JP2003199221A - 電線診断装置 - Google Patents

電線診断装置

Info

Publication number
JP2003199221A
JP2003199221A JP2001399383A JP2001399383A JP2003199221A JP 2003199221 A JP2003199221 A JP 2003199221A JP 2001399383 A JP2001399383 A JP 2001399383A JP 2001399383 A JP2001399383 A JP 2001399383A JP 2003199221 A JP2003199221 A JP 2003199221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
sensor holder
diagnostic device
centering mechanism
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001399383A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Takeishi
雅之 武石
Masahiro Yui
正弘 由井
Masahito Shima
正仁 嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001399383A priority Critical patent/JP2003199221A/ja
Publication of JP2003199221A publication Critical patent/JP2003199221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線診断装置において、電線の外側に検査を
行うためのセンサを高精度に配設することで断線などの
検査を高精度に実施可能とする。 【解決手段】 走行体21の揺動プレート22に装着さ
れた駆動ローラ24により電線ケーブル11に沿って走
行可能とすると共に、この揺動プレート22に2分割構
造をなすセンサホルダ29a,29bから構成される検
査部28を設け、このセンサホルダ29a,29b内に
複数のホール素子34を周方向に均等間隔に装着すると
共に、内周面に電線ケーブル11に対して検査部28を
正しくセンタリングするためのブラシ35を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線や送電線な
どの電線における断線や錆等を非破壊で検査する電線診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空中に架設されている配電線や送電線な
どは長期の使用により劣化して断線等が発生することが
あるため、この電線を定期的に診断する必要がある。一
般な電線診断装置としては、電線に沿って移動可能な走
行体を設け、この走行体に検査部を搭載し、この走行体
を電線に沿って走行させながら検査部が断線を検査する
ものであり、例えば、特開2001−128328号公報に開示さ
れたものがある。
【0003】この公報に開示された従来の電線診断装置
は、走行体に接合部及びヒンジ部を介して検査部を設
け、この検査部を一対の半円部として周方向に沿って複
数のホール素子を配置して構成され、この検査部の中空
部に電線ケーブルを挿通し、この電線ケーブルに流れる
電流によって周方向に発生した磁界をホール素子が検出
し、この磁界の歪により断線を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電線診
断装置のように、電線ケーブルの外側に配設した検査部
のホール素子により磁界を検出し、この磁界の歪により
断線を検出する場合、電線ケーブルと各ホール素子との
距離を均一に、且つ、高精度に保持する必要がある。と
ころが、電線ケーブルに対して検査部はその長手方向に
走行することから、両者の間には所定の隙間を確保しな
ければならず、電線ケーブルと各ホール素子との距離を
均一で高精度に保持することが困難となる。また、電線
ケーブルと検査部との間に隙間を設けると、検査部は走
行中に触れが生じてホール素子が電線ケーブルの磁界を
適正に検出することができない。
【0005】また、配電線や送電線などの電線ケーブル
は、その種類に応じて外周形状が異なり、例えば、電線
ケーブルの外周部に長手方向に沿ってヒレが形成された
ものがある。このように外周部にヒレなどの突起部があ
る電線ケーブルに対して、その外側に診断装置の検査部
を高精度に走行保持することは困難であった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、電線の外側に検査を行うためのセンサを高精度
に配設することで断線などの検査を高精度に実施可能と
する電線診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の電線診断装置は、電線の外周辺に
その長手方向に沿って移動自在に配設されたセンサホル
ダと、該センサホルダ内に設けられて前記電線に流れる
電流により発生する磁界の大きさを検出する磁気センサ
と、前記センサホルダの内周面に設けられて前記電線の
突起部を吸収して該電線に対する前記センサホルダのセ
ンタリングを行うセンタリング機構とを具えたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項2の発明の電線診断装置では、前記
センタリング機構は、前記センサホルダの内周面に取付
けられたブラシであることを特徴としている。
【0009】請求項3の発明の電線診断装置では、前記
センタリング機構は、前記センサホルダの内周面から前
記電線の中心に向けて弾圧支持された少なくとも3つの
支持ピンであることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明の電線診断装置では、前記
センタリング機構は、前記センサホルダの内周部に回転
自在に支持されて外周面に周方向に沿った凹部を有する
少なくとも3つの支持ローラであることを特徴としてい
る。
【0011】請求項5の発明の電線診断装置では、前記
センタリング機構は、前記センサホルダの内周面に電線
の周方向に沿って形成された多数の凹凸部であることを
特徴としている。
【0012】請求項6の発明の電線診断装置では、前記
突起部は前記電線の長手方向に連続したヒレ形状をな
し、該電線の外周部に複数設けられたことを特徴として
いる。
【0013】請求項7の発明の電線診断装置では、走行
体に水平軸により揺動体が揺動自在に支持され、該揺動
体に前記電線に接触して転動可能な少なくとも2つの駆
動ローラが装着されると共に、該揺動体に前記センサホ
ルダが装着されたことを特徴としている。
【0014】請求項8の発明の電線診断装置では、前記
センサホルダは2分割構造をなし、内部に周方向に沿っ
て均等間隔で前記磁気センサが複数装着されたことを特
徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1に本発明の第1実施形態に係る電線診
断装置における検査部の断面、図2に図1のII−II断
面、図3に電線診断装置の正面視、図4に電線診断装置
の側面視を示す。
【0017】本実施形態の電線診断装置において、図3
及び図4に示すように、電線ケーブル11に沿って走行
する走行体21は箱型形状をなし、***部に三角形状
をなす揺動プレート22が水平な支持軸23により揺動
自在に支持され、この揺動プレート22には左右一対の
駆動ローラ24が回転自在に支持されると共に、各駆動
モータ25により正逆方向に駆動回転可能となってい
る。この駆動ローラ24は電線ケーブル11に上側に接
触して転動可能であり、走行体21が電線ケーブル11
に適正に走行できるように外周面が凹状をなしている。
【0018】また、揺動プレート22には駆動ローラ2
4の上方に位置して庇部26が取付けられ、この庇部2
6の中央部から一対の駆動ローラ25の間に支持部材2
7垂下して取付けられ、この支持部材27の下部に検査
部28が装着されている。この検査部28にて、2分割
構造をなすセンサホルダ29a,29bの上部が支持軸
30により上下に回動自在に支持され、一端が連結軸3
1により連結された一対のリンク32a,32bの下端
部が各センサホルダ29a,29bに取付けられ、この
リンク32a,32bが支持部材27に装着されたコイ
ルばね33により下方に押圧付勢されている。
【0019】従って、センサホルダ29a,29bはコ
イルばね33の付勢力によりリンク32a,32bを介
して閉止方向に付勢されており、このセンサホルダ29
a,29b内に電線ケーブル11が挿通することで、こ
の電線ケーブル11に走行体21を保持することができ
る。また、電線ケーブル11が傾斜して架設されている
とき、揺動プレート22に支持された駆動ローラ24や
検査部28等は傾斜状態となるが、走行体21は水平度
を維持したまま移動することとなる。
【0020】ここで、電線ケーブル11について説明す
ると、図1及び図2に示すように、この電線ケーブル1
1は、複数の電線12が均一に束ねられ、その外周部に
被覆層13が設けられた断面が円形状をなすと共に、外
周部の両側にヒレ形状をなす一対の突起部14がその長
手方向に沿って連続して形成されて構成されている。
【0021】また、前述した検査部28を詳細に説明す
ると、この検査部28は半円形状をなすセンサホルダ2
9a,29bが密着してほぼ円筒形状をなし、内部に磁
気センサとしての複数のホール素子34が周方向に均等
間隔で装着されている。なお、ホール素子34の数は、
実施形態のように12個に限るものではなく、4個でも
6個でも20個でもよい。この場合、電線ケーブル11
に電線が流れると、この電流により電線ケーブル11の
外周辺に円環状の磁界が発生することとなり、各ホール
素子34はこの磁界を検出することで、断線を検出す
る。
【0022】即ち、電線ケーブル11の中心に対して各
ホール素子34を同心状に配列すると、電線ケーブル1
1に電線が流れたとき、この電線ケーブル11が断線し
ていないときに各ホール素子34が検出した磁界は円環
状となるが、電線ケーブル11の一部が断線していると
きに各ホール素子34が検出した磁界は一部が凹んだ円
環状となり、電線ケーブル11の断線を検出することが
できる。
【0023】そのため、電線ケーブル11から各ホール
素子34までの距離が均一となるように電線ケーブル1
1に対して検査部28を高精度に保持する必要がある。
そこで、本実施形態では、センサホルダ29a,29b
の内周面に、電線ケーブル11に対する検査部28(セ
ンサホルダ29a,29b)の位置を正しくセンタリン
グするセンタリング機構としてのブラシ35を装着して
いる。このブラシ35は所定の硬度を有するナイロン製
が好ましく、センサホルダ29a,29bの内周面に
て、周方向は全域にわたり、また、長手方向はホール素
子34に対応しない所定の領域Aに植毛されている。
【0024】従って、検査部28の各センサホルダ29
a,29bが電線ケーブル11の外周部に保持された状
態では、ブラシ35の先端部が電線ケーブル11の外周
面に接触してこの検査部28を保持することで、電線ケ
ーブル11の中心から各ホール素子34までの距離が均
一となり、各ホール素子34は磁界を検出することで、
その形状により電線ケーブル11の断線を検出すること
ができる。
【0025】なお、走行体21内には、バッテリ、電源
基板、制御基板、ホール素子アンプ、アンテナ等が搭載
されている。
【0026】このように本実施形態の電線診断装置にあ
っては、走行体21の揺動プレート22に装着された駆
動ローラ24により電線ケーブル11に沿って走行可能
とすると共に、この揺動プレート22に2分割構造をな
すセンサホルダ29a,29bから構成される検査部2
8を設け、このセンサホルダ29a,29b内に複数の
ホール素子34を周方向に均等間隔に装着すると共に、
内周面に電線ケーブル11に対して検査部28を正しく
センタリングするためのブラシ35を装着している。
【0027】従って、駆動ローラ24が電線ケーブル1
1上を転動して走行体21がこの電線ケーブル11に沿
って走行するとき、検査部28では、ブラシ35の先端
部が電線ケーブル11の外周面を摺接しながら移動する
こととなり、且つ、このブラシ35は電線ケーブル11
の突起部14に対して弾性的に屈曲してこれを吸収する
ため、電線ケーブル11上に対してこの検査部28を常
時同心上に保持することができる。その結果、電線ケー
ブル11の中心から各ホール素子34までの距離が均一
となり、各ホール素子34は磁界を適正に検出すること
で、その波形により電線ケーブル11の断線を高精度に
検出することができる。
【0028】なお、走行体21は駆動ローラ24が電線
ケーブル11上を転動して走行するため、電線ケーブル
11の突起部14上を転動するときに上下動が発生する
が、駆動ローラ24の弾性力により突起部14による上
下動を吸収するようにしたり、駆動ローラ24が支持さ
れた揺動プレート22と検査部28との間に隙間を設け
て上下動を吸収するようにすればよい。
【0029】図5に本発明の第2実施形態に係る電線診
断装置における検査部の断面、図6に本発明の第3実施
形態に係る電線診断装置における検査部の断面、図7に
本発明の第4実施形態に係る電線診断装置における検査
部の断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したも
のと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重
複する説明は省略する。
【0030】第2実施形態の電線診断装置において、図
5に示すように、検査部28はセンサホルダ29a,2
9bが密着して構成され、内部に複数のホール素子(図
示略)が周方向に均等間隔で装着されている。このセン
サホルダ29a,29bの内周部には電線ケーブル11
に対する検査部28(センサホルダ29a,29b)の
位置を正しくセンタリングするセンタリング機構として
の4つの支持ピン41が装着されている。即ち、センサ
ホルダ29a,29bの内周面には周方向に均等間隔で
4つの装着孔42が形成されており、各装着孔42内に
はコイルばね43により支持ピン41が装着され、各支
持ピン41は電線ケーブル11の中心に向けて弾圧支持
されている。そして、この支持ピン41は先端部が球面
形状をなし、電線ケーブル11の外周面に点接触するよ
うになっている。
【0031】従って、走行体がこの電線ケーブル11に
沿って走行するとき、検査部28では、各支持ピン41
の先端部が電線ケーブル11の外周面を摺接しながら移
動することとなり、且つ、この支持ピン41は電線ケー
ブル11の突起部14に対して弾性的に退避してこれを
吸収するため、電線ケーブル11上に対してこの検査部
28を常時同心上に保持することができる。その結果、
電線ケーブル11の中心から各ホール素子までの距離が
均一となり、磁界を適正に検出して電線ケーブル11の
断線を高精度に検出することができる。
【0032】第3実施形態の電線診断装置において、図
6に示すように、検査部28はセンサホルダ29a,2
9bが密着して構成され、内部に複数のホール素子(図
示略)が周方向に均等間隔で装着されている。このセン
サホルダ29a,29bの内周部には電線ケーブル11
に対する検査部28(センサホルダ29a,29b)の
位置を正しくセンタリングするセンタリング機構として
の4つの支持ローラ51が装着されている。即ち、セン
サホルダ29a,29bの内周面には周方向に均等間隔
で4つの装着孔52が形成されており、各装着孔52内
には支持ピン51が支持軸53により回転自在に装着さ
れ、電線ケーブル11の外周部に転動自在となってい
る。そして、この支持ローラ51は外周面に周方向に沿
った複数の凹部54が形成されており、この凹部54の
大きさは電線ケーブル11の突起部14よりも若干大き
いものに設定されている。
【0033】従って、走行体がこの電線ケーブル11に
沿って走行するとき、検査部28では、各支持ローラ5
1の先端部が電線ケーブル11の外周面を摺接しながら
移動することとなり、且つ、この支持ローラ51の凹部
54に電線ケーブル11の突起部14が入り込んでこれ
を吸収するため、電線ケーブル11上に対してこの検査
部28を常時同心上に保持することができる。その結
果、電線ケーブル11の中心から各ホール素子までの距
離が均一となり、磁界を適正に検出して電線ケーブル1
1の断線を高精度に検出することができる。
【0034】第4実施形態の電線診断装置において、図
7に示すように、検査部28はセンサホルダ29a,2
9bが密着して構成され、内部に複数のホール素子(図
示略)が周方向に均等間隔で装着されている。このセン
サホルダ29a,29bの内周部には電線ケーブル11
に対する検査部28(センサホルダ29a,29b)の
位置を正しくセンタリングするセンタリング機構として
の凹凸部61が形成されている。この凹凸部61は電線
ケーブル11の周方向に沿って形成されており、凹部の
大きさは電線ケーブル11の突起部14よりも若干大き
いものに設定されている。
【0035】従って、走行体がこの電線ケーブル11に
沿って走行するとき、検査部28では、凹凸部61の先
端部が電線ケーブル11の外周面を摺接しながら移動す
ることとなり、且つ、この凹凸部61の凹部似電線ケー
ブル11の突起部14が入り込んでこれを吸収するた
め、電線ケーブル11上に対してこの検査部28を常時
同心上に保持することができる。その結果、電線ケーブ
ル11の中心から各ホール素子までの距離が均一とな
り、磁界を適正に検出して電線ケーブル11の断線を高
精度に検出することができる。
【0036】なお、上述した各実施形態では、電線ケー
ブル11の外周部の両側にヒレ形状の一対の突起部14
をその長手方向に沿って形成したが、この突起部14の
形状や数はこれらに限定されるものではない。また、支
持ピン41及び支持ローラ51を周方向均等に4つ設け
たが、その数は3つでも5つ以上であってもよい。更
に、2分割したセンサホルダ29a,29bにより検査
部28を構成して電線ケーブル11に移動自在とした
が、このセンサホルダ29a,29bの形状はこれに限
るものではない。
【0037】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の電線診断装置によれば、電線の
外周辺にその長手方向に沿って移動自在に配設されたセ
ンサホルダに、電線に流れる電流により発生する磁界の
大きさを検出する磁気センサを設けると共に、このセン
サホルダの内周面に電線の突起部を吸収して電線に対す
るセンサホルダのセンタリングを行うセンタリング機構
を設けたので、センサホルダが電線に沿って移動すると
き、このセンサホルダはセンタリング機構により突起部
による移動量が吸収されながらセンタリングされるた
め、電線に対してセンサホルダを常時同心上に保持する
ことができ、その結果、電線の中心から磁気センサまで
の距離を均一として磁界を適正に検出することとなり、
その波形により電線を高精度に診断することができる。
【0038】請求項2の発明の電線診断装置によれば、
センタリング機構をセンサホルダの内周面に取付けられ
たブラシとしたので、このブラシは電線の突起部に対し
て弾性的に屈曲してこれを吸収するため、簡単な構成で
電線に対してセンサホルダを常時同心上に保持すること
ができる。
【0039】請求項3の発明の電線診断装置によれば、
センタリング機構をセンサホルダの内周面から電線の中
心に向けて弾圧支持された少なくとも3つの支持ピンと
したので、この支持ピンが電線に弾圧してセンサホルダ
を支持するため、このセンサホルダを適正に保持するこ
とができると共に、電線の突起部に対して弾性的に退避
してこれを吸収するため、電線に対してセンサホルダを
常時同心上に保持することができる。
【0040】請求項4の発明の電線診断装置によれば、
センタリング機構をセンサホルダの内周部に回転自在に
支持されて外周面に周方向に沿った凹部を有する少なく
とも3つの支持ローラとしたので、この支持ローラが電
線に接触してセンサホルダを支持するため、このセンサ
ホルダを適正に保持することができると共に、電線の突
起部に対して凹部が入り込んでこれを吸収するため、電
線に対してセンサホルダを常時同心上に保持することが
できる。
【0041】請求項5の発明の電線診断装置によれば、
センタリング機構をセンサホルダの内周面に電線の周方
向に沿って形成された多数の凹凸部としたので、この凹
凸部が電線に接触してセンサホルダを支持するため、こ
のセンサホルダを適正に保持することができると共に、
電線の突起部に対して凹部が入り込んでこれを吸収する
ため、電線に対してセンサホルダを常時同心上に保持す
ることができる。
【0042】請求項6の発明の電線診断装置によれば、
突起部を電線の長手方向に連続したヒレ形状として外周
部に複数も設けたたので、電線形状に拘らず、センサホ
ルダを適正に保持することができる。
【0043】請求項7の発明の電線診断装置によれば、
走行体に水平軸により揺動体を揺動自在に支持し、この
揺動体に電線に接触して転動可能な少なくとも2つの駆
動ローラを装着すると共に、揺動体にセンサホルダを装
着したので、電線が傾斜していても走行体の水平状態は
維持されることとなり、センサホルダに走行体の重量が
作用せずに高精度な検出を可能とすることができる。
【0044】請求項8の発明の電線診断装置によれば、
センサホルダを2分割構造とし、内部に周方向に沿って
均等間隔に磁気センサを複数装着したので、電線に対し
てセンサホルダを容易に装着することができ、作業性を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電線診断装置にお
ける検査部の断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】電線診断装置の正面図である。
【図4】電線診断装置の側面視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る電線診断装置にお
ける検査部の断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る電線診断装置にお
ける検査部の断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る電線診断装置にお
ける検査部の断面図である。
【符号の説明】
11 電線ケーブル 12 電線 14 突起部 21 走行体 22 揺動プレート 24 駆動ローラ 28 検査部 29a,29b センサホルダ 34 ホール素子(磁気センサ) 35 ブラシ(センタリング機構) 41 支持ピン(センタリング機構) 43 コイルばね 51 支持ローラ(センタリング機構) 54 凹部 61 凹凸部(センタリング機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋 正仁 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の外周辺にその長手方向に沿って移
    動自在に配設されたセンサホルダと、該センサホルダ内
    に設けられて前記電線に流れる電流により発生する磁界
    の大きさを検出する磁気センサと、前記センサホルダの
    内周面に設けられて前記電線の突起部を吸収して該電線
    に対する前記センサホルダのセンタリングを行うセンタ
    リング機構とを具えたことを特徴とする電線診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記センタリング機
    構は、前記センサホルダの内周面に取付けられたブラシ
    であることを特徴とする電線診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記センタリング機
    構は、前記センサホルダの内周面から前記電線の中心に
    向けて弾圧支持された少なくとも3つの支持ピンである
    ことを特徴とする電線診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記センタリング機
    構は、前記センサホルダの内周部に回転自在に支持され
    て外周面に周方向に沿った凹部を有する少なくとも3つ
    の支持ローラであることを特徴とする電線診断装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記センタリング機
    構は、前記センサホルダの内周面に電線の周方向に沿っ
    て形成された多数の凹凸部であることを特徴とする電線
    診断装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記突起部は前記電
    線の長手方向に連続したヒレ形状をなし、該電線の外周
    部に複数設けられたことを特徴とする電線診断装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、走行体に水平軸によ
    り揺動体が揺動自在に支持され、該揺動体に前記電線に
    接触して転動可能な少なくとも2つの駆動ローラが装着
    されると共に、該揺動体に前記センサホルダが装着され
    たことを特徴とする電線診断装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記センサホルダは
    2分割構造をなし、内部に周方向に沿って均等間隔で前
    記磁気センサが複数装着されたことを特徴とする電線診
    断装置。
JP2001399383A 2001-12-28 2001-12-28 電線診断装置 Pending JP2003199221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399383A JP2003199221A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電線診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001399383A JP2003199221A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電線診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003199221A true JP2003199221A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27604439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001399383A Pending JP2003199221A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 電線診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003199221A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103595301A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 湖北工业大学 一种架空高压输电线路作业磁力悬浮机器人
CN103595300A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 湖北工业大学 一种架空高压输电线路作业磁力驱动机器人
JP2017013577A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 東日本旅客鉄道株式会社 トロリ線ねじれ直し工具
CN107221908A (zh) * 2017-08-08 2017-09-29 合肥安力电力工程有限公司 一种便于电缆移动的电缆保护管
CN109616944A (zh) * 2018-12-14 2019-04-12 杭州申昊科技股份有限公司 高压输电线路巡检机器人

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103595301A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 湖北工业大学 一种架空高压输电线路作业磁力悬浮机器人
CN103595300A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 湖北工业大学 一种架空高压输电线路作业磁力驱动机器人
CN103595301B (zh) * 2013-11-22 2015-07-15 湖北工业大学 一种架空高压输电线路作业磁力悬浮机器人
JP2017013577A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 東日本旅客鉄道株式会社 トロリ線ねじれ直し工具
CN107221908A (zh) * 2017-08-08 2017-09-29 合肥安力电力工程有限公司 一种便于电缆移动的电缆保护管
CN109616944A (zh) * 2018-12-14 2019-04-12 杭州申昊科技股份有限公司 高压输电线路巡检机器人
CN109616944B (zh) * 2018-12-14 2020-10-16 杭州申昊科技股份有限公司 高压输电线路巡检机器人

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4750152B2 (ja) 様々な断面形状を有する輪郭面の検査用の可撓性のアレイプローブ
JP5985311B2 (ja) 軸受トラック溝測定装置および軸受トラック溝測定方法
JP6516561B2 (ja) 検査用台車
JP2013503078A (ja) 車両をあらゆる方向に走行させるための転動要素及び該転動要素を備える車両
JP2003199221A (ja) 電線診断装置
JP3683665B2 (ja) 検査装置
JP2011237435A (ja) 測定したい大面積表面上の薄膜層の厚さを測定する方法およびデバイス
JP5140677B2 (ja) 管形状の被検体のための漏れ磁束検査装置
JPH11183441A (ja) 回転型渦流探傷装置
JP5740283B2 (ja) 配管厚測定装置
JP2002187550A (ja) 簡易型軌道検測車
JP2004125752A (ja) 測定装置および測定方法
CN219675922U (zh) 踏面探伤设备
EP2881700B1 (en) Device and method for detecting ovality of circumferential cross section of a heat-exchanger tube
JP2019128263A (ja) 測定装置、ロボット及び測定方法
JP5813735B2 (ja) 配管の非破壊検査装置
CN216160621U (zh) 一种用于大型铸件的无损检测机构
JP2592690B2 (ja) 管内面渦流探傷装置
CN218723814U (zh) 用于探杆的径向定位结构及探杆组件
CN220794257U (zh) 一种管道测量仪支撑工装
JP2013256342A (ja) 吊下げ搬送用具
JP7410496B2 (ja) 走行レールおよびこれを用いたメンテナンス装置
JP4954231B2 (ja) 検査用台車
JPH07137673A (ja) 管壁移動台車
JPH0515105Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061017