0243】2−3.前記距離変更手段は、アクチュエ
ータが設けられ前記焦点位置検出手段で操作されること
を特徴とする付記2−2の走査型観察装置。 2−4.前記基準部材が、前記プローブ部に一体に構成
されており、前記基準部材と前記集光手段の距離を可変
する深さ走査手段を有することを特徴とする付記1−5
から1−15走査型観察装置。 2−5.前記深さ走査手段は、アクチュエータが設けら
れ前記焦点位置検出手段で操作されることを特徴とする
付記2−4の走査型観察装置。 4−1.前記光検出手段の出力が少なくとも2つ以上あ
ることを特徴とする請求項1、付記1から9、1−2か
ら1−15、2−1から2−5の走査型観察装置。
【0244】4−2.前記光検出手段の出力が、直流成
分を出力する直流成分出力回路と、交流成分を出力する
交流成分出力回路と、検波信号出力回路の少なくともい
ずれか2つであることを特徴とする付記4−1の走査型
観察装置。 4−3.前記光検出手段は増幅回路を有し、前記増幅回
路の増幅率を調整する増幅率調整手段を有することを特
徴とする請求項1、付記1から9、1−2から1−1
5、2−1から2−5、4−1、4−2の走査型観察装
置。 4−4.前記増幅率調整回路は、前記光検出手段に入射
される光量情報を参照し増幅率を可変することを特徴と
する付記4−3の走査型観察装置。 4−5.前記光検出手段の出力に選択手段があることを
特徴とする付記4−1から4−4の走査型観察装置。
【0245】5−1.前記焦点位置域検出手段を動作さ
せるときには、前記光検出手段の出力を直流成分出力回
路に設定する制御手段を有することを特徴とする付記4
−1から4−5の走査型観察装置。 5−2.前記光路長調整手段を動作させるときは、前記
光検出回路の出力を交流成分出力回路に設定する制御手
段を有することを特徴とする付記4−1から4−5の走
査型観察装置。 5−6.前記光路長調整手段を動作させるときは、前記
光検出回路の出力を検波信号出力回路に設定する制御手
段を有することを特徴とする付記4−1から4−5の走
査型観察装置。
【0246】上述した第5から第12の実施の形態から
付記2の構成を導き出すことができる。
【0247】[付記2] 1.<フレキシブルな動力伝達手段による焦点移動手段
>体腔内に挿入される光プローブと、被検部に光を照射
するための光を発生する光源と、前記光を被検部に集光
照射する集光手段と、前記集光手段によって被検部側に
集光された焦点を該集光手段の光軸方向と直交する方向
に走査する光走査手段と、前記被検部側に集光された焦
点の位置を前記集光手段の光軸方向に沿って変更可能と
する焦点移動手段と、前記被検部からの戻り光を検出す
る光検出手段と、からなる光走査プローブ装置であっ
て、光プローブの軸方向に設けられたフレキシブルな動
力伝達手段によって焦点移動手段が駆動されることを特
徴とする光走査プローブ装置。
【0248】1.1前記フレキシブルな動力伝達手段が
直動の進退を伝達するもの 1.1.1 前記フレキシブルな動力伝達手段と焦点移
動手段の間に、変位変換機構が設けられているもの 1.1.1.1 前記変位変換機構が変位縮小機構であ
るもの 1.1.1.2 前記変位変換機構が変位拡大機構で
あるもの 1.1.1.3 前記変位変換機構が2種類以上のバ
ネ定数を有するバネによるもの 1.1.1.4 前記変位変換機構が動力伝達手段に伝
達される力量と変位が一意的な関係にあるもの 1.2 前記フレキシブルな動力伝達手段が回転を伝達
するもの 1.2.1プローブ先端部に回転を直動に変換し、焦点
移動手段を駆動する変換手段が設けられているもの 1.2.2 フレキシブルな動力伝達手段がプローブ略
全長に設けられたフレキシブルな外筒とフレキシブルシ
ャフトからなるもの 1.3 アクチュエータがプローブの挿入部に設けら
れ、アクチュエータが前記フレキシブルな動力伝達手段
を駆動するもの 1.3.1 前記アクチュエータが直動アクチュエータ
であるもの 1.3.1.1 前記直動アクチュエータが電磁力アク
チュエータであるもの 1.3.2 前記アクチュエータが回転駆動アクチュエ
ータであるもの 1.3.3 前記アクチュエータが硬性部を有するアク
チュエータ保持部材により保持され、前記焦点移動手段
を有する硬質の先端光学部と、前記先端光学部とアクチ
ュエータ保持部材の間にフレキシブルな外筒を有する 1.4 プローブ先端部に前記焦点移動手段による焦点
移動量の検出手段を有するもの 1.4.1 焦点移動量の検出手段が、前記焦点移動手
動手段の固定部と可動部の距離を測定するセンサである
もの 1.4.1.1 前記センサが、光源と検出器を有し、
光量の変化を捉えるもの1.4.1.2 前記センサ
が、磁気発生器と磁気検出器を有し、磁力の変化を捉え
るもの 1.5 前記焦点移動手動手段に付勢手段が設けられて
いる 1.6 前記焦点移動手動手段が前記集光手段と前記走
査手段を有する先端光学ユニットを一体として光軸方向
に移動するもの 1.6.1 前記光源からの光を前記集光に導くための
光ファイバを有し、前記プローブ内に前記焦点移動手段
の移動による光ファイバ長のたるみを調整する光ファイ
バ長のたるみ吸収部を有すること 1.7 前記プローブの少なくとも一部分がフレキシブ
ルであること 1.7.1 前記プローブが、内視鏡の処置チャンネル
に挿通可能であること 2. <ミラーによる深さ方向の走査>体腔内に挿入さ
れる光プローブと、被検部に光を照射するための光を発
生する光源と、前記光を被検部に集光照射する集光手段
と、前記集光手段によって被検部側に集光された焦点を
該集光手段の光軸方向と直交する方向に走査する光走査
手段と、前記被検部側に集光された焦点の位置を前記集
光手段の光軸方向に沿って変更可能とする焦点移動手段
と、前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段と、
からなる光走査プローブ装置であって、集光手段と被検
体の間に可動ミラーが設けられ、前記焦点移動手段が前
記可動ミラーを有する2.1 前記可動ミラーが曲面で
構成され、前記可動ミラーの移動により焦点位置が略直
線状に移動することを特徴とする。
【0249】2.2 前記可動ミラーがプローブの略軸
方向に垂直な方向に揺動するように設けられており、前
記走査手段の光走査方向がプローブの軸方向に略垂直で
ある 3. <光イメージング装置>付記項1ないし2に示さ
れる光プローブ装置と、光走査手段により走査される集
光点の位置の走査位置検出手段と、光検出手段から得ら
れた信号を処理する信号処理手段と、走査位置検出手段
からの信号と信号処理手段からの信号により2次元以上
の画像を生成する画像生成手段よりなる光イメージング
装置 3.1 <光断層イメージング装置>前記焦点移動手段
による集光点の移動位置の焦点位置検出手段と、前記走
査位置検出手段からの信号と前記信号処理手段からの信
号により深さ方向の2次元以上の断層像画像を生成する
画像生成手段を有することを特徴とする光断層イメージ
ング装置 3.2 <共焦点顕微鏡である>前記光源からの光を前
記集光手段に導くための光ファイバを有し、前記被検部
からの戻り光を光源からの光路と分離する分離手段を有
し、前記分離手段で分離された光を前記光検出手段で検
出し、前記光ファイバと前記集光手段が共焦点または近
共焦点(near−confocal)であることを特
徴とする付記項3に示される光イメージング装置 3.3 <低コヒーレンス干渉系である>前記光源が低
コヒーレンス光源であり、光源からの光を前記集光手段
への観察光と参照光に分離する分離手段と、前記被検部
からの戻り光と前記参照光を結合し干渉させる結合手段
とを有し、結合手段からの光を前記光検出手段が検出
し、前記信号処理手段が前記光検出手段より得られた信
号から干渉信号を抽出することを特徴とする付記項3の
光イメージング装置 3.3.1<共焦点とコヒーレンス干渉の位置の一致>
前記集光手段による集光点の近傍に、前記観察光と前記
参照光の光路長が一致する点を設けた 4 <集光手段先端側に屈折率整合手段>体腔内に挿入
される光プローブと、低コヒーレンス光源と、前記光を
被検部に集光照射する集光手段と、光源からの光を前記
集光手段への観察光と参照光に分離する分離手段と、前
記集光手段によって被検部側に集光された焦点を該集光
手段の光軸方向を直交する方向に走査する光走査手段
と、前記被検部側に集光された焦点の位置を前記集光手
段の光軸方向に沿って変更可能とする焦点移動手段と、
前記被検部からの戻り光と前記参照光を結合し干渉させ
る結合手段とを有し結合手段からの光を検出する光検出
手段と、を有する光プローブであって、集光手段と被検
体の間に前記集光手段と前記被検体の間隔を変更可能な
透明な軟性の被検体と略同一の屈折率を有する屈折率整
合物質を有する屈折率整合手段が設けられている光プロ
ーブ装置 4.1 前記屈折率整合手段が屈折率整合液を充填した
樹脂の袋であるもの 4.2 前記屈折率整合手段が、被検体側に設けられた
固定された透明板と集光手段の間に屈折率整合液を充填
したもの 4.2.1 プローブ先端部に前記集光手段と前記被検
体の間隔の変更に応じて屈折率整合液の体積を吸収する
体積吸収部材を有する。
【0250】4.2.2 前記透明板の被検体との少な
くとも界面に、被検体との屈折率の整合層を有する。
【0251】4.2.3 前記透明板と屈折率整合液の
少なくとも界面に、屈折率整合液との屈折率の整合層を
有する。
【0252】4.2.4 前記屈折率整合液と集光手段
の少なくとも界面に、屈折率整合液との屈折率の整合層
を有する。
【0253】4.3 前記屈折率整合手段が、屈折率整
合液への加圧および減圧を行うことで、前記焦点移動手
動手段を実現するもの 5 <内視鏡と一体化>可視光の照射手段、可視光によ
る撮像手段を有する先端硬質部とフレキシブルな挿入部
を有する内視鏡に、前記光集光手段、前記光走査手段、
前記焦点移動手動手段が内視鏡の先端硬質部に設けられ
ていることを特徴とする付記項1ないし4を有する内視
鏡装置 5.1 前記撮像手段による観察範囲内に、前記光走査
手段による光走査範囲が含まれているもの 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変
更、改変等が可能である。
【0254】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、参
照光光路の伝達効率を落とした状態での焦点位置検出手
段により、集光手段の焦点位置に基準部材を設定し、さ
らにこの状態で干渉光が検出される状態に設定して参照
光側の光路と集光手段側の光路とが一致するように光路
長を設定することで、光学特性を良好な状態に容易かつ
円滑に設定でき、その後の観察モードで画質の良い光走
査観察画像を得ることができる。
【0255】さらに、以上説明したように、本発明によ
れば、先端硬質部が短く、精密な制御の可能な焦点可変
機構を有する光走査プローブを実現することができる。
また、本発明によれば、高速な焦点位置の可変を実現す
る光走査プローブを実現することができる。さらに、本
発明によれば、低コヒーレンス干渉との組み合わせにお
いて、焦点位置を可変しても低コヒーレンス干渉による
検出位置と集光位置が一致するようにする光走査プロー
ブを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光走査型観察装置
の全体構成を示す図である。
【図2】光走査プローブが挿通される内視鏡を示す図で
ある。
【図3】光走査プローブの先端側の構成を示す断面図で
ある。
【図4】光検出手段の構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態を光学特性が良好な状態に設
定する処理手順を示すフローチャート図である。
【図6】図5のステップS4のシャッタ閉の状態での光
路長調整治具を移動した場合におけるDC成分検出回路
の出力特性を示す図である。
【図7】低可干渉光のコヒーレンス長と集光光学系の被
写界深度が異なる場合における許容される調整精度の説
明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の光走査型観察装置
の全体構成を示す図である。
【図9】光走査プローブの先端側の構成を示す断面図で
ある。
【図10】第2の実施の形態を光学特性が良好な状態に
設定する処理手順を示すフローチャート図である。
【図11】調整治具を取り付けた状態の光走査プローブ
を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の光走査型観察装
置の全体構成を示す図である。
【図13】光走査プローブの先端側の構成を示す断面図
である。
【図14】第3の実施の形態を光学特性が良好な状態に
設定する処理手順を示すフローチャート図である。
【図15】調整治具を用いて光学特性が良好な状態に設
定する処理手順を示すフローチャート図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態の光走査型観察装
置の全体構成を示す図である。
【図17】光検出手段の構成を示すブロック図である。
【図18】変形例の光走査型観察装置の全体構成を示す
図である。
【図19】第5の実施の形態に係わる光断層イメージン
グ装置の構成を示す構成図である。
【図20】第5の実施の形態に係わる光走査プローブの
先端の構成を説明するための図である。
【図21】第5の実施の形態に係わる光走査プローブの
先端部の構成を示す断面図である。
【図22】第5の実施の形態に係わる光走査プローブの
基端部の断面図である。
【図23】第5の実施の形態に係わる走査ミラーの詳細
構成を説明するための図である。
【図24】図21のVIで示す点線部において矢印の方
向から見た、回転カムとレンズ枠が接触面で接触してい
る部分の断面図である。
【図25】図21のVIIで示す点線部において矢印の
方向から見た、光走査プローブの観察点を含む断面図で
ある。
【図26】第5の実施の形態に係わる撮像ユニットの断
面図である。
【図27】第5の実施の形態に係わる光走査プローブの
シース部の断面図である。
【図28】第5の実施の形態に係わる深さ方向走査手段
の別の構成例を説明するための図である。
【図29】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉による干渉位置と集光位置の関係を説明するための図
である。
【図30】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉における、深さと検出能の関係を説明するための図で
ある。
【図31】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉による干渉位置と集光位置の関係を説明するための図
である。
【図32】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉における、深さと検出能の関係を説明するための図で
ある。
【図33】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉による干渉位置と集光位置の関係を説明するための図
である。
【図34】第5の実施の形態に係わる低コヒーレンス干
渉における、深さと検出能の関係を説明するための図で
ある。
【図35】第5の実施の形態に係わる、観察点の位置と
低コヒーレンス干渉位置を一致させる別の方法を説明す
るための図である。
【図36】本発明の実施の形態に係わる、・・の処理の
流れの例を示すフローチャートである。
【図37】第6の実施の形態に係わる深さ方向走査手段
の構成を説明するための図である。
【図38】第6の実施の形態に係わる走査ミラーを保持
する走査ミラーユニットの構成を説明するための図であ
る。
【図39】第6の実施の形態の変形例に係る、上面に反
射面が設けられているくさび型プリズムの構成を説明す
るための図である。
【図40】第7の実施の形態に係わる深さ方向走査手段
の構成を説明するための図である。
【図41】図41は、第7の実施の形態の変形例に係る
深さ方向走査手段の構成を説明するための図である。
【図42】図42は図41の光走査手段120の断面図
である。
【図43】第8の実施の形態に係る光走査プローブの先
端部の構成を示す断面図である。
【図44】第8の実施の形態に係る深さ方向走査手段の
変形例を示す図である。
【図45】第8の実施の形態に係る深さ方向走査手段の
他の変形例を示す図である。
【図46】第8の実施の形態に係る深さ方向走査手段の
さらに他の変形例を示す図である。
【図47】第9の実施の形態に係る光走査プローブの先
端部の構成を示す断面図である。
【図48】第9の実施の形態に係るハウジングの断面図
である。
【図49】第9の実施の形態の変形例に係る光走査プロ
ーブの先端部の構成を示す断面図である。
【図50】第9の実施の形態の変形例に係る光走査ユニ
ットのレンズ枠の断面図である。
【図51】第10の実施の形態に係る光走査プローブの
先端部の構成を示す断面図である。
【図52】第10の実施の形態に係る中空バネの構造の
例を説明するための図である。
【図53】第10の実施の形態に係る中空バネの構造の
他の例を説明するための図である。
【図54】第10の実施の形態の変形例に係る深さ方向
走査手段を示す図である。
【図55】第11の実施の形態に係る光走査プローブの
先端部の構成を示す断面図である。
【図56】第11の実施の形態に係るDOE走査ミラー
の正面図である。
【図57】第11の実施の形態に係る角錐ミラーの正面
図である。
【図58】第11の実施の形態に係るDOE走査ミラー
の代わりに、角錐ミラーを用いた場合における角錐ミラ
ーとモータの側面図である
【図59】第12の実施の形態に係わる光断層イメージ
ング装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1・・・光走査型観察装置 2・・・光走査プローブ 3・・・観察装置本体 4a・・・コネクタ 5・・・駆動装置 6・・・基準部材 7・・・光路長調整治具 11・・・低可干渉光源 12、14、15・・・シングルモードファイバ 13・・・カプラ部 16・・・スキャナ 17・・・集光光学系 18・・・光検出手段 20・・・光路長可変機構 21・・・コリメータレンズ 22・・・ミラー 23・・・移動装置 24・・・コンピュータ 25・・・…表示装置 27・・・シャッタ 28・・・モータ 31・・・シース 36・・・ベース部材 37・・・先端カバー 38a、38b・・・薄板 39・・・中継部材 40・・・ホルダ 42b・・・圧電素子 43・・・駆動ケーブル 44・・・…カバーガラス 45・・・ID部 106、107、109、110、113、114、2
88、289・・・光ファイバ 116・・・可動ミラー 117・・・ミラー駆動手段 118・・・光路長調整手段 124・・・観察光 125・・・観察対象 126・・・観察点 128・・・光走査手段 129・・・深さ方向走査手段 130・・・対物ユニット 134・・・ハウジング 140・・・走査ミラー 143・・・フレキシブルシャフト 145・・・回転カム 188・・・低コフーレンス干渉位置 191・・・生体組織 199・・・反射ミラー 200・・・板バネ 205・・・ロッド 208・・・曲面ミラー 210・・・曲面回転ミラー 221・・・光走査ユニット 236・・・送水バルブ 242・・・吸引バルブ 252・・・中空バネ 255・・・永久磁石 256・・・電磁石 265・・・レンズユニット 293・・・光サーキュレータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月6日(2002.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0173
【補正方法】変更
【補正内容】
【0173】光走査ユニット221は、レンズ枠21
8、集光レンズ213、光導波路基材220、走査ミラ
ー140より構成される。第5の光ファイバ113を伝
送された光は光導波路219を経由して、出射端207
より出射し、走査ミラー140中央に設けられた穴23
4を通して集光レンズ213上に設けられた反射ミラー
214を介して走査ミラー140に導光される。走査ミ
ラー140は第5の実施の形態の図23のような電磁式
のものでも、特開平11−84250号公報に示された
静電式のものでも良い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0200
【補正方法】変更
【補正内容】
【0200】また、電磁石256の設けられた中継台2
57は、アクチュエータ保持部材であり、シース136
と接続される。更に、軸方向の剛性が高く、軸に垂直な
方向には低剛性の材質で構成される中継シース258
より、中継台257は、ハウジング134に接続され
る。また前述の駆動シャフト254も同様に軸方向の剛
性が高く、軸に垂直な方向には低剛性の材質で構成され
ている。焦点移動手段を有する硬質の先端光学部と、そ
の光学部とアクチュエータ保持部材の間にフレキシブル
な外筒すなわちシース136が設けられている。これに
より大きな駆動力を持つアクチュエータは一般的に大き
くなりがちであるが、アクチュエータ部と、光学部を分
離することによって、硬質長を短くし、体腔内での挿入
性や取扱い性、特に内視鏡の処置具チャンネル挿通使用
時の挿入性や取扱い性を向上させている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図43
【補正方法】変更
【補正内容】
【図43】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 修平 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 平田 唯史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 AA06 BB12 EE02 EE09 FF02 GG10 JJ11 JJ13 JJ17 JJ23 JJ30 LL01 MM01 2H040 CA03 CA11 CA12 FA10 4C061 BB08 JJ20 MM09 NN10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低可干渉光源と、 前記低可干渉光源から出射した光を、観察光光路と、参
    照光光路に分離する光分離手段と、 観察光光路と参照光光路の少なくとも一方に設けられた
    光路長可変手段と、 前記観察光光路の前記分離手段とは他端側に設けられた
    集光手段と、 前記集光手段より出射した光が測定対象物に照射され、
    反射もしくは散乱した光を受光する受光光学系と、 受光光学系で受けた光を伝送する観察光戻り光路と、前
    記観察光戻り光路と、前記参照光光路を結合する光結合
    手段と、前記光結合手段よりの光を電気信号に変換する
    光検出手段と、 光検出手段で検出した信号より、観察対象物の画像を生
    成する画像化手段と、 画像を表示する表示手段と、 前記測定対象物に対し光を走査する光走査手段を有し、
    前記参照光光路に設けられ、前記光結合手段での干渉状
    態を変化させる光伝達状態変化手段と、 前記集光手段から光の照射を受ける位置で、前記集光手
    段に対する距離を可変できる基準部材と、 前記光伝達状態変化手段を操作し前記参照光光路の伝達
    効率を落とした状態で、前記光検出手段で検出した信号
    を元に、前記基準部材と前記集光手段に対する位置を特
    定する焦点位置検出手段と、 前記光伝達状態変化手段を操作し前記光結合手段で干渉
    がおこる状態で前記光分離手段から前記観察光光路、前
    記集光手段、前記焦点位置検出手段で特定された前記基
    準部材位置、前記受光光学系、前記観察光戻り光路、前
    記光結合手段と経由される光路と、前記参照光光路との
    光学的長さが略一致する様、前記光検出手段で検出した
    信号を元に、前記光路長可変手段を操作する光路長調整
    手段と、 を有することを特徴とする走査型観察装置。
  2. 【請求項2】 低可干渉光源と、 前記低可干渉光源から出射した光を、観察光光路と、参
    照光光路に分離する光分離手段と、 観察光光路と参照光光路の少なくとも一方に設けられた
    光路長可変手段と、 前記観察光光路の前記分離手段とは他端側に設けられた
    集光手段と、 前記集光手段より出射した光が測定対象物に照射され、
    反射もしくは散乱した光を受光する受光光学系と、 受光光学系で受けた光を伝送する観察光戻り光路と、前
    記観察光戻り光路と、前記参照光光路を結合する光結合
    手段と、 前記光結合手段よりの光を電気信号に変換する光検出手
    段と、 光検出手段で検出した信号より、観察対象物の画像を生
    成する画像化手段と、 画像を表示する表示手段と、 前記測定対象物に対し光を走査する光走査手段とを有す
    る走査型観察装置により、 前記参照光光路の伝達効率を低下させる第1ステップ
    と、 基準部材を前記光検出手段の出力を参照し、前記集光手
    段の焦点位置近傍に、基準部材を位置決めする第2ステ
    ップと、 前記参照光光路の伝達効率を回復させる第3のステップ
    と、 前記基準部材を第2ステップで位置決めした状態で、前
    記光分離手段から前記観察光光路、前記集光手段、前記
    焦点位置検出手段で特定された前記基準部材位置、前記
    受光光学系、前記観察光戻り光路、前記光結合手段と経
    由される光路Aとし、前記光検出手段で検出した信号を
    参照し、前記光路長可変手段を操作し、前記光路Aと、
    前記参照光光路との光学的長さを略一致させる第4のス
    テップと、 からなる走査型観察装置の設定方法。
  3. 【請求項3】体腔内に挿入される光プローブと、 被検部に光を照射するための光を発生する光源と、 前記光を前記被検部に集光して照射する集光手段と、 前記集光手段によって前記被検部を前記集光手段の光軸
    方向と直交する方向に走査する光走査手段と、 前記被検部に集光された焦点の位置を前記集光手段の光
    軸方向に沿って変更可能とする焦点移動手段と、 前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段と、 前記光プローブの軸方向に設けられたフレキシブルな動
    力伝達手段とを有し、 前記動力伝達手段によって前記焦点移動手段が駆動され
    ることを特徴とする光走査プローブ装置。
  4. 【請求項4】体腔内に挿入される光プローブと、 被検部に光を照射するための光を発生する光源と、 前記光を前記被検部に集光して照射する集光手段と、 前記集光手段によって前記被検部を前記集光手段の光軸
    方向と直交する方向に走査する光走査手段と、 前記被検部に集光された焦点の位置を前記集光手段の光
    軸方向に沿って変更可能とする焦点移動手段と、 前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段とを有
    し、 前記焦点移動手段は、前記集光手段と前記被検体の間に
    設けられた可動ミラーを有することを特徴とする光走査
    プローブ装置。
  5. 【請求項5】体腔内に挿入される光プローブと、 被検部に光を照射するための低コヒーレンス光を発生す
    る光源と、 前記光を前記被検部に集光して照射する集光手段と、 前記集光手段によって前記被検部を前記集光手段の光軸
    方向と直交する方向に走査する光走査手段と、 前記被検部に集光された焦点の位置を前記集光手段の光
    軸方向に沿って変更可能とする焦点移動手段と、 前記被検部からの戻り光を検出する光検出手段と、 前記集光手段と前記被検体の間に前記集光手段と前記被
    検体の間隔を変更可能であって、前記被検体と略同一の
    屈折率を有する屈折率整合物質を有する屈折率整合手段
    とを有することを特徴とする光走査プローブ装置。
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